説明

連続的袋詰め方法及びシステム

本発明は、ペレットを連続的に袋詰めするためのシステム、ペレットを連続的に袋詰めするためのプロセス及びシステムの個々の構成要素に関する。ペレットは、粘着性及び/または高分子含有配合物から形成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、種々の実施形態を含めて一般に、ペレットを袋詰めする工程及びシステムに関する。特に、溶融及び/または処理可能な高分子(特に、粘着性のもの)を押し出し、ペレット化し、乾燥し、連続的に袋詰めする工程における改良に関する。
【背景技術】
【0002】
高分子材料の押出、ペレット化、乾燥、及び袋詰めの一般的な独立した工程、並びに高分子材料の押出、ペレット化、乾燥、及び袋詰めで使用する装置は、公知であり、種々の用途で使用されている。長年にわたって、粘着性高分子(例えば、ホットメルト接着剤、及びホットメルト感圧接着剤)ホットメルトを効果的に押し出し、ペレット化し、乾燥し、及び袋詰めすることができる工程及び装置の需要が増加している。しかし、従来技術は、依然として、このような材料を連続的に押し出し、ペレット化し、乾燥し、及び袋詰めする(すなわち、このような材料をペレット化し、袋詰めするまで、工程を通して連続的に流れる)工程に関する言及がない。
【0003】
特許文献1は、熱可塑性樹脂系接着剤の製造及び包装を開示する。特許文献1の教示によれば、この教示は広く使用され、ホットメルト接着剤は、凡そピロー型の小片に圧搾切断され、その後、小片は、冷却(従って、凝固)後、袋、カートン等の包装容器に入れられる。互いにくっつき、または付着するという個々のピローの傾向を低減するため、特許文献2に教示されるように、抗粘着性物質(例えば、ワックスまたは高分子)を使用して、それらをコーティングすることができる。接着剤組成物を包装するための他の方法は、厚いポリエチレンのようなプラスチックフィルム材料で接着剤の大部分を包むか、またはこの材料に配置することを含む。
【0004】
これらの既存の包装技術には、欠点がある。具体的には、接着剤組成物は、使用前に、包装材料から除去する必要があり、そのため、この材料の更なる処理を必要とする。さらに、包装材料は、空になった後廃棄する必要があり、これは、使用後の包装材料の処分のための材料の浪費と消耗をもたらす。
【0005】
特許文献3及び4は、長方形のホットメルト部分の糸状部分を互いの方へ巻く場合の粘着に関する問題を防ぐために、薄いポリオレフィンフィルムによって、ホットメルト部分の周囲をコーティングすることについて開示する。その後、この部分を切断して、カルトゥーシュ充填物のカートリッジを作製し、それによって、フィルムは、周囲にとどまり、溶融され、接着剤と共に塗布される。
【0006】
上述した特許文献は、個々のホットメルト部分または小片がくっつくのを、高分子フィルムによるそれらの個々のコーティングによって防ぐ概念に関する。高分子フィルムによるコーティングは、工業規模で実施するのに非常に高価であり、所望の接着剤組成物は、コーティングフィルム材料でかなり希釈され、また、圧搾切断工程は、フィルムによる個々のピローの完全な封入が不可能であるため、このような工程は、熱可塑性樹脂系接着剤組成物ピローの大量生産に関して、実用的ではない。
【0007】
従って、接着剤の処理量を低減する、1以上の接着剤組成物の小片の包装方法の必要性が生じた。このような方法は、特許文献5に開示されている。特許文献5は、接着剤組成物の特性に悪影響を及ぼすことなく、接着剤組成物と共に溶融することができる包装材料を開示する。すなわち、包装組成物は、溶融接着剤に混合することができ、一旦溶融接着剤に混合すると、接着剤は劣化しない。しかしながら、特許文献5は、依然として、このようなペレット化組成物を連続的に袋詰めするのに必要な処理条件に関する記載がない。
【0008】
他の粘着性高分子の包装方法は、開発されており、当業者に広く知られている。このような方法の一つは、溶融状態で、材料を容器(例えば、ビニール袋、または特別に設計したダンボール箱)に注入することを必要とする。溶融物を袋に注入するか箱に注入するかにかかわらず、溶融物を冷却することが必要である。溶融高分子を冷却するために、それに適応した袋に注入し、高分子を冷却液の流れる「バス」に入れる。このようなバスは、相当なスペースを占め、操作するのに相当量のエネルギーを必要とする。
【0009】
溶融高分子を箱内に包装するために、先行技術の方法は、溶融材料を、コーティングした内壁を具備するダンボールのような特別に設計した箱に注入することを要する。このような箱は、高価になり、一度しか使用することができない。溶融材料を箱詰にする本方法は、高分子材料が汚染物質に曝露されること、方法が全体的に環境にやさしくないこと、箱から高分子材料を除去するのが困難であること、そして、処理中に、箱の破損及び/または漏れの可能性があることを含む、種々の理由で実用的ではない。このような工程のコスト及び非能率性が増すのは、溶融物を冷却する方法である。充填した箱を回転トレーに載置し、大きな冷蔵庫で箱を冷却することによって、メーカーは、溶融物を冷却することができるが、高い発電コストを負担する。また、特殊な剥離紙及びプラスチック用金型を使用して、材料を包装することもできるが、このような紙は、高価であり、これを引き剥がして、この紙の周囲にある材料を得る必要があるため、一度しか使用することができない場合がある。特殊な剥離紙で材料を包装することによって、上述した非能率的な冷蔵庫による方法の代りに、材料を最初に冷却する必要がある。さらに、プラスチック用金型に充填した高分子材料も、関連する方法で冷却する。
