説明

連絡網作成方法

【課題】個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象者に迅速に伝達することができる連絡事項伝達方法を提供する。
【解決手段】連絡対象者およびその電話番号に関する連絡対象者情報が格納された連絡対象者テーブルを取得する連絡対象者取得ステップと、連絡事項の緊急度を表す情報として伝達完了時間を入力させる緊急度入力ステップと、所定の伝達基準時間および連絡対象者の人数に基づいて、入力された伝達完了時間までに伝達を完了させることができる連絡網を生成する連絡網生成ステップと、通信を着信する着信ステップと、生成した連絡網および連絡対象者テーブルに基づいて、発信元の連絡対象者の次の連絡対象者に着信した通信を転送する転送ステップとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連絡網を用いて連絡事項を複数の連絡対象者に伝達する連絡事項伝達方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、学校や幼稚園のクラスで生徒に連絡事項を伝達する等、連絡事項を複数の連絡対象者に伝達するときは、あらかじめ各連絡対象者への連絡事項の伝達経路を定めた連絡網を作成しておき、この連絡網にしたがって各連絡対象者が次の連絡対象者に電話をかけて連絡事項を順次伝達する方法が一般に利用されている。
【0003】
また、このような連絡網を利用した方法を改良した従来の連絡事項伝達方法としては、各連絡対象者の電話装置があらかじめ定められた連絡網にしたがって次の連絡対象者に関する情報を記憶し、受信した連絡事項を録音し、該連絡事項を次の連絡対象者の電話装置へ転送し、該連絡事項をその付属情報として設定された有効時間帯に再生することにより、各連絡対象者が同一の時間帯に連絡事項を知ることができるものがある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−177203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の連絡事項伝達方法では、あらかじめ定められた次の連絡対象者に関する情報を各連絡対象者の電話装置に登録するので、各連絡対象者の個人情報が少なくとも前の連絡対象者に対して公開されてしまうといった問題があった。
【0006】
また、従来の連絡事項伝達方法では、連絡事項が各連絡対象者の電話装置によって再生される時間帯を同一にすることはできるものの、連絡事項が連絡網の最初から最後まで伝達されるには連絡網の列の長さに応じた時間を要するため、例えば、朝の大雨によって休校になったという連絡事項が伝達される場合、連絡網の最後まで伝達されないうちに最後の連絡対象者が家を出発してしまうといったように、連絡事項が全連絡対象者に迅速に伝達されないことがあるという問題があった。
【0007】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象者に迅速に伝達することができる連絡事項伝達方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の連絡網作成方法は、サーバ装置が、連絡網の作成の指示を受け付けると、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを参照して、前記距離が遠い連絡対象者に前記距離が近い対象者よりも早く連絡されるように順番を付し、前記連絡対象者の連絡先と前記順番とを関連付ける連絡網テーブルを作成する。
【0009】
なお、前記サーバ装置が、連絡事項の緊急度を表す情報が入力されたことを条件として、前記緊急度が高くなるにつれて伝達経路の数が多くなるように前記連絡網テーブルを作成してもよい。
【0010】
また、本発明の連絡網作成装置は、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを格納する連絡対象者テーブル格納部と、前記連絡網の作成の指示を受け付ける受付部と、前記受付部が前記連絡網の作成の指示を受け付けると、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを参照して、前記距離が遠い連絡対象者に前記距離が近い対象者よりも早く連絡されるように順番を付し、前記連絡対象者の連絡先と前記順番とを関連付ける連絡網テーブルを作成する連絡網テーブル作成部と、を備えている。
【0011】
また、本発明の連絡網作成プログラムは、連絡網の作成の指示を受け付けると、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを参照して、前記距離が遠い連絡対象者に前記距離が近い対象者よりも早く連絡されるように順番を付すステップと、前記連絡対象者の連絡先と前記順番とを関連付ける連絡網テーブルを作成するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0012】
