説明

通信端末装置及びプログラム

【課題】別の通信端末装置への情報の送信を、この別の通信端末装置の状況と、この情報の内容に応じて適切に制御できるようにする。
【解決手段】携帯電話機(通信端末装置)1は、腕時計(別の通信端末装置)2に対して情報(音声着信、メール、ニュース)を送信する場合に、各種情報を全て一律に送信するのではなく、腕時計2の状況(移動状況、所在地、時間帯、動作モード、装着/非装着)を判別すると共に、腕時計2に送信する情報の内容(種別、緊急度、送信元)を判別し、この状況の判別結果と内容の判別結果に基づいて、腕時計2への情報の送信を制御する(送信する/しない、報知させる/させない)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などの通信端末装置が有している情報を別の通信端末装置に送信する技術が知られている。例えば、携帯電話機で受信したメールやニュース、音声通話の着信があったことを示す着信情報などの各種情報を、ユーザが装着している腕時計(別の通信端末装置)に送信するようにした技術が開発されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−152327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯電話機側で受信したメール、ニュース、着信情報などの各種情報を全て一律に別の通信端末装置に対して送信してしまうことは、適切ではない場合がある。例えば、ユーザが装着している腕時計(別の通信端末装置)に送信する場合、ユーザの走行時には、歩行時や停止時に比べて、腕時計の情報を確認することが困難となるために、ユーザにとって特に有益な情報のみを送信することが望ましい。一方、ユーザが腕時計を装着していない場合に、第三者に見られたくない情報を送信してしまうことは望ましくはないが、ユーザが装着したときにすぐに情報を確認できるように、第三者に見られたくない情報以外の情報(緊急度の高い情報など)を送信することは望ましい。
【0005】
本発明の課題は、別の通信端末装置への情報の送信を、この別の通信端末装置の状況と、この情報の内容に応じて適切に制御できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置であって、別の通信端末装置の状況を判別する状況判別手段と、前記別の通信端末装置に対して送信する情報の内容を判別する情報判別手段と、前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記状況判別手段による判別結果と前記情報判別手段による判別結果とに基づいて、前記別の通信端末装置への情報の送信を制御する送信制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項1に従属する発明として、前記情報判別手段は、前記情報の内容として、その情報の種別を判別し、前記送信制御手段は、前記状況判別手段によって判別された別の通信端末装置の状況に基づいて、所定種別の情報の送信を制御する、ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0008】
請求項1に従属する発明として、前記情報判別手段は、前記情報の内容として、その情報の緊急度を判別し、前記送信制御手段は、前記状況判別手段によって判別された別の通信端末装置の状況に基づいて、所定緊急度の情報の送信を制御する、ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項1に従属する発明として、前記情報判別手段は、受信した情報を前記別の通信端末装置に送信する場合に、この受信した情報の内容として、その情報の送信元を判別し、前記送信制御手段は、前記状況判別手段によって判別された別の通信端末装置の状況に基づいて、所定送信元からの情報の送信を制御する、ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項1に従属する発明として、前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置の移動状況を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項1に従属する発明として、前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置の現在位置、現在時刻のうち、少なくともそのいずれかを判別する、ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項1に従属する発明として、前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置が用途別に備える複数の動作モードのうち、どの動作モードに設定されているかを判別する、ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項1に従属する発明として、前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置と人体との近接状況を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項1に従属する発明として、前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置から送信される状況情報を受信し、その状況情報に基づいて、この別の通信端末装置の状況を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置が所定の範囲内に存在する場合に、この別の通信端末装置の状況情報を検出し、その状況情報に基づいて、この別の通信端末装置の状況を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項1に従属する発明として、前記送信制御手段は、情報の送信の制御として、前記別の通信端末装置へ情報を送信するか否かを制御する、ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項1に従属する発明として、前記送信制御手段は、情報の送信の制御として、この情報を受信する前記別の通信端末装置側での報知を制御する、ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項1に従属する発明として、前記情報判別手段は、受信した情報を前記別の通信端末装置に送信する場合に、この受信した情報の内容を判別する、ようにしたことを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0019】
また、上述した課題を解決するために請求項14記載の発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置であって、別の通信端末装置の状況を判別する状況判別手段と、前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この情報を受信する前記別の通信端末装置側での報知を前記状況判別手段による判別結果に基づいて制御する報知制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0020】
また、上述した課題を解決するために請求項15記載の発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置であって、別の通信端末装置の移動状況を判別する移動判別手段と、前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記別の通信端末装置への情報の送信を前記状況判別手段による判別結果に基づいて制御する送信制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0021】
また、上述した課題を解決するために請求項16記載の発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置で実行されるプログラムであって、別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この別の通信端末装置の状況を判別する機能と、前記別の通信端末装置に対して送信する情報の内容を判別する機能と、前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記状況の判別結果と前記内容の判別結果とに基づいて、前記別の通信端末装置への情報の送信を制御する機能と、をコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0022】
また、上述した課題を解決するために請求項17記載の発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置で実行されるプログラムであって、別の通信端末装置の状況を判別する機能と、前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この情報を受信する前記別の通信端末装置側での報知を前記判別結果に基づいて制御する機能と、をコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0023】
また、上述した課題を解決するために請求項18記載の発明は、情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置で実行されるプログラムであって、別の通信端末装置の移動状況を判別する機能と、前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記別の通信端末装置への情報の送信を前記判別結果に基づいて制御する機能と、をコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この別の通信端末装置の状況と、この情報の内容に応じてその送信を制御することができ、実情に即した適切な制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】通信端末装置として適用した携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図3】腕時計2の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図4】携帯電話機1側の情報テーブル記憶部M1−3を説明するための図。
【図5】携帯電話機1側の状況テーブル記憶部M1−4、腕時計2側の状況テーブル記憶部M2−3を説明するための図。
