通信ネットワーク管理情報の転送のための方法とシステム
通信ネットワーク管理情報の転送に必要な帯域幅を最小化するためのものであり、該情報は、ハードウェアあるいはソフトウェアあるいはネットワーク操作要素に係わるオブジェクトに関し、管理情報ベース(11)の目録に載っており、その各々は正式な言語仕様に関連があり、本システムは、変換器モジュール(10)を備える。変換器モジュール(10)は、各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成するように設計される。また、変換器モジュール(10)は、語の組の指定した一式と識別子とを備えたテンプレートを生成するように設計され、続いて、各テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、通信ネットワークの管理の分野である。管理という用語は、本明細書において、その最も広い意味で使用される、すなわち、構成と管理の両方に関係し、さらには、通信ネットワークの設備の制御にも関係する。
【背景技術】
【0002】
設備の一品目を構成するのに、例えば既知のTELNETプロトコルのような会話型インターフェイスプロトコルを使用することは可能である。このプロトコルは、標準化されているが、アクセス可能なデータは無い。このことによって、特に、しばしば起こる著しい量のネットワーク設備に関する問題が発生する。
【0003】
中でも、管理には故障を予測し検出することが含まれる。従来技術例のたとえば特許文献1で言及されているが、そこには、MIB(Management Information Base:管理情報ベース)と名付けられた管理情報ベース内の目録に載っている変数に関連した、センサーから取得した情報を処理するシステムが開示されている。設備の多くの品目に関連して変換と大規模な処理を可能にするために、変数の定義は、SMI(Structure of Management Information:管理情報の構造)と名付けられた標準化された言語によって定められる。SNMP(Simple Network Management Protocol:簡易ネットワーク管理プロトコル)と名付けられた同様に標準化されたプロトコルによって、ネットワークの設備間で質問/応答を交換することで変数にアクセスすることができる。
【0004】
例えば、特許文献2の場合には、変数は、複雑な設備よりもむしろ温度や警告の状態やIPタイプのネットワークアドレスのセンサーの機器に関連していると思われる。そのような機器については、1つ或いは二つ以上の様々なMIB内の目録に載ったオブジェクトのことが取り上げられる。本明細書は、SNMPの下でインターフェイスするための手段を開示する。
【0005】
SNMP/SMI/MIBによる技術は、ある種の成熟の域に達した。MIB自身の仕様およびその中の目録に載ったオブジェクトの仕様は、意味と大きさの両方について定められる。MIBの形成は、おそらく、例として特許文献3に提案されるもののような自動化された操作器(handler)によって微調整される。基準(X208とX209)によるオブジェクトの絶対的な識別と、インスタンスのインデックスによるオブジェクトのインスタンスの絶対的な識別は、操作者によって高く評価される標準的なベンチマークをMIBが提供することを示唆している。SNMPプロトコルは、特許文献4あるいは特許文献5あるいは特許文献6に証明されるような多くの種類の設備とサービスに広く使用される。
【0006】
【特許文献1】国際公報第02/46928号パンフレット
【特許文献2】国際公報第02/17094号パンフレット
【特許文献3】米国特許第60 9431号明細書
【特許文献4】国際公報第01/44924号パンフレット
【特許文献5】欧州特許第115 8720号パンフレット
【特許文献6】国際公報第02/47322号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、SNMPプロトコルは、かなり大きなデータを移送するには、追加情報による相当な付加があるため、満足できるものではない。質問/応答モード(ポーリング)によって、ネットワーク設備内のデータの内部管理を最適化することが難しくなる。設備の通信処理量の増加によって、仮数のオーバーシュートを避けるために必要な質問/応答の頻度が必然的に増えるカスケード効果でもって、コンピュータ内のこの仮数がオーバーシュートする危険が増大する。機械の間でインスタンスの識別子を交換することで、ユーザーのデータに有益な帯域幅に害となるような帯域幅を約3倍に著しく増加させる。MIBのオブジェクトの約85パーセントはテーブルのフィールドであり、またインスタンスの約99.9パーセントがこれらのオブジェクトのインスタンス、すなわちテーブルのフィールドであるけれど、SNMPプロトコルはテーブルを参照することを最適化しない。テーブルの行のフィールドは同じインデックスを持っているが、SNMPプロトコルは、各フィールドに対してインデックスを繰り返し、その結果、参照したテーブルの行当たりおよそ100バイトの特別な処理量を追加する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、通信ネットワーク管理情報の転送に必要な帯域幅を最小化するための方法であり、該情報は、ハードウェアあるいはソフトウェアあるいはネットワーク操作要素に係わるオブジェクトに関し、管理情報ベースの目録に載っており、その各々は正式な言語仕様に関連がある。
【0009】
本方法は、
− 各オブジェクトに対する前記仕様に基づいて、その最初の語の値はオブジェクトの指標に関し、2番目の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成する段階と、
− 生成した語の組の指定した一式と前記テンプレートの識別子とを備えたテンプレートを構築して、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にする段階と
を備える点で特筆すべきものである。
【0010】
さらに細かくは、本方法は、
− その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベースのツリーを検討する段階と、
− 該オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べる段階と、
− もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築する段階と、
− もし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルテンプレートを構築する段階と
を備える。
【0011】
有利なことに、本方法は、変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築することに含まれる段階を備える。
【0012】
本発明の目的は、通信ネットワーク管理情報の転送に要する帯域幅を最小化するためのシステムでもあり、前記情報は、ハードウェア或いはソフトウェア或いはネットワーク操作の要素に係わるオブジェクトに関し、また管理情報ベースの目録に載っており、またその各々は正式な言語の仕様に関連している。
【0013】
本システムは、各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成し、かつ、語の組の指定した一式と識別子とを備えて、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にするテンプレートを生成するように設計された変換器(translator)モジュールを備える点で特筆すべきものである。
【0014】
さらに細かくは、本変換器モジュールは、オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べ、もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築し、或いはもし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルを構築するために、その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベースのツリーを検討するように設計される。
【0015】
有利なことに、本変換器モジュールは、変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築するように設計される。
【0016】
例えば、本システムは、測定値を集めるように設計された監視モジュールと、これらの測定値に関するデータの少なくとも1つのチケット(ticket)をサーバーに送信して、このデータチケットの前に置くエクスポートモジュールとを備える。
【0017】
本発明は、以下の具体例の記載に基づいて、添付の図面を参照することでより良く理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下で、1を参照しつつ説明する本システムにおいて、変換器10は、命令を受信しデータを送信する目的で、ネットワーク16と通信する手段を備える。変換器10は、例えば図2から図6を参照して以下に説明される方法の段階を実施するのに必要なプロセッサとプログラムとを備えたコンピュータのような機械である。変換器10は、データベース11と15とから読み出す手段と、マスメモリ14へ書き込む手段と、メモリ12から読み出しそこへ書き込む手段と、モジュール13へアクセスする手段とを備える。
【0019】
データベース11は、管理情報ベース(管理情報ベース《Management Information Base》を意味するMIBあるいは処理情報ベース《Process Information Base》を意味するPIB)の仕様を持っている。
【0020】
データベース15は、データベース11内で明記される少なくとも1つのオブジェクトへテンプレートフィールドのタイプを各々提供するための変換規則を持っている。
【0021】
メモリ14は、変換器10によって生成されるテンプレートを持つように設計される。
【0022】
メモリ12は、MIBあるいはPIBオブジェクトに関するツリーを持つように設計される。
【0023】
モジュール13は、変換器10とやり取りしたオブジェクトのタイピング/命名を実行するように設計される。モジュール13は、図7を参照して、以下に説明される方法の段階を実施するのに必要なプロセッサとプログラムを与えられている。
【0024】
図2を参照すると、第1の段階1は、変換器10の内部で、"ObjectRoot"の名を持つパラメータと関連付けることで1つのツリーに対するテンプレートの生成を始動することにある。そのツリーは、一組のMIB或いは一組のPIB、または1つのMIB、またはMIBのサブツリー、またはMIBのテーブルを示すことができる。この始動は、命令を与えることによって行うこともできるし、あるいはネットワーク16に基づいてシステムの初期化の枠の中で行うこともできる。この始動によって、"base_template_ID"の名前を持ったパラメータであるテンプレートを番号付けするためのベースが与えられる。本明細書中の引用符の間に与えられる名前は、特別の重要さや限定的な価値は無しに単に記憶技法に従って選ばれている、つまり、本発明の枠から離れずに他の名前を選ぶこともでき、また説明のために選ばれた名前は、当たり前だが常に図面を参照する限りでは同じデータを示すことは、当然のこと理解されよう。この始動は、構成テンプレートの生成に関するパラメータ、ここでは"Generation_templates_configuration"と名付けられたものも提供する。このパラメータの値が例えば0(ゼロ)に設定されると、本方法は、標準テンプレートのみを生成するはずであることを意味し、即ち、必然的に監視と信号伝達を対象とする。このパラメータが例えば1に設定されると、本方法は、さらに構成テンプレートを生成するはずであることを意味し、即ち、必然的に設備の構成を対象とする。構成テンプレートが、インデックスと書込アクセス可能なオブジェクトとオブジェクト生成に係わるのに対し、標準テンプレートは、オブジェクトと考慮するツリーのインデックスの全てに係わる。
【0025】
第2の段階2は、要求されたMIBあるいはPIBのメモリ11内の仕様を読み込むことにある。このメモリは、どのような種類のメモリでも良い(ランダムアクセスメモリ或いはディスク或いはネットワーク)。この段階は選択自由である。仕様が既に変換器10の中で利用可能であれば、必要ではない。この段階は、必要ならば、処理の間繰り返すことができる。
【0026】
第3の段階3は、MIB或いはPIBの中にあるオブジェクトの識別子の値を基に、オブジェクトの名前を付けるためにツリーを構築することにある。この段階は、もしツリーが変換器10の中に既にあれば、選択自由である。オブジェクト命名ツリーを構築するために、変換器10は、MIB或いはPIBの中のSMI言語で書かれたデータのモデルの仕様を読み出し、各オブジェクトを命名ツリー内にオブジェクトのOIDを用いて置くために、各オブジェクトの定義の条項を変換する。オブジェクト識別子(OID)は、移植可能な識別子をデータ項目に関連付けるために定義された唯一のツリーを用いた、特定の種類の言語ASN.1[X208]であることが想起される。この識別子は、絶対的であり転送可能である。普通に使用される転送機能は、[X209]内で定義される。例えば、SNMPは、X209の符号化規則を用いる。X209は、しばしばBER(Basic Encoding Rules:基本符号化規則)と名前が付けられる。
【0027】
第4の段階4では、変換器10は、図3Aと図3Bを参照して以下に説明する段階を実行することによって、テンプレートを作成する。
【0028】
段階39は、"ObjectRoot"オブジェクトのツリーにあるオブジェクトについての、段階1で始動されたテンプレート生成要求を読むことと、テンプレート番号付けベースパラメータ"base_template_ID"を読むことにある。
【0029】
段階40は、MIBまたはPIBまたは他の識別言語種別に関するテンプレートに従って、テンプレートの種別を区別することのできる1つあるいは2つ以上の定数を作ることにある。図3Aの例では、MIBに関する定数は、"DefinitionOf TemplateOf MIB"と名付けられ、これに、全てのMIBテンプレートに共通の値である2が割り当てられる。他の定数は、次の段階で構築される構造がPIBまたは他のテンプレートであることを示す他の値を割り当てられるだろう。
【0030】
段階41は、このツリーに対して"DefTicket_ObjectRoot"テンプレートを作ることにある。このテンプレートは、最初は、16ビット語の例に対する空のリストの組である。
【0031】
段階42は、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_ObjectRoot"変数を作りそれにゼロの値を割り当てることと、"current_template_ID"変数を作るりそれに"base_template_ID"パラメータの値を割り当てることと、"ObjectRoot_template_ID"変数を作りそれに"current_template_ID"の値を割り当てることと、最後に、"current_template_ID"変数の値をインクリメントすることとにある。第1の変数は、漸進的に次の段階でテンプレートを構築するために付けられる、データフィールドの番号付けの役目をする。第2の変数は、ツリー自身のテンプレートが、その変数が段階1で与えられたベースパラメータの値であるように、次の段階で作られるだろう様々なテンプレートに番号付けする役目をする。第2の変数は、最後に、ツリーのオブジェクトに基づいて次の段階で作られる別のテンプレートに対して新しい値で使用可能であるような方法でインクリメントされる。
【0032】
標準テンプレートを作る段階41と42に続いて、段階35は、"Generation_templates_configuration"パラメータが1に等しいかどうかを調べることにある。等しいという結果ならば、段階36と37へ進み、標準テンプレートと平行して構成テンプレートを作る。以降にあるように、構成テンプレートは、標準テンプレートのオブジェクトから変更可能なオブジェクトにのみ関連がある。その実行を加速するために、そこからできる大きさが小さいことによって、構成中に必要な情報ストリームが減る。標準テンプレートの目的は、変数の値を現在のままで送ることにあり、普通は測定の場所から処理の場所へ送る。構成テンプレートに関する限り、変数の値を固定するか、測定システムの中で新しい測定をするかに使われ、その流れの方向は、通常は測定の場所から測定の場所へである。
【0033】
段階41と同じ種類の段階36は、"DefTicket_configuration_ObjectRoot"と名付けられた構成テンプレートを作ることにある。
【0034】
段階42と同じ種類の段階37は、"DefTicket_configuration_ObjectRoot_Template_ID"と名付けられた変数を作りそれに"current_template_ID"の値を割り当てることと、"NumberOfFields_Configuration_ObjectRoot"と名付けられた変数を作りそれにゼロの値を割り当てることにある。第1の構成変数は、標準テンプレートのすぐ後の構成テンプレートに番号付けをする役目をする。第2の構成変数は、標準テンプレートのNumberOfFieldsに等しいかそれより小さい構成テンプレートのNumberOfFieldsの数を数える役目をする。
【0035】
段階36と37に続いて、段階38は、次に起こり得るテンプレートの作成を確認するために、"current_template_ID"変数をインクリメントすることにある。段階38は、構成テンプレートが作られたかどうかに無関係に"current_template_ID"がインクリメントされるために、段階35の答が否の場合にも、始動される。従って、各標準テンプレートは、同じ種類の例えば偶数の識別子を持ち、対応する構成テンプレートは、続く番号のすなわち奇数の識別子を持ち、そして、証拠無しにテンプレートの種類を区別し同じに合わせることが可能になる。
【0036】
最初は空である標準テンプレートと、段階1で命令された場合には最初は空である構成テンプレートとは、それぞれ段階41及び42と、段階37及び38で作られ、本方法は、ツリーを検討するための手続きを通して段階38の後も続くが、これは図3Bを参照して以下に説明される。
【0037】
連続する段階43から47は、メモリ12内に含まれる、"ObjectRoot"で始まるツリーのスキャンにある。
【0038】
段階43は、現在のオブジェクトをルートオブジェクトに初期化することにある。
【0039】
段階44は、オブジェクトがスカラータイプのオブジェクトであるかどうかを調べることにある。MIBはオブジェクトの2つの範疇を備えており、それらはスカラーとも呼ばれる個々のオブジェクトと、オブジェクトを幾行にも集めたテーブルとであり、各行はインデックスによって識別される。段階44で調べた結果オブジェクトであれば、スカラー処理が始まる。段階44で調べた結果オブジェクトでなければ、段階45が始まる。
【0040】
段階45は、オブジェクトがテーブルタイプかどうかを調べることにある。段階44で調べた結果テーブルタイプでなければ、後で説明する段階47が直接に始まる。テーブル処理とスカラー処理は、それぞれ図4A,4Bと図5とを参照しつつ後で説明される。
【0041】
それぞれテーブル処理とスカラー処理の1つの実行の導入部として、段階9は、規則ベース15からそれぞれテーブルあるいはスカラーオブジェクト変換規則を抽出することにある。
【0042】
場合によってテーブル処理あるいはスカラー処理の実行の後で、段階46は、現在のオブジェクトがツリーの最後のオブジェクトかどうかを調べる。段階46で調べた結果最後のオブジェクトであれば、図6を参照して後に説明する終了処理を始める。段階44で調べた結果最後のオブジェクトでなければ、段階47を始める。段階47は、ツリーの次のオブジェクトを、現在のオブジェクトとして受け取り、本方法の実行を段階44へと戻すループをする。
【0043】
終了処理の実行の後に、段階6は、本方法で生成されたテンプレートを転送して、ネットワーク16から、または直接に設備の他のものから、または内部から発せられた問いに応答する。
【0044】
図4Aを参照すると、テーブル処理は段階30で始まり、そこでは"DefTicket_Table_template_ID"と名付けられた変数が作られて、そこには"current_template_ID"の現在の値が割り当てられる。この変数は、段階44で検出されるテーブルの標準テンプレートの識別子としての役目をする。
【0045】
次に起こり得るテンプレートの作成に利用可能であるために、段階31において、"current_template_ID"の値はインクリメントされる。
【0046】
その後、段階51は、DefTicket_Table_Tiと名付けられた、テーブルのテンプレートを作ることにある。段階41で作られたツリーのテンプレートと同様にして、段階51で作られるテーブルのテンプレートは、最初は空のリストである。
【0047】
標準テンプレートを作成する段階30,31,51に続いて、段階19は、"Generation_templates_configuration"パラメータが1に等しいかどうかを調べることにある。調べた結果1に等しければ、段階20から22を始め、標準テンプレートと並行して構成テンプレートを作る。以降にあるように、構成テンプレートは、標準テンプレートのオブジェクト内の変更可能なオブジェクトにのみ関係している。その実行を加速するために、そこからできる大きさが小さいことによって、構成中に必要な情報ストリームが減る。
【0048】
段階51と同じ種類の段階20は、"DefTicket_configuration_Table_Ti"と名付けられた構成テンプレートを作ることにある。
【0049】
段階30と同じ種類の段階21は、"DefTicket_configuration_Table_Ti_Template_ID"と名付けられた変数を作り、それに"current_template_ID"の値を割り当てることにある。
【0050】
段階22は、"NumberOfFields_Configuration_Table_Ti"と名付けられた変数を作り、それにゼロの値を割り当てることにある。
【0051】
