説明

連結プリンター及びその用紙

【課題】 本発明は、販売時点(POS)コンピューター・システム(CS)を提供する。
【解決手段】 コンピューター・ネットワーク・システム及び方法であって、購入取引領収書を印刷し、新規なプリンター物理構造、データ構造、及びレジ領収書の両面に印刷する制御ロジック、両面印刷を実現する商取引ルール、及び両面印刷を実現する印刷紙を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に販売時点(POS)コンピューター・システム(CS)に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの小売店のマーケティングのための小売店流通機構は、中央コンピューター・システム(CS)、各小売店に1つある複数の小売店POSコンピューター、及び各小売店に1つ備えられる複数のローカル・マーケティング・コンピューター、並びに中央CSと小売店との間の通信を可能にする通信ネットワークを有する。ネットワークは各小売店のローカル・エリア・ネットワーク(LAN)及び中央CSとの通信を可能にするインターネットのような広域ネットワーク(WAN)の両方を含む。各ローカル・マーケティング・コンピューターは、小売店のLAN内のネットワーク・クライアントであって良く、中央CSと通信を可能にする別個の電話モデム・ダイヤルアップ又はネットワーク接続を有しても良い。ローカル・マーケティング・コンピューターは、標準的にルールのテキスト・ファイル(データベース)を有する。小売店のPOSコンピューターからの信号により、当該テキスト・ファイルから指定された優待券の印刷が引き起こされる。マーケティング印刷はマーケティング・コンピューターと接続されたマーケティング・コンピューター・プリンターで生じる。標準的な小売店は複数のレジ通路を有する。各通路の終わりにはPOSコンピューターとLANを介して接続された、POS端末及びPOS端末プリンターがある。各POSプリンターに隣接して1つのマーケティング・コンピューターがある。マーケティング・コンピューターは、どのマーケティング・プリンターがどのPOSプリンターに隣接するかを識別する対応を有する。
【0003】
各取引の間の商品のバーコード項目(商品識別子及び数量データ)及び顧客識別番号(CID)の読み取りに応じて、POS端末はLANを介しマーケティング・コンピューター・データ・ストリームを送信する。当該マーケティング・コンピューター・データ・ストリームはヘッダー情報を含む。ヘッダー情報の仕様は、マーケティング・コンピューターに読み取られるよう設定されている。従ってマーケティング・コンピューターはPOS端末で読み取られたデータを解釈し、処理し、そして顧客へ提供する特典を決定する。このデータは例えば顧客識別、商品識別、及び優待券識別を有する。POS端末はまた、取引終了、取引合計、通貨種類、及び取引データ終了を、マーケティング・コンピューターが認識可能なヘッダーと共に、LANを介し送信するようプログラムされる。
【0004】
POS端末はまた、POSでの顧客の取引のための取引データを受信した際にキャッシュするよう設定され、取引終了時に当該取引の取引データのログを、POSコンピューターが読み取るよう設定された形式のPOSコンピューター・データ・ストリームでPOSコンピューターへ送信する。
【0005】
マーケティング・コンピューター・データ・ストリーム内のデータは、一般的にPOSコンピューター・データ・ストリーム内のデータと重複する。マーケティング・コンピューターは一般的に、POSコンピューターが読み取る形式のデータを読み取らない。逆も同様である。
【0006】
従来のシステムでは、取引終了(EOT)信号はプロンプトを生じ、POSプリンターに、取引データを直ちに印刷するよう指示し(如何なる更なる信号も要求することなく印刷される印刷待ち行列メモリーに置かれる)、顧客の購入取引に対するレジ領収書を印刷する。レジ領収書は、いくつかあるデータの中で特に購入項目、数量、価格、及び合計の説明を記載する。レジ領収書はプリンターに格納された紙テープの一部である。標準的な紙テープは数センチメートル程度の幅である。購入取引に対するレジ領収書の長さは、購入された及びレジ領収書に記載された商品の数に依存する。
【0007】
本願明細書で、CSはコンピューター・システムを意味する。
【0008】
本願明細書で、POSは販売時点を意味する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、(1)小売店のレジ領収書印刷機能、及び(2)マーケティング・コミュニケーションの両方を印刷するために、販売時点で単一のプリンターを用いることである。
【0010】
本発明の目的は、カラーの及び画像を備えたマーケティング・コミュニケーションの印刷を実現することである。
【0011】
本発明の目的は、POSでの印刷に用いるインクを最小化することである。
【0012】
本発明の目的は、レジ領収書の紙の表面と裏面の全ての空間を、印刷された情報を伝達するために効率的に使用することである。
【0013】
本発明の目的は、紙の領収書の反対面へのインク滲みを防ぐことである。
【0014】
本発明の目的は、レジ領収書の反対の面への印刷を実現することである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明のネットワークCS1を示す。
