説明

通帳良否判定装置

【課題】通帳媒体自体の不具合を、その場で容易に発見できる通帳良否判定装置を提供することを目的とする。
【解決手段】磁気ストライプ読取部8と、画像取込部9と、これらを制御可能な制御部6とを有し、制御部6による制御により、セットされた通帳に対して、磁気ストライプ読取部8により読取った当該通帳の磁気ストライプに異常があるか否かの判定と、画像取込部9により取込んだ当該通帳の印字に異常があるか否かの判定とを行うことにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通帳良否判定装置に関し、特に、通帳媒体自体の不具合を、その場で容易に発見できる通帳良否判定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現金自動機にて通帳に取引内容を印字(通帳記入)するために、通帳挿入口に通帳を挿入するが、「この通帳はお取扱できません」、「ページが正しくありません」などというメッセージと共に、通帳がリジェクトしてしまう事例がよくある。この通帳リジェクトの原因は、通帳部の問題(ハード要因)もあるが、通帳自体に問題(媒体要因)がある事例も少なくない。
【0003】
特許文献1には、通帳に印刷されているバーコードを読取り、通帳の種類を判別する方式が記載されている。
【特許文献1】特開05−282347号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、そのような障害時には、保守員は駆けつけたが「エンドユーザは既に立ち去った後」の場合が多く、通帳リジェクトが発生した時の通帳を保守員が確認し、ハード要因なのか/媒体要因なのかを正確に切り分けることはできず、推定で清掃を実施したり、部品交換を行い、通帳リジェクト障害が再発することも多く、保守性が悪かった。
【0005】
一方、特許文献1に記載の発明は、バーコードを読取り、通帳の種類を判別する方式のみが記載されている。
【0006】
上記課題に鑑みて、本発明は、通帳媒体自体の不具合を、その場で容易に発見できる通帳良否判定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、磁気ストライプ読取部と、画像取込部と、これらを制御可能な制御部とを有し、前記制御部による制御により、セットされた通帳に対して、前記磁気ストライプ読取部により読取った当該通帳の磁気ストライプに異常があるか否かの判定と、前記画像取込部により取込んだ当該通帳の印字に異常があるか否かの判定とを行うことにより通帳の不具合を検出可能なことを特徴とする。さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記セットされた通帳に対して、同じ金融機関の形式の通帳であるか否かの判定を、前記磁気ストライプ読取部により読取った通帳の磁気情報及び前記画像取込部により取込んだ通帳のバーコード情報が同じ金融機関の形式であるか否かで判定することにより行なった後に、前記磁気ストライプに異常があるか否かの判定及び前記印字に異常があるか否かの判定を行うことを特徴とする。
【0008】
さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記磁気ストライプの異常の判定は、ジッタ異常及びアジマス異常を検出することにより行うことを特徴とする。さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記ジッタ異常は、文字の磁気情報の強さが所定値以上であるか否かで判定することを特徴とする。さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記アジマス異常は、通帳に対して前記磁気ストライプ検出部の磁気ヘッドを、あらかじめ定めた角度範囲について、あらかじめ定めた角度ずつ斜めにずらしてセットしていき磁気情報が正常に読取れるか否かで判定することを特徴とする。
【0009】
さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記印字に異常があるか否かの判定は、印字が薄いか否か及び印字が裏写りしていないか否かの判定を行うことを特徴とする通帳良否判定装置。さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記印字が薄いか否かの判定は、前記画像取込部の画像感度をあらかじめ定めた範囲、あらかじめ定めた段階ずつ上げていき、印字情報を認識できるようになったか否かの判定により行うことを特徴とする。さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記印字が裏写りしていないか否かの判定は、前記画像取込部の画像感度をあらかじめ定めた範囲、あらかじめ定めた段階ずつ下げていき、印字情報は変わったか否かの判定により行うことを特徴とする。さらに本発明の通帳良否判定装置は、前記印字に異常があるか否かの判定には、斜め印字か否かの判定又は行飛びか否かの判定が含まれることを特徴とする。さらに本発明の通帳良否判定装置は、解析結果表示画面を有し、前記判定結果を、前記解析結果表示画面に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通帳良否判定装置において、通帳媒体自体の不具合を、その場で容易に発見することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0012】
