説明

通信ネットワークにおいて移動体ユーザの位置に基づきメッセージを送信するための方法

無線通信ベースネットワーク(10)において位置ベースメッセージを送受信するためのシステム及び手続に関する。本システムにより、メッセージは指定されているユーザに対し送信され、メッセージの関連する特定の位置(X1)に関連付けられることが可能となる。メッセージは第1の車両(26a)のユーザが特定の位置(X1)を通過するときに残されるか、或いは、ユーザはその位置(X1)に存在しない場合にもメッセージの位置(X1)を指定することが可能である。次に、受信者がその位置(X1)の付近にいるとき、メッセージはいずれの受信者車両のユーザインタフェースにて表示されることも可能であり、或いは、将来閲覧されることも可能である。本方法では、そうした位置ベースメッセージは別のユーザ又は送信している同じユーザに対し残されることが可能である。送受信されるメッセージは文字、オーディオ、ビデオ又は画像的なメッセージであることが可能であり、コンピュータ化されているマップ上に重ね合わされて、メッセージと位置との間の関連をさらに意味深いものとしてもよい。とにかく、開示のシステム及び方法により、メッセージを対象の特定の位置と関連付けることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークにおいて位置ベースメッセージを送受信するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システム、特に無線通信システムは、さらに高度化しつつあり、互いに通信するための改良された機能を消費者に提供している。そのような増大した機能は自動車分野において特に有用であり、現在、自動車には、改良されたオーディオ(音声)無線通信性能を有する通信システムが装備されている。例えば、OnStar(商標)は、現在、自動車に装備されている周知の通信システムであり、スイッチを入れることにより、自動車の乗員が他者(サービスセンタなど)との電話の呼を確立させることが可能となる。
【0003】
しかしながら、既存の車両ベース通信システムでは2つのパーティ間の即座の通信が想定されているが、それが常に望ましい訳ではない。例えば、第1の車両の乗員が第2の車両に、特定の時及び第2の車両の経路に沿った特定の位置のうちの1つ以上において、何かを連想させることを望む場合がある。例えば、第1の車両が第2の車両にリマインダメッセージを送り、ユーザに「オータムウェイ通りを右折し、食堂に入り私と会う」ようにさせることを望む場合がある。また、第1のユーザが車両内にいないとき又は移動体でないときにも、第1のユーザには、第2のユーザに対し同様の位置ベースメッセージを残すことが望ましい場合もある。例えば、「仕事から自宅へ帰る途中、この日用雑貨店に入り、1瓶のミルクを自宅へ持ち帰ること」など、第1のユーザが同様のメッセージを自宅から第2の車両に残すことを望む場合がある。そうしたメッセージは、したがって、第2の車両が特定位置又は特定位置付近にあるときにのみ第2の車両に関連し、さらにまた、特定の時又は日においてのみ適切である。車両ベースその他の通信システムにおいて、そのような機能は、現在、使用可能でない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、位置ベースメッセージの送受信を含む改良された車両通信システムを提供することが望ましい。したがって、特に、特定の位置及びさらには特定の時又は日に第2のユーザにメッセージを残すことを可能とする、車両ベース(又は他の)通信システムは便利であろう。本開示により、これらの必要を満たすための幾つかの異なる手段が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
通信ネットワークにおいて位置ベースメッセージを送受信するためのシステム及び方法を記載する。本システムにより、メッセージは指定されているユーザに対し送信され、メッセージの関連する特定の位置に関連付けられることが可能となる。メッセージはユーザが特定の位置を通過するときに残されるか、或いは、ユーザはその位置に存在しない場合にもメッセージの位置を指定することが可能である。次に、受信者がその位置の付近にいるとき、メッセージはいずれの受信者のユーザインタフェースにて表示されることも可能であり、或いは、将来閲覧されることも可能である。本方法では、そうした位置ベースメッセージは別のユーザ又は送信している同じユーザに対し残されることが可能である。送受信されるメッセージは文字、オーディオ、ビデオ又は画像的なメッセージであることが可能であり、コンピュータ化されているマップ上に重ね合わされて、メッセージと位置との間の関連をさらに意味深いものとしてもよい。とにかく、開示のシステム及び方法により、メッセージを対象の特定の位置と関連付けることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
