説明

通常動作中における電子写真プリンタトナー電荷測定

【課題】画像形成装置において、通常の動作中にトナーの絶対電荷対質量比を監視する。
【解決手段】画像形成装置においてトナーの絶対電荷対質量比をモニタリングする方法は、光導体層の誘電体長さを取得し、前記光導体層の表面に電荷潜像を形成し、前記光導体層の表面の前記電荷潜像の第1の表面電位を測定し、前記電荷潜像をトナーにより現像して光導体層にトナー画像を形成し、前記光導体層の前記トナー画像の表面の第2の表面電位を測定し、前記光導体層の前記トナー画像を形成する前記トナーの単位面積当たりの質量を測定し、前記光導体層の前記誘電体長さ、前記第1の表面電位、前記第2の表面電位および前記光導体層の前記トナー画像を形成する前記トナーの単位面積当たりの前記質量に基づいて、前記トナーの絶対電荷対質量比を求め、前記トナーの前記電荷対質量比が第1の所定の範囲外の場合には、ユーザに警告を出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、画像形成装置において、トナーの絶対電荷対質量比および光導体の光導体層の誘電体長さを測定することに係る。
【背景技術】
【0002】
電子写真画像形成装置において、画像は、静電パターンとして、シリンダやベルト等の表面に、その外側表面にコートされた光導体材料により形成される。静電電荷が、光導体層の表面に堆積する。光源が、形成される画像に従って、光導体層表面に向けられる。光源が表面に当たった場所に、表面の静電電荷が、表面のその点で受けた光に従って放出されて、形成される画像の少なくとも一部に対応する静電電荷パターンまたは静電潜像が残る。光導体層表面が、電荷を帯びたトナー粒子と接触する。帯電トナー粒子は、静電的に帯電している光導体層の領域に引き付けられる、またはそこから反発する。
【0003】
トナーは、光導体層の領域で集まって、トナー粒子がその領域に引き付けられなくなるまで、任意の位置で静電電位を無効なものとする。従って、光導体層の表面の任意の特定の点のトナー粒子の密度または濃度は、光導体層の電荷に比例する。
【0004】
トナーは、後に、光導体層から、受像媒体、例えば、紙やプラスチック基材等に転写される。すると、トナー画像は、受像媒体に、例えば、媒体のトナーを加熱して、トナー粒子を媒体に、熱と圧力の組み合わせにより溶融することにより、定着する。
【0005】
光導体層の表面の任意の部分に引き付けられたトナーの量は、光導体層の表面電荷およびトナー粒子の電荷に比例するため、トナー粒子の電荷対質量比は、光導体層に貼り付くトナーの密度に影響する。トナーの単位質量当たりの電荷の量が多い場合には、光導体層表面の電荷は、僅かな量のトナーでバランスが保たれる。トナーの単位質量当たりの電荷が少ない場合には、光導体層の電荷とのバランスをとるために、大量のトナーが必要となる。従って、形成された画像のコントラストは、トナー粒子の電荷対質量比に依存する。トナー粒子電荷対質量比の絶対値を正確にコントロールするには、形成された画像の高い画像品質(以下、IQという)を維持することが必須である。
【0006】
一定した電荷対質量比を有するトナーを製造することにあらゆる努力が払われている。しかしながら、この比は、トナー粒子の製造プロセスの変化、保管中と使用中の両方においてトナー粒子を囲む雰囲気の湿度および温度の変化、光またはその他形態の放射線への露光、トナー粒子と電荷をやりとりする表面のトナー粒子との接触、トナー粒子のエージングおよびトナー粒子を攪拌、混合または移動するプロセスをはじめとする数多くの理由から変わることがある。
【0007】
相対的な電荷対質量比がどのようにして経時により変わるかを測定し、相違のためにデバイスを調整し、一定した相対的な電荷対質量比を維持しようとするシステムは公知である。Knappによる米国特許第5,212,522号明細書には、一定した相対的な電荷対質量値を維持しようする方法が教示されている。このシステムには、単位面積当たり既知の電荷を光導体に配置することが開示されている。トナーにより画像を現像する前後の光導体シリンダの静電電荷電位を測定する。2つの電位間の差を用いて、トナーの単位面積当たりの相対的な電荷を計算する。トナーの単位面積当たりの質量は、例えば、光導体のトナーからの反射光を測定する光学濃度計、既知の光導体面積からその表面に引き付けられたトナー粒子を有するピエゾデバイスの周波数偏位により、またはトナー層を通して露光された光導体の電圧放電速度を測定することにより、判断することができる。これらの情報の断片を用いて、トナーの単位質量当たりの相対的な電荷が判断される。システムは様々な工程により、IQを維持するために、相対的な電荷対質量比における変化を補正する。しかしながら、トナーによる現像前後の表面電圧測定は、光導体層の状態に依存するため、この特許に開示された方法は制限される。光導体層特性は、例えば、エージングや摩耗により、経時で、変容、変化する恐れがある。光導体層の物理特性のかかる変化は、Knappに開示されたようなシステムにより判断された計算された相対的な電荷対質量比の値に影響を与えるであろう。さらに、計算された相対的な電荷対質量比は、トナー粒子自体の特性に悪影響を与えるであろう。例えば、トナー粒子の直径は、計算された相対的な電荷対質量比に影響を与えるであろう。
