通信管理機能
【課題】着信通信のスクリーニング、通信の受信確認、受信者の状況の送信者への通知、及び/又は通信に応答及び処理するための追加のオプションの提供を促進する通信管理機能を提供する。
【解決手段】通信に応答するための方法は、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信するステップ(44)と、注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答するステップ(60)と、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。この方法は、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供するステップ(202)をさらに含む。
【解決手段】通信に応答するための方法は、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信するステップ(44)と、注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答するステップ(60)と、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。この方法は、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供するステップ(202)をさらに含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信(incoming)通信をスクリーニング、応答、及び/又は処理するためのオプションを提供する通信管理機能を対象とする。
【背景技術】
【0002】
この出願は、2009年11月17日付けで提出された米国仮出願第61/261,902号及び2010年5月20日付けで提出された米国仮出願第61/346,790号の利益を主張する。これらの出願の各々は、全体としてここに参照により組み込まれる。
【0003】
電話の呼び出し、携帯メール(text message)、電子メール、インスタントメッセージの要求、及び他の電子最新情報等の通信を送信及び受信することが可能な機器は、ますます普及している。そのような機器は、非常に様々であり、デスクトップ型コンピュータ、テレビ/セットトップボックス、据置型ゲーム機等のように、一般に固定されていてもよいし、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯型ゲーム機、携帯型メディア機器等のように、容易に携帯可能であってもよい。さらに、そのような機器は、インターネット、イントラネット、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP)、衛星、3G、SMS、MMS、4G、WIMAX(登録商標)等の、非常に様々な有線又は無線の接続、標準、又はプロトコルを介して通信を送信及び受信してもよい。
【0004】
受信者は、着信通信をどのように受信、通知、応答、及び処理するかに関して、様々なオプションを有する。一般に、受信者の機器に送信される電話の呼び出しを参照すると、受信者が応答するためのオプションは、例えば、呼び出しに応答、無視、及びボイスメールシステムに転送することを含む。
【0005】
重要な会議に出席している又は別の回線で誰かとすでに話をしている場合等、状況によっては、受信者は、着信通信を通知されるが、現在は応答できない又はしたくない。結果として、通信の送信者は、携帯電話、会社の回線、及び/又は自宅の番号等の異なる電話番号に電話、電子メール又は携帯メールを送信、及び/又は受信者を直接訪問しようと試みること等により、他のチャネルを介して受信者に連絡を取ろうと試みるかもしれない。これらの及び他の状況では、別の受信者向けの呼び出しを受信するときの人間の秘書又は受付係の機能によく似て、受信者は試みられた通信を受信したが、現在は応答できない旨を送信者に通知できると便利である。通信を受信及びスクリーニングする人間の助手を有することは、受信者の仕事用の回線で就業時間中に職場で等、状況によっては適切である。しかしながら、ほとんどのユーザが常に要求に応じて個人用の機器上の通信を管理する助手を有することは、一般に不可能又は非現実的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
結果として、着信通信のスクリーニング、通信の受信確認、受信者の状況の送信者への通知、及び/又は通信に応答及び処理するための追加のオプションの提供を促進する通信管理機能に対する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一例によれば、通信に応答するための方法は、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信するステップと、注入される(injected)音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答するステップと、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。この方法は、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする(follow-up with)約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供するステップをさらに含む。
【0008】
別の例によれば、通信に応答するための、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたソフトウェアシステムは、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する第1のルーチンと、注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答する第2のルーチンと、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。このソフトウェアシステムは、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供する第3のルーチンも含む。
【0009】
さらなる例によれば、通信に応答するためのシステムは、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する手段と、注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答する手段と、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。このシステムは、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供する手段をさらに含む。
【0010】
本発明のこれらの及び他の機能及び利点は、添付の特許請求の範囲と共に、以下の詳細な説明から明らかである。
【0011】
限定されない利益及び利点を含む、本発明の詳細は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討した後に、当業者により容易に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】これを介して通信管理機能が実装されてもよい本開示の一実施形態によるシステムのブロック図を示す。
【図2】図1の機器を介して実装されてもよい通信管理機能を詳述する一実施形態によるフローチャートである。
【図3】図2の通信管理機能のさらなる詳細を示すフローチャートである。
【図4】図2及び3の機能と独立して又は組み合わせて実装されてもよい別の通信管理機能を示すフローチャートである。
【図5A】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図5B】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図5C】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図5D】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図6】図2〜4の機能と独立して又は組み合わせて実装されてもよいさらに別の通信管理機能の詳細を示すフローチャートである。
【図7】一例による約束履行機能の詳細を示すフローチャートである。
【図8A】図7の約束履行機能の、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図8B】図7の約束履行機能の、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図8C】図7の約束履行機能の、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は様々な形式の実施形態が可能である一方で、本開示は本発明の一例にすぎず、本発明をここに開示される特定の実施形態に限定することを目的としないという理解の下に、一つ以上の実施形態が図面に示され、以下に説明される。
【0014】
本開示は、通信の受信者が送信者に即時の応答及び受信確認を提供し、送信者に関連情報を伝達するのを可能にする一つ以上の通信管理機能を対象とする。電話の呼び出し、ショートメッセージサービス(SMS)及びマルチメディアメッセージングサービス(MMS)を用いて送信されるメッセージを含む携帯メール、電子メール、インスタントメッセージの要求、ソーシャルネットワーキングサイト、通信社、気象観測所、金融機関、旅行代理店等からの電子最新情報等の通信が受信者の通信機器に送信されると、通信の受信者は、一般にいくつかの応答のオプションを有する。受信者は、通信に応答してもよいし、サービスプロバイダにより提供されるボイスメールサービス、留守番電話、携帯メール又は電子メールの受信箱等の記憶場所に通信が送信されるのを許可してもよい。
【0015】
本開示によれば、通信の受信者は、音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージの注入を行う機能を有効にするオプションも有する。そのようなメッセージの注入では、通信機器内又は外に記憶される一つ以上の音声、映像、グラフィック、及び/又はテキストのファイル又はメッセージが、送信者に注入、又は音声及び/又はデータのチャネル等の通信チャネルを介して転送され得る。一実施形態によれば、受信者は、メッセージの注入を行う積極的な行動を取る。したがって、送信者は、送信者が受信者と連絡を取ろうと試みていることを受信者が知っていることを即座に確信する。さらに、注入される音声、映像、グラフィック、及び/又はテキストのファイルは、受信者の状況及び通信に応答する可能性に関する情報を含んでもよい。例えば、注入されるメッセージは、受信者が通信に応答するのにより便利な場所に移動できるまで保留にされることを、送信者に通知してもよい。
【0016】
各通信が受信されると、メッセージの注入は、ユーザによる積極的な行動を要求することなく、自動的に提供されてもよい。そのようなメッセージの自動注入が考えられる一つの状況は、機器がオフにされている又は必要な通信チャネルから切断されている状況である。一例では、以下により詳細に説明されるように、通信管理機能は、アプリケーションサーバで実行される。アプリケーションサーバにより実行される通信管理機能は、試みられた通信の受信を確認する送信者に、メッセージを注入し、受信者の機器は現在ネットワークから切断されている等の関連情報を伝達する。