【0010】
袋詰め及び包装工程に加えて、高分子材料の押出、ペレット化、及び乾燥が、至るところに記載されている。
【0011】
例えば、乾燥装置は、例えば、特許文献6〜30を含む先行技術の開示にあるとおり、本出願の譲受人によって、長年使用されている。
【0012】
同様に、ペレット化装置は、例えば、特許文献31〜45を含む先行技術の開示にあるとおり、本出願の譲受人によって、長年使用されている。同様に、ダイ装置及び設計は、例えば、特許文献46〜49を含む先行技術の開示にあるとおり、本出願の譲受人によって、長年使用されている。
【0013】
同様に、他の方法及び装置は、例えば、特許文献50〜56を含む先行技術の開示にあるとおり、本出願の譲受人によって、長年開発され、使用されている。上述した特許文献は、譲受人によって承認され、また、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】ドイツ特許第2248046号
【特許文献2】ドイツ特許第3327289号
【特許文献3】ドイツ特許第313822号
【特許文献4】ドイツ特許第3234065号
【特許文献5】米国再発行特許第36177号
【特許文献6】米国特許第3458045号
【特許文献7】米国特許第4218323号
【特許文献8】米国特許第4447325号
【特許文献9】米国特許第4565015号
【特許文献10】米国特許第4896435号
【特許文献11】米国特許第5265347号
【特許文献12】米国特許第5638606号
【特許文献13】米国特許第6138375号
【特許文献14】米国特許第6237244号
【特許文献15】米国特許第6739457号
【特許文献16】米国特許第6807748号
【特許文献17】米国特許第7024794号
【特許文献18】米国特許第7171762号
【特許文献19】米国特許出願公開第2006/0130353号
【特許文献20】ドイツ特許第1953741号
【特許文献21】ドイツ特許第2819443号
【特許文献22】ドイツ特許第4330078号
【特許文献23】ドイツ特許第9320744号
【特許文献24】ドイツ特許第19708988号
【特許文献25】欧州特許第1033545号
【特許文献26】欧州特許第1123480号
【特許文献27】欧州特許第1602888号
【特許文献28】欧州特許第1647788号
【特許文献29】欧州特許第1650516号
【特許文献30】欧州特許第1830963号
【特許文献31】米国特許第4123207号
【特許文献32】米国特許第4251198号
【特許文献33】米国特許第4500271号
【特許文献34】米国特許第4728276号
【特許文献35】米国特許第4888990号
【特許文献36】米国特許第5059103号
【特許文献37】米国特許第5624688号
【特許文献38】米国特許第6332765号
【特許文献39】米国特許第6551087号
【特許文献40】米国特許第6793473号
【特許文献41】米国特許第6925741号
【特許文献42】米国特許第7033152号
【特許文献43】米国特許第7172397号
【特許文献44】米国特許第7267540号
【特許文献45】米国特許第7318719号
【特許文献46】米国特許第4621996号
【特許文献47】米国特許第5403176号
【特許文献48】米国特許第6824371号
【特許文献49】米国特許第7402034号
【特許文献50】米国特許出願公開公報第2007/132134号
【特許文献51】米国特許出願公開公報第2009/0110833号
【特許文献52】米国特許出願公開公報第2007/0284771号
【特許文献53】米国特許出願第12/029963号
【特許文献54】国際公開公報第2007/064580号
【特許文献55】国際公開公報第2007/103509号
【特許文献56】欧州特許出願第012352.6号
【特許文献57】国際公開公報第2007/103509号
【特許文献58】国際公開公報第2007/064580号
【特許文献59】国際公開公報第2007/123931号
【特許文献60】国際公開公報第2007/064580号
【特許文献61】米国特許第6120899号
【特許文献62】米国特許第6238732号
【特許文献63】米国特許第5869555号
【特許文献64】米国特許第5942569号
【特許文献65】国際公開公報第2007/0103509号
【特許文献66】米国特許出願第11/932067号
【特許文献67】米国再発行特許第36177号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の種々の実施形態は、既存の個々の工程及び装置における幾つかの改良を含み、効果的な連続的な袋詰め工程及びシステムをもたらすものである。
