通信装置及びその制御方法
【課題】 通信を行う際のセキュリティー制御を行うことを目的とする。
【解決手段】 他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、他の装置と構築する通信グループの種別の判定に応じて選択して行う。
【解決手段】 他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、他の装置と構築する通信グループの種別の判定に応じて選択して行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信グループを構築する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者にとって煩雑といわれているネットワーク識別子(SSID)や暗号方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵などの無線通信パラメータ設定を自動的に行う方法が提案されている。例えば、無線LANの自動設定については、アクセスポイント(中継器)とステーション(端末)の無線パラメータ設定を簡単な操作でアクセスポイントからステーションに安全、かつ自動に転送する方法なども実際に製品として実現されている。
【0003】
また、無線通信を行う上で、アクセスポイントを介さずに、直接無線通信(アドホック通信)で特定の相手と通信したり、不特定の相手と通信するなどの様々な利用形態を想定された製品も実現されている。
【0004】
また、無線パラメータ設定では、ネットワーク上のセキュリティー情報なども含まれているため、安全なデータ通信を行うための詳細な方法も提案されている。例えば、データに付加された属性値とアクセスポリシーとからデータ送信が許可されるか否かを判断する。そして、データ受信時にも、ネットワーク属性値とポリシーとから記憶が可能か否かを判断し、可能な場合には受信データを記憶するなど安全なデータの記憶動作が特許文献1に記載されている。
【0005】
また、利用者毎に或いは利用する場所に応じて配布する情報を制御したいというニーズに対しても提案がなされている。複数のネットワークに対応可能な設定情報(プロファイル)を持つ管理装置が端末の利用者や利用する場所に応じて端末に情報を提供し、利用者がネットワークを意識せずに設定情報を利用して所望の接続を行う場合の動作が特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003-051857号公報
【特許文献2】特開2005-020112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、上述の管理装置によって管理されているネットワーク上での安全なデータ記憶や利用者毎に通信パラメータ設定情報を切り替えるなどの制御が可能である。しかし、今後アドホックネットワークなど管理されていないネットワークで通信の必要性が高まるにつれ、利用形態も複雑化し、例えば特定された無線通信装置間や不特定の無線通信装置間など複数の動作モードで通信パラメータ設定情報を交換する必要がある。その場合、利用者は動作モードに応じて通信パラメータ設定情報をセキュリティーの面から永続的に記憶させたり、一時的に記憶させたり制御したいが、現状は利用者の意思による手動での制御に委ねられており、操作が煩雑であった。また、一時的な通信パラメータ設定情報を消去し忘れ、そのまま利用しつづけたり、セキュリティー面と操作面で問題があった。
【0008】
本発明は、通信を行う際のセキュリティー制御を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、通信装置であって、他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定手段と、前記他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、前記判定手段による判定に応じて選択して行う制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複雑な操作を強いることなく、通信グループの種別に応じたセキュリティー制御を自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における無線通信システムの構成の一例を示す図である。
【図2】機器A(デジタルカメラ100)の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】機器B(プリンタ101)の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図4】第1の実施形態における動作モードと通信パラメータの設定情報エリアの構成の一例を示す図である。
【図5】動作モードがオートモードの場合に通信パラメータ設定情報を受信する処理を示すフローチャートである。
【図6】AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合、一時エリアに保存する処理を示すフローチャートである。
【図7】動作モードがパーティーモードの場合に通信パラメータ設定交換を行う処理を示すフローチャートである。
【図8】電源制御に同期して一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図9】タイマの満了時点(時限式)で一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図10】通信パラメータ設定情報を利用して無線接続を行い機器同士でサービス実行済みで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図11】再度パーティーモードで通信パラメータ設定情報の交換を行い保持することで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図12】動作モードの切り替えで通信パラメータ設定情報の一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図13】各機器が有するセキュリティーの強度レベルを示す図である。
【図14】動作モードがオートモードかパーティーモードかに応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。
【図15】課金情報に応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における無線通信システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、機器Aはデジタルカメラ100であり、無線通信機能105に無線LANを有し、通信パラメータ設定起動ボタン103を押下することにより通信パラメータ設定モードのネットワークを構成する。また、機器Bはプリンタ101であり、無線通信機能106に無線LANを有し、通信パラメータ設定起動ボタン104を押下することにより通信パラメータ設定モードのネットワークを構成する。そして、機器Cはデジタルカメラ102であり、無線通信機能108に無線LANを有し、通信パラメータ設定起動ボタン107を押下することにより通信パラメータ設定モードのネットワークを構成する。
【0014】
尚、第1の実施形態での通信パラメータ設定モードの動作モードと設定方法については更に後述する。
【0015】
次に、図2及び図3を用いて、無線通信機器A、Bの構成について説明する。尚、機器Cは機器Aと同様であり、その説明は省略する。
【0016】
図2は、機器A(デジタルカメラ100)の構成の一例を示す概略ブロック図である。図2において、201はデジタルカメラ100を制御する制御部、202は画像処理部、203は制御命令(プログラム)や制御データが格納されているROM、204はRAMである。RAM204には、通信パラメータ設定用ネットワークを形成するための設定用通信パラメータが予め記憶されている。205は無線通信処理部であり、無線LANにおける通信制御を行う。206はアンテナ、207はアンテナ制御部である。
【0017】
208は撮像部であり、209のCCDから入力された画素信号を取り込む。210は撮像画像や設定情報を格納する記録メディアカードの制御を行うカードインタフェース、211は表示部である。212は操作部であり、撮影、再生、設定などを指示するボタンを含む。213は二次電池を含む電源部である。214は無線以外の通信インタフェース部であり、例えばUSBやIEEE1394などの有線インタフェースである。215は通信パラメータ設定起動ボタンであり、通信パラメータ設定起動を行う。216はEEPROMであり、通信パラメータを記憶する。
【0018】
図3は、機器B(プリンタ101)の構成の一例を示す概略ブロック図である。図3において、301はプリンタ101を制御する制御部、302は画像処理部、303は制御命令(プログラム)や制御データが格納されているROM、304はRAM、305は電源部である。RAM304には、通信パラメータ設定用ネットワークを形成するための設定用通信パラメータが予め記憶されている。306は無線以外の通信インタフェース部であり、例えばUSBやIEEE1394などの有線インタフェースである。
