説明

連結装置

【課題】各種部材間や離型機構の押出プレートと押出板とをワンタッチで連結することができる連結装置を目的とする。
【解決手段】
中心軸に向かって付勢されロック機構4によりロックと開放を可能にした複数のチャック爪3を設けたチャック1と、該チャック1中心に嵌挿されて各チャック爪3によりチャッキングされる連結杆10とからなり、前記ロック機構によりロックと開放を行なうチャック爪3の内周面に圧着用凹凸部30を形成し、該圧着用凹凸部30と嵌合する環状凹凸部11を連結杆10の挿込部に形成するとともに、前記圧着用凹凸部30の凹溝幅を前記環状凹凸部11の先端に形成された挿込凸部11a幅より短くし、且つ後部に形成された挿込凸部幅と基準寸法を等しくした連結装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種部材間の連結や、成形品を金型から離型する離型機構の離型ピンを取付けた押出プレートと該押出プレートを作動させる押出板との連結を行う連結装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、離型装置の離型ピンを取付ける押出プレートと押出板とを複数の引き戻し棒にねじ止めするものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、引き戻し棒に押出プレートと押出板とをねじ止めしているため、金型を交換する際、ねじの締緩作業に時間がかかることとなり、ダイキャスト成形機の稼働率が低下するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−111770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、各種部材間や離型機構の押出プレートと押出板とをワンタッチで連結することができる連結装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、中心軸に向かって付勢されロック機構によりロックと開放を可能とした複数のチャック爪を設けたチャックと、該チャック中心に嵌挿されて各チャック爪によりチャッキングされる連結杆とからなり、前記チャック爪の内周面に圧着用凹凸部を形成し、該圧着用凹凸部と嵌合する環状凹凸部を連結杆の挿込部に形成するとともに、前記圧着用凹凸部の凹溝幅を前記環状凹凸部の先端に形成された挿込凸部幅より短くし、且つ後部に形成された挿込凸部幅と基準寸法を等しくしたことを特徴とする連結装置であり、ロック機構が、各チャック爪の外面に形成される突子と、該突子に取り付けられるとともに、突子と係合される変位量を異ならせたカム面と連結杆挿入孔とを形成した回動自在なカム駒とからなるものとしたり、ロック機構が、各チャック爪の外面に形成された突子と、該突子と係合される変位量を異ならせたカム面を外周面に形成した連結杆とからなるものとしたりできる。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、中心軸に向かって付勢されロック機構によりロックと開放を可能とした複数のチャック爪を設けたチャックと、該チャック中心に嵌挿されて各チャック爪によりチャッキングされる連結杆とからなり、前記チャック爪の内周面に圧着用凹凸部を形成し、該圧着用凹凸部と嵌合する環状凹凸部を連結杆の挿込部に形成するとともに、前記圧着用凹凸部の凹溝幅を前記環状凹凸部の先端に形成された挿込凸部幅より短くし、且つ後部に形成された挿込凸部幅と基準寸法を等しくしたことにより、先端に形成された挿込凸部はロック機構によりロックされているチャック爪を付勢力に抗して押し広げてチャック内に挿し込まれ、先端に形成された挿込凸部が圧着用凹凸部を通過するとチャック爪は付勢力により自動的に閉じて連結杆はチャッキングされると同時にロックされるので、チャッキングはワンタッチで確実に完了させることができる。
【0008】
また、請求項2のように、ロック機構が、各チャック爪の外面に形成される突子と、該突子に取り付けられるとともに、突子と係合される変位量を異ならせたカム面と連結杆挿入孔とを形成した回動自在なカム駒とからなるものとすることにより、カム駒を自由に回動させチャック爪をロックしたり開放させたりすることができるので、チャックの取付角度に制約がなく取付作業が容易となる。
【0009】
さらに、請求項3のように、ロック機構が、各チャック爪の外面に形成された突子と、該突子と係合される変位量を異ならせたカム面を外周面に形成した連結杆とからなるものとすることにより、少ない部品でロック機構を構成できるので製作コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明のチャックの第1の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じく連結杆の挿込過程を示す一部切欠断面図である。