これらの連続的な袋詰め工程及びシステムは、任意の型の高分子含有配合物に使用することができる。また、これらの工程及びシステムは、任意の型の粘着性配合物または付着性配合物にも使用することができる。特に、これらの工程及びシステムは、粘着性または粘着性高分子含有配合物の使用に有益である。本明細書において、用語「粘着性の(tacky)」または「付着性の(sticky)」は、配合物について言及する場合、配合物が固形(例えば、ペレット、粒子、粉末等)の場合は、常温で軟らかく、固形が接触する他のアイテムに少なくとも部分的に付着することができるような配合物を包含する。粘着性または付着性配合物の実例は、高分子であるか否かを問わず、ホットメルト接着剤(HMA)、感圧接着剤(PSA)、ホットメルト感圧接着剤(HMPSA)等の接着剤;シーラント;アスファルトを含むが、これに限定されない、ビチューメン若しくはターマック含有配合物等;天然ゴム若しくは合成ゴム;ポリエステル、ポリアミドのような前述した組成物のいずれかの前駆体等を含む。
【0016】
これらの溶融及び処理可能な粘着性及び/または高分子含有配合物の粘着性または付着性のために、このような配合物を押し出し、ペレット化し、乾燥し、及び袋詰めする場合、障害が発生することが分かった。このような障害の一つは、ペレットが、ペレット出口の遠心乾燥機のような乾燥機を出る直後にみられることが分かった。出てきたペレットは、それらの粘着性または付着性によって結合する場合、高速で排出されるので、それらが接触する多くのアイテムにくっつく傾向がある。既存システムでは、ペレットの主な中断ポイントは、1以上のペレット分岐バルブであり、これは、種々の回収領域(例えば、廃棄物容器、包装の回収等)間のペレットの流れを案内するのに使用される。
【0017】
粘着性及び/または高分子含有材料の包装(及び、この場合、このような材料の袋詰め)において、規格を満たし、材料の浪費を最小限にするために、包装内に入れる材料の量を制御するのが常に望ましい。既存の袋詰め工程は、脱水及び/または乾燥過程終了後の粘着性及び/または高分子材料が、所定重量に達するまで、例えばホッパーに堆積できるように袋詰め前に中断及び/または停止する点で、「非連続的」である。一旦、所定重量に達すると、材料は、放出及び袋詰めされる。このような方法は、材料によっては有効である場合があるが、高粘着性または高付着性の配合物では有効でない。上述した方法を高粘着性または高付着性配合物と共に使用する場合、ペレットが共にくっつき、ホッパー内で凝塊物を形成して、更なる処理を妨げるために、配合物は、袋詰めすることができない。
【0018】
従って、本発明の一態様は、ペレット化され、乾燥機を出る時から包装する袋に配置されるまで、ペレットが自由に流れる、連続的な工程を提供することを含む。
【0019】
本発明の他の態様は、溶融材料をペレット化し、冷却し、少なくとも部分的に凝固し、かつ適応した袋に包装する前に乾燥する、連続的な工程を提供することを含む。
【0020】
本発明の他の態様は、溶融材料をペレット化し、冷却し、少なくとも部分的に凝固し、乾燥し、かつコーティングせずに、またはコーティングして、適応した袋に包装することができる、連続的な工程を提供することを含む。
【0021】
本発明の他の態様は、適切な安息角を提供することによって、ペレットの堆積を最小限にする及び/または除去する(すなわち、少なくとも1つの)ペレット分岐バルブを提供することを含む。本明細書において、用語「安息角」とは、ペレット分岐バルブの入口の重心軸に対するペレット分岐バルブの出口の重心軸が位置する角度への補足である角度(すなわち、2つの補角が合計180度)をいう。
【0022】
本発明の他の態様は、ペレット分岐バルブの清掃または修理を容易にするように、ペレット分岐バルブ内部へ容易にアクセスすることができる着脱可能な側壁プレートを具備したペレット分岐バルブを提供することを含む。さらに、レベルセンサを任意に設置して、アラーム機能によって、ペレット分岐バルブで検出される異変を増加させることができる。これらのセンサは、不調の操作者に警告することができ、迂回機能を活性化することができ、及び/または遮断順序の決定を開始することができる。
【0023】
本発明の他の態様は、種々のペレット化、乾燥、迂回、配管若しくは管路、及び袋詰め装置におけるコーティング及び/または表面処理の利用によって、ペレットの中断ポイント及びペレットの凝塊が低減する、非常に効果的な袋詰め工程を提供することを含む。
【0024】
本発明のさらに別の態様は、高分子材料の連続的な袋詰めを促進するために、種々の個々の袋詰めユニット及びペレット分岐バルブを制御する、単一の電子制御機構を提供することを含む。
【0025】
本発明の更なる態様は、垂直封止要素に空冷要素及び一定の熱を提供することによって、ペレット化した粘着性及び/または高分子含有配合物を袋詰めする、垂直形状の、充填及び封止袋詰めマシーンを提供することを含む。水平な端部の封止要素は、グリッパジョーに埋め込まれ、一定の熱と熱衝撃の両方を提供することができ、また、空冷要素を有する。また、袋詰めマシーンは、袋を容易に除去することができるカッター要素を含み、このカッター要素は両面を有し、両方向から振動させて切断し、その刃に長い耐用期間を提供する。さらに、袋詰めマシーンは、フィルムを袋型にする成形チューブも含む。この成形チューブは、二層であり、フィルムの封止要素から生じる熱を最小限にし、任意の吸引口または冷却剤口を有する。また、袋詰めマシーンは、静電除去装置を含み、これは、そのロールからフィルムが引き出される際に発生した静電気、フィルムが成形チューブに沿って移動するときに発生した静電気、並びに他の発生し得る静電気を低減及び/または除去する。