【0019】
307はプリンタ用紙の給紙排紙を行う給紙排紙部である。308はプリンタエンジンであり、電子写真方式やインクジェット方式などの印字制御を行う。309は画像が格納された記録メディアカードの制御を行うカードインタフェース、310は表示部である。311は操作部であり、メニュー、設定などのボタンを含む。312は無線通信処理部であり、無線LANにおける通信制御を行う。313はアンテナ、314はアンテナ制御部である。315は通信パラメータ設定起動ボタンであり、通信パラメータ設定起動を行う。316はEEPROMであり、通信パラメータを記憶する。
【0020】
次に、図4を用いて、機器毎に備わっている動作モードに応じて、通信パラメータ設定処理で設定される通信パラメータについて説明する。ここで動作モードとしては、2台の機器間で自動的に通信パラメータ設定情報を設定するオートモードと、3台以上の機器間で自動的に通信パラメータ設定情報を設定するパーティーモードとがある。
【0021】
図4は、第1の実施形態における動作モードと通信パラメータの設定情報エリアの構成の一例を示す図である。尚、通信パラメータは、デジタルカメラ100、102の場合はEEPROM216に記憶されており、プリンタ101の場合にはEEPROM316に記憶されている。
【0022】
図4に示すように、動作モードがオートモードの場合には、通信パラメータは永続通信パラメータとしてAUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに記憶される。この例では、既に永続通信パラメータ1及び2がAUTOモード通信パラメータ設定情報エリアのエリア401及び402に記憶されている。
【0023】
また、動作モードがパーティーモードの場合には、通信パラメータは一時的な通信パラメータとしてパーティーモード通信パラメータ設定情報エリアに記憶される。この例では、一時通信パラメータがパーティーモード通信パラメータ設定情報エリアのエリア404に記憶されている。AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに記憶された通信パラメータは、ユーザ操作によって消去することができるが、ユーザ操作が無い限り消去されない。
【0024】
尚、上述のエリアには、SSID、モード、認証、暗号、暗号鍵、インデックス、チャネル、機器タイプ、IPアドレス設定、管理端末MCAアドレス、ポインタなどの情報が保持される。ここで、SSIDは無線LANの接続に必要なネットワーク識別子である。モードはインフラストラクチャモードかアドホックモードかを示す情報である。認証は認証タイプを表す情報である。暗号は暗号鍵のタイプを表す情報である。インデックスは鍵のインデックスである。チャネルは通信周波数を表す情報である。機器タイプは相手機器のタイプを表す情報である。IPアドレス設定はIPアドレスの種別を表す情報である。管理端末MACアドレスは相手端末のMACアドレスである。そして、ポインタは次のエリアへのリンクであり、リンクの最後はヌルコード403が格納される。
【0025】
以上の構成において、デジタルカメラ100、102が動作モードとしてオートモードを設定し、デジタルカメラ100がデジタルカメラ102から通信パラメータ設定情報を受信する処理を説明する。
【0026】
図5は、動作モードがオートモードの場合に通信パラメータ設定情報を受信する処理を示すフローチャートである。まず、ユーザがデジタルカメラ100の通信パラメータ設定起動ボタン103を押下して動作モードをオートモードに設定し(S501)、同時に、通信パラメータ設定交換を開始する(S502)。次に、デジタルカメラ102から通信パラメータ設定情報を受信するまで待つ(S503)。そして、通信パラメータ設定情報を受信すると、現在動作モードとしてオートモードで動作しているので、通信パラメータ設定情報を格納する際に、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがあるか否かを調べる(S504)。
【0027】
ここで、図4に示すAUTOモード通信パラメータ設定情報エリアのエリア403が空いている場合は、受信した通信パラメータ設定情報を永続通信パラメータ3としてエリア403に保存する(S505)。そして、通信パラメータ設定情報の交換に成功した旨を表示部211に表示し(S506)、この処理を終了する。
【0028】
また、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合には、通信パラメータ設定交換が失敗し、理由としてエリアに空きがなかった旨を表示部211に表示(S507)し、この処理を終了する。ここで、エリアに空きがない場合に、一時エリアに保存しても良い。
【0029】
図6は、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合、一時エリアに保存する処理を示すフローチャートである。図6に示すステップS601〜S606は、図5に示すステップS501〜S506と同じであり、ここではステップS607以降の処理を説明する。
【0030】
ステップS604において、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合には、相手機器に対して一時エリアに保存する旨の通知を行い(S607)、通信パラメータを一時エリアに格納し(S608)、この処理を終了する。
【0031】
これにより、動作モードがオートモードの場合にも、一時エリアを利用することによりエリアが足りなくなってもエラーとせずに通信を継続することが可能となる。
【0032】
次に、動作モードとしてパーティーモードを設定し、デジタルカメラ100、プリンタ101、デジタルカメラ102の間で通信パラメータの設定交換を行う場合を説明する。ここでは、図7を用いてデジタルカメラ100がプリンタ101から通信パラメータ設定情報を受信する場合を説明する。
【0033】
図7は、動作モードがパーティーモードの場合に通信パラメータ設定交換を行う処理を示すフローチャートである。まず、ユーザがデジタルカメラ100の通信パラメータ設定起動ボタン103を押下して動作モードをパーティーモードに設定し(S701)、同時に、通信パラメータ設定交換を開始する(S702)。次に、プリンタ101から通信パラメータ設定情報を受信するまで待つ(S703)。そして、通信パラメータ設定情報を受信すると、現在動作モードとしてパーティーモードで動作しているので、通信パラメータを格納する際に、パーティーモード通信パラメータ設定情報エリアが空いているか否かを調べる(S704)。
【0034】
ここで、図4に示すパーティーモード通信パラメータ設定情報エリアが空いている場合は、受信した通信パラメータ設定情報を一時通信パラメータとしてエリア404に保存する(S705)。そして、通信パラメータ設定情報の交換に成功した旨を表示部211に表示し(S706)、この処理を終了する。
【0035】
また、パーティーモード通信パラメータ設定情報エリアが既に使用されている場合には、通信パラメータ設定交換が失敗し、理由として保存するエリアが空いていなかった旨を表示部211に表示し(S707)、この処理を終了する。
【0036】
次に、パーティーモードでエリア404に保持されている通信パラメータ設定情報を、自動で一時性を実現する複数の方法について説明する。
【0037】
第1の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を電源制御に同期してクリアする場合を説明する。
【0038】
図8は、電源制御に同期して一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において電源がオフされたか否かを調べる(S800)。ここで電源がオフされたならば、通信パラメータ設定情報がエリア404に格納されているかを調べる(S801)。ここで、格納されていれば、エリア404に格納されている情報を完全にクリアする(S802)。
【0039】
このように、電源のオフによって一時性を実現する。ここでは、電源オフについてのみ説明したが、電源ONのときにエリア404をクリアしても同様の効果が得られる。
【0040】
次に、第2の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を一定時間経過後にクリアする場合を説明する。
【0041】
図9は、タイマの満了時点(時限式)で一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において、通信パラメータ設定情報の交換が完了したか否かを調べ(S900)、交換完了後には、通信パラメータ設定情報をエリア404に保存する(S901)。これと同時に、一時エリア格納監視タイマT1をスタートさせる(S902)。そして、タイマT1が満了するのを待ち(S903)、満了するとエリア404に格納されている通信パラメータ設定情報をクリアする(S904)。
【0042】
