説明

通信装置、その制御方法及びプログラム

【課題】通信端末が通信しようとする通信回線によって、予め設定されている種類の画像データを送信させ、通信が許可されていない種類の画像データの送信を行わせないことで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信するための仕組みを提供すること。
【解決手段】静止画データ、動画データ等、送信する画像データの種別に応じて、当該送信に利用する通信回線を切り替える。通信に利用可能な通信回線が公衆回線であるか、公衆回線ではない回線であるかを判定して、前記利用可能な通信回線のうち、公衆回線ではない回線であると判定した通信回線を用いて、前記画像データの内の動画データを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信システム、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置や撮像機能を有する携帯端末の小型化が進んでいる。端末の高性能化によって取得できる画像データの質も向上している。一方で、端末の小型化に伴う記録媒体の小容量化、画像データの質向上に伴うデータ容量の肥大化により、ユーザは端末のデータ記憶容量の限界を気にしながら、画像データを取得、保存しなければならないという問題があった。
【0003】
これに対し、例えば、ユーザ側のローカル端末内の画像データを、企業側が提供する外部端末に逐次送信して保存、管理する技術が公開されている。(特許文献1に公開の技術)。これによりユーザは、自端末のデータ記憶容量の限界を気にすることなく、画像データを取得し、保持しておくことが出来る。
【0004】
また、一般的に、携帯端末等から外部端末への通信に利用する通信サービスの利用料金は、ユーザがどの程度の通信を行ったかに関わらず、サービス提供側により一律金額が設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−164773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術においては、外部端末に送信するデータのサイズと、データを送信するために用いる通信回線のデータの転送可能サイズについて考慮されていない。送信するデータのサイズが大きいにも関わらず、データの転送可能サイズの小さい回線を用いてデータの送信を実行すると、送信途中で回線へのアクセスが断絶した場合、該送信処理は一からやり直しとなり、時間がかかってしまう。
【0007】
また、上記のアクセスの断絶、送信処理のやり直しを繰り返すことで回線の利用時間、利用回数が無駄に増加し、通信回線、通信サービスの提供側に負荷を与えてしまう。たとえば、通信サービスの提供側が、画像データの転送という特定のサービスのために、通常の通信料金体系とは別の格安の料金体系を用意したとする。この特定のサービスでは、画像データのうち、静止画データの転送を想定して安い料金体系を設定しているにもかかわらず、動画データの転送も合わせて行われてしまうと、通信データ量が増大し、通信負荷が大きくなり、他のサービスにも通信障害などの影響を与えてしまいかねない。このように、サイズの大きな動画データは、3G回線やWiMAX回線では、端末からインターネットへのアップロードは行わせずに、端末がWi−fi回線で接続しているときにアップロードさせたいということが想定される。
【0008】
そこで本発明は、通信端末が通信しようとする通信回線によって、予め設定されている種類の画像データを送信させ、通信が許可されていない種類の画像データの送信を行わせないことで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信するための仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段を備えた通信装置であって、前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した通信回線が、第1種類の通信回線であるか、第2種類の通信回線であるかを判定する回線種別判定手段と、前記第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、前記第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段と、前記回線種別判定手段により前記特定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記回線種別判定手段により前記特定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段を備えた通信装置であって、現在時刻の情報を取得する時刻情報取得手段と、前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した利用可能な通信回線の情報と、前記時刻情報取得手段で取得した現在時刻の情報とを用いて、利用する通信回線を決定する利用回線決定手段と、前記第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、前記第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段と、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段を備えた通信装置であって、前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、前記特定手段で特定した通信回線の通信強度を特定する通信強度特定手段と、前記通信強度特定手段で特定した通信強度に基づいて、利用する通信回線を決定する利用回線決定手段と、前記第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、前記第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段と、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通信端末が通信しようとする通信回線によって、予め設定されている種類の画像データを送信させ、通信が許可されていない種類の画像データの送信を行わせないことで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信するための仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1の実施形態における、通信装置を含むシステム構成の一例を示す図
【図2】本発明の第1の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図
【図4】本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の概要を示すフローチャート
【図5】本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の詳細を示すフローチャート
【図6】本発明の第1の実施形態における、送信設定テーブルの構成の一例を示す図
【図7】本発明の第1の実施形態における、画像データの送信画面の構成の一例を示す図
【図8】本発明の第1の実施形態における、送信設定画面の構成の一例を示す図
【図9】本発明の第1の実施形態における、送信済み画像データ管理テーブルの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。まず図1を参照して、本発明の第1の実施形態における通信装置を含むシステムの構成の一例について説明する。図1は、本発明の通信装置を含むシステムの構成の一例を示す図である。
【0013】
本発明の通信装置を含むシステムは、図1に示すように、通信装置の一例であるスマートフォンのような画像送信端末100、画像管理サーバ200を備えて構成されている。なお、通信装置は、このような画像送信端末に限定されるものではなく、たとえば、撮像装置であるカメラやデジタルビデオカメラのメモリとして装着可能な、通信機能を備えるSDメモリタイプのWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)カードであってもよい。
