説明

通信ネットワークを介した接着剤選定システム

【課題】家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定し、それぞれの接着剤について最適な一の接着剤商品を選定しその商品情報を表示する。
【解決手段】家庭用接着剤を対象とする商品情報を格納した第1のデータ群D1と業務用接着剤を対象とする商品情報を格納した第2のデータ群D2とを有するデータベース1の上記第1のデータ群D1又は第2のデータ群D2を用いて、接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定する選定処理手段(5h,5p)を備えたサーバ2に対して、通信ネットワーク4を介して接続された情報端末装置3により、上記サーバ2に対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて第一に適用場所、第二に接着箇所の材質の順で接着適用条件を指定し、該サーバ2の選定処理手段(5h,5p)で選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名を情報端末装置3の画面に表示するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多種多様な種類の接着剤、補修剤、シーリング材等(以下単に「接着剤」という)の中から接着適用箇所に最も適した性能を有する接着剤を通信ネットワークを介して選定する接着剤選定システムに関し、詳しくは、家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定し、それぞれの接着剤について最適な一の接着剤商品を選定しその商品情報を表示する通信ネットワークを介した接着剤選定システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、接着剤、補修剤、シーリング材等の接着剤は、工事施工業者や大工等の専門職人向けに専門の取扱店や金物店などで販売されてきた。しかし、近年では、スーパーマーケットや量販店、ホームセンター等の様々な業態の店舗において、多種多様な種類の接着剤が販売されるようになってきた。そして、これらの接着剤の購買層は、従来の専門職人だけではなく、人々のニーズや生活様式の多様化に伴って一般の需要者にも拡大してきている。
【0003】
この場合、接着剤について特別な知識を有しない一般需要者が、多種多様な種類の接着剤の中から自分の所望する最適な接着剤商品を選定することは困難である。このような状況に鑑みて、接着剤の製造、販売業者は、各接着剤商品のパッケージに説明書きを付したり、紙媒体のカタログやインターネット上のウェブページ等で商品情報を公開して一般の利用に供している。例えば、接着素材及び被接着素材間の組み合わせを選択することにより最適な接着剤商品を選定できるような早見表が、紙媒体やインターネット上で提供されている。しかし、これらの商品情報を利用したとしても、一般需要者が所望する最適な接着剤商品を選定するのは難しい。
【0004】
これに対して、一般需要者が適切な接着剤を選定し購入できるようにするための通信ネットワークを介した接着剤種別選定システムが提供されている。この接着剤種別選定システムは、接着素材及び被接着素材に応じた接着適性を各種接着剤の商品情報として有する接着剤種別データ並びに該接着剤種別データから接着素材及び被接着素材に適した接着剤の商品情報を選定する接着剤選定処理手段を備えるサーバと、該サーバに対して通信ネットワークを介して接続し、所望の接着素材及び被接着素材を指定可能な携帯端末と、該接着剤種別データに対応する接着剤パッケージ群が陳列されている商品陳列棚とからなり、前記サーバは、前記携帯端末からの接着素材及び被接着素材の指定に基づいて、前記接着剤種別データから適切な種別の接着剤の商品情報を選定し、該携帯端末の画面上に表示することにより、前記商品陳列棚に陳列されている接着剤パッケージ群から接着素材及び被接着素材に適した接着適性を有する接着剤の商品情報を携帯端末に提供するようにしたものである(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−52745号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の通信ネットワークを介した接着剤種別選定システムにおいては、接着剤種別データは各種接着剤の商品情報として接着素材及び被接着素材に応じた接着適性を有するだけであり、接着剤選定処理手段は上記接着素材及び被接着素材に適した接着剤を選定しているので、携帯端末からの接着素材及び被接着素材の指定に基づいて選定される接着剤は、家庭用接着剤又は業務用接着剤の区分、接着剤の適用場所、接着箇所の状態等の限定がない状態にて、上記接着素材及び被接着素材の組み合わせに応じた接着適性を有する接着剤が複数個存在することがある。したがって、この接着剤種別選定システムを利用する一般需要者は、携帯端末の画面上に表示される接着材の商品情報を読んで、最終的には接着適性を自分で判断して適当と思われる一の接着剤商品を選定する必要があった。この場合、一般需要者が複数個の接着剤の中から一の接着剤を選定するのに手間と時間がかかると共に、接着剤について特別な知識を有しないことから最適な一の接着剤商品を選定するのが難しいものであった。