次に、第3の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を通信サービス完了後にクリアする場合を説明する。
【0043】
図10は、通信パラメータ設定情報を利用して無線接続を行い機器同士でサービス実行済みで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において、通信パラメータ設定情報の交換が完了したか否かを調べ(S1000)、交換完了後には、通信パラメータ設定情報をエリア404に保存する(S1001)。次に、エリア404に格納されている通信パラメータに基づいて通信を起動する(S1002)。その後、通信パラメータを交換した相手と通信サービスを起動し(S1003)、通信サービスを実行する(S1004)。そして、通信サービスが完了するのを待ち(S1005)、サービスが完了するとエリア404に格納されている通信パラメータ設定情報をクリアする(S1006)。
【0044】
これにより、例えばワンタイムサービス券を兼ねた通信パラメータ設定情報などの場合は、一度サービスを実行すれば通信パラメータ設定情報が消去され、次の通信が行えず、サービスも起動できないため、ワンタイムサービスを実現できる。
【0045】
次に、第4の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を新たに通信パラメータ設定情報を格納する際にクリアする場合を説明する。
【0046】
図11は、再度パーティーモードで通信パラメータ設定情報の交換を行い保持することで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において、通信パラメータ設定情報の交換が完了したか否かを調べ(S1100)、交換完了後には、通信パラメータ設定情報をエリア404に保存する(S1101)。次に、エリア404に格納されている通信パラメータに基づいて通信を起動し、パラメータを交換した相手と通信サービスを実行する(S1102)。サービス終了後に、動作モードとしてパーティーモードが指定されると(S1103)、再度通信パラメータ設定情報の交換を行い、交換完了後(S1104)、エリア404をクリアする(S1105)。そして、受理した新たな通信パラメータ設定情報をエリア404に格納する(S1106)。
【0047】
これにより、一度パーティーモードでパラメータ交換を行った通信相手とは、次のパーティーモードが実行されるまで何度でも容易に通信を行うことができる。
【0048】
次に、プリンタ101がオートモードで通信パラメータ設定情報を交換後、通信中に、パーティーモードで通信パラメータ設定情報を交換する場合を説明する。
【0049】
図12は、動作モードの切り替えで通信パラメータ設定情報の一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、プリンタ101が永続通信パラメータのエリアに格納されている通信パラメータ設定情報で通信中に(S1200)、通信パラメータ設定起動ボタン104が押下される。そして、動作モードとしてパーティーモードが設定されると(S1201)、通常の通信で利用されている永続通信パラメータを一時的に退避する(S1202)。これと同時に、パーティーモードで通信パラメータ設定情報の交換を開始し(S1203)、交換が完了するのを待つ(S1204)。
【0050】
その後、交換が完了すると、パーティーモードの通信パラメータ設定情報を一時エリアに保存し(S1205)、その通信パラメータで通信を起動する(S1206)。そして、パラメータを交換した相手と通信サービスを実行する(S1207)。サービス終了後(S1208)、一時的に退避していた永続通信パラメータを再設定する(S1209)。そして、一時エリアに格納された通信パラメータ設定情報をクリアし(S1210)、永続エリアの通信パラメータで動作を再開する(S1211)。
【0051】
これにより、プリンタのように家庭で自分が固定的にネットワークを構築し、通常利用している際に、一時的なユーザが現れた場合も、再度自分の固定的なネットワークに設定を自動で戻すことができる。一方、一時的にプリンタを利用したいユーザも、パーティーモードで通信パラメータ設定情報を交換し、サービスを実行することができる。
【0052】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態について詳細に説明する。第2の実施形態では、動作モードにおける通信パラメータ設定情報に含まれるセキュリティーの強度レベルを制御する場合を説明する。
【0053】
図13は、各機器が有するセキュリティーの強度レベルを示す図である。図13に示すセキュリティーの強度として、セキュリティー1>セキュリティー2>セキュリティー3>セキュリティー4>セキュリティー5の順で強度が低くなるものである。図13に示す例では、機器Aがセキュリティーの強度レベルとしてセキュリティー1,2,3,5を持ち、機器Bがセキュリティー1,3,5を持ち、機器Cがセキュリティー1,2,4,5を持っている。また、各機器が共通に持っているセキュリティーレベルのうち最強のものはセキュリティー1であり、最低のものはセキュリティー5である。
【0054】
以下、セキュリティー強度を動作モードによって切替制御することでセキュリティーを確保し、安全性を高め、複数の機器間での相互接続性をどのように両立させるかについて詳細に説明する。
【0055】
まず、通信パラメータ設定情報を交換する際に、動作モードに応じてセキュリティーの強度レベルを選択し、そのセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定して交換する場合を説明する。
【0056】
図14は、動作モードがオートモードかパーティーモードかに応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100で通信パラメータ設定情報の交換を開始する(S1401)。各機器とセキュリティー強度を交換し(S1402)、現在同一のネットワーク上にいる全機器のセキュリティー強度を収集したか否かを調べる(S1403)。次に、動作モードがパーティーモードの場合には(S1404のYES)、収集したセキュリティー強度を比較する(S1405)。ここで、最小かつ共通のセキュリティーを選択し、そのセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定する(S1406)。この場合、図13に従えばセキュリティー5になる。そして、その通信パラメータ設定情報の交換を各機器と行う(S1409)。
【0057】
また、動作モードがオートモードの場合は、セキュリティー強度を比較し(S1407)、比較した結果、最強の共通セキュリティーを選択し、そのセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定する(S1408)。そして、その通信パラメータ設定情報の交換を各機器と行う(S1409)。
【0058】
これにより、オートモードは情報が永続性を持つため、セキュリティーのレベルとして高いセキュリティーを選択し、パーティーモードは不特定多数の人が参加し、パラメータも一時的なものなので、全員が通信可能な共通セキュリティーレベルを選択する。これにより、利用形態に応じた相互接続性とセキュリティーを両立させることが可能となる。
【0059】
次に、動作モードとしてパーティーモードでも、通信パラメータ設定情報に課金情報が含まれるためにセキュリティーレベルを高度にしたい場合のセキュリティーレベルを決定する処理を説明する。尚、課金情報を例にするが、他の秘匿性の高い情報であっても良い。
【0060】
図15は、課金情報に応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100で通信パラメータ設定情報の交換を開始する(S1501)。各機器とセキュリティー強度を交換し(S1502)、現在同一のネットワーク上にいる全機器のセキュリティー強度を収集したか否かを調べる(S1503)。次に、通信パラメータ設定情報に課金情報が含まれるかを調べる(S1504)。課金情報を含む場合には(S1504のYES)、収集したセキュリティー強度を比較する(S1505)。ここで、最高かつ全員が通信できるセキュリティーを選択し、通信パラメータ設定情報に設定する(S1506)。そして、より機密の高いレベルの通信パラメータ設定情報の交換を行う(S1509)。
【0061】
また、課金情報を含まない場合は、図14に示す処理と同様に、動作モード別のセキュリティー強度を設定し(S1507)、動作モードに応じたセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定する(S1508)。そして、通信パラメータ設定情報の交換を各機器と行う(S1509)。
【0062】
これにより、パーティーモードであっても、秘匿性の高い情報を通信する場合には、セキュリティーレベルを高くすることができる。
【0063】
また、動作モードがオートモードの場合に、高いセキュリティー強度が求められるが、一定のセキュリティーレベルを超えていない端末との通信は拒絶するなどの処理を加えることで、更に高いセキュリティーを実現することが可能となる。
