通信方法、発信及び受信局並びに関連するコンピュータプログラム
無線チャネル上の通信方法であって、前記チャネル上に交互に発信するように構成された少なくとも2つのノード(2)間で、データフレームを転送する目的で、1)発信機と呼ばれる2つのノードのうちの1つによって、後にデータフレームが続く一連のフレームを含むプリアンブルを有する信号(S)を生成するステップ(プリアンブルの少なくとも1つの第1フレームは、データフレームのコピーを有し、かつ、データフレームからこの第1負レームを分離したプリアンブルのフレームの数を示す)と、2)発信ノードによって、このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するステップとを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔通信ネットワークに使用される通信技術に関する。限定はされないが、特に、アドホックネットワークに適用される。
【背景技術】
【0002】
アドホックネットワークは、固定インフラストラクチャの全くない通信ネットワークである。いくつかの数の無線局には、無線発信(emission)手段及び/又は受信手段と、アドホックネットワークのノードを形成するための適切なプロトコルとが備えられている。
【0003】
アドホックネットワークを構成するこれらの局は、固定又はポータブルコンピュータ、ポケットコンピュータ、携帯電話、ビークル(vehicle)、家庭用電気製品などの形態をとっている。また、発信−受信手段は、センサ又はアクチュエータなどの単純な物体に設けることができる。したがって、センサのアドホックネットワークによって、例えば、装置の監視又は制御を目的として、情報収集を実行することができる。
【0004】
アドホックネットワークの成功は、ネットワークのノードを構成している局の寿命に、大きく依存している。ノードは、一般に、電池(一般に高価で、かつ、交換又は再充電することが困難又は不可能でさえある)によって電力供給されるので、特に、エネルギ節約は、長寿命のセンサネットワークを設計するための重要な要素である。
【0005】
従来の転送媒体(例えば、IEEE802.11)に対するアクセスプロトコルは、無線発信局が恒常的にターンオンされて、常に信号を受信する準備ができていることを必要とする。この「受信準備(ready to receive)」モードは、エネルギを多量に消費する。しかし、チャネル上に転送が存在しない場合、エネルギは、この受動リスニング(又は、「アイドルリスニング(idle listening)」)によって浪費される。この問題点は、アドホックタイプ(大部分の場合にチャネルが空いている)の通信量の少ないセンサネットワークにおいて、特に重大である。
【0006】
この問題点を解決するため、受動リスニングのオーバヘッドコストを削減することができる方法が存在する。「受動リスニング」という表現は、エネルギ消費だが、受信ノードによる無線チャネルに対する無益な活動リスニング、即ち、リスニング中に、この受信ノードを意図した信号を受信することのないリスニングを意味することが理解される。
【0007】
既知の方法の中で考えられるのは、受信ノードが断続的に無線チャネルをリスニングすることに基づく方法である。次いで、一般に、発信された信号は、後にデータフレームが続くプリアンブル(preamble)を有している。その方法は、プリアンブルサンプリング方法と呼ばれている。
【0008】
図1には、概略的な方法で、時間軸tに沿った信号111(そのようなプリアンブルサンプリングプロトコルに基づき、受信ノードRに向けて、発信ノードEによって無線チャネル上に発信される)が示されている。信号111は、プリアンブル115(例えば、既知のビットパターンの反復を含むフレーム)と、データフレーム113とを具備している。
【0009】
最初から、ノードの「活動無線リスニングモード」は、その無線受信手段が起動されるときのノードの動作に一致し(ノードに転送された信号が存在する場合に、エネルギを消費し、したがって、信号を受信することができる)、一方で、「非活動無線リスニングモード」は、その無線受信手段が待機中であり、かつ、エネルギを消費しないときのノードの動作に一致していることが注目される。
【0010】
受信ノードRは、ネットワークの各受信ノードのように、所定の継続時間(時間軸tに沿った四角形129によって表された)の短時間でかつ周期的な起動の瞬間には、活動無線リスニングモード(無線ターンオン)である。2つの連続する起動の瞬間129の開始を分離した時間は、T’wに等しい。これらの起動の瞬間129は、長い起動間の期間127(受信ノードが非活動無線リスニングモード(無線ターンオフ)である期間であり、このとき、無線リスニングタスクに対して、エネルギは消費されていない)によって、間隔を空けられている。受信ノードの起動の瞬間は、必ずしも同時に起こる必要はない。
【0011】
起動の瞬間129中、チャネルをリスニングし、かつ、チャネル上に転送された信号が存在するか否かを判断するために、受信ノードRは、一定時間活動無線リスニングモードに切り替わる。
【0012】
チャネルが空いていると受信ノードRが判断した場合、それは、瞬間129の終わりに、非活動無線リスニング状態(無線ターンオフ)に戻る。他方では、リスニングの瞬間129に、少なくとも1つの所定ビットパターンの存在を検出した場合、それは、そこからチャネル上にプリアンブルの存在を推定し、かつ、それがデータフレーム113(プリアンブル115(期間117)に続く)を受信するまで、活動無線リスニングモードを維持し、適切であれば、リスニングの瞬間129を超過する。
【0013】
データ113を受信した以降、受信ノードRは非活動無線リスニング状態に戻る。
【0014】
したがって、この種のプロトコルでは、受動リスニングを減少させ、その結果、エネルギを節約するために、ノードは、大部分の時間を非活動無線リスニングモードに使用する。
【0015】
加えて、ノードがデータフレームをディスパッチすることを所望するとき、それは、はじめに、チャネルをリスニングする。チャネルが占有されていると判断した場合、それは、チャネルが空くまで、リスニングを継続する。他方では、チャネルが空いていると判断した場合、それは、プリアンブル、次いで、データフレームをディスパッチする。全ての可能性のある受信ノードが、プリアンブルの発信中に、活動リスニングモードに切り替わり、その結果、データ(プリアンブルに続く)を確実に受信することができるように、プリアンブルの継続時間は、少なくともT’wに等しくなければならない。
【0016】
したがって、ノードがプリアンブルを検出するとき、データフレームを受信するために、データフレームが受信されるまで、チャネルを連続的にリスニングしなければならない。
【0017】
加えて、上記した受信機Rの手順に類似した方法で、受信機も無線チャネルを断続的にリスニングすることに基づくWOR又はウェイクオンラジオ(Wake-on-Radio)手順(Chipcon AS, CC1100/CC2500 Wake on Radio Application Note (Rev 1.0), 2005年6月)が既知である。
【0018】
WOR手順によれば、発信ノードEがデータフレーム123を転送したいとき、それは、このデータフレームに先立って、データフレームの一連のコピーを発信する。
【0019】
第1に、いわゆる「確認応答なし(no acknowledge)」モードでは、WOR手順は、デーフレームのn個の連続コピーを発信ノードE’によってディスパッチするステップからなり、それは、期間T”w(2つの連続した起動の瞬間の開始を分離した)以上の期間にわたって広がっている。
【0020】
第2に、いわゆる「確認応答付き(with acknowledge)」モードでは、受信ノードR’(データフレームが意図された)によって、ディスパッチされた確認応答を受信するとすぐに、発信ノードE’は、データフレームのディスパッチを停止する。
【0021】
したがって、第2モードでは、発信ノードE’は、無線チャネル上に、データフレームのn個の事前のコピー1231,1232,...,123nの最大値をディスパッチし、nは所定の数(例えば、検討される事例では、nは5に等しい)である。データフレーム123iをディスパッチした以降、データフレームの受信によってディスパッチされる確認応答信号を検出するように、発信ノードE’は、時間スパンTACK中に無線チャネルをリスニングする。この時間スパンTACKの終了に、それが確認応答信号を検出しない場合、それがデータフレームの5個のコピーをディスパッチするまで、それは、データフレームの新規コピーなどをディスパッチする。他方では、発信ノードE’が確認応答信号を受信する場合、それは、データフレームのコピーの発信を停止する。
【0022】
図2に説明された特定の事例では、発信ノードE’は、データフレーム1231,1232及び1233の3個の第1コピーをディスパッチしている。チャネルリスニング中(データフレームの第3コピーの発信に続く)、発信ノードE’は、チャネル上に、データフレーム受信ノードR’によってディスパッチされた確認応答信号114の転送を検出する。したがって、それは、データフレームの第4コピー及び第5コピーをディスパッチしない。
【0023】
受信ノード側(受信ノードR’)は、起動の瞬間中(時間軸tに沿った四角形139によって表され、長い起動間の期間137によって間隔を空けられている)、活動無線リスニングモード(無線ターンオン)である。2つの連続した起動の瞬間の開始を分離した継続時間は、Tw2秒に等しい。その間、受信ノードR’は、非活動無線リスニングモードである。
【0024】
受信ノードR’は、Tw2秒毎に起動して、チャネル上に転送された信号が存在するか否かをチェックする。このため、ノードは、期間139中に活動無線リスニングモードに切り替わり、チャネルをリスニングする。ノードがチャネルは空いていると判断した場合、それは、非活動無線リスニング状態(無線ターンオフ)に戻る。他方では、リスニング期間139中にチャネルが占有されていることを検出した場合、必要な動作(データフレームを示すヘッダビットの検出、同期ビットの検出、フレームが破損していないことのチェック)を実行して、無線チャネル上に発信された全体の正確なデータフレームを受信する。データフレームの正確な受信以降、受信ノードR’は、確認応答信号をディスパッチし、次いで、非活動無線リスニング状態に戻る。
【0025】
図2に示すように、受信ノードR’は、このコピーの転送の開始時に、活動無線リスニングモードではなかったので、データフレーム(発信ノードE’によってディスパッチされた)の第1コピー1231を正確に受信することができていない。受信ノードR’は、データフレーム1232の第2コピーの転送中、非活動無線リスニングモードである。他方では、それは、起動の瞬間139中、データフレームの第3コピー1233の転送の開始を検出し、かつ、この第3コピーの受信の最後まで、活動リスニングモードを維持する。その後、それは、発信モードに切り替わって、チャネル上に、発信ノードE’を意図した確認応答信号114を発信する。
【0026】
WOR手順のこの第2モードの利点は、確認応答信号のディスパッチがディスパッチされたデータフレームの正確な受信を保証することである。確認応答がない場合、発信ノードE’は、データフレームを再度ディスパッチするよう決定することができる。
【0027】
起動の瞬間139の継続時間は、データフレームiのコピーの転送の開始と、次のコピーi+1の転送の開始とを分離した時間に、少なくとも等しいように固定されている。即ち、発信機が確認応答信号を待機する過程におけるフレームの転送時間の合計、及び、時間TACKの合計に等しい。
【0028】
時間TACKがリスニング期間139の継続時間を考慮するので、通信量が少ないほど、これらの起動の瞬間中に、受信ノードの受動リスニングが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
したがって、特に、このデータフレームを発信する以前に、一連のデータフレームのコピーを発信する場合、大量にエネルギを消費する受信ノードの受動リスニングを減少させ、一方では、信号(データフレームの正確な転送を確認応答する)の後者によって、ディスパッチさせる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0030】
このため、第1態様によれば、本発明は、チャネル上に交互に発信するように構成された少なくとも2つのノード間の無線チャネル上の通信方法を提案し、データフレームを転送する目的で、次のステップを具備している。
1)2つのノード(発信機と呼ばれる)のうちの1つによって、一連のフレームを有するプリアンブル(後にデータフレームが続く)を含む信号を生成するステップ(プリアンブルの少なくとも1つの第1フレームは、データフレームのコピーを有し、かつ、データフレームから前記第1フレームを分離したプリアンブルのフレームの数を示している)
2)発信ノードによって、このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するステップ
【0031】
次いで、その確認応答信号をディスパッチするために、数の表示によって、受信ノードは、第1フレームの受信からすぐに、非活動リスニングモードにそれ自体をセットすることができ、かつ、信号の発信の終了に、その起動を予測することができる。したがって、受動リスニングを減少させることができる。
【0032】
したがって、データフレームを有する信号の発信は、一括して実行することができる。即ち、データフレームの2つの連続したコピーの各発信の間には期間がない。発信機が、スタンバイ(確認応答信号を待機している)にチャネルをポーリングする間(したがって、ここでは、TACKはゼロに等しい)、確認応答信号を検出するように、発信ノードを活動リスニングモードに切り替えるステップは、完全な信号のディスパッチ以降にだけ実行される。その結果、リスニングの周期的な起動の継続時間は、WOR手順の第2モードに対して削減され、この結果、ノードの受動リスニング時間は削減される。
【0033】
1態様では、方法は、前記第1フレームを他のノード(受信機と呼ばれる)によって受信するステップに続いて、さらに次のステップを具備している。
1)受信したフレームによって示された数の関数として、信号のデータフレームの発信の完了までの時間スパンを決定するステップ
2)前記決定された時間スパン中に、受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップ
【0034】
この構成の効果によって、受動リスニングを削減し、その結果、エネルギ消費を削減することができる。
【0035】
1態様では、一連のフレームのうちの1フレームを他のノード(受信機と呼ばれる)によって受信するステップに続いて、方法は、次のステップを具備している。
1)前記受信した第1フレームによって示された数の関数として、信号のデータフレームの発信の完了までの時間スパンを決定するステップ
2)前記決定された時間スパンの終わりに、前記受信した第1フレームに関して、受信の確認応答を発信するステップ
【0036】
したがって、受信ノードは、受信したデータフレームの転送、及び/又は、そのコピーのうちの少なくとも1つによって、いつ無線チャネルがもはや占有されていないかから決定することができる。したがって、確認応答信号を発信する目的で、チャネルが空いているか否かを検出するために、チャネルをポーリングすることによって、エネルギを費やす必要はない。
【0037】
