説明

通信端子台装置及び通信端子台システム

【課題】 リモートI/O及びPCをLAN接続する生産ネットワークシステムにおいて、リモートI/Oの複数の情報項目の内、特定の情報項目に対応した状態情報のみを検索編集することができない。
【解決手段】 LAN回線16と接続すると共に、情報機器と接続する通信端子台機能部20を備えたリモートI/O11であって、通信端子台機能部は、情報項目及び、同情報項目毎の状態情報を記憶する機器情報メモリ部30と、PC15からLAN回線を通じて検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、同検索対象の情報項目に対応した状態情報をシステム内の各機器から検索取得する情報検索部53と、この情報検索部の検索結果を示す検索編集画面をブラウジングでPC15に外部提供する制御部56とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば工場内の機器同士をLAN回線で接続することで生産ネットワークを形成し、このような生産ネットワークにおいて、例えば生産ライン内の生産機器と端子接続することで、同生産機器の情報をネットワークに出力するLAN通信機能を備えた、例えばリモートI/OやPLC等の通信端子台装置及び通信端子台システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような通信端子台装置としては、工場等の生産ラインで生産機器等の情報機器と端子接続し、同情報機器の接続情報を検出するリモートI/Oや、情報機器に端子接続し、同情報機器を制御するPLC等に相当し、工場内の機器同士をLAN回線で接続することで形成した生産ネットワークにおいて、例えば生産ライン内の生産機器と端子接続することで、同生産機器の情報を生産ネットワーク内のパソコン等の設定監視装置に出力するLAN通信機能を備えたものである。尚、このような通信端子台装置としては、リモートI/OやPLC等に限らず、例えば同通信端子台装置の機能を内蔵した温度調整器やタイムスイッチ等も例にあげられる。
【0003】
このような従来の通信端子台装置を使用したシステムとしては、工場等の生産ネットワークに関わる技術分野ではないが、次に説明するような自動販売機システムが広く知られている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1のシステムは、インターネット用標準プロトコルを実装した自動販売機とパソコンとをLAN回線で接続構成し、パソコン側では、LAN回線を通じて自動販売機から自動販売機データを遠隔収集できるようにしたものである。尚、自動販売機データは、各種情報項目毎に、例えば売上データ等の情報が記憶されている。
【0005】
このような特許文献1によれば、自動販売機の場所に赴かなくても、LAN回線を通じて自動販売機からの自動販売機データをパソコン等で遠隔収集することができる。
【特許文献1】特開平11−185120号公報(図1及び要約書参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1によれば、自動販売機にインターネット用標準プロトコルを実装し、パソコン側でLAN回線を通じて自動販売機から自動販売機データを遠隔収集できるようにしたが、例えばパソコン側の操作で自動販売機から自動販売機データを収集することができても、システム内の全自動販売機の自動販売機データ中の複数の情報項目から特定の情報項目に対応した情報を検索収集することができない。
【0007】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネットワークシステム内の複数の自動販売機等の通信端子台装置内の複数の情報項目から、特定の情報項目に対応した状態情報のみを検索収集することができる通信端子台装置及び、その通信端子台システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明の通信端子台装置は、通信回線と接続すると共に、情報機器と接続する通信端子台装置であって、前記通信端子台装置は、この通信端子台装置に関わる情報項目及び、同情報項目毎の状態情報を記憶する情報記憶手段と、この情報記憶手段に記憶中の前記情報項目及び状態情報を表示する画面を、前記通信回線を通じてブラウジングで外部提供するブラウジング通信手段と、前記通信回線を通じて検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得する検索手段と、この検索手段の検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面を外部提供すべく、前記ブラウジング通信手段を制御する制御手段とを有するようにした。
【0009】
本発明の通信端子台装置は、前記検索手段が、前記通信回線を通じて接続した設定監視装置からの前記検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得し、前記制御手段は、前記検索手段の検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面を前記設定監視装置に外部提供すべく、前記ブラウジング通信手段を制御するようにした。
【0010】
本発明の通信端子台システムは、通信回線を通じて接続すると共に、情報機器と接続する複数の通信端子台装置と、前記通信回線を通じて接続し、各通信端子台装置を監視する設定監視装置とを有する通信端子台システムであって、前記通信端子台装置は、前記通信端子台装置に関わる情報項目及び、同情報項目毎の状態情報を記憶管理する情報記憶手段と、この情報記憶手段に記憶中の前記情報項目及び状態情報を表示した画面を、前記通信回線を通じてブラウジングで前記設定監視装置に提供するブラウジング通信手段と、前記通信回線を通じて前記設定監視装置から検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得する検索手段と、この検索手段の検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面を前記設定監視装置に提供すべく、前記ブラウジング通信手段を制御する制御手段とを有するようにした。