本発明の連絡事項伝達方法は、上記課題を解決するため、連絡事項を伝達する対象の連絡対象者から次の連絡対象者へ前記連絡事項を順次伝達する連絡事項伝達方法において、前記連絡対象者および該連絡対象者の連絡先の情報を含む連絡対象者情報が格納された連絡対象者テーブルを取得する連絡対象者取得ステップと、前記連絡事項の緊急度を表す情報を入力させる緊急度入力ステップと、前記連絡事項が順次伝達される前記連絡対象者の列を表す1つ以上の伝達経路からなる連絡網を生成する連絡網生成ステップと、を備え、前記連絡網生成ステップは、前記緊急度を表す情報に前記連絡事項の伝達を完了させる伝達完了時間が含まれる場合に、前記連絡事項を1人の連絡対象者に伝達するのに要する基準時間として設けられた伝達基準時間および前記連絡対象者の人数に基づいて、前記連絡事項が最後に伝達される連絡対象者への伝達を前記伝達完了時間までに完了させることができるよう前記伝達経路の数と前記各伝達経路に含まれる前記連絡対象者の人数を定めることを特徴とするものである。
【0013】
これにより、本発明の連絡事項伝達方法は、所定の伝達基準時間および連絡対象者の人数に基づいて、入力された伝達完了時間までに伝達を完了させることができるよう連絡網を生成することにより、連絡事項を伝達完了時間までに全連絡対象者に伝達できるとともに、各連絡対象者情報を前の連絡対象者に公開する必要がないので、個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象者に迅速に伝達することができる。
【0014】
また、本発明の連絡事項伝達方法は、前記連絡網生成ステップは、前記緊急度を表す情報に前記伝達経路の数を表す多重度が含まれる場合に、前記多重度を優先して前記連絡網を生成してもよい。
【0015】
これにより、本発明の連絡事項伝達方法は、連絡網の多重度を設定することができるので、連絡事項の内容に応じて伝達経路に含まれる連絡対象者の数を調整することができ、例えば、連絡事項の内容が長い場合は多重度を大きく設定して伝達経路を短くすることにより、連絡事項の内容が伝達の過程で不明確になることを防ぐことができる。
【0016】
また、本発明の連絡事項伝達方法は、通信を着信する着信ステップと、前記通信を介して取得された発信元の連絡先から前記連絡対象者テーブルに基づいて前記発信元の連絡対象者を特定し、該特定した連絡対象者と前記連絡網とに基づいて次の連絡対象者を抽出し、該抽出した次の連絡対象者の連絡対象者情報に基づいて前記次の連絡対象者に前記通信を転送する転送ステップと、を備えたことを特徴とするものである。
【0017】
これにより、本発明の連絡事項伝達方法は、連絡対象者から着信した通信を、生成した連絡網の伝達経路を参照して次の連絡対象者に転送することにより、各連絡対象者は前の連絡対象者に個人情報を知られることなく連絡事項の伝達を受けることができるので、個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象者に迅速に伝達することができる。
【0018】
また、本発明の連絡事項伝達方法は、前記連絡対象者情報は前記連絡対象者の住所が示す地点とあらかじめ定められた基点との距離を表す距離情報を含み、前記連絡網生成ステップは、前記各伝達経路において前記距離の遠い連絡対象者順に前記連絡事項が順次伝達されるよう前記連絡網を作成してもよい。
【0019】
これにより、本発明の連絡事項伝達方法は、基点からの距離が遠い連絡対象者から順に連絡事項を伝達することにより、連絡事項を迅速に伝える必要性の高い連絡対象者から順に連絡事項を伝達することができる。
【0020】
また、本発明の連絡事項伝達方法は、前記連絡対象者情報は前記連絡対象者の分類を表す分類情報を含み、前記連絡網生成ステップは、前記各伝達経路において前記連絡対象者から前記分類が同一な連絡対象者に前記連絡事項が順次伝達されるよう前記連絡網を生成してもよい。さらに、連絡対象者情報は分類情報に加えて連絡対象者の友人を表す友人情報を含み、連絡網生成ステップは、友人情報に基づいて分類情報を更新してもよい。
【0021】
これにより、本発明の連絡事項伝達方法は、各連絡対象者から友人情報に基づいた分類情報が同一な連絡対象者に連絡事項を伝達することにより、その都度生成される連絡網であっても親しい相手に連絡事項を伝達することができるので、連絡事項を伝達するときの連絡対象者同士の緊張感を緩和することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象者に迅速に伝達することができるという効果を有する連絡事項伝達方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施の形態に係る連絡事項伝達システムのブロック図