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定し、それぞれの接着剤について最適な一の接着剤商品を選定しその商品情報を表示する通信ネットワークを介した接着剤選定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による通信ネットワークを介した接着剤選定システムは、家庭用接着剤を対象としてその適用場所を示す場所データ及び接着箇所の材質を示す材質データ、接着箇所の状態を示す状態データ並びに選定されるべき複数の接着剤商品を示す商品情報を格納した第1のデータ群と、業務用接着剤を対象としてその適用場所を示す場所データ及び接着箇所の材質を示す材質データ並びに選定されるべき複数の接着剤商品を示す商品情報を格納した第2のデータ群とを有するデータベースと、上記データベースの第1のデータ群又は第2のデータ群を用いて、接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定する選定処理手段を備えたサーバと、上記サーバに対して通信ネットワークを介して接続され、所望の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定するための情報を上記選定処理手段に送信すると共に、該選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報を受信する情報端末装置とを備えて成り、上記情報端末装置によりサーバに対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて第一に適用場所、第二に接着箇所の材質の順で接着適用条件を指定し、該サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名を情報端末装置の画面に表示するようにしたものである。
【0008】
このような構成により、家庭用接着剤を対象とする商品情報を格納した第1のデータ群と業務用接着剤を対象とする商品情報を格納した第2のデータ群とを有するデータベースの上記第1のデータ群又は第2のデータ群を用いて、接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定する選定処理手段を備えたサーバに対して、通信ネットワークを介して接続された情報端末装置により、上記サーバに対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて第一に適用場所、第二に接着箇所の材質の順で接着適用条件を指定し、該サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名を情報端末装置の画面に表示する。
【0009】
また、上記情報端末装置は、上記サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報をも表示するものである。これにより、上記サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品名以外に、その商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報をも表示する。
【0010】
さらに、上記情報端末装置は、上記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するための2次元コードを読み取る手段を備えている。これにより、情報端末装置に備えられた読取り手段によって、上記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するための2次元コードを読み取る。
【0011】
さらにまた、上記情報端末装置は、携帯端末装置である。これにより、携帯電話等の携帯端末装置によって、通信ネットワークを介してサーバに対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定し、該サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報を携帯端末装置の画面に表示する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、家庭用接着剤を対象とする商品情報を格納した第1のデータ群と業務用接着剤を対象とする商品情報を格納した第2のデータ群とを有するデータベースの上記第1のデータ群又は第2のデータ群を用いて、接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定する選定処理手段を備えたサーバに対して、通信ネットワークを介して接続された情報端末装置により、上記サーバに対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて第一に適用場所、第二に接着箇所の材質の順で接着適用条件を指定し、該サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名を情報端末装置の画面に表示することができる。したがって、家庭用接着剤又は業務用接着剤について最適な一の接着剤商品を選定しその商品名を表示することができる。この場合、一般需要者は、接着剤について特別な知識を有しなくても容易かつ短時間に最適な一の接着剤商品の商品情報を得ることができる。
【0013】
また、請求項2に係る発明によれば、情報端末装置は、サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報をも表示することにより、上記サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品名以外に、その商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報も併せて表示することができる。したがって、選定された一の接着剤商品についてさらに詳しい商品情報を得ることができる。
