説明

通信機能選択方法

【課題】プログラム実行部のアプリケーション等に変更があった場合であっても、通信接続部によって確実に接続先へ接続することができる通信機能選択方法を提供する。
【解決手段】TE2が通信ネットワーク経由で所定の接続先と接続を行うときに、通信関連機能部20が、通信端末3に対して所定の通信機能を用いた接続要求信号を送信する。TA30内の通信機能識別部50は、接続要求信号で用いられた通信機能(PDPtype)を識別する。TA30は、識別した通信機能(PDPtype)に対応する通信機能(PDPtype)を用いて、通信ネットワーク経由でTE2を所定の接続先へ接続する。このため、通信端末3のTA30は、TE2の通信関連機能部20が使用可能な通信機能(PDPtype)を識別することができ、識別した通信機能(PDPtype)を用いて所定の接続先へ接続することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラムを実行するプログラム実行部を、通信ネットワーク経由で接続先へ接続する通信システムにおける通信機能選択方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アプリケーションプログラムを実行するプログラム実行部を、通信ネットワークに接続する通信接続部がある。ここで、プログラム実行部として、例えば、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と言う。)等があり、通信接続部として、例えば、PCに接続して使用されるデータ通信カード等がある。このような、通信接続部は、プログラム実行部から通信ネットワークへの接続要求があると、接続要求された接続先に従って通信機能(例えば、IPv4,IPv6等)を選択し、選択した通信機能によってプログラム実行部を通信ネットワークに接続している。ここで、通信接続部は、プログラム実行部から接続要求される接続先毎に、どの通信機能を使用して接続を行うかが設定されたテーブルを予め備えており、予め備えられたテーブルに従って通信機能の選択を行っている。このような、テーブルを用いて通信機能を選択し、通信ネットワークへの接続を行うものとして、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−42460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、アプリケーションプログラムのバージョンアップや設定変更等により、プログラム実行部が所定の接続先へ接続する際に使用可能な通信機能が変更されることがある。しかしながら、従来の装置では、接続先毎に使用する通信方法が設定されたテーブルを予め備える構成であるため、所定の接続先への接続時にプログラム実行部が使用可能な通信機能と、テーブル内に設定された所定の接続先への接続時に使用する通信機能と、が不一致になることがある。この通信機能の不一致により、プログラム実行部が所定の接続先へ接続することができないといった問題がある。
【0005】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、プログラム実行部のアプリケーション等に変更があった場合であっても、通信接続部によって確実に接続先へ接続することができる通信機能選択方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の通信機能選択方法は、アプリケーションプログラムを実行するプログラム実行部と、前記プログラム実行部を通信ネットワーク経由で接続先へ接続するための通信接続部と、を備える通信システムにおける通信機能選択方法であって、前記プログラム実行部が、前記通信接続部に対して、所定の通信機能を用いて所定の前記接続先への接続要求を行う接続要求ステップと、前記通信接続部が、前記プログラム実行部が行った前記接続要求を受信する受信ステップと、前記通信接続部が、前記受信ステップで受信された前記接続要求で用いられた前記通信機能を識別する通信機能識別ステップと、前記通信接続部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能に対応する前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する接続ステップと、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、プログラム実行部が、通信接続部に対して、所定の通信機能を用いて所定の接続先への接続要求を行う。通信接続部は、プログラム実行部が行った接続要求を受信すると、接続要求で用いられた通信機能を識別する。また、通信接続部は、識別した通信機能に対応する通信機能を用いて、プログラム実行部を所定の接続先へ接続する。このため、通信接続部は、プログラム実行部が使用可能な通信機能を識別することができ、識別した通信機能を用いて所定の接続先へ接続することができる。また、プログラム実行部のアプリケーションプログラムに変更などがあった場合でも、通信接続部は、プログラム実行部が現時点において使用可能な通信機能を用いて所定の接続先へ接続するため、プログラム実行部を確実に接続先へ接続することができる。
【0008】
また、前記通信接続部は、前記接続先毎に、前記接続先への接続に使用する前記通信機能に関する情報を保存する接続先情報保存部を備え、前記通信機能選択方法は、前記通信接続部が、前記接続先情報保存部に保存されている前記通信機能と、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、を更に備え、前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことが好ましい。
【0009】
これにより、通信接続部が、接続先情報保存部に保存されている通信機能と、通信機能識別ステップで識別された通信機能と、に基づいてプログラム実行部を所定の接続先へ接続するための通信機能を決定する。そして、通信接続部は、決定された通信機能に基づいてプログラム実行部を所定の接続先へ接続することができる。これにより、接続先情報保存部に保存されている通信機能に関する情報に基づいて、所定の接続先への接続を制御することができる。例えば、接続先情報保存部に保存されている通信機能と、通信機能識別ステップで識別された通信機能と、が異なる場合であっても、通信を試みることができる。通信を試みた結果、接続できる場合も想定され、この場合には、通信の接続可能性を向上させることができる。また、通信を試みない場合には、接続処理を行わない分だけ、処理を簡略化することができる。
【0010】
また、前記通信機能選択方法は、前記通信接続部が、当該通信接続部が在圏している前記通信ネットワークに関する情報を取得する在圏情報取得ステップと、前記通信機能部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、前記在圏情報取得ステップで取得された前記通信接続部が在圏している前記通信ネットワークの情報と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、を更に備え、前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことが好ましい。
【0011】
これにより、通信接続部が、当該通信接続部が在圏している通信ネットワークに関する情報を取得する。また、通信接続部は、通信機能識別ステップで識別された通信機能と、通信接続部が在圏している通信ネットワークの情報と、に基づいてプログラム実行部を所定の接続先へ接続するための通信機能を決定する。そして、通信接続部は、決定された通信機能に基づいてプログラム実行部を所定の接続先へ接続することができる。これにより、通信接続部が在圏している通信ネットワーク毎に使用可能な通信機能が異なる場合であっても、プログラム実行部を確実に接続先へ接続することができる。