【0064】
[他の実施形態]
他の実施形態として、パーティーモードで複数の一時的なパラメータ保持方法をユーザが選択可能にすることで、時々に応じた一時性を実現することが可能になる。
【0065】
また、機器として、デジタルカメラ、プリンタを例に挙げて説明したが、本発明はこれだけに限らず、無線通信機能を有するノートパソコン(PC)、携帯端末などに適用することも可能である。
【0066】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0067】
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行する。これによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0068】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
このプログラムコードを供給するための記録媒体として、例えばフレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、次の場合も含まれることは言うまでもない。即ち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合である。
【0071】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードがコンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信グループを構築する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者にとって煩雑といわれているネットワーク識別子(SSID)や暗号方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵などの無線通信パラメータ設定を自動的に行う方法が提案されている。例えば、無線LANの自動設定については、アクセスポイント(中継器)とステーション(端末)の無線パラメータ設定を簡単な操作でアクセスポイントからステーションに安全、かつ自動に転送する方法なども実際に製品として実現されている。
【0003】
また、無線通信を行う上で、アクセスポイントを介さずに、直接無線通信(アドホック通信)で特定の相手と通信したり、不特定の相手と通信するなどの様々な利用形態を想定された製品も実現されている。
【0004】
また、無線パラメータ設定では、ネットワーク上のセキュリティー情報なども含まれているため、安全なデータ通信を行うための詳細な方法も提案されている。例えば、データに付加された属性値とアクセスポリシーとからデータ送信が許可されるか否かを判断する。そして、データ受信時にも、ネットワーク属性値とポリシーとから記憶が可能か否かを判断し、可能な場合には受信データを記憶するなど安全なデータの記憶動作が特許文献1に記載されている。
【0005】
また、利用者毎に或いは利用する場所に応じて配布する情報を制御したいというニーズに対しても提案がなされている。複数のネットワークに対応可能な設定情報(プロファイル)を持つ管理装置が端末の利用者や利用する場所に応じて端末に情報を提供し、利用者がネットワークを意識せずに設定情報を利用して所望の接続を行う場合の動作が特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003-051857号公報
【特許文献2】特開2005-020112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、上述の管理装置によって管理されているネットワーク上での安全なデータ記憶や利用者毎に通信パラメータ設定情報を切り替えるなどの制御が可能である。しかし、今後アドホックネットワークなど管理されていないネットワークで通信の必要性が高まるにつれ、利用形態も複雑化し、例えば特定された無線通信装置間や不特定の無線通信装置間など複数の動作モードで通信パラメータ設定情報を交換する必要がある。その場合、利用者は動作モードに応じて通信パラメータ設定情報をセキュリティーの面から永続的に記憶させたり、一時的に記憶させたり制御したいが、現状は利用者の意思による手動での制御に委ねられており、操作が煩雑であった。また、一時的な通信パラメータ設定情報を消去し忘れ、そのまま利用しつづけたり、セキュリティー面と操作面で問題があった。
【0008】
本発明は、通信を行う際のセキュリティー制御を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、通信装置であって、他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定手段と、前記他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、前記判定手段による判定に応じて選択して行う制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複雑な操作を強いることなく、通信グループの種別に応じたセキュリティー制御を自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態における無線通信システムの構成の一例を示す図である。
【図2】機器A(デジタルカメラ100)の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図3】機器B(プリンタ101)の構成の一例を示す概略ブロック図である。
【図4】第1の実施形態における動作モードと通信パラメータの設定情報エリアの構成の一例を示す図である。
【図5】動作モードがオートモードの場合に通信パラメータ設定情報を受信する処理を示すフローチャートである。
【図6】AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合、一時エリアに保存する処理を示すフローチャートである。
【図7】動作モードがパーティーモードの場合に通信パラメータ設定交換を行う処理を示すフローチャートである。
【図8】電源制御に同期して一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図9】タイマの満了時点(時限式)で一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図10】通信パラメータ設定情報を利用して無線接続を行い機器同士でサービス実行済みで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図11】再度パーティーモードで通信パラメータ設定情報の交換を行い保持することで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図12】動作モードの切り替えで通信パラメータ設定情報の一時性を実現する処理を示すフローチャートである。
【図13】各機器が有するセキュリティーの強度レベルを示す図である。
【図14】動作モードがオートモードかパーティーモードかに応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。
【図15】課金情報に応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0013】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における無線通信システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、機器Aはデジタルカメラ100であり、無線通信機能105に無線LANを有し、通信パラメータ設定起動ボタン103を押下することにより通信パラメータ設定モードのネットワークを構成する。また、機器Bはプリンタ101であり、無線通信機能106に無線LANを有し、通信パラメータ設定起動ボタン104を押下することにより通信パラメータ設定モードのネットワークを構成する。そして、機器Cはデジタルカメラ102であり、無線通信機能108に無線LANを有し、通信パラメータ設定起動ボタン107を押下することにより通信パラメータ設定モードのネットワークを構成する。
【0014】
尚、第1の実施形態での通信パラメータ設定モードの動作モードと設定方法については更に後述する。
【0015】
次に、図2及び図3を用いて、無線通信機器A、Bの構成について説明する。尚、機器Cは機器Aと同様であり、その説明は省略する。
【0016】
図2は、機器A(デジタルカメラ100)の構成の一例を示す概略ブロック図である。図2において、201はデジタルカメラ100を制御する制御部、202は画像処理部、203は制御命令(プログラム)や制御データが格納されているROM、204はRAMである。RAM204には、通信パラメータ設定用ネットワークを形成するための設定用通信パラメータが予め記憶されている。205は無線通信処理部であり、無線LANにおける通信制御を行う。206はアンテナ、207はアンテナ制御部である。
【0017】