【0008】
これらおよびその他の欠陥は、Knappに開示されたシステムが、トナーの相対的な電荷対質量比の変化は補正することができるであろうが、光導体層およびトナー粒子自体の特定の変化は補正することができないであろうことを意味している。光導体層およびトナーの変化はまた、相対的な電荷対質量比の存在しない変化を補正したり、誤った量補正するようシステムを欺く恐れがある。Knapp等のシステムは、トナー粒子の電荷対質量比の絶対値を計算しないため、これらのシステムだと、絶対電荷対質量比が、補正がもはや不可能な点に達したか判断することができない。絶対電荷対質量比が、高すぎるか、低すぎるかして、補正がもはや無効であるためである。画像形成装置は、乏しいIQの画像を形成することとなり、ユーザに、トナー粒子の電荷対質量比に基づいた画像形成装置の問題を示さないということである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第5,212,522号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記を考慮すると、画像形成装置において、通常の動作中に、絶対電荷対質量比を測定するシステムおよび方法を開発すると有利である。さらに、概して、光導体層および光導体の状態を測定するシステムおよび方法を提供すると有利である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示内容によるシステムおよび方法は、画像形成装置において、通常の操作中に、トナーの電荷対質量比の絶対測定値を判断するやり方を提供するものである。
【0012】
本開示内容によるシステムおよび方法は、画像形成装置の通常の動作中、光導体の光導体層の誘電体厚さを測定するやり方を提供するものである。
【0013】
本開示内容によるシステムおよび方法は、画像形成装置において、通常の動作中、絶対電荷対質量比を計算するとき、トナー粒子のサイズおよび誘電率を補正するものである。
【0014】
本開示内容によるシステムおよび方法は、画像形成装置において絶対電荷対質量比の測定に基づいて、機械のIQ性能を改善するコントロールシステムを提供するものである。
【0015】
本開示内容によるシステムおよび方法は、トナーの絶対電荷対質量比または光導体層の誘電体厚さが、許容できるIQを生成し得る範囲外になると、画像形成装置のユーザまたはサービスプロバイダまたは製造業者用の診断システムまたはユーザ警告および警告信号を提供するものである。
【0016】
本開示内容によるシステムおよび方法によって、トナーの絶対電荷対質量比の測定値または光導体の光導体層の誘電体厚さの測定値が、許容できるIQを生成し得る範囲外になると、画像形成装置のシャットダウンがなされる。
【0017】
開示されたシステムおよび方法のこれらおよびその他の特徴および利点は、様々な例示の実施形態の以下の詳細な説明に記載されており、それから明白である。
【0018】
トナーの絶対電荷対質量比測定およびモニタリング、光導体層の誘電体長さ、測定およびモニタリング(または監視)、コントロールおよび記録について開示されたシステムおよび方法の様々な例示の実施形態を、以下の図面を参照して詳細に説明していく。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】電子写真画像形成装置用の光導体シリンダの例示の実施形態を示す。
【図2】光導体層誘電体厚さを測定するデバイスの例示の実施形態を示す。
【図3】光導体層のトナーの単位面積当たりの質量の測定と組み合わせると、トナーの絶対電荷対質量比の測定がなされる、光導体層のトナーの単位面積当たりの電荷を測定するデバイスの例示の実施形態を示す。
【図4】光導体層の誘電体長さ、光導体層のトナーの単位面積当たりの電荷および光導体層のトナーの単位面積当たりの質量を測定して、トナーの電荷対質量比の絶対測定値を生成する、画像形成装置におけるコンポーネントの例示の実施形態を示す。
【図5】トナーの絶対電荷対質量比をモニタリングするデバイスおよび方法を検証するための実験データの例示の実施形態を示す。
【図6】IQが、トナーの絶対電荷対質量比と光導体誘電体長さの組み合わせに影響されるかどうかを判断するための、安全な操作領域の例示の実施形態を示す。
【図7】光導体層誘電体厚さを測定する方法の例示の実施形態を示す。
【図8】単位面積当たりの電荷を測定する方法の例示の実施形態を示す。
