説明

通信端末

【課題】ユーザが電話番号やメールアドレスなどの相手を特定するための情報を予め登録してない場合であっても、発信実績がある相手からの着信に対して優先度を判定して効率かつ確実に応答する手段を提供する。
【解決手段】携帯通信端末1は、発信手段110より外部への発信を行った際に、発信履歴記憶手段210は、その実績を発信先となる通信相手900を特定するための識別子と共に発信履歴データ10に記録する。外部からの着信を受けた際、発信履歴検出手段300は過去に自端末から発信した実績があるか否を発信履歴データ10の検索を行うことで確認する。
検索により合致する識別子が登録されていた場合、報知制御手段400は着信の優先度に応じて報知するよう報知手段500に指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯電話、パーソナルコンピュータなど、通信機能を有した通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話をはじめとする通信機器では、任意の発信者からの着信を受け、その着信をユーザに知らせるために鳴動音などの報知信号を発する。また、メール機能を備えた通信機器では、任意の発信者からのメールを受信した際に、受信したことを知らせるための受信音や画面表示を行う場合がある。何れの場合も、通知と同時に発信者を特定するための情報を表示する方法が一般的となっている。
【0003】
この種の報知において発信者特定のために表示する情報は、発信者より通知された電話番号、メールの場合はメールアドレスとなる。また、これらの電話番号やメールアドレスを事前に端末に登録している場合には、発信者の名前やイメージ画像を表示することも可能であり、更には、報知する際の着信音やバイブレーションを変更することも一般的に行われている。
【0004】
発信者の電話番号を相手に通知し、画面に名前を表示する仕組みについては、特許文献1に開示された技術が知られており、また、通知された相手の電話番号を元に、着信時に自端末の動作を制御する技術としては、特許文献2に開示された技術が知られている。
【0005】
特許文献1においては、着呼が発生した際に、デジタル網から送られた識別番号とともに、予め記憶されている相手名を画面に表示することが記されており、これにより、着信時に応答前に発信者が誰であるかを特定することが可能となる。
【0006】
特許文献2においては、着信時に相手から通知された識別番号が、自端末内に登録されているか否かを確認し、既に登録されている場合には着信を拒否すると記されている。 これにより、着信したユーザは、単に発信者が誰であるかを知るだけでなく、不要あるいは優先する着信が自動的に判断され、応答優先を判断する手間を軽減することが可能となる。
【特許文献1】特許第2610266号公報
【特許文献2】特開昭60−146563号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、電話の着信を受けた際、その着信した電話に出るか否かの判断は、発信相手に依存することが多い。一般的に携帯電話で着信を受けた際には、発信相手に関する情報(例えば、名前や電話番号)が画面に表示される。そのため、ユーザはこの画面表示された情報を元に、その後の動作を判断することとなる。
【0008】
しかしながら、発信相手とは余り面識が無いような場合において、相手の電話番号を知っていたとしても、自らの携帯電話に事前に該当の番号を登録することは稀である。多くのケースでは、例え自らが発信したことのある相手から着信があった場合であっても、発信相手に関する個人情報が登録されていないため、画面には相手の電話番号しか表示されず、期待する相手であるか否かを即座に確認することは困難である。
【0009】
また、相手の電話番号やメールアドレスなどが登録された特定者からの着信であった場合には、その着信音やバイブレーションなどの報知方法を変化する機能を利用することができるが、未登録の相手から着信があった場合には、これらの機能を適用することができず、結果として任意の相手からの着信よりも優先的に応答することは難しい。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、相手の情報を意図的に登録していない場合であっても、着信時に優先度を判断し、効率かつ効果的に応答することが可能な携帯通信端末、および方法、並びに優先判定及び制御を行うプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の携帯通信端末は、外部に信号を発信する発信手段と、外部から信号を受信する受信手段と、信号を受信したことを知らせるための報知手段と、発信実績を記憶する発信履歴記憶手段と、前記受信手段にて着信を検知した場合に、着信とともに受信した発信者識別情報を検索し、前記発信履歴記憶手段に一致する識別情報の有無を検出する発信履歴検出手段と、発信履歴検出手段にて一致する識別情報が検出された場合、前記報知手段における報知パターンを変更する報知制御手段と、を備えている。
【0012】
すなわち、自端末から外部に発信した実績があるか否かを記憶し、その記憶された相手からの着信を受信した際に、発信実績が無い任意の相手からの着信よりも優先的な方法により報知および相手を特定するための情報掲示、あるいは特別な処理を実行する。
【0013】
これにより、過去に発信の実績がある相手から着信を受けた際、ユーザは過去の通信実績を通して、相手が誰であるかを類推することができ、結果として即座に応答が必要な着信か、あるいは後からの応答でも支障がないかの判断を容易に行うことが可能となる。
【0014】