【発明の効果】
【0011】
上記のように構成された本発明の通信端子台装置によれば、前記通信回線を通じて検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得し、この検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面をブラウジングで外部提供するようにしたので、例えばネットワークシステム内の複数の通信端子台装置に記憶中の複数の情報項目から、特定の情報項目に対応した状態情報のみを検索収集することができる。
【0012】
本発明の通信端子台装置によれば、設定監視装置から検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得し、この検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面をブラウジングで設定監視装置に外部提供するようにしたので、設定監視装置のユーザは、各通信端子台装置内の複数の情報項目の内、特定の情報項目に関わる状態情報のみを画面上で認識することができる。
【0013】
本発明の通信端子台システムによれば、設定監視装置から検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを通信端子台装置側で検出すると、この通信端子台装置を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得し、この検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面をブラウジングで設定監視装置に外部提供するようにしたので、設定監視装置のユーザは、各通信端子台装置内の複数の情報項目の内、特定の情報項目に関わる状態情報のみを画面上で認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に基づいて本発明の通信端子台装置に関わる実施の形態を示す生産ネットワークシステムについて説明する。図1は本実施の形態を示す生産ネットワークシステム全体の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示す生産ネットワークシステム1は、工場内の生産ラインに配置され、例えば検査機器や生産機器等の情報機器に端子接続し、同情報機器の接続情報を検出出力する3台のリモートI/O11(11A,11B,11C)と、機器の設定温度を調整する3台の温度調整器12(12A,12B,12C)と、例えば生産機器に端子接続し、この生産機器を制御するPLC13と、例えば生産機器に端子接続し、生産機器のタイマ時間を設定するタイムスイッチ14と、パソコン等の設定監視装置(以下、単にPCと称する)15とを有し、これらリモートI/O11、温度調整器12、PLC13、タイムスイッチ14及びPC15をLAN回線16で有線接続することで同システムを構成するものである。
【0016】
尚、これらリモートI/O11、温度調整器12、PLC13及びタイムスイッチ14は、LAN回線16に接続するための通信端子台機能部20を備えている。図2は本実施の形態に関わる通信端子台機能部20内部の概略構成を示すブロック図である。
【0017】
図2に示す通信端子台機能部20は、LAN回線16と接続するLAN通信インタフェース21と、入力情報を入力する情報入力部22と、出力情報を出力する情報出力部23と、様々な情報を記憶管理するメモリ部24と、この通信端子台機能部20全体の制御を司るCPU25とを有している。
【0018】
LAN通信インタフェース21は、LAN回線16とのLAN通信機能を司ると共に、LAN回線16を通じて情報画面を外部提供するブラウジング機能を備えている。
【0019】
情報入力部22は、リモートI/O11の通信端子台機能部20の場合、例えば検査機器の接点情報を入力情報として入力する部位である。情報出力部23は、リモートI/O11の通信端子台機能部20の場合、例えば警報ランプを点灯するランプ制御情報を出力情報として出力する部位である。
【0020】
メモリ部24は、機器情報を記憶管理する機器情報メモリ部30と、生産ネットワークシステム1内の機器に関わる宛先情報(IPアドレス)を記憶管理する宛先情報メモリ部40とを有している。
【0021】
機器情報メモリ部30は、生産ネットワークシステム1内の機器、例えばリモートI/O11やタイムスイッチ14等の機器種別を識別する識別子を記憶する識別子領域31と、設定情報を記憶する設定情報領域32と、情報項目を記憶する情報項目領域33と、この情報項目に対応した状態情報を記憶する状態情報領域34とを有している。尚、識別子は、生産ネットワークシステム1においてリモートI/O11A,11B,11Cの機器種別が同一であるため識別子も同一にするものとする。
【0022】
設定情報領域32に記憶中の設定情報とは、機器毎の設定内容、例えばタイムスイッチ14の通信端子台機能部20の場合、タイマ開始時刻やタイマ終了時刻等の設定内容に相当するものである。また、リモートI/O11の場合、複数の接続端子に関わる入力や出力等の割付内容に相当するものである。
【0023】
宛先情報メモリ部40は、生産ネットワークシステム1内の全機器に関わる宛先情報(IPアドレス)を記憶管理する全機器宛先領域41と、生産ネットワークシステム1内の自己が所属するグループの機器に関わる宛先情報(IPアドレス)を記憶管理するグループ機器宛先領域42とを有している。尚、グループ機器宛先領域42は、例えばリモートI/O11Aの通信端子台機能部20の場合、例えばリモートI/O11B、11Cをグループ機器とし、これらリモートI/O11B,11Cの宛先情報を記憶するものである。