【0014】
さらに、請求項3に係る発明によれば、情報端末装置は、サーバに対して通信ネットワークを介して接続するための2次元コードを読み取る手段を備えていることにより、情報端末装置に備えられた読取り手段によって、上記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するための2次元コードを読み取ることができる。したがって、スーパーマーケットやホームセンター、販売店等の店舗に陳列された各接着剤商品、又は接着剤商品のカタログ若しくは広告等に付された2次元コードを情報端末装置で読み取って、通信ネットワークを介してサーバに対して容易に接続することができる。
【0015】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、情報端末装置は携帯端末装置であることにより、携帯電話等の携帯端末装置によって、通信ネットワークを介してサーバに対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定し、該サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報を携帯端末装置の画面に表示することができる。したがって、スーパーマーケットやホームセンター、販売店等の店舗においてもこの接着剤選定システムを利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による通信ネットワークを介した接着剤選定システムの実施形態を示す図である。この通信ネットワークを介した接着剤選定システムは、家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定し、それぞれの接着剤について最適な一の接着剤商品を選定しその商品情報を表示するもので、図1に示すように、データベース1と、サーバ2と、情報端末装置3とを備えて成る。なお、図1において、符号4は、上記サーバ2に対して情報端末装置3を接続するインターネット等の通信ネットワークを示している。
【0017】
上記データベース1は、選択対象としての家庭用接着剤及び業務用接着剤に関する各種のデータを格納したもので、第1のデータ群D1と、第2のデータ群D2とを有している。なお、ここで言う接着剤とは、多種多様な種類の接着剤、補修剤、シーリング材等を含むものである。
【0018】
上記第1のデータ群D1は、家庭用接着剤を対象としてその適用場所を示す場所データH1及び接着箇所の材質を示す材質データH2、接着箇所の状態を示す状態データH3並びに選定されるべき複数の接着剤商品を示す商品情報H4が格納されている。場所データH1としては、例えば住まいの内部、水回り、屋外等がある。材質データH2としては、例えばクロス壁、板壁等がある。状態データH3としては、例えばキズ、はがれ等がある。商品情報H4としては、多種多様な種類の家庭用接着剤の商品名、その商品に対応する商品詳細説明(耐水性、耐熱性、耐久性及び硬化後の色調等の説明)、商品使用説明、安全情報等がある。
【0019】
上記第2のデータ群D2は、業務用接着剤を対象としてその適用場所を示す場所データP1及び接着箇所の材質を示す材質データP2並びに選定されるべき複数の接着剤商品を示す商品情報P3が格納されている。場所データP1としては、例えばモルタルコンクリート・耐水性なし、モルタルコンクリート・耐水性あり等がある。材質データP2としては、例えばビニル床タイル、クッションフロアー等がある。商品情報P3としては、多種多様な種類の業務用接着剤の商品名、その商品に対応する商品詳細説明(耐水性、耐熱性、耐久性及び硬化後の色調等の説明)、商品使用説明、安全情報等がある。
【0020】
上記データベース1には、サーバ2が接続されている。このサーバ2は、上記データベース1の第1のデータ群D1又は第2のデータ群D2を用いて、接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定するもので、その内部には、家庭用接着剤選定処理部5h及び業務用接着剤選定処理部5pを備えている。家庭用接着剤選定処理部5hは、上記データベース1の第1のデータ群D1に接続されており、該第1のデータ群D1を用いて、後述の情報端末装置3により指定された接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤を選定するものである。また、業務用接着剤選定処理部5pは、上記データベース1の第2のデータ群D2に接続されており、該第2のデータ群D2を用いて、後述の情報端末装置3により指定された接着適用条件に合致する一の業務用接着剤を選定するものである。そして、上記家庭用接着剤選定処理部5h及び業務用接着剤選定処理部5pで、選定処理手段を構成している。なお、図1において、符号6は、通信ネットワーク4との接続を行うインターフェイス部を示している。
【0021】
なお、上記サーバ2は、いわゆるウェブサーバ用コンピュータであり、図示は省略したが、中央演算処理装置(CPU)、主記憶装置、補助記憶装置(ハードディスク等)、入力装置(キーボード、マウス等)、出力装置(モニタ、プリンタ等)を備え、ADSLや光ファイバ等の通信回線を介して通信ネットワーク4に接続され、インターネット上にウェブページを公開する機能を有している。
【0022】