ただし、仮に過去に発信の実績があった場合であっても、その優先処理を行うべき必然性は、時間の経過、ユーザの存在位置移動、該当者あるいは代替者からの着信といった条件に応じて変化する。
【0015】
これらの条件変化に対応するために、本発明の通信装置は上記の構成に加えて、記録された実績に対して、実績記録の後に発生した状態変化を加味した上での有効性を判断する発信履歴分析手段を備える。
【0016】
なお、本発明は、上記の発着信の実績管理および外部からの着信を受けた際の実績検索の手順を実行させるための制御プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ユーザが電話番号やメールアドレスなどの相手を特定するための情報を予め登録していない場合であっても、発信の実績がある相手からの着信に対して、応答の優先度を判断するための情報提供の処理方法、並びに情報提供制御プログラムを提供できる。
【0018】
なお、本発明は自端末内に相手を特定するための個人情報が登録されていない場合を趣旨とするが、相手の情報が登録されている場合であっても、「自端末からの発信を行った直後に該当の相手から受けた着信の優先度は高い」という理屈は同様である。そのため、本発明の効果は、相手情報の登録有無に限定されるものではなく、外部からの着信を受信し報知する通信端末および処理方法、並びに情報提供制御プログラムを提供する上で有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本実施形態の携帯通信端末は、例えば携帯電話端末、固定電話端末、ファクシミリのような電話番号を通信相手の識別子としてネットワークに組み入れられた電子機器であり、任意の相手からの着信が可能であることを想定した機器である。 同携帯通信端末は、着信時に鳴動音や光などにより受信をユーザに知らせると共に、相手の識別子が通知されている場合には、機器の表示画面に電話番号や電話番号に紐付けられた相手の情報を表示することにより、応答以前に相手が誰であるかを認識可能とする。
【0020】
以下の実施形態では、携帯通信端末が提供する着信時の優先度判断のための情報提供の一例として、携帯電話端末等の携帯電子機器に適用した構成例を示す。
【0021】
(第1の実施形態)
図1は本発明の実施形態における携帯通信端末の主要部構成を示すブロック図である。
【0022】
図1に示す携帯通信端末1は、発着信制御手段100 (発信手段110、受信手段120)、履歴記憶手段200 (発信履歴記憶手段210)、発信履歴検出手段300、報知制御手段400、及び 報知手段500を備えて構成される。 また、発信履歴のデータを蓄積する発信履歴データ10、携帯通信端末1と通信を行う相手となる通信相手900を合わせて構成する。
【0023】
発着信制御手段100は、発信手段110及び受信手段120により構成される。
発信手段110は、携帯通信端末1が通信相手900に発信を行う際に、通信相手の電話番号など、識別子となる情報を指定して発信を行う。また、受信手段120は、通信相手900から受信に対して着信制御を行う部分となる。
【0024】
履歴記憶手段200は、その構成要素の一つに発信履歴記憶手段210を含み構成される。発信履歴記憶手段210は、発信手段110により発信制御が行われた際、その発信実績を発信履歴データ10に記録し一覧として管理する。なお、発信履歴記憶手段210が発信実績を記録する際に保持する情報は、例えば、通信相手900の識別子となる電話番号や、発信した際の時刻や場所などに関する項目が該当する。
【0025】
発信履歴検出手段300は、通信相手900の識別子が発信履歴データ10に含まれているかを検索する手段である。具体的には、通信相手900からの着信を受信手段120が受信した際に、同時に通知された通信相手900の識別子を検索キーとして発信履歴データ10を検索し、該当するレコードが存在するか否かを確認する。
【0026】
報知制御手段400は、発信履歴検出手段300にて検索を行った結果を元に、予め設定した方法により「着信」および「相手に関する情報」をユーザに報知するよう報知手段500に指示する。この際、通信相手900に合致する識別子が検索により確認されている場合には、確認されなかった時よりも報知音を大きくしたり、携帯通信端末1の表示画面に、「何分前に発信した相手」といった内容の表示を行う。
【0027】
報知手段500は、ユーザに情報を報知・掲示する具体的な手段に該当する部分であり、具体的には着信を報知するための音声出力スピーカや発光LED、振動モータ、通信相手900に関する情報を表示する表示画面などが該当する。
【0028】
図2は第1の実施形態の携帯通信端末における主要な動作を示すシーケンス図である。第1の実施形態の携帯通信端末における着信時の報知方法の具体例について、図2を参照しながら説明する。この例では、最初にステップS01で携帯通信端末1は通信相手900(識別子となる電話番号が090−xxxx−1234)に対して発信操作を行い、その制御信号SG01が通信相手900に伝えられていると共に、自端末内の発信履歴記憶手段210にも、制御信号SG02として通知される。この制御信号を受けた発信履歴記憶手段210は、ステップS02にて、「携帯通信端末1が通信相手900に発信を行った」という実績を発信履歴データ10に格納する。この際、発信した時刻情報、通信相手900の電話番号の他、携帯通信端末1による発信が通信相手900により応答されたか否かといった付加情報も合わせて格納しても良い。
【0029】