1態様では、方法は、無線発信手段を備えたノードによって、信号(プリアンブルとデータフレームとを有する)の生成の少なくとも1つの第1モード、及び、少なくとも1つの第2モードの間のモードを選択するステップを具備し、プリアンブルは、一連のフレーム(データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示し、かつ、選択されたモードをさらに示している、少なくとも1つの第1フレームを備えた)を有している。
【0038】
第1モードは、上記した通りである。信号(第2モードに基づき生成された)のプリアンブル内の一連のフレームのフレームは、データフレームに対して縮小されたデータサイズである。
【0039】
したがって、方法は、選択されたモードに基づき信号を生成するステップと、ノードによって、このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するステップとを具備している。
【0040】
したがって、そのような方法によって、多様な要因の関数として、無線チャネル上に発信するステップを構成することが可能である。プリアンブル内に発信されたフレームは、受信ノードがデータフレームを受信することができるように選択されたモード、又は、生成の第1モードの場合のコピーに関して、必要な情報を有している。
【0041】
1態様では、方法は、発信ノードによって、無線チャネル上の転送誤差率を決定するステップを具備し、信号の生成モードは、少なくともこの決定された誤差率の関数として、前記ノードによって選択される。
【0042】
したがって、特に、生成された信号は、使用された無線チャネルの特徴に適している。
【0043】
一連のフレームのうちの1フレームを他のノード(受信機と呼ばれる)によって受信するステップに続いて、方法は、次のステップを具備していることが好ましい。
1)受信したフレームによって示されたモードを読み出すステップ
2)前記受信したフレームによって示されたフレームの数の関数として、信号のデータフレームの発信までの時間スパンを決定するステップ
3)決定された時間スパンの関数として、計算された期間中に、受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップ
4)前記受信したフレームによって示されたモードが第2モードである場合、計算された期間の終わりに、前記データフレームを受信するために、受信ノードを活動無線リスニングモードに切り替えるステップ
【0044】
この構成によって、受動リスニングを減少させることができる。データフレームを受信するために、プリアンブルに続くデータフレームを検出するまで、受信ノードは、無線チャネルをリスニングする必要はない。
【0045】
1態様では、方法は、さらに次のステップを具備している。
1)他のノード(受信機と呼ばれる)によって、チャネル上の転送誤差率を決定するステップ
2)受信ノードによって、少なくとも決定された誤差率の関数として、プリアンブル(一連のフレームを有し、かつ、後にデータフレームが続く)を含む信号を受信する少なくとも1つの第1モード、及び、少なくとも1つの第2モードの間のモードを選択するステップ
【0046】
この態様によれば、受信の第1モードでは、受信ノードがチャネル上にプリアンブルフレームの転送を検出した場合、前記ノードは、プリアンブルの正確なフレームを受信するまでか、又は、チャネルが空いていると受信ノードが決定するまで、活動無線リスニングモードを維持する。永続的な受信については、受信の第2モードでは、受信ノードがチャネル上にプリアンブルのフレームの転送を検出した場合、ノードは、プリアンブルの不正確なフレームの受信以降に、非活動無線リスニングモードに切り替わるが、プリアンブルの少なくとも1つのフレームは、不正確なフレーム以降に、チャネル上に発信される。非永続的な受信については、これらの永続的又は非永続的な受信の行動(behavior)は、ノードが発信及び/又は受信に費やした時間(したがって、その結果のエネルギ消費)、及び、交換の信頼性(チャネル上の誤差の確率に依存している)に対して効果を有する。
【0047】
したがって、ノードによる受信モードの選択によって、ネットワーク内の各ノードの受信を構成することができる。
【0048】
信号を生成する第1モード及び第2モードの間の発信ノードによる選択は、誤差率(他のノードとの交換を除き、前記発信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する)の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることが好ましい。この構成によって、エネルギ消費のさらに大幅な削減を可能にする。
【0049】
信号を受信する第1モード及び第2モードの間の受信ノードによる選択は、誤差率(他のノードとの交換を除き、前記受信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する)の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることが好ましい。この構成によって、エネルギ消費のさらに大幅な削減を可能にする。
【0050】
1態様では、信号を生成する第1モード及び第2モードの間の選択は、誤差確率の関数として推定されたエネルギ消費を表す値と、誤差確率の関数として推定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、固定の転送信頼性閾値との中から、1又は複数の要素の関数として行われる。
【0051】
1態様では、信号を受信する第1モード及び第2モードの間の選択は、誤差確率の関数として推定されたエネルギ消費を表す値と、誤差確率の関数として推定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、固定の転送信頼性閾値との中から、1又は複数の要素の関数として行われる。
【0052】
エネルギ消費と、例えば、ネットワークの技術的なオペレータによって保証された転送信頼性の値との間の制御された妥協は、このようになされ得る。
【0053】
第2態様によれば、本発明は、半二重(half-duplex)の無線通信チャネル上に発信可能なノードを形成するための発信局を提案する。この発信局は、
1)データフレームを転送する目的で、一連のフレームを有し、後にデータフレームが続くプリアンブルを含む信号を、生成するように構成された生成手段と(一連のフレームのうちの少なくとも1つの第1フレームは、データフレームのコピーを有し、かつ、データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示している)、
2)このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するように構成された無線発信手段と
を具備している。
【0054】
第3態様によれば、本発明は、無線チャネルを断続的にリスニング可能なノードを形成する受信局を提案する。この受信局は、
1)無線受信手段と、
2)受信中に、無線受信手段によって、データフレームのコピーを含む少なくとも1つの第1フレームを決定するための手段と、
3)決定された時間スパン中に、ノードの無線受信手段を非活動無線リスニングモードに切り替えさせるように構成された制御手段と
を具備し、
この第1フレームは、チャネル上に発信された信号のプリアンブルの一連のフレームのうちの1フレームであり、
前記信号は、後に前記データフレームが続く前記プリアンブルを有し、
信号のデータフレームの発信の完了までの時間スパンを、データフレームからこの第1フレームを分離した一連のフレームのフレームの数を示す受信第1フレームから読み出された数の関数として決定する。
【0055】
第4態様によれば、本発明は、無線チャネル上に発信可能なノードを形成するため、発信局内にインストールされるコンピュータプログラムを提案する。このプログラムは、データフレームを転送するため、この発信局の処理手段によるプログラムの実行中に、方法(本発明の第1態様に基づき、かつ、発信局に行う義務のある)のステップを実行するための命令を具備している。
【0056】
第5態様によれば、本発明は、無線チャネルを断続的にリスニング可能なノードを形成するように、受信局内にインストールされるコンピュータプログラムを提案する。このプログラムは、この受信局の処理手段によるプログラムの実行中に、方法(本発明の第1態様に基づき、かつ、受信局に行う義務のある)のステップを実行するための命令を具備している。
【0057】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明からより明確になる。以下の説明は、単に説明的であって、かつ、添付図面と併せて理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】従来技術を示した図である。
【図2】従来技術を示した図である。
【図3】図3は、本発明が適用可能なアドホック無線ネットワーク図である。
【図4a】図4aは、本発明の実施例のDFPモードに基づき発信された信号Sを表している。
【図4b】図4bは、図4aに示された信号Sの転送中のノードの無線活動を表している。
【図5a】図5aは、本発明の実施例のMFPモードに基づき発信された信号S’を表している。
【図5b】図5bは、図5aに示された信号S’の転送中のノードの無線活動を表している。
【図6】図6は、本発明の実施例において、発信された信号のプリアンブルのフレームの構造を表している。
【図7】図7は、ノードによって実行された本発明に基づく方法のステップのフローチャートである。
【図8】図8は、ノードの周期的な起動を表している。
【図9】図9は、無線チャネル上の誤差の確率関数として、無線活動(発信の活動と受信の活動とを含む)の平均の継続時間を示すグラフを表している。
【図10】図10は、無線チャネル上の誤差の確率関数として、転送信頼性を表している。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図3は、検討される実施例(各々がアドホックネットワーク1のノードを構成することを意図する複数の発信―受信局2を備えたアドホックネットワーク)における遠隔通信ネットワーク1を表している。
【0060】
ノード2は、共有の無線チャネル4を経由して、隣接するノードと信号を交換するため、物理層及びリンク層(OSIモデルの層1及び層2)の処理オペレーションを確実に行う処理モジュール5と、発信/受信モジュール6とを備えている。発信/受信モジュール6は、アンテナ6’にリンクされる。発信/受信モジュール6は、制御手段7によって、ターンオン/ターンオフされる。
【0061】
ノード2(例えば、ノードX)がデータフレームTDを隣接するノードYに転送しなければならないとき、ノードXの処理モジュール5は、対応する信号を生成する。この信号は、後にデータフレームTDが続くプリアンブルを有している。次いで、ノードXは、その無線インターフェースモジュール6及びそのアンテナ6’を経由して、無線チャネル4上に、このように生成された信号を転送する。
【0062】
特に、図7に示すように、データフレームがノード2によって転送されなければならないとき、はじめに、ノードXの処理モジュール5は、ノードXによって隣接するノードと交換された信号に基づき、無線チャネル4上の転送誤差率TEXを推定する。
【0063】
次いで、ノードXの処理モジュール5は、この推定された転送誤差率TEXの関数として、生成MFP(Micro Frame Preamble:マイクロフレームプリアンブル)及びDFP(Data Frame Preamble:データフレームプリアンブル)の2つのモードの中から、信号の生成のモードを選択する。選択ルールは後述される。
【0064】
その後、処理モジュール5は、選択された生成モードに従って、信号を生成する。
【0065】
次いで、選択された生成モードがDFPモードである場合、処理モジュール5は、信号Sを構成する。この信号Sは、時間tの関数として無線チャネル4上に発信されたように、図4aに示されている。それは、後にデータフレームTDが続く、プリアンブル8を有している。プリアンブル8は、k個(kは1以上の整数)の一連のフレームTD1,TD2...TDkを有している。一連のフレームの各フレームTDi(i=1〜k)8は、データフレームTDのコピーと、データフレームTD(プリアンブル8に続く)からフレームTDiを分離した一連のフレームの数の表示とを有している。
【0066】
例えば、検討される実施例では、各フレームTDi(i=1〜k)は、フレームの専用フィールド内に数(k−i)を有している。
【0067】
次いで、このように生成された信号Sは、チャネル4上に発信するため、ノードXのアンテナ6に転送される。フレームTDi(i=1〜k)及びデータフレームTDは、順次かつ連続的に一括して発信される。特に、ノードXは、プリアンブルのフレームTDi(i=1〜k)の発信と、次のフレームTDi+1の発信との間に、活動無線リスニングモードに切り替わらない。
【0068】
次いで、選択された生成モードがMFPモードである場合、無線インターフェースモジュール5は、信号S’を構築する。この信号S’は、時間tの関数として無線チャネル4上に発信されたように、図5aに示されている。S’は、後にデータフレームTDが続くプリアンブル8’を有している。プリアンブル8’は、m*k個(mは厳密に1以上の整数)の一連のマイクロフレームTM1,TM2,...TMm*kを有している。マイクロフレームは、データフレームTDに対して、縮小された長さである。一連の各マイクロフレームTMj(j=1〜m*k)は、データフレームTD(プリアンブル8’に続く)からフレームを分離した一連のマイクロフレームの数の表示を有している。例えば、検討される実施例では、各フレームTMj(j=1〜m*k)は、フレームの専用フィールド内に数(m*k−j)を有している。
【0069】
次いで、このように生成された信号S’は、チャネル4上に発信するため、ノードXのアンテナ6に転送される。さらに、検討される実施例では、フレームTMj(j=1〜m*k)は、データフレームTDのシグネチャ(signature)(例えば、データフレームTDにハッシュ関数を適用して取得された)を有している。
【0070】
検討される実施例では、無線インターフェースモジュール5によって生成された信号S,S’のプリアンブル8,8’の各フレーム(DFPモードに対してTDi(i=1〜k)及びMFPモードに対してTMj(j=1〜m*k))は、図6に示したフィールドを有している。
【0071】
したがって、処理モジュール5は、フレーム(TDi(i=1〜k)又はTMj(j=1〜m*k))内に、
1)「TYPE」フィールド20:選択された生成モード(MFP又はDFP)と、
2)「DESTINATION」フィールド21:信号S,S’を受信したノードYのMACアドレスと、
3)「N°」フィールド22:データフレームTD(プリアンブルに続く)から検討されるフレームを分離したプリアンブルのフレームの数の表示(即ち、この場合には、DFPモードのフレームTDi(i=1〜k)に対して(k−i)、及び、MFPモードのフレームTMj(j=1〜m*k)に対して(m*k−j)である)と、
4)「CONTENT」フィールド23:DFPモードのフレームTDi(i=1〜k)に対してデータフレームTDのコピー、及び、MFPモードのフレームTMj(j=1〜m*k)に対してデータフレームTDのシグネチャと
を示す。
【0072】
各ノード2は、起動の瞬間に活動無線リスニングモード(無線ターンオン)になり、かつ、起動の瞬間の間に非活動無線リスニングモード(無線ターンオフ)になるために構成されている。種々の受信ノードの活動及び非活動リスニングモードの瞬間は、必ずしも同時に起こる必要はない。制御手段7は、ノードをスリープ及び起動させるように構成されている。
