説明

通帳の磁気記録機構

【課題】
通帳の仕様に係わらずデータの書込み位置精度を保障することのできる通帳の磁気記録機構を提供する。
【解決手段】
通帳の搬送路の一方側に形成した搬送基準面21に当接する通帳31の一方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第1基準通帳に貼付され、搬送方向と直交する方向に形成した横磁気ストライプを読み書きする横磁気ストライプ読み書き機構と、
通帳の搬送路の他方側に形成した幅ガイド51に当接する通帳の他方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第2基準通帳に貼付され、搬送方向と並行する方向に形成した横磁気ストライプ32を読み書きする縦磁気ストライプ読み書き機構とを備え、
前記幅ガイドは、前記第2基準通帳に貼付された縦磁気ストライプ読み書きする前記縦磁気ストライプを読み書きする磁気ヘッドと連動して前記第2基準通帳を前記搬送基準面側に押圧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通帳の磁気記録機構に係り、特に、磁気データの仕様が異なる複数の通帳を取り扱うことのできる通帳の磁気記録機構に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、銀行の統廃合が進み、仕様の異なる複数の通帳を1台現金自動預け払い機(Automatic Teller Machine)で取扱えるようにとの要求が高まっている。通帳の仕様は各銀行毎に異なり、例えば、通帳の外形が異なり、さらには通帳に印字する際の基準面あるいは磁気データを記録する際の基準面が異なる。例えば、前記基準面がある通帳では通帳の左端(左端基準)であり、他の通帳では通帳の右端(右端基準)である。
【0003】
このように仕様の異なる複数の通帳を取り扱う装置では、装置の搬送路が、例えば左基準の通帳用に設計されている場合、左基準の通帳に対しては、通帳の基準面を搬送基準面に一致させて搬送し、右基準の通帳に対しては搬送路幅を通帳幅に極力一致させて、通帳の搬送時における左右位置のバラつきを無くするような構造を採用している。
【0004】
図8,9,10,11は、従来の通帳の磁気記録機構を説明する図であり、図8は磁気記録機構の側面図、図9は横磁気ストライプ読み書き機構による読み書き動作を説明する図、図10は縦磁気ストライプ読み書き機構による読み書き動作を説明する図、図11は通帳における磁気ストライプの書き込み位置を説明する図である。
【0005】
図8に示すように、磁気記録機構10は、通帳11を吸入する挿入口12、通帳に貼付された横磁気ストライプを読書きする横磁気ストライプ読書き機構13、通帳に貼付された縦磁気ストライプを読書きする縦磁気ストライプ読書き機構14、横および縦磁気ストライプ読み書き機構13,14を実装する実装ユニット15、通帳に形成したバーコードあるいは印字部形成された画像を取込むイメージリード機構16、通帳に文字を印字する印字ヘッド部17、通帳の頁をめくる頁替え機構18を備える。
【0006】
図9は横磁気ストライプ読み書き機構13を用いて横磁気ストライプ24に対して読み書き動作する様子を示している。図において、21は搬送路の一方側に設けた搬送基準面、22は搬送基準面21側に押圧する幅ガイド、28はこの幅ガイドの移動方向を示した矢印である。23は左端基準通帳(通帳の左辺(搬送基準面21に当接する辺)を磁気ストライプの配置基準とした通帳)、24は横磁気ストライプ、25は通帳の頁を表す縦バーコード、26は横磁気ストライプ24に対して読み書きを行う横磁気ストライプ用磁気ヘッドである。また、27は横磁気ストライプ用磁気ヘッドの移動方向を示した矢印である。
【0007】
図10は縦磁気ストライプ読み書き機構14を用いて縦磁気ストライプ32に対して読み書き動作する様子を示している。31は右端基準通帳(通帳の右辺(幅ガイド22に当接する辺)を磁気ストライプの配置基準とした通帳)、32は縦磁気ストライプ、33は通帳の頁を表す横バーコード、34は縦磁気ストライプ32に対して読み書きを行う縦磁気ストライプ用磁気ヘッドである。また、35は右端基準通帳31の搬送方向を示した矢印である。 図4は左端基準通帳23及び右端基準通帳31の磁気ストライプ書込み位置を示す図である。図において、41は横磁気ストライプ用磁気ヘッド26で書込まれたビットデータである。また、43はスタートビットの規格寸法であり通帳左端からの距離で決定される。また、42は縦磁気ストライプ用磁気ヘッド34で書込まれたビットデータである。44はデータ書込み位置規格であり通帳右端からの距離で決定される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、このような通帳の磁気記録機構を用いて磁気ストライプに対してデータを読み書きする場合、通帳の磁気記録機構は、通帳の吸入を検出すると幅ガイド22を搬送基準面21側に移動して通帳を押圧する。
