説明

通信装置、リーダ/ライタ、通信システム、および通信方法

【課題】通信装置、リーダ/ライタ、通信システム、および通信方法を提供すること。
【解決手段】リーダ/ライタと非接触通信する非接触通信部と、前記リーダ/ライタから前記非接触通信部により受信された情報要求パケットを解析する解析部と、前記情報要求パケットが自装置に関する複数種類の情報を要求していると前記解析部により解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成する生成部と、を備え、前記生成部により生成された前記応答パケットを前記非接触通信部から前記リーダ/ライタへ送信する、通信装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、リーダ/ライタ、通信システム、および通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、リーダ/ライタと非接触通信可能な非接触IC(Integrated Circuit)カードが普及している。リーダ/ライタと非接触ICカードは、例えば13.56MHzなど特定の周波数の磁界を搬送波として用いることにより通信を行う(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
より詳細には、リーダ/ライタは、非接触ICカードの状態や所定のパラメータを非接触ICカードへ一つずつ問い合わせた後に、非接触ICカードからのデータ読出し、または非接触ICカードへのデータ書込みを行なう。また、リーダ/ライタおよび非接触ICカードは、データを所定の暗号方式により暗号化して送受信する。
【0004】
このような非接触ICカードは、例えば、財布やICカードホルダーなどに入れられていても、リーダ/ライタにかざすだけでリーダ/ライタと非接触通信を行うことができるため、利便性に優れる。このため、非接触ICカードは、例えば、電子マネーサービス、交通機関サービス、個人認証サービスなど、種々のサービスに応用されており、非接触ICカードの普及がますます進んでいる。
【0005】
【特許文献1】特開2007−279966号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、今後、リーダ/ライタが問い合わせる非接触ICカードの状態や所定のパラメータの数の機能拡張による増加や、暗号方式のセキュリティレベルの向上により、リーダ/ライタおよび非接触ICカード(通信装置)間での通信時間が長期化してしまうことが懸念されている。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、リーダ/ライタおよび通信装置間での通信時間の短縮を図ることが可能な、新規かつ改良された通信装置、リーダ/ライタ、通信システム、および通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、リーダ/ライタと非接触通信する非接触通信部と、前記非接触通信部により前記リーダ/ライタから受信された情報要求パケットを解析する解析部と、前記情報要求パケットが自装置に関する複数種類の情報を要求していると前記解析部により解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成する生成部と、を備え、前記生成部により生成された前記応答パケットを前記非接触通信部から前記リーダ/ライタへ送信する通信装置が提供される。
【0009】
第1の暗号方式に対応する暗号処理を行う第1の暗号処理部と、前記第1の暗号方式と異なる第2の暗号方式に対応する暗号処理を行う第2の暗号処理部と、を備え、前記複数種類の情報を要求する情報要求パケットは、前記第2の暗号方式による通信に際して前記リーダ/ライタから送信されてもよい。
【0010】
前記第2の暗号方式は、前記第1の暗号方式より秘匿性が高い暗号方式であってもよい。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信装置と非接触通信する非接触通信部と、前記通信装置に関する複数種類の情報を前記通信装置に要求する情報要求パケットを生成するパケット生成部と、を備え、前記パケット生成部により生成された前記情報要求パケットを前記非接触通信部から前記通信装置へ送信するリーダ/ライタが提供される。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、通信装置と、前記通信装置と非接触通信する第1の非接触通信部、および前記通信装置に関する複数種類の情報を前記通信装置に要求する情報要求パケットを生成するパケット生成部、を有し、前記パケット生成部により生成された前記情報要求パケットを前記非接触通信部から前記通信装置へ送信するリーダ/ライタと、を備える通信システムが提供される。
【0013】