段階21で作られて設定された変数は、標準テンプレートのすぐ次の構成テンプレートを番号付けすることにある。段階22で作られて設定された変数は、標準テンプレートのNumberOfFieldsに等しいかこれより小さい構成テンプレートのNumberOfFieldsを数える役目を果たす。
【0052】
段階20から22に続いて、段階23は、"current_template_ID"変数をインクリメントして次に起こり得るテンプレートの作成を確認することにある。段階23は、"current_template_ID"変数が構成テンプレートが作られるか否かに係わらずインクリメントされるために、段階19で調べた結果、1に等しく無い場合にも始動される。従って、各標準テンプレートは、例えば偶数の同じ種類の識別子を持ち、対応する構成テンプレートは次の番号すなわち奇数の識別子を持ち、そして証拠無しにテンプレートの種類を区別し同じに合わせることが可能になる。
【0053】
段階52は、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"と名付けられた局所変数を作りそれにゼロの値を割り当てることにある。段階52は、段階51に続いて、あるいは段階23に続いて実行され、現在のフィールド番号は、標準テーブルテンプレートのデータフィールドに索引を付けることと、その数を計算することの両方の役に立つ。
【0054】
最初は空である標準テンプレートと、段階1で命令された場合には最初は空である構成テンプレートとは、それぞれ段階30及び51及び52と、段階20及び22で作られ、本方法は、テーブル検討処理を継続するが、これは図4Bを参照して以降に説明される。
【0055】
段階54において、変換器10は、テーブルの入力行のSMI定義と、その定義のINDEX条項を読み出す。
【0056】
段階55から57のループは、従って、インデックスの各オブジェクトの定義SMIを順に読むことにある。段階55において、変換器10は、段階54の実行に続く第1オブジェクトで始まるインデックスのオブジェクトを読む。変換器10は、その後、もし存在するならそのオブジェクトに対しては規則ベース15から変換規則を抽出するプリアンブル段階9で始めた後に、段階55で読み出したオブジェクトに対してスカラー処理を始める。段階9は、実際には選択的なものである。
【0057】
段階56は、現在のオブジェクトがインデックスの最後のオブジェクトであるかどうかを調べることにある。最後のオブジェクトでなければ、段階55を反復して繰り返すために、インデックスの次のオブジェクトに対して処理は段階57に戻る。段階56で最後のオブジェクトであれば、インデックスの全てのオブジェクトが処理されたことを示している。
【0058】
段階56の最後の実行の後に、段階58から61のループは、インデックスの一部ではないテーブルのオブジェクトを処理することにある。
【0059】
段階58において、変換器10は、段階56の最後の実行の後に、テーブル行の定義の最初のオブジェクトで始まる行オブジェクトを読み出す。
【0060】
段階59において、変換器10は、現在のオブジェクトがインデックスのオブジェクトであるかどうかを調べる。オブジェクトで無ければ、現在のオブジェクトに対する段階9の実行の後に、スカラー処理を初め、それに続いて段階60が始動される。段階59でオブジェクトであれば直接に段階60を始める。
【0061】
段階60において、変換器10は、現在のオブジェクトがテーブルの最後のオブジェクトであるかどうかを調べる。段階60で最後でなければ、段階61を始め、ここで変換器10はテーブルの次のオブジェクトに対して段階58を再開する。段階60で最後のオブジェクトならば、終了処理を始めるが、これは図6を参照して後に説明される。
【0062】
スカラー処理が、図5を参照して次に説明される。段階48において、"NumberOftheCurrentField"と名付けられた値が、スカラー処理の呼び出しパラメータを構成する。従って、スカラー処理が段階44から始まると、"NumberOftheCurrentField"変数が、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_ObjectRoot"変数に対応する。スカラー処理が段階55或いは段階59から始まると、"NumberOftheCurrentField"変数は、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_TableTi"に対応する。段階48は、"NumberOftheCurrentField"変数の値をインクリメントする。
【0063】
段階49において、変換器10は、そこからタイプとサブタイプと最小の大きさと最大の大きさとアクセスモードを抽出するために、オブジェクトのSMI定義を読み出す。アクセスモードによって、現在のオブジェクトが変更可能か否かを区別することが可能になる。
【0064】
段階7において、変換器10は、オブジェクトのタイプと、オブジェクトのサブタイプと、オブジェクトの最小の大きさと、オブジェクトの最大の大きさと、NumberOftheCurrentFieldと、現在のオブジェクトに対する変換規則とを、命名タイピングモジュール13へ送信する。
【0065】
段階8において、タイピングモジュール13は、現在のオブジェクトに関する一組の(タイプ、長さ)の値を変換器10に送信する。
【0066】
段階50において、変換器10は、組になった(タイプ、長さ)を、もしスカラー処理が段階44から始まればDefTicket_Xと局所的に名付けられたテンプレートへ、もしスカラー処理が段階55あるいは段階59から始まればDefTicket_Table_Tiテンプレートへと付加する。
【0067】
段階50の実行後に、変換器10は、試験の段階32を始動するが、この段階は、構成テンプレートが即ち"Generation_templates_configuration"省略してGtcが1に等しいかどうかを確かめること、および現在のオブジェクトが変更可能かどうかを確かめることにある。
【0068】
段階32で1に等しければ、段階33が始まり、ここでは、局所的に"NumberOfFields_Configuration "と名付けられた変数がインクリメントされる。"NumberOftheFields_Configuration"変数は、もしスカラー処理が段階44から始まれば、"NumberofFields_Configuration_ObjectRoot"変数、あるいは、もしスカラー処理が段階55あるいは段階59から始まれば、"NumberofFields_Configuration_Table_Ti"変数のいずれかに対応する。
【0069】
段階34において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組を、もしスカラー処理が段階44から始まれば、DefTicket_Configuration_ObjectRoot、あるいは、もしスカラー処理が段階55あるいは段階59から始まれば、DefTicket_Configuration_Tiテンプレートのいずれかである、DefTicket_Configuration_Xと局所的に名付けられたテンプレートへ付加する。(タイプ、長さ)の組が、標準テンプレート内と同じタグ即ち現在のフィールド番号と共に構成テンプレートに付加される。従って、同じオブジェクトのタイプと長さに関する各フィールドは、標準テンプレートと構成テンプレート内に同じ方法で付けられ、よって、本方法を用いた設備によってデータの処理が促進される。
【0070】
段階34の実行後に、あるいは段階32で結果が1に等しく無かった場合には、スカラー処理が段階44から始まった時は段階46で本方法の実行を継続し、スカラー処理が段階55から始まった時は段階56で本方法の実行を継続し、スカラー処理が段階59から始まった時は段階60で本方法の実行を継続するために、スカラー処理は終了して戻る。
【0071】
終了処理は、以降で図6を参照して説明する。
【0072】
段階62において、変換器10は、処理が段階46から始まった時は、局所的な名前のDefTicket_XはDefTicket_ObjectRootに一致し、終了処理が段階60から始まった時は、局所的な名前のDefTicket_XはDefTicket_Tiに一致するようなテンプレートの開始位置に、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を挿入する。
【0073】
段階63では、変換器10は、局所的に"Template_X_ID"と名付けられた変数の値を、段階62で挿入された要素の定義の第1項に、また局所的にNumberOftheCurrentFieldと名付けられた変数の値を同じく第2項に割り当てる。前述したように、Xは、処理のコール(呼び出し)の場合に応じて、"ObjectRoot"あるいは"Table_Ti"と置き換えられる。第1項に割り当てられたタイプの値は、作られた標準テンプレートの中からのテンプレートの識別子を構成する。第2項に割り当てられたフィールドの数が、テンプレートの長さとなり、これはそれぞれスカラー処理内で或いは場合によってテーブル処理内で処理されたオブジェクトに関する(タイプ、長さ)の組に対応するフィールドの数として表される。
【0074】
段階64において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を、段階62からの結果であり、その名前DefTicket_Xは段階62における同じテンプレート名と一致するようなテンプレートの開始位置に挿入する。
【0075】
段階65において、変換器10は、段階40のテンプレート定義定数の値を、段階64で挿入された要素の定義の第1項へ割り当てる。例えば、2という値は、生成された組の列はMIBテンプレートであることを示している。変換器10は、各々がそれぞれ段階62で挿入された組と段階64で挿入された組と一致する2つのフィールドを考慮するために、2を、NumberOftheCurrentFieldに付加する。組の各項が、例えば2バイトの語で構成される時は、変換器10は、段階64で挿入された組の第2項にその後に割り当てられるテンプレートの長さをバイト表示で得るために、それまでに得られた結果を4倍する。
【0076】
段階5で、変換器10は、マスメモリ14で得られた標準テンプレートを記録する。
【0077】
段階24は、構成テンプレートの作成が要求されたかどうかを調べる、即ちパラメータGtc(短縮形)が1に等しいかどうかを調べることにある。1に等しく無ければ、処理は即刻戻り、作成が必要とされる構成テンプレートは無い。
【0078】
段階24で1に等しく無いという結果ならば、2番目の調べる段階25が始まるが、これは、構成フィールドの数が正であるかどうかを調べることにある。この結果が否定的な答であれば、構成テンプレートに対して調べたオブジェクトで変更可能なものは無い時は、NumberOfFieldsはゼロのままで、構成テンプレートを記録する理由はないことから、処理は戻る。
【0079】
段階25で正であった場合は、段階26から29の一連の段階が始まって、処理が戻る前に構成テンプレートを記録する段階5で終了するが、変更可能なオブジェクトに対応するフィールドが少なくとも1つ存在することには注意したい。
【0080】
段階26において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を、もし処理が段階46から始まれば、DefTicket_Configuration_ObjectRootの名前に対応し、また、もし終了処理が段階60から始まれば、DefTicket_Configuration_Tiの名前に対応する局所的な名前DefTicket_Configuration_Xのテンプレートの開始位置に挿入する。
【0081】
段階27において、変換器10は、"DefTicket_Configuration_X_ID"と局所的な名前の付けられた変数の値を、段階26で挿入された要素の定義の第1項に、また現在のNumberOfFieldsをその第2項に割り当てる。前述のように、Xは、処理のコール(呼び出し)によって、"ObjectRoot"あるいは"Table_Ti"によって置き換える。第1項に割り当てたタイプの値は、作成した構成テンプレートの中からのテンプレートの識別子を構成する。第2項に割り当てられるNumberOfFieldsによってテンプレートの長さが与えられ、これは、場合によってスカラー処理の中あるいはテーブル処理の中で処理されるオブジェクトに関する(タイプ、長さ)の組にそれぞれ対応するフィールドの量として表される。
【0082】
段階28において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を、段階27から得られ、そのDefTicket_Configuration_Xの名前が、段階26におけるのと同じテンプレート名に一致するようなテンプレートの開始位置に挿入する。
【0083】
段階29において、変換器10は、段階40のテンプレート定義定数の値を、段階64で挿入される要素の定義の第1項に割り当てる。例えば、2という値は、生成された組の列はMIBテンプレートであることを示している。変換器10は、各々がそれぞれ段階26で挿入された組と段階28で挿入された組と一致する2つのフィールドを考慮するために、2を、NumberOftheCurrentFieldに付加する。組の各項が、例えば2バイトの語で構成される時は、変換器10は、段階64で挿入された組の第2項にその後に割り当てられるテンプレートの長さをバイト表示で得るために、それまでに得られた結果を4倍する。
【0084】
段階5において、変換器10は、マスメモリ14で得られた構成テンプレートを記録する。
【0085】
命名タイピングモジュール13は、以降に図7を参照して説明する方法を実行する。
【0086】
段階70において、モジュール13は、スカラー処理の段階7で変換器10によってモジュール13に送信される、オブジェクトのOIDと、オブジェクトのタイプと、オブジェクトのサブタイプと、オブジェクトの最小の大きさと、オブジェクトの最大の大きさと、NumberOfFieldと、変換規則を受信する。
【0087】
段階71において、モジュール13は、"Type_field_template"と名付けられた変数を作って、それに段階70で受信したNumberOftheCurrentFieldを割り当てる。この段階によって、モジュール13は、標準テンプレート内の現在のフィールド番号であるデフォルトのタイプを送信することができる。
【0088】
段階72において、モジュール13は、length_field_templateと名付けられる変数を作り、それに段階70で受信したオブジェクトの最大の大きさを割り当てる。この段階によって、モジュール13は、フィールドが現在のオブジェクトに対して持つことのできる最大の長さであるデフォルトの長さを送信することができる。
【0089】
段階73において、モジュール13は、現在のオブジェクトに対してSMIサブタイプが存在するかどうかを調べる。存在すれば、段階74が始まり、しなければ段階75が始まる。
【0090】
段階74において、モジュール13は、SMIサブタイプの最大の長さを決定して、この長さを変数length_field_templateに割り当てる。
【0091】
段階75は、変換規則が、テンプレートフィールドタイプを、受信したOIDあるいはSMIタイプあるいはSMIサブタイプに一致するオブジェクトと関連付けるかどうかを調べることにある。関連するならば、段階76から始まる。関連しないならば、段階78から始まる。
【0092】
段階76において、モジュール13は、その後、規則によって提供されたフィールドのタイプを変数"type_field_template"に割り当てる。
【0093】
段階77において、モジュール13は、このフィールドのタイプの長さを"length_field_template"と名付けられた変数に割り当てる。さらに、もし長さの制約を、受信したOIDに対応するオブジェクトに関連付けるような変換規則があるならば、この長さは変数"length_field_template"に割り当てられる。
【0094】
段階78において、モジュール13は、その最初の値が、変数"type_field_template"のそれであり、第2の値が変数"type_field_template"のそれであるような、(タイプ、長さ)の組を変換器10へ送信する。
【0095】
実行中の本方法は、次に、テーブル"bufferControlTable"として知られるオブジェクトの一例を基に図8〜10を参照しつつ、また、他のテーブル"Aa15VccTable"として知られるオブジェクトの一例を基に図11〜13を参照しつつ、説明される。
【0096】
図8は、インターネットのサイトhttp://www.ietf.org.で得られるRFC2819の第75〜77頁に詳細が記載される、付属物1によってSMI定義の抜粋が与えられるようなMIBテーブルのツリー表現である。
【0097】
配列の左の第1列によって、第3列にあるタイプと、第4列にある長さと共に、第2列内で名付けられたオブジェクトを参照するノード番号(オブジェクト識別子に対するOID)が与えられる。右にある最後の列によって、サブタイプ(存在すれば)の長さが与えられる。ノード番号1.3.5.1.2.16の第1数字列によって、MIBのツリー配列内にあるMIB11の場所が与えられる。次の数8.1は、このMIB内のオブジェクト"BufferControlTable"の場所を示している。テーブルのオブジェクトのツリー配列は、数1.1から1.13で与えられる。
【0098】
図8に表されるツリーまたはサブツリーは、メモリ12の内容の一例であり、付属物1のSMI定義を基にして変換器10によって得られる。
【0099】
図9には、標準テンプレートの一例が示され、本方法によるその生成については、以降で説明する。
【0100】
変換器10がメモリ12内で1.3.6.1.2.1.16.8と参照されるMIB11のツリーを検討するが、段階44で、メモリ12内で1.3.6.1.2.1.16.8と参照されるテーブルであるオブジェクト"bufferControlTable"に出会う。変換器10は、その後テーブル処理を実行するが、それに対して例えば段階30の時に、変数"current_template_ID"は302に等しいと仮定する。
【0101】
段階31において、変数"current_template_ID"は303に設定される。段階51において、変換器10は、最初は空である図9のテンプレートを作る。段階19では、"Generation_templates_configuration"を簡単のためにゼロであると仮定する。段階23において、変数"current_template_ID"は、304に等しい。段階52において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"はゼロに等しい。
【0102】
段階55において、変換器10は、それに対してスカラー処理を実行するオブジェクト"bufferControlIndex"に出会う。
【0103】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は1に等しい。
【0104】
段階49において、オブジェクトのSMI定義によって、最大の大きさが2であるサブタイプを持ったInteger32のタイプが与えられる。段階8において、タイピングモジュールは一組の値(1,2)を返す。段階50において、変換器10は、それぞれ2バイトの2つの2進数121の形式で組(1,2)を、図9のテンプレートに付加する。
【0105】
段階56と57に続いて、段階55において、変換器10は、それに対してスカラー処理を実行する、オブジェクト"bufferControlChannelIndex"に出会う。
【0106】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は2に等しい。
【0107】
段階49において、オブジェクトのSMI定義によって、最大の大きさが2のサブタイプを持ったInteger32が与えられる。段階8において、タイピングモジュールは、一組の(2,2)を戻す。段階50において、変換器10は、(2、2)の組を、それぞれが2バイトである2つの2進数122の形式で、図9のテンプレートに付加する。
【0108】
段階56に続いて、変換器10は、再び2つの以前のオブジェクトに出会い、段階61の次のオブジェクトに直接に進む。
【0109】
段階58において、変換器10は、オブジェクト"bufferControlFullStatus"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0110】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は3に等しい。
【0111】
段階49において、オブジェクトのSMI定義によって、大きさ2のサブタイプを持ったタイプINTEGERが与えられる。段階8において、タイピングモジュールは、値(3,2)の組を戻す。段階50において、変換器10は、(3,2)の組を、それぞれ2バイトの2つの2進語123の形式で、図9のテンプレートへ付加する。
【0112】
上記の説明は、図8の配列の続くオブジェクト各々に対して繰り返すことができ、その後、変換器10は、段階50において、それぞれ段階58で出会った組(4,2),(5,2),(6,2),(7,4),(8,4),(9,4),(10,4),(11,4),(12,32),(13,4)を、各々2バイトのそれぞれ2つの2進語124,125,126,127,128,129,130,131,132,133の形式で、図9のテンプレートに付加する。
【0113】
段階60でオブジェクト"bufferControlStatus"に達した後は、図9のテンプレートは、121と133の語の組の列から構成される。変換器10は、終了処理を実行する。
【0114】
段階62において、変換器10は、一組の2進語120をテンプレートの最初に付加する。段階63において、変換器10は、302の値を組の最初の語に割り当て、13の値を第2の語に割り当てる。
【0115】
段階64において、変換器10は、一組の2進語119をテンプレートの最初に付加する。段階65において、変換器10は、2の値を組の最初の語に割り当て、60の値を第2の語に割り当てる。
【0116】
段階5において、変換器10は、最後に図9に現れるようなテンプレートを記録する。
【0117】
図9のテンプレートによって、その値がテーブル"bufferControlTable"の行に含まれるようなデータチケットを送信することができる。