【0024】
CPU25は、LAN通信インタフェース21を通じてブラウジングで外部提供する画面を生成するブラウジング画面生成部51と、LAN通信インタフェース21を通じて画面上の情報項目の内容変更を検出する情報項目変更部52と、LAN通信インタフェース21を通じて検索対象の情報項目の状態情報を生産ネットワークシステム1内の他の機器から取得する情報検索部53と、LAN通信インタフェース21を通じて変更に関わる設定情報を検出すると、この設定情報に付加した識別子を抽出する識別子抽出部54と、この識別子抽出部54にて抽出した識別子が識別子領域31に記憶中の自己機器の識別子と同一であるか否かを判定する識別子判定部55と、このCPU25全体を制御する制御部56とを有している。
【0025】
制御部56は、LAN通信インタフェース21を通じて、例えばPC15からの情報項目変更アクセスを検出すると、情報項目変更部52にてブラウジング画面上の情報項目の変更内容を検出し、この変更した情報項目を情報項目領域33に記憶更新するものである。尚、この情報項目変更アクセスは、ブラウジング画面上で、例えばリモートI/O11の情報項目(端子名称)を変更する、例えば“Input1”を“入力端子1”に変更するような場合に使用される操作アクセスである。
【0026】
制御部56は、LAN通信インタフェース21を通じて、例えばPC15からの閲覧アクセスを検出すると、機器情報メモリ部30の情報項目領域33及び状態情報領域34に記憶中の情報項目及び状態情報に基づき、現在の情報項目及び状態情報を表示した画面をブラウジング画面生成部51にて生成し、この生成した閲覧画面をLAN回線16でPC15に外部提供するものである。尚、この閲覧アクセスは、例えばリモートI/O11の場合、現在の状態情報を表示した画面の提供を受けるのに使用される操作アクセスである。
【0027】
制御部56は、LAN通信インタフェース21を通じて、例えばPC15からの検索編集アクセスを検出すると、情報検索部53にて検索編集アクセスに関わる検索対象の情報項目を検出し、この情報項目に対応した状態情報を生産ネットワークシステム1内の他の機器から検索し、この検索結果を編集し、この検索編集結果に基づき画面をブラウジング画面生成部51にて生成し、この生成した検索編集画面をLAN回線16で外部提供するものである。尚、この検索編集アクセスは、生産ネットワークシステム1内の検索対象の情報項目に対応した状態情報を一覧表示した画面の提供を受けるのに使用される操作アクセスである。
【0028】
制御部56は、LAN通信インタフェース21を通じて、例えばPC15からの設定情報変更アクセスを検出すると、この設定情報変更アクセスに関わる新たな設定情報に基づき、機器情報メモリ部30の設定情報領域32に同設定情報を記憶更新するものである。尚、設定情報変更アクセスは、例えば温度調整器12の場合、例えば設定温度を“85℃”から“92℃”に設定変更するような場合に使用される操作アクセスである。
【0029】
さらに、制御部56は、設定情報変更アクセスに基づき設定情報を記憶更新すると、この設定情報に識別子領域31に記憶中の自己の識別子を付加し、全機器宛先領域41に記憶中の各機器のIPアドレスに基づき、同識別子を付加した設定情報を、LAN回線16を通じて各機器に配信するものである。
【0030】
また、各機器の制御部56は、生産ネットワークシステム1内の他の機器から設定情報を検出すると、この設定情報から識別子抽出部54を通じて識別子を抽出し、識別子判定部55にて同識別子が自己の識別子と同一であるか否かを判定し、同識別子が同一であると判定されると、同設定情報を設定情報領域32に記憶更新するものである。
【0031】
また、制御部56は、識別子判定部55にて識別子が自己の識別子と同一でないと判定されると、設定情報領域32への記憶更新動作を禁止するものである。
【0032】
図3は本実施の形態に関わるリモートI/O11の外観を示す説明図、図4は同リモートI/O11の接続端子の設定内容を端的に示す説明図である。
【0033】
図3に示すリモートI/O11は、LAN回線16に接続するLAN接続端子61と、18個の接続端子62とを有し、各接続端子62は、例えば設定情報領域32に記憶中の設定情報に基づき、図4に示すように、例えば出力用電源入力端子、グランド端子、出力端子や入力端子等に夫々設定されることになる。
【0034】
尚、リモートI/O11Aの接続端子62の内、例えば出力端子に4個、入力端子に4個割り当て、これら4個の出力端子をリモートI/O11Bの4個の入力端子に、リモートI/O11Aの4個の入力端子をリモートI/O11Bの4個の出力端子に割り当てることで、これらリモートI/O11A及びリモートI/O11B間で親子関係を形成することもできる。
【0035】
また、リモートI/O11Aの接続端子62の内、例えば入力端子に8個割り当て、これら入力端子の内、4個の入力端子をリモートI/O11Bの4個の出力端子、リモートI/O11Aの残りの4個の入力端子をリモートI/O11Cの4個の出力端子に割り当てることで、リモートI/O11Aを親とし、リモートI/O11B,11Cを子とする、リモートI/O11の親子関係を形成することもできる。
【0036】
図5乃至図9は本実施の形態に関わるリモートI/O11の通信端子台機能部20からの外部提供を受けたPC15で表示中のブラウジング画面の例を端的に示す説明図である。
【0037】
