説明

通信装置、通信システムおよび通信プログラム

【課題】データの送信先を容易に指定することができる通信装置、通信システムおよび通信プログラムを提供する。
【解決手段】 テーブル記憶部18は、他の通信装置の情報と他の通信装置のユーザの生体情報との対応を定めたテーブルを記憶する。表示部21は、1または複数の項目を表示する。入力部20は、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける。指示特定部32は、表示部21に表示された項目のうち、ユーザが入力部20に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する。指紋情報生成部25は、項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する。装置特定部16は、テーブルを参照して、生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定する。通信部12は、特定された通信装置に特定されたデータを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置、通信システムおよび通信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の通信装置間で、データを通信する場合には、送信するデータを指定して、送信する相手を指定する必要がある。送信相手の指定は、たとえばメール送信の場合にはアドレス帳から送信相手のアドレスを選択する方法が用いられている(たとえば、非特許文献1を参照)。また、Bluetooth(ブルートース)の場合には、IDのリストから選択する方法が用いられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】アドレス帳からメールを作成/ヘルプ インターネット(https://imode.net/cmn/help/address/address_mail.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の送信相手の指定方法では、送信相手がすぐ目の前にいる場合でも、送信相手をアドレス帳やIDリストから選択する必要がある。また、アドレス長やIDリストの登録数が多い場合、または登録名が似ているものがある場合には、送信先の選択は、煩雑となり、中には誤った選択がなされる場合がある。
【0005】
それゆえに、本発明の目的は、データの送信先を容易に指定することができる通信装置、通信システムおよび通信プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態の通信装置は、他の通信装置に関する情報と他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、1または複数の項目を表示する表示部と、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける入力部と、表示部に表示された項目のうち、ユーザが入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する指示特定部と、項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、記憶部を参照して、生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定する装置特定部と、特定された通信装置へ特定されたデータを送信する通信部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、データの送信先を容易に指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態の通信システムの概略を説明するための図である。
【図2】第1の実施形態の通信装置の構成を表わす図である。
【図3】本発明の第1の実施形態の通信システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態の画面例を表わす図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の画面例を表わす図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の画面例を表わす図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の画面例を表わす図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例の動作手順を表わすフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態の変形例の画面例を表わす図である。
【図10】本発明の第1の実施形態の画面例を表わす図である。
【図11】本発明の第2の実施形態の通信システムの概略を説明するための図である。
【図12】本発明の第2の実施形態の通信装置の構成を表わす図である。
【図13】本発明の第2の実施形態の通信システムの動作手順を表わすフローチャートである。
【図14】図13のステップS401の処理手順を表わすフローチャートである。
【図15】図13のステップS402の処理手順を表わすフローチャートである。
