説明

通行権限付与システム及び通行権限設定装置及び通行権限設定プログラム及び記録媒体

【課題】通行権限を容易に設定可能な通行権限付与システムを生成する。
【解決手段】通行権限設定装置200は、組織情報管理テーブル11から生成した組織リストテーブル14と、レイアウト情報管理テーブル12から生成したエリアリストテーブル15とから権限情報付与中間テーブル17を生成する。そして通行権限設定装置200は、個人情報テーブル16を参照することで、権限情報付与中間テーブル17から権限付与情報管理テーブル13を生成する。ここで組織情報管理テーブル11、レイアウト情報管理テーブル12、個人情報テーブル16は予め設定されているテーブルである。通行権限設定装置200は、組織リストテーブル14、エリアリストテーブル15、権限情報付与中間テーブル17、権限付与情報管理テーブル13を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各居室(エリア)へ入室する権限を各居室ごとに付与する際に、建物内にある居室間の入れ子構造と組織階層構造を判断し自動的に各居室と組織を対応付けることで、各居室への入室する権限の設定を容易に展開することを可能とする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では、居室へ入室する権利を利用者に付与する場合、管理者が各扉のレイアウト情報に基づき必要な扉に対し通行可能な権限を付与していた(例えば特許文献1)。例えば、扉Aの外側に、扉B、扉Cがある場合、管理者がレイアウト図より、扉の入れ子関係を判断し、扉B及び扉Cにも、合わせて居室へ入室する権利を与えていた。
【0003】
また、組織単位で居室へ入室する権利を与えた場合、管理者が組織構成図を参照しながら、対応する組織とその組織の下位組織に対して居室へ入室する権利を付与していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−108136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の技術では、居室への入室する権利を与える処理では居室へ通行する為の扉に対し、扉ごとに通行可能な個人のリストを設定することで実現していた。この為、次の課題が存在した。
【0006】
従来の技術では、扉の入れ子構造を判断する場合、管理者がレイアウト図に基づき通行する扉を決めていた為、居室へ入室する権限を利用者に付与する処理が煩雑となり、設定処理に時間がかかっていた。また、自動化されていない為、レイアウトの変更に追随するのが困難であった。
【0007】
また、各居室に入室可能な組織を指定し居室への入室する権利を与える場合、居室に通行する権利が与えられた組織とその組織の下位に存在する組織に対しても、入室する権利を与える必要があった。例えば、A部の下に、A1課、A2課が存在する場合、A部が入室可能な居室に対しA1課、A2課にも合わせて入室する権利を与える必要がある。従来の技術組では、管理者が組織の階層構造を調べ、下位に存在する各組織に対しても、居室への通行権限を与えることで対応を行っていた。この為、人事異動に対応して組織の階層構造の変更に追随するのが困難であった。
【0008】
従来の技術では、このように、居室へ入室する権利を組織に与える場合、レイアウト構造と組織構造の両方をチェックしながら、実際の通行権限に展開を行う必要があり、機器への設定及び設定情報の検証の負荷が大きかった。また、この為、居室へ入室する権利を設定する際には、個々に設定を行う必要がある為、間違いが発生しやすかった。
【0009】
また、従来の方式では、居室へ入室する権利を一時的に変更する場合でも、レイアウト構造と組織構造の両方をチェックする必要があり、迅速な対応が難しかった。
【0010】
この発明は、通行権限を容易に生成することができる通行権限付与システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明の通行権限付与システムは、
組織ID(IDentification)と、前記組織IDから識別される組織の上位組織の組織IDとを含む情報を1レコードとして、複数の組織の各組織ごとに1レコードずつが登録された組織情報管理テーブルと、エリアの中に別のエリアが含まれる入れ子構造を形成する複数のエリアであって各エリアが入場に認証処理を必要とする扉を有する複数のエリアの各エリアについて、エリアIDと、前記エリアIDから識別される前記エリアに対して前記入れ子構造において隣接する外側の外部エリアのエリアIDとを含む情報を1レコードとして、複数のエリアの各エリアごとに1レコードずつが登録されたレイアウト情報管理テーブルとを格納する格納部と、
組織IDを指定組織IDとして受け付け、前記組織情報管理テーブルから指定組織IDに一致する組織IDである一致組織IDと、一致組織IDと同一の組織IDを上位組織の組織IDに持つ組織IDとを抽出する組織情報管理部と、