【0026】
本発明のさらに別の態様は、約40ミル(1ミルは、0.001インチ及び0.025ミリメートルと等しい)未満の厚さで、さらに、その配合中に消泡剤及び他の成分を含み得る、フィルムの使用によるペレット化された粘着性及び/または高分子含有配合物の袋詰めを提供することを含む。場合によっては、フィルムは、0.5ミルもの薄い厚さである。
【0027】
さらに、本発明の別の態様は、袋詰めユニット及び種々の管路の周辺に、環境調節したエンクロージャを配置することができる。このようなエンクロージャは、温度、汚染物質、及び水分等に関し、大気条件を維持及び最適化するのに有用である。
【0028】
一実施形態において、ペレット分岐バルブは、逆Y字形で、1つの一口、第一及び第二の出口、及びペレット分岐フラップを具備し、ペレット分岐バルブは、約15〜60度の安息角を有する。ペレット分岐バルブは、ユーザが、ペレット分岐バルブ内部を清掃及び/または修理をすることができる、着脱可能な壁板を更に含む。着脱可能な壁板は、ユーザが、ペレット分岐バルブ内部を連続的に監視することができる、透明な材料から形成することができる。ペレット分岐フラップを含む、ペレット分岐バルブの内面を表面処理して、摩砕、浸食、腐食、摩耗、好ましくない付着及び/または狭窄を低減することができる。ペレット分岐バルブを使用して、ペレット包装のための1以上の袋詰めマシーンにペレットの流れを案内することができる。
【0029】
ペレットを連続的に袋詰めするためのシステムは、特許文献57〜58に開示されているが、これらに限定されない工程、ペレタイザ、乾燥機、袋詰めマシーン、並びにペレット分岐バルブを介する混合及び溶融等の、材料を調製するプロセスを含み得る。システムは、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)のようなコントローラを更に含み、材料調製、押出、ペレタイザ、乾燥機、ペレット分岐バルブ若しくは分岐バルブ、及び袋詰めマシーンバルブの操作に関する1以上の処理条件を制御することができる。
【0030】
ペレットを連続的に袋詰めするためのプロセスは、粘着性及び/または高分子含有配合物をペレット化すること、ペレットを乾燥すること、ペレット分岐バルブによって、ペレットを1以上の袋詰めマシーンに迂回させること、並びにペレットを袋詰めすることを含み得る。
【0031】
一部の実施形態によれば、粘着性及び/または高分子含有配合物材料を連続的に袋詰めするためのシステムは、粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れるように構成した供給セクションと;供給セクションから粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れ、粘着性及び/または高分子含有配合物を混合、溶融、及び/または混合するように構成した混合セクションと;混合セクションから粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れ、粘着性及び/または高分子含有配合物をペレット化するように構成したペレット化セクションと;ペレット化セクションから粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れ、ペレット化された粘着性及び/または高分子含有配合物を乾燥するように構成した乾燥セクションと;乾燥セクションから、流入するペレットの流れを受け入れるように構成した入口と、流出するペレットの流れを分配するようにそれぞれ構成した少なくとも第一及び第二の出口とを具備するペレット分岐バルブと;ペレット分岐バルブの少なくとも第一及び第二の出口とそれぞれ連通する、少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリであって、少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリがペレット分岐バルブから特定量のペレットを受け入れ、ペレットの連続的な袋詰めをすることができる、少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリと;を含む場合がある。
【0032】
場合によっては、少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリはそれぞれ、流入するペレットの流れを受け入れるように構成した入口と、流出するペレットの流れを分配するように構成した出口とを有する垂直成形チューブと;成形チューブの周辺及び下方に配置した袋詰め材料であって、袋詰め材料が、特定量のペレットを回収するように構成した袋詰め材料と;袋詰め材料を、特定量のペレットを収容するための個々の袋に密封するように構成した水平な封止機構と;を具備する。