【図16】図15のステップS604の処理手順を表わすフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図18】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図19】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図20】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図21】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図22】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図23】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図24】本発明の第2の実施形態の画面例を表わす図である。
【図25】本発明の第2の実施形態の変形例の概略を説明するための図である。
【図26】本発明の第2の実施形態の変形例の通信装置の構成を表わす図である。
【図27】本発明の変形例の通信システムの概略を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
(概略)
図1は、本発明の第1の実施形態の通信システムの概略を説明するための図である。
【0010】
図1を参照して、通信装置50aをユーザAが使用し、通信装置50bをユーザBが使用しているとする。ユーザBは、ユーザAが使用している通信装置50aに表示されている項目を選択することによって、通信装置50aから通信装置50bへ選択された項目に関連するデータが送信される。ここで、通信装置50aは、ユーザBの指紋情報を用いることによって、ユーザBがデータの送信を要求していることがわかるので、ユーザBが使用する通信装置50bへデータを送信する。
【0011】
(構成)
図2は、第1の実施形態の通信装置50aの構成を表わす図である。他の通信装置50bもこれと同様の構成である。
【0012】
図2を参照して、この通信装置50aは、データ記憶部18およびテーブル記憶部19からなる記憶部13と、表示部21および入力部20を含む液晶パネル15と、指示特定部32と、指紋情報生成部25と、装置特定部16と、通信部12と、データ処理部17と、制御部14とを備える。
【0013】
テーブル記憶部19は、自装置および1または複数の他の通信装置の情報と、それらの装置のユーザの指紋情報との対応を定めたテーブルを記憶する。ここでは、生体情報として指紋情報を用いるが、指紋情報以外の生体情報を用いてもよい。
【0014】
データ記憶部18は、他の通信装置へ送信するデータなどを記憶する。
液晶パネル(表示入力部)15は、表示部と入力部が物理的に一体化されている。
【0015】
表示部21は、液晶ディスプレイで構成される。表示部21は、1または複数の項目を表示する。また、表示部21は、第1の指紋情報に対応する通信装置を特定した後、さらに特定され通信装置へのデータの送信を許可するか否かの選択を求める画像を表示する。
【0016】
入力部20は、ユーザの生体の一部、つまり指を用いた項目の選択操作を受け付ける。入力部20は、タッチパネルとスキャナ機能を備えたものである。たとえば、インターネット(http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/36103.html)に記載されているように、入力部20は、それぞれが1画素に対応する光センサのアレイで構成される。この光センサのアレイを用いれば、表面にタッチパネル用のフィルムを必要とせず、複数点の同時認識が可能なタッチパネル機能と、スキャナ機能とを実現できる。各画素に光センサーを内蔵していることで、タッチパネルとして操作する際には複数点の検出、および移動の認識が可能であり、原理的には画素数分の点を検出できる。また、各画素に光センサーを搭載しているという特徴を活かし、スキャナ機能も実現できる。
【0017】
指示特定部32は、ユーザの指が、入力部21のどの箇所に接触または接近したかによって、表示部21に表示されているどの項目を選択したかを特定し、選択した項目に関連するデータを特定する。また、指示特定部32は、ユーザの指が、ユーザが入力部20のどの箇所に接触または接近したかによって、送信の許可を選択したか否かを特定する。
【0018】
指紋情報生成部25は、指示特定部32でユーザが項目を選択したことを特定したと同時に、ユーザの指をスキャンして項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の指紋情報(画像データ)を生成する。また、指紋情報生成部25は、ユーザがデータの送信許可を選択したことを特定したと同時に、ユーザの指をスキャンして送信許可を選択したユーザの指紋の特徴を表わす第2の指紋情報(画像データ)を生成する。このように、ユーザの生体の特徴として、指紋情報を用いることによって、高精度かつ容易にユーザを識別することができる。
【0019】
装置特定部16は、テーブルを参照して、第1の指紋情報に対応する通信装置、および第2の指紋情報に対応する通信装置を特定する。
【0020】
通信部12は、第2の指紋情報に対応する通信装置が自装置である場合に、第1の指紋情報に対応する通信装置にデータを送信する。通信部12は、第2の指紋情報に対応する通信装置が自装置でない場合に、第1の指紋情報に対応する通信装置にデータを送信しない。
【0021】
データ処理部17は、データの管理、および通常のデータの操作処理(拡大、移動など)を行なう。
【0022】
制御部14は、通信装置内の各構成要素の処理を制御する。
(動作)
図3は、本発明の第1の実施形態の通信システムの動作手順を表わすフローチャートである。図4〜図7は、第1の実施形態の画面例を表わす図である。
【0023】
まず、表示部21は、図4に示すような選択可能な項目の一覧を表示する(ステップS101)。
【0024】
次に、指示特定部32が、ユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによって項目を選択した場合には、選択した項目に関連するデータを特定する(ステップS102)。
【0025】
指紋情報生成部25は、ユーザが項目を選択しているユーザの指をスキャンして、第1の指紋情報を生成する(ステップS103)。
