説明

通信型情報配信システムおよび情報配信サーバならびにプログラム

【課題】 携帯端末に提供するコンテンツの制作費用に鑑み、採算性を確保しつつ著作権保護にも効果的な通信型情報配信システムおよび情報配信サーバならびにプログラムを提供する。
【解決手段】 情報配信サーバ40は、携帯端末20にコンテンツメニューを提供し、携帯端末20からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照してコンテンツサーバ50にリンクし、コンテンツサーバ50は、決済処理を前記課金サーバ60に要求して決済承認を得、情報配信サーバにダウンロード情報を配信する。情報配信サーバは、ダウンロード制御部により携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とし、携帯端末はダウンロードしたコンテンツデータにシステムクロックに基づくタイムスタンプを付し、システムクロックの現在時刻と前記タイムスタンプとを比較して利用期間を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信型情報配信システム、通信型ナビゲーションシステムおよび情報配信サーバならびにプログラムに関するものであり、特に、携帯電話などの携帯端末に所望の音声データなどのコンテンツをダウンロードして利用する際に、該コンテンツの著作権保護を容易に実現しつつ、ユーザが希望するコンテンツを簡便な方法で携帯端末にダウンロードできるように構成した通信型情報配信システムおよび情報配信サーバならびにプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の通信、情報処理技術の発展により、携帯電話などの携帯端末がインターネット網などのネットワークを介して情報配信サーバに接続して情報配信サーバから所望のデータ通信、情報配信などのサービスの提供を受ける、いわゆる、通信型の情報配信サービスが種々の分野で利用されている。例えば、携帯電話におけるメールサービス、携帯電話に情報配信サーバから、コンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)、音声、画像などのコンテンツをダウンロードして利用するダウンロードサービスが広く普及している。この他にもインターネットを介して商品の売買を行うサービスやインターネットバンクサービスなどが実現されている。
【0003】
コンテンツのダウンロードサービスの例としては、携帯電話に着信があった場合にユーザが好みのアーティストによる音楽や歌を携帯電話にダウンロードしておき、着信音(呼び出し音)の代わりに当該音楽や歌を再生する、いわゆる、「着うた」(登録商標)などのダウンロードサービスがある。
【0004】
また、このような通信型の情報配信サービスとして、携帯電話を利用した通信型のナビゲーションシステムも実現されている。例えば、下記の特許文献1(特開2003−214860号公報)、特許文献2(特開2001−298765号公報)には、携帯電話と情報配信サーバによる通信型ナビゲーションシステムが開示されている。上記特許文献1(特開2003−214860号公報)に開示されたナビゲーションシステムは、図7に示すように、移動体通信網2に接続される携帯端末(携帯電話)1とデータ通信サービスセンター(情報配信コンピュータシステム)3とから構成され、携帯端末1はデータ通信サービスセンター3と接続して所望のデータ通信サービスを受けるものである。携帯端末1が携帯電話、PHSである場合には移動体通信網2を経由して移動体通信基地局、電話回線網を通して所望の相手方(固定電話、携帯電話、PHSなど)と通話することができる。データ通信サービスセンター3は以下により携帯端末1の要求に応じて経路のナビゲーションサービスを行うように構成されている。
【0005】
すなわち、携帯端末1から出発地と目的地の位置情報を含む経路探索要求が発せられると、データ通信サービスセンター3の情報配信コンピュータシステムは、蓄積手段に蓄積された道路データを用いて出発地から目的地までを結ぶ最適経路を探索し、探索した経路データを案内経路データとして蓄積手段に一時記憶する。携帯端末1から、位置座標と案内経路を指定した表示地図情報が要求されると、データ通信サービスセンター3の情報配信コンピュータシステムは、蓄積手段から指定された位置座標周辺におけるベクトル形式の地図表示用の地図データと、指定された案内経路データを読み出し、案内経路データを特定色で道路として描画するためのベクトルデータに変え、地図データに組み込んだ後、要求元の携帯端末1宛に送信するものである。
【0006】
携帯端末1には、図示されていないが、移動に伴って現在位置を測位するためのGPS受信機が備えられており、所定の周期でGPS測位を行っている。携帯端末1は、GPS測位の結果、表示地図情報に不足が生じるとデータ通信サービスセンター3の情報配信コンピュータシステムに表示地図情報の要求を出す。また、データ通信サービスセンター3の情報配信コンピュータシステムには蓄積手段が設けられており、道路データ(地図データ)や地図上の各所の建物等のランドマーク、交差点名、道路名などのデータが蓄積されている。これらのデータはインターネット網4を介して地図の配信を行う情報配信コンピュータシステム5、6等から最新のデータを取得してメンテナンスされる。
【0007】
このような通信型のナビゲーションシステムおよび情報配信サーバにおける経路探索方法については、また、下記の特許文献3(特開2001−165681号公報)に開示されている。このナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーション端末から出発地と目的地の情報を情報配信サーバに送り、情報配信サーバで道路網や交通網のデータから探索要件に合致した経路を探索して案内するように構成されている。探索条件としては、出発地から目的地までの移動手段、例えば、徒歩、自動車、鉄道と徒歩の併用などがあり、これを探索条件の1つとして経路探索する。