【図3】同じく連結杆のチャック状態を示す一部切欠断面図である。
【図4】同じくロック機構のロック状態を示す側面図である。
【図5】同じくロック機構のロック状態におけるカム面と突子とを示す断面図である。
【図6】同じく連結杆の挿込状態を示す断面図である。
【図7】同じく連結杆のチャック状態を示す断面図である。
【図8】同じく第1の実施形態のチャックに適用する連結杆を示す一部斜視図である。
【図9】本発明のチャックの第2の実施形態を示す分解斜視図である。
【図10】同じく連結杆の挿込過程を示す一部切欠断面図である。
【図11】同じく連結杆のチャック状態を示す一部切欠断面図である。
【図12】同じくロック機構のロック状態を示す側面図である。
【図13】同じく連結杆の挿込状態を示す断面図である。
【図14】同じく連結杆のチャック状態を示す断面図である。
【図15】同じく第2の実施形態のチャックに適用する連結杆を示す一部斜視図である。
【図16】第1、2の実施形態のチャックと両チャックにチャッキングされる連結杆により構成される離型機構を備えたダイキャスト成形機を示す一部切欠正面図である。
【図17】同じく要部を拡大して示す断面図である。
【図18】同じく前後端に環状凹凸部を形成した連結杆を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、本発明の第1の実施形態を図1〜8に基づいて詳細に説明する。
1はチャックであり、該チャック1はチャック本体2と、チャック本体2に90°間隔で装着されるチャック爪3と、該チャック爪3のロックと開放とを行なうロック機構4とからなる。
【0012】
前記チャック本体2は図1に示されるように、一側面に取付ねじ5を張出させた円形のベース6と、前記チャック爪3をスライド自在に装着する円形の胴筒7とからなり、前記ベース6と胴筒7とはボルト止めされる。前記ベース6には中心に後記する連結杆10の先細の挿込凸部11aを嵌合させる凹部6aが形成されている。該凹部6aの深さは挿込凸部11a長と等しくしている。
【0013】
前記胴筒7には一端を開口させた十字溝7aが軸線方向に形成されており、4本のチャック爪3は十字溝7aの中心から放射方向にスライドする開閉自在なものとしている。
【0014】
また、図1に示されるように、胴筒7の前面中心には後記する連結杆10の挿通孔7bと、後記するチャック爪3の突子31をスライドガイドする長円形の長窓孔7cが90°間隔に形成されている。さらに、ベース6と胴筒7は外周面に90°間隔で平坦面8を形成して工具を係止させることができるようになっている。
【0015】
前記各チャック爪3の内周面には図8に示される連結杆10の環状凹凸部11と嵌合される圧着用凹凸部30が形成されるとともに外面には縦断面形状を長円形とした突子31が形成されている。該突子31の内周面中間部には後記するロック機構4のカム駒40のフランジ41が係合される切欠31aが形成されている。該4つの切欠31aにフランジ41を係合させることによりカム駒40は突子31に取り付けられる。
【0016】
32はチャック爪3の上部に形成される凹部であり、該凹部32にはばね9が装着される。そして、ばね9の上端は十字溝7aの内面に当接されてチャック爪3を中心軸に向けて付勢する。また、圧着用凹凸部30の挿込側凸部は先開きとなっていて連結杆10の挿込が円滑に行われるようになっている。
【0017】
前記ロック機構4はチャック爪3の前面に形成される突子31と、カム駒40とからなり、カム駒40は突子31の切欠31aに係合されるフランジ41と、突子31の内周面が当接される変位量を異ならせたカム面42と、工具係止用の六角部43と、連結杆10を挿通させる挿通孔44とを形成したものである。
【0018】
前記カム面42は変位量を大とした部位と、変位量を小とした部位をそれぞれ4箇所形成したもので、具体的には、正四角形の角部と4辺の中間部に突子31を係止させる弧状凹部42aを形成したものである。45はカム駒40に90°間隔で配設されるピンであり、該ピンはチャック爪3のロック及び開放操作のためにカム駒40を回動させる際、前記突子31に当接させてロック、または開放時に突子31が弧状凹部42aに確実に係止させるためのストッパとなるものである。
【0019】
10はチャック1に挿し込まれる連結杆であり、該連結杆10は図8に示されるように、先端の挿込部に環状凹凸部11を形成したもので、環状凹凸部11の先端に形成される先細の挿込凸部11a幅は該挿込凸部11aに続いて後部に形成される複数の挿込凸部11b幅より長く、また、前記チャック爪3の圧着用凹凸部30の凹溝幅より長く(即ち、凹溝幅は挿込凸部11a幅より短い)しているが、後部に形成される複数の挿込凸部11b幅は圧着用凹凸部30の凹溝幅と基準寸法を等しくしている。このため、先細の挿込凸部11aは圧着用凹凸部30の凹溝には嵌合できないが、複数の挿込凸部11bは圧着用凹凸部30の複数の凹溝に嵌合できる。11cは連結杆10の外周面に180°間隔で形成される工具係止用の平坦部である。
