説明

通信装置、通信装置の制御方法、プログラム

【課題】 ネットワークを制御する制御装置として動作する制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置において、ユーザの利便性を向上するために、動作の制御を行うことを目的とする。
【解決手段】 構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置であって、前記通信制御機能により、前記制御装置として動作している際に前記機器機能の動作開始を検出した場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させるかを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させると判定された場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させて動作させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする通信装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークの制御を行う機能と該機能と異なる機器機能を有する通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
IEEE802.11規格シリーズに準拠した無線LANに代表される無線通信では、
通信装置の消費電力を抑えるために省電力通信モードが定義されている。
このような省電力通信モードの一つとして、アクセスポイント(制御装置)の省電力を図る方法が提案されている。例えば、特許文献1では、アクセスポイントは端末装置に対してデータ通信を行わない期間を予め通知し、通知した期間アクセスポイントの無線通信部の機能を停止するスリープ状態にすることで、アクセスポイントの省電力を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−336401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術によりアクセスポイントも省電力を達成することができる。一方近年、ノートPC、スマートフォン、携帯電話、カメラ等といった携帯機器自身がアクセスポイントとして動作する機能を有すことでモバイルアクセスポイントとして動作させることが考えられている。上述した携帯機器は、アクセスポイント以外の機能(PC機能、電話機能、撮像機能等)を有している。また、上述した携帯機器は、商用電源に接続されて動作することを前提しておらず、通常バッテリを電源として動作することを前提としている。したがって、モバイルアクセスポイントにおいてはより一層の省電力が望まれている。また、上述の携帯機器がアクセスポイントとして動作中に、アクセスポイント以外の機能(PC機能、電話機能、撮像機能等)をユーザにより指示された場合は、ユーザによる指示された動作を優先させることがユーザビリティの観点から考えられる。したがって、携帯機器がアクセスポイント動作している際、携帯機器の機能(PC機能、電話機能、撮像機能等)の動作に関する制御を行うことが望まれる。
本発明は、ネットワークを制御する制御装置として動作する制御機能と制御機能以外の機器機能とを有する通信装置において、ユーザの利便性を向上するために、動作の制御を行うことを目的とする。また、本発明の他の目的は、以下の明細書の説明及び図面より明らかとなるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題を解決する手段として、構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置であって、前記通信制御機能により、前記制御装置として動作している際に前記機器機能の動作を行う場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させるかを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させると判定された場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させて動作させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする通信装置を有する通信装置を提供することにある。
【0006】
また、他の上述の課題を解決する手段として、構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置であって、前記通信制御機能により、前記制御装置として動作し、かつ、前記機器機能が動作している際に、記録媒体又はバッテリを覆う蓋の開閉、通信モード以外のモードへの切替えを指示するユーザ操作の何れかを検出する検出手段と、前記検出手段により検出に応じて、前記通信制御機能の動作を終了する第1の終了手段を有することを特徴とする通信装置を提供することにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、ネットワークを制御する制御装置として動作する制御機能と制御機能以外の機器機能とを有する通信装置において、ユーザの利便性を向上するよう動作の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態に係わる通信装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係わる通信装置の機能構成を示す図である。