ここで図面を参照し、自動車設定における本発明の使用の一例を説明する。図1には、代表的な車両ベース通信システム10を示す。このシステムでは、車両26には無線通信デバイス22が装備されている。無線通信デバイス22については、以下でさらに詳細に説明する。この無線通信デバイス22は、音声(即ち、スピーチ)、データ(文字又はSMSのデータなど)及びビデオのうちの1つ以上を送受信することが可能である。したがって、デバイス22は無線ネットワーク28に接続されているトランシーバ又は基地局に対し、任意のそれらの種類の情報を無線発信又は無線受信することが可能である。さらに、この無線通信デバイスは衛星通信から情報を受信してもよい。最終的には、ネットワークは公衆交換電話網(PSTN)38、インターネットその他、サーバ24への経路上の通信ネットワークに接続されている。サーバ24は、最終的に通信システム10における通信に対するホストとして作用し、通信サーバを含み得る。サーバ24は、システムへ無線接続されている車両26の間の通信を管理することに加え、緊急サービス34又は他の情報サービス36(レストランサービス、辞書支援など)など、他のサービスを車両26に提供するサービスセンタの一部であることも可能である。
【0007】
図2には、車両26において用いられる通常の無線通信デバイス22のさらなる詳細を示す。一実施形態では、デバイス22は2つの主なコンポーネント:ヘッドユニット50及びテレマティクス(Telematics)制御ユニット40、からなる。ヘッドユニット50は、システム10又はシステムに接続されている他の車両と通信するときに車両乗員が対話するユーザインタフェース51とインタフェースするか、又はユーザインタフェース51を備える。例えば、マイクロホン68を用いて車両において話者の音声を取得すること、及び、音声認識モジュール70を装備している場合にはヘッドユニット50に命令を与えることのうちの1つ以上が可能である。また、キーパッド72を用いてユーザ入力を提供してもよく、キーパッド72上のスイッチは特定の機能(プッシュ・ツー・トークのスイッチ、マッピング情報を受信するためのスイッチなど)専用であるか、或いは、ユーザインタフェースが提供する選択肢を選択することが可能である。
【0008】
また、ヘッドユニット50はナビゲーションユニット62も備える。通常、ナビゲーションユニット62には、車両の位置を正確に示す(pinpoint)ことを可能とするための全地球測位衛星(GPS;Global Positioning Satellite)システムが含まれる。これは例えば、車両の位置をシステムの提供するマッピング情報と関連付ける際に有用である。知られているように、そうしたナビゲーションユニットは受信機を介してGPS衛星(衛星32など)と通信する。また、車両の指している方向(北、北東など)を判定する測位ユニット66も提供される。測位ユニット66は経路に沿った車両の進行をマッピングするためにも有用である。
【0009】
最終的に、ユーザ及びシステムの入力はコントローラ56によって処理される。コントローラ56はヘッドユニット50において処理を実行し、それに応じて、ヘッドユニット50に接続されているスピーカ78又はディスプレイ79を通じてなど、車両の乗員に出力54を提供する。用いられるスピーカ78は、車両に通常、提供されるオーディオ(無線)スピーカであることが可能であり、典型的には4つ以上であるが、簡便のため1つのみを示す。さらに、代替の一実施形態では、出力54は文字からスピーチへのコンバータを備えて、ユーザがモニタしているグループ通信チャネルに含まれる文字の聴覚的出力を聴く選択肢を提供する。このオーディオ機能は、ユーザが車両を操作している移動体環境においては特に有利な場合がある。これに加えて、コントローラ56がシステムに対する入出力の調整を実行するのを補助するため、メモリ64がコントローラ56に接続されている。また、コントローラ56は車両バスインタフェース58を介して車両バス60と通信する。車両バス60は、通信情報と、車両全体を通じた他の車両動作データとを搬送する。
【0010】
同様に、テレマティクス制御ユニット40は車両バスインタフェース48を介して車両バス60に接続されており、したがってヘッドユニット50に接続されている。本質的には、テレマティクス制御ユニット40は、音声又はデータ通信の車両に対する送受信、即ち、通信システム10の残部に対する無線送受信に関与する。このため、テレマティクス制御ユニット40は、そうした通信を組織するためのテレマティクスコントローラ46と、無線トランシーバを含むネットワーク接続デバイス(NAD)42とを備える。別個のコンポーネントとして示すが、ヘッドユニット50及びテレマティクス制御ユニット40の態様並びにそれらの構成要素が結合又は交換可能であることが、当業者には認識されるであろう。
【0011】
無線通信デバイス22は、車両26内に相当な通信柔軟性を提供することが可能である。例えば、第1の車両26aの乗員は、ヘッドユニット50のキーパッド72上のスイッチを押下することにより、又はヘッドユニットに音声認識モジュール70が装備されている場合には単に話しかけることにより、第2の車両26bを呼び出し、その乗員に話しかけることが可能である。一実施形態では、スイッチを押下すること又は音声認識モジュールに話しかけることにより、第2の車両26bとのセルラー電話呼が開始される。この場合、第1の車両26a又は第2の車両26bのユーザは、さらにスイッチを押下することなく互いに話すことが可能である。さらに、システムは、音声有効化スイッチ(VAS;voice activated switch)又は音声操作発信(VOX;voice operated transmit)など、音声有効化回路を備えるように構成されてもよい。また、このことにより、他のユーザとの通信時にユーザによるシステムのハンズフリー操作が提供される。
【0012】