【図6】携帯電話機1側の制御テーブル記憶部M1−5、腕時計2側の制御テーブル記憶部M2−4を説明するための図。
【図7】携帯電話機1側の判別方法記憶部M1−6を説明するための図。
【図8】設定情報記憶部M1−7を説明するための図で、腕時計2の移動状況に応じて特定種別の情報を送信するという設定内容を示した図。
【図9】設定情報記憶部M1−7を説明するための図で、腕時計2側の動作モードに応じた他の設定内容を示した図。
【図10】腕時計2側の動作モード記憶部M2−5を説明するための図。
【図11】携帯電話機1側の着信履歴記憶部M1−8を説明するための図。
【図12】携帯電話機1側のメール記憶部M1−9を説明するための図。
【図13】携帯電話機1側のニュース記憶部M1−10を説明するための図。
【図14】携帯電話機1側のアドレス帳記憶部M1−11を説明するための図。
【図15】携帯電話機1の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図16】情報受信(音声着信、メール受信、ニュース受信)に応じて実行開始される情報受信処理A(図15のステップA6)を詳述するためのフローチャート。
【図17】情報内容判別処理(図16のステップB5)を詳述するためのフローチャート。
【図18】状況判別処理A(図16のステップB6)を詳述するためのフローチャート。
【図19】図18の動作に続くフローチャート。
【図20】実行処理(図16ステップB7)を詳述するためのフローチャート。
【図21】腕時計2の全体動作の概要を示したフローチャート。
【図22】状況情報送信処理(図21のステップF5)を詳述するためのフローチャート。
【図23】情報受信処理B(図21のステップF7)を詳述するためのフローチャート。
【図24】状況判別処理B(図21のステップF9)を詳述するためのフローチャート。
【図25】図24の動作に続くフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図1〜図25を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、通信端末装置として携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、この携帯電話機が利用可能な通信ネットワークシステムを示したブロック図である。
携帯電話機1は、例えば、2つの筐体(操作部筐体、表示部筐体)が開閉可能に取り付けられた折り畳み自在なもので、この折り畳みタイプの携帯電話機1には音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、近距離通信機能などが備えられている。この近距離通信機能は、別の通信端末装置(この実施形態では通信機能付き腕時計)2との間で近距離通信を行うものであるが、携帯電話機1と腕時計2との間での通信は、近距離通信に限らず、例えば、ホームネットワーク、会社ネットワークなどの無線LAN(図示省略)などを介して行うようにしてもよい。
【0027】
携帯電話機1は、最寄りの基地局3A、交換機3Bから無線通信網(移動体通信網)3に接続されると、この無線通信網3を介して他の携帯電話機(図示省略)との間で通話可能な状態となる。また、携帯電話機1は、無線通信網3を介してインターネット4に接続されると、メール管理装置5を介して電子メールの送受信が可能となったり、Webサイトをアクセスして閲覧可能となったり、また、ニュース配信装置6から配信されるニュースをインターネット4、無線通信網3を介してダウンロード可能となったりする。また、携帯電話機1や腕時計2は、GPS(Global Positioning System)衛星7からのGPS情報(位置情報)を受信して現在位置を取得するようにしている。
【0028】
ここで、本実施形態において携帯電話機(通信端末装置)1は、後で詳述するが、腕時計2に情報(音声着信、メール、ニュース)を送信する場合に、この腕時計2の状況(移動状況、所在地、時間帯、動作モード、装着/非装着)を判別すると共に、腕時計2に送信する情報の内容(種別、緊急度、送信元)を判別し、この状況の判別結果と内容の判別結果に基づいて、腕時計2への情報の送信を制御する(送信する/しない、報知させる/させない)ようにしている。この場合、腕時計2に情報を送信する/しない、あるいは、情報を受信したことを腕時計2側で報知させる/させない、ようにしている。例えば、移動状況の場合、走行中であれば、会社関係などの重要なメールや緊急なメールを腕時計2側に送信したり、停止中であれば、特に制限せずに全てのメールを送信したり、山本○○さんから情報を受信したことを腕時計2側で報知させたりする、など、腕時計2の状況と情報の内容によってその情報の送信を制御するようにしている。このことは所在地、時間帯、動作モード、装着/非装着の場合であっても同様で、腕時計2の状況と情報の内容によってその情報の送信を制御するようにしている。
【0029】
図2は、携帯電話機1の基本的な構成要素を示したブロック図である。
中央制御部101は、二次電池(図示省略)を備えた電池部102からの電力供給によって動作し、記憶部103内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機1の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリ(図示省略)などを有している。記憶部103には、プログラム記憶部M1−1、各種情報一時記憶部M1−2、情報テーブル記憶部M1−3、状況テーブル記憶部M1−4、制御テーブル記憶部M1−5、判別方法記憶部M1−6、設定情報記憶部M1−7、着信履歴記憶部M1−8、メール記憶部M1−9、ニュース記憶部M1−10、アドレス帳記憶部M1−11などが設けられている。なお、記憶部103は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しない所定の外部サーバ上にあってもよい。
【0030】
プログラム記憶部M1−1は、図15〜図20に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。各種情報一時記憶部M1−2は、フラグ情報、タイマ情報、画面情報など、携帯電話機1が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、情報テーブル記憶部M1−3、状況テーブル記憶部M1−4、制御テーブル記憶部M1−5、判別方法記憶部M1−6、設定情報記憶部M1−7、着信履歴記憶部M1−8、メール記憶部M1−9、ニュース記憶部M1−10、アドレス帳記憶部M1−11については後で詳述するものとする。
【0031】
無線通信部104は、図示しない無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、最寄りの基地局2Aとの間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調したのち、音声信号処理部105を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを音声信号処理部105から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化したのち、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナAT1から発信出力させる。
【0032】
近距離通信部106は、アンテナAT2を有し、通常、一緒に携帯している複数の通信端末装置である携帯電話機1と腕時計2との間において非接触タイプのBluetooth(登録商標)による近距離通信を行うもので、その通信可能エリア内(例えば、半径5m以内)で交信が行われる。なお、携帯電話機1と腕時計2との間での交信時には互いの装置識別情報を送受信して通信相手を特定するようにしている。GPS受信部107は、GPS(Global Positioning System)衛星7からのGPS情報を、アンテナAT3を介して受信するもので、中央制御部101は、このGPS情報に基づいて携帯電話機1の現在位置を腕時計2の状況(現在位置)として判別する。表示部108は、高精細液晶を使用し、例えば、文字情報、待受画像などの表示情報を表示する。
【0033】
操作部109は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部101は、この操作部109からの入力操作信号に応じた処理を実行する。RTC(リアルタイムクロックモジュール)110は、時計部を構成するもので、中央制御部101は、RTC110から現在日時を取得する。報知部111は、サウンドスピーカ111A、LED(発光ダイオード)111B、振動モータ111Cを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。
【0034】
移動状況検出部112は、図示しないが、例えば、携帯電話機1の移動に応じて加わる振動状態を検出する3軸タイプの加速度センサ(3軸方向振動センサ)を有し、この加速度センサによる振動状態に応じて携帯電話機1の移動状況(停止中、歩行中、走行中など)に関する情報(移動速度など)を検出するようにしている。なお、移動状況検出部112は、速度センサ、歩行センサによって携帯電話機1の移動状況(停止中、歩行中、走行中など)に関する情報(移動速度など)を検出するようにしてもよい。
【0035】
また、移動状況検出部112は、受信電波によって電磁誘導される起電力によって動作して非接触通信を行う非接触ICカード部(図示省略)を有し、改札機の通過時の非接触通信や電車内での非接触通信によって電車などの乗り物に乗って移動中であることを携帯電話機1の移動状況として検出するようにしている。なお、移動状況検出部112は、上述した加速度センサ、速度センサ、歩行センサ、非接触ICカードに限らず、移動状況を検出可能な任意の構成であってもよい。このようにして移動状況検出部112によって検出された携帯電話機1の移動状況は、腕時計2の移動状況となる。すなわち、携帯電話機1と腕時計2とをユーザが一緒に携帯している状態において、携帯電話機1側で検出したその移動状況は、そのまま腕時計2の移動状況と同義であるとしている。
【0036】
図3は、腕時計2の基本的な構成要素を示したブロック図である。
この腕時計2は、近距離通信機能を有する構成で、基本的には、上述した携帯電話機1と同様の構成となっている。すなわち、中央制御部201は、太陽電池などを備えた電池部202からの電力供給によって動作し、記憶部203内の各種のプログラムに応じてこの腕時計2の全体動作を制御する中央演算処理装置やメモリ(図示省略)などを有している。記憶部203には、プログラム記憶部M2−1、各種情報一時記憶部M2−2、状況テーブル記憶部M2−3、制御テーブル記憶部M2−4、動作モード記憶部M2−5などが設けられている。
