説明

通信システム及び移動通信端末装置

【課題】通信システムにおいて、1つの移動通信端末装置の情報を用いて複数の移動通信端末装置で別々の通信プロトコルを使用して同時に通信を行うことを目的とする。
【解決手段】第1通信部と情報管理部と第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、第3通信部と第4通信部と情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備え、前記第1の移動通信端末装置の第1通信部で前記情報管理部の情報を用い前記第1のプロトコルを使用して前記第1の基地局との間で無線通信を行い、前記第2の移動通信端末装置の第3通信部で前記情報記憶部の情報を用い前記第2のプロトコルを使用して前記第2の基地局との間で無線通信を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末装置と基地局との通信システム及び移動通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の移動通信端末装置において、スマートフォンは、大画面の筺体のためやアプリケーションの階層が深いために、電話として使いにくくなっている。一方で、フィーチャーフォンは電話として使い易いがスマートフォンのように多数のアプリケーションを使用できない。
【0003】
ユーザはこれら大画面の端末としてのスマートフォンと、使いやすい電話としてのフィーチャーフォンの2つの環境を使用する場合、スマートフォンとフィーチャーフォンの2台分の契約を行う。これにより、スマートフォンとフィーチャーフォンの2台の移動通信端末装置に対して2つのUIM(User Identity Module)カードを準備する必要があった。なお、UIMカードとは、第3世代携帯電話で用いられる電話番号や加入者IDといった個人情報が記録されたICカードである。
【0004】
ところで、情報の一部をSIMカード(Subscriber Identity Module Card)から安全に複製し、モバイル機器によって事業者用機器に、そのSIMカードに関連づけられた加入者識別情報IMSIをクローン化するリクエストを送信する。そして、モバイル機器のIMSIと通信体のIMEIを事業者用機器によって認証し、IMSIクローンを生成する。そして、SIMカードから通信体の記憶手段にデータを記録することを実行する技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
また、使用許可の基礎となる情報を記憶すると共に、使用許可の基礎となる情報を共用する端末装置の数を記憶する記憶部を備える。そして、共用する他の端末装置と通信を行い、すべての共用する他の端末装置と通信可能である全共用端末存在状態になっているか否かを判別して、自端末装置を使用開始可能状態に設定する。自端末装置がユーザの操作入力に基づいて実際に使用開始されたときに、共用する他の端末装置に使用開始通知を送り、使用開始通知を受信したときに使用許可の基礎となる情報を見かけ上消去し、自端末装置を使用許可の基礎となる情報に基づく使用を不可とする状態に設定する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
【0006】
また、子機において、SIMカードの代替物でSIMカードが設けられた親機と近距離無線通信を行い、SIMカードに記録されたSIM情報を記憶する。そして、携帯電話サービスを利用するための移動体端末と通信を行い、移動体端末からの要求に応じて、記憶されたSIM情報を移動体端末に出力する技術が提案されている(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−50554号公報
【特許文献2】特開2007−306169号公報
【特許文献3】特開2010−50848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
スマートフォンとフィーチャーフォンがUIMロックフリーでUIMカードの差し替えが可能であれば、UIMカードをスマートフォンとフィーチャーフォンの間で差し替えて、1枚のUIMカードにてスマートフォンとフィーチャーフォンを使用することができる。しかし、この場合には、UIMカードの差し替えという煩雑な作業が必要であり、時間もかかり、移動中は困難な作業になってしまう。更に、スマートフォンとフィーチャーフォンを同時に使用して通信を行うことはできないという問題があった。
【0009】
また、特許文献1〜3に記載の技術では、UIMカードを持つ移動通信端末装置で使用可能な複数の通信プロトコルのうち、いずれか1つの通信プロトコルだけをUIMカードを持たない移動通信端末装置に設定することはできなかった。更に、UIMカードを持つ移動通信端末装置で第1の通信プロトコルを使用し、UIMカードを持たない移動通信端末装置で第1の通信プロトコルとは別の第2の第1の通信プロトコルを使用し、2つの移動通信端末装置で同時に別々の通信を行うことはできないという問題があった。
【0010】
開示の通信システムは、1つの移動通信端末装置の情報を用いて複数の移動通信端末装置で別々の通信プロトコルを使用して同時に通信を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
開示の一実施形態による通信システムは、第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備え、
