説明

通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラム

【課題】携帯情報端末が接続されていないネットワークに接続されている情報提供装置等を、煩雑な処理を行うことなく制御することができる通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】携帯情報端末10は、ネットワーク50bの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力部11と、制御情報入力部11が取得した制御情報を含むネットワーク50aの通信プロトコルによる送信情報を生成する送信情報生成部12と、送信情報生成部12が生成した送信情報を、識別情報記憶部16に識別情報が記憶されている通信制御装置20に送信する通信部13とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
図8は、従来から知られている通信制御システムの概略構成図である。この通信制御システムは、携帯電話などの携帯情報端末100、ゲートウェイなどの通信制御装置200−1〜200−3、サーバなどの情報提供装置300−11〜300−1n、300−21〜300−2n、・・・300−k1〜300−knを備えている(特許文献1)。
携帯情報端末100は、ネットワーク500に接続されている。また、通信制御装置200−1、200−2、200−3は、それぞれネットワーク500及びネットワーク600−1、ネットワーク500及びネットワーク600−2、ネットワーク500及びネットワーク600−kに接続されている。
また、情報提供装置300−11〜300−1n、300−21〜300−2n、・・・、300−k1〜300−knは、それぞれネットワーク500−1、500−2、500−3に接続されている。
【0003】
図8において、ネットワーク500は、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。また、ネットワーク600−1、600−2、600−kは、ホームネットワークなどのLAN(Local Area Network)である。
【0004】
従来の技術では、携帯情報端末100と通信制御装置200−1とを、VPN(Virtual Private Network)接続することにより、携帯情報端末100を仮想的にネットワーク600−1に接続するようにして、携帯情報端末100によってネットワーク600−1に接続されている情報提供装置300−11〜300−1nを利用する技術が知られていた。
【0005】
図9(A)〜図9(C)は、従来の技術における送信情報について説明するための図である。図9(A)に示すように、携帯情報端末100には、ネットワーク500上のアドレスとして「50.0.0.1」が割り当てられているとともに、ネットワーク600−1上のアドレスとして「200.0.0.3」が割り当てられている。また、通信制御装置200−1には、ネットワーク500上のアドレスとして「240.0.0.2」が割り当てられているとともに、ネットワーク600−1上のアドレスとして「200.0.0.1」が割り当てられている。また、情報提供装置300−11には、ネットワーク600−1上のアドレスとして「200.0.0.2」が割り当てられている。
【0006】
携帯情報端末100は、ネットワーク600−1に接続されている情報提供装置300−11〜300−1nを制御する制御情報P10を、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)データからなるデータ部分P20に埋め込み、そのデータ部分P20に、IPヘッダP30、P40、P50、P60やHTTPヘッダP90を付すことにより、送信情報P70を生成して、通信制御装置200−1に送信していた(図9(B))。
【0007】
また、通信制御装置200−1は、携帯情報端末100から受信した送信情報P70から、IPヘッダP50、P60、HTTPヘッダP90を消去したものを送信情報P80として情報提供装置300−11へ送信することにより、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)データ部分に埋め込まれた携帯情報端末100からの制御情報P10を情報提供装置300−11へ送り届けていた(図9(C))。
なお、図9(A)に示す通信制御システムを実現する際には、図9(B)、図9(C)の送信情報のIPヘッダの前にEther(Ethernet(登録商標))ヘッダが付されるとともに、IPヘッダの後ろにTCP(Transmission Control Protocol)ヘッダが付されるが、ここでは省略している。
【特許文献1】特開2005−267303号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した従来の技術では、携帯情報端末100が、携帯情報端末100が接続されていないネットワーク600−1に接続されている情報提供装置300−11〜300−1nが記憶しているコンテンツを検索する場合に、携帯情報端末100と情報提供装置300−11とを通信制御装置200−1とをVPN接続する必要があり、その処理が煩雑であるという問題があった。
【0009】
また、上述した従来の技術では、通信制御装置に接続されている情報提供装置が記憶している全てのコンテンツを検索の対象としていたため、通信制御装置が検索する際の処理負担が大きいという問題があった。
【0010】