【図3】ネットワーク構成の一例を示す図である。
【図4】停止処理の動作フローチャートを示す図である。
【図5】実施例2における装置A301の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施例1)
以下、本実施形態に係る通信装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、IEEE802.11シリーズに準拠した無線LANシステムを用いた例について説明するが、通信形態は必ずしもIEEE802.11準拠の無線LANには限られるものではない。
【0010】
本実施形態に係る通信装置のハードウェア構成について図1を用いて説明する。図1は通信装置の構成の一例を表すブロック図である。通信装置101は、制御部102、記憶部103、無線部104、出力部105、入力部106、アンテナ制御部107、アンテナ108、機器機能部109から構成される。制御部102は、記憶部103に記憶される制御プログラムを実行することにより装置全体を制御する。制御部102は、CPU,MPU等の演算装置から構成され、後述する各機能を情報の演算や加工、各ハードウェアを制御することにより実現する。制御部102は、他の装置との間で行われる通信パラメータ自動設定の制御も行う。記憶部103は制御部102が実行する制御用のコンピュータプログラムと、通信パラメータ等の各種情報を記憶する記憶部である。後述する各種動作は、記憶部103に記憶された制御プログラムを制御部102が実行することにより行われる。後述する図4に示す停止処理を実行するプログラムも記憶部103に記憶されている。なお、記憶部103はROM,RAM等のメモリ、又はフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、DVDなどを用いることができる。
【0011】
104は無線通信を行うための無線部であり、IEEE802.11準拠の無線通信を実現する無線チップ等から構成される。出力部105は、各種情報を出力するインターフェースから構成される。例えば、装置に備わっている発光ダイオード(LED)のように視覚で認知可能な素子への発光指示の出力、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示装置に映像信号の出力、あるいはスピーカなどへ音出力が可能な機能を有する。出力部105は後述する処理の結果をユーザに対して出力を行う。なお、LED、LCD、スピーカは通信装置101が備えていてもよいし、出力部105を介して通信装置101と接続されていて良い。入力部106は、ユーザが各種入力を行うための操作ボタンなどから構成される。アンテナ制御部107は、アンテナ108が得た信号を無線部104に供給し、無線部104から供給される信号をアンテナ108に供給する。そしてアンテナ108は高周波信号を送受信するために用いられる。
【0012】
機器機能部109は、ネットワークを構築しネットワークの制御を行うアクセスポイント(制御装置)としての無線通信機能とは異なる機能(通信制御機能以外の機能)を実現するためのデバイスである。例えば、携帯機器801がカメラであれば、機器機能部109は撮像素子、レンズ、A/D変換回路から構成され、画像データを生成する機能を有する。また、例えば、機器機能部109は携帯電話における通話機能やスマートフォンとしての機能、ミュージックプレイヤーとしての音楽再生機能を有するように構成されていて良い。また、webブラウザやゲーム等の所定の機能を実現するためのプログラムであって良い。
【0013】
続いて、制御部102が記憶部103に記憶されている制御プログラムを実行し、通信装置101の各ハードウェアを制御することにより実現される機能ブロックの構成を図2を用いて説明する。図2において。201は装置全体を示している。202は各種通信にかかわるパケットを送信するパケット送信部である。後述する各信号の送信は、パケット送信部202により行われる。203は各種通信にかかわるパケットを受信するパケット受信部である。後述する各信号の受信は、パケット受信部203によって行われる。204はアクセスポイント(基地局)としての動作を制御する基地局制御部である。ビーコン信号の送信や、端末装置との接続処理など、無線LANネットワークにおけるアクセスポイントとしての処理動作は、基地局制御部204により実施される。なお、アクセスポイントは、ネットワークを構築し、該ネットワークの制御を行う通信制御機能を有する制御装置である。
【0014】
205は、電源制御部205は各ハードウェアに電源部からの電力供給の制御及び電源部の状態を取得する。電源制御部205は、各部への電源供給に関する制御を行い。つまり、各ハードウェアに電源部(不図示)からの電力供給の制御及び電源部の状態を取得する。また、電源制御部205は、アクセスポイントの省電力通信を制御する。なお、本実施例では省電力状態として通信回路への電力供給を中止するスリープ状態を例として説明を行うがこれに限られるものではない。つまり、省電力状態とは、送信電力を弱める、制御用パケットの送信間隔を延ばす等の方法で省電力を実行する状態であっても良い。また、アクティブ状態とは非省電力状態であり、端末装置と通信可能な状態である。また、省電力状態とはアクティブ状態より消費電力を落とした状態である。206は、機器機能部109の制御及び動作状況を取得する機器機能制御部206である。