【0037】
プログラム記憶部M2−1は、図21〜図25に示した動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムや各種のアプリケーションなどが格納されているほか、それに必要とする情報などが記憶されている。各種情報一時記憶部M2−2は、フラグ情報、タイマ情報、画面情報など、腕時計2が動作するために必要な各種の情報を一時的に記憶するワーク領域である。なお、動作モード記憶部M2−5については後で詳述するものとする。なお、記憶部203は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよい。
【0038】
近距離通信部204は、アンテナAT4を有し、通常、一緒に携帯している複数の通信端末装置である携帯電話機1と腕時計2との間において非接触タイプのBluetooth(登録商標)による近距離通信を行うもので、その通信可能エリア内(例えば、半径5m以内)で交信が行われる。GPS受信部205は、アンテナAT5を介してGPS衛星7からのGPS情報を受信するもので、中央制御部201は、このGPS情報に基づいて腕時計2の現在位置を判別する。表示部206は、高精細液晶を使用し、例えば、文字情報、画像情報などの表示情報を表示する。操作部207は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを入力するもので、中央制御部201は、この操作部207からの入力操作信号に応じた処理を実行する。RTC208は、時計部を構成するもので、中央制御部201は、RTC208から現在日時を取得する。報知部209は、サウンドスピーカ209A、LED209B、振動モータ209Cを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム報知時などでも駆動される。
【0039】
移動状況検出部210は、図示しないが、例えば、腕時計2の移動に応じて加わる振動状態を検出する3軸タイプの加速度センサ(3軸方向振動センサ)を有し、この加速度センサによる振動状態によって腕時計2の移動状況(停止中、歩行中、走行中など)に関する情報(移動速度など)を検出する。なお、移動状況検出部112は、速度センサ、歩行センサによって携帯電話機1の移動状況(停止中、歩行中、走行中など)に関する情報(移動速度など)を検出するようにしてもよい。
【0040】
また、移動状況検出部210は、受信電波によって電磁誘導される起電力によって動作して非接触通信を行う非接触ICカード部(図示省略)を有し、改札機の通過時の非接触通信や電車内での非接触通信によって腕時計2の移動状況として電車などの乗り物に乗って移動中であることを検出するようにしている。なお、移動状況検出部210は、上述した加速度センサ、速度センサ、歩行センサ、非接触ICカードに限らず、移動状況を検出可能な任意の構成であってもよい。近接状況検出部211は、例えば、温度センサ、接触センサ、脈拍センサ、機械的スイッチ、明度センサによって、ユーザと腕時計2との近接状況(腕時計2が腕に装着されている、服のポケットに入っているなど)に関する情報(温度、接触の有無、機械的スイッチのオン/オフ、明度など)を検出するようにしている。
【0041】
図4は、携帯電話機1側の情報テーブル記憶部M1−3を説明するための図である。
情報テーブル記憶部M1−3は、腕時計2に送信する情報の内容(種別、緊急度、送信元)を記憶するテーブルで、制御部101は、情報テーブル記憶部M1−3を参照して、その情報の内容を判別するようにしている。情報テーブル記憶部M1−3の内容はユーザ操作によって任意に設定されたもので、「項目」、「情報ID」、「内容」の各フィールドを有している。「項目」として、“種別”、“緊急度”、“送信元”を有し、この“種別”に対応する「情報ID」には、その「内容」の“音声着信”、“メール”、“ニュース”、…に対応して“a11”、“a12”、“a13”、…が記憶されている。なお、“種別”は、“音声着信”、“メール”、“ニュース”に限らず、“ニュースのジャンル”など情報の任意の種別であってもよい。
【0042】
“緊急度”に対応する「情報ID」には、その「内容」の“A”、“B”、“C”、…
に対応して“a21”、“a22”、“a23”、…が記憶されている。なお、緊急度“A”、“B”、“C”は、緊急情報、一般情報などを示すもので、例えば、緊急度の高い順に、A>B>C>の関係となっている。“送信元”に対応する「情報ID」には、その「内容」の“相原○○”、“山本○○”、“会社”、…
に対応して“a31”、“a32”、“a33”、…が記憶されている。なお、“送信元”が“会社”の場合、アドレス帳のグループ、メールアドレスのドメインなどで送信元を判別するようにしてもよく、また、“送信元”は、ニュースの送信元など任意の送信元であってもよい。
【0043】
図5は、携帯電話機1側の状況テーブル記憶部M1−4、腕時計2側の状況テーブル記憶部M2−3を説明するための図である。
状況テーブル記憶部M1−4、M2−3は、腕時計2の状況(移動状況、所在地、時間帯、動作モード、近接状況)を記憶するテーブルで、制御部101、201は、状況テーブル記憶部M1−4、M2−3を参照して、腕時計2の状況を判別するようにしている。状況テーブル記憶部M1−4、M2−3の内容はユーザ操作によって任意に設定されたもので、「項目」、「状況ID」、「内容」の各フィールドを有している。なお、携帯電話機1側の状況テーブル記憶部M1−4の内容と腕時計2側の状況テーブル記憶部M2−3の内容とは互いに整合し、その一方の内容が変更された際には、他方の内容も自動変更されるようにしている。この場合、携帯電話機1と腕時計2との間でその変更内容を送受信したり、変更すべきことを指示したりすることで両者の整合を図るようにしている。
【0044】
「項目」として“移動状況”、“所在地”、“時間帯”、“動作モード”、“近接状況”を有し、この“移動状況”に対応する「状況ID」には、その「内容」の“停止中(時速0km)”、“歩行中(時速0〜5km)”、“走行中(時速5〜10km)”、“乗り物移動中”、…に対応して“b11”、“b12”、“b13”、“b14”…が記憶されている。“所在地”に対応する「状況ID」には、その「内容」の“自宅周辺(位置情報と範囲)”、“会社周辺(位置情報と範囲)”、…
に対応して“b21”、“b22”、…が記憶されている。
【0045】
“時間帯”に対応する「状況ID」には、その「内容」の“6:00−10:00”、“6:00−19:00”、“19:00−24:00”、…
に対応して“b31”、“b32”、“b33”、…が記憶されている。なお、時間帯は、月、日、曜日などであってもよい。“動作モード”に対応する「状況ID」には、その「内容」の“ビジネスモード”、“プライベートモード”、“省電力モード”、…
に対応して“b41”、“b42”、“b43”、…が記憶されている。“近接状況”に対応する「状況ID」には、その「内容」の“腕に装着”、“服のポケットの中”、…
に対応して“b51”、“b52”、…が記憶されている。
【0046】
図6は、携帯電話機1側の制御テーブル記憶部M1−5、腕時計2側の制御テーブル記憶部M2−4を説明するための図である。
制御テーブル記憶部M1−5、M2−4は、腕時計2への情報の送信を制御するためのテーブルで、制御部101、201は、制御テーブル記憶部M1−5、M2−4を参照して、腕時計2への情報の送信を制御する(送信する/しない、報知させる/させない)ようにしている。制御テーブル記憶部M1−5、M2−4の内容は、ユーザ操作によって任意に設定されたもので、「項目」、「制御ID」、「内容」の各フィールドを有している。なお、携帯電話機1側の制御テーブル記憶部M1−5の内容と腕時計2側の制御テーブル記憶部M2−4の内容とは互いに整合し、その一方の内容が変更された際には、他方の内容も自動変更されるようにしている。この場合、携帯電話機1と腕時計2との間でその変更内容を送受信したり、変更すべきことを指示したりすることで両者の整合を図るようにしている。
【0047】
「項目」として“送信”、“報知”を有し、この“送信”に対応する「制御ID」には、その「内容」の“送信する”、“送信しない”、…に対応して“c11”、“c12”、…が記憶されている。“報知”に対応する「制御ID」には、その「内容」の“受信音鳴動する”、“所定の状況になったときに受信音鳴動する”、“受信音鳴動しない”、“表示する”、“所定の状況になったときに表示する”、“表示しない”…に対応して“c21”、“c22”、“c23”、“c24”、“c25”、“c26”、…が記憶されている。なお、「項目」が“報知”の場合には、腕時計2に送信する情報に「制御ID」を付加して送信するようにしているが、更に、「制御ID」が“c22”と“c25”の場合には、どのような状況になったときに受信音を鳴動するか、表示するかを示すために「状況ID」をも付加して送信するようにしている。また、報知の態様としては、音や表示に限らず、光、振動などであってもよく、更には受信時の表示ではなく、例えば、ユーザ操作されたときに表示を許可するか否かであってもよい。
【0048】
図7は、携帯電話機1側の判別方法記憶部M1−6を説明するための図である。
判別方法記憶部M1−6は、腕時計2の状況(移動状況、所在地、時間帯、動作モード、近接状況)のうち、移動状況、所在地、時間帯をどこで判別するか、つまり、携帯電話機1側で判別するのか、腕時計2側で判別するのかを決定するためのテーブルで、制御部101は、判別方法記憶部M1−6を参照して、腕時計2の状況をどこで判別するかを決定するようにしている。判別方法記憶部M1−6の内容はユーザ操作によって任意に設定されたもので、「項目」、「設定フラグ」の各フィールドを有している。
【0049】
「項目」として“携帯電話機”、“腕時計”を有し、この複数の通信端末装置のうち、どの通信端末装置で腕時計2の状況を判別するかは、対応する「設定フラグ」が“1”の通信端末装置で行うことを示している。なお、図示の例では、“携帯電話機”に対応する「設定フラグ」に“0”が記憶され、“腕時計”に対応する「設定フラグ」に“1”
が記憶されているため、腕時計2側でその判別を行うべきことを示している。なお、“携帯電話機”に対応する「設定フラグ」が“1”でも、携帯電話機1側で判別不能な場合には、腕時計2側でその判別を行うようにしている。また、腕時計2の状況を携帯電話機1側で判別する場合には、移動状況、所在地、時間帯のいずれかを対象に判別するようにしている。
【0050】
図8は、設定情報記憶部M1−7を説明するための図である。