【0008】
情報配信サーバは、地図データの道路(経路)をその結節点、屈曲点の位置をノードとし、各ノードを結ぶ経路をリンクとし、全てのリンクのコスト情報(距離や所要時間)をデータベースとして備えている。そして、情報配信サーバは、データベースを参照して、出発地のノードから目的地のノードに至るリンクを順次探索し、リンクのコスト情報が最小となるノード、リンクをたどって案内経路とすることによって最短の経路を携帯ナビゲーション端末に案内することができる。このような経路探索の手法としてはラベル確定法あるいはダイクストラ法と言われる手法が用いられる。上記特許文献3(特開2001−165681号公報)には、このダイクストラ法を用いた経路探索方法も開示されている。
【0009】
また、前述のようなナビゲーションシステムにおいて、経路の案内、例えば、「100m先の交差点を右折です」といった案内を音声によって行う音声ガイドを適用したシステムも実現されている。音声ガイドを採用したナビゲーションシステムとしては、例えば、下記の特許文献4(特開2003−177029号公報)に開示されている。
【0010】
【特許文献1】特開2003−214860号公報(図1)
【特許文献2】特開2001−298765号公報(図19)
【特許文献3】特開2001−165681号公報(図2〜図9)
【特許文献4】特開2003−177029号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
一般に、携帯端末に情報配信サーバからコンテンツをダウンロードして利用する場合、著作権の関係から、コンテンツの制作者に対する著作権料の支払いを要するケースが多々ある。コンテンツがアプリケーションプログラムであって、有償でユーザにダウンロードさせる場合は、プログラム自身の中に複写を制限する処理手順を挿入しておくことにより、ダウンロードしたユーザに対して、正規の料金を支払わずに複写する行為を制限するような使用制限を設定することができる。
【0012】
これに対して、上記「着うた」(登録商標)ダウンロードサービスの場合には、1曲のダウンロード毎に課金されてユーザの携帯電話にダウンロードするシステムになっている。しかしながら、「着うた」(登録商標)のようなコンテンツの場合は、携帯電話に一度ダウンロードされると、無制限に使用することができるようになっており、著作権の保護に対する対応が未だ不十分であるという問題点を内在している。
【0013】
上記特許文献4(特開2003−177029号公報)に開示された通信型ナビゲーションシステムにおけるような「音声案内」においては、ユーザが好むアーティストやタレントの声による音声案内や日本語以外の異なる言語での音声案内の提供を望む要請も多い。このような場合、音声案内のみのために専用に音声データを制作する必要があり、そのための経費が必要であるから、音声案内データ提供のコストが割高になり、ビジネスとして実現するにはコスト回収の工夫が必要になる。また、音声データ作成のために起用されたタレントやアーティストの著作権に対して、より一層の配慮が必要になるという問題点が存在する。また、音声データは、著作権者がそれぞれ異なることが多く、音声データのダウンロード先や、課金方法も異なることが多く、柔軟に対応できるシステムが求められる。
【0014】
本願の発明者は、前記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、携帯端末にダウンロードする音声データなどのコンテンツに有効期限を付しておき、ダウンロード後、有効期限を経過したら再生できないようにすることにより、採算性を確保しつつサービスを提供することができ、著作権保護にも効果的であることに着目して本発明を完成するに至ったものである。
【0015】
すなわち、本発明は前記の問題点を解消することを課題とし、携帯端末に提供するコンテンツの制作費用に鑑み、採算性を確保しつつ著作権保護にも効果的な通信型情報配信システムおよび情報配信サーバならびにプログラムを提供することを目的とするものであり、コンテンツデータのみのダウンロードであっても使用期限を設定できるようにすることを目的とするものである。
【0016】
また、本発明の第2の目的は、携帯端末から容易に所望のコンテンツをダウンロードすることのできる通信型情報配信システムおよび情報配信サーバならびにプログラムを提供することにある。また、コンテンツデータは、著作権者のサーバから提供され、課金方式もその著作権者のシステムが使えるシステムを提供すること、システム全体としてはユーザにとって統一感のある操作性を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムであって、
前記通信型情報配信システムは、
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、
コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、
コンテンツデータのダウンロード要求に対する決済処理を行う課金サーバと、から構成され、
前記情報配信サーバは、携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、ダウンロード制御部と、コンテンツ・リンク先データベースと、を備え、前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクさせ、
前記コンテンツサーバは、前記指定されたコンテンツのダウンロード要求に対する決済処理を前記課金サーバに要求し、課金サーバからの決済承認に基づいて、前記情報配信サーバにダウンロード情報を配信する課金処理部を備え、