【0014】
まず画像送信端末100は、静止画データや動画データ等の画像データを画像管理サーバ200に送信する機能を有する。画像管理サーバ200は、画像送信端末から画像データを受信し、格納する。
【0015】
WiMAX回線101や、Wi−fi回線102は、前記画像送信端末100と画像管理サーバ200を通信可能に接続するWANである。尚、本実施の形態では、WiMAX回線101を公衆回線である第1種類の通信回線とし、Wi−fi回線102を非公衆回線である第2種類の通信回線であるとする。なお、第1種類の通信回線と第2種類の通信回線はこれに限定されるものではなく、本発明では、少なくとも2種類の通信回線で通信可能であればよい。
【0016】
静止画データ105、動画データ106は画像送信端末100から画像管理サーバ200に、WiMAX回線101や、Wi−fi回線102等のWANを介して送信される画像データである。
【0017】
画像送信端末100は、画像データを画像管理サーバ200に送信する際に、送信対象の画像データの種別が、静止画データであるか、動画データであるかによって、いずれの通信回線(場合によってはどちらも通信回線でもよい場合もある)を介して画像データを送信先に送信するかを決定し、送信する。以上が図1の、本発明の第1の実施形態における、通信装置を含むシステムの構成の一例についての説明である。
【0018】
次に図2を参照して、図1に示す画像送信端末100および画像管理サーバ200のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。ハードウェア構成に特別な違いはないため、共通の図面で説明する。
【0019】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0020】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0021】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0022】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。また、CRTディスプレイ(CRT)210は、画像管理サーバ200においては、必ずしも必要ではない。
【0023】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
また、通信装置である画像送信端末100においては、静止画データおよび動画データを含む画像データは、RAM203あるいは外部メモリ211(データ記憶装置に相当)に記憶されているものとする。
【0024】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0025】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0026】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。以上が図2の、本発明の第1の実施形態における各種装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0027】
次に図3を参照して、本発明の第1の実施形態における、各種装置の機能構成の一例について説明する。図3は、本発明の第1の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
【0028】
図3に示すように、画像送信端末100は、画像データ送信部311、利用可能回線特定部312、データ種別特定部313、送信可否判定部314、送信経路決定部315等を備えている。
【0029】
また、画像管理サーバ200は、画像データ受信部321、画像データ記憶部322等を備えている。
【0030】
画像データ送信部311は、画像送信端末100から、画像管理サーバ200等の外部装置に画像データを送信する送信部である。利用可能回線特定部312は、画像送信端末100がアクセス可能且つ、画像データの送信に用いることが許可されている通信回線である利用可能な通信回線を特定する特定部である。なお、複数の通信回線が利用可能である場合には、いずれかの通信回線が優先的に利用可能な通信回線として特定されるようになっているものとする。たとえば、3G回線、WiMAX回線、Wi−fi回線の3つの回線が利用可能である場合、通信装置である画像送信端末100が内部的に保持している優先度でWi−fi回線が優先順位の1位である場合には、Wi−fi回線が利用可能な回線として特定されることになる。なお、この通信回線毎の優先順位は、どのような順序でもよく限定されるものではない。
【0031】
画像データの送信に用いることが許可されている通信回線とは、静止画データや動画データ等の画像データの種別ごとに設定されている。
【0032】
データ種別特定部313は、送信先に送信する画像データの種別を特定する特定部である。送信可否判定部314は、送信対象の画像データを送信先に送信可能か否かを判定する判定部である。
【0033】
例えば、画像送信端末100のCPU201が、特定の回線でしか送信を許可されていない画像データを送信するための回線へアクセスできない場合、当該画像データの送信を不可能と判断するものである。
送信経路決定部315は、いずれの回線を、画像データの送信に用いるかを決定する決定部である。
【0034】
画像管理サーバ200の画像データ受信部321は、画像送信端末100から画像データを受信する受信部である。画像データ記憶部322は、画像データ受信部321で受信した画像データを記憶する記憶部である。以上が図3の、本発明の第1の実施形態における、各種装置の機能構成の一例についての説明である。
【0035】
次に図4を参照して、本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の概要について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の概要を示すフローチャートである。
【0036】
画像送信端末100のCPU201は、画像データの送信設定が自動送信に設定されているか否かを判定する(ステップS401)。ここでいう自動送信とは、画像送信端末100のCPU201が、撮影や、外部からのデータ受信等によって新たに取得した画像データ(請求項中の画像データ取得手段に該当)を、ユーザの送信指示を受け付けることなく、予め設定された送信先に送信する設定のことをいう。例えば、撮影で取得した写真のデータを、自動で画像管理サーバ200の外部メモリ211等に送信、記憶する。
【0037】
画像送信端末100のCPU201は、画像データの送信設定が自動送信に設定されていると判定した場合(ステップS401でYES)、処理をステップS410に移行し、画像データの送信処理を実行する(ステップS410)。画像データの送信処理の詳細については図5の説明にて後述する。
【0038】
画像送信端末100のCPU201は、画像データの送信設定が自動送信に設定されていないと判定した場合(ステップS401でNO)、画像データの送信設定が手動設定であると判断し、画像データの自動送信を実行せず、ユーザの指示を受け付けるまで待機する。
【0039】
前記画像データの送信設定は、図8に示す送信設定画面800のような画面を介して受け付けたユーザからの指示に基づいて設定されるものである。尚、本説明においては、画像送信端末100のCPUがステップS401の判定を行う時点では既に上記設定がなされているものとする。送信設定画面800については、図8を用いて説明する。
【0040】
ここで図8を参照して、本発明の第1の実施形態における、送信設定画面の構成の一例について説明する。図8は、本発明の第1の実施形態における、送信設定画面の構成の一例を示す図である。
【0041】
図8に示す通り、送信設定画面800は、静止画送信設定領域801、動画送信設定領域802、チェックボックス803、送信先804、画像種別入力受付部805、利用回線指定受付部806、「戻る」ボタン807、「ホーム」ボタン808、「決定」ボタン809等から構成されている。
【0042】
送信設定画面800は、起動アプリケーションを選択可能な不図示のホーム画面等の画面や、画像データを送信するための画面である送信画面で送信設定画面800の表示指示を受け付けることにより、画像送信端末100の表示画面に表示されるものである。
