説明

通信装置、デジタル複合機及びプログラム

【課題】デジタル複合機が省電力モードであるときにデジタル複合機を復帰させることなく処理対象データを出力することができる通信装置を提供する。
【解決手段】PC1は、状態確認部13、データ送信部14、電子メールデータ作成部17及びメール出力部18を備える。状態確認部13は、デジタル複合機3が省電力モードであるか否かを確認する。データ送信部14は、デジタル複合機3が通常モードである場合、宛先を示す電子メールアドレス情報501を含む処理対象データ50を、インターネットFAX出力するために、デジタル複合機3に送信する。電子メールデータ作成部17は、デジタル複合機3が省電力モードである場合、処理対象データ50に基づいて、電子メールデータを作成する。メール出力部18は、電子メールアドレス情報501に基づいて電子メールデータをメール出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関し、詳しくは、ネットワークを介してデジタル複合機と接続される通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2005−102040号公報(特許文献1)に記載のクライアントパーソナルコンピュータは、プリントデータをデジタル複合機に送信することにより、プリントデータをプリント出力する。特許文献1に記載のクライアントパーソナルコンピュータは、プリントデータをデジタル複合機に送信する際、ユーザに対して、プリント出力以外の処理を選択させる。特許文献1に記載のクライアントパーソナルコンピュータは、選択された動作コマンドとプリント画像データとを含むプリントデータをデジタル複合機に送信する。さらに、特許文献1に記載のデジタル複合機は、受信した動作コマンドに対応する所定の処理を実行する([0047]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−102040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のクライアントパーソナルコンピュータは、デジタル複合機が省電力モードであるか否かに関わらず、動作コマンドとプリント画像データとを含むプリントデータをデジタル複合機に送信する。特許文献1に記載のデジタル複合機は、受信した動作コマンドに対応する所定の処理を実行する。したがって、特許文献1に記載のデジタル複合機は、省電力モードで動作していたとしても、省電力モードから通常モードに復帰し、受信した動作コマンドに対応する所定の処理を実行する。
【0005】
また、特許文献1に記載のクライアントパーソナルコンピュータは、プリントデータをデジタル複合機に送信する際、ユーザに対して、プリント出力以外の処理を選択させる。特許文献1に記載のクライアントパーソナルコンピュータは、選択された動作コマンドとプリント画像データとを含むプリントデータをデジタル複合機に送信する。したがって、特許文献1に記載のデジタル複合機は、プリント出力以外の処理を実行する。
【0006】
本発明の目的は、デジタル複合機が省電力モードであるときにデジタル複合機を復帰させることなく処理対象データを出力することができる通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ネットワークを介してデジタル複合機と接続される通信装置であって、デジタル複合機の状態を確認する状態確認部と、宛先情報として電子メールアドレス情報を含む処理対象データを生成し、状態確認部によりデジタル複合機が通常モードであると確認された場合、処理対象データをデジタル複合機に送信することにより、宛先情報に基づいてインターネットFAX出力を指示し、状態確認部によりデジタル複合機が省電力モードであると確認された場合、処理対象データを所定のフォルダに格納するデータ送信部と、所定のフォルダを監視し、所定のフォルダに処理対象データが格納されていることを検知した場合、処理対象データに基づいて電子メールデータを作成し、宛先情報に基づいて電子メールを送信する電子メール処理部とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の通信装置であって、データ送信部は、状態確認部によりデジタル複合機が省電力モードであると確認された場合、処理対象データをネットワーク上のデータ格納部に格納し、電子メール処理部は、所定のフォルダとして、データ格納部を監視することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の通信装置であって、データ送信部は、状態確認部によりデジタル複合機が省電力モードであると確認された場合において、宛先情報にFAX番号情報が含まれる場合、処理対象データをデジタル複合機に送信することにより、デジタル複合機を省電力モードから復帰させ、電子メールアドレス情報に基づいてインターネットFAX出力を指示し、FAX番号情報に基づいてFAX出力を指示することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置であって、電子メール処理部は、処理対象データに基づいて作成されたイメージデータに基づいて電子メールデータを作成し、イメージデータには、処理対象データの出力元情報が含められることを