前記情報配信サーバは、ダウンロード制御部により前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とし、前記携帯端末はダウンロードしたコンテンツデータにシステムクロックに基づくタイムスタンプを付し、システムクロックの現在時刻と前記タイムスタンプとを比較して利用期間を制御することを特徴とする。
【0018】
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1の発明において、情報配信サーバ、コンテンツサーバ、課金サーバの何れか2つは、一体に構成されたサーバであることを特徴とする。
【0019】
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または2の発明において、携帯端末は、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備え、前記情報配信サーバは、地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信することを特徴とする。
【0020】
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1または2の発明において、携帯端末は、GPS処理部と、ナビゲーション要求部と、を備え、前記情報配信サーバは、地図データベースと、経路探索部と、を備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信し、前記コンテンツデータは、案内経路をガイドするための音声データであることを特徴とする。
【0021】
また、本願の請求項5にかかる発明は、コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
前記情報配信サーバは、携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、コンテンツ・リンク先データベースと、携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とするダウンロード制御部と、を備え、
前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクし、ダウンロード制御部により前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能にしたことを特徴とする。
【0022】
また、本願の請求項6にかかる発明は、請求項5の発明において、コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備えた携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
前記情報配信サーバは、地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信することを特徴とする。
【0023】
また、本願の請求項7にかかる発明は、請求項5の発明において、コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備えた携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
前記情報配信サーバは、地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信し、前記コンテンツデータは、案内経路をガイドするための音声データであることを特徴とする。
【0024】
また、本願の請求項8にかかる発明は、請求項5ないし7の何れかの発明において、情報配信サーバは、コンテンツサーバおよび/または課金サーバと一体に構成されたことを特徴とする。
【0025】
また、本願の請求項9にかかる発明は、コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、コンテンツ・リンク先データベースと、前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とするダウンロード制御部と、を備えた情報配信サーバを構成するコンピュータに、
前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクする処理と、ダウンロード制御部により前記携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とする処理と、を実行させることを特徴とするプログラムである。
【0026】
また、本願の請求項10にかかる発明は、コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備えた携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、コンテンツ・リンク先データベースと、前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とするダウンロード制御部と、地図データベースと、経路探索部と、を備えた情報配信サーバを構成するコンピュータに、
前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクする処理と、ダウンロード制御部により前記携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とする処理と、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、経路探索する処理と、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信する処理と、を実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0027】