【図2】図1のPOS端末データベース30のデータ構造の図である。
【図3】図1のマーケティング・コンピューター・データベース50のデータ構造の図である。
【図4】図1のプリンター・データベース70のデータ構造の図である。
【図5】図1のPOSコンピューター・データベース90のデータ構造の図である。
【図6】図1のPOSプリンター60の図である。
【図7】4個のプリント・ヘッドを有する代替のPOSプリンター60の部分図である。
【図8】図6の紙テープ660の断面図である。
【図9】POSプリンター60による印刷を制御するためのフローチャートである。
【図10】POSプリンター60による印刷を制御するためのフローチャートである。
【図11】POSプリンター60による印刷を制御するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は図面を参照して記載される。図中の同様の参照符号は同一又は同様の機能要素を表す。
【0017】
図1は本発明のネットワークCS1を示す。ネットワークCS1は、中央CS3、インターネット2のような広域ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)10、POS端末20、マーケティング・コンピューター40、POSプリンター60、小売店境界95、及び更なる小売店CSが当該ネットワークに存在し得ることを示す更なる小売店境界、を含む。図1はまた、POS端末20と関連付けられたPOS端末データベース30、マーケティング・コンピューター40と関連付けられたマーケティング・コンピューター・データベース50、及びPOSプリンター60と関連付けられたプリンター・データベース70、及びPOSコンピューター80と関連付けられたPOSコンピューター・データベース90、を有する。各コンピューターは自身に関連付けられたデータベースへの読み出し及び書き込みアクセスを制御する。状況に応じて、POSプリンター60は端末であって良い。或いはPOSプリンター60はPOSコンピューター80により制御されて良く、その場合にはPOSコンピューター80は本願明細書ではプリンター60と関連付けられた処理機能を実行し、プリンター60向けのデータを受信する。
【0018】
1又は複数の装置20、40、60、及び80はWAN2へのネットワーク接続を有し、ゲートウェイとして動作し、LANにある他の装置のWAN2へのアクセスを可能にして良い。任意で、別個のゲートウェイ装置がLAN10に存在し、LAN10にある装置のWAN2へのアクセスを可能にしてよい。
【0019】
マーケティング・コンピューター40、POSプリンター60、POSコンピューター80、及び望ましくはPOS端末20も、それぞれデジタル中央処理装置、人間であるユーザーからの入力及び出力装置、並びに関連高速メモリーを有する。マーケティング・コンピューター40、POSプリンター60、POSコンピューター80、及び望ましくはPOS端末20も、それぞれ、TCP/IPのようなネットワーク・プロトコルでデータを変換及び送信するネットワーク・プロトコル及びコードを格納する。装置20、40、60、及び80はLAN10と接続され、データ・パケット・トランスポートを介し本願明細書に記載された他の装置と通信可能である。
【0020】
POS端末20は、取引データを受信し当該取引データをLAN10へ送信することにより、購入取引を処理するよう構成される。POS端末20は、2つの異なるモードで取引データを送信するよう構成される。1つのモードでは、POS端末20は、各データ(商品識別、数量、顧客識別)がPOS端末20でLAN10を介し受信されると、当該各データをマーケティング・コンピューター40へ送信するよう構成される。別のモードでは、POS端末20は、全ての商品識別、価格、及び関連事項を含む各取引のログを、LAN10を介しPOSコンピューター80へ送信するよう構成される。マーケティング・コンピューター40へ送信するデータ書式の仕様は、POSコンピューター80へ送信するデータ書式の仕様と異なって良い。或いは、各パケットは、所望の宛先装置のアドレスを識別する特徴を有して良い。
【0021】
POS端末20又はPOSコンピューター80の何れかは、POS印刷命令710を生成しそれをPOSプリンター60へ送信するよう、及び取引終了(EOT)の識別に応じて当該生成及び送信を行うよう構成される。EOTは、POS端末で顧客の購入取引が完了したことを知らせる。POS印刷命令710は、購入取引領収書を印刷する命令を有する。
【0022】
購入取引領収書は、顧客の購入注文の商品項目の説明及び価格を明記する印刷された文字を有する。
【0023】
マーケティング・コンピューター40は、POSプリンター60へ、購入取引領収書及び特定のマーケティング資料の両方を同一の紙に印刷するマーケティング及びPOS結合印刷命令720を生成し送信するよう構成される。マーケティング資料は、取引領収書情報と同一の紙面にあって良い。マーケティング資料は、取引領収書情報と反対の紙面にあって良い。マーケティング資料は、優待券のような奨励提案、及び広告を含んで良い。
【0024】