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置であって、電子メール処理部は、処理対象データに基づいて作成されたイメージデータに基づいて電子メールデータを作成し、イメージデータには、電子メールデータの作成時刻情報が含められることを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の通信装置であって、データ送信部は、デジタル複合機が省電力モードから復帰したとき、処理対象データの格納先情報をデジタル複合機に送信することを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の通信装置であってさらに、デジタル複合機が格納先情報に基づいて取得した処理対象データに基づいて、デジタル複合機にインターネットFAXデータを作成させ、電子メールアドレス情報に基づいてインターネットFAXデータをデジタル複合機にインターネットFAX出力させるインターネットFAX出力指示部を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7に記載の通信装置から前記格納先情報を受信したデジタル複合機であって、格納先情報に基づいて、処理対象データを取得するデータ取得部と、データ取得部が取得した処理対象データに基づいて、インターネットFAXデータを作成するインターネットFAXデータ作成部と、電子メールアドレス情報に基づいて、インターネットFAXデータをインターネットFAX出力する処理実行部とを備え、インターネットFAXデータ作成部は、処理対象データに基づいて作成されたイメージデータに基づいてインターネットFAXデータを作成し、イメージデータには、インターネットFAXデータの作成時刻情報が含められることを特徴とする。
【0015】
請求項9記載の発明は、ネットワークを介してデジタル複合機に接続される通信装置を、デジタル複合機の状態を確認する状態確認部、宛先情報として電子メールアドレス情報を含む処理対象データを生成し、状態確認部によりデジタル複合機が通常モードであると確認された場合、処理対象データを前記デジタル複合機に送信することにより、宛先情報に基づいてインターネットFAX出力を指示し、状態確認部によりデジタル複合機が省電力モードであると確認された場合、処理対象データを所定のフォルダに格納するデータ送信部、所定のフォルダを監視し、所定のフォルダに処理対象データが格納されていることを検知した場合、処理対象データに基づいて電子メールデータを作成し、宛先情報に基づいて電子メールを送信する電子メール処理部、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、データ送信部は、状態確認部によりデジタル複合機が省電力モードであることが確認された場合、処理対象データを所定のフォルダに格納する。電子メール処理部は、所定のフォルダを監視し、所定のフォルダに処理対象データが格納されていることを検知した場合、処理対象データに基づいて電子メールデータを作成し、宛先情報に基づいて電子メールを送信する。したがって、通信装置は、デジタル複合機が省電力モードで動作しているときにデジタル複合機を復帰させることなく処理対象データを出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施の形態に係る通信装置を含むネットワークシステムの構成図である。
【図2】図1に示したPC1の処理対象データ送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】図1に示したデジタル複合機のインターネットFAXデータ出力処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】図1に示したPC1の電子メールデータ出力処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】図1に示したデジタル複合機の復帰処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図1に示したデジタル複合機の再出力処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0019】
[本実施の形態の構成]
図1を参照して、本実施の形態のネットワークシステムの構成を説明する。本実施の形態に係るネットワークシステムは、PC(Personal Computer)1,2と、デジタル複合機3と、LAN(Local Area Network)4とを備える。
【0020】
PC1,2は、通信装置である。PC1,2は、LAN4を介してデジタル複合機3に接続されている。デジタル複合機3は、プリンタ機能、ファックス機能、スキャナ機能およびコピー機能などを備えた多機能装置である。ユーザは、PC1を操作して、LAN4経由で処理対象データ50をデジタル複合機3に送信することにより、デジタル複合機3のファックス機能を利用することができる。処理対象データ50は、処理対象データ50の宛先情報を示す電子メールアドレス情報501を含む。
【0021】
PC1は、制御部10、ネットワークインタフェース部11及びデータ記憶部12を備える。PC1には、以下に詳述する処理を実行するためのプログラムがインストールされている。
【0022】