請求項1にかかる発明においては、携帯端末から情報配信サーバに接続してコンテンツメニューから所望のコンテンツを選択することによりコンテンツサーバ、課金サーバにリンクして当該コンテツを有償でダウンロードすることができ、コンテンツには利用期間が含まれ、携帯端末はシステムクロックにより利用期間を制御するから、その期間のみコンテンツの利用が許可されることになり、コンテンツ制作費の回収と著作権者に対する著作権保護にも効果的である。
【0028】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1の発明において、情報配信サーバ、コンテンツサーバ、課金サーバの何れか2つは、一体に構成されたサーバであるから、情報配信サーバがコンテンツの提供、あるいは、課金のための決済処理を行うことができるようになる。
【0029】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1または2の発明において、携帯端末はナビゲーションサービスを受ける端末であり、情報配信サーバは経路探索と案内経路、地図データを携帯端末に配信するものであるから、通信型ナビゲーションシステムとして機能し、ユーザは、携帯端末から情報配信サーバに接続してコンテンツメニューから所望のコンテンツを選択することによりコンテンツサーバ、課金サーバにリンクして当該コンンツを有償でダウンロードすることができ、コンテンツには利用期間が含まれ、携帯端末はシステムクロックにより利用期間を制御するから、その期間のみコンテンツの利用が許可されることになり、コンテンツ制作費の回収と著作権者に対する著作権保護にも効果的である。
【0030】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1または2の発明において、携帯端末はナビゲーションサービスを受ける端末であり、情報配信サーバは経路探索と案内経路、地図データを携帯端末に配信するものであり、コンテンツは音声案内のための音声データである。従って、ユーザは、携帯端末から情報配信サーバに接続してコンテンツメニューから所望のコンテンツを選択することによりコンテンツサーバ、課金サーバにリンクして当該コンテツを有償でダウンロードすることができ、コンテンツには利用期間が含まれ、携帯端末はシステムクロックにより利用期間を制御するから、その期間のみコンテンツの利用が許可されることになり、コンテンツ制作費の回収と著作権者に対する著作権保護にも効果的である。
【0031】
また、請求項5にかかる発明においては、携帯端末から情報配信サーバに接続してコンテンツメニューから所望のコンテンツを選択することによりコンテンツサーバ、課金サーバにリンクして当該コンテツを有償でダウンロードすることができる情報配信サーバを提供することができる。
【0032】
また、請求項6にかかる発明においては、携帯端末はナビゲーションサービスを受ける端末であり、情報配信サーバは経路探索と案内経路、地図データを携帯端末に配信するものであるから、通信型ナビゲーションシステムとして機能し、請求項3にかかる通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバを提供することができるようになる。
【0033】
また、請求項7にかかる発明においては、携帯端末はナビゲーションサービスを受ける端末であり、情報配信サーバは経路探索と案内経路、地図データを携帯端末に配信するものであり、コンテンツは音声案内のための音声データである。従って、請求項4にかかる通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバを提供することができるようになる。
【0034】
また、請求項8にかかる発明においては、情報配信サーバ、コンテンツサーバ、課金サーバの何れか2つは、一体に構成されたサーバであるから、情報配信サーバがコンテンツの提供、あるいは、課金のための決済処理を行うことができ情報配信サーバを提供することができるようになる。
【0035】
また、請求項9にかかる発明においては、請求項5にかかる情報配信サーバを構成するコンピュータに、携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクする処理と、ダウンロード制御部により前記携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とする処理とを実行させるプログラムを提供することができるようになる。
【0036】
また、請求項10にかかる発明においては、請求項6にかかる情報配信サーバを構成するコンピュータに、携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクする処理と、ダウンロード制御部により前記携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とする処理とを実行させるプログラムを提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明にかかる通信型情報配信システムの構成を示すシステム構成図であり、図2は、本発明にかかる通信型情報配信システムの各機器の構成を示すブロック図である。図3は、図2に示す通信型情報配信システム10における携帯端末20と、情報配信サーバ40等との各機器との間のリンクの遷移とデータの流れを示す遷移図である。図4はコンテンツメニュー画面の一例を示す図であり、(a)はコンテンツを提供するサイトを提示する初期画面、(b)初期画面デ選択されたサイトのコンテンツリストを示す詳細画面、(c)は、選択されたコンテンツをダウンロードする場合の料金やコンテンツ使用許諾条件等を提示する画面である。図5は、情報配信サーバ40が提供するダウンロードページ画面の一例を示す図であり(a)は、初期画面、(b)は選択されたコンテンツのダウンロードURLにリンクするダウンロード画面である。図6は、コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツの構成を示す図である。