【図9】ネットワークおよびインターネットを介して接続された画像形成装置およびモニタリング装置のシステムの例示の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の実施形態は、トナーの絶対電荷対質量比および画像形成装置における光導体層誘電体長さを測定し、画像形成装置を調整して、これらのパラメータにおける変化を補正し、かつIQにとって有害な変化を記録するシステムおよび方法の実施例を例示するものである。様々な例示の実施形態の以下の説明は、明瞭にし、描写および説明を容易にするために、ある特定の種類の乾式電子写真画像形成装置、例えば、特定の極性のトナー粒子電荷または静電潜像を形成する方法についてのものである。光導体層および光導体層に電荷潜像を形成する手段としての光源を含むかかる画像形成装置および操作に関連する用語を用いている。これらの描写および/または説明は、特定のデバイスまたは方法に限定しようとするものではないと認識すべきである。
【0021】
本開示内容に従って、トナーの絶対電荷対質量比または光導体層誘電体長さまたは静電潜像を形成するのに用いる任意のその他の媒体の誘電体長さの測定を有利に行える画像形成システムおよび/または方法が意図される。例えば、画像形成装置を指す際、これらのデバイスとしては、これらに限られるものではないが、画像形成に静電乾式電子写真プロセスを用いるコピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ機および/または白黒またはカラー画像を生成、再生および/または潜在的に転写または受像する任意のその他現在公知または後に開発されるシステムまたは装置が含まれる。
【0022】
画像形成装置に用いるコンポーネントおよび消耗品、例えば、光導体シリンダ、ベルトおよびトナーの特性は、環境条件の変化、使用による構成部品の摩耗、分解による構成部品の老朽化および同様の因子によって、経時で変化する。従って、画像形成装置からの出力画像のIQは経時により異なる。個々の画像のIQもまた、例えば、指定した最近の時間内にいかに多くの画像が形成されたか、どんな種類の画像が形成されたか、機械に最後に電源を入れたのはいつかといった画像形成装置の最新の履歴をはじめとする様々な理由から、前後の画像と異なる場合がある。本開示内容は、トナー粒子の絶対電荷対質量比における変化、光導体にある光導体層の誘電体長さにおける変化およびトナー誘電体長さにおける変化に係る。
【0023】
図1に、本実施形態における、画像形成装置の光導体シリンダ100を示す。光導体シリンダ100は、光導体層2でコートされた内側導体材料1を含む。内側導体材料1は、他の変数の中でも特に、(1)実施されている電子写真再生の種類、(2)トナーの種類および(3)用いる特定の光導体層2に応じて、任意の好適な電位に保持されていてよい。光導体シリンダ100が光または放射線に露光されないときは、光導体層2は、光導体層2の外側表面110と内側導体材料1間に有効な絶縁体を形成する。しかしながら、光が光導体層2に当たると、露光された領域は導電性となって、電荷が、光伝導体層2の表面110と内側導体材料1間を移動できるようになる。光導体層2および内側導体材料1を、シリンダの形状に形成する必要はなく、画像再生に好適な任意の形状を、開示された他の特徴と組み合わせて用いてよい。
【0024】
電子写真画像形成装置において、トナー画像を生成する例示の方法は次のとおりである。光導体シリンダ100を暗所に保持しながら、光伝導体層2の表面110に一定の表面電荷を与える。光導体シリンダ100を、走査レーザ105か、調節可能な別の光源のいずれかが通るように回転させて、光導体層2に照射する。光が光導体層2に衝突するところで、光導体層2は表面電荷を内側導体材料1に放電する。レーザ105または別の光源からの光は調節されて、形成される画像120に対応する光導体層2の表面110に電荷潜像分布を生成する。形成される画像120のほかに、レーザ105または別の光源はまた、形成される画像120とは分離された分離トーンパッチ130も生成することができる。これらの分離トーンパッチ130は、機械の様々なセンサにより用いられて、進行中の電子写真プロセスを測定することができる。光導体シリンダ100の表面110にある静電潜像120を現像すると、トナー画像が形成され、受像媒体(図示せず)に転写される。
【0025】
現像プロセスには、光導体層2の表面電荷に対して同一または反対の極性に帯電したトナー粒子を用いてよい。内側導体材料1は、現像方法およびトナーに応じて、正、負または接地電圧で保持してよい。
【0026】
光導体層2の表面の電荷と表面電位間の関係は、光導体シリンダ100の単位面積当たりの静電容量として表わすことができる。
【0027】
図2に、内側導体材料1および光導体層2が絶縁状態にある光導体シリンダ100の断面を示す。ある実施形態においては、コロトロンと呼ばれることの多い定電流イオン帯電装置3を用いて、光導体層2の表面110の単位面積当たり定電荷を堆積してもよい。帯電装置3が定イオン電流Iを生成する場合には、時間Tに生成される電荷qcorotronは、以下の式1で表わすことができる。
【数1】