エリアIDを指定エリアIDとして受け付け、前記レイアウト情報管理テーブルから前記指定エリアIDに一致するエリアIDである一致エリアIDを抽出すると共にその一致エリアIDを含むレコードから前記外部エリアのエリアIDを抽出するレイアウト情報管理部と、
前記組織情報管理部によって抽出された一致組織IDと組織IDとの双方を含むすべての組織IDと、前記レイアウト情報管理部によって抽出された一致エリアIDと前記外部エリアのエリアIDとの双方を含むすべてのエリアIDとの一対一のペアーからなる1レコードが前記ペアーごとに複数登録された権限情報付与中間テーブルを生成し、個人IDごとに組織IDが対応づけられた個人情報テーブルを参照することにより前記権限情報付与中間テーブルのエリアIDと組織IDとの対応関係からエリアIDと個人IDとの対応関係が記載された権限付与情報管理テーブルを生成し、生成した前記権限付与情報管理テーブルを出力する通行権限生成部と
を備えた通行権限設定装置と、
扉を識別する扉識別子ごとにその扉識別子によって識別される扉を有するエリアのエリアIDが記載された扉情報管理テーブルと、個人IDごとに扉の前記認証処理に必要な認証情報が対応付けられた個人情報管理テーブルとを格納する格納部と、
前記通行権限設定装置の出力した権限付与情報管理テーブルを入力し、扉情報管理テーブルと個人情報管理テーブルとを参照することにより権限付与情報管理テーブルのエリアIDと個人IDとの対応関係から、扉識別子と、その扉識別子によって識別される扉に必要な認証情報との対応関係が記載された通行権限情報管理テーブルを生成し、認証情報を用いて認証処理を実行する扉制御装置に通行権限管理テーブルを送信する管理側生成部と
を備えた入退室管理装置と
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明により、通行権限を容易に生成可能な通行権限付与システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施の形態1における通行権限付与システム1000のシステム構成。
【図2】実施の形態1における権限付与情報管理テーブル13の生成過程。
【図3】実施の形態1における通行権限管理テーブル6の生成過程。
【図4】実施の形態1における組織情報管理テーブル11、レイアウト情報管理テーブル12の設定フロー。
【図5】実施の形態1における権限付与情報管理テーブル13の生成フロー。
【図6】実施の形態1における通行権限管理テーブル6の生成フロー。
【図7】実施の形態1における通行権限生成対象を示す図。
【図8】実施の形態2における通行権限設定装置200の外観の一例。
【図9】実施の形態2における通行権限設定装置200のハードウェア資源の一例。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施の形態1.
図1〜図7を参照して実施の形態1を説明する。図1は、実施の形態1の通行権限付与システム1000を示す図である。図1に示すように通行権限付与システム1000は、入退室管理装置100と通行権限設定装置200とを備えている。
【0015】
通行権限付与システム1000の特徴は、通行権限設定装置200が、後述する図2に示すように、組織情報管理テーブル11とレイアウト情報管理テーブル12とから個人情報テーブル16を参照することにより権限付与情報管理テーブル13を生成し、そして、後述する図3に示すように、入退室管理装置100が、生成された権限付与情報管理テーブル13から、扉情報管理テーブル4と個人情報管理テーブル5とを参照して、通行権限管理テーブル6を生成する点にある。これらの過程から通行権限管理テーブル6を生成することで、居室(エリア)へ入場する扉ごとに通行権限を設定する負担を解消することができる。
【0016】
(エリアの入れ子構造)
後述するレイアウト情報管理テーブル12は、居室(以下、エリアともいう)の入れ子構造を管理するテーブルである。図1に示す居室0、居室A、居室Bは入れ子構造を形成している。すなわち、居室0は居室Aを含み、居室Aは居室Bを含んでいる。また、各居室はその中へ入るための扉を備えている。図1に示すように居室0は扉00を備え、居室Aは扉A1を備え、居室Bは扉B1とB2とを備えている。これらの扉は、認証成立が認められた場合のみに入場可能(例えば電気錠が解錠)である。扉制御装置300は、各扉の認証処理を実行する装置である。
【0017】
(通行権限設定装置200)
通行権限設定装置200は、格納部210と、組織情報を管理する組織情報管理部220と、レイアウト情報を管理するレイアウト情報管理部230と、組織情報とレイアウト情報とから通行権限情報20(後述する)を生成する通行権限生成部240とを備える。
【0018】
(組織情報管理部220)
組織情報管理部220は、組織の構成員10と組織間との上下関係を管理する組織情報管理テーブル11と、権限付与情報管理テーブル13とを管理する。
【0019】
(レイアウト情報管理部230)