【実施例】
【0038】
本発明の実施例にかかる通信型情報配信システム10は、図1に示すように携帯電話などの携帯端末20と情報配信サーバ40とが中心に構成される。通信型情報配信システム10は、例えば、携帯端末20がGPS処理部とナビゲーション要求部とを備え、前記情報配信サーバ40が地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末20からのナビゲーション要求に対して、情報配信サーバ40が地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを携帯端末に配信する、前記特許文献1〜3に開示された通信型のナビゲーションシステムのような通信型情報配信システムである。
【0039】
情報配信サーバ40は、また、案内経路をガイドするための音声案内(一般に音声や画像のデータをコンテンツと称する)を携帯端末20に提供し、ユーザは、音声案内により経路のガイドを受けることができる。例えば、案内経路上の交差点の手前に到達すると、「100m先、右折です」というように、あらかじめパターン化された案内のための音声データを携帯端末20に提供しておき、情報配信サーバ40が携帯端末20に配信する案内経路のデータとともに、交差点等のガイドポイントと、そのガイドポイントで再生する音声案内のパターンを配信し、携帯端末20がガイドポイントに到達すると、指定されたパターンの音声案内を再生することによってユーザに音声による案内を提供する。
【0040】
前述したように、音声案内のようなコンテンツについては、ユーザが好むアーティストやタレントの声による音声案内や日本語以外の異なる言語での音声案内の提供を望む要請も多い。このようなユーザの要請に応えるためには、情報配信サーバ40に標準提供する音声案内の音声データ、あるいは、コンテンツ記憶部24にプリインストールされているデータの他に、ユーザの要請の多いアーティストやタレントの声による音声案内の音声データや日本語以外の異なる言語での音声案内の音声データを用意しておき、ユーザの選択により、携帯端末20に記憶しておく音声データを書き換えられるようにしておくことが好ましい。この場合に、音声データを提供したアーティストやタレントの著作権に対する配慮、音声データ作成のコスト回収を考慮する必要がある。
【0041】
そのため、図1の通信型情報配信システムにおいては、音声データ等のコンテンツデータを提供するコンテンツサーバ50や30と、コンテンツのダウンロード利用に対する決済処理を行う課金サーバ60が設置されている。携帯端末20、情報配信サーバ40、コンテンツサーバ50、課金サーバ60は、WAP(Wireless Application Protocol)ネットワーク12を介して接続され、WAPゲートウェイを経由して、携帯端末20とそれぞれのサーバ群(情報配信サーバ40〜課金サーバ60)とがデータ通信することが可能である。また、携帯端末である携帯電話の課金サーバともWAPネットワーク12を介して接続されている。課金サーバ60は、クレジットカード会社の決済サーバであっても、携帯電話の課金サーバであってもよい。またWAPゲートウェイからはインターネット14にも接続されており、インターネット上の他のコンテンツサーバ30等とも接続が可能である。
【0042】
そして、コンテンツには有効期限を付しておき、課金サーバ60で決済処理し、有償でダウンロード後、有効期限を経過したら再生できないようにすることにより、採算性を確保しつつサービスを提供することができ、著作権保護にも効果を発揮するように構成されている。
【0043】
図2は、本発明にかかる上記の通信型情報配信システム10の各機器の構成を示すブロック図である。携帯端末20は携帯電話であってよく、マイクロプロセッサユニットから構成される主制御部21、情報配信サーバ40に経路探索を要求するナビゲーション要求部22、音声案内などのコンテンツを要求するコンテンツ要求部23、ダウンロードしたコンテンツを記憶するコンテンツ記憶部24、情報配信サーバ40から配信された地図データおよび案内経路データを記憶する地図・経路記憶部25、GPS衛星信号を処理して携帯端末の現在位置を測位するGPS処理部26から構成されている。
【0044】
携帯端末20のユーザは、ナビゲーションサービスを受ける場合、図示していない操作部から、出発地、目的地、移動手段(徒歩、自動車、徒歩と交通機関併用など)等の経路探索条件を入力し、ナビゲーション要求部22から情報配信サーバ40に経路探索要求を送る。情報配信サーバ40は、携帯端末20から受信した経路探索条件に従って最適の案内経路を探索し、地図データとともに案内経路データを携帯端末20に配信する。携帯端末20はGPS処理手段で現在位置を繰り返し測位するが、携帯端末の移動に伴って新しい地図データを配信する必要が生じた場合には該当する地図データを配信する。
【0045】
また、携帯端末20は、情報配信サーバ40から、前述のように、案内経路を音声によってガイドするためのパターン化された音声データをあらかじめダウンロードしておき、案内経路データ(ガイドポイントデータを含む)に応じて、音声案内データを再生して音声による案内を受けることができる。コンテンツ要求部23は音声データのダウンロードを要求する処理を行い、ダウンロードした音声データはコンテンツ記憶部26に記憶される。従って、サーバ群(情報配信サーバ40、コンテンツサーバ50)に、標準提供する音声案内の音声データの他に、ユーザの要請の多いアーティストやタレントの声による音声案内の音声データや日本語以外の異なる言語での音声案内の音声データを用意しておき、携帯端末20のユーザが、コンテンツ要求部23から好みの音声データを選択してダウンロードしコンテンツ記憶部24の音声データを書き換えることで、所望の音声で案内を受けることができるようになる。