【0026】
装置特定部16は、テーブルを参照して、第1の指紋情報に対応する送信先の通信装置を特定する(ステップS104)。
【0027】
データ処理部17は、送信先の通信装置が自装置の場合には(ステップS105でYES)、通常のデータの操作処理(拡大、移動など)を行なう(ステップS106)。
【0028】
表示部21は、送信先の通信装置が自装置以外の場合には(ステップS105でNO)、図5に示すような送信確認画面を表示する(ステップS107)。
【0029】
次に、指示特定部32が、ユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによって送信の許可を選択したか否かを特定する。送信の許可が選択された場合には(S108でYES)、指紋情報生成部25は、ユーザの指をスキャンして、第2の指紋情報を生成する(ステップS109)。
【0030】
装置特定部16は、テーブルを参照して、第2の指紋情報に対応する通信装置を特定する(ステップS110)。
【0031】
データ処理部17は、第2の指紋情報で特定された通信装置が自装置の場合、つまり所有者が送信を許可した場合には(ステップS111でYES)、特定されたデータを送信する(ステップS112)。
【0032】
次に、表示部21は、図6に示すような送信終了通知画面を表示する(ステップS113)。
【0033】
次に、指示特定部32が、ユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによって送信内容表示を選択したか否かを特定する。送信内容表示が選択された場合には(ステップS114でYES)、表示部21は、図7に示すような、送信したデータの画像を含む送信内容確認画面を表示する(ステップS115)。
【0034】
以上のように、本発明の実施形態では、記憶部が、他の通信装置に関する情報と他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、表示部が、1または複数の項目を表示し、入力部が、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付け、指示特定部が、表示部に表示された項目のうち、ユーザが入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定し、生体情報生成部が、項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成し、装置特定部が、記憶部を参照して、生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定し、通信部が、特定された通信装置へ特定されたデータを送信する。このような構成によって、データの送信を希望するユーザが、生体の一部を用いて送信元の通信装置に指示を与えるだけで、データの送信先を指定することができ、従来のアドレス帳やIDリストから送信先を選択するのに比べて、送信先の指定が容易となる。
【0035】
また、本発明の実施形態では、記憶部は、さらに、自装置の情報と自装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、表示部は、第1の生体情報に対応する通信装置を特定した後、さらに特定された通信装置へのデータの送信を許可するか否かの選択を求める画像を表示し、指示特定部は、さらに、画像が表示されているときに、ユーザが入力部に対して操作することによってユーザが送信の許可を選択したか否かを特定し、生体情報生成部は、さらに、送信許可を選択したユーザの生体の特徴を表わす第2の生体情報を生成し、装置特定部は、さらに、記憶部を参照して、生成された第2の生体情報に対応する通信装置を特定し、通信部は、第2の生体情報に対応する通信装置が自装置である場合にのみ、特定されたデータを送信する。このような構成によって、送信元のユーザが、生体の一部を用いて自身が使用する通信装置に指示を与えることによってデータの送信を許可した場合のみ、データが送信されるので、データが送信元のユーザが知らないで勝手に送信されるのを防止することができる。
【0036】
また、本発明の実施形態では、記憶部が、他の通信装置に関する情報と他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、表示部が、1または複数の項目を表示し、入力部が、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付け、特定部が、表示部に表示された項目のうち、ユーザが入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定し、生体情報生成部が、入力部が操作を受け付けたときに、項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成し、送信部が、第1の生体情報に対応する通信装置に特定されたデータを送信する。このような構成によって、データの送信を希望するユーザが、生体の一部を用いて送信元の通信装置に指示を与えるだけで、データの送信先を指定することができ、従来のアドレス帳やIDリストから送信先を選択するのに比べて、送信先の指定が容易となる。
【0037】
ここで、特定部は、さらに、特定されたデータを送信する前に、データを送信するか否かの選択の指示を受け付け、記憶部は、自装置の情報と自装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、生体情報生成部は、ユーザが入力部に対して操作することによりデータを送信することを選択したときに、選択したユーザの生体の特徴を表わす第2の生体情報を生成し、送信部は、データを送信することが選択された場合において、第2の生体情報が自装置と関連付けられているときは、特定されたデータを第1の生体情報に対応する通信装置に送信する。このような構成によって、送信元のユーザが、生体の一部を用いて自身が使用する通信装置の入力部に指示を与えることによってデータの送信を許可した場合に、データが送信されるので、データが送信元のユーザが知らないで勝手に送信されるのを防止することができる。