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)などを備え、PC1の全体制御を行う。制御部10は、状態確認部13、データ送信部14、データ監視部15、データ取得部16、電子メールデータ作成部17、メール出力部18及びインターネットFAX出力指示部19を含む。制御部10は、以下に詳述する各種処理を実行する。データ送信部14、データ監視部15、データ取得部16、電子メールデータ作成部17及びメール出力部18は、電子メール処理部に相当する。
【0023】
状態確認部13は、デジタル複合機3の状態を確認する。具体的には、状態確認部13は、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて、デジタル複合機3の動作状態(通常モード及び省電力モードのどちらであるか)を確認する。通常モード及び省電力モードの詳細については、後述する。
【0024】
データ送信部14は、処理対象データ50を生成する。データ送信部14は、状態確認部13によりデジタル複合機3が通常モードであることが確認された場合、処理対象データ50をデジタル複合機3に送信する。
【0025】
また、データ送信部14は、状態確認部13によりデジタル複合機3が省電力モードであることが確認された場合、処理対象データ50を、LAN4上のPC2に送信する。このとき、データ送信部14は、処理対象データ50の格納先情報を保持する。格納先情報とは、処理対象データ50の格納先(PC2)のアドレス情報及びディレクトリ情報である。データ送信部14は、デジタル複合機3が省電力モードから復帰したとき、処理対象データ50の格納先情報をデジタル複合機3に送信する。これにより、デジタル複合機3は、処理対象データ50の格納先情報を記憶する。
【0026】
データ監視部15は、PC2に処理対象データ50が格納されているか否かを監視する。データ取得部16は、処理対象データ50がPC2に格納されている場合、PC2から処理対象データ50を取得する。
【0027】
電子メールデータ作成部17は、状態確認部13によりデジタル複合機3が省電力モードであることが確認された場合、データ取得部16により取得された処理対象データ50に基づいて、電子メールデータを作成する。具体的には、電子メールデータ作成部17は、処理対象データ50の出力元を示す出力元情報及び電子メールデータの作成時刻を示す電子メールデータ作成時刻情報を、電子メールデータのイメージデータに含ませる。出力元情報としては、電子メールアドレス情報及び電話番号等が用いられる。電子メールデータ作成部17は、イメージデータに基づいて、電子メールデータを作成する。
【0028】
メール出力部18は、デジタル複合機3が省電力モードであるとき、電子メールアドレス情報501に基づいて電子メールデータをメール出力する。
【0029】
インターネットFAX出力指示部19は、データ送信部14により送信された処理対象データ50に基づいて、デジタル複合機3にインターネットFAXデータを作成させる指示をする。デジタル複合機3は、インターネットFAXデータを作成する際、インターネットFAXデータ作成時刻情報をインターネットFAXデータのイメージデータに含ませる。インターネットFAXデータ作成時刻情報とは、インターネットFAXデータの作成時刻を示す情報である。デジタル複合機3は、作成したインターネットFAXデータを電子メールアドレス情報501に基づいてインターネットFAX出力する。
【0030】
ネットワークインタフェース部11は、LAN4に接続されており、LAN4を経由した通信を制御する。ネットワークインタフェース部11は、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)に基づいて、通信を制御する。
【0031】
データ記憶部12は、データ取得部16により取得された処理対象データ50を記憶する。
【0032】
PC2は、LAN4を介して、PC1及びデジタル複合機3に接続される。PC2は、データ格納部21を含む。データ格納部21は、PC1のデータ送信部14から受信した処理対象データ50を格納する。
【0033】
次に、デジタル複合機3について説明する。デジタル複合機3は、制御部30、電力制御部31、ネットワークインタフェース部32及び記憶部34を備える。なお、図1において、デジタル複合機3が有するプリント機能、スキャナ機能及びコピー機能などに関する処理部の表示を省略している。
【0034】
制御部30は、CPU及びRAMなどを備え、デジタル複合機3の全体制御を行う。制御部30は、受信部35、インターネットFAXデータ作成部36、処理実行部37及びデータ取得部38を含む。制御部30は、以下に詳述する各種処理を実行する。
【0035】
受信部35は、デジタル複合機3が通常モードで動作しているとき、PC1のデータ送信部14から送信された処理対象データ50を受信する。受信部35は、デジタル複合機3が省電力モードから復帰したとき、データ送信部14から処理対象データ50の格納先情報を受信する。受信部35は、インターネットFAX出力指示部19からインターネットFAXデータの再出力の指示を受信する。
【0036】