【図2】本発明の一実施の形態に係る連絡対象者テーブルおよび連絡網テーブルのデータ構造図
【図3】本発明の一実施の形態に係る連絡事項伝達システムの動作を説明するフロー図
【図4】本発明の一実施の形態に係る緊急度入力ステップにおける入力画面例
【図5】本発明の一実施の形態に係る先頭者通信ステップにおける表示画面例
【図6】本発明の一実施の形態に係る緊急の連絡網生成ステップの動作を説明するフロー図
【図7】本発明の一実施の形態に係る連絡網生成ステップによって生成された緊急の連絡網を例示する図
【図8】本発明の一実施の形態に係る通常の連絡網生成ステップの動作を説明するフロー図(1)
【図9】本発明の一実施の形態に係る通常の連絡網生成ステップの動作を説明するフロー図(2)
【図10】本発明の一実施の形態に係る連絡網生成ステップによって生成された通常の連絡網を例示する図
【図11】本発明の一実施の形態に係る連絡事項伝達システムの他の態様の緊急度入力ステップにおける入力画面例
【図12】本発明の一実施の形態に係る連絡事項伝達システムの他の態様の連絡対象者取得ステップにおける入力画面例
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の実施の形態では、本発明の連絡事項伝達方法を備えた連絡事項伝達プログラムをコンピュータ装置に実行させる連絡事項伝達システムについて説明する。
【0025】
本発明の一実施の形態の連絡事項伝達システムの構成を図1に示す。
【0026】
図1において、連絡事項伝達システム1は、1つ以上の電話回線に接続されたPBX(Private Branch eXchange)2と、連絡事項伝達プログラムを実行するCTI(Computer Telephone Integration)サーバ3と、CTIサーバ3によって利用される音声を合成する音声合成サーバ4と、連絡事項を伝達する対象の連絡対象者に関する情報を格納したデータベースサーバ5と、CTIサーバ3の操作端末6と、操作端末6に接続された液晶ディスプレイ等の表示装置7と、キーボードおよびマウス等の入力装置8と、スピーカ等の音声出力装置9と、マイク等の音声入力装置10とを備え、CTIサーバ3、音声合成サーバ4、データベースサーバ5および操作端末6は構内LAN(Local Area Network)によって接続されている。
【0027】
PBX2は、電話回線を介して着信した電話通信を内線ポートを介してCTIサーバ3に接続するとともに、CTIサーバ3の制御の基に電話通信の発信、切断、転送を行うようになっている。またPBX2によって着信される電話通信の電話番号は、連絡事項伝達システム1の電話番号として各連絡対象者にあらかじめ通知されている。
【0028】
CTIサーバ3は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置等の記憶装置、LAN接続インタフェースおよび電話接続インタフェースによって構成され、記憶装置に記憶された連絡事項伝達プログラムをRAMに読み込んでCPUに実行させて、電話接続インタフェースを介して接続されたPBX2を制御するようになっている。
【0029】
また、CTIサーバ3は、連絡事項伝達プログラムの処理内容に応じて音声合成サーバ4を制御してテキスト情報を音声情報に変換するとともに、データベースサーバ5にアクセスして連絡対象者に関する情報を取得および更新するようになっている。
【0030】
また、CTIサーバ3は、連絡事項を次の連絡対象者に伝達するのに要する伝達基準時間をあらかじめ記憶装置に記憶しておくようになっている。なお、この伝達基準時間は、入力装置8から入力されるようにしてもよい。
【0031】
音声合成サーバ4、データベースサーバ5および操作端末6は、CPU、RAM、ハードディスク装置等の記憶装置およびLAN接続インタフェースによって構成されている。
【0032】
音声合成サーバ4は、記憶装置に記憶された音声合成プログラムをRAMに読み込んでCPUによって実行させて、記憶装置に記憶された音素を表す音素情報およびあらかじめ録音された単語の音声情報を合成することにより、テキスト情報を音声情報に変換できるようになっている。
【0033】
データベースサーバ5の記憶装置には、連絡対象者情報が格納された連絡対象者テーブルがあらかじめ記憶されている。連絡対象者テーブルには、図2(a)に示すように連絡対象者を識別するID毎に、氏名、電話番号、学校等の所定の基点から連絡対象者の住所の示す地点までの距離、および、友人1〜友人3をそれぞれ表す情報からなる連絡対象者情報が格納されている。
【0034】