【0012】
また、前記通信機能選択方法は、前記通信接続部が、当該通信接続部が在圏している前記通信ネットワークの通信モードに関する情報を取得する通信モード情報取得ステップと、前記通信機能部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、前記通信モード情報取得ステップで取得された前記通信モードに関する情報と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、を更に備え、前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことが好ましい。
【0013】
これにより、通信接続部が、当該通信接続部が在圏している通信ネットワークの通信モードに関する情報を取得する。また、通信機能部は、通信機能識別ステップで識別された通信機能と、取得された通信モードに関する情報と、に基づいてプログラム実行部を所定の接続先へ接続するための通信機能を決定することができる。そして、通信接続部は、決定された前記通信機能を用いて、プログラム実行部を所定の接続先へ接続することができる。これにより、通信接続部が在圏している通信ネットワークの通信モード毎に使用可能な通信機能が異なる場合であっても、プログラム実行部を確実に接続先へ接続することができる。
【0014】
また、前記通信機能選択方法は、前記通信接続部が、当該通信接続部が使用する前記通信モードに関する情報を取得する接続部通信モード情報取得ステップと、前記通信機能部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、前記接続部通信モード情報取得ステップで取得された前記通信接続部が使用する前記通信モードに関する情報と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、を更に備え、前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことが好ましい。
【0015】
これにより、通信接続部が、当該通信接続部が使用可能な通信モードに関する情報を取得する。また、通信機能部が、通信機能識別ステップで識別された通信機能と、通信接続部が使用する通信モードに関する情報と、に基づいてプログラム実行部を所定の接続先へ接続するための通信機能を決定することができる。そして、通信接続部は、決定された通信機能を用いて、プログラム実行部を所定の接続先へ接続することができる。これにより、通信接続部が使用する通信モードに従って、プログラム実行部を確実に接続先へ接続することができる。
【0016】
また、本発明の通信機能選択方法は、前記受信ステップにより接続要求が受信されると、所定時間計時処理するタイマステップと、前記タイマステップにより計時処理がされている間に、前記受信ステップにおいてさらに他の接続要求の受信の有無を判断する判断ステップをさらに備え、前記判断ステップにおいて、他の接続要求が有りと判断されると、前記通信機能識別ステップにおいては、前記接続要求に加えて前記他の接続要求で用いられた通信機能を識別することが好ましい。
【0017】
これにより接続要求が時間的にずれて受信されても、所定時間計時されている間は、他の接続要求を受け付けることができ、接続要求に加えて他の接続要求で用いられた通信機能を識別することができる。
【0018】
また、本発明の通信機能選択方法は、前記判断ステップにおいて、他の接続要求が無しと判断されると、前記通信機能識別ステップにおいては、前記接続要求で用いられた通信機能を識別することが好ましい。
【0019】
これにより、所定時間計時されている間に他の接続要求が受信されない場合には、すでに受信している接続要求に基づいた通信機能を識別することができる。
【0020】
また、本発明の通信機能選択方法は、前記タイマステップにより所定時間計時された後に、前記受信ステップにおいて、さらに他の接続要求の受信を受けると、当該他の接続要求に対して拒絶の旨を返信する返信ステップをさらに備えることが好ましい。
【0021】
これにより、所定時間計時された後に他の接続要求を受信すると、当該他の接続要求に対する拒絶の旨を返信することができ、接続要求元においては、接続できないことを事前に知ることができ、効率的な通信処理を実現できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、プログラム実行部のアプリケーション等に変更があった場合であっても、通信接続部によって確実に接続先へ接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】第1の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。
【図2】接続要求信号と所定の接続先への接続時に設定されるPDPtypeの対応表である。
【図3】通信接続処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】送受信される信号の流れを示す図である。
【図5】第2の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。
【図6】接続先情報保存部内に保存されたデータを示す図である。
【図7】接続要求信号と所定の接続先への接続時に設定されるPDPtypeの対応表である。
【図8】第3の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。
【図9】接続要求信号と所定の接続先への接続時に設定されるPDPtypeの対応表である。
【図10】通信接続処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第4の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。
【図12】接続要求信号と所定の接続先への接続時に設定されるPDPtypeの対応表である。
【図13】通信接続処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】第5の実施形態における通信システムのシステム構成を示す図である。
【図15】接続要求信号と所定の接続先への接続時に設定されるPDPtypeの対応表である。
【図16】通信接続処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】送受信される信号の流れを示す図である。
【図18】TE、TA及びMTが同一装置内に組み込まれた通信システムのシステム構成を示す図である。
【図19】接続要求信号である「IPCP:Configure-request」のみを受信したときのシーケンス図である。
【図20】「IPCP:Configure-request」信号を受信した後、さらに「IPv6CP:Configure-request」信号を受信したときの処理を示すシーケンス図である。
【図21】IPCP:Configure-request」信号を受信して、タイマがカウントアップした後に、さらに「IPv6CP:Configure-request」信号を受信したときの処理を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0025】
[第1の実施形態]
【0026】
第1の実施形態は、TEが送信する接続要求信号で用いられた通信機能を通信機能識別部が識別し、識別結果に基づいて、TAがTEを接続先へ接続するものである。
【0027】
(第1の実施形態における通信システムの全体構成)
【0028】