代替の一実施形態では、スイッチはセルラーネットワークを通じるプッシュ・ツー・トーク通信チャネルを確立させるように構成されてよい。この場合、コントローラ56は第1の車両26aのユーザがプッシュ・ツー・トークのスイッチを押下しているときに、マイクロホン68を通じて第1の車両26aの乗員によるオーディオのみがテレマティクス制御ユニット40を通じて発信されることを可能とするように構成される。コントローラ56はさらに、第1の車両26aの操作者がスイッチを押下していないときに、第2の車両26b(又は、サーバ24)から受信されるオーディオのみがスピーカ78を通じて聞こえることを可能とするように構成される。これに代えて、話すためにスイッチを押下したままにする必要を避けるため、ユーザが1回目にボタンを押下するとオーディオを発信し、2回目にボタンを押下するとオーディオを受信することを可能とするように、システムが構成されてもよい。
【0013】
いずれの場合においても、第2の車両26bのユーザは同様にして第1の車両26aに通信し返すことが可能であり、話者の音声は第1の車両のスピーカ78で聞こえる。或いは、第1の車両26aの乗員はサーバ24を呼び出し、サービスを受信することが可能である。これに加えて、そうしたシステム10は車両ベース用途のコンテキスト外の効用、詳細には、他の携帯デバイス(セルラー電話機、携帯情報端末(PDA)など)に関係する効用を有することが可能である。
【0014】
図3には2つの移動中の車両26a,26bを示す。また、内部にパーソナルコンピュータ101を有する家屋100と、2つの商店:薬局102及び日用雑貨店104も示す。また、図1に大きく示した通信ネットワーク10の一部を形成するトランシーバタワー、即ち、基地局106も示す。車両26a,26bはシステム10と無線通信している。
【0015】
第1の実施形態では、第1の車両26aは第2の車両26bにメッセージを残すことを望み、この場合には、薬局102にて停止して処方薬を受け取るよう第2の車両に指示する。この第1の実施形態では、メッセージはメッセージをリーブしている第1の車両26aの現在位置にてリーブされる。したがって、この実施形態では、第1の車両が第2の車両26bにメッセージを送った時、より前の時に車両26aが位置X1(即ち、薬局又は薬局のすぐ前)にあったと仮定する。
【0016】
車両26aは、第1の車両のユーザインタフェース51を用いて複数の異なる手法により、第2の車両26bにメッセージを残すことが可能である。図4aには、ディスプレイ79及びユーザインタフェース51の他の態様を用いる一方法を示す。この例では、第1の車両26aの乗員は、車両のユーザインタフェース51のスイッチ113を用いて、メッセージ及びメッセージに関する他の適切な情報を入力することが可能である。この例では、方式はセルラー電話機に名前及び番号を入力するために用いられるものと同様である。好適には、受信者情報はシステムにより認識可能な第2の車両26bの乗員のユーザIDを構成する。メッセージは日のうちの特定の時、日のうちの特定の期間、特定の日又は週のうちの日に対し適切であってもよいため、第1の車両26aはメッセージが第2の車両26bに対し発信される日及び時を指定することも可能である。例えば、第2の車両が仕事の後に商店にて受け取ることが必要なアイテムをメッセージが表す場合、日のうちの特定の時(午後3:00〜4:00)におけるメッセージの受信は、メッセージが発信されることが必要な適切な時のみであってもよく、第1の車両はそのように指定することが可能である。したがって、送信及び失効の日、時、期間は指定可能である。
【0017】
当然のことながら、より煩雑でない他の多くの手法を用いて、メッセージその他の情報を文字で入力してもよい。例えば、図4bでは、ユーザインタフェース51上の他のスイッチ114を用いて、第1の車両の乗員の代わりにそれほどタイプ入力することなく、他のメッセージ情報を容易に選択することが可能となる。即ち、通常では第1の車両のユーザにより連絡される第2の車両のユーザがメモリ64から読み込まれ、スイッチ114を用いて簡単な選択により補正されることが可能である。同様に、一定のスイッチ114を上/下ボタンとして用いて時を調整して、メッセージの送信時及び失効時がさらに容易に入力され得る(このようにして同様に送信日及び失効日を調整可能であるが、そのことは示さない)。図4a,4bに開示の方式は、単なる例示である。
【0018】
図4cには、ディスプレイ79及びユーザインタフェース51の他の態様を用いる別の方法を示す。この例では、第1の車両26aの乗員は、車両のユーザインタフェース51のスイッチ113を用いて、グローバルメッセージ及びメッセージに関する他の適切な情報を入力することが可能である。この例では、メッセージはアクシデントに関する他のユーザに対するグローバルメッセージである。好適には、受信者情報はメッセージにより影響を与えられ得る人(グローバルとして、さらに広く規定される)を構成する。メッセージは日のうちの特定の時、日のうちの特定の期間、特定の日又は週のうちの日に対し適切であってもよいため、第1の車両26aは、アクシデント情報を受信することを望む任意の人に対しメッセージが発信される日及び時を指定することも可能である。したがって、送信及び失効の日、時、期間、並びに第2の車両に対しメッセージが送信されるより前に第2の車両がその内部にあることが必要なアクシデントの半径は指定可能である。
【0019】