【0118】
図10は、データチケットの1例を示している。テーブルの行34によって以下の値が与えられるとする。
− bufferControlIndex =34
− bufferControlChannelIndex =654
− bufferControlFullStatus =2
− bufferControlFullAction =542
− bufferControlCaptureSliceSize =512
− bufferControlDownloadSliceSize =200
− bufferControlDownloadOffset =32
− bufferControlMaxOctetsRequested =100000000
− bufferControlMaxOctetsGranted =1000000
− bufferControlCapturePackets =10000
− bufferControlTurnOnTime =3454764364
− bufferControlOwner =acme
− bufferControlStatus =3
【0119】
図10の対応するデータチケットにおいて、2バイト語99は、図9のテンプレートを参照する値302を含んでいる。2バイト語100は、図9の2つの語99と100のテンプレートで示される13データフィールドの合計の長さ、すなわちデータチケットの全体の長さを表す値72を含んでいる。
【0120】
その後、フィールド101から106は、その各々の長さは、テンプレートの組121から126の第2語によってそれぞれ与えられ、値として34と654と2と542と512と200をそれぞれ含んでいる。フィールド107から111の各々の長さは、テンプレートの組127から131の第2語によってそれぞれ与えられ、値として32と100000000と1000000と3454764364を含んでいる。フィールド112の長さは、組132の第2語によって与えられ、例えばASCIIで符号化された文字列acmeを含んでいる。フィールド113の長さは、組133の第2語で与えられ、3の値を含んでいる。
【0121】
データチケットの各フィールドの値に対して、テンプレートの組121から133の各々の第1語によって与えられるタイプにより、チケットの受領者は、この値がどのオブジェクトに属するかを識別することができる。
【0122】
データチケットを使用することによって可能になった計算の帯域幅の節約と単純化は、特筆すべきものである。SNMPメッセージヘッダデータは、無視される。図10のデータチケットには、SNMP Getによって前もって得られるテーブル行の内容を送信するために、対応するテンプレートを参照する最初の2つと、その長さを示すための最後の2つの4つのヘッダタイプのみが含まれる。
【0123】
SNMPによって同じ行を得るのに、応答のクエリー(query)に続く、質問のクエリーが最初に必要であったろう。質問クエリーはオブジェクト当たり3種(オブジェクト識別子+インデックス値、長さ、値)が必要であったろうが、ここで“オブジェクト識別子”は、テーブルフィールドのOIDであり、インデックス値は、オブジェクトのインスタンスをより詳細に識別するためのBufferControlIndexインデックスの値であり、つまり12*(11+2)バイトすなわち156バイトである。応答は、30バイトを加えた値、すなわち156バイトが必要だったろう。
【0124】
データチケットの72バイトを比較すると、SNMPは、4倍のトラフィックを作るので、メッセージに関して、そして更にはバイト速度に関して、より最長マッチを行う(greedy)ものである。チケットによるデータの転送には、図9を例に既に説明したテンプレートを前もって転送しておくことが必要であり、60バイトを表し、トラフィックの生成を、SNMPと比較して最初のチケットの転送に対してちょうど半分に削減する。しかし、同一のテンプレートを、再送信の必要無しに、連続するチケットに対して使用することができ、トラフィックを2対4の比に減らす。
【0125】
図11は、その付属物2によって、インターネットサイトhttp://www.ietf.org.で利用可能なRFC1695の第61から63頁でより詳細に分かる、SMI定義の抜粋が与えられる、HIB ATMのテーブルに対するツリー表記である。
【0126】
配列の左の第1列によって、第3列にあるタイプと、第4列にある長さと共に、第2列で名付けられたオブジェクトを参照するノード番号が与えられる。最後の列によって、存在する場合は、サブタイプの長さが与えられる。MIBの一般的なツリー配列内のノード番号も、OID(オブジェクト識別子:Object Identifier)と呼ばれる。ノード番号1.3.6.1.2.1.37の第1数列によって、MIBのツリー配列内のMIB ATMの場所が与えられる。続く数字1.12は、MIB ATM内のオブジェクト"aa15VccTable"の場所を示す。テーブルのオブジェクトのツリー配列は、数字1.1から1.5で与えられる。
【0127】
付属物2のSMI仕様において、テーブルのインデックスは、"ifIndex"と"aa15VccVpi"と"aa15VccVci"の3つのオブジェクトによって構成される。最後の2つのオブジェクトは、件のテーブルに属する。最初のオブジェクトは、MIBIIの名で知られる、数字1.3.6.1.2.1によってMIBのツリー配列内に位置する、物理的インターフェイスに関する他のMIBの"ifTable"テーブルに属する。数字2.2はMIBII内にテーブルを置き、その部分に対する"ifIndex"オブジェクトは、"ifTable"テーブルのツリー配列内の数字1.1によって見付かる。
【0128】
付属物2のSMI定義と、段階3内のMIBIIとに基づいて、変換器10は、メモリ5内に命名ツリーを構築する。このツリーは、図11のOIDの数字に基づいて定義される。
【0129】
図12は、本方法による生成が以下に説明される標準テンプレートの一例を示している。
【0130】
変換器10が、MIBIIおよびメモリ12内のMIB ATMから成るツリーのサブツリー1.3.6.1.2.1.37を検討すると、段階44で、メモリ12内で1.3.6.1.2.1.37.1.12と参照されるテーブルである、オブジェクト"aa15VccTable"に出会う。変換器10はテーブル処理を実行し、それに対して変数"current_template_ID"は、段階30のこの時点で303に等しいと仮定する。
【0131】
段階31において、変数"current_template_ID"は、304に設定される。段階51において、変換器10は、図12のテンプレートを作るが、最初は空である。段階19において、"Generation_templates_configuration"は、単純化のために0に等しいとする。段階23において、変数"current_template_ID"は、305に等しい。段階52において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"はゼロに等しい。
【0132】
段階55において、変換器10は、インデックスの第1項である"ifindex"インデックスに出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0133】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、1に等しい。
【0134】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、最大の大きさの4をタイプINTEGERに与える。段階8において、タイピングモジュールは、一組の値(1,4)を返す。段階50において、変換器10は、(1,4)の組を、各々が2バイトの2つの2進語81の形式で図12のテンプレートに付加する。
【0135】
段階56と57に続いて、段階55では、変換器10は、インデックスの第2項であるオブジェクト"aa15VccVpi"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0136】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、2に等しい。
【0137】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、タイプAtmVpIdentifierに最大の大きさ2のサブタイプを与える。段階8において、タイピングモジュールは、一組の値(2,2)を戻す。段階50において、変換器10は、それぞれが2バイトの2つの2進語82の形式で(2,2)の組を、図12のテンプレートに付加する。
【0138】
段階56と57に続いて、段階55において、変換器10は、インデックスの第3項に出会い、オブジェクト"aa15VccVci"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0139】
段階48において、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、3に等しい。
【0140】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、タイプAtmVcIdentifierに最大の大きさ2のサブタイプを与える。段階8において、タイピングモジュールは、(3,2)の組を戻す。段階50において、変換器10は、それぞれ2バイトの2つの2進語83の形式で、(3,2)の組を図12のテンプレートに付加する。
【0141】
段階56において、変換器10は、前の3つのオブジェクトに再び出会い、その度に、段階58,59,60,61を通って段階61にある次のオブジェクトへ直接に行く。
【0142】
段階58において、変換器10は、オブジェクト"aa15VccCrcErrors"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0143】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、4に等しい。
【0144】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、タイプCounter32に最大の大きさ4を与える。段階8において、タイピングモジュールは、一組の(4,4)を返す。段階50において、変換器10は、(4,4)の組を、それぞれ2バイトの2つの2進語84の形式で、図12のテンプレートに付加する。
【0145】
上述した説明は、図11の配列の続く各々のオブジェクトに対して繰り返され、その後、変換器10は、段階50において、段階58で出会った各々に対して、それぞれ(5,4),(6,4)の組を、各々2バイトの2つの2進語85の形式で、それぞれ図12のテンプレートに付加する。
【0146】
段階60でオブジェクト"aa15VccOverSizedSDUs"に到達した後、図12のテンプレートは、一連の81から86の語の組によって構成され、変換器10は終了処理を実行する。
【0147】
段階62において、変換器10は、一組の2進語80をテンプレートの開始位置に付加する。段階63において、変換器10は、値303を、前記組の第1の語に割り当て、値32を同じ第2の語に割り当てる。
【0148】
段階64において、変換器10は、一組の2進語79を、テンプレートの開始位置に付加する。段階65において、変換器10は、2の値を組の第1語に、32の値を組の第2語に割り当てる。
【0149】
段階5において、変換器10は、最終的似ず12に現れるようなテンプレートを記録する。
【0150】
図12のテンプレートによって、その値が"aa15VccTable"の行に含まれるデータチケットを送信することが可能になる。データチケットは、一般的に、集めているところに送られるために、チケットのブロックで互いにまとめられる。
【0151】
図13は、データチケットの一例を示している。インターフェイス12を通って、Vpi100のVci1000に対応する仮想回路として識別されるATM回路のトラフィックの質を説明するテーブルの行は、以下の値を有するとしよう。
− ifINDEX 12
− aa15VccVpi 100
− aa15VccVci 1000
− aa15VccCrcErrors 15432
− aa15VccSarTimeOurs 456
− aa15VccOverSizedSDUs 567
【0152】
図13の対応するデータチケットにおいて、2バイト語199は、図12のテンプレートを参照する値303を含む。2バイト語200は、図9のテンプレートで示される6つのデータフィールドと、2つの語199と200の合計の長さ、すなわちデータチケットの全体の長さを表す値24を含む。
【0153】
その後に、フィールド201から206は、その各々の長さがそれぞれテンプレートの81から86の組の2番目の語で与えられ、それぞれ値12,100,1000,15432,456,567を含む。
【0154】
データチケットの各フィールドの値に対して、テンプレートの81から86の組の各々の1番目の語によって与えられるタイプによって、チケットの受領者は、この値がどのオブジェクトに属するかを識別することができる。
【0155】
ここで再び、データチケットを使用することで可能になった、計算の帯域幅の節約と単純化に注意したい。
【0156】
図14を参照すると、測定システム91は、IPネットワークの性能を測定するための探索子89と、探索子89が接続されるシステム制御器90を備える。
【0157】
SNMPエージェント93は、MIB 11 IPPM REPORTING MIBをプロキシモードで実行する。その定義は、www.ietf.org/html.characters/ippm-character.htmlにある。エージェント93は、測定システム91のための標準管理インターフェイスを、進行中の測定とその結果とをSNMPの従来からのプロトコルを用いて見ることのできるネットワーク管理システム94(ネットワーク管理ステーションを意味するNMS)に提供するために、プロキシサーバー92内に入っている。
【0158】
既知の管理インターフェイスIPPM REPORTING MIBは、いくつかのテーブルを定義し、その内のippmNetworkMeasureTable と ippmHistoryTableのテーブルは、本発明の主題である方法を産業面で使用する例を説明するためにここに取り上げる。ippmNetworkTableと名付けられたネットワーク管理テーブル95は、制御器90の中に入っているスーパーバイザー87によって探索子の間の適当な位置に設定された測定値の記述を伝える。スーパーバイザー87は、探索子89から発生した測定の結果を集める。ippmHistoryTableと名前の付いた履歴テーブル96は、スーパーバイザーから受け取った測定の結果を保存する。エージェント93は、特にこれらの2つのテーブルのコピーを備えている。
【0159】
先述した方法を使用することを可能にするために、システム90は、図1の表記に従う。再度、図14を見ると、変換器10とMIB仕様11がある。ここで、中でも変換器10の機能は、ippmNetworkTableとippmHistoryTableテーブルのためのテンプレートを生成することである。
【0160】
本システム91は、テンプレートとデータチケットとをエクスポートするためのモジュール88も備える。プロキシサーバー92は、テンプレートとデータチケットを受け取るためのモジュール18を備える。モジュール18と88は、通信するために、IPFIXと名付けられたプロトコルを使用するが、特に、モジュール間のテンプレートとチケットを交換するのに適用される。
【0161】
プロキシサーバー92は、変換器10とMIB11のインスタンスへのアクセスを備えているか持っている。従って、システム91がテンプレートをモジュール88によってプロキシサーバー92へ送出する時、モジュール18によってこのテンプレートを受け取るプロキシサーバー92は、自身で、システム91によってテンプレートの次に発せられた測定の記述と結果を含むデータチケットを受け取る準備をすることができる。プロキシサーバー92は、データチケット内で受け取られる値に従って、エージェント93にテーブルとオブジェクトと提供するために、変換器10によって有効にされ、テンプレートのフィールドをオブジェクトのSMI記述と一致させるモジュール17を備える。
【0162】
続いて、測定システム91は、IPFXプロトコルを用いて、フローと共に、導入された測定とその結果を、プロキシサーバー92へ引き渡す。ステーション94は、従来からの方法でSNMPプロトコルによってエージェント93の測定値を受け取ることができる。
【0163】
図15では、先述した方法によってシステム91内で取得された ippmHistoryTable テーブルのテンプレートの一例が与えられる。ここでは、様々なフィールド内の値が、実際は2進形式で表されるならば、速く読むのに便利なように10進で表される。
【0164】
組139の第1語及び第2語は、データ構造がテンプレートであることを示す2の値と、テンプレートの長さをバイトで示す36の値とをそれぞれ含んでいる。
【0165】
組140の第1語と第2語は、それぞれ、テンプレートが履歴テーブルに関することを示す値304と、テンプレートのデータフィールドの量を示す値7とを含んでいる。
【0166】
"ippmHistoryMeasureOwner"オブジェクトに関する組141の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値1と、フィールドの長さをバイトで示す値32とを含んでいる。
【0167】
"ippmHistoryMeasureIndex"オブジェクトに関する組142の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値2と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0168】
"ippmHistoryMetricIndex"オブジェクトに関する組143の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値3と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0169】
"ippmHistoryIndex"オブジェクトに関する組144の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値4と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0170】
"ippmHistorySequence"オブジェクトに関する組145の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値5と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0171】
"ippmHistoryTimestamp"オブジェクトに関する組146の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値6と、フィールドの長さをバイトで示す値8とを含んでいる。
【0172】
"ippmHistoryValue"オブジェクトに関する組147の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値7と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0173】
図16は、図15のテンプレートによって読めるように、システム91内で取得されたippmHistoryTableテーブルのデータチケットの一例を示している。図の表記のページ数が妥当なものとなるように、他のテンプレート或いはデータチケットの図のように、列の幅は4バイトを表しているが、列の高さは8バイト以上のフィールドに対するバイト数に比例していない。
【0174】
第1フィールド149は、2バイトに、対応するテンプレート内の組140の第1語の値である304を含んでいる。
【0175】
第2フィールド150は、2バイトに、データチケットのバイト数を示す値64を含んでいる。
【0176】
"ippmHistoryMeasureOwner"オブジェクトに関するフィールド151は、2進数で符号化された文字列FPRDを含んでいる。
【0177】
"ippmHistoryMeasureIndex"オブジェクトに関するフィールド152は、測定値を示す値5と、単純な表面上の遅延を示す値6を含んでいる。
【0178】
"ippmHistoryMetricIndex"オブジェクトに関するフィールド153は、測定した計量の種類を示す値6を含んでおり、この場合、6は一方向の遅延に対応する。
【0179】
"ippmHistoryIndex"オブジェクトに関するフィールド154は、このチケット内で送信された測定結果は123番目であることを示す値123を含んでいる。
【0180】
"ippmHistorySequence"オブジェクトに関するフィールド155は、2002年10月14日9時54分18秒に測定がされたことを示す1057582058の値を含んでいる。
【0181】
"ippmHistoryTimestamp"オブジェクトに関するフィールド156は、タイムスタンプの端数を表す値4578845678を含んでいる。
【0182】
"ippmHistoryValue"オブジェクトに関するフィールド157は、遅延測定値の値である値567を含んでおり、ユニットは、フィールド152によって与えられる。
【0183】
図17によって、既述した方法によってシステム91内で取得されたippmNetworkTableテーブルのテンプレートの一例が与えられる。ここで再び、様々なフィールドにおける値が、実際は2進形式で表されるならば、速く読むのに便利なように10進で表される。
【0184】
組159の第1語と第2語は、それぞれ、データ構造がMIBテンプレートであることを示す値2と、テンプレートの長さをバイトで示す値116とを含んでいる。
【0185】
組160の第1語と第2語は、それぞれ、テンプレートがネットワーク測定のテーブルに関することを示す値302と、テンプレートがフォーマットしたデータフィールドの量を示す値27を含んでいる。
【0186】