図1は、第1の実施形態における通信システム1の全体構成を示す図である。図1に示すように通信システム1は、アプリケーションプログラムを実行するTerminal Equipment2(以下「TE2」と言う。)(特許請求の範囲における「プログラム実行部」に相当)と、TE2を通信ネットワークに接続するための通信端末3(特許請求の範囲における「通信接続部」に相当)とを含んで構成される。TE2は、例えば、アプリケーションプログラムを実行するPC等を用いることができる。また、通信端末3は、例えば、PCに接続して使用されるデータ通信カード等を用いることができる。
【0029】
TE2は、アプリケーションプログラムの実行時に通信ネットワーク上の接続先と接続するために使用される通信関連機能部20を備えている。通信関連機能部20は、接続先への接続開始時に、通信端末3に向けて、所定の接続先への接続を要求する接続要求信号を送信する。
【0030】
通信端末3は、Terminal Adaptation30(以下「TA30」と言う。)と、Mobile Termination31(以下「MT31」と言う。)と、を備える。TA30は、TE2の通信関連機能部20から接続要求があった場合のインタフェースとなるものである。MT31は、TA30からの制御を受けて通信ネットワーク上でデータの送受信を行う。また、TA30は、通信関連機能部20から送信された接続要求信号に基づいて、接続要求で用いられた通信機能を識別する。なお、第1の実施形態において、TA30は、modem型であるものとする。
【0031】
TA30は、通信機能識別部50と、対応表保存部51と、を備える。通信機能識別部50は、接続要求信号の送信に用いられた通信機能(PDPtype)の識別を行う。ここで、PDPtypeには、IPv4,IPv6,IPv4v6が含まれているものとする。また、対応表保存部51には、例えば図2に示すように、接続要求信号の送信に用いられたPDPtypeと、通信ネットワーク上の所定の接続先へTE2を接続する際に設定されるPDPtypeと、の対応表が保存されている。
【0032】
なお、TE2は、図示は省略するが、通常の情報処理装置の基本構成(即ち、CPU、RAM、ROM、情報やコマンド等を入力するための入力デバイス、情報を記憶する記憶デバイスなど)を備えることは言うまでもない。また、通信端末3についても、図示は省略するが、通常の通信機器の基本構成(即ち、CPU、RAM、ROM、無線通信アンテナなど)を備えることは言うまでもない。
【0033】
(通信接続処理)
【0034】
次に、TE2を、通信ネットワーク経由で所定の接続先へ接続する際の処理の流れについて説明する。図3は、TE2を所定の接続先へ接続する際に通信システム1で行われる処理の流れを示すフローチャートである。図4は、TE2を所定の接続先へ接続する際に、通信システム1の各部で送受信される信号の流れを示す図である。
【0035】
まず、図3のステップS101において、TE2と通信端末3は、通信ネットワークを介した通信を行うための通信開始準備として、TE2の通信関連機能部20と、通信端末3のTA30との間での通信を確立する。即ち、図4に示す例では、TE2の通信関連機能部20がTA30に対して「通信開始要求」信号を送信し、TA30から通信関連機能部20に対して通信開始を承諾する旨の「Connect」信号を送信する。そして、通信関連機能部20とTA30間で、LCP(Link Control Protocol)を確立し、PAP(Password Authentication Protocol)やCHAP(ChallengeHandshake AuthenticationProtocol)の設定を行う。
【0036】
次に、ステップS102において通信関連機能部20は、TA30に対して、所定の接続先への接続を要求する接続要求信号を送信する。即ち、図4に示す例では、TE2の通信関連機能部20から、接続要求信号として、「IPCP:Configure-request」信号と、「IPv6CP:Configure-request」信号とをTA30に送信する。なお、図4に示す例では、通信関連機能部20及びTA30は、PDPtypeとして、IPv4及びIPv6の双方を利用可能であるものとする。なお、ステップS102が、特許請求の範囲における「接続要求ステップ」に相当する。
【0037】
ステップS103においてTA30は、通信関連機能部20から送信された接続要求信号を受信する。なお、ステップS103が、特許請求の範囲における「受信ステップ」に相当する。ステップS104において通信機能識別部50は、受信された接続要求信号に基づいて、通信関連機能部20が接続要求信号を送信した際に用いられたPDPtypeを識別する。図4に示す例では、TA30が接続要求信号として「IPCP:Configure-request」信号と、「IPv6CP:Configure-request」信号とを受信しているため、通信機能識別部50は、接続要求信号のPDPtypeをIPv4及びIPv6であるものとして識別する。なお、なお、ステップS104が、特許請求の範囲における「通信機能識別ステップ」に相当する。
【0038】
次に、ステップS105においてTA30は、通信機能識別部50で識別されたPDPtypeに基づいて、対応するPDPtypeを決定し、決定したPDPtypeを、接続要求がされた接続先へTE2を接続する際に使用するPDPtypeとして設定する。この設定は、例えば図2に示す対応表のように、接続要求信号がIPCPのみの場合には、PDPtypeをIPv4に設定する。また、接続要求信号がIPv6CPのみの場合には、PDPtypeをIPv6に設定し、接続要求信号がIPCP及びIPv6CPの両方である場合には、PDPtypeをIPv4v6に設定する。そして、ステップS106においてTA30は、設定されたPDPtypeを用いて、MT31を通じて通信ネットワーク上の所定の接続先との通信を行い、TE2と所定の接続先とを接続する。なお、ステップS105及びステップS106が、特許請求の範囲における「接続ステップ」に相当する。
【0039】
即ち、図4に示す例では、接続要求信号(Configure-request)としてIPCP及びIPv6CPの両方をTA30が受信しているため、図2に示す対応表に基づいて、PDPtypeとしてIPv4v6を設定する。そして、TE2を所定の接続先へ接続するため、TA30はMT31に「Activate PDP context req」信号を送信する。MT31は、通信ネットワーク上の所定の接続先に「Activate PDP context req」信号を送信し、所定の接続先から送信された「Activate PDP context accept」信号を通信ネットワーク経由で受信する。MT31は受信した「Activate PDP context accept」信号をTA30に送信する。そしてTA30は、TE2の通信関連機能部20に対して「IPCP:Configure-Ack」信号と「IPv6CP:Configure-Ack」信号とを送信することにより、TE2と所定の接続先との接続が行われる。
【0040】
ここでS103の接続要求信号受信処理の変形例について説明する。この変形例においては、異なる内容の接続要求信号(Configure request)が時間的にずれてTA30において受信した場合の処理に関するものである。図19は、ひとつの接続要求信号のみを受信したときのシーケンス図である。TE2とTA30との間で、通信接続処理が行われている。すなわち、TE2から通信開始要求が出力され、TA30では通信開始要求を受信し、「conncet」信号を出力する。そして、LCP処理、PAP/CHAP処理が、TE2とTA30との間で行われる。ここまでは、図4と同じである。
【0041】