【0038】
また、本発明の実施形態では、記憶部が、他の通信装置に関する情報と他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、表示入力部が、1または複数の項目を表示することが可能であり、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付けることが可能であり、特定部が、表示入力部に表示された項目のうち、ユーザが表示入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定し、生体情報生成部が、表示入力部が操作を受け付けたときに、項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成し、送信部が、第1の生体情報に対応する通信装置に特定されたデータを送信する。このような構成によって、データの送信を希望するユーザが、生体の一部を用いて送信元の通信装置に指示を与えるだけで、データの送信先を指定することができ、従来のアドレス帳やIDリストから送信先を選択するのに比べて、送信先の指定が容易となる。
【0039】
ここで、特定部は、さらに、特定されたデータを送信する前に、データを送信するか否かの選択の指示を受け付け、記憶部は、自装置の情報と自装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、生体情報生成部は、ユーザが表示入力部に対して操作することによりデータを送信することを選択したときに、選択したユーザの生体の特徴を表わす第2の生体情報を生成し、送信部は、データを送信することが選択された場合において、第2の生体情報が自装置と関連付けられているときは、特定されたデータを第1の生体情報に対応する通信装置に送信する。このような構成によって、送信元のユーザが、生体の一部を用いて自身が使用する通信装置の表示入力部に指示を与えることによってデータの送信を許可した場合に、データが送信されるので、データが送信元のユーザが知らないで勝手に送信されるのを防止することができる。
【0040】
さらに、送信部は、データを送信することが選択された場合において、第2の生体情報が自装置に対応していないときには、特定されたデータを送信しない。このような構成によって、送信元のユーザ以外のユーザが勝手に指示を与えることによってデータの送信を許可した場合に、データが送信されないので、データが送信元のユーザが知らないで勝手に送信されるのを防止することができる。
【0041】
[第1の実施形態の変形例1]
図8は、本発明の第1の実施形態の変形例の動作手順を表わすフローチャートである。図9および図10は、第1の実施形態の変形例の画面例を表わす図である。
【0042】
図8を参照して、第1の実施形態の変形例が、第1の実施形態と相違する点は、ステップS107に代えてステップS207が実行され、ステップS115に代えてステップS215が実行される点である。
【0043】
ステップS207において、表示部21は、図9に示すようなメール作成用の画面を表示する。図9において、宛先として「Bさん」が表示されているが、これは、第1の指紋情報が「Bさん」のものであると判断された場合に、自動的にBさんのメールアドレスがデータ記憶部18から読み出されて、メール作成画面に入力された場合を表わしている。
【0044】
ユーザは、さらに入力部20から題名とコメントの文字を入力する。文字入力は、文字を表示させて選択するものであってもよいし、キーボタンを有するものであれば、キーボタンを用いるものとしてもよい。
【0045】
また、ステップS215において、表示部21は、図10に示すような、送信したデータの画像とコメントを含む送信内容確認画面を表示する。
【0046】
なお、図8では、ステップS111でNOの場合には、ステップS101に戻ることとしたが、これに限定するものではなく、ステップS207に戻るものとしてもよい。
【0047】
[第1の実施形態の変形例2]
第1の実施形態の通信装置は、コンピュータが通信プログラムを実行することによっても実現することができる。通信プログラムは、CD−ROMに格納されているものをコンピュータにインストールすることしてもよいし、あるいはインターネットでダウンロードすることによって、コンピュータにインストールすることとしてもよい。
【0048】
通信プログラムは、コンピュータを、他の通信装置に関する情報と他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、1または複数の項目を表示する表示部と、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける入力部と、表示部に表示された項目のうち、ユーザが入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する指示特定部と、項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、記憶部を参照して、生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定する装置特定部と、特定された通信装置へ特定されたデータを送信する通信部として機能させる。これによっても、第1の実施形態と同様に、データの送信を希望するユーザが、データの送信元の装置に指紋を入力するだけで、データの送信先を指定することができ、従来のアドレス帳やIDリストから送信先を選択するのに比べて、送信先の指定が容易となる。
【0049】
[第2の実施形態]
(概略)
図11は、本発明の第2の実施形態の通信システムの概略を説明するための図である。