図5に示すブラウジング画面は、リモートI/O11からPC15に外部提供する、リモートI/O11の現在状態を表示した閲覧画面100に相当し、この閲覧画面100は、リモートI/O11の本体名称を示す本体名称表示欄101と、リモートI/O11の入力端子や出力端子等の端子名称を示す端子名称表示欄102と、各端子の状態情報を示す状態情報表示欄103と、出力端子の出力内容を変更指示する出力変更ボタン選択欄104とを有し、PC15のユーザは、リモートI/O11への閲覧アクセス操作を行うことで、同リモートI/O11から閲覧画面100の提供を受け、同閲覧画面100を目視することで、例えば本体名称、端子名称、同端子名称に対応した状態情報を認識することができるものである。
【0038】
さらに、PC15のユーザは、図5に示す閲覧画面100上の出力端子の端子名称に対応した出力変更ボタン選択欄104を選択操作する、例えば“Output0”の出力変更ボタン選択欄104で“ONボタン”を選択することで、その出力内容をONに設定し、その状態情報は“ON”ということになる。つまり、PC15から出力内容を設定変更することも可能となる。
【0039】
図6に示すブラウジング画面は、リモートI/O11からPC15に外部提供する、閲覧画面100上の本体名称表示欄101に表示する本体名称を変更する本体名称変更画面110に相当し、この本体名称変更画面110は、新しい本体名称を入力するための本体名称入力欄111と、新しいIPアドレスを入力するためのIPアドレス入力欄112と、決定ボタン113とを有し、PC15のユーザは、リモートI/O11への本体名称変更アクセス操作を行うことで、同リモートI/O11から本体名称変更画面110の提供を受け、同本体名称変更画面110上で本体名称及びIPアドレスを変更することができるものである。
【0040】
図7に示すブラウジング画面は、リモートI/O11からPC15に外部提供する、閲覧画面100上の端子名称表示欄102に表示する端子名称を変更する端子名称変更画面120に相当し、この端子名称変更画面120は、接続端子毎に、端子名称を入力する端子名称入力欄121と、決定ボタン122とを有し、PC15のユーザは、リモートI/O11への端子名称変更アクセス操作を行うことで、同リモートI/O11から端子名称変更画面120の提供を受け、同端子名称変更画面120上で接続端子毎の端子名称を変更することができるものである。
【0041】
図8に示すブラウジング画面は、リモートI/O11からPC15に外部提供する、検索対象の情報項目に対応した、生産ネットワークシステム1内部の全機器に関わる状態情報の検索結果を示す検索編集画面130に相当し、この検索編集画面130は、検索対象の情報項目を示す検索対象項目欄131と、同検索対象の情報項目に関わる機器を示す本体名称欄132と、同機器の検索対象の情報項目に対応した状態情報を示す状態情報欄133とを有し、PC15のユーザは、例えばリモートI/O11Aへの検索編集アクセス操作を行うことで、同リモートI/O11Aから同検索対象の情報項目に対応した機器の状態情報を示す検索編集画面130の提供を受け、同検索編集画面130を目視することで、生産ネットワークシステム1内の同検索対象の情報項目に対応した状態情報を認識することができる。尚、図8に示す検索編集画面130は、3台のリモートI/O11に関わる検索対象の情報項目として、“Input0”に対応した状態情報が一覧表示されている例を示している。
【0042】
尚、請求項記載の通信端子台装置は通信端子台機能部20、情報機器は生産機器、検査機器、温度調整器本体やタイムスイッチ本体等の機器、通信回線はLAN回線16、情報記憶手段は機器情報メモリ部30、検索手段は情報検索部53、ブラウジング通信手段及び制御手段は制御部56に相当するものである。
【0043】
次に本実施の形態に関わる生産ネットワークシステム1の動作について説明する。図9は本実施の形態に関わるブラウジング画面登録処理に関わるリモートI/O11のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0044】
図9に示すブラウジング画面登録処理とは、PC15からの表示変更アクセス(本体名称変更アクセス、端子名称変更アクセス)に応じてリモートI/O11にて外部提供するブラウジング画面上の情報項目を登録変更するための処理である。
【0045】
図9においてCPU25の制御部56は、LAN回線16を通じてPC15から本体名称変更アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS11)。
【0046】
制御部56は、LAN回線16を通じて本体名称変更アクセスを検出したのであれば、図6に示す本体名称変更画面110をPC15にブラウジング提供する(ステップS12)。尚、PC15のユーザは、本体名称変更画面110上で本体名称等の情報項目の内容を変更することができるものである。
【0047】
制御部56は、PC15による画面上の変更操作を経て、情報項目変更部52を通じてPC15から画面上の決定ボタンのボタン操作を検出したか否かを判定する(ステップS13)。
【0048】
制御部56は、決定ボタンのボタン操作を検出したと判定されると、画面上の変更内容に基づき、情報項目領域33を登録更新し(ステップS14)、この処理動作を終了する。
【0049】
また、制御部56は、LAN回線16を通じてPC15から端子名称変更アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS15)。
【0050】
制御部56は、端子名称変更アクセスを検出したのであれば、図7に示す端子名称変更画面120をPC15にブラウジング提供し(ステップS16)、端子名称変更画面120上の決定ボタンのボタン操作を監視すべく、ステップS13に移行する。尚、PC15のユーザは、端子名称変更画面120上で端子名称等の情報項目の内容を変更することができるものである。
【0051】
図9に示すブラウジング画面登録処理によれば、リモートI/O11がPC15に外部提供するブラウジング画面上の情報項目をPC15のアクセス操作に応じて簡単に変更することができる。尚、図9に示すブラウジング画面登録処理においては、本体名称や端子名称等の情報項目を登録変更できるようにしたが、IPアドレスについても登録変更可能であることは言うまでもない。