【0043】
静止画送信設定領域801は、静止画を送信先に送信する場合の送信設定を行うための領域である。動画送信設定領域802は、動画を送信先に送信する場合の送信設定を行うための領域である。静止画の送信設定と、動画の送信設定を別々にするのはが、画像データの種別によって、送信に利用する回線を切り替えるためである。当該送信の処理の詳細については、図5の説明にて後述する。
【0044】
チェックボックス803は、送信設定を手動送信に設定するか、自動送信に設定するかを決定するためのチェックボッスである。送信先804は、送信設定が自動送信に設定されている場合に、画像データを送信する送信先を設定するための入力受付部である。
【0045】
画像種別入力受付部805は、画像送信端末100のCPU201が、画像データを静止画であると判定する基準となる拡張子の入力を受け付ける入力受付部である。つまり、画像送信端末100のCPU201は、画像種別入力受付部805に入力されている拡張子を持つデータを静止画データと判定する。
【0046】
利用回線指定受付部806は、静止画データを送信するために利用することが可能な通信回線の指定を受け付ける指定受付部である。本発明の実施形態においては、利用回線指定受付部806は3項設けられており、上の項が下の項よりも、利用する際の優先順位が高いものとする。つまり、請求項中の優先順位決定手段に該当する。
【0047】
つまり、画像送信端末100のCPU201は、静止画データを送信先に送信する際に、Wi−fi、WiMAX、3Gのいずれの回線にもアクセス可能であった場合、Wi−fiを用いて、静止画データを送信先に送信する。つまり請求項中の利用回線特定手段に該当する。
【0048】
また、Wi−fiが利用不可能であった場合には、WiMAXを用いて静止画データを送信先に送信するものである。
【0049】
「戻る」ボタン807は、表示画面を、送信設定画面800が表示される前の画面に戻すためのボタンである。「ホーム」ボタン808は、表示画面を、前述したホーム画面に移行するためのボタンである。
【0050】
「決定」ボタン809は、静止画送信設定領域801、動画送信設定領域802で設定した内容を決定し、適用するためのボタンである。以上が図8の、本発明の第1の実施形態における、本発明の第1の実施形態における、送信設定画面の構成の一例についての説明である。
【0051】
画像送信端末100のCPU201は、送信設定画面800で「決定」ボタン809の押下を受け付けた場合に、画像送信端末100の外部メモリ211に記憶されている送信設定テーブル600の各項目を更新する。
【0052】
ここで図6を参照して、本発明の第1の実施形態における、送信設定テーブルの構成の一例について説明する。図6は、本発明の第1の実施形態における、送信設定テーブルの構成の一例を示す図である。
【0053】
図6に示す通り、送信設定テーブル600は、画像データ種別601、利用通信回線602、送信設定603、送信先604等から構成されている。画像データ種別601は、静止画データ、動画データの拡張子が設定されている。例えば、図8の画像種別入力受付部805に入力、設定された拡張子が設定される。
【0054】
利用通信回線602は、画像データ種別601に設定された拡張子を持つデータの送信に用いることが許可された通信回線である利用許可回線が設定される。例えば図8の、利用回線指定受付部806で指定を受け付けた回線が設定される。尚、前記利用許可回線が複数設定されている場合、当該通信回線間に利用する優先順位を設定するようにしてもよい。
【0055】
送信設定603は、画像データ種別601に設定された種別の画像データを、当該送信先604に設定された送信先に自動送信するか、手動送信するかの設定が記憶されている。例えば図8の、チェックボックス803にチェックの入っている設定が記憶される。
【0056】
送信先604は、当該画像データ種別601に設定された種別の画像データを送信するデフォルトの送信先が設定されている。例えば図8の送信先804で指定を受け付けた送信先が設定される。以上が図6の、本発明の第1の実施形態における、送信設定テーブルの構成の一例についての説明である。なお、図6の例では、画像データ種別601ごとに、利用通信回線602を対応付けて保持しているが、これに限られるものではなく、逆に、通信回線ごとに、送信すべき画像データの種別を対応付けて保持していてもよい。つまり、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報が記憶されていればよく、データの持たせ方は限定されるものではない。
【0057】
図4の説明に戻る。画像送信端末100のCPU201は、ステップS401で送信設定が自動送信でなく手動送信設定であると判定した場合(ステップS401でNO)、処理をステップS402に移行し、ユーザからの指示を受け付ける(ステップS402)。
【0058】
画像送信端末100のCPU201は、受け付けた指示が送信画面700のような画像データの送信画面の表示指示か否かを判定する(ステップS403)。受け付けた指示が送信画面700の表示指示であると判定した場合(ステップS403でYES)、表示画面に送信画面700を表示する(ステップS404)。
【0059】
受け付けた指示が送信画面700の表示指示でないと判定した場合(ステップS403でNO)、処理をステップS416に移行し、その他の処理を実行する(ステップS414)。その他の処理とは、送信画面700の表示指示以外の処理のことであり、例えば、送信設定画面800の表示指示や、不図示のホーム画面からの、ブラウザの利用指示や、メールの表示指示等の処理のことである。
【0060】
ここで図7を参照して、本発明の第1の実施形態における、送信画面700の構成の一例について説明する。図7は、本発明の第1の実施形態における、送信画面700の構成の一例である。
【0061】
図7に示す通り、送信画面700は、送信先指定受付部701、タブ702、画像データ703、チェックボックス704、「戻る」ボタン705、「全選択/解除」ボタン706、「送信」ボタン707、「設定」ボタン708等から構成されている。
【0062】
送信先指定受付部701は、画像データの送信先の指定を受けつける指定受付部である。送信先指定受付部701は、ユーザからの、送信先の直接の編集指示を受け付けることで、送信先を変更することが可能である。
【0063】
ユーザによる送信先の変更指示、指定指示を受け付ける前は、例えば、送信先604に記憶されている送信先が設定されているものとする。
【0064】
タブ702は、静止画データの送信画面、動画データの送信画面を切り替えるためのタブである。図7の例では動画データの送信画面を表示しているが、静止画データの送信画面の構成も該動画データの送信画面の構成と類似しているものとし、ここでは説明を割愛する。
【0065】
画像データ703は、画像送信端末の外部メモリ211等の記憶領域に記憶されている画像データのサムネイルである。尚、本実施系形態においては、送信先指定受付部701にて指定を受け付けた送信先に対して、既に送信済みの画像データは送信画面700に表示しないものとする。
【0066】
つまり、送信先指定受付部701にて指定を受け付けた送信先によって、送信画面700に表示される画像データが変わるものである。
【0067】
送信先指定受付部701にて指定を受け付けた送信先に対して、既に送信済みの画像データか否かは、図9に示すような送信済み画像データ管理テーブル900を参照して判断するものとする。
【0068】
ここで図9を参照して、本発明の第1の実施形態における、送信済み画像データ管理テーブルの構成の一例について説明する。図9は、本発明の第1の実施形態における、送信済み画像データ管理テーブルの構成の一例を示す図である。
【0069】
図9の送信済み画像データ管理テーブル900は、画像送信端末100の外部メモリ211等に記憶されている、画像データの送信状況を示すテーブルである。つまり、請求項中の送信状況記憶手段に該当する。
【0070】
また、画像管理サーバ200の外部メモリ211等にも当テーブルを記憶し、画像送信端末100の外部メモリ211内の送信済み画像データ管理テーブル900と同期を取ることで、画像管理サーバ200側で、画像送信端末100が、各画像データをどの送信先に送信済かの送信状況を識別出来るようにしてもよい。つまり、請求項に記載の送信状況同期手段に該当する。