インターネットFAXデータ作成部36は、記憶部34が記憶している処理対象データ50に基づいて、インターネットFAXデータを作成する。具体的には、インターネットFAXデータ作成部36は、出力元情報及びインターネットFAXデータの作成時刻を示すインターネットFAXデータ作成時刻情報を、インターネットFAXデータのイメージデータに含ませる。インターネットFAXデータ作成部36は、受信部35により受信されたインターネットFAXデータの再出力の指示を受けると、イメージデータに基づいて、インターネットFAXデータを作成する。
【0037】
処理実行部37は、電子メールアドレス情報501に基づいて、インターネットFAXデータ作成部36により作成されたインターネットFAXデータをインターネットFAX出力する。
【0038】
データ取得部38は、受信部35が受信した処理対象データ50の格納先情報に基づいて、処理対象データ50が格納されているPC2のデータ格納部21にアクセスし、処理対象データ50をLAN4経由で取得する。
【0039】
電力制御部31は、デジタル複合機3の各構成要素への供給電力を、通常モード及び省電力モードに応じて制御する。
【0040】
ネットワークインタフェース部32は、LAN4に接続されており、LAN4を経由した通信を制御する。ネットワークインタフェース部32は、たとえば、TCP/IPに基づいて、通信を制御する。ネットワークインタフェース部32は、状態応答部321を含む。操作部33は、マウス及びキーボード等である。
【0041】
状態応答部321は、PC1の状態確認部13から受信したSNMP(Simple Network Management Protocol)に対する応答処理を行う。
【0042】
記憶部34は、デジタル複合機3が通常モードで動作しているときに受信部35が受信した処理対象データ50を記憶する。記憶部34は、デジタル複合機3が省電力モードから復帰したときに受信部35が受信した処理対象データ50の格納先情報を記憶する。記憶部34は、データ取得部38が取得した処理対象データ50を記憶する。
【0043】
[通常モード及び省電力モード]
次に、デジタル複合機3の動作状態について説明する。デジタル複合機3は、ユーザの使用状況に応じて、消費電力がそれぞれ異なる通常モード及び省電力モードのどちらかのモードで動作する。
【0044】
通常モードは、デジタル複合機3全体に電力が供給されるモードである。デジタル複合機3は、電力を供給する構成単位として、本体処理部及びネットワークインタフェース部32に分けられる。本体処理部は、制御部30、記憶部34及び操作部33などを含んでいる。通常モードにおいて、電力制御部31は、本体処理部及びネットワークインタフェース部32に電力を供給する。
【0045】
省電力モードでは、ネットワークインタフェース部32だけに電力が供給される。本体処理部には、電力が供給されない。したがって、省電力モードでは、ファックス出力処理などが実行されない。
【0046】
たとえば、デジタル複合機1は、ユーザの指示に従って動作した後に一定期間が経過した後、通常モードから省電力モードに移行する。ユーザが省電力モードの解除ボタンを押したときなどに、デジタル複合機3は、省電力モードを解除し、通常モードに復帰する。
【0047】
[本実施の形態の動作]
次に、図2〜図5を参照して、本実施の形態におけるネットワークシステムの動作を説明する。
【0048】
図2は、処理対象データ送信処理を示すフロー図である。処理対象データ送信処理は、ユーザがPC1の操作部(図示せず)を操作し、デジタル複合機3に対して処理対象データ50の出力処理を指示することにより、開始される。
【0049】
まず、状態確認部13が、SNMPを用いてデジタル複合機3の動作状態を確認する(ステップS101)。具体的には、PC1の状態確認部13がデジタル複合機3に動作状態の確認要求を送信する。デジタル複合機3において、ネットワークインタフェース部32は、デジタル複合機3の動作状態を示す動作状態情報を保持している。状態応答部321は、動作状態情報に基づくMIB(Management Information Base)をセットした応答情報を作成し、確認要求に対する応答として応答情報を送信する。
【0050】
次に、状態確認部13は、受信した応答情報に基づいてデジタル複合機3が省電力モードで動作しているか否かを判断する(ステップS102)。
【0051】
デジタル複合機3が通常モードで動作している場合(ステップS102でNO)、データ送信部14は、処理対象データ50を生成し、処理対象データ50をデジタル複合機3に送信する(ステップS103)。これにより、PC1の処理対象データ送信処理が終了する。
【0052】
デジタル複合機3が省電力モードである場合(ステップS102でYES)、データ送信部14は、処理対象データ50を生成し、処理対象データ50をPC2のデータ格納部21に送信する(ステップS104)。これにより、PC1のプリントデータ送信処理が終了する。
【0053】
次に、図3及び図4を参照して、上記の処理対象データ送信処理(図2)により送信された処理対象データ50を出力する出力処理を説明する。図3は、デジタル複合機3におけるインターネットFAXデータ出力処理を示すフロー図である。図4は、電子メールデータ出力処理を示すフロー図である。
【0054】
まず、図3を参照して、インターネットFAX出力処理を説明する。インターネットFAX出力処理は、デジタル複合機3の処理であり、デジタル複合機3が通常モードであるとき、常に動作している。
【0055】