前記第1の移動通信端末装置の第1通信部で前記情報管理部の情報を用い前記第1のプロトコルを使用して前記第1の基地局との間で無線通信を行い、
前記第2の移動通信端末装置の第3通信部で前記情報記憶部の情報を用い前記第2のプロトコルを使用して前記第2の基地局との間で無線通信を行う。
【発明の効果】
【0012】
本実施形態によれば、1つの移動通信端末装置の情報を用いて複数の移動通信端末装置で別々の通信プロトコルを使用して同時に通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】メインの移動通信端末装置の一実施形態の構成図である。
【図2】サブの移動通信端末装置の一実施形態の構成図である。
【図3】第1状態のイメージ図である。
【図4】第2状態のイメージ図である。
【図5】移動通信端末装置の起動時の制御シーケンスを示す図である。
【図6】移動通信端末装置の起動時の制御シーケンスを示す図である。
【図7】移動通信端末装置の起動時の制御シーケンスを示す図である。
【図8】UIM情報の貸出依頼を行う場合の制御シーケンスを示す図である。
【図9】サブの移動通信端末装置からUIMカードを使用する場合の制御シーケンスである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づいて実施形態を説明する。
【0015】
本実施形態ではメインとサブの2つの移動通信端末装置を用いる。例えばメインの移動通信端末装置はフィーチャーフォンであり、サブの移動通信端末装置はスマートフォンである。なお、利用頻度等を考慮してメインの移動通信端末装置がスマートフォンで、サブの移動通信端末装置がフィーチャーフォンであっても良い。
【0016】
<メインの移動通信端末装置の構成>
図1はメインの移動通信端末装置の一実施形態の構成図を示す。図1において、メインの移動通信端末装置10は、無線通信装置11、UIM装置12、記憶装置13、演算装置14、表示装置15、音声装置16、入力装置17、BT(ブルートゥース:登録商標)装置18、赤外線通信装置19を有している。これらの無線通信装置11〜赤外線通信装置19それぞれはバス20により相互に接続されている。
【0017】
無線通信装置11は例えば音声通信用のCDMA1x(Code Division Multiple Access 1x)とデータ通信用のEV−DO(Evolution Data Only(Optimized))の2つの無線プロトコルで基地局と無線通信を行う。無線通信装置11は演算装置14又は音声装置16から供給される送信信号を変調してアンテナから基地局に送信し、また、アンテナで受信した受信信号を復調して演算装置14又は音声装置16に供給する。
【0018】
UIM装置12にはUIMカードが装着される。UIMカードはICカードであり、基地局との間の無線通信で必要となる例えばCDMA1xプロトコルとEV−DOプロトコルの必要情報であるUIM情報を管理する。すなわち、UIMカードには加入者情報や自装置の電話番号、SMS(Short Massage Service)、積算通話料金などの物理的にコピーして使用できる第1UIM情報がCDMA1xとEV−DOそれぞれについて保存されている。また、UIMカード内の認証演算機能(アプリケーション)で演算するなど、UIMカードそのものにアクセスすることで、CDMA1xとEV−DOそれぞれで使用する第2UIM情報が生成される。上記の第1UIM情報と第2UIM情報をUIM情報と総称する。
【0019】
演算装置14は記憶装置13に記憶されている各種処理プログラムを実行する。すなわち、装置各部の制御処理、送受信信号の符号化及び復号処理などである。また、演算装置14は記憶装置13に送受信データを含む各種情報を保存する。また、記憶装置13はメインとサブのいずれの移動通信端末装置がCDMA1x,EV−DOの無線プロトコルを使用するかを示すUIM貸出情報を保存する。
【0020】
表示装置15は演算装置14の制御により、各種文字情報や画像情報などの画面表示を行う。音声装置16はマイクロホンにて変換されたアナログ音声信号をデジタル化して無線通信装置11又は演算装置14に供給し、また、無線通信装置11又は演算装置14から供給されるデジタル音声信号をアナログ化してスピーカに発音させる。
【0021】
入力装置17は電話番号や文字等の入力を行うテンキー、通話キー、選択キー、決定キー、クリアキー等の各種キーを有しており、入力装置17の入力は演算装置14に供給される。
【0022】
BT装置18は、サブの移動通信端末装置30や他の移動通信端末装置のBT装置との間でブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信によりデータの送受信を行う。赤外線通信装置19はサブの移動通信端末装置30や他の携帯電話機の赤外線通信装置との間で赤外線によりデータの送受信を行う。
【0023】
<サブの移動通信端末装置の構成>
図2はサブの移動通信端末装置の一実施形態の構成図を示す。図2において、サブの移動通信端末装置30は、無線通信装置31、記憶装置33、演算装置34、表示装置35、音声装置36、入力装置37、BT装置38、赤外線通信装置39を有している。これらの無線通信装置31〜赤外線通信装置39それぞれはバス40により相互に接続されている。なお、サブの移動通信端末装置30はUIM装置を有していない。
【0024】