【0033】
また、粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするためのシステムは、少なくとも1つのペレット分岐バルブ、または少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリと電気的に接続したプログラマブルロジックコントローラであって、プログラマブルロジックコントローラによって、特定量のペレットを制御する、プログラマブルロジックコントローラも含み得る。
【0034】
粘着性及び/または高分子含有配合物は、粘着性高分子含有配合物であり得る。具体的には、粘着性高分子含有配合物は、ホットメルト接着剤、感圧接着剤、ホットメルト感圧接着剤、またはアスファルトであり得る。
【0035】
また、粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするためのシステムは、粘着性高分子配合物と接触する、供給セクション、混合セクション、ペレット化セクション、乾燥セクション、ペレット分岐バルブ、または袋詰めアセンブリの1つ以上の表面に配置した内面コーティングも含み、内面コーティングが、腐食、浸食及び/または1以上の表面への粘着性高分子配合物の付着を低減する。
【0036】
本発明の一部の実施形態によれば、粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするための方法は、粘着性及び/または高分子含有配合物を供給セクションに供給すること;と、混合セクションで、粘着性及び/または高分子含有配合物を混合、溶融及び/または混合すること;と、ペレット化セクションで、混合、溶融及び/または混合した粘着性及び/または高分子含有配合物をペレット化すること;と、乾燥セクションで、粘着性及び/または高分子含有配合物のペレットを乾燥すること;と、ペレット分岐バルブの第一及び第二の出口のうちの1つを通って、特定量のペレットを連続的に迂回させること;と、ペレット分岐バルブの第一または第二の出口に位置する袋詰めアセンブリを使用して、袋に特定量のペレットを回収すること;とを含む場合がある。
【0037】
方法の袋詰めアセンブリは、特定量のペレットを受け入れるように構成した入口と、特定量のペレットを分配するように構成した出口とを有する垂直成形チューブと;チューブの周辺及びチューブの下方に配置した袋詰め材料であって、袋詰め材料が、特定量のペレットを回収するように構成した袋詰め材料と;袋詰め材料を、特定量のペレットを収容するための個々の袋に密封するように構成した水平な封止機構と;を含み得る。
【0038】
粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするための方法は、少なくとも1つのペレット分岐バルブ、第一の袋詰めアセンブリまたは第二の袋詰めアセンブリと電気的に接続したプログラマブルロジックコントローラを使用して、特定量のペレットを制御することを更に含み得る。
【0039】
システムと同様に、方法の粘着性及び/または高分子含有配合物も、粘着性高分子含有配合物であり得る。場合によっては、粘着性高分子配合物は、ホットメルト接着剤、感圧接着剤、ホットメルト感圧接着剤、またはアスファルトであり得る。
【0040】
また、粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするための方法は、乾燥後に、粉体コーティングを、粘着性及び/または高分子含有配合物のペレットに適用することも含み得る。
【0041】
さらに、粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするための方法は、袋を真空にして、袋から空気、または好ましくない物質を除去することも含み得る。
【0042】
さらに、粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするための方法は、袋を穿孔することも含み得る。
【0043】
本発明の他の実施形態によれば、連続的な袋詰めアセンブリデバイスは、特定量のペレットを受け入れるように構成した入口と、特定量のペレットを分配するように構成した出口とを有する垂直成形チューブと;成形チューブの周辺及び下方に配置した袋詰め材料であって、袋詰め材料が、特定量のペレットを回収するように構成した袋詰め材料と;袋詰め材料を、特定量のペレットを収容するための個々の袋に密封するように構成した水平な封止機構と;を含み得る。
【0044】
また、連続的な袋詰めアセンブリデバイスは、個々の袋から空気、または好ましくない物質を除去するように構成した真空器も含み得る。
【0045】
また、垂直成形チューブは、チューブへのペレットの付着、チューブの腐食、及び/またはチューブの浸食を低減するように構成した内面コーティングも含み得る。
【0046】
袋詰め材料の溶融温度は、ペレットの溶融温度より低いか、またはその付近に等しい。
【0047】
連続的な袋詰めアセンブリデバイスは、個々の袋に収容された特定量のペレットを制御するように構成したプログラマブルロジックコントローラを更に具備し得る。