また、上述した従来の技術では、通信制御装置に接続されている情報提供装置が記憶しているコンテンツを、情報提供装置毎に検索する必要があったため、情報検索者が検索する際の負担が大きいという問題があった。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯情報端末が接続されていないネットワークに接続されている情報提供装置等を、煩雑な処理を行うことなく携帯情報端末が制御することができる通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
また、通信制御装置が情報提供装置を制御する際の処理負担を軽減することができる通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
また、携帯情報端末が複数の通信制御装置を同時に、かつ自動的に制御することができ、通信制御装置は複数の情報提供装置を同時に、かつ自動的に制御することができる通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置とを備える通信制御システムであって、前記携帯情報端末は、前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力手段と、前記制御情報入力手段が取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成手段と、前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記通信制御装置に送信する第1の送信手段とを備え、前記通信制御装置は、前記第1の送信手段が送信した送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得手段と、前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定手段と、前記更新判定手段により情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、前記制御情報取得手段が取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする通信制御システムである。
本発明では、第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を含む第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を携帯情報端末が生成し、その送信情報から第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を通信制御装置が取得して、その制御情報に基づいて通信制御装置が情報提供装置を制御するようにした。また、情報が更新された情報提供装置の識別情報を第1の識別情報記憶手段が記憶しておき、第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御手段が制御するようにした。
よって、第1のネットワークに接続されていない携帯情報端末が、第1のネットワークに接続され、第1のネットワークに接続される機器に対して情報を提供する情報提供装置を、VPN接続を確立するなどの煩雑な処理を行うことなく制御することができる。
また、情報が更新された情報提供装置のみを通信制御装置によって制御することができ、情報が更新されていない情報提供装置を通信制御装置によって制御する必要がないため、通信制御装置の処理負担を軽減することができる。
また、携帯情報端末が複数の通信制御装置を同時に、かつ自動的に制御することができ、通信制御装置は複数の情報提供装置を同時に、かつ自動的に制御することができる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明の前記情報提供装置は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段を備え、前記通信制御装置の制御手段は、前記制御情報取得手段が取得した制御情報を使用して前記情報提供装置のコンテンツ記憶手段が記憶しているコンテンツを検索する検索手段からなり、前記通信制御装置は、前記検索手段による検索結果を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第2の送信情報生成手段と、前記第2の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記携帯情報端末に送信する第2の送信手段とを更に備え、前記携帯情報端末は、前記第2の送信手段が送信した送信情報から前記検索結果情報を取得する検索結果情報取得手段と、前記検索結果情報取得手段が取得した検索結果情報を表示する表示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御システムである。
本発明では、第1のネットワークに接続されていない携帯情報端末が、第1のネットワークに接続されている情報提供装置が記憶するコンテンツを、VPN接続を確立するなどの煩雑な処理を行うことなく検索することができ、その検索結果を携帯情報端末の表示手段に表示することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の前記携帯情報端末は、通信制御装置の識別情報を記憶する第2の識別情報記憶手段を更に備え、前記第1の送信手段は、前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている通信制御装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の通信制御システムである。
