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連続操作学習装置、及び、ナビゲーション装置
説明

連続操作学習装置、及び、ナビゲーション装置

【課題】主操作を行うだけで、地図画像などの操作対象をユーザーが意図する状態に変移、すなわちスクロールさせることができる連続操作学習装置を提供する。
【解決手段】このナビゲーション装置では、その表示画面上に、ユーザーが希望する地図を表示するために、表示画面上に表示されている地図をスクロールさせる主操作である長押し操作が行われた後に(S11)、ユーザーが希望する地図が表示されるまで、微調整のため地図をわずかにスクロールさせる従操作が、所定回数学習される(S15〜S19)。この学習が終了した後主操作が行われると、その後学習された分だけ自動的に微調整がなされる(S15〜S16)。従って、このナビゲーション装置1では、ユーザーのクセが学習され、ユーザーが主操作を行うだけで、ユーザーのクセにあわせた微調整が行われて、ユーザーが希望する地図が的確に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主操作後の従操作の操作量を学習することによって、主操作によって変移した操作対象をユーザーが意図する変移状態まで自動的に変移させる連続操作学習装置、及び、これを備えたナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、地図画像のスクロール、目的地の選択候補場所を表示した一覧表のスクロールや地図画像の拡大縮小などの様々な操作を、これらを表示する表示装置を兼ねたタッチパネル(表示装置の表示画面がタッチパネルになっているもの)や、ジョイスティック、ロータリースイッチ等の操作装置を用いて行うことができる。
【0003】
具体的には、タッチパネルの上辺の中央部分を指で長押し操作すると、地図画像が下方にスクロールすることができるものや(特許文献1)、ロータリースイッチを回転すると、地図画像を拡大あるいは縮小することができるものなどがある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平5−241506号公報
【特許文献2】特開2002−132248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ユーザーが意図する地図画像を表示させるためタッチパネル等を操作して地図画像をスクロールさせたとしても、ユーザーが意図する地図画像が表示されたところでスクロールを停止させる操作は非常に難しいため、このような場合、ユーザーは、意図する地図画像が表示される手前や過ぎたところでスクロールを停止させ、その後微調整を行って、ユーザーが意図する地図画像を表示することが多かった。
【0006】
すなわち、ユーザーは、地図画像をスクロールさせる主操作を行った後、微調整のための従操作をさらに行って、ユーザーが意図する地図画像を表示していたのである。
本発明は、上記点に鑑み、主操作を行うだけで、地図画像のような操作対象をスクロールや拡縮等の変移をさせて、操作対象を、ユーザーが意図する状態に変移させることができる連続操作学習装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための発明である請求項1に記載された連続操作学習装置は、ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、操作対象を表示する表示手段と、該操作受付手段が前記操作を受け付けると、前記操作対象を変移させる制御手段と、を備えている。
【0008】
操作受付手段としては、上述した表示手段を兼ねたタッチパネルや、ロータリースイッチ、ジョイスティック等が挙げられる。操作対象としては地図画像や、住所等の一覧表、これらを変移させる態様としてはスクロールや拡縮などの態様が挙げられる。
【0009】
そして、この請求項1に記載された連続操作学習装置は、前記操作受付手段に対して行われる主操作によって前記操作対象が変移した後、前記操作受付手段に対して行われる従操作の操作量を学習する学習手段と、前記学習手段での学習後に前記主操作が行われた場合、前記主操作によって変移した前記操作対象を、前記学習手段が学習した前記従操作の操作量分だけ前記操作対象を変移させる自動修正手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
これによれば、主操作によって地図画像のスクロールなど操作対象を変移させる制御が行われると、その主操作の後、学習した従操作の操作量だけ操作対象を変移する制御が行われる。
【0011】
従って、この連続操作学習装置を用いると、主操作を行うだけで操作対象をユーザーが意図する状態に変移させることができる。
