説明

通信装置及び着信履歴の管理方法

【課題】 着信履歴メモリがフルな状態でもだれからの着信があったかをユーザが知ることを可能にする。
【解決手段】 着信時にメモリフルな状態で(S12ステップ)、着信履歴メモリに保護データではなく(S15ステップのN)、同一のものが2つ以上ある相手先データが格納されている場合(S18ステップのY)、同一のものが2つ以上ある相手先データの内最も古いデータを削除し、S11ステップで受信した発呼側の電話番号を着信履歴メモリの先頭に格納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置及び着信履歴の管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の通信装置(例えば携帯電話装置)の多くは、着信履歴を記憶する機能を有している。この着信履歴の機能は、着信がある度に発呼側の電話番号や氏名(以下、相手先情報と称す)を着信の履歴として記憶する機能である。又、携帯電話装置の機種によっては、着信後の待機状態で、ユーザの操作に基づいて着信履歴で表示した相手先の電話番号へ発呼を行うことが可能なものも存在する。
【0003】
又、着信履歴の機能を有する携帯電話装置の多くは、着信履歴に相手先情報を記憶可能な件数に制限があり、その制限数の相手先情報を着信履歴に記憶した状態で着信があると、最も古く記憶した相手先情報を消去するようになっている。
【0004】
しかしながら、このような従来の携帯電話装置では、最も古く記憶した相手先情報がユーザにとって重要な相手先の場合もあるにもかかわらず消去されてしまうといった問題が生じる。
【0005】
そこで、着信履歴に記憶されている相手先の件数が所定の数となると、着信履歴の情報をバックアップ処理装置に送信し、バックアップ処理装置に着信履歴の情報を退避させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−347988号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、バックアップ処理装置をシステム上に設けなければならず、システムを構築する為の費用が発生するといった問題が生じる。
【0007】
又、上記特許文献1記載の技術では、通信装置からバックアップ処理装置に着信履歴の情報を送信しなければならず、通信装置のユーザが通信料金を負担しなければならないといった問題も生じる。
【0008】
更に、通信装置からバックアップ処理装置に着信履歴の情報を送信する際に、通信回線の不具合等何らかの要因により情報が送信できないといった事態が生じる可能性もある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は、このような高価なシステムを設けなくとも、着信履歴からユーザにとって必要な相手先情報が削除されることを回避することを実現するものである。
請求項1記載の通信装置は、着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある通信装置であり、着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報と同一の相手先情報が前記着信履歴中に存在しなければ、前記最も古く格納した相手先情報の削除を禁止することを特徴とする。
請求項2記載の通信装置は、請求項1記載の通信装置であり、着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報と同一の相手先情報が前記着信履歴中に存在すると、前記最も古く格納した相手先情報を削除することを特徴とする。
請求項3記載の通信装置は、着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある通信装置であり、着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報と同一の相手先情報が前記着信履歴中に存在しなければ、前記最も古く格納した相手先情報の削除を禁止すると共に次に古く格納した相手先情報から古い順に相手先情報を検索し、前記着信履歴中に同一の相手先情報が存在すれものがあれば、当該相手先情報を削除することを特徴とする。
請求項4記載の通信装置は、着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある通信装置であり、着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報が削除できないように保護された情報であれば、前記保護された相手先情報の削除を禁止すると共に次に古く格納した相手先情報から古い順に保護された相手先情報を除いた相手先情報を検索し、前記着信履歴中に同一の相手先情報が存在すれものがあれば、当該相手先情報を削除することを特徴とする。
請求項5記載の通信装置は、請求項3〜4記載の通信装置であり、更に相手先情報を削除後に、着信時に受信した相手先情報を着信履歴に登録することを特徴とする。