【0017】
本開示は、試みられた又は実際に送信及び受信された通信の記録、並びに意図された受信者が特定の送信者をフォローするリマインダを提供する約束履行機能も対象とする。例えば、受信者は現在応答できないが、都合が付き次第応答する旨のメッセージの注入が送信者に送信されれば、約束履行機能は、試みられた通信の記録、並びに送信者に電話、携帯メールを送信、及び/又は電子メールを送信するリマインダを提供する。
【0018】
加えて、スクリーニング機能も開示される。通信は、カスタマイズ可能なユーザプリファレンスに従って特定の通信のみが受信者に通知される方法で、通信タイプ及び送信者情報について、スクリーニングされる。
【0019】
本通信管理機能は、通信機器用の様々な追加の機能を促進するために用いられ得る。本開示は、いくつかのそのような機能を以下に説明する。しかしながら、音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを注入する機能は、非常に多くのアプリケーションを生み出し、そのすべてが本開示の精神及び範囲の内にあると考えられる。
【0020】
図1は、通信を送信及び/又は受信することが可能な、デスクトップ型コンピュータ、テレビ/セットトップボックス、据置型又は携帯型のゲーム機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、PDA、携帯型メディア機器等の、通信機器10の典型的なコンポーネントを示す。図1では、機器10は、メモリ14に結合されるコントローラ12、任意の数の入出力(I/O)機器又はコンポーネント16、及び送信機及び/又は受信機18を含む。加えて、機器10は、機器の様々なコンポーネントに電力を供給する、充電式バッテリ又は電気コンセントへの接続等の電源20を含む。
【0021】
限定されない一例では、機器10は、通信を送信及び受信することが可能なスマートフォンである。この例では、コントローラ12は、他の動作及び機能の中で、そのような通信の受信及び処理を制御する。メモリ14は、一般にRAM等の揮発性メモリ並びにROM及びフラッシュメモリ等の非揮発性メモリの両方を含む。メモリ14は、オペレーティングシステム、ソフトウェアのプログラム又はアプリケーションとして実装されてもよい通信管理システム、通信の受信及び送信並びにカレンダ、電子メール、ブラウザ、文書処理プログラム、ゲーム等の他の機能を可能にする他のソフトウェアアプリケーション、機器に送信された通信等のデータを記憶する。メモリ14は、電話番号に関連付けられる名前、電子メールアドレス、会社又は職業の情報、住所等の、発信者又は送信者の識別情報も記憶する。以下により詳細に説明されるように、送信者のそのような識別情報は、許可される送信者及び通信を識別するために用いられてもよい。
【0022】
さらに、当業者に明らかなように、I/O機器16は、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、キーパッド、タッチパネル、表示灯、振動モータ等を含んでもよいが、これに限定されない。送信機/受信機18は、インターネット、イントラネット、VOIP、衛星、3G、SMS、MMS、4G、WIMAX(登録商標)等の、公知の有線又は無線の接続、標準、又はプロトコル上で通信を送信及び受信するための公知のコンポーネントを含む。他の実施形態では、機器10は、追加の又はより少ないコンポーネントを含んでもよい。この動作は、当業者に明らかである。
【0023】
図1は、機器10、サービスプロバイダ22、及び送信者24の間の一般的なやり取りをさらに示す。一般に、通信は、他のコマンド及びデータ、例えば、送信者の識別情報と共に、サービスプロバイダ22から、又は送信者24からサービスプロバイダを介して機器10に送信され得る。以下により詳細に説明されるように、機器10及び/又はサービスプロバイダ22は、機器に送信される通信を管理する機能を実装するように構成されてもよい。
【0024】
図2は、電話の呼び出し、携帯メール、電子メール等のタイプの着信通信に応答する、ユーザがカスタマイズ可能なメッセージの注入のための機能を提供する通信管理プロセス40を示す。プロセス40は、図1の機器10のハードウェア及び/又はソフトウェアのコンポーネントにより実装されてもよい。一例では、プロセス40の一つ以上の部分が、ユーザにより機器10にダウンロードされ得るソフトウェアのプログラム又はアプリケーションとして実装されてもよい。例えば、ソフトウェアアプリケーションは、Android Market(登録商標)、Apple App Store(登録商標)、Nokia Ovi Store(登録商標)、Blackberry App World(登録商標)、Windows Marketplace(登録商標)等のオンラインソフトウェアストアで、ユーザダウンロードが可能であってもよい。代替方法として、ソフトウェアプログラムは、製造業者により機器10に組み込まれ得る。
【0025】
参考のためにのみ、プロセス40は、電話の呼び出しの文脈で詳細に説明される。このプロセスは、携帯メール、電子メール等のタイプの通信を管理するように構成され得ることが理解される。プロセス40は、ブロック42から開始する。この間に、人間のユーザ又は自動コンピュータ等の送信者は、例えば、受信者の電話番号をダイヤルすることにより、受信者の機器10に通信を送信する。ブロック44で、機器10は、通信を受信し、振動、点滅光、及び/又は可聴着信音等を用いて受信者に通知する。一実施形態では、機器10は、ブロック46で、受信者が着信通信に応答するためのオプションを表示するグラフィカルユーザインターフェースを提供する。この例では、五つのオプションが受信者に利用可能である。しかしながら、すべてのオプションが、実際にディスプレイに表示されなくてもよい。第1のオプションは、公知の方法で通信に応答するために、ブロック48で選択される。別のオプションは、通信を即座に切断し、例えば、ボイスメール、携帯メール、又は電子メールの受信箱等の記憶場所に通信が向かうのを許可するために、ブロック50で選択される。ブロック52により示されるさらに別のオプションは、何もせず、通信が記憶場所に向かうのを許可することである。
【0026】
ブロック48〜52の各々の後に、制御は、終了ブロック54に移行する。このブロックは、本プロセス40の観点から、ステップの終了を示す。しかしながら、図2に示される終了ブロック54の後に、受信者が通信に応答するのを可能にする、通信の通知を終了する、通信を適切な受信箱に転送する、受信者の機器及び送信者の間の通信チャネルを切断する、約束履行機能を開始する等の他のプロセスが行われてもよい。
【0027】
本プロセス40は、ブロック56を含む、追加のオプションも許容する。このブロックは、「通信を受信しました。すぐに応答します。」という録音メッセージ等の注入されるメッセージを送信者に送信することにより、通信に応答する第4のオプションの選択を示す。電話の呼び出しの文脈では、第4のオプションは、「呼び出し受信(Received Call)」オプションと見なされてもよい。一例では、送信者の情報、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス等が識別され、識別された送信者に「呼び出し受信」オプションが適用可能又は有効である場合にのみ、ブロック56は、受信者にオプションとして提供されてもよい。より詳細に、送信者の情報は、公知の方法で通信から抽出され、記憶された連絡先情報と比較され、ここに開示される通信管理機能の設定と関連付けられてもよい。しかしながら、別の例では、「呼び出し受信」オプションは、既知であるか未知であるかにかかわらず、すべての送信者に提供されてもよい。
【0028】
ブロック56で、オプションが選択された後に、ブロック58で、通信は自動的に応答され、ブロック60で、送信者は、注入されるメッセージと共に、通信が受信された旨の受信確認を提供される。以下により詳細に説明されるように、注入されるメッセージは、既定のメッセージ又は識別された送信者に関連付けられるカスタマイズされたメッセージでもよい。一般に事前録音メッセージであるが、必ずしもそうではないメッセージを注入又は中継した後に、通信機器は、ブロック62で、通信リンクを終了してもよい。結果として、送信者は、受信者が通信を通知されてそれを知っており、他のチャネルを介して受信者に連絡を取ろうと試みる又はボイスメールメッセージを残す必要がないことを知る。
【0029】
本開示の精神を逸脱することなく、「呼び出し受信」機能に対して、様々な変更が行われ得る。例えば、ブロック58は、「通信は呼び出し受信機能により応答されます。」というメッセージ等の、機能が有効である旨を送信者に通知する音声メッセージを注入してもよい。加えて、ブロック62は、必要に応じて、ボイスメールメッセージを残すオプションを送信者に提供してもよい。別の例では、ブロック46及び56は、送信者に注入される特定のメッセージをユーザが選択するのを可能にする。特定のメッセージは、既定又は全体(global)のメッセージ、カスタマイズされたメッセージ、又は一つ以上の短いメッセージであり得る。短いメッセージの例は、「顧客と昼食中です。手が空いたら折り返し電話します。」、「運転中です。車を止められたら折り返し電話します。」、及び「会議中です。すぐに折り返し電話します。」を含む。さらに、以下により詳細に説明されるように、制御は、ブロック62に続く終了ブロック54から約束履行機能に移行してもよい。
【0030】
図3は、図2のフローチャート40のさらなる詳細を示す。より詳細に、図3では、受信者は、ブロック70により示される別のオプションを選択できる。電話の呼び出しの文脈では、ブロック70のオプションは、「通話保留(Hold Call)」オプションと見なされてもよい。一例では、送信者の情報、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス等が識別され、識別された送信者に「通話保留」オプションが適用可能又は有効である場合にのみ、ブロック70は、受信者にオプションとして提供されてもよい。上述のように、送信者の情報は、公知の方法で通信から抽出され、記憶された連絡先情報と比較され、ここに開示される通信管理機能の設定と関連付けられてもよい。しかしながら、別の例では、「通話保留」オプションは、既知であるか未知であるかにかかわらず、すべての送信者に提供されてもよい。
【0031】
本実施形態では、通信は、ブロック72で応答される。発信者は、ブロック74で保留にされる。ブロック76で、受信者が話をするのにより適切な場所に移動するために発信者は保留にされている旨を示す音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのファイルが、通信チャネルに注入される。そのようなファイルは、例えば、「お電話、ありがとうございます。自由に話ができる場所に移動するまで保留にする必要があります。少々お待ちください。」という音声ファイルを含んでもよい。一実施形態では、ブロック78で、発信者が保留にされる間に、個人的なメッセージ、音楽、又は他の背景余興(background entertainment)が、再度、音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックの注入を介して再生されてもよい。以下により詳細に説明されるように、ブロック76及び/又は78の注入されるメッセージは、既定のメッセージ又は識別された送信者に関連付けられるカスタマイズされたメッセージでもよい。ブロック80で、発信者は、受信者がブロック82で発信者を解放及び/又は応答するまで保留にされ続ける。その後に、制御は、ブロック54に移行する。受信者及び発信者は、通信を行い、通信が完了すると通話を終了する。