208は撮像部であり、209のCCDから入力された画素信号を取り込む。210は撮像画像や設定情報を格納する記録メディアカードの制御を行うカードインタフェース、211は表示部である。212は操作部であり、撮影、再生、設定などを指示するボタンを含む。213は二次電池を含む電源部である。214は無線以外の通信インタフェース部であり、例えばUSBやIEEE1394などの有線インタフェースである。215は通信パラメータ設定起動ボタンであり、通信パラメータ設定起動を行う。216はEEPROMであり、通信パラメータを記憶する。
【0018】
図3は、機器B(プリンタ101)の構成の一例を示す概略ブロック図である。図3において、301はプリンタ101を制御する制御部、302は画像処理部、303は制御命令(プログラム)や制御データが格納されているROM、304はRAM、305は電源部である。RAM304には、通信パラメータ設定用ネットワークを形成するための設定用通信パラメータが予め記憶されている。306は無線以外の通信インタフェース部であり、例えばUSBやIEEE1394などの有線インタフェースである。
【0019】
307はプリンタ用紙の給紙排紙を行う給紙排紙部である。308はプリンタエンジンであり、電子写真方式やインクジェット方式などの印字制御を行う。309は画像が格納された記録メディアカードの制御を行うカードインタフェース、310は表示部である。311は操作部であり、メニュー、設定などのボタンを含む。312は無線通信処理部であり、無線LANにおける通信制御を行う。313はアンテナ、314はアンテナ制御部である。315は通信パラメータ設定起動ボタンであり、通信パラメータ設定起動を行う。316はEEPROMであり、通信パラメータを記憶する。
【0020】
次に、図4を用いて、機器毎に備わっている動作モードに応じて、通信パラメータ設定処理で設定される通信パラメータについて説明する。ここで動作モードとしては、2台の機器間で自動的に通信パラメータ設定情報を設定するオートモードと、3台以上の機器間で自動的に通信パラメータ設定情報を設定するパーティーモードとがある。
【0021】
図4は、第1の実施形態における動作モードと通信パラメータの設定情報エリアの構成の一例を示す図である。尚、通信パラメータは、デジタルカメラ100、102の場合はEEPROM216に記憶されており、プリンタ101の場合にはEEPROM316に記憶されている。
【0022】
図4に示すように、動作モードがオートモードの場合には、通信パラメータは永続通信パラメータとしてAUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに記憶される。この例では、既に永続通信パラメータ1及び2がAUTOモード通信パラメータ設定情報エリアのエリア401及び402に記憶されている。
【0023】
また、動作モードがパーティーモードの場合には、通信パラメータは一時的な通信パラメータとしてパーティーモード通信パラメータ設定情報エリアに記憶される。この例では、一時通信パラメータがパーティーモード通信パラメータ設定情報エリアのエリア404に記憶されている。AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに記憶された通信パラメータは、ユーザ操作によって消去することができるが、ユーザ操作が無い限り消去されない。
【0024】
尚、上述のエリアには、SSID、モード、認証、暗号、暗号鍵、インデックス、チャネル、機器タイプ、IPアドレス設定、管理端末MCAアドレス、ポインタなどの情報が保持される。ここで、SSIDは無線LANの接続に必要なネットワーク識別子である。モードはインフラストラクチャモードかアドホックモードかを示す情報である。認証は認証タイプを表す情報である。暗号は暗号鍵のタイプを表す情報である。インデックスは鍵のインデックスである。チャネルは通信周波数を表す情報である。機器タイプは相手機器のタイプを表す情報である。IPアドレス設定はIPアドレスの種別を表す情報である。管理端末MACアドレスは相手端末のMACアドレスである。そして、ポインタは次のエリアへのリンクであり、リンクの最後はヌルコード403が格納される。
【0025】
以上の構成において、デジタルカメラ100、102が動作モードとしてオートモードを設定し、デジタルカメラ100がデジタルカメラ102から通信パラメータ設定情報を受信する処理を説明する。
【0026】
図5は、動作モードがオートモードの場合に通信パラメータ設定情報を受信する処理を示すフローチャートである。まず、ユーザがデジタルカメラ100の通信パラメータ設定起動ボタン103を押下して動作モードをオートモードに設定し(S501)、同時に、通信パラメータ設定交換を開始する(S502)。次に、デジタルカメラ102から通信パラメータ設定情報を受信するまで待つ(S503)。そして、通信パラメータ設定情報を受信すると、現在動作モードとしてオートモードで動作しているので、通信パラメータ設定情報を格納する際に、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがあるか否かを調べる(S504)。
【0027】
ここで、図4に示すAUTOモード通信パラメータ設定情報エリアのエリア403が空いている場合は、受信した通信パラメータ設定情報を永続通信パラメータ3としてエリア403に保存する(S505)。そして、通信パラメータ設定情報の交換に成功した旨を表示部211に表示し(S506)、この処理を終了する。
【0028】
また、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合には、通信パラメータ設定交換が失敗し、理由としてエリアに空きがなかった旨を表示部211に表示(S507)し、この処理を終了する。ここで、エリアに空きがない場合に、一時エリアに保存しても良い。
【0029】
図6は、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合、一時エリアに保存する処理を示すフローチャートである。図6に示すステップS601〜S606は、図5に示すステップS501〜S506と同じであり、ここではステップS607以降の処理を説明する。
【0030】
ステップS604において、AUTOモード通信パラメータ設定情報エリアに空きがない場合には、相手機器に対して一時エリアに保存する旨の通知を行い(S607)、通信パラメータを一時エリアに格納し(S608)、この処理を終了する。
【0031】
これにより、動作モードがオートモードの場合にも、一時エリアを利用することによりエリアが足りなくなってもエラーとせずに通信を継続することが可能となる。
【0032】
次に、動作モードとしてパーティーモードを設定し、デジタルカメラ100、プリンタ101、デジタルカメラ102の間で通信パラメータの設定交換を行う場合を説明する。ここでは、図7を用いてデジタルカメラ100がプリンタ101から通信パラメータ設定情報を受信する場合を説明する。
【0033】
図7は、動作モードがパーティーモードの場合に通信パラメータ設定交換を行う処理を示すフローチャートである。まず、ユーザがデジタルカメラ100の通信パラメータ設定起動ボタン103を押下して動作モードをパーティーモードに設定し(S701)、同時に、通信パラメータ設定交換を開始する(S702)。次に、プリンタ101から通信パラメータ設定情報を受信するまで待つ(S703)。そして、通信パラメータ設定情報を受信すると、現在動作モードとしてパーティーモードで動作しているので、通信パラメータを格納する際に、パーティーモード通信パラメータ設定情報エリアが空いているか否かを調べる(S704)。
【0034】
ここで、図4に示すパーティーモード通信パラメータ設定情報エリアが空いている場合は、受信した通信パラメータ設定情報を一時通信パラメータとしてエリア404に保存する(S705)。そして、通信パラメータ設定情報の交換に成功した旨を表示部211に表示し(S706)、この処理を終了する。
【0035】
また、パーティーモード通信パラメータ設定情報エリアが既に使用されている場合には、通信パラメータ設定交換が失敗し、理由として保存するエリアが空いていなかった旨を表示部211に表示し(S707)、この処理を終了する。
【0036】
次に、パーティーモードでエリア404に保持されている通信パラメータ設定情報を、自動で一時性を実現する複数の方法について説明する。
【0037】
第1の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を電源制御に同期してクリアする場合を説明する。
【0038】
図8は、電源制御に同期して一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において電源がオフされたか否かを調べる(S800)。ここで電源がオフされたならば、通信パラメータ設定情報がエリア404に格納されているかを調べる(S801)。ここで、格納されていれば、エリア404に格納されている情報を完全にクリアする(S802)。
【0039】
このように、電源のオフによって一時性を実現する。ここでは、電源オフについてのみ説明したが、電源ONのときにエリア404をクリアしても同様の効果が得られる。