請求項6記載の着信履歴の管理方法は、着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある着信履歴の管理方法であり、着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達しているか否か判定する第1ステップと、当該第1ステップで限界の数に達していると、前記着信履歴の古いものから順に、着信履歴中に同一の相手先情報が2以上存在する相手先情報を検索する第2ステップと、当該第2ステップで検出した相手先情報を削除する第3ステップ、のステップを有することを特徴とする。
請求項7記載の着信履歴の管理方法は、着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある着信履歴の管理方法であり、着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達しているか否か判定する第1ステップと、当該第1ステップで限界の数に達していると、前記着信履歴の古いものから順に、保護された相手先情報を除いて、着信履歴中に同一の相手先情報が2以上存在する相手先情報を検索する第2ステップと、当該第2ステップで検出した相手先情報を削除する第3ステップ、のステップを有することを特徴とする。
請求項8記載の着信履歴の管理方法は、請求項6〜7記載の着信履歴の管理方法であり更に前記第3ステップ後に、着信時に受信した相手先情報を着信履歴に登録する第4ステップを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願発明は、高価なシステムを設けなくとも、着信履歴からユーザにとって必要な相手先情報が削除されることを回避することができる。
【0011】
請求項1記載の通信装置は、着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、検索した相手先情報と同一の相手先情報が着信履歴中に存在しなければ、最も古く格納した相手先情報が削除されることを禁止するため、ユーザにとって、最も古く格納した相手先情報が必要であるのにもかかわらず削除されることを回避することができる。
【0012】
請求項2記載の通品装置は、更に、検索した相手先情報と同一の相手先情報が着信履歴中に存在すれば、最も古く格納した相手先情報が削除される為、必要な相手先情報は保持しつつ不必要な相手先情報を削除することが可能である。
【0013】
請求項3記載の通信装置は、ユーザにとって必要な相手先情報は保護しつつ不必要な相手先情報を自動的に検索して削除することが可能である。
【0014】
請求項4記載の通信装置は、相手先情報を検索する際に保護された情報は削除の対象から除外して検索する為、保護すべき相手先情報は確実に保護できると共に、不必要な相手先情報を自動的に検索して削除することが可能である。
【0015】
請求項5記載の通信装置は、更に、不要な相手先情報を削除した後に、受信した相手先情報を着信履歴に記憶するため、着信があった相手先の情報を確実に記憶することが可能である。
【0016】
請求項6記載の着信履歴の管理方法は、着信時に不必要な相手先情報を削除することが可能とする。
【0017】
請求項7記載の着信履歴の管理方法は、保護された相手先情報のように必要な相手先情報は保持しつつ不必要な相手先情報を削除することが可能とする。
【0018】
請求項8記載の着信履歴の管理方法は、更に、必要な相手先情報を着信履歴に記憶することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
次に、本発明の一実施形態に係る通信装置(携帯電話装置)について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1に示すように、携帯電話装置10は、アンテナ16と接続された通信部12を備えている。この通信部12は、後述のベースバンド部14からの信号をアンテナ16を介して基地局へ発信し、あるいはアンテナ16を介して基地局からの電波を受信する。
【0021】
また、通信部12は、ベースバンド部14と接続されている。ベースバンド部14は、CDMA処理回路18と、音声コーデック20と、を有している。ここで、CDMA処理回路18は、符号分割多元接続、スクランブル、誤り制御、タイミング検出を行う。また、音声コーデック20は、音声を圧縮(符号化)、伸張(復号化)したり、アナログとデジタルの変換を行ったり、内部の増幅回路(図示省略)により受話音量やマイクロホンの感度を変更する。
【0022】
また、ベースバンド部14には、切替回路22が接続されている。この切替回路22には、増幅回路24を介して第1スピーカ26が接続されている。この第1スピーカ26は、増幅回路24で増幅されたベースバンド部14の電気信号を音声に変換する。この第1スピーカ26は、ユーザの耳にあてて通話に使用される。
【0023】
また、切替回路22には、増幅回路28を介してマイクロホン30が接続されている。このマイクロホン30は、通話に使用され、音声を電気信号に変換する。マイクロホン30により出力された電気信号は、増幅回路28で増幅されてベースバンド部14に出力される。
