説明

通信システム

【課題】利用端末から既定サーバに通信を行うシステムにおいて、利用端末にインストールされた情報傍受プログラム、または利用端末に接続された外部端末内の情報傍受プログラムによって、通信内容が外部に漏洩する危険性があった。
【解決手段】利用端末内通信プログラムが、通信時に利用端末内の他のインストールされた他のプログラムおよび外部端末への接続を確認し、許可されていないプログラムのインストールまたは外部端末への接続が認識された場合は、既定サーバへの通信を行わないことにより、通信内容の外部漏洩の危険性を低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、利用端末から特定サーバへの通信を行うソフトウエアプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のサーバへの通信システムにおいては、利用端末に悪意のあるプログラムがインストールされたり、あるいは悪意のあるプログラムがインストールされているパソコンなどの外部端末に接続されることにより、通信時の内容を外部ファイルに保存することができてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−071610号公報
【0004】
【特許文献2】特開2010−251854公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上の技術によれば、利用端末へ情報傍受プログラムがインストールされること、または情報傍受プログラムがインストールされているパソコンなどの外部端末に接続されることにより、サーバとの通信データを傍受し記録することが可能であり、情報漏洩のリスクがある。そこでこの発明は、利用端末がサーバ通信時に、情報傍受プログラムによる情報漏洩を防ぐことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、第一発明は、利用端末にインストールされ既定サーバと通信する通信プログラムに於いて、既定サーバとの通信開始時に、利用端末にインストールされている全てのプログラムリストを取得し、事前に利用者によって許可されているプログラムが検出された時は、サーバへの通信を許可しないことを特徴とするサーバ通信プログラムである。
第二発明は、事前に利用者によって許可されているプログラムは利用端末内通信プログラムではなく、システム管理者により既定サーバ内に登録設定することを可能したことを特徴とするサーバ通信プログラム。
第三発明は、利用端末内に登録許可以外のプログラムを検出した時に、その不正インストールプログラムの名称、インストール日時、などのプ不正インストールプログラム情報を既定サーバに送信し、システム管理者に知らせることを特徴とするサーバ通信プログラム。
第四発明は、利用端末にインストールされ既定サーバと通信する通信プログラムに於いて、起動時に、利用端末へのパソコンなどの外部端末との接続を検出すると、サーバとの通信を許可しないことを特徴とするサーバ通信プログラムである。
第五発明は、利用端末にインストールされ既定サーバと通信する通信プログラムに於いて、サーバとの通信中に、利用端末へのパソコンなどの外部端末との接続を検出すると、サーバとの通信を中断することを特徴とするサーバ通信プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
第一〜第五発明によれば、サーバ通信プログラムは通信開始時または通信継続時に、利用端末内にあるいは利用端末に接続されたPCなどの外部端末に情報傍受の可能性があるプログラムがある可能性を排除することができるので、情報傍受プログラムによる情報漏洩の危険性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示すネットワーク構成図である。
【図2】 この発明の一実施形態を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の一実施形態を図1に示す。利用端末には既定サーバとの通信プログラムがインストールされている。
【0009】
既定サーバにはシステム管理者によって、利用端末にインストールが許可されているプログラムが設定されている。利用端末内通信プログラムは起動時に利用端末内にインストールされているプログラムリストを取得し、既定サーバ内に設定されているインストール許可以外のプログラムを利用端末の中に検出した場合、既定サーバとの通信を許可しない。
【0010】
利用端末内通信プログラムは、起動時に当該利用端末がPCなどの外部端末に接続されているかを確認し、外部端末への接続を確認した場合は既定サーバとの通信を許可しない。
【0011】
利用端末内通信プログラムは、既定サーバ通信中に於いて、当該利用端末がPCなどの外部端末に接続されているかを確認し、外部端末への接続を確認した場合は既定サーバとの通信を遮断する。
【符号の説明】
【0012】
10 利用端末
20 サーバー
30 インストール許可プログラムリスト
40 インターネット回線
50 外部端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用端末にインストールされ、既定サーバと通信する通信プログラムに於いて、起動時に利用端末内にインストールされたプログラムリストを取得する機能と、利用者によって予め通信プログラム内記憶領域に登録されたインストール許可プログラムリストと、起動時に取得したインストールされたプログラムリストと予め登録されたインストール許可プログラムを比較し許可されていないプログラムのインストールを認識した時は既定サーバの通信を許可しない機能を有する通信プログラム。
【請求項2】
インストール許可プログラムリストを利用端末内ではなく、システム管理者が既定サーバ内に登録することを特長とする請求項1記載の電子ファイルダウンロードプログラム。
【請求項3】
インストールが許可されないプログラムが検出された時に、その許可されないプログラムの詳細を既定サーバに送信し、システム管理者に知らせることを特徴とする請求項1記載の電子ファイルダウンロードプログラム。
【請求項4】
利用端末にインストールされ、既定サーバと通信する通信プログラムに於いて、利用端末が外部端末に接続されることを検出する機能と、起動時に外部端末に接続されていることを検出したときに既定サーバとの通信を許可しない機能をもつ通信プログラム。
【請求項5】
利用端末にインストールされ、既定サーバと通信する通信プログラムに於いて、利用端末が外部端末に接続されることを検出する機能と、既定サーバ通信中に外部端末に接続されていることを検出したときに既定サーバとの通信を遮断する機能をもつ通信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−226723(P2012−226723A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112851(P2011−112851)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【出願人】(511098895)
【Fターム(参考)】