【0052】
図10は本実施の形態に関わるブラウジング画面提供処理に関わるリモートI/O11内部のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0053】
図10に示すブラウジング画面提供処理とは、PC15からの閲覧アクセスに応じて、同リモートI/O11の現在の状態を示す閲覧画面100をブラウジングでPC15に外部提供する処理である。
【0054】
図10においてCPU25の制御部56は、LAN通信インタフェース21を通じてPC15からの閲覧アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS21)。
【0055】
制御部56は、PC15からの閲覧アクセスを検出したのであれば、機器情報メモリ部30の記憶内容に基づき現在の状態等を示す閲覧画面100(図5参照)をブラウジング画面生成部51にて生成し、この閲覧画面100をブラウジングでPC15に外部提供する(ステップS22)。
【0056】
制御部56は、PC15からの制御アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS23)。尚、制御アクセスとは、例えば図5に示す閲覧画面100上の出力変更ボタン選択欄104のボタン操作に相当するものである。
【0057】
制御部56は、PC15からの制御アクセスを検出したのであれば、この制御アクセスに基づき制御動作を実行し(ステップS24)、ステップS22に移行する。尚、制御動作の実行とは、例えば出力変更ボタン選択欄104のボタン操作で出力内容をOFFからONに切り換えるような制御動作に相当するものである。
【0058】
制御部56は、ステップS23にてPC15からの制御アクセスを検出したのでなければ、PC15からの終了アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS25)。
【0059】
制御部56は、ステップS25にて終了アクセスを検出したのであれば、この処理動作を終了する。
【0060】
また、制御部56は、ステップS25にて終了アクセスを検出したのでなければ、ステップS22に移行する。
【0061】
図10に示すブラウジング画面提供処理によれば、PC15からの閲覧アクセスを検出すると、リモートI/O11の現在の状態を示す閲覧画面100をブラウジングでPC15に外部提供するようにしたので、PC15のユーザは、閲覧画面100の内容を目視することでリモートI/O11の現在の状態を認識することができる。また、PC15のユーザは、閲覧画面100上の出力変更ボタン選択欄104のボタン操作を行うことで、遠隔の制御動作をI/Oリモート11に指示することができる。
【0062】
図11は本実施の形態の検索編集ブラウジング画面提供処理に関わるリモートI/O11のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0063】
図11に示す検索編集ブラウジング画面提供処理とは、PC15からの検索編集アクセスに応じて、例えばリモートI/O11にて生産ネットワークシステム1内の各機器に対して検索対象の情報項目をキーワードとして同情報項目に対応した状態情報を検索し、この検索結果を検索編集画面130としてブラウジングでPC15に外部提供する処理である。
【0064】
図11においてCPU25の制御部56は、LAN回線16を通じてPC15からの検索編集アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS31)。尚、検索編集アクセスには、検索対象の情報項目が含まれているものとする。
【0065】
制御部56は、PC15からの検索編集アクセスを検出したのであれば、この検索編集アクセス内に検索対象の情報項目を抽出する(ステップS32)。
【0066】
制御部56は、検索対象の情報項目を抽出すると、全機器宛先領域41に記憶中のIPアドレスに基づいて、生産ネットワークシステム1内の各機器(リモートI/O11B,11C、温度調整器12A,12B,12C、PLC13及びタイムスイッチ14)に対して同検索対象の情報項目をキーワードとし、この情報項目に対応した状態情報を検索させるための検索動作を、情報検索部53に実行させる(ステップS33)。
【0067】
制御部56は、検索対象の情報項目に対応した状態情報を各機器から取得するための検索取得タイマをスタートし(ステップS34)、各機器から検索結果を、情報検索部53を通じて取得する(ステップS35)。尚、検索結果は、検索対象の情報項目に対応した状態情報及び機器を示す本体名称を含む識別情報に相当するものである。
【0068】
制御部56は、ステップS34にてスタートした検索結果取得タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS36)。
【0069】
制御部56は、検索結果取得タイマがタイムアップしたのであれば、取得した検索結果に基づき、検索対象の情報項目に対応した状態情報を表示した検索編集画面130(図8参照)をブラウジング画面生成部51にて生成し(ステップS37)、この生成した検索編集画面130をブラウジングでPC15に外部提供し(ステップS38)、この検索編集ブラウジング画面提供処理の処理動作を終了する。
【0070】
制御部56は、ステップS31にてPC15から検索編集アクセスを検出したのでなければ、この処理動作を終了する。
【0071】