【0024】
また、切替回路22には、増幅回路32を介して第2スピーカ34が接続されている。この第2スピーカ34は、増幅回路32で増幅されたベースバンド部14の電気信号を音声に変換する。この第2スピーカ34は、受話音を周囲の人にも聞かせるための拡声用のスピーカである。また、第2スピーカ34は、着信報知の鳴動も行う。なお、これらの3つの増幅回路24、28、32は、ゲインを固定しており、第1スピーカ26及び第2スピーカ34の音量やマイクロホン30の感度を変更することはできないようになっている。
【0025】
この切替回路22は、ベースバンド部14との接続を、第1スピーカ26用の増幅回路24とマイクロホン30用の増幅回路28側にするか、あるいは拡声用の第2スピーカ34用の増幅回路32とマイクロホン30用の増幅回路28側にするかを切り替える。
【0026】
また、通信部12、ベースバンド部14、切替回路22には、制御回路(制御部)36がそれぞれ接続されている。この制御回路36の制御により上述した切替回路22による切り替えが行われる。また、制御回路36によりベースバンド部14の音声コーデック20が制御され、音声コーデック20により第1スピーカ26及び第2スピーカ34の音量やマイクロホン30の感度が変更される。制御回路36には、ROM38が接続されており、ROM38に格納されているシステムプログラムに基づき各部を制御する。又、制御回路36は、図示しないバッファメモリを内蔵しており、着信時に受信した発呼側の電話番号データや、後述する「A」のデータ等を一時的に格納する機能を有している。
【0027】
また、制御回路36には、入力部44が接続されている。この入力部44は、図示していないが、テンキー、通話キー、切キー、カーソル移動等に用いられる十字キー、決定キー、クリアキー等を有している。
【0028】
RAM40には、着信履歴のデータが格納されており、例えば100件の相手先を格納することが可能である。RAM40は図2に示すような着信履歴記憶領域を有している。
図2において、「A」は、後ほど詳細に説明するが、同一の相手先を検索する際に使用されるデータであり、例えば、RAM40に6人の相手先が格納されている場合、最も過去にかかってきた相手先に「6」のデータが格納され、古い相手先から順に、5、4、3・・・と格納される。本実施例では、着信時にRAM40に100件の相手先が格納されている場合、この「A」の値が「1」である相手先から順に同一の相手先があるか否かが検索される。
【0029】
又、RAM40には、着信履歴番号が、最も新しく着信のあった相手先から順に、1、2、3・・・と格納される。又、前記「A」のデータ、着信履歴番号に対応して電話番号、氏名、着信時の日付、保護データが格納される。氏名はユーザの入力操作により格納されるものであり、電話番号は着信時に回線から受信した電話番号である。又、ユーザが氏名を入力操作により格納しなければ、電話番号データは格納されるが氏名データは格納されない。この場合、着信履歴を表示する際に氏名は表示されず電話番号が表示されることになる。一方、氏名と電話番号の両方が格納されている場合には氏名が表示される。
【0030】
次に保護データであるが、これはユーザが操作を誤って削除することを回避するために、保護するデータである。この保護データはユーザが入力操作を行うことにより、特定の相手先に保護のフラグ「1」が格納される。この保護フラグ「1」が格納されているデータはユーザが削除操作を行っても削除されることがない。
【0031】
次にディスプレイ42に表示される表示形態を説明する。図3は、ディスプレイ42に着信履歴を表示した際の表示形態を示している。
【0032】
図3において、最も新しく着信のあった相手先から順に、田中さん、山田さん、犬塚さん、と表示される。又、保護されているデータにはカギマークが表示され、図3では、山田花子さんの表示領域にカギマークが表示されている。
【0033】
次に、本実施例装置の動作について、図4を用いて説明する。図4は本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【0034】
本実施例装置は、着信時に着信履歴に100件の相手先が格納されている場合、即ち、格納可能な限界の件数分相手先が格納されている場合、最も過去に着信のあった相手先から順に、着信履歴に同じ相手先が2つ以上格納されているものを検索していき、同じ相手先が2つ以上格納されているものがあればそれを削除し、着信時に受信した新たな相手先を着信履歴の先頭に格納するものである。又、同じ相手先が2つ以上あるものを検索する際に、保護されているデータは、仮に2つ以上相手先があろうが、1つだけであろうが、削除の対象から除外するものである。
【0035】
では、以下に本実施例装置の動作について詳細に説明する。
【0036】
図4のS10ステップにおいて、制御回路36は、ベースバンド部14から着信があることを示す信号を検出すると、S11ステップへ処理を進める。
【0037】