レイアウト情報管理部230は、扉と他の扉間の入れ子関係を管理するレイアウト情報管理テーブル12を管理する。
【0020】
(通行権限生成部240)
通行権限生成部240は、扉と組織の関連情報から、入退室管理装置100に居室へ入室する権利を付与するための通行権限情報20を生成し、入退室管理装置100へ送信する。
【0021】
(入退室管理装置100)
入退室管理装置100は、格納部110と、管理側生成部120とを備える。格納部110は、扉の情報を管理する扉情報管理テーブル4と、居室へ入室する権利を持つ個人の情報を管理する個人情報管理テーブル5と、扉情報管理テーブル4と個人情報管理テーブル5とを関連付け個々の通行する権利を管理する通行権限管理テーブル6とを格納している。
【0022】
図2、図3は、各テーブルの構成とテーブル間の関連を例示した概念図である。図2は通行権限設定装置200による権限付与情報管理テーブル13の生成過程を示す図である。図2の中では、組織情報管理テーブル11、レイアウト情報管理テーブル12、個人情報テーブル16は予め設定されているテーブルであり、組織リストテーブル14、エリアリストテーブル15、権限情報付与中間テーブル17、権限付与情報管理テーブル13は、通行権限付与システム1000によって生成されるテーブルである。図3は、入退室管理装置100による通行権限管理テーブル6の生成過程を示す図である。図3の中では扉情報管理テーブル4、個人情報管理テーブル5は、予め設定されているテーブルであり、入退室管理装置100により通行権限管理テーブル6が生成される。なお権限付与情報管理テーブル13は図2において通行権限設定装置200によって作成されたものである。
【0023】
図2は、組織情報管理テーブル11から生成された組織リストテーブル14と、レイアウト情報管理テーブル12から生成されたエリアリストテーブル15とから権限情報付与中間テーブル17が生成され、個人情報テーブル16を参照することで権限情報付与中間テーブル17から権限付与情報管理テーブル13が生成される状態を示している。図2の中では、組織情報管理テーブル11、レイアウト情報管理テーブル12、個人情報テーブル16は予め設定されているテーブルであり、組織リストテーブル14、エリアリストテーブル15、権限情報付与中間テーブル17、権限付与情報管理テーブル13は、通行権限付与システム1000によって生成されるテーブルである。
【0024】
(組織情報管理テーブル11)
組織情報管理テーブル11は、予め設定されているテーブルであり、通行権限付与システム1000が生成するテーブルではない。組織情報管理テーブル11は、例えば管理者が設定する。組織情報管理テーブル11は、図2に示すように、組織ID(IDentification)と、組織名称と、組織IDから識別される組織の上位組織の組織IDとを含む情報を1レコードとしている。そして、組織情報管理テーブル11は、複数の組織の各組織ごとに1レコードずつが登録されている。このように組織情報管理テーブル11によって組織のID番号11a、組織の名称11b、ID番号11aを持つ組織の上位組織のID番号11cが管理される。
【0025】
(レイアウト情報管理テーブル12)
レイアウト情報管理テーブル12は、予め設定されているテーブルであり、通行権限付与システム1000が生成するテーブルではない。レイアウト情報管理テーブル12は、例えば管理者が設定する。レイアウト情報管理テーブル12は、図1の居室0〜居室Bのようにエリア(居室)の中に別のエリアが含まれる入れ子構造を形成する複数のエリアであって、各エリアが入場に認証処理を必要とする扉を有する複数のエリアの各エリアについて、エリアIDと、このエリアIDから識別されるエリアの名称と、エリアIDから識別されるエリアに対して前記入れ子構造において隣接する外側の外部エリアのエリアIDとを含む情報を1レコードとして、複数のエリアの各エリアごとに1レコードずつが登録されたテーブルである。このように、レイアウト情報管理テーブル12は、エリアのID番号12a、このエリアIDから識別されるエリア名称12b、及びそのエリアIDのエリアの外部に存在する扉のID番号12cが管理される。
【0026】
(権限付与情報管理テーブル13)
権限付与情報管理テーブル13は、通行権限付与システム1000によって生成されるテーブルである。権限付与情報管理テーブル13の生成の動作は後述する。また、図2の他のテーブルについては、動作の説明で後述する。
【0027】
次に、図3を説明する。
【0028】
(扉情報管理テーブル4)
扉情報管理テーブル4は、予め設定されているテーブルであり、エリアのID番号4a、そのエリアが持つ扉の名称4b(扉識別子の一例)、その扉の設置場所4c、その扉を開ける認証方式4を1レコードとして複数レコードが管理されている。
【0029】
(個人情報管理テーブル5)
個人情報管理テーブル5は、予め設定されているテーブルであり、個人のID番号5aと、扉を開けるのに使用する認証情報とが対応づけられて記載されている。
【0030】