本発明では、携帯情報端末が検索の対象としているネットワークに接続されている通信制御装置の識別情報のみを、携帯情報端末の第2の識別情報記憶手段に記憶しておくことにより、第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されていない通信制御装置が接続されているネットワークを検索対象から除外することができ、通信制御システムの処理負担を軽減することができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、第1のネットワークと第2のネットワークとに接続される通信制御装置と通信し、前記第2のネットワークに接続される携帯情報端末であって、前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力手段と、前記制御情報入力手段が取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成手段と、前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている前記通信制御装置に送信する第1の送信手段と、を備えることを特徴とする携帯情報端末である。
【0016】
また、請求項5に記載の発明は、第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と通信し、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置であって、前記携帯情報端末が送信する送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得手段と、前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定手段と、前記更新判定手段により情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、前記制御情報取得手段が取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする通信制御装置である。
【0017】
また、請求項6に記載の発明は、第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置とを用いた通信制御方法であって、前記携帯情報端末は、前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力過程と、前記制御情報入力過程で取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成過程と、前記第1の送信情報生成過程で生成した送信情報を前記通信制御装置に送信する第1の送信過程とを実行し、前記通信制御装置は、前記第1の送信過程で送信した送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得過程と、前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定過程と、前記更新判定過程で情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶過程と、前記制御情報取得過程で取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶過程で識別情報を記憶した情報提供装置を制御する制御過程とを実行することを特徴とする通信制御方法である。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、第1のネットワークと第2のネットワークとに接続される通信制御装置と通信し、前記第2のネットワークに接続される携帯情報端末のコンピュータを、前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力手段と、前記制御情報入力手段が取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成手段と、前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている前記通信制御装置に送信する第1の送信手段として機能させるためのコンピュータプログラムである。
【0019】
また、請求項8に記載の発明は、第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と通信し、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置のコンピュータを、前記携帯情報端末が送信する送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得手段と、前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定手段と、前記更新判定手段により情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、前記制御情報取得手段が取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御する制御手段として機能させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の通信制御システム、携帯情報端末、通信制御装置、通信制御方法及びコンピュータプログラムによれば、携帯情報端末が接続されていないネットワークに接続されている情報提供装置等を、煩雑な処理を行うことなく制御することができる。