マーケティング・コンピューター40は、望ましくはPOS端末20が送信したデータをLAN10を介し受信したときに、POS取引の当該データを処理するよう構成される。任意で、マーケティング・コンピューター40は、受信した顧客の購入取引の取引データのログをとり、当該データを処理する前に当該取引のEOT信号の受信を待ち、次にマーケティング及びPOS結合印刷命令720を生成しPOSプリンター60へ送信する。マーケティング及びPOS結合印刷命令720は、プリンターにレジ領収書情報とマーケティング情報を印刷するよう命令する。
【0025】
POSプリンター60は、マーケティング及びPOS結合印刷命令720をマーケティング・コンピューター40から適時受信した場合、POS端末20又はPOSコンピューター80の何れかから受信したPOS印刷命令710を印刷しないよう構成されて良い。
【0026】
POSプリンター60は、望ましくは、印刷命令に基づき印刷する従来の構造又はコード、及び少なくとも1つのネットワーク・プロトコル、例えばTCP/IPで情報を受信し解釈する従来の構造又はコードを有する。
【0027】
マーケティング・コンピューター40若しくはPOSプリンターの何れか、又は集合的に両方は、レジ領収書の紙上のレジ領収書情報及びマーケティング情報の位置、紙テープの片面だけ又は紙テープの両面に印刷するのか、各面にどんな情報が印刷されるべきか、及び全ての情報を紙テープの特定長に適合させるようフォント及び画像の大きさの拡大縮小、を指定するよう構成される。
【0028】
中央CS3は、複数の店舗及び多数の顧客のために、取引データを顧客と関連付けて格納し、及び店舗識別子を格納する。中央CS3は、マーケティング処理を実行し、どんな特定マーケティング・コンテンツが特定の顧客へ提供されるかを決定して良い。この場合には、中央CS3はマーケティング・コンピューター40へ顧客識別子を、特定マーケティング・コンテンツ(優待券の詳細等)又は特定マーケティング・コンテンツの識別子と関連して送信する。マーケティング・コンピューター40は、小売店での顧客の次回の購入取引の間に同一の顧客識別子を受信した後に、取引データを処理するときにこの情報を参照して良い。
【0029】
POSコンピューター80は小売店95での取引の取引データのログをとり、在庫品目を追跡記録し、収益を追跡記録し、及び対応する報告書を生成するよう構成される。POSコンピューター80はまた、小売店のPOSプリンターにレジ領収書を印刷するよう命令する権限であって良い。
【0030】
POS端末20及びPOS端末データベース30は、単一のレジ通路又は位置に関連付けられる。各小売店には多数のレジ位置があり、当該レジ位置で顧客は商品の代金を支払い、顧客の取引の商品識別コード及び通貨取引情報が当該POS端末に入力されて良い。
【0031】
マーケティング・コンピューター40は、CIDと関連付けられた取引データに対しマーケティング基準を実施するコードを実行し、当該CIDと関連付けられた特定マーケティング・コンテンツを決定する。マーケティング・コンピューター40は、特定コンテンツ、又はCIDをPOSプリンター60と関連付ける当該特定コンテンツの識別子の何れかを分配する。
【0032】
マーケティング基準は、顧客の取引履歴、顧客人口統計データ、マーケティングの一部に関する希望、に依存して良い。マーケティング・コンピューター40は、取引履歴データ(前の取引からのデータであり、一連の前の取引のそれぞれと関連付けられた商品コード及び顧客識別子を含む)を格納して良い。或いは、マーケティング・コンピューター40はCID、及び当該CIDを有する顧客に提供する関連奨励提案を格納して良い。ここで、CID及び関連奨励提案の一覧は、中央CS3によりマーケティング・コンピューターへ提供される。
【0033】
POS端末データベース30、マーケティング・コンピューター・データベース50、プリンター・データベース70、及びPOSコンピューター・データベース90は、それぞれ望ましくは小売店の取引データを受信し格納するよう構成される。望ましくは、マーケティング・コンピューター・データベース50及びプリンター・データベース70の両方はまた、マーケティング・コンテンツ・データを受信し格納するよう構成される。
【0034】
図2は、図1のPOS端末データベース30のデータ構造を示す。当該データ構造は、マーケティング・コンピューター・データ・ストリーム・ヘッダー310、POSコンピューター・データ・ストリーム・ヘッダー320、端末取引ログ330、及びEOT信号340を有する。
【0035】
マーケティング・コンピューター・データ・ストリーム・ヘッダー310は、論理アドレス(マーケティング・コンピューター40のIPアドレス、ポート番号、等)、又はデータ・ストリーム内で当該ヘッダーに続くデータのデータ書式の何れかを指定する。後者の場合、マーケティング・コンピューター40は当該書式でLANのデータを読み取るよう構成される。
【0036】
POSコンピューター・データ・ストリーム・ヘッダー320は、論理アドレス(POSコンピューター80のIPアドレス、ポート番号、等)、又はデータ・ストリーム内で当該ヘッダーに続くデータのデータ書式の何れかを指定する。後者の場合、POSコンピューター80は当該書式でLANのデータを読み取るよう構成される。
【0037】
端末取引ログ330は、各取引の取引情報、例えば商品識別子、優待券識別子、割引の適用、時間、日にち、端末ID、量、合計、及び支払い種類(クレジット・カード種類、小切手、現金、等)のログをとる。
【0038】
EOT信号340はEOTを指定するデータである。
【0039】