より詳細には、前記通信装置は、前記リーダ/ライタと非接触通信する第2の非接触通信部、前記第2の非接触通信部により前記リーダ/ライタから受信された情報要求パケットを解析する解析部と、前記情報要求パケットが自装置に関する複数種類の情報を要求していると前記解析部により解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成する生成部と、を有し、前記生成部により生成された前記応答パケットを前記第2の非接触通信部から前記リーダ/ライタへ送信する。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、リーダ/ライタから非接触通信により情報要求パケットを受信するステップと、前記情報要求パケットを解析するステップと、前記情報要求パケットが複数種類の情報を要求していると解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成するステップと、前記応答パケットを前記リーダ/ライタへ非接触通信により送信するステップと、を含む通信方法が提供される。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように本発明にかかる通信装置、リーダ/ライタ、通信システム、および通信方法によれば、リーダ/ライタおよび通信装置間での通信時間の短縮を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための最良の形態」を説明する。
〔1〕本実施形態にかかる通信システムの全体構成
〔2〕本実施形態に至る経緯
〔3〕リーダ/ライタおよび非接触ICカードの構成
〔4〕本実施形態による動作
〔5〕まとめ
【0018】
〔1〕本実施形態にかかる通信システムの全体構成
まず、図1を参照し、本実施形態にかかる通信システム8の全体構成を説明する。
【0019】
図1は、本実施形態にかかる通信システム8の全体構成を示した説明図である。図1に示したように、当該通信システム8は、リーダ/ライタ10と、PC(Personal Computer)12と、携帯電話20と、を備える。
【0020】
リーダ/ライタ10(Reader/Writer:データ読書装置)は、携帯電話20に設けられている非接触ICカード22と非接触通信を行う。例えば、リーダ/ライタ10は、携帯電話20の非接触ICカード22が近接されると、PC12からの指示に基づき、非接触ICカード22に対するデータの書き込み、または非接触ICカード22からのデータの読出しなどを行なうことができる。
【0021】
携帯電話20に設けられる非接触ICカード22(通信装置)は、例えば、薄型のカード外装内にリーダ/ライタ10と非接触通信するためのアンテナ(250)と、所定の演算処理を実行可能なICが搭載されたICチップとを備えている。ICチップは、耐タンパ性を有することができ、例えば、電子マネーなどデータの改竄が問題となるデータの書き込み、更新などを安全に行うことができる。なお、本実施形態にかかる非接触ICカード22は、アンテナとICチップとが別体として備えられる構成に限られず、例えば、ICチップ内にアンテナが内蔵されてもよいし、または、アンテナとICチップとを一体のパッケージとして備えることもできる。
【0022】
非接触ICカード22が備えるアンテナは、例えば、所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタを有して共振回路を構成することができる。非接触ICカード22は、リーダ/ライタ10から送信される所定周波数の磁界(以下、「搬送波」という。)がアンテナを通過するときに電磁誘導により生じる誘起電圧の交流成分を復調する。非接触ICカード22は、かかる構成により、リーダ/ライタ10から送信されるデータを取り出し、また、誘起電圧の直流成分から電力を得て駆動することができる。
【0023】
また、非接触ICカード22は、負荷変調を行なってアンテナから搬送波に対する反磁界を発生させることにより、応答を行うことができる。リーダ/ライタ10は、負荷変調によって生じるリーダ/ライタ10からみた非接触ICカード22のインピーダンスの変化を、非接触ICカード22からの応答信号として検出することができる。
【0024】
上述したように、リーダ/ライタ10と非接触ICカード22とは、搬送波を用いることにより非接触通信を行うことができる。したがって、例えば、ユーザが非接触ICカード22をリーダ/ライタ10にかざすだけで、リーダ/ライタ10および非接触ICカード22間の通信が行われる(例えば、データの読み書きを行うことができる。)。
【0025】
非接触ICカード22は、リーダ/ライタ10に対して抜き差しする必要がないため使い易く、迅速にデータを送受信でき、改造・変造しにくいため安全性が高く、データを書き換えることでカード自体を何度も再利用可能であるといった利便性を有する。
【0026】
このため、非接触ICカード22を利用したサービスの提供が社会的に広がっており、各種のサービスを提供するICカードシステムが稼動している。非接触ICカード22を利用したICカードシステムとしては、例えば、電子マネーシステム、交通機関の改札システム、高速道路の料金徴収システム、電子決済システム、建造物への入館・入室用やPCのログイン用などのセキュリティシステムなどがある。すなわち、非接触ICカード22は、例えば、以下の(1)〜(6)に示す各種カードとして機能する。
【0027】
(1)電子マネー、ポイント、クーポン等の電子バリュー値(貨幣または貨幣に準じた価値を有するデータ)を記憶した電子マネーカード
(2)電車、バス、高速道路等の交通機関の定期券または指定券、プリペイド式の運賃のデータなどを記憶した交通機関カード