【0009】
例えば、左端基準通帳23を吸入した場合、幅ガイド22は左側に移動し、通帳を左側にある搬送基準面21に押し当てる。その後、横磁気ストライプ24が横磁気ストライプ読書き機構の上に搬送され、横磁気ストライプ用磁気ヘッド26が左右に移動し、横磁気ストライプ24にビットデータを読み書きする。このとき、幅ガイド22によって通帳左端が搬送基準面21に押し当てられている為、左端からのスタートビットの書込み位置精度は保障される。
【0010】
一方、右端基準通帳31を吸入した場合は、幅ガイド22が左側に移動し通帳を左側にある搬送基準面21に押し当てる。このとき、処理時間を短縮させる為、通帳を搬送させながら磁気ストライプを読書きする。しかし、ビットデータの書込み位置は実装ユニット15の取付け位置、縦磁気ストライプ読書き機構14の取付け位置、通帳の寸法に依存している。このため、幅ガイド22により右端基準通帳31を搬送基準面21側に押圧しただけでは、通帳の右端から距離44で規定されるデータ書込み位置規格は保障されない。また幅方向の規制が強すぎる場合は搬送不良を発生する。
【0011】
このように、左端基準通帳と右端基準通帳が混合した通帳を取り扱う場合、例えば右端基準通帳の通帳の右端からの書込み位置精度が必ずしも保障されないことになる。本発明はこれらの問題点に鑑みてなされたもので、通帳の仕様に係わらずデータの書込み位置精度を保障することのできる通帳の磁気記録機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記課題を解決するため、次のような手段を採用した。
【0013】
通帳の搬送路の一方側に形成した搬送基準面に当接する通帳の一方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第1基準通帳に貼付され、搬送方向と直交する方向に形成した横磁気ストライプを読み書きする横磁気ストライプ読み書き機構と、通帳の搬送路の他方側に形成した幅ガイドに当接する通帳の他方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第2基準通帳に貼付され、搬送方向と並行する方向に形成した縦磁気ストライプを読み書きする縦磁気ストライプ読み書き機構とを備え、前記幅ガイドは、前記第2基準通帳に貼付された縦磁気ストライプ読み書きする磁気ヘッドと連動して前記第2基準通帳を前記搬送基準面側に押圧する。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、以上の構成を備えるため、通帳の仕様に係わらずデータの書込み位置精度を保障することのできる通帳の磁気記録機構を提供することできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る通帳の磁気記録機構における幅ガイドの構成を説明する図である。図1に示すように、幅ガイド51と縦磁気ストライプ32を読み書きする磁気ヘッド34はブラケット52を介して結合されており、磁気ヘッド34は幅ガイド51と連動して移動する。
【0016】
図2は、幅ガイド51の部分まで通帳を吸引した状態を説明する図である。以下、図1,2を参照して、右端基準通帳31に対する読み書き精度が、幅ガイドにより、縦磁気ストライプ読み書き機構14の取付け精度に係わらず保障される点について説明する。
【0017】
前述したように、右端基準通帳の縦磁気ストライプ書込み位置精度が保障されない原因は、縦磁気ストライプ読み書き機構14が実装ユニット15に取付けられており、その取付け精度が問題であった。また、もう一つの原因として、縦磁気ストライプ32に書込む時、右端基準通帳31は、幅ガイド22により搬送基準面21方向に押付けられ、この状態で通帳を搬送しながらデータを書込んでいく。このため、通帳は幅方向の規制を受けて搬送不良が発生することがある。
【0018】
本実施形態では、縦磁気ストライプ読み書き機構14の取付け精度の問題を解決するために、磁気ヘッド34を縦磁気ストライプ読み書き機構14から切り離し、フラケット52を介して幅ガイド51に取付ける。これにより、右端基準通帳31の通帳右端に幅ガイド51が接触していれば取付け精度に影響することなくデータ書込み位置精度が安定して得られることになる。
【0019】