その後、TE2からIPv4による接続を要求するための接続要求信号である「IPCP:Configure-request」が送信される。TA30では、この接続要求信号を受信すると、タイマを起動し、所定時間を計時する。その間に、他の接続要求信号(たとえば、「IPv6CP:Configure-request」信号)が受信されない場合には、すでに受信されているIPv4による接続を要求するための接続要求信号(IPCP:Configure-request)に基づいてPDP typeの設定が行われる。図19においては、PDPtypeをIPv4に設定している。
【0042】
その後、図4と同様の処理により接続処理が行われる。なお、図19では、PDPtypeとしてIPv4が設定されているため、IPv4による接続のための処理が行われる。すなわち、IPv4のための接続処理のために、IPv4によるIPアドレス等の情報が通信ネットワークからMTを介して受信され、TA30は、「IPCP:Configure-Ack」およびIPv4addressをTE2に出力する。その後、IPv4による通信処理が実現される。
【0043】
図19においては、「IPCP:Configure-request」信号が受信された場合の説明をしたが、「IPCP:Configure-request」信号にかえて、「IPv6CP:Configure-request」信号を受信した場合も、上述と同様にタイマが起動し、その後、PDPtypeとしてIPv6が設定されるようにしてもよい。
【0044】
このような処理により、所定時間計時されている間に「IPv6CP:Configure-request」信号が受信されない場合には、すでに受信している「IPCP:Configure-request」信号に基づいた通信機能を識別することができる。
【0045】
つぎに、TA30において、「IPCP:Configure-request」信号を受信した後、さらに「IPv6CP:Configure-request」信号を受信したときの処理について説明する。図20は、そのときの処理を示すシーケンス図である。図19と同様に、TE2とTA30との間で、通信開始要求、connect信号、LCP、PAP/CHAPの接続処理が行われる。
【0046】
その後、TE2からIPv4による接続を要求するための接続要求信号(IPCP:Configure-request)が送信される。TA30では、この接続要求信号を受信すると、タイマを起動し、所定時間を計時する。そして、タイマを計時している間に、他の接続要求信号である「IPv6CP:Configure-request」信号が受信されると、タイマがカウントアップした後に、「IPCP:Configure-request」信号および「IPv6CP:Configure-request」信号に基づいてPDP typeの設定が行われる。図20においては、PDPtypeをIPv4v6に設定している。
【0047】
そして、図4と同様に、TE2においては、「IPCP:Configure-Ack」信号および「IPv6CP:Configure-Ack」信号がTA30から受信される。
【0048】
なお、図20においては、「IPCP:Configure-request」信号を受信した後に、「IPv6CP:Configure-request」信号を受信したときの処理について説明したが、逆の場合も同様の処理を行うようにしてもよい。
【0049】
このような処理により、「IPv6CP:Configure-request」信号および「IPCP:Configure-request」信号が時間的にずれて受信されても、タイマにより所定時間計時されている間は、他の接続要求を受け付けることができ、「IPv6CP:Configure-request」信号および「IPCP:Configure-request」信号の両方に対応した通信機能を識別することができる。
【0050】
つぎに、TA30において、「IPCP:Configure-request」信号を受信して、タイマがカウントアップした後に、さらに「IPv6CP:Configure-request」信号を受信したときの処理について説明する。図21は、そのときの処理を示すシーケンス図である。図19と同様に、TE2とTA30との間で、通信開始要求、connect信号、LCP、PAP/CHAPの接続処理が行われる。
【0051】
その後、TE2からIPv4による接続を要求するための接続要求信号(IPCP:Configure-request)が送信される。TA30では、この接続要求信号を受信すると、タイマを起動し、所定時間を計時する。その間に、他の接続要求信号が受信されない場合には、受信されたIPv4による接続を要求するための接続要求信号(IPCP:Configure-request)に基づいてPDP typeの設定が行われる。図21においては、PDPtypeをIPv4に設定している。
【0052】
PDPtypeの設定処理が終わった後に、TE2からTA30に「IPv6CP: Configure-request」信号が送信される。本変形例においては、すでにPDPtypeとしてIPv4が設定され、その処理が開始されているため、「IPv6CP: Configure-request」信号に対しては、拒否信号である「LCP Protocol Reject」信号が送信される。
【0053】
その後、図4と同様の処理により接続処理が行われる。なお、図19では、PDPtypeとしてIPv4が設定されているため、IPv4による接続のための処理が行われる。すなわち、IPv4のための接続処理のために、IPv4によるIPアドレス等の情報が通信ネットワークからMTを介して受信され、TA30は、「IPCP:Configure-Ack」信号およびIPv4addressをTE2に出力する。その後、IPv4による通信処理が実現される。
【0054】
なお、図21においては、「IPCP:Configure-request」信号を受信した後に、そのタイマのタイムアップ後に「IPv6CP:Configure-request」信号を受信したときの処理について説明したが、逆の場合も同様の処理を行うようにしてもよい。すなわち、「IPCP:Configure-request」信号と「IPv6CP:Configure-request」信号との受信した順番を入れ替えた場合でも同様の処理をしてもよい。
【0055】
このような処理により、TA30におけるタイマにより所定時間計時された後に「IPv6CP:Configure-request」信号を受信すると、当該「IPv6CP:Configure-request」信号に対する拒絶の旨を返信することができ、TE2においては、接続できないことを事前に知ることができ、効率的な通信処理を実現できる。
【0056】
(作用及び効果について)
【0057】
以上説明した第1の実施形態によれば、TE2が通信ネットワーク経由で所定の接続先と接続を行うときに、TE2の通信関連機能部20は、通信端末3に対して所定の通信機能(PDPtype)を用いた接続要求信号を送信する。TE2から送信された接続要求信号を通信端末3のTA30が受信すると、TA30内の通信機能識別部50は、接続要求信号で用いられた通信機能(PDPtype)を識別する。TA30は、識別した通信機能(PDPtype)に対応する通信機能(PDPtype)を用いて、通信ネットワーク経由でTE2を所定の接続先へ接続する。このため、通信端末3のTA30は、TE2の通信関連機能部20が使用可能な通信機能(PDPtype)を識別することができ、識別した通信機能(PDPtype)を用いて所定の接続先へ接続することができる。また、TE2のアプリケーションプログラムや通信関連機能部20等に変更があった場合でも、通信端末3のTA30は、TE2の通信関連機能部20が現時点において使用可能な通信機能(PDPtype)を用いて所定の接続先へ接続するため、TE2を確実に接続先へ接続することができる。
【0058】
[第2の実施形態]
【0059】
第2の実施形態は、接続先情報保存部に保存されている通信機能と、通信機能識別部で識別された通信機能と、に基づいてTEを所定の接続先へ接続するための通信機能を決定するものである。