また、データベースサーバ5の記憶装置には、連絡対象者テーブルに格納された連絡対象者のID毎に連絡網情報が格納された連絡網テーブルが記憶されている。連絡網テーブルには、図2(b)に示すように、連絡対象者の分類を表す分類番号、連絡網の何列目であるかを表す列番、各列での連絡順序を表す順番、列の先頭であることを表す先頭フラグ、および、列の末尾であることを表す末尾フラグをそれぞれ表す情報からなる連絡網情報が格納されており、連絡事項伝達プログラムの実行時にCTIサーバ3によって更新されるようになっている。
【0035】
また、データベースサーバ5は、記憶装置に記憶されたデータベースサーバアプリケーションをRAMに読み込んでCPUによって実行させておくことにより、連絡対象者テーブルおよび連絡網テーブルに対するCTIサーバ3からの問い合わせに応答することができるようになっている。
【0036】
操作端末6は、CTIサーバ3の記憶装置に記憶された連絡事項伝達プログラムのクライアントプログラムをLANを介してRAMに読み込みCPUに実行させることによって、表示装置7に連絡事項伝達プログラムの実行状況を表示するとともに、入力装置8を介してCTIサーバ3への指示を入力させるようになっている。
【0037】
また、操作端末6は、CTIサーバ3から取得される音声情報を音声出力装置9を介して出力し、音声入力装置10を介して取得した音声をCTIサーバ3に送出することにより、電話回線を通じた電話通信を行うようになっている。
【0038】
以上のように構成された連絡事項伝達システム1について、図3〜図10を参照してその動作を説明する。
【0039】
図3は、連絡事項伝達システム1の動作を説明するフロー図である。
【0040】
まず、入力装置8を介して、連絡事項の伝達の開始の指示が入力されると、連絡対象者テーブルがデータベースサーバ5からCTIサーバ3によって取得される(S1:連絡対象者取得ステップ)。
【0041】
次に、連絡事項の緊急度を表す情報が入力装置8を介して入力される(S2:緊急度入力ステップ)。
【0042】
ここで、緊急度を表す情報とは、緊急度が「緊急」の場合、連絡事項の伝達を完了させる伝達完了時間を表す情報であり、緊急度が「通常」の場合、連絡網の伝達経路の数を表す多重度である。
【0043】
また、緊急度を表す情報は、例えば、図4に示すような緊急度の入力画面が表示装置7に表示されることにより、入力装置8から入力画面を介して入力される。
【0044】
次に、入力された緊急度を表す情報に基づいて連絡事項の緊急度が「緊急」であるか「通常」であるかがCTIサーバ3によって判断される(S3)。
【0045】
ここで、緊急度が「緊急」であると判断された場合、ステップS2で入力された伝達完了時間までに各連絡対象者への伝達が完了するよう各連絡対象者に連絡網情報が付与され、付与された連絡網情報で連絡網テーブルが更新された緊急の連絡網がCTIサーバ3によって生成される(S4:連絡網生成ステップ)。なお、緊急の連絡網生成処理の詳細については後述する。
【0046】
一方、緊急度が「通常」であると判断された場合、ステップS2で入力された多重度の連絡網になるよう各連絡対象者に連絡網情報が付与され、付与された連絡網情報で連絡網テーブルが更新された通常の連絡網がCTIサーバ3によって生成される(S5:連絡網生成ステップ)。なお、通常の連絡網生成処理の詳細については後述する。
【0047】
次に、連絡網テーブルに格納された連絡網情報に基づいて、順番1が付与された連絡対象者情報が列番の昇順にソートされて連絡対象者テーブルからCTIサーバ3によって取得され、各連絡対象者情報に含まれる電話番号に対してCTIサーバ3によって順次発信される(S6)。
【0048】
例えば、図5を参照して説明すると、各列の先頭の連絡対象者の氏名が1列目から順に表示装置7にCTIサーバ3によって表示され、入力装置8を介して発信開始の指示が入力されると、まず1列目の先頭の連絡対象者との通信がCTIサーバ3によって開始される。次に、音声出力装置9および音声入力装置10を介して連絡事項を伝達するための通話が行われ、入力装置8を介して通信の切断の指示が入力されると、2列目の先頭の連絡対象者との通信がCTIサーバ3によって開始され、同様にして最後列の先頭の連絡対象者まで順次通信が行われて、連絡事項が伝達される。
【0049】
ここで、連絡事項の伝達を受けた連絡対象者は、連絡事項伝達システム1の電話番号として各連絡対象者に通知されている電話番号に通信を発信する。
【0050】
次に、通信が着信されたか否かがCTIサーバ3によって判断される(S7:着信ステップ)。
【0051】
ここで、通信が着信されていないと判断された場合は再度ステップS7が実行され、通信が着信されるまで待機する。
【0052】
一方、通信が着信されたと判断された場合、通信の発信元の電話番号が、連絡対象者テーブルに格納されたものであるか否かがCTIサーバ3によって判断される(S8)。
【0053】