図4dには、ディスプレイ79及びユーザインタフェース51の他の態様を用いるさらなる一方法を示す。この例では、第1の車両26aの乗員は、ユーザが位置点の所定範囲内にいるときのデータ命令及び第1の車両26aと第2の車両26bとの間の通信リンクの確立に関する他の適切な情報を含むメッセージを入力することが可能である。好適には、受信者情報はメッセージにより影響を与えられ得る人(第2の車両26bのユーザ2)を構成する。メッセージは命令に対し適切であってもよいため、第1の車両26aは命令の種類(第1の車両26aのユーザ1を呼び出す)を指定することも可能である。また、通信リンクを確立させるより前に第2の車両がその内部にあることが必要な位置点の半径も、メッセージにおいて指定されてよい。
【0020】
また、メッセージ及び他の適切なメッセージ情報が、音声認識モジュール70(図2を参照)を用いて第1の車両26aにより音声送信されることも可能である。これに関して、一実施形態では、音声認識モジュール70(コントローラ56の一部を構成してもよい)は、車両にて受信した音声を処理し、音声認識モジュール70に記憶されている事前記憶声紋と一致させるために用いられる。多くのそうした音声認識アルゴリズムが存在し、ヘッドユニット50において使用可能であることが、当業者には認められるであろう。音声認識モジュール70が用いられるとき、車両の乗員は自身のメッセージ、送信時などを発話し、それを第2の車両26bへの最終的な発信のための文字へと変換させることが可能となるため、メッセージ送信はさらに簡便になり、煩雑でないものとなる。さらに、音声認識モジュール70を用いて、GPSへの変換用にサーバ24へ発信される交差その他の緯度経度座標を口頭で提示してもよい。
【0021】
また、メッセージがオーディオ又はビデオメッセージとして送られることも可能である。したがって、適切な時に、ユーザインタフェース51がユーザに第2の車両26bへの送信を望むメッセージの発話を促し、そのメッセージがマイクロホン68を用いて記録されることが可能である。これに加えて、図5に示すように、メッセージを残すユーザの映像がビデオカメラ120を用いて撮影され得る。したがって、文字のメッセージの代わりに、オーディオ又はストリーミングビデオのメッセージを第2の車両に残すことも可能である。
【0022】
メッセージが画像を構成することも可能である。例えば、第2の車両26bに薬局で処方薬を受け取るよう通知する代わりに、メッセージが薬局の単純な画像を構成し、リマインダとして第2の車両のユーザインタフェース51のディスプレイ79上に表示されてもよい。そうした画像に文字又はオーディオのメッセージを付随させることも可能である。画像は、第1の車両のユーザインタフェース51に接続されている又は接続可能であるカメラ(図示せず)を用いて撮影可能であり、このカメラは車両の外部に存在してもよい。
【0023】
好適な一実施形態では、メッセージの送信時/失効及び時/日の送信を可能とすることが有益であると見なされるが、以下でさらに説明するように、メッセージは即座に、かつ、無制限に、或いは少なくともメッセージが第2の車両により受信されるまで送信され得るため、このことは厳密に要求されるものではない。或いは、設定期間の後、メッセージが単に「タイムアウト」となり、システムにより削除されることも可能である。
【0024】
ユーザからサーバ24へ送信されるメッセージには、任意の位置情報に加えて、ユーザの方向及び速さも含まれてよい。この情報は、ナビゲーションユニット62、測位ユニット6又は他の車両センサから取得されてよい。上述のように、この種類の情報はアクシデント通知及び第三者のリクエストなど、特定の場合に有用であり得る。
【0025】
いずれの場合においても、メッセージ、意図する受信者及び他の送信情報(時、日)が第1の車両26aのユーザインタフェース51に入力されると、そうした情報はコントローラ56により車両バス60へ、テレマティクス制御ユニット40へ、そして最終的にサーバ24へと送信される。サーバ24は通信サーバを構成してもよく、これ以降ではサーバと呼ぶ。図6に示すように、サーバ24はメッセージに加え、送信ユーザのシステムIDコード(ユーザID1)、受信者のシステムIDコード(ユーザID2)、並びにメッセージの送信/失効の時及び日など他のメッセージ詳細を記憶する。電話番号、「ハンドル名(handle)」、車両識別番号(VIN;Vehicle Identification number)、電子シリアル番号(ESN;Electronic Serial Number)、国際移動体加入者番号(IMSI;International Mobile Subscriber Number)又は移動体加入者国際ISDN番号(MSISDN;Mobile Subscriber International ISDN Number)など、他の識別コードを用いることも可能である。これら全てを本明細書では簡便のため「ユーザID」と呼ぶ。
【0026】
さらなる一実施形態では、第1の車両26aによりメッセージが送られた位置(即ち、X1)も、メッセージ内に記憶されている。そうした位置情報は、コントローラ56をナビゲーションユニット62(図2を参照)へ問い合わせさせて、第1の車両の位置(即ち、緯度/経度座標)を受信させることにより、自動的に送信に含まれてよい。これに代えて、サーバ24がユーザ26の近傍の種々のセルラー基地局からの情報に基づき、特定のユーザ26について位置情報を決定又は計算してもよい。このことは、ユーザと複数のセルラー基地局との通信の信号強度など、三角法情報により行われることが可能である。いずれの場合においても、サーバ24に対し無線発信するとき、メッセージ及び任意の関連情報は、任意数の手法によりフォーマットされてよい。例えば、メッセージはデータストリームの塊(bulk)を構成してもよく、サーバ24により容易に解釈される予測可能なフォーマットにて、ユーザID、送信データ/時などを含むヘッダに伴われてもよい。図6に示すように、サーバ24に達すると、好適には、この情報は情報の種々の断片を理解するために逆コンパイルされ、ファイル122に記憶される。