(3)身分確認や、出退勤の管理、建造物への入退出時の鍵として使用される社員証、学生証などの身分証として用いられる個人認証用カード
(4)各種の店舗や施設の会員証、ポイントカード、クーポンカード
(5)映画館、コンサート会場、スポーツ競技場、アミューズメント施設などの電子チケットデータを記憶した電子チケットカード
(6)インターネット上でのショッピングや、動画・音楽コンテンツの配信、有価証券・預金等の金融商品の売買などといった電子商取引に用いる電子決済カード
【0028】
なお、図1には、非接触ICカード22が搭載される装置の一例として携帯電話20を示したに過ぎず、本発明はかかる例に限定されない。例えば、非接触ICカード22は、PC、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、携帯用ゲーム機器、家電機器などの任意の情報処理装置に搭載されてもよい。さらに、非接触ICカード22は、情報処理装置に搭載されず、独立的に利用されてもよい。
【0029】
また、上記では通信装置の一例として磁界により通信を行う非接触ICカード22を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、通信装置は、電界結合により1対1の近距離無線通信を行う機能を有してもよい。
【0030】
〔2〕本実施形態に至る経緯
続いて、本実施形態に関連する非接触ICカード62とリーダ/ライタ60による通信を比較例として説明した後に、本実施形態に至った経緯を説明する。
【0031】
図2は、本実施形態に関連する非接触ICカード62およびリーダ/ライタ60間で行なわれる通信の流れを示したシーケンス図である。図2に示したように、まず、リーダ/ライタ60は非接触ICカード62を捕捉するためのコマンドとして、Pollingパケットを送信する。そして、リーダ/ライタ60からの搬送波により電源が供給されている非接触ICカード62は、このPollingパケットを受信し、応答条件に合致した場合はカードIDを含むレスポンスパケットを返送する(S72)。
【0032】
続いて、リーダ/ライタ60は、非接触ICカード62に対し、以降の暗号通信を行うために必要なパラメータ1の取得要求を行い、非接触ICカード62から返信されたパラメータ1を保持する(S74)。また、リーダ/ライタ60は、非接触ICカード62に対し、以降の暗号通信を行うために必要なパラメータ2の取得要求を行い、非接触ICカード62から返信されたパラメータ2を保持する(S76)。
【0033】
同様に、リーダ/ライタ60は、非接触ICカード62に対し、以降の暗号通信を行うために必要な非接触ICカード62の状態1の取得要求を行い、非接触ICカード62から返信された非接触ICカード62の状態1を保持する(S78)。さらに、リーダ/ライタ60は、非接触ICカード62に対し、以降の暗号通信を行うために必要な非接触ICカード62の状態2の取得要求を行い、非接触ICカード62から返信された非接触ICカード62の状態2を保持する(S80)。
【0034】
その後、リーダ/ライタ60は、S74〜S80で取得したパラメータや状態に基づき、非接触ICカード62との相互認証を行う(S80:Authentication1、S82:Authentication2)。相互認証が正常に行われた場合は、以降の暗号化通信が可能となる。例えば、リーダ/ライタ60は、非接触ICカード62に記憶されているデータを読み出し(S86:Read)、非接触ICカード62へデータを書き込む(S88:Write)。なお、リーダ/ライタ60および非接触ICカード62間で送受信されるデータは暗号化されている。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に関連するリーダ/ライタ60では、1回の通信コマンドで1のパラメータまたは状態しか取得することができなかった。このため、リーダ/ライタ60が問い合わせる非接触ICカード62の状態やパラメータの数が機能拡張により増加すると、リーダ/ライタ60および非接触ICカード62間での総通信時間が長期化してしまうことが懸念された。
【0036】
また、暗号方式のセキュリティレベルの向上に起因する、暗号化されて行なわれるデータの読出し、およびデータの書き込みに要する時間が増加によっても、リーダ/ライタ60および非接触ICカード62間での総通信時間が長期化してしまうことが懸念された。
【0037】
しかし、総通信時間に時間制限が設定されるICカードシステムも想定されるため、リーダ/ライタ60および非接触ICカード62間での総通信時間を短縮することが望まれた。
【0038】
そこで、上記事情を一着眼点にして本実施形態にかかるリーダ/ライタ10および非接触ICカード22を創作するに至った。本実施形態にかかるリーダ/ライタ10および非接触ICカード22によれば、リーダ/ライタ10および非接触ICカード22での通信時間の短縮を図ることができる。以下、このような本実施形態にかかるリーダ/ライタ10および非接触ICカード22について、図3〜図10を参照して詳細に説明する。
【0039】
〔3〕リーダ/ライタおよび非接触ICカードの構成
まず、図3を参照し、本実施形態にかかる携帯電話20のハードウェア構成について説明する。