ここで、発信元の電話番号が連絡対象者テーブルに格納されたものであると判断された場合、該当する連絡対象者に対応する連絡網テーブルの連絡網情報が取得され、該当する連絡網情報に含まれる末尾フラグが0であるか否かがCTIサーバ3によって判断される(S9)。
【0054】
ここで、該当する連絡網情報に含まれる末尾フラグが0であると判断された場合、この連絡網情報に含まれる順番の次の順番が格納された連絡網情報が連絡網テーブルから検索され、対応する連絡対象者情報が連絡対象者テーブルから取得される(S10)。
【0055】
次に、ステップS10で取得された連絡対象者情報に基づいて、「次の人は山田さんです。これから転送します。」といった案内音声が、音声合成サーバ4がCTIサーバ3によって制御されて作成され、ステップS7で着信された通信を介してCTIサーバ3によって発信元に送出される(S11)。
【0056】
次に、ステップS7で着信された通信が、ステップS10で取得された次の連絡対象者情報に含まれる電話番号に転送され(S12)、ステップS7に戻る。
【0057】
一方、ステップS8において、発信元の電話番号が連絡対象者テーブルに格納されたものではないと判断された場合、「あなたの電話番号は登録されていない電話番号です。」といった案内音声が、音声合成サーバ4がCTIサーバ3によって制御されて作成され、ステップS7で着信した通信を介してCTIサーバ3によって発信元に送出される(S13)。
【0058】
また、ステップS9において、該当する連絡網情報に含まれる末尾フラグが1であると判断された場合、「これで連絡網は終わりです。」といった案内音声が、音声合成サーバ4がCTIサーバ3によって制御されて作成され、ステップS7で着信された通信を介してCTIサーバ3によって発信元に送出される(S14)。
【0059】
次に、ステップS7で着信された通信がCTIサーバ3によって切断され(S15)、連絡事項伝達システム1の動作が終了する。
【0060】
次に、ステップS4における緊急の連絡網生成処理の詳細な動作を図6を参照して説明する。
【0061】
ここでは、まず、ステップS1で取得された連絡対象者テーブルに格納された連絡対象者情報を距離の項目の降順でソートした距離降順リストが、CTIサーバ3によって作成される(S51)。
【0062】
次に、ステップS2で入力された伝達完了時間、現在時刻、あらかじめ記憶された伝達基準時間、および、連絡対象者テーブルに格納された連絡対象者の総数に基づいて、連絡網の列数mおよび各列の人数n1〜nmがCTIサーバ3によって決定される(S52)。
【0063】
例えば、伝達完了時間が8時0分、現在時刻が7時20分、伝達基準時間が5分、連絡対象者の総数が30人であった場合、現在時刻から伝達完了時間までの40分間を伝達基準時間の5分で除して連絡網の1列目はn1=8人と算出される。続いて、2列目の先頭の連絡対象者への伝達の開始が1列目の先頭の連絡対象者への伝達の終了後となることを考慮して、2列目はn2=7人、3列目はn3=6人といったように1人ずつ減らしながら、各列の和が連絡対象者の総数の30人以上となる5列目まで各列の人数が順次算出されて、連絡網の列数はm=5列と決定される。
【0064】
次に、連絡網情報として列番iおよび順番kがそれぞれ1で初期化され(S53)、連絡対象者毎に連絡網情報を付与する繰返し処理がCTIサーバ3によって開始される(S54)。
【0065】
ここでは、まず、順番kが1であるか否かが判断され(S55)、1であれば、処理対象の連絡対象者の先頭フラグが1とされる(S56)。一方、順番kが1でないと判断された場合、この連絡対象者の先頭フラグが0とされる(S57)。
【0066】
次に、順番kが列番iの末尾niであるか否かが判断され(S58)、末尾niであれば、この連絡対象者の末尾フラグが1とされる(S59)。一方、順番kが末尾niでないと判断された場合、この連絡対象者の末尾フラグは0とされる(S60)。
【0067】
次に、データベースサーバ5の連絡網テーブルに格納された連絡網情報のうちこの連絡対象者の識別IDに対応するものが、列番i、順番k、ステップS56〜S60で付与された先頭フラグおよび末尾フラグで更新される(S61)。
【0068】
次に、列番iが最後列mであるか、または、先頭フラグが1であれば(S62)、順番kに列番iを加算してから、列番iを1とする(S63)。一方、列番iが最後列mでなく、かつ、先頭フラグが1でなければ、順番kを1つ減算し、列番iを1つ加算する(S64)。
【0069】
次に、ステップS51で生成された距離降順リストに基づいて次に距離の遠い連絡対象者があれば、次に距離の遠い連絡対象者について、ステップS55〜S64が繰返し実行される。
【0070】
一方、次に距離の遠い連絡対象者がなければ、ステップS54で開始された繰返し処理が終了し(S65)、緊急の連絡網生成処理が終了する。
【0071】