【0027】
しかしながら、第1の車両によりメッセージが送られる時に第1の車両の正確な位置を送信することは、厳密に要求されるものではない。例えば、以下でさらに詳細に説明するように、ナビゲーションユニット62がサーバ24へ位置情報を充分な頻度で送信する場合、位置情報はメッセージなしで送信され得る。代わりに、サーバ24はメッセージを受信すると、第1の車両26aの最後の報告された位置を問い合わせ、その位置をメッセージを関連付けることが可能である。これに関して、サーバ24へメッセージ及び位置情報を送信するという概念では、必ずしも両者が同時に発信される必要はないことが理解される。
【0028】
この点にて、サーバ24は第2の車両26aへのメッセージを最終的に取得する際に有用であり得る他の情報を計算してもよい。例えば、最終的に、第2の車両26bが送信位置X1に到達するときに、第2の車両26bへメッセージを送信することが所望されるが、第2の車両は正確にその位置に到達しない場合がある。このため、最終的に、第2の車両26bが位置X1付近にあるときに、第2の車両26bへメッセージを送信することが好適である。したがって、図6に示すように、サーバ24は第1の車両26aの送信した位置(X1)の周囲の領域を計算し、メッセージ領域を規定及び記憶する。この領域は位置のサブセット(即ち、経度/緯度データ)を構成することが可能であり、位置の周囲の半径(図3の125)又は正方形若しくは矩形など他の形状の領域(図3の126)であってもよい。また、この領域は経路に沿って上り及び下りの回廊として、又はハイウェイ若しくは道路の区分として規定されてもよい。通信システムが格子に区分される場合、位置X1が適切な格子の正方形(126など)に関連付けられることも可能である。第1の車両がメッセージの受信領域を調整することを可能とするように、そうした半径又は領域が第1の車両26aにより指定され、システム24へ発信されることも可能である。
【0029】
これに加えて、上述の領域はメッセージ分類に応じることも可能である。例えば、第1のユーザからの一部のメッセージは、緊急(車の故障)、仕事関連メッセージ(こちらが会議の場所)、及び純個人的又は娯楽的なメッセージ(ここに止まって食事しよう)を構成することが可能である。したがって、第1の車両26aはメッセージに加え、メッセージ分類インジケータ(例えば、優先度「高」、「中」又は「低」)を選択することも可能であり、第2の車両26bによるメッセージの受信用の上述の領域は、それらのメッセージ分類に応じて拡大縮小する(「大」、「中」又は「小」)。
【0030】
一実施形態では、車両26a,26b(及び、システム10に接続されている任意の他のユーザ)の位置は、サーバ24により追跡される。これに関して、テレマティクス制御ユニット40は定期的に、車両の位置に関する情報及び車両の識別子をサーバ24へ自動的に発信する。位置情報はナビゲーションユニット62(図2)により提供される。上述のように、識別情報は、システムにログオンしている第1の車両のユーザのユーザID又は電話番号、「ハンドル名」、車両識別番号(VIN)、電子シリアル番号(ESN)、国際移動体加入者番号(IMSI)又は移動体加入者国際ISDN番号(MSISDN)などを構成することが可能である。別の実施形態では、サーバ24はセルラー基地局から受信される情報を用いて特定の車両の位置を三角法で測定し、車両26a,26bの位置を追跡する。
【0031】
車両又はユーザの位置及び識別子はサーバ24に認識されているため、サーバ24は記憶されているメッセージを問い合わせ、メッセージの受信者がメッセージを受信するために適切な位置にいるときを判定し、その後でメッセージがブロードキャストされる。このため、記憶されている位置X1及びその周囲のメッセージ領域(125)のうちの1つ以上に第2のユーザが接近するとき、メッセージにより指定される日又は時が適切な場合、それに従い、メッセージが第2のユーザへブロードキャストされる。メッセージは、第1の車両26aにより送信されたのとほぼ同じ手法により適切に構造化され、かつ、おそらくは同様のヘッダにより、第2の車両26bの第2のユーザへ無線送信され得る。当然のことながら、第2のユーザは第1の車両により送信される情報の全て(例えば、位置情報)を受信する必要はないが、以下に説明するように、送信ユーザのIDなど他の情報を受信することは有益である。
【0032】
これに代えて、サーバ24が第2の車両へメッセージを即座に発信し、記憶されている位置X1及びその周囲のメッセージ領域(125)のうちの1つ以上に第2の車両26bが接近するときの判定に、第2の車両26bが関与することも可能である。メッセージにより指定される時又は日が適切な場合、それに従い、このメッセージが第2の車両内に表示され得る。
【0033】