ところで、学習される従操作の操作量は、ユーザーのクセである場合が多い。すなわち、あるユーザーは、地図画像をスクロールさせる場合、ユーザーが意図する地図画像が表示される手前でスクロールを止め、他のユーザーは、その画像を過ぎてからスクロールを止め、しかも、スクロールを止めるタイミングも様々である。
【0012】
しかし、この連続装置学習装置を用いると、各ユーザーのクセに合わせて従操作後の操作量が学習されるので、この学習が終了した後は、各ユーザーが主操作をしただけで、従操作を行うことなく、操作対象をユーザーが意図する状態に変移させることができる。
【0013】
次に、請求項2に記載したように、主操作は、主に、一定期間連続する操作である。具体的には、タッチセンサを長押しする操作や、ロータリースイッチを一定方向に連続して回転する操作などである。
【0014】
尚、連続する操作とは、必ずしも途切れることはないというものではなく、多少のとぎれがあってもよく、予め定めた条件で連続する操作と決めたものであってもよい。
次に、請求項3に記載したように、学習手段は、予め定められた回数分の従操作のうち、従操作の操作量の標準偏差±2σの範囲内にある従操作の操作量の平均を、学習した従操作の操作量としてもよい。
【0015】
この平均値を用いると、ユーザーのクセが学習に正確に反映されるので、主操作後の操作対象を、ユーザーが意図する状態に正確に変移させることができる。
次に、請求項4に記載したように、学習手段で予め学習される回数は30回であるとよい。30回のサンプリングを行えば、正確な正規分布を求めることができ、それ以上のサンプリングを行っても、その処理が無駄となるからである。
【0016】
サンプル数が少ない場合は、いわゆる「t−分布」で解析を行うことが多く、この「t−分布」によれば、サンプル数が30を超えると、平均:0,分散:1の標準正規分布に従うからである。
【0017】
次に、請求項5に記載したように、学習手段は、学習途中に、現在まで学習した従操作の操作量から求めた標準偏差±2σの範囲外にある操作量の従操作が行われた場合、従操作の操作量は学習対象から除外するようにしてもよい。
【0018】
標準偏差±2σの範囲外にあるものは、ユーザーのクセを反映していない可能性があるからである。
次に、請求項6に記載したように、学習手段は、予め定められた条件のときに行われた従操作の操作量が、標準偏差±2σの範囲内にないときは、学習手段で学習した従操作の操作量に関する情報を破棄し、新たに学習を開始するようにしてもよい。
【0019】
ユーザーが異なればクセも異なるので、そのような場合、従操作の操作量も異なる。
そのため、本発明のように構成すれば、ユーザーが交代したとき、その後は、交代後のユーザーにあわせた学習が行われる。
【0020】
従って、本発明を用いると、ユーザーが交代しても、各ユーザーのクセにあわせた学習をさせることができる。
次に、請求項7に記載したように、連続操作学習装置が移動している速度を検出する速度検出手段を備え、この場合学習手段は、速度を複数のブロックに分け、各ブロックに含まれる速度に対する従操作の操作量をブロック毎に学習し、自動修正手段は、操作対象を変移させる際、学習手段が学習した従操作の操作量のうち、速度検出手段で検出された速度に対応するブロックの従操作の操作量だけ操作対象を変移させるようにしてもよい。
【0021】
ナビゲーション装置の場合、地図画像は車両が移動する毎に変化するが、速度によって地図画像の移動態様に変化がある。例えば、速度が遅いときは車庫から出る場合や路地を何度も曲がる場合などが考えられ、その場合、地図画像は頻繁に回転する。一方、高速道路を車が走行しているときは、走行方向に沿った方向に地図画像が高速で流れる。
【0022】
そのため、このような状態のときにユーザーがスクロール等の操作を行う場合、各速度の表示態様に合わせて操作を行うため、従操作も、地図画像の表示態様に合わせて変化する。
【0023】
そこで、本願発明のようにすると、速度毎に異なるユーザーのクセをも学習できるので、主操作後の操作対象の自動修正を速度に合わせて的確に行うことができる。
次に、請求項8に記載したように、学習手段は、操作受付手段に対して行われる従操作として、主操作によって変移した操作対象を、予め定められた操作対象に変移させた場合、この操作対象を学習し、自動修正手段は、学習手段での学習後に主操作が行われ、予め定められた操作対象までの距離が予め定められた距離となる位置まで操作対象を変移させた場合、主操作によって変移した操作対象を、予め定められた操作対象に変移させるようにしてもよい。
【0024】
具体的には、地図画像を、ランドマークを含む地図画像にスクロールさせたことがある場合、主操作によって、そのランドマーク付近まで地図画像までスクロールさせたときは、主操作の後、地図画像を、ランドマークを含む地図画像が表示されるまでスクロールさせてもよい。