【0040】
図3は、携帯電話20のハードウェア構成を示したブロック図である。携帯電話20は、CPU(Central Processing Unit)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、ホストバス204と、ブリッジ205と、外部バス206と、インタフェース207と、入力装置208と、出力装置210と、ストレージ装置(HDD)211と、ドライブ212と、通信装置215と、非接触ICカード22と、を備える。
【0041】
CPU201は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って携帯電話20内の動作全般を制御する。また、CPU201は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM202は、CPU201が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM203は、CPU201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス204により相互に接続されている。
【0042】
ホストバス204は、ブリッジ205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス206に接続されている。なお、必ずしもホストバス204、ブリッジ205および外部バス206を分離構成する必要はなく、一のバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0043】
入力装置208は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイク、スイッチおよびレバーなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU201に出力する入力制御回路などから構成されている。携帯電話20のユーザは、該入力装置208を操作することにより、携帯電話20に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0044】
出力装置210は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Display)装置およびランプなどの表示装置と、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置で構成される。出力装置210は、例えば、再生されたコンテンツを出力する。具体的には、表示装置は再生された映像データ等の各種情報をテキストまたはイメージで表示する。一方、音声出力装置は、再生された音声データ等を音声に変換して出力する。
【0045】
ストレージ装置211は、本実施形態にかかる携帯電話20の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置211は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。ストレージ装置211は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置211は、ハードディスクを駆動し、CPU201が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0046】
ドライブ212は、記憶媒体用リーダライタであり、携帯電話20に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体24に記録されている情報を読み出して、RAM203に出力する。
【0047】
通信装置215は、例えば、通信網12に接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置215は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、ワイヤレスUSB対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。
【0048】
非接触ICカード22は、ユーザデータが記録されているメモリ(220)や、リーダ/ライタ10と非接触通信を行うアンテナ(250)を備える。以下、図4〜図8を参照し、このような非接触ICカード22、およびリーダ/ライタ10の構成を詳細に説明する。
【0049】
図4は、非接触ICカード22、およびリーダ/ライタ10の構成を示した機能ブロック図である。図4に示したように、リーダ/ライタ10は、通信制御部110と、メモリ120と、暗号処理部130と、信号処理部140と、アンテナ150と、を備える。また、非接触ICカード22は、通信制御部218と、メモリ220と、暗号処理部230と、信号処理部240と、アンテナ250と、を備える。
【0050】
リーダ/ライタ10の通信制御部110は、例えば各種プロセッサ、ROM、およびRAMなどを備えたICチップからなり、リーダ/ライタ10の動作全般を制御する。具体的には、リーダ/ライタ10の通信制御部110は、PC12からの入力に基づいて通信コマンドを生成したり(生成部)、暗号処理部130により復号されたパケットを解析したり、非接触ICカード22との相互認証を行なったりする。