S11ステップでは、制御回路36は、通信部12、ベースバンド部14を介して、発呼側の電話番号データを受信し、制御回路36にあるバッファメモリ(図示せず)に一時的に格納する。
【0038】
S12ステップでは、制御回路36は、RAM40がメモリフルか否か判定する、即ち、RAM40の着信履歴記憶領域に、100件分の相手先が格納されているか否か判定し、メモリフルであればS14ステップへ処理を進め、そうでなければS13ステップへ処理を進める。
【0039】
S13ステップでは、制御回路36は、上記S11ステップでバッファメモリに格納した電話番号データをRAM40の着信履歴記憶領域に格納し、処理を終了する。例えば、田中一郎さんからの着信である場合に、田中一郎さんの電話番号である「0901234567」が着信履歴番号「1」のエリアに格納される。尚、この電話番号に対応して田中一郎さんの氏名を後ほどユーザが入力操作により格納しても良いし、S13ステップの処理時に、電話帳メモリ(図示せず)に田中一郎さんの電話番号と一致する電話番号があるか否かを検索し、一致する電話番号があれば、田中一郎さんの電話番号に対応付けて電話帳メモリに格納されている田中一郎さんの氏名を読み込み、RAM40の着信履歴番号「1」の氏名エリアに格納しても良い。
【0040】
S14ステップでは、制御回路36は、制御回路36のバッファメモリ(図示せず)に格納されているデータ「A」を「1」とし、S15ステップへ処理を進める。
【0041】
S15ステップでは、制御回路36は、制御回路36のバッファメモリに格納されているデータ「A」に対応する着信履歴の「A」のデータが保護データであるか否かを判定する。例えば、バッファメモリに「A」が「1」のデータが格納されている場合に、RAM40の「A」の領域に「1」が格納されている相手先が保護データか否かを判定し、保護データであればS16ステップへ処理を進め、そうでなければ、S18ステップへ処理を進める。
【0042】
S16ステップでは、制御回路36は、バッファメモリに格納されている「A」のデータを1インクリメントし、S17ステップへ処理を進める。
【0043】
S17ステップでは、制御回路36は、バッファメモリに格納されている「A」のデータが「100」であるか否かを判定し、「100」であると判定すると処理を終了し、そうでなければ、S15ステップへ処理を戻す。
【0044】
S18ステップでは、制御回路36は、バッファメモリに格納されている「A」のデータに対応するRAM40の着信履歴の「A」のデータの相手先が、着信履歴に2以上格納されているか否かを判定し、2以上格納されていれば、S20ステップへ処理を進め、そうでなければ、S19ステップへ処理を進める。尚、このとき、着信履歴に2以上格納されていてもそのデータが保護データであればその相手先は同一相手先と判定しない。
【0045】
S19ステップでは、制御回路36は、バッファメモリの「A」を1インクリメントし、S15ステップへ処理を戻す。
【0046】
S20ステップでは、制御回路36は、S18ステップで判定した同一のものが2以上ある相手先のうち、最も過去に着信のあった相手先情報をRAM40から削除し、S11ステップでバッファメモリに一時的に格納した相手先の電話番号をRAM40の着信履歴の先頭に格納し、処理を終了する。
又、S18、S20ステップの処理を図5を用いて具体的に説明する。尚、図5はRAM40に100件の相手先が格納された場合のデータ格納形態図である。
S18ステップにおいて、バッファメモリに格納されている「A」のデータが「1」である場合、RAM40の着信履歴の「1」のデータである犬塚由香さんのデータが着信履歴番号100以外の領域にも格納されているか否かが検索される。図5に示すように、仮に着信履歴番号「99」に犬塚由香さんの電話番号が格納されていれば、犬塚由香さんの電話番号の内最も古く着信のあった番号、即ち、着信履歴番号が「100」である電話番号が削除される(S20ステップ)。続いて、着信履歴番号が「1」である領域に、S11ステップでバッファメモリに一時的に格納された電話番号が格納される。図4の場合では、着信履歴番号「100」の電話番号が消去されるため、着信履歴番号「1」の田中一郎さんは、着信履歴番号「2」の領域に格納され、同様に、2番目以降の相手先が1ずつ下にシフトして格納される。そうすると、着信履歴番号「1」の領域が空くため、この領域に、S11ステップでバッファメモリに一時的に格納された電話番号が格納される。
【0047】
このように、S15〜S17ステップを繰り返し処理することにより、RAM40の着信履歴の内古いものから順に保護データでないものがあるか否かが検索され、仮に100件全ての相手先が保護データであれば処理を終了(S17ステップのY)する。又、S18〜S19ステップを繰り返し処理することにより、RAM40の着信履歴の内古いものから順に同一の相手先が格納されているか否かが検索され、仮に同一のものが2以上ある相手先が存在すると、その相手先の内最も古いものを削除し着信時に受信した相手先の電話番号をRAM40の先頭に格納する(S20ステップ)。
【0048】