【0025】
このようにすると、予め定められた操作対象に変移させておいたことを記憶しておくだけで、主操作がされた操作対象を、予め定められた操作対象に簡単に変移させることができる。
【0026】
尚、ランドマーク付近まで地図画像をスクロールさせる場合とは、地図表示画面の中心周辺にランドマーク等が表示された場合や、現在スクロールしている方向にランドマーク等が表示された場合などが考えられる。
【0027】
次に、請求項9に記載したように、操作受付手段は、ユーザーの操作を受け付けた情報を無線で制御手段に送信するリモートコントローラーであってもよいが、その他、インパネに取り付けられていてもよいし、操作対象を表示する画面上に表示されたものでもよい。
【0028】
尚、請求項10に記載したように、操作対象の変移は、表示手段に表示される画像をスクロールさせることでもよいし、請求項11に記載したように、画像を拡縮することであってもよいが、これらに限られるものではない。
【0029】
次に、請求項12に記載したように、操作受付手段が、複数の方向への操作を受け付け可能に形成されている場合、学習手段は、これら方向毎に従操作の操作量を学習するようにしてもよい。
【0030】
このようにすれば、各方向へ操作対象を変移させるときのユーザーのクセを従操作の操作量の学習に反映させることができる。
次に、請求項13に記載したように、請求項1〜12のいずれか1項に記載の連続操作学習装置はナビゲーション装置に適用すると特に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施形態のナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のナビゲーション装置1で実行される操作制御処理のフローチャートである。
【図3】本実施形態のナビゲーション装置1の表示画面60に表示される地図画像である。
【図4】(a)表示画面60に表示される住所を選択する画像と、(b)(c)その画像により住所を選択する方法について説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置1について説明する。
1.全体構成
本実施形態のナビゲーション装置1は、図1に示すように、位置検出器2、地図データ入力器3、操作スイッチ群4、外部メモリ5、表示装置6、リモコンセンサ7、及びこれらと接続する制御回路8によって構成される。
【0033】
制御回路8は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、ナビゲーション装置1が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0034】
位置検出器2は、いずれも周知の地磁気センサ20、ジャイロスコープ21、走行距離を算出するための車速(距離)センサ22、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機23を有している。
【0035】
これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。なお、各センサの精度によっては位置検出器2を上述した内の一部で構成してもよい。
【0036】
地図データ入力器3は、位置検出精度を向上するためのいわゆるマップマッチング用データ、地図描画データ、経路探索用データ等の地図データを入力するための装置である。
これらのデータは、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の再生専用の記憶媒体に記憶されることが一般的であるが、メモリカードやハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体に記憶されてもよい。
【0037】
操作スイッチ群4は、表示装置6と一体になったタッチパネル及び車両のインパネ等に設置されたメカニカルなスイッチ、ロータリースイッチ等で形成され、表示装置6の画面に表示される地図のスクロール操作や、所望の地図や施設を検索等するための、文字や数字の入力、表示された操作スイッチの操作等の各種の入力操作に使用される。
【0038】
外部メモリ5は、例えば、メモリカードやHDD等の大容量の読み書き可能な記憶媒体が用いられ、テキストデータ、画像データ、音声データ等の各種データの保存などのために用いられる。また、この外部メモリ5には、後述する操作制御処理で用いる各種データが記憶される。
【0039】
表示装置6は、タッチパネル式の液晶ディスプレイによって構成され、表示装置6の画面には、制御回路8の処理により、位置検出器2から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ入力器3より入力された地図データによって生成される車両周辺の地図を表示することができる。