図11に示す検索編集ブラウジング画面提供処理によれば、PC15からの検索編集アクセスに応じてリモートI/O11にて生産ネットワークシステム1内の全機器に対して、キーワードとして検索対象の情報項目に対応した状態情報を検索し、この検索結果を検索編集画面130としてブラウジングでPC15に外部提供するようにしたので、PC15のユーザは、検索編集画面130上で生産ネットワークシステム1内の検索対象の情報項目に対応した状態情報を認識することができる。
【0072】
図12は設定情報一括変更処理に関わる温度調整器12A内部のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0073】
図12に示す設定情報一括変更処理とは、PC15からの設定情報変更アクセスに応じて温度調整器12A内部の設定情報、例えば設定温度を変更すると、生産ネットワークシステム1内の同一機種に関わる温度調整器12がある場合、これら温度調整器12B,12Cの設定情報をも一括で変更することができる処理である。
【0074】
図12においてCPU25の制御部56は、LAN回線16を通じてPC15からの設定情報変更アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS41)。尚、設定情報変更アクセスには、変更内容である設定情報も含まれているものとする。
【0075】
制御部56は、設定情報変更アクセスを検出すると、この設定情報変更アクセスに含まれる設定情報に基づき、機器情報メモリ部30の設定情報領域32に変更登録する(ステップS42)。
【0076】
制御部56は、設定情報領域32への変更登録が完了すると、この設定情報に対して、識別子領域31に記憶中の自己の機器種別を示す識別子を付加し(ステップS43)、全機器宛先領域41に記憶中のIPアドレスに基づいて、生産ネットワークシステム1内の全機器に対してブラウジングで同識別子を付加した設定情報を配信し(ステップS44)、設定情報を受信した機器側で処理する、図13に示すグループ設定情報変更処理(ステップS45)を実行した後、この処理動作を終了する。
【0077】
また、制御部56は、ステップS41にてPC15からの設定情報変更アクセスを検出したのでなければ、この処理動作を終了する。
【0078】
次にステップS45のグループ設定情報変更処理について説明する。図13はグループ設定情報変更処理に関わる温度調整器12B内部のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0079】
図13に示すグループ設定情報変更処理とは、例えば1台の温度調整器12Aからの設定情報を受信した他の機器、例えば温度調整器12B側の処理動作である。
【0080】
図13において温度調整器12BのCPU25の制御部56は、LAN回線16を通じて他の機器、例えば温度調整器12Aから設定情報を受信したか否かを判定する(ステップS51)。
【0081】
制御部56は、識別子抽出部54を通じて設定情報に含まれる識別子を抽出する(ステップS52)。
【0082】
制御部56の識別子判定部55は、この識別子抽出部54にて抽出した識別子と機器情報メモリ部30の識別子領域31に記憶中の自己の識別子とが同一であるか否かを判定する(ステップS53)。
【0083】
制御部56は、識別子判定部55にて識別子が同一であると判定されると、同一機種の設定情報であるものと判断し、同設定情報を設定情報領域32に変更登録し(ステップS54)、この処理動作を終了する。尚、例えば温度調整器12A,12B,12Cでは同一機種であるため、識別子は同一ということになる。また、例えば温度調整器12及びタイマスイッチ14では異なる機種であるため、その識別子も異なるということになる。
【0084】
また、制御部56は、ステップS53にて識別子が同一でないと判定されると、ステップS51にて受信した設定情報が登録すべき設定情報でないものと判断し、この処理動作を終了する。尚、温度調整器12Cにおいても、同様に、図13に示すグループ設定情報変更処理を実行するものである。
【0085】
図12及び図13に示す設定情報一括処理によれば、PC15からの温度調整器12Aの設定情報を変更するアクセスを検出すると、同温度調整器12A内の設定情報を記憶更新すると共に、生産ネットワークシステム1内の他の温度調整器12B,12Cに対しても同設定情報を配信するようにしたので、PC15のユーザは、生産ネットワークシステム1内に同一機種の機器に対して同一内容の設定情報を変更しようとする場合、例えば1台の温度調整器12Aへの設定情報の変更操作を実行するだけで、生産ネットワークシステム1内における同一機種の他の温度調整器12B,12Cへの設定情報を変更登録することもできる。
【0086】
尚、上記実施の形態においては、例えば温度調整器12Aが設定情報を生産ネットワークシステム1内の他の温度調整器12B、12Cに配信する場合、設定情報に識別子を付加し、設定情報を受信する側の機器(例えばリモートI/O11、温度調整器12、PLC13、タイムスイッチ14)でも、設定情報から識別子を抽出する識別子抽出部54や識別子が同一であるか否かを判定する識別子判定部55を備えるようにしたが、次に説明する実施の形態では、これら識別子抽出部54や識別子判定部55を設ける必要もなくなる。
【0087】
では、このような他の実施の形態を示す生産ネットワークシステム1について、図14及び図15に基づき説明する。図14は他の実施の形態に関わる設定情報一括変更処理に関わる温度調整器12A内部のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0088】
図14に示す設定情報一括変更処理は、前述した識別子抽出部54や識別子判定部55を設けることなく、生産ネットワークシステム1内の各機器(リモートI/O11、温度調整器12、PLC13及びタイムスイッチ14)側に、同一機種の機器に関わるIPアドレス、例えば温度調整器12Aの場合、同一機種である他の温度調整器12B,12CのIPアドレスを予め記憶しておき、PC15から温度調整器12Aの設定情報の変更アクセスを検出すると、同設定情報を登録更新すると共に、生産ネットワークシステム1内の他の温度調整器12B,12CのIPアドレスに基づいて同設定情報を直接配信する処理である。