また、情報が更新された情報提供装置のみを通信制御装置によって制御することができるため、通信制御装置の処理負担を軽減することができる。
また、携帯情報端末は、複数の通信制御装置ならびに情報提供装置が持つ情報を同時に、かつ自動で検索することができるため、検索者の負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態による通信制御システムの構成を示す概略ブロック図である。この通信制御システムは、携帯情報端末10、通信制御装置20、情報提供装置30a、30bを備えている。
携帯情報端末10と通信制御装置20とは、ネットワーク50aを介して接続されている。本実施形態のネットワーク50aは、通信プロトコルとしてIP(Internet Protocol)が適用される。本実施形態において、ネットワーク50aは、インターネットである。
また、通信制御装置20と情報提供装置30a、30bとは、ネットワーク50bを介して接続されている。本実施形態のネットワーク50bは、通信プロトコルとしてIPが適用される。本実施形態において、ネットワーク50bは、ホームネットワークである。ネットワーク50bには、DLNA(Digital Living Network Alliance)に対応した機器(ここでは、情報提供装置30a、30b、通信制御装置20)が接続されている。
なお、図1では、ネットワーク50aに、通信制御装置20が1台のみ接続されている場合について示しているが、実際には、複数台の通信制御装置(図示省略)が接続されている。それらの複数台の通信制御装置は、それぞれネットワークを介して1台以上の情報提供装置(図示省略)が接続されている。
【0022】
携帯情報端末10は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)などの機器である。携帯情報端末10は、制御情報入力部11(制御情報入力手段)、送信情報生成部12(第1の送信情報生成手段)、通信部13(第1の送信手段)、検索結果情報取得部14(検索結果情報取得手段)、表示部15(表示手段)、識別情報記憶部16(第2の識別情報記憶手段)を備えている。
【0023】
制御情報入力部11は、操作ボタンなどの入力機器を備えており、ネットワーク50bの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付け、その制御情報を送信情報生成部12に出力する。制御情報は、携帯情報端末10のユーザの操作に基づいて、制御情報入力部11に入力される。本実施形態の制御情報は、ネットワーク50bの通信プロトコルの制御情報であって、ネットワーク50bに接続されている情報提供装置30に記録されているコンテンツを検索する制御情報である。なお、制御情報として、携帯情報端末10が、ネットワーク50bに接続された情報提供装置30a、30bを制御するためのその他の制御情報を使用してもよい。
【0024】
送信情報生成部12は、制御情報入力部11が取得した制御情報を含むネットワーク50aの通信プロトコルによる送信情報を生成し、その送信情報を通信部13に出力する。
【0025】
図2(A)〜図2(C)は、本発明の実施形態による送信情報生成部12の処理を説明するための図である。図2(A)に示すように、携帯情報端末10には、ネットワーク50a上のアドレスとして「50.0.0.1」が割り当てられている。
また、通信制御装置20には、ネットワーク50a上のアドレスとして「240.0.0.2」が割り当てられているとともに、ネットワーク50b上のアドレスとして「200.0.0.1」が割り当てられている。
また、情報提供装置30には、ネットワーク50b上のアドレスとして「200.0.0.2」が割り当てられている。
【0026】
携帯情報端末10の送信情報生成部12は、制御情報入力部11が取得した制御情報P1を、HTTPデータからなるデータ部分P2に埋め込み、そのデータ部分P2に、HTTPヘッダP3や、IPヘッダP4(240.0.0.2)、IPヘッダP5(50.0.0.1)を付すことにより、送信情報P6を生成する(図2(B))。この送信情報P6は、携帯情報端末10から通信制御装置20に対して送信される。通信制御装置が複数存在する場合は、RSS(RDF Site Summary)などを用いて、同時に、かつ自動的に送信することが可能である。
通信制御装置20は、携帯情報端末から送信された送信情報P6から制御情報P1を取り出し、その制御情報P1に、IPヘッダP5、P8を付すことにより、送信情報P7を生成する(図2(C))。この送信情報P7は、制御情報P1に基づく情報提供装置30a、30bの制御のために、通信制御装置20から情報提供装置30a、30bに対して送信される。
なお、図2(A)に示す通信制御システムを実現する際には、図2(B)、図2(C)の送信情報のIPヘッダの前にEtherヘッダが付されるとともに、IPヘッダの後ろにTCPヘッダが付されるが、ここでは省略している。
【0027】
図1に戻り、通信部13は、送信情報生成部12が生成した送信情報P6を、識別情報記憶部16が識別情報を記憶している通信制御装置20に対して、ネットワーク50aを介して送信する。また、通信部13は、通信制御装置20から送信される送信情報を、ネットワーク50aを介して受信し、検索結果情報取得部14に出力する。
検索結果情報取得部14は、通信制御装置20の通信部21がネットワーク50aを介して送信した送信情報から、検索結果情報を取得し、その検索結果情報を表示部15に出力する。
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示機器を備えており、検索結果情報取得部14が取得した検索結果情報を表示画面に表示する。