【0040】
この地図表示画面上には、例えば地図の縮尺を変更するための操作スイッチや、表示形式(2画面表示と1画面表示、3次元表示と2次元表示)を変更するための操作スイッチなどの各種の操作スイッチが重畳表示される。
【0041】
さらに、表示装置6には、ナビゲーション装置1の各種の設定を行ったり、実行すべき機能を選択するため各種スイッチからなるメニュー画面等も表示される。
また、本実施形態のナビゲーション装置1は、ロータリースイッチ等を備えたリモートコントローラー(以下、リモコンと称する)70が無線にて送信した操作信号を受信するリモコンセンサ7を有している。
【0042】
このリモコン70によっても、操作スイッチ群4と同様に、所望の施設を検索するための条件を入力したり、検索した施設を目的地として設定したりする各種の操作を行うことができる。
【0043】
なお、目的地が設定された場合には、制御回路8が、車両の現在位置(或いは、ユーザが指定した出発地)から目的地までの最適な経路を自動的に探索して案内経路を算出し、その案内経路に従って経路案内処理を行う。
【0044】
本実施形態のナビゲーション装置1では、図3に示すように、表示装置6の表示画面60の周辺部を押すると、地図をスクロールさせることができる。
例えば、図3にあるように、表示装置6の表示画面60の上辺中央部分(符合α)を一度押すと、地図が予め定められた距離だけ下方にスクロールし、同じところ(符合α)を長押しすると、長押しされている間、地図が予め定められた速度で下方に連続してスクロールする。
【0045】
尚、本実施形態のナビゲーション装置1は、下辺中央部分を押すと地図は上方にスクロールし、左辺中央を押すと地図は右方にスクロールするなど、表示画面60を押すと、表示画面60の中央から見て、表示画面60を押した方向側とは反対側の方向に画面がスクロールするよう構成されている。
【0046】
2.操作制御処理
次に、制御回路8で実施される操作制御処理について説明する。
ここで、図2は、本実施形態で実行される操作制御処理のフローチャートである。
【0047】
この操作制御処理は、本実施形態のナビゲーション装置1が搭載されたエンジンがスタートし、ナビゲーション装置1が起動すると開始される。
この操作制御処理が開始されると、まず、本処理に関する情報を記憶した外部メモリ5の記憶領域が初期化される(S10)。具体的には、後述する従操作の操作量を学習した学習回数に関する情報(i)が記憶されていた場合、その学習回数が「0」とされ、また、後述する従操作の操作量に関する情報、後述する従操作の操作量の標準偏差に関する情報等が消去される。
【0048】
次に、この操作制御処理では、表示装置6の表示画面60が長押し操作(本発明の主操作に相当する)されたか否かが判定される(S11)。
この判定(S11)では、例えば、図3に示すように、表示装置6の表示画面60の周辺部を1秒間以上連続して押す操作が行われたか否かが判定される。
【0049】
この判定(S11)により、長押し操作が行われていないと判定された場合には(S11:NO)、以降の処理を実行せず、待機する処理が実行される。
一方、この判定(S11)により、長押し操作が行われていると判定された場合には(S11:YES)、S12、S13の処理が実行される。
【0050】
S12では、位置検出器2により検出された車両の位置の時間変化により本実施形態のナビゲーション装置1が搭載された車両の速度を検出する処理が実行され、さらに、S13では、長押し操作がいずれの方向に地図をスクロールすることを指示するものであったかを特定する処理が実行される。
【0051】
次に、S12及びS13で検出された車速及び方向に対応する学習回数(i)に、1を加える処理が実行される(S14)。
このS14では、車速及び方向に対応する学習回数(i)について、車速0〜30km/h、31〜60km/、61km/h以上の各ブロックを、さらに方向を示す8つのブロック(東、西、南、北、南東、南西、北東、北西)の24のブロックに分けて計数する処理がなされる。
【0052】
具体的には、S14では、例えば、S12で検出された車速が45km/hで、S13で検出されたスクロールの方向が東の場合は、車速31km/h〜60km/hのブロックのうち東のブロックに該当する学習回数について、1を加える処理が実行される。
【0053】
次に、S15では、S14で変更された学習回数が30回より多いか否かを判定する。
学習回数が30回より少ない場合は(S15:NO)、S17の操作を実行する。
S17では、S11で行われた長押し操作後に、ユーザーが意図する地図画像が表示されるまで表示画面60を操作して地図画像をスクロールさせる微調整のための従操作が行われたか判定する。