無線通信装置31は例えば音声通信用のCDMA1xとデータ通信用のEV−DOの2つの無線プロトコルで基地局と無線通信を行う。無線通信装置31は演算装置14又は音声装置16から供給される送信信号を変調してアンテナから基地局に送信し、また、アンテナで受信した受信信号を復調して演算装置34又は音声装置36に供給する。
【0025】
演算装置34は記憶装置33に記憶されている各種処理プログラムを実行する。すなわち、装置各部の制御処理、送受信信号の符号化処理及び復号処理などである。また、演算装置34は記憶装置33に送受信データを含む各種情報を保存する。また、記憶装置33はメインの移動通信端末装置10から供給される第1UIM情報とUIM貸出情報を保存する。
【0026】
表示装置35は演算装置34の制御により、各種文字情報や画像情報などの画面表示を行う。音声装置36はマイクロホンにて変換されたアナログ音声信号をデジタル化して無線通信装置31又は演算装置34に供給し、また、無線通信装置31又は演算装置34から供給されるデジタル音声信号をアナログ化してスピーカに発音させる。
【0027】
入力装置37は電話番号や文字等の入力を行うテンキー、通話キー、選択キー、決定キー、クリアキー等の各種キーを有しており、入力装置37の入力は演算装置34に供給される。
【0028】
BT装置38は、サブの移動通信端末装置や他の移動通信端末装置のBT装置との間でブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信によりデータの送受信を行う。赤外線通信装置39はサブの移動通信端末装置や他の携帯電話機の赤外線通信装置との間で赤外線によりデータの送受信を行う。
【0029】
<本実施形態の概要>
本実施形態ではUIMカードをUIM装置12に物理的に装着されるメインの移動通信端末装置10と、UIMカードを物理的に装着されないサブの移動通信端末装置を用意し、メインの移動通信端末装置のUIMカードのUIM情報をサブの移動通信端末装置が一時的に利用できるようにすることで、1つのUIMカードで2つの移動通信端末装置10,30を使用できるようにする。
【0030】
メインとサブの移動通信端末装置10,30間で、BT装置18,38を用いてUIMカードのUIM情報を送信する。これにより煩雑なUIMカード入れ替え作業をしなくて済む。なお、BT装置18,38の代りに、例えば赤外線通信装置19,39を用いてUIM情報を送信することも可能である。
【0031】
ここで、UIMカードのUIM情報を部分的にメインとサブの移動通信端末装置10,30に振り分ける。これにより1つのUIMカードでメインとサブの移動通信端末装置の無線通信装置11,31を同時に利用できる。UIMカードにCDMA1xのUIM情報と、EV−DOのUIM情報が保存されている場合には、メインの移動通信端末装置10のUIM装置12に装着されたUIMカードからCDMA1xのUIM情報をBT装置18,38を用いてサブの移動通信端末装置30の記憶装置33にコピーする。これにより、メインの移動通信端末装置10でCDMA1xのUIM情報により無線通信装置11を用いた無線通信を行い、サブの移動通信端末装置30でEV−DOのUIM情報により無線通信装置31を用いた無線通信を行うことができる。
【0032】
また、メインの移動通信端末装置10とサブの移動通信端末装置30にUIM情報の割り振りの状態を示すUIM貸出情報を保存し、メイン、サブの移動通信端末装置10,30それぞれに、UIM貸出情報に従って無線通信装置11,31それぞれをオン/オフさせる機能を持たせている。
【0033】
<本実施形態のイメージ図>
図3にメインの移動通信端末装置10でCDMA1xプロトコルの通信(音声)とEV−DOプロトコルの通信(データ)を行い、サブの移動通信端末装置30に無線機能を持たせない第1状態のイメージ図を示す。通常は、図3に示すように、移動通信端末装置10の無線通信装置11はUIM装置12に装着されたUIMカードのCDMA1xのUIM情報とEV−DOのUIM情報を用いる。これにより、無線通信装置11はハッチングの矢印で示すCDMA1xプロトコルの通信(音声)と、梨地の矢印で示すEV−DOプロトコルの通信(データ)を行う。サブの移動通信端末装置30はCDMA1xのUIM情報とEV−DOのUIM情報がないので無線通信装置31は通信を行うことはできない。
【0034】
図4にメインの移動通信端末装置10でCDMA1xプロトコルの通信(音声)を行い、サブの移動通信端末装置30でEV−DOプロトコルの通信(データ)を行う第2状態のイメージ図を示す。図4に示すように、メインの移動通信端末装置10のUIM装置12に装着されたUIMカードのEV−DOのUIM情報をBT装置18,38によりサブの移動通信端末装置30に送信し、記憶装置33に保存する。
【0035】
メインの移動通信端末装置10の無線通信装置11はUIMカードのCDMA1xのUIM情報を用いてハッチングの矢印で示すCDMA1xプロトコルの通信を行うことができる。また、サブの移動通信端末装置30の無線通信装置31は記憶装置33のEV−DOのUIM情報を用いて梨地の矢印で示すEV−DOプロトコルの通信を行うことができる。
【0036】
このとき、メインの移動通信端末装置10では無線通信装置11のEV−DOプロトコルの通信機能を無効にし、サブの移動通信端末装置30では無線通信装置31のCDMA1xプロトコルの通信機能を無効にさせるよう、記憶装置13,33に保存するUIM貸出情報によって無線通信装置11,31それぞれの無線機能をコントロールする。
【0037】