設定情報記憶部M1−7は、情報テーブル記憶部M1−3、状況テーブル記憶部M1−4、制御テーブル記憶部M1−5の任意の内容をユーザ操作によって対応付けて任意に設定した設定情報を記憶するもので、「状況」、「情報」、「制御」の各フィールドを有している。また、「状況」は更に「項目」、「状況ID」を有し、「情報」は更に「項目」、「情報ID」を有し、「制御」は「制御ID」を有している。ここで、図示の例の設定情報は、「腕時計2の移動状況に応じて特定種別の情報を送信する」という設定内容を示したもので、「状況」の「項目」として、“移動状況”が設定され、「状況」の「状況ID」として“b11”、“b12”、“b13”、“b14”が設定されている。
【0051】
「情報」の「項目」として“種別”が設定され、「状況ID」の“b11(停止中)”あるいは“b14(乗り物移動中)”に対応する「情報ID」として“a11(音声着信)+a12(メール)+a13(ニュース)”が設定され、「制御ID」として“c11(送信する)”が設定されている場合には、腕時計2の移動状況が停止中あるいは乗り物で移動中(例えば、乗車中)であることを条件に、いずれかの情報(音声着信、メール、ニュース)を送信することを示している。なお、図中、+は、論理和を示しているが、これに限らず、論理積であってもよい(以下、同様)。
【0052】
「状況ID」の“b12(歩行中)”に対応する「情報ID」として“a11(音声着信)+a12(メール)”が設定され、「制御ID」として“c11(送信する)”が設定されている場合には、腕時計2の移動状況が歩行中であることを条件に、ニュースを除いた情報として音声着信、メールのいずれかを送信することを示している。「状況ID」の“b13(走行中)”に対応する「情報ID」として“a11(音声着信)”が設定され、「制御ID」として“c11(送信する)”が設定されている場合には、腕時計2の移動状況が歩行中であることを条件に、メール、ニュースを除いた情報として音声着信を送信することを示している。
【0053】
図9は、設定情報記憶部M1−7を説明するための図で、腕時計2側の動作モードに応じた他の設定内容を示した図である。図示の例の設定情報は、「腕時計2側が、ある動作モードのときには特定送信元から情報を受信したことを腕時計2側で報知させ、別の動作モードのときには、特定種別の情報を送信する」という設定内容を示したもので、「状況」の「項目」として、“動作モード”が設定され、「状況」の「状況ID」として“b41”、“b42”、“b43”が設定され、この“b41”、“b42”に対応する「情報」の「項目」として“送信元”が設定され、“b43”
に対応する「情報」の「項目」として“種別”が設定されている。
【0054】
“b41(ビジネスモード)”、“送信元”に対応する「情報ID」として“a31(相原○○)+a32(山本○○)”が設定され、この“a31+a32”に対応する「制御ID」として“c23(受信音鳴動しない)+c24(表示する)”が設定されている場合には、腕時計2の動作モードがビジネスモードであることを条件に、相原○○さん、山本○○さんから情報を受信したことを腕時計2側で受信音を鳴動させずに表示だけで報知させることを示している。同様に、“b41(ビジネスモード)”、“送信元”に対応する「情報ID」として“a33(会社)”が設定され、この“a33”に対応する「制御ID」として“c21(受信音鳴動する)+c24(表示する)”が設定されている場合には、腕時計2の動作モードがビジネスモードであることを条件に、会社からの情報を受信したことを腕時計2側で報知させることを示している。この場合、腕時計2側では受信音鳴動による報知、あるいは表示による報知が行われる。
【0055】
“b42(プライベートモード)”、“送信元”に対応する「情報ID」として“a31(相原○○)+a32(山本○○)”が設定され、この“a31+a32”に対応する「制御ID」として“c21(受信音鳴動する)+c24(表示する)”が設定されている場合には、腕時計2の動作モードがプライベートモードであることを条件に、相原○○さん、山本○○さんから情報を受信したことを腕時計2側で報知させることを示している。同様に、“b42(プライベートモード)”、“送信元”に対応する「情報ID」として“a33(会社)”が設定され、この“a33”に対応する「制御ID」として“c23(受信音鳴動しない)+c24(表示する)”が設定されている場合には、腕時計2の動作モードがプライベートモードであることを条件に、会社から情報を受信したことを腕時計2側で受信音を鳴動させずに表示だけで報知させることを示している。
【0056】
また、“b43(省電力モード)”、“種別”に対応する「情報ID」として“a11(音声着信)+a12(メール)”が設定され、この“a11+a12”に対応する「制御ID」として“c11(送信する)”が設定されている場合には、省電力モードでは音声着信、メールに限って腕時計2側に送信することを示している。
なお、設定情報は、上述した図8、図9の例示に限らず、情報テーブル記憶部M1−3、状況テーブル記憶部M1−4、制御テーブル記憶部M1−5の任意の内容をユーザ操作によって任意に組み合わせて設定するようにしてもよい。
【0057】
図10は、腕時計2側の動作モード記憶部M2−5を説明するための図である。
動作モード記憶部M2−5は、現在有効な動作モードを記憶するもので、「項目」、「設定フラグ」の各フィールドを有している。動作モード記憶部M2−5の内容はユーザ操作によって任意に設定されたもので、「項目」として“ビジネスモード”、“プライベートモード”、“省電力モード”、…を有し、現在有効な動作モードは、どれであるかは対応する「設定フラグ」が“1”の動作モードであることを示している。なお、図示の例では、“プライベートモード”が現在有効な動作モードであることを示している。動作モードは用途別に設定されるもので、例えば、ビジネスモードは勤務時間中に利用するのが便利な動作モードで、時刻の報知音などが鳴動しないようになっていたりする。また、例えば、省電力モードは消費電力を抑制するための動作モードで、表示部の明るさや報知音の音量を抑制するようになっていたりする。
【0058】
図11は、携帯電話機1側の着信履歴記憶部M1−8を説明するための図である。
着信履歴記憶部M1−8は、音声着信に関する履歴情報を記憶するもので、「履歴ID」、「日時」、「相手情報」、「伝言メッセージ」、…を有し、「相手情報」は更に「名前」、「電話番号」、「グループ」、…を有している。なお、「グループ」は友人関係か会社関係などのように所属するグループを示している。なお、「名前」、「グループ」は、受信した電話番号やメールアドレスを元に、アドレス帳記憶部M1−11から取得したデータである。
【0059】
図12は、携帯電話機1側のメール記憶部M1−9を説明するための図である。
メール記憶部M1−9は、着信メールに関する情報を記憶するもので、「メールID」、「日時」、「緊急度」、「相手情報」、「タイトル・本文」、…を有し、「緊急度」は、受信メールに付加されている情報で、メールの緊急度(A、B、Cなど)を示している。「相手情報」は更に「名前」、「メールアドレス」、「グループ」、…を有している。なお、「名前」、「グループ」は、受信した電話番号やメールアドレスを元に、アドレス帳記憶部M1−11から取得したデータである。
【0060】
図13は、携帯電話機1側のニュース記憶部M1−10を説明するための図である。
ニュース記憶部M1−10は、ニュース配信装置6からインターネット4、無線通信網3を介してダウンロード受信したニュース情報を記憶するもので、「ニュースID」、「日時」、「緊急度」、「ジャンル」、「タイトル・本文」、…の各フィールドを有している。
【0061】
図14は、携帯電話機1側のアドレス帳記憶部M1−11を説明するための図である。
アドレス帳記憶部M1−11は、通信相手毎にその相手に関する情報を記憶するもので、「アドレス帳ID」、「名前」、「電話番号」、「メールアドレス」、「グループ」、…の各フィールドを有している。
【0062】
次に、この実施形態における携帯電話機1、腕時計2の動作概念を図15〜図21に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなど伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0063】
図15は、携帯電話機1の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部101は、電源を投入する電源オン操作が行われると(ステップA1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、所定の待受画像を読み出して表示させたり、基地局2Aとの間で通信を行って位置登録をしたりする待受処理を行う(ステップA2)。その後、操作待ちや受信待ちなどの待ち受け状態となる。ここで、任意の情報を設定する設定操作が行われた場合には(ステップA3でYES)、その操作に対応する設定処理として、例えば、情報テーブル記憶部M1−3、状況テーブル記憶部M1−4、制御テーブル記憶部M1−5、判別方法記憶部M1−6、設定情報記憶部M1−7、アドレス帳記憶部M1−11などに対する設定処理を行ったのち(ステップA4)、上述のステップA3に戻る。
【0064】
また、待ち受け状態において情報の受信(音声着信、メール受信、ニュース受信)を検出すると(ステップA5でYES)、後述する情報受信処理Aの実行に移る(ステップA6)。また、電源オフ操作が行われると(ステップA7でYES)、電源オフ処理を実行したのち(ステップA8)、このフローの終了となるが、その他の操作が行われたときには(ステップA9でYES)、その操作に応じた処理として、例えば、発信操作に応じて発信処理、受信メール表示操作に応じてメール開封処理などを行ったのち(ステップA10)、上述のステップA3に戻る。
【0065】
図16は、情報受信(音声着信、メール受信、ニュース受信)に応じて実行開始される情報受信処理A(図15のステップA6)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部101は、情報受信が音声着信であれば(ステップB1でYES)、この音声着信に関する履歴情報を着信履歴記憶部M1−8に記憶させたのち(ステップB2)、報知部111を駆動して着信報知を行うと共に(ステップB3)、情報(伝言メッセージ)を受信したときには、この伝言メッセージを着信履歴記憶部M1−8に記憶させる(ステップB4)。そして、後述する情報内容判別処理(ステップB5)、状況判別処理A(ステップB6)、実行処理(ステップB7)を順次実行したのち、図15のステップA3に戻る。
【0066】