いずれの場合においても、メッセージは任意数の手法により第2の車両26bのユーザインタフェース51にて受信されることが可能である。例えば、図7に示すように、メッセージは、文字の場合、第2の車両のユーザインタフェースのディスプレイ79上に表示されることが可能である。おそらくは、「ビープ(beep)」など、何らかの種類の視覚的又は聴覚的なキューがスピーカ79を通じてブロードキャストされる。送信/失効の時又は日など、他の有用な情報も表示されることが可能である。これに加えて、ボタン114を押下することによってメッセージの受信を肯定応答するように、ディスプレイにより第2の車両に促すことも可能であり、或いは、メッセージが一定時間表示された後、そうした確認が自動的に送信されることも可能である。サーバ24により確認が受信されるとき、メッセージはサーバ24にて削除されてもよいが、必要な場合に第2の車両により再び閲覧されることを可能とするように、一定時間、第2の車両26bのヘッドユニット50のメモリ64に記憶されたままであることも可能である。さらなる一実施形態では、サーバ24が第1のユーザ又は車両26aに通知を送信し、第2のユーザ又は車両26bによりメッセージが受信されたことを第1のユーザに通知してもよい。
【0034】
第2の車両26bのユーザインタフェース51のコントローラ56は、第2の車両26bの運転者がメッセージの受信の準備を行うことを可能とするように、メッセージが表示又はブロードキャストされるより前に、最初にメッセージ通知インジケータを表示又はブロードキャストすることが可能である。有益である場合、そうしたメッセージ通知インジケータが第2の車両26bの乗員により選択され、おそらくはユーザインタフェース51上の専用ボタンを押下することにより、メッセージが実際に表示又はブロードキャストされる。この手法では、便利な時間までは第2の車両は実際にメッセージを受信する必要がない。これに加えて、第2の車両のユーザインタフェース51では、メッセージを受信する前に第2の車両が個人識別番号(PIN;Personal Identification Number)などの個人識別コードを入力しなくてもよい。システムにおける他の態様のように、そうしたPINは、ボタンを押下すること又は音声認識により、文字で入力されることが可能である。サーバ24にて(又はコントローラ56にて)PINが有効化されると、メッセージはサーバ24によりユーザインタフェース51へ送信されることが可能であり、或いは既に送信されている場合には、表示又はブロードキャストが可能となる。
【0035】
図8には、ユーザがメッセージを通知され得る別の手法を示す。この実施形態では、第2のユーザがナビゲートに用いる場合もある方向マップなど、マップ上にメッセージが重ね合わされている。時及び日が適切であると仮定すると、第2の車両26bが位置(X1)へ接近すると、メッセージが出現する。そうしたプログラムが装備されている場合、マップは第2の車両26bのヘッドユニット50により提供される。或いは、位置を表示しているマップはサーバ24により編成され、メッセージと共に送信されることも可能であり、このことにより、第2の車両がマップを編成し、それをメッセージ中の位置と関連付けることが必要であるという問題が減じられる。第2の車両26bが自身のマップを編成することが不可能である場合、明らかに、そうした変更は特に有用である。
【0036】
メッセージは、第2の車両26bのユーザインタフェース51にて、聴覚的(スピーカ78を通じて)又は視覚的(ディスプレイ79上で)にブロードキャストされることも可能であり、先述のように、メッセージがオーディオメッセージ又はビデオメッセージである場合、このことは特に有用である。図7に示すように、そうしたブロードキャストには、ディスプレイ79上に他の有用な情報を表示することがともなってもよい。
【0037】
第2の車両26bがメッセージ中に指定される位置の近傍にあるとき、第2の車両26bにメッセージを表示又はブロードキャストすることは特に有益であるが、第2の車両26bが、それらの位置に到達するより前であっても、どんなメッセージが送られているかを認識することを望む場合もある。したがって、図9〜11に示すように、第2の車両へ送られたメッセージは、第2の車両が対象の位置(例えば、X1)に接近するより前であっても送信され得る。図9に示すように、第2の車両26bのユーザインタフェース51における受信用に、3つのそうしたメッセージが送られ、メッセージが関連する位置を示すように、マップ上に重ね合わせられる。第2の車両26bがそれらのメッセージの近傍へ移動するとき、メッセージは色が変化するなどの手法によってさらに顕著となるか、聴覚的なアラームが鳴るか、又はその時点でメッセージの受信の確認が送信される。
【0038】
図10に示すように、第2の車両のメッセージは、その位置データと共に単純な文字形式にて表示されることも可能である。この環境において未処理の位置情報(経度/緯度データ)を表示することは、マップが用いられるとき(図9)より情報量が少ない(less informative)ため、例えば、道路の番地を表示することによって、サーバ24により位置情報が単純化されてもよい。これに関して、当業者には理解されるように、マッピングプログラムをサーバ24上に実装し、位置データから道路の番地への変換を実現することが可能である。
【0039】
図11に示すように、第2の車両のメッセージは、対象の位置への到達より前であっても閲覧され得るように、オーディオメッセージであってもビデオメッセージであっても、リンクとして表示されることが可能である。このリンクは選択ボタン114を用いて選択され得る。当然のことながら、好適には、第2の車両26bが第1のユーザにより指定される位置に到達するときにも、これらのメッセージがブロードキャストされる。
【0040】