一方、基地局に接続されたサーバ側ではCDMA1x,EV−DOという2つのシステムから同一のUIM情報を持つ移動通信端末装置10,30のアクセスを許容する管理を行う。この2つの条件を満たすことで、移動通信端末装置10,30は同じUIM情報を用いて、同時にCDMA1xとEV−DOの2つのシステムにアクセスできる。かつ、移動通信端末装置10と移動通信端末装置30がCDMA1xシステム又はEV−DOシステムのいずれか一方に同時にアクセスすることを防止できる。
【0038】
本実施形態ではCDMA1x,EV−DOシステムとしたが、サーバ側で2つのシステムから同一のUIM情報を持つ移動通信端末装置10,30のアクセスを許容する管理方法をとるのであれば、どのようなシステムの組み合わせでも良く、どのような管理方法でも良い。
【0039】
<起動時のシーケンス>
図5、図6、図7に移動通信端末装置10の起動時の制御シーケンスを示す。なお、図中における無線機能10Aは演算装置14で動作するプログラムのタスクが無線通信装置11を制御する機能、UIM機能10Bは演算装置14で動作するタスクがUIM装置12を制御する機能である。記憶機能10Cは演算装置14で動作するタスクが記憶装置13を制御する機能、コントロール機能10Dは演算装置14で動作するタスクがUIM情報の貸出等を制御する機能である。BT機能10Eは演算装置14で動作するタスクがBT装置18を制御する機能である。
【0040】
また、無線機能30Aは演算装置34で動作するプログラムのタスクが無線通信装置31を制御する機能、記憶機能30Cは演算装置34で動作するタスクが記憶装置33を制御する機能である。コントロール機能30Dは演算装置34で動作するタスクがUIM情報の貸出等を制御する機能、BT機能30Eは演算装置34で動作するタスクがBT装置38を制御する機能である。
【0041】
図5において、コントロール機能10Dは記憶機能10Cからメインの移動通信端末装置10のUIM貸出情報を読み出す。ここでは、メインのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出なし(無)である。
【0042】
次に、コントロール機能10DはBT機能10E,30E,コントロール機能30Dを経由してサブの移動通信端末装置30の記憶機能30CからUIM貸出情報を読み出す。サブの移動通信端末装置30のCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出なし(無)である。
【0043】
つまり、メインとサブの移動通信端末装置10、30におけるCDMA1xのUIM貸出情報とEV−DOのUIM貸出情報は一致し、コントロール機能10Dはサブの移動通信端末装置30におけるUIM情報の使用がないことを認識する。
【0044】
図6において、コントロール機能10Dは記憶機能10Cからメインの移動通信端末装置10のUIM貸出情報を読み出す。ここでは、メインのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)である。
【0045】
次に、コントロール機能10DはBT機能10E,30E,コントロール機能30Dを経由してサブの移動通信端末装置30の記憶機能30CからUIM貸出情報を読み出す。サブのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)である。
【0046】
つまり、メインとサブの移動通信端末装置10、30におけるCDMA1xとEV−DOのUIM貸出情報は一致し、コントロール機能10Dはサブの移動通信端末装置30におけるEV−DOのUIM情報が使用中であることを認識する。
【0047】
図7において、コントロール機能10Dは記憶機能10Cからメインの移動通信端末装置10のUIM貸出情報を読み出す。ここでは、メインのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出なし(無)である。
【0048】
次に、コントロール機能10DはBT機能10E,30E,コントロール機能30Dを経由してサブの移動通信端末装置30の記憶機能30CからUIM貸出情報を読み出す。サブのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)である。
【0049】
つまり、メインとサブの移動通信端末装置10、30におけるEV−DOのUIM貸出情報は一致せず、コントロール機能10Dはサブの移動通信端末装置30におけるEV−DOのUIM情報が使用中であることを認識する。このため、コントロール機能10Dは無線機能10Aを停止(OFF)させ、また、コントロール機能10DはBT機能10E,30E,コントロール機能30Dを経由して無線機能30Aを停止させる。
【0050】
図5、図6、図7はメインの移動通信端末装置10の起動時の制御シーケンスであるが、サブの移動通信端末装置30の起動時にも、サブの移動通信端末装置30で同様の制御シーケンスを実行する。
【0051】
<UIM情報の貸出依頼>
図8にサブの移動通信端末装置30からUIM情報の貸出依頼を行う場合の制御シーケンスを示す。図8において、当初、サブの記憶機能30CにおけるCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出なし(無)である。
【0052】
