説明

通水管の梱包体

【課題】 楽に運ぶことができる、通水管の梱包体を提供する。
【解決手段】 梱包体2は、周回状に巻回された通水管1の巻回束1aを、回転可能に収容保護する。この梱包体2は、梱包体本体3と連結筒体4とを備える。梱包体本体3は、段ボール箱からなり、巻回束1aの各側面1cと対向する側壁3aを有する。そして、この梱包体本体3には、通水管1を引き出す引出部2aが設けられる。一方、連結筒体4は、梱包体本体3に収容された巻回束1aの軸空間1bを貫通して、側壁3a、3aを互いに連結する。そして、この連結筒体4は、その筒内の中空部4cが、人の腕が挿入される大きさに貫通して形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、通水管を梱包する、通水管の梱包体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、段ボール箱内に、周回状に巻回された通水管の巻回束を収容し、その巻回束を回転させて通水管を引き出すことができる、通水管の梱包体が考えられていた(例えば、特許文献1参照)。図10に示されるように、この梱包体12には、通水管11の巻回束11aを回転させるためのローラ13が、段ボール箱15の側壁15a、15aに渡されていた。そして、段ボール箱15の側壁15aには、梱包体12を運ぶ際に指を掛けることができる孔、つまり把手15bが明けられていた。
【0003】
【特許文献1】特開2004−1864号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記従来の梱包体にあっては、この梱包体12を運ぶ際には、把手15bに指を掛けて梱包体12を持ち上げて運んでいたため、指が痛くなったり、段ボール箱15が指の当たる把手15bの部分から破れたりして、運ぶのに支障を来たす虞があった。
【0005】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、楽に運ぶことができる、通水管の梱包体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る通水管の梱包体は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る通水管の梱包体は、中央に軸空間を形成するようにその軸空間の回りに周回状に巻回された通水管の巻回束を、回転可能に収容保護するとともに、前記通水管をその端部から引き出す引出部を備え、前記通水管が前記引出部から引き出されるのにつられて、前記巻回束が回転する。ここで、梱包体は、前記巻回束の前記軸空間を通るようにして、人の腕が挿入される大きさに貫通して形成された、中空部を有する。これにより、この梱包体を運ぶ際には、人が、巻回束の軸空間を通るようにして貫通して形成された中空部に、腕を挿入することで、梱包体を肩で担ぐことができるため、この梱包体を楽に運ぶことができる。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係る通水管の梱包体は、請求項1に記載の梱包体において、梱包体本体と連結筒体とを備える。梱包体本体は、前記巻回束の各側面と対向する側壁を有して前記巻回束を内部に収容するとともに前記引出部が設けられる。一方、連結筒体は、前記梱包体本体に収容された前記巻回束の前記軸空間を貫通して、前記側壁を互いに連結する。そして、前記連結筒体は、その筒内が前記中空部となっている。こうして、連結筒体を設けることで、中空部の周りが補強される。このため、側壁の破損を抑えることができ、梱包体を一層楽に運ぶことができる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明に係る通水管の梱包体は、請求項2に記載の梱包体において、前記梱包体本体に収容されて前記巻回束を支えるボビンを備える。そして、前記ボビンの中空軸孔内に、前記連結筒体が貫通配置される。
【0009】
また、請求項4に記載の発明に係る通水管の梱包体は、請求項2または3に記載の梱包体において、前記連結筒体は、その軸方向と直交する断面形状が、多角形状に形成される。このように、連結筒体を多角形状に形成することで、連結筒体の中空部に腕を挿入して梱包体を担いだ際に、梱包体が回り難くなる。このため、梱包体を安定して担ぐことができ、この梱包体をより一層楽に運ぶことができる。
【0010】