識別情報記憶部16は、携帯情報端末10が検索の対象とするネットワーク(例えば、ネットワーク50b)に接続されている通信制御装置20の識別情報を記憶している。
【0028】
図3は、本発明の実施形態による携帯情報端末10の識別情報記憶部16が記憶している情報の一例を示す図である。図3に示すように、識別情報記憶部16は、通信制御装置の識別情報として、「A0001」、「A0002」、「A0004」を記憶している。ここで、識別情報「A0001」、「A0002」、「A0004」は、それぞれ、通信制御装置20、通信制御装置20b(図1において図示省略)、通信制御装置20d(図1において図示省略)の識別情報を示している。
【0029】
図1に戻り、通信制御装置20は、ゲートウェイなどの機器であり、通信部21(第2の送信手段)、制御情報取得部22(制御情報取得手段)、制御部23(制御手段)、送信情報生成部25(第2の送信情報生成手段)、更新判定部26、識別情報記憶部27を備えている。
通信部21は、携帯情報端末10がネットワーク50aを介して送信した送信情報を受信し、その送信情報を制御情報取得部22に出力する。また、通信部21は、送信情報生成部25が生成した送信情報を、ネットワーク50aを介して、携帯情報端末10に送信する。
制御情報取得部22は、携帯情報端末10の通信部13から送信され、通信部21から出力された送信情報P6から、送信情報P6のデータ部分P2に含まれる、ネットワーク50bの通信プロトコルによる制御情報P1を取得する。
【0030】
制御部23は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置を備えている。制御部23は、制御情報取得部22が取得したネットワーク50bの通信プロトコルによる制御情報P1に、IPヘッダP5、P8を付すことにより、送信情報P7を生成する(図2(C)参照)。制御部23は、送信情報P7を、ネットワーク50bを介して情報提供装置30に送信することにより、情報提供装置30を制御する。
より具体的には、制御部23は、検索部23aを備えており、検索部23aは、制御情報取得部22が取得した制御情報P1を使用して、ネットワーク50bに接続されている情報提供装置30a、30bであって、識別情報記憶部27に識別情報が記憶されている情報提供装置の各コンテンツ記憶部が記憶しているコンテンツを、ネットワーク50bを介して検索し、その検索結果を送信情報生成部25に出力する。
【0031】
図4は、本発明の実施形態による通信制御装置20の検索部23aによって得られる検索結果の一例を示す図である。図4に示すように、検索結果として、ネットワーク50bに接続されている情報提供装置30であって、識別情報記憶部27に識別情報が記憶されている情報提供装置(ここでは、情報提供装置30b)が記憶しているコンテンツの識別情報「C03」等が列挙される。
【0032】
図1に戻り、送信情報生成部25は、検索部23aによって得られた検索結果を含むネットワーク50aの通信プロトコルによる送信情報を生成し、その送信情報を通信部21に出力する。具体的には、送信情報生成部25は、検索部23aが生成した検索結果をHTTPデータからなるデータ部分に埋め込み、そのデータ部分に、HTTPヘッダや、IPヘッダを付すことにより、送信情報を生成する。
【0033】
更新判定部26は、所定の時間(例えば、10分)ごとに、検索部23aを介して、ネットワーク50bに接続されている全ての情報提供装置(ここでは、情報提供装置30a、30b)を検索することにより、それらの情報提供装置が記憶しているコンテンツ名を取得する。更新判定部26は、情報提供装置30a、30bを検索した結果得られたコンテンツ名と、所定の時間の経過後に情報提供装置30a、30bを検索した結果得られたコンテンツ名との差分を求めることにより、情報提供装置30a、30bが記憶している情報が更新されたか否かについて判定する。更新判定部26は、例えば、RSSなどの機能を用いて実現することができる。
更新判定部26は、情報提供装置が記憶している情報が更新されたと判定した場合には、情報が更新された情報提供装置の識別情報を識別情報記憶部27に記録する。
【0034】
図5は、本発明の実施形態による通信制御装置20の識別情報記憶部27が記憶している情報の一例を示す図である。図5に示すように、識別情報記憶部16は、通信制御装置の識別情報として、「B0002」を記憶している。ここで、識別情報「B0002」は、情報提供装置30bの識別情報を示している。
【0035】
情報提供装置30a、30bは、サーバなどの機器であり、コンテンツ記憶部31a、31b(コンテンツ記憶手段)を備えている。なお、図1では、ネットワーク50bに情報提供装置が2台接続されている場合を示しているが、1台又は3台以上接続されていてもよい。
コンテンツ記憶部31a、31bは、コンテンツと、そのコンテンツの識別情報とを対応付けて記憶している。本実施形態では、コンテンツ記憶部31aは、コンテンツの識別情報が「C01」と「C02」で特定されるコンテンツを記憶している。また、コンテンツ記憶部31bは、コンテンツの識別情報が「C03」で特定されるコンテンツを記憶している。
【0036】
図6は、本発明の実施形態による通信制御装置20の処理を示すフローチャートである。通信制御装置20の検索部23aは、ネットワーク50bに接続されている全ての情報提供装置(ここでは、情報提供装置30a、30b)を検索し(ステップS1)、それらの情報提供装置が記憶しているコンテンツのコンテンツ名を取得する。