【0020】
このように構成されたものは、先ず、胴筒7の平坦部8に工具を係止させて回り止めしたうえ、ロック機構4のカム駒40の六角部43に工具を係止させてカム駒40を時計回り方向または反時計回り方向に45°回動させ、図4、5に示されるように、突子31をカム面42の変位量の小さい部位に当接させたロック状態とする。
【0021】
各チャック爪3が閉じたロック状態で、連結杆10の挿込部としての環状凹凸部11をカム駒40の挿通孔44を通じて胴筒7内に挿し込めば、環状凹凸部11の先細の挿込凸部11aはチャック爪3をばね9の付勢力に抗して押し広げて挿入されるが、挿込凸部11aは圧着用凹凸部31の凹溝の幅より長いため、後部に形成された挿込凸部11bは凹溝に嵌合することなく挿し込まれる。
【0022】
そして、挿込凸部11aの先端がベース6の凹部6a底部に当接することにより挿し込みは停止される。このとき凹溝幅より長い挿込凸部11aは凹部6a内に嵌合されるので、チャック爪3の閉動作を妨げるものはなくなり、ばね9の付勢力により環状凹凸部11の後部に形成される複数の挿込凸部11bは圧着用凹凸部30の凹溝に嵌合される。
【0023】
このようにして、圧着用凹凸部30と環状凹凸部11とが嵌合されて図3、7に示されるように、連結杆10のチャッキングは完了すると同時にロックも完了することとなる。
【0024】
このようにロックされている連結杆10を外すには、先ず、胴筒7の平坦部8に工具を係止させて回り止めするとともに、ロック機構4のカム駒40の六角部43に回動用工具を係止させてカム駒40を時計回り方向または反時計回り方向に45°回動させる。この回動によりカム面42の変位量の小さい部位に当接していた突子31は、図5の鎖線で示される変位量の大きい部位に移動するので、図6に示されるようにチャック爪3はばね9の付勢力に抗して開放され、連結杆10のチャッキングは解かれることとなる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施形態を図9〜15に基づき、第1の実施形態との相違点を説明し、第1の実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
ロック機構4のカム面42は図15に示されるように、連結杆10の環状凹凸部11に続く外周面に形成される。カム面42は断面円形の連結杆10の外周面を正四角形に切削形成するか、分割構造として連結杆10に取り付け、その角部と4辺の中間部にチャック爪3の突子31を係止させる弧状凹部42aを形成したものである。また、環状凹凸部11の後部に形成される挿込凸部11bは1つとしているが、第1の実施形態のように複数形成してもよい。
【0026】
カム面42を連結杆10に形成したため、チャック爪3の突子31には第1の実施形態のようにカム駒40を取付ける切欠31aが形成されていない。
【0027】
このように構成されたものは、第1の実施形態と同様、連結杆10の環状凹凸部11をチャック1内に挿し込み連結杆10をチャッキングと同時にロックするものである。そして、連結杆10を外す場合は、ロック機構4としての連結杆10の平坦部11cにレンチ等の工具を係止するとともに、胴筒7の平坦部8にレンチ等の工具を係止させて、連結杆10を45°回動させれば、突子31はカム面42の変位量の大きい部位に移動するので、チャック爪3はばね9の付勢力に抗して開放され、連結杆10のチャッキングは解かれることとなる。
【0028】
次に、本発明装置をダイキャスト成形機の離型機構に組み込んだ実施例を図16〜18に基づいて詳細に説明する。
図16において、100は固定プラテン、101は固定プラテン100間に張架されたガイド杆102にスライド自在に支持される可動プラテンであり、固定プラテン100には雄型103が取付けられ、可動プラテン101には雌型104が取付けられる。
【0029】
可動プラテン101の前面側には離型ピン110を取付けた押出プレート105が配置され、背面側には押出板106が配設され、押出プレート105と押出板106とは可動プラテン101に嵌挿されたスライド自在な複数の連結杆10の前後端にチャック1を介して取り付けられる。
【0030】
押出プレート105に取付けられる第2の実施形態に示されるチャック1は、図17に示されるように、チャック本体2のベース6に張出される取付ねじ5により押出プレート105に固着される。
【0031】