【0046】
一方、情報配信サーバ40は、マイクロプロセッサユニットから構成される主制御部41、地図データベース(地図DB)42、送受信部43、経路探索部44、ユーザに対して音声案内のための音声データ(コンテンツ)のメニューを提示、ユーザにコンテンツを選択させ、コンテンツの場所にリンクさせるためのコンテンツメニュー処理部45、コンテンツの格納場所を特定するためのコンテンツ・リンク先データベース(コンテンツ・リンク先DB)47、コンテンツのダウンロード処理をサポートするためのダウンロード制御部48とを備えている。
【0047】
また、コンテンツサーバ50は、携帯端末20から指定(選択)されたコンテンツのダウンロード要求に対する決済処理を前記課金サーバに要求し、課金サーバからの決済承認に基づいて、前記情報配信サーバにダウンロード情報を配信する課金処理部51を備えている。そして、課金サーバ60は決済処理部61を備え、携帯端末20がダウンロードするコンテンツに対する決済処理を行う。この課金サーバ60はクレジットカード会社の決済サーバであっても、携帯電話の課金サーバであってもよい。
【0048】
図3は、図2に示す上記の通信型情報配信システム10における携帯端末20と、情報配信サーバ40、コンテンツサーバ50、課金サーバ60等とのリンクの遷移とデータの流れを示す遷移図である。前述したように、情報配信サーバ40はナビゲーションサービスを提供するサーバであり、コンテンツサーバ50は、音声案内のための音声データ(コンテンツ)を提供するサーバ、課金サーバ60はクレジットカード会社等の決済サーバである。コンテンツサーバ50は1台に限られるものではなく、図1のシステム構成に示すようにインターネット網14を介してリンクできる他のコンテンツサーバ30もコンテンツを提供することができる。また、各サーバは別々のサーバである必要はなく、情報配信サーバ40がコンテンツサーバ50の機能を有していてもよい。以下の説明は、図1、図2のように各サーバが別々のサーバである場合を実施例として進める。
【0049】
先ず、ステップS10で携帯端末20が情報配信サーバ40に接続して書き換えデータ(音声案内のための音声データのメニュー(コンテンツメニュー)のページを開く。この時はまだ携帯端末20は情報配信サーバ40にリンクしている。図4はコンテンツメニュー画面の一例を示す図であり、(a)はコンテンツを提供するサイトを提示する初期画面、(b)初期画面で選択されたサイトのコンテンツリストを示す詳細画面、(c)は、選択されたコンテンツをダウンロードする場合の料金やコンテンツ使用許諾条件等を提示する画面である。
【0050】
図4(a)の初期画面において、携帯端末20のユーザがコンテンツ提供サイトを選択する。例えば、サイトAを選択すると、ステップS11において、サイトAでコンテンツを提供するコンテンツサーバ、例えば、コンテンツサーバ50にリンクし、図4(b)の詳細画面であるコンテンツリストが提示される。コンテンツリストには図4(b)に示すように提供する音声データのキャラクタ、アーティストなどがリストされている。このコンテンツリストからユーザがダウンロードしたいコンテンツを選択すると、図4(c)に示す提示画面が携帯端末20に表示され、代金や使用期間などの使用許諾条件をユーザに確認させる。このリンク処理は、情報配信サーバ40のコンテンツメニュー処理部45がコンテンツ・リンク先DB47を参照して携帯端末20で選択されたサイトのURLにリンクさせるようにしてなされる。
【0051】
ユーザがこれを確認し、了承すると、ステップS12において、コンテンツサーバ50の課金処理部51から課金サーバ60に決済要求が出される。この決済サーバは、コンテンツの供給会社が契約したサーバであり、コンテンツの供給会社が自由に決められる。携帯電話会社の代金回収システムを使ってもよいし、独自にクレジットカード会社や銀行と決済の契約を結ぶことができる。課金サーバ60で決済処理部61が決済を完了すると、ステップS13でコンテンツサーバ50に決済承認の通知が送られる。
【0052】
コンテンツサーバ50は、決済サーバ60から決済承認の通知を受けると、ステップS14において、情報配信サーバ40にリンクが戻り、前述のようにして選択されたコンテンツのダウンロードページが表示され、ステップS15で選択されたコンテンツのダウンロードURLも伝えられる。図5は、情報配信サーバ40が提供するダウンロードページ画面の一例を示す図であり(a)は、初期画面、(b)は選択されたコンテンツのダウンロードURLにリンクするダウンロード画面である。ステップS16において、携帯端末20のユーザが図5(b)のダウンロード画面でダウンロードの最終確認(OK)を実行(クリック)すると、指定されたURLにダウンロード要求を出して、ステップS17で携帯端末20に選択されたコンテンツデータがダウンロードされる。なお、このときリンクできるURLはコンテンツサーバ50に限らず、インターネット網14経由のコンテンツサーバ30等であってもよい。コンテンツデータのダウンロードが終了すると、ステップS18で、情報配信サーバ40から携帯端末20の内部のページにリンクが戻り終了する。
【0053】
以上のようにして、ユーザが選択したコンテンツがコンテンツサーバ50から携帯端末20にダウンロードされると、携帯端末20の内部では、ダウンロードしたコンテンツデータがコンテンツ記憶部24に記憶される。コンテンツ記憶部24には、図6に示すように、書き換えのできないプリインストールの音声データ(標準音声データ)があり、それ以外に、たとえば2つの音声データのセット(ダウンロード音声データA、ダウンロード音声データBが保存できるようになっており、ユーザはこの2つの音声データのセットを任意に選択した音声データ(ダウンロードしたコンテンツデータ)に書き換えて利用することができる。
【0054】