また、図9〜11には、開示のメッセージ送信システムの別の柔軟な態様、即ち、ユーザが別のシステムユーザによるのではなく自身により位置ベースメッセージを残す性能を示す。これをメッセージ130として示す。メッセージ130では、第2の車両26bが位置X3にて自身にメッセージを残す。このことは、第1の車両26aが第2の車両26bへメッセージを残すのとほぼ同じ手法により達成され得る。本質的には、第2の車両26bは位置(X3)へ移動し、先に開示の任意の手法(例えば、図4a〜4c)を用い、自身のユーザアドレスを指定してメッセージを送る。この手法にて、第2の車両(又はシステムの任意の他のユーザ)は位置ベースメッセージを自身に残すことが可能である。例えば、図9〜11の例では、運転中、位置X3にてサービスステーションを通過した第2のユーザは、次の2週間にオイルを交換することを思い出す必要があると決定し、これに従い、将来の2週間の適切な日又は時に送るメッセージを自身に残すことが可能である。
【0041】
この点において、この開示では、ユーザが特定の位置に移動して、その位置の自身又は別のユーザにメッセージを送る実施形態を説明した。しかしながら、他の実施形態では、システム10のユーザは、ある位置の自身又は別のユーザにメッセージを残すために、その位置に存在する必要はない。この態様を、再び図3を参照して示す。家屋100に位置するシステムユーザは、コンピュータ101を用いて第2の車両26bにメッセージを送る。この例では、ホームユーザは第2の車両に、X2に位置する日用雑貨店104(図3)から1ガロンのミルクを受け取ることを望む。図12のコンピュータ101のモニタに示すように、複数の手法によりそうしたメッセージを送信することが可能である。例えば、ホームユーザにより、モニタ上に一定の領域のマップが引き出されることが可能である。次に、ホームユーザはマウスポインタ140を用いて、メッセージがリーブされる位置(Xにより示される)を指し示す。この位置をクリックした後、ホームユーザがメッセージ並びに失効の時及び日など他のメッセージ詳細を入力する(例えば、コンピュータ101に関連するキーボードにてタイプ入力する)ための空白を含む、ウィンドウ142がモニタ上にポップアップする。これに代えて、ホームユーザは最初に第2の車両のユーザID([ユーザID2])をタイプ入力して、最初に第2の車両の位置を決定し、その位置をマップ上に表示することが可能である(先述のように、好適な一実施形態では、システム上の全ユーザが定期的にサーバ24に識別及び位置情報を報告するため、このことは実現可能である)。第2の車両26bが表示される場合、示すように、その車両の表現の上にユーザIDが表示されてよく、ホームユーザは第2の車両のユーザIDをタイプ入力するのではなく、単にその表現をクリックし、ウィンドウ142へ読み込んでもよい。いずれの手法においても、位置(X)並びにメッセージ及びその詳細が入力されると、ポインタ140を「送信」ボタンへ移動させ、それをクリックすることにより、メッセージはサーバ24へ(また最終的には第2の車両26bへ)送信される。
【0042】
当然のことながら、後には移動体であると予想される移動体でないホームユーザは、自身のユーザIDをコンピュータ101へ入力することにより、自身にメッセージを残すことも可能である。
【0043】
本質的に移動体でないホームユーザに関して示したが、移動体のシステムユーザもまた、自身のいない位置の他者(又は自身)へメッセージを残すことが可能である。これに関して、車両のユーザインタフェース51のコントローラ56は、ホームユーザに対し図12に示したのと同じプログラムを実行するように製造され得る。或いは、車両からメッセージを送るための先に開示の手法を用いることも可能であるが、この追加の態様もメッセージが送られる対象の位置を開示する必要がある。
【0044】
開示のシステム及び方法は単一のシステムユーザによりメッセージを残すことに有用であるように示したが、メッセージが送られるときにユーザIDも指定されると仮定すると多数のユーザにより単一のメッセージを残すことも可能である。さらに、単一の関与者に対する単一のメッセージが複数の位置に関連付けられることも可能である。この機能は、例えば、受信者が特定の商店チェーンのうちの1つに行く必要がある場合に有用である。
【0045】
概して車両との通信の改良に関して記載したが、本明細書の開示の概念の多くは、集合的に携帯通信デバイスと呼ばれるセルラー電話、携帯情報端末(PDA)、携帯コンピュータなど、車両内に含まれない他の携帯通信ユーザインタフェースに適用可能であることを、当業者は理解するであろう。
【0046】
幾つかの別個の実施形態を開示したが、それらの実施形態が互いに組み合わせられ得ること、また、1つの実施形態の使用により他の実施形態の使用が必ずしも排除されないことを、当業者は認めるであろう。さらに、本発明に関する上述の説明は例示のみを意図しており、本出願により付与される特許権の範囲を限定することは意図していない。本発明は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲によってのみ限定されることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】無線車両通信システムのブロック図。
【図2】車両無線通信システム用の制御システムのブロック図。
【図3】位置ベースメッセージが送受信され得るシステムと通信する2つの車両と家屋とを示すマップの図。
【図4a】通信システムのユーザに位置ベースメッセージを送るためのユーザインタフェースの実施形態の図。