【0050】
図11を参照して、通信装置60aをユーザAが使用し、通信装置60bをユーザBが使用し、通信装置60cをユーザCが使用しているとする。ユーザA、B、Cは、通信装置60a、60b、60cを用いてババ抜きのゲームをしている。
【0051】
各ユーザの通信装置には、自分の手持ちカードのみが表示される。各ユーザが、他のユーザの通信装置に表示されたカードを指で選択すると、指の指紋情報によって、選択されたカードの送信先が特定されて、選択されたカードが特定された送信先の通信装置に移動する。
【0052】
(構成)
図12は、本発明の第2の実施形態の通信装置60aの構成を表わす図である。他の通信装置60b、60cの構成もこれと同様である。
【0053】
図12を参照して、この通信装置は、第1の実施形態と同様の構成に加えて、さらに、テーブル作成部62を含む。
【0054】
テーブル作成部62は、ババ抜きゲームに参加するユーザが使用する通信装置のIDと、それらの通信装置のユーザの指紋情報との対応を定めたテーブルを作成する。
【0055】
また、第2の実施形態の通信装置のデータ処理部67は、ババ抜きゲームの進行のための特有の処理を行なう。また、第2の実施形態の通信装置の指示特定部38は、ババ抜きゲームの進行に際して、ユーザの指示を特定する。
【0056】
(動作)
図13は、本発明の第2の実施形態の通信システムの動作手順を表わすフローチャートである。図14は、図13のステップS401の処理手順を表わすフローチャートである。図15は、図13のステップS402の処理手順を表わすフローチャートである。図16は、図15のステップS604の処理手順を表わすフローチャートである。図17〜図24は、第2の実施形態の通信装置の画面例を表わす図である。
【0057】
まず、図13を参照して、まず、ゲームの参加者の指紋の登録処理が行なわれ(ステップS401)、その後ゲームが行なわれる(ステップS402)。
【0058】
次に、図14を参照して、ステップS401の指紋の登録処理を説明する。
図14において、オーナーユーザとは、ゲームを主催するユーザである。
【0059】
オーナーユーザの通信装置の表示部21は、図17に示すようなアプリケーションの選択画面を表示する(ステップS501)。
【0060】
次に、オーナーユーザの通信装置の指示特定部38が、オーナーユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによってババ抜きを選択したことを特定した場合には(ステップ502でYES)、通信部12は、周囲に存在する通信装置に自己の装置の端末IDを送信するように要求する信号を送信する(ステップS503)。
【0061】
周囲の通信装置の通信部12は、この要求を受信し(ステップS504)、自分の端末IDを返信する(ステップS505)。
【0062】
オーナーユーザの通信装置の通信部12は、周囲の通信装置から端末IDを受信する(ステップS506)。
【0063】
オーナーユーザの通信装置の表示部21は、図18に示すような、ゲームに参加する他のユーザの登録を求める画面を表示する(ステップ507)。
【0064】
次に、オーナーユーザの通信装置の指示特定部38が、オーナーユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによってゲーム参加者を登録したことを特定した場合には(ステップS508でYES)、オーナーユーザの通信装置の通信部12は、ゲームに参加する他のユーザの通信装置へゲームの開始を通知する信号を送信する(ステップS509)。
【0065】
ゲームに参加する他のユーザの通信装置の通信部12は、ゲームの開始を通知する信号を受信する(ステップS510)。
【0066】
次に、オーナーユーザの通信装置の表示部21は、図19に示すような指紋入力画面を表示する(ステップS511)。
【0067】
次に、オーナーユーザが、入力部20を通じて指紋を入力すると、オーナーユーザの指紋情報生成部25は、オーナーユーザの指をスキャンして指紋情報を作成する。オーナーユーザの通信装置の通信部12は、作成された指紋情報と自装置の端末IDのセットをゲームに参加する他のユーザの通信装置へ送信する(ステップS512)。
【0068】
ゲームに参加する他のユーザの通信装置も、同様に、指紋入力画面の表示、指紋の入力、指紋情報の生成、指紋情報の送信を行なう(ステップS511〜S513)。
【0069】
次に、各通信装置の通信部12は、ゲームに参加する他のユーザの通信装置から、指紋情報と端末IDのセットを受信する(ステップS514)。
【0070】
次に、各通信装置のテーブル作成部62は、自装置の端末IDと自装置で作成された指紋情報の対応関係、他の通信装置から受信した端末IDと指紋情報の対応関係をテーブルに登録する(ステップS515)。
【0071】
次に、図15を参照して、図13のステップS402のゲームの処理を説明する。
まず、オーナーユーザの通信装置のデータ処理部67は、各ユーザの手持ちカードを決定する(ステップS601)。
【0072】
次に、オーナーユーザの通信部12は、ゲームに参加する他のユーザの通信装置へ手持ちカードを表わす信号を送信する(ステップS602)。
【0073】
次に、ゲームに参加する他のユーザの通信装置の通信部12は、手持ちカードを表わす信号を受信する(ステップS603)。
【0074】
次に、ゲームを進行させるための処理が行なわれる(ステップS604)。
次に、図16を参照して、図15のステップS604のゲームの進行処理を説明する。
【0075】
まず、表示部21は、図20および図21に示すように、自己の手持ちカードを表示する(ステップS701)ここで、図20は、オーナーユーザの通信装置の画面を表わし、図21は、他のユーザの通信装置の画面を表わす。
【0076】