【0040】
次に、第2の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を一定時間経過後にクリアする場合を説明する。
【0041】
図9は、タイマの満了時点(時限式)で一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において、通信パラメータ設定情報の交換が完了したか否かを調べ(S900)、交換完了後には、通信パラメータ設定情報をエリア404に保存する(S901)。これと同時に、一時エリア格納監視タイマT1をスタートさせる(S902)。そして、タイマT1が満了するのを待ち(S903)、満了するとエリア404に格納されている通信パラメータ設定情報をクリアする(S904)。
【0042】
次に、第3の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を通信サービス完了後にクリアする場合を説明する。
【0043】
図10は、通信パラメータ設定情報を利用して無線接続を行い機器同士でサービス実行済みで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において、通信パラメータ設定情報の交換が完了したか否かを調べ(S1000)、交換完了後には、通信パラメータ設定情報をエリア404に保存する(S1001)。次に、エリア404に格納されている通信パラメータに基づいて通信を起動する(S1002)。その後、通信パラメータを交換した相手と通信サービスを起動し(S1003)、通信サービスを実行する(S1004)。そして、通信サービスが完了するのを待ち(S1005)、サービスが完了するとエリア404に格納されている通信パラメータ設定情報をクリアする(S1006)。
【0044】
これにより、例えばワンタイムサービス券を兼ねた通信パラメータ設定情報などの場合は、一度サービスを実行すれば通信パラメータ設定情報が消去され、次の通信が行えず、サービスも起動できないため、ワンタイムサービスを実現できる。
【0045】
次に、第4の方法として、デジタルカメラ100の一時通信パラメータとして保持されている通信パラメータ設定情報を新たに通信パラメータ設定情報を格納する際にクリアする場合を説明する。
【0046】
図11は、再度パーティーモードで通信パラメータ設定情報の交換を行い保持することで一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100において、通信パラメータ設定情報の交換が完了したか否かを調べ(S1100)、交換完了後には、通信パラメータ設定情報をエリア404に保存する(S1101)。次に、エリア404に格納されている通信パラメータに基づいて通信を起動し、パラメータを交換した相手と通信サービスを実行する(S1102)。サービス終了後に、動作モードとしてパーティーモードが指定されると(S1103)、再度通信パラメータ設定情報の交換を行い、交換完了後(S1104)、エリア404をクリアする(S1105)。そして、受理した新たな通信パラメータ設定情報をエリア404に格納する(S1106)。
【0047】
これにより、一度パーティーモードでパラメータ交換を行った通信相手とは、次のパーティーモードが実行されるまで何度でも容易に通信を行うことができる。
【0048】
次に、プリンタ101がオートモードで通信パラメータ設定情報を交換後、通信中に、パーティーモードで通信パラメータ設定情報を交換する場合を説明する。
【0049】
図12は、動作モードの切り替えで通信パラメータ設定情報の一時性を実現する処理を示すフローチャートである。まず、プリンタ101が永続通信パラメータのエリアに格納されている通信パラメータ設定情報で通信中に(S1200)、通信パラメータ設定起動ボタン104が押下される。そして、動作モードとしてパーティーモードが設定されると(S1201)、通常の通信で利用されている永続通信パラメータを一時的に退避する(S1202)。これと同時に、パーティーモードで通信パラメータ設定情報の交換を開始し(S1203)、交換が完了するのを待つ(S1204)。
【0050】
その後、交換が完了すると、パーティーモードの通信パラメータ設定情報を一時エリアに保存し(S1205)、その通信パラメータで通信を起動する(S1206)。そして、パラメータを交換した相手と通信サービスを実行する(S1207)。サービス終了後(S1208)、一時的に退避していた永続通信パラメータを再設定する(S1209)。そして、一時エリアに格納された通信パラメータ設定情報をクリアし(S1210)、永続エリアの通信パラメータで動作を再開する(S1211)。
【0051】
これにより、プリンタのように家庭で自分が固定的にネットワークを構築し、通常利用している際に、一時的なユーザが現れた場合も、再度自分の固定的なネットワークに設定を自動で戻すことができる。一方、一時的にプリンタを利用したいユーザも、パーティーモードで通信パラメータ設定情報を交換し、サービスを実行することができる。
【0052】
[第2の実施形態]
次に、図面を参照しながら本発明に係る第2の実施形態について詳細に説明する。第2の実施形態では、動作モードにおける通信パラメータ設定情報に含まれるセキュリティーの強度レベルを制御する場合を説明する。
【0053】
図13は、各機器が有するセキュリティーの強度レベルを示す図である。図13に示すセキュリティーの強度として、セキュリティー1>セキュリティー2>セキュリティー3>セキュリティー4>セキュリティー5の順で強度が低くなるものである。図13に示す例では、機器Aがセキュリティーの強度レベルとしてセキュリティー1,2,3,5を持ち、機器Bがセキュリティー1,3,5を持ち、機器Cがセキュリティー1,2,4,5を持っている。また、各機器が共通に持っているセキュリティーレベルのうち最強のものはセキュリティー1であり、最低のものはセキュリティー5である。
【0054】
以下、セキュリティー強度を動作モードによって切替制御することでセキュリティーを確保し、安全性を高め、複数の機器間での相互接続性をどのように両立させるかについて詳細に説明する。
【0055】
まず、通信パラメータ設定情報を交換する際に、動作モードに応じてセキュリティーの強度レベルを選択し、そのセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定して交換する場合を説明する。
【0056】
図14は、動作モードがオートモードかパーティーモードかに応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100で通信パラメータ設定情報の交換を開始する(S1401)。各機器とセキュリティー強度を交換し(S1402)、現在同一のネットワーク上にいる全機器のセキュリティー強度を収集したか否かを調べる(S1403)。次に、動作モードがパーティーモードの場合には(S1404のYES)、収集したセキュリティー強度を比較する(S1405)。ここで、最小かつ共通のセキュリティーを選択し、そのセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定する(S1406)。この場合、図13に従えばセキュリティー5になる。そして、その通信パラメータ設定情報の交換を各機器と行う(S1409)。
【0057】
また、動作モードがオートモードの場合は、セキュリティー強度を比較し(S1407)、比較した結果、最強の共通セキュリティーを選択し、そのセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定する(S1408)。そして、その通信パラメータ設定情報の交換を各機器と行う(S1409)。
【0058】
これにより、オートモードは情報が永続性を持つため、セキュリティーのレベルとして高いセキュリティーを選択し、パーティーモードは不特定多数の人が参加し、パラメータも一時的なものなので、全員が通信可能な共通セキュリティーレベルを選択する。これにより、利用形態に応じた相互接続性とセキュリティーを両立させることが可能となる。
【0059】
次に、動作モードとしてパーティーモードでも、通信パラメータ設定情報に課金情報が含まれるためにセキュリティーレベルを高度にしたい場合のセキュリティーレベルを決定する処理を説明する。尚、課金情報を例にするが、他の秘匿性の高い情報であっても良い。
【0060】
図15は、課金情報に応じてセキュリティーの強度レベルを決定する処理を示すフローチャートである。まず、デジタルカメラ100で通信パラメータ設定情報の交換を開始する(S1501)。各機器とセキュリティー強度を交換し(S1502)、現在同一のネットワーク上にいる全機器のセキュリティー強度を収集したか否かを調べる(S1503)。次に、通信パラメータ設定情報に課金情報が含まれるかを調べる(S1504)。課金情報を含む場合には(S1504のYES)、収集したセキュリティー強度を比較する(S1505)。ここで、最高かつ全員が通信できるセキュリティーを選択し、通信パラメータ設定情報に設定する(S1506)。そして、より機密の高いレベルの通信パラメータ設定情報の交換を行う(S1509)。