上記サーバ2には、通信ネットワーク4を介して情報端末装置3が接続されている。この情報端末装置3は、一般需要者又は専門職人が所望の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定するための情報を上記サーバ2の家庭用接着剤選定処理部5h又は業務用接着剤選定処理部5pに送信すると共に、該家庭用接着剤選定処理部5h又は業務用接着剤選定処理部5pで選定された一の接着剤商品の商品情報を受信するもので、例えばパーソナルコンピュータから成る。そして、上記情報端末装置3は、上記家庭用接着剤選定処理部5h又は業務用接着剤選定処理部5pで選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名をその画面に表示し、さらにその商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報をも表示するようになっている。
【0023】
また、上記情報端末装置3は、一般需要者又は専門職人が容易に携帯可能な携帯端末装置であってもよい。例えば、通信ネットワーク(インターネット)4に接続してウェブページを閲覧可能なノート型のパーソナルコンピュータ、或いは、携帯電話であってもよい。
【0024】
さらに、上記情報端末装置3、特に携帯端末装置は、上記サーバ2に対して通信ネットワーク4を介して接続するための2次元コードを読み取る手段を備えているのが望ましい。この2次元コードは、携帯端末装置(3)からサーバ2へのインターネット(4)を介してのアクセスを容易にするためのもので、例えばQRコード(登録商標)である。このQRコード(登録商標)等の2次元コードの読取手段を備えることで、スーパーマーケットやホームセンター、販売店等の店舗に陳列された各接着剤商品、又は接着剤商品のカタログ若しくは広告等に付された2次元コードを携帯端末装置(3)で読み取って、通信ネットワーク4を介してサーバ2に対して容易に接続することができる。
【0025】
そして、このように構成された通信ネットワークを介した接着剤選定システムを用いて、上記情報端末装置3によりサーバ2に対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて第一に適用場所、第二に接着箇所の材質の順で接着適用条件を指定し、該サーバ2の選定処理手段(家庭用接着剤選定処理部5h又は業務用接着剤選定処理部5p)で選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名を情報端末装置3の画面に表示するようになっている。
【0026】
次に、上記のように構成された通信ネットワークを介した接着剤選定システムの処理動作又は接着剤選定方法について、図2〜図5を参照して説明する。図2及び図4は、情報端末装置3として携帯電話を用いた場合の処理の流れを示すフローチャートであり、図3及び図5は、それぞれ図2及び図4に示す処理の流れにおける携帯電話の画面表示例を示す説明図である。
【0027】
まず、図1において、一般需要者又は専門職人が情報端末装置(携帯電話)3を用いて、通信ネットワーク4を介してサーバ2にアクセスする。ここでは、一般需要者が通信ネットワーク4を介してサーバ2にアクセスするとする。すると、図3に示すように、携帯電話の画面に接着剤選定システムのトップページ7が表示される。このトップページ7には、家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて接着適用条件を指定するために、例えば「家庭用」、「床施工工事用」、「壁施工工事用」、「シーリング工事用」等に分けてリンクが設けられている。
【0028】
ここでは、一般需要者が家庭用接着剤を対象として所望する接着剤商品を選定するとして、図3に示すトップページ7において「家庭用」に入る、を指示する。すると、その信号が図1に示す通信ネットワーク4を介してサーバ2に送られ、インターフェイス部6を通して家庭用接着剤選定処理部5hに送られる。そして、携帯電話の画面には、図2に示すように、家庭用ページ7aが表示される。このとき、接着剤選定システムのウェブサイトにおける使用上の注意事項等を記載した注意ページ7bが、図2及び図3に示すように表示されるので、これを参照する。
【0029】
次に、図2に示す家庭用ページ7aにおいて、第一の選択項目として接着剤の適用場所を指示すると、図2及び図3に示すように、場所選択ページ7cが表示される。この場所選択ページ7cは、接着剤の適用場所を選択するもので、図2において、いわゆるプルダウンメニュー形式で選択メニュー8が表示される。プルダウンメニューとしては、例えば、住まいの内部、水回り、屋外等の選択肢が予め設けられており、それらのうちの一つを選択する。そして、一つの選択肢を選択したら、図3に示す場所選択ページ7cに設けられたリンク「決定」を指示して、適用場所を指定する。
【0030】
ここで、第一の選択項目として接着剤の適用場所を指定することによって、接着剤に必要な基本的な性状が特定される。例えば、「住まいの内部」に適用されるのであれば、耐水性や耐候性は考慮しなくてもよいし、逆に臭気等には配慮しなければならない。また、「水回り」に適用されるのであれば、耐水性が重視される。さらに、「屋外」に適用されるのであれば、耐候性や耐久性、耐水性等が重視される。このように、第一の選択項目として接着剤の適用場所を指定することによって、その後の選択肢がより的確に絞り込まれ、その結果としてより少ないステップで最適な一の接着剤商品を選定することが可能となる。
【0031】