【0071】
図9に示すように、送信済み画像データ管理テーブル900は、画像ID901、名称902、画像データ種別903、送信先904等から構成されている。
【0072】
画像ID901は、画像データを一意に識別するための識別情報である。名称902は、当該画像データの名称である。画像データ種別903は、当該画像データが静止画であるか、動画であるか等、画像データの種別を示す。
【0073】
送信先904は、当該画像データを送信済みである送信先である。尚、本実施形態においては、送信済み画像データ管理テーブル900は、画像データを送信済みの送信先の情報である送信先904を記憶しているものとしたが、当該画像データの送信先が限られている場合、送信先904ではなく、当該限られた送信先に画像データを送信済みであるか否かのフラグを記憶するようにしてもよい。
【0074】
また、送信先に画像データを送信済みか否かの判断は、送信先904の内、送信先の筐体を特定する情報を用いて行うようにしてもよい。つまり、画像IDが「AM123」の動画データが画像管理サーバ200の「user01」フォルダの下の「photo」フォルダに送信されようとしている場合、送信済み画像データ管理テーブル900によれば、画像IDが「AM123」の動画データは、送信先のフォルダこそ違うものの、画像管理サーバ200には送信されているので、画像送信端末100のCPU201は、画像IDが「AM123」の画像データを既に送信済みの画像データとして判断するということである。
【0075】
図7の説明に戻る。チェックボックス704は、いずれの画像データを送信対象とするかを選択するためのチェックボックスである。
【0076】
ユーザによるチェックボックス704への押下指示を受け付けることでチェックが入り、送信対象画像として選択される。また、既にチェック済みのチェックボックス704への押下指示を受け付けることでチェックが解除され、送信対象画像から除外されるものとする。
【0077】
「戻る」ボタン705は、表示画面を、当該送信画面700を表示する前の画面に戻すためのボタンである。「全選択/解除」ボタン706は、送信画面700に表示中の画像データ、また、本来表示されるべき画像データの全てを選択状態にする、または、選択済みの画像データの全選択を解除するためのボタンである。
【0078】
ここでいう本来表示されるべき画像データとは、例えば、1画面に表示するには画像データが多すぎるために、表示画面を1ページ目、2ページ目等複数のページに分割した場合に、現在表示画面に表示中のページ以外のページに表示されるよう設定された画像データなどである。
【0079】
また、画面をスクロールすることで表示される画像データも、前記本来表示されるべき画像データに含まれるものとする。ただし、タブを跨った画像の選択はなされないものとする。
【0080】
つまり、動画データの送信画面で前記「全選択/解除」ボタン706の押下を受け付けた場合、静止画データは選択、また、選択解除の対象とならないということである。
「送信」ボタン707は、選択中の画像データを、送信先指定受付部701で指定を受け付けた送信先に送信するためのボタンである。
【0081】
「設定」ボタン708は、表示画面を、送信設定画面800に遷移させるためのボタンである。尚、本実施系形態においては、送信先指定受付部701にて指定を受け付けた送信先に対して、既に送信済みの画像データは送信画面700に表示しないものとしたが、前記送信済みの画像データと未送信の画像データとを区別して送信画面700に表示するようにしてもよい。
【0082】
例えば、未送信の画像データ703に対応するチェックボックス704には自動的にチェックが入り、送信済みの画像データ703に対応するチェックボックス704にはチェックが入っていない状態で送信画面700に表示する等である。
【0083】
こうすることで、いずれの画像データが送信先に送信済みか判別可能にし、未送信の画像データ703に対応するチェックボックス704にチェックを入れる手間を軽減することが出来る。以上が図7の、本発明の第1の実施形態における、送信画面700の構成の一例についての説明である。
【0084】
図4の説明に戻る。画像送信端末100のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS405)、受け付けた指示が画像データの選択指示か否かを判定する(ステップS406)。受け付けた指示が画像データの選択指示であると判定した場合(ステップS406でYES)、当該画像データを選択状態にして、次の指示を受け付け(ステップS407)、ステップS408に処理を移行する。
【0085】
受け付けた指示が画像データの選択指示でないと判定した場合(ステップS406でNO)、処理をステップS408に移行し、受け付けた指示が画像データの送信指示か否かを判定する(ステップS408)。
【0086】
受け付けた指示が画像データの送信指示でないと判定した場合(ステップS408でNO)、受け付けた処理が画像データの選択指示であるか否かを再度判定し(ステップS413)、受け付けた処理が画像データの選択指示であると判定した場合(ステップS413でYES)、処理をステップS407の前まで戻す。
【0087】
受け付けた処理が画像データの選択指示でないと判定した場合(ステップS413でNO)、処理をステップS414に移行する。ステップS414のその他処理とは、送信指示、画像データの選択指示以外の指示に基づく処理のことである。例えば、送信設定画面800の表示指示や、図7の「戻る」ボタン705の押下指示に基づく画面の遷移処理、送信画面700の終了処理等のことである。
【0088】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS408において、ステップS407で受け付けた指示が画像データの送信指示であると判定した場合(ステップS408でYES)、送信対象の画像データが選択済みか否かを判定する(ステップS409)。
【0089】
送信対象の画像データが選択済みでないと判定した場合(ステップS409でNO)、画像送信端末100のCPU201は、表示画面上に、送信対象となる画像データが未選択である旨を表示し、処理をステップS407まで戻す。
【0090】
送信対象の画像データが選択済みであると判定した場合(ステップS409でYES)、画像データの送信処理を実行する(ステップS410)。画像データの送信処理の詳細については図5の説明にて後述する。
【0091】
ここで図5を参照して、本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の詳細について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の詳細を示すフローチャートである。
【0092】
画像送信端末100のCPU201は、送信対象の画像データを1つ取得する(ステップS501)。画像送信端末100のCPU201は、経路選択送信の設定が成されているか否かを判定する(ステップS502)。
【0093】
経路選択送信とは、送信する画像データの種別によって、当該画像データを送信する際に用いる回線を変更して、当該画像データを送信先に送信する処理のことである。
【0094】
例えば、送信する画像データである送信対象画像データが静止画である場合、WiMAX回線101、又は、Wi−fi回線102を用いて送信対象画像データを送信する。
送信対象画像データが動画であった場合、WiMAX回線101は用いず、Wi−fi回線102を用いて送信対象画像データを送信する。
【0095】
ステップS502の判定は、具体的には、図6の利用通信回線602に通信回線が設定されているか否かに基づいて行われる。利用通信回線602に通信回線が設定されていない場合は、経路選択送信の設定が成されてないと判定し、利用通信回線602に通信回線が設定されている場合は、経路選択送信の設定が成されていると判定する。
【0096】
尚、ここでは、利用通信回線602に通信回線が設定されているか否かを以て、経路選択送信の設定が成されているか否かの判定基準としたが、該判定基準は必ずしもこれに限るものではない。
【0097】