【0015】
以上説明した構成の通信装置101の動作について説明する。図3は、装置A301、装置B302、装置C303から構成されるネットワーク304を示した図である。ここで、装置A301は、図1、図2において説明した通信装置101の構成を有している。装置Aはアクセスポイントとして動作し、ネットワーク304を構築して装置B302、装置C303と通信を行う。また、装置B302、装置C303は端末装置として動作し、装置A301が構成するネットワークに接続して装置A301と通信を行う。また、装置B302、装置C303は、装置A301を介してネットワークに接続している他の通信装置と通信を行う。
【0016】
続いて、装置A301がアクセスポイントとしての動作を停止する停止処理を図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4に示す停止処理は、装置A301がアクセスポイントとして動作している際に実行されるものとして説明を行う。なお、機器機能部109の動作が開始した後にアクセスポイントとして動作した際に本処理を行う構成としてもよい。機器機能制御部206は、アクセスポイントとして動作している際に、機器機能部109による動作が開始されたかを判定する(S1001)。ここで、装置A301がカメラであれば、ユーザ指示により、撮影が行われるモードに設定されたかを判定する。また、webブラウザや所定の機能を実現するプログラムを実行するためのアイコンのクリックを検出する。機器機能部109による動作の開始が判定されなければ本処理を終了する。機器機能制御部206により、機器機能部109による動作が開始された場合、制御部102は、想定される自身の処理負荷を判定し、所定の閾値を上回っているかを判定する(S1002)。制御部102には、アクセスポイントとして動作しているに加え、機器機能制御部206の制御が開始されることにより、多大な処理負荷が加えられることが考えられる。したがって、機器機能部109の動作及びアクセスポイントとして動作が正常に行われなくなる場合がある。したがって、機器機能制御部206は、開始される機器機能により想定される制御部102の処理負荷の判定を行う。制御部102の処理負荷の判定に基づいて、制御部102の処理負荷が所定の閾値を上回っている場合は機器機能部109の動作を優先させるため、アクセスポイントとしての動作を停止することを決定する。そして、S1005に処理を進める。また、制御部102の想定される処理負荷が、所定の閾値を下回っていると判定した場合は、アクセスポイントとしての動作及び機器機能部109の動作を並列して行っても十分エラー及び遅延なく処理を行えると判定し、S1003に処理を進める。
【0017】
S1002の具体的な処理の一例として、機器機能制御部206は、PC機能により、インストールされたプログラムを実行する機能を例として説明を行う。機器機能制御部206は、インストールされたプログラム毎に、実行した際の平均CPU負荷をメモリに予め記憶しておく。そして、予め設定した閾値を超えているかの判定を行い、判定に基づいたフラグをメモリに該プログラムと対応づけて記憶する。そして、アクセスポイントとしての動作を行っている場合に、プログラムの実行を行う場合に、記憶したフラグを確認し、処理負荷が所定の閾値を上回っているか否かの判定を行う構成としても良い。
【0018】
続いて、電源制御部205は、機器の各ハードウェアに電力を供給する電源部の電池残量(電力残量)を判定し、所定の値を下回るかを判定する(S1003)。電源部の電池残量が十分ではないため、機器機能部109が所望の動作を完了しない間に電源が断たれてしまうことが考えられる。したがって、機器機能制御部206は、電源部の電池残量の判定に基づいて、電源部の電池残量が所定の閾値を下回っている場合は、機器機能部109の動作を優先させるため、アクセスポイントとしての動作を停止することを決定する。そして、S1005に処理を進める。また、電源部の電池残量が、所定の閾値を上回っていると判定した場合は、アクセスポイントとしての動作及び機器機能部109の動作を並列して行っても電池残量が十分足り、処理を行えると判定し、S1004に処理を進める。
【0019】
ここで、電源部の電池残量(電力残量)の所定の値としては、例えば、機器機能部109が撮像機能を提供する場合は、画像を平均して何枚撮像出来るかに基づいて、設定される値で良い。また、例えば、機器機能部109が携帯電話機能であれば、所定の値としては、待ち受け可能時間または通話可能時間に基づいて設定されてよい。また、所定の値としては、電源部の電池残量(電力残量)がフル充電の際の容量に対して何%かの値に基づいて設定されてよい(例えば、20%以下等)。
【0020】
また、電源部の電池残量(電力残量)の所定の値の他の一例として、実行する機器機能に応じて複数の閾値を可変に設定する構成として良い。例えば、機器機能として画像を撮像する機能であれば、電源部の電池残量(電力残量)がフル充電の際の容量に対して20%より少なくなれば、アクセスポイントしての動作を停止し、撮像機能を優先して動作させるよう構成してよい。一方、機器機能として画像を閲覧する機能であれば、電源部の電池残量(電力残量)がフル充電の際の容量に対して10%より少なくなれば、アクセスポイントしての動作を停止し、撮像機能を優先して動作させるよう構成してよい。このように、S1001において実行される機器機能の種別に応じて、S1003において判定される所定の値を変更する構成として良い。このように、実行する機器機能ごとに電池残量の閾値を変えるので、機器機能を優先的に動作させるとともに、不用意に通信を制御するアクセスポイントとしての動作を停止することを低減することができる。