携帯通信端末1からの発信に関する一連操作が完了し暫く経過した後、ステップS03において、通信相手900により携帯通信端末1に対して発信操作が行われた場合を示す。通信相手900により発信された制御信号SG03は、通信相手900の電話番号(090−xxxx−1234)と共に携帯通信端末1に通知され、受信手段120が受信する。受信信号SG03を受信した受信手段120は、制御信号SG04を用いて発信履歴検出手段300に発信の実績があるか問い合わせを行い、ステップS04にて発信履歴の検索を行う。この検索の結果、通信相手900に該当する電話番号が発信履歴データ10に確認された場合には、ステップS05にて発信時刻などの関連情報を合わせて制御信号SG05を報知制御手段400に通知する。ステップS06にて、報知制御手段400は特定の報知条件によりユーザに報知を行うよう報知手段500に指示を行い、報知手段500が指定された条件にて報知・掲示の動作を行う。この一連の動作を通してユーザは、過去に自身が発信した相手からの着信であることを知った上で、応答に関する行動を選択することが可能となる。なお、図2では報知手段500に関する記述は省略している。
【0030】
図3は第1の実施形態の携帯通信端末1が、過去に発信した実績のある通信相手から着信を受けた際の端末表示画面の具体例を示す模式図である。図3では、(a)サブ画面の表示例および(b)メイン画面の表示例を示している。この例では、メイン画面の裏面側等に配置されたサブ画面(本実施例では液晶画面)には過去に自端末から発信した実績のある相手からの着信であること(Call Back)および自身が発信した時刻(3:17)を表現する情報21を表示している。また、メイン画面では、過去の発信に関する情報22に加えて、通信相手900の電話番号に関する情報23も合わせて表示している。
【0031】
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態における携帯通信端末の主要部構成を示すブロック図である。
【0032】
図4においては、第1の実施形態(図1)の構成に加えて、発信履歴解析手段310が追加されている。 この手段は、発信履歴データ10にて格納されている発信に関する情報を解析し、その条件に応じてユーザへの通知方法を変更するものである。
【0033】
発信履歴解析手段310で解析する具体例として、例えば、「発信回数」が該当する。通信相手900より着信を受けた際に発信履歴検出手段300が過去の発信実績を確認した後、発信履歴分析手段310は、発信履歴データ10で管理する該当通信相手900に対する発信履歴のレコード数を数えることで通信相手900への発信回数を知る。この発信回数が規定値以上(例えば、3回以上)の発信が確認された場合に、報知制御手段400において報知方法を変更する。
【0034】
図5は第2の実施形態の携帯通信端末における主要な動作を示すシーケンス図である。第2の実施形態の携帯通信端末における着信時の報知方法の具体例について、図5を参照しながら説明する。図5は第1の実施形態のシーケンス図2における自端末部分(携帯通信端末1)のみを示しており、その流れは、通信相手900から着信を受けて発信履歴検出手段300が発信履歴データ10を検索するまでの一連の処理は同様である。すなわち、携帯通信端末1の発信手段110がステップS11にて発信操作を行い、制御信号(SG11、SG12)を通知した後、発信履歴記憶手段210により発信実績の記録(ステップS12)として、発信履歴データ10に発信の実績が格納される。その後しばらく経過した後、ステップS13にて通信相手900からの受信を受信手段120が受け、制御信号SG14を用いて発信履歴検出手段300に発信実績の検索が行われる(ステップS14)。
【0035】
第2の実施形態では、制御信号SG15にて通信相手900に対する発信実績に関する情報を発信履歴解析手段310に通知する。すなわち、通信相手900への発信回数が通知され、ステップS16にて発信した回数が予め設定した規定回数を超えているかの確認を行う。この回数が規定回数を超えている場合にステップS17にて報知制御手段400にて特定の報知方法にて報知を行うよう制御信号SG16にて通知する。なお、図5では発信履歴検出手段300が通信相手900への発信履歴に関する情報を発信履歴分析手段310に引き渡すシーケンスとしているが、発信履歴分析手段310が直接発信履歴データ10を確認することで同等の処理を実行することも可能である。
【0036】
図6は前記第1および第2の実施形態において報知手段500が実際に報知を行う際の具体例を示したブロック図である。着信の報知および通信相手に関する情報を報知・掲示する手段として、ここではスピーカ510、振動モータ520、発光LED530、液晶画面540を示している。なお、液晶画面については携帯電話において一般的に配備されている背面液晶やメイン液晶の両方を含み、また、それ以外の手段についても、同等の目的(すなわち情報の報知・掲示)を行うことが可能な手段であれば、代替手段であっても良い。報知手段500は報知制御手段400からの指示に従い、これら具体的な手段の一つあるいは複数の手段を用いて情報の報知・掲示を行う。
【0037】
図7は報知制御手段400が優先度が高いと判定した着信の報知・掲示方法を変化させる際の具体例を示している。この例では、スピーカより報知する鳴動音の音圧レベルや音色、発光LEDの発光色、振動モータの振動パターンや強度、および着信相手の情報を表示する際のフォントサイズ、太さや色について、通常の着信と優先度が高い着信の場合に分けて示している。報知・掲示を行う際、これら項目の一つあるいは複数に対して変化させることにより、ユーザは優先度の高い着信を受けたことを容易に知ることができる。
【0038】
前記報知手段500としてスピーカを使用する際、着信の優先度に応じて鳴り分ける方法としては、(1)音圧レベルの高低、(2)音圧レベルを時間的に変化させる、(3)音色やメロディで区別する、(4)音色を時間的に変化させる 方法などが可能である。