(通行権限管理テーブル6)
通行権限管理テーブル6は、入退室管理装置100によって生成されるテーブルであり、扉を開けるのに使用する認証情報5bと、扉の名称4bとが対応づけられて記載されている。
【0031】
次に図4〜図6のフローチャートを参照して、通行権限付与システム1000の動作を説明する。図4は、レイアウト情報管理テーブル12、組織情報管理テーブル11の設定例を示すフローチャートである。図5は、通行権限設定装置200が権限付与情報管理テーブル13を生成する過程を示すフローチャートである。図6は、入退室管理装置100が通行権限管理テーブル6を生成する過程を示すフローチャートである。
【0032】
まず図4を参照してレイアウト情報管理テーブル12、組織情報管理テーブル11の設定を説明する。
【0033】
(組織情報管理テーブル11、レイアウト情報管理テーブル12の設定)
S100において、レイアウトの管理を行う管理者A50が、管理コンソール500から通行権限設定装置200にアクセスし、レイアウト情報管理部230を介してレイアウト情報管理テーブル12にレイアウト情報を登録(S100)する。具体的には、図2のレイアウト情報管理テーブル12の「エリアのID番号12a」の列と、その右隣の「エリアの名称12b」の列を入力する。さらにS100aにおいて、管理者A50が、レイアウト情報管理テーブル12に扉の内外の関係を設定する。具体的には図2のレイアウト情報管理テーブル12の「外部エリアのID12c」の列に外部エリアのエリアIDを入力する。このようして設定されるレイアウト情報管理テーブル12は、居室(エリア)の入れ子構造を表す情報である。
【0034】
次に、S101において、人事の管理を行う管理者B51が、管理コンソール500から通行権限設定装置200にアクセスし、組織情報管理部220を介して組織間の階層情報を組織情報管理テーブル11に登録する。具体的には図2の組織情報管理テーブル11の「組織のID番号の11a」の列、「組織の名称11b」の列にデータを登録する。
【0035】
次にS101aにおいて、管理者B51は、組織情報管理部220を介して、組織情報管理テーブル11に、組織間の上下関係(階層構造)を登録する。すなわち組織情報管理テーブル11のレコードごとに上位組織のID11cを設定する。
【0036】
次にS102において、管理者A50は、対応づけをしたいエリアと組織とを指定するため、管理コンソール500を介して、通行権限設定装置200に、その組織の組織IDを指定組織IDとして、また、そのエリアのエリアIDを指定エリアIDとして入力する。この例では、指定組織IDとして「A0010」、指定エリアIDとして「D0A」が指定されたものとする。
【0037】
(通行権限設定装置200による権限付与情報管理テーブル13の作成)
次に図5および図2を参照して、通行権限設定装置200が権限付与情報管理テーブル13を生成する過程を説明する。
【0038】
S110において、S102で管理者A50により指定された情報(入力された指定エリアID「D0A」)に基づき、レイアウト情報管理部230が、レイアウト情報管理テーブル12から、その指定エリアID及び指定エリアIDに対応する外部エリアIDを抽出し、リストを生成(S110)する。すなわち、レイアウト情報管理部230は、指定エリアID「D0A」を受け付け、レイアウト情報管理テーブル12から指定エリアID「D0A」に一致するエリアIDである一致エリアIDを抽出すると共にその一致エリアID「D0A」を含むレコードから外部エリアのエリアID「D00」を抽出し、抽出した一致エリアID「D0A」と外部エリアのエリアID「D00」との記載されたエリアリストテーブル15を生成する。図2に示すように、この例ではエリアリストテーブル15には、エリアIDとして、「D0A」と「D00」とが登録されることになる。
【0039】
S111において、S102で管理者A50により指定された組織(入力された指定組織ID「A0010」)に対し、組織情報管理部220が、組織情報管理テーブル11を参照して指定された組織A0010及び「その下位組織」(すなわち指定組織ID「A0010」を上位組織のID番号11cに持つレコードの組織ID番号11a)を抽出し、組織リストテーブル14を生成する。このように組織情報管理部220は、組織ID「A0010」を指定組織IDとして受け付け、組織情報管理テーブル11から指定組織ID「A0010」に一致する組織IDである一致組織IDと、一致組織IDと同一の組織IDを上位組織の組織IDに持つ組織IDとを抽出し、抽出した一致組織IDと組織IDとの記載された組織リストテーブル14を生成する。この例では図2に示すように、組織リストテーブル14には、組織ID「A0010」と、この組織の下位組織の組織IDである組織ID「A0011」、「A0012」が登録される。
【0040】