次に、指示特定部38が、ユーザが入力部20を通じて選択操作を行なうことによって表面/裏面表示の切り替えを選択したか否かを特定する。表面/裏面表示の切り替えを選択したことを特定した場合には(ステップS702でYES)、表示部21は、現在表示されているカードが表面の場合には、裏面を表示し、現在表示されているカードが裏面の場合には表面を表示する。たとえば、表示部21は、図21に示すようなカードの表面が表示されているときに、裏向きアイコン99が選択されると、図22に示すようにカードの裏面を表示する。一方、表示部21は、図22に示すようなカードの裏面が表示されているときに、表向きアイコン98が選択されると、図21に示すようにカードの表面を表示する(ステップS703)。
【0077】
次に、指示特定部38が、ユーザが入力部20を通じて選択操作を行なうことによって手持ちカードのうちの1つを選択したか否かを特定する。手持ちカードのうちの1つを選択したことを特定した場合には(ステップS704でYES)、指紋情報生成部25は、手持ちカードを選択しているユーザの指紋をスキャンして、指紋情報を作成する(ステップS705)。
【0078】
次に、装置特定部16は、テーブルを参照して、生成された指紋情報に対応する端末IDを特定する。特定された端末IDが自装置の端末IDでない場合には(ステップS707でYES)、データ処理部67は、自己の手持ちカードから選択されたカードを削除する(ステップS708)。
【0079】
データ処理部67は、自己の手持ちカードが1つも存在しない場合には(ステップS709でYES)、ゲームを終了する。
【0080】
一方、自己の手持ちカードが存在する場合には(ステップS709でNO)、通信部12は、特定された端末IDの通信装置へ選択されたカードを通知する信号を送信する(ステップS710)。
【0081】
次に、表示部21は、図23に示すように、選択されたカードが削除されて更新された自己の手持カードを表示する。図23は、オーナーユーザの通信装置の画面を表わす。図23は、図20の画面からカードが1枚削除された場合を表わす(ステップS711)。
【0082】
次に、通信部12が、他の通信装置から、選択されたカードを通知する信号を受信した場合には(ステップS712でYES)、データ処理部67は、自己の手持ちカードに選択されたカードを加える(ステップS713)。
【0083】
データ処理部67は、自己の手持ちカードのうち、数字が同一のペアが存在する場合には(ステップS714でYES)、自己の手持ちカードからそのペアのカードを削除する(ステップS715)。
【0084】
次に、データ処理部67は、自己の手持ちカードが1つも存在しない場合には(ステップS716でYES)、ゲームを終了する。
【0085】
一方、表示部21は、自己の手持ちカードが存在する場合には(ステップS716でNO)、図24に示すように選択されたカードが追加されて更新された自己の手持カードを表示する。図24は、他のユーザの通信装置の画面を表わす。図24は、図21の画面からカードが1枚追加された場合を表わす(ステップS717)。
【0086】
以上のように、本発明の実施形態では、第1の実施形態と同様に、送信先の指定が容易となる、およびデータが送信元のユーザが知らないで勝手に送信されるのを防止することができるという効果を有する。
【0087】
また、第2の実施形態では、テーブル作成部は、自装置および他の通信装置に関する情報と自装置および他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けるテーブルを作成し、、生体情報生成部は、生体情報の登録時にユーザの生体の特徴を表わす第3の生体情報を生成し、通信部は、他の通信装置から、他の通信装置のユーザの生体情報を受信し、テーブル作成部は、生成した自装置のユーザの生体情報および受信した他の通信装置のユーザの生体情報に基づいて、テーブルを作成する。これにより、容易且つ迅速にテーブルを作成することができる。
【0088】
[第2の実施形態の変形例]
(概略)
図25は、第2の実施形態の変形例の概略を説明するための図である。
【0089】
ユーザAは、通信装置70aの表示部を自分の方に向けたときには、図25(a)に示すように、自分の手持ちカードの表面が表示される。一方、ユーザAが、通信装置70aの表示部がユーザBが見えるように、通信装置70aを傾けたときには、図25(b)に示すように、自分の手持ちカードの裏面が表示される。ここで、通信装置が傾いたかどうかの検出には、傾きセンサを用いられる。
【0090】
(構成)
図26は、第2の実施形態の変形例の通信装置70aの構成を表わす図である。
【0091】
図26を参照して、この通信装置は、第2の実施形態の通信装置60aの構成に、さらに傾きセンサ72が追加されている。
【0092】
傾きセンサ72は、磁気センサや加速度センサなどで構成され、通信装置の傾きを検出する。表示部21は、通信装置の傾きに応じて、カード表示形態を変更する。すなわち、通信装置の傾きが他者が見ることができる所定の範囲内にある場合には、カードの裏面を表示し、通信装置の傾きが所定の範囲外にある場合には、カードの表面を表示する。このように、本変形例では、検出部が、通信装置の傾きを検出し、表示部は、検出した通信装置の傾きに応じて、項目の表示形態を変更する。これによって、プライバシやセキュリティの要請の高い項目を他人に見られないようにすることができる。
【0093】
(変形例)
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、たとえば以下のような変形例も含む。
【0094】
(1) 入力部
本発明の実施形態では、それぞれが各画素に対応する光センサのアレイを入力部として用いることによって、液晶ディスプレイ上のどの項目が選択されたかということと、選択したユーザの指紋情報をスキャンしたが、これに限定するものではない。入力部として感圧式のタッチパネルを用いて、液晶ディスプレイ上のどの項目が選択されたかということを検出し、さらに、タッチパネルとは別の独立した装置でユーザの指紋情報を生成するものとしてもよい。また、これらだけに限定されるものではなく、指紋認証が可能なタッチパネルであればどのようなものでもよい。たとえば、静電容量式のタッチパネルにおいて、感知した静電容量に基づいて、指紋情報を生成し、それを用いることとしてもよい。