【0039】
前記報知手段500として着信を示す発光LEDを使用する際、着信の優先度に応じて区別する方法としては、(1)発光色を区別する、(2)発光色を時間的に変化させる、(3)発光を点滅させる、(4)発光点滅速度を時間的に変化させる 方法などが可能である。
【0040】
前記報知手段500として振動モータを使用する際、着信の優先度に応じて区別する方法としては、(1)振動強度を区別する、(2)振動パターンを時間的に変化させる、(3)振動強度を時間的に変化させる 方法などが可能である。
【0041】
前記報知手段500として液晶画面など表示手段を使用する際、着信の優先度に応じて区別する方法としては、(1)表示文字のフォントサイズを区別する、(2)表示文字のフォントにボールド表示やイタリック表示など飾り文字を適用する、(3)表示文字の色で区別する、(4)表示文字のブリンクやアニメーション効果を適用する、(5)表示文字の色を時間的に変化させる 方法などが可能である。
【0042】
図8は第2の実施形態のステップS17で判定する発信回数の基準を複数設け、各々の基準に対して報知・掲示方法を設定した場合の例を示している。発信回数を評価の項目とする場合、例えば回数の多さに応じて相手が重要な相手であると判断し、ユーザがより応答を喚起する動作条件を設定することが考えられる。図8の例では、報知方法を変化させる対象に鳴動音レベル(音圧の高さ)と発光LEDの発光色を示しており、発信回数が多い場合には、大きな鳴動音でかつ、発光LEDを青色よりも黄色、黄色よりも赤色を用いて発光することで、より優先度が高い着信であることを表現している。
【0043】
第2の実施形態における図5のステップS17にて判定基準となる「発信回数」は、「呼出時間」であっても良い。一般的に緊急性の高い場合、相手が応答しない場合であっても発信し続ける傾向にある。そのため、通信相手900への発信においてその呼出音の鳴動を継続した時間が長い場合、ステップS17の処理において重要性が高いと判断する。
【0044】
図9は判定基準を「呼出時間」とした場合の具体事例を示した模式図である。この例では通信相手900に対する発信履歴が5件存在する場合を示している。判定を行う手順として、例えば(1)最も長い呼出時間を元に判定を行う場合、(2)呼出時間の累積値で判定する場合、(3)呼び出し時間の平均値で判定する場合 などが挙げられる。 具体的な判定の動作としては(3)の場合、平均値が18秒(30c)と計算されている。この値と優先判定の基準となる閾値10秒(30d)との間で比較を行う。図8のケースでは、平均値18秒が基準値10秒を上回るため、優先対象の着信と判断される。
【0045】
第2の実施形態における図5のステップS17にて判定基準となる「発信回数」は、「発信時刻」であっても良い。一般的に緊急性の高い通信の場合、昼夜あるいは休日などの条件と関係なく発信する場合が多い。通信相手900に対して発信した時刻に応じて相手の重要度を判定、ステップS17の処理に利用する。 図10は判定基準を「発信時刻」とした場合の具体事例を示した模式図である。この例では通信相手900に対する発信履歴が5件存在する場合を示している。判定を行う方法として、例えば(1)深夜時間帯の発信有無、(2)休日の発信有無 などが挙げられる。 具体的な判定の手順としては(1)の場合、深夜時間帯の発信が「あり」(31a)と記録されている。この条件を元に通信相手900からの着信は優先度が高いと判定する。
【0046】
第2の実施形態における図5のステップS17にて判定基準となる「発信回数」は、「発信からの経過時間」であっても良い。一般的に自身が発信した相手から直後に着信があった場合、その着信の重要性は高いと考えられる。逆に自身から発信した実績はあるが、それ発信から1週間も経過していた場合、その重要性は前者に比べて低くなっている可能性が高い。通信相手900に対して発信した時刻からの経過時間に応じて相手の重要度を判定、ステップS17の処理に利用する。 図11は判定基準を「発信からの経過時間」とした場合の具体事例を示した模式図である。この例では通信相手900に対する発信履歴が5件存在し、その直近の発信は7/30 13:15の場合を示している。(32a)現在時刻が7/30 13:28であり(32b)、また重要な相手と判定する際の優先判定基準を120分(32c)とする場合、経過時間は13分であり、優先判定基準の値よりも小さい値であるため、このタイミングで通信相手900からの着信があった場合には、優先度が高いと判定する。
【0047】
なお、発信履歴の記録(32a)を行った後、通信相手900からの着信を受けた際、32aで記録した発信日時を着信した日時で書き換えても良い。または、外部からの着信情報を発信履歴データ10とは別に記録し、外部から着信を受けた際の優先度判定に利用しても良い。これらの処理を加えることより、携帯通信端末1から通信相手900に発信後、該当の相手からの着信を受けた状態を通信相手900との会話が継続していると見なし、着信時の優先度を再び高めることが可能となる。
【0048】