【0028】
この例示の実施形態において、光導体層2は、一定の速度で帯電装置3を通過する。上記電荷は、光導体層2の面積aに分配されて、帯電装置3を時間Tで通過する。
【0029】
光導体の厚さt(PR)が、通過する面積のサイズよりはるかに小さいと、この面積のキャパシタンスは、平行板キャパシタとして、光導体の誘電体厚さtd(PR)に近づけることができ、光導体CP/Rのこの面積のキャパシタンスは、以下の式2で表わされる。
【数2】

式中、ε0は、自由空間定数の誘電率(8.85×10-12F/m)である。材料の誘電体厚さ(td)は、キャパシタを形成する材料の比誘電率εrで除算した材料の厚さである。
【0030】
内側導体材料1と光導体層110の表面間の電位差Vcorotronおよび光導体層2の表面110の電荷qcorotronは、以下の式3で表わすことができる。
【数3】

式3のCP/Rを式2に代入し、qcorotronを式1に代入して、整理すると、光導体層の誘電体厚さ(td(PR))は、以下の式4となる。
【数4】

式4の項α/T(システムの単位時間当たりの面積)は、機械処理速度と定電流デバイスの有効幅の積である。従って、特定のデバイスについての値は既知である。光導体層2にかかる電圧は、例えば、非接触静電圧(ESV)センサ4により検出される光導体層2の表面110の電圧と、内側導体材料1の電圧の差から求めることができる。式4を用いると、光導体層2の誘電体厚さを導き出すことができる。
【0031】
図3に、ある面積がトナー10により現像される前後の状況を示す。帯電装置3からの電荷(qcorotron)のようなトナー粒子の電荷qtonerによって、内側導体材料1と、光導体層2に付着したトナー10の表面間に電位が形成される。従って、光導体層2にかかる電圧が、トナー粒子の電荷および光導体層2のキャパシタンス(CP/R)に比例して変化するであろうことが予測される。しかしながら、トナー粒子10は有限のサイズを有し、光導体層2の表面110に付着した各トナー粒子10の電荷は、光導体層2の表面110に位置せず、その表面からトナー粒子10の半径の一部に位置する。さらに、トナー粒子10の誘電率は、光導体層2と必ずしも同じでない。
【0032】
トナー粒子10の有限サイズを説明する1つの方法は、トナー粒子10の層を、光導体層2と直列の第2の平行な平行板キャパシタとしてモデル化することである。合計キャパシタンスCtotalは、光導体層2のキャパシタンス(CP/R)およびトナー粒子10の層のキャパシタンスCtonerから誘導され、以下の式5で表わされる。
【数5】

【0033】
トナー粒子10の層のキャパシタンスCtonerはまた、次式6により示されるとおり、誘電体厚さtd(toner)の平行板キャパシタとして、モデル化することもでき、以下の式6で表わされる。
【数6】

【0034】
現像したトナーの誘電体厚さ(td(toner))は、トナー粒子10の平均半径γtonerとトナー樹脂の相対誘電率κtonerの比から計算することができる。隣接粒子の寸法およびその間の空間のために、上記の比は、上記の特徴のためには、実験的に求めた倍率0.32を乗算しなければならない。このように、トナー粒子のトナー誘電体厚さ(td(toner))は、以下の式7で近似される。
【数7】

【0035】
式5に、式2のCP/Rおよび式6のCtonerを代入して、変数を整理すると、光導体層2およびトナー粒子10トナーの層の合計連続キャパシタンス(Ctotal)について異なる式が得られ、以下の式8で表わすことができる。
【数8】

【0036】
トナー粒子10の層の電荷qtonerによる、内側導体材料1とトナー表面112間の電位差△Vの電荷は、トナー粒子10の層がトナー現像剤7により堆積される前後に配置される非接触ESVセンサ6、8により、光導体層2の表面110で測定することができ、以下の式9で表わすことができる。
【数9】

【0037】
式9に、式8のCtotalを代入して、変数を整理すると、単位面積当たりのトナー電荷qtoner/αについて新たな式が得られ、以下の式10で表わすことができる。
【数10】

【0038】
単位面積当たりのトナー質量mtoner/αは、上記の段落0007で述べたとおり、数多くの方法で測定することができる。これらの方法の1つ以上により求めた単位面積当たりのトナー質量(mtoner/α)についての値を鑑みると、絶対トナー電荷対トナー質量比qtoner/mtonerは、以下の式11で表わすことができる。
【数11】