ダウンロード音声データA、ダウンロード音声データB等には、コンテンツプロバイダ(コンテンツ提供者)が定めた使用期間(ユーザが利用を許諾される期間)が記録されている。例えば、ダウンロード後90日間の利用を許諾する場合は、記録されている使用期間は90日である。携帯端末20は、この音声データをダウンロードして保存する際に、音声データのファイルに図6に示すようにタイムスタンプを付ける。このタイムスタンプは、通信型情報配信システム10のシステムクロックを使っており、WAPゲートウェイ経由の正しい時刻が使われる。ユーザが携帯端末20の自動修正をオフにして手動で日時を設定しても、その時計の時刻とは無関係である。
【0055】
使用期限のチェックは、例えば、ナビゲーションシステムでは、以下のタイミングで行われる。
(1)ナビゲーションのアプリケーションを起動したとき
(2)GPS処理部26で測位を行ったとき
(3)デモモードを実行したとき
(4)ヘルプを参照したとき
(5)音声データを切り替え選択したとき
などのタイミングで行うことができ、タイムスタンプと現在のシステムクロックを比較し、使用期間以上経過していたらその旨を表示するポップアップ画面を表示する。なお、期限切れの場合、標準音声データを使用することにしておけばよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上説明したように、図1〜図2に示した本発明にかかる通信型情報配信システムによれば、情報配信サーバ40のサービス供給者とコンテンツの供給者(コンテンツサーバ50)が別であっても、ユーザになんら不都合を与えることなく、携帯端末にコンテンツの供給ができる。また、コンテンツの供給者は独自の課金ルートで確実に課金できる。情報配信サーバ40のサービス提供者も、ダウンロードのログを残すことができるので、コンテンツの供給者から情報配信サービスシステムの利用料を徴収することができる。コンテンツの供給者にとって、提供ファイルのフォーマットをシステムに合わせておけば、あとは自由度が高いので、様々なプロバイダの参加が期待できる。更に、提供するコンテンツは音声データだけでなく表示キャラクタの変更を伴うようなデータであってもよい。
【0057】
しかしながら、情報配信サーバ40のサービス提供者がコンテンツの提供を行ってもよく、更に、情報配信サーバ40のサービス提供者が独自に課金を行ってもよく、その場合、情報配信サーバ40がコンテンツサーバ50、課金サーバ60の機能を一体に備えた構成をとるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明にかかる通信型情報配信システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明にかかる通信型情報配信システムの各機器の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す通信型情報配信システム10における携帯端末20と、情報配信サーバ40等との各機器との間のリンクの遷移とデータの流れを示す遷移図である。
【図4】コンテンツメニュー画面の一例を示す図であり、(a)はコンテンツを提供するサイトを提示する初期画面、(b)初期画面デ選択されたサイトのコンテンツリストを示す詳細画面、(c)は、選択されたコンテンツをダウンロードする場合の料金やコンテンツ使用許諾条件等を提示する画面である。
【図5】情報配信サーバ40が提供するダウンロードページ画面の一例を示す図であり(a)は、初期画面、(b)は選択されたコンテンツのダウンロードURLにリンクするダウンロード画面である。
【図6】コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツの構成を示す図である。
【図7】従来の通信型ナビゲーションシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
10・・・・通信型情報配信システム
12・・・・WAPネットワーク
14・・・・インターネット
20・・・・携帯端末
30・・・・コンテンツサーバ
40・・・・情報配信サーバ
50・・・・コンテンツサーバ
60・・・・課金サーバ
21・・・・主制御部
22・・・・ナビゲーション要求部
23・・・・コンテンツ要求部
24・・・・コンテンツ記憶部
25・・・・地図・経路記憶部
26・・・・GPS処理部
41・・・・主制御部
42・・・・地図データベース(DB)
43・・・・送受信部
44・・・・経路探索部
45・・・・コンテンツメニュー処理部
47・・・・コンテンツ・リンク先データベース(DB)
48・・・・ダウンロード制御部
51・・・・課金処理部
61・・・・決済処理部10

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムであって、
前記通信型情報配信システムは、
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、
コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、
コンテンツデータのダウンロード要求に対する決済処理を行う課金サーバと、から構成され、
前記情報配信サーバは、携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、ダウンロード制御部と、コンテンツ・リンク先データベースと、を備え、前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクさせ、
前記コンテンツサーバは、前記指定されたコンテンツのダウンロード要求に対する決済処理を前記課金サーバに要求し、課金サーバからの決済承認に基づいて、前記情報配信サーバにダウンロード情報を配信する課金処理部を備え、