次に、幅方向の規制による搬送不良の問題は、右端基準通帳31を搬送基準面21に押付ける方式を止めることにより解決可能である。すなわち、前述したように右端基準通帳31の右端に幅ガイド51が接触していれば書込み精度が得られるため、図2に示すように幅方向に対する幅ガイド53の規制を弱くして、搬送基準面21と通帳との間にクリアランスを設ける。これにより搬送しながらデータを書込む方式においても搬送不良が防止され、安定した書込み位置精度を得ることができる。
【0020】
図3、4は、幅ガイドの駆動方法を説明する図であり、図3は幅ガイド51を駆動するためのソレノイドリンク機構を示す図である。図3において、71はソレノイド、72はプランジャー、73はリンク機構である。
【0021】
図4は、前記ソレノイドリンク機構を用いた幅ガイド53の駆動方法を示す図である。図において、81は第1のソレノイドリンク機構、82は第2のソレノイドリンク機構、83は幅ガイドリンク機構であり、ソレノイドリンク機構81,82はそれぞれ幅ガイドリンク機構83を介して幅ガイド53を駆動する。
【0022】
例えば、ソレノイド71を駆動してプランジャー72を左または右方向に移動させると、リンク機構73が上または下に移動する。本実施形態では、このようなソレノイドリンク機構を2個使用し、幅ガイドリンク機構83を介して幅ガイド53を左または右方向に移動させる構成としている。
【0023】
第1のソレノイドリンク機構81と第2のソレノイドリンク機構82では、それを駆動したときに幅ガイド53が左または右方向に動く移動量(ストローク)が異なる。本実施形態においては通帳を搬送基準面21に押付けたい場合には、幅ガイドの移動量が大きい方が好ましい。また、右端基準通帳31にデータを書込ませる場合には幅方向の規制を少なくするため幅ガイド53の移動量が少ない方が好ましい。そこで左端基準通帳23の横磁気ストライプ24にデータを読書きさせる時には第1のソレノイドリンク機構81を駆動し、右端基準通帳31の縦磁気ストライプ32にデータを読書きさせる場合は第2のソレノイドリンク機構82を駆動して幅ガイド53を駆動する。
【0024】
図5、6,7は、磁気ストライプの読み書き処理を説明する図であり、図5は通帳判別処理を説明する図、図6は横磁気ストライプの読み書き処理を説明する図、図7は縦磁気ストライプの読み書き処理を説明する図である。
【0025】
図5において、まず、ステップ901において、ATMの利用者は、通帳を磁気記録機構10の挿入口12に挿入して吸入させる。この時点では、ATMは利用者が右端基準通帳を吸入させたのか左端基準通帳を吸入させたのかを判別することはできない。ステップ902において、吸入した通帳をイメージリード部17まで搬送し、通帳のバーコードのイメージを読込む。ステップ903において、読み込んだバーコードを解析して、読み込んだ通帳が左端基準通帳であるか、右端基準通帳であるかを判別する。例えば、読み込んだイメージが横バーコード25であった場合は左端基準通帳であると判断し、読み込んだイメージが縦バーコード23であった場合は右端基準通帳であると判断する。
【0026】
ステップ904において、前記読み込んだ通帳の判断結果が左端基準通帳である場合にはステップ905(図6の処理)に進む。また、ステップ906において、前記読み込んだ通帳の判断結果が右端基準通帳である場合にはステップ907(図7の処理)に進む。
【0027】
ステップ908において、バーコードの有無(例えば通帳を逆向きに挿入した場合にはバーコードを検出できない)を判断し、バーコードが検出されない場合には、ステップ910において通帳を排出し、ステップ911において取引を中止する。
【0028】
バーコードが検出できる場合は、ステップ909において、リトライ回数が1回目であるか否かを判別し、1回目であれば、ステップ902に戻り、もう一度だけバーコード解析を始める。しかし、既にリトライをしている場合には、ステップ910において通帳を排出し、ステップ911において取引を中止する。
【0029】
図6は横磁気ストライプの読み書き処理を説明する図である。前記通帳判別処理により読み込んだ通帳を左端基準通帳(横磁気ストライプの通帳)として判別した場合、まず、ステップ1001において、第1のソレノイドリンク機構81を駆動し、ステップ1002において、通帳の左端基準通帳を搬送基準面に押し当てる。すなわち、図4に示すようにソレノイドリンク機構81を駆動した方がソレノイドリンク機構82を駆動した場合より幅ガイド51の移動変位量が大きくなり、これにより左端基準通帳を搬送基準面に押し当てることができる。
【0030】