インターネットFAX出力処理が開始されると、デジタル複合機3は、受信部35が処理対象データ50を受信したか否かを判定する(ステップS201)。
【0056】
受信部35が処理対象データ50を受信している場合(ステップS201でYES)、記憶部34は、受信した処理対象データ50を記憶する(ステップS202)。インターネットFAXデータ作成部36は、受信部35が受信した処理対象データ50から電子メールアドレス情報501を抽出する。記憶部34は、処理対象データ50と、抽出された電子メールアドレス情報501とを分離して記憶する。
【0057】
次に、処理対象データ50がデコードされ、イメージデータが作成される(ステップS203)。具体的には、インターネットFAXデータ作成部36は、処理対象データ50のうち1枚目のページデータをデコードすることにより、イメージデータを作成する。
【0058】
次に、インターネットFAXデータ作成部36は、イメージデータに出力元情報及びインターネットFAXデータ作成時刻情報を付加する(ステップS204)。具体的には、インターネットFAXデータ作成部36は、処理対象データ50の出力元を示す出力元情報をイメージデータに付加する。さらに、インターネットFAXデータ作成部36は、インターネットFAXデータ作成時刻情報(現在の時刻情報)をイメージデータに付加する。
【0059】
次に、インターネットFAXデータ作成部36は、記憶部34に記憶された処理対象データ50の全てのページをデコードしたか否かを判定する(ステップS205)。
【0060】
記憶部34に記憶された処理対象データ50の全てのページがデコードされていない場合(ステップS205でNO)、インターネットFAXデータ作成部36は、次のページをデコードし、イメージデータを作成する(ステップS206)。インターネットFAXデータ作成部36が記憶部34に記憶された全てのページをデコードしたと判定するまで、ステップS204〜S206の処理が繰り返される。
【0061】
記憶部34に記憶された処理対象データ50の全てのページがデコードされている場合(ステップS205でYES)、インターネットFAXデータ作成部36は、インターネットFAXデータを作成する(ステップS207)。具体的には、インターネットFAXデータ作成部36は、出力元情報及びインターネットFAXデータ作成時刻情報が付加されたイメージデータに基づいて、インターネットFAXデータを作成する。このとき、インターネットFAXデータ作成部36は、インターネットFAXデータをTIFFデータの形式に変換し、MIMEエンコードする。
【0062】
次に、処理実行部37は、インターネットFAX出力管理JOBを作成する(ステップS208)。処理実行部37は、作成されたインターネットFAX出力管理JOBを未送信に設定する。記憶部34は、インターネットFAX出力管理JOBを記憶する。
【0063】
次に、インターネットFAX出力処理が実行される(ステップS209)。処理実行部37は、インターネットFAXデータ作成部36により作成されたインターネットFAXデータを、記憶部34に記憶された電子メールアドレス情報501で示される宛先へ、インターネットFAX出力する。
【0064】
次に、処理実行部37は、インターネットFAX出力管理JOBを送信済に変更する(ステップS210)。以上により、インターネットFAX出力処理が終了する。本実施の形態のデジタル複合機3は、以上の処理により通常モードで動作しているとき、処理対象データ50を出力することができる。
【0065】
次に、図4を参照して、電子メールデータ出力処理を説明する。電子メール出力処理は、PC1の処理であり、常に動作している。
【0066】
電子メールデータ出力処理が開始されると、データ監視部15は、データ格納部21に処理対象データ50が格納されているか否かを判定する(ステップS301)。
【0067】
データ格納部21に処理対象データ50が格納されている場合(ステップS301でYES)、データ取得部16は、データ格納部21に格納されている処理対象データ50を取得する(ステップS302)。
【0068】
次に、データ記憶部12は、データ取得部16により取得された処理対象データ50を記憶する(ステップS303)。電子メールデータ作成部17は、データ取得部16により取得された処理対象データ50から電子メールアドレス情報501を抽出する。データ記憶部12は、処理対象データ50と、抽出された電子メールアドレス情報501とを分離して記憶する。
【0069】
次に、処理対象データ50がデコードされ、イメージデータが作成される(ステップS304)。電子メールデータ作成部17は、処理対象データ50のうち1枚目のページデータをデコードすることにより、イメージデータを作成する。
【0070】
次に、電子メールデータ作成部17は、イメージデータに出力元情報及び電子メールデータ作成時刻情報を付加する(ステップS305)。電子メールデータ作成部17は、デジタル複合機3の電子メールアドレス及び電話番号などの情報(出力元情報)をデジタル複合機3から取得する。電子メールデータ作成部17は、取得した出力元情報をイメージデータに付加する。電子メールデータ作成部17は、電子メールデータ作成時刻情報(現在の時刻情報)をイメージデータに付加する。
【0071】
次に、電子メールデータ作成部17は、データ記憶部12に記憶された処理対象データ50の全てのページをデコードしたか否かを判定する(ステップS306)。