【0061】
また、課金情報を含まない場合は、図14に示す処理と同様に、動作モード別のセキュリティー強度を設定し(S1507)、動作モードに応じたセキュリティーを通信パラメータ設定情報に設定する(S1508)。そして、通信パラメータ設定情報の交換を各機器と行う(S1509)。
【0062】
これにより、パーティーモードであっても、秘匿性の高い情報を通信する場合には、セキュリティーレベルを高くすることができる。
【0063】
また、動作モードがオートモードの場合に、高いセキュリティー強度が求められるが、一定のセキュリティーレベルを超えていない端末との通信は拒絶するなどの処理を加えることで、更に高いセキュリティーを実現することが可能となる。
【0064】
[他の実施形態]
他の実施形態として、パーティーモードで複数の一時的なパラメータ保持方法をユーザが選択可能にすることで、時々に応じた一時性を実現することが可能になる。
【0065】
また、機器として、デジタルカメラ、プリンタを例に挙げて説明したが、本発明はこれだけに限らず、無線通信機能を有するノートパソコン(PC)、携帯端末などに適用することも可能である。
【0066】
尚、本発明は複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用しても良い。
【0067】
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行する。これによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0068】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0069】
このプログラムコードを供給するための記録媒体として、例えばフレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
【0070】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、次の場合も含まれることは言うまでもない。即ち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合である。
【0071】
更に、記録媒体から読出されたプログラムコードがコンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込む。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理により前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信装置であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定手段と、
前記他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、前記判定手段による判定に応じて選択して行う制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
通信装置であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定手段と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第1の種別であった場合、永続的通信グループとするように、他の通信装置と通信グループを構築するための通信パラメータを再使用できるように管理する管理手段と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第2の種別であった場合、前記他の通信装置と構築する通信グループを一時的な通信グループとするよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループにおける初回の通信セッションが終了した後は、当該一時的な通信グループが存在しないように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータを再使用できるように管理することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータを複数の異なる通信セッションにおいて使用できるように管理することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを、初回の通信セッションのみに使用するように制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを、初期使用のみに使用するように制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータは、通信セッションの終了に応じてクリアされることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記通信パラメータは、暗号方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵の少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求項4乃至8の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記通信パラメータはネットワーク識別子を含むことを特徴とする請求項4乃至9の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項11】
前記通信パラメータは、無線LANを形成するためのパラメータであることを特徴とする請求項4乃至10の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項12】
前記通信セッションは、通信サービスの完了により終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項13】
前記通信セッションは、前記通信装置の電源をオフする指示に応答して終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項14】
前記通信セッションは、所定時間の満了によって終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項15】
前記通信セッションは、新たに通信パラメータが設定される際に終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項16】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを消去して再使用できないようにすることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項17】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループのネットワークを構築するための通信パラメータを異なる通信パラメータで上書きすることで再使用できないようにすることを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項18】
前記判定手段よる判定に応じて、前記永続的または前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを他の通信装置と共有する共有手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項19】
セキュリティーに関する情報を他の通信装置と交換する交換手段と、
交換したセキュリティーに関する情報に基づいて、通信パラメータを設定する設定手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項20】
前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータは、ユーザ指示に応じて消去されることを特徴とする請求項1乃至19の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項21】
前記制御手段は、前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータと前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータとを異なる記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1乃至20の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項22】
通信装置の制御方法であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定工程と、
前記他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、前記判定工程における判定に応じて選択して行う制御工程と、を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項23】