このように、本実施例では、着信履歴がフルな状態で着信があると、同一のものが2以上ある相手先のうち、最も古いものを削除し、着信時に受信した電話番号を着信履歴の先頭に格納する為、着信履歴がフルな状態でもだれからの着信があったかをユーザが知ることが可能である。
【0049】
又、保護データは削除の対象としている為、保護データは確実に保護することが可能である。
【0050】
尚、本実施例では携帯電話装置について実施したが、コードレス電話、留守番電話、ファクシミリ装置等の通信装置にも同様に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明を適用してなる実施例装置のブロック図である。
【図2】RAM40の格納形態図である。
【図3】ディスプレイ42の表示形態図である。
【図4】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図5】RAM40の格納形態図である。
【符号の説明】
【0052】
10 携帯電話装置
36 制御回路
40 ROM
44 入力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある通信装置であり、
着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報と同一の相手先情報が前記着信履歴中に存在しなければ、前記最も古く格納した相手先情報の削除を禁止することを特徴とする通信装置。
【請求項2】
請求項1記載の通信装置であり、
着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報と同一の相手先情報が前記着信履歴中に存在すると、前記最も古く格納した相手先情報を削除することを特徴とする通信装置。
【請求項3】
着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある通信装置であり、
着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報と同一の相手先情報が前記着信履歴中に存在しなければ、前記最も古く格納した相手先情報の削除を禁止すると共に次に古く格納した相手先情報から古い順に相手先情報を検索し、前記着信履歴中に同一の相手先情報が存在すれものがあれば、当該相手先情報を削除することを特徴とする通信装置。
【請求項4】
着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある通信装置であり、
着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達していると、前記着信履歴の中から最も古く格納した相手先情報を検索し、当該検索した相手先情報が削除できないように保護された情報であれば、前記保護された相手先情報の削除を禁止すると共に次に古く格納した相手先情報から古い順に保護された相手先情報を除いた相手先情報を検索し、前記着信履歴中に同一の相手先情報が存在すれものがあれば、当該相手先情報を削除することを特徴とする通信装置。
【請求項5】
請求項3〜4記載の通信装置であり、
更に相手先情報を削除後に、着信時に受信した相手先情報を着信履歴に登録することを特徴とする通信装置。
【請求項6】
着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある着信履歴の管理方法であり、
着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達しているか否か判定する第1ステップと、
当該第1ステップで限界の数に達していると、前記着信履歴の古いものから順に、着信履歴中に同一の相手先情報が2以上存在する相手先情報を検索する第2ステップと、
当該第2ステップで検出した相手先情報を削除する第3ステップ、
のステップを有する着信履歴の管理方法。
【請求項7】
着信履歴の一覧を表示可能であると共に着信履歴として格納可能な相手先情報の数に制限がある着信履歴の管理方法であり、
着信時に、既に着信履歴に格納されている相手先情報が格納可能な限界の数に達しているか否か判定する第1ステップと、
当該第1ステップで限界の数に達していると、前記着信履歴の古いものから順に、保護された相手先情報を除いて、着信履歴中に同一の相手先情報が2以上存在する相手先情報を検索する第2ステップと、
当該第2ステップで検出した相手先情報を削除する第3ステップ、
のステップを有する着信履歴の管理方法。
【請求項8】
請求項6〜7記載の着信履歴の管理方法であり、
更に前記第3ステップ後に、着信時に受信した相手先情報を着信履歴に登録する第4ステップを有することを特徴とする着信履歴の管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−288596(P2007−288596A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114645(P2006−114645)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】