【0032】
上述の「呼び出し受信」機能のように、本開示の精神を逸脱することなく、「通話保留」機能に対して、様々な変更が行われ得る。例えば、ブロック72は、「通信は通話保留機能により応答されます。」等の、機能が有効である旨を送信者に通知する音声メッセージを注入してもよい。加えて、ブロック80は、必要に応じて、ボイスメールメッセージを残すオプションを送信者に提供してもよい。別の例では、ブロック46及び70は、既定又は全体のメッセージ、カスタマイズされたメッセージ、又は一つ以上の短いメッセージ等の、送信者に注入される特定のメッセージをユーザが選択するのを可能にする。
【0033】
図4は、例えば、図2及び3のプロセスに組み込まれ得る別の通信管理機能を示す。より詳細に、送信者が受信者の機器に通信を送信した後に、ブロック100で、送信者の識別情報、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス等が認識されるかどうかの決定が行われる。この決定は、一例では、送信者の識別情報を記憶された連絡先と照合することにより実現される。送信者が認識されなければ、制御は、ブロック102に移行する。送信者は、名前を言う等により、自身を識別させるオプションを提供される。この名前は、テキストに変換され、受信者に表示され得る。ブロック100及び102に続き、スクリーニング機能が有効であるか否かの決定が行われる。スクリーニング機能が有効でなければ、制御は、ブロック104に移行する。機器10は、通信を受信者に通知する。スクリーニング機能が有効であれば、制御は、ブロック106に移行する。機器10は、着信通信が承認された送信者のリストからである場合に限り、受信者に通信を通知する。そうでなければ、送信者及び/又は通信は、例えば、ボイスメールに送信、又は廃棄、記憶、及び/又は通信記録に追加される。ブロック106の一例では、送信者の識別はブロック100で認識されないが、送信者が自身の名前を言い、その名前が承認された送信者に一致すれば、機器10は、受信者に通知する。そのような状況は、例えば、送信者は未知の電話番号から電話しているが、その名前が承認されたリストにある場合に生じるかもしれない。
【0034】
その後に、制御は、ブロック46に移行する。このブロックは、図2及び3と同じブロックである。送信者は、ここに説明されるように、メッセージの注入を行うことを含む、通信に応答するための多くのオプションを有する。図4のスクリーニング機能のさらなる詳細は、2010年11月16日付けで提出された米国特許出願第12/947,666号で、より詳細に説明される。この出願は、全体として参照によりここに組み込まれる。
【0035】
ここで図5Aを参照すると、上述のブロック44及び46の例が示される。機器10は、ディスプレイ120上で着信呼び出しを受信者に通知する。このディスプレイは、ボタン122、124、126、及び128も表示する。これらのボタンは、それぞれ応答オプション48、50、54、及び70を示す。この例では、受信者は、着信呼び出し情報を閲覧する。この情報は、典型的に、電話番号、送信者の名前、送信者の写真、及び/又は他の識別情報を表示し、ボタン120〜126の一つを選択することにより、応答の決定を行う。
【0036】
図5B〜5Dは、ユーザ又は受信者がここに開示される通信管理機能の様々な設定をどのように変更できるかを示すスクリーンショットの例を示す。図5B〜5Dのスクリーンショットは、例えば、機器10で実行されるソフトウェアアプリケーション、又はサービスプロバイダ22により提供されるウェブサイトからのスクリーンショットであり得る。図5B〜5Dがウェブサイトとして実装されれば、当業者に明らかなように、ユーザは、機能の設定にアクセスする前に、ウェブサイトにログインする必要があるかもしれない。
【0037】
より詳細に、図5Bは、ユーザが機能の設定を変更するのを可能にする様々なタッチ画面ボタンを含む画面140を示す。例えば、画面140は、それぞれ「呼び出し受信」機能、「通話保留」機能、及びスクリーニング機能を有効又は無効にするボタン142、144、及び146を含む。ボタン142、144、及び146は、それぞれの機能を単に有効及び無効にするために用いられてもよい。しかしながら、一実施形態では、ボタン142〜146は、ユーザが、自動的に無効にされる前に特定の期間機能を有効にする、及び/又は機器を介して利用可能な電子カレンダと機能を同期させるのも可能にする。例えば、ユーザが機能の一つ以上をこれから2時間有効であるように設定すれば、機器の電子カレンダは、これから2時間自動的にブロックし、ユーザは手が空いていない又は通信を受信しない旨を示してもよい。別のオプションは、例えば、これから2時間会議の予定を入れるために、ユーザが電子カレンダを直接変更するのを可能にする。電子カレンダは、通信管理システムと同期を取り、同じ期間、「呼び出し受信」、「通話保留」、及びスクリーニング機能の一つ以上をオンにする。ボタン142〜146のさらに別の実施形態では、ユーザは、既定の及びカスタマイズ可能な期間のカテゴリを選択できる。例えば、ユーザは、午後11時から午前7時までの就寝時間のカテゴリを設定できる。この間は、緊急のグループからの呼び出しのみが許可される。他のカテゴリは、例えば、毎週状況会議のカテゴリ、仕事(working out)のカテゴリ、食事時間のカテゴリ、家族時間(family time)のカテゴリ等を含んでもよい。
【0038】
それぞれ「呼び出し受信」機能及び「通話保留」機能の間に送信者に注入される音声、映像、グラフィック、及び/又はテキストのファイル又はメッセージをユーザが編集するのを可能にするボタン148及び150もある。図5Cは、「呼び出し受信」機能の間に送信者に注入される音声メッセージをユーザが変更するのを可能にする画面152の例を示す。画面152は、ユーザが全体又は既定のメッセージを記録できる例を示す。他の例では、ユーザは、ユーザを選択するカスタマイズされたメッセージ及び/又は短いメッセージを記録できる。ユーザは、図5Cと同じ方法で、「通話保留」機能の間に注入されるメッセージを変更してもよい。
【0039】
画面140は、それぞれ「呼び出し受信」機能、「通話保留」機能、及びスクリーニング機能のための連絡先の設定をユーザが編集するのを可能にするボタン154、156、及び158も提供する。そのような連絡先の設定は、例えば、図5Dの画面160に示され、連絡先又は送信者を選択する特注のメッセージ162又は全体のメッセージ164の注入を設定する機能を含む。連絡先の設定は、スクリーニング機能のための許可された又はされない連絡先を指定する機能も含む。連絡先の他の設定は、例えば、「友人」、「家族」、「仕事」等のカスタマイズされたグループ又はカテゴリを定義し、各グループ又はカテゴリのための設定をカスタマイズする機能を含む。
【0040】
図6は、アプリケーションサーバ182がここに開示される通信管理機能の一つ以上をどのように実装してもよいかの別のフローチャート180を示す。アプリケーションサーバは、受信者の機器10から切り離し、例えば、受信者のパーソナルコンピュータ、通信対応の自動車、飛行機、又は他の乗り物等に、又は携帯電話サービスキャリア、VOIPプロバイダ、及び/又はケーブル又は衛星通信プロバイダ等のネットワークキャリアにより実装されてもよい。より詳細に、送信者がブロック42で受信者の通信機器10向けの通信を送信した後に、決定ブロック184は、機器10が利用可能であるか否かを決定する。機器10の可用性は、機器10がオフにされる又は通信ネットワークから切断される、機器が現在別の通信を処理している、アプリケーションサーバ182に直接呼び出しを指示するオプションをユーザが選択した等の、任意の数の要因又は状況に基づいてもよい。機器10が利用可能であれば、制御は、ブロック186に移行する。このブロックは、例えば、図2〜4により開示される通信管理機能の一つ以上を示す。通信は、それらに応じて機器により処理される。機器10が利用可能でなければ、制御は、ブロック188に移行する。このブロックは、アプリケーションサーバ182により実行される通信管理機能を示す。
【0041】
一例では、ブロック188は、図2の「呼び出し受信」機能と同様に機能する自動「呼び出し受信」機能を含む。自動「呼び出し受信」機能では、アプリケーションサーバ22は、機器10が利用可能でない旨が通知され、図2のブロック58〜62と同様のステップを行う。より詳細に、アプリケーションサーバ182は、呼び出しに応答し、受信者は現在手が空いていないが、都合が付き次第、送信者をフォローする旨のメッセージを注入し、通信リンクを終了してもよい。上述の「呼び出し受信」機能でのように、自動「呼び出し受信」機能は、識別された送信者に対して機能が有効である場合にのみ、実行されてもよい。アプリケーションサーバ182は、送信者情報、及び送信者に対して機能が有効であるか否かの決定を自動「呼び出し受信」機能が可能にするための設定を記憶する。しかしながら、別の例では、自動「呼び出し受信」オプションは、既知であるか未知であるかにかかわらず、すべての送信者に提供されてもよい。
【0042】
同期ブロック190は、利用可能なときに、機器10及びアプリケーションサーバ182の間で、連絡先リスト、ボイス名(voice name)、カスタマイズされたメッセージ、既定のメッセージ、短いメッセージ、カレンダ、及び機能の他の設定等の情報を同期させる、機器10及びアプリケーションサーバ182の間の接続を示す。一実施形態では、送信者が複数の方法で識別され、送信者に対してカスタマイズされたメッセージが容易に検索され得るように、ボイス名及びカスタマイズされたメッセージは、連絡先リストに記憶又は送信者の識別情報と関連付けられる。ブロック190は、機器10が利用可能でない間に受信された通信を機器10にアプリケーションサーバ182が通知するための接続も提供する。ブロック190の接続は、機器10及びキャリアのネットワークの間の接続、インターネットのウェブページ、イントラネットの接続、ケーブル、VOIP、SMS、MMS、衛星、ブルートゥース(登録商標)等の、適切な有線又は無線の接続により提供されてもよい。
【0043】
本開示の精神を逸脱することなく、自動「呼び出し受信」機能に対して、様々な変更が行われ得る。例えば、機能は、「通信は自動呼び出し受信機能により応答されます。」等の、機能が有効である旨を送信者に通知する音声メッセージを注入してもよい。さらに、自動「呼び出し受信」機能は、送信者が受信者にボイスメールを残すためのオプションを提供してもよい。アプリケーションサーバ182は、ボイスメールを保存し、公知の方法でメッセージを受信者に提供する。
【0044】