"ippmNetworkMeasureOwner"オブジェクトに関する組161の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値1と、フィールドの長さをバイトで示す値32を含んでいる。
【0187】
"ippmNetworkMeasureIndex"オブジェクトに関する組162の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値2と、フィールドの長さをバイトで示す値2を含んでいる。
【0188】
"ippmNetworkMetricName"オブジェクトに関する組163の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値3と、フィールドの長さをバイトで示す値256を含んでいる。
【0189】
"ippmNetworkMeasureMetrics"オブジェクトに関する組164の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値4と、フィールドの長さをバイトで示す値8を含んでいる。
【0190】
"ippmNetworkMeasureBeginTime"オブジェクトに関する組165の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値5と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0191】
"ippmNetworkMeasureCollectionRateUnit"オブジェクトに関する組166の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値6と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0192】
"ippmNetworkMeasureCollectionRate"オブジェクトに関する組167の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値7と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0193】
"ippmNetworkMeasureDurationUnit"オブジェクトに関する組168の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値8と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0194】
"ippmNetworkMeasureDuration"オブジェクトに関する組169の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値9と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0195】
"ippmNetworkMeasureHistorySize"オブジェクトに関する組170の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値10と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0196】
"ippmNetworkMeasureFailureMgmtMode"オブジェクトに関する組171の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値11と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0197】
"ippmNetworkMeasureResultMgmt"オブジェクトに関する組172の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値12と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0198】
"ippmNetworkMeasureScrcTypeP"オブジェクトに関する組173の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値13と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0199】
"ippmNetworkMeasureScrc"オブジェクトに関する組174の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値14と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0200】
"ippmNetworkMeasureDstTypeP"オブジェクトに関する組175の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値15と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0201】
"ippmNetworkMeasureDst"オブジェクトに関する組176の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値16と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0202】
"ippmNetworkMeasureTransmitMode"オブジェクトに関する組177の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値17と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0203】
"ippmNetworkMeasureTransmitPacketRateUnit"オブジェクトに関する組178の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値18と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0204】
"ippmNetworkMeasureTransmitPacketRate"オブジェクトに関する組179の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値19と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0205】
"ippmNetworkMeasureDeviationOrBurstsize"オブジェクトに関する組180の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値20と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0206】
"ippmNetworkMeasureMedianOrInterBurstsize"オブジェクトに関する組181の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値21と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0207】
"ippmNetworkMeasureLossTimeout"オブジェクトに関する組182の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値22と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0208】
"ippmNetworkMeasureL3PacketSize"オブジェクトに関する組183の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値23と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0209】
"ippmNetworkMeasureDataPattern"オブジェクトに関する組184の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値24と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0210】
"ippmNetworkMeasureMap"オブジェクトに関する組185の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値25と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0211】
"ippmNetworkMeasureSingletons"オブジェクトに関する組186の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値26と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0212】
"ippmNetworkMeasureOperState"オブジェクトに関する組187の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値27と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0213】
図18A,18B,18Cには、図17のテンプレートによって読み取り可能であるために、システム91で取得されるippmNetworkTableテーブルのデータチケットの一例が与えられる。
【0214】
第1フィールド259には、対応するテンプレート内の組159の第1語のものである値302が含まれる。
【0215】
第2フィールド260には、バイトで表されるチケット長を示すための値2676が含まれる。
【0216】
"ippmNetworkMeasureOwner"オブジェクトに関するフィールド261には、測定値の所有者を示す、2進数で符号化された文字列FTRDが含まれる。
【0217】
"ippmNetworkMeasureIndex"オブジェクトに関するフィールド262には、測定番号を示す値5が含まれる。
【0218】
"ippmNetworkMetricName"オブジェクトに関するフィールド263には、その測定が何を参照しているかを平易な文で示す、2進数で符号化された文字列“パリとラニョン(Lannion)間の一方向遅延”が含まれる。
【0219】
"ippmNetworkMeasureMetrics"オブジェクトに関するフィールド264には、測定の種類を示す値6が含まれる。
【0220】
"ippmNetworkMeasureBeginTime"オブジェクトに関するフィールド265には、測定が2003年9月14日の9時54分18秒に開始されたことを示す値1034582058が含まれる。
【0221】
"ippmNetworkMeasureCollctionRateUnit"オブジェクトに関するフィールド266には、タイムスタンプの端数を表す値0が含まれる。
【0222】
"ippmNetworkMeasureCollctionRate"オブジェクトに関するフィールド267には、サンプリングレートを示す値10が含まれる。
【0223】
"ippmNetworkMeasureDurationUnit"オブジェクトに関するフィールド268には、測定の間隔の単位は秒であることを示す値6が含まれる。
【0224】
"ippmNetworkMeasureCollction"オブジェクトに関するフィールド269には、測定が120秒で終了したことを示す値120が含まれる。
【0225】
"ippmNetworkMeasureHistorySize"オブジェクトに関するフィールド270には、測定履歴の大きさを示す値1000が含まれる。
【0226】
"ippmNetworkMeasureFailureMgmtMode"オブジェクトに関するフィールド271には、自動モードを示す値1が含まれる。
【0227】
"ippmNetworkMeasureResultsMgmt"オブジェクトに関するフィールド272には、結果が自動ルーピングで通信されることを示す値1が含まれる。
【0228】
"ippmNetworkMeasureScrcTypeP"オブジェクトに関するフィールド273には、パリから発つ時の通信に使用される、測定の対象を形成する転送プロトコルを示す文字列"IP UDP"が含まれる。
【0229】
"ippmNetworkMeasureScrc"オブジェクトに関するフィールド274には、通信の発信元アドレスでえあるパリを示す値"80.168.0.1 3456"が含まれる。
【0230】
"ippmNetworkMeasureDstTypeP"オブジェクトに関するフィールド275には、ラニョンを目指す通信で使用される、測定の対象を形成する転送プロトコルを示す文字列"IP UDP"が含まれる。
【0231】
"ippmNetworkMeasureDst"オブジェクトに関するフィールド276には、通信の行き先アドレスであるラニョンを示す値"180.168.0.1 6543"が含まれる。
【0232】
"ippmNetworkMeasureTransmitMode"オブジェクトに関するフィールド277には、転送のモードは周期的であることを示す値1が含まれる。
【0233】
"ippmNetworkMeasureTransmitPacketRateUnit"オブジェクトに関するフィールド278には、送信される64バイトのパケット速度の単位は、秒当たりであることを示す値6が含まれる。
【0234】
"ippmNetworkTransmitPacketRate"オブジェクトに関するフィールド279には、送出速度は1秒当たり100パケットであることを示す値100が含まれる。
【0235】
"ippmNetworkMeasureDeviationOrBurstsize"オブジェクトに関するフィールド280には、偏位がゼロであることを示す値0が含まれる。
【0236】
"ippmNetworkMeasureMedianOrInterBurstsize"オブジェクトに関するフィールド281には、バーストの大きさがゼロであることを示す値0が含まれる。
【0237】
"ippmNetworkMeasureLossTimeout"オブジェクトに関するフィールド282には、あるパケットが無くなると考えられる終了の遅れが15秒であることを示す値15が含まれる。
【0238】
"ippmNetworkMeasureL3PacketSize"オブジェクトに関するフィールド283には、測定の対象を形成する通信で送られるパケットの大きさは、64バイトであることを示す値64が含まれる。
【0239】
"ippmNetworkMeasureDataPattern"オブジェクトに関するフィールド284には、測定データのフォーマットを示す値FFFFが含まれる。
【0240】
"ippmNetworkMeasureMap"オブジェクトに関するフィールド285には、ネットワークの種類を平易な文で示す文字列"内部ネットワーク"が含まれる。
【0241】
"ippmNetworkMeasureSingletons"オブジェクトに関するフィールド286には、デフォルトで値0が含まれる。
【0242】
"ippmNetworkMeasureOperState"オブジェクトに関するフィールド287には、デフォルトで値0が含まれる。
【0243】
今まで説明してきた2つのデータチケットの例を基に、システム91とサーバー92の間で測定値を転送するために必要な帯域幅の経済性を、このレベルでSNMPプロトコルを用いることで必要だったものと比較して、容易に理解されるだろう。
【0244】
ここで説明したシステムで実施される本発明による方法は、あらゆる種類のデータ構造に対してMIBあるいはPIBを基にしてテンプレートを自動的に生成することを可能にするゆえに特に有用であり、本発明無しに人を厄介な仕事から救うには、特定の各データ構造ごとにテンプレートを手動で定義しなくてはならず、この分野で起こり得るデータ構造の量は膨大なものである。
【0245】
【表1】
【0246】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【0247】
【図1】本発明によるシステムの図である。
【図2】本発明による方法の段階を示す図である。
【図3A】本発明による方法の段階を示す図である。
【図3B】本発明による方法の段階を示す図である。
【図4A】本発明による方法の段階を示す図である。
【図4B】本発明による方法の段階を示す図である。
【図5】本発明による方法の段階を示す図である。
【図6】本発明による方法の段階を示す図である。
【図7】本発明による方法の段階を示す図である。
【図8】テーブルの種類の特定のオブジェクトに対するツリーの構造を表す図である。
【図9】図8に表されたオブジェクトのテンプレートを示す図である。
【図10】図9のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図11】テーブルの種類の他の特定のオブジェクトに対するツリーの構造を表す図である。
【図12】図11に表されたオブジェクトのテンプレートを示す図である。
【図13】図12のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図14】実行可能な産業上の応用の図である。
【図15】図14のシステムによって生成されるテーブルのテンプレートを示す図である。
【図16】図15のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図17】図14のシステムによって生成される他のテーブルのテンプレートを示す図である。
【図18A】図17のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図18B】図17のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図18C】図17のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0248】
10…変換器モジュール
11…管理情報ベース(MIB)
12…メモリ
13…モジュール
14…マスメモリ
15…規則ベース
16…ネットワーク
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、通信ネットワークの管理の分野である。管理という用語は、本明細書において、その最も広い意味で使用される、すなわち、構成と管理の両方に関係し、さらには、通信ネットワークの設備の制御にも関係する。
【背景技術】
【0002】
設備の一品目を構成するのに、例えば既知のTELNETプロトコルのような会話型インターフェイスプロトコルを使用することは可能である。このプロトコルは、標準化されているが、アクセス可能なデータは無い。このことによって、特に、しばしば起こる著しい量のネットワーク設備に関する問題が発生する。
【0003】
中でも、管理には故障を予測し検出することが含まれる。従来技術例のたとえば特許文献1で言及されているが、そこには、MIB(Management Information Base:管理情報ベース)と名付けられた管理情報ベース内の目録に載っている変数に関連した、センサーから取得した情報を処理するシステムが開示されている。設備の多くの品目に関連して変換と大規模な処理を可能にするために、変数の定義は、SMI(Structure of Management Information:管理情報の構造)と名付けられた標準化された言語によって定められる。SNMP(Simple Network Management Protocol:簡易ネットワーク管理プロトコル)と名付けられた同様に標準化されたプロトコルによって、ネットワークの設備間で質問/応答を交換することで変数にアクセスすることができる。
【0004】
例えば、特許文献2の場合には、変数は、複雑な設備よりもむしろ温度や警告の状態やIPタイプのネットワークアドレスのセンサーの機器に関連していると思われる。そのような機器については、1つ或いは二つ以上の様々なMIB内の目録に載ったオブジェクトのことが取り上げられる。本明細書は、SNMPの下でインターフェイスするための手段を開示する。
【0005】
SNMP/SMI/MIBによる技術は、ある種の成熟の域に達した。MIB自身の仕様およびその中の目録に載ったオブジェクトの仕様は、意味と大きさの両方について定められる。MIBの形成は、おそらく、例として特許文献3に提案されるもののような自動化された操作器(handler)によって微調整される。基準(X208とX209)によるオブジェクトの絶対的な識別と、インスタンスのインデックスによるオブジェクトのインスタンスの絶対的な識別は、操作者によって高く評価される標準的なベンチマークをMIBが提供することを示唆している。SNMPプロトコルは、特許文献4あるいは特許文献5あるいは特許文献6に証明されるような多くの種類の設備とサービスに広く使用される。
【0006】
【特許文献1】国際公報第02/46928号パンフレット
【特許文献2】国際公報第02/17094号パンフレット
【特許文献3】米国特許第60 9431号明細書
【特許文献4】国際公報第01/44924号パンフレット
【特許文献5】欧州特許第115 8720号パンフレット
【特許文献6】国際公報第02/47322号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、SNMPプロトコルは、かなり大きなデータを移送するには、追加情報による相当な付加があるため、満足できるものではない。質問/応答モード(ポーリング)によって、ネットワーク設備内のデータの内部管理を最適化することが難しくなる。設備の通信処理量の増加によって、仮数のオーバーシュートを避けるために必要な質問/応答の頻度が必然的に増えるカスケード効果でもって、コンピュータ内のこの仮数がオーバーシュートする危険が増大する。機械の間でインスタンスの識別子を交換することで、ユーザーのデータに有益な帯域幅に害となるような帯域幅を約3倍に著しく増加させる。MIBのオブジェクトの約85パーセントはテーブルのフィールドであり、またインスタンスの約99.9パーセントがこれらのオブジェクトのインスタンス、すなわちテーブルのフィールドであるけれど、SNMPプロトコルはテーブルを参照することを最適化しない。テーブルの行のフィールドは同じインデックスを持っているが、SNMPプロトコルは、各フィールドに対してインデックスを繰り返し、その結果、参照したテーブルの行当たりおよそ100バイトの特別な処理量を追加する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、通信ネットワーク管理情報の転送に必要な帯域幅を最小化するための方法であり、該情報は、ハードウェアあるいはソフトウェアあるいはネットワーク操作要素に係わるオブジェクトに関し、管理情報ベースの目録に載っており、その各々は正式な言語仕様に関連がある。