上記のように、場所選択ページ7cで適用場所が決定されると、その信号がサーバ2の家庭用接着剤選定処理部5hに送られる。このとき、図3に示す場所選択ページ7cには、必要に応じて家庭用ページ7aに戻るためのリンク「家庭用ページへ」が設けられており、これを指示することで家庭用ページ7aに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Aを介して家庭用ページ7aにステップが戻る。
【0032】
次に、以上のように場所選択ページ7cで適用場所が決定されると、図2及び図3に示すように、第二の選択項目として材質、状態選択ページ7dが表示される。この材質、状態選択ページ7dは、接着箇所の材質、接着箇所の状態を選択するもので、図2において、初めにプルダウンメニュー形式で材質選択メニュー9が表示される。プルダウンメニューとしては、例えば、クロス壁、板壁等の選択肢が予め設けられており、それらのうちの一つを選択する。次に、同じくプルダウンメニュー形式で状態選択メニュー10が表示される。プルダウンメニューとしては、例えば、キズ、はがれ等の選択肢が予め設けられており、それらのうちの一つを選択する。そして、接着箇所の材質、状態について一つずつ選択肢を選択したら、図3に示す材質、状態選択ページ7dに設けられたリンク「決定」を指示して、接着箇所の材質及び接着箇所の状態について指定する。
【0033】
上記のように、材質、状態選択ページ7dで接着箇所の材質、状態について決定されると、その信号がサーバ2の家庭用接着剤選定処理部5hに送られる。このとき、図3に示す材質、状態選択ページ7dには、必要に応じて前ページの場所選択ページ7cに戻るためのリンク「場所選択ページへ」が設けられており、これを指示することで場所選択ページ7cに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Bを介して場所選択ページ7cにステップが戻る。また、最初の家庭用ページ7aに戻るためのリンク「家庭用ページへ」が設けられており、これを指示することで家庭用ページ7aに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Aを介して家庭用ページ7aにステップが戻る。
【0034】
次に、以上のように材質、状態選択ページ7dで接着箇所の材質、状態について決定されると、図2及び図3に示すように、選定結果ページ7eが表示される。この選定結果ページ7eは、図1に示す情報端末装置3によりサーバ2の家庭用接着剤選定処理部5h及びデータベース1の第1のデータ群D1にアクセスして順次接着適用条件を指定し、該サーバ2の家庭用接着剤選定処理部5hで選定された一の接着剤商品の商品情報を情報端末装置3の画面に表示するもので、図2において、携帯電話の画面11に選定された商品の商品名が表示され、さらに必要に応じてその商品の画像が表示される。そして、この状態で一の接着剤商品を決定したら、図3に示す選定結果ページ7eに設けられたリンク「決定」を指示して、商品決定を指定する。
【0035】
上記のように、選定結果ページ7eで一の接着剤商品が決定されると、その信号がサーバ2の家庭用接着剤選定処理部5hに送られる。このとき、図3に示す選定結果ページ7eには、必要に応じて前ページの材質、状態選択ページ7dに戻るためのリンク「材質、状態選択ページへ」が設けられており、これを指示することで材質、状態選択ページ7dに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Cを介して材質、状態選択ページ7dにステップが戻る。また、最初の家庭用ページ7aに戻るためのリンク「家庭用ページへ」が設けられており、これを指示することで家庭用ページ7aに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Aを介して家庭用ページ7aにステップが戻る。
【0036】
次に、以上のように選定結果ページ7eで一の接着剤商品が決定されると、「商品の詳細はこちら」のリンクを指示して、図2及び図3に示すように、商品詳細ページ7fが表示される。この商品詳細ページ7fは、図1に示すサーバ2の家庭用接着剤選定処理部5hで選定された一の接着剤商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報を表示するもので、図2において、携帯電話の画面11’に選定された商品の詳細な商品情報が表示され、さらに必要に応じてその商品の画像が表示される。
【0037】
上記のように、商品詳細ページ7fで商品の詳細な商品情報が表示されると、図3に示す商品詳細ページ7fには、必要に応じて前ページの選定結果ページ7eに戻るためのリンク「前ページへ」が設けられており、これを指示することで選定結果ページ7eに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Dを介して選定結果ページ7eにステップが戻る。また、最初の家庭用ページ7aに戻るためのリンク「家庭用ページへ」が設けられており、これを指示することで家庭用ページ7aに戻ることができる。この場合、図2において、結合子Aを介して家庭用ページ7aにステップが戻る。これにより、一般需要者が家庭用接着剤を対象として一の接着剤商品を、通信ネットワークを介して選定する処理が終了する。
【0038】