次に、S112において、通行権限生成部240は、組織リストテーブル14とエリアリストテーブル15とを合成し、S113において、この合成の結果として図2に示す権限情報付与中間テーブル17を生成する。ここでの合成は、各組織に対しエリアリストテーブル15に登録されているエリアのリストを展開することで行う。具体的には次の様である。通行権限生成部240は、組織リストテーブル14に記載された一致組織IDと組織IDとの双方を含むすべての組織IDと、エリアリストテーブル15に記載された一致エリアIDと外部エリアのエリアIDとの双方を含むすべてのエリアIDとの一対一のペアーからなる1レコードがペアーごとに複数登録された権限情報付与中間テーブル17を生成する。
【0041】
そして、S114において、通行権限生成部240は、個人IDごとに組織IDが対応づけられた個人情報テーブル16を参照することにより、権限情報付与中間テーブル17のエリアIDと組織IDとの対応関係から、エリアIDと個人IDとの対応関係が記載された権限付与情報管理テーブル13を生成する。図2に示すように、権限情報付与中間テーブル17のエリアIDは、個人情報テーブル16に従って、個人IDに置き換えられている。図2の個人情報テーブル16の例では説明の簡便のために、一つの組織IDに一つの個人IDが対応しているに過ぎないが、実際には一つの組織IDに対して複数の個人IDが登録される。個人IDからみれば、異なる個人IDに対して同一の組織IDが対応するのが普通である。この場合、権限付与情報管理テーブル13への置き換えは、権限情報付与中間テーブル17の最上行を例にとれば、組織ID「A0010」は、個人情報テーブル16において「A0010」に対応するすべての個人IDに置き換えられることになる。ここで個人情報テーブル16は通行権限設定装置200の格納部210に保有しても良いし、他のシステムから読みこんでも構わない。通行権限生成部240は、生成した権限付与情報管理テーブル13の内容(この情報を以降、通行権限情報20という)を入退室管理装置100に送信する。
【0042】
(入退室管理装置100による通行権限管理テーブル6の生成)
次に図6のフロー及び図3を参照して、入退室管理装置100による通行権限管理テーブル6の生成を説明する。
【0043】
まず、S120において、通行権限設定装置200は、生成した権限付与情報管理テーブル13の内容を通行権限情報20として出力し、入退室管理装置100へ登録(送信)する。入退室管理装置100は、通行権限情報20を扉制御装置300へ登録する為に各扉が解釈可能な形式へと変換を行う。
【0044】
S121において、入退室管理装置100の管理側生成部120は、図3に示すように、通行権限情報20(権限付与情報管理テーブル13の内容)におけるエリアIDを、扉情報管理テーブル4に基づき、扉の情報へ展開する(S121)。すなわち、管理側生成部120は、扉情報管理テーブル4を参照することにより、権限付与情報管理テーブル(13)に記載されているエリアIDを、扉情報管理テーブル4でそのエリアIDに対応づけられているすべての扉名称に変換する。図3では、例えばD0Aは「扉A1」に変換されている。また、図3の権限付与情報管理テーブル13には「D0B」は記載されていないが、エリアID「D0B」が記載されている場合は、扉情報管理テーブル4に基づき、エリアID「D0B」は、扉名称「扉B1」及び「扉B2」の2つに置き換えられる。
【0045】
次に、S122において、入退室管理装置100の管理側生成部120は、個人情報管理テーブル5を参照することにより、権限付与情報管理テーブル13に記載されている個人IDを、個人情報管理テーブル5でその個人IDに対応づけられている認証情報に置き換える。図3の例では、ユーザID「ID0001」は認証情報「AAAA」に置換され、ユーザID「ID0002」は認証情報「BBBB」に置換され、ユーザID「ID0003」は認証情報「CCCC」に置換される。
【0046】
S123において、管理側生成部120は、権限付与情報管理テーブル13をもとに作成した通行権限管理テーブル6を扉制御装置300に登録する。以上で通行権限管理テーブル6の生成動作が終了する。
【0047】
以上のように通行権限付与システム1000は、居室(エリア)へ入室する権利を利用者に対し付与するシステムである。通行権限付与システム1000は、居室へ入室する権利を利用者に付与する際、エリアのレイアウト構造(レイアウト情報管理テーブル12)と利用者の所属する組織との階層構造(組織情報管理テーブル11)とを判断し、各エリアに対して通行可能な利用者とエリアとを自動的に結び付け、さらに、エリアの有する扉と利用者とを結び付け(通行権限管理テーブル6)、通行可能な権利(通行権限管理テーブル6)として展開するシステムである。
【0048】
以上に説明した通行権限付与システム1000によれば、図7のようなエリア構造と組織構造を持つ構成に対して、容易に通行権限を設定することができる。
【0049】
通行権限付与システム1000は、居室へ入室する権利と組織とを対応づける際(S102)に、それぞれの階層構造に基づき関連する扉と組織とに対し居室へ入室する権利を自動的に展開することで、設定作業の軽減及び設定上の間違いなくすことが可能となる。また、組織の構成員が変更された場合にも、組織の階層構造に基づき組織の構成員へ展開することで居室へ入室する権利の追加/削除を行う事が可能となる。