このようにして、図7に示すように、基点からの距離の遠い順に連絡対象者が並べられ、入力された伝達完了時間までに全連絡対象者に伝達を完了させることができる緊急の連絡網が生成される。
【0072】
次に、図3のステップS5における通常の連絡網生成処理の詳細な動作を図8および図9を参照して説明する。
【0073】
ここでは、まず、ステップS1で取得された連絡対象者テーブルに格納された連絡対象者情報を距離の項目の降順でソートした距離降順リストが、CTIサーバ3によって作成される(S71)。
【0074】
次に、連絡対象者を分類するための分類番号jが0で初期化され(S72)、連絡対象者毎に分類番号を付与する繰返し処理がCTIサーバ3によって開始される(S73)。
【0075】
まず、処理対象の連絡対象者に分類番号が既に付与されているか否かが判断される(S74)。
【0076】
ここで、分類番号がまだ付与されていないと判断された場合、新しい分類番号として分類番号jに1が加算され(S75)、データベースサーバ5の連絡網テーブルに格納された連絡網情報のうち、この連絡対象者の識別IDに対応するものが分類番号jで更新される(S76)。
【0077】
次に、この連絡対象者の友人1〜友人3をそれぞれ表す情報が連絡対象者テーブルから取得される(S77)。
【0078】
次に、この連絡対象者の友人1〜友人3のいずれかと同一な友人が友人1〜友人3のいずれかに格納された他の連絡対象者情報で、まだ分類番号が付与されていないものが連絡対象者テーブルから検索される(S78)。
【0079】
次に、ステップS78で検索された他の連絡対象者に、処理対象の連絡対象者と同一な分類番号jが付与され、それぞれの他の連絡対象者に対応する連絡網テーブルの連絡網情報が分類番号jで更新される(S79)。
【0080】
次に、まだ分類番号が付与されていない他の連絡対象者があれば、ステップS71で生成された距離降順リストに基づいてこの連絡対象者の次に距離の遠い連絡対象者についてステップS74〜S79が繰返し実行される。
【0081】
一方、まだ分類番号が付与されていない他の連絡対象者がなければ、ステップS73で開始された繰返し処理が終了する(S80)。
【0082】
このようにして全連絡対象者にそれぞれの友人情報に基づいて分類番号が付与され、図9のステップS81に進む。
【0083】
図9において、まず、連絡対象者テーブルに含まれる連絡対象者の総数をステップS2で入力された多重度mで除して繰り上げ、連絡網の1列分の仮人数を算出する(S81)。
【0084】
次に、連絡網情報として列番i、順番kおよび分類番号jがそれぞれ1で初期化され(S82)、分類番号毎に繰返される処理がCTIサーバ3によって開始される(S83)。
【0085】
ここでは、まず、この分類番号jが付与された連絡対象者が連絡対象者テーブルから距離の降順にソートされて抽出され、分離番号jの距離降順リストが作成される(S84)。
【0086】
次に、作成された分類番号jの距離降順リストに含まれる連絡対象者毎に、連絡網情報が付与される繰返し処理が開始される(S85)。
【0087】
ここでは、まず、順番kが1であるか否かが判断され(S86)、1であれば、処理対象の連絡対象者の先頭フラグが1とされる(S87)。
【0088】
一方、順番kが1でないと判断された場合、先頭フラグが0とされる(S88)。
【0089】
次に、末尾フラグが0とされる(S89)。
【0090】
次に、データベースサーバ5の連絡網テーブルに格納された連絡網情報のうち、この連絡対象者の識別IDに対応するものが、列番i、順番k、ステップS87〜S89で付与された先頭フラグおよび末尾フラグで更新される(S90)。
【0091】
次に、順番kが1つ加算される(S91)。
【0092】
次に、ステップS84で作成された分類番号jの距離降順リストに基づいて、次に距離の遠い分類番号jの連絡対象者があれば、該当する連絡対象者について、ステップS86〜S91が繰返し実行される。
【0093】
一方、次に距離の遠い分類番号jの連絡対象者がなければ、ステップS85で開始された繰返し処理が終了する(S92)。
【0094】
次に、順番kが一列分の仮人数を超えたか否かが判断される(S93)。
【0095】
ここで、順番kが一列分の仮人数を超えたと判断された場合、分類番号jの距離降順リストの中で一番距離が近い連絡対象者の末尾フラグが1とされて、連絡網テーブルに格納されたこの連絡対象者の連絡網情報が更新される(S94)。
【0096】
また、順番kが一列分の仮人数を超えたと判断された場合、列番iが1つ加算されるとともに、順番kが1で初期化される(S95)。
【0097】
次に、連絡対象者に付与された分類番号のうち未処理の分類番号があれば、該当する分類番号についてステップS84〜S95が繰返し実行される。
【0098】
一方、全ての分類番号について処理済みであれば、ステップS83で開始された繰返し処理が終了し(S96)、通常の連絡網生成処理が終了する。