図1は、本発明の通帳良否判定装置の外観図の一例を示す図である。通帳良否判定装置1は、通帳5を、通帳挿入口4に挿入し、必要に応じ操作ボタン3を操作し、解析結果表示画面2にその結果を示すものである。なお、解析結果は、音などで示すことも可能である。
【0013】
図2は、本発明の通帳良否判定装置の一実施形態を示すハード構成図である。通帳良否判定装置1は、解析結果表示画面2、操作ボタン3、通帳搬送部7、MS8、CCD9、電源10、制御部6を有する。そして、解析結果表示画面2と、操作ボタン3と、通帳搬送部7と、磁気ストライプ読取部となるMS8と、画像取込部となるCCD9と、電源10は、それぞれ、制御部6と接続されている。そして、LCD等の解析結果表示画面2による表示、操作ボタン3による操作、通帳搬送部7による通帳の搬送、MS8による磁気ストライプのリード、CCD9による通帳の読取、電源10のそれぞれの制御は、制御部6によって制御が行われる。当該制御部6による制御は以下に示される通りである。
【0014】
図3は、本発明の通帳良否判定装置の一実施形態である全体のフローチャートである。まず、現金自動機にて通帳リジェクト発生すると(S100)、次に、行員等は、エンドユーザから通帳を借用し、通帳良否判定装置にセットする(S101)。そして、これ以降が本通帳良否判定装置1による制御となる。
【0015】
まず、他行通帳調査を行う(S102)。すなわち、同じ金融機関の形式の通帳であるかどうかを調査する。そして、他行通帳であるか否かを判定し(S103)、他行通帳である場合は、次の調査をせず終了(S107)となり、他行通帳でない場合は、ジッタ・アジマス調査を行う(S104)。ジッタ・アジマス異常があるか否かを判定し(S105)、ジッタ・アジマス異常がある場合は、次の調査をせず終了(S107)となり、ジッタ・アジマス異常がない場合は、印字調査を行い(S106)終了(S107)となる。
【0016】
図4は、図3における「他行通帳調査(S102)」の内容を示すフローチャートである。磁気情報を読取り、自行の磁気情報かどうか比較し、他行通帳でないか判定する。また、CCDによりバーコードを読取り、バーコードの種類・パターンを自行のものと比較し、他行通帳でないか判定する。まず、磁気ストライプリード(S202)を行い、磁気情報は自行か否かを判定する(S203)。磁気情報が自行であると判定した場合は終了(S207)となり、自行でないと判定した場合は、通帳バーコード画像読込み(S204)を行う。そして、他行通帳か否かを判定する(S205)。そして、他行通帳でないと判定した場合は終了(S207)となり、他行通帳であると判定した場合は、「この通帳は他行通帳です」との表示を解析結果表示画面2に行い(S206)終了(S207)となる。
【0017】
図5は、図3における「ジッタ・アジマス調査(S104)」の内容を示すフローチャートである。まず、磁気ストライプリードを行い(S302)、磁気なしか否を判定する(S303)。そして、磁気なしと判定した場合は、「この通帳は磁気なしです」との表示を解析結果表示画面2に行い(S304)終了(S309)となる。一方、磁気なしでないと判定した場合は、ジッタ異常か否かを判定する(S306)。そして、ジッタ異常と判定した場合は、「この通帳は磁気異常です」との表示を解析結果表示画面2に行い(S306)終了(S309)となる。一方、ジッタ異常でないと判定した場合は、アジマス異常かを判定する(S307)。そして、アジマス異常と判定した場合は、「この通帳は磁気書込み不良です」との表示を解析結果表示画面2に行い(S308)終了(S309)となる。一方、アジマス異常でないと判定した場合はそのまま終了(S309)となる。
【0018】
ここで、ジッタ異常の判定とは、通帳の磁気書込み密度が異常かどうかの判定であり、アジマス異常の判定とは、通帳の磁気書込み角度が異常かどうかの判定である。
【0019】
図6は、図3における「印字調査(S106)」の内容を示すフローチャートである。
まず、印字画像読込みを行い(S402)、印字位置と磁気情報は一致するか否かを判定する(S403)。そして、一致すると判定した場合は、「この通帳は問題ありません」との表示を解析結果表示画面2に行い(S404)終了(S414)となる。一方、一致しないと判定した場合は、印字が薄いか否かの判定をする(S405)。そして、印字が薄いと判定した場合は、「この通帳は印字が薄いです」との表示を解析結果表示画面2に行い(S406)終了(S414)となる。一方、印字が薄くないと判定した場合は、裏写りか否かの判定をする(S407)。そして、裏写があると判定した場合は、「この通帳は裏写りしています」との表示を解析結果表示画面2に行い(S408)終了(S414)となる。