【0054】
具体的には、例えば、表示画面60を連続して押し続ける長押し操作により地図画像を北向きにスクロールさせた後に表示画面60から指を離し、さらに表示画面60を叩くように1回または数回押して地図画像を北向きに進めるスクロールをさせる操作を行ったり、南向きに戻すスクロールをさせる操作を行ったか否かが判定される。
【0055】
この従操作が行われた場合は(S17:YES)、その従操作の操作量(表示画面60を叩いた回数)が、該当するブロックについての過去の従操作の操作量との関係で標準偏差±2σの範囲内に収まっているか判定する(S18)。
【0056】
この判定で、従操作の操作量が標準偏差±2σの範囲内にある場合は(S18:YES)、その従操作の操作量を、該当するブロックに関するものとして、外部メモリ5に記憶する処理が実行される(S19)。
【0057】
そして、各ブロック毎に従操作の操作量の標準偏差±2σと、従操作の操作量の平均値を算出して、これらの算出値を各ブロックと関連づけて外部メモリ5に記憶する処理が実行される(S20)。
【0058】
一方、S18の判定で、従操作の操作量が、過去の従操作の操作量との関係で標準偏差±2σの範囲内に収まっていなかった場合(S18:NO)、S14で加算した学習回数を1減らす処理を実行する(S21)。
【0059】
次に、S15の判定において、学習回数が30回より多いと判定された場合(S15:YES)、S16の処理を実行する。
S16では、S12及びS13で判定された速度及び長押しのスクロール方向に対応するブロックに関連づけて外部メモリ5に記憶された過去の30回分の従操作の操作量の平均値の回数だけ表示画面60を操作したときスクロールされる分、地図画像をスクロールさせる処理が実行される。
【0060】
そして、S16、S19、S21の処理の後、エンジンが切られるまで、S11以下の処理が実行される。
3.本実施形態のナビゲーション装置の特徴
本実施形態のナビゲーション装置1では、特定速度での走行時における特定方向への従操作の操作量について30回のサンプルが取れている場合、その特定速度で走行しているときに、表示画面60を長押し操作してその特定方向に地図画像がスクロールする操作をすると、微調整のために従操作を行わなくても、長押し操作後にユーザーが意図する地図画像が表示される(S16)。
【0061】
つまり、本実施形態のナビゲーション装置1は、車両の速度毎、長押し操作する方向毎に異なるユーザーのクセを把握して、車両がどのような速度で走行し、どのような方向に長押し操作によるスクロール操作をする場合であっても、長押し操作後の表示画面60に、ユーザーの意図する地図画像を的確に表示することができるのである。
【0062】
次に、本実施形態のナビゲーション装置では、過去に行った30回分の従操作のうち、標準偏差±2σの範囲内にある従操作の操作量の平均で求めたものを学習した従操作の操作量とし、この操作量に基づいて自動修正を行っている。
【0063】
この平均値を用いると、ユーザーのクセが学習に正確に反映されるので、長押し操作後に正確に修正を行って、ユーザーが意図する地図画像を的確に表示することができる。
次に、本実施形態のナビゲーション装置1では、車両の速度毎、長押し操作の操作方向毎に、従操作の操作量のサンプリングを行っている。
【0064】
ナビゲーション装置1の場合、地図画像は車両が移動する毎に変化するが、速度によって地図画像の移動態様に変化がある。例えば、速度が遅いときは車庫から出る場合や路地を何度も曲がる場合などが考えられ、その場合、地図画像は頻繁に回転する。一方、高速道路を車が走行しているときは、走行方向に沿った方向に地図画像が高速で流れる。
【0065】
そのため、ユーザーが行う従操作も、地図画像の表示態様に合わせて変化する。
そこで、上述したように車両の速度毎、長押し操作の操作方向毎に、従操作の操作量のサンプリングを行うと、速度や長押し操作毎に異なるユーザーのクセをも学習できるので、主操作後の操作対象の自動修正を速度に合わせて的確に行うことができる。
【0066】
次に、本実施形態のナビゲーション装置1では、S21の処理のように、学習途中に、現在まで学習した従操作の操作量から求めた標準偏差±2σの範囲外にある操作量の従操作が行われた場合、従操作の操作量は学習対象から除外しているが、これは標準偏差±2σの範囲外にあるものは、ユーザーのクセを反映していない可能性があるからである。
【0067】
従って、本実施形態のナビゲーション装置1では、S16で自動修正を行う場合、ユーザーのクセを反映した正確な自動修正を行うことができる。
4.本実施形態の本発明との対応関係
本実施形態のタッチパネル式の表示装置6や操作スイッチ群4、リモートコントローラー70は、本発明の操作受付手段に相当し、表示装置6は表示手段、制御回路8は制御手段に相当する。