加えて、ここに開示される機能の一つ以上は、図7により示される約束履行機能と組み合わせて実装されてもよい。この機能は、機能が有効であるかどうかを決定する決定ブロック200から開始する。そうであれば、制御は、ブロック202に移行する。通話又は通信の記録が、例えば、図8Aのディスプレイ230でのように表示される。ブロック202は、例えば、「呼び出し受信」機能、「通話保留」機能、自動「呼び出し受信」機能、不在通信履歴、及び/又は他の通信により処理された通信の記録を含んでもよい。「呼び出し受信」機能及び自動「呼び出し受信」機能の文脈では、ディスプレイ230は、メッセージの注入の間にされた送信者をフォローする約束を示す通信記録の項目232を含んでもよい。ディスプレイ230は、他の着信又は不在着信の履歴に対する項目234も含んでもよい。一例では、不在着信履歴は、機器10ではなく、アプリケーションサーバ182により受信され、後で機器と同期を取られた着信を含む。
【0045】
ブロック202の後に、制御は、ブロック204に移行する。ユーザは、約束を選択する。ブロック206で、選択された約束に対して、例えば、図8Bのディスプレイ236に示される約束履行オプションが表示される。一例によれば、履行オプションは、約束を放棄208、送信者に電話210、送信者にSMSメッセージを送信212、又はリマインダの予定を変更214することを含む。ユーザが放棄208、電話210、又は携帯メールを送信212するオプションを選択すれば、制御は、ブロック216に移行する。この項目は、記録から削除される。送信者が、例えば、図8Cのディスプレイ238に示される予定変更のオプション214を選択すれば、ユーザは、送信者をフォローするリマインダの予定を変更できる。その後に、制御は、ブロック218にループする。ユーザは、送信者をフォローするために、警報音、振動、及び/又は表示等により、予定に基づいてリマインドされる。
【0046】
図8A〜8Cのスクリーンショットは、例えば、機器10で実行されるソフトウェアアプリケーション、又はサービスプロバイダ22により提供されるウェブサイトからのスクリーンショットであり得る。図8A〜8Cがウェブサイトとして実装されれば、当業者に明らかなように、ユーザは、機能の設定にアクセスする前に、ウェブサイトにログインする必要があるかもしれない。
【0047】
本開示では、単語「a」又は「an」は、単数及び複数の両方を含むように解釈される。反対に、複数の事項への参照は、必要に応じて、単数を含むものとする。
【0048】
他の実施形態は、ここに説明される実施形態又は例の各々の個々の機能の様々な組み合わせのすべてを含む。
【0049】
本開示では、単語「a」又は「an」は、単数及び複数の両方を含むように解釈される。反対に、複数の事項への参照は、必要に応じて、単数を含むものとする。
【0050】
本開示は、不要な中断を排除し、生産性を向上させるために、ユーザが任意のタイプの通信をスクリーニング又は選別するのを可能にする通信管理機能を提供する。さらに、この機能は、ユーザの通信に応答する能力に関する関連情報を提供するメッセージを送信者に注入するオプションを提供する。ユーザが送信者をフォローするのを支援するために、約束管理機能も提供される。
【0051】
上述の説明を考慮すれば、本開示に対する多くの変更は、当業者に明らかである。したがって、この説明は、一例にすぎないと解釈されるべきであり、当業者が発明を行う及び用いる、並びに同じことを行う最良の態様を教示するのを可能にする目的で提示される。添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての変更に対する独占権は保有される。
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信(incoming)通信をスクリーニング、応答、及び/又は処理するためのオプションを提供する通信管理機能を対象とする。
【背景技術】
【0002】
この出願は、2009年11月17日付けで提出された米国仮出願第61/261,902号及び2010年5月20日付けで提出された米国仮出願第61/346,790号の利益を主張する。これらの出願の各々は、全体としてここに参照により組み込まれる。
【0003】
電話の呼び出し、携帯メール(text message)、電子メール、インスタントメッセージの要求、及び他の電子最新情報等の通信を送信及び受信することが可能な機器は、ますます普及している。そのような機器は、非常に様々であり、デスクトップ型コンピュータ、テレビ/セットトップボックス、据置型ゲーム機等のように、一般に固定されていてもよいし、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯型ゲーム機、携帯型メディア機器等のように、容易に携帯可能であってもよい。さらに、そのような機器は、インターネット、イントラネット、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP)、衛星、3G、SMS、MMS、4G、WIMAX(登録商標)等の、非常に様々な有線又は無線の接続、標準、又はプロトコルを介して通信を送信及び受信してもよい。
【0004】
受信者は、着信通信をどのように受信、通知、応答、及び処理するかに関して、様々なオプションを有する。一般に、受信者の機器に送信される電話の呼び出しを参照すると、受信者が応答するためのオプションは、例えば、呼び出しに応答、無視、及びボイスメールシステムに転送することを含む。
【0005】
重要な会議に出席している又は別の回線で誰かとすでに話をしている場合等、状況によっては、受信者は、着信通信を通知されるが、現在は応答できない又はしたくない。結果として、通信の送信者は、携帯電話、会社の回線、及び/又は自宅の番号等の異なる電話番号に電話、電子メール又は携帯メールを送信、及び/又は受信者を直接訪問しようと試みること等により、他のチャネルを介して受信者に連絡を取ろうと試みるかもしれない。これらの及び他の状況では、別の受信者向けの呼び出しを受信するときの人間の秘書又は受付係の機能によく似て、受信者は試みられた通信を受信したが、現在は応答できない旨を送信者に通知できると便利である。通信を受信及びスクリーニングする人間の助手を有することは、受信者の仕事用の回線で就業時間中に職場で等、状況によっては適切である。しかしながら、ほとんどのユーザが常に要求に応じて個人用の機器上の通信を管理する助手を有することは、一般に不可能又は非現実的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
結果として、着信通信のスクリーニング、通信の受信確認、受信者の状況の送信者への通知、及び/又は通信に応答及び処理するための追加のオプションの提供を促進する通信管理機能に対する必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一例によれば、通信に応答するための方法は、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信するステップと、注入される(injected)音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答するステップと、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。この方法は、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする(follow-up with)約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供するステップをさらに含む。
【0008】
別の例によれば、通信に応答するための、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたソフトウェアシステムは、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する第1のルーチンと、注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答する第2のルーチンと、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。このソフトウェアシステムは、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供する第3のルーチンも含む。
【0009】
さらなる例によれば、通信に応答するためのシステムは、送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する手段と、注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて通信に応答する手段と、を含む。注入されるメッセージは、要するに、受信者は現在通信に応答できないが、通信を知っている又は知らされる旨を送信者に示す。このシステムは、通信、及び注入されるメッセージで行われる送信者をフォローする約束について、受信者に注意を促す約束履行機能を提供する手段をさらに含む。
【0010】
本発明のこれらの及び他の機能及び利点は、添付の特許請求の範囲と共に、以下の詳細な説明から明らかである。
【0011】
限定されない利益及び利点を含む、本発明の詳細は、以下の詳細な説明及び添付の図面を検討した後に、当業者により容易に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】これを介して通信管理機能が実装されてもよい本開示の一実施形態によるシステムのブロック図を示す。
【図2】図1の機器を介して実装されてもよい通信管理機能を詳述する一実施形態によるフローチャートである。
【図3】図2の通信管理機能のさらなる詳細を示すフローチャートである。
【図4】図2及び3の機能と独立して又は組み合わせて実装されてもよい別の通信管理機能を示すフローチャートである。
【図5A】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図5B】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図5C】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図5D】応答のオプションを表示し、ここに開示される通信管理機能により用いられる設定を変更するために、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図6】図2〜4の機能と独立して又は組み合わせて実装されてもよいさらに別の通信管理機能の詳細を示すフローチャートである。
【図7】一例による約束履行機能の詳細を示すフローチャートである。
【図8A】図7の約束履行機能の、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図8B】図7の約束履行機能の、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【図8C】図7の約束履行機能の、例えば、図1の機器上でユーザに表示されてもよいスクリーンショットの限定されない例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は様々な形式の実施形態が可能である一方で、本開示は本発明の一例にすぎず、本発明をここに開示される特定の実施形態に限定することを目的としないという理解の下に、一つ以上の実施形態が図面に示され、以下に説明される。
【0014】