ステップ1003において、搬送基準面に押し当てられた左端基準通帳は横磁気ストライプ読み書き機構13に搬送され、ここで実際に磁気ストライプの読書きが実行される。まず、ステップ1004において、横磁気ストライプリードが実行される。このとき横磁気ストライプ読み書き機構13は、左端基準通帳23に貼付してある横磁気ストライプ24と接触して左または右に移動することによってデータを読込む。
【0031】
ステップ1005において、読み取りが正常に行われたか否かを判断し、正常に行われた場合には、ステップ1007において、横磁気ストライプ24に対して書き込みを行う。ステップ1008において、書き込みが正常に行われたか否かを判断し、正常に行われた場合には、次の処理を行う。
【0032】
ステップ1005あるいはステップ1008において、処理が正常に行われなかった場合は、それぞれステップ1006あるいはステップ1009に進み、ここで、リトライ回数が1回目であるか否かを判別し、1回目であれば、ステップ1004あるいはステップ1007に戻り、もう一度だけ読み書き動作をを始める。しかし、既にリトライをしている場合には、ステップ1010において通帳を排出し、ステップ1011において取引を中止する。
【0033】
図7は縦磁気ストライプの読み書き処理を説明する図である。前記通帳判別処理により読み込んだ通帳を右端基準通帳(縦磁気ストライプの通帳)として判別した場合、まず、ステップ1101において、第2のソレノイドリンク機構82を駆動して幅ガイド22を右端基準通帳の右端に移動させる。これは、前記第2のソレノイドリンク機構82を駆動することによって実現できる。前記第2のソレノイドリンク機構82を駆動する場合は、幅ガイド53の左右の移動変位を第1のソレノイドリンク機構81を駆動する場合よりも少なくすることができる。このため、通帳に対する幅方向の規制を緩和することができ、搬送基準面21と通帳の間に前述のクリアランスを設けることができる。これにより通帳の搬送不良を防止することができる。
【0034】
ステップ1102において、縦磁気ストライプリードが実行される。このとき縦磁気ストライプ読み書き機構14は、左端基準通帳23に貼付してある縦磁気ストライプ32と接触して前後に移動することによってデータを読込む。
【0035】
ステップ1103において、読み取りが正常に行われたか否かを判断し、正常に行われた場合には、ステップ1107において、縦磁気ストライプ32に対して書き込みを行う。ステップ1108において、書き込みが正常に行われたか否かを判断し、正常に行われた場合には、次の処理を行う。
【0036】
ステップ1103あるいはステップ1107において、処理が正常に行われなかった場合は、それぞれステップ1104あるいはステップ1109に進み、ここで、リトライ回数が1回目であるか否かを判別し、1回目であれば、ステップ1102あるいはステップ1107に戻り、もう一度だけ読み書き動作をを始める。しかし、既にリトライをしている場合には、ステップ1105において通帳を排出し、ステップ1106において取引を中止する。
【0037】
以上説明したように、本実施形態によれば、幅ガイド51と磁気ヘッド34をブラケット52を介して結合する。このため磁気ヘッド34を取付けた幅ガイド51を、右端基準通帳31側に押圧して、右端基準通帳31の右端と幅ガイド51を接触させるのみで、書込み精度を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態に係る通帳の磁気記録機構における幅ガイドの構成を説明する図である。
【図2】幅ガイド51の部分まで通帳を吸引した状態を説明する図である。
【図3】幅ガイド51を駆動するためのソレノイドリンク機構を示す図である。
【図4】前記ソレノイドリンク機構を用いた幅ガイド53の駆動方法を示す図である。
【図5】通帳判別処理を説明する図である。
【図6】横磁気ストライプの読み書き処理を説明する図である。
【図7】縦磁気ストライプの読み書き処理を説明する図である。
【図8】磁気記録機構の側面図である。
【図9】横磁気ストライプ読み書き機構による読み書き動作を説明する図である。
【図10】縦磁気ストライプ読み書き機構による読み書き動作を説明する図である。
【図11】通帳における磁気ストライプの書き込み位置を説明する図である。
【符号の説明】
【0039】
11 通帳
12 挿入口
13 横磁気ストライプ読み書き機構
14 縦磁気ストライプ読み書き機構
15 実装ユニット
16 イメージリード機構
18 頁替え機構
21 搬送基準面
22 幅ガイド
23 左端基準通帳
24 横磁気ストライプ
25 縦バーコード
26 横磁気ストライプ用磁気ヘッド
27 横磁気ストライプ用磁気ヘッドの移動方向
28 幅ガイドの移動方向
31 右端基準通帳
32 縦磁気ストライプ
33 横バーコード
34 縦磁気ストライプ用磁気ヘッド