【0009】
本方法は、
− 各オブジェクトに対する前記仕様に基づいて、その最初の語の値はオブジェクトの指標に関し、2番目の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成する段階と、
− 生成した語の組の指定した一式と前記テンプレートの識別子とを備えたテンプレートを構築して、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にする段階と
を備える点で特筆すべきものである。
【0010】
さらに細かくは、本方法は、
− その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベースのツリーを検討する段階と、
− 該オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べる段階と、
− もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築する段階と、
− もし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルテンプレートを構築する段階と
を備える。
【0011】
有利なことに、本方法は、変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築することに含まれる段階を備える。
【0012】
本発明の目的は、通信ネットワーク管理情報の転送に要する帯域幅を最小化するためのシステムでもあり、前記情報は、ハードウェア或いはソフトウェア或いはネットワーク操作の要素に係わるオブジェクトに関し、また管理情報ベースの目録に載っており、またその各々は正式な言語の仕様に関連している。
【0013】
本システムは、各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成し、かつ、語の組の指定した一式と識別子とを備えて、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にするテンプレートを生成するように設計された変換器(translator)モジュールを備える点で特筆すべきものである。
【0014】
さらに細かくは、本変換器モジュールは、オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べ、もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築し、或いはもし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルを構築するために、その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベースのツリーを検討するように設計される。
【0015】
有利なことに、本変換器モジュールは、変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築するように設計される。
【0016】
例えば、本システムは、測定値を集めるように設計された監視モジュールと、これらの測定値に関するデータの少なくとも1つのチケット(ticket)をサーバーに送信して、このデータチケットの前に置くエクスポートモジュールとを備える。
【0017】
本発明は、以下の具体例の記載に基づいて、添付の図面を参照することでより良く理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下で、1を参照しつつ説明する本システムにおいて、変換器10は、命令を受信しデータを送信する目的で、ネットワーク16と通信する手段を備える。変換器10は、例えば図2から図6を参照して以下に説明される方法の段階を実施するのに必要なプロセッサとプログラムとを備えたコンピュータのような機械である。変換器10は、データベース11と15とから読み出す手段と、マスメモリ14へ書き込む手段と、メモリ12から読み出しそこへ書き込む手段と、モジュール13へアクセスする手段とを備える。
【0019】
データベース11は、管理情報ベース(管理情報ベース《Management Information Base》を意味するMIBあるいは処理情報ベース《Process Information Base》を意味するPIB)の仕様を持っている。
【0020】
データベース15は、データベース11内で明記される少なくとも1つのオブジェクトへテンプレートフィールドのタイプを各々提供するための変換規則を持っている。
【0021】
メモリ14は、変換器10によって生成されるテンプレートを持つように設計される。
【0022】
メモリ12は、MIBあるいはPIBオブジェクトに関するツリーを持つように設計される。
【0023】
モジュール13は、変換器10とやり取りしたオブジェクトのタイピング/命名を実行するように設計される。モジュール13は、図7を参照して、以下に説明される方法の段階を実施するのに必要なプロセッサとプログラムを与えられている。
【0024】
図2を参照すると、第1の段階1は、変換器10の内部で、"ObjectRoot"の名を持つパラメータと関連付けることで1つのツリーに対するテンプレートの生成を始動することにある。そのツリーは、一組のMIB或いは一組のPIB、または1つのMIB、またはMIBのサブツリー、またはMIBのテーブルを示すことができる。この始動は、命令を与えることによって行うこともできるし、あるいはネットワーク16に基づいてシステムの初期化の枠の中で行うこともできる。この始動によって、"base_template_ID"の名前を持ったパラメータであるテンプレートを番号付けするためのベースが与えられる。本明細書中の引用符の間に与えられる名前は、特別の重要さや限定的な価値は無しに単に記憶技法に従って選ばれている、つまり、本発明の枠から離れずに他の名前を選ぶこともでき、また説明のために選ばれた名前は、当たり前だが常に図面を参照する限りでは同じデータを示すことは、当然のこと理解されよう。この始動は、構成テンプレートの生成に関するパラメータ、ここでは"Generation_templates_configuration"と名付けられたものも提供する。このパラメータの値が例えば0(ゼロ)に設定されると、本方法は、標準テンプレートのみを生成するはずであることを意味し、即ち、必然的に監視と信号伝達を対象とする。このパラメータが例えば1に設定されると、本方法は、さらに構成テンプレートを生成するはずであることを意味し、即ち、必然的に設備の構成を対象とする。構成テンプレートが、インデックスと書込アクセス可能なオブジェクトとオブジェクト生成に係わるのに対し、標準テンプレートは、オブジェクトと考慮するツリーのインデックスの全てに係わる。
【0025】
第2の段階2は、要求されたMIBあるいはPIBのメモリ11内の仕様を読み込むことにある。このメモリは、どのような種類のメモリでも良い(ランダムアクセスメモリ或いはディスク或いはネットワーク)。この段階は選択自由である。仕様が既に変換器10の中で利用可能であれば、必要ではない。この段階は、必要ならば、処理の間繰り返すことができる。
【0026】
第3の段階3は、MIB或いはPIBの中にあるオブジェクトの識別子の値を基に、オブジェクトの名前を付けるためにツリーを構築することにある。この段階は、もしツリーが変換器10の中に既にあれば、選択自由である。オブジェクト命名ツリーを構築するために、変換器10は、MIB或いはPIBの中のSMI言語で書かれたデータのモデルの仕様を読み出し、各オブジェクトを命名ツリー内にオブジェクトのOIDを用いて置くために、各オブジェクトの定義の条項を変換する。オブジェクト識別子(OID)は、移植可能な識別子をデータ項目に関連付けるために定義された唯一のツリーを用いた、特定の種類の言語ASN.1[X208]であることが想起される。この識別子は、絶対的であり転送可能である。普通に使用される転送機能は、[X209]内で定義される。例えば、SNMPは、X209の符号化規則を用いる。X209は、しばしばBER(Basic Encoding Rules:基本符号化規則)と名前が付けられる。
【0027】
第4の段階4では、変換器10は、図3Aと図3Bを参照して以下に説明する段階を実行することによって、テンプレートを作成する。
【0028】
段階39は、"ObjectRoot"オブジェクトのツリーにあるオブジェクトについての、段階1で始動されたテンプレート生成要求を読むことと、テンプレート番号付けベースパラメータ"base_template_ID"を読むことにある。
【0029】
段階40は、MIBまたはPIBまたは他の識別言語種別に関するテンプレートに従って、テンプレートの種別を区別することのできる1つあるいは2つ以上の定数を作ることにある。図3Aの例では、MIBに関する定数は、"DefinitionOf TemplateOf MIB"と名付けられ、これに、全てのMIBテンプレートに共通の値である2が割り当てられる。他の定数は、次の段階で構築される構造がPIBまたは他のテンプレートであることを示す他の値を割り当てられるだろう。
【0030】
段階41は、このツリーに対して"DefTicket_ObjectRoot"テンプレートを作ることにある。このテンプレートは、最初は、16ビット語の例に対する空のリストの組である。
【0031】
段階42は、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_ObjectRoot"変数を作りそれにゼロの値を割り当てることと、"current_template_ID"変数を作るりそれに"base_template_ID"パラメータの値を割り当てることと、"ObjectRoot_template_ID"変数を作りそれに"current_template_ID"の値を割り当てることと、最後に、"current_template_ID"変数の値をインクリメントすることとにある。第1の変数は、漸進的に次の段階でテンプレートを構築するために付けられる、データフィールドの番号付けの役目をする。第2の変数は、ツリー自身のテンプレートが、その変数が段階1で与えられたベースパラメータの値であるように、次の段階で作られるだろう様々なテンプレートに番号付けする役目をする。第2の変数は、最後に、ツリーのオブジェクトに基づいて次の段階で作られる別のテンプレートに対して新しい値で使用可能であるような方法でインクリメントされる。
【0032】
標準テンプレートを作る段階41と42に続いて、段階35は、"Generation_templates_configuration"パラメータが1に等しいかどうかを調べることにある。等しいという結果ならば、段階36と37へ進み、標準テンプレートと平行して構成テンプレートを作る。以降にあるように、構成テンプレートは、標準テンプレートのオブジェクトから変更可能なオブジェクトにのみ関連がある。その実行を加速するために、そこからできる大きさが小さいことによって、構成中に必要な情報ストリームが減る。標準テンプレートの目的は、変数の値を現在のままで送ることにあり、普通は測定の場所から処理の場所へ送る。構成テンプレートに関する限り、変数の値を固定するか、測定システムの中で新しい測定をするかに使われ、その流れの方向は、通常は測定の場所から測定の場所へである。
【0033】
段階41と同じ種類の段階36は、"DefTicket_configuration_ObjectRoot"と名付けられた構成テンプレートを作ることにある。
【0034】
段階42と同じ種類の段階37は、"DefTicket_configuration_ObjectRoot_Template_ID"と名付けられた変数を作りそれに"current_template_ID"の値を割り当てることと、"NumberOfFields_Configuration_ObjectRoot"と名付けられた変数を作りそれにゼロの値を割り当てることにある。第1の構成変数は、標準テンプレートのすぐ後の構成テンプレートに番号付けをする役目をする。第2の構成変数は、標準テンプレートのNumberOfFieldsに等しいかそれより小さい構成テンプレートのNumberOfFieldsの数を数える役目をする。
【0035】
段階36と37に続いて、段階38は、次に起こり得るテンプレートの作成を確認するために、"current_template_ID"変数をインクリメントすることにある。段階38は、構成テンプレートが作られたかどうかに無関係に"current_template_ID"がインクリメントされるために、段階35の答が否の場合にも、始動される。従って、各標準テンプレートは、同じ種類の例えば偶数の識別子を持ち、対応する構成テンプレートは、続く番号のすなわち奇数の識別子を持ち、そして、証拠無しにテンプレートの種類を区別し同じに合わせることが可能になる。
【0036】
最初は空である標準テンプレートと、段階1で命令された場合には最初は空である構成テンプレートとは、それぞれ段階41及び42と、段階37及び38で作られ、本方法は、ツリーを検討するための手続きを通して段階38の後も続くが、これは図3Bを参照して以下に説明される。
【0037】
連続する段階43から47は、メモリ12内に含まれる、"ObjectRoot"で始まるツリーのスキャンにある。
【0038】
段階43は、現在のオブジェクトをルートオブジェクトに初期化することにある。
【0039】
段階44は、オブジェクトがスカラータイプのオブジェクトであるかどうかを調べることにある。MIBはオブジェクトの2つの範疇を備えており、それらはスカラーとも呼ばれる個々のオブジェクトと、オブジェクトを幾行にも集めたテーブルとであり、各行はインデックスによって識別される。段階44で調べた結果オブジェクトであれば、スカラー処理が始まる。段階44で調べた結果オブジェクトでなければ、段階45が始まる。
【0040】
段階45は、オブジェクトがテーブルタイプかどうかを調べることにある。段階44で調べた結果テーブルタイプでなければ、後で説明する段階47が直接に始まる。テーブル処理とスカラー処理は、それぞれ図4A,4Bと図5とを参照しつつ後で説明される。
【0041】
それぞれテーブル処理とスカラー処理の1つの実行の導入部として、段階9は、規則ベース15からそれぞれテーブルあるいはスカラーオブジェクト変換規則を抽出することにある。
【0042】
場合によってテーブル処理あるいはスカラー処理の実行の後で、段階46は、現在のオブジェクトがツリーの最後のオブジェクトかどうかを調べる。段階46で調べた結果最後のオブジェクトであれば、図6を参照して後に説明する終了処理を始める。段階44で調べた結果最後のオブジェクトでなければ、段階47を始める。段階47は、ツリーの次のオブジェクトを、現在のオブジェクトとして受け取り、本方法の実行を段階44へと戻すループをする。
【0043】
終了処理の実行の後に、段階6は、本方法で生成されたテンプレートを転送して、ネットワーク16から、または直接に設備の他のものから、または内部から発せられた問いに応答する。
【0044】
図4Aを参照すると、テーブル処理は段階30で始まり、そこでは"DefTicket_Table_template_ID"と名付けられた変数が作られて、そこには"current_template_ID"の現在の値が割り当てられる。この変数は、段階44で検出されるテーブルの標準テンプレートの識別子としての役目をする。
【0045】
次に起こり得るテンプレートの作成に利用可能であるために、段階31において、"current_template_ID"の値はインクリメントされる。
【0046】
その後、段階51は、DefTicket_Table_Tiと名付けられた、テーブルのテンプレートを作ることにある。段階41で作られたツリーのテンプレートと同様にして、段階51で作られるテーブルのテンプレートは、最初は空のリストである。
【0047】
標準テンプレートを作成する段階30,31,51に続いて、段階19は、"Generation_templates_configuration"パラメータが1に等しいかどうかを調べることにある。調べた結果1に等しければ、段階20から22を始め、標準テンプレートと並行して構成テンプレートを作る。以降にあるように、構成テンプレートは、標準テンプレートのオブジェクト内の変更可能なオブジェクトにのみ関係している。その実行を加速するために、そこからできる大きさが小さいことによって、構成中に必要な情報ストリームが減る。
【0048】
段階51と同じ種類の段階20は、"DefTicket_configuration_Table_Ti"と名付けられた構成テンプレートを作ることにある。
【0049】
段階30と同じ種類の段階21は、"DefTicket_configuration_Table_Ti_Template_ID"と名付けられた変数を作り、それに"current_template_ID"の値を割り当てることにある。
【0050】
段階22は、"NumberOfFields_Configuration_Table_Ti"と名付けられた変数を作り、それにゼロの値を割り当てることにある。
【0051】
段階21で作られて設定された変数は、標準テンプレートのすぐ次の構成テンプレートを番号付けすることにある。段階22で作られて設定された変数は、標準テンプレートのNumberOfFieldsに等しいかこれより小さい構成テンプレートのNumberOfFieldsを数える役目を果たす。
【0052】
段階20から22に続いて、段階23は、"current_template_ID"変数をインクリメントして次に起こり得るテンプレートの作成を確認することにある。段階23は、"current_template_ID"変数が構成テンプレートが作られるか否かに係わらずインクリメントされるために、段階19で調べた結果、1に等しく無い場合にも始動される。従って、各標準テンプレートは、例えば偶数の同じ種類の識別子を持ち、対応する構成テンプレートは次の番号すなわち奇数の識別子を持ち、そして証拠無しにテンプレートの種類を区別し同じに合わせることが可能になる。
【0053】
段階52は、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"と名付けられた局所変数を作りそれにゼロの値を割り当てることにある。段階52は、段階51に続いて、あるいは段階23に続いて実行され、現在のフィールド番号は、標準テーブルテンプレートのデータフィールドに索引を付けることと、その数を計算することの両方の役に立つ。
【0054】
最初は空である標準テンプレートと、段階1で命令された場合には最初は空である構成テンプレートとは、それぞれ段階30及び51及び52と、段階20及び22で作られ、本方法は、テーブル検討処理を継続するが、これは図4Bを参照して以降に説明される。
【0055】
段階54において、変換器10は、テーブルの入力行のSMI定義と、その定義のINDEX条項を読み出す。
【0056】
段階55から57のループは、従って、インデックスの各オブジェクトの定義SMIを順に読むことにある。段階55において、変換器10は、段階54の実行に続く第1オブジェクトで始まるインデックスのオブジェクトを読む。変換器10は、その後、もし存在するならそのオブジェクトに対しては規則ベース15から変換規則を抽出するプリアンブル段階9で始めた後に、段階55で読み出したオブジェクトに対してスカラー処理を始める。段階9は、実際には選択的なものである。
【0057】
段階56は、現在のオブジェクトがインデックスの最後のオブジェクトであるかどうかを調べることにある。最後のオブジェクトでなければ、段階55を反復して繰り返すために、インデックスの次のオブジェクトに対して処理は段階57に戻る。段階56で最後のオブジェクトであれば、インデックスの全てのオブジェクトが処理されたことを示している。
【0058】
段階56の最後の実行の後に、段階58から61のループは、インデックスの一部ではないテーブルのオブジェクトを処理することにある。
【0059】
段階58において、変換器10は、段階56の最後の実行の後に、テーブル行の定義の最初のオブジェクトで始まる行オブジェクトを読み出す。
【0060】
段階59において、変換器10は、現在のオブジェクトがインデックスのオブジェクトであるかどうかを調べる。オブジェクトで無ければ、現在のオブジェクトに対する段階9の実行の後に、スカラー処理を初め、それに続いて段階60が始動される。段階59でオブジェクトであれば直接に段階60を始める。
【0061】
段階60において、変換器10は、現在のオブジェクトがテーブルの最後のオブジェクトであるかどうかを調べる。段階60で最後でなければ、段階61を始め、ここで変換器10はテーブルの次のオブジェクトに対して段階58を再開する。段階60で最後のオブジェクトならば、終了処理を始めるが、これは図6を参照して後に説明される。
【0062】
スカラー処理が、図5を参照して次に説明される。段階48において、"NumberOftheCurrentField"と名付けられた値が、スカラー処理の呼び出しパラメータを構成する。従って、スカラー処理が段階44から始まると、"NumberOftheCurrentField"変数が、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_ObjectRoot"変数に対応する。スカラー処理が段階55或いは段階59から始まると、"NumberOftheCurrentField"変数は、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_TableTi"に対応する。段階48は、"NumberOftheCurrentField"変数の値をインクリメントする。
【0063】
段階49において、変換器10は、そこからタイプとサブタイプと最小の大きさと最大の大きさとアクセスモードを抽出するために、オブジェクトのSMI定義を読み出す。アクセスモードによって、現在のオブジェクトが変更可能か否かを区別することが可能になる。
【0064】