本開示は、通信の受信者が送信者に即時の応答及び受信確認を提供し、送信者に関連情報を伝達するのを可能にする一つ以上の通信管理機能を対象とする。電話の呼び出し、ショートメッセージサービス(SMS)及びマルチメディアメッセージングサービス(MMS)を用いて送信されるメッセージを含む携帯メール、電子メール、インスタントメッセージの要求、ソーシャルネットワーキングサイト、通信社、気象観測所、金融機関、旅行代理店等からの電子最新情報等の通信が受信者の通信機器に送信されると、通信の受信者は、一般にいくつかの応答のオプションを有する。受信者は、通信に応答してもよいし、サービスプロバイダにより提供されるボイスメールサービス、留守番電話、携帯メール又は電子メールの受信箱等の記憶場所に通信が送信されるのを許可してもよい。
【0015】
本開示によれば、通信の受信者は、音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージの注入を行う機能を有効にするオプションも有する。そのようなメッセージの注入では、通信機器内又は外に記憶される一つ以上の音声、映像、グラフィック、及び/又はテキストのファイル又はメッセージが、送信者に注入、又は音声及び/又はデータのチャネル等の通信チャネルを介して転送され得る。一実施形態によれば、受信者は、メッセージの注入を行う積極的な行動を取る。したがって、送信者は、送信者が受信者と連絡を取ろうと試みていることを受信者が知っていることを即座に確信する。さらに、注入される音声、映像、グラフィック、及び/又はテキストのファイルは、受信者の状況及び通信に応答する可能性に関する情報を含んでもよい。例えば、注入されるメッセージは、受信者が通信に応答するのにより便利な場所に移動できるまで保留にされることを、送信者に通知してもよい。
【0016】
各通信が受信されると、メッセージの注入は、ユーザによる積極的な行動を要求することなく、自動的に提供されてもよい。そのようなメッセージの自動注入が考えられる一つの状況は、機器がオフにされている又は必要な通信チャネルから切断されている状況である。一例では、以下により詳細に説明されるように、通信管理機能は、アプリケーションサーバで実行される。アプリケーションサーバにより実行される通信管理機能は、試みられた通信の受信を確認する送信者に、メッセージを注入し、受信者の機器は現在ネットワークから切断されている等の関連情報を伝達する。
【0017】
本開示は、試みられた又は実際に送信及び受信された通信の記録、並びに意図された受信者が特定の送信者をフォローするリマインダを提供する約束履行機能も対象とする。例えば、受信者は現在応答できないが、都合が付き次第応答する旨のメッセージの注入が送信者に送信されれば、約束履行機能は、試みられた通信の記録、並びに送信者に電話、携帯メールを送信、及び/又は電子メールを送信するリマインダを提供する。
【0018】
加えて、スクリーニング機能も開示される。通信は、カスタマイズ可能なユーザプリファレンスに従って特定の通信のみが受信者に通知される方法で、通信タイプ及び送信者情報について、スクリーニングされる。
【0019】
本通信管理機能は、通信機器用の様々な追加の機能を促進するために用いられ得る。本開示は、いくつかのそのような機能を以下に説明する。しかしながら、音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを注入する機能は、非常に多くのアプリケーションを生み出し、そのすべてが本開示の精神及び範囲の内にあると考えられる。
【0020】
図1は、通信を送信及び/又は受信することが可能な、デスクトップ型コンピュータ、テレビ/セットトップボックス、据置型又は携帯型のゲーム機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、PDA、携帯型メディア機器等の、通信機器10の典型的なコンポーネントを示す。図1では、機器10は、メモリ14に結合されるコントローラ12、任意の数の入出力(I/O)機器又はコンポーネント16、及び送信機及び/又は受信機18を含む。加えて、機器10は、機器の様々なコンポーネントに電力を供給する、充電式バッテリ又は電気コンセントへの接続等の電源20を含む。
【0021】
限定されない一例では、機器10は、通信を送信及び受信することが可能なスマートフォンである。この例では、コントローラ12は、他の動作及び機能の中で、そのような通信の受信及び処理を制御する。メモリ14は、一般にRAM等の揮発性メモリ並びにROM及びフラッシュメモリ等の非揮発性メモリの両方を含む。メモリ14は、オペレーティングシステム、ソフトウェアのプログラム又はアプリケーションとして実装されてもよい通信管理システム、通信の受信及び送信並びにカレンダ、電子メール、ブラウザ、文書処理プログラム、ゲーム等の他の機能を可能にする他のソフトウェアアプリケーション、機器に送信された通信等のデータを記憶する。メモリ14は、電話番号に関連付けられる名前、電子メールアドレス、会社又は職業の情報、住所等の、発信者又は送信者の識別情報も記憶する。以下により詳細に説明されるように、送信者のそのような識別情報は、許可される送信者及び通信を識別するために用いられてもよい。
【0022】
さらに、当業者に明らかなように、I/O機器16は、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、キーパッド、タッチパネル、表示灯、振動モータ等を含んでもよいが、これに限定されない。送信機/受信機18は、インターネット、イントラネット、VOIP、衛星、3G、SMS、MMS、4G、WIMAX(登録商標)等の、公知の有線又は無線の接続、標準、又はプロトコル上で通信を送信及び受信するための公知のコンポーネントを含む。他の実施形態では、機器10は、追加の又はより少ないコンポーネントを含んでもよい。この動作は、当業者に明らかである。
【0023】
図1は、機器10、サービスプロバイダ22、及び送信者24の間の一般的なやり取りをさらに示す。一般に、通信は、他のコマンド及びデータ、例えば、送信者の識別情報と共に、サービスプロバイダ22から、又は送信者24からサービスプロバイダを介して機器10に送信され得る。以下により詳細に説明されるように、機器10及び/又はサービスプロバイダ22は、機器に送信される通信を管理する機能を実装するように構成されてもよい。
【0024】
図2は、電話の呼び出し、携帯メール、電子メール等のタイプの着信通信に応答する、ユーザがカスタマイズ可能なメッセージの注入のための機能を提供する通信管理プロセス40を示す。プロセス40は、図1の機器10のハードウェア及び/又はソフトウェアのコンポーネントにより実装されてもよい。一例では、プロセス40の一つ以上の部分が、ユーザにより機器10にダウンロードされ得るソフトウェアのプログラム又はアプリケーションとして実装されてもよい。例えば、ソフトウェアアプリケーションは、Android Market(登録商標)、Apple App Store(登録商標)、Nokia Ovi Store(登録商標)、Blackberry App World(登録商標)、Windows Marketplace(登録商標)等のオンラインソフトウェアストアで、ユーザダウンロードが可能であってもよい。代替方法として、ソフトウェアプログラムは、製造業者により機器10に組み込まれ得る。
【0025】
参考のためにのみ、プロセス40は、電話の呼び出しの文脈で詳細に説明される。このプロセスは、携帯メール、電子メール等のタイプの通信を管理するように構成され得ることが理解される。プロセス40は、ブロック42から開始する。この間に、人間のユーザ又は自動コンピュータ等の送信者は、例えば、受信者の電話番号をダイヤルすることにより、受信者の機器10に通信を送信する。ブロック44で、機器10は、通信を受信し、振動、点滅光、及び/又は可聴着信音等を用いて受信者に通知する。一実施形態では、機器10は、ブロック46で、受信者が着信通信に応答するためのオプションを表示するグラフィカルユーザインターフェースを提供する。この例では、五つのオプションが受信者に利用可能である。しかしながら、すべてのオプションが、実際にディスプレイに表示されなくてもよい。第1のオプションは、公知の方法で通信に応答するために、ブロック48で選択される。別のオプションは、通信を即座に切断し、例えば、ボイスメール、携帯メール、又は電子メールの受信箱等の記憶場所に通信が向かうのを許可するために、ブロック50で選択される。ブロック52により示されるさらに別のオプションは、何もせず、通信が記憶場所に向かうのを許可することである。
【0026】
ブロック48〜52の各々の後に、制御は、終了ブロック54に移行する。このブロックは、本プロセス40の観点から、ステップの終了を示す。しかしながら、図2に示される終了ブロック54の後に、受信者が通信に応答するのを可能にする、通信の通知を終了する、通信を適切な受信箱に転送する、受信者の機器及び送信者の間の通信チャネルを切断する、約束履行機能を開始する等の他のプロセスが行われてもよい。
【0027】
本プロセス40は、ブロック56を含む、追加のオプションも許容する。このブロックは、「通信を受信しました。すぐに応答します。」という録音メッセージ等の注入されるメッセージを送信者に送信することにより、通信に応答する第4のオプションの選択を示す。電話の呼び出しの文脈では、第4のオプションは、「呼び出し受信(Received Call)」オプションと見なされてもよい。一例では、送信者の情報、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス等が識別され、識別された送信者に「呼び出し受信」オプションが適用可能又は有効である場合にのみ、ブロック56は、受信者にオプションとして提供されてもよい。より詳細に、送信者の情報は、公知の方法で通信から抽出され、記憶された連絡先情報と比較され、ここに開示される通信管理機能の設定と関連付けられてもよい。しかしながら、別の例では、「呼び出し受信」オプションは、既知であるか未知であるかにかかわらず、すべての送信者に提供されてもよい。
【0028】
ブロック56で、オプションが選択された後に、ブロック58で、通信は自動的に応答され、ブロック60で、送信者は、注入されるメッセージと共に、通信が受信された旨の受信確認を提供される。以下により詳細に説明されるように、注入されるメッセージは、既定のメッセージ又は識別された送信者に関連付けられるカスタマイズされたメッセージでもよい。一般に事前録音メッセージであるが、必ずしもそうではないメッセージを注入又は中継した後に、通信機器は、ブロック62で、通信リンクを終了してもよい。結果として、送信者は、受信者が通信を通知されてそれを知っており、他のチャネルを介して受信者に連絡を取ろうと試みる又はボイスメールメッセージを残す必要がないことを知る。
【0029】
本開示の精神を逸脱することなく、「呼び出し受信」機能に対して、様々な変更が行われ得る。例えば、ブロック58は、「通信は呼び出し受信機能により応答されます。」というメッセージ等の、機能が有効である旨を送信者に通知する音声メッセージを注入してもよい。加えて、ブロック62は、必要に応じて、ボイスメールメッセージを残すオプションを送信者に提供してもよい。別の例では、ブロック46及び56は、送信者に注入される特定のメッセージをユーザが選択するのを可能にする。特定のメッセージは、既定又は全体(global)のメッセージ、カスタマイズされたメッセージ、又は一つ以上の短いメッセージであり得る。短いメッセージの例は、「顧客と昼食中です。手が空いたら折り返し電話します。」、「運転中です。車を止められたら折り返し電話します。」、及び「会議中です。すぐに折り返し電話します。」を含む。さらに、以下により詳細に説明されるように、制御は、ブロック62に続く終了ブロック54から約束履行機能に移行してもよい。