情報受信がメール受信であれば(ステップB8でYES)、メール受信に関する情報をメール記憶部M1−9に記憶させたのち(ステップB9)、報知部111を駆動してメール受信報知を行う(ステップB10)。そして、後述する情報内容判別処理(ステップB5)、状況判別処理A(ステップB6)、実行処理(ステップB7)を順次実行する。また、情報受信がニュース受信であれば(ステップB8でNO)、受信したニュースに関する情報をニュース記憶部M1−10に記憶させたのち(ステップB11)、報知部111を駆動してニュース受信報知を行うと共に(ステップB12)、受信したニュースを表示させる(ステップB13)。そして、後述する情報内容判別処理(ステップB5)、状況判別処理A(ステップB6)、実行処理(ステップB7)を順次実行する。
【0067】
図17は、情報内容判別処理(図16のステップB5)を詳述するためのフローチャートである。この情報内容判別処理は、受信した情報の内容を判別すると共に、その情報の内容に応じた「情報ID」を情報テーブル記憶部M1−3から読み出して一時記憶させるための処理である。
先ず、中央制御部101は、設定情報記憶部M1−7から「情報」の「項目」を読み出し(ステップC1)、「情報」の「項目」は何か、つまり、“種別”であるか(ステップC2)、“緊急度”であるか“送信元”であるかを判別する(ステップC5)。いま、「情報」の「項目」が“種別”であれば(ステップC2でYES)、受信した「情報」の種別として“音声着信”、“メール”、“ニュース”、…のいずれであるかを判別すると共に(ステップC3)、情報テーブル記憶部M1−3を参照し、判別した種別に対応する「情報ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップC4)、このフローチャートを終了する。
【0068】
同様に、「情報」の「項目」が“緊急度”であれば(ステップC5でYES)、受信した「情報」の緊急度として“A”、“B”、“C”、…のいずれであるかを判別すると共に(ステップC6)、情報テーブル記憶部M1−3を参照して、判別した緊急度に対応する「情報ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップC7)、このフローチャートを終了する。なお、緊急度が無い情報(音声着信)の場合には、“緊急度無し”として一時記憶させる。また、「情報」の「項目」が“送信元”であれば(ステップC5でNO)、受信した「情報」の送信元として“相原○○”、“山本○○”、“会社”、…のいずれであるかを判別すると共に(ステップC8)、情報テーブル記憶部M1−3を参照して、判別した送信元に対応する「情報ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップC9)、このフローチャートを終了する。
【0069】
図18及び図19は、状況判別処理A(図16のステップB6)を詳述するためのフローチャートである。この状況判別処理Aは、腕時計2の状況を判別し、その状況に応じた「状況ID」を状況テーブル記憶部M1−4から読み出して一時記憶させるための処理である。
先ず、中央制御部101は、設定情報記憶部M1−7から「状況」の「項目」を読み出し(図18のステップD1)、「状況」の「項目」は、何か、つまり、“移動状況”であるか(ステップD2)、“所在地”であるか(ステップD12)、“時間帯”であるか(図19のステップD18)、“動作モード”であるか“近接状況”
であるかを判別する(図19のステップD26)。
【0070】
「状況」の「項目」が“移動状況”であれば(図18のステップD2でYES)、判別方法記憶部M1−6を参照し、「設定フラグ」が“1”の「項目(判別方法)」を読み出し(ステップD3)、判別方法は“携帯電話機”であるかを調べる(ステップD4)。いま、判別方法が“腕時計”であれば(ステップD4でNO)、腕時計2の移動状況を腕時計2側で検出させるために、腕時計2に対してその移動状況情報の要求を送信する(ステップD6)。ここで、腕時計2側においては、後述するが、携帯電話機1からの要求に応答して、移動状況検出部212を駆動させ、これによって検出された移動状況情報を腕時計2の移動状況として携帯電話機1に送信するようにしている。いま、携帯電話機1において腕時計2側で検出された移動状況情報を受信すると(ステップD7)、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、停止中、歩行中、走行中、乗り物移動中などの移動状況情報を判別すると共に(ステップD8)、判別した移動状況に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD9)、このフローチャートを終了する。
【0071】
判別方法が“携帯電話機”であれば(ステップD4でYES)、移動状況検出部112によって検出された移動状況情報を腕時計2の移動状況として取得する(ステップD5)。そして、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、停止中、歩行中、走行中、乗り物移動中などの移動状況を判別すると共に(ステップD8)、判別した移動状況に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD9)、このフローチャートを終了する。また、「状況」の「項目」が、“所在地”であれば(ステップD10でYES)、判別方法記憶部M1−6を参照して、「設定フラグ」が“1”の「項目(判別方法)」を読み出す(ステップD11)。
【0072】
ここで、判別方法が“腕時計”であれば(ステップD12でNO)、腕時計2の状況を腕時計2側で判別させるために、腕時計2に対して位置情報の要求を送信したのち(ステップD14)、それに応答して腕時計2側からその位置情報を受信すると(ステップD15)、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、自宅周辺、会社周辺などの所在地を判別すると共に(ステップD16)、判別した所在地に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD17)、このフローチャートを終了する。また、判別方法が“携帯電話機”であれば(ステップD12でYES)、GPS受信部107によって現在の位置情報を検出する(ステップD13)。そして、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、自宅周辺、会社周辺などの所在地を判別すると共に(ステップD16)、判別した所在地に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD17)、このフローチャートを終了する。
【0073】
「状況」の「項目」が、“時間帯”であれば(図19のステップD18でYES)、判別方法記憶部M1−6を参照して、「設定フラグ」が“1”の「項目(判別方法)」を読み出し(ステップD19)、判別方法が“腕時計”であれば(ステップD20でNO)、腕時計2の状況を腕時計2側で検出させるために、腕時計2に対して時刻情報の要求を送信する(ステップD22)。この要求に応答して腕時計2側から送信されてきた時刻情報を受信すると(ステップD23)、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、現在の時刻情報がどの時間帯に入っているかを判別すると共に(ステップD24)、判別した時間帯に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD25)、このフローチャートを終了する。
【0074】
判別方法が“携帯電話機”であれば(ステップD20でYES)、RTC110によって検出された現在の時刻情報を取得する(ステップD21)。そして、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、現在の時刻情報がどの時間帯に入っているかを判別すると共に(ステップD24)、判別した時間帯に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD25)、このフローチャートを終了する。
【0075】
また、「状況」の「項目」が“動作モード”であれば(ステップD26でYES)、腕時計2に対して動作モード情報の要求を送信したのち(ステップD27)、それに応答して腕時計2側から送信されてきた動作モード情報を受信すると(ステップD28)、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、現在の動作モードを判別すると共に(ステップD29)、判別した動作モードに対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD30)、このフローチャートを終了する。
【0076】
また、「状況」の「項目」が“動作モード”でなければ、つまり、「状況」の「項目」が“近接状況”であれば(ステップD26でNO)、腕時計2に対して近接状況情報の要求を送信したのち(ステップD31)、それに応答して腕時計2側から送信されてきた近接状況情報を受信すると(ステップD32)、状況テーブル記憶部M1−4を参照して、現在の近接状況情報を判別すると共に(ステップD33)、判別した近接状況情報に対応する「状況ID」を読み出して一時記憶させたのち(ステップD34)、このフローチャートを終了する。
【0077】
図20は、実行処理(図16ステップB7)を詳述するためのフローチャートである。
この実行処理は、情報内容判別処理(図16のステップB5)の判別結果と状況判別処理A(ステップB6)の判別結果に基づいて、腕時計2への情報の送信を制御する処理を実行するものである。
先ず、中央制御部101は、上述の情報内容判別処理で一時記憶させた「情報ID」と上述の状況判別処理Aで一時記憶させた「状況ID」とを読み出し(ステップE1)、この「情報ID」と「状況ID」に基づいて設定情報記憶部M1−7から当該「情報ID」及び「状況ID」に対応する「制御」の「制御ID」を読み出す(ステップE2)。そして、この「制御ID」に対応する「内容」を制御テーブル記憶部M1−5から読み出し(ステップE3)、その「内容」が“送信する”であれば(ステップE4でYES)、上述の受信した情報(音声着信、受信メール、受信ニュース)を読み出して(ステップE5)、腕時計2に対してその情報を送信したのち(ステップE6)、このフローチャートを終了する。
【0078】