【0073】
図8に示すように、ノード2は、起動の瞬間中(時間軸tに沿った四角形25によって表された)には、活動無線リスニングモード(無線ターンオン)であり、長い起動間の期間26(受信ノード2が非活動無線リスニングモードである期間)によって、間隔を空けられている。
【0074】
プリアンブル8,8’の継続時間は、継続時間Tw(ネットワーク1のノード2の連続する周期的な起動の瞬間の開始を分離した)以上であり、その過程では、ノードは活動無線リスニングモード(無線ターンオン)である。これによって、各ノードの起動の瞬間中に、プリアンブルがブロードキャストされることを保証することができる。
【0075】
したがって、説明された実施例では、プリアンブル8,8’の継続時間は、継続時間Twに等しい。Tw=m*k*fと仮定する。ここで、fは、MFPモードのマイクロフレームTMj(j=1〜m*k)の発信の継続時間に等しく、m*fは、DFPモードのフレームTDi(i=1〜k)の発信の継続時間に等しい。
【0076】
検討される実施例では、起動の瞬間25の継続時間(即ち、DFPモードにおいて生成されたプリアンブルのフレームTDiの継続時間)はm*f秒に等しい。
【0077】
本発明の実施例では、ノードYの無線インターフェースモジュールは、例えば、隣接するノードとノードYによって交換された信号に基づき、無線チャネル4上の転送誤差率TEYを定期的又は散発的に推定するように構成されている。
【0078】
次いで、図7に示すように、ノードYの無線インターフェースモジュール5は、この計測された誤差確率TEYの関数として、受信の2つのモード(PR(persistent reception:永続的な受信)及びNPR(non-persistent reception:非永続的な受信)と呼ばれる)の中から、受信モードを選択する。
【0079】
Tw秒毎に、ノード2(例えば、ノードY)は、その処理モジュール5を経由して、リスニングの瞬間25中に、無線チャネル4上に転送された信号が存在するか否かをチェックする。チャネル4が空いているとノードYが判断した場合、それは、リスニングの瞬間25の終了に、無線リスニングの非活動状態(無線ターンオフ)に戻る。
【0080】
他方では、リスニングの瞬間25中に、チャネルが占有されているとそれが検出した場合、それは、プリアンブルフレームを正確に受信させるようにオペレーション(特に、同期ビットの検出)を実行する。
【0081】
ノードYがNPR受信モードを選択している場合には、周期的な起動の瞬間25が終了しておらず、かつ、チャネルが占有されている間は、ノードYは、正確なプリアンブルフレーム(即ち、誤差がなく、フィールドが受信されているフレーム)を受信するために、無線チャネルをリスニングする。受信誤差は、例えば、周期的冗長検査又はCRCを用いて、ノードYによって検出される。次いで、周期的な起動の瞬間25の終了に、ノードYが正確なプリアンブルフレームを受信していないか、又は、事前の正確なフレームを現在受信していない場合、それ以降に1又は複数のプリアンブルのフレームが発信されても、それは、非活動リスニングモードに戻る。それがプリアンブルフレームを現在受信している場合、それは、その受信を終了し、次いで、非活動無線リスニングモードに戻る。
【0082】
ノードYがPR受信モードを選択している場合には、ノードYは、無線チャネルが空いていない間に、正確なプリアンブルフレームを受信しようとする。したがって、周期的な起動の瞬間25中に開始したプリアンブルの転送が、周期的な起動の瞬間25以降も継続する場合、ノードYは、周期的な起動の瞬間25を超過しても、活動無線リスニングモードを維持する。
【0083】
いったんプリアンブルフレームが正確に受信されると、PR又はNPR受信モードでは、ノードYは、非活動無線リスニングモードに切り替わる。
【0084】
その処理モジュール5を経由して、ノードYは、受信したプリアンブルフレームから、「TYPE」フィールド20、「DESTINATION」フィールド21、「N°」フィールド22及び「CONTENT」フィールド23の内容を抽出する。
【0085】
次いで、「TYPE」フィールド20がMFP生成モードを示す場合、ノードYの処理モジュール5は、受信したフレーム(例えば、図5aに表された信号S’のプリアンブル8’のマイクロフレームTMj)の「DESTINATION」フィールド21から抽出された内容が、ノードYのMACアドレスに実際に一致していることをチェックする。
【0086】
この場合には、次いで、ノードYの処理モジュール5は、フィールド23内に含まれたデータフレームTDのシグネチャを用いて、データフレームのデータが以前にまだ受信されていないことをチェックする(例えば、既に受信したデータフレームのシグネチャが、ノードYのメモリ内に格納されている)。
【0087】
それらがまだ受信されていない場合、ノードYの処理モジュール5は、フィールド22内に示された数の関数、及び、マイクロフレームの転送の既知の継続時間の関数として、プリアンブル8’の転送の最後までのチャネルの占有TMFPの継続時間を決定する。次いで、それは、この継続時間をノード2の制御手段7に提供する。
【0088】
図5bは、図5aに示されたように、信号S’の転送中に、ノードYの網掛けされたゾーンとして、無線ターンオンを伴う無線活動の期間を表している。次いで、ノードYの制御手段7は、非活動リスニングモードが、プリアンブルのマイクロフレームTMjの受信の最後から、チャネルの占有TMFPのこの継続時間の最後まで、継続するように命令し、かつ、ノードYが、この継続時間TMFPの終わりに、活動リスニングモードに切り替わり、データフレームTDを受信するように命令する。
【0089】
データフレームTDの受信が完了すると、確認応答信号ACKがノードYによって発信され、次いで、ノードYの制御手段7は、次の周期的な起動の瞬間25まで、非活動リスニングモードに戻ることを命令する。
【0090】
したがって、ノードYは、データフレームTDを受信するために、データフレームTD(図5に示された信号S内のプリアンブル8’に続く)の転送中に、活動リスニングモードである。
【0091】
したがって、プリアンブル部(プリアンブル8’のマイクロフレームTMjに続く)の転送中に、非活動リスニングモードが引き起こされ、受動リスニングが削減され、それにも拘らず、その転送以前にノードYを起動する命令によって、データフレームTD(信号S内のプリアンブル8’に続く)を受信することができる。
【0092】
「DESTINATION」フィールド21から抽出された内容がそのMACアドレスに一致していない場合か、又は、ノードYが、シグネチャを用いて、データフレームTDのデータが既に受信されていることを決定している場合には、ノードYは、次の周期的な起動の瞬間25まで、非活動無線リスニングモードを維持する。
【0093】
次いで、「TYPE」フィールド20がDFP生成モードを示す場合、ノードYの処理モジュール5は、受信したプリアンブルフレームの「CONT」フィールド23から、例えば、信号S(図4aに表示された)のプリアンブル8のフレームTD2、データフレームTDのデータのコピーを抽出する。
【0094】
ノードYの処理モジュール5は、フィールド22内に示された数の関数、及び、DFPモードで生成されたプリアンブルのフレームの転送の既知の継続時間の関数として、信号Sの転送の最後までのチャネルの占有TDFPの継続時間を決定し、次いで、この継続時間をノードYの制御手段7に提供する。
【0095】
図4bは、図4aに示されたように、信号Sの転送中のノードYの網掛けされたゾーンとして、無線ターンオンを伴う無線活動の期間を表している。したがって、ノードYの制御手段7は、プリアンブルのフレームTD2の受信の最後から、チャネルの占有TDFPのこの継続時間の最後まで、非活動リスニングモードを継続するように命令し、かつ、空いている無線チャネル4上に、確認応答メッセージACK(ノードXを意図し、かつ、受信したデータに関係する)を発信するために、ノードYが、この継続時間の終わりに起動するように命令する。いったん確認応答信号が発信されると、ノードYの制御手段7は、次の周期的な起動の瞬間25まで、それが非活動リスニングモードに戻るように命令する。
【0096】
したがって、ノードYは、プリアンブル8の部分(フレームTD2に続く)の転送中、及び、データフレームTDの転送中に、非活動リスニングモードである。したがって、信号Sの転送が終了しているか否かを決定することに、ノードYがエネルギを消費することはなく、故に、チャネルを空け、かつ、確認応答信号をノードYによって転送することができる。ノードYの起動は、時間スパンTDFPの終わりにプログラムされる。
【0097】
確認応答信号ACKは、信号Sの転送の最後に発信される。したがって、ノードXは、プリアンブル8の2つのフレームTD2の発信間に、無線チャネルをリスニングする必要はない。ノード(信号Sのプリアンブル8のフレームを既に受信した)が、この受信の後に、好都合な瞬間(確認応答信号をディスパッチすることに適した)まで、非活動リスニングモードにトグルされるので、信号Sの後の確認応答信号ACKのこの転送は、受動リスニングを増加させない。
【0098】
さらに、周期的な起動の瞬間の時間は、プリアンブル8のフレームの発信の継続時間に減少し、ノードの受動リスニングを一層減少する(従来のWOR手順の時間TACKは、本発明の効果によってゼロに減少される)。
【0099】
従来技術で既知の多様な方法が、無線チャネル4上の転送誤差率を推定するのに使用可能であり、DFP及びMFPモードの中から信号生成のモードを選択するため、及び/又は、PR及びNPRモードの中から受信モードを選択するために使用される。
【0100】
1実施例では、転送誤差率は、このノードによってチャネル4上で受信したマイクロフレームに基づき、ノードによって推定される。それは、例えば、CRCを用いて、検出された不正確なマイクロフレームの数のノード2によって受信した合計のマイクロフレームの数に対する比率に等しく得られる。
【0101】
1実施例では、各隣接するノードとの交換に関する転送誤差率は、この隣接するノードを意図した信号の生成モードを選択するため、ノードによって計算される。したがって、隣接するノードに関する、そのような誤差率の計算には、ノードによって受信され、かつ、隣接するノードによって発信されたマイクロフレームだけが考慮される。
【0102】
各プリアンブル生成モードDFP,MFPは、各利点を有している。MFPモードでは、プリアンブルのマイクロフレーム内に示されたシリアル番号に基づき、受信ノードは、いつデータフレームが転送されるかを推定する。それは、宛先アドレスの関数として、それを受信するのに適しているか否かを推定する。それは、シグネチャの関数として、それを既に受信したか否かを決定することができる。同時に、それは、適切な場合、データフレームの転送中に、それ自体を非活動リスニングモードにすることを判断することができ、したがって、データフレームを受信しないと判断することによって、エネルギ消費を削減する。マイクロフレームの受信に対するリスニングの継続時間は短いが、データフレーム(一度だけ発信される)を受信するため、活動モードに戻る必要がある。データフレームが正確に受信されていない場合、データフレームを含む信号S又はS’のリターンの可能性(possible return)を待機する必要がある。
【0103】
DFPモードでは、起動の瞬間のノードが、データフレーム又はコピーを直接受信することに利点がある。それは、それを受信した後に、起動する必要がない。さらに、データフレームの複製によって転送の信頼性を増す。しかし、ノードは、無関係なデータの受信を回避することができないので、それによって、不必要なエネルギを消費する。
【0104】
加えて、永続/非永続的な各受信モードは、各利点を有している。例えば、エネルギ消費削減の点から見ると、非永続的な受信モードは、高い誤差率を有するチャネル、及び/又は、誤差が散発的な瞬間にバーストを生じる(次いで、受信ノードが誤差バースト中にその無線オフになる)場合に有利であるが、永続的な受信モードは、低い誤差率を有するチャネルに有利である。
【0105】
本発明の1実施例では、ノードは、MFP及びDFP信号生成モードの中から、及び/又は、PR及びNPR受信モードの中から、チャネル4上で計測された転送誤差率の関数として、及び、図9及び図10に示された曲線うちの少なくとも1つの関数として、モードを選択する。
【0106】
図9には、無線チャネル上の誤差に関係したマイクロフレームの確率の関数として、DFP又はMFP生成モード、及び、PR又はNPR受信モードを使用したネットワークのノードに対する無線活動TXの平均継続時間(発信TTX及び受信TRXにおいて無線活動の継続時間を有する)が示されている。したがって、4つの曲線は、4つの動作モード(PR/DFP,PR/MFP,NPR/DFP,NPR/MFP)に対応して示されている。無線活動の平均継続時間は、ノードによって消費されたエネルギに比例している。
【0107】
図10には、無線チャネル上の誤差に関係したマイクロフレームの確率の関数として、DFP又はMFP生成モード、及び、PR又はNPR受信モードを使用したネットワークのノードに対する平均転送信頼性Rが示されている。したがって、4つの曲線は、PR/DFP,PR/MFP,NPR/DFP,NPR/MFPを示している。
【0108】
特に、ネットワーク1などのネットワークでは、ノードは、いったんそれを意図したデータフレームをそれが受信すると、確認応答信号をディスパッチする。したがって、このデータフレームを転送したノードが確認応答を受信しない場合、ノードは、データフレームを有する信号S又はS’の転送(単一転送(simple transmission)と呼ばれる)を、そのような確認応答信号を受信するまでか、又は、データフレームを有する信号S又はS’の単一転送の所定の最大数nmaxを達成するまで繰り返す。平均転送信頼性は、データフレームの転送成功の確率(失敗した場合に、それをnmax回再転送する可能性を考慮した)である。
【0109】
図9及び図10に示された曲線は、BSC(Binary Symmetric Channel:対称二元通信路)タイプのチャネルに対して、プロットされ、各ビットが独立した一定の誤差確率を有している。nmaxの値は、3に等しく得られ、mは10に等しく(即ち、DFPモードに基づき生成されたプリアンブルのフレームTDiは、MFPモードに基づき生成されたプリアンブルのマイクロフレームTMi曲線の幅の10倍である)、かつ、k=20である。
【0110】
本発明の1実施例では、信号生成モード、及び/又は、信号の受信モードの選択は、以下の方法でノードによって実行される。
【0111】
TEをノードによって計測された誤差率と仮定する。図9及び/又は図10に示される曲線で、かつ、所定の制約が選択的に追加されたこの誤差率TEの関数として選択される動作モードを決定する。
【0112】
例えば、チャネル4上のノードによって計測された誤差率をTE=0.4と仮定する。動作モード選択のため、ノードによって考慮されるルールが、最小のエネルギ消費である場合、次いで、ノードは、NRP/MFP動作モード(計測された誤差率TEの値0.4に等しく得られる誤差確率に対して、最小のエネルギ消費を示す動作モードである)を選択する。
【0113】
他方では、動作モード選択のため、ノードによって考慮されるルールが、転送の最大信頼性である場合、次いで、ノードは、PR/DFP動作モード(計測された誤差率TEの値0.4に等しく得られる誤差確率に対して、転送の最大信頼性を示す動作モードである)を選択する。
