説明

造血細胞キナーゼ(p59−HCK)の阻害剤およびインフルエンザ感染の処置におけるそれらの使用

本発明は、とりわけ、p59−HCKの活性を阻害する化合物を使用するインフルエンザウイルス感染(サブタイプインフルエンザA型ウイルス、インフルエンザB型ウイルス、トリ株H5N1、A/H1 N 1、H3N2および/若しくはパンデミックインフルエンザを包含する)の処置若しくは予防、ならびに被験体におけるインフルエンザウイルス感染を予防若しくは処置することを意図している候補薬物のスクリーニング方法に関し、前記方法は、p59−HCK活性を阻害することが可能な試験物質を同定することを含んでなる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフルエンザウイルス(A、BおよびC型株)による感染の処置若しくは予防における使用のための造血細胞キナーゼ(p59−HCK)活性を阻害することが可能な化合物。
【請求項2】
インフルエンザウイルス(A、BおよびC型株)による感染の処置若しくは予防のための医薬品の製造のための造血細胞キナーゼ(p59−HCK)活性を阻害することが可能な化合物の使用。
【請求項3】
患者においてp59−HCK活性を阻害することが可能な化合物の治療上有効な量を患者に投与することを含んでなる、インフルエンザウイルス(A、BおよびC型株)による感染の処置若しくは予防方法。
【請求項4】
前記化合物がp59−HCK活性の化学的阻害剤である、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項5】
前記化学的阻害剤が式(I)の化合物若しくはその製薬学的に許容できる塩である、
請求項4に記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項6】
前記化合物が、N−(4−(4−(3−(3−tert−ブチル−1−p−トリル−1H−ピラゾル−5−イル)ウレイド)ナフタレン−1−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−2−メトキシアセトアミドまたはその製薬学的に許容できる塩若しくは溶媒和物でない、
請求項1ないし3のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項7】
前記化合物がp59−HCK活性の生化学的阻害剤である、
請求項1ないし3のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項8】
前記化合物がRNAi分子である、請求項7に記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項9】
前記化合物がp59 HCK活性の競合阻害剤である、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項10】
前記化合物がp59 HCK活性の非競合阻害剤である、請求項1ないし8のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項11】
前記インフルエンザウイルスによる感染の処置若しくは予防が、
i.妊婦若しくは化学療法を受けている患者;または
ii.インフルエンザウイルス(A、BおよびC型株)による感染から生じる合併症(肺および全身)を経験している患者;または
iii.糖尿病、うっ血性心不全、腎不全、慢性閉塞性肺疾患のような慢性疾患を伴う患者
から選択される危険にさらされている患者においてである、請求項1ないし10のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項12】
前記化合物が、ザナミビル、オセルタミビル、ラニナミビル、ペラミビル、リババリン若しくは(外因性)インターフェロンから選択される1種若しくはそれ以上の抗ウイルス薬と併用で投与される、請求項1ないし11のいずれか1つに記載の化合物、使用若しくは方法。
【請求項13】
p59−HCK活性を阻害することが可能な化合物、およびザナミビル、オセルタミビル、ラニナミビル、ペラミビル、リババリン若しくは(外因性)インターフェロンから選択される1種若しくはそれ以上の抗ウイルス薬を含んでなる、別個、同時若しくは連続使用のための組成物。
【請求項14】
p59−HCK活性に対する試験物質の影響を測定することによりp59−HCK活性を阻害することが可能な前記試験物質を同定することを含んでなる、被験体におけるインフルエンザウイルス感染(A、BおよびC型株)を予防若しくは処置することを意図している候補薬物のスクリーニング方法。
【請求項15】
a.p59−HCKをFRETペプチドおよびATPの存在下で試験物質と接触させること;
b.設定された期間の後にFRETペプチドのリン酸化のレベルを測定すること;ならびに
c.測定されたリン酸化のレベルを、試験物質が添加されない場合に観察されるものと比較すること
を含んでなる、請求項14に記載のスクリーニング方法。
【請求項16】
a.前記物質をp59−HCK若しくはp59−HCKを発現する細胞と接触させること;および
b.p59−HCK酵素活性が阻害されるかどうかを決定することであって、
それにより、p59−HCK酵素活性の阻害が、該物質が被験体におけるインフルエンザウイルス感染(A、BおよびC型株)を予防若しくは処置することを意図している候補薬物であることを示す、
を含んでなる、請求項14に記載のin vitroスクリーニング方法。
【請求項17】
式(I)の化合物若しくはその製薬学的に許容できる塩でない、請求項14ないし16のいずれか1つに記載の方法により同定されるp59−HCk活性を阻害することが可能な化合物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−513596(P2013−513596A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542622(P2012−542622)
【出願日】平成22年12月10日(2010.12.10)
【国際出願番号】PCT/GB2010/052067
【国際公開番号】WO2011/070369
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511079148)レスピバート・リミテツド (10)
【Fターム(参考)】