また、請求項5に記載の発明に係る通水管の梱包体は、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の梱包体において、前記連結筒体の内面には、前記梱包体を起こすための指掛部が設けられる。
【0011】
また、請求項6に記載の発明に係る通水管の梱包体は、請求項5に記載の梱包体において、前記指掛部は、前記中空部側に突出して形成される。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係る通水管の梱包体によれば、巻回束の軸空間を通るようにして貫通して形成された中空部に腕を挿入することで、梱包体を肩で担ぐことができるため、この梱包体を楽に運ぶことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明に係る通水管の梱包体を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1〜図8は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、架橋ポリエチレンあるいはポリブデン等の合成樹脂材料からなる、可撓性を備えた、配管材としての、給水管等の通水管である。1aは、前記通水管1の巻回束であり、中央に軸空間1bを形成するようにその軸空間1bの回りに周回状に巻回されている。2は、梱包体であり、前記巻回束1aを、回転可能に収容保護するとともに、通水管1をその端部から引き出す引出部2aを備え、通水管1が引出部2aから引き出されるのにつられて、巻回束1aが回転するものである。そして、この梱包体2は、巻回束1aの軸空間1bを通るようにして、人の腕が挿入される大きさに貫通して形成された、中空部4cを有する。
【0015】
詳細には、梱包体2は、巻回束1aの各側面1c、1cと対向する側壁3a、3aを有して巻回束1aを内部に収容するとともに前記引出部2aが設けられた梱包体本体3と、その梱包体本体3に収容された巻回束1aの軸空間1bを貫通して、梱包体本体3の側壁3a、3aを互いに連結する、連結筒体4とを、備える。そして、この連結筒体4は、その筒内が前記中空部4cとなっている。また、連結筒体4の内面には、梱包体2を起こすすめの指掛部4aが設けられている。そして、この指掛部4aは、前記中空部4c側に突出して形成されている。
【0016】
また、梱包体2は、梱包体本体3に収容されて巻回束1aを支えるボビン5を備える。そこで、このボビン5の中空軸孔5a内に、前記連結筒体4が貫通配置される。さらに、梱包体2は、側壁3a、3aのそれぞれに固定されて、前記ボビン5が回転する軸となる、二つの筒体6、6を備える。そこで、前記連結筒体4は、この筒体6、6内を通って、前記ボビン5の中空軸孔5a内に貫通配置される。
【0017】
具体的には、梱包体本体3は、例えば紙製(詳細には、段ボール製)であって、矩形形状の六面体、すなわち直六面体の、箱からなる(図1参照)。そこで、前記引出部2aは、図1および図4に示すように、梱包体本体3における、巻回束1aの外周面1dと対向する周壁3bであって、梱包体2を縦置きの状態(側壁3aが縦になった状態)で通水管1を引き出す際に、上部に位置する上壁3cに設けられている。そして、引出部2aには、その引出部2aを開閉する蓋2b、2bが設けられている。また、梱包体本体3の側壁3a、3aのそれぞれには、中央付近に通孔3dが明けられている。
【0018】
連結筒体4は、例えば紙製(詳細には、段ボール製)である。この連結筒体4(詳細には、後述する連結筒本体4d)は、その軸方向と直交する断面形状が、多角形状(図示実施の形態においては、正多角形状、詳細には、正六角形状)に形成されている(図5参照)。そして、連結筒体4の中空部4cの大きは、例えば、対辺間の距離が200〜250mm程度となっている。もっとも、中空部4cの大きさは、この数値に限定されるものではない。
【0019】
この連結筒体に設けられる前記指掛部4aは、伸縮部からなり、この伸縮部は、梱包体本体3の側壁3a、3aが互いに広がる変形を所定位置まで許容するとともにその所定位置以上に広がる変形を規制するように、伸び量が制限されたものである。そして、その伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4の周方向において局部的に伸縮可能となるよう形成されている。また、伸縮部(指掛部4a)は、この連結筒体4の筒内側(すなわち、中空部4c側)に、V字状に折り返されて形成されている(図6参照)。この伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4における軸方向の中央位置に設けられ、また、連結筒体4における多角形状の全ての辺に形成されている。そして、伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4における多角形状の角部に形成された切欠き4bにより分断されることで、多角形状の各辺毎に独立して設けられている。ここで、伸縮部(指掛部4a)の伸び量は、通水管1の外径以上が好ましい。つまり、通水管1の外径が13mmである場合には、この伸縮部(指掛部4a)の伸び量は、13mm以上とするのが良い。例えば、基準(すなわち、側壁3a、3aが平行な状態)の伸縮部(指掛部4a)の長さが20mmであるのに対し、伸長した伸縮部(指掛部4a)の長さを40mmとすることで、この伸縮部(指掛部4a)の伸び量は、40mm[伸長した長さ]−20mm[基準の長さ]=20mmに制限される。
【0020】
ところで、この連結筒体4は、前述したように断面多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)であって指掛部4aを有する連結筒本体4dと、その連結筒本体4dの両端部分に配置される鍔部材4e、4eとからなっている。連結筒本体4dは、一枚の段ボールで、多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)に、折り曲げ形成されている。もっとも、連結筒本体4dは、例えば、周方向に並べられる二枚以上の段ボールで形成されてもよい。鍔部材4eは、鍔部4fと、その鍔部4fの、断面多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)をした内周4gの、各辺から折り曲げられた第1曲げ片4hと、その第1曲げ片4hから折り返されるように曲げられた第2曲げ片4iとからなる。そして、鍔部4fは、梱包体本体3における側壁3aに、通孔3dの周囲を表側から覆うようにして、接着等により固定され、第1および第2曲げ片4h、4iは、通孔3dから梱包体本体3の内部に挿入される。そして、連結筒本体4dは、第1曲げ片4h、4hによって形成される孔に挿入され、それら第1曲げ片4h、4hに接着等により固定される。
【0021】
ボビン5は、例えば紙製(詳細には、段ボール製)である。このボビン5は、図7および図8に示すように、ボビン本体5bと、そのボビン本体5bを両側から挟む一対の側板5c、5cとからなる。ボビン本体5bは、巻回束1aの内周面1eを支持するものであり、また、側板5cは、巻回束1aの側面1cと対向するものであって、中央には、軸孔5dが明けられている。そして、ボビン本体5bの内側空間と側板5c、5cの軸孔5d、5dとで、前記中空軸孔5aが形成される。詳細には、ボビン本体5bは、周方向に並ぶ二枚の段ボールが、結合片5e、5eが噛合わされるようにして組み付けられて、長辺と短辺とが6組並ぶ12角形状に、折り曲げ形成されている。そして、ボビン本体5bには、各辺から直角に折り曲げられた曲げ片5fが設けられており、ボビン本体5bは、この曲げ片5f、5f部分で、側板5c、5cに接着等により固定される。側板5cは、円板状に形成されている。そして、側板5cの中央の軸孔5dは、6角形状をし、折返し片5g、5gによって補強されている。
【0022】
筒体6は、例えば紙製(詳細には、厚紙製)であって、円形の紙管からなる。そして、この筒体6は、図2および図3に示すように、連結筒体4における鍔部材4eの第2曲げ片4i、4iの外側に嵌まるようにして、梱包体本体3における側壁3aの通孔3dの周面に、接着等により固定される。そして、この筒体6に、前記ボビン5の軸孔5dが嵌まり、この筒体6は、ボビン5が巻回束1aとともに回転する軸となる。
【0023】
次に、以上の構成からなる梱包体2の作用効果について説明する。この梱包体2によると、この梱包体2を運ぶ際には、人が、巻回束1aの軸空間1bを通るようにして貫通して形成された中空部4cに、腕を挿入することで、梱包体2を肩で担ぐことができるため、この梱包体2を楽に運ぶことができる。ここにおいて、梱包体2には、側壁3a、3aを連結する連結筒体4が設けられて、その連結筒体4の筒内が前記中空部4cとなっている。このため、中空部4cの回りがこの連結筒体4により補強され、側壁3a、3aの破損を抑えることができ、梱包体2を一層楽に運ぶことができる。その上、連結筒体4は、多角形状に形成されており、連結筒体4の中空部4cに腕を挿入して梱包体2を担いだ際に、梱包体2が回り難くなる。このため、梱包体2を安定して担ぐことができ、この梱包体2をより一層楽に運ぶことができる。