第2の実施形態における図5のステップS17にて判定基準となる「発信回数」は、「発信した位置からの移動距離」であっても良い。例えば、友人(通信相手900)が住む地域を訪問した際に、たまたま時間に余裕ができたため友人に会う目的で発信する場合がある。その際に相手が応答せず暫くしてから着信を受けたケースを想定する。この場合、該当する地域に滞留している条件下において該当相手からの着信は優先度が高いが、既に該当の地域から移動してしまった場合には、その優先度は下がることとなる。図12は判定基準を「発信した位置からの移動距離」とした場合の具体事例を示した模式図である。この例では通信相手900に対する発信履歴が3件存在し、その直近の発信は7/29 08:20に「位置A(33a)」にて発信した場合を示している。通信相手900からの着信が現在位置である「位置B(33b)」で受信した際、位置Aと位置Bの距離が300m(33c)であったとすると、優先判定基準となる1km(33d)よりも近い距離に存在しているため、通信相手900からの着信は優先度が高いと判定する。 一方、通信相手900から着信した際に、その受信した位置が「位置C(33e)」であった場合、既に該当の地域から離れてしまっており、その着信タイミングで応答しなければならない必要性は低いと判定する。
【0049】
判定基準の条件を「発信した位置からの移動距離」とした場合、その携帯通信端末が移動したことを検知する方法としては、GPSや加速度センサなどが候補として考えられるが、本願では、移動検知の方法を限定することはなく、上記手段相当の移動検知手段を用いて携帯通信端末が該当エリアから移動したことを知ることができれば良い。
【0050】
第2の実施形態における図5のステップS17にて判定基準となる「発信回数」は、「発信時の相手の応答有無」であっても良い。一般的に自身が発信した際に相手が応答しなければ、その該当する相手から着信があったとすると、その重要性は高いと考えられる。図13は判定基準を「発信時の相手の応答有無」とした場合の具体事例を示した模式図である。この例では通信相手900に対し発信をした際に、相手は応答しなかった場合を示している。(34a)この状態で通信相手900からの着信があった場合には、優先度が高いと判定する。なお、自身からの発信時には応答しなかったが、その後に該当の通信相手900より着信を受けた場合、この実績を元に上記の判定条件を見直しても良い。
【0051】
第2の実施形態における図5のステップS17にて判定基準となる「発信回数」は、上に記した各種条件の組合せにより判定しても良い。例えば、「発信回数」と「発信からの経過時間」の組合せが考えられる。図14は、判定基準を「発信回数」および「発信からの経過時間」とした場合の具体例を示した模式図である。この例では優先判定基準を「直近1時間に3回以上」(35b)としており、現在時刻が7/29 16:25(35a)の場合を示している。この条件において該当する時間帯は、7/29 15:25から16:25までが対象であり、#3〜#5までの3件の発信(35c)がこの条件に該当し、判定基準を満たしている。
【0052】
図15は判定基準を「発信回数」と「発信からの経過時間」の組合せとした場合の動作を示すシーケンス図である。通信相手900より着信(ステップS21)を受けると、携帯通信端末は該当の通信相手(この場合は通信相手900)への発信実績が存在しているかの検索をステップS22にて行う。該当する発信が存在する場合、ステップS23にて優先判定基準に該当する条件を確定する。この例では、「直近1時間以内に3回以上」と「現在時刻7/29 16:25」の2つの条件より判定条件が確定する。(具体的には、7/29 15:25から16:25までの間に3回以上の発信があることとなる)次に、ステップS24にて、ステップS23にて確定した判定条件に該当する発信履歴を検索する。図15に示すケースでは3件が該当し、ステップS25の条件判定においては「該当」と判定する。
【0053】
図14および図15に示す判定基準を「発信回数」と「発信からの経過時間」の組合せとするケースでは、通信相手900からの着信を受ける直前に頻繁に連絡を取ろうと試みている状態を判定する条件の一例となっており、この状態において、該当する相手からの着信を受けた際、適切な報知方法、表示方法によりユーザに通知することにより、無駄な操作を必要とせず確実に応答することが可能となる。
【0054】
図16は通信相手900に対して発信を行った際、その後に通信相手900からの着信が有った際の優先付けを、ユーザ自身の操作により指定する例を示している。ステップS31にて通信相手900に発信を行ったその後に、ステップS32にてユーザ操作により優先条件を指定する。優先条件を指定する場合の具体例としては、例えば、「時間経過」を優先する(ステップS33a)、「場所移動」を優先する(ステップS33b)、優先指定しない(ステップS33c)、「着信拒否」する(ステップS33d)などが挙げられる。この内、「時間経過」や「場所移動」を指定した場合には、補足条件として「時間経過の閾値となる時間指定」(ステップS34a)や「場所移動の際の閾値となる移動距離」(ステップS34b)を合わせて設定することも可能とする。(予め設定した既定値を使用することも可能)
図17は通信相手900に発信をした後に、通信相手900から着信を受けた際の優先方法を指定する操作画面イメージを示した模式図である。ステップS41にて発信を行った後、携帯通信端末の画面には着信時優先方法を選択するための選択肢が表示される。(ステップS42)図17は、ステップS42において「場所移動優先」を選択した場合の表示例を示している。ステップS43で表示される項目は、場所移動した際に、優先条件を変化させる移動距離の条件を表示している。ここでは、「500m」「1km」「3km」「5km」の選択肢を表示して選択する操作方法としているが、テンキーを用いて距離を直接入力する操作方法でも良い。
【0055】