【0114】
動作モードの1つでは、ノードによって考慮されるルールは、保証された信頼性閾値(threshold reliability value)に対する最小のエネルギ消費である。次いで、動作モードは、計測された誤差率TEに等しい誤差の確率pに対して、図9の曲線及び図10の曲線の関数として、選択される。
【0115】
検討される実施例では、図9及び図10の曲線は、以下に説明された方法でトレースされている。
【0116】
検討されるチャネルにおける信号S,S’の転送の失敗の確率をpfと仮定する。次いで、転送信頼性Rを
【0117】
【数1】
【0118】
とする。
【0119】
Tが、プリアンブル及びデータフレーム(T=m*k+m)を含む信号S,S’の単一転送に対する無線活動の継続時間である場合、次いで、このデータフレームの転送に対する無線活動の合計継続時間は、Ttxであり、
【0120】
【数2】
【0121】
となる。かつ、受信に対する無線活動の継続時間は、Trxであり、
【0122】
【数3】
【0123】
となる。ここで、S(それぞれF)は、ランダムな変数(成功した(それぞれ不成功の)単一転送の場合に、受信ノードが受信のために無線活動に使う時間を表している)である。
【0124】
その後、S,F及びpfの値は、4つの各動作モード(PR/DFP,PR/MFP,NPR/DFP,NPR/MFP)に対して決定される。
【0125】
NPR/DFPの場合、
【0126】
【数4】
【0127】
であり、ここで、Umは、
【0128】
【数5】
【0129】
におけるランダム変数の一様性(uniform)である。
【0130】
NPR/MFPの場合、
【0131】
【数6】
【0132】
であり、ここで、U1は、
【0133】
【数7】
【0134】
におけるランダム変数の一様性である。
【0135】
PR/DFPの場合、
【0136】
【数8】
【0137】
であり、ここで、
【0138】
【数9】
及び
【0139】
【数10】
【0140】
である。
【0141】
【数11】
【0142】
を用いて、ここで、Xは、プリアンブル転送中に受信された(タイプTD及びTDiの)破損したデータフレームの数を表している離散的なランダム変数であり、
【0143】
【数12】
【0144】
の場合、X/failure(それぞれX/success)は、単一転送失敗(それぞれ成功)を知っているプリアンブルにおいて、受信された破損したフレームの数を表している離散的なランダム変数である。変数X/failureは、
【0145】
【数13】
【0146】
を満足する。
【0147】
最後に、PR/DFPモードでは、
【0148】
【数14】
【0149】
及び
【0150】
【数15】
【0151】
であり、ここで、
【0152】
【数16】
【0153】
は、受信したマイクロフレームの数(破損しているか否かに拘わらず)を表しているランダム変数であり、かつ、
【0154】
【数17】
【0155】
を満足する。
【0156】
本発明の上記した実施例では、ネットワークの各ノードは、受信機及び発信機である。1実施例では、ノードは、発信機のみであるか又は受信機のみである。
【0157】
本発明に基づくノードによって実行される全て又は一部のステップは、ノードの処理手段、及び、コンピュータプログラムの対応する命令によって、実行中に1実施例において遂行される。
【0158】
したがって、本発明の実施例におけるノードを構成する方法は、アドホックネットワークの寿命を延ばすことが可能であり、かつ、より一般的には、遠隔通信ネットワークのエネルギ消費を削減可能である(ノードが、発信される信号の生成のそのモード、及び/又は、少なくとも無線チャネル上で計測された誤差率の関数として信号の受信のそのモードを構成することができ、かつ、適切であれば、一方では、転送の信頼性に課された制約に従うことによって)。
【符号の説明】
【0159】
1 アドホックネットワーク
2 発信―受信局
4 無線チャネル
5 処理モジュール
6 発信/受信モジュール
6’ アンテナ
7 制御手段
X,Y ノード
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔通信ネットワークに使用される通信技術に関する。限定はされないが、特に、アドホックネットワークに適用される。
【背景技術】
【0002】
アドホックネットワークは、固定インフラストラクチャの全くない通信ネットワークである。いくつかの数の無線局には、無線発信(emission)手段及び/又は受信手段と、アドホックネットワークのノードを形成するための適切なプロトコルとが備えられている。
【0003】
アドホックネットワークを構成するこれらの局は、固定又はポータブルコンピュータ、ポケットコンピュータ、携帯電話、ビークル(vehicle)、家庭用電気製品などの形態をとっている。また、発信−受信手段は、センサ又はアクチュエータなどの単純な物体に設けることができる。したがって、センサのアドホックネットワークによって、例えば、装置の監視又は制御を目的として、情報収集を実行することができる。
【0004】
アドホックネットワークの成功は、ネットワークのノードを構成している局の寿命に、大きく依存している。ノードは、一般に、電池(一般に高価で、かつ、交換又は再充電することが困難又は不可能でさえある)によって電力供給されるので、特に、エネルギ節約は、長寿命のセンサネットワークを設計するための重要な要素である。
【0005】
従来の転送媒体(例えば、IEEE802.11)に対するアクセスプロトコルは、無線発信局が恒常的にターンオンされて、常に信号を受信する準備ができていることを必要とする。この「受信準備(ready to receive)」モードは、エネルギを多量に消費する。しかし、チャネル上に転送が存在しない場合、エネルギは、この受動リスニング(又は、「アイドルリスニング(idle listening)」)によって浪費される。この問題点は、アドホックタイプ(大部分の場合にチャネルが空いている)の通信量の少ないセンサネットワークにおいて、特に重大である。
【0006】
この問題点を解決するため、受動リスニングのオーバヘッドコストを削減することができる方法が存在する。「受動リスニング」という表現は、エネルギ消費だが、受信ノードによる無線チャネルに対する無益な活動リスニング、即ち、リスニング中に、この受信ノードを意図した信号を受信することのないリスニングを意味することが理解される。
【0007】
既知の方法の中で考えられるのは、受信ノードが断続的に無線チャネルをリスニングすることに基づく方法である。次いで、一般に、発信された信号は、後にデータフレームが続くプリアンブル(preamble)を有している。その方法は、プリアンブルサンプリング方法と呼ばれている。
【0008】
図1には、概略的な方法で、時間軸tに沿った信号111(そのようなプリアンブルサンプリングプロトコルに基づき、受信ノードRに向けて、発信ノードEによって無線チャネル上に発信される)が示されている。信号111は、プリアンブル115(例えば、既知のビットパターンの反復を含むフレーム)と、データフレーム113とを具備している。
【0009】
最初から、ノードの「活動無線リスニングモード」は、その無線受信手段が起動されるときのノードの動作に一致し(ノードに転送された信号が存在する場合に、エネルギを消費し、したがって、信号を受信することができる)、一方で、「非活動無線リスニングモード」は、その無線受信手段が待機中であり、かつ、エネルギを消費しないときのノードの動作に一致していることが注目される。
【0010】
受信ノードRは、ネットワークの各受信ノードのように、所定の継続時間(時間軸tに沿った四角形129によって表された)の短時間でかつ周期的な起動の瞬間には、活動無線リスニングモード(無線ターンオン)である。2つの連続する起動の瞬間129の開始を分離した時間は、T’wに等しい。これらの起動の瞬間129は、長い起動間の期間127(受信ノードが非活動無線リスニングモード(無線ターンオフ)である期間であり、このとき、無線リスニングタスクに対して、エネルギは消費されていない)によって、間隔を空けられている。受信ノードの起動の瞬間は、必ずしも同時に起こる必要はない。
【0011】
起動の瞬間129中、チャネルをリスニングし、かつ、チャネル上に転送された信号が存在するか否かを判断するために、受信ノードRは、一定時間活動無線リスニングモードに切り替わる。
【0012】
チャネルが空いていると受信ノードRが判断した場合、それは、瞬間129の終わりに、非活動無線リスニング状態(無線ターンオフ)に戻る。他方では、リスニングの瞬間129に、少なくとも1つの所定ビットパターンの存在を検出した場合、それは、そこからチャネル上にプリアンブルの存在を推定し、かつ、それがデータフレーム113(プリアンブル115(期間117)に続く)を受信するまで、活動無線リスニングモードを維持し、適切であれば、リスニングの瞬間129を超過する。
【0013】
データ113を受信した以降、受信ノードRは非活動無線リスニング状態に戻る。
【0014】
したがって、この種のプロトコルでは、受動リスニングを減少させ、その結果、エネルギを節約するために、ノードは、大部分の時間を非活動無線リスニングモードに使用する。
【0015】
加えて、ノードがデータフレームをディスパッチすることを所望するとき、それは、はじめに、チャネルをリスニングする。チャネルが占有されていると判断した場合、それは、チャネルが空くまで、リスニングを継続する。他方では、チャネルが空いていると判断した場合、それは、プリアンブル、次いで、データフレームをディスパッチする。全ての可能性のある受信ノードが、プリアンブルの発信中に、活動リスニングモードに切り替わり、その結果、データ(プリアンブルに続く)を確実に受信することができるように、プリアンブルの継続時間は、少なくともT’wに等しくなければならない。
【0016】
したがって、ノードがプリアンブルを検出するとき、データフレームを受信するために、データフレームが受信されるまで、チャネルを連続的にリスニングしなければならない。
【0017】
加えて、上記した受信機Rの手順に類似した方法で、受信機も無線チャネルを断続的にリスニングすることに基づくWOR又はウェイクオンラジオ(Wake-on-Radio)手順(Chipcon AS, CC1100/CC2500 Wake on Radio Application Note (Rev 1.0), 2005年6月)が既知である。
【0018】
WOR手順によれば、発信ノードEがデータフレーム123を転送したいとき、それは、このデータフレームに先立って、データフレームの一連のコピーを発信する。
【0019】
第1に、いわゆる「確認応答なし(no acknowledge)」モードでは、WOR手順は、デーフレームのn個の連続コピーを発信ノードE’によってディスパッチするステップからなり、それは、期間T”w(2つの連続した起動の瞬間の開始を分離した)以上の期間にわたって広がっている。
【0020】
第2に、いわゆる「確認応答付き(with acknowledge)」モードでは、受信ノードR’(データフレームが意図された)によって、ディスパッチされた確認応答を受信するとすぐに、発信ノードE’は、データフレームのディスパッチを停止する。
【0021】
したがって、第2モードでは、発信ノードE’は、無線チャネル上に、データフレームのn個の事前のコピー1231,1232,...,123nの最大値をディスパッチし、nは所定の数(例えば、検討される事例では、nは5に等しい)である。データフレーム123iをディスパッチした以降、データフレームの受信によってディスパッチされる確認応答信号を検出するように、発信ノードE’は、時間スパンTACK中に無線チャネルをリスニングする。この時間スパンTACKの終了に、それが確認応答信号を検出しない場合、それがデータフレームの5個のコピーをディスパッチするまで、それは、データフレームの新規コピーなどをディスパッチする。他方では、発信ノードE’が確認応答信号を受信する場合、それは、データフレームのコピーの発信を停止する。
【0022】
図2に説明された特定の事例では、発信ノードE’は、データフレーム1231,1232及び1233の3個の第1コピーをディスパッチしている。チャネルリスニング中(データフレームの第3コピーの発信に続く)、発信ノードE’は、チャネル上に、データフレーム受信ノードR’によってディスパッチされた確認応答信号114の転送を検出する。したがって、それは、データフレームの第4コピー及び第5コピーをディスパッチしない。
【0023】
受信ノード側(受信ノードR’)は、起動の瞬間中(時間軸tに沿った四角形139によって表され、長い起動間の期間137によって間隔を空けられている)、活動無線リスニングモード(無線ターンオン)である。2つの連続した起動の瞬間の開始を分離した継続時間は、Tw2秒に等しい。その間、受信ノードR’は、非活動無線リスニングモードである。
【0024】
受信ノードR’は、Tw2秒毎に起動して、チャネル上に転送された信号が存在するか否かをチェックする。このため、ノードは、期間139中に活動無線リスニングモードに切り替わり、チャネルをリスニングする。ノードがチャネルは空いていると判断した場合、それは、非活動無線リスニング状態(無線ターンオフ)に戻る。他方では、リスニング期間139中にチャネルが占有されていることを検出した場合、必要な動作(データフレームを示すヘッダビットの検出、同期ビットの検出、フレームが破損していないことのチェック)を実行して、無線チャネル上に発信された全体の正確なデータフレームを受信する。データフレームの正確な受信以降、受信ノードR’は、確認応答信号をディスパッチし、次いで、非活動無線リスニング状態に戻る。
【0025】
図2に示すように、受信ノードR’は、このコピーの転送の開始時に、活動無線リスニングモードではなかったので、データフレーム(発信ノードE’によってディスパッチされた)の第1コピー1231を正確に受信することができていない。受信ノードR’は、データフレーム1232の第2コピーの転送中、非活動無線リスニングモードである。他方では、それは、起動の瞬間139中、データフレームの第3コピー1233の転送の開始を検出し、かつ、この第3コピーの受信の最後まで、活動リスニングモードを維持する。その後、それは、発信モードに切り替わって、チャネル上に、発信ノードE’を意図した確認応答信号114を発信する。
【0026】
WOR手順のこの第2モードの利点は、確認応答信号のディスパッチがディスパッチされたデータフレームの正確な受信を保証することである。確認応答がない場合、発信ノードE’は、データフレームを再度ディスパッチするよう決定することができる。
【0027】
起動の瞬間139の継続時間は、データフレームiのコピーの転送の開始と、次のコピーi+1の転送の開始とを分離した時間に、少なくとも等しいように固定されている。即ち、発信機が確認応答信号を待機する過程におけるフレームの転送時間の合計、及び、時間TACKの合計に等しい。
【0028】
時間TACKがリスニング期間139の継続時間を考慮するので、通信量が少ないほど、これらの起動の瞬間中に、受信ノードの受動リスニングが増加する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0029】
したがって、特に、このデータフレームを発信する以前に、一連のデータフレームのコピーを発信する場合、大量にエネルギを消費する受信ノードの受動リスニングを減少させ、一方では、信号(データフレームの正確な転送を確認応答する)の後者によって、ディスパッチさせる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0030】