【0030】
図3は、図2のフローチャート40のさらなる詳細を示す。より詳細に、図3では、受信者は、ブロック70により示される別のオプションを選択できる。電話の呼び出しの文脈では、ブロック70のオプションは、「通話保留(Hold Call)」オプションと見なされてもよい。一例では、送信者の情報、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス等が識別され、識別された送信者に「通話保留」オプションが適用可能又は有効である場合にのみ、ブロック70は、受信者にオプションとして提供されてもよい。上述のように、送信者の情報は、公知の方法で通信から抽出され、記憶された連絡先情報と比較され、ここに開示される通信管理機能の設定と関連付けられてもよい。しかしながら、別の例では、「通話保留」オプションは、既知であるか未知であるかにかかわらず、すべての送信者に提供されてもよい。
【0031】
本実施形態では、通信は、ブロック72で応答される。発信者は、ブロック74で保留にされる。ブロック76で、受信者が話をするのにより適切な場所に移動するために発信者は保留にされている旨を示す音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのファイルが、通信チャネルに注入される。そのようなファイルは、例えば、「お電話、ありがとうございます。自由に話ができる場所に移動するまで保留にする必要があります。少々お待ちください。」という音声ファイルを含んでもよい。一実施形態では、ブロック78で、発信者が保留にされる間に、個人的なメッセージ、音楽、又は他の背景余興(background entertainment)が、再度、音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックの注入を介して再生されてもよい。以下により詳細に説明されるように、ブロック76及び/又は78の注入されるメッセージは、既定のメッセージ又は識別された送信者に関連付けられるカスタマイズされたメッセージでもよい。ブロック80で、発信者は、受信者がブロック82で発信者を解放及び/又は応答するまで保留にされ続ける。その後に、制御は、ブロック54に移行する。受信者及び発信者は、通信を行い、通信が完了すると通話を終了する。
【0032】
上述の「呼び出し受信」機能のように、本開示の精神を逸脱することなく、「通話保留」機能に対して、様々な変更が行われ得る。例えば、ブロック72は、「通信は通話保留機能により応答されます。」等の、機能が有効である旨を送信者に通知する音声メッセージを注入してもよい。加えて、ブロック80は、必要に応じて、ボイスメールメッセージを残すオプションを送信者に提供してもよい。別の例では、ブロック46及び70は、既定又は全体のメッセージ、カスタマイズされたメッセージ、又は一つ以上の短いメッセージ等の、送信者に注入される特定のメッセージをユーザが選択するのを可能にする。
【0033】
図4は、例えば、図2及び3のプロセスに組み込まれ得る別の通信管理機能を示す。より詳細に、送信者が受信者の機器に通信を送信した後に、ブロック100で、送信者の識別情報、例えば、名前、電話番号、電子メールアドレス等が認識されるかどうかの決定が行われる。この決定は、一例では、送信者の識別情報を記憶された連絡先と照合することにより実現される。送信者が認識されなければ、制御は、ブロック102に移行する。送信者は、名前を言う等により、自身を識別させるオプションを提供される。この名前は、テキストに変換され、受信者に表示され得る。ブロック100及び102に続き、スクリーニング機能が有効であるか否かの決定が行われる。スクリーニング機能が有効でなければ、制御は、ブロック104に移行する。機器10は、通信を受信者に通知する。スクリーニング機能が有効であれば、制御は、ブロック106に移行する。機器10は、着信通信が承認された送信者のリストからである場合に限り、受信者に通信を通知する。そうでなければ、送信者及び/又は通信は、例えば、ボイスメールに送信、又は廃棄、記憶、及び/又は通信記録に追加される。ブロック106の一例では、送信者の識別はブロック100で認識されないが、送信者が自身の名前を言い、その名前が承認された送信者に一致すれば、機器10は、受信者に通知する。そのような状況は、例えば、送信者は未知の電話番号から電話しているが、その名前が承認されたリストにある場合に生じるかもしれない。
【0034】
その後に、制御は、ブロック46に移行する。このブロックは、図2及び3と同じブロックである。送信者は、ここに説明されるように、メッセージの注入を行うことを含む、通信に応答するための多くのオプションを有する。図4のスクリーニング機能のさらなる詳細は、2010年11月16日付けで提出された米国特許出願第12/947,666号で、より詳細に説明される。この出願は、全体として参照によりここに組み込まれる。
【0035】
ここで図5Aを参照すると、上述のブロック44及び46の例が示される。機器10は、ディスプレイ120上で着信呼び出しを受信者に通知する。このディスプレイは、ボタン122、124、126、及び128も表示する。これらのボタンは、それぞれ応答オプション48、50、54、及び70を示す。この例では、受信者は、着信呼び出し情報を閲覧する。この情報は、典型的に、電話番号、送信者の名前、送信者の写真、及び/又は他の識別情報を表示し、ボタン120〜126の一つを選択することにより、応答の決定を行う。
【0036】
図5B〜5Dは、ユーザ又は受信者がここに開示される通信管理機能の様々な設定をどのように変更できるかを示すスクリーンショットの例を示す。図5B〜5Dのスクリーンショットは、例えば、機器10で実行されるソフトウェアアプリケーション、又はサービスプロバイダ22により提供されるウェブサイトからのスクリーンショットであり得る。図5B〜5Dがウェブサイトとして実装されれば、当業者に明らかなように、ユーザは、機能の設定にアクセスする前に、ウェブサイトにログインする必要があるかもしれない。
【0037】
より詳細に、図5Bは、ユーザが機能の設定を変更するのを可能にする様々なタッチ画面ボタンを含む画面140を示す。例えば、画面140は、それぞれ「呼び出し受信」機能、「通話保留」機能、及びスクリーニング機能を有効又は無効にするボタン142、144、及び146を含む。ボタン142、144、及び146は、それぞれの機能を単に有効及び無効にするために用いられてもよい。しかしながら、一実施形態では、ボタン142〜146は、ユーザが、自動的に無効にされる前に特定の期間機能を有効にする、及び/又は機器を介して利用可能な電子カレンダと機能を同期させるのも可能にする。例えば、ユーザが機能の一つ以上をこれから2時間有効であるように設定すれば、機器の電子カレンダは、これから2時間自動的にブロックし、ユーザは手が空いていない又は通信を受信しない旨を示してもよい。別のオプションは、例えば、これから2時間会議の予定を入れるために、ユーザが電子カレンダを直接変更するのを可能にする。電子カレンダは、通信管理システムと同期を取り、同じ期間、「呼び出し受信」、「通話保留」、及びスクリーニング機能の一つ以上をオンにする。ボタン142〜146のさらに別の実施形態では、ユーザは、既定の及びカスタマイズ可能な期間のカテゴリを選択できる。例えば、ユーザは、午後11時から午前7時までの就寝時間のカテゴリを設定できる。この間は、緊急のグループからの呼び出しのみが許可される。他のカテゴリは、例えば、毎週状況会議のカテゴリ、仕事(working out)のカテゴリ、食事時間のカテゴリ、家族時間(family time)のカテゴリ等を含んでもよい。
【0038】
それぞれ「呼び出し受信」機能及び「通話保留」機能の間に送信者に注入される音声、映像、グラフィック、及び/又はテキストのファイル又はメッセージをユーザが編集するのを可能にするボタン148及び150もある。図5Cは、「呼び出し受信」機能の間に送信者に注入される音声メッセージをユーザが変更するのを可能にする画面152の例を示す。画面152は、ユーザが全体又は既定のメッセージを記録できる例を示す。他の例では、ユーザは、ユーザを選択するカスタマイズされたメッセージ及び/又は短いメッセージを記録できる。ユーザは、図5Cと同じ方法で、「通話保留」機能の間に注入されるメッセージを変更してもよい。
【0039】
画面140は、それぞれ「呼び出し受信」機能、「通話保留」機能、及びスクリーニング機能のための連絡先の設定をユーザが編集するのを可能にするボタン154、156、及び158も提供する。そのような連絡先の設定は、例えば、図5Dの画面160に示され、連絡先又は送信者を選択する特注のメッセージ162又は全体のメッセージ164の注入を設定する機能を含む。連絡先の設定は、スクリーニング機能のための許可された又はされない連絡先を指定する機能も含む。連絡先の他の設定は、例えば、「友人」、「家族」、「仕事」等のカスタマイズされたグループ又はカテゴリを定義し、各グループ又はカテゴリのための設定をカスタマイズする機能を含む。
【0040】
図6は、アプリケーションサーバ182がここに開示される通信管理機能の一つ以上をどのように実装してもよいかの別のフローチャート180を示す。アプリケーションサーバは、受信者の機器10から切り離し、例えば、受信者のパーソナルコンピュータ、通信対応の自動車、飛行機、又は他の乗り物等に、又は携帯電話サービスキャリア、VOIPプロバイダ、及び/又はケーブル又は衛星通信プロバイダ等のネットワークキャリアにより実装されてもよい。より詳細に、送信者がブロック42で受信者の通信機器10向けの通信を送信した後に、決定ブロック184は、機器10が利用可能であるか否かを決定する。機器10の可用性は、機器10がオフにされる又は通信ネットワークから切断される、機器が現在別の通信を処理している、アプリケーションサーバ182に直接呼び出しを指示するオプションをユーザが選択した等の、任意の数の要因又は状況に基づいてもよい。機器10が利用可能であれば、制御は、ブロック186に移行する。このブロックは、例えば、図2〜4により開示される通信管理機能の一つ以上を示す。通信は、それらに応じて機器により処理される。機器10が利用可能でなければ、制御は、ブロック188に移行する。このブロックは、アプリケーションサーバ182により実行される通信管理機能を示す。
【0041】
一例では、ブロック188は、図2の「呼び出し受信」機能と同様に機能する自動「呼び出し受信」機能を含む。自動「呼び出し受信」機能では、アプリケーションサーバ22は、機器10が利用可能でない旨が通知され、図2のブロック58〜62と同様のステップを行う。より詳細に、アプリケーションサーバ182は、呼び出しに応答し、受信者は現在手が空いていないが、都合が付き次第、送信者をフォローする旨のメッセージを注入し、通信リンクを終了してもよい。上述の「呼び出し受信」機能でのように、自動「呼び出し受信」機能は、識別された送信者に対して機能が有効である場合にのみ、実行されてもよい。アプリケーションサーバ182は、送信者情報、及び送信者に対して機能が有効であるか否かの決定を自動「呼び出し受信」機能が可能にするための設定を記憶する。しかしながら、別の例では、自動「呼び出し受信」オプションは、既知であるか未知であるかにかかわらず、すべての送信者に提供されてもよい。
【0042】