図3は図1のマーケティング・コンピューター・データベース50であり、格納奨励提案データ410、顧客基本記録420、データ・ストリーム・ヘッダー仕様430、格納取引ログ440、目標基準450、及びマーケティング・コンテンツ460を有する。データ・ストリーム・ヘッダー仕様430は、マーケティング・コンピューター40により読み取られるべきデータのデータ書式の仕様がPOSコンピューター80により読み取られるべきデータの仕様と異なる場合に存在する。
【0040】
格納奨励提案データ410は、顧客識別子、及び優待券のような奨励提案を定めるマーケティング・コンテンツを有する。望ましくは、データ410はまた、当該提案の状態、例えば未だ顧客に提供されていない、顧客に提供された(以前に販売時点管理プリンターで印刷された、等)、及び顧客により引き換え済み、を識別する状態フィールドを有しする。顧客識別子は、例えばポイント・カード識別子、クレジット・カード又は顧客の支払いの他の形式からの特定の数字であって良い。
【0041】
顧客基本記録420は、顧客識別子と関連付けられた顧客の取引履歴;マーケティング・コンピューター80、POSコンピューター80、又は中央コンピューター3の何れかにより顧客の取引履歴に対し実行されたマーケティング分析;及び他の顧客特定情報、例えば住所及び電話番号、口座番号、人口統計データ;を有して良い。顧客基本記録は、格納奨励提案データ410を生成するために用いられて良い。
【0042】
データ・ストリーム・ヘッダー仕様430は任意である。データ・ストリーム・ヘッダー仕様430は、マーケティング・コンピューター40がLAN10で認識するデータ・ストリームの書式を指定する。例えば、端末10で生じる取引と関連付けられた商品識別子の、端末10からの連続送信のヘッダーである。例えば、取引終了時にPOS端末20からPOSコンピューター80へ送信されるログ・ファイルのヘッダーではない。
【0043】
格納取引ログ440は、格納取引情報、例えば購入された項目、適用された割引、時間、日にち、及び購入場所、支払い種類を有する。当該情報は、マーケティング・コンピューター・データベース、又は商品が各取引中にスキャンされるときに連続して生じる商品識別子を読み取るマーケティング・コンピューター40により受信されて良い。或いは、当該情報は、任意的にLANに送信された各取引のログを読み取る(同一のファイルはPOSコンピューター80により読み取られる)マーケティング・コンピューター40により、又はPOSコンピューター80からマーケティング・コンピューター40へデータ・ファイルが転送されるときに受信されて良い。
【0044】
目標基準450は、特定顧客識別、特定特典、又は顧客に提供若しくは提示されるべき優待券、払い戻し、即時割引、広告、マーケティング情報を含むマーケティング・コンテンツ460を提供する基準、並びにこれら基準を顧客の購入取引データ及び顧客に関連付けられた他のデータに適用する規約を有する。
【0045】
マーケティング・コンテンツ460は、顧客に提供又は提示されるべき優待券、払い戻し、即時割引、広告、マーケティング情報を有する。特定のマーケティング・コンテンツは、通常、特定の目標基準に関連付けられる。例えば、過去1ヶ月間に繰り返し購入されたおむつを指定する目標基準は、離乳食の優待券を指定するマーケティング・コンテンツと関連付けられて良い。
【0046】
図4は図1のプリンター・データベース70を示し、POS印刷命令710、マーケティング及びPOS結合印刷命令720、マーケティング・コンテンツ730、プリント・ヘッド識別コード740、EOT信号コード750、タイムアウト機能コード760、テープ巻き戻し信号コード770、残り領域コード780、及びマーケティング・コンテンツ790を有する。
【0047】
POS印刷命令720は、顧客の取引に対しレジ領収書を印刷するために、全ての取引データを印刷する命令を有する。当該取引データは、一般的には、購入された商品の商品説明(名称)(又は識別子と商品説明が関連付けられているプリンターのロジックの場合には商品識別子)、価格、数量、割引、時間、日にち、及び購入場所、支払い種類、及び割引の適用された又は適用されていない取引合計、を有する。
【0048】
マーケティング及びPOS結合印刷命令720は、顧客の取引に対するレジ領収書情報、及び特定のマーケティング・コンテンツ、例えば優待券、払い戻し、即時割引、及び広告の両方を有する。
【0049】
プリント・ヘッド識別コード740は、どのプリント・ヘッド650がマーケティング及びレジ領収書情報を印刷するか、印刷のタイミング、及び印刷の順序、を指定するデータを有する。プリント・ヘッド識別コードは、POSプリンター60で命令710又は720を処理することにより実行して良い。
【0050】
テープ巻き戻し信号コード770は、プリンターの紙テープの巻き戻しを指定するコードである。巻き戻し信号コード770は、紙テープの第1の面に印刷した後にプリンター60に紙テープを巻き戻させ、続いて当該紙テープの反対の第2の面に、紙テープの当該第1の面に印刷した長さと同一の長さに印刷することを可能にする。テープ巻き戻し信号コード770は、POSプリンター60で命令710又は720を処理することにより実行して良い。ある例では、POSプリンター60が命令710に基づき印刷を開始した後に、命令720はPOSプリンター60で受信される。次に、テープ巻き戻し信号コード770は、命令720に含まれるマーケティング・コンテンツに基づき、レジ領収書情報が印刷された紙テープ660の反対面に印刷するために、POSプリンター60に紙テープ660を巻き戻すよう命令する。