【0060】
(第2の実施形態における通信システムの全体構成)
【0061】
図5は、第2の実施形態における通信システム1Aの全体構成を示す図である。図5に示すように通信システム1Aは、アプリケーションプログラムを実行するTerminal Equipment2(以下「TE2」と言う。)(特許請求の範囲における「プログラム実行部」に相当)と、TE2を通信ネットワークに接続するための通信端末3A(特許請求の範囲における「通信接続部」に相当)とを含んで構成される。TE2は、例えば、アプリケーションプログラムを実行するPC等を用いることができる。また、通信端末3Aは、例えば、PCに接続して使用されるデータ通信カード等を用いることができる。
【0062】
通信端末3Aは、Terminal Adaptation30A(以下「TA30A」と言う。)と、Mobile Termination31(以下「MT31」と言う。)と、接続先情報保存部32とを備える。TA30Aは、TE2の通信関連機能部20から接続要求があった場合のインタフェースとなるものである。なお、第2の実施形態において、TA30Aは、modem型であるものとする。
【0063】
接続先情報保存部32は、通信ネットワーク上の接続先毎に、当該接続先へ接続する際に設定する通信機能(PDPtype)を保存している。接続先情報保存部32には、例えば、図6に示すように、接続先A,接続先B,接続先C…と、当該接続先へ接続する際に設定するPDPtype(IPv4,IPv6,IPv4v6)とが対応付けられたデータが保存されている。
【0064】
TA30Aは、通信機能識別部50と、対応表保存部51Aと、を備える。通信機能識別部50は、接続要求信号の送信に用いられた通信機能としてのPDPtype(IPv4,IPv6,IPv4v6)の識別を行う。対応表保存部51Aは、例えば図7に示す対応表が保存されている。この対応表は、接続要求信号(Configure-request)の送信で用いられたPDPtypeと、接続先情報保存部32に保存されたPDPtypeと、に基づいて、TE2を所定の接続先へ接続する際のPDPtypeを設定するためのものである。例えば、接続先情報保存部32で保存されている所定の接続先に対応するPDPtypeがIPv4であり、接続要求信号がIPCPである場合、TE2を所定の接続先に接続する際のPDPtypeとしてIPv4を設定する。また、接続先情報保存部32で保存されている所定の接続先に対応するPDPtypeがIPv4であり、接続要求信号がIPv6CPである場合には、TE2を所定の接続先に接続しない「reject」を選択する。
【0065】
なお、図5において、第1の実施形態における通信システム1と同一構成物については、同一番号を付して説明を省略する。
【0066】
(通信接続処理)
【0067】
次に、TE2を、通信ネットワーク経由で所定の接続先へ接続する際の処理の流れについて説明する。図3は、TE2を所定の接続先へ接続する際に通信システム1Aで行われる処理の流れを示すフローチャートである。図4は、TE2を所定の接続先へ接続する際に、通信システム1Aの各部で送受信される信号の流れを示す図である。
【0068】
なお、第2の実施形態において、図3のステップS101〜S104の処理は、第1の実施形態と同様であり説明を省略する。ここでは、第1の実施形態と異なる処理である、ステップS105A,S106Aについてのみ説明する。
【0069】
ステップS105AにおいてTA30Aは、通信機能識別部50で識別されたPDPtypeと、接続先情報保存部32に保存されたPDPtypeと、に基づいて、TE2を所定の接続先へ接続する際のPDPtypeを設定する。具体的には、図4に示す例では、TE2の通信関連機能部20は、接続先Bへの接続要求信号(Configure-request)としてIPCP及びIPv6CPの両方を送信しているものとする。TA30Aは、受信した接続要求信号に基づいて、接続先情報保存部32に保存された図6に示すデータより、接続先Bに対応するPDPtypeとしてIPv4v6を抽出する。そしてTA30Aは、図7に示す対応表を用いて、接続要求信号としてIPCP&IPv6CPと、接続先情報保存部32に保存された図6に示すデータから抽出したIPv4v6と、に対応するIPv4v6を抽出する。抽出したIPv4v6を、接続先BにTE2を接続する際のPDPtypeとして設定する。なお、ステップS105Aが、特許請求の範囲における「通信機能決定ステップ」に相当する。
【0070】
ステップS106AにおいてTA30Aは、設定されたPDPtypeを用いて、MT31を通じて通信ネットワーク上の所定の接続先との通信を行い、TE2と所定の接続先とを接続する。また、設定されたPDPtypeが「reject」の場合には、TE2による所定の接続先への接続を行わない。なお、ステップS106Aが、特許請求の範囲における「接続ステップ」に相当する。
【0071】
(作用及び効果について)
【0072】
以上説明した第2の実施形態によれば、TE2が通信ネットワーク経由で所定の接続先に接続を行うときに、TE2の通信関連機能部20は、通信端末3Aに対して所定の通信機能を用いた接続要求信号を送信する。TE2から送信された接続要求信号を通信端末3AのTA30Aが受信すると、TA30A内の通信機能識別部50は、接続要求信号で用いられた通信機能(PDPtype)を識別する。また、TA30Aが、接続先情報保存部32に保存されている通信機能(PDPtype)と、通信機能識別部50で識別された通信機能と、に基づいてTE2を所定の接続先へ接続するための通信機能(PDPtype)を決定する。このため、TA30Aは、決定された通信機能(PDPtype)に基づいてTE2を所定の接続先へ接続することができる。
【0073】
これにより、接続先情報保存部32に保存されている接続先毎の通信機能に基づいて、所定の接続先への接続を制御することができる。例えば、所定の接続先への接続要求があった場合、接続先情報保存部32に保存されている所定の接続先への通信機能と、通信機能識別部50で識別された通信機能と、が異なる場合であっても、通信を試みることができる。通信を試みた結果、接続できる場合も想定され、この場合には、通信の接続可能性を向上させることができる。また、通信を試みない場合には、接続処理を行わない分だけ、処理を簡略化することができる。
【0074】
[第3の実施形態]
【0075】
第3の実施形態は、通信端末が在圏する通信ネットワーク毎に、通信機能識別部で識別された通信機能に基づいてTEを所定の接続先へ接続するための通信機能を決定するものである。
【0076】
(第3の実施形態における通信システムの全体構成)
【0077】
図8は、第3の実施形態における通信システム1Bの全体構成を示す図である。図8に示すように通信システム1Bは、アプリケーションプログラムを実行するTerminal Equipment2(以下「TE2」と言う。)(特許請求の範囲における「プログラム実行部」に相当)と、TE2を通信ネットワークに接続するための通信端末3B(特許請求の範囲における「通信接続部」に相当)とを含んで構成される。TE2は、例えば、アプリケーションプログラムを実行するPC等を用いることができる。また、通信端末3Bは、例えば、PCに接続して使用されるデータ通信カード等を用いることができる。
【0078】
通信端末3Bは、Terminal Adaptation30B(以下「TA30B」と言う。)と、Mobile Termination31(以下「MT31」と言う。)と、在圏情報取得部33とを備える。TA30Bは、TE2の通信関連機能部20から接続要求があった場合のインタフェースとなるものである。なお、第3の実施形態において、TA30Bは、modem型であるものとする。
【0079】