【0051】
なお、本実施形態にかかるリーダ/ライタ10の通信制御部110は、非接触ICカード22に対して複数の情報(パラメータ、状態)を一括して要求する情報一括取得コマンド(情報要求パケット)を生成するパケット生成部としての機能を有する。情報一括取得コマンドについては、図7を参照して後述する。
【0052】
暗号処理部130は、通信制御部110から入力される通信コマンド(例えば、Write:書き込み用コマンド)を暗号化したり、信号処理部140により復調されたパケットを復号する。ここで、暗号処理部130は、DES(Data Encryption Standard)およびAES(Advanced Encryption Standard)などの複数種類の暗号方式に対応していてもよい。
【0053】
信号処理部140は、通信制御部110や暗号処理部130から入力される通信コマンドを変調したり、アンテナ150により受信されたパケットを復調する。例えば、信号処理部140は、ASK(Amplitude Shift Keying)に対応していてもよい。アンテナ150は、信号処理部140により変調された通信コマンドを非接触通信により送信したり、非接触ICカード22から送信されたパケットを受信する非接触通信部として機能する。
【0054】
非接触ICカード22の通信制御部218は、例えば各種プロセッサ、ROM、およびRAMなどを備えたICチップからなり、非接触ICカード22の動作全般を制御する。具体的には、非接触ICカード22の通信制御部218は、リーダ/ライタ10からの通信コマンドを解析し(解析部)、当該通信コマンドに応答するレスポンスパケットを生成したり(生成部)、リーダ/ライタ10との相互認証を行なったりする。
【0055】
暗号処理部230は、第1の暗号処理部232および第2の暗号処理部234を含む。ここで、第2の暗号処理部234は、第1の暗号処理部232が対応している暗号方式1よりセキュリティレベル(秘匿性)が高い暗号方式2に対応している。例えば、暗号方式1がDESであり、暗号方式2がAESであってもよい。このような第1の暗号処理部232または第2の暗号処理部234は、信号処理部240により復調された通信コマンドを復号したり、通信制御部218により生成されたデータパケットを暗号化する。
【0056】
信号処理部240は、通信制御部218や暗号処理部230から入力される各種パケットを変調したり、アンテナ250により受信された通信コマンドを復調する。例えば、信号処理部240は、ASKに対応していてもよい。アンテナ250は、信号処理部240により変調された各種パケットを非接触通信により送信したり、リーダ/ライタ10から送信された通信コマンドを受信する非接触通信部として機能する。
【0057】
メモリ220は、少なくとも1の暗号方式に対応している論理システムごとのユーザデータ、各種パラメータおよび各種状態を記憶している記憶部として機能する。以下、図5および図6を参照し、メモリ220の構成について説明する。
【0058】
図5および図6は、メモリ220の構成を示した説明図である。図5に示したように、メモリ220は、論理的に複数の領域に区分されている。具体的には、メモリ220は、IC共通メモリ領域と、論理システムとしての論理カード1、論理カード2、および論理カード3と、を含む。
【0059】
各論理カードは、一例として「〔1〕本実施形態にかかる通信システムの全体構成」の(1)〜(6)に示したようなカードの少なくともいずれかとして機能する。例えば、論理カード1は交通機関カードとして機能し、論理カード1には定期券に相当するデータがユーザデータとして格納されている。
【0060】
また、各論理カードにはシステムコードが設定されている。例えば、論理カード1にはシステムコード「0x1234」が設定されており、論理カード2にはシステムコード「0x5678」が設定されており、論理カード3にはシステムコード「0x9ABC」が設定されている。また、図5に示したように、論理カード1は暗号方式1に対応しており、論理カード2は暗号方式2に対応しており、および論理カード3は暗号方式1および暗号方式2の双方に対応している。
【0061】
図6に示したように、暗号方式1および暗号方式2の双方に対応している論理カード3は、暗号方式1セクションおよび暗号方式2セクションを有する。各セクションは、複数のエリアに区分されており、各エリアの下位にはユーザデータがサービスコードと対応付けて配されている。リーダ/ライタ10は、このサービスコードを指定することにより、特定のサービスデータの読み出し、または特定のサービスデータへの書き込みを行なうことができる。なお、暗号方式1にのみ対応している論理カード1は暗号方式1セクションのみを有し、暗号方式2にのみ対応している論理カード2は暗号方式2セクションのみを有する。
【0062】
また、図5に示したように、IC共通メモリ領域には、暗号方式1の最大応答時間パラメータP1〜P6、暗号方式2の最大応答時間パラメータP1〜P6が格納されている。最大応答時間パラメータP1〜P6の各々は、通信コマンドごとの再送信間隔を特定するためのパラメータである。具体的には、最大応答時間パラメータP1〜P6は、以下に示す通信コマンドの再送信間隔を特定するためのパラメータであってもよい。