次に、更新判定部26は、検索部23aの検索結果が前回の検索結果と異なっているか否かについて判定する(ステップS2)。具体的には、検索部23aがステップS1で取得した各情報提供装置が記憶しているコンテンツ名と、所定の時間(例えば、10分)前に検索部23aが取得した各情報提供装置が記憶しているコンテンツ名とを比較することによって、各情報提供装置が記憶しているコンテンツに追加や変更が生じている場合には、前回の検索結果と異なっているとステップS2で更新判定部26が判定する。
【0037】
前回の検索結果と同じである場合には、更新判定部26はステップS2で「NO」と判定して、ステップS4に進む。一方、前回の検索結果と異なっている場合には、更新判定部26はステップS2で「YES」と判定して、ステップS3に進む。そして、識別情報記憶部27は、コンテンツに追加や変更が生じている情報提供装置(例えば、情報提供装置30b)の識別情報(例えば、「B0002」)を記憶する(ステップS3)。
次に、制御部23は、ステップS1で検索部23aが検索を行った時刻から所定の時間(例えば、10分)が経過したか否かについて判定する(ステップS4)。所定の時間が経過していない場合には、制御部23はステップS4で「NO」と判定し、ステップS4に進む。一方、所定の時間が経過している場合には、制御部23はステップS4で「YES」と判定し、ステップS1に進む。なお、本実施形態では、ステップS4の所定の時間が10分である場合について説明しているが、所定の時間を10分以外の時間に設定してもよい。
図6のフローチャートの処理を行うことにより、通信制御装置20の識別情報記憶部27には、ネットワーク50bに接続されている全ての情報提供装置のうち、コンテンツの追加や変更が行われた情報提供装置の識別情報を自動的に記憶することができる。
【0038】
図7は、本発明の実施形態による通信制御システムの処理を示すシーケンス図である。なお、図7のシーケンス図の処理を行う前提として、携帯情報端末10の識別情報記憶部16には、携帯情報端末10が検索対象とするネットワーク(例えば、50bなど)に接続されている通信制御装置(例えば、通信制御装置20、20b、20d)の識別情報(例えば、「A0001」、「A0002」、「A0004」)が予め記録されている(図3参照)。
【0039】
始めに、携帯情報端末10の制御情報入力部11は、制御情報が入力されたか否かについて判定する(ステップS01)。制御情報が入力されていない場合には、ステップS01で「NO」と判定し、所定時間(例えば、0.1秒)の経過後、再度、ステップS01に進む。一方、制御情報が入力された場合には、ステップS01で「YES」と判定し、ステップS02に進む。
【0040】
そして、送信情報生成部12は、ステップS01で制御情報入力部11が取得した制御情報を含むネットワーク50aの通信プロトコルによる送信情報を生成する(ステップS02)。
次に、通信部13は、ステップS02で送信情報生成部12が生成した送信情報を、所定の通信制御装置に対して送信する(ステップS03)。具体的には、通信部13は、ステップS02で送信情報生成部12が生成した送信情報を、識別情報記憶部16に識別情報が記憶されている通信制御装置(ここでは、通信制御装置20、20b、20d)に対して送信する。
【0041】
通信制御装置20の通信部21は、ステップS03で携帯情報端末10が送信した送信情報を、ネットワーク50aを介して受信する(ステップS04)。なお、通信制御装置20b、20dの処理は、通信制御装置20の処理と同様であるため、それらの説明を省略する。
次に、制御情報取得部22は、ステップS04で通信部21が受信した送信情報から、その送信情報のデータ部分に含まれる、ネットワーク50bの通信プロトコルによる制御情報を取得する(ステップS05)。
そして、検索部23aは、ステップS05で制御情報取得部22が取得した制御情報を使用して、ネットワーク50bに接続されている情報提供装置(ここでは、情報提供装置30a、30b)であって、識別情報記憶部27に識別情報(ここで、「B0002」)が記憶されている情報提供装置(ここでは、情報提供装置30b)のコンテンツ記憶部31bが記憶しているコンテンツを検索する(ステップS06、S07)。
【0042】
そして、送信情報生成部25は、ステップS06で検索部23aにより得られた検索結果(図4参照)を含むネットワーク50aの通信プロトコルによる送信情報を生成する(ステップS08)。
次に、通信部21は、ステップS08で送信情報生成部25が生成した送信情報を、ネットワーク50aを介して携帯情報端末10に送信する(ステップS09)。
【0043】
そして、携帯情報端末10の通信部13は、ステップS09で通信制御装置20の通信部21から送信された送信情報を受信する(ステップS10)。
次に、検索結果情報取得部14は、ステップS10で通信部13が受信した送信情報から、その送信情報のデータ部分に含まれる検索結果情報を取得する(ステップS11)。
そして、表示部15は、ステップS11で検索結果情報取得部14が取得した検索結果情報(図5参照)を画面に表示する(ステップS12)。
【0044】
本発明の実施形態による通信制御システムによれば、ネットワーク50bに接続されていない携帯情報端末10が、ネットワーク50bに接続されている情報提供装置30a、30b、・・・が記憶しているコンテンツを、VPN接続を確立するなどの煩雑な処理を行うことなく検索することができる。
また、通信制御装置20の識別情報記憶部27に、情報が更新された情報提供装置の識別情報を記憶しておくことにより、情報が更新された情報提供装置のみを通信制御装置によって検索することができ、情報が更新されていない情報提供装置を通信制御装置によって検索する必要がないため、通信制御装置の処理負担を軽減することができる。