【0050】
実施の形態2.
図8、図9を参照して実施の形態2を説明する。実施の形態2は、通行権限設定装置200あるいは入退室管理装置100をコンピュータで実現する場合を示す。通行権限設定装置200及び入退室管理装置100はいずれも同じ構成のコンピュータであるので、以下では通行権限設定装置200を例に説明する。通行権限設定装置200の説明は入退室管理装置100にそのまま当てはまる。
【0051】
図8は、通行権限設定装置200の外観の一例を示す図である。図8において、通行権限設定装置200は、システムユニット830、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)の表示画面を有する表示装置813、キーボード814(Key・Board:K/B)、マウス815、FDD817(Flexible・Disk・ Drive)、コンパクトディスク装置818(CDD:Compact Disk Drive)、プリンタ装置819などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
【0052】
図9は、コンピュータで実現される通行権限設定装置200のハードウェア資源の一例を示す図である。図9において、通行権限設定装置200は、プログラムを実行するCPU810(Central Processing Unit)を備えている。CPU810は、バス825を介してROM(Read Only Memory)811、RAM(Random Access Memory)812、表示装置813、キーボード814、マウス815、通信ボード816、FDD817、CDD818、プリンタ装置819、磁気ディスク装置820と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置820の代わりに、光ディスク装置、フラッシュメモリなどの記憶装置でもよい。
【0053】
RAM812は、揮発性メモリの一例である。ROM811、FDD817、CDD818、磁気ディスク装置820等の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部、格納部、バッファの一例である。通信ボード816、キーボード814、FDD817などは、入力部、入力装置の一例である。また、通信ボード816、表示装置813、プリンタ装置819などは、出力部、出力装置の一例である。
【0054】
通信ボード816は、ネットワーク(LAN等)に接続されている。通信ボード816は、LANに限らず、インターネット、ISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)などに接続されていても構わない。
【0055】
磁気ディスク装置820には、オペレーティングシステム821(OS)、ウィンドウシステム822、プログラム群823、ファイル群824が記憶されている。プログラム群823のプログラムは、CPU810、オペレーティングシステム821、ウィンドウシステム822により実行される。
【0056】
上記プログラム群823には、以上の実施の形態1の説明において「〜部」として説明した機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU810により読み出され実行される。
【0057】
ファイル群824には、以上の実施の形態1の説明において、「〜の判定結果」、「〜の算出結果」、「〜の抽出結果」、「〜の生成結果」、「〜の処理結果」として説明した情報や、データや信号値や変数値やパラメータなどが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU810によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0058】
また、以上に述べた実施の形態1の説明において、データや信号値は、RAM812のメモリ、FDD817のフレキシブルディスク、CDD818のコンパクトディスク、磁気ディスク装置820の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disk)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス825や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
【0059】