入力装置37からの入力などにより、コントロール機能30Dはメインの移動通信端末装置10に対しEV−DOの無線機能使用要求を出す。このEV−DOの無線機能使用要求はBT機能30E,10Eを経由してコントロール機能10Dに到達する。これにより、コントロール機能10Dは無線機能10AのEV−DO通信の無線機能を停止させる(ステップS11)。無線機能停止の通知を受けて、コントロール機能10Dは、記憶機能10CにおけるメインのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)に書き替える(ステップS12)。
【0053】
コントロール機能10DはUIM機能10BからCDMA1xとEV−DOの第1UIM情報を読み出す(ステップS13)。このCDMA1xとEV−DOの第1UIM情報はBT機能10E,30Eを経由してコントロール機能30に供給され、CDMA1xとEV−DOの第1UIM情報はコントロール機能30によって記憶機能30Cに保存される(ステップS14)。
【0054】
コントロール機能30Dは無線機能30AのEV−DO通信の無線機能を起動する(ステップS15)。また、コントロール機能30Dは、記憶機能30CにおけるメインのCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)に書き替える(ステップS16)。
【0055】
なお、図8ではサブの移動通信端末装置30からのUIM貸出について説明したが、メインの移動通信端末装置10からも同様なシーケンスでUIM貸出を行うことができる。また、サブの移動通信端末装置30からUIM情報の貸出解除要求を行う場合にも図8のUIM情報の貸出依頼要求時と同様にしてUIM情報の貸出解除が行われる。
【0056】
<UIM情報の貸出依頼>
図9にサブの移動通信端末装置30からUIMカードを使用する場合の制御シーケンスを示す。図9において、当初、サブの記憶機能30CにおけるCDMA1xのUIM貸出情報(1x)は貸出なし(無)であり、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)である。
【0057】
サブの移動通信端末装置30の無線機能30AがEV−DOのUIM情報を必要とするとき、無線機能30Aはコントロール機能30DにEV−DOの第2UIM情報の生成を依頼する(ステップS21)。コントロール機能30Dは、サブ側の記憶機能30CのUIM貸出情報を確認する。ここでは、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)であるので、コントロール機能30DはBT機能30E,10Eを経由してコントロール機能10Dにメイン側のUIM貸出情報の確認を依頼する。
【0058】
これにより、コントロール機能10Dは記憶機能30Cにメイン側のUIM貸出情報を確認し(ステップS22)、EV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)であることを確認する。その後、コントロール機能10DはUIM機能10BにEV−DOの第2UIM情報を生成させる(ステップS23)。そして、コントロール機能10DはUIM機能10Bが生成したEV−DOの第2UIM情報をBT機能10E,30E,コントロール機能30Dを経由して無線機能30Aに供給する。
【0059】
これに対してUIMカードそのものにアクセスする必要がないEV−DOの第1UIM情報は、既にサブ側の記憶機能30Cに保存してある。このため、無線機能30AがEV−DOの第1UIM情報を読み出しをコントロール機能30Dに依頼すると(ステップS24)、
コントロール機能30Dは記憶機能30CのUIM貸出情報の確認する。記憶機能30CのEV−DOのUIM貸出情報(EV−DO)は貸出あり(有)であるため、コントロール機能30Dは記憶機能30CからEV−DOの第1UIM情報を読み出して無線機能30Aに供給する。
【0060】
これにより、無線機能30AはEV−DOの第1UIM情報を使用することができる。このように一部のUIMカード機能(第1UIM情報)をサブ側に保存することでメインとサブのBT機能10E,30E経由のアクセス回数を減らし消費電流を低減することができる。
【0061】
このとき、メイン側の移動通信端末装置10ではCDMA1xの無線機能10AもUIM機能10Bを使用できるため、単一のUIMカードでメイン側の移動通信端末装置10でCDMA1xの無線機能が使用でき、サブ側の移動通信端末装置30でEV−DOの無線機能が使用できることになる。
【0062】
図9では第1UIM情報と第2UIM情報をUIMカードのアプリケーションで計算を行うかどうかで分けて記載した。しかし、第1UIM情報であっても、メインとサブの移動通信端末装置10,30で動作するアプリケーションでリアルタイムな更新が必要な特定情報がある場合がある。この場合、サブ側の記憶機能30Cに特定情報を保存すると同時に、第2UIM情報と同じ手続きでメイン側のUIM機能10Bの特定情報も更新することで対応できる。このようにUIM情報の物理的な読み込み方法を使用目的に合わせて設定する必要がある。
【0063】
UIM貸出情報による管理は、1つのUIMカードのUIM情報(例えばEV−DOのUIM情報)を2台の移動通信端末装置10,30が使用するといったUIM情報の不整合を起こさないよう排他的に動作させるために必要である。UIM貸出情報が壊れるという問題が起こった場合に備えて、排他動作のリスクを低減するために、メインの移動通信端末装置10のコントコール機能10Dからサブの移動通信端末装置30のUIM貸出情報の監視を定期的に行い、サブの移動通信端末装置30のUIM貸出情報がメインの移動通信端末装置10のUIM貸出情報と不一致となる異常状態が検知された場合、サブの移動通信端末装置30からのUIM情報の使用を停止して、メインの移動通信端末装置10でのみUIM情報を使用できるようにコントコール機能10Dで制御しても良い。