段階7において、変換器10は、オブジェクトのタイプと、オブジェクトのサブタイプと、オブジェクトの最小の大きさと、オブジェクトの最大の大きさと、NumberOftheCurrentFieldと、現在のオブジェクトに対する変換規則とを、命名タイピングモジュール13へ送信する。
【0065】
段階8において、タイピングモジュール13は、現在のオブジェクトに関する一組の(タイプ、長さ)の値を変換器10に送信する。
【0066】
段階50において、変換器10は、組になった(タイプ、長さ)を、もしスカラー処理が段階44から始まればDefTicket_Xと局所的に名付けられたテンプレートへ、もしスカラー処理が段階55あるいは段階59から始まればDefTicket_Table_Tiテンプレートへと付加する。
【0067】
段階50の実行後に、変換器10は、試験の段階32を始動するが、この段階は、構成テンプレートが即ち"Generation_templates_configuration"省略してGtcが1に等しいかどうかを確かめること、および現在のオブジェクトが変更可能かどうかを確かめることにある。
【0068】
段階32で1に等しければ、段階33が始まり、ここでは、局所的に"NumberOfFields_Configuration "と名付けられた変数がインクリメントされる。"NumberOftheFields_Configuration"変数は、もしスカラー処理が段階44から始まれば、"NumberofFields_Configuration_ObjectRoot"変数、あるいは、もしスカラー処理が段階55あるいは段階59から始まれば、"NumberofFields_Configuration_Table_Ti"変数のいずれかに対応する。
【0069】
段階34において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組を、もしスカラー処理が段階44から始まれば、DefTicket_Configuration_ObjectRoot、あるいは、もしスカラー処理が段階55あるいは段階59から始まれば、DefTicket_Configuration_Tiテンプレートのいずれかである、DefTicket_Configuration_Xと局所的に名付けられたテンプレートへ付加する。(タイプ、長さ)の組が、標準テンプレート内と同じタグ即ち現在のフィールド番号と共に構成テンプレートに付加される。従って、同じオブジェクトのタイプと長さに関する各フィールドは、標準テンプレートと構成テンプレート内に同じ方法で付けられ、よって、本方法を用いた設備によってデータの処理が促進される。
【0070】
段階34の実行後に、あるいは段階32で結果が1に等しく無かった場合には、スカラー処理が段階44から始まった時は段階46で本方法の実行を継続し、スカラー処理が段階55から始まった時は段階56で本方法の実行を継続し、スカラー処理が段階59から始まった時は段階60で本方法の実行を継続するために、スカラー処理は終了して戻る。
【0071】
終了処理は、以降で図6を参照して説明する。
【0072】
段階62において、変換器10は、処理が段階46から始まった時は、局所的な名前のDefTicket_XはDefTicket_ObjectRootに一致し、終了処理が段階60から始まった時は、局所的な名前のDefTicket_XはDefTicket_Tiに一致するようなテンプレートの開始位置に、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を挿入する。
【0073】
段階63では、変換器10は、局所的に"Template_X_ID"と名付けられた変数の値を、段階62で挿入された要素の定義の第1項に、また局所的にNumberOftheCurrentFieldと名付けられた変数の値を同じく第2項に割り当てる。前述したように、Xは、処理のコール(呼び出し)の場合に応じて、"ObjectRoot"あるいは"Table_Ti"と置き換えられる。第1項に割り当てられたタイプの値は、作られた標準テンプレートの中からのテンプレートの識別子を構成する。第2項に割り当てられたフィールドの数が、テンプレートの長さとなり、これはそれぞれスカラー処理内で或いは場合によってテーブル処理内で処理されたオブジェクトに関する(タイプ、長さ)の組に対応するフィールドの数として表される。
【0074】
段階64において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を、段階62からの結果であり、その名前DefTicket_Xは段階62における同じテンプレート名と一致するようなテンプレートの開始位置に挿入する。
【0075】
段階65において、変換器10は、段階40のテンプレート定義定数の値を、段階64で挿入された要素の定義の第1項へ割り当てる。例えば、2という値は、生成された組の列はMIBテンプレートであることを示している。変換器10は、各々がそれぞれ段階62で挿入された組と段階64で挿入された組と一致する2つのフィールドを考慮するために、2を、NumberOftheCurrentFieldに付加する。組の各項が、例えば2バイトの語で構成される時は、変換器10は、段階64で挿入された組の第2項にその後に割り当てられるテンプレートの長さをバイト表示で得るために、それまでに得られた結果を4倍する。
【0076】
段階5で、変換器10は、マスメモリ14で得られた標準テンプレートを記録する。
【0077】
段階24は、構成テンプレートの作成が要求されたかどうかを調べる、即ちパラメータGtc(短縮形)が1に等しいかどうかを調べることにある。1に等しく無ければ、処理は即刻戻り、作成が必要とされる構成テンプレートは無い。
【0078】
段階24で1に等しく無いという結果ならば、2番目の調べる段階25が始まるが、これは、構成フィールドの数が正であるかどうかを調べることにある。この結果が否定的な答であれば、構成テンプレートに対して調べたオブジェクトで変更可能なものは無い時は、NumberOfFieldsはゼロのままで、構成テンプレートを記録する理由はないことから、処理は戻る。
【0079】
段階25で正であった場合は、段階26から29の一連の段階が始まって、処理が戻る前に構成テンプレートを記録する段階5で終了するが、変更可能なオブジェクトに対応するフィールドが少なくとも1つ存在することには注意したい。
【0080】
段階26において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を、もし処理が段階46から始まれば、DefTicket_Configuration_ObjectRootの名前に対応し、また、もし終了処理が段階60から始まれば、DefTicket_Configuration_Tiの名前に対応する局所的な名前DefTicket_Configuration_Xのテンプレートの開始位置に挿入する。
【0081】
段階27において、変換器10は、"DefTicket_Configuration_X_ID"と局所的な名前の付けられた変数の値を、段階26で挿入された要素の定義の第1項に、また現在のNumberOfFieldsをその第2項に割り当てる。前述のように、Xは、処理のコール(呼び出し)によって、"ObjectRoot"あるいは"Table_Ti"によって置き換える。第1項に割り当てたタイプの値は、作成した構成テンプレートの中からのテンプレートの識別子を構成する。第2項に割り当てられるNumberOfFieldsによってテンプレートの長さが与えられ、これは、場合によってスカラー処理の中あるいはテーブル処理の中で処理されるオブジェクトに関する(タイプ、長さ)の組にそれぞれ対応するフィールドの量として表される。
【0082】
段階28において、変換器10は、(タイプ、長さ)の組から成る要素の定義を、段階27から得られ、そのDefTicket_Configuration_Xの名前が、段階26におけるのと同じテンプレート名に一致するようなテンプレートの開始位置に挿入する。
【0083】
段階29において、変換器10は、段階40のテンプレート定義定数の値を、段階64で挿入される要素の定義の第1項に割り当てる。例えば、2という値は、生成された組の列はMIBテンプレートであることを示している。変換器10は、各々がそれぞれ段階26で挿入された組と段階28で挿入された組と一致する2つのフィールドを考慮するために、2を、NumberOftheCurrentFieldに付加する。組の各項が、例えば2バイトの語で構成される時は、変換器10は、段階64で挿入された組の第2項にその後に割り当てられるテンプレートの長さをバイト表示で得るために、それまでに得られた結果を4倍する。
【0084】
段階5において、変換器10は、マスメモリ14で得られた構成テンプレートを記録する。
【0085】
命名タイピングモジュール13は、以降に図7を参照して説明する方法を実行する。
【0086】
段階70において、モジュール13は、スカラー処理の段階7で変換器10によってモジュール13に送信される、オブジェクトのOIDと、オブジェクトのタイプと、オブジェクトのサブタイプと、オブジェクトの最小の大きさと、オブジェクトの最大の大きさと、NumberOfFieldと、変換規則を受信する。
【0087】
段階71において、モジュール13は、"Type_field_template"と名付けられた変数を作って、それに段階70で受信したNumberOftheCurrentFieldを割り当てる。この段階によって、モジュール13は、標準テンプレート内の現在のフィールド番号であるデフォルトのタイプを送信することができる。
【0088】
段階72において、モジュール13は、length_field_templateと名付けられる変数を作り、それに段階70で受信したオブジェクトの最大の大きさを割り当てる。この段階によって、モジュール13は、フィールドが現在のオブジェクトに対して持つことのできる最大の長さであるデフォルトの長さを送信することができる。
【0089】
段階73において、モジュール13は、現在のオブジェクトに対してSMIサブタイプが存在するかどうかを調べる。存在すれば、段階74が始まり、しなければ段階75が始まる。
【0090】
段階74において、モジュール13は、SMIサブタイプの最大の長さを決定して、この長さを変数length_field_templateに割り当てる。
【0091】
段階75は、変換規則が、テンプレートフィールドタイプを、受信したOIDあるいはSMIタイプあるいはSMIサブタイプに一致するオブジェクトと関連付けるかどうかを調べることにある。関連するならば、段階76から始まる。関連しないならば、段階78から始まる。
【0092】
段階76において、モジュール13は、その後、規則によって提供されたフィールドのタイプを変数"type_field_template"に割り当てる。
【0093】
段階77において、モジュール13は、このフィールドのタイプの長さを"length_field_template"と名付けられた変数に割り当てる。さらに、もし長さの制約を、受信したOIDに対応するオブジェクトに関連付けるような変換規則があるならば、この長さは変数"length_field_template"に割り当てられる。
【0094】
段階78において、モジュール13は、その最初の値が、変数"type_field_template"のそれであり、第2の値が変数"type_field_template"のそれであるような、(タイプ、長さ)の組を変換器10へ送信する。
【0095】
実行中の本方法は、次に、テーブル"bufferControlTable"として知られるオブジェクトの一例を基に図8〜10を参照しつつ、また、他のテーブル"Aa15VccTable"として知られるオブジェクトの一例を基に図11〜13を参照しつつ、説明される。
【0096】
図8は、インターネットのサイトhttp://www.ietf.org.で得られるRFC2819の第75〜77頁に詳細が記載される、付属物1によってSMI定義の抜粋が与えられるようなMIBテーブルのツリー表現である。
【0097】
配列の左の第1列によって、第3列にあるタイプと、第4列にある長さと共に、第2列内で名付けられたオブジェクトを参照するノード番号(オブジェクト識別子に対するOID)が与えられる。右にある最後の列によって、サブタイプ(存在すれば)の長さが与えられる。ノード番号1.3.5.1.2.16の第1数字列によって、MIBのツリー配列内にあるMIB11の場所が与えられる。次の数8.1は、このMIB内のオブジェクト"BufferControlTable"の場所を示している。テーブルのオブジェクトのツリー配列は、数1.1から1.13で与えられる。
【0098】
図8に表されるツリーまたはサブツリーは、メモリ12の内容の一例であり、付属物1のSMI定義を基にして変換器10によって得られる。
【0099】
図9には、標準テンプレートの一例が示され、本方法によるその生成については、以降で説明する。
【0100】
変換器10がメモリ12内で1.3.6.1.2.1.16.8と参照されるMIB11のツリーを検討するが、段階44で、メモリ12内で1.3.6.1.2.1.16.8と参照されるテーブルであるオブジェクト"bufferControlTable"に出会う。変換器10は、その後テーブル処理を実行するが、それに対して例えば段階30の時に、変数"current_template_ID"は302に等しいと仮定する。
【0101】
段階31において、変数"current_template_ID"は303に設定される。段階51において、変換器10は、最初は空である図9のテンプレートを作る。段階19では、"Generation_templates_configuration"を簡単のためにゼロであると仮定する。段階23において、変数"current_template_ID"は、304に等しい。段階52において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"はゼロに等しい。
【0102】
段階55において、変換器10は、それに対してスカラー処理を実行するオブジェクト"bufferControlIndex"に出会う。
【0103】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は1に等しい。
【0104】
段階49において、オブジェクトのSMI定義によって、最大の大きさが2であるサブタイプを持ったInteger32のタイプが与えられる。段階8において、タイピングモジュールは一組の値(1,2)を返す。段階50において、変換器10は、それぞれ2バイトの2つの2進数121の形式で組(1,2)を、図9のテンプレートに付加する。
【0105】
段階56と57に続いて、段階55において、変換器10は、それに対してスカラー処理を実行する、オブジェクト"bufferControlChannelIndex"に出会う。
【0106】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は2に等しい。
【0107】
段階49において、オブジェクトのSMI定義によって、最大の大きさが2のサブタイプを持ったInteger32が与えられる。段階8において、タイピングモジュールは、一組の(2,2)を戻す。段階50において、変換器10は、(2、2)の組を、それぞれが2バイトである2つの2進数122の形式で、図9のテンプレートに付加する。
【0108】
段階56に続いて、変換器10は、再び2つの以前のオブジェクトに出会い、段階61の次のオブジェクトに直接に進む。
【0109】
段階58において、変換器10は、オブジェクト"bufferControlFullStatus"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0110】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は3に等しい。
【0111】
段階49において、オブジェクトのSMI定義によって、大きさ2のサブタイプを持ったタイプINTEGERが与えられる。段階8において、タイピングモジュールは、値(3,2)の組を戻す。段階50において、変換器10は、(3,2)の組を、それぞれ2バイトの2つの2進語123の形式で、図9のテンプレートへ付加する。
【0112】
上記の説明は、図8の配列の続くオブジェクト各々に対して繰り返すことができ、その後、変換器10は、段階50において、それぞれ段階58で出会った組(4,2),(5,2),(6,2),(7,4),(8,4),(9,4),(10,4),(11,4),(12,32),(13,4)を、各々2バイトのそれぞれ2つの2進語124,125,126,127,128,129,130,131,132,133の形式で、図9のテンプレートに付加する。
【0113】
段階60でオブジェクト"bufferControlStatus"に達した後は、図9のテンプレートは、121と133の語の組の列から構成される。変換器10は、終了処理を実行する。
【0114】
段階62において、変換器10は、一組の2進語120をテンプレートの最初に付加する。段階63において、変換器10は、302の値を組の最初の語に割り当て、13の値を第2の語に割り当てる。
【0115】
段階64において、変換器10は、一組の2進語119をテンプレートの最初に付加する。段階65において、変換器10は、2の値を組の最初の語に割り当て、60の値を第2の語に割り当てる。
【0116】
段階5において、変換器10は、最後に図9に現れるようなテンプレートを記録する。
【0117】
図9のテンプレートによって、その値がテーブル"bufferControlTable"の行に含まれるようなデータチケットを送信することができる。
【0118】
図10は、データチケットの1例を示している。テーブルの行34によって以下の値が与えられるとする。
− bufferControlIndex =34
− bufferControlChannelIndex =654
− bufferControlFullStatus =2
− bufferControlFullAction =542
− bufferControlCaptureSliceSize =512
− bufferControlDownloadSliceSize =200
− bufferControlDownloadOffset =32
− bufferControlMaxOctetsRequested =100000000
− bufferControlMaxOctetsGranted =1000000
− bufferControlCapturePackets =10000
− bufferControlTurnOnTime =3454764364
− bufferControlOwner =acme
− bufferControlStatus =3
【0119】
図10の対応するデータチケットにおいて、2バイト語99は、図9のテンプレートを参照する値302を含んでいる。2バイト語100は、図9の2つの語99と100のテンプレートで示される13データフィールドの合計の長さ、すなわちデータチケットの全体の長さを表す値72を含んでいる。
【0120】
その後、フィールド101から106は、その各々の長さは、テンプレートの組121から126の第2語によってそれぞれ与えられ、値として34と654と2と542と512と200をそれぞれ含んでいる。フィールド107から111の各々の長さは、テンプレートの組127から131の第2語によってそれぞれ与えられ、値として32と100000000と1000000と3454764364を含んでいる。フィールド112の長さは、組132の第2語によって与えられ、例えばASCIIで符号化された文字列acmeを含んでいる。フィールド113の長さは、組133の第2語で与えられ、3の値を含んでいる。
【0121】
データチケットの各フィールドの値に対して、テンプレートの組121から133の各々の第1語によって与えられるタイプにより、チケットの受領者は、この値がどのオブジェクトに属するかを識別することができる。
【0122】
データチケットを使用することによって可能になった計算の帯域幅の節約と単純化は、特筆すべきものである。SNMPメッセージヘッダデータは、無視される。図10のデータチケットには、SNMP Getによって前もって得られるテーブル行の内容を送信するために、対応するテンプレートを参照する最初の2つと、その長さを示すための最後の2つの4つのヘッダタイプのみが含まれる。
【0123】
SNMPによって同じ行を得るのに、応答のクエリー(query)に続く、質問のクエリーが最初に必要であったろう。質問クエリーはオブジェクト当たり3種(オブジェクト識別子+インデックス値、長さ、値)が必要であったろうが、ここで“オブジェクト識別子”は、テーブルフィールドのOIDであり、インデックス値は、オブジェクトのインスタンスをより詳細に識別するためのBufferControlIndexインデックスの値であり、つまり12*(11+2)バイトすなわち156バイトである。応答は、30バイトを加えた値、すなわち156バイトが必要だったろう。
【0124】
データチケットの72バイトを比較すると、SNMPは、4倍のトラフィックを作るので、メッセージに関して、そして更にはバイト速度に関して、より最長マッチを行う(greedy)ものである。チケットによるデータの転送には、図9を例に既に説明したテンプレートを前もって転送しておくことが必要であり、60バイトを表し、トラフィックの生成を、SNMPと比較して最初のチケットの転送に対してちょうど半分に削減する。しかし、同一のテンプレートを、再送信の必要無しに、連続するチケットに対して使用することができ、トラフィックを2対4の比に減らす。
【0125】
図11は、その付属物2によって、インターネットサイトhttp://www.ietf.org.で利用可能なRFC1695の第61から63頁でより詳細に分かる、SMI定義の抜粋が与えられる、HIB ATMのテーブルに対するツリー表記である。
【0126】
配列の左の第1列によって、第3列にあるタイプと、第4列にある長さと共に、第2列で名付けられたオブジェクトを参照するノード番号が与えられる。最後の列によって、存在する場合は、サブタイプの長さが与えられる。MIBの一般的なツリー配列内のノード番号も、OID(オブジェクト識別子:Object Identifier)と呼ばれる。ノード番号1.3.6.1.2.1.37の第1数列によって、MIBのツリー配列内のMIB ATMの場所が与えられる。続く数字1.12は、MIB ATM内のオブジェクト"aa15VccTable"の場所を示す。テーブルのオブジェクトのツリー配列は、数字1.1から1.5で与えられる。