【0072】
データ記憶部12に記憶された処理対象データ50の全てのページがデコードされていない場合(ステップS306でNO)、電子メールデータ作成部17は、次のページをデコードし、イメージデータを作成する(ステップS307)。電子メールデータ作成部17がデータ記憶部12に記憶された全てのページをデコードしたと判定するまで、ステップS305〜S307の処理が繰り返される。
【0073】
データ記憶部12に記憶された処理対象データ50の全てのページがデコードされている場合(ステップS306でYES)、電子メールデータ作成部17は、電子メールデータを作成する(ステップS308)。電子メールデータ作成部17は、出力元情報及び電子メールデータ作成時刻情報が付加されたイメージデータに基づいて、電子メールデータを作成する。電子メールデータ作成部17は、電子メールデータをTIFFデータの形式に変換し、MIMEエンコードを行う。
【0074】
次に、電子メールデータ出力処理が実行される(ステップS309)。メール出力部18は、電子メールデータ作成部17により作成された電子メールデータを、データ記憶部12に記憶された電子メールアドレス情報501で示される宛先へメール出力する。ステップS309の処理が実行されることにより、電子メールデータ出力処理が終了する。
【0075】
以上説明したように、データ監視部15により処理対象データ50がデータ格納部21に格納されていると判定された場合、データ取得部16がデータ格納部21から処理対象データ50を取得する。電子メールデータ作成部17が、取得された処理対象データ50に基づいて、電子メールデータを作成する。メール出力部18が作成された電子メールデータをメール出力する。したがって、デジタル複合機3が省電力モードであるときにデジタル複合機3を復帰させることなく処理対象データ50を出力することができる。
【0076】
次に、図5を参照して、デジタル複合機3が省電力モードから通常モードに復帰するときの処理(復帰処理)を説明する。復帰処理は、デジタル複合機3の処理である。
【0077】
復帰処理が開始されると、受信部35は、処理対象データ50の格納先情報を受信する(ステップS401)。デジタル複合機3は、LAN4に接続されている通信装置(本例では、PC1のみ)に、処理対象データ50の格納先情報を保持しているかを確認するための確認要求をブロードキャスト送信する。受信部35は、格納先情報を保持している通信装置のデータ送信部(本例では、PC1のデータ送信部14のみ)から格納先情報を受信する。記憶部34は、取得した格納先情報を記憶する。
【0078】
次に、処理対象データ50が取得される(ステップS402)。具体的には、データ取得部38は、記憶部34に記憶された処理対象データ50の格納先情報に基づいて、処理対象データ50が格納されているPC2のデータ格納部21にアクセスする。データ取得部38は、データ格納部21から処理対象データ50をLAN4経由で取得する。つまり、データ取得部38は、電子メールデータ出力処理(図4)により出力された電子メールデータに対応する処理対象データ50を取得する。
【0079】
次に、取得された処理対象データ50が記憶される。インターネットFAXデータ作成部36は、データ取得部38により取得された処理対象データ50から電子メールアドレス情報501を抽出する。記憶部34は、処理対象データ50と、抽出された電子メールアドレス情報501とを分離して記憶する。
【0080】
次に、ステップS404〜S409の処理(ステップS203〜S208と同様の処理)を実行することにより、処理実行部37は、インターネットFAX出力管理JOBを作成する(ステップS409)。記憶部34は、インターネットFAX出力管理JOBを記憶する。
【0081】
次に、処理実行部37は、インターネットFAX出力管理JOBを送信済に設定する(ステップS410)。以下に、インターネットFAX出力管理JOBが送信済に設定される理由を説明する。データ送信部14が処理対象データ50をデータ格納部21に送信することにより、データ送信部14が処理対象データ50の格納先情報を保持する。データ格納部21に処理対象データ50が格納されると、PC1は、電子メールデータ作成処理(図4)を実行し、処理対象データ50に基づいて作成された電子メールデータがメール出力される。処理対象データ50は、すでにPC1によりメール出力されているので、インターネットFAX出力管理JOBを送信済に設定することができる。ステップS410の処理が実行されることにより、復帰処理が終了する。
【0082】
上記の復帰処理により、デジタル複合機3は、省電力モードで動作しているときに電子メールデータ出力処理(図4)により出力された電子メールデータに対応する処理対象データ50を取得する。デジタル複合機3は、取得した処理対象データ50に基づいて作成されたインターネットFAXデータを作成し、記憶する。デジタル複合機3は、電子メールデータ出力処理(図4)によりメール出力された電子メールデータに対応する処理対象データ50を管理することができる。
【0083】
次に、図6を参照して、デジタル複合機3のインターネットFAXデータの再出力処理を説明する。再出力処理は、デジタル複合機3の処理であり、デジタル複合機3が通常モードであるとき、常に動作している。
【0084】