次に、専門職人が業務用接着剤を対象として所望する接着剤商品を選定するとして、図5に示すトップページ7において「床施工工事用」、「壁施工工事用」、「シーリング工事用」のうち「床施工工事用」に入る、を指示する。すると、その信号が図1に示す通信ネットワーク4を介してサーバ2に送られ、インターフェイス部6を通して業務用接着剤選定処理部5pに送られる。そして、携帯電話の画面には、図4に示すように、業務用(床施工工事用)ページ12aが表示される。このとき、接着剤選定システムのウェブサイトにおける使用上の注意事項等を記載した注意ページ12bが、図4及び図5に示すように表示されるので、これを参照する。
【0039】
次に、図4に示す床施工工事用ページ12aにおいて、第一の選択項目として接着剤の適用場所を指示すると、図4及び図5に示すように、場所選択ページ12cが表示される。この場所選択ページ12cは、接着剤の適用場所を選択するもので、図4において、いわゆるプルダウンメニュー形式で選択メニュー13が表示される。プルダウンメニューとしては、例えば、モルタルコンクリート・耐水性なし、モルタルコンクリート・耐水性あり等の選択肢が予め設けられており、それらのうちの一つを選択する。そして、一つの選択肢を選択したら、図5に示す場所選択ページ12cに設けられたリンク「決定」を指示して、適用場所を指定する。
【0040】
ここで、第一の選択項目として接着剤の適用場所を指定することによって、接着剤に必要な基本的な性状が特定される。例えば、「モルタルコンクリートの耐水性が必要でない下地材」に適用されるのであれば、耐水性は考慮しなくてもよい。また、「モルタルコンクリートの耐水性が必要な下地材」に適用されるのであれば、耐水性が重視される。このように、第一の選択項目として接着剤の適用場所を指定することによって、その後の選択肢がより的確に絞り込まれ、その結果としてより少ないステップで最適な一の接着剤商品を選定することが可能となる。
【0041】
上記のように、場所選択ページ12cで適用場所が決定されると、その信号がサーバ2の業務用接着剤選定処理部5pに送られる。このとき、図5に示す場所選択ページ12cには、必要に応じて床施工工事用ページ12aに戻るためのリンク「床施工工事用ページへ」が設けられており、これを指示することで床施工工事用ページ12aに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Eを介して床施工工事用ページ12aにステップが戻る。
【0042】
次に、以上のように場所選択ページ12cで適用場所が決定されると、図4及び図5に示すように、第二の選択項目として材質選択ページ12dが表示される。この材質選択ページ12dは、接着箇所の材質を選択するもので、図4において、プルダウンメニュー形式で選択メニュー14が表示される。プルダウンメニューとしては、例えば、ビニル床タイル、クッションフロアー等の選択肢が予め設けられており、それらのうちの一つを選択する。そして、一つの選択肢を選択したら、図5に示す材質選択ページ12dに設けられたリンク「決定」を指示して、接着箇所の材質について指定する。
【0043】
上記のように、材質選択ページ12dで接着箇所の材質について決定されると、その信号がサーバ2の業務用接着剤選定処理部5pに送られる。このとき、図5に示す材質選択ページ12dには、必要に応じて前ページの場所選択ページ12cに戻るためのリンク「場所選択ページへ」が設けられており、これを指示することで場所選択ページ12cに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Fを介して場所選択ページ12cにステップが戻る。また、最初の床施工工事用ページ12aに戻るためのリンク「床施工工事用ページへ」が設けられており、これを指示することで床施工工事用ページ12aに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Eを介して床施工工事用ページ12aにステップが戻る。
【0044】
次に、以上のように材質選択ページ12dで接着箇所の材質について決定されると、図4及び図5に示すように、選定結果ページ12eが表示される。この選定結果ページ12eは、図1に示す情報端末装置3によりサーバ2の業務用接着剤選定処理部5p及びデータベース1の第2のデータ群D2にアクセスして順次接着適用条件を指定し、該サーバ2の業務用接着剤選定処理部5pで選定された一の接着剤商品の商品情報を情報端末装置3の画面に表示するもので、図4において、携帯電話の画面15に選定された商品の商品名が表示され、さらに必要に応じてその商品の画像が表示される。そして、この状態で一の接着剤商品を決定したら、図5に示す選定結果ページ12eに設けられたリンク「決定」を指示して、商品決定を指定する。
【0045】
上記のように、選定結果ページ12eで一の接着剤商品が決定されると、その信号がサーバ2の業務用接着剤選定処理部5pに送られる。このとき、図5に示す選定結果ページ12eには、必要に応じて前ページの材質選択ページ12dに戻るためのリンク「前ページへ」が設けられており、これを指示することで材質選択ページ12dに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Gを介して材質選択ページ12dにステップが戻る。また、最初の床施工工事用ページ12aに戻るためのリンク「床施工工事用ページへ」が設けられており、これを指示することで床施工工事用ページ12aに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Eを介して床施工工事用ページ12aにステップが戻る。
【0046】