【0127】
付属物2のSMI仕様において、テーブルのインデックスは、"ifIndex"と"aa15VccVpi"と"aa15VccVci"の3つのオブジェクトによって構成される。最後の2つのオブジェクトは、件のテーブルに属する。最初のオブジェクトは、MIBIIの名で知られる、数字1.3.6.1.2.1によってMIBのツリー配列内に位置する、物理的インターフェイスに関する他のMIBの"ifTable"テーブルに属する。数字2.2はMIBII内にテーブルを置き、その部分に対する"ifIndex"オブジェクトは、"ifTable"テーブルのツリー配列内の数字1.1によって見付かる。
【0128】
付属物2のSMI定義と、段階3内のMIBIIとに基づいて、変換器10は、メモリ5内に命名ツリーを構築する。このツリーは、図11のOIDの数字に基づいて定義される。
【0129】
図12は、本方法による生成が以下に説明される標準テンプレートの一例を示している。
【0130】
変換器10が、MIBIIおよびメモリ12内のMIB ATMから成るツリーのサブツリー1.3.6.1.2.1.37を検討すると、段階44で、メモリ12内で1.3.6.1.2.1.37.1.12と参照されるテーブルである、オブジェクト"aa15VccTable"に出会う。変換器10はテーブル処理を実行し、それに対して変数"current_template_ID"は、段階30のこの時点で303に等しいと仮定する。
【0131】
段階31において、変数"current_template_ID"は、304に設定される。段階51において、変換器10は、図12のテンプレートを作るが、最初は空である。段階19において、"Generation_templates_configuration"は、単純化のために0に等しいとする。段階23において、変数"current_template_ID"は、305に等しい。段階52において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"はゼロに等しい。
【0132】
段階55において、変換器10は、インデックスの第1項である"ifindex"インデックスに出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0133】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、1に等しい。
【0134】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、最大の大きさの4をタイプINTEGERに与える。段階8において、タイピングモジュールは、一組の値(1,4)を返す。段階50において、変換器10は、(1,4)の組を、各々が2バイトの2つの2進語81の形式で図12のテンプレートに付加する。
【0135】
段階56と57に続いて、段階55では、変換器10は、インデックスの第2項であるオブジェクト"aa15VccVpi"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0136】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、2に等しい。
【0137】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、タイプAtmVpIdentifierに最大の大きさ2のサブタイプを与える。段階8において、タイピングモジュールは、一組の値(2,2)を戻す。段階50において、変換器10は、それぞれが2バイトの2つの2進語82の形式で(2,2)の組を、図12のテンプレートに付加する。
【0138】
段階56と57に続いて、段階55において、変換器10は、インデックスの第3項に出会い、オブジェクト"aa15VccVci"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0139】
段階48において、"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、3に等しい。
【0140】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、タイプAtmVcIdentifierに最大の大きさ2のサブタイプを与える。段階8において、タイピングモジュールは、(3,2)の組を戻す。段階50において、変換器10は、それぞれ2バイトの2つの2進語83の形式で、(3,2)の組を図12のテンプレートに付加する。
【0141】
段階56において、変換器10は、前の3つのオブジェクトに再び出会い、その度に、段階58,59,60,61を通って段階61にある次のオブジェクトへ直接に行く。
【0142】
段階58において、変換器10は、オブジェクト"aa15VccCrcErrors"に出会い、それに対してスカラー処理を実行する。
【0143】
段階48において、変数"NumberOftheCurrentField_DefTicket_Table_Ti"は、4に等しい。
【0144】
段階49において、オブジェクトのSMI定義は、タイプCounter32に最大の大きさ4を与える。段階8において、タイピングモジュールは、一組の(4,4)を返す。段階50において、変換器10は、(4,4)の組を、それぞれ2バイトの2つの2進語84の形式で、図12のテンプレートに付加する。
【0145】
上述した説明は、図11の配列の続く各々のオブジェクトに対して繰り返され、その後、変換器10は、段階50において、段階58で出会った各々に対して、それぞれ(5,4),(6,4)の組を、各々2バイトの2つの2進語85の形式で、それぞれ図12のテンプレートに付加する。
【0146】
段階60でオブジェクト"aa15VccOverSizedSDUs"に到達した後、図12のテンプレートは、一連の81から86の語の組によって構成され、変換器10は終了処理を実行する。
【0147】
段階62において、変換器10は、一組の2進語80をテンプレートの開始位置に付加する。段階63において、変換器10は、値303を、前記組の第1の語に割り当て、値32を同じ第2の語に割り当てる。
【0148】
段階64において、変換器10は、一組の2進語79を、テンプレートの開始位置に付加する。段階65において、変換器10は、2の値を組の第1語に、32の値を組の第2語に割り当てる。
【0149】
段階5において、変換器10は、最終的似ず12に現れるようなテンプレートを記録する。
【0150】
図12のテンプレートによって、その値が"aa15VccTable"の行に含まれるデータチケットを送信することが可能になる。データチケットは、一般的に、集めているところに送られるために、チケットのブロックで互いにまとめられる。
【0151】
図13は、データチケットの一例を示している。インターフェイス12を通って、Vpi100のVci1000に対応する仮想回路として識別されるATM回路のトラフィックの質を説明するテーブルの行は、以下の値を有するとしよう。
− ifINDEX 12
− aa15VccVpi 100
− aa15VccVci 1000
− aa15VccCrcErrors 15432
− aa15VccSarTimeOurs 456
− aa15VccOverSizedSDUs 567
【0152】
図13の対応するデータチケットにおいて、2バイト語199は、図12のテンプレートを参照する値303を含む。2バイト語200は、図9のテンプレートで示される6つのデータフィールドと、2つの語199と200の合計の長さ、すなわちデータチケットの全体の長さを表す値24を含む。
【0153】
その後に、フィールド201から206は、その各々の長さがそれぞれテンプレートの81から86の組の2番目の語で与えられ、それぞれ値12,100,1000,15432,456,567を含む。
【0154】
データチケットの各フィールドの値に対して、テンプレートの81から86の組の各々の1番目の語によって与えられるタイプによって、チケットの受領者は、この値がどのオブジェクトに属するかを識別することができる。
【0155】
ここで再び、データチケットを使用することで可能になった、計算の帯域幅の節約と単純化に注意したい。
【0156】
図14を参照すると、測定システム91は、IPネットワークの性能を測定するための探索子89と、探索子89が接続されるシステム制御器90を備える。
【0157】
SNMPエージェント93は、MIB 11 IPPM REPORTING MIBをプロキシモードで実行する。その定義は、www.ietf.org/html.characters/ippm-character.htmlにある。エージェント93は、測定システム91のための標準管理インターフェイスを、進行中の測定とその結果とをSNMPの従来からのプロトコルを用いて見ることのできるネットワーク管理システム94(ネットワーク管理ステーションを意味するNMS)に提供するために、プロキシサーバー92内に入っている。
【0158】
既知の管理インターフェイスIPPM REPORTING MIBは、いくつかのテーブルを定義し、その内のippmNetworkMeasureTable と ippmHistoryTableのテーブルは、本発明の主題である方法を産業面で使用する例を説明するためにここに取り上げる。ippmNetworkTableと名付けられたネットワーク管理テーブル95は、制御器90の中に入っているスーパーバイザー87によって探索子の間の適当な位置に設定された測定値の記述を伝える。スーパーバイザー87は、探索子89から発生した測定の結果を集める。ippmHistoryTableと名前の付いた履歴テーブル96は、スーパーバイザーから受け取った測定の結果を保存する。エージェント93は、特にこれらの2つのテーブルのコピーを備えている。
【0159】
先述した方法を使用することを可能にするために、システム90は、図1の表記に従う。再度、図14を見ると、変換器10とMIB仕様11がある。ここで、中でも変換器10の機能は、ippmNetworkTableとippmHistoryTableテーブルのためのテンプレートを生成することである。
【0160】
本システム91は、テンプレートとデータチケットとをエクスポートするためのモジュール88も備える。プロキシサーバー92は、テンプレートとデータチケットを受け取るためのモジュール18を備える。モジュール18と88は、通信するために、IPFIXと名付けられたプロトコルを使用するが、特に、モジュール間のテンプレートとチケットを交換するのに適用される。
【0161】
プロキシサーバー92は、変換器10とMIB11のインスタンスへのアクセスを備えているか持っている。従って、システム91がテンプレートをモジュール88によってプロキシサーバー92へ送出する時、モジュール18によってこのテンプレートを受け取るプロキシサーバー92は、自身で、システム91によってテンプレートの次に発せられた測定の記述と結果を含むデータチケットを受け取る準備をすることができる。プロキシサーバー92は、データチケット内で受け取られる値に従って、エージェント93にテーブルとオブジェクトと提供するために、変換器10によって有効にされ、テンプレートのフィールドをオブジェクトのSMI記述と一致させるモジュール17を備える。
【0162】
続いて、測定システム91は、IPFXプロトコルを用いて、フローと共に、導入された測定とその結果を、プロキシサーバー92へ引き渡す。ステーション94は、従来からの方法でSNMPプロトコルによってエージェント93の測定値を受け取ることができる。
【0163】
図15では、先述した方法によってシステム91内で取得された ippmHistoryTable テーブルのテンプレートの一例が与えられる。ここでは、様々なフィールド内の値が、実際は2進形式で表されるならば、速く読むのに便利なように10進で表される。
【0164】
組139の第1語及び第2語は、データ構造がテンプレートであることを示す2の値と、テンプレートの長さをバイトで示す36の値とをそれぞれ含んでいる。
【0165】
組140の第1語と第2語は、それぞれ、テンプレートが履歴テーブルに関することを示す値304と、テンプレートのデータフィールドの量を示す値7とを含んでいる。
【0166】
"ippmHistoryMeasureOwner"オブジェクトに関する組141の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値1と、フィールドの長さをバイトで示す値32とを含んでいる。
【0167】
"ippmHistoryMeasureIndex"オブジェクトに関する組142の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値2と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0168】
"ippmHistoryMetricIndex"オブジェクトに関する組143の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値3と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0169】
"ippmHistoryIndex"オブジェクトに関する組144の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値4と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0170】
"ippmHistorySequence"オブジェクトに関する組145の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値5と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0171】
"ippmHistoryTimestamp"オブジェクトに関する組146の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値6と、フィールドの長さをバイトで示す値8とを含んでいる。
【0172】
"ippmHistoryValue"オブジェクトに関する組147の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値7と、フィールドの長さをバイトで示す値4とを含んでいる。
【0173】
図16は、図15のテンプレートによって読めるように、システム91内で取得されたippmHistoryTableテーブルのデータチケットの一例を示している。図の表記のページ数が妥当なものとなるように、他のテンプレート或いはデータチケットの図のように、列の幅は4バイトを表しているが、列の高さは8バイト以上のフィールドに対するバイト数に比例していない。
【0174】
第1フィールド149は、2バイトに、対応するテンプレート内の組140の第1語の値である304を含んでいる。
【0175】
第2フィールド150は、2バイトに、データチケットのバイト数を示す値64を含んでいる。
【0176】
"ippmHistoryMeasureOwner"オブジェクトに関するフィールド151は、2進数で符号化された文字列FPRDを含んでいる。
【0177】
"ippmHistoryMeasureIndex"オブジェクトに関するフィールド152は、測定値を示す値5と、単純な表面上の遅延を示す値6を含んでいる。
【0178】
"ippmHistoryMetricIndex"オブジェクトに関するフィールド153は、測定した計量の種類を示す値6を含んでおり、この場合、6は一方向の遅延に対応する。
【0179】
"ippmHistoryIndex"オブジェクトに関するフィールド154は、このチケット内で送信された測定結果は123番目であることを示す値123を含んでいる。
【0180】
"ippmHistorySequence"オブジェクトに関するフィールド155は、2002年10月14日9時54分18秒に測定がされたことを示す1057582058の値を含んでいる。
【0181】
"ippmHistoryTimestamp"オブジェクトに関するフィールド156は、タイムスタンプの端数を表す値4578845678を含んでいる。
【0182】
"ippmHistoryValue"オブジェクトに関するフィールド157は、遅延測定値の値である値567を含んでおり、ユニットは、フィールド152によって与えられる。
【0183】
図17によって、既述した方法によってシステム91内で取得されたippmNetworkTableテーブルのテンプレートの一例が与えられる。ここで再び、様々なフィールドにおける値が、実際は2進形式で表されるならば、速く読むのに便利なように10進で表される。
【0184】
組159の第1語と第2語は、それぞれ、データ構造がMIBテンプレートであることを示す値2と、テンプレートの長さをバイトで示す値116とを含んでいる。
【0185】
組160の第1語と第2語は、それぞれ、テンプレートがネットワーク測定のテーブルに関することを示す値302と、テンプレートがフォーマットしたデータフィールドの量を示す値27を含んでいる。
【0186】
"ippmNetworkMeasureOwner"オブジェクトに関する組161の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値1と、フィールドの長さをバイトで示す値32を含んでいる。
【0187】
"ippmNetworkMeasureIndex"オブジェクトに関する組162の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値2と、フィールドの長さをバイトで示す値2を含んでいる。
【0188】
"ippmNetworkMetricName"オブジェクトに関する組163の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値3と、フィールドの長さをバイトで示す値256を含んでいる。
【0189】
"ippmNetworkMeasureMetrics"オブジェクトに関する組164の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値4と、フィールドの長さをバイトで示す値8を含んでいる。
【0190】
"ippmNetworkMeasureBeginTime"オブジェクトに関する組165の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値5と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0191】
"ippmNetworkMeasureCollectionRateUnit"オブジェクトに関する組166の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値6と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0192】
"ippmNetworkMeasureCollectionRate"オブジェクトに関する組167の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値7と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0193】
"ippmNetworkMeasureDurationUnit"オブジェクトに関する組168の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値8と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0194】
"ippmNetworkMeasureDuration"オブジェクトに関する組169の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値9と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0195】
"ippmNetworkMeasureHistorySize"オブジェクトに関する組170の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値10と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0196】
"ippmNetworkMeasureFailureMgmtMode"オブジェクトに関する組171の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値11と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0197】
"ippmNetworkMeasureResultMgmt"オブジェクトに関する組172の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値12と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0198】
"ippmNetworkMeasureScrcTypeP"オブジェクトに関する組173の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値13と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0199】
"ippmNetworkMeasureScrc"オブジェクトに関する組174の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値14と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0200】
"ippmNetworkMeasureDstTypeP"オブジェクトに関する組175の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値15と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0201】