「制御ID」に対応する「内容」が“送信しない”であれば(ステップE7でYES)、この時点で図20のフローから抜けるが、「内容」が“送信する”、“送信しない”のいずれでもなければ(ステップE7でNO)、その「内容」が“報知”の場合であるから、上述の受信した情報(音声着信、受信メール、受信ニュース)を読み出し(ステップE8)、この受信した情報に、報知に関する「制御ID」を付加して腕時計2に送信したのち(ステップE9)、このフローチャートを終了する。なお、「制御ID」が“c22(所定の状況になったとき受信音鳴動する)”と“c25(所定の状況になったとき表示する)”の場合には、どのような状況になったときに受信音を鳴動するのか、あるいは表示するのかを示すためにその「状況ID」を更に付加して送信するようにしている。
【0079】
図21は、腕時計2の全体動作の概要を示したフローチャートである。
先ず、中央制御部201は、電源を投入する電源オン操作が行われると(ステップF1でYES)、電源供給を開始させて所定のメモリなどを初期化する電源オン処理を実行したのち、操作待ちや受信待ちなどの待ち受け状態となる。ここで、任意の情報を設定する設定操作が行われた場合には(ステップF2でYES)、その操作に対応する設定処理として、例えば、動作モード記憶部M2−5などに対する設定処理を行ったのち(ステップF3)、上述のステップF2に戻る。また、携帯電話機1から状況情報の要求を受信したときには(ステップF4でYES)、この要求に応答して状況情報送信処理を実行する(ステップF5)。
【0080】
図22は、状況情報送信処理(図21のステップF5)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部201は、携帯電話機1からの状況情報の要求は、移動状況情報の要求であるか(ステップG1)、位置情報の要求であるか(ステップG4)、時刻情報の要求であるか(ステップG7)、動作モード情報の要求であるか近接状況情報の要求であるかを調べる(ステップG10)。いま、移動状況情報の要求を受信したときには(ステップG4でYES)、携帯電話機1側と同様に、移動状況検出部210によって検出された移動状況情報を腕時計2の移動状況として取得して(ステップG2)、この移動状況情報を要求元の携帯電話機1に送信したのち(ステップG3)、図21のステップF2に戻る。また、位置情報の要求を受信したときには(ステップG4でYES)、GPS受信部205によって受信したGPS情報を現在の位置情報として検出して(ステップG5)、この位置情報を要求元の携帯電話機1に送信したのち(ステップG6)、図21のステップF2に戻る。
【0081】
時刻情報の要求を受信したときには(ステップG7でYES)、RTC208によって計時された時刻情報を検出して(ステップG8)、この時刻情報を要求元の携帯電話機1に送信したのち(ステップG9)、図21のステップF2に戻る。また、動作モード情報の要求を受信したときには(ステップG10でYES)、動作モード記憶部M2−5を参照して、「設定フラグ」が“1”の動作モードを読み出し(ステップG11)、この動作モード情報を要求元の携帯電話機1に送信したのち(ステップG12)、図21のステップF2に戻る。また、近接状況情報の要求を受信したときには(ステップG10でNO)、近接状況検出部211によって検出されたユーザと腕時計2との近接状況(腕時計2が腕に装着されている、服のポケットに入っているなど)に関する情報(温度、接触の有無、機械的スイッチのオン/オフ、明度など)を取得し(ステップG13)、この近接状況情報を要求元の携帯電話機1に送信したのち(ステップG14)、図21のステップF2に戻る。
【0082】
一方、図21のフローにおいて、携帯電話機1から情報を受信したときには(ステップF6でYES)、後述する情報受信処理Bを実行する(ステップF7)。
図23は、情報受信処理B(図21のステップF7)を詳述するためのフローチャートである。先ず、中央制御部201は、携帯電話機1からの情報を受信して記憶させる(ステップH1)。この場合、携帯電話機1から音声着信に関する情報(例えば、伝言メッセージ)を受信した場合には、必要に応じてその記憶内容をユーザ操作によって音声出力させ、メールやニュースに関する情報を受信した場合には、必要に応じてその記憶内容をユーザ操作によって表示出力させることができる。
【0083】
そして、受信した情報に、報知に関する「制御ID」が付加されているかを調べる(ステップH2)。ここで、上述したように図20の実行処理においては、腕時計2への情報の送信を制御する場合に、その制御が「報知」であれば、報知に関する「制御ID」を当該情報に付加して送信し、「送信」であれば、受信した情報に、報知に関する「制御ID」を付加しないで送信するようにしているため、「制御ID」が付加されていない場合には(ステップH2でNO)、次のステップH5に移り、情報受信を報知するために報知部209内のスピーカ209Aを駆動して受信音を鳴動させたのち、図21のステップF2に戻る。
【0084】
受信した情報に、報知に関する「制御ID」が付加されていれば(ステップH2でYES)、「制御ID」に基づいて制御テーブル記憶部M2−4を参照し、「制御ID」に対応する「内容」を読み出し(ステップH3)、その「内容」は、“受信音鳴動する”であるか(ステップH4)、“所定の状況になったときに受信音鳴動する”であるか(ステップH6)、“受信音鳴動しない”であるか(ステップH9)、“表示する”であるか(ステップH10)、“所定の状況になったときに表示する”であるか“表示しない”であるかを調べる(ステップH12)。いま、“受信音鳴動する”であれば(ステップH4でYES)、情報受信を報知するために報知部209内のスピーカ209Aを駆動して受信音を鳴動させたのち(ステップH5)、図21のステップF2に戻る。
【0085】
「制御ID」の「内容」が“所定の状況になったときに受信音鳴動する”であれば(ステップH6でYES)、受信した情報には報知に関する「制御ID」と共に「状況ID」が付加されているので、この「制御ID」と「状況ID」を一時記憶させる(ステップH7)。すなわち、上述したように図20の実行処理においては、腕時計2への情報の送信を制御する場合に、報知に関する「制御ID」が“c22(所定の状況になったとき受信音鳴動する)”の場合には、どのような状況になったときに受信音を鳴動するのかを示すためにその状況IDを更に付加して送信するようにしているため、この「制御ID」と「状況ID」を一時記憶させておく。そして、状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(ステップH8)、図21のステップF2に戻る。なお、この状況判別タイマは、定期的に腕時計2の状況を判別するためのタイマで、例えば、3秒計測タイマによって構成されている(以下、同様)。
【0086】
「制御ID」の「内容」が“受信音鳴動しない”であれば(ステップH9でYES)、この時点で図21のステップF2に戻るが、「制御ID」の「内容」が“表示する”であれば(ステップH10でYES)、上述のステップH1で記憶した情報を読み出して表示させたのち(ステップH11)、図21のステップF2に戻る。「制御ID」の「内容」が“所定の状況になったときに表示する”であれば(ステップH12でYES)、受信した情報には報知に関する「制御ID」と共に「状況ID」が付加されているので、この「制御ID」と「状況ID」を一時記憶させる(ステップH13)。
【0087】
すなわち、上述したように図20の実行処理においては、腕時計2への情報の送信を制御する場合に、報知に関する「制御ID」が“c25(所定の状況になったとき表示する)”の場合には、どのような状況になったときに表示するのかを示すためにその状況IDを更に付加して送信するようにしているので、この「制御ID」と「状況ID」を一時記憶させておく。そして、上述の状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(ステップH8)、図21のステップF2に戻る。なお、「制御ID」の「内容」が“表示しない”であれば(ステップH12でNO)、この時点で図21のステップF2に戻る。
【0088】
一方、図21のフローにおいて、上述した状況判別タイマがタイムアウトとなった場合(3秒経過した場合)には(ステップF8でYES)、後述する状況判別処理Bを実行したのち(ステップF9)、上述のステップF2に移る。また、時刻が更新(例えば、1分経過)されると(ステップF10)、時刻表示を更新する処理を行ったのち(ステップF11)、上述のステップF2に移り、また、電源オフ操作が行われたときには(ステップF12でYES)、電源オフ処理を行って(ステップF13)、このフローの終了となるが、その他の操作として、例えば、時刻設定操作、アラーム設定操作などが行われたときには(ステップF14でYES)、その操作に応じた処理として、時刻設定処理、アラーム設定処理などを行ったのち(ステップF15)、上述のステップF2に戻る。
【0089】
図24及び図25は、状況判別処理B(図21のステップF9)を詳述するためのフローチャートである。
先ず、中央制御部201は、上述の情報受信処理Bで一時記憶した「状況ID」を読み出し(図24のステップI1)、この「状況ID」に基づいて状況テーブル記憶部M2−3を参照して、「状況ID」に対応する「内容」を読み出す(ステップI2)。そして、この「状況ID」の「内容」は、“移動状況”であるか(ステップI3)、“所在地”であるか(ステップI14)、“時間帯”
であるか(図25のステップI18)、“動作モード” であるか“近接状況”であるかを調べる(図25のステップI22)。
【0090】
いま、「状況ID」の「内容」が“移動状況”に関する内容であれば(図24のステップI3でYES)、移動状況検出部112によって検出された移動状況情報を腕時計2の移動状況として取得する(ステップI4)。そして、状況テーブル記憶部M2−3を参照して、停止中、歩行中、走行中、乗り物移動中などの移動状況を判別すると共に(ステップI5)、この判別した移動状況は、上述のステップI1で読み出した一時記憶の「状況ID」が示す移動状況に一致するかを調べる(ステップI6)。
【0091】
移動状況が一致していなければ(ステップI6でNO)、所定の状況になっていないので、再度、上述の状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(ステップI13)、図21のステップF2に戻るが、それらの移動状況が一致して、所定の状況になったときには(ステップI6でYES)、報知処理に移る(ステップI7〜I12)。すなわち、上述の情報受信処理Bで一時記憶した「制御ID」を読み出し(ステップI7)、この「制御ID」に基づいて制御テーブル記憶部M2−4を参照して、この「制御ID」に対応する「内容」を読み出す(ステップI8)。
【0092】