在圏情報取得部33は、通信端末3Bが在圏している通信ネットワークに関する情報を取得するものである。なお、通信端末3Bは、通信ネットワークを通じて無線通信を行うものとする。また、在圏している通信ネットワークに関する情報の取得方法は、例えば、通信時に使用する周波数に基づいて求めるなど、適宜の方法により取得することができる。
【0080】
TA30Bは、通信機能識別部50と、対応表保存部51Bと、を備える。通信機能識別部50は、接続要求信号の送信に用いられた通信機能としてのPDPtype(IPv4,IPv6,IPv4v6)の識別を行う。対応表保存部51Bは、例えば図9に示す対応表が保存されている。この対応表は、各通信ネットワーク毎(通信ネットワークA,通信ネットワークB…)に、接続要求信号(Configure-request)の送信で用いられたPDPtypeと、TE2を通信ネットワーク上の所定の接続先へ接続する際に設定するPDPtypeとの対応表が保存されている。
【0081】
なお、図8において、第1の実施形態における通信システム1と同一構成物については、同一番号を付して説明を省略する。
【0082】
(通信接続処理)
【0083】
次に、TE2を、通信ネットワーク経由で所定の接続先へ接続する際の処理の流れについて説明する。図10は、TE2を所定の接続先へ接続する際に通信システム1Bで行われる処理の流れを示すフローチャートである。図4は、TE2を所定の接続先へ接続する際に、通信システム1Bの各部で送受信される信号の流れを示す図である。
【0084】
なお、第3の実施形態において、図10のステップS201〜S204の処理は、第1の実施形態で説明した図3のステップS101〜S104と同様であり説明を省略する。ここでは、第1の実施形態と異なる処理である、ステップS205〜S207についてのみ説明する。
【0085】
ステップS205においてTA30Bは、在圏情報取得部33を通じて、現在、通信端末3Bが在圏している通信ネットワークに関する情報を取得する。なお、ステップS205が、特許請求の範囲における「在圏状態取得ステップ」に相当する。
【0086】
ステップS206においてTA30Bは、通信機能識別部50で識別されたPDPtypeと、在圏情報取得部33で取得された通信端末3Bが在圏している通信ネットワークに関する情報と、に基づいて、図9に示す対応表を用いてTE2を所定の接続先へ接続する際のPDPtypeを設定するものである。なお、ステップS206が、特許請求の範囲における「通信機能決定ステップ」に相当する。
【0087】
具体的には、図4に示す例では、TE2の通信関連機能部20は、所定の接続先への接続要求信号(Configure-request)としてIPCP及びIPv6CPの両方を送信しているものとする。また、在圏情報取得部33によって、通信ネットワークAについての情報が取得されているものとする。この場合、図9に示す通信ネットワークAについての対応表に基づき、接続要求信号:「IPCPおよびIPv6CP」に対応する、設定するPDPtype:「IPv4v6」を、所定の接続先にTE2を接続する際のPDPtypeとして設定する。
【0088】
ステップS207においてTA30Bは、設定されたPDPtypeを用いて、MT31を通じて通信ネットワーク上の所定の接続先との通信を行い、TE2と所定の接続先とを接続する。なお、ステップS207が、特許請求の範囲における「接続ステップ」に相当する。
【0089】
(作用及び効果について)
【0090】
以上説明した第3の実施形態によれば、TE2が通信ネットワーク経由で所定の接続先に接続を行うときに、TE2の通信関連機能部20は、通信端末3Bに対して所定の通信機能を用いた接続要求信号を送信する。TE2から送信された接続要求信号を通信端末3BのTA30Bが受信すると、TA30B内の通信機能識別部50は、接続要求信号で用いられた通信機能(PDPtype)を識別する。また、TA30Bが、在圏情報取得部33を通じて、現在、通信端末3Bが在圏している通信ネットワークに関する情報を取得する。また、TA30Bは、通信機能識別部50で識別された通信機能(PDPtype)と、通信端末3Bが在圏している通信ネットワークの情報と、に基づいてTE2を所定の接続先へ接続するための通信機能(PDPtype)を決定する。このため、TA30Bは、決定された通信機能に基づいてTE2を所定の接続先へ接続することができる。これにより、通信端末3Bが在圏している通信ネットワーク毎に使用可能な通信機能(PDPtype)が異なる場合であっても、TE2を確実に接続先へ接続することができる。
【0091】
[第4の実施形態]
【0092】
第4の実施形態は、通信端末が在圏する通信ネットワークの通信モードと、通信機能識別部で識別された通信機能と、に基づいてTEを所定の接続先へ接続するための通信機能を決定するものである。
【0093】
(第4の実施形態における通信システムの全体構成)
【0094】
図11は、第4の実施形態における通信システム1Cの全体構成を示す図である。図11に示すように通信システム1Cは、アプリケーションプログラムを実行するTerminal Equipment2(以下「TE2」と言う。)(特許請求の範囲における「プログラム実行部」に相当)と、TE2を通信ネットワークに接続するための通信端末3C(特許請求の範囲における「通信接続部」に相当)とを含んで構成される。TE2は、例えば、アプリケーションプログラムを実行するPC等を用いることができる。また、通信端末3Cは、例えば、PCに接続して使用されるデータ通信カード等を用いることができる。
【0095】
通信端末3Cは、Terminal Adaptation30C(以下「TA30C」と言う。)と、Mobile Termination31(以下「MT31」と言う。)と、通信モード情報取得部34とを備える。TA30Cは、TE2の通信関連機能部20から接続要求があった場合のインタフェースとなるものである。なお、第4の実施形態において、TA30Cは、modem型であるものとする。
【0096】
通信モード情報取得部34は、通信端末3Cが在圏している通信ネットワークの通信モードに関する情報を取得するものである。なお、通信端末3Cは、通信ネットワークを通じて無線通信を行うものとする。また、在圏している通信ネットワークの通信モードに関する情報の取得方法は、通信制御方法などに基づいて求めるなど、適宜の方法により取得することができる。
【0097】
TA30Cは、通信機能識別部50と、対応表保存部51Cと、を備える。通信機能識別部50は、接続要求信号の送信に用いられた通信機能としてのPDPtype(IPv4,IPv6,IPv4v6)の識別を行う。対応表保存部51Cは、例えば図12に示す対応表が保存されている。この対応表は、通信モード毎(通信モードA,通信モードB…)に、接続要求信号(Configure-request)の送信で用いられたPDPtypeと、TE2を通信ネットワーク上の所定の接続先へ接続する際に設定するPDPtypeとの対応表が保存されている。
【0098】
なお、図11において、第1の実施形態における通信システム1と同一構成物については、同一番号を付して説明を省略する。
【0099】
(通信接続処理)
【0100】
次に、TE2を、通信ネットワーク経由で所定の接続先へ接続する際の処理の流れについて説明する。図13は、TE2を所定の接続先へ接続する際に通信システム1Cで行われる処理の流れを示すフローチャートである。図4は、TE2を所定の接続先へ接続する際に、通信システム1Cの各部で送受信される信号の流れを示す図である。
【0101】
なお、第4の実施形態において、図13のステップS301〜S304の処理は、第1の実施形態で説明した図3のステップS101〜S104と同様であり説明を省略する。ここでは、第1の実施形態と異なる処理である、ステップS305〜S307についてのみ説明する。
【0102】