【0039】
式11に、式10のqtoner/αを代入して、変数を整理すると、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)について新たな式が得られ、以下の式12で表わすことができる。
【数12】

【0040】
トナー粒子の誘電体厚さ(td(toner))と光導体層の誘電体厚さ(td(PR))の合計は、トナーおよび光導体層を併せた誘電体長さtDeffとなり、以下の式13で表わすことができる。
【数13】

【0041】
式12に、式13のtDeffを代入すると、トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)について別の式が得られ、以下の式14で表わすことができる。
【数14】

【0042】
このように、画像の現像による電圧の変化(△V)、現像した画像における単位面積当たりの質量(m/α)およびトナーの誘電体長さ(td(toner))および光導体層の誘電体長さ(td(PR))が既知であれば、式12および14を用いて、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)を計算することができる。
【0043】
式12はまた、電位差に基づいて計算された絶対トナー電荷対トナー質量比の値が、静電画像を現像する際、トナー誘電体長さ(td(toner))および光導体層誘電体長さ(td(PR))にもよるということも示している。これらの値が経時で一定に保たれる場合、画像形成装置を較正し、実験に基づいて良好なIQを生成することができる。画像形成装置が、米国特許第5,212,522号にあるように、△V/(m/α)の測定値における何らかの変化のためにパラメータを調整すると、IQは一定に保たれる。ただし、トナーの誘電体長さ(td(toner))および光導体層の誘電体長さ(td(PR))の値が変化すると、△V/(m/α)の値のみでは、IQを維持するのに頼ることはできない。
【0044】
式4は、単位面積当たりの既知の電荷が、例えば、単位時間当たりの面積に(α/T)定電流(I)を放出する帯電装置3により、光導体層2の露出面に配置された後、光導体層2の表面で測定した電圧(Vcorotron)に基づいて、光導体の誘電体長さ(td(PR))を測定する方法を提供する。この測定は、例えば、機械サイクルアップおよびサイクルダウン動作中、帯電光導体層110の測定した表面に、トーン画像がないことが分かっているときは、機械動作中いつ行ってもよい。
【0045】
図5に、上記した技術の実験的検証を示す。上記の測定および式12に基づいて計算した絶対トナー電荷対トナー質量比を、ファラデー箱において既知の質量のトナーの電荷を測定することにより独立して求めた絶対トナー電荷対トナー質量比と比べる。この場合、画像形成装置の現像剤収容体におけるトナー濃度を変化させることにより、絶対トナー電荷対トナー質量比を変えた。様々なデータ点は、異なる光導体層誘電体長さを有する異なる光導体層についてである。このように、図5は、絶対トナー電荷対トナー質量比を予測するための式12の有効性を示している。
【0046】
図4に、光導体層2および内側導体材料1を備えた光導体シリンダ100での光導体誘電体長さおよび絶対トナー電荷対トナー質量比をモニタリングするための装置の例示の実施形態を示す。帯電装置3を用いて、既知の電荷の光導体層表面110を帯電する。
【0047】
例えば、潜像が露光源5により形成された直後であるが、トナー現像剤7を用いて表面電圧(Vcorotron)を測定する前、光導体層2の誘電体長さを計算するために、非接触ESVセンサ6を配置する。
【0048】
しかしながら、非接触ESVセンサ6は、光導体層2の誘電体長さを計算するために、表面電位(Vcorotron)を測定する非接触静電電圧センサの最適な位置ではない。1つの理由は、露光源5が、分離トーンパッチ130等の領域を間接的に露光する可能性があることである。この間接露光は、光導体層の他の領域を露光して、電荷潜像を形成しながら、散乱する光によるものの場合がある。この間接露光によって、光導体層2の表面110にある程度放電が生じ、光導体層誘電体長さ(td(PR))について誤った値を生成する。このように、測定は、非接触静電電圧センサ6により実施されるが、光導体層誘電体長さ(td(PR))の測定は、帯電装置3の直後、別の非接触ESVセンサ4により実施されるのが好ましい。ESVセンサ4による測定では、光導体層2の表面には、残渣トナー粒子がなく、測定前、表面電荷の暗減衰の時間がほとんどない、というさらなる利点がある。暗減衰は、暗所でも完全な絶縁体ではない光導体層のために、光導体層2の表面から緩慢な電荷の漏れがあることを示している。
【0049】
印刷ジョブの開始または画像形成装置のスタートアップ(または暖機中)でのみ測定を行うのがより好ましい。光導体層誘電体長さ(td(PR))は、経時により徐々にのみしか変化しない、または光導体シリンダ100を交換するとき急に変わるため、測定は頻回でなくてよい。測定を上記のときのみ行うとまた、光導体表面の残渣トナーを確実になくすのにも役立つ。
【0050】
非接触ESVセンサ6は、1つ以上の単一の分離トーンパッチ130の予備トナー現像表面電位を測定する。非接触ESVセンサ8を用いて、1つ以上の単一分離トーンパッチ130の後トナー現像表面電位を測定する。これによって、式12または14に△Vを入れて、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)を計算する。1つ以上の単一分離トーンパッチ130についてのmtoner/α比は、トナー濃度計9により測定することができる。
【0051】