【0089】
図14において制御部56は、LAN回線16を通じてPC15からの設定情報の変更アクセスを検出したか否かを判定する(ステップS61)。尚、設定情報変更アクセスには、変更内容である設定情報が含まれているものとする。
【0090】
制御部56は、設定情報変更アクセスを検出すると、この設定情報変更アクセスに含まれる設定情報に基づき、機器情報メモリ部30の設定情報領域32に変更登録する(ステップS62)。
【0091】
制御部56は、設定情報領域32への設定情報の変更登録が完了すると、グループ機器宛先領域42に記憶中のIPアドレスに基づき、同グループ内の各機器に対してブラウジングで同設定情報を配信し(ステップS63)、設定情報を受信した機器側で処理する、図15に示すグループ設定情報変更処理(ステップS64)を実行した後、この処理動作を終了する。尚、グループ機器宛先領域42に記憶中のIPアドレスは、同一機種の機器に関わるIPアドレスに相当するものである。
【0092】
次にステップS63にて設定情報を受信した機器側の動作について説明する。図15はグループ設定情報変更処理に関わる他の温度調整器12B内部のCPU25の処理動作を示すフローチャートである。
【0093】
図15に示すグループ設定情報変更処理とは、例えば1台の温度調整器12Aの設定情報を変更すると、生産ネットワークシステム1内の同一機種に関わる温度調整器12B,12Cも同様に設定情報を変更する処理である。
【0094】
図15において温度調整器12BのCPU25の制御部56は、LAN回線16を通じて他の機器から設定情報を受信したか否かを判定する(ステップS71)。
【0095】
制御部56は、設定情報を受信したのであれば、同一機種である温度調整器12の設定情報であるものと判断し、同設定情報を設定情報領域32に登録更新することで(ステップS72)、この処理動作を終了する。尚、温度調整器12Cにおいても、同様に、図15に示すグループ設定情報変更処理を実行するものである。
【0096】
図14及び図15に示す設定情報一括変更処理によれば、PC15からの設定情報の変更アクセスを検出すると、この設定情報を設定情報領域32に記憶更新し、グループ機器宛先領域42に記憶中の各機器のIPアドレスに基づいて、各機器に対して同設定情報を直接ブラウジングで配信すると共に、各機器が同設定情報を受信すると、同設定情報を設定情報領域32に記憶更新するようにしたので、前述した識別子抽出部54や識別子判定部55を備えなくても、PC15のユーザは、1台の温度調整器12Aへの設定情報の変更操作を実行するだけで、同一機種の他の温度調整器12B,12Cへの設定情報をも変更登録することができる。
【0097】
本実施の形態によれば、例えばリモートI/O11Aに関わる情報項目及び、この情報項目毎の状態情報をリモートI/O11A内の機器情報メモリ部30に記憶し、例えばPC15から閲覧アクセスを検出すると、同リモートI/O11Aの情報項目及び状態情報を表示した閲覧画面をPC15にブラウジングで外部提供するようにしたので、PC15のユーザは、専用ソフトを用いなくても、リモートI/O11Aに関わる閲覧画面を見ることができる。
【0098】
本実施の形態によれば、例えばリモートI/O11AがPC15から検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、LAN回線16を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を検索編集し、この編集結果を表示した検索編集画面130をブラウジングでPC15に外部提供するようにしたので、PC15のユーザは、検索編集画面130上で生産ネットワークシステム1内の検索対象の情報項目に対応した状態情報を認識することができる。
【0099】
尚、上記実施の形態においては、リモートI/O11の通信端子台機能部20を例にあげて説明したが、図1にも示すように、生産ネットワークシステム1内の機器、例えば温度調整器12、PLC13やタイムスイッチ13等の機器にも、同通信端子台機能部20が備えられているため、これら機器についても、同様の作用及び効果が得られることは言うまでもない。
【0100】
また、上記実施の形態においては、PC15からリモートI/O11Aへのアクセスに応じて同リモートI/O11からPC15に閲覧画面をブラウジングで外部提供するようにした例について説明したが、例えば表示機能やキー入力機能を、例えばリモートI/O11、温度調整器12、PLC13、タイムスイッチ14等の機器に持たせた場合、PC15からのアクセスだけでなく、例えばリモートI/O11Aからタイムスイッチ14へのアクセスに応じて同タイムスイッチ14からリモートI/O11Aに閲覧画面をブラウジングで外部提供するようにしても良く、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0101】
また、上記実施の形態においては、工場等の生産ネットワークシステム1を例に挙げて説明したが、例えば各室内の空気調整器や照明調整器に通信端子台機能部20を持たせることで、室内の空気調整器や照明調整器の状態情報を表示した閲覧画面をPC15に外部提供したり、空気調整器や照明調整器へのPC15による遠隔操作も可能となり、例えば社内管理システム等にも適用可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明の通信端子台装置によれば、例えばネットワークシステム内の複数の通信端子台装置に記憶中の複数の情報項目から特定の情報項目に対応した状態情報のみを検索編集し、この検索編集結果を表示した画面をブラウジングで外部提供するようにしたので、例えば工場等の生産機器や検査機器等にLAN接続構成する生産ネットワークシステムに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明の通信端子台装置に関わる実施の形態を示す生産ネットワークシステム全体の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に関わる通信端子台機能内部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に関わるリモートI/Oの外観を示す説明図である。