このため、第1態様によれば、本発明は、チャネル上に交互に発信するように構成された少なくとも2つのノード間の無線チャネル上の通信方法を提案し、データフレームを転送する目的で、次のステップを具備している。
1)2つのノード(発信機と呼ばれる)のうちの1つによって、一連のフレームを有するプリアンブル(後にデータフレームが続く)を含む信号を生成するステップ(プリアンブルの少なくとも1つの第1フレームは、データフレームのコピーを有し、かつ、データフレームから前記第1フレームを分離したプリアンブルのフレームの数を示している)
2)発信ノードによって、このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するステップ
【0031】
次いで、その確認応答信号をディスパッチするために、数の表示によって、受信ノードは、第1フレームの受信からすぐに、非活動リスニングモードにそれ自体をセットすることができ、かつ、信号の発信の終了に、その起動を予測することができる。したがって、受動リスニングを減少させることができる。
【0032】
したがって、データフレームを有する信号の発信は、一括して実行することができる。即ち、データフレームの2つの連続したコピーの各発信の間には期間がない。発信機が、スタンバイ(確認応答信号を待機している)にチャネルをポーリングする間(したがって、ここでは、TACKはゼロに等しい)、確認応答信号を検出するように、発信ノードを活動リスニングモードに切り替えるステップは、完全な信号のディスパッチ以降にだけ実行される。その結果、リスニングの周期的な起動の継続時間は、WOR手順の第2モードに対して削減され、この結果、ノードの受動リスニング時間は削減される。
【0033】
1態様では、方法は、前記第1フレームを他のノード(受信機と呼ばれる)によって受信するステップに続いて、さらに次のステップを具備している。
1)受信したフレームによって示された数の関数として、信号のデータフレームの発信の完了までの時間スパンを決定するステップ
2)前記決定された時間スパン中に、受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップ
【0034】
この構成の効果によって、受動リスニングを削減し、その結果、エネルギ消費を削減することができる。
【0035】
1態様では、一連のフレームのうちの1フレームを他のノード(受信機と呼ばれる)によって受信するステップに続いて、方法は、次のステップを具備している。
1)前記受信した第1フレームによって示された数の関数として、信号のデータフレームの発信の完了までの時間スパンを決定するステップ
2)前記決定された時間スパンの終わりに、前記受信した第1フレームに関して、受信の確認応答を発信するステップ
【0036】
したがって、受信ノードは、受信したデータフレームの転送、及び/又は、そのコピーのうちの少なくとも1つによって、いつ無線チャネルがもはや占有されていないかから決定することができる。したがって、確認応答信号を発信する目的で、チャネルが空いているか否かを検出するために、チャネルをポーリングすることによって、エネルギを費やす必要はない。
【0037】
1態様では、方法は、無線発信手段を備えたノードによって、信号(プリアンブルとデータフレームとを有する)の生成の少なくとも1つの第1モード、及び、少なくとも1つの第2モードの間のモードを選択するステップを具備し、プリアンブルは、一連のフレーム(データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示し、かつ、選択されたモードをさらに示している、少なくとも1つの第1フレームを備えた)を有している。
【0038】
第1モードは、上記した通りである。信号(第2モードに基づき生成された)のプリアンブル内の一連のフレームのフレームは、データフレームに対して縮小されたデータサイズである。
【0039】
したがって、方法は、選択されたモードに基づき信号を生成するステップと、ノードによって、このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するステップとを具備している。
【0040】
したがって、そのような方法によって、多様な要因の関数として、無線チャネル上に発信するステップを構成することが可能である。プリアンブル内に発信されたフレームは、受信ノードがデータフレームを受信することができるように選択されたモード、又は、生成の第1モードの場合のコピーに関して、必要な情報を有している。
【0041】
1態様では、方法は、発信ノードによって、無線チャネル上の転送誤差率を決定するステップを具備し、信号の生成モードは、少なくともこの決定された誤差率の関数として、前記ノードによって選択される。
【0042】
したがって、特に、生成された信号は、使用された無線チャネルの特徴に適している。
【0043】
一連のフレームのうちの1フレームを他のノード(受信機と呼ばれる)によって受信するステップに続いて、方法は、次のステップを具備していることが好ましい。
1)受信したフレームによって示されたモードを読み出すステップ
2)前記受信したフレームによって示されたフレームの数の関数として、信号のデータフレームの発信までの時間スパンを決定するステップ
3)決定された時間スパンの関数として、計算された期間中に、受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップ
4)前記受信したフレームによって示されたモードが第2モードである場合、計算された期間の終わりに、前記データフレームを受信するために、受信ノードを活動無線リスニングモードに切り替えるステップ
【0044】
この構成によって、受動リスニングを減少させることができる。データフレームを受信するために、プリアンブルに続くデータフレームを検出するまで、受信ノードは、無線チャネルをリスニングする必要はない。
【0045】
1態様では、方法は、さらに次のステップを具備している。
1)他のノード(受信機と呼ばれる)によって、チャネル上の転送誤差率を決定するステップ
2)受信ノードによって、少なくとも決定された誤差率の関数として、プリアンブル(一連のフレームを有し、かつ、後にデータフレームが続く)を含む信号を受信する少なくとも1つの第1モード、及び、少なくとも1つの第2モードの間のモードを選択するステップ
【0046】
この態様によれば、受信の第1モードでは、受信ノードがチャネル上にプリアンブルフレームの転送を検出した場合、前記ノードは、プリアンブルの正確なフレームを受信するまでか、又は、チャネルが空いていると受信ノードが決定するまで、活動無線リスニングモードを維持する。永続的な受信については、受信の第2モードでは、受信ノードがチャネル上にプリアンブルのフレームの転送を検出した場合、ノードは、プリアンブルの不正確なフレームの受信以降に、非活動無線リスニングモードに切り替わるが、プリアンブルの少なくとも1つのフレームは、不正確なフレーム以降に、チャネル上に発信される。非永続的な受信については、これらの永続的又は非永続的な受信の行動(behavior)は、ノードが発信及び/又は受信に費やした時間(したがって、その結果のエネルギ消費)、及び、交換の信頼性(チャネル上の誤差の確率に依存している)に対して効果を有する。
【0047】
したがって、ノードによる受信モードの選択によって、ネットワーク内の各ノードの受信を構成することができる。
【0048】
信号を生成する第1モード及び第2モードの間の発信ノードによる選択は、誤差率(他のノードとの交換を除き、前記発信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する)の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることが好ましい。この構成によって、エネルギ消費のさらに大幅な削減を可能にする。
【0049】
信号を受信する第1モード及び第2モードの間の受信ノードによる選択は、誤差率(他のノードとの交換を除き、前記受信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する)の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることが好ましい。この構成によって、エネルギ消費のさらに大幅な削減を可能にする。
【0050】
1態様では、信号を生成する第1モード及び第2モードの間の選択は、誤差確率の関数として推定されたエネルギ消費を表す値と、誤差確率の関数として推定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、固定の転送信頼性閾値との中から、1又は複数の要素の関数として行われる。
【0051】
1態様では、信号を受信する第1モード及び第2モードの間の選択は、誤差確率の関数として推定されたエネルギ消費を表す値と、誤差確率の関数として推定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、固定の転送信頼性閾値との中から、1又は複数の要素の関数として行われる。
【0052】
エネルギ消費と、例えば、ネットワークの技術的なオペレータによって保証された転送信頼性の値との間の制御された妥協は、このようになされ得る。
【0053】
第2態様によれば、本発明は、半二重(half-duplex)の無線通信チャネル上に発信可能なノードを形成するための発信局を提案する。この発信局は、
1)データフレームを転送する目的で、一連のフレームを有し、後にデータフレームが続くプリアンブルを含む信号を、生成するように構成された生成手段と(一連のフレームのうちの少なくとも1つの第1フレームは、データフレームのコピーを有し、かつ、データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示している)、
2)このように生成された信号を、無線チャネル上に発信するように構成された無線発信手段と
を具備している。
【0054】
第3態様によれば、本発明は、無線チャネルを断続的にリスニング可能なノードを形成する受信局を提案する。この受信局は、
1)無線受信手段と、
2)受信中に、無線受信手段によって、データフレームのコピーを含む少なくとも1つの第1フレームを決定するための手段と、
3)決定された時間スパン中に、ノードの無線受信手段を非活動無線リスニングモードに切り替えさせるように構成された制御手段と
を具備し、
この第1フレームは、チャネル上に発信された信号のプリアンブルの一連のフレームのうちの1フレームであり、
前記信号は、後に前記データフレームが続く前記プリアンブルを有し、
信号のデータフレームの発信の完了までの時間スパンを、データフレームからこの第1フレームを分離した一連のフレームのフレームの数を示す受信第1フレームから読み出された数の関数として決定する。
【0055】
第4態様によれば、本発明は、無線チャネル上に発信可能なノードを形成するため、発信局内にインストールされるコンピュータプログラムを提案する。このプログラムは、データフレームを転送するため、この発信局の処理手段によるプログラムの実行中に、方法(本発明の第1態様に基づき、かつ、発信局に行う義務のある)のステップを実行するための命令を具備している。
【0056】
第5態様によれば、本発明は、無線チャネルを断続的にリスニング可能なノードを形成するように、受信局内にインストールされるコンピュータプログラムを提案する。このプログラムは、この受信局の処理手段によるプログラムの実行中に、方法(本発明の第1態様に基づき、かつ、受信局に行う義務のある)のステップを実行するための命令を具備している。
【0057】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の説明からより明確になる。以下の説明は、単に説明的であって、かつ、添付図面と併せて理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】従来技術を示した図である。
【図2】従来技術を示した図である。
【図3】図3は、本発明が適用可能なアドホック無線ネットワーク図である。
【図4a】図4aは、本発明の実施例のDFPモードに基づき発信された信号Sを表している。
【図4b】図4bは、図4aに示された信号Sの転送中のノードの無線活動を表している。
【図5a】図5aは、本発明の実施例のMFPモードに基づき発信された信号S’を表している。
【図5b】図5bは、図5aに示された信号S’の転送中のノードの無線活動を表している。
【図6】図6は、本発明の実施例において、発信された信号のプリアンブルのフレームの構造を表している。
【図7】図7は、ノードによって実行された本発明に基づく方法のステップのフローチャートである。
【図8】図8は、ノードの周期的な起動を表している。
【図9】図9は、無線チャネル上の誤差の確率関数として、無線活動(発信の活動と受信の活動とを含む)の平均の継続時間を示すグラフを表している。
【図10】図10は、無線チャネル上の誤差の確率関数として、転送信頼性を表している。
【発明を実施するための形態】
【0059】
図3は、検討される実施例(各々がアドホックネットワーク1のノードを構成することを意図する複数の発信―受信局2を備えたアドホックネットワーク)における遠隔通信ネットワーク1を表している。
【0060】
ノード2は、共有の無線チャネル4を経由して、隣接するノードと信号を交換するため、物理層及びリンク層(OSIモデルの層1及び層2)の処理オペレーションを確実に行う処理モジュール5と、発信/受信モジュール6とを備えている。発信/受信モジュール6は、アンテナ6’にリンクされる。発信/受信モジュール6は、制御手段7によって、ターンオン/ターンオフされる。
【0061】
ノード2(例えば、ノードX)がデータフレームTDを隣接するノードYに転送しなければならないとき、ノードXの処理モジュール5は、対応する信号を生成する。この信号は、後にデータフレームTDが続くプリアンブルを有している。次いで、ノードXは、その無線インターフェースモジュール6及びそのアンテナ6’を経由して、無線チャネル4上に、このように生成された信号を転送する。
【0062】
特に、図7に示すように、データフレームがノード2によって転送されなければならないとき、はじめに、ノードXの処理モジュール5は、ノードXによって隣接するノードと交換された信号に基づき、無線チャネル4上の転送誤差率TEXを推定する。
【0063】
次いで、ノードXの処理モジュール5は、この推定された転送誤差率TEXの関数として、生成MFP(Micro Frame Preamble:マイクロフレームプリアンブル)及びDFP(Data Frame Preamble:データフレームプリアンブル)の2つのモードの中から、信号の生成のモードを選択する。選択ルールは後述される。
【0064】
その後、処理モジュール5は、選択された生成モードに従って、信号を生成する。
【0065】
次いで、選択された生成モードがDFPモードである場合、処理モジュール5は、信号Sを構成する。この信号Sは、時間tの関数として無線チャネル4上に発信されたように、図4aに示されている。それは、後にデータフレームTDが続く、プリアンブル8を有している。プリアンブル8は、k個(kは1以上の整数)の一連のフレームTD1,TD2...TDkを有している。一連のフレームの各フレームTDi(i=1〜k)8は、データフレームTDのコピーと、データフレームTD(プリアンブル8に続く)からフレームTDiを分離した一連のフレームの数の表示とを有している。