そして、この「内容」が“所定の状況になったときに受信音鳴動する”であれば(ステップI9でYES)、報知部209内のスピーカ209Aを駆動して受信音を鳴動させるが(ステップI10)、“所定の状況になったときに表示する”であれば(ステップI9でNO)、上述した情報受信処理B(図23のステップH1)で記憶した情報を読み出して表示させる(ステップI11)。そして、一時記憶の「制御ID」及び「状況ID」を消去したのち(ステップI12)、図21のステップF2に戻る。
【0093】
上述した一時記憶の「制御ID」の「内容」が“所在地”に関する内容であれば(ステップI14でYES)、GPS受信部205によって受信したGPS情報を現在の位置情報として検出し(ステップI15)、状況テーブル記憶部M2−3を参照して、自宅周辺、会社周辺などの所在地を判別し(ステップI16)、この判別した所在地は、上述のステップI1で読み出した一時記憶の「状況ID」が示す所在地に一致するかを調べる(ステップI17)。いま、所在地が一致していなければ(ステップI17でNO)、所定の状況になっていないので、再度、上述の状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(ステップI13)、図21のステップF2に戻るが、所在地が一致して、所定の状況になったときには(ステップI17でYES)、上述の報知処理に移る(ステップI7〜I12)。
【0094】
上述した一時記憶の「制御ID」の「内容」が“時間帯”に関する内容であれば(ステップI18でYES)、RTC208によって検出された現在の時刻情報を取得する(ステップI19)。そして、状況テーブル記憶部M2−3を参照して時間帯を判別し(ステップI20)、この判別した時間帯は、上述した図24のステップI1で読み出した一時記憶の「状況ID」が示す時間帯に一致するかを調べ(ステップI21)、時間帯が一致していなければ(ステップI21でNO)、所定の状況になっていないので、再度、上述の状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(図24のステップI13)、図21のステップF2に戻るが、時間帯が一致して、所定の状況になったときには(ステップI21でYES)、上述した図24の報知処理に移る(ステップI7〜I12)。
【0095】
上述した一時記憶の「制御ID」の「内容」が“動作モード”に関する内容であれば(図25のステップI22でYES)、動作モード記憶部M2−5を参照し、「設定フラグ」が“1”の動作モードを読み出して(ステップI23)、この動作モードを判別し(ステップI24)、この判別した動作モードは、上述した図24のステップI1で読み出した一時記憶の「状況ID」が示す動作モードに一致するかを調べ(ステップI25)、動作モードが一致していなければ(ステップI25でNO)、所定の状況になっていないので、再度、上述の状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(図24のステップI13)、図21のステップF2に戻るが、動作モードが一致して、所定の状況になったときには(ステップI25でYES)、上述した図24の報知処理に移る(ステップI7〜I12)。
【0096】
上述した一時記憶の「制御ID」の「内容」が“近接状況”に関する内容であれば(図25のステップI22でNO)、近接状況検出部211によって検出されたユーザと腕時計2との近接状況(腕時計2が腕に装着されている、服のポケットに入っているなど)に関する情報(温度、接触の有無、機械的スイッチのオン/オフ、明度など)を取得して(ステップI26)、この近接状況を判別し(ステップI27)、この判別した近接状況は、上述した図24のステップI1で読み出した一時記憶の「状況ID」が示す近接状況に一致するかを調べ(ステップI28)、近接状況が一致していなければ(ステップI28でNO)、所定の状況になっていないので、再度、上述の状況判別タイマの計測動作を開始させたのち(図24のステップI13)、図21のステップF2に戻るが、近接状況が一致して、所定の状況になったときには(ステップI28でYES)、上述した図24の報知処理に移る(ステップI7〜I12)。
【0097】
以上のように、実施形態において携帯電話機1は、腕時計(別の通信端末装置)2に対して情報を送信する場合に、各種情報を全て一律に送信するのではなく、この腕時計2の状況を判別すると共に、この情報の内容を判別し、この腕時計2の状況と情報の内容に応じて、その送信を制御するようにしたので、腕時計2への送信を適切に制御することができ、実情に即した制御が可能となる。
【0098】
情報の内容としてその情報の種別(音声着信、メール、ニュースなど)を判別するようにしたので、情報の種別に応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0099】
情報の内容としてその情報の緊急度(緊急情報、一般情報など)を判別するようにしたので、情報の緊急度に応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0100】
情報の内容としてその情報の送信元(個人や会社など)を判別するようにしたので、情報の送信元に応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0101】
腕時計2の状況としてその移動状況(停止中、歩行中、走行中、乗り物移動中など)を判別するようにしたので、腕時計2の移動状況に応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0102】
腕時計2の状況としてその現在位置(所在地)、現在時刻(時間帯)のうち、少なくともそのいずれかを判別するようにしたので、腕時計2の現在位置、現在時刻に応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0103】
腕時計2の状況として腕時計2が用途別に備える複数の動作モード(ビジネスモード、プライベートモードなど)のうち、どの動作モードに設定されているかを判別するようにしたので、腕時計2の動作モードに応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0104】
腕時計2の状況として人体と腕時計2との近接状況(装着/非装着、ポケット内など)を判別するようにしたので、この近接状況に応じて腕時計2への送信を適切に制御することができる。
【0105】
腕時計2から送信される状況情報を受信し、その状況情報に基づいて、この腕時計2の状況を判別するようにしたので、携帯電話機1側で腕時計2の状況を検出することができなくても、腕時計2から送信されてくる状況情報に基づいて腕時計2の状況を判別することができる。
【0106】
情報の送信の制御として、腕時計2へ情報を送信するか否かを制御するようにしたので、腕時計2に情報を送信するか否かを、腕時計2の状況と情報の内容に応じて、適切に制御することができる。
【0107】
情報の送信の制御として、この情報を受信する腕時計2側での報知を制御するようにしたので、腕時計2の状況と情報の内容に応じて、腕時計2側での報知を適切に制御することができる。
【0108】
受信した情報(音声着信、メール、ニュースなど)を腕時計2に送信する場合に、この受信した情報の内容を判別するようにしたので、受信した情報に応じて腕時計2への送信の制御を適切に制御することができる。
【0109】
携帯電話機1から腕時計2に情報を送信する場合に、この情報を受信する腕時計2側での報知を腕時計2の状況に基づいて制御するようにしたので、送信した情報の腕時計2側での報知を腕時計2の状況に応じて、適切に制御することができる。
【0110】
携帯電話機1から腕時計2に情報を送信する場合に、この腕時計2の移動状況に基づいて、腕時計2への情報の送信を制御するようにしたので、腕時計2への情報の送信を、腕時計2の移動状況に応じて適切に制御することができる。
【0111】
なお、上述した実施形態の状況判別処理A(図18及び図19)においては、判別方法が“腕時計”であれば(ステップD4、D12、D20でNO)、腕時計2の状況を腕時計2側で判別させるために、腕時計2に移動状況情報の要求を送信し(ステップD6、D14、D22)、判別方法が“携帯電話機”であれば(ステップD4、D12、D20でYES)、携帯電話機1側で移動状況情報を検出して、この携帯電話機1の移動状況情報を腕時計2の移動状況としたが(ステップD5、D13、D21)、腕時計2が近距離に存在する場合(腕時計2が通信可能な範囲内に存在する場合)には、携帯電話機1側で移動状況情報を検出して、この携帯電話機1の移動状況情報を腕時計2の移動状況としてもよい。これによって携帯電話機1と腕時計2とを一緒に携帯している状態では腕時計2の状況を検出するセンサなどの機能を備えていなくても、携帯電話機1の移動状況、所在地などを腕時計2の状況として携帯電話機1側で検出することができる。
【0112】
この場合、携帯電話機1と腕時計2との間において、例えば、通信可能エリアが半径1m以内の近距離通信を行うことによって、携帯電話機1と腕時計2とは通信状態か非通信状態かに応じて腕時計2が半径1m以内に存在しているか否かを判別することができる。なお、腕時計2が近距離に存在するか否かは、腕時計2が通信可能な範囲内に存在する場合に限らず、距離センサなどによって腕時計2との距離を検出し、この距離によって腕時計2が近距離に存在しているかを判別するようにしてもよい。
【0113】
また、図22の状況情報送信処理において、腕時計2は、携帯電話機1から移動状況情報の要求を受信すると、移動状況検出部210によって検出された移動状況情報を腕時計2の移動状況として取得して要求元の携帯電話機1に送信するようにしたが、状況テーブル記憶部M2−3を参照して、停止中、歩行中、走行中、乗り物移動中などの移動状況情報を判別し、その判別結果を携帯電話機1に送信するようにしてもよい。このことは、位置情報の要求、時刻情報の要求、動作モードの要求、近接状況の要求時であっても同様にその判別までを腕時計2側で実行し、その判別結果を携帯電話機1に送信するようにしてもよい。
【0114】
図23の情報受信処理、図24及び図25の状況判別処理Bにおいては、1つの「制御ID」が付加されている場合の報知を例示したが、複数の「制御ID」が付加されている場合には、その「制御ID」の数に応じた報知を行うようにしてもよい。例えば、「制御ID」として“c22”と“c25”が付加されている場合には、受信音の鳴動と共に表示を行うようにしてもよい。
【0115】
上述した実施形態においては、携帯電話機1と腕時計2との通信手段として、Bluetooth(登録商標)による近距離通信を行うようにしたが、1対1通信を行う赤外線通信など、任意の直接通信であってもよいし、上述したようにホームネットワーク、会社ネットワーク、ホットスポットなどの無線LAN(図示省略)を介した通信であってもよく、携帯電話機1と腕時計2との通信手段は問わない。