また、携帯情報端末10の識別情報記憶部16に、携帯情報端末10が検索対象とするネットワーク(例えば、ネットワーク50b)に接続されている通信制御装置(例えば、通信制御装置20)の識別情報を記憶しておくことにより、携帯情報端末10の識別情報記憶部16に識別情報が記憶されていない通信制御装置が接続されているネットワークを検索対象から除外することができ、通信制御システムの処理負担を軽減することができる。
【0045】
なお、上述した実施形態では、携帯情報端末10によって、携帯情報端末10が接続されていないネットワーク50bに接続されている情報提供装置30a、30bに記憶されているコンテンツを検索する場合について説明したが、これに限定されるものではない。携帯情報端末10によって、携帯情報端末10が接続されていないネットワーク50bに接続されている情報提供装置30a、30bに対して検索以外のその他の制御を行うようしてもよい。
【0046】
なお、以上説明した実施形態において、図1の携帯情報端末10の送信情報生成部12、検索結果情報取得部14や、通信制御装置20の制御情報取得部22、制御部23、送信情報生成部25、更新判定部26などの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより携帯情報端末10や通信制御装置20の制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0047】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0048】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態による通信制御システムの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態による送信情報生成部12の処理を説明するための図である。
【図3】本発明の実施形態による携帯情報端末10の識別情報記憶部16が記憶している情報の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態による通信制御装置20の検索部23aによって得られる検索結果の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による通信制御装置20の識別情報記憶部27が記憶している情報の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態による通信制御装置20の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による通信制御システムの処理を示すシーケンス図である。
【図8】従来から知られている通信制御システムの概略構成図である。
【図9】従来の技術における送信情報について説明するための図である。
【符号の説明】
【0050】
10・・・携帯情報端末、11・・・制御情報入力部、12・・・送信情報生成部、13・・・通信部、14・・・検索結果情報取得部、15・・・表示部、16・・・識別情報記憶部、20・・・通信制御装置、21・・・通信部、22・・・制御情報取得部、23・・・制御部、23a・・・検索部、25・・・送信情報生成部、26・・・更新判定部、27・・・識別情報記憶部、30a、30b・・・情報提供装置、31a、31b・・・コンテンツ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置とを備える通信制御システムであって、
前記携帯情報端末は、
前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力手段と、
前記制御情報入力手段が取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成手段と、
前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記通信制御装置に送信する第1の送信手段とを備え、
前記通信制御装置は、
前記第1の送信手段が送信した送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得手段と、
前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定手段と、
前記更新判定手段により情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、
前記制御情報取得手段が取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする通信制御システム。
【請求項2】
前記情報提供装置は、コンテンツを記憶するコンテンツ記憶手段を備え、
前記通信制御装置の制御手段は、前記制御情報取得手段が取得した制御情報を使用して前記情報提供装置のコンテンツ記憶手段が記憶しているコンテンツを検索する検索手段からなり、
前記通信制御装置は、前記検索手段による検索結果を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第2の送信情報生成手段と、
前記第2の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記携帯情報端末に送信する第2の送信手段とを更に備え、
前記携帯情報端末は、
前記第2の送信手段が送信した送信情報から前記検索結果情報を取得する検索結果情報取得手段と、
前記検索結果情報取得手段が取得した検索結果情報を表示する表示手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
【請求項3】
前記携帯情報端末は、