また、以上の実施の形態1の説明において、「〜部」として説明したものは、「〜手段」、「〜回路」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明したものは、ROM811に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU810により読み出され、CPU810により実行される。すなわち、プログラムは、以上に述べた「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、以上に述べた「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0060】
以上の実施の形態1では、通行権限設定装置200、入退室管理装置100を説明したが、通行権限設定装置200、あるいは入退室管理装置100の動作をコンピュータに実行させるプログラムとして把握することも可能である。あるいは、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として把握することも可能である。さらに、通行権限設定装置200あるいは入退室管理装置100の動作を、方法として把握することも可能である。
【0061】
以上の実施の形態では、入れ子のレイアウト構造を持つ建物内で扉に対し内部と外部のそれぞれの扉に通行権限を付与する場合、扉の内部と外部の関連を定義することにより、内部の居室へ入室する権利を利用者に対して与えると、自動的に外側の扉に対しても居室へ入室する権利を利用者に付与することで、各居室への入室を行うことを可能にするシステムを説明した。
【0062】
以上の実施の形態では、通行する権限を利用者毎に付与するのでは無く、利用者が所属する組織単位で与えることにより、各組織の構成員に対し自動的に外側の扉に対しても居室へ入室する権利を付与することで人事異動に柔軟に対応可能なシステムを説明した。
【0063】
以上の実施の形態では、組織の階層構造を定義することにより、居室へ入室する権利を与えられた組織の下位組織に対して、自動的に居室へ入室する権利を付与することを可能にするシステムを説明した。
【符号の説明】
【0064】
4 扉情報管理テーブル、5 個人情報管理テーブル、6 通行権限管理テーブル、11 組織情報管理テーブル、12 レイアウト情報管理テーブル、13 権限付与情報管理テーブル、14 組織リストテーブル、15 エリアリストテーブル、16 個人情報テーブル、17 権限情報付与中間テーブル、20 通行権限情報、50 管理者A、51 管理者B、100 入退室管理装置、110 格納部、120 管理側生成部、200 通行権限設定装置、210 格納部、220 組織情報管理部、230 レイアウト情報管理部、240 通行権限生成部、300 扉制御装置、500 管理コンソール、1000 通行権限付与システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織ID(IDentification)と、前記組織IDから識別される組織の上位組織の組織IDとを含む情報を1レコードとして、複数の組織の各組織ごとに1レコードずつが登録された組織情報管理テーブルと、エリアの中に別のエリアが含まれる入れ子構造を形成する複数のエリアであって各エリアが入場に認証処理を必要とする扉を有する複数のエリアの各エリアについて、エリアIDと、前記エリアIDから識別される前記エリアに対して前記入れ子構造において隣接する外側の外部エリアのエリアIDとを含む情報を1レコードとして、複数のエリアの各エリアごとに1レコードずつが登録されたレイアウト情報管理テーブルとを格納する格納部と、
組織IDを指定組織IDとして受け付け、前記組織情報管理テーブルから指定組織IDに一致する組織IDである一致組織IDと、一致組織IDと同一の組織IDを上位組織の組織IDに持つ組織IDとを抽出する組織情報管理部と、
エリアIDを指定エリアIDとして受け付け、前記レイアウト情報管理テーブルから前記指定エリアIDに一致するエリアIDである一致エリアIDを抽出すると共にその一致エリアIDを含むレコードから前記外部エリアのエリアIDを抽出するレイアウト情報管理部と、
前記組織情報管理部によって抽出された一致組織IDと組織IDとの双方を含むすべての組織IDと、前記レイアウト情報管理部によって抽出された一致エリアIDと前記外部エリアのエリアIDとの双方を含むすべてのエリアIDとの一対一のペアーからなる1レコードが前記ペアーごとに複数登録された権限情報付与中間テーブルを生成し、個人IDごとに組織IDが対応づけられた個人情報テーブルを参照することにより前記権限情報付与中間テーブルのエリアIDと組織IDとの対応関係からエリアIDと個人IDとの対応関係が記載された権限付与情報管理テーブルを生成し、生成した前記権限付与情報管理テーブルを出力する通行権限生成部と
を備えた通行権限設定装置と、
扉を識別する扉識別子ごとにその扉識別子によって識別される扉を有するエリアのエリアIDが記載された扉情報管理テーブルと、個人IDごとに扉の前記認証処理に必要な認証情報が対応付けられた個人情報管理テーブルとを格納する格納部と、