【0021】
続いて、S1004において、入力部106は、所定のユーザ操作があったかを判定する。ここで、所定のユーザ操作とは例えば、機器機能部を制御するための所定の動作であり、例えば撮像機能であれば、レリーズボタン等の所定の操作が行われた場合やwebブラウザ機能においては新たなwebページを取得するための操作であってよい。また、所定のユーザ操作とはアクセスポイントとしての動作を停止することを指示する操作であってもよい。装置A301が所定のユーザ操作を検知した場合は、S1005へ処理を進める。また、S1004において入力部106が所定のユーザ操作を検知しなかった場合は、アクセスポイントとしての動作を停止しないことを決定して(継続することを決定して)S1014へ移行する。
【0022】
S1004の具体的な処理の一例として、装置A301がカメラである場合を例として説明を行う。機器機能制御部206が記憶部103に記憶している画像データを閲覧する機能を実行している場合、入力部106は、動画データの閲覧を実行する指示を受付けた場合を所定のユーザ操作があったかと判定する。なお、静止画データを閲覧する場合はアクセスポイントの動作を継続すると判定する構成としてもよい。また、機器機能制御部206が撮像機能を実行している場合、入力部106は、動画データの記録を実行する指示を受付けた場合を所定のユーザ操作があったと判定し、機器機能部を優先的に動作させることを決定する。なお、静止画データを記録する場合はアクセスポイントの動作を継続すると判定する構成としてもよい。また、機器機能制御部206が撮像機能を実行している場合、入力部106は、連写撮影、特殊撮影を実行するユーザ指示を受付けた場合、所定のユーザ操作があったと判定し、機器機能部を優先的に動作させることを決定する。ここで、特殊撮影とは、撮像した画像に画像処理を施し、色調の変更や特殊な効果をかける場合の撮影モードにおける撮影である。例えば、特殊撮影において撮像された撮像画像は、彩度を高めたり、モノクロ調、セピア調への変換、古いカメラやトイカメラで撮像されたように画像処理されたりされる。一方、通常の静止画データの撮像処理の場合は、アクセスポイントとしての動作を継続するよう判定してよい。
【0023】
なお、ここではユーザ操作に基づいて判断する構成を示したが、機器機能部109が実行する機能の種別に応じて、判定を行う構成として良い。例えば、装置A301カメラであれば、撮像機能を実行する場合は、該判定を真と判断し、画像を閲覧する機能であれば偽として判断するよう構成しても良い。
【0024】
基地局制御部204は、アクセスポイントとしての動作を終了することが決定されると、アクセスポイントとしての動作を終了する旨のメッセージをネットワーク内の端末装置にパケット送信部202を介して通知する(S1005)。本実施例では、装置A301は、装置B302および装置C303にアクセスポイントとしての動作を終了する旨のメッセージを送信する。記憶部103は、現在のネットワークの構成を示す端末接続情報を記憶する(S1006)。図3の例では、端末接続情報として装置B302、装置C303がネットワークに属している旨を記憶する。なお、記憶部103に記憶する情報としてはMACアドレス等の通信に必要な情報を、端末接続情報として記憶する。
【0025】
続いて、基地局制御部204は、アクセスポイントとしての動作を終了する(S1007)。ここで、本実施例に実施例におけるアクセスポイントとしての動作の終了とは現在構築しているネットワークの維持に必要な動作を行わず、今後ネットワークを構築するのに必要な動作を行わないことである。例えば、アクセスポイントとしての動作を終了した際は、ビーコン(報知信号)の送出を停止する。また、アクセスポイントとしての動作を終了した際は、他の装置からの探索要求や応答要求に一切反応しない。また、電源制御部205は、アクセスポイントとしての動作を終了した際は、通信回路への電力供給を停止する。なお、アクセスポイントとしての動作を終了した際は、省電力モードと異なり、アクティブ状態に再び戻るための動作を行わない。例えば、アクセスポイントとしての動作を終了した際は、アクティブ状態に再び戻るためのタイマーを起動しない。また、アクセスポイントとしての動作を終了した際には、構築したネットワークを終了し、接続していた端末同士の通信を中継する動作を行わない。なお、アクセスポイントとしての動作を終了した際に、装置B302、装置C303は、アクセスポイントとしての動作を終了する旨のメッセージに対して応答を行っても構わない。しかしながら、装置A301は装置B302、装置C303の応答の有無にかかわらずアクセスポイントとしての動作を終了する。
【0026】