同期ブロック190は、利用可能なときに、機器10及びアプリケーションサーバ182の間で、連絡先リスト、ボイス名(voice name)、カスタマイズされたメッセージ、既定のメッセージ、短いメッセージ、カレンダ、及び機能の他の設定等の情報を同期させる、機器10及びアプリケーションサーバ182の間の接続を示す。一実施形態では、送信者が複数の方法で識別され、送信者に対してカスタマイズされたメッセージが容易に検索され得るように、ボイス名及びカスタマイズされたメッセージは、連絡先リストに記憶又は送信者の識別情報と関連付けられる。ブロック190は、機器10が利用可能でない間に受信された通信を機器10にアプリケーションサーバ182が通知するための接続も提供する。ブロック190の接続は、機器10及びキャリアのネットワークの間の接続、インターネットのウェブページ、イントラネットの接続、ケーブル、VOIP、SMS、MMS、衛星、ブルートゥース(登録商標)等の、適切な有線又は無線の接続により提供されてもよい。
【0043】
本開示の精神を逸脱することなく、自動「呼び出し受信」機能に対して、様々な変更が行われ得る。例えば、機能は、「通信は自動呼び出し受信機能により応答されます。」等の、機能が有効である旨を送信者に通知する音声メッセージを注入してもよい。さらに、自動「呼び出し受信」機能は、送信者が受信者にボイスメールを残すためのオプションを提供してもよい。アプリケーションサーバ182は、ボイスメールを保存し、公知の方法でメッセージを受信者に提供する。
【0044】
加えて、ここに開示される機能の一つ以上は、図7により示される約束履行機能と組み合わせて実装されてもよい。この機能は、機能が有効であるかどうかを決定する決定ブロック200から開始する。そうであれば、制御は、ブロック202に移行する。通話又は通信の記録が、例えば、図8Aのディスプレイ230でのように表示される。ブロック202は、例えば、「呼び出し受信」機能、「通話保留」機能、自動「呼び出し受信」機能、不在通信履歴、及び/又は他の通信により処理された通信の記録を含んでもよい。「呼び出し受信」機能及び自動「呼び出し受信」機能の文脈では、ディスプレイ230は、メッセージの注入の間にされた送信者をフォローする約束を示す通信記録の項目232を含んでもよい。ディスプレイ230は、他の着信又は不在着信の履歴に対する項目234も含んでもよい。一例では、不在着信履歴は、機器10ではなく、アプリケーションサーバ182により受信され、後で機器と同期を取られた着信を含む。
【0045】
ブロック202の後に、制御は、ブロック204に移行する。ユーザは、約束を選択する。ブロック206で、選択された約束に対して、例えば、図8Bのディスプレイ236に示される約束履行オプションが表示される。一例によれば、履行オプションは、約束を放棄208、送信者に電話210、送信者にSMSメッセージを送信212、又はリマインダの予定を変更214することを含む。ユーザが放棄208、電話210、又は携帯メールを送信212するオプションを選択すれば、制御は、ブロック216に移行する。この項目は、記録から削除される。送信者が、例えば、図8Cのディスプレイ238に示される予定変更のオプション214を選択すれば、ユーザは、送信者をフォローするリマインダの予定を変更できる。その後に、制御は、ブロック218にループする。ユーザは、送信者をフォローするために、警報音、振動、及び/又は表示等により、予定に基づいてリマインドされる。
【0046】
図8A〜8Cのスクリーンショットは、例えば、機器10で実行されるソフトウェアアプリケーション、又はサービスプロバイダ22により提供されるウェブサイトからのスクリーンショットであり得る。図8A〜8Cがウェブサイトとして実装されれば、当業者に明らかなように、ユーザは、機能の設定にアクセスする前に、ウェブサイトにログインする必要があるかもしれない。
【0047】
本開示では、単語「a」又は「an」は、単数及び複数の両方を含むように解釈される。反対に、複数の事項への参照は、必要に応じて、単数を含むものとする。
【0048】
他の実施形態は、ここに説明される実施形態又は例の各々の個々の機能の様々な組み合わせのすべてを含む。
【0049】
本開示では、単語「a」又は「an」は、単数及び複数の両方を含むように解釈される。反対に、複数の事項への参照は、必要に応じて、単数を含むものとする。
【0050】
本開示は、不要な中断を排除し、生産性を向上させるために、ユーザが任意のタイプの通信をスクリーニング又は選別するのを可能にする通信管理機能を提供する。さらに、この機能は、ユーザの通信に応答する能力に関する関連情報を提供するメッセージを送信者に注入するオプションを提供する。ユーザが送信者をフォローするのを支援するために、約束管理機能も提供される。
【0051】
上述の説明を考慮すれば、本開示に対する多くの変更は、当業者に明らかである。したがって、この説明は、一例にすぎないと解釈されるべきであり、当業者が発明を行う及び用いる、並びに同じことを行う最良の態様を教示するのを可能にする目的で提示される。添付の特許請求の範囲の範囲内に入るすべての変更に対する独占権は保有される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信に応答するための方法であって、
送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信するステップと、
注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて前記通信に応答するステップであって、前記メッセージは、要するに、前記受信者は現在前記通信に応答できないが、前記通信を知っている又は知らされる旨を前記送信者に示す、ステップと、
前記通信、及び前記注入されるメッセージで行われる前記送信者をフォローする約束について、前記受信者に注意を促す約束履行機能を提供するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記送信者の識別情報を表示するステップと、
前記通信に応答するオプションを表示するステップと、をさらに含み、
前記オプションは、受信通信オプション及び保留通信オプションを含み、
前記通信に応答するステップは、前記受信通信オプションが選択されれば、第1のメッセージを注入し、前記保留通信オプションが選択されれば、第2のメッセージを注入する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信通信オプションは、
要するに、前記受信者は後で前記送信者をフォローする旨を示す注入されるメッセージを用いて前記通信に応答するステップと、
前記通信を終了するステップと、を含み、
さらに、前記受信通信オプションは、前記通信を終了する前にボイスメールメッセージを残す機会を前記送信者に提供するステップを任意選択で含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記保留通信オプションは、
前記通信を保留にするステップと、
要するに、前記受信者が前記通信に応答できるまで前記送信者は保留にされる旨を示す注入されるメッセージを用いて前記通信に応答するステップと、
前記通信を保留から解放するステップと、
前記通信に応答するステップと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
着信通信を受信するステップ及び前記通信に応答するステップは、アプリケーションサーバにより行われる、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
着信通信を受信するステップ及び前記通信に応答するステップは、前記通信機器により行われる、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記注入されるメッセージは、特定の送信者に対してカスタマイズされ得る、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記通信の送信者を識別するステップと、
前記送信者に基づいてスクリーニングの設定を識別するステップと、
識別された設定に従って前記通信が許可されるかどうかを決定するステップと、
前記通信が許可されれば、前記通信を受信者に通知するステップと、
前記通信が許可されなければ、受信者に通知することなく前記通信を処理するステップと、を行う、
スクリーニング機能を提供するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記約束履行機能は、不在通信履歴を含む通信の記録を提供し、フォローすべき約束を管理するためのオプションをさらに提供し、
前記オプションは、前記約束を放棄する、前記送信者に折り返し電話する、前記送信者にメッセージを送信する、及びフォローすべき前記約束の予定を変更することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記送信者を識別するステップと、
前記注入されるメッセージを識別するために前記送信者を記憶された送信者情報と照合するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記送信者に、自身の名前を前記識別するステップに提供するオプションを提供するステップをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
通信に応答するための、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたソフトウェアシステムであって、
送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する第1のルーチンと、
注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて前記通信に応答する第2のルーチンであって、前記メッセージは、要するに、前記受信者は現在前記通信に応答できないが、前記通信を知っている又は知らされる旨を前記送信者に示す、ルーチンと、
前記通信、及び前記注入されるメッセージで行われる前記送信者をフォローする約束について、前記受信者に注意を促す約束履行機能を提供する第3のルーチンと、を含むソフトウェアシステム。
【請求項13】
前記送信者の識別情報を表示する第4のルーチンと、
前記通信に応答するオプションを表示する第5のルーチンと、をさらに含み、
前記オプションは、受信通信オプション及び保留通信オプションを含み、
前記第2のルーチンは、前記受信通信オプションが選択されれば、第1のメッセージを注入し、前記保留通信オプションが選択されれば、第2のメッセージを注入する、
請求項12に記載のソフトウェアシステム。
【請求項14】
前記通信の送信者を識別し、
前記送信者に基づいてスクリーニングの設定を識別し、
識別された設定に従って前記通信が許可されるかどうかを決定し、
前記通信が許可されれば、前記通信を受信者に通知し、
前記通信が許可されなければ、受信者に通知することなく前記通信を処理する、
スクリーニング機能を提供する第4のルーチンをさらに含む、
請求項12に記載のソフトウェアシステム。
【請求項15】
前記第3のルーチンは、不在通信履歴を含む通信の記録を提供し、フォローすべき約束を管理するためのオプションをさらに提供する約束履行機能を提供し、
前記オプションは、前記約束を放棄する、前記送信者に折り返し電話する、前記送信者にメッセージを送信する、及びフォローすべき前記約束の予定を変更することを含む、
請求項12に記載のソフトウェアシステム。
【請求項16】
通信に応答するためのシステムであって、