【0051】
残り領域コード780は、紙テープ660の空白領域を最適に使用するようにマーケティング・コンテンツ及びレジ領収書情報を印刷する命令を有する。印刷情報を処理するコード720は、命令720に基づきレジ領収書情報を印刷するために必要な紙テープ660の長さ、及びマーケティング情報を印刷するために必要な紙テープの長さを決定する。残り領域コード780は紙テープの片面が空白である紙テープ長の差分を決定する。残り領域コード780は次に各面の空白領域を如何に満たすかを決定する。
【0052】
マーケティング・コンテンツ790は、例えば、奨励提案を定めるデータ、及び当該データに関連付けられた如何なる文字、画像、及び色を含む広告を有する。マーケティング・コンテンツは、プリンター・データベース70又はマーケティング・コンピューター・データベース50の何れかに格納されて良い。マーケティング・コンピューター・データベース50及びプリンター・データベース70の両方はまた、マーケティング・コンテンツ識別子のマーケティング・コンテンツへの関連付けを格納して良い。マーケティング・コンピューター40がマーケティング識別子をプリンター60へ送信する場合、プリンター60は印刷するマーケティング・コンテンツを対応するマーケティング識別子に関連付けて良い。
【0053】
ある実施例では、残り領域コードは、空白領域を満たす追加マーケティング資料を決定して良い。種々の選択されたマーケティング項目の長さを比較し、レジ領収書情報のために必要な紙テープ660の長さに適合するマーケティング項目のみを印刷して良い。つまり、印刷された紙テープの長さをマーケティング項目の削除により制限する。紙テープの何れかの面に空白領域があれば、当該空白領域に印刷すべき追加マーケティング項目を識別して良い。命令720に含まれるマーケティング・コンテンツ及びレジ領収書情報がそれぞれほぼ同一の紙テープ長を占め、従って両面印刷が一方の面にマーケティング・コンテンツ、他方の面にレジ領収書情報を有し紙テープの同一の長さを占めるよう、文字又は画像の大きさを変更して良い。
【0054】
残り領域コード780は、本願明細書に記載された他のコードに加え、各購入取引に対する印刷のために当該取引と関連付けられた1又は複数の印刷ファイルを生成するよう動作する。
【0055】
タイムアウト機能コード760は、POSプリンター60によりEOT信号340が受信された後の時間期間を指定するコードである。当該受信時に、POSプリンター60が当該時間期間の終了までに命令720を受信していない場合、POSプリンター60は命令710に基づき印刷する。例えば、コード760は、命令710に基づき印刷待ち行列メモリーにPOS端末20から受信された取引データを置くことによりこれを行って良い。印刷待ち行列メモリーからは、如何なる更なる信号も必要とすることなく印刷が生じる。タイムアウト機能コード760は、例えばPOSプリンター60によりEOT信号340が受信された1、1.5、2秒後に動作するよう設定されて良い。時間期間は、購入注文を処理する際に遅延を制限するよう選択される。
【0056】
別の実施例では、POSプリンター60又はマーケティング・コンピューター40の何れかは、どのマーケティング・コンテンツを印刷するか、当該マーケティング・コンテンツのための紙テープ660の長さ、紙テープ660の取引コンテンツ720の面の空白領域の長さを決定し、次に追加マーケティング・コンテンツを紙テープ660の取引コンテンツの側の空白領域に印刷して良い。つまり、印刷データを指定するコード及び命令、又は印刷ファイルは、これらコンピューターの何れに存在しても良い。またそれらコンピューターは、紙テープを巻き戻す制御信号を有する最終印刷ファイルを必要に応じてプリンター60へ印刷のために送信して良い。
【0057】
図5は図1のPOSコンピューター・データベース90を示し、格納取引ログ930、及び会計及び在庫品目情報960を有する。格納取引ログ930は、ある小売店の全ての取引の全ての取引データを格納する。会計及び在庫品目情報960は、販売情報、並びに在庫の項目及び当該項目の数量等のリストを有する。
【0058】
図6は図1のPOSプリンター60を示し、制御部610、紙テープの巻物620、紙テープ660、制御線630、ローラー640、及びプリント・ヘッド650、及びデータベース70を有する。
【0059】
制御部610は、制御線630を介し、プリント・ヘッド650に何時及び何を印刷するか命令し、ローラー640に何時紙を巻き進めるか及び紙を巻き戻すかを命令する。制御部610は、POSプリンター60で実行されるコードにより生成された、又はネットワークの他の要素から受信された命令に従い動作する。印刷は、制御部610が制御線630を介し、プリント・ヘッド650への取引コンテンツ720又はマーケティング・コンテンツ730の何れかを印刷する命令と関連して、及び任意的に特定の印刷の後に紙テープ660を引き込む命令と関連して、ローラー640に紙テープ660を進めるよう命令することを含む。POSプリンター60の一部として示されたが、制御部610はプリント・ヘッドから離れていて良く、制御部610の機能は他の場所、例えばPOSコンピューター又はマーケティング・コンピューターで実行されて良い。
【0060】