【0068】
また、本実施形態の操作制御処理を実行する制御回路8が本発明の連続操作学習装置に相当し、操作制御処理のうちS17〜S20の処理は、本発明の学習手段に相当し、またS17〜S20の処理による学習後行われるS16の処理は本発明の自動修正手段に相当し、S12の処理で位置検出器2を用いて車速を検出する処理が速度検出手段に相当する。
【0069】
また、本実施形態の長押し操作が、本発明の一定期間連続する操作に相当する。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、ナビゲーション装置1において、地図をスクロールさせる例について説明したが、その他の場合でもよいことはもちろんである。
【0070】
具体的には、図4(a)に示すように、目的地の住所を探すときに、複数の地名が上下方向に並び、図4(b)(c)中に記載された矢印のように、操作スイッチ群4のロータリースイッチを操作すると、上下方向にならんでいる複数の地名が上下方向にスクロールするものに適用してもよい。
【0071】
また、地図を拡縮する操作にも、上記実施形態を適用してもよい。
さらに、上記実施形態ではナビゲーション装置1について説明したが、携帯電話やPDAその他画像を表示して、スクロール操作等をするものであればどのようなものに適用してもよい。
【0072】
次に、本実施形態のナビゲーション装置1では、長押し操作後の従操作の操作量についてサンプリングを行ったが、従操作として、長押し操作によってスクロールした地図画像を、予め定められた地図画像、例えば、ランドマークや自宅が表示された地図画像に変移させた場合、その地図画像を記憶し、長押し操作の後に自動修正を行う場合であって、予め定められた地図画像の近傍まで地図画像をスクロールさせた場合、長押し操作によってスクロールした地図画像を、予め定められた地図画像に変移させるようにしてもよい。
【0073】
このようにすると、予め定められた地図画像にスクロールさせておいたことを記憶しておくだけで、長押し操作がされた地図画像を、予め定められた地図画像に簡単に変移させることができるからである。
【0074】
次に、従操作の操作量を30回サンプルした後に、標準偏差±2σの範囲内にない従操作が行われた場合、過去の学習結果を破棄し、従操作の操作量の学習を新たに開始するようにしてもよい。
【0075】
ユーザーが変更されたときこのようなことが起こりうるので、このようにすればユーザーの変更後も、変更後のユーザーにあわせた学習を行うことができる。
次に、上記実施形態では、表示画面60がタッチパネルになっているので表示画面60を操作して、地図画像をスクロールさせたが、ジョイスティックやロータリースイッチなどを用いてスクロールさせるようにしてもよい。
【0076】
次に、上記実施形態において、スクロール操作を表示画面60に対して行うとき、タッチセンサへの押圧圧力が所定値以下になったとき、すなわち、完全に表示画面60から指を離す前に、表示画面60の押圧が終わったと判断するようにしてもよい。
【0077】
上記実施形態では、タッチパネルの操作量について学習したが、長押し操作後に地図を移動した移動量を学習するようにしてもよい。
上記実施形態では、30回分の従操作のサンプリング結果に基づいて自動修正を行っているが(S16)、他のシステムに負荷がかからない程度に予め定められた回数分サンプリングするのであれば、30回に限るものではない。
【0078】
また、上記実施形態ではナビゲーション装置の電源オンとともに、学習結果がリセットされる前提で説明したが、もちろん電源オフとともに学習結果を記憶しておき、次回電源オンとなった場合に、その結果をリセットすることなく、引き継ぐようにしてももちろん構わない。
【0079】
以上、本出願に係る発明及び実施形態について説明してきたが、実施形態については特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0080】
1…ナビゲーション装置、2…位置検出器、3…地図データ入力器、4…操作スイッチ群、5…外部メモリ、6…表示装置、7…リモコンセンサ、8…制御回路、20…地磁気センサ、21…ジャイロスコープ、22…車速(距離)センサ、23…GPS受信機、60…表示画面、70…リモコン、α…符合。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの操作を受け付ける操作受付手段と、
操作対象を表示する表示手段と、
該操作受付手段が前記操作を受け付けると、前記操作対象を変移させる制御手段と、
前記操作受付手段に対して行われる主操作によって前記操作対象が変移した後、前記操作受付手段に対して行われる従操作の操作量を学習する学習手段と、