【0095】
(2) 人体通信
本発明の実施形態では、指紋によってユーザを識別することによって送信先の通信装置を特定したが、これに限定するものではなく、人体通信の技術を用いてもよい。たとえば、タッチパネルにタッチしたユーザが所持している通信装置(送信先の通信装置)の情報が、ユーザの人体を介して、タッチされた通信装置(送信元の通信装置)に伝送されるものとしてもよい。人体通信の技術については、送信機が体に誘起する微弱の電界の変化で情報を伝達するRedTactonが知られている。RedTactonについての詳細は、たとえばインターネット(http://www.redtacton.com)などに記載されている。
【0096】
(3) 指紋の登録
本発明の実施形態では、ユーザは自己が使用する通信装置に指紋を入力し、生成された指紋情報を他の通信装置へ送信することによって、テーブルが作成されたが、これに限定されるものではない。
【0097】
たとえば、全ユーザがオーナーユーザが使用する通信装置に指紋を入力し、オーナーユーザの通信装置が、全ユーザの指紋情報を生成することによってテーブルを作成し、作成されたテーブルを他の通信装置へ送信することとしてもよい。
【0098】
(4) ババ抜きゲーム
本発明の実施形態では、カードを選択したユーザの通信装置へカードが移動することを表わす信号を送信したが、これに限定するものではなく、他のすべての通信装置へもこの信号を送信することしてもよい。これによって、各通信装置が、ババ抜きに参加している
すべてのユーザの手持ちカードを把握することができる。
【0099】
(5) 選択部
本発明の実施形態では、指示特定部32が、ユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによって送信の許可を選択したか否かを特定したが、これに限定するものではなく、図27に示すように、指示特定部32とは別の選択部95を設けて、選択部95が、ユーザが入力部20に対して指で選択操作を行なうことによって送信の許可を選択したか否かを特定するものとしてもよい。
【0100】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0101】
12 通信部、13 記憶部、14 制御部、15 液晶パネル、16 装置特定部、17 データ処理部、18 データ記憶部、19 テーブル記憶部、20 入力部、21 表示部、25 指紋情報生成部、32,38 指示特定部、62 テーブル作成部、67 データ処理部、72 傾きセンサ、50a,50b,50c,60a,60b,60c,70a,150a 通信装置、95 選択部、98 表向きアイコン、99 裏向きアイコン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の通信装置に関する情報と前記他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
1または複数の項目を表示する表示部と、
ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける入力部と、
前記表示部に表示された項目のうち、ユーザが前記入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する指示特定部と、
前記項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、
前記記憶部を参照して、前記生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定する装置特定部と、
前記特定された通信装置へ前記特定されたデータを送信する通信部とを備えた、通信装置。
【請求項2】
前記記憶部は、さらに、自装置の情報と前記自装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、
前記表示部は、前記第1の生体情報に対応する通信装置を特定した後、さらに前記特定された通信装置へのデータの送信を許可するか否かの選択を求める画像を表示し、
前記指示特定部は、さらに、前記画像が表示されているときに、ユーザが前記入力部に対して操作することによってユーザが前記送信の許可を選択したか否かを特定し、
前記生体情報生成部は、さらに、送信許可を選択したユーザの生体の特徴を表わす第2の生体情報を生成し、
前記装置特定部は、さらに、前記記憶部を参照して、前記生成された第2の生体情報に対応する通信装置を特定し、
前記通信部は、前記第2の生体情報に対応する通信装置が自装置である場合にのみ、前記特定されたデータを送信する、請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記生体情報は指紋情報である、請求項1記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信装置は、さらに、
前記通信装置の傾きを検出する検出部を備え、
前記表示部は、前記検出した通信装置の傾きに応じて、前記項目の表示形態を変更する、請求項1記載の通信装置。
【請求項5】
前記通信装置は、
前記自装置および他の通信装置に関する情報と前記自装置および他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けるテーブルを作成するテーブル作成部を備え、
前記生体情報生成部は、前記生体情報の登録時にユーザの生体の特徴を表わす第3の生体情報を生成し、
前記通信部は、他の通信装置から、前記他の通信装置のユーザの生体情報を受信し、