35 通帳の搬送方向
41,42 ビットデータ
43 スタートビット
44 データ書き込み位置規格
51 幅ガイド
52 ブラケット
71 ソレノイド
72 プランジャー
73 リンク
81 第1のソレノイドリンク機構
82 第2のソレノイドリンク機構
83 幅ガイドリンク機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通帳の搬送路の一方側に形成した搬送基準面に当接する通帳の一方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第1基準通帳に貼付され、搬送方向と直交する方向に形成した横磁気ストライプを読み書きする横磁気ストライプ読み書き機構と、
通帳の搬送路の他方側に形成した幅ガイドに当接する通帳の他方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第2基準通帳に貼付され、搬送方向と並行する方向に形成した縦磁気ストライプを読み書きする縦磁気ストライプ読み書き機構とを備え、
前記幅ガイドは、前記第2基準通帳に貼付された縦磁気ストライプ読み書きする磁気ヘッドと連動して前記第2基準通帳を前記搬送基準面側に押圧することを特徴とする通帳の磁気記録機構。
【請求項2】
通帳の搬送路の一方側に形成した搬送基準面に当接する通帳の一方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第1基準通帳に貼付され、搬送方向と直交する方向に形成した横磁気ストライプを読み書きする横磁気ストライプ読み書き機構と、
通帳の搬送路の他方側に形成した幅ガイドに当接する通帳の他方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第2基準通帳に貼付され、搬送方向と並行する方向に形成した縦磁気ストライプを読み書きする縦磁気ストライプ読み書き機構と、
通帳に形成したバーコードの情報を読み取り、搬送路に挿入された通帳が第1基準通帳であるか第2基準通帳であるかを判別するイメージリード機構を備え、
前記幅ガイドは、前記第2基準通帳に貼付された縦磁気ストライプ読み書きする前記縦磁気ストライプを読み書きする磁気ヘッドと連動するように構成され、前記イメージリード機構が搬送路に挿入された通帳が第2基準通帳であると判別したとき、前記第2基準通帳を、前記搬送基準面に前記通帳の一方の辺が当接する寸前の位置まで前記搬送基準面側に押圧することを特徴とする通帳の磁気記録機構。
【請求項3】
通帳の搬送路の一方側に形成した搬送基準面に当接する通帳の一方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第1基準通帳に貼付され、搬送方向と直交する方向に形成した横磁気ストライプを読み書きする横磁気ストライプ読み書き機構と、
通帳の搬送路の他方側に形成した幅ガイドに当接する通帳の他方の辺を磁気ストライプの配置基準とした第2基準通帳に貼付され、搬送方向と並行する方向に形成した縦磁気ストライプを読み書きする縦磁気ストライプ読み書き機構と、
通帳に形成したバーコードの情報を読み取り、搬送路に挿入された通帳が第1基準通帳であるか第2基準通帳であるかを判別するイメージリード機構を備え、
前記幅ガイドは、前記第2基準通帳に貼付された縦磁気ストライプ読み書きする前記縦磁気ストライプを読み書きする磁気ヘッドと連動するように構成され、前記イメージリード機構が搬送路に挿入された通帳が第1基準通帳であると判別したとき、前記第1基準通帳を、前記搬送基準面に前記通帳の一方の辺が当接するまで前記搬送基準面側に押圧することを特徴とする通帳の磁気記録機構。
【請求項4】
請求項2に記載した通帳の磁気記録機構において、
第2基準通帳を、前記搬送基準面に前記通帳の一方の辺が当接する寸前の位置まで押圧する機構を備え、該機構は第1基準通帳を押圧する機構に比して短ストロークであることを特徴とする通帳の磁気記録機構。
【請求項5】
請求項3に記載した通帳の磁気記録機構において、
第1基準通帳を、前記搬送基準面に前記通帳の一方の辺が当接する寸前の位置まで押圧する機構を備え、該機構は第2基準通帳を押圧する機構に比して長ストロークであることを特徴とする通帳の磁気記録機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−122497(P2007−122497A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−315020(P2005−315020)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】