これによって、トナーの誘電体長さ(td(toner))の値だけ得られる。これは、トナーカートリッジのバーコード、ワイヤレスチップまたはその他マーキングまたはデバイスを読み取る等、数多くの方法で得られる。この読み取りプロセスにより集められたデータは、トナーの誘電体長さ(td(toner))を直接コード化するか、または画像形成装置が、集めたデータにより示されるカートリッジの種類、さらには特定のバッチについての好適な値を探せるようにする。
【0052】
上記の情報を全て用いると、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)の現在の絶対値を、式12を用いて計算することができる。
【0053】
絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)および光導体層誘電体長さ(td(PR))について求めた上記の値を用いると、画像形成装置は、これらの値に基づいた幾つかの動作を採ることができる。
【0054】
絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第1の所定のトナー範囲内にある場合には、画像形成装置は、例えば、帯電装置3により供給された電荷、静電潜像を形成する露光条件およびIQを維持するトナーの供給を是正することができる。さらに、光導体層誘電体長さ(td(PR))が、第1の所定の光導体範囲内にある場合には、画像形成装置は、帯電装置3により供給された電荷、静電潜像を形成する露光条件およびIQを維持するトナーの供給を是正することができる。
【0055】
画像形成装置はまた、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)および光導体層誘電体長さ(td(PR))の組み合わせに基づいて、図6に示す、より精密な第1の安全操作領域410を計算することもできる。安全操作領域は、光導体層誘電体長さ(qtoner/mtoner)に対する絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)のチャート400の許容できる領域を画定する。この場合、かかるチャートにプロットされた絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)および光導体層誘電体長さ(td(PR))の値は、第1の安全な操作領域内となり、画像形成装置が、上記のとおり、IQを維持するために、状態を調整する。
【0056】
絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第1のトナーの所定範囲外であるが、第2の所定のトナー範囲内である場合には、画像形成装置は、それでも、例えば、帯電装置3により供給される電荷、静電潜像を形成するための露光条件、およびIQを維持するためのトナーの供給を是正し、絶対トナー電荷対トナー質量比の結果も示す。さらに、光導体層誘電体長さ(td(PR))が、第1の所定の光導体範囲外であるが、第2の所定の光導体範囲内である場合には、画像形成装置は、それでも、例えば、帯電装置3により供給される電荷、静電潜像を形成するための露光条件、およびIQを維持するためのトナーの供給を是正し、光導体層誘電体長さ測定の結果も示す。
【0057】
画像形成装置はまた、図6に示す、第1の安全操作領域410のような、より精密な第2の安全操作領域420を計算することもでき、精密な計算によって、状態が、第1の安全操作領域内であるが、第2の安全操作領域外であることが示される場合には、画像形成装置は、それでも、例えば、帯電装置3により供給される電荷、静電潜像を形成するための露光条件、およびIQを維持するためのトナーの供給を是正し、画像形成装置の表示部でのユーザへの警告と共に、より精密な第2の安全操作領域420の結果も示す。
【0058】
最後に、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第2の所定のトナー範囲外の場合、光導体層誘電体長さ(td(PR))が、第2の所定の光導体範囲外の場合、または精密な計算によって、条件が、図6に示す第2の安全操作領域420外の場合には、画像形成装置が修理されるまで、画像形成装置は、さらなる使用を防ぐために無効にしてもよい。画像形成装置はまた、上記したとおり、情報を、ネットワーク管理者、サービスエージェントまたは製造業者に送って、問題を是正するために、適切な措置が講じられるようにすればよい。
【0059】
図7に、本開示内容による、光導体層誘電体厚さを測定する例示の実施形態を示す。
【0060】
方法は、ステップS1000で始まり、ステップS1010へ進む。ステップS1010において、既知の電圧を、光導体の内側導体材料に加える。方法の処理をステップS1020に進める。
【0061】
ステップS1020において、一定のイオン電流(I)を、光導体層の表面に堆積する。方法の処理をステップS1030に進める。
【0062】
ステップS1030において、光導体層の表面電位を、非接触ESVセンサ等のセンサを用いて測定する。方法の処理をステップS1040に進める。
【0063】
ステップS1040において、光導体層の表面に堆積した一定の表面電位による電圧を、ステップS1010で内側導体に加えられた電圧を、ステップS1030でセンサにより測定された電圧から減算することにより計算して、ステップS1020で堆積した定イオン電流(I)のための電圧Vcorotronを得る。方法の処理をステップS1050に続ける。
【0064】
ステップS1050において、システムの単位時間当たりの電荷を供給される光導体の面積(α/T)は、画像形成装置に設定されたパラメータから求める。方法の処理をステップS1060に続ける。