続いて、装置A301は、機器機能部109を優先して動作させる制御を終了できるかを判定する(S1008)。S1008における判定は、例えば、S1002〜S1004何れの判定により、アクセスポイントとしての動作を終了するかを決定したかに応じて処理を変えてよい。例えば、S1002による判定によりアクセスポイントとしての動作を終了した場合は、制御部102の処理負荷が、所定の閾値を下回っていると判定した場合は、機器機能部109を優先して動作させる制御を終了すると判定する。また、S1003による判定によりアクセスポイントとしての動作を終了した場合は、充電動作が開始され、電源部の電池残量が所定の値を上回った場合に機器機能部109を優先して動作させる制御を終了すると判定する。また、S1004によりアクセスポイントとしての動作を終了した場合は、所定のユーザ操作に応じた機器機能部109の動作が終了したかを判定した場合に機器機能部109を優先して動作させる制御を終了すると決定すればよい。ここで、装置A301がカメラであれば、ユーザ指示により、レリーズボタン等の押下が行われ撮像処理が終了した際に機器機能部109を優先して動作させる制御を終了すると判定しても良い。機器機能部109を優先して動作させる制御を終了すると判断した場合は、S1010に処理を進める。
【0027】
続いて、機器機能制御部206は、機器機能部109の動作が終了したかを判定する(S1009)。機器機能部109の動作が終了しない場合は、S1008の処理を再び行う。
【0028】
機器機能部109の動作が終了した場合、または、S1008において機器機能部109を優先して動作させる制御を終了すると判定した場合は、基地局制御部204はアクセスポイントとしての動作を再開する(S1010)。装置A301は、アクセスポイントとしての動作を再開した際は、ビーコン(報知信号)の送出を再開する。また、アクセスポイントとしての動作を再開した際は、他の装置からの探索要求や応答要求に応答する。続いて、基地局制御部204は、アクセスポイントとしての動作を終了する前にネットワークに接続していた接続端末にネットワーク復帰問合せメッセージを送信する(S1011)。基地局制御部204は当該端末装置へネットワーク復帰問合せメッセージを送信し、応答を所定の期間待ち受ける。基地局制御部204は、所定の期間内に端末装置から少なくとも1台の端末から応答があった場合は、アクセスポイントとしての動作を終了する前のネットワークを再構築して、処理を終了する。また、一定期間経過しても端末装置からネットワーク復帰問合せメッセージに対する応答を受信しない場合には、基地局制御部204は端末装置がネットワークに復帰しないと認識し、S1013へ処理を進める(S1012)。そして、基地局制御部204は、接続していた全ての端末装置がネットワークに復帰しない場合は再開したネットワークを終了し、アクセスポイントとしての動作を再終了し(S1013)、処理を終了する。なお、S1012の判定に応じて、出力部105を介してユーザへ各種状況を通知する構成としてよい。例えば、出力部105は、「端末装置Bは、ネットワークに再接続しました。」等のメッセージを含む映像情報または音声情報を出力し、LCDによる表示やスピーカによる音声出力を行う構成として良い。また、S1012においては、例えば、出力部105は、「全ての端末がネットワークとの接続を切断しました。」等のメッセージを含む映像情報または音声情報を出力し、LCDによる表示やスピーカによる音声出力を行う。
【0029】
なお、ネットワーク復帰問合せメッセージとして、端末装置に対して終了したネットワークに未だ接続している(接続を待機している)かを確認するメッセージを送信してもよい。
【0030】
以上説明したように、本実施例ではアクセスポイントとして動作している際に、通信処理以外の機能を実現する機器機能部の開始の検出に応じて、アクセスポイントとしての動作を終了する。したがって、機器機能の動作を優先して完了させるため、機器機能の動作にエラーが生じることが低減させる。即ち、ユーザ指示に基づいた機器機能をアクセスポイントとしての動作より優先させて動作させるよう制御するので、ユーザの利便性を向上することができる。
【0031】
また、バッテリで駆動する携帯装置本来の動作である機能を機器優先させるために、例え通信を制御するアクセスポイントで動作している場合であっても、強制的にアクセスポイントとしての動作を停止するので、装置の電力使用の低減など機器資源を節約できる。また、アクセスポイントとしての動作を終了し、使用していた通信チャネルを解放するため通信資源を節約できる。また、機器機能の動作が終了した際にはアクセスポイントとしての動作を再開し、終了する前に構築していたネットワークを再構築する。したがって、アクセスポイントとしての動作を終了した際に生じる通信ができない不都合の発生を低減することができる。また、再開したネットワークに接続を希望する端末が1台もいない場合は再びアクセスポイントとしての動作を終了するので装置の電力使用の低減など機器資源を節約できる。また、アクセスポイントとしての動作を終了し、使用していた通信チャネルを解放するため通信資源を節約できる。
【0032】
なお、S1007の処理においてアクセスポイントとしての動作を終了させることで、機器機能部の動作を優先させる例を示したがこれに限られるものではない。例えば、S1007の処理においてアクセスポイントの動作を省電力モードに移行するよう制御を行う構成として良い。省電力モードとしてはスリープモードやビーコンの送信電力を落とす等の制御を行っても良い。アクセスポイントの動作を終了させず、省電力モードに移行する制御を行う場合、消費電力の観点からいえば、アクセスポイントの動作を終了させる制御を行う方が優れる。しかしながら、アクセスポイントとしての機能の維持、即ちネットワークの維持や制御を行い続けることが可能でありながら機器機能部の動作を優先させることができるという効果を生じることができる。即ち、機器機能部の動作を維持しつつも構築しているネットワークに接続している端末装置との通信を継続すること可能となる。