例えば、画像データの種別ごとに利用回線を限定しない通常送信モードと、経路選択送信を行う経路選択送信モードとの2つのモードを設け、図8の送信設定画面800でモードの選択指示を受け付け、当該選択指示の結果に基づいて、経路選択送信の設定が成されているか否かを判定するようにしてもよい。
【0098】
また、一見、経路選択送信の設定が成されているようであっても、図6の利用通信回線602に設定された静止画データの送信に利用することが許可された通信回線と、動画データの送信に利用することが許可された通信回線とが同一の場合は、前記経路選択送信の設定が成されていないと判定するようにしてもよい。
【0099】
画像送信端末100のCPU201は、経路選択送信の設定が成されていると判定した場合(ステップS502でYES)、ステップS501で取得した画像データの種別を特定する(ステップS503)。
【0100】
そして、当該画像データの送信に用いることが許可された通信回線を特定し(ステップS504)、当該通信回線のうち、少なくともいずれか1回線と通信可能か否かを判定する(ステップS505)。
【0101】
つまり、通信可能な通信回線が公衆回線か、非公衆回線か、その両方かの判定である回線種別判定と、当該回線種別判定の結果、ステップS503で特定した種別の画像データの送信に用いることが出来る回線と一致する通信回線にアクセス可能か否かの判定を行っていることになる。
【0102】
画像送信端末100のCPU201は、当該画像データの送信に用いることが許可された通信回線のうち、少なくともいずれか1回線と通信可能であると判定した場合(ステップS505でYES)、当該画像データを送信する(ステップS506)。
【0103】
尚、画像データと共に、ユーザを一意に識別するための識別情報である不図示のユーザIDであって、画像管理サーバ200に予め設定されており、画像送信端末100の外部メモリ211等に記憶されているユーザIDを送信するものとする。
【0104】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該画像データを受信した場合に、当該画像データと共に受信したユーザIDを用いて、当該画像データがいずれのユーザに対応する画像データであるかを管理する。
【0105】
また、画像データを送信する際には、表示画面を不図示の送信中画面に切り替えるものとする。送信中画面とは、ユーザに画像データを送信中であることを通知するための画面であり、画面内に送信中断のためのボタン等を設けることで、当該画像データの送信を中断する指示を受け付けるための画面である。
【0106】
画像送信端末100のCPU201は、当該画像データの送信の中断指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS507)。中断指示を受け付けたと判定した場合(ステップS507でYES)、画像データの送信処理を中断して(ステップS511)、処理を図4のステップS404に戻し、表示画面を前記送信中画面から送信画面700に移行する。
【0107】
画像データの送信処理を中断した場合、例えば、送信を完了した画像データと、送信を完了していない画像データを識別可能な情報を表示画面に表示した後、送信画面700に移行するようにしてもよい。
【0108】
画像送信端末100のCPU201は、中断指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS507でNO)、全ての送信対象の画像データを送信済かを判定する(ステップS508)。
【0109】
全ての送信対象の画像データを送信済であると判定した場合(ステップS508でYES)処理を終了し、全ての送信対象の画像データを送信済でないと判定した場合(ステップS508でNO)、処理をステップS501に戻す。
【0110】
全ての送信対象の画像データを送信済でないと判定し、処理をステップS501に戻す場合、当該ステップS501で取得した画像データの直前に取得した画像データであって、送信先に送信済みの画像データと同一種別の画像データ、乃至、当該送信処理に用いた通信回線と同一の通信回線を用いて送信可能な種別の画像データを取得するようにしてもよい。
【0111】
こうすることで、利用可能な通信回線が逐次切り替わる携帯端末等においても、画像データの送信を、スムーズに実行することが出来る。
【0112】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS501で取得した画像データの送信に用いることが許可された通信回線と通信できないと判定した場合(ステップS505でNO)、
【0113】
未送信の送信対象の画像データの中に、ステップS501で取得した画像データと別の種別の画像データ、又は、ステップS505で利用できないと判定された通信回線以外の通信回線を用いて送信可能な画像データが存在するかを判定する(ステップS512)。
【0114】
未送信の送信対象の画像データの中に、ステップS501で取得した画像データと別の種別の画像データ、又は、ステップS505で利用できないと判定された通信回線以外の通信回線を用いて送信可能な画像データが存在しない判定した場合(ステップS512でNO)、画像データの送信に用いることが許可された回線にアクセス不可能である旨を表示画面に表示する等してユーザに通知し(ステップS510)、画像データの送信を中断する(ステップS511)。
【0115】
未送信の送信対象の画像データの中に、ステップS501で取得した画像データと別の種別の画像データ、又は、ステップS505で利用できないと判定された通信回線以外の通信回線を用いて送信可能な画像データが存在すると判定した場合(ステップS512でYES)、画像送信端末100のCPU201は、送信処理の中断指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS513)。
【0116】
送信処理の中断指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS513でNO)、ステップS501で取得した画像データと別の種別の画像データ、又は、ステップS505で利用できないと判定された通信回線以外の通信回線を用いて送信可能な画像データを1つ取得して(ステップS514)、処理をステップS503に戻す。
送信処理の中断指示を受け付けたと判定した場合(ステップS513でYES)、処理をステップS511に移行し、送信処理の中断を実行する。
【0117】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS502において、経路選択送信の設定が成されていないと判定した場合(ステップS502でNO)、画像データの送信に用いることが許可された回線にアクセス可能かを判定し(ステップS509)、アクセス可能であると判定した場合は(ステップS509でYES)、処理をステップS506に移行して、画像データを送信する。
【0118】
画像データの送信に用いることが許可された回線にアクセス不可能であると判定した場合(ステップS509でNO)、処理をステップS510に移行する。以上が図5の、本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の詳細についての説明である。
【0119】
図5の説明に戻る。画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS410で画像送信端末より送信された画像データと、前述した不図示のユーザIDを受信し(ステップS411)、外部メモリ211等の記憶領域に当該画像データとユーザIDを対応付けて記憶する(ステップS412)。以上が図4の、本発明の第1の実施形態における、画像データの送信処理の概要についての説明である。以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
【0120】
以上、本発明の第1の実施形態で説明したように、本発明によれば、当該データの送信経路を切り替えることで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信する通信装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
【0121】