前記情報配信サーバは、ダウンロード制御部により前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とし、前記携帯端末はダウンロードしたコンテンツデータにシステムクロックに基づくタイムスタンプを付し、システムクロックの現在時刻と前記タイムスタンプとを比較して利用期間を制御することを特徴とする通信型情報配信システム。
【請求項2】
前記情報配信サーバ、コンテンツサーバ、課金サーバの何れか2つは、一体に構成されたサーバであることを特徴とする請求項1に記載の通信型情報配信システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備え、前記情報配信サーバは、地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信型情報配信システム。
【請求項4】
前記携帯端末は、GPS処理部と、ナビゲーション要求部と、を備え、前記情報配信サーバは、地図データベースと、経路探索部と、を備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信し、前記コンテンツデータは、案内経路をガイドするための音声データであることを特徴とする請求項1または2に記載の通信型情報配信システム。
【請求項5】
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
前記情報配信サーバは、携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、コンテンツ・リンク先データベースと、携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とするダウンロード制御部と、を備え、
前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクし、ダウンロード制御部により前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能にしたことを特徴とする情報配信サーバ。
【請求項6】
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備えた携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
前記情報配信サーバは、地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信することを特徴とする請求項5に記載の情報配信サーバ。
【請求項7】
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備えた携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
前記情報配信サーバは、地図データベースと経路探索部とを備え、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信し、前記コンテンツデータは、案内経路をガイドするための音声データであることを特徴とする請求項5に記載の情報配信サーバ。
【請求項8】
前記情報配信サーバは、コンテンツサーバおよび/または課金サーバと一体に構成されたことを特徴とする請求項5ないし7の何れか1項に記載の情報配信サーバ。
【請求項9】
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、コンテンツ・リンク先データベースと、前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とするダウンロード制御部と、を備えた情報配信サーバを構成するコンピュータに、
前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクする処理と、ダウンロード制御部により前記携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とする処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
コンテンツのメニューを提供する情報配信サーバと、コンテンツの利用を許可する使用期間を含むコンテンツデータを提供する少なくとも1つのコンテンツサーバと、コンテンツデータのダウンロード要求に対する課金処理を行う課金サーバと、からなり、GPS処理部とナビゲーション要求部とを備えた携帯端末で選択的に使用するコンテンツを書き換える通信型情報配信システムを構成する情報配信サーバであって、
携帯端末にコンテンツメニューを提供するコンテンツメニュー処理部と、コンテンツ・リンク先データベースと、前記携帯端末をコンテンツサーバのダウンロードURLにリンクさせ前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とするダウンロード制御部と、地図データベースと、経路探索部と、を備えた情報配信サーバを構成するコンピュータに、
前記携帯端末からのコンテンツ指定に基づいてコンテンツ・リンク先データベースを参照して前記コンテンツサーバにリンクする処理と、ダウンロード制御部により前記携帯端末にコンテンツサーバから前記指定されたコンテンツデータをダウンロード可能とする処理と、携帯端末からのナビゲーション要求に対して、経路探索する処理と、地図データおよび経路探索部で探索した案内経路データを配信する処理と、を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−12075(P2006−12075A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191811(P2004−191811)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】