【0033】
また、S1002〜S1004において判定した想定されるCPUの負荷の値、電池残量の値、ユーザ操作の種別に応じて、アクセスポイント機能を終了させるか省電力モードに移行させるかを判定する構成とすることもできる。このように構成することで、例えばCPUの負荷の値が省電力モードであれば機器機能部の動作を優先して動作させることが可能な値の場合は、ネットワークを終了することなく機器機能部の動作を優先して完了させることができる。一方、CPUの負荷の値がアクセスポイントとしての動作を終了させなければ機器機能部の動作に問題が生じる値であれば、アクセスポイントとしての動作を終了させて、確実に機器機能部の動作を完了させることができる。また、電池残量の値が省電力モードであれば機器機能部の動作を優先して動作させることが可能な値の場合は、ネットワークを終了することなく機器機能部の動作を優先して完了させることができる。一方、電池残量の値がアクセスポイントとしての動作を終了させなければ機器機能部の動作に問題が生じる値であれば、アクセスポイントとしての動作を終了させて、確実に機器機能部の動作を完了させることができる。
【0034】
また、図4に示した停止処理において、S1002〜S1004における処理を行う順番は任意に設定してよい。また、S1002〜S1004の何れかを一つまたは任意の組み合わせの判定のみを行うように実施しても構わない。
【0035】
(実施例2)
本実施例においては、アクセスポイントとして動作し、かつ、機器機能部109が動作している際に、所定の動作を検出した際に、アクセスポイントとして動作を終了する。ここで、本実施例において、所定の動作とは、記録媒体又はバッテリを覆う蓋の開けられた場合、通信モード以外のモードへの切替えを指示、電源オフの操作の検出である。
【0036】
本実施例における装置の構成は実施例1と同様であるが、電源であるバッテリを覆う蓋である電池カバーの開閉、記憶媒体を覆う蓋であるカバーの開閉、通信モード以外のモード切り替え、電源ON、OFFを指示する操作を検出する手段を有している。なお、本実施例における装置A301は、電源がONになると同時に機器機能部109の動作(定常動作機器機能)が開始される構成とする。例えば、装置が携帯電話であれば電話待ち受け機能、装置がコンピュータであればコンピュータ機能が開始される。また、装置A301は動作モードが設定可能で、「通信モード」が設定された場合にのみ通信機能が動作可能でアクセスポイントとして動作できるものとする。本実施例における装置A301の動作を図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0037】
装置A301は、電源ONを指示する操作が行われたかを判定する(S501)。本実施例において、装置A301は、電源がONになると同時に機器機能部109(定常動作機器機能)の動作が開始される(S502)。続いて、基地局制御部204は、ユーザにより動作モードが「通信モード」に設定されたことに応じて、アクセスポイントとして動作開始を判定する(S503)。アクセスポイントとして動作を開始すると判定した場合は、基地局制御部204は、ネットワークを構成し、端末装置との通信を行う(S504)。
【0038】
続いて、装置A301は、電源であるバッテリを覆う蓋である電池カバーが開けられたこと、記憶媒体を覆う蓋であるカバーが開けられたこと、通信モード以外のモード切り替え、電源オフを指示するユーザ操作あったかを判定する(S505)。装置A301は、電源であるバッテリを覆う蓋である電池カバーが開けられたこと、記憶媒体を覆う蓋であるカバーが開けられたこと、電源オフを指示する操作の何れかがあった場合は、装置全体の電源を落とすよう構成されているとする。また、通信モード以外へのモード切り替えがあった場合は、ユーザが明示的に通信を終了したいことを意図する操作であるとする。装置A301は、バッテリを覆う蓋である電池カバーが開けられたこと、記憶媒体を覆う蓋であるカバーの開けられたこと、通信モード以外へのモード切り替え、電源オフを指示するユーザ操作があった場合はアクセスポイント動作の動作を終了する制御を行う。
【0039】
基地局制御部204は、アクセスポイントとしての動作を終了することが決定されると、アクセスポイントとしての動作を終了する旨のメッセージをネットワーク内の端末装置(装置B302、装置C303)にパケット送信部202を介して通知する(S506)。記憶部103は、現在のネットワークの構成を示す端末接続情報を記憶する(S507)。図3の例では、端末接続情報として装置B302、装置C303がネットワークに属している旨を記憶する。なお、記憶部103に記憶する情報としてはMACアドレス等の通信に必要な情報を、端末接続情報として記憶する。
【0040】
続いて、基地局制御部204は、アクセスポイントとしての動作を終了する(第1の終了)(S508)。続いて、S505において電池カバーの開けられたこと、記憶媒体を覆う蓋であるカバーが開けられたこと、電源オフを指示するユーザ操作があった場合は、電源制御部205は各ハードウェアへの電源供給を停止し、装置としての電源を落とす(第2の終了)。または、S505において通信モード以外のモードに切り替えられた場合はモードに応じた機器機能(第2の機器機能)の動作を開始する(S509)。続いて、装置A301は、電池カバーが閉じられたこと、記憶媒体を覆う蓋であるカバーが閉じられたこと、電源オンを指示するユーザ操作があったことを判断する。または、装置A301はユーザ操作により再び「通信モード」に設定されたかを判断する。(S510)。