ステップS305においてTA30Cは、通信モード情報取得部34より、現在、通信端末3Cが在圏している通信ネットワークの通信モードに関する情報を取得する。なお、ステップS305が、特許請求の範囲における「通信モード情報取得ステップ」に相当する。
【0103】
ステップS306においてTA30Cは、通信機能識別部50で識別されたPDPtypeと、通信モード情報取得部34で取得された通信端末3Bが在圏している通信ネットワークの通信モードに関する情報と、に基づいて、図12に示す対応表を用いてTE2を所定の接続先へ接続する際のPDPtypeを設定するものである。なお、ステップS306が、特許請求の範囲における「通信機能決定ステップ」に相当する。
【0104】
具体的には、図4に示す例では、TE2の通信関連機能部20は、所定の接続先への接続要求信号(Configure-request)としてIPCP及びIPv6CPの両方を送信している。また、通信モード情報取得部34によって、通信モードAについての情報が取得されているものとする。この場合、図12に示す通信モードAについての対応表に基づき、接続要求信号:「IPCP及びIPv6CP」に対応する、設定するPDPtype:「IPv4v6」を、所定の接続先にTE2を接続する際のPDPtypeとして設定する。
【0105】
ステップS307においてTA30Cは、設定されたPDPtypeを用いて、MT31を通じて通信ネットワーク上の所定の接続先との通信を行い、TE2と所定の接続先とを接続する。なお、ステップS307が、特許請求の範囲における「接続ステップ」に相当する。
【0106】
(作用及び効果について)
【0107】
以上説明した第4の実施形態によれば、TE2が通信ネットワーク経由で所定の接続先に接続を行うときに、TE2の通信関連機能部20は、通信端末3Cに対して所定の通信機能を用いた接続要求信号を送信する。TE2から送信された接続要求信号を通信端末3CのTA30Cが受信すると、TA30C内の通信機能識別部50は、接続要求信号で用いられた通信機能(PDPtype)を識別する。また、TA30Cが、通信モード情報取得部34を通じて、現在、通信端末3Cが在圏している通信ネットワークの通信モードに関する情報を取得する。また、TA30Cは、通信機能識別部50で識別された通信機能(PDPtype)と、通信端末3Cが在圏している通信ネットワークの通信モードの情報と、に基づいてTE2を所定の接続先へ接続するための通信機能(PDPtype)を決定する。このため、TA30Cは、決定された通信機能に基づいてTE2を所定の接続先へ接続することができる。これにより、通信端末3Cが在圏している通信ネットワークの通信モード毎に使用可能な通信機能(PDPtype)が異なる場合であっても、TE2を確実に接続先へ接続することができる。
【0108】
[第5の実施形態]
【0109】
第5の実施形態は、通信端末が使用している通信端末通信モードと、通信機能識別部で識別された通信機能と、に基づいてTEを所定の接続先へ接続するための通信機能を決定するものである。なお、通信端末が使用している通信端末通信モードとして、例えば、LTEシングル、UMTSシングル、LTE/UMTSデュアルなどがある。
【0110】
(第5の実施形態における通信システムの全体構成)
【0111】
図14は、第5の実施形態における通信システム1Dの全体構成を示す図である。図14に示すように通信システム1Dは、アプリケーションプログラムを実行するTerminal Equipment2(以下「TE2」と言う。)(特許請求の範囲における「プログラム実行部」に相当)と、TE2を通信ネットワークに接続するための通信端末3D(特許請求の範囲における「通信接続部」に相当)とを含んで構成される。TE2は、例えば、アプリケーションプログラムを実行するPC等を用いることができる。また、通信端末3Dは、例えば、PCに接続して使用されるデータ通信カード等を用いることができる。
【0112】
通信端末3Dは、Terminal Adaptation30D(以下「TA30D」と言う。)と、Mobile Termination31(以下「MT31」と言う。)と、通信端末通信モード取得部35と、を備える。TA30Dは、TE2の通信関連機能部20から接続要求があった場合のインタフェースとなるものである。なお、第5の実施形態において、TA30Dは、modem型であるものとする。
【0113】
通信端末通信モード取得部35は、通信端末3Dが現在、通信において使用している通信モードに関する情報を取得するものである。なお、通信端末3Dは、通信ネットワークを通じて無線通信を行うものとする。また、使用している通信モードに関する情報の取得方法は、通信を行っているTA30DやMT31などから情報を取得するなど、適宜の方法により取得することができる。
【0114】
TA30Dは、通信機能識別部50と、対応表保存部51Dと、を備える。通信機能識別部50は、接続要求信号の送信に用いられた通信機能としてのPDPtype(IPv4,IPv6,IPv4v6)の識別を行う。対応表保存部51Dは、例えば図15に示す対応表が保存されている。この対応表は、通信端末通信モード毎(通信端末通信モードA,通信端末通信モードB…)に、接続要求信号(Configure-request)の送信で用いられたPDPtypeと、TE2を通信ネットワーク上の所定の接続先へ接続する際に設定するPDPtypeとの対応表が保存されている。
【0115】
なお、図14において、第1の実施形態における通信システム1と同一構成物については、同一番号を付して説明を省略する。
【0116】
(通信接続処理)
【0117】
次に、TE2を、通信ネットワーク経由で所定の接続先へ接続する際の処理の流れについて説明する。図16は、TE2を所定の接続先へ接続する際に通信システム1Dで行われる処理の流れを示すフローチャートである。図4は、TE2を所定の接続先へ接続する際に、通信システム1Dの各部で送受信される信号の流れを示す図である。
【0118】
なお、第5の実施形態において、図16のステップS401〜S404の処理は、第1の実施形態で説明した図3のステップS101〜S104と同様であり説明を省略する。ここでは、第1の実施形態と異なる処理である、ステップS405〜S407についてのみ説明する。
【0119】
ステップS405においてTA30Dは、通信端末通信モード取得部35より、現在、通信端末3Dが使用している通信モードに関する情報を取得する。なお、ステップS405が、特許請求の範囲における「接続部通信モード情報取得ステップ」に相当する。
【0120】
ステップS406においてTA30Dは、通信機能識別部50で識別されたPDPtypeと、通信端末通信モード取得部35で取得された通信端末3Dが使用している通信モードに関する情報と、に基づいて、図15に示す対応表を用いてTE2を所定の接続先へ接続する際のPDPtypeを設定するものである。なお、ステップS406が、特許請求の範囲における「通信機能決定ステップ」に相当する。
【0121】
具体的には、図4に示す例では、TE2の通信関連機能部20は、所定の接続先への接続要求信号(Configure-request)としてIPCP及びIPv6CPの両方を送信している。また、通信端末通信モード取得部35によって、通信端末通信モードAについての情報が取得されているものとする。この場合、図15に示す通信端末通信モードAについての対応表に基づき、接続要求信号:「IPCP及びIPv6CP」に対応する、設定するPDPtype:「IPv4v6」を、所定の接続先にTE2を接続する際のPDPtypeとして設定する。
【0122】
ステップS407においてTA30Dは、設定されたPDPtypeを用いて、MT31を通じて通信ネットワーク上の所定の接続先との通信を行い、TE2と所定の接続先とを接続する。なお、ステップS407が、特許請求の範囲における「接続ステップ」に相当する。
【0123】
(作用及び効果について)
【0124】