次に、以上のように選定結果ページ12eで一の接着剤商品が決定されると、「商品の詳細はこちら」のリンクを指示して、図4及び図5に示すように、商品詳細ページ12fが表示される。この商品詳細ページ12fは、図1に示すサーバ2の業務用接着剤選定処理部5pで選定された一の接着剤商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報を表示するもので、図4において、携帯電話の画面15’に選定された商品の詳細な商品情報が表示され、さらに必要に応じてその商品の画像が表示される。
【0047】
上記のように、商品詳細ページ12fで商品の詳細な商品情報が表示されると、図5に示す商品詳細ページ12fには、必要に応じて前ページの選定結果ページ12eに戻るためのリンク「前ページへ」が設けられており、これを指示することで選定結果ページ12eに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Hを介して選定結果ページ12eにステップが戻る。また、最初の床施工工事用ページ12aに戻るためのリンク「床施工工事用ページへ」が設けられており、これを指示することで床施工工事用ページ12aに戻ることができる。この場合、図4において、結合子Eを介して床施工工事用ページ12aにステップが戻る。これにより、専門職人が業務用接着剤を対象として一の接着剤商品を、通信ネットワークを介して選定する処理が終了する。
【0048】
なお、以上の説明においては、業務用接着剤のうち床施工工事用の接着剤を選定する場合について述べたが、壁施工工事用、シーリング工事用の接着剤についても同様の処理により一の接着剤商品を選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明による通信ネットワークを介した接着剤選定システムの実施形態を示すブロック図である。
【図2】上記接着剤選定システムにおいて情報端末装置として携帯電話を用い、家庭用接着剤を対象として一の接着剤商品を選定する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】図2に示す処理の流れにおける携帯電話の画面表示例を示す説明図である。
【図4】上記接着剤選定システムにおいて情報端末装置として携帯電話を用い、業務用接着剤を対象として一の接着剤商品を選定する場合の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図4に示す処理の流れにおける携帯電話の画面表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1…データベース
2…サーバ
3…情報端末装置
4…通信ネットワーク
5h…家庭用接着剤選定処理部
5p…業務用接着剤選定処理部
6…インターフェイス部
1…第1のデータ群
2…第2のデータ群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭用接着剤を対象としてその適用場所を示す場所データ及び接着箇所の材質を示す材質データ、接着箇所の状態を示す状態データ並びに選定されるべき複数の接着剤商品を示す商品情報を格納した第1のデータ群と、業務用接着剤を対象としてその適用場所を示す場所データ及び接着箇所の材質を示す材質データ並びに選定されるべき複数の接着剤商品を示す商品情報を格納した第2のデータ群とを有するデータベースと、
上記データベースの第1のデータ群又は第2のデータ群を用いて、接着適用条件に合致する一の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定する選定処理手段を備えたサーバと、
上記サーバに対して通信ネットワークを介して接続され、所望の家庭用接着剤又は業務用接着剤を選定するための情報を上記選定処理手段に送信すると共に、該選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報を受信する情報端末装置と、を備えて成り、
上記情報端末装置によりサーバに対して家庭用接着剤又は業務用接着剤に分けて第一に適用場所、第二に接着箇所の材質の順で接着適用条件を指定し、該サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品の商品情報のうち少なくとも商品名を情報端末装置の画面に表示するようにしたことを特徴とする通信ネットワークを介した接着剤選定システム。
【請求項2】
上記情報端末装置は、上記サーバの選定処理手段で選定された一の接着剤商品に対応する商品詳細説明、商品使用説明、安全情報等の商品情報をも表示することを特徴とする請求項1記載の通信ネットワークを介した接着剤選定システム。
【請求項3】
上記情報端末装置は、上記サーバに対して通信ネットワークを介して接続するための2次元コードを読み取る手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の通信ネットワークを介した接着剤選定システム。
【請求項4】
上記情報端末装置は、携帯端末装置であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信ネットワークを介した接着剤選定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−66879(P2010−66879A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230819(P2008−230819)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(000105648)コニシ株式会社 (217)
【Fターム(参考)】