プリント・ヘッド650の1つは紙テープ660の第1の面の方を向いている。プリント・ヘッド650のもう1つは紙テープ660の反対の第2の面の方を向いている。従って、各プリント・ヘッドは紙テープ660の異なる面に印刷する。
【0061】
紙テープの巻物620は、巻かれた紙テープ660が取り付けられる巻き取り機(示されない)を有する。
【0062】
望ましくは、一方のプリント・ヘッドはインクジェット・プリント・ヘッドであり、他方のプリント・ヘッドは感熱式プリント・ヘッドである。望ましくは、紙テープ660は、感熱紙から形成された1つの面を有し、感熱式プリント・ヘッド650による紙の当該面への印刷を可能にする。また、紙テープ660は感熱紙の側を感熱式プリント・ヘッド650の方に向けられる。プリント・ヘッド(感熱式ではない)は白黒又はカラーの何れかのプリント・ヘッドであって良い。
【0063】
図7は4個のプリント・ヘッドを有するプリント・ヘッド650の別の構成を示す。この構成では、紙の各面は2つの異なる種類、つまり感熱式、インクジェット、及びレーザージェットの何れかのプリント・ヘッドに面して良い。或いは、紙の同一の面に面している両方のプリント・ヘッドは同一の設計、つまり両方とも感熱式、両方ともインクジェット、又は両方ともレーザージェットであって良い。
【0064】
紙テープ660の反対側にあるプリント・ヘッドの相対位置は互いに正反対であるか、又は互いにテープの動きの方向に沿ってずれている。
【0065】
図8は図6の紙テープ660の断面を示し、紙上面810、紙下面820、及び不浸透性層830を有する。好適な実施例では、不浸透性層830の存在は、紙テープの一方の面から他方の面へインクが滲むのを防ぐ。紙テープ上面810は、温度感受性色素及び/又はフェノールを有する紙のような感熱印刷紙であって良く、紙下面820は不感熱印刷紙であって良い。不浸透性層830は例えばポリビニル、又は他の高分子材料であって良い。
【0066】
図9は、POSプリンター60のCPUで実行され得る段階を有する印刷ロジック900を示す。段階910では、印刷ロジックは印刷データが受信されたか否かを決定する。受信された場合、段階920を実行する。段階920では、印刷ロジックはEOT信号が受信されたか否かを決定する。受信された場合、段階930を実行する。段階930では、印刷ロジックは印刷ファイルを印刷する。
【0067】
段階910で受信されていない場合、待機状態940を実行し、再び910を実行する。
【0068】
段階920で受信されていない場合、タイムアウト検査950を実行し、待機状態940を実行し、そして再び検査910する。段階950でタイムアウトした場合、印刷段階930を実行する。待機状態940は例えば50ミリ秒であって良い。
【0069】
図10は残りのロジック1000を示す。ロジック1000では、POSプリンター60又はマーケティング・コンピューター40の何れかが計算を実行し、紙テープ660の両面の空間を満たすために最適な量のマーケティング・コンテンツ460を決定する。
【0070】
図10は方法1000を示す。方法1000は、レジ領収書の紙テープ印刷長を決定する段階1010、マーケティング・コンテンツの紙テープ印刷長を決定する段階1020、残テープ長及び空白領域テープ面を決定する段階1030、残り領域を満たすマーケティング・コンテンツを決定する段階1040、印刷ファイルを生成又は修正する段階1050、及び印刷する段階1060、を有する。
【0071】
段階1050では、印刷ロジックは1又は複数の印刷ファイルを生成又は修正し、追加マーケティング資料の印刷を、顧客の取引データ及びマーケティング資料を有するレジ・テープに含める。追加マーケティング資料は、例えば一連の追加マーケティング資料の印刷テープ長を徐々に移動し、残テープ長より長い印刷テープ長を有する当該追加マーケティング資料を除外することにより、そして次に結果として生じた一連の追加マーケティング資料を位置付けることにより、決定されて良い。位置付けは、当該顧客のための他のマーケティング資料との関連に基づいて、製造者又は小売り業者からマーケティング会社への当該印刷に対する報酬の順序であるか、又は顧客識別子と関連付けられた人口統計データに対するマーケティング資料内の商品識別子の関連によって良い。
【0072】
ある実施例では、POSプリンター60は、(1)取引コンテンツ720を有する顧客の領収書を印刷するために必要な紙テープ660の長さを決定し、(2)種々の例のマーケティング・コンテンツの長さを決定し、(3)当該領収書を印刷するために必要な紙テープ660の長さに適合するマーケティング資料の例だけを印刷する。
【0073】
別の実施例では、POSプリンター60又はマーケティング・コンピューター40の何れかは、どのマーケティング・コンテンツを印刷するか、マーケティング・コンテンツを有する紙テープの長さ、結果として生じた紙テープ660のレジ領収書の面の空白(利用可能)領域の長さを決定するよう構成されプログラムされ、及び追加マーケティング・コンテンツを紙テープ660の取引コンテンツの面の空白領域に印刷するようプログラムされる。
【0074】
ある実施例では、残り領域コードは、空白領域を識別し、当該空白領域と関連付けられたマーケティング・コンテンツを識別し、及び当該関連付けられたマーケティング・コンテンツのフォント及び/又は画像の大きさを拡大縮小(大きく又は小さく)し当該識別された空白領域に適合させる。
【0075】