一方、裏写りがないと判定した場合は、斜め印字か否かの判定をする(S409)。そして、斜め印字と判定した場合は、「この通帳は斜め印字です」との表示を解析結果表示画面2に行い(S410)終了(S414)となる。一方、斜め印字でないと判定した場合は、行飛びか否かの判定をする(S411)。そして、行飛びと判定した場合は、「この通帳は行飛びです」との表示を解析結果表示画面2に行い(S412)終了(S414)となる。
一方、行飛びでないと判定した場合は、「この通帳はゴミ付着または汚れています」との表示を解析結果表示画面2に行い(S413)終了(S414)となる。
【0020】
図7は、図4における「a 他行通帳か(S205)」の内容を示すフローチャートである。まず、バーコード情報読取り(S502)、バーコードの種類・パターンを自行のものと比較し、他行通帳か否かを判定する(S503)。そして、自行のものでないと判定した場合は、「銀行フラグ:a0(バーコード異常)」(S504)とし、自行のものであると判定した場合は、「銀行フラグ:a1(正常)」(S505)としてそれぞれ終了(S506)する。
【0021】
図8は、図5における「b 磁気なしか(S303)」の内容を示すフローチャートである。まず、MS磁気リードすなわち磁気ストライプのリードをし(S602)、磁気レベルゼロか否かを判定する(S603)。そして、磁気レベルがゼロでない判定した場合は、「磁気レベルフラグ:b1(正常)」(S604)とし、磁気レベルがゼロと判定した場合は、「磁気レベルフラグ:b0(磁気なし)」(S605)としてそれぞれ終了(S606)する。
【0022】
図9は、図5における「c ジッタ異常か(S305)」の内容を示すフローチャートである。読取った磁気情報により、磁気の1文字間隔や磁気の強さを自行のパターンと比較し、ジッタ異常(磁気消え)でないか判定する。本フローチャートでは、1文字の磁気情報の強さが所定値以上であるか否かで判定している(S702)。1文字の磁気情報の強さが所定値以上でない場合は、「磁気レベルフラグ:b2(ジッタ異常)」として終了(S705)する。一方、1文字の磁気情報の強さが所定値以上である場合は、「磁気レベルフラグ:b1(正常)」として(S704)終了(S705)する。
【0023】
図10は、図5における「d アジマス異常か(S307)」の内容を示すフローチャートである。アジマス異常は、磁気ヘッドを斜めにセットし、磁気情報を読取り、磁気が正常に読取れた場合には、アジマス異常と判定することで調べることができる。まず、磁気ヘッドが標準(0度)において、磁気ヘッドは磁気情報は読めるか(認識できるか)否かを判定する(S802)。磁気情報が読める場合は、「磁気レベルフラグ:b1(正常)」とし(S803)、終了する(S804)。一方、磁気情報を読めないと判定する場合は、磁気ヘッドを標準より、0.2度右斜めにセットする(S805)。次に、磁気ヘッドは右+2度超か否かを判定する(S806)。右+2度超の場合はS811へ行き、右+2度超でない場合は、磁気情報は読めるか(認識できるか)否かを判定する(S807)。磁気情報を読めないと判定する場合は、磁気ヘッドを+0.2度右斜めにセットし(S808)、S806へ戻る。一方、磁気情報を読めると判定する場合は、「磁気レベルフラグ:b3(アジマス異常)」とし(S809)、終了する(S810)。S811では、磁気ヘッドを標準より、0.2度左斜めにセットする。そして、磁気ヘッドは左+2度超か否かを判定する(S812)。左+2度超の場合は、「磁気レベルフラグ:b1(正常)」とし(S813)、終了(S817)する。一方、左+2度超でない場合は、磁気情報を読めるか(認識できるか)否かを判定する(S814)。磁気情報を認識できると判定した場合は、磁気ヘッドを+0.2度左斜めにセットし(S815)、S812へ戻る。一方、磁気情報が読めると判定した場合は、「磁気レベルフラグ:b3(アジマス異常)」として(S816)終了(S817)する。
【0024】
S807とS814において、磁気情報が読めるか否かの判定には、まず磁気ヘッドが磁気情報を読み取る必要がある。ここで、磁気ヘッドが磁気情報を読み取る読取方法は次の2通りがあげられる。まず1つが、磁気ヘッドを横に移動させながら0.2度ずつ傾けていく方法である。つまり、ある角度で一定量移動しながら読取を行い、読み取れない場合、+0.2度斜めにセットし(S808、S815)、またさらに一定量移動しながら読取を繰り返す方法である。そして、最後尾が一番傾きが大きく(最大2度)なる。これにより、磁気情報の読取を1回(もしくは左右1回ずつの計2回以内)の横移動で行えるため全体の読取時間を短縮する効果を有する。2つ目が、磁気ヘッドの傾きを決めたら、固定したまま、全体の読取を行い、読み取れない場合、+0.2度斜めにセットし(S808、S815)、全体の読取を再び繰り返す方法である。この場合、時間はかかるが全体を読み込むためより正確に磁気情報の傾きの検出が可能となる。