以上説明した第5の実施形態によれば、TE2が通信ネットワーク経由で所定の接続先に接続を行うときに、TE2の通信関連機能部20は、通信端末3Dに対して所定の通信機能を用いた接続要求信号を送信する。TE2から送信された接続要求信号を通信端末3DのTA30Dが受信すると、TA30D内の通信機能識別部50は、接続要求信号で用いられた通信機能(PDPtype)を識別する。また、TA30Dが、通信端末通信モード取得部35より、通信端末3Dが使用している通信モードに関する情報を取得する。そして、TA30Dは、通信機能識別部50で識別された通信機能(PDPtype)と、通信端末3Dが現在使用している通信モードの情報と、に基づいてTE2を所定の接続先へ接続するための通信機能(PDPtype)を決定する。このため、TA30Dは、決定された通信機能に基づいてTE2を所定の接続先へ接続することができる。これにより、通信端末3Dが使用する通信モードに従って、TE2を確実に接続先へ接続することができる。
【0125】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではない。
【0126】
例えば、上記各実施形態において、各TAはmodem型であるものとしたがこれに限定されず、例えば、LAN型とすることもできる。この場合には、図17に示すように、TEは接続要求信号として、「DHCP request」信号、及び「RouterSolicication」信号をTAに送信する。TAは、受信した「DHCP request」信号、及び「Router Solicication」信号に基づいて、PDPtypeを設定することもできる。
【0127】
また、上記各実施形態において、通信関連機能部20と、通信端末3,3A〜3Dとを個別の装置(PCと通信カードなど)として説明したが、例えば、図18に示す通信システム1Eのように、TE2とTA30及びMT31とが1つの装置内に組み合わされたものであってもよい。このような通信システム1Eとして、例えば、移動機などがある。
【0128】
また、上述した第1〜第5の実施形態のうち2つ以上を組み合わせて、各実施形態に記載された条件に基づいて通信機能を選択するようにしても良い。また、この場合には、各条件に優先順位をつけて、通信機能を選択することもできる。
【符号の説明】
【0129】
1,1A〜1E…通信システム、2…TE、3,3A〜D…通信端末、20…通信関連機能部、30,30A〜30D…TA、31…MT、32…接続先情報保存部、33…在圏情報取得部、34…通信モード情報取得部、35…通信端末通信モード取得部、50…通信機能識別部、51,51A〜51D…対応表保存部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムを実行するプログラム実行部と、前記プログラム実行部を通信ネットワーク経由で接続先へ接続するための通信接続部と、を備える通信システムにおける通信機能選択方法であって、
前記プログラム実行部が、前記通信接続部に対して、所定の通信機能を用いて所定の前記接続先への接続要求を行う接続要求ステップと、
前記通信接続部が、前記プログラム実行部が行った前記接続要求を受信する受信ステップと、
前記通信接続部が、前記受信ステップで受信された前記接続要求で用いられた前記通信機能を識別する通信機能識別ステップと、
前記通信接続部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能に対応する前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する接続ステップと、
を備えることを特徴とする通信機能選択方法。
【請求項2】
前記通信接続部は、
前記接続先毎に、前記接続先への接続に使用する前記通信機能に関する情報を保存する接続先情報保存部を備え、
前記通信機能選択方法は、
前記通信接続部が、前記接続先情報保存部に保存されている前記通信機能と、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、
を更に備え、
前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信機能選択方法。
【請求項3】
前記通信機能選択方法は、
前記通信接続部が、当該通信接続部が在圏している前記通信ネットワークに関する情報を取得する在圏情報取得ステップと、
前記通信機能部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、前記在圏情報取得ステップで取得された前記通信接続部が在圏している前記通信ネットワークの情報と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、
を更に備え、
前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信機能選択方法。
【請求項4】
前記通信機能選択方法は、
前記通信接続部が、当該通信接続部が在圏している前記通信ネットワークの通信モードに関する情報を取得する通信モード情報取得ステップと、
前記通信機能部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、前記通信モード情報取得ステップで取得された前記通信モードに関する情報と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、
を更に備え、
前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信機能選択方法。
【請求項5】
前記通信機能選択方法は、
前記通信接続部が、当該通信接続部が使用する前記通信モードに関する情報を取得する接続部通信モード情報取得ステップと、
前記通信機能部が、前記通信機能識別ステップで識別された前記通信機能と、前記接続部通信モード情報取得ステップで取得された前記通信接続部が使用する前記通信モードに関する情報と、に基づいて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続するための前記通信機能を決定する通信機能決定ステップと、
を更に備え、
前記接続ステップでは、前記通信接続部が、前記通信機能決定ステップで決定された前記通信機能を用いて、前記プログラム実行部を前記所定の接続先へ接続する、ことを特徴とする請求項1に記載の通信機能選択方法。
【請求項6】
前記受信ステップにより接続要求が受信されると、所定時間計時処理するタイマステップと、
前記タイマステップにより計時処理がされている間に、前記受信ステップにおいてさらに他の接続要求の受信の有無を判断する判断ステップ
をさらに備え、
前記判断ステップにおいて、他の接続要求が有りと判断されると、前記通信機能識別ステップにおいては、前記接続要求に加えて前記他の接続要求で用いられた通信機能を識別することを特徴とする請求項1に記載の通信機能選択方法。
【請求項7】
前記判断ステップにおいて、他の接続要求が無しと判断されると、前記通信機能識別ステップにおいては、前記接続要求で用いられた通信機能を識別することを特徴とする請求項6に記載の通信機能選択方法。
【請求項8】
前記タイマステップにより所定時間計時された後に、前記受信ステップにおいて、さらに他の接続要求の受信を受けると、当該他の接続要求に対して拒絶の旨を返信する返信ステップをさらに備えることを特徴とする請求項6または7に記載の通信機能選択方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−129097(P2011−129097A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233928(P2010−233928)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】