再出力処理が開始されると、デジタル複合機3は、インターネットFAX出力指示部19からインターネットFAXデータの再出力の指示を受信しているか否かを判定する(ステップS501)。具体的には、ユーザがPC1の操作部(図示せず)を操作し、デジタル複合機3の記憶部34にアクセスすることにより、ステップS208及びS409の処理で作成されたインターネットFAX出力管理JOBを選択する。このことより、ユーザは、インターネットFAX出力管理JOBに対する再出力の指示を行うことができる。ユーザがインターネットFAX出力管理JOBに対する再出力の指示を行うと、インターネットFAX出力指示部19は、デジタル複合機3に対して、インターネットFAXデータの再出力の指示を送信する。
【0085】
インターネットFAX出力指示部19からインターネットFAXデータの再出力の指示を受信している場合(ステップS501でYES)、TIFFデータの形式に変換され、MIMEエンコードされて記憶部34に記憶されているインターネットFAXデータが処理対象データ50の形式に変換される(ステップS502)。
【0086】
次に、変換された処理対象データ50がデコードされ、イメージデータが作成される(ステップS503)。具体的には、図3のステップS203の処理と同様の処理が実行される。
【0087】
次に、インターネットFAXデータ作成部36は、イメージデータに出力元情報及びインターネットFAXデータ作成時刻情報を付加する(ステップS504)。インターネットFAXデータ作成部36は、出力元情報をイメージデータに付加する。インターネットFAXデータ作成部36は、インターネットFAXデータ作成時刻情報(現在の時刻情報)をイメージデータに付加する。このことより、インターネットFAXデータ作成部36は、再出力処理におけるインターネットFAXデータを作成するときの時刻の情報をイメージデータに付加することができる。
【0088】
ステップS504〜S507の処理(ステップS204〜S207の処理と同様)を実行することにより、インターネットFAXデータが作成される(ステップS507)。
【0089】
次に、ステップS209の処理と同様の処理を実行することにより、インターネットFAX出力処理が実行される(ステップS508)。
【0090】
次に、処理実行部37は、インターネットFAX出力管理JOBを送信済に変更する(ステップS509)。ステップS509の処理が実行されることにより、再出力処理が終了する。
【0091】
上記の再出力処理を実行することにより、デジタル複合機3は、省電力モードで動作しているときにPC1によってメール出力された電子メールデータに対応する処理対象データ50からインターネットFAXデータを作成する。そして、デジタル複合機3は、作成されたインターネットFAXデータをインターネットFAX出力するので、処理対象データ50を再出力することができる。
【0092】
[本実施の形態の効果]
本実施の形態によれば、電子メールデータ作成部17は、状態確認部13によりデジタル複合機3が省電力モードであることが確認された場合、処理対象データ50に基づいて、電子メールデータを作成する。メール出力部18は、デジタル複合機3が省電力モードであるとき、電子メールデータ作成部17により作成された電子メールデータをメール出力する。したがって、PC1は、デジタル複合機3が省電力モードで動作しているときにデジタル複合機3を復帰させることなく処理対象データ50を出力することができる。
【0093】
[他の実施の形態]
本実施の形態では、PC2内のデータ格納部21に処理対象データ50を格納しているが、処理対象データ50をPC1内に格納してもよい。この場合、データ取得部38が、処理対象データ50を格納している格納先にアクセス可能であることが好ましい。
【0094】
上述した実施の形態においては、処理対象データ50の宛先情報には、電子メールアドレス情報501だけが含まれている場合を説明した。他の例として、宛先情報に電子メールアドレス情報501に加えてFAX番号情報が含まれている場合がある。例えば、複数の宛先のうち、一部の宛先が電子メールアドレスであり、残りの宛先がFAX番号であるようなケースである。宛先がFAX番号である場合、上述したように、宛先情報に基づいて電子メールを送信することはできない。この場合、データ送信部14は、状態確認部13によりデジタル複合機3が省電力モードであることが確認された場合であっても、処理対象データ50を、デジタル複合機3に送信する。デジタル複合機3は、処理対象データ50を受信すると、省電力モードから復帰する。デジタル複合機3は、電子メールアドレス情報に基づいてインターネットFAX出力処理を実行し、FAX番号情報に基づいてFAX出力処理を実行する。
【0095】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【符号の説明】
【0096】
1,2 PC
3 デジタル複合機
4 LAN
13 状態確認部
14 データ送信部
15 データ監視部
16 データ取得部
17 電子メールデータ作成部
18 メール出力部
19 インターネットFAX出力指示部
21 データ格納部
36 インターネットFAXデータ作成部
37 処理実行部
38 データ取得部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してデジタル複合機と接続される通信装置であって、