【0041】
電池カバーが閉じられたこと、記憶媒体を覆う蓋であるカバーが閉じられたこと、電源オンを指示するユーザ操作があったこと、または、ユーザ操作により再び「通信モード」に設定された場合は、S511〜S514の処理を実行する。なお。S511〜S514の処理は、実施例1において説明したS1010〜S1013の処理と同様であるためここでの説明は省略する。
【0042】
以上、本実施例によれば、電源が落ちる所定のユーザ操作または通信を明示的に終了させる動作を検出した際には、アクセスポイントとしての動作を終了する。したがって、定常機器機能が動作している場合にのみ、アクセスポイントとして動作するのでより一層の省電力を図ることができる。または、アクセスポイントであってもユーザ操作に基づいて明示的に通信を終了するよう指示された場合は、アクセスポイントとしての動作を終了するのでユーザの利便性を向上することができる。
【0043】
また、定常機器機能を動作している場合にのみアクセスポイントとして動作する。したがって、例え通信を制御するアクセスポイントで動作している場合であっても、強制的にアクセスポイントとしての動作を停止するので、バッテリで駆動する携帯端末装置の電力使用の低減など機器資源を節約できる。また、アクセスポイントとしての動作を終了し、使用していた通信チャネルを解放するため通信資源を節約できる。また、再び電源がONになる状態となり、定常機器機能の動作を再開する場合はアクセスポイントとしての動作を再開し、終了する前に構築していたネットワークを再構築する。したがって、アクセスポイントとしての動作を終了した際に生じる通信ができない不都合の発生を低減することができる。また、再開したネットワークに接続を希望する端末が1台もいない場合は再びアクセスポイントとしての動作を終了するので装置の電力使用の低減など機器資源を節約できる。
【0044】
なお、本実施例において、「通信モード」に設定することによりアクセスポイントとして動作するようにしたが、「通信モード」に設定した後にアクセスポイントとして動作するか端末として動作するかを決定する構成としてもよい。この場合、「通信モード」に設定した後にアクセスポイントとして動作するか端末として動作するかをユーザの指示また通信相手とのネゴシエーションに応じて決定する構成として動作することができる。この場合、S510において再び「通信モード」に設定された場合は、ユーザ指示または通信相手とのネゴシエーションが無くとも、S511においてアクセスポイントとして動作を再開する。このように構成することで、過去のアクセスポイントとして動作したことを踏まえて役割を自動で決定するのでユーザ指示または通信相手とのネゴシエーションが必要なくなる。そして、S514においてアクセスポイントとして動作を再終了した際に端末として動作を開始するようにする。したがって、ユーザの「通信モード」という明示的な通信を行いたい指示を受けた場合に、アクセスポイントとして以前に構築していたネットワークを復元するよう試みるので、速やかに所定の相手と通信を行うことができる。また、ネットワークを復元できない場合は、アクセスポイントとしての動作を終了した後に端末として動作し、他のネットワークに参加することで所定の相手と通信を行うことができる。したがって、ユーザの通信を行いたいという意思を尊重することができる。
【0045】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施例のみに限定する趣旨ではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で、実施形態は種々に変形することが可能である。また、上記説明はIEEE802.11準拠の無線LANを例に説明した。しかしながら、本発明は、MBOA(Multi Band OFDM Alliance)、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)を用いる通信形態、ZigBee等の他の無線媒体、通信形態において実施してもよい。また、UWBは、ワイヤレスUSB(Universal Serial Bus)、ワイヤレス1394、WINETなどが含まれる。
【0046】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0047】
201 通信装置
202 パケット受信部
203 パケット送信部
204 基地局制御部
205 電源制御部
206 機器機能制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置であって、
前記通信制御機能により、前記制御装置として動作している際に前記機器機能の動作を行う場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させるかを判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させると判定された場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させて動作させるよう制御する制御手段とを有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