尚、送信するデータの種別によらず、送信経路を変更し、送信先への画像データの送信をスムーズに行うようにしてもよい。例えば、データを送信先に送信する時間帯によって、通信方法を切り替えてもよい。
【0122】
つまり、時間帯によって被使用状況が変化する通信回線において、当該通信回線が混戦する時間帯にデータを送信する場合は、別の回線を利用して当該データを送信先に送信するようにしてもよい。
以下、本発明の第2の実施形態である、データを送信する時間帯によって、通信方法を切り替える方法について説明する。
【0123】
本発明の第2の実施形態における画像送信端末100のCPU201は、例えば図5のステップS503において、送信データの種別を特定する代わりに、現在時刻の情報である時刻情報を取得する(ステップS503A)。これは時刻情報取得手段に該当する。この時刻情報は、画像送信装置100が内部にタイマーを備えており、そのタイマーから時刻情報を取得してもよいし、利用可能な通信回線を介して外部から現在の時刻情報を取得してもよい。
【0124】
尚、ここでは便宜上、図5の各ステップ番号の後にAの文字を付与することで、図5の各処理(ステップ)を、前記第2の実施形態における画像送信端末100のCPU201の指示に基づくものとする。
【0125】
画像送信端末100のCPU201は、当該現在時刻と、時刻の情報と利用する通信回線とが対応付けられている不図示のデータと、を照合し、当該照合によって得た結果を用いて、使用する各回線の優先順位を決定する(ステップS504A)。つまり、本発明の1つの構成である優先順位決定手段に該当する。
【0126】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS505において、当該優先順位の順に、通信可能な通信回線があるか否かを判定する(ステップS505A−1)。
【0127】
通信可能な通信回線があると判定した場合(ステップS505A−1でYES)、通信可能な通信回線の内、最も優先順位の高い回線を用いて、画像データを送信先に送信する(ステップS506)。つまり、請求項中の利用回線特定手段、利用回線決定手段、送信手段とに該当する。ステップS506以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0128】
通信可能な通信回線がないと判定した場合(ステップS505A−1でNO)、当該送信対象の画像データの送信に用いることが許可されている全ての通信回線との通信可否を判定済みか否かを判定する(ステップS505A−2)。
【0129】
当該送信対象の画像データの送信に用いることが許可されている全ての通信回路の利用可否を判定済みであると判定した場合(ステップS505A−2でYES)、処理をステップS512に移行する。ステップS512以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0130】
当該送信対象の画像データの送信に用いることが許可されている全ての通信回路の利用可否を判定済みでないと判定した場合(ステップS505A−2でNO)、処理をステップS505A−1の前に戻し、次の優先順位の通信回路について、ステップS505A−1の判定処理を適用する。
【0131】
尚、本説明においては、時刻の情報を以て、画像データの送信に用いることが許可されている回線の利用順である優先順位を決定するものとしたが、時刻の情報を以て、前記画像データの送信に用いることが許可されている回線を、各データ種別1回線に限定するようにしてもよい。また、時刻の情報に基づく優先順位付けをせず、複数ある利用可能な回線の内、通信強度の強いも回線を優先的に利用するようにしてもよい。
【0132】
また、本説明においては、図5のステップS503〜S505の処理を排して、ステップS503A〜S505A−2を代入したが、例えば、ステップS503〜504の処理を実行し、且つ、ステップS503A〜S505Aの処理を実行するようにしてもよい。
【0133】
つまり、送信する画像データの種別によって利用する通信回線を選別した後、当該選別した通信回線を利用する前記優先順位を現在時刻の情報を用いて決定し、アクセス可能な通信回線の内、当該優先順位が高い通信回線を用いて前記画像データを送信するものである。
【0134】
例えば、画像送信端末100のCPU201は、ステップS503で送信する画像データの種別を特定し(ステップS503)、当該特定した種別の画像データの送信に用いることが許可されている通信回線を特定する(ステップS504)。
【0135】
次に、画像送信端末100のCPU201は、現在時刻を取得する(ステップS503A)。そして、当該現在時刻と、時刻の情報と利用する通信回線とが対応付けられている不図示のデータとを照合し、当該照合によって得た結果を用いて、使用する各回線の優先順位を決定する(ステップS504A)。
【0136】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS505において、当該優先順位の順に、通信可能な通信回線があるか否かを判定する(ステップS505A−1)。
【0137】
通信可能な通信回線があると判定した場合(ステップS505A−1でYES)、通信可能な通信回線の内、最も優先順位の高い回線を用いて、画像データを送信先に送信する(ステップS506)。ステップS506以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0138】
通信可能な通信回線がないと判定した場合(ステップS505A−1でNO)、当該送信対象の画像データの送信に通信可能な全ての通信回路の通信可否を判定済みか否かを判定する(ステップS505A−2)。
【0139】
当該送信対象の画像データの送信に用いることが許可されている全ての通信回線の通信可否を判定済みであると判定した場合(ステップS505A−2でYES)、処理をステップS512に移行する。ステップS512以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0140】
当該送信対象の画像データの送信に用いることが許可されている全ての通信回線の通信可否を判定済みでないと判定した場合(ステップS505A−2でNO)、処理をステップS505A−1の前に戻し、次の優先順位の通信回路について、ステップS505A−1の判定処理を適用する。
【0141】
以上、本発明の第2の実施形態で説明したように、本発明によれば、時間帯によって混線する回線を用いることがないよう、データを送信する時間帯によって、データの送信経路を切り替えることで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信する通信装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
【0142】
また、例えば、データを送信先に送信する際の、画像送信端末100の、各通信回線との通信状態によって、通信方法を切り替えてもよい。
【0143】
以下、本発明の第3の実施形態である、通信回線との通信状態によって、通信方法を切り替える方法について説明する。
【0144】
本発明の第3の実施形態における画像送信端末100のCPU201は、例えば図5のステップS503の代わりに、通信可能な回線が存在するか否かを判定する(ステップS503B)
【0145】
尚、ここでは便宜上、図5の各ステップ番号の後にBの文字を付与することで、図5の各処理(ステップ)を、前記第3の実施形態における画像送信端末100のCPU201の指示に基づくものとする。
【0146】
そして、通信可能な回線が存在すると判定した場合に(ステップS503BでYES)、当該通信可能な各回線を、各回線の通信状態である通信強度に応じて優先順付けする。(ステップS504B)。ここでいう優先順付けとは、例えば、通信強度の最も強い回線を用いて画像データを画像管理サーバ200に送信すべく、前記通信可能な各回線をソートすることである。つまり、通信状態特定手段と、優先順位決定手段に該当する。
【0147】
尚、当該第3の実施形態においては、ステップS505の処理は省くものとする。画像送信端末100のCPU201は、前記通信可能な回線の内、最も通信強度の強い通信回線である、前記優先順位において1位の回線を用いて、画像データを送信先に送信する(ステップS506B)。つまり、請求項中の利用回線特定手段、送信手段に該当する。