【0025】
このように、アジマス異常は、通帳に対して磁気ヘッドをあらかじめ定めた角度範囲について、あらかじめ定めた角度ずつ斜めにずらしてセットしていくことで、検出することが可能となる。なお、図10における0.2度や2度は一例であり、状況に応じて適切な角度が選択される。
【0026】
図11は、図6における「e 印字が薄いか(S405)」の内容を示すフローチャートである。CCD感度を裏写りしない程度に上げて、画像を取込み、印字が読取れた場合、印字薄と判定する。まず、画像感度を標準より、0.5段階上げる(S902)。次に、画像感度は+3段階超か否かを判定する(S903)。画像感度は+3段階超である場合は、「印字レベルフラグ:c1(正常)」とし(S904)終了する(S908)。一方、画像感度は+3段階超でない場合は、印字情報を認識できるようになったか否かを判定する(S905)。印字情報を認識できるようになっていないと判定した場合は、画像感度を0.5段階上げ(S906)、S903へもどる。一方、印字情報を認識できるようになったと判定した場合は「印字レベルフラグ:c2(印字薄い)」として(S907)終了する(S908)。
【0027】
このように、CCD9の画像感度をあらかじめ定めた範囲について、あらかじめ定めた段階ずつ上げていくことで、印字が薄いか否かを判定することが可能となる。
【0028】
図12は、図6における「f 裏写りか(S407)」の内容を示すフローチャートである。CCD感度を普通の印字が消えない程度の感度下げて、画像を取込み、印字情報が変わった場合、裏写りと判定する。まず、画像感度を標準より、0.5段階下げる(S1002)。次に画像感度は−3段階超か否かを判定する(S1003)。そして、画像感度は−3段階超である場合は、「印字レベルフラグ:c1(正常)」とし(S1004)、終了する(S1008)。一方、画像感度は−3段階超でない場合は、印字情報は変わったか否かを判定する(S1005)。印字情報が変わってないと判定した場合は、画像感度を0.5段階下げ(S1006)、S1003に戻る。一方、印字情報は変わったと判定した場合は「印字レベルフラグ:c3(裏写り)」として(S1007)終了する(S1008)。
【0029】
このように、CCD9の画像感度をあらかじめ定めた範囲について、あらかじめ定めた段階ずつ下げていくことで、裏写りか否かを判定することが可能となる。
【0030】
図13は、図6における「g 斜め印字か(S409)」の内容を示すフローチャートである。CCD画像を取込み、印字状態が自行の規定よりも斜めになっていないか判定する。まず、通帳全体の画像を取込む(S1102)。次に、印字状態は斜めか否かを判定する(S1103)。印字状態が斜めでないと判定した場合、「印字レベル:c1(正常)」として(S1104)終了する(S1106)。一方、印字状態が斜めであると判定した場合、「印字レベル:c4(斜め)」として(S1105)終了する(S1106)。
【0031】
図14は、図6における「h 行飛びか(S411)」の内容を示すフローチャートである。CCD画像を取込み、印字位置が自行の規定よりもズレていないか判定する。まず、通帳全体の画像を取込む(S1202)。次に、印字位置は行飛びか否かを判定する(S1202)。印字位置が行飛びでないと判定した場合、「印字レベル:c1(正常)」として(S1204)終了する(S1206)。一方、印字位置が行飛びであると判定した場合は、「印字レベル:c5(行飛び)」として終了する(S1206)。
【0032】
図15は、各フラグの一例を示す図表である。各フラグだけでなく、その状態を解析結果表示画面2に表示することで、その原因がわかることができる。
【0033】
以上のように本発明は、例えば、「この通帳はお取扱できません、という音声と共に、通帳が戻ってきてしまう」と、エンドユーザから申告があった場合、行員はリジェクトが発生した通帳をエンドユーザから一時的に借用し、その場で通帳良否判定装置を使って、通帳の良否を確認する。その結果、通帳自体が悪かった場合、通帳を再発行することによって、再発を防止し、通帳リジェクト発生を低減する。また、通帳に問題がなかった場合、障害コールし、保守員を呼んで、ハード調査を実施する。通帳は問題ないと判っているので、対策時間が短くて済むこととなる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の通帳良否判定装置の外観図の一例を示す図である。
【図2】本発明の通帳良否判定装置の一実施形態を示すハード構成図である。
【図3】本発明の通帳良否判定装置の一実施形態である全体のフローチャートである。
【図4】図3における「他行通帳調査」の内容を示すフローチャートである。
【図5】図3における「ジッタ・アジマス調査」の内容を示すフローチャートである。
【図6】図3における「印字調査」の内容を示すフローチャートである。
【図7】図4における「a 他行通帳か」の内容を示すフローチャートである。