図11は両面印刷に関連する印刷ロジックを示す。
【0076】
段階1110で、印刷ロジックは、レジ・テープ660の両面に同時に印刷するか否かを決定する。例えば、印刷ロジックは、印刷コンテンツを調べ、両面を印刷するために必要な印刷速度を決定し、及び同時に印刷するために印刷速度に互換性があるかどうか決定して良い。互換性がある場合、段階1120を実行し、両面に同時に印刷する。互換性がない場合、段階1130を実行し、最初に印刷する面を決定する。段階1140で、第1の面に印刷する。段階1150で、紙テープ660の印刷している面1の長さを巻き戻す(又は僅かに、例えば1.5インチ又は1センチメートル短く巻き戻し、紙テープがプリンターのローラーで登録項目を失うことを回避する)。段階1160で、第2の面を印刷する。
【0077】
POSプリンター60が結合印刷命令720を受信すると、POSプリンター60は、コードで実施された商取引ルールにより指定されたように、紙の両面を同時に印刷、両面に交互に印刷、又は一方の面を最初に完全に印刷して良い。
【0078】
POSプリンター60で実行されるコードは、タイムアウト機能コード760を実施して良い。従って、POSプリンター60が命令720を特定の時間期間内に受信しない場合、POSプリンター60は顧客のための取引コンテンツ720の印刷に進む。
【0079】
同様に、POSプリンター60で実行されるコードは、別のタイムアウト機能コード760を実施して良い。従って、POSプリンター60が命令720を特定の時間期間内に受信しない場合、POSプリンター60は命令720に基づく印刷に進む。
【0080】
POSプリンター60が命令710に基づく印刷の間に命令720を受信した場合、コードは、POSプリンター60に、コード710により指定されたレジ領収書の印刷を完了した後に命令720により指定されたマーケティング・コンテンツを印刷するよう命令して良い。これは、命令720に基づきマーケティング・コンテンツを印刷する前に、レジ・テープをレジ領収書の長さだけ巻き戻すコードを実施することを含んで良い。
【0081】
マーケティング・コンテンツ及びそれへのポインタはプリンター60内に存在し、命令720は実際のマーケティング・コンテンツではなく、当該マーケティング・コンテンツへのポインタを有して良い。その場合、対応するポインタはマーケティング・コンピューター40によりアクセス可能なデータベース内に存在する。
【0082】
印刷機能、例えばどのデータ・ソース、POS端末又はマーケティング・コンピューターを用いレジ領収書を印刷するかを決定するEOT及びタイムアウト印刷機能は、両面プリンター又は両面印刷を必要としない。
【0083】
上述の本発明の態様及び特定の実施例は、以上に開示された広範な概念に基づく保護範囲を限定するものではない。
[関連出願の相互参照]
本出願は仮出願60/742908、2005年12月7日出願、名称「POS Network Including Color Printing and Color Highlighting」、代理人管理番号PIP175MOUNP-US、仮出願60/778410、2006年3月3日出願、名称「POS Network Including Color Printing and Color Highlighting」、代理人管理番号PIP189MOUNP-US、及び米国出願11/488126、2006年7月18日出願の優先権を主張する。これら全ての出願の内容は参照されることにより本願明細書に組み込まれる。
【符号の説明】
【0084】
1、2 ネットワーク
10 LAN
20 POS端末
40 マーケティング・コンピューター
50 マーケティング・コンピューター・データベース
60 POSプリンター
70 プリンター・データベース
80 POSコンピューター
90 POSコンピューター・データベース
95 小売店境界
310 マーケティング・コンピューター・データ・ストリーム・ヘッダー
320 POSコンピューター・データ・ストリーム・ヘッダー
330 端末取引ログ
340 EOT信号
410 格納奨励提案データ
420 顧客基本記録
430 データ・ストリーム・ヘッダー仕様
440 格納取引ログ
450 目標基準
460 マーケティング・コンテンツ
710 POS印刷命令
720 マーケティング及びPOS結合印刷命令
730 マーケティング・コンテンツ
740 プリント・ヘッド識別コード
750 EOT信号コード
760 タイムアウト機能コード
770 テープ巻き戻し信号コード
780 残り領域コード
790 マーケティング・コンテンツ
930 格納取引ログ
960 会計及び在庫品目情報
610 制御部
620 紙テープの巻物
660 紙テープ
630 制御線
640 ローラー
650 プリント・ヘッド
810 紙上面
820 紙下面
830 不浸透性層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューター・ネットワーク・システムであって、
紙テープ・ローラーと第1のプリント・ヘッドと第2のプリント・ヘッドとを有するPOSプリンター、
を有し、
前記紙テープ・ローラーは紙テープの巻物を進めるか又は引き込み、
前記紙テープの巻物は第1の面と第2の面を有し、
前記第1のプリント・ヘッドは前記紙テープの巻物の第1の面に面し、
前記第2のプリント・ヘッドは前記紙テープの巻物の第2の面に面し、
前記システムは、