【0066】
例えば、検討される実施例では、各フレームTDi(i=1〜k)は、フレームの専用フィールド内に数(k−i)を有している。
【0067】
次いで、このように生成された信号Sは、チャネル4上に発信するため、ノードXのアンテナ6に転送される。フレームTDi(i=1〜k)及びデータフレームTDは、順次かつ連続的に一括して発信される。特に、ノードXは、プリアンブルのフレームTDi(i=1〜k)の発信と、次のフレームTDi+1の発信との間に、活動無線リスニングモードに切り替わらない。
【0068】
次いで、選択された生成モードがMFPモードである場合、無線インターフェースモジュール5は、信号S’を構築する。この信号S’は、時間tの関数として無線チャネル4上に発信されたように、図5aに示されている。S’は、後にデータフレームTDが続くプリアンブル8’を有している。プリアンブル8’は、m*k個(mは厳密に1以上の整数)の一連のマイクロフレームTM1,TM2,...TMm*kを有している。マイクロフレームは、データフレームTDに対して、縮小された長さである。一連の各マイクロフレームTMj(j=1〜m*k)は、データフレームTD(プリアンブル8’に続く)からフレームを分離した一連のマイクロフレームの数の表示を有している。例えば、検討される実施例では、各フレームTMj(j=1〜m*k)は、フレームの専用フィールド内に数(m*k−j)を有している。
【0069】
次いで、このように生成された信号S’は、チャネル4上に発信するため、ノードXのアンテナ6に転送される。さらに、検討される実施例では、フレームTMj(j=1〜m*k)は、データフレームTDのシグネチャ(signature)(例えば、データフレームTDにハッシュ関数を適用して取得された)を有している。
【0070】
検討される実施例では、無線インターフェースモジュール5によって生成された信号S,S’のプリアンブル8,8’の各フレーム(DFPモードに対してTDi(i=1〜k)及びMFPモードに対してTMj(j=1〜m*k))は、図6に示したフィールドを有している。
【0071】
したがって、処理モジュール5は、フレーム(TDi(i=1〜k)又はTMj(j=1〜m*k))内に、
1)「TYPE」フィールド20:選択された生成モード(MFP又はDFP)と、
2)「DESTINATION」フィールド21:信号S,S’を受信したノードYのMACアドレスと、
3)「N°」フィールド22:データフレームTD(プリアンブルに続く)から検討されるフレームを分離したプリアンブルのフレームの数の表示(即ち、この場合には、DFPモードのフレームTDi(i=1〜k)に対して(k−i)、及び、MFPモードのフレームTMj(j=1〜m*k)に対して(m*k−j)である)と、
4)「CONTENT」フィールド23:DFPモードのフレームTDi(i=1〜k)に対してデータフレームTDのコピー、及び、MFPモードのフレームTMj(j=1〜m*k)に対してデータフレームTDのシグネチャと
を示す。
【0072】
各ノード2は、起動の瞬間に活動無線リスニングモード(無線ターンオン)になり、かつ、起動の瞬間の間に非活動無線リスニングモード(無線ターンオフ)になるために構成されている。種々の受信ノードの活動及び非活動リスニングモードの瞬間は、必ずしも同時に起こる必要はない。制御手段7は、ノードをスリープ及び起動させるように構成されている。
【0073】
図8に示すように、ノード2は、起動の瞬間中(時間軸tに沿った四角形25によって表された)には、活動無線リスニングモード(無線ターンオン)であり、長い起動間の期間26(受信ノード2が非活動無線リスニングモードである期間)によって、間隔を空けられている。
【0074】
プリアンブル8,8’の継続時間は、継続時間Tw(ネットワーク1のノード2の連続する周期的な起動の瞬間の開始を分離した)以上であり、その過程では、ノードは活動無線リスニングモード(無線ターンオン)である。これによって、各ノードの起動の瞬間中に、プリアンブルがブロードキャストされることを保証することができる。
【0075】
したがって、説明された実施例では、プリアンブル8,8’の継続時間は、継続時間Twに等しい。Tw=m*k*fと仮定する。ここで、fは、MFPモードのマイクロフレームTMj(j=1〜m*k)の発信の継続時間に等しく、m*fは、DFPモードのフレームTDi(i=1〜k)の発信の継続時間に等しい。
【0076】
検討される実施例では、起動の瞬間25の継続時間(即ち、DFPモードにおいて生成されたプリアンブルのフレームTDiの継続時間)はm*f秒に等しい。
【0077】
本発明の実施例では、ノードYの無線インターフェースモジュールは、例えば、隣接するノードとノードYによって交換された信号に基づき、無線チャネル4上の転送誤差率TEYを定期的又は散発的に推定するように構成されている。
【0078】
次いで、図7に示すように、ノードYの無線インターフェースモジュール5は、この計測された誤差確率TEYの関数として、受信の2つのモード(PR(persistent reception:永続的な受信)及びNPR(non-persistent reception:非永続的な受信)と呼ばれる)の中から、受信モードを選択する。
【0079】
Tw秒毎に、ノード2(例えば、ノードY)は、その処理モジュール5を経由して、リスニングの瞬間25中に、無線チャネル4上に転送された信号が存在するか否かをチェックする。チャネル4が空いているとノードYが判断した場合、それは、リスニングの瞬間25の終了に、無線リスニングの非活動状態(無線ターンオフ)に戻る。
【0080】
他方では、リスニングの瞬間25中に、チャネルが占有されているとそれが検出した場合、それは、プリアンブルフレームを正確に受信させるようにオペレーション(特に、同期ビットの検出)を実行する。
【0081】
ノードYがNPR受信モードを選択している場合には、周期的な起動の瞬間25が終了しておらず、かつ、チャネルが占有されている間は、ノードYは、正確なプリアンブルフレーム(即ち、誤差がなく、フィールドが受信されているフレーム)を受信するために、無線チャネルをリスニングする。受信誤差は、例えば、周期的冗長検査又はCRCを用いて、ノードYによって検出される。次いで、周期的な起動の瞬間25の終了に、ノードYが正確なプリアンブルフレームを受信していないか、又は、事前の正確なフレームを現在受信していない場合、それ以降に1又は複数のプリアンブルのフレームが発信されても、それは、非活動リスニングモードに戻る。それがプリアンブルフレームを現在受信している場合、それは、その受信を終了し、次いで、非活動無線リスニングモードに戻る。
【0082】
ノードYがPR受信モードを選択している場合には、ノードYは、無線チャネルが空いていない間に、正確なプリアンブルフレームを受信しようとする。したがって、周期的な起動の瞬間25中に開始したプリアンブルの転送が、周期的な起動の瞬間25以降も継続する場合、ノードYは、周期的な起動の瞬間25を超過しても、活動無線リスニングモードを維持する。
【0083】
いったんプリアンブルフレームが正確に受信されると、PR又はNPR受信モードでは、ノードYは、非活動無線リスニングモードに切り替わる。
【0084】
その処理モジュール5を経由して、ノードYは、受信したプリアンブルフレームから、「TYPE」フィールド20、「DESTINATION」フィールド21、「N°」フィールド22及び「CONTENT」フィールド23の内容を抽出する。
【0085】
次いで、「TYPE」フィールド20がMFP生成モードを示す場合、ノードYの処理モジュール5は、受信したフレーム(例えば、図5aに表された信号S’のプリアンブル8’のマイクロフレームTMj)の「DESTINATION」フィールド21から抽出された内容が、ノードYのMACアドレスに実際に一致していることをチェックする。
【0086】
この場合には、次いで、ノードYの処理モジュール5は、フィールド23内に含まれたデータフレームTDのシグネチャを用いて、データフレームのデータが以前にまだ受信されていないことをチェックする(例えば、既に受信したデータフレームのシグネチャが、ノードYのメモリ内に格納されている)。
【0087】
それらがまだ受信されていない場合、ノードYの処理モジュール5は、フィールド22内に示された数の関数、及び、マイクロフレームの転送の既知の継続時間の関数として、プリアンブル8’の転送の最後までのチャネルの占有TMFPの継続時間を決定する。次いで、それは、この継続時間をノード2の制御手段7に提供する。
【0088】
図5bは、図5aに示されたように、信号S’の転送中に、ノードYの網掛けされたゾーンとして、無線ターンオンを伴う無線活動の期間を表している。次いで、ノードYの制御手段7は、非活動リスニングモードが、プリアンブルのマイクロフレームTMjの受信の最後から、チャネルの占有TMFPのこの継続時間の最後まで、継続するように命令し、かつ、ノードYが、この継続時間TMFPの終わりに、活動リスニングモードに切り替わり、データフレームTDを受信するように命令する。
【0089】
データフレームTDの受信が完了すると、確認応答信号ACKがノードYによって発信され、次いで、ノードYの制御手段7は、次の周期的な起動の瞬間25まで、非活動リスニングモードに戻ることを命令する。
【0090】
したがって、ノードYは、データフレームTDを受信するために、データフレームTD(図5に示された信号S内のプリアンブル8’に続く)の転送中に、活動リスニングモードである。
【0091】
したがって、プリアンブル部(プリアンブル8’のマイクロフレームTMjに続く)の転送中に、非活動リスニングモードが引き起こされ、受動リスニングが削減され、それにも拘らず、その転送以前にノードYを起動する命令によって、データフレームTD(信号S内のプリアンブル8’に続く)を受信することができる。
【0092】
「DESTINATION」フィールド21から抽出された内容がそのMACアドレスに一致していない場合か、又は、ノードYが、シグネチャを用いて、データフレームTDのデータが既に受信されていることを決定している場合には、ノードYは、次の周期的な起動の瞬間25まで、非活動無線リスニングモードを維持する。
【0093】
次いで、「TYPE」フィールド20がDFP生成モードを示す場合、ノードYの処理モジュール5は、受信したプリアンブルフレームの「CONT」フィールド23から、例えば、信号S(図4aに表示された)のプリアンブル8のフレームTD2、データフレームTDのデータのコピーを抽出する。
【0094】
ノードYの処理モジュール5は、フィールド22内に示された数の関数、及び、DFPモードで生成されたプリアンブルのフレームの転送の既知の継続時間の関数として、信号Sの転送の最後までのチャネルの占有TDFPの継続時間を決定し、次いで、この継続時間をノードYの制御手段7に提供する。
【0095】
図4bは、図4aに示されたように、信号Sの転送中のノードYの網掛けされたゾーンとして、無線ターンオンを伴う無線活動の期間を表している。したがって、ノードYの制御手段7は、プリアンブルのフレームTD2の受信の最後から、チャネルの占有TDFPのこの継続時間の最後まで、非活動リスニングモードを継続するように命令し、かつ、空いている無線チャネル4上に、確認応答メッセージACK(ノードXを意図し、かつ、受信したデータに関係する)を発信するために、ノードYが、この継続時間の終わりに起動するように命令する。いったん確認応答信号が発信されると、ノードYの制御手段7は、次の周期的な起動の瞬間25まで、それが非活動リスニングモードに戻るように命令する。
【0096】
したがって、ノードYは、プリアンブル8の部分(フレームTD2に続く)の転送中、及び、データフレームTDの転送中に、非活動リスニングモードである。したがって、信号Sの転送が終了しているか否かを決定することに、ノードYがエネルギを消費することはなく、故に、チャネルを空け、かつ、確認応答信号をノードYによって転送することができる。ノードYの起動は、時間スパンTDFPの終わりにプログラムされる。
【0097】
確認応答信号ACKは、信号Sの転送の最後に発信される。したがって、ノードXは、プリアンブル8の2つのフレームTD2の発信間に、無線チャネルをリスニングする必要はない。ノード(信号Sのプリアンブル8のフレームを既に受信した)が、この受信の後に、好都合な瞬間(確認応答信号をディスパッチすることに適した)まで、非活動リスニングモードにトグルされるので、信号Sの後の確認応答信号ACKのこの転送は、受動リスニングを増加させない。
【0098】
さらに、周期的な起動の瞬間の時間は、プリアンブル8のフレームの発信の継続時間に減少し、ノードの受動リスニングを一層減少する(従来のWOR手順の時間TACKは、本発明の効果によってゼロに減少される)。
【0099】
従来技術で既知の多様な方法が、無線チャネル4上の転送誤差率を推定するのに使用可能であり、DFP及びMFPモードの中から信号生成のモードを選択するため、及び/又は、PR及びNPRモードの中から受信モードを選択するために使用される。
【0100】
1実施例では、転送誤差率は、このノードによってチャネル4上で受信したマイクロフレームに基づき、ノードによって推定される。それは、例えば、CRCを用いて、検出された不正確なマイクロフレームの数のノード2によって受信した合計のマイクロフレームの数に対する比率に等しく得られる。
【0101】
1実施例では、各隣接するノードとの交換に関する転送誤差率は、この隣接するノードを意図した信号の生成モードを選択するため、ノードによって計算される。したがって、隣接するノードに関する、そのような誤差率の計算には、ノードによって受信され、かつ、隣接するノードによって発信されたマイクロフレームだけが考慮される。
【0102】
各プリアンブル生成モードDFP,MFPは、各利点を有している。MFPモードでは、プリアンブルのマイクロフレーム内に示されたシリアル番号に基づき、受信ノードは、いつデータフレームが転送されるかを推定する。それは、宛先アドレスの関数として、それを受信するのに適しているか否かを推定する。それは、シグネチャの関数として、それを既に受信したか否かを決定することができる。同時に、それは、適切な場合、データフレームの転送中に、それ自体を非活動リスニングモードにすることを判断することができ、したがって、データフレームを受信しないと判断することによって、エネルギ消費を削減する。マイクロフレームの受信に対するリスニングの継続時間は短いが、データフレーム(一度だけ発信される)を受信するため、活動モードに戻る必要がある。データフレームが正確に受信されていない場合、データフレームを含む信号S又はS’のリターンの可能性(possible return)を待機する必要がある。
【0103】
DFPモードでは、起動の瞬間のノードが、データフレーム又はコピーを直接受信することに利点がある。それは、それを受信した後に、起動する必要がない。さらに、データフレームの複製によって転送の信頼性を増す。しかし、ノードは、無関係なデータの受信を回避することができないので、それによって、不必要なエネルギを消費する。
【0104】
加えて、永続/非永続的な各受信モードは、各利点を有している。例えば、エネルギ消費削減の点から見ると、非永続的な受信モードは、高い誤差率を有するチャネル、及び/又は、誤差が散発的な瞬間にバーストを生じる(次いで、受信ノードが誤差バースト中にその無線オフになる)場合に有利であるが、永続的な受信モードは、低い誤差率を有するチャネルに有利である。
【0105】
本発明の1実施例では、ノードは、MFP及びDFP信号生成モードの中から、及び/又は、PR及びNPR受信モードの中から、チャネル4上で計測された転送誤差率の関数として、及び、図9及び図10に示された曲線うちの少なくとも1つの関数として、モードを選択する。