通信制御装置の識別情報を記憶する第2の識別情報記憶手段を更に備え、
前記第1の送信手段は、前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている通信制御装置に送信することを特徴とする請求項2に記載の通信制御システム。
【請求項4】
第1のネットワークと第2のネットワークとに接続される通信制御装置と通信し、前記第2のネットワークに接続される携帯情報端末であって、
通信制御装置の識別情報を記憶する第2の識別情報記憶手段と、
前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力手段と、
前記制御情報入力手段が取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成手段と、
前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている前記通信制御装置に送信する第1の送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯情報端末。
【請求項5】
第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と通信し、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置であって、
前記携帯情報端末が送信する送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得手段と、
前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定手段と、
前記更新判定手段により情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、
前記制御情報取得手段が取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする通信制御装置。
【請求項6】
第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置とを用いた通信制御方法であって、
前記携帯情報端末は、
前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力過程と、
前記制御情報入力過程で取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成過程と、
前記第1の送信情報生成過程で生成した送信情報を前記通信制御装置に送信する第1の送信過程とを実行し、
前記通信制御装置は、
前記第1の送信過程で送信した送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得過程と、
前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定過程と、
前記更新判定過程で情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶過程と、
前記制御情報取得過程で取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶過程で識別情報を記憶した情報提供装置を制御する制御過程とを実行することを特徴とする通信制御方法。
【請求項7】
第1のネットワークと第2のネットワークとに接続される通信制御装置と通信し、前記第2のネットワークに接続される携帯情報端末のコンピュータを、
通信制御装置の識別情報を記憶する第2の識別情報記憶手段と、
前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報の入力を受け付ける制御情報入力手段と、
前記制御情報入力手段が取得した制御情報を含む前記第2のネットワークの通信プロトコルによる送信情報を生成する第1の送信情報生成手段と、
前記第1の送信情報生成手段が生成した送信情報を前記第2の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている前記通信制御装置に送信する第1の送信手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
【請求項8】
第1のネットワークに接続される情報提供装置と、第2のネットワークに接続される携帯情報端末と通信し、前記第1のネットワークと前記第2のネットワークとに接続される通信制御装置のコンピュータを、
前記携帯情報端末が送信する送信情報から前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報を取得する制御情報取得手段と、
前記情報提供装置が記憶する情報が更新されたか否かについて判定する更新判定手段と、
前記更新判定手段により情報が更新されたと判定された情報提供装置の識別情報を記憶する第1の識別情報記憶手段と、
前記制御情報取得手段が取得した前記第1のネットワークの通信プロトコルによる制御情報に基づいて前記第1のネットワークに接続されている情報提供装置であって前記第1の識別情報記憶手段に識別情報が記憶されている情報提供装置を制御する制御手段として機能させるためのコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−263488(P2008−263488A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−105696(P2007−105696)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】