前記学習手段での学習後に前記主操作が行われた場合、前記主操作によって変移した前記操作対象を、前記学習手段が学習した前記従操作の操作量だけ前記操作対象を変移させる自動修正手段と
を備えることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項2】
請求項1に記載の連続操作学習装置において、
前記主操作は、一定期間連続する操作であることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項3】
請求項1,2のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記学習手段は、
予め定められた回数分の前記従操作のうち、前記従操作の操作量の標準偏差±2σの範囲内にある前記従操作の操作量の平均を、学習した前記従操作の操作量とすることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項4】
請求項3記載の連続操作学習装置において、
前記予め定められた回数は30回であることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項5】
請求項3,4のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記学習手段は、
学習途中に、現在まで学習した前記従操作の操作量から求めた標準偏差±2σの範囲外にある操作量の前記従操作が行われた場合、該従操作の操作量は学習対象から除外することを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記学習手段は、
予め定められた条件のときに行われた前記従操作の操作量が、前記標準偏差±2σの範囲内にないときは、前記学習手段で学習した前記従操作の操作量に関する情報を破棄し、新たに学習を開始することを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
当該連続操作学習装置が移動している速度を検出する速度検出手段と、
前記学習手段は、
速度を複数のブロックに分け、前記各ブロックに含まれる速度に対する前記従操作の操作量を前記ブロック毎に学習し、
前記自動修正手段は、
前記操作対象を変移させる際、前記学習手段が学習した前記従操作の操作量のうち、前記速度検出手段で検出された速度に対応するブロックの前記従操作の操作量だけ前記操作対象を変移させることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかの連続操作学習装置において、
前記学習手段は、
前記操作受付手段に対して行われる従操作として、前記主操作によって変移した前記操作対象を、予め定められた前記操作対象に変移させた場合、該操作対象を学習し、
前記自動修正手段は、
前記学習手段での学習後に前記主操作が行われ、予め定められた前記操作対象までの距離が予め定められた距離となる位置まで前記操作対象を変移させた場合、前記主操作によって変移した前記操作対象を、予め定められた前記操作対象に変移させる
ことを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記操作受付手段は、
ユーザーの操作を受け付けた情報を無線で前記制御手段に送信するリモートコントローラーであることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記操作対象の変移は、
前記表示手段に表示される画像をスクロールさせることであることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項11】
請求項1〜9のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記操作対象の変移は、
前記表示手段に表示される画像を拡縮することであることを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載の連続操作学習装置において、
前記操作受付手段が、
複数の方向への操作を受け付け可能に形成されている場合、
前記学習手段は、
前記方向毎に前記従操作の操作量を学習することを特徴とする連続操作学習装置。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の連続操作学習装置を備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−173950(P2012−173950A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34758(P2011−34758)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】