また、図17において優先条件を変更する距離の条件を設定する際に、移動手段を指定して間接的に指定しても良い。図18にてその具体例を示す。ステップS52において着信時の優先方法を「場所移動優先」とした後、ステップS53で表示される項目は、移動を行う際の移動手段の候補であり、図18の例では、「電車」「車」「歩行」を示している。例えば「電車」の場合、電車により移動が開始してしまった時点で優先度が低下することが想定される。これは電車に乗車した後で目的の通信相手900から着信を受けたとしても、わざわざ戻る可能性が低いと考えられるためである。これに対して「車」の場合、時間つぶし目的で近辺を車で走行することも想定されるため、多少、該当エリアから外れたとしても元のエリアに戻る可能性は高く、優先度を低下する条件としては、例えば、5km以上離れた場合として判定する。
【0056】
(第3の実施形態)
図19は第3の実施形態における携帯通信端末の主要部構成を示すブロック図である。
【0057】
図19においては、第1あるいは第2の実施形態のブロック図(図1あるいは図4)の構成における発着信制御手段100を、通話用の手段(発着信制御手段(通話)100)とメール用の手段(発着信制御手段(メール)600)に分類しており、また、発信履歴検出手段300および発信履歴分析手段310については、メールに関する機能を追加していることを明確にするために、発信履歴検出手段310a、および発信履歴分析手段310aと表記している。更に、通信相手の電話番号やメールアドレスなどの個人情報を管理する手段として、個人情報記憶手段700を追加している。
【0058】
図20は第3の実施形態の携帯通信端末における主要な動作を示すシーケンス図である。第3の実施形態では通話の発信とメールの発信を同列で扱うが、この例では、ステップS41にて通信相手900に対するメール発信を最初に行う場合を示している。このメール発信により、発信実績は発信履歴データ10に追加される。(ステップS42)ここで発信履歴データ10に追加するデータは、メールアドレスそのものを記録しても良いし、個人情報記憶手段700において該当する情報が存在するか検索し、合致する情報が存在した場合に対応付けられた電話番号を検索のキー情報として、「メール発信」であるという属性情報を合わせて記録する方法でも良い。
【0059】
メール発信を行った後に、通信相手900から通話での着信を受けた(ステップS43)場合、発信履歴検出手段300aは発信履歴の有無判定として、通話発信の有無確認(ステップS44a)およびメール発信の有無確認(ステップS44b)を実行する。この際、着信を受けた相手に対応したメールアドレスを特定するために、個人情報記憶手段700に問い合わせを一連の処理の中で実行する。(発信履歴データ10へ登録する際に、電話番号に置き換えて登録している場合には、この時点での個人情報記憶手段700への問い合わせは不要となる)
発信履歴の有無判定の後、発信履歴分析手段310aが着信の優先度判定をステップS45にて実行する。ここでの優先度判定基準は、第1あるいは第2の実施形態と同等であり時間経過や位置移動など予め設定した条件の元で判定する。
【0060】
なお、上記の説明においては、発信履歴検出手段300あるいは300aが検索する際に「一致」を条件としているが、完全一致でない場合に同等の処理を行っても良い。これは例えば会社組織などにおいて連続した電話番号を契約している場合などへの対応を想定したものであり、発信した電話番号とは下一桁だけが異なった電話回線から着信を受けた際にも優先度の高い着信と扱うといった柔軟性のある動作が可能となる。
【0061】
また、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【0062】
上述した実施形態においては、報知制御手段400として鳴動音を報知する手段(例えばスピーカ)、バイブレーションによる振動を発生する手段(例えば振動モータ)、着信を示す発光報知の手段(例えば発光LED)や、表示により着信や相手の情報を報知する手段(例えば背面液晶やメイン液晶)を想定しているが、通信相手からの着信を報知あるいは、通信相手を特定する情報を掲示する機能を有するものであれば、上記以外の方法であっても良い。例えば、着信時に特殊な香りを放出し、その香りを変更することにより着信の優先度を変化させて報知することもできる。
【0063】
また、本実施形態の携帯通信端末については、携帯電話のような一体型で構成することもできるし、外部との発着信に関する処理と発信実績の管理・分析の処理などを分離して一連の処理を構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、任意の相手から着信を受ける携帯通信端末が着信を受ける様々な状況において適用でき、ユーザが無駄な要件に対して手を離せないような状況であっても、優先度の高い着信に対しては確実に応答することを可能とする効果を有し、例えば携帯電話端末、通信機能を有する携帯型情報端末(PDA)、無線・有線に関わらず外部との通信機能を有する携帯型の通信端末および着信時の報知方法、並びに着信報知プログラム等において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態における携帯通信端末の主要部構成を示すブロック図
【図2】第1の実施形態の携帯通信端末における主要な動作を示すシーケンス図
【図3】第1の実施形態の携帯通信端末が、過去に発信した実績のある通信相手から着信を受けた際の願末表示画面の具体例を示す模式図
【図4】第2の実施形態における携帯通信端末の主要部構成を示すブロック図
【図5】第2の実施形態の携帯通信端末における主要な動作を示すシーケンス図
【図6】第2の実施形態で着信時に優先度を区別した報知・掲示を行う具体例の一覧を示す図
【図7】情報の報知・掲示を行う具体的な手段を示したブロック図
【図8】第2の実施形態で発信回数による優先度判定の基準を「複数設けた場合」の報知・掲示に関する具体例を示す模式図
【図9】第2の実施形態で優先度判定の基準を「呼出時間とした場合」の判定動作手順の具体例を示す模式図