【0065】
ステップS1060において、Vcorotron、Iおよびα/Tの値を式4に代入して、光導体層誘電体厚さ(td(PR))を求める。方法の処理をステップS1070に続ける。
【0066】
ステップS1070において、光導体層誘電体長さtd(PR)の値を出力する。方法をステップS1080に進め、そこで方法の処理を終了する。
【0067】
図8に、本開示内容による、単位面積当たりの電荷を測定する方法の例示の実施形態を示す。
【0068】
方法は、ステップS2000で始まり、ステップS2010へ進む。ステップS2010において、光導体層の誘電体長さ(td(PR))を、例えば、上述したステップS1000〜S1080に記載した方法を用いて測定する。方法の処理をステップS2020に進める。
【0069】
ステップS2020において、ステップ1010で加えたものとは異なっていてもよい既知の電圧を、内側導体材料1に加える。方法の処理をステップS2030に進める。
【0070】
ステップS2030において、電荷潜像を、光導体層2の表面110で記録する。電荷潜像は、画像形成装置により形成される画像120および分離トーンパッチ130に対応する。方法の処理をステップS2040に進める。
【0071】
ステップS2040において、光導体層の潜像の表面電位を、非接触ESVセンサ等のセンサを用いて、分離トーンパッチ130で測定する。方法の処理をステップS2050に進める。
【0072】
ステップS2050において、光導体層の電荷潜像を、トナー画像へとトナー現像剤7により現像する。方法の処理をステップS2060に進める。
【0073】
ステップS2060において、光導体層のトナー画像の表面電位を、非接触ESVセンサ等のセンサを用いて、分離トーンパッチ130で測定する。方法の処理をステップS2070に進める。
【0074】
ステップS2070において、トナー画像120および分離トーンパッチ130の現像による表面電位の変化(△V)を、ステップS2040で測定した表面電圧をステップS2060で測定した表面電圧から減算することにより計算する。方法の処理をステップS2080に進める。
【0075】
ステップS2080において、トナー画像のトナー粒子の単位面積当たりの質量(m/α)を、例えば、分離トーンパッチ130で測定する。方法の処理をステップS2090に進める。
【0076】
ステップS2090において、トナーの誘電体長さ(td(toner))の値を読み取る。値は、画像形成装置にストアされた所定の値、トナーカートリッジにストアされた所定の値、または画像形成装置に接続されたネットワークにストアされた所定の値から読み取ればよい。方法の処理をステップS2100に進める。
【0077】
ステップS2100において、△V、m/α、(td(toner))およびtd(PR)を、式12に代入して、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)を求める。方法の処理をステップS2110に進める。
【0078】
ステップS2110は判断ステップである。ステップS2110において、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)を、第1の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比範囲と比べる。絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第1の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比範囲内である場合には、方法をステップS2140に進める。絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第1の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比外である場合には、方法の処理をステップS2120に進める。
【0079】
ステップS2120は判断ステップである。ステップS2120において、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)を、第1の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比範囲より広い第2の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比範囲と比べる。絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第2の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比範囲内である場合には、方法をステップS2150に進める。絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が、第2の所定の絶対トナー電荷対トナー質量比範囲外である場合には、方法の処理をステップS2130に進める。
【0080】
ステップS2130において、画像形成装置は、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が指定外であることと、画像が、さらに形成されないことを示す警告を出力すると、画像形成装置は、保守が実施されるまで、さらに画像を形成するのを抑制する。方法をステップS2160に進め、そこで方法を終了する。
【0081】
ステップS2140において、画像形成装置は、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)における変化を補正する値を更新する。方法をステップS2160に進め、そこで方法を終了する。