前記デジタル複合機の状態を確認する状態確認部と、
宛先情報として電子メールアドレス情報を含む処理対象データを生成し、前記状態確認部により前記デジタル複合機が通常モードであると確認された場合、前記処理対象データを前記デジタル複合機に送信することにより、前記宛先情報に基づいてインターネットFAX出力を指示し、前記状態確認部により前記デジタル複合機が省電力モードであると確認された場合、前記処理対象データを所定のフォルダに格納するデータ送信部と、
前記所定のフォルダを監視し、前記所定のフォルダに前記処理対象データが格納されていることを検知した場合、前記処理対象データに基づいて電子メールデータを作成し、前記宛先情報に基づいて電子メールを送信する電子メール処理部と、を備える通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通信装置であって、
前記データ送信部は、前記状態確認部により前記デジタル複合機が省電力モードであると確認された場合、前記処理対象データをネットワーク上のデータ格納部に格納し、前記電子メール処理部は、前記所定のフォルダとして、前記データ格納部を監視する、通信装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の通信装置であって、
前記データ送信部は、前記状態確認部により前記デジタル複合機が省電力モードであると確認された場合において、前記宛先情報にFAX番号情報が含まれる場合、前記処理対象データを前記デジタル複合機に送信することにより、前記デジタル複合機を省電力モードから復帰させ、前記電子メールアドレス情報に基づいてインターネットFAX出力を指示し、前記FAX番号情報に基づいてFAX出力を指示する、通信装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信装置であって、
前記電子メール処理部は、前記処理対象データに基づいて作成されたイメージデータに基づいて前記電子メールデータを作成し、前記イメージデータには、前記処理対象データの出力元情報が含められる、通信装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の通信装置であって、
前記電子メール処理部は、前記処理対象データに基づいて作成されたイメージデータに基づいて前記電子メールデータを作成し、前記イメージデータには、前記電子メールデータの作成時刻情報が含められる、通信装置。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれか1項に記載の通信装置であって、
前記データ送信部は、前記デジタル複合機が省電力モードから復帰したとき、前記処理対象データの格納先情報を前記デジタル複合機に送信する、通信装置。
【請求項7】
請求項6に記載の通信装置であってさらに、
前記デジタル複合機が前記格納先情報に基づいて取得した処理対象データに基づいて、前記デジタル複合機にインターネットFAXデータを作成させ、前記電子メールアドレス情報に基づいて前記インターネットFAXデータを前記デジタル複合機にインターネットFAX出力させるインターネットFAX出力指示部を備える、通信装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の通信装置から前記格納先情報を受信したデジタル複合機であって、
前記格納先情報に基づいて、前記処理対象データを取得するデータ取得部と、
前記データ取得部が取得した処理対象データに基づいて、前記インターネットFAXデータを作成するインターネットFAXデータ作成部と、
前記電子メールアドレス情報に基づいて、前記インターネットFAXデータをインターネットFAX出力する処理実行部とを備え、
前記インターネットFAXデータ作成部は、前記処理対象データに基づいて作成されたイメージデータに基づいて前記インターネットFAXデータを作成し、前記イメージデータには、前記インターネットFAXデータの作成時刻情報が含められる、デジタル複合機。
【請求項9】
ネットワークを介してデジタル複合機に接続される通信装置を、
前記デジタル複合機の状態を確認する状態確認部、
宛先情報として電子メールアドレス情報を含む処理対象データを生成し、前記状態確認部により前記デジタル複合機が通常モードであると確認された場合、前記処理対象データを前記デジタル複合機に送信することにより、前記宛先情報に基づいてインターネットFAX出力を指示し、前記状態確認部により前記デジタル複合機が省電力モードであると確認された場合、前記処理対象データを所定のフォルダに格納するデータ送信部、
前記所定のフォルダを監視し、前記所定のフォルダに前記処理対象データが格納されていることを検知した場合、前記処理対象データに基づいて電子メールデータを作成し、前記宛先情報に基づいて電子メールを送信する電子メール処理部、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−165093(P2012−165093A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22472(P2011−22472)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】