【0048】
また、連続的な袋詰めアセンブリデバイスは、袋詰めアセンブリデバイスから個々の袋を除去するように構成した切断要素も含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一部の実施形態による連続的な袋詰め工程の概略図
【図2】本発明の一部の実施形態による遠心乾燥機の概略図
【図3】図2の遠心乾燥機における凝塊物キャッチャの概略図
【図4】図2の遠心乾燥機における垂直脱水ユニットの概略図
【図5a】本発明の一部の実施形態によるペレット分岐バルブの概略図
【図5b】従来技術のペレット分岐バルブの概略図
【図5c】本発明の一部の実施形態によるペレット分岐バルブの概略図
【図6】本発明の一部の実施形態による袋詰め部分の概略図
【図7】本発明の一部の実施形態による二層チューブの概略図
【発明を実施するための形態】
【0050】
図面(複数の図面を通して同じ符号は同じ部分を表している)を参照して、本発明の例示的な実施形態を詳細に説明する。本説明を通して、種々の構成要素が、特定の値またはパラメータを有することを確認することができるが、これらの項目は、例示的な実施形態として提供される。実際、例示的な実施形態は、多くの類似のパラメータ、サイズ、範囲及び/または値を実施することができる共に、本発明の種々の態様及び概念を制限しない。用語「第一の」、「第二の」等、「一次的な」、「二次的な」等は、いかなる順序、量、または重要性をも表さず、むしろ、一方の要素を他方の要素と区別するのに使用する。さらに、用語「1つの(a, an)」及び「この(the)」は、量の限定を表さず、むしろ、「少なくとも1つの」言及された要素の存在を表す。
【0051】
例示の連続的な袋詰めシステムを、図1に概略的に示す。本発明の種々の実施形態は、粘着性配合物、高分子含有配合物、粘着性高分子含有配合物等に関わり得るが、便宜上、粘着性高分子含有配合物について下に言及する。場合によって、このような配合物は、高分子材料という。本開示は、他の型の配合物/材料を、下の説明の粘着性高分子含有配合物の代わりに互換的に使用することができることに関連することを、当業者は認識する必要がある。
【0052】
図1に示す連続的な袋詰め工程は、混合、溶融、及び/または混合セクション4に高分子材料(例示的な実施形態では、粘着性高分子含有材料である)を提供する、(少なくとも1つの)供給または充填セクション2を含む。混合セクション4は、ペレット化セクション6に接続され、ペレット化セクション6は続いて、ペレット分岐バルブを含む輸送システムによって、脱水及び/または乾燥デバイスセクション8に接続する。乾燥セクション8を出る際、ペレットは、ペレット迂回セクション10に案内される。ペレットは最終的に、袋詰めデバイスセクション12に供給される。
【0053】
粘着性高分子含有材料を連続的に袋詰めするための例示的な工程は、一般に、供給または充填セクション2から混合、溶融、及び/または混合セクション4に粘着性高分子材料を供給することを含む。次に、粘着性高分子材料を混合、溶融、及び/または混合する。本工程は、粘着性高分子材料を押し出すことを含み得る。更なる処理工程は、材料をペレット化することを含む(ペレット化セクション6で)。ペレット化の後、ペレットは、輸送システムによって、脱水及び/または乾燥デバイス8に送られ、そこで、ペレットを乾燥または脱水する。乾燥時において、ペレットは、乾燥セクション8を出て、ペレット迂回セクション10に入る。そして、乾燥及び迂回されたペレットは、袋詰めセクション12に送られ、そこで、その後の使用するために包装される。
【0054】
図1に示すシステムを参照して、供給または充填セクション2と、混合、溶融、及び/または混合セクション4は、本開示に関連する当業者に公知のいずれかの装置または方法を使用することができる。しかしながら、便宜上の例示においては、連続的にブースターポンプ、メルトポンプ、スクリーン交換機、熱交換器、及び側面の排出を伴う高分子分岐バルブが後続する、供給または充填セクション2と、混合、溶融、及び/または混合セクション4とについて言及する。特許文献59〜60は、このようなシステムの使用について、非常に詳しく記載している。これらの引用文献は、下で十分に説明するように、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。しかしながら、他の構成要素を、必要以上の労力なしに、本明細書に記載されるものとどのようにして置換することができるかに関して、本開示が関連することは、当業者にとって明らかである。
【0055】
さらに、図1に示すシステムに関する本発明の種々の実施形態は、他の型のペレット化、乾燥、及び袋詰め装置若しくは方法を企図するが、例示における便宜上、これらの実施形態のみが、水中ペレタイザ、遠心乾燥機、並びに「垂直成形、充填及び封止袋詰めマシーン」を含むシステムの一部として記載される。簡略化のために(すなわち、本明細書に記載されるシステム及び方法に実施することができる個々の型のペレット化、乾燥、袋詰め装置及び方法の工程、並びにこれらの組み合わせのそれぞれについて、過度に記載することを最小限にするために)、水中ペレタイザ、遠心乾燥機、及び袋詰めマシーンについてのいずれの言及が、拡張によって、本明細書に記載されるこれらのアイテムの代替品としてか、またはアイテムと共に使用する、他の型のペレタイザ、乾燥機、及び袋詰めマシーンをそれぞれ含むことが意図されることが理解される。このような他の構成要素及び処理工程を、必要以上の労力なしに、本明細書に記載されるものとどのようにして置換することができるかに関して、本開示が関連することは、当業者にとって明らかである。