【0099】
このようにして、図10に示すように、同一な分類情報が付与された連絡対象者が連続して距離の遠い順に並べられ、入力された多重度の連絡網が生成される。
【0100】
以上のような本発明の一実施の形態に係る連絡事項伝達システムは、連絡事項の緊急度が高い場合は伝達完了時間までに伝達を完了させることができる連絡網を生成し、緊急度が高くない場合は指定された多重度の連絡網を生成し、あらかじめ登録された連絡対象者情報および生成した連絡網に基づいて連絡対象者からの着信を次の連絡対象者に転送するので、各連絡対象者は前の連絡対象者に個人情報を知られることなく連絡事項の伝達を受けることができ、個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象者に迅速に伝達することができる。
【0101】
なお、本発明の一実施の形態において、ステップS2の緊急度入力ステップにおいて図11に示すような入力画面を表示装置7に表示させて、既に生成した連絡網を再利用することを選択させてもよい。この場合、ステップS4およびステップS5の連絡網生成ステップにおいて連絡網テーブルを更新するのに代えて、ステップS2で伝達所要時間または多重度が入力された場合は連絡網識別子を付与した連絡網テーブルを新規作成して連絡網情報を格納し、既に作成した連絡網が選択された場合は、選択された連絡網に対応する連絡網識別子が付与された連絡網テーブルを再利用する。
【0102】
これにより、本発明の一実施の形態の連絡事項伝達システム1は、連絡網テーブルを再利用することができるので、先頭者への通信を開始するまでの時間を短縮することができる。
【0103】
また、本発明の一実施の形態において、グループ識別番号が付与された複数の連絡対象者テーブルをデータベースサーバ5にあらかじめ格納しておき、ステップS1の連絡対象者取得ステップにおいて図12に示すような入力画面を表示装置7に表示させて連絡対象者テーブルを利用者に選択させてもよい。
【0104】
これにより、本発明の一実施の形態の連絡事項伝達システム1は、学校においてクラスごとに連絡網を運用する等、連絡対象者のグループを複数管理することができ、連絡対象者のグループ毎に連絡事項伝達システムを設置する手間および資源を節約することができる。
【0105】
また、本発明の一実施の形態の連絡事項伝達システム1は、ステップS14において、最後の連絡対象者から着信したことをCTIサーバ3のハードディスク装置に記憶し、表示装置7に表示してもよい。
【0106】
これにより、最後の連絡対象者まで伝達されたことを利用者に確認させることができる。
【0107】
また、本発明の一実施の形態の連絡事項伝達システム1は、ステップS11において、次の連絡対象者が連絡網の最後である場合には、「次の山田さんで最後です。これから転送します。」といったように、次の人が最後であることを案内する案内音声を送出してもよい。
【0108】
これにより、最後の前の連絡対象者から最後の連絡対象者に最後であることを伝達することができ、最後の連絡対象者は連絡事項伝達システム1に対して発信する必要がなくなる。
【0109】
また、以上の説明において、本発明の一実施の形態の連絡事項伝達システム1は、ステップS4およびステップS5において各連絡対象者がそれぞれ1人の次の連絡対象者に連絡事項を伝達する連絡網を生成する例について説明したが、本発明に係る連絡事項伝達システムにおいて各連絡対象者から1人以上の次の連絡対象者に連絡事項を伝達する連絡網を生成するようにしてもよい。
【0110】
さらに、本発明に関して以下を付記する。
【0111】
(付記1)
連絡事項を伝達する対象の連絡対象者から次の連絡対象者へ前記連絡事項を順次伝達する連絡事項伝達方法において、
前記連絡対象者および該連絡対象者の連絡先の情報を含む連絡対象者情報が格納された連絡対象者テーブルを取得する連絡対象者取得ステップと、
前記連絡事項の緊急度を表す情報を入力させる緊急度入力ステップと、
前記連絡事項が順次伝達される前記連絡対象者の列を表す1つ以上の伝達経路からなる連絡網を生成する連絡網生成ステップと、を備え、
前記連絡網生成ステップは、前記緊急度を表す情報に前記連絡事項の伝達を完了させる伝達完了時間が含まれる場合に、前記連絡事項を1人の連絡対象者に伝達するのに要する基準時間として設けられた伝達基準時間および前記連絡対象者の人数に基づいて、前記連絡事項が最後に伝達される連絡対象者への伝達を前記伝達完了時間までに完了させることができるよう前記伝達経路の数と前記各伝達経路に含まれる前記連絡対象者の人数を定めることを特徴とする連絡事項伝達方法。
【0112】
(付記2)
前記連絡網生成ステップは、前記緊急度を表す情報に前記伝達経路の数を表す多重度が含まれる場合に、前記多重度を優先して前記連絡網を生成することを特徴とする付記1に記載の連絡事項伝達方法。