前記テーブル作成部は、前記生成した自装置のユーザの生体情報および前記受信した他の通信装置のユーザの生体情報に基づいて、前記テーブルを作成する、請求項1記載の通信装置。
【請求項6】
他の通信装置に関する情報と前記他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
1または複数の項目を表示する表示部と、
ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける入力部と、
前記表示部に表示された項目のうち、ユーザが前記入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する特定部と、
前記入力部が操作を受け付けたときに、前記項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、
前記第1の生体情報に対応する通信装置に前記特定されたデータを送信する送信部とを備えた、通信装置。
【請求項7】
他の通信装置に関する情報と前記他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
1または複数の項目を表示することが可能であり、ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付けることが可能な表示入力部と、
前記表示入力部に表示された項目のうち、ユーザが前記表示入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する特定部と、
前記表示入力部が操作を受け付けたときに、前記項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、
前記第1の生体情報に対応する通信装置に前記特定されたデータを送信する送信部とを備えた、通信装置。
【請求項8】
前記特定部は、さらに、前記特定されたデータを送信する前に、データを送信するか否かの選択の指示を受け付け、
前記記憶部は、自装置の情報と自装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、
前記生体情報生成部は、ユーザが前記入力部に対して操作することによりデータを送信することを選択したときに、選択したユーザの生体の特徴を表わす第2の生体情報を生成し、
前記送信部は、データを送信することが選択された場合において、前記第2の生体情報が自装置と関連付けられているときは、前記特定されたデータを前記第1の生体情報に対応する通信装置に送信する、請求項6記載の通信装置。
【請求項9】
前記特定部は、さらに、前記特定されたデータを送信する前に、データを送信するか否かの選択の指示を受け付け、
前記記憶部は、自装置の情報と自装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶し、
前記生体情報生成部は、ユーザが前記表示入力部に対して操作することによりデータを送信することを選択したときに、選択したユーザの生体の特徴を表わす第2の生体情報を生成し、
前記送信部は、データを送信することが選択された場合において、前記第2の生体情報が自装置と関連付けられているときは、前記特定されたデータを前記第1の生体情報に対応する通信装置に送信する、請求項7記載の通信装置。
【請求項10】
前記送信部は、データ送信することが選択された場合において、前記第2の生体情報が自装置に対応していないときには、前記特定されたデータを送信しない、請求項8または9に記載の通信装置。
【請求項11】
複数の通信装置からなる通信システムであって、
送信元の通信装置は、
他の通信装置に関する情報と前記他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
1または複数の項目を表示する表示部と、
ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける入力部と、
前記表示部に表示された項目のうち、ユーザが前記入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する指示特定部と、
前記項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、
前記記憶部を参照して、前記生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定する装置特定部と、
前記特定された通信装置へ前記特定されたデータを送信する通信部とを備え、
前記送信先の通信装置は、
前記送信元の通信装置から送信されたデータを受信する受信部を備えた、通信システム。
【請求項12】
コンピュータを、
他の通信装置に関する情報と前記他の通信装置のユーザの生体情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
1または複数の項目を表示する表示部と、
ユーザの生体の一部を用いた操作を受け付ける入力部と、
前記表示部に表示された項目のうち、ユーザが前記入力部に対して操作することによって選択した項目に関連するデータを特定する指示特定部と、
前記項目を選択したユーザの生体の特徴を表わす第1の生体情報を生成する生体情報生成部と、
前記記憶部を参照して、前記生成された第1の生体情報に対応する通信装置を特定する装置特定部と、
前記特定された通信装置へ前記特定されたデータを送信する通信部として機能させる、通信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2010−277275(P2010−277275A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−128165(P2009−128165)
【出願日】平成21年5月27日(2009.5.27)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】