【0056】
さらに、本開示は、本発明の連続的な袋詰めシステム及び工程に実施することができる水中ペレタイザ、遠心乾燥機、及び/または袋詰めマシーンの特定の構成要素のみを強調するが、このような装置の特定の構成要素のより詳細な説明、及びこのような装置を使用するためのプロセスは、本出願の背景の節でリストアップした本出願の譲受人による米国及び外国の種々の特許及び特許出願にみられる。これらの特許及び特許出願の各々は、下で十分に説明するように、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。
【0057】
図1に示す連続的な袋詰めシステムを再度参照すると、ペレット化セクション6は、混合、溶融、及び/または混合セクション4の高分子分岐バルブに適当に、及びバルブのちょうど下流に接続する。簡潔に記述するために、本明細書に記載されるシステム及び工程で使用することができる他の型のペレタイザは、プリラー、ロトフォーマー、ホットフェイスペレタイザ、ストランドペレタイザ、ウォーターリングペレタイザ、及び水中ペレタイザを含む。
【0058】
バイパスループ(図示しない)は、ペレット化セクション6の一部として使用することができる。輸送流体は、リザーバ(図示しない)または他の供給源から得ることができ、任意の熱交換器(図示しない)及び輸送パイプへ、並びにこれらを介してバイパスループへと十分な流体流れを提供するような設計及び/または構成になり得るポンプ(図示しない)によって、輸送流体ボックスまたはウォーターボックス(図示しない)へ輸送される。同様に、熱交換器は、テイリングすることなく、ペレット形状、スループット、及びペレット品質を満足するように形成したペレットの温度を維持するのに適切なレベルの輸送流体の温度を維持するのに適切な性能の設計であり得、カッターまたは切断面の溶融材料の循環、ペレットの凝塊、キャビーテーション、及び/または輸送流体ボックス若しくはウォーターボックスのペレットの蓄積が、最大限回避される。
【0059】
輸送流体の温度、流速、及び組成は、処理する材料または配合物によって変動する。輸送媒体/流体の温度は、好ましくは、高分子の溶融温度より、少なくともおよそ20℃低く維持される。粘着性または付着性高分子において、輸送媒体/流体は、一般に、高分子の溶融温度より、およそ30℃からおよそ250℃低い温度に維持され、システムの構成要素の表面へのペレットの付着、及び/またはペレット同士の凝塊を最小限にするため、10℃より低いことが多い。場合によっては、輸送流体の温度は、およそ‐100℃からおよそ90℃に維持され、また、およそ‐50℃からおよそ40℃に維持され、さらに、およそ‐20℃からおよそ10℃に維持される。輸送流体/媒体の望ましい温度に依存して、輸送流体/媒体は、水、アルコール(モノ−ヒドロキシアルコール、ジオール、トリオール、及び高級アルコールを含む)、及び/または、処理中に使用するのが好ましいものより低い氷点を有する他の液体であり得る。また、種々の輸送流体の混合物も使用することができる。例えば、特定の実施形態において、輸送流体として、水とグリコールの混合物を使用することができる。
【0060】
さらに、加工助剤、流れ調整剤、表面改質剤、コーティング、表面処理(例えば、帯電防止組成物)、及び当業者に公知の種々の他の添加物を、輸送流体に使用することができる。特定の輸送流体組成物を使用することができる温度範囲を拡大するために、これらの任意の添加物を使用して、輸送流体の氷点を低下させることができる。特許文献61〜65は、これらの添加物の一部と種々の輸送流体の使用について、非常に詳しく記載する。これらの引用文献は、下で十分に説明するように、その全体が引用により本明細書に組み込まれる。
【0061】
配管、弁手段、及びバイパス構成要素は、温度、化学組成、磨耗性、腐食性、及び/または、ペレット輸送流体混合物の適切な輸送に必要な圧力に耐えるのに適切な構造である必要がある。システムによって必要とされる圧力は、垂直及び/または水平輸送距離、構成要素の望ましくない揮発若しくは早期の膨張を抑制するのに必要な圧力レベル、弁手段によるペレット輸送流体スラリーの流れ、粗選、補助的な工程、及び/またはモニター装置によって測定する。ペレット対輸送流体の比は、上述した複雑な状況(例えば、ペレットの蓄積、流れ遮断物若しくは障害物、及び凝塊)を除去または緩和するのに十分に有効であるように、割合を変化させることが同様に必要である。必要とされる配管の径及び距離は、材料のスループット、従って、流速及びペレット対輸送流体の比、適切な冷却レベルに達するのに必要な時間、及び/または好ましくない揮発及び/または早期の膨張を回避するペレットの凝固によって測定する。例えば、配管の径及び/またはペレタイザから乾燥機の間の距離は、ペレットへの付加的な冷却を提供する一つの機構である。