【0113】
(付記3)
通信を着信する着信ステップと、
前記通信を介して取得された発信元の連絡先から前記連絡対象者テーブルに基づいて前記発信元の連絡対象者を特定し、該特定した連絡対象者と前記連絡網とに基づいて次の連絡対象者を抽出し、該抽出した次の連絡対象者の連絡対象者情報に基づいて前記次の連絡対象者に前記通信を転送する転送ステップと、
を備えたことを特徴とする付記1または付記2に記載の連絡事項伝達方法。
【0114】
(付記4)
前記連絡対象者情報は前記連絡対象者の住所が示す地点とあらかじめ定められた基点との距離を表す距離情報を含み、
前記連絡網生成ステップは、前記各伝達経路において前記距離の遠い連絡対象者順に前記連絡事項が順次伝達されるよう前記連絡網を生成することを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の連絡事項伝達方法。
【0115】
(付記5)
前記連絡対象者情報は前記連絡対象者の分類を表す分類情報を含み、
前記連絡網生成ステップは、前記各伝達経路において前記連絡対象者から前記分類が同一な連絡対象者に前記連絡事項が順次伝達されるよう前記連絡網を生成することを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の連絡事項伝達方法。
【0116】
(付記6)
前記連絡対象者情報は前記分類情報に加えて前記連絡対象者の友人を表す友人情報を含み、
前記連絡網生成ステップは、前記友人情報に基づいて前記分類情報を更新することを特徴とする付記5に記載の連絡事項伝達方法。
【産業上の利用可能性】
【0117】
以上のように、本発明の連絡事項伝達方法は個人情報を公開せずに連絡事項を全連絡対象に迅速に伝達することができるという効果を有し、連絡網を用いて連絡事項を複数の連絡対象者に伝達する連絡事項伝達方法として有用である。
【符号の説明】
【0118】
1 連絡事項伝達システム
2 PBX
3 CTIサーバ
4 音声合成サーバ
5 データベースサーバ
6 操作端末
7 表示装置
8 入力装置
9 音声出力装置
10 音声入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置が、
連絡網の作成の指示を受け付けると、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを参照して、前記距離が遠い連絡対象者に前記距離が近い対象者よりも早く連絡されるように順番を付し、
前記連絡対象者の連絡先と前記順番とを関連付ける連絡網テーブルを作成する、
ことを特徴とする連絡網作成方法。
【請求項2】
前記サーバ装置が、
連絡事項の緊急度を表す情報が入力されたことを条件として、前記緊急度が高くなるにつれて伝達経路の数が多くなるように前記連絡網テーブルを作成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の連絡網作成方法。
【請求項3】
連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを格納する連絡対象者テーブル格納部と、
前記連絡網の作成の指示を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記連絡網の作成の指示を受け付けると、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを参照して、前記距離が遠い連絡対象者に前記距離が近い対象者よりも早く連絡されるように順番を付し、前記連絡対象者の連絡先と前記順番とを関連付ける連絡網テーブルを作成する連絡網テーブル作成部と、
を備えたことを特徴とする連絡網作成装置。
【請求項4】
連絡網の作成の指示を受け付けると、連絡対象者の連絡先と、所定の拠点から前記連絡対象者の所在地までの距離を特定する情報とが関連付けられた連絡対象者テーブルを参照して、前記距離が遠い連絡対象者に前記距離が近い対象者よりも早く連絡されるように順番を付すステップと、
前記連絡対象者の連絡先と前記順番とを関連付ける連絡網テーブルを作成するステップと、
をコンピュータに実行させるための連絡網作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−135611(P2011−135611A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−49026(P2011−49026)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【分割の表示】特願2006−72202(P2006−72202)の分割
【原出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】