【0063】
・P1およびP2 再送信間隔が異なる任意の通信コマンド
・P3 相互認証用コマンド(Authetication 1、2)
・P4 読み出し用コマンド(Read)
・P5 書き込み用コマンド(Write)
・P6 未定義
【0064】
また、IC共通メモリ領域には、その他の各種状態、各種パラメータが格納されている。各種状態としては、例えば、相互認証前、相互認証中、または相互認証後などの認証状態を示すカードモード、および非接触ICカード22がリーダ/ライタ10として動作するための機能の有効状態、無効状態などがあげられる。また、各種パラメータとしては、図5を参照して説明したシステムコード、各論理カードが対応している暗号方式(セクション種別)、エリア・サービスのユーザデータの割当て数、およびエリア・サービス鍵バージョンなどがあげられる。
【0065】
続いて、図7および図8を参照し、情報一括取得コマンドおよびレスポンスパケット(応答パケット)について説明する。
【0066】
図7は、リーダ/ライタ10の通信制御部110により生成される情報一括取得コマンドの構成例を示した説明図である。図7に示したように、情報一括取得コマンドは、コマンドコード、カードID、サブコマンド数、サブコマンドデータ(1番目)、サブコマンドデータ(2番目)、・・・サブコマンドデータ(N番目)を含む。
【0067】
コマンドコードには、当該コマンドが情報一括取得コマンドであることを示すコードが記載される。カードIDには、Pollingにより取得された非接触ICカード22を示すIDが記載される。サブコマンド数には、以降に付加されているサブコマンドデータの数である「N」が記載される。サブコマンドデータ(1番目)〜サブコマンドデータ(N番目)の各々は、非接触ICカード22に対して要求する任意のパラメータまたは状態などの情報を示す。ここで、情報一括取得コマンドのサブコマンド数の上限は事前に設定されていてもよい。
【0068】
なお、通信制御部110は、非接触ICカード22の内部状態を変化させるトリガとなるコマンドは、サブコマンドデータとして情報一括取得コマンドに含めない。これは、非接触ICカード22のメモリ220(不揮発性メモリ、揮発性メモリ)の大きさに制限があり、また製品間でメモリ220の大きさが異なるため、製品種別によらず実行条件を統一させるためである。
【0069】
具体的には、非接触ICカード22とリーダ/ライタ10との通信は非接触通信(無線通信)により行われるため、非接触ICカード22がリーダ/ライタ10の磁界圏外に離れてしまった場合は、内部処理が未了となる可能性がある。この場合、非接触ICカード22は、途中まで行った処理を破棄し、コマンド実行前の状態に戻さなければならない。例えば、電子マネーに対して減算処理中に通信が途絶した場合は、次回起動時には減算前の状態となっていなければならない。
【0070】
このため、内部状態に変化がある場合は、処理途中で通信が途絶した際に実行前の状態に戻せるようにするために実行前のデータを退避させる必要が生じるため、一括で実行できるコマンドの数や種類が、製品ごとのメモリ220の大きさの影響を受けてしまう。そこで、通信制御部110は、非接触ICカード22の内部状態の変化のトリガとならないコマンドのみをサブコマンドデータとして含む情報一括取得コマンドを生成してもよい。
【0071】
また、総通信時間の長期化という問題は、暗号方式1よりセキュリティティレベルが高い暗号方式2による通信が行われる場合により顕著となる。そこで、リーダ/ライタ10の通信制御部110は、暗号方式1よりセキュリティティレベルが高い暗号方式2による通信を行う場合に、当該情報一括取得コマンドを生成してもよい。より応用的に表現すると、リーダ/ライタ10の通信制御部110は、暗号処理に所定の時間を要する暗号方式による通信を行う場合に、当該情報一括取得コマンドを生成してもよい。
【0072】
図8は、非接触ICカード22の通信制御部218により生成されるレスポンスパケットの構成例を示した説明図である。図8に示したように、レスポンスパケットは、レスポンスコード、カードID、ステータスフラグ1、ステータスフラグ2、サブレスポンス数、サブレスポンスデータ(1番目)、サブレスポンスデータ(2番目)、・・・、サブレスポンスデータ(N番目)を含む。
【0073】
レスポンスコードには、情報一括取得コマンドに対するレスポンスパケットであることを示すコードが記載される。カードIDには、非接触ICカード22を示すIDが記載される。ステータスフラグ1にはエラーの有無が記載され、ステータスフラグ2にはエラーの詳細が記載される。
【0074】
サブレスポンス数には、以降に付加されているサブレスポンスデータの数である(N)が記載される。サブレスポンスデータ(1番目)〜サブレスポンスデータ(N番目)は、サブコマンドデータ(1番目)〜サブコマンドデータ(N番目)により要求されたパラメータや状態などの情報が記載される。なお、非接触ICカード22の通信制御部218、情報一括取得コマンドに含まれるサブコマンド数が事前に設定されている上限を超えている場合、エラー処理を行ってもよい。
【0075】
〔4〕本実施形態による動作