【0106】
図9には、無線チャネル上の誤差に関係したマイクロフレームの確率の関数として、DFP又はMFP生成モード、及び、PR又はNPR受信モードを使用したネットワークのノードに対する無線活動TXの平均継続時間(発信TTX及び受信TRXにおいて無線活動の継続時間を有する)が示されている。したがって、4つの曲線は、4つの動作モード(PR/DFP,PR/MFP,NPR/DFP,NPR/MFP)に対応して示されている。無線活動の平均継続時間は、ノードによって消費されたエネルギに比例している。
【0107】
図10には、無線チャネル上の誤差に関係したマイクロフレームの確率の関数として、DFP又はMFP生成モード、及び、PR又はNPR受信モードを使用したネットワークのノードに対する平均転送信頼性Rが示されている。したがって、4つの曲線は、PR/DFP,PR/MFP,NPR/DFP,NPR/MFPを示している。
【0108】
特に、ネットワーク1などのネットワークでは、ノードは、いったんそれを意図したデータフレームをそれが受信すると、確認応答信号をディスパッチする。したがって、このデータフレームを転送したノードが確認応答を受信しない場合、ノードは、データフレームを有する信号S又はS’の転送(単一転送(simple transmission)と呼ばれる)を、そのような確認応答信号を受信するまでか、又は、データフレームを有する信号S又はS’の単一転送の所定の最大数nmaxを達成するまで繰り返す。平均転送信頼性は、データフレームの転送成功の確率(失敗した場合に、それをnmax回再転送する可能性を考慮した)である。
【0109】
図9及び図10に示された曲線は、BSC(Binary Symmetric Channel:対称二元通信路)タイプのチャネルに対して、プロットされ、各ビットが独立した一定の誤差確率を有している。nmaxの値は、3に等しく得られ、mは10に等しく(即ち、DFPモードに基づき生成されたプリアンブルのフレームTDiは、MFPモードに基づき生成されたプリアンブルのマイクロフレームTMi曲線の幅の10倍である)、かつ、k=20である。
【0110】
本発明の1実施例では、信号生成モード、及び/又は、信号の受信モードの選択は、以下の方法でノードによって実行される。
【0111】
TEをノードによって計測された誤差率と仮定する。図9及び/又は図10に示される曲線で、かつ、所定の制約が選択的に追加されたこの誤差率TEの関数として選択される動作モードを決定する。
【0112】
例えば、チャネル4上のノードによって計測された誤差率をTE=0.4と仮定する。動作モード選択のため、ノードによって考慮されるルールが、最小のエネルギ消費である場合、次いで、ノードは、NRP/MFP動作モード(計測された誤差率TEの値0.4に等しく得られる誤差確率に対して、最小のエネルギ消費を示す動作モードである)を選択する。
【0113】
他方では、動作モード選択のため、ノードによって考慮されるルールが、転送の最大信頼性である場合、次いで、ノードは、PR/DFP動作モード(計測された誤差率TEの値0.4に等しく得られる誤差確率に対して、転送の最大信頼性を示す動作モードである)を選択する。
【0114】
動作モードの1つでは、ノードによって考慮されるルールは、保証された信頼性閾値(threshold reliability value)に対する最小のエネルギ消費である。次いで、動作モードは、計測された誤差率TEに等しい誤差の確率pに対して、図9の曲線及び図10の曲線の関数として、選択される。
【0115】
検討される実施例では、図9及び図10の曲線は、以下に説明された方法でトレースされている。
【0116】
検討されるチャネルにおける信号S,S’の転送の失敗の確率をpfと仮定する。次いで、転送信頼性Rを
【0117】
【数1】
【0118】
とする。
【0119】
Tが、プリアンブル及びデータフレーム(T=m*k+m)を含む信号S,S’の単一転送に対する無線活動の継続時間である場合、次いで、このデータフレームの転送に対する無線活動の合計継続時間は、Ttxであり、
【0120】
【数2】
【0121】
となる。かつ、受信に対する無線活動の継続時間は、Trxであり、
【0122】
【数3】
【0123】
となる。ここで、S(それぞれF)は、ランダムな変数(成功した(それぞれ不成功の)単一転送の場合に、受信ノードが受信のために無線活動に使う時間を表している)である。
【0124】
その後、S,F及びpfの値は、4つの各動作モード(PR/DFP,PR/MFP,NPR/DFP,NPR/MFP)に対して決定される。
【0125】
NPR/DFPの場合、
【0126】
【数4】
【0127】
であり、ここで、Umは、
【0128】
【数5】
【0129】
におけるランダム変数の一様性(uniform)である。
【0130】
NPR/MFPの場合、
【0131】
【数6】
【0132】
であり、ここで、U1は、
【0133】
【数7】
【0134】
におけるランダム変数の一様性である。
【0135】
PR/DFPの場合、
【0136】
【数8】
【0137】
であり、ここで、
【0138】
【数9】
及び
【0139】
【数10】
【0140】
である。
【0141】
【数11】
【0142】
を用いて、ここで、Xは、プリアンブル転送中に受信された(タイプTD及びTDiの)破損したデータフレームの数を表している離散的なランダム変数であり、
【0143】
【数12】
【0144】
の場合、X/failure(それぞれX/success)は、単一転送失敗(それぞれ成功)を知っているプリアンブルにおいて、受信された破損したフレームの数を表している離散的なランダム変数である。変数X/failureは、
【0145】
【数13】
【0146】
を満足する。
【0147】
最後に、PR/DFPモードでは、
【0148】
【数14】
【0149】
及び
【0150】
【数15】
【0151】
であり、ここで、
【0152】
【数16】
【0153】
は、受信したマイクロフレームの数(破損しているか否かに拘わらず)を表しているランダム変数であり、かつ、
【0154】
【数17】
【0155】
を満足する。
【0156】
本発明の上記した実施例では、ネットワークの各ノードは、受信機及び発信機である。1実施例では、ノードは、発信機のみであるか又は受信機のみである。
【0157】
本発明に基づくノードによって実行される全て又は一部のステップは、ノードの処理手段、及び、コンピュータプログラムの対応する命令によって、実行中に1実施例において遂行される。
【0158】
したがって、本発明の実施例におけるノードを構成する方法は、アドホックネットワークの寿命を延ばすことが可能であり、かつ、より一般的には、遠隔通信ネットワークのエネルギ消費を削減可能である(ノードが、発信される信号の生成のそのモード、及び/又は、少なくとも無線チャネル上で計測された誤差率の関数として信号の受信のそのモードを構成することができ、かつ、適切であれば、一方では、転送の信頼性に課された制約に従うことによって)。
【符号の説明】
【0159】
1 アドホックネットワーク
2 発信―受信局
4 無線チャネル
5 処理モジュール
6 発信/受信モジュール
6’ アンテナ
7 制御手段
X,Y ノード
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのノード(2)間の無線チャネル上の通信方法であって、前記チャネル上に交互に発信するように構成され、データフレーム(TD)を転送する目的で、
1)発信機と呼ばれる前記2つのノードのうちの1つによって、後に前記データフレーム(TD)が続く、一連のフレーム(TDi)を有するプリアンブルを含む信号(S)を生成するステップと、
2)前記発信ノードによって、このように生成された前記信号を、前記無線チャネル上に発信するステップと
を具備し、
前記プリアンブルの少なくとも1つの第1フレームは、前記データフレームのコピーを有し、かつ、
前記データフレームから前記第1フレームを分離した前記プリアンブルのフレームの数を示すことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1フレーム(TD2)を受信機と呼ばれる他のノード(2)によって前記受信するステップに続いて、
1)前記受信した第1フレームによって示された数の関数として、前記信号の前記データフレームの前記発信の完了までの時間スパン(TDFP)を決定するステップと、
2)前記決定された時間スパン中に、前記受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップと
を具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1フレーム(TD2)を前記受信機(2)と呼ばれる他のノードによって前記受信するステップに続いて、
1)前記受信した第1フレームによって示された数の関数として、前記信号(S)の前記データフレーム(TD)の前記発信の完了までの時間スパン(TDFP)を決定するステップと、
2)前記決定された時間スパンの完了に、前記受信した第1フレームに関して、受信の確認応答(ACK)を発信するステップと
を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
1)無線発信手段を備えたノード(2)によって、プリアンブル(8,8’)及びデータフレーム(TD)を有する信号(S,S’)を生成する少なくとも1つの第1(DFP)モード、及び、少なくとも1つの第2(MFP)モードの間のモードを選択するステップと、
2)次いで、前記選択されたモードに基づき、前記信号を生成するステップと、
3)前記ノードによって、このように生成された信号を、前記無線チャネル上に発信するステップと
を具備し、
前記プリアンブルは、前記データフレームから前記第1フレームを分離した前記プリアンブルのフレームの数を示し、かつ、さらに、選択された前記モードを示す少なくとも1つの第1フレームを備えた一連のフレームを有し、
前記第1モードは、請求項1に基づき、
前記第2モードに基づき生成された前記信号の前記プリアンブル内の一連のフレームのフレームは、前記データフレームに対して、サイズを縮小されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記発信ノードによって、前記無線チャネル上の転送誤差率(TE)を決定するステップをさらに具備し、
前記信号の生成モードは、少なくとも前記決定された誤差率の関数として、前記ノードによって選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記受信機(2)と呼ばれる他のノードによって実行され、
1)前記第1フレームを受信するステップに続いて、前記受信したフレームによって示された前記モード(MFP,DFP)を読み出すステップと、
2)前記受信したフレームによって示された数の関数として、前記信号の前記データフレーム(TD)の発信までの時間スパン(TDFP,TMFP)を決定するステップと、
3)前記決定された時間スパン中に、前記受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップと、
4)前記受信したフレームによって示された前記モードが前記第2モード(MFP)である場合、前記データフレーム(TD)を受信するために、計算された期間の終わりに、前記受信ノードを活動無線リスニングモードに切り替えるステップと
を具備することを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
1)前記受信機と呼ばれる他のノード(2)によって、前記チャネル(4)上の転送誤差率(TE)を決定するステップと、
2)前記受信ノードによって、少なくとも前記決定された誤差率の関数として、一連のフレーム(TDi,TMj)を有し、後に前記データフレーム(TD)が続くプリアンブルを含む前記信号を受信する少なくとも1つの第1(PR)モード、及び、少なくとも1つの第2(NPR)モードの間のモードを選択するステップと
を具備し、
受信の前記第1モード(PR)では、前記受信ノードが前記チャネル上にプリアンブルフレームの転送を検出した場合、前記ノードは、それが前記プリアンブルの正確なフレームを受信するまでか、又は、前記チャネルが空いていると前記受信ノードが決定するまで、活動無線リスニングモードを維持し、かつ、
受信の前記第2モード(NPR)では、前記受信ノードが前記チャネル上にプリアンブルのフレームの転送を検出した場合、前記ノードは、前記プリアンブルの不正確なフレームの受信以降に、非活動無線リスニングモードに切り替わるが、前記プリアンブルの少なくとも1つのフレームは、前記不正確なフレーム以降に、前記チャネル上に発信されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記信号を生成する前記第1(DFP)モード、及び、前記第2(MFP)モードの間の前記発信ノードによる選択は、他のノードとの交換を除き、前記発信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する誤差率の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記信号を受信する前記第1(PR)モード、及び、前記第2(NPR)モードの間の前記受信ノードによる選択は、他のノードとの交換を除き、前記受信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する誤差率の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記信号を生成する前記第1(DFP)モード、及び、前記第2(MFP)モードの間の選択は、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたエネルギ消費を表す各値と、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、
固定の転送信頼性閾値と
の中からの1又は複数の要素の関数として行われることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記信号を受信する前記第1(PR)モード、及び、前記第2(NPR)モードの間の選択は、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたエネルギ消費を表す各値と、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、
固定の転送信頼性閾値と
の中からの1又は複数の要素の関数として行われることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
半二重の無線通信チャネル上に発信可能なノード(2)を形成するための発信局であって、前記局は、
1)データフレーム(TD)を転送する目的で、一連(8)のフレーム(TDi)を有し、後に前記データフレームが続くプリアンブルを含む信号を、生成するように構成された生成手段(5)と、
2)このように生成された前記信号を、前記無線チャネル上に発信するように構成された無線発信手段(6,6’)と
を具備し、
一連のフレームのうちの少なくとも1つの第1フレームは、前記データフレームのコピーを有し、かつ、
前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示すことを特徴とする局。