【0064】
また、この排他動作のリスクを低減するために、コントコール機能10DでUIM貸出情報に貸出期間を付加して管理すると共にサブの移動通信端末装置30に通知することも可能である。なお、貸出期間とはサブの移動通信端末装置30におけるUIM情報の使用期限である。サブの移動通信端末装置30では貸出期間で指定した時間がくると、コントコール機能30Dで自動的にUIM貸出情報を「貸出あり」から「貸出なし」に変更する。これと共に、貸出期間で指定した時間がくると、メインの移動通信端末装置10ではコントコール機能30Dで自動的にUIM貸出情報を「貸出あり」から「貸出なし」に設定する。この場合、メインとサブの移動通信端末装置10,30間で通信を行わなくてもUIM貸出情報が表す状態を元に戻せるメリットも発生する。なお、貸出期間は入力装置17等のユーザインタフェースで2時間とか1日とか指定できるようにしても良い。
【0065】
本実施形態ではメインとサブの移動通信端末装置10,30間の通信をBT機能10E,30Eで行っているが、直接固有のコネクタ等を用いた有線で接続しても良いし、他のワイヤレスLAN等の無線で接続しても良い。また、UIM情報を伝送する信号には暗号化の追加処理を行っても良い。
【0066】
本実施形態によれば、大画面でアプリケーションの多いスマートフォンと、電話として使い易いフィーチャーフォンという2台の移動通信端末装置を1つのUIMカードで必要に応じて使用できるようになる。また、2台の移動通信端末装置それぞれで音声通信とデータ通信を同時に実施することが可能になり、ユーザの利便性を高めることができる。
【0067】
上記実施形態では、移動通信端末装置固有の製造番号は、メインの移動通信端末装置10とサブの移動通信端末装置30を合わせて1台と考え、製造番号は同一とする。なお、製造番号を同一にしない場合は、同じ電話番号で異なる製造番号の移動通信端末装置がアクセスすることになるため、このようなアクセスを許可するよう通信事業者と整合をとっておく必要がある。
【0068】
メインの移動通信端末装置10は主として世界基準をターゲットとした仕様で作成し、サブの移動通信端末装置30は特定の通信事業者に特化した機能を持たせても良い。この場合、メインの移動通信端末装置10はほぼ同一の仕様で作成できるので開発コストを圧縮できるというメリットがある。また、異なる複数のモデルのフィーチャーフォンを持つユーザに対して、1台のスマートフォンを同時利用可能とすることも考えられる。
【0069】
なお、UIM情報の移動通信端末装置10,30への振り分けは無線機能に限らず、UIM情報を必要とするデジタルテレビジョン(ワンセグ)等の他の機能に適用しても良い。
【0070】
メインとサブの移動通信端末装置10,30では、移動通信端末装置内に限られた情報については2つの移動通信端末装置内10,30に限り移動できるようにしても良い。前述のメインとサブの移動通信端末装置10,30で製造番号が同一でない場合には、メインとサブの移動通信端末装置10,30の機能を2つの装置で同時にフルに使用する必要が発生した場合は、後から別なUIMカードをサブの移動通信端末装置30に追加し、通常の2つの移動通信端末装置のように独立に使用できるようにしてもよい。この場合、メインとサブの移動通信端末装置10,30を物理的に固定でき有線で接続できるようにし、上記接続の際に自動的にサブの移動通信端末装置30のUIM機能を終了するように連動させても良い。
(付記1)
第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備え、
前記第1の移動通信端末装置の第1通信部で前記情報管理部の情報を用い前記第1のプロトコルを使用して前記第1の基地局との間で無線通信を行い、
前記第2の移動通信端末装置の第3通信部で前記情報記憶部の情報を用い前記第2のプロトコルを使用して前記第2の基地局との間で無線通信を行う
ことを特徴とする通信システム。
(付記2)
付記1記載の通信システムにおいて、
前記第1の移動通信端末装置は、前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第1状態保存部を有し、
前記第2の移動通信端末装置は、前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第2状態保存部を有し、
前記第1又は第2の移動通信端末装置は、前記第1状態保存部に保存された使用状態と前記第2状態保存部に保存された使用状態とが異なる場合に前記第1通信部と前記第3通信部を停止させる制御部を有する
ことを特徴とする通信システム。
(付記3)
付記2記載の通信システムにおいて、
前記第1又は第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報は、前記情報管理部に保存された第1情報と、前記情報管理部で生成される第2情報を含み、
前記情報記憶部に記憶する前記情報は前記第1情報である
ことを特徴とする通信システム。
(付記4)
付記3記載の通信システムにおいて、
前記第2通信部は、前記第2の移動通信端末装置の前記第4通信部から送信された前記第2情報の要求を前記第2通信部で受信して前記情報管理部に供給し、