以上、図3〜図8を参照し、本実施形態にかかるリーダ/ライタ10および非接触ICカード22の構成を説明した。続いて、図9および図10を参照し、本実施形態において実行される通信方法の流れを説明する。
【0076】
図9は、本実施形態にかかるリーダ/ライタ10および非接触ICカード22間で行なわれる通信の流れを示したシーケンス図である。図9に示したように、まず、リーダ/ライタ10は非接触ICカード22を捕捉するためのコマンドとして、Pollingパケットを送信する。そして、リーダ/ライタ10からの搬送波により電源が供給されている非接触ICカード22は、このPollingパケットを受信し、応答条件に合致した場合はカードIDを含むレスポンスパケットを返送する(S310)。
【0077】
続いて、リーダ/ライタ10は、非接触ICカード22に対し、パラメータ1、パラメータ2、状態1、および状態2などの複数種類の情報を一括して要求する情報一括取得コマンドを非接触ICカード22へ送信する。そして、非接触ICカード22は、情報一括取得コマンドにより要求されるパラメータ1、パラメータ2、状態1、および状態2などの複数種類の情報を含むレスポンスパケットを生成し、リーダ/ライタ10へ送信する(S320)。
【0078】
その後、リーダ/ライタ10は、S320で取得したパラメータや状態に基づき、非接触ICカード22との相互認証を行う(S330:Authentication1、S340:Authentication2)。相互認証が正常に行われた場合は、以降の暗号化通信が可能となる。例えば、リーダ/ライタ10は、非接触ICカード22に記憶されているデータを読み出し(S350:Read)、非接触ICカード22へデータを書き込む(S360:Write)。
【0079】
以上説明したように、本実施形態によれば、リーダ/ライタ10が複数種類の情報を一括して非接触ICカード22から取得できるため、リーダ/ライタ10および非接触ICカード22間での総通信時間を抑制することができる。続いて、図10を参照し、本実施形態にかかる非接触ICカード22の詳細な動作を説明する。
【0080】
図10は、本実施形態にかかる非接触ICカード22の動作の流れを示したフローチャートである。まず、非接触ICカード22の通信制御部218は、リーダ/ライタ10からコマンドを受信すると、当該コマンドが情報一括取得コマンドであるか否かをコマンドコードに基づいて判断する(S404)。そして、通信制御部218は、当該コマンドが情報一括取得コマンドでない場合、別のコマンド処理に遷移する(S406)。
【0081】
一方、通信制御部218は、当該コマンドが情報一括取得コマンドである場合、当該コマンドのカードIDに自身の値が指定されているか否かを判断する(S408)。そして、通信制御部218は、当該コマンドのカードIDに自身の値が指定されていない場合、処理を終了する(S410)。一方、通信制御部218は、当該コマンドのカードIDに自身の値が指定されている場合、当該コマンドに含まれるサブコマンド数が仕様の範囲内であるか否か(S414)、各サブコマンドデータに正しい値が指定されているか否かを判断する(S416)。
【0082】
そして、通信制御部218は、当該コマンドに含まれるサブコマンド数が仕様の範囲外である場合、または各サブコマンドデータに正しい値が指定されていない場合、エラーの有無、およびエラー原因をレスポンスパケットに記載する(S414)。
【0083】
一方、通信制御部218は、当該コマンドに含まれるサブコマンド数が仕様の範囲内であり、かつ、各サブコマンドデータに正しい値が指定されている場合、サブコマンドデータに対応する情報をサブコマンドごとに抽出する(S418)。さらに、通信制御部218は、サブレスポンスデータを生成する(S420)。そして、通信制御部218は、全てのサブコマンドデータについての処理が終了すると(S422)、レスポンスパケットを生成し、アンテナ250からレスポンスパケットを送信させる(S424)。
【0084】
〔5〕まとめ
以上説明したように、本実施形態にかかるリーダ/ライタ10は、非接触ICカード22に対し、複数種類のサブコマンドデータを連結して1の情報一括要求コマンドとして送信する。また、情報一括要求コマンドを受信した非接触ICカード22は、情報一括要求コマンドにより要求される複数種類の情報を含むレスポンスパケットを生成してリーダ/ライタ10へ送信する。
【0085】
かかる構成によれば、リーダ/ライタ10および非接触ICカード22間での通信量(パケット数)を削減し、通信時間の短縮を図ることができる。したがって、例えば交通機関などが用途である場合においても、非接触ICカード22の機能拡張を柔軟に行なうことが可能となる。
【0086】
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0087】
例えば、本明細書のリーダ/ライタ10および非接触ICカード22の処理における各ステップは、必ずしもシーケンス図またはフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、リーダ/ライタ10および非接触ICカード22の処理における各ステップは、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)を含んでもよい。