【図4b】通信システムのユーザに位置ベースメッセージを送るためのユーザインタフェースの実施形態の図。
【図4c】通信システムのユーザに位置ベースメッセージを送るためのユーザインタフェースの実施形態の図。
【図4d】通信システムのユーザに位置ベースメッセージを送るためのユーザインタフェースの実施形態の図。
【図5】ビデオメッセージの送信を可能とするビデオカメラが追加されている制御システムのさらなる一実施形態のブロック図。
【図6】無線通信中の2つの車両と、一方の車両から他方の車両への位置ベースメッセージの発信及び記憶を示す図。
【図7】文字ベースの位置ベースメッセージを閲覧するためのユーザインタフェースにおけるディスプレイの一実施形態を示す図。
【図8】位置に印が付されているマップ上に重ね合わされている位置ベースメッセージを閲覧するためのユーザインタフェースにおけるディスプレイの一実施形態を示す図。
【図9】位置に印が付されているマップ上に重ね合わされている複数の位置ベースメッセージを閲覧するためのユーザインタフェースにおけるディスプレイの一実施形態を示す図。
【図10】複数の文字ベースの位置ベースメッセージを閲覧するためのユーザインタフェースにおけるディスプレイの一実施形態を示す図。
【図11】複数のオーディオ又はビデオベースの位置ベースメッセージを閲覧するためのユーザインタフェースにおけるディスプレイの一実施形態を示す図。
【図12】移動体ユーザに対し位置ベースメッセージを送るためのコンピュータにおけるモニタの一実施形態を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク(10)を用いて、第1のユーザインタフェースを有する第1のユーザが、第2のユーザインタフェースを各々有する複数の第2のユーザのうちの1つ以上にメッセージ残すことを可能とするための方法であって、
第1のユーザインタフェースにより第1のユーザを位置(X1)へ移動させる工程と、
位置(X1)にて第1のユーザにユーザインタフェース(51)を使用させて、1つ以上の第2のユーザへのメッセージと、位置(X1)のデータ表示とを通信ネットワーク(10)に対し送信させる工程と、
第2のユーザがほぼ位置(X1)付近にいることを確認すると、通信ネットワーク(10)に少なくとも第2のユーザに対し第2のユーザインタフェース(51)にてメッセージを送信させる工程と、からなる方法。
【請求項2】
第1のユーザインタフェース(51)は第2のユーザの識別コードを通信ネットワーク(10)に対し送信することと、
第2のユーザの識別コードを確認すると、通信ネットワーク(10)はメッセージを送信することと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第2のユーザの識別コードは、電話番号、ハンドル名、車両識別番号(VIN)、電子シリアル番号(ESN)、国際移動体加入者番号(IMSI)又は移動体加入者国際ISDN番号(MSISDN)から選択される請求項2に記載の方法。
【請求項4】
メッセージは、文字メッセージ、オーディオメッセージ、ビデオメッセージ、マップ、画像又はデータ命令のうちの1つ以上から選択される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第2のユーザインタフェース(51)に対しメッセージを送信する工程は最初にメッセージ通知を送信する工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
メッセージ通知に応答して、第2のユーザは第2のユーザインタフェース(51)へ個人識別コードを入力し、メッセージを表示又はブロードキャストさせることを可能とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第2のユーザに第2のユーザインタフェース(51)上でメッセージ通知へ接続させて、メッセージを受信させる工程を含む請求項5に記載の方法。
【請求項8】
第2のユーザがメッセージを受信したことの確認を通信ネットワークに第1のユーザインタフェース(51)に対し送信させる工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1のユーザはメッセージと、位置(X1)のデータ表示とに加え、第1のユーザの方向及び速さを通信ネットワーク(10)に対し送信することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
第1のユーザはメッセージと、位置(X1)のデータ表示とに加え、失効時又は日を通信ネットワーク(10)に対し送信することと、
メッセージは失効時又は日より前にのみ第2のユーザインタフェース(51)に対し送信されることと、を含む請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2007−526694(P2007−526694A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−500840(P2007−500840)
【出願日】平成17年3月21日(2005.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/009442
【国際公開番号】WO2005/101868
【国際公開日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】