【図8】図5における「b 磁気なしか」の内容を示すフローチャートである。
【図9】図5における「c ジッタ異常か」の内容を示すフローチャートである。
【図10】図5における「d アジマス異常か」の内容を示すフローチャートである。
【図11】図6における「e 印字が薄いか」の内容を示すフローチャートである。
【図12】図6における「f 裏写りか」の内容を示すフローチャートである。
【図13】図6における「g 斜め印字か」の内容を示すフローチャートである。
【図14】図6における「h 行飛びか」の内容を示すフローチャートである。
【図15】各フラグの一例を示す図表である。
【符号の説明】
【0035】
1 通帳良否判定装置
2 解析結果表示画面
3 操作ボタン
4 通帳挿入口
5 通帳
6 制御部
7 通帳搬送部
8 MS
9 CCD
10 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気ストライプ読取部と、画像取込部と、これらを制御可能な制御部とを有し、
前記制御部による制御により、セットされた通帳に対して、前記磁気ストライプ読取部により読取った当該通帳の磁気ストライプに異常があるか否かの判定と、前記画像取込部により取込んだ当該通帳の印字に異常があるか否かの判定とを行うことにより通帳の不具合を検出可能なことを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の通帳良否判定装置において、
前記セットされた通帳に対して、同じ金融機関の形式の通帳であるか否かの判定を、前記磁気ストライプ読取部により読取った通帳の磁気情報及び前記画像取込部により取込んだ通帳のバーコード情報が同じ金融機関の形式であるか否かで判定することにより行なった後に、前記磁気ストライプに異常があるか否かの判定及び前記印字に異常があるか否かの判定を行うことを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の通帳良否判定装置において、
前記磁気ストライプの異常の判定は、ジッタ異常及びアジマス異常を検出することにより行うことを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項4】
請求項3に記載の通帳良否判定装置において、
前記ジッタ異常は、文字の磁気情報の強さが所定値以上であるか否かで判定することを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項5】
請求項3又は請求項4に記載の通帳良否判定装置において、
前記アジマス異常は、通帳に対して前記磁気ストライプ検出部の磁気ヘッドを、あらかじめ定めた角度範囲について、あらかじめ定めた角度ずつ斜めにずらしてセットしていき磁気情報が正常に読取れるか否かで判定することを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の通帳良否判定装置において、
前記印字に異常があるか否かの判定は、印字が薄いか否か及び印字が裏写りしていないか否かの判定を行うことを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項7】
請求項6に記載の通帳良否判定装置において、
前記印字が薄いか否かの判定は、前記画像取込部の画像感度をあらかじめ定めた範囲、あらかじめ定めた段階ずつ上げていき、印字情報を認識できるようになったか否かの判定により行うことを特徴とする通帳良否判定装置。となる。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の通帳良否判定装置において、
前記印字が裏写りしていないか否かの判定は、前記画像取込部の画像感度をあらかじめ定めた範囲、あらかじめ定めた段階ずつ下げていき、印字情報は変わったか否かの判定により行うことを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項9】
請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の通帳良否判定装置において、
前記印字に異常があるか否かの判定には、斜め印字か否かの判定又は行飛びか否かの判定が含まれることを特徴とする通帳良否判定装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の通帳良否判定装置において、
解析結果表示画面を有し、前記判定結果を、前記解析結果表示画面に表示することを特徴とする通帳良否判定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−176092(P2009−176092A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−14593(P2008−14593)
【出願日】平成20年1月25日(2008.1.25)
【出願人】(000233491)日立電子サービス株式会社 (394)
【Fターム(参考)】