【0088】
また、リーダ/ライタ10および非接触ICカード22に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述したリーダ/ライタ10および非接触ICカード22の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。また、図4の機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本実施形態にかかる通信システムの全体構成を示した説明図である。
【図2】本実施形態に関連する非接触ICカードおよびリーダ/ライタ60間で行なわれる通信の流れを示したシーケンス図である。
【図3】携帯電話のハードウェア構成を示したブロック図である。
【図4】非接触ICカード、およびリーダ/ライタの構成を示した機能ブロック図である。
【図5】メモリの構成を示した説明図である。
【図6】メモリの構成を示した説明図である。
【図7】リーダ/ライタの通信制御部により生成される情報一括取得コマンドの構成例を示した説明図である。
【図8】非接触ICカードの通信制御部により生成されるレスポンスパケットの構成例を示した説明図である。
【図9】本実施形態にかかるリーダ/ライタおよび非接触ICカード間で行なわれる通信の流れを示したシーケンス図である。
【図10】本実施形態にかかる非接触ICカードの動作の流れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
10 リーダ/ライタ
20 携帯電話
22 非接触ICカード
110、218 通信制御部
120、220 メモリ
130、230 暗号処理部
232 第1の暗号処理部
234 第2の暗号処理部
140、240 信号処理部
150、250 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リーダ/ライタと非接触通信する非接触通信部と;
前記リーダ/ライタから前記非接触通信部により受信された情報要求パケットを解析する解析部と;
前記情報要求パケットが自装置に関する複数種類の情報を要求していると前記解析部により解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成する生成部と;
を備え、
前記生成部により生成された前記応答パケットを前記非接触通信部から前記リーダ/ライタへ送信する、通信装置。
【請求項2】
第1の暗号方式に対応する暗号処理を行う第1の暗号処理部と;
前記第1の暗号方式と異なる第2の暗号方式に対応する暗号処理を行う第2の暗号処理部と;
を備え、
前記複数種類の情報を要求する情報要求パケットは、前記第2の暗号方式による通信に際して前記リーダ/ライタから送信される、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第2の暗号方式は、前記第1の暗号方式より秘匿性が高い暗号方式である、請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
通信装置と非接触通信する非接触通信部と;
前記通信装置に関する複数種類の情報を前記通信装置に要求する情報要求パケットを生成するパケット生成部と;
を備え、
前記パケット生成部により生成された前記情報要求パケットを前記非接触通信部から前記通信装置へ送信する、リーダ/ライタ。
【請求項5】
通信装置と;
前記通信装置と非接触通信する第1の非接触通信部、および
前記通信装置に関する複数種類の情報を前記通信装置に要求する情報要求パケットを生成するパケット生成部、
を有し、
前記パケット生成部により生成された前記情報要求パケットを前記非接触通信部から前記通信装置へ送信するリーダ/ライタと;
を備え、
前記通信装置は、
前記リーダ/ライタと非接触通信する第2の非接触通信部、
前記第2の非接触通信部により前記リーダ/ライタから受信された情報要求パケットを解析する解析部、および、
前記情報要求パケットが自装置に関する複数種類の情報を要求していると前記解析部により解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成する生成部、
を有し、
前記生成部により生成された前記応答パケットを前記第2の非接触通信部から前記リーダ/ライタへ送信する、通信システム。
【請求項6】
リーダ/ライタから非接触通信により情報要求パケットを受信するステップと;
前記情報要求パケットを解析するステップと;
前記情報要求パケットが複数種類の情報を要求していると解析された場合、前記複数種類の情報を含む応答パケットを生成するステップと;
前記応答パケットを前記リーダ/ライタへ非接触通信により送信するステップと;
を含む、通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−45440(P2010−45440A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−206109(P2008−206109)
【出願日】平成20年8月8日(2008.8.8)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】