【0116】
上述した実施形態においては、携帯電話機1が腕時計2に送信する情報として、音声着信、メール、ニュースを例示したが、これに限らず、携帯電話機1からインターネットなどから受信した情報や着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)から取得した情報であってもよく、更には、テキスト情報、音声情報、画像情報など任意の情報であってもよい。
【0117】
上述した実施形態においては、携帯電話機1が腕時計2に情報を送信する際に、受信した情報を全て送信するようにしたが、その情報の一部を送信するようにしてもよい。例えば、情報がメールの場合には、そのメール本文のみを送ったり、タイトルまでを送ったりするなど、その一部を送信するようにしてもよい。また、受信した情報以外の情報を任意に付加して送信するようにしてもよい。例えば、着信日時、名前、グループ名などを付加して送信するようにしてもよい。
【0118】
上述した実施形態においては、携帯電話機1、腕時計2は、その移動状況を各種センサによって検出して判別するようにしたが、例えば、予め定期的に位置情報を受信して履歴として記憶しておき、それらの位置情報を読み出して、移動状況を解析しながら判別するなど、移動状況の検出方法は任意である。
【0119】
上述した実施形態において腕時計2は、携帯電話機1からの情報を受信して記憶するようにしたが、受信した情報を音声出力したり、表示出力したりするようにしてもよい。腕時計2に音声通話機能を備えられている場合には、携帯電話機1への通話着信を腕時計2側で受けて通話することも可能となる。
【0120】
上述した実施形態においては、通信端末装置として携帯電話機1に適用した場合を示したが、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤー、それらの複合機など、通信機能を備える任意の通信端末装置であってもよい。また、上述した実施形態においては、折り畳みタイプの通信端末装置はとしたが、ストレートタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよく、表示部も通信端末装置に備えられている表示部に限らず、外部モニタなど、任意の外部表示装置であってもよい。
【0121】
上述した実施形態においては別の通信端末装置として、腕時計2を例示したが、パーソナルコンピュータ、PDA、デジタルカメラ、音楽プレイヤーなど、それらの複合機など、通信機能を備える任意の通信端末装置であってもよい。
【符号の説明】
【0122】
1 携帯電話機
2 腕時計
3 無線通信網
101、201 中央制御部
103、203 記憶部
104 無線通信部
106、204 近距離通信部
107、205 GPS受信部
108、206 表示部
109、207 操作部
110、208 RTC
111、209 報知部
112、210 移動状況検出部
211 近接状況検出部
M1−1、M2−1 プログラム記憶部
M1−2、M2−2 各種情報一時記憶部
M1−3 情報テーブル記憶部
M1−4、M2−3 状況テーブル記憶部
M1−5、M2−4 制御テーブル記憶部
M1−6 判別方法記憶部
1−7 設定情報記憶部
M1−8 着信履歴記憶部
M1−9 メール記憶部
M1−10 ニュース記憶部
M1−11 アドレス帳記憶部
M2−5 動作モード記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置であって、
別の通信端末装置の状況を判別する状況判別手段と、
前記別の通信端末装置に対して送信する情報の内容を判別する情報判別手段と、
前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記状況判別手段による判別結果と前記情報判別手段による判別結果とに基づいて、前記別の通信端末装置への情報の送信を制御する送信制御手段と、
を具備したことを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記情報判別手段は、前記情報の内容として、その情報の種別を判別し、
前記送信制御手段は、前記状況判別手段によって判別された別の通信端末装置の状況に基づいて、所定種別の情報の送信を制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記情報判別手段は、前記情報の内容として、その情報の緊急度を判別し、
前記送信制御手段は、前記状況判別手段によって判別された別の通信端末装置の状況に基づいて、所定緊急度の情報の送信を制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項4】
前記情報判別手段は、受信した情報を前記別の通信端末装置に送信する場合に、この受信した情報の内容として、その情報の送信元を判別し、
前記送信制御手段は、前記状況判別手段によって判別された別の通信端末装置の状況に基づいて、所定送信元からの情報の送信を制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項5】
前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置の移動状況を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項6】
前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置の現在位置、現在時刻のうち、少なくともそのいずれかを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項7】
前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置が用途別に備える複数の動作モードのうち、どの動作モードに設定されているかを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項8】
前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置の状況として、この別の通信端末装置と人体との近接状況を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項9】
前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置から送信される状況情報を受信し、その状況情報に基づいて、この別の通信端末装置の状況を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項10】
前記状況判別手段は、前記別の通信端末装置が所定の範囲内に存在する場合に、この別の通信端末装置の状況情報を検出し、その状況情報に基づいて、この別の通信端末装置の状況を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項11】
前記送信制御手段は、情報の送信の制御として、前記別の通信端末装置へ情報を送信するか否かを制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項12】
前記送信制御手段は、情報の送信の制御として、この情報を受信する前記別の通信端末装置側での報知を制御する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項13】
前記情報判別手段は、受信した情報を前記別の通信端末装置に送信する場合に、この受信した情報の内容を判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
【請求項14】
情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置であって、
別の通信端末装置の状況を判別する状況判別手段と、
前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この情報を受信する前記別の通信端末装置側での報知を前記状況判別手段による判別結果に基づいて制御する報知制御手段と、
を具備したことを特徴とする通信端末装置。
【請求項15】
情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置であって、
別の通信端末装置の移動状況を判別する移動判別手段と、
前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記別の通信端末装置への情報の送信を前記状況判別手段による判別結果に基づいて制御する送信制御手段と、
を具備したことを特徴とする通信端末装置。
【請求項16】
情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置で実行されるプログラムであって、
別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この別の通信端末装置の状況を判別する機能と、
前記別の通信端末装置に対して送信する情報の内容を判別する機能と、
前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記状況の判別結果と前記内容の判別結果とに基づいて、前記別の通信端末装置への情報の送信を制御する機能と、
をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置で実行されるプログラムであって、
別の通信端末装置の状況を判別する機能と、
前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、この情報を受信する前記別の通信端末装置側での報知を前記判別結果に基づいて制御する機能と、
をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
情報通信を行う通信機能を備えた通信端末装置で実行されるプログラムであって、
別の通信端末装置の移動状況を判別する機能と、
前記別の通信端末装置に情報を送信する場合に、前記別の通信端末装置への情報の送信を前記判別結果に基づいて制御する機能と、
をコンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2010−245668(P2010−245668A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−89896(P2009−89896)
【出願日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】