【請求項13】
無線チャネルを断続的にリスニング可能なノード(2)を形成するための受信局であって、前記局は、
1)無線受信手段(6,6’)と、
2)前記受信中に、前記無線受信手段によって、データフレームのコピーを含む少なくとも1つの第1フレームを決定するための手段(5)と、
3)前記決定された時間スパン中に、ノードの無線受信手段を非活動無線リスニングモードに切り替えさせるように構成された制御手段(7)と
を具備し、
前記第1フレームは、前記チャネル上に発信された信号のプリアンブルの一連のフレームうちの1フレームであり、
前記信号は、後に前記データフレームが続く前記プリアンブルを有し、
前記信号の前記データフレーム(TD)の発信の終わりまでの時間スパン(TDFP)を、前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームのフレームの数を示す前記受信第1フレームから読み出された数の関数として決定することを特徴とする局。
【請求項14】
請求項12に記載の発信局を備えた少なくとも1つのノードと、
請求項13に記載の受信局を備えた少なくとも1つのノードと
を備えたネットワーク。
【請求項15】
無線チャネル上に発信可能なノード(2)を形成するための発信局内にインストールされるコンピュータプログラムであって、
前記プログラムは、データフレームを転送するため、前記発信局の処理手段によるプログラムの実行中に、
1)後に前記データフレームが続く一連のフレームを有するプリアンブルを含む信号を生成するステップと、
2)このように生成された前記信号を、前記無線チャネル上に発信するステップと
を実行するための命令を具備し、
一連のフレームの少なくとも1つの第1フレームは、前記データフレームのコピーを有し、かつ、
前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示すことを特徴とするプログラム。
【請求項16】
無線チャネルを断続的にリスニング可能なノード(2)を形成するための無線受信手段(6,6’)を備えた受信局内にインストールされるコンピュータプログラムであって、
前記プログラムは、前記受信局の処理手段による前記プログラムの実行中に、
1)データフレーム(TD)のコピーを有する少なくとも1つの第1フレーム(TD2)を受信するステップと、
2)前記信号の前記データフレームの前記発信の完了までの時間スパン(TDFP)を、前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームのフレームの数を示す前記受信第1フレームから読み出された数の関数として決定するステップと、
3)前記決定された時間スパン中に、前記ノードの前記無線受信手段を非活動無線リスニングモードに切り替えるステップと
を実行するための命令を具備し、
前記第1フレームは、前記チャネル上に発信された信号(S)のプリアンブルの一連のフレーム(8)のうちの1フレームであり、
前記信号は、後に前記データフレーム(TD)が続く前記プリアンブルを有することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
少なくとも2つのノード(2)間の無線チャネル上の通信方法であって、前記チャネル上に交互に発信するように構成され、データフレーム(TD)を転送する目的で、
1)発信機と呼ばれる前記2つのノードのうちの1つによって、後に前記データフレーム(TD)が続く、一連のフレーム(TDi)を有するプリアンブルを含む信号(S)を生成するステップと、
2)前記発信ノードによって、このように生成された前記信号を、前記無線チャネル上に発信するステップと
を具備し、
前記プリアンブルの少なくとも1つの第1フレームは、前記データフレームのコピーを有し、かつ、
前記データフレームから前記第1フレームを分離した前記プリアンブルのフレームの数を示すことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第1フレーム(TD2)を受信機と呼ばれる他のノード(2)によって前記受信するステップに続いて、
1)前記受信した第1フレームによって示された数の関数として、前記信号の前記データフレームの前記発信の完了までの時間スパン(TDFP)を決定するステップと、
2)前記決定された時間スパン中に、前記受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップと
を具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1フレーム(TD2)を前記受信機(2)と呼ばれる他のノードによって前記受信するステップに続いて、
1)前記受信した第1フレームによって示された数の関数として、前記信号(S)の前記データフレーム(TD)の前記発信の完了までの時間スパン(TDFP)を決定するステップと、
2)前記決定された時間スパンの完了に、前記受信した第1フレームに関して、受信の確認応答(ACK)を発信するステップと
を具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
1)無線発信手段を備えたノード(2)によって、プリアンブル(8,8’)及びデータフレーム(TD)を有する信号(S,S’)を生成する少なくとも1つの第1(DFP)モード、及び、少なくとも1つの第2(MFP)モードの間のモードを選択するステップと、
2)次いで、前記選択されたモードに基づき、前記信号を生成するステップと、
3)前記ノードによって、このように生成された信号を、前記無線チャネル上に発信するステップと
を具備し、
前記プリアンブルは、前記データフレームから前記第1フレームを分離した前記プリアンブルのフレームの数を示し、かつ、さらに、選択された前記モードを示す少なくとも1つの第1フレームを備えた一連のフレームを有し、
前記第1モードは、請求項1に基づき、
前記第2モードに基づき生成された前記信号の前記プリアンブル内の一連のフレームのフレームは、前記データフレームに対して、サイズを縮小されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記発信ノードによって、前記無線チャネル上の転送誤差率(TE)を決定するステップをさらに具備し、
前記信号の生成モードは、少なくとも前記決定された誤差率の関数として、前記ノードによって選択されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記受信機(2)と呼ばれる他のノードによって実行され、
1)前記第1フレームを受信するステップに続いて、前記受信したフレームによって示された前記モード(MFP,DFP)を読み出すステップと、
2)前記受信したフレームによって示された数の関数として、前記信号の前記データフレーム(TD)の発信までの時間スパン(TDFP,TMFP)を決定するステップと、
3)前記決定された時間スパン中に、前記受信ノードを非活動無線リスニングモードに切り替えるステップと、
4)前記受信したフレームによって示された前記モードが前記第2モード(MFP)である場合、前記データフレーム(TD)を受信するために、計算された期間の終わりに、前記受信ノードを活動無線リスニングモードに切り替えるステップと
を具備することを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
1)前記受信機と呼ばれる他のノード(2)によって、前記チャネル(4)上の転送誤差率(TE)を決定するステップと、
2)前記受信ノードによって、少なくとも前記決定された誤差率の関数として、一連のフレーム(TDi,TMj)を有し、後に前記データフレーム(TD)が続くプリアンブルを含む前記信号を受信する少なくとも1つの第1(PR)モード、及び、少なくとも1つの第2(NPR)モードの間のモードを選択するステップと
を具備し、
受信の前記第1モード(PR)では、前記受信ノードが前記チャネル上にプリアンブルフレームの転送を検出した場合、前記ノードは、それが前記プリアンブルの正確なフレームを受信するまでか、又は、前記チャネルが空いていると前記受信ノードが決定するまで、活動無線リスニングモードを維持し、かつ、
受信の前記第2モード(NPR)では、前記受信ノードが前記チャネル上にプリアンブルのフレームの転送を検出した場合、前記ノードは、前記プリアンブルの不正確なフレームの受信以降に、非活動無線リスニングモードに切り替わるが、前記プリアンブルの少なくとも1つのフレームは、前記不正確なフレーム以降に、前記チャネル上に発信されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記信号を生成する前記第1(DFP)モード、及び、前記第2(MFP)モードの間の前記発信ノードによる選択は、他のノードとの交換を除き、前記発信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する誤差率の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記信号を受信する前記第1(PR)モード、及び、前記第2(NPR)モードの間の前記受信ノードによる選択は、他のノードとの交換を除き、前記受信ノードと前記隣接するノードとの間の交換の関数として、決定されたチャネルに関する誤差率の関数として、隣接するノードと交換する目的で実行されることを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記信号を生成する前記第1(DFP)モード、及び、前記第2(MFP)モードの間の選択は、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたエネルギ消費を表す各値と、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、
固定の転送信頼性閾値と
の中からの1又は複数の要素の関数として行われることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記信号を受信する前記第1(PR)モード、及び、前記第2(NPR)モードの間の選択は、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたエネルギ消費を表す各値と、
前記チャネル上の誤差確率の関数として決定されたネットワーク上の全体の転送信頼性の値と、
固定の転送信頼性閾値と
の中からの1又は複数の要素の関数として行われることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
半二重の無線通信チャネル上に発信可能なノード(2)を形成するための発信局であって、前記局は、
1)データフレーム(TD)を転送する目的で、一連(8)のフレーム(TDi)を有し、後に前記データフレームが続くプリアンブルを含む信号を、生成するように構成された生成手段(5)と、
2)このように生成された前記信号を、前記無線チャネル上に発信するように構成された無線発信手段(6,6’)と
を具備し、
一連のフレームのうちの少なくとも1つの第1フレームは、前記データフレームのコピーを有し、かつ、
前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示すことを特徴とする局。
【請求項13】
無線チャネルを断続的にリスニング可能なノード(2)を形成するための受信局であって、前記局は、
1)無線受信手段(6,6’)と、
2)前記受信中に、前記無線受信手段によって、データフレームのコピーを含む少なくとも1つの第1フレームを決定するための手段(5)と、
3)前記決定された時間スパン中に、ノードの無線受信手段を非活動無線リスニングモードに切り替えさせるように構成された制御手段(7)と
を具備し、
前記第1フレームは、前記チャネル上に発信された信号のプリアンブルの一連のフレームうちの1フレームであり、
前記信号は、後に前記データフレームが続く前記プリアンブルを有し、
前記信号の前記データフレーム(TD)の発信の終わりまでの時間スパン(TDFP)を、前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームのフレームの数を示す前記受信第1フレームから読み出された数の関数として決定することを特徴とする局。
【請求項14】
請求項12に記載の発信局を備えた少なくとも1つのノードと、
請求項13に記載の受信局を備えた少なくとも1つのノードと
を備えたネットワーク。
【請求項15】
無線チャネル上に発信可能なノード(2)を形成するための発信局内にインストールされるコンピュータプログラムであって、
前記プログラムは、データフレームを転送するため、前記発信局の処理手段によるプログラムの実行中に、
1)後に前記データフレームが続く一連のフレームを有するプリアンブルを含む信号を生成するステップと、
2)このように生成された前記信号を、前記無線チャネル上に発信するステップと
を実行するための命令を具備し、
一連のフレームの少なくとも1つの第1フレームは、前記データフレームのコピーを有し、かつ、
前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームの数を示すことを特徴とするプログラム。
【請求項16】
無線チャネルを断続的にリスニング可能なノード(2)を形成するための無線受信手段(6,6’)を備えた受信局内にインストールされるコンピュータプログラムであって、
前記プログラムは、前記受信局の処理手段による前記プログラムの実行中に、
1)データフレーム(TD)のコピーを有する少なくとも1つの第1フレーム(TD2)を受信するステップと、
2)前記信号の前記データフレームの前記発信の完了までの時間スパン(TDFP)を、前記データフレームから前記第1フレームを分離した一連のフレームのフレームの数を示す前記受信第1フレームから読み出された数の関数として決定するステップと、
3)前記決定された時間スパン中に、前記ノードの前記無線受信手段を非活動無線リスニングモードに切り替えるステップと
を実行するための命令を具備し、
前記第1フレームは、前記チャネル上に発信された信号(S)のプリアンブルの一連のフレーム(8)のうちの1フレームであり、
前記信号は、後に前記データフレーム(TD)が続く前記プリアンブルを有することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公表番号】特表2009−542070(P2009−542070A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515930(P2009−515930)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【国際出願番号】PCT/FR2007/051475
【国際公開番号】WO2007/148017
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(591034154)フランス・テレコム (290)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【国際出願番号】PCT/FR2007/051475
【国際公開番号】WO2007/148017
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(591034154)フランス・テレコム (290)
【Fターム(参考)】
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