押出プレート105に取付けられたチャック1と連結杆10とのチャッキングとロックは、可動プラテン101に嵌挿され、前面に張出されている連結杆10の環状凹凸部11を押出プレート105の背面に取付けられているチャック1に挿入し、先細の挿込凸部11aの先端をベース6の凹部6a底部に当接させて挿込凸部11aを凹部6a内に嵌合させる。
【0032】
挿込凸部11aが凹部6a内に嵌合されることにより、チャック爪3の圧着用凹凸部30はばね9の付勢力により環状凹凸部11と嵌合され、チャッキングとロックが同時に完了する。また、連結杆10を外すには、ロック機構4としての連結杆10の平坦部11cに工具を係止させるとともに、チャック1の平坦部8に回り止めの工具を係止させて連結杆10を45°回動させれば、連結杆10の変位量が大きいカム面42にチャック爪3の突子31が係合されるのでチャック爪3は開かれロックは解除される。
【0033】
次に、可動プラテン101の背面から張出されている第1の実施形態に示される連結杆10の先細の挿込凸部11aを、第1の実施形態のチャック1に挿し込み、連結杆10の先細の挿込凸部11aを前記同様凹部6a内に嵌合させる。挿込凸部11aが凹部6a内に嵌合されることにより、チャック爪3の圧着用凹凸部30はばね9の付勢力により環状凹凸部11に嵌合される。
【0034】
挿込凸部11aが凹部6a内に嵌合されることにより、チャック爪3の圧着用凹凸部30はばね9の付勢力により環状凹凸部11と嵌合され、チャッキングとロックが同時に完了する。また、連結杆10を外すには、チャック1の平坦部8に工具を係止させて回り止めしたうえ、ロック機構4のカム駒40の六角部43に工具を係止させて、カム駒40を45°回動させれば、カム駒40の変位量が大きいカム面42にチャック爪3の突子31が係合されるのでチャック爪3は開かれロックは解除される。
【0035】
次に、チャック1のベース6から張出されている取付ねじ5を押出板106の取付孔に挿通させたうえ、取付ねじ5をナット締めして押出板106と連結杆10とを連結することにより押出プレート105と押出板106は連結杆10により連結される。
【0036】
このように、ロック機構4のカム面42を連結杆10に形成する第2の実施形態のチャック1と、ロック機構4のカム面42を別体のカム駒40に形成する第1の実施形態のチャック1とを組み合わせることにより、別々にチャッキングとロックが可能となり着脱作業が容易となる。
【符号の説明】
【0037】
1 チャック
2 チャック本体
3 チャック爪
4 ロック機構
5 取付ねじ
6 ベース
6a 凹部
7 胴筒
7a 十字溝
7b 挿通孔
7c 長窓孔
8 平坦面
9 ばね
10 連結杆
11 環状凹凸部
11a 先端に形成される挿込凸部
11b 後部に形成される挿込凸部
11c 平坦部
30 圧着用凹凸部
31 突子
31a 切欠
32 凹部
40 カム駒
41 フランジ
42 カム面
42a 凹部
43 六角部
44 挿通孔
45 ピン
100 固定プラテン
101 可動プラテン
102 ガイド杆
103 雌型
104 雄型
105 押出プレート
106 押出板
110 離型ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸に向かって付勢されロック機構によりロックと開放を可能とした複数のチャック爪を設けたチャックと、該チャック中心に嵌挿されて各チャック爪によりチャッキングされる連結杆とからなり、前記チャック爪の内周面に圧着用凹凸部を形成し、該圧着用凹凸部と嵌合する環状凹凸部を連結杆の挿込部に形成するとともに、前記圧着用凹凸部の凹溝幅を前記環状凹凸部の先端に形成された挿込凸部幅より短くし、且つ後部に形成された挿込凸部幅と基準寸法を等しくしたことを特徴とする連結装置。
【請求項2】
ロック機構が、各チャック爪の外面に形成される突子と、該突子に取り付けられるとともに、突子と係合される変位量を異ならせたカム面と連結杆挿入孔とを形成した回動自在なカム駒とからなることを特徴とする請求項1に記載の連結装置。
【請求項3】
ロック機構が、各チャック爪の外面に形成された突子と、該突子と係合される変位量を異ならせたカム面を外周面に形成した連結杆とからなることを特徴とする請求項1に記載の連結装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−78990(P2011−78990A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−231114(P2009−231114)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【出願人】(393011038)菱栄エンジニアリング株式会社 (59)
【Fターム(参考)】