【0082】
ステップS2150において、画像形成装置は、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)が指定外であることを示す警告を出力する。方法をステップS2160に進め、そこで方法を終了する。
【0083】
上記の方法ステップS2110およびS2120はまた、光導体層誘電体長さ(td(PR))を、第1および第2の所定の光導体層誘電体長さ範囲と比較するように構成してもよく、または方法ステップS2110およびS2120は、絶対トナー電荷対トナー質量比(qtoner/mtoner)および光導体層誘電体長さ(td(PR))を、図6に示す第1および第2の安全操作領域と比較するように構成してもよい。
【0084】
図9に、画像形成装置における絶対トナー電荷対トナー質量比および光導体層誘電体長さを測定し、IQシステムおよび方法に有害な変化を記録するシステムおよび方法を用いる環境を示す。画像形成装置310は、コンピュータネットワーク390に接続されている。同じく、コンピュータネットワーク390は、コンピュータ端末340に接続されている。コンピュータネットワーク390はまた、インターネット350に、およびインターネット350から、例えば、コンピュータ端末またはデバイス360が接続された第2のコンピュータネットワーク330へ接続されていてもよい。画像形成装置320は、単一コンピュータまたは端末380にのみ接続されていてもよい。画像形成装置310および320の他のコンピュータ端末への接続によって、上記の何らかの警告やメッセージを、これらのコンピュータ端末へ通信することができる。
【0085】
画像形成装置320の場合には、測定結果および警告を、表示のためにコンピュータ端末デバイス380にも送信してもよい。画像形成装置310は、ネットワーク390およびインターネット350に接続されているため、測定結果および警告は、ネットワーク390およびインターネット350に接続されたデバイス340および360のいずれかに送信してよい。サービスエージェントに、トナーの現在の状態を知らせてもよい。サービスエージェントまたは製造業者は、画像形成装置とネットワークを介して直接通信して、デバイス内のパラメータを変えるか、またはサービスエージェントに、トナーまたは光導体シリンダまたはベルト100を検査して交換するよう電話連絡または依頼することにより、トナーに関する問題を是正する措置を講じればよい。
【符号の説明】
【0086】
1 内側導体材料、2 光導体層、3 帯電装置、4 非接触静電圧(ESV)センサ、5 露光源、6 非接触静電電圧センサ、7 トナー現像剤、8 非接触ESVセンサ、9 トナー濃度計、10 トナー粒子、11 トナー、100 光導体シリンダ、105 、110 表面、120 画像、130 分離トーンパッチ、310 画像形成装置、320 画像形成装置、330 第2のコンピュータネットワーク、340 デバイス、350 インターネット、360 デバイス、380 コンピュータ端末デバイス、390 ネットワーク、400 チャート、410 第1の安全操作領域、420 第2の安全操作領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光導体層の誘電体長さを取得し、
前記光導体層の表面に電荷潜像を形成し、
前記光導体層の表面の前記電荷潜像の第1の表面電位を測定し、
前記電荷潜像をトナーにより現像して、光導体層にトナー画像を形成し、
前記光導体層の前記トナー画像の表面の第2の表面電位を測定し、
前記光導体層の前記トナー画像を形成する前記トナーの単位面積当たりの質量を測定し、
前記光導体層の前記誘電体長さ、前記第1の表面電位、前記第2の表面電位および前記光導体層の前記トナー画像を形成する前記トナーの単位面積当たりの前記質量に基づいて、前記トナーの絶対電荷対質量比を求め、
前記トナーの前記電荷対質量比が第1の所定の範囲外の場合には、ユーザに警告を出すことを含む、画像形成装置においてトナーの絶対電荷対質量比をモニタリングする方法。
【請求項2】
光導体層の誘電体長さを取得する取得ユニットと、
前記光導体層の表面に電荷潜像を形成する画像形成ユニットと、
前記光導体層の表面の前記電荷潜像の第1の表面電位を測定する第1の静電電位センサと、
前記電荷潜像をトナーにより現像して、光導体層にトナー画像を形成する現像ユニットと、
前記光導体層の前記トナー画像の表面の第2の表面電位を測定する第2の静電電圧センサと、
前記光導体層の前記トナー画像を形成する前記トナーの単位面積当たりの質量を測定する測定ユニットと、
前記光導体層の前記誘電体長さ、前記第1の表面電位、前記第2の表面電位および前記光導体層の前記トナー画像を形成する前記トナーの単位面積当たりの前記質量に基づいて、前記トナーの絶対電荷対質量比を判断する判断ユニットと、
前記トナーの前記電荷対質量比が第1の所定の範囲外の場合には、ユーザに警告を出力する出力ユニットとを含む、画像形成装置においてトナーの絶対電荷対質量比をモニタリングするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−113089(P2011−113089A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258638(P2010−258638)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(596170170)ゼロックス コーポレイション (1,961)
【氏名又は名称原語表記】XEROX CORPORATION
【Fターム(参考)】