送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する手段と、
注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて前記通信に応答する手段であって、前記メッセージは、要するに、前記受信者は現在前記通信に応答できないが、前記通信を知っている又は知らされる旨を前記送信者に示す、手段と、
前記通信、及び前記注入されるメッセージで行われる前記送信者をフォローする約束について、前記受信者に注意を促す約束履行機能を提供する手段と、を含むシステム。
【請求項17】
前記送信者の識別情報を表示する手段と、
前記通信に応答するオプションを表示する手段と、をさらに含み、
前記オプションは、受信通信オプション及び保留通信オプションを含み、
前記応答する手段は、前記受信通信オプションが選択されれば、第1のメッセージを注入し、前記保留通信オプションが選択されれば、第2のメッセージを注入する、
請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記通信の送信者を識別し、
前記送信者に基づいてスクリーニングの設定を識別し、
識別された設定に従って前記通信が許可されるかどうかを決定し、
前記通信が許可されれば、前記通信を受信者に通知し、
前記通信が許可されなければ、受信者に通知することなく前記通信を処理する、
スクリーニング機能を提供する手段をさらに含む、
請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記約束履行機能は、不在通信履歴を含む通信の記録を提供し、フォローすべき約束を管理するためのオプションをさらに提供し、
前記オプションは、前記約束を放棄する、前記送信者に折り返し電話する、前記送信者にメッセージを送信する、及びフォローすべき前記約束の予定を変更することを含む、
請求項16に記載のシステム。
【請求項1】
通信に応答するための方法であって、
送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信するステップと、
注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて前記通信に応答するステップであって、前記メッセージは、要するに、前記受信者は現在前記通信に応答できないが、前記通信を知っている又は知らされる旨を前記送信者に示す、ステップと、
前記通信、及び前記注入されるメッセージで行われる前記送信者をフォローする約束について、前記受信者に注意を促す約束履行機能を提供するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記送信者の識別情報を表示するステップと、
前記通信に応答するオプションを表示するステップと、をさらに含み、
前記オプションは、受信通信オプション及び保留通信オプションを含み、
前記通信に応答するステップは、前記受信通信オプションが選択されれば、第1のメッセージを注入し、前記保留通信オプションが選択されれば、第2のメッセージを注入する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記受信通信オプションは、
要するに、前記受信者は後で前記送信者をフォローする旨を示す注入されるメッセージを用いて前記通信に応答するステップと、
前記通信を終了するステップと、を含み、
さらに、前記受信通信オプションは、前記通信を終了する前にボイスメールメッセージを残す機会を前記送信者に提供するステップを任意選択で含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記保留通信オプションは、
前記通信を保留にするステップと、
要するに、前記受信者が前記通信に応答できるまで前記送信者は保留にされる旨を示す注入されるメッセージを用いて前記通信に応答するステップと、
前記通信を保留から解放するステップと、
前記通信に応答するステップと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
着信通信を受信するステップ及び前記通信に応答するステップは、アプリケーションサーバにより行われる、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
着信通信を受信するステップ及び前記通信に応答するステップは、前記通信機器により行われる、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記注入されるメッセージは、特定の送信者に対してカスタマイズされ得る、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記通信の送信者を識別するステップと、
前記送信者に基づいてスクリーニングの設定を識別するステップと、
識別された設定に従って前記通信が許可されるかどうかを決定するステップと、
前記通信が許可されれば、前記通信を受信者に通知するステップと、
前記通信が許可されなければ、受信者に通知することなく前記通信を処理するステップと、を行う、
スクリーニング機能を提供するステップをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記約束履行機能は、不在通信履歴を含む通信の記録を提供し、フォローすべき約束を管理するためのオプションをさらに提供し、
前記オプションは、前記約束を放棄する、前記送信者に折り返し電話する、前記送信者にメッセージを送信する、及びフォローすべき前記約束の予定を変更することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記送信者を識別するステップと、
前記注入されるメッセージを識別するために前記送信者を記憶された送信者情報と照合するステップと、をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記送信者に、自身の名前を前記識別するステップに提供するオプションを提供するステップをさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
通信に応答するための、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたソフトウェアシステムであって、
送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する第1のルーチンと、
注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて前記通信に応答する第2のルーチンであって、前記メッセージは、要するに、前記受信者は現在前記通信に応答できないが、前記通信を知っている又は知らされる旨を前記送信者に示す、ルーチンと、
前記通信、及び前記注入されるメッセージで行われる前記送信者をフォローする約束について、前記受信者に注意を促す約束履行機能を提供する第3のルーチンと、を含むソフトウェアシステム。
【請求項13】
前記送信者の識別情報を表示する第4のルーチンと、
前記通信に応答するオプションを表示する第5のルーチンと、をさらに含み、
前記オプションは、受信通信オプション及び保留通信オプションを含み、
前記第2のルーチンは、前記受信通信オプションが選択されれば、第1のメッセージを注入し、前記保留通信オプションが選択されれば、第2のメッセージを注入する、
請求項12に記載のソフトウェアシステム。
【請求項14】
前記通信の送信者を識別し、
前記送信者に基づいてスクリーニングの設定を識別し、
識別された設定に従って前記通信が許可されるかどうかを決定し、
前記通信が許可されれば、前記通信を受信者に通知し、
前記通信が許可されなければ、受信者に通知することなく前記通信を処理する、
スクリーニング機能を提供する第4のルーチンをさらに含む、
請求項12に記載のソフトウェアシステム。
【請求項15】
前記第3のルーチンは、不在通信履歴を含む通信の記録を提供し、フォローすべき約束を管理するためのオプションをさらに提供する約束履行機能を提供し、
前記オプションは、前記約束を放棄する、前記送信者に折り返し電話する、前記送信者にメッセージを送信する、及びフォローすべき前記約束の予定を変更することを含む、
請求項12に記載のソフトウェアシステム。
【請求項16】
通信に応答するためのシステムであって、
送信者により送信され、受信者の通信機器向けの着信通信を受信する手段と、
注入される音声、映像、テキスト、及び/又はグラフィックのメッセージを用いて前記通信に応答する手段であって、前記メッセージは、要するに、前記受信者は現在前記通信に応答できないが、前記通信を知っている又は知らされる旨を前記送信者に示す、手段と、
前記通信、及び前記注入されるメッセージで行われる前記送信者をフォローする約束について、前記受信者に注意を促す約束履行機能を提供する手段と、を含むシステム。
【請求項17】
前記送信者の識別情報を表示する手段と、
前記通信に応答するオプションを表示する手段と、をさらに含み、
前記オプションは、受信通信オプション及び保留通信オプションを含み、
前記応答する手段は、前記受信通信オプションが選択されれば、第1のメッセージを注入し、前記保留通信オプションが選択されれば、第2のメッセージを注入する、
請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記通信の送信者を識別し、
前記送信者に基づいてスクリーニングの設定を識別し、
識別された設定に従って前記通信が許可されるかどうかを決定し、
前記通信が許可されれば、前記通信を受信者に通知し、
前記通信が許可されなければ、受信者に通知することなく前記通信を処理する、
スクリーニング機能を提供する手段をさらに含む、
請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記約束履行機能は、不在通信履歴を含む通信の記録を提供し、フォローすべき約束を管理するためのオプションをさらに提供し、
前記オプションは、前記約束を放棄する、前記送信者に折り返し電話する、前記送信者にメッセージを送信する、及びフォローすべき前記約束の予定を変更することを含む、
請求項16に記載のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【公表番号】特表2013−511900(P2013−511900A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540008(P2012−540008)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/057064
【国際公開番号】WO2011/063011
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(512128586)ティップ ソリューションズ,インコーポレイティド (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/057064
【国際公開番号】WO2011/063011
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(512128586)ティップ ソリューションズ,インコーポレイティド (2)
【Fターム(参考)】
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