"ippmNetworkMeasureDst"オブジェクトに関する組176の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値16と、フィールドの長さをバイトで示す値512を含んでいる。
【0202】
"ippmNetworkMeasureTransmitMode"オブジェクトに関する組177の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値17と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0203】
"ippmNetworkMeasureTransmitPacketRateUnit"オブジェクトに関する組178の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値18と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0204】
"ippmNetworkMeasureTransmitPacketRate"オブジェクトに関する組179の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値19と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0205】
"ippmNetworkMeasureDeviationOrBurstsize"オブジェクトに関する組180の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値20と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0206】
"ippmNetworkMeasureMedianOrInterBurstsize"オブジェクトに関する組181の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値21と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0207】
"ippmNetworkMeasureLossTimeout"オブジェクトに関する組182の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値22と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0208】
"ippmNetworkMeasureL3PacketSize"オブジェクトに関する組183の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値23と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0209】
"ippmNetworkMeasureDataPattern"オブジェクトに関する組184の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値24と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0210】
"ippmNetworkMeasureMap"オブジェクトに関する組185の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値25と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0211】
"ippmNetworkMeasureSingletons"オブジェクトに関する組186の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値26と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0212】
"ippmNetworkMeasureOperState"オブジェクトに関する組187の第1語と第2語は、それぞれ、フィールドタイプを示す値27と、フィールドの長さをバイトで示す値4を含んでいる。
【0213】
図18A,18B,18Cには、図17のテンプレートによって読み取り可能であるために、システム91で取得されるippmNetworkTableテーブルのデータチケットの一例が与えられる。
【0214】
第1フィールド259には、対応するテンプレート内の組159の第1語のものである値302が含まれる。
【0215】
第2フィールド260には、バイトで表されるチケット長を示すための値2676が含まれる。
【0216】
"ippmNetworkMeasureOwner"オブジェクトに関するフィールド261には、測定値の所有者を示す、2進数で符号化された文字列FTRDが含まれる。
【0217】
"ippmNetworkMeasureIndex"オブジェクトに関するフィールド262には、測定番号を示す値5が含まれる。
【0218】
"ippmNetworkMetricName"オブジェクトに関するフィールド263には、その測定が何を参照しているかを平易な文で示す、2進数で符号化された文字列“パリとラニョン(Lannion)間の一方向遅延”が含まれる。
【0219】
"ippmNetworkMeasureMetrics"オブジェクトに関するフィールド264には、測定の種類を示す値6が含まれる。
【0220】
"ippmNetworkMeasureBeginTime"オブジェクトに関するフィールド265には、測定が2003年9月14日の9時54分18秒に開始されたことを示す値1034582058が含まれる。
【0221】
"ippmNetworkMeasureCollctionRateUnit"オブジェクトに関するフィールド266には、タイムスタンプの端数を表す値0が含まれる。
【0222】
"ippmNetworkMeasureCollctionRate"オブジェクトに関するフィールド267には、サンプリングレートを示す値10が含まれる。
【0223】
"ippmNetworkMeasureDurationUnit"オブジェクトに関するフィールド268には、測定の間隔の単位は秒であることを示す値6が含まれる。
【0224】
"ippmNetworkMeasureCollction"オブジェクトに関するフィールド269には、測定が120秒で終了したことを示す値120が含まれる。
【0225】
"ippmNetworkMeasureHistorySize"オブジェクトに関するフィールド270には、測定履歴の大きさを示す値1000が含まれる。
【0226】
"ippmNetworkMeasureFailureMgmtMode"オブジェクトに関するフィールド271には、自動モードを示す値1が含まれる。
【0227】
"ippmNetworkMeasureResultsMgmt"オブジェクトに関するフィールド272には、結果が自動ルーピングで通信されることを示す値1が含まれる。
【0228】
"ippmNetworkMeasureScrcTypeP"オブジェクトに関するフィールド273には、パリから発つ時の通信に使用される、測定の対象を形成する転送プロトコルを示す文字列"IP UDP"が含まれる。
【0229】
"ippmNetworkMeasureScrc"オブジェクトに関するフィールド274には、通信の発信元アドレスでえあるパリを示す値"80.168.0.1 3456"が含まれる。
【0230】
"ippmNetworkMeasureDstTypeP"オブジェクトに関するフィールド275には、ラニョンを目指す通信で使用される、測定の対象を形成する転送プロトコルを示す文字列"IP UDP"が含まれる。
【0231】
"ippmNetworkMeasureDst"オブジェクトに関するフィールド276には、通信の行き先アドレスであるラニョンを示す値"180.168.0.1 6543"が含まれる。
【0232】
"ippmNetworkMeasureTransmitMode"オブジェクトに関するフィールド277には、転送のモードは周期的であることを示す値1が含まれる。
【0233】
"ippmNetworkMeasureTransmitPacketRateUnit"オブジェクトに関するフィールド278には、送信される64バイトのパケット速度の単位は、秒当たりであることを示す値6が含まれる。
【0234】
"ippmNetworkTransmitPacketRate"オブジェクトに関するフィールド279には、送出速度は1秒当たり100パケットであることを示す値100が含まれる。
【0235】
"ippmNetworkMeasureDeviationOrBurstsize"オブジェクトに関するフィールド280には、偏位がゼロであることを示す値0が含まれる。
【0236】
"ippmNetworkMeasureMedianOrInterBurstsize"オブジェクトに関するフィールド281には、バーストの大きさがゼロであることを示す値0が含まれる。
【0237】
"ippmNetworkMeasureLossTimeout"オブジェクトに関するフィールド282には、あるパケットが無くなると考えられる終了の遅れが15秒であることを示す値15が含まれる。
【0238】
"ippmNetworkMeasureL3PacketSize"オブジェクトに関するフィールド283には、測定の対象を形成する通信で送られるパケットの大きさは、64バイトであることを示す値64が含まれる。
【0239】
"ippmNetworkMeasureDataPattern"オブジェクトに関するフィールド284には、測定データのフォーマットを示す値FFFFが含まれる。
【0240】
"ippmNetworkMeasureMap"オブジェクトに関するフィールド285には、ネットワークの種類を平易な文で示す文字列"内部ネットワーク"が含まれる。
【0241】
"ippmNetworkMeasureSingletons"オブジェクトに関するフィールド286には、デフォルトで値0が含まれる。
【0242】
"ippmNetworkMeasureOperState"オブジェクトに関するフィールド287には、デフォルトで値0が含まれる。
【0243】
今まで説明してきた2つのデータチケットの例を基に、システム91とサーバー92の間で測定値を転送するために必要な帯域幅の経済性を、このレベルでSNMPプロトコルを用いることで必要だったものと比較して、容易に理解されるだろう。
【0244】
ここで説明したシステムで実施される本発明による方法は、あらゆる種類のデータ構造に対してMIBあるいはPIBを基にしてテンプレートを自動的に生成することを可能にするゆえに特に有用であり、本発明無しに人を厄介な仕事から救うには、特定の各データ構造ごとにテンプレートを手動で定義しなくてはならず、この分野で起こり得るデータ構造の量は膨大なものである。
【0245】
【表1】
【0246】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【0247】
【図1】本発明によるシステムの図である。
【図2】本発明による方法の段階を示す図である。
【図3A】本発明による方法の段階を示す図である。
【図3B】本発明による方法の段階を示す図である。
【図4A】本発明による方法の段階を示す図である。
【図4B】本発明による方法の段階を示す図である。
【図5】本発明による方法の段階を示す図である。
【図6】本発明による方法の段階を示す図である。
【図7】本発明による方法の段階を示す図である。
【図8】テーブルの種類の特定のオブジェクトに対するツリーの構造を表す図である。
【図9】図8に表されたオブジェクトのテンプレートを示す図である。
【図10】図9のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図11】テーブルの種類の他の特定のオブジェクトに対するツリーの構造を表す図である。
【図12】図11に表されたオブジェクトのテンプレートを示す図である。
【図13】図12のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図14】実行可能な産業上の応用の図である。
【図15】図14のシステムによって生成されるテーブルのテンプレートを示す図である。
【図16】図15のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図17】図14のシステムによって生成される他のテーブルのテンプレートを示す図である。
【図18A】図17のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図18B】図17のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【図18C】図17のテンプレートに従ったデータチケットの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0248】
10…変換器モジュール
11…管理情報ベース(MIB)
12…メモリ
13…モジュール
14…マスメモリ
15…規則ベース
16…ネットワーク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワーク管理情報の転送に要する帯域幅を最小化するための方法であって、前記情報は、ハードウェア或いはソフトウェア或いはネットワーク操作の要素に係わるオブジェクトに関し、また管理情報ベース(11)の目録に載っており、またその各々は正式な言語の仕様に関連していて、前記方法は、
− 各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語(121)を生成する段階(48−50)と、
− 生成された語の組の指定した一式(121−133)と識別子(119−120)とを備えたテンプレートを構築し、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報(99−113)を送ることを可能にする段階(41−47,51−61)と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベース(11)のツリーを検討する段階(43−46)と、
該オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べる段階(44)と、
もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築する段階(41−47)と、
もし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルテンプレートを構築する段階(51−61)と
を備えることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築することに含まれる段階(33−37,19−22)を備えることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
通信ネットワーク管理情報の転送に必要な帯域幅を最小化するためのシステムであり、該情報は、ハードウェアあるいはソフトウェアあるいはネットワーク操作要素に係わるオブジェクトに関し、管理情報ベース(11)の目録に載っており、その各々は正式な言語仕様に関連があり、
前記システムは、各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成し、かつ、語の組の指定した一式と識別子とを備えたテンプレートを生成し、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にするように設計された変換器モジュール(10)を備えることを特徴とするシステム。
【請求項5】
前記変換器モジュール(10)は、オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べ、もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築し、或いはもし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルを構築するために、その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベース(11)のツリーを検討するように設計されることを特徴とする請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記変換器モジュール(10)は、変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築するように設計されることを特徴とする請求項4あるいは5のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項7】
測定値を集めるように設計された監視モジュール(87)と、これらの測定値に関するデータの少なくとも1つのチケットをサーバー(92)に送信するように設計されたエクスポートモジュール(88)とを備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項1】
通信ネットワーク管理情報の転送に要する帯域幅を最小化するための方法であって、前記情報は、ハードウェア或いはソフトウェア或いはネットワーク操作の要素に係わるオブジェクトに関し、また管理情報ベース(11)の目録に載っており、またその各々は正式な言語の仕様に関連していて、前記方法は、
− 各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語(121)を生成する段階(48−50)と、
− 生成された語の組の指定した一式(121−133)と識別子(119−120)とを備えたテンプレートを構築し、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報(99−113)を送ることを可能にする段階(41−47,51−61)と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベース(11)のツリーを検討する段階(43−46)と、
該オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べる段階(44)と、
もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築する段階(41−47)と、
もし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルテンプレートを構築する段階(51−61)と
を備えることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築することに含まれる段階(33−37,19−22)を備えることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
通信ネットワーク管理情報の転送に必要な帯域幅を最小化するためのシステムであり、該情報は、ハードウェアあるいはソフトウェアあるいはネットワーク操作要素に係わるオブジェクトに関し、管理情報ベース(11)の目録に載っており、その各々は正式な言語仕様に関連があり、
前記システムは、各オブジェクトに対して前記仕様に基づいて、その第1の語の値はオブジェクトの指標に関し、その第2の語の値はオブジェクトの情報の長さに関するような一組の語を生成し、かつ、語の組の指定した一式と識別子とを備えたテンプレートを生成し、続いて、前記テンプレートに対応する指定した列の情報を送ることを可能にするように設計された変換器モジュール(10)を備えることを特徴とするシステム。
【請求項5】
前記変換器モジュール(10)は、オブジェクトがスカラーなのかテーブル形式なのかを各ノードで調べ、もし、該オブジェクトがスカラー形式ならば、生成された語の組をテンプレートに添付することによってテンプレートを構築し、或いはもし前記テーブルのオブジェクトに対して、該オブジェクトがテーブル形式ならば、別のいわゆるテーブルを構築するために、その各ノードがオブジェクトに関連する管理情報ベース(11)のツリーを検討するように設計されることを特徴とする請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記変換器モジュール(10)は、変更可能なアクセスによってオブジェクトに対して生成される語の組を備えた構成テンプレートを、さらに構築するように設計されることを特徴とする請求項4あるいは5のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項7】
測定値を集めるように設計された監視モジュール(87)と、これらの測定値に関するデータの少なくとも1つのチケットをサーバー(92)に送信するように設計されたエクスポートモジュール(88)とを備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1つに記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18b】
【図18C】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18A】
【図18b】
【図18C】
【公表番号】特表2007−507140(P2007−507140A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527438(P2006−527438)
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/FR2004/002271
【国際公開番号】WO2005/034429
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(591034154)フランス・テレコム (290)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月7日(2004.9.7)
【国際出願番号】PCT/FR2004/002271
【国際公開番号】WO2005/034429
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(591034154)フランス・テレコム (290)
【Fターム(参考)】
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