【図4】本実施の形態に関わるリモートI/Oの接続端子の設定内容を端的に示す説明図である。
【図5】本実施の形態に関わるリモートI/Oが外部提供する閲覧画面の一例を端的に示す説明図である。
【図6】本実施の形態に関わるリモートI/Oが外部提供する本体名称変更画面の一例を端的に示す説明図である。
【図7】本実施の形態に関わるリモートI/Oが外部提供する端子名称変更画面の一例を端的に示す説明図である。
【図8】本実施の形態に関わるリモートI/Oが外部提供する検索編集画面の一例を端的に示す説明図である。
【図9】本実施の形態に関わるブラウジング画面登録処理のリモートI/Oに関わるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態に関わるブラウジング画面提供処理のリモートI/Oに関わるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施の形態に関わる検索編集ブラウジング画面処理のリモートI/Oに関わるCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態に関わる設定情報一括変更処理に関わる温度調整器のCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に関わるグループ設定情報変更処理に関わる他の温度調整器のCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図14】他の実施の形態に関わる設定情報一括変更処理に関わる温度調整器のCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【図15】他の実施の形態に関わるグループ設定情報変更処理に関わる他の温度調整器のCPUの処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0104】
15 設定監視装置(PC)
16 LAN回線(通信回線)
20 通信端子台機能部(通信端子台装置)
30 機器情報メモリ部(情報記憶手段)
51 ブラウジング画面生成部(ブラウジング通信手段)
53 情報検索部(検索手段)
56 制御部(制御手段、ブラウジング通信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回線と接続すると共に、情報機器と接続する通信端子台装置であって、
前記通信端子台装置は、
この通信端子台装置に関わる情報項目及び、同情報項目毎の状態情報を記憶する情報記憶手段と、
この情報記憶手段に記憶中の前記情報項目及び状態情報を表示する画面を、前記通信回線を通じてブラウジングで外部提供するブラウジング通信手段と、
前記通信回線を通じて検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得する検索手段と、
この検索手段の検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面を外部提供すべく、前記ブラウジング通信手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする通信端子台装置。
【請求項2】
前記検索手段は、
前記通信回線を通じて接続した設定監視装置からの前記検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得し、
前記制御手段は、
前記検索手段の検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面を前記設定監視装置に外部提供すべく、前記ブラウジング通信手段を制御することを特徴とする請求項1記載の通信端子台装置。
【請求項3】
通信回線を通じて接続すると共に、情報機器と接続する複数の通信端子台装置と、前記通信回線を通じて接続し、各通信端子台装置を監視する設定監視装置とを有する通信端子台システムであって、
前記通信端子台装置は、
前記通信端子台装置に関わる情報項目及び、同情報項目毎の状態情報を記憶管理する情報記憶手段と、
この情報記憶手段に記憶中の前記情報項目及び状態情報を表示した画面を、前記通信回線を通じてブラウジングで前記設定監視装置に提供するブラウジング通信手段と、
前記通信回線を通じて前記設定監視装置から検索対象の情報項目を指定する検索編集アクセスを検出すると、前記通信回線を通じて同検索対象の情報項目に対応した状態情報を各通信端子台装置から検索取得する検索手段と、
この検索手段の検索取得結果に基づき、各通信端子台装置の検索対象の情報項目に対応した状態情報を編集し、この編集結果を表示した画面を前記設定監視装置に提供すべく、前記ブラウジング通信手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする通信端子台システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−18414(P2006−18414A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193625(P2004−193625)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】