【0024】
また、通水管1を引出部2aから引き出したときに、その引き出す力により、通水管1が巻回束1aの外周側から内側に入り込もうとして巻回束1aが横に膨らむことなどにより、梱包体本体3の側壁3a、3aは、押されて互いに広がろうとする。図示実施の形態においては、梱包体2は、巻回束1aを支えるボビン5を備えているため、巻回束1aが横に膨らむことなどにより、ボビン5の側板5c、5cは、押されて互いに広がり、この側板5c、5cの広がりにより、梱包体本体3の側壁3a、3aが、押されて互いに広がろうとする。ここで、側壁3a、3aを互いに連結する連結筒体4は、伸縮部(指掛部4a)を有しており、この伸縮部(指掛部4a)が伸びることで、梱包体本体3の側壁3a、3aは、互いに広がることができる。したがって、巻回束1aが横に膨らむことなどによる側壁3aが受ける力を和らげることができ、通水管1を円滑に引き出すことができる。しかも、この際、連結筒体4の伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4の周方向において局部的に伸縮可能となっているため、通水管1を引き出すときの荷重のかかりが一様でない場合にも、この伸縮部(指掛部4a)は、容易に追従することができる。このように、連結筒体4が、局部的に伸縮可能な伸縮部(指掛部4a)を有することで、通水管1を円滑に引き出すことができる。このため、通水管1を引き出した際に、その通水管1を引き出す力が低減され、この引き出す力による梱包体2の壊れを防止することができる。また、伸縮部(指掛部4a)は、伸び量が制限されているため、側壁3a、3aが、所定位置以上に広がることがない。このため、通水管1を引き出した際に、側壁3a、3aが所定位置以上に広がることによる梱包体2の壊れを防止することができる。このように、連結筒体4に、局部的に伸縮可能な伸縮部(指掛部4a)を設け、かつ、その伸縮部(指掛部4a)の伸び量を制限することで、通水管1を引き出した際に、その通水管1を引き出す力による梱包体2の壊れとか、側壁3a、3aが所定位置以上に広がることによる梱包体2の壊れとかを防止することができる。
【0025】
また、伸縮部(指掛部4a)は、V字状に折り返されて形成されているため、そのV字の開いた側となる基端側が当接するまで縮むことはできても、それ以上に縮むことはない。したがって、梱包体2を横にして(すなわち、側壁3aが横になった状態で)積み重ねた場合等、側壁3a、3aが近づくよう力が働いた場合に、側壁3a、3aが必要以上に近づいて梱包体2が潰れることを防ぐことができる。
【0026】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、梱包体2は、ボビン5が回転する軸となる筒体6を備えるが、この筒体6は無くともよい。この場合には、ボビン5は、連結筒体4を軸として回転する。さらに、梱包体2は、ボビン5が巻回束1aを支えて、巻回束1aは、ボビン5とともに回転するが、このボビン5は無くともよい。すなわち、巻回束1aが、単独で回転しても構わない。
【0027】
また、連結筒体4において、伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4の筒内側(つまり、中空部4c側)に折り返されているが、連結筒体4の筒外側に折り返されてもよい。また、この伸縮部(指掛部4a)は、V字状に折り返されて形成されているが、W字状等、複数折り返されて形成されてもよい。
【0028】
また、伸縮部(指掛部4a)は、側壁3a、3aが平行な状態となる、基準状態にある伸縮部(指掛部4a)から、縮むことがないように形成されてもよい。具体的には、例えば、図9に示すように、伸縮部(指掛部4a)は、基端側が閉じた三角形状に折り返されて形成されてもよい。これにより、この梱包体2を横にして(すなわち、側壁3aが横になった状態で)積み重ねた場合等、側壁3a、3aが近づくよう力が働いた場合に、伸縮部(指掛部4a)が縮むことはない。したがって、このような場合であっても、側壁3a、3aが近づいて梱包体2が潰れることを確実に防ぐことができる。
【0029】
また、伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4における軸方向の中央位置に設けられているが、中央から外れた位置に設けられてもよい。また、伸縮部(指掛部4a)は、連結筒体4における多角形状の全ての辺に形成されなくとも、一つ置き等、一部の辺に形成されてもよい。