【0148】
そして、所処理をステップS507に移行する。ステップS507以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0149】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS503Bにおいて通信可能な回線が存在しないと判定した場合に(ステップS503BでNO)、処理をステップS510に移行する。ステップS510以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0150】
また、本説明においては、図5のステップS503〜S505の処理を排して、ステップS503B〜S506Bを代入したが、例えば、ステップS503〜505の処理を実行し、且つ、ステップS504B、ステップS506Bの処理を実行するようにしてもよい。
【0151】
つまり、送信する画像データの種別によって利用する通信回線を選別した後、当該選別した通信回路を利用する前記優先順位を、当該通信回線の通信状態を以て決定し、アクセス可能な通信回線の内、当該優先順位が高い通信回線を用いて前記画像データを送信するようにしてもよい。
【0152】
例えば、画像送信端末100のCPU201は、ステップS503で送信する画像データの種別を特定し(ステップS503)、当該特定した種別の画像データの送信に用いることが許可されている通信回線を特定する(ステップS504)。
【0153】
そして、画像送信端末100のCPU201は、当該通信回線のうち、少なくともいずれか1回線と通信可能か否かを判定する(ステップS505)。つまり、前記通信許可回線な通信回線にアクセス可能かを判定する。
【0154】
画像送信端末100のCPU201は、当該画像データの送信に用いることが許可されている通信回線のうち、少なくともいずれか1回線と通信可能であると判定した場合(ステップS505でYES)、当該通信が可能な各回線を、各回線の通信状態である通信強度に応じて優先順付けする。(ステップS504B)。
【0155】
画像送信端末100のCPU201は、前記通信可能な回線の内、最も通信強度の強い通信回線である、前記優先順位において1位の回線を用いて、画像データを送信先に送信する(ステップS506B)。
【0156】
そして、所処理をステップS507に移行する。ステップS507以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0157】
画像送信端末100のCPU201は、ステップS505で、当該画像データの送信に用いることが許可されている通信回線のうち、少なくともいずれか1回線と通信可能でないと判定した場合(ステップS505でNO)、処理をステップS512に移行する。ステップS512以下の処理は、第1の実施形態と共通である。
【0158】
以上、本発明の第3の実施形態で説明したように、本発明によれば、通信回線との通信状態によって、通信方法を切り替えることで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信する通信装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
【0159】
上述した通り、本発明によれば、当該データの送信経路を切り替えることで、より円滑に、送信対象のデータを送信先に送信する通信装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
【0160】
以上、各実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0161】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0162】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0163】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0164】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0165】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0166】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。

【符号の説明】
【0167】
100 画像送信端末
200 画像管理サーバ
101 WiMAX回線
102 Wi−fi回線
105 静止画
110 動画

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段を備えた通信装置であって、
前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した通信回線が、第1種類の通信回線であるか、第2種類の通信回線であるかを判定する回線種別判定手段と、
前記第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、前記第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段と、
前記回線種別判定手段により前記特定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記回線種別判定手段により前記特定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段と
を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項2】
現在時刻を取得する時刻情報取得手段と、
前記送信手段は、前記時刻情報取得手段で取得した時刻に応じて特定される前記通信回線を用いて、当該通信回線で送信すべき前記画像データを送信先に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記特定手段で特定した、前記利用可能な通信回線の通信強度を特定する通信強度特定手段と、
前記送信手段は、前記通信強度特定手段で特定した通信強度に基づく優先順位に従って特定される前記利用可能な通信回線を用いて、当該通信回線で送信すべき前記画像データを送信先に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記画像データを送信するために利用する前記通信回線の利用の優先順位を決定する優先順位決定手段と、
前記優先順位決定手段で決定した優先順位に従って、前記画像データの送信に用いる通信回線を特定する利用回線特定手段と
を更に備え、
前記送信手段は、前記利用回線特定手段で特定した通信回線を用いて、前記画像データを送信先に送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記優先順位決定手段は、前記画像データの種別ごとに前記優先順位を決定することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記優先順位決定手段は、ユーザからの指示に基づいて、前記優先順位を決定することを特徴とする請求項4または5に記載の通信装置。
【請求項7】
前記送信手段で、いずれの画像データを送信先に送信したかの情報である送信状況を記憶する送信状況記憶手段
をさらに備え、
前記送信状況記憶手段は、前記画像データが、いずれの送信先に送信済みであるかを記憶することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記送信状況記憶手段で記憶した前記送信状況を、前記送信先、または、前記外部装置と同期する送信状況同期手段
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
【請求項9】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段を備えた通信装置であって、
現在時刻の情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した利用可能な通信回線の情報と、前記時刻情報取得手段で取得した現在時刻の情報とを用いて、利用する通信回線を決定する利用回線決定手段と、