前記紙テープに前記紙テープの第1の面にレジ領収書及び前記紙テープの第2の面に広告コンテンツの両方を印刷するために、前記第1のプリント・ヘッド及び前記第2のプリント・ヘッド及び前記ローラーへの信号を制御する制御部、及び
POS端末及びマーケティング・コンピューター、
を更に有し、
前記POSプリンターは、前記POSプリンターが購入取引のEOT信号を受信した後の特定時間の終了まで、前記POS端末又はPOSコンピューターから前記プリンターへ送信されたデータに基づくPOSでの前記購入取引のレジ領収書の印刷を保留するよう前記プリンターを制御するロジックを有する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記POSプリンターは、前記POSプリンターが前記EOT信号を受信した後の前記特定時間の前に、前記プリンターが前記マーケティング・コンピューターから前記購入取引の印刷命令を受信した場合、前記POS端末又は前記POSコンピューターの何れかから前記POSプリンターへ送信された前記購入取引の購入取引データを前記POSで印刷しないロジックを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記POSプリンターは、前記POSプリンターが前記EOT信号を受信した後の前記特定時間の前に前記POSプリンターが前記印刷命令を受信した場合、前記マーケティング・コンピューターから受信した前記購入取引の前記印刷命令に基づき印刷するロジックを有する、
ことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記POSプリンターは両面印刷を制御するロジックを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
コンピューター・ネットワーク・システム使用方法であって、
該システムは、
紙テープ・ローラーと第1のプリント・ヘッドと第2のプリント・ヘッドとを有するPOSプリンター、
を有し、
前記紙テープ・ローラーは第1の面と第2の面を有する紙テープの巻物を進めるか又は引き込み、
前記第1のプリント・ヘッドは前記紙テープの巻物の第1の面に面し、
前記第2のプリント・ヘッドは前記紙テープの巻物の第2の面に面し、
前記システムは、
前記紙テープに前記紙テープの第1の面にレジ領収書及び前記紙テープの第2の面に広告コンテンツの両方を印刷するために、前記第1のプリント・ヘッド及び前記第2のプリント・ヘッド及び前記ローラーへの信号を制御する制御部、
を更に有し、
当該方法は、前記POSプリンターから印刷する段階;及び
タイムアウト期間の終了まで又は前記プリンターがマーケティング・コンピューターから印刷命令を受信するまで、購入取引のレジ領収書の印刷を遅らせる段階;
を有する方法。
【請求項6】
POSプリンターであって、
紙テープ・ローラーと第1のプリント・ヘッドと第2のプリント・ヘッドとを有し、
前記紙テープ・ローラーは紙テープの巻物を進めるか又は引き込み、
前記紙テープの巻物は第1の面と第2の面を有し、
前記第1のプリント・ヘッドは前記紙テープの巻物の第1の面に面し、
前記第2のプリント・ヘッドは前記紙テープの巻物の第2の面に面し、
当該POSプリンターは、
前記紙テープに前記紙テープの第1の面にレジ領収書及び前記紙テープの第2の面に広告コンテンツの両方を印刷するために、前記第1のプリント・ヘッド及び前記第2のプリント・ヘッド及び前記ローラーへの信号を制御する制御部、及び
前記POSプリンターが購入取引のEOT信号を受信した後の特定時間の終了まで、前記POS端末又はPOSコンピューターから前記プリンターへ送信されたデータに基づくPOSでの前記購入取引のレジ領収書の印刷を保留するよう前記プリンターを制御するロジック、
を有するPOSプリンター。
【請求項7】
前記POSプリンターは、前記POSプリンターが前記EOT信号を受信した後の前記特定時間の前に、前記プリンターが前記マーケティング・コンピューターから前記購入取引の印刷命令を受信した場合、前記POS端末又は前記POSコンピューターの何れかから前記POSプリンターへ送信された前記購入取引の購入取引データを前記POSで印刷しないロジックを有する、
ことを特徴とする請求項6に記載のPOSプリンター。
【請求項8】
前記POSプリンターは、前記POSプリンターが前記EOT信号を受信した後の前記特定時間の前に前記POSプリンターが前記印刷命令を受信した場合、前記マーケティング・コンピューターから受信した前記購入取引の前記印刷命令に基づき印刷するロジックを有する、請求項7記載のPOSプリンター。
【請求項9】
前記POSプリンターは両面印刷を制御するロジックを有する、
ことを特徴とする請求項6に記載のPOSプリンター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−252720(P2012−252720A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−187817(P2012−187817)
【出願日】平成24年8月28日(2012.8.28)
【分割の表示】特願2008−544322(P2008−544322)の分割
【原出願日】平成18年8月7日(2006.8.7)
【出願人】(507314729)カタリナ マーケティング コーポレーション (13)
【Fターム(参考)】