【0030】
また、指掛部4aは、伸縮部からならなくとも、伸縮しない、すなわち変形しないものであってもよい。そして、指掛部4aは、中空部4c側に突出して形成されなくとも、窪んで形成されてもよく、また、孔からなっていてもよい。また、この指掛部4aは、無くともよい。
【0031】
また、連結筒体4は、その軸方向と直交する断面形状が、多角形状(図示実施の形態においては、正六角形状)に形成されているが、円形形状等に形成されてもよい。さらに、この連結筒体4は、無くともよい。
【0032】
また、梱包体本体3の側壁3a、3aが広がるのは、通水管1を引き出す力が、梱包体本体3に作用した場合に限らず、巻回束1aの自重等が、梱包体本体3に作用して、側壁3a、3aが広がることもある。
【0033】
また、この梱包体2は、通水管1を引き出すにあたって、縦置きの状態(梱包体本体3の側壁3aが縦になった状態)で用いてもよいが、横置きの状態(梱包体本体3の側壁3aが横になった状態)で用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】この発明の一実施の形態の、梱包体の蓋を閉状態としたときの斜視図である。
【図2】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図3】同じく、図1におけるB−B線による拡大断面図である。
【図4】同じく、蓋を開状態とし、通水管を引き出すときの斜視図である。
【図5】同じく、連結筒体の縦断面図である。
【図6】同じく、図5におけるC−C線による拡大断面図である。
【図7】同じく、ボビンの縦断面図である。
【図8】同じく、図7におけるD−D線による拡大断面図である。
【図9】この発明の他の実施の形態の、図6相当図である。
【図10】従来の梱包体を示す断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 通水管
1a 巻回束
1b 軸空間
1c 側面
2 梱包体
2a 引出部
3 梱包体本体
3a 側壁
4 連結筒体
4a 指掛部
4c 中空部
5 ボビン
5a 中空軸孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央に軸空間を形成するようにその軸空間の回りに周回状に巻回された通水管の巻回束を、回転可能に収容保護するとともに、前記通水管をその端部から引き出す引出部を備え、前記通水管が前記引出部から引き出されるのにつられて、前記巻回束が回転する、梱包体であって、
前記巻回束の前記軸空間を通るようにして、人の腕が挿入される大きさに貫通して形成された、中空部を有することを特徴とする、通水管の梱包体。
【請求項2】
前記巻回束の各側面と対向する側壁を有して前記巻回束を内部に収容するとともに前記引出部が設けられた梱包体本体と、
前記梱包体本体に収容された前記巻回束の前記軸空間を貫通して、前記側壁を互いに連結する、連結筒体とを、備え、
前記連結筒体は、その筒内が前記中空部となっていることを特徴とする、請求項1に記載の通水管の梱包体。
【請求項3】
前記梱包体本体に収容されて前記巻回束を支えるボビンを備え、
前記ボビンの中空軸孔内に、前記連結筒体が貫通配置されることを特徴とする、請求項2に記載の通水管の梱包体。
【請求項4】
前記連結筒体は、その軸方向と直交する断面形状が、多角形状に形成されていることを特徴とする、請求項2または3に記載の通水管の梱包体。
【請求項5】
前記連結筒体の内面には、前記梱包体を起こすための指掛部が設けられていることを特徴とする、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の通水管の梱包体。
【請求項6】
前記指掛部は、前記中空部側に突出して形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の通水管の梱包体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−74567(P2008−74567A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256409(P2006−256409)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(000243803)未来工業株式会社 (550)
【Fターム(参考)】