前記第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、前記第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段と、
前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段と
を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項10】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段を備えた通信装置であって、
前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した通信回線の通信強度を特定する通信強度特定手段と、
前記通信強度特定手段で特定した通信強度に基づいて、利用する通信回線を決定する利用回線決定手段と、
前記第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、前記第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段と、
前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段と
を備えることを特徴とする通信装置。
【請求項11】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段と、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段とを備えた通信装置の制御方法であって、
前記通信装置の特定手段が、前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定工程と、
前記通信装置の回線種別判定手段が、前記特定工程で特定した通信回線が、第1種類の通信回線であるか、第2種類の通信回線であるかを判定する回線種別判定工程と、
前記通信装置の送信手段が、前記回線種別判定工程により前記特定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記回線種別判定工程により前記特定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信工程と
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項12】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段と、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段とを備えた通信装置で読取実行されるプログラムあって、
前記通信装置を、
前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した通信回線が、第1種類の通信回線であるか、第2種類の通信回線であるかを判定する回線種別判定手段と、
前記回線種別判定手段により前記特定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記回線種別判定手段により前記特定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段と、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段とを備えた通信装置における制御方法であって、
前記通信装置の時刻情報取得手段が、現在時刻の情報を取得する時刻情報取得工程と、
前記通信装置の特定手段が、前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定工程と、
前記通信装置の利用回線決定手段が、前記特定工程で特定した利用可能な通信回線の情報と、前記時刻情報取得工程で取得した現在時刻の情報とを用いて、利用する通信回線を決定する利用回線決定工程と、
前記通信装置の送信手段が、前記利用回線決定工程により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定工程により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信工程と
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項14】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段と、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段とを備えた通信装置で読取実行されるプログラムであって、
前記通信装置を、
現在時刻の情報を取得する時刻情報取得手段と、
前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した利用可能な通信回線の情報と、前記時刻情報取得手段で取得した現在時刻の情報とを用いて、利用する通信回線を決定する利用回線決定手段と、
前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段と、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段とを備えた通信装置における制御方法であって、
前記通信装置の特定手段が、前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定工程と、
前記通信装置の通信強度特定手段が、前記特定工程で特定した通信回線の通信強度を特定する通信強度特定工程と、
前記通信装置の利用回線決定手段が、前記通信強度特定工程で特定した通信強度に基づいて、利用する通信回線を決定する利用回線決定工程と、
前記通信装置の送信手段が、前記利用回線決定工程により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定工程により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信工程と
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項16】
静止画データおよび動画データを含む画像データを記憶するデータ記憶装置から取得する前記静止画データおよび前記動画データを送信すべく、通信回線を通じて外部装置と通信する通信手段と、第1種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類と、第2種類の通信回線を通じて送信する画像データの種類とを特定する設定情報を記憶する設定記憶手段とを備えた通信装置で読取実行されるプログラムであって、
前記通信装置を、
前記通信手段で外部装置との通信に利用可能な通信回線を特定する特定手段と、
前記特定手段で特定した通信回線の通信強度を特定する通信強度特定手段と、
前記通信強度特定手段で特定した通信強度に基づいて、利用する通信回線を決定する利用回線決定手段と、
前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第1種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第1種類の通信回線を通じて送信し、前記利用回線決定手段により決定された通信回線が前記第2種類の通信回線であると判定された場合に、前記設定記憶手段に記憶されている設定情報に従って特定される種類の前記画像データであって、前記データ記憶装置に記憶されている画像データを当該第2種類の通信回線を通じて送信する送信手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−110610(P2013−110610A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254473(P2011−254473)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】