前記通行権限設定装置の出力した権限付与情報管理テーブルを入力し、扉情報管理テーブルと個人情報管理テーブルとを参照することにより権限付与情報管理テーブルのエリアIDと個人IDとの対応関係から、扉識別子と、その扉識別子によって識別される扉に必要な認証情報との対応関係が記載された通行権限情報管理テーブルを生成し、認証情報を用いて認証処理を実行する扉制御装置に通行権限管理テーブルを送信する管理側生成部と
を備えた入退室管理装置と
を備えたことを特徴とする通行権限付与システム。
【請求項2】
組織ID(IDentification)と、前記組織IDから識別される組織の上位組織の組織IDとを含む情報を1レコードとして、複数の組織の各組織ごとに1レコードずつが登録された組織情報管理テーブルと、エリアの中に別のエリアが含まれる入れ子構造を形成する複数のエリアであって各エリアが入場に認証処理を必要とする扉を有する複数のエリアの各エリアについて、エリアIDと、前記エリアIDから識別される前記エリアに対して前記入れ子構造において隣接する外側の外部エリアのエリアIDとを含む情報を1レコードとして、複数のエリアの各エリアごとに1レコードずつが登録されたレイアウト情報管理テーブルとを格納する格納部と、
組織IDを指定組織IDとして受け付け、前記組織情報管理テーブルから指定組織IDに一致する組織IDである一致組織IDと、一致組織IDと同一の組織IDを上位組織の組織IDに持つ組織IDとを抽出する組織情報管理部と、
エリアIDを指定エリアIDとして受け付け、前記レイアウト情報管理テーブルから前記指定エリアIDに一致するエリアIDである一致エリアIDを抽出すると共にその一致エリアIDを含むレコードから前記外部エリアのエリアIDを抽出するレイアウト情報管理部と、
前記組織情報管理部によって抽出された一致組織IDと組織IDとの双方を含むすべての組織IDと、前記レイアウト情報管理部によって抽出された一致エリアIDと前記外部エリアのエリアIDとの双方を含むすべてのエリアIDとの一対一のペアーからなる1レコードが前記ペアーごとに複数登録された権限情報付与中間テーブルを生成し、個人IDごとに組織IDが対応づけられた個人情報テーブルを参照することにより前記権限情報付与中間テーブルのエリアIDと組織IDとの対応関係からエリアIDと個人IDとの対応関係が記載された権限付与情報管理テーブルを生成し、生成した前記権限付与情報管理テーブルを出力する通行権限生成部と
を備えたことを特徴とする通行権限設定装置。
【請求項3】
前記組織情報管理テーブルは、
少なくとも一つのレコードには、複数の上位組織の組織IDが設定されていることを特徴とする請求項2記載の通行権限設定装置。
【請求項4】
コンピュータを、
組織ID(IDentification)と、前記組織IDから識別される組織の上位組織の組織IDとを含む情報を1レコードとして、複数の組織の各組織ごとに1レコードずつが登録された組織情報管理テーブルと、エリアの中に別のエリアが含まれる入れ子構造を形成する複数のエリアであって各エリアが入場に認証処理を必要とする扉を有する複数のエリアの各エリアについて、エリアIDと、前記エリアIDから識別される前記エリアに対して前記入れ子構造において隣接する外側の外部エリアのエリアIDとを含む情報を1レコードとして、複数のエリアの各エリアごとに1レコードずつが登録されたレイアウト情報管理テーブルとを格納する格納部、
組織IDを指定組織IDとして受け付け、前記組織情報管理テーブルから指定組織IDに一致する組織IDである一致組織IDと、一致組織IDと同一の組織IDを上位組織の組織IDに持つ組織IDとを抽出する組織情報管理部、
エリアIDを指定エリアIDとして受け付け、前記レイアウト情報管理テーブルから前記指定エリアIDに一致するエリアIDである一致エリアIDを抽出すると共にその一致エリアIDを含むレコードから前記外部エリアのエリアIDを抽出するレイアウト情報管理部、
前記組織情報管理部によって抽出された一致組織IDと組織IDとの双方を含むすべての組織IDと、前記レイアウト情報管理部によって抽出された一致エリアIDと前記外部エリアのエリアIDとの双方を含むすべてのエリアIDとの一対一のペアーからなる1レコードが前記ペアーごとに複数登録された権限情報付与中間テーブルを生成し、個人IDごとに組織IDが対応づけられた個人情報テーブルを参照することにより前記権限情報付与中間テーブルのエリアIDと組織IDとの対応関係からエリアIDと個人IDとの対応関係が記載された権限付与情報管理テーブルを生成し、生成した前記権限付与情報管理テーブルを出力する通行権限生成部、
として機能させるための通行権限設定プログラム。
【請求項5】
請求項4記載の通行権限設定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−70373(P2011−70373A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−220530(P2009−220530)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】