前記判定手段は、前記通信装置の処理負荷、電源の電力残量、前記機器機能の種別、またはユーザの操作の少なくとも何れか一つに基づいて、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させるかを判定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記通信制御機能を終了させることで前記機器機能を前記通信制御機能より優先させて動作させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記通信制御機能を省電力モードに移行させることで前記機器機能を前記通信制御機能より優先させて動作させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記制御手段による制御を行った後に、前記機器機能の動作の終了を判断する判断手段と、
前記判断手段により前記機器機能による動作が終了したと判断された場合、前記通信制御機能により前記制御装置としての動作を再開する再開手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至4何れか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記再開手段により前記通信制御機能により前記制御装置としての動作を再開する際、前記制御手段により前記通信制御機能を終了させる制御を行う前に、構築していたネットワークに接続していた他の通信装置に対して、該ネットワークに復帰するかを問合せる問合せ手段と、
前記制御手段は、前記問合せ手段による問合せの結果に応じて、制御装置としての動作を再終了する制御を行うことを特徴とする請求項5記載の通信装置。
【請求項7】
構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置であって、
前記通信制御機能により、前記制御装置として動作し、かつ、前記機器機能が動作している際に、記録媒体又はバッテリを覆う蓋の開閉、通信モード以外のモードへの切替えを指示するユーザ操作の何れかを検出する検出手段と、
前記検出手段により検出に応じて、前記通信制御機能の動作を終了する第1の終了手段を有することを特徴とする記載の通信装置。
【請求項8】
前記検出手段の検出に応じて、前記機器機能を終了することを特徴とする第2の終了手段を有することを特徴とする請求項7に通信装置。
【請求項9】
前記第1の終了手段により前記制御装置として動作が終了した後に、前記機器機能の動作が再開された場合、前記通信制御機能による前記制御装置としての動作を再開する再開手段とを更に有することを特徴とする請求項7または8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記再開手段により前記通信制御機能により前記制御装置としての動作を再開する際、前記制御手段により前記通信制御機能を終了させる制御を行う前に、構築していたネットワークに接続していた他の通信装置に対して、該ネットワークに復帰するかを問合せる問合せ手段と、
前記第1の終了手段は、前記問合せ手段による問合せの結果に応じて、制御装置としての動作を再終了する制御を行うことを特徴とする請求項9記載の通信装置。
【請求項11】
構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置の制御方法であって、
前記通信制御機能により、前記制御装置として動作している際に前記機器機能の動作を行う場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させるかを判定する判定工程と、
前記判定工程において、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させると判定された場合、前記機器機能を前記通信制御機能より優先させて動作させるよう制御する制御工程とを有することを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項12】
構成したネットワークを制御する制御装置として動作する通信制御機能と当該通信制御機能以外の機器機能とを有する通信装置の制御方法であって、
前記通信制御機能により、前記制御装置として動作し、かつ、前記機器機能が動作している際に、記録媒体又はバッテリを覆う蓋の開閉、通信モード以外のモードへの切替えを指示するユーザ操作の何れかを検出する検出工程と、
前記検出工程においての検出に応じて、前記通信制御機能の動作を終了する第1の終了工程を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項13】
請求項11または12に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−106084(P2013−106084A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246704(P2011−246704)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】