【図10】第2の実施形態で優先度判定の基準を「発信時刻とした場合」の判定動作手順の具体例を示す模式図
【図11】第2の実施形態で優先度判定の基準を「発信からの経過時間とした場合」の判定動作手順の具体例を示す模式図
【図12】第2の実施形態で優先度判定の基準を「発信した位置からの移動距離とした場合」の判定動作手順の具体例を示す模式図
【図13】第2の実施形態で優先度判定の基準を「発信時の相手の応答有無とした場合」の判定動作手順の具体例を示す模式図
【図14】第2の実施形態で優先度判定の基準を「複数基準の組合せとした場合」の判定動作手順の具体例を示す模式図
【図15】第2の実施形態で優先度判定の基準を「複数基準の組合せとした場合」の判定動作を示すシーケンス図
【図16】第2の実施形態で発信を行った際に優先判定の基準を「ユーザ自身の操作により指定する場合」の操作手順を示すシーケンス図
【図17】第2の実施形態で発信を行った際に優先判定の基準を「ユーザ自身の操作により指定する場合」の画面表示に関する具体例を示す模式図
【図18】第2の実施形態で発信を行った際に優先判定の基準を「ユーザ自身の操作により指定する場合」の画面表示に関する具体例を示す模式図
【図19】第3の実施形態における携帯通信端末の主要部構成を示すブロック図
【図20】第3の実施形態の携帯通信端末における主要な動作を示すシーケンス図
【符号の説明】
【0066】
1 携帯通信端末
10 発信履歴データ
100 発着信制御手段(通話)
110 発信手段
120 受信手段
200 履歴記憶手段
210 発信履歴記憶手段
300 発信履歴検出手段
310 発信履歴分析手段
400 報知制御手段
500 報知手段
510 スピーカ
520 振動モータ
530 発光LED
540 液晶画面
600 発着信制御手段(メール)
610 発信手段
620 受信手段
700 個人情報記憶手段
900 通信相手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に信号を発信する発信手段と、
外部から信号を受信する受信手段と、
信号を受信したことを知らせるための報知手段と、
発信実績を記憶する発信履歴記憶手段と、
前記受信手段にて着信を検知した場合に、着信とともに受信した発信者識別情報を検索し、前記発信履歴記憶手段に一致する識別情報の有無を検出する発信履歴検出手段と、
前記発信履歴検出手段にて一致する識別情報が検出された場合、前記報知手段における報知パターンを変更する報知制御手段と、
を備えたことを特徴とする
通信端末。
【請求項2】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、発信履歴分析手段を備え、
前記受信手段にて着信を検知した場合に、前記発信履歴検出手段は、前記発信履歴記憶手段において当該の発信者識別情報の有無を検出し、検出された場合には、
前記発信履歴分析手段は、前記発信履歴記憶手段に記憶された発信の回数を分析し、
前記報知制御手段は、発信回数に応じて、報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、発信履歴分析手段を備え、
前記受信手段にて着信を検知した場合に、前記発信履歴検出手段は、前記発信履歴記憶手段において当該の発信者識別情報の有無を検出し、検出された場合には、
前記発信履歴分析手段は、前記発信履歴記憶手段に記憶された呼出の時間を分析し、
前記報知制御手段は、呼出時間の長さに応じて、報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項4】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、発信履歴分析手段を備え、
前記受信手段にて着信を検知した場合に、前記発信履歴検出手段は、前記発信履歴記憶手段において当該の発信者識別情報の有無を検出し、検出された場合には、
前記発信履歴分析手段は、前記発信履歴記憶手段に記憶された発信の時刻を分析し、
発信時刻に応じて、前記報知制御手段により報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項5】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、発信履歴分析手段を備え、
前記受信手段にて着信を検知した場合に、前記発信履歴検出手段は、前記発信履歴記憶手段において当該着信の番号の有無を検出し、検出された場合には、
前記発信履歴分析手段は、前記記憶手段に記憶された時刻からの時間経過を分析し、
時間経過に応じて、前記報知制御手段により報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項6】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、位置検出手段と、
発信履歴分析手段を備え、
前記記憶手段では、前回発信した時点における位置情報を合わせて記憶し、
当該発信履歴分析手段では、前記記憶手段に記憶された前回の位置情報と今回の位置情報とを分析し、その差分が予め設定した基準値に対して小さい場合と大きい場合とで、前記報知制御手段により報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項7】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、発信履歴分析手段を備え、
前記記憶手段では、前回発信の時点で相手側から応答があったか否かを合わせて記憶し、
当該発信履歴分析手段では、前記記憶手段に記憶された前回応答の有無を分析し、