通信装置の制御方法であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定工程と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第1の種別であった場合、前記他の通信装置と通信グループを構築するための通信パラメータを再使用できるように管理する管理工程と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第2の種別であった場合、前記他の通信装置と構築する通信グループを一時的な通信グループとするよう制御する制御工程と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項24】
コンピュータを請求項1乃至21の何れか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
通信装置であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定手段と、
前記他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、前記判定手段による判定に応じて選択して行う制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
通信装置であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定手段と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第1の種別であった場合、永続的通信グループとするように、他の通信装置と通信グループを構築するための通信パラメータを再使用できるように管理する管理手段と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第2の種別であった場合、前記他の通信装置と構築する通信グループを一時的な通信グループとするよう制御する制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループにおける初回の通信セッションが終了した後は、当該一時的な通信グループが存在しないように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータを再使用できるように管理することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項5】
前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータを複数の異なる通信セッションにおいて使用できるように管理することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを、初回の通信セッションのみに使用するように制御することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを、初期使用のみに使用するように制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項8】
前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータは、通信セッションの終了に応じてクリアされることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項9】
前記通信パラメータは、暗号方式、暗号鍵、認証方式、認証鍵の少なくとも何れか一つであることを特徴とする請求項4乃至8の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項10】
前記通信パラメータはネットワーク識別子を含むことを特徴とする請求項4乃至9の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項11】
前記通信パラメータは、無線LANを形成するためのパラメータであることを特徴とする請求項4乃至10の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項12】
前記通信セッションは、通信サービスの完了により終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項13】
前記通信セッションは、前記通信装置の電源をオフする指示に応答して終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項14】
前記通信セッションは、所定時間の満了によって終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項15】
前記通信セッションは、新たに通信パラメータが設定される際に終了することを特徴とする請求項8に記載の通信装置。
【請求項16】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを消去して再使用できないようにすることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項17】
前記制御手段は、前記一時的な通信グループのネットワークを構築するための通信パラメータを異なる通信パラメータで上書きすることで再使用できないようにすることを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項18】
前記判定手段よる判定に応じて、前記永続的または前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータを他の通信装置と共有する共有手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至17の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項19】
セキュリティーに関する情報を他の通信装置と交換する交換手段と、
交換したセキュリティーに関する情報に基づいて、通信パラメータを設定する設定手段とを更に有することを特徴とする請求項1乃至18の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項20】
前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータは、ユーザ指示に応じて消去されることを特徴とする請求項1乃至19の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項21】
前記制御手段は、前記永続的な通信グループを構築するための通信パラメータと前記一時的な通信グループを構築するための通信パラメータとを異なる記憶領域に記憶することを特徴とする請求項1乃至20の何れか1項に記載の通信装置。
【請求項22】
通信装置の制御方法であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定工程と、
前記他の通信装置と構築する通信グループを永続的な通信グループまたは一時的な通信グループとする制御を、前記判定工程における判定に応じて選択して行う制御工程と、を有することを特徴とする通信装置の制御方法。
【請求項23】
通信装置の制御方法であって、
他の通信装置と構築する通信グループの種別を判定する判定工程と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第1の種別であった場合、前記他の通信装置と通信グループを構築するための通信パラメータを再使用できるように管理する管理工程と、
前記他の通信装置と構築する通信グループが第2の種別であった場合、前記他の通信装置と構築する通信グループを一時的な通信グループとするよう制御する制御工程と、
を有することを特徴とする通信装置。
【請求項24】
コンピュータを請求項1乃至21の何れか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−110752(P2013−110752A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−727(P2013−727)
【出願日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【分割の表示】特願2011−127643(P2011−127643)の分割
【原出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【分割の表示】特願2011−127643(P2011−127643)の分割
【原出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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