前記情報管理部は、前記第2情報の要求に応じた前記第2情報を生成して前記第2通信部から前記第4通信部に送信する
ことを特徴とする通信システム。
(付記5)
付記2乃至4のいずれか1項記載の通信システムにおいて、
前記第1状態保存部及び前記第2状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態に使用期限を設け、
前記制御部は、前記使用期限が過ぎると、前記第1状態保存部及び前記第2状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態を使用なしに変更する
ことを特徴とする通信システム。
(付記6)
第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備える通信システムの前記第1の移動通信端末装置であって、
前記第1通信部は、前記情報管理部の情報を用い前記第1のプロトコルを使用して前記第1の基地局との間で無線通信を行い、
前記第2通信部は、前記情報管理部の情報を前記第4通信部に送信する
ことを特徴とする第1の移動通信端末装置。
(付記7)
付記6記載の第1の移動通信端末装置において、
前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第1状態保存部と、
前記第1状態保存部に保存された使用状態と、前記第2の移動通信端末装置の第2状態保存部に保存された前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態とが異なる場合に前記第1通信部と前記第3通信部を停止させる第1制御部を
有することを特徴とする第1の移動通信端末装置。
(付記8)
付記7記載の第1の移動通信端末装置において、
前記第2通信部は、前記第2の移動通信端末装置の前記第4通信部から送信された前記第2情報の要求を前記第2通信部で受信して前記情報管理部に供給し、
前記情報管理部は、前記第2情報の要求に応じた前記第2情報を生成して前記第2通信部から前記第4通信部に送信する
ことを特徴とする第1の移動通信端末装置。
(付記9)
付記7又は8記載の第1の移動通信端末装置において、
前記第1状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態に使用期限を設け、
前記第1制御部は、前記使用期限が過ぎると、前記第1状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態を使用なしに変更する
ことを特徴とする第1の移動通信端末装置。
(付記10)
第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備える通信システムの前記第2の移動通信端末装置であって、
前記第2通信部から送信され前記第4通信部で受信した前記情報管理部の情報を記憶する情報記憶部を有し、
前記第3通信部は、前記情報記憶部の情報を用い前記第2のプロトコルを使用して前記第2の基地局との間で無線通信を行う
ことを特徴とする第2の移動通信端末装置。
(付記11)
付記10記載の第2の移動通信端末装置において、
前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第2状態保存部と、
前記第2状態保存部に保存された使用状態と、前記第1の移動通信端末装置の第1状態保存部に保存された前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態とが異なる場合に前記第1通信部と前記第3通信部を停止させる第2制御部を
有することを特徴とする第2の移動通信端末装置。
(付記12)
付記11記載の第2の移動通信端末装置において、
前記第1又は第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報は、前記情報管理部に保存された第1情報と、前記情報管理部で生成される第2情報を含み、
前記情報記憶部は、前記第1情報を記憶する
ことを特徴とする第2の移動通信端末装置。
(付記13)
付記11又は12記載の第2の移動通信端末装置において、
前記第2状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態に使用期限を設け、
前記第2制御部は、前記使用期限が過ぎると、前記第2状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態を使用なしに変更する
ことを特徴とする第2の移動通信端末装置。
【符号の説明】
【0071】
10 メインの移動通信端末装置
10A,30A 無線機能
10B UIM機能
10C,30C 記憶機能
10D,30D コントロール機能
10E,30E BT機能
11,31 無線通信装置
12 UIM装置
13,33 記憶装置
14,34 演算装置
15,35 表示装置
16,36 音声装置
17,37 入力装置
18,38 BT装置
19,39 赤外線通信装置
30 サブの移動通信端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備え、
前記第1の移動通信端末装置の第1通信部で前記情報管理部の情報を用い前記第1のプロトコルを使用して前記第1の基地局との間で無線通信を行い、
前記第2の移動通信端末装置の第3通信部で前記情報記憶部の情報を用い前記第2のプロトコルを使用して前記第2の基地局との間で無線通信を行う
ことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
請求項1記載の通信システムにおいて、
前記第1の移動通信端末装置は、前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第1状態保存部を有し、
前記第2の移動通信端末装置は、前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第2状態保存部を有し、
前記第1又は第2の移動通信端末装置は、前記第1状態保存部に保存された使用状態と前記第2状態保存部に保存された使用状態とが異なる場合に前記第1通信部と前記第3通信部を停止させる制御部を有する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項3】
請求項2記載の通信システムにおいて、
前記第1又は第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報は、前記情報管理部に保存された第1情報と、前記情報管理部で生成される第2情報を含み、
前記情報記憶部に記憶する前記情報は前記第1情報である
ことを特徴とする通信システム。
【請求項4】
請求項3記載の通信システムにおいて、
前記第2通信部は、前記第2の移動通信端末装置の前記第4通信部から送信された前記第2情報の要求を前記第2通信部で受信して前記情報管理部に供給し、
前記情報管理部は、前記第2情報の要求に応じた前記第2情報を生成して前記第2通信部から前記第4通信部に送信する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか1項記載の通信システムにおいて、
前記第1状態保存部及び前記第2状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態に使用期限を設け、
前記制御部は、前記使用期限が過ぎると、前記第1状態保存部及び前記第2状態保存部に保存する前記第3通信部で使用するプロトコルの使用状態を使用なしに変更する
ことを特徴とする通信システム。
【請求項6】
第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備える通信システムの前記第1の移動通信端末装置であって、
前記第1通信部は、前記情報管理部の情報を用い前記第1のプロトコルを使用して前記第1の基地局との間で無線通信を行い、
前記第2通信部は、前記情報管理部の情報を前記第4通信部に送信する
ことを特徴とする第1の移動通信端末装置。
【請求項7】
請求項6記載の第1の移動通信端末装置において、
前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第1状態保存部と、
前記第1状態保存部に保存された使用状態と、前記第2の移動通信端末装置の第2状態保存部に保存された前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態とが異なる場合に前記第1通信部と前記第3通信部を停止させる第1制御部を
有することを特徴とする第1の移動通信端末装置。
【請求項8】
第1のプロトコルを使用して第1の基地局と或いは第2のプロトコルを使用して第2の基地局と無線通信をそれぞれ行う第1通信部と、前記第1のプロトコル或いは第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を管理する情報管理部と、他の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を送信する第2通信部を有する第1の移動通信端末装置と、
第3通信部と、前記第1の移動通信端末装置との間で前記第2のプロトコルを使用して無線通信を行うために用いられる情報を受信する第4通信部と、前記第4通信部で受信した情報を記憶する情報記憶部を有する第2の移動通信端末装置と、を備える通信システムの前記第2の移動通信端末装置であって、
前記第2通信部から送信され前記第4通信部で受信した前記情報管理部の情報を記憶する情報記憶部を有し、
前記第3通信部は、前記情報記憶部の情報を用い前記第2のプロトコルを使用して前記第2の基地局との間で無線通信を行う
ことを特徴とする第2の移動通信端末装置。
【請求項9】
請求項8記載の第2の移動通信端末装置において、
前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態を保存する第2状態保存部と、
前記第2状態保存部に保存された使用状態と、前記第1の移動通信端末装置の第1状態保存部に保存された前記第1通信部と前記第3通信部それぞれで使用するプロトコルの使用状態とが異なる場合に前記第1通信部と前記第3通信部を停止させる第2制御部を
有することを特徴とする第2の移動通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−42430(P2013−42430A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179169(P2011−179169)
【出願日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(310022372)富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社 (219)
【Fターム(参考)】