前回応答しなかった相手から着信があった場合、前記報知制御手段により報知パターンを変更する請求項1に記載の通信端末。
【請求項8】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、
発信履歴分析手段を備え、
前記記憶手段では、前回発信した後に相手側から着信があった場合には着信の実績を記憶し、
当該発信履歴分析手段では、前記記憶手段に記憶された前回応答の有無を分析し、
発信後に相手からの着信がなかった相手から着信があった場合、前記報知制御手段により報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項9】
請求項1に記載の通信端末であって、
さらに、発信履歴分析手段を備え、
当該発信履歴分析手段では、前記記憶手段に記憶された発信履歴のうち、最後に発信した相手からの着信であるか否かを分析し、
最後に発信した相手からの着信と一致した場合、前記報知制御手段により報知パターンを変更する
請求項1に記載の通信端末。
【請求項10】
外部に信号を発信する発信手段と、
外部から信号を受信する受信手段と、
報知手段と、
相手先の電話とメールアドレスとを対応づけて記憶する個人情報記憶手段と、
電話およびメールの発信履歴を記憶する発信履歴記憶手段と、
前記受信手段にてメール着信を検出した場合に、着信とともに受信したメールアドレスが前記個人情報記憶手段(アドレス帳)に存在するか否かを検索し、一致するメールアドレスが存在した場合には当該メールアドレスに対応する電話番号が前記発信履歴記憶手段に存在するか否かを検出する発信履歴検出手段と、
前記発信履歴検出手段にて当該電話番号が前記発信履歴手段に存在することを検出した場合、前記報知手段における報知パターンを変更する報知制御手段と、
を備えたことを特徴とする通信端末。
【請求項11】
外部に信号を発信する発信手段と、
外部から信号を受信する受信手段と、
報知手段と、
相手先の電話とメールアドレスとを対応づけて記憶する個人情報記憶手段と、
電話およびメールの発信履歴を記憶する発信履歴記憶手段と、
前記受信手段にて電話着信を検出した場合に、着信した電話番号に対応するメールアドレスが前記発信履歴記憶手段に存在するか否かを検出する発信履歴検出手段と、
前記発信履歴検出手段にて、一致するメールアドレスが存在した場合には当該前記報知手段における報知パターンを変更する報知制御手段と、
を備えたことを特徴とする
通信端末。
【請求項12】
前記報知手段はスピーカであって、
前記報知制御手段により、音圧レベルを変更することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項13】
前記報知手段はスピーカであって、
前記報知制御手段により、音色を変更する請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項14】
前記報知手段は振動モータであって、
前記報知制御手段により、振動強度を変更する
請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項15】
前記報知手段は振動モータであって、
振動方法を変化させる際の手段として振動パターンを変化する
請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項16】
前記報知手段は発光LEDであって、
発光方法を変化させる際の手段として発光色を変化する
請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項17】
前記報知手段は発光LEDであって、
発光方法を変化させる際の手段として点滅間隔を変化する
請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項18】
前記報知手段は発光LEDであって、
発光方法を変化させる際の手段として点灯光度を変化する
請求項1から請求項11のいずれかに記載の通信端末。
【請求項19】
前記報知手段は表示手段であって、
前記発信履歴検出手段にて、前記発信者識別情報を前記発信履歴記憶手段にて検出した場合は、その旨を前記表示手段に合わせて表示することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項20】
外部に信号を発信する発信手段により発信した実績を記憶する発信履歴記憶ステップと、着信を検知した場合に、着信とともに受信した発信者識別情報が、前記発信履歴記憶ステップにて記憶された識別情報と一致するか否かを検出する発信履歴検出するステップと、
一致すると検出された場合、報知パターンを変更するステップと、からなることを特徴とする着信報知方法。
【請求項21】
発信履歴記憶を参照することにより着信報知制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、当該プログラムは、
発信手段により発信した実績を記憶する手順と、
着信を検知した場合に、着信とともに受信した発信者識別情報が、前記発信履歴記憶ステップにて記憶された識別情報と一致するか否かを検出する発信履歴検出する手順と、
一致すると検出された場合、報知パターンを変更する手順と、をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−68089(P2010−68089A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−230780(P2008−230780)
【出願日】平成20年9月9日(2008.9.9)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】