【0062】
弁手段、計器、または他の処理装置及びモニター装置は、十分な流れ、圧力定格、及び必要以上の遮断物、障害物を回避するのに十分な径である必要があり、そうでなければ、付加的な及び好ましくない圧力の発生または工程の閉塞をもたらすようなプロセスを変更する。輸送流体及び任意の添加組成物は、ペレット配合物の成分と相溶性がある必要があり、任意に、配合物の成分に容易に吸収されるか、またはこの成分に吸着されることができる。過剰の輸送流体及び/または添加物は、洗浄、吸引、蒸発、脱水、溶媒除去、ろ過、または当業者に理解されている類似の方法等の方法によって、ペレットから容易に除去することができることを要する。
【0063】
表面処理をペレット化セクション6で使用するペレット化装置に適用して、摩砕、浸食、腐食、摩耗、好ましくない付着及び狭窄を低減することができる。さらに、ペレット化装置は、窒化処理、浸炭窒化処理、焼結による金属化、及び/または電気分解によるめっきをすることができる。また、ペレット化セクション6のペレット化装置で、表面特性を改質するための他の表面処理、腐食及び摩砕抵抗の促進、磨耗の改善、及び/または、凝集、凝塊及び/または狭窄の低減を行うこともできる。このようなコーティングを、本明細書に開示されるシステム及びプロセスの乾燥、輸送、及び袋詰めセクションの種々の構成要素にも適用することができることに留意する必要がある。
【0064】
ペレット化の後、輸送媒体は、ペレットを脱水及び/または乾燥セクション8に輸送する。簡潔に記述するために、本明細書に記載されるシステム及びプロセスの脱水及び/または乾燥セクション8であり得る他の型の装置は、1以上の遠心乾燥機、流動層乾燥機、及び/または乾燥剤ドライヤを含む。本セクションは、フレーク、小球体、球体、円筒、または他の幾何学的形状等の、ただしこれらに限定されない材料に、制御レベルの水分を提供するように設計する。これは、ろ過、振動ろ過、遠心乾燥、強制的若しくは加熱した空気対流、回転乾燥、真空乾燥、または流動層(これらに限定されない)によって、達成することができる。再度、本開示の目的のために、遠心乾燥機について言及する。例示的な遠心乾燥機200を図2に示す。
【0065】
セクション6の水中ペレタイザ、及び任意の他の上流のプロセスは、図3に示す輸送パイプ302を経由して、乾燥機200に接続する。輸送パイプ302は、ペレット化セクション6及び凝塊物キャッチャ300の両方に接続することができる。図3の凝塊物キャッチャ300は、図2に示す遠心乾燥機200の一部とみなされる。輸送パイプ302は、ペレット及び流体スラリー(または濃縮スラリー)を凝塊物キャッチャ300に放出し、その後、凝塊物キャッチャ300は、放出シュート304によって、ペレット凝塊物を捕捉、除去及び放出する。凝塊物キャッチャ300は、角度のある棒状のグリッド、多孔板、または、流体及びペレットを通過させるが、付着、凝集、そうでなければ、凝塊形成したペレットを回収し、かつ放出シュート304にペレットを案内する、スクリーン306を含む。次いで、任意であるが、好ましくは、ペレット及び流体スラリーは、図3に示す供給シュート308を経由して、図2に示すが図4に詳細がある脱水ユニット400に入る。脱水ユニット400は、1以上のバッフル404を有する少なくとも1つの垂直または水平な有孔膜スクリーン402、及び/または、流体が微細除去スクリーン(図示しない)へ下方に、及びそれを通ってリザーバ(図示しない)へ進むことができる、傾斜した有孔膜スクリーン406を含む。脱水ユニット400は、多くの方法で、凝塊物キャッチャ300に接続することができるが、供給シュート308の端部に固定して接続するのが好ましい。次いで、ペレットは、図2に示すペレット入口シュート236を経由して、脱水ユニット400から遠心乾燥機200の下端に放出される。
【0066】
ペレット入口シュート236は、脱水ユニット400の端部に接続する。それは、固定して接続するか、または着脱可能であり得る。ペレット入口シュート236は、任意の形状(例えば、四角形、長方形、三角形、円、楕円等)であってもよいが、角形が好ましい。さらに、ペレット入口シュート236の壁238は、一体構造または穿孔構造であり得る。好ましくは、壁238は、部分的に一体構造、及び部分的に穿孔構造で作製される。最も好ましくは、ペレット入口シュート236の壁238は、一体構造である。
【0067】
図2に示すように、乾燥機200は、垂直方向の一般的に円筒状のスクリーン204の基部の円筒状スクリーン支持体206に搭載したスクリーン204を有する一般的に角形のハウジング202と、スクリーンの頂部の円筒状スクリーン支持体208とを含むが、これらに限定されない。従って、スクリーン204は、ハウジング202の内壁から半径方向に間隔を置いて、同心的に位置する。
【0068】
実施形態の中には、乾燥機200の底部に、一体スクリーン(例えば、穿孔していない板金)(図示しない)も含む場合がある。一体スクリーンは、輸送流体がその表面に残存させられることによって、ペレットが冷えた輸送流体と接触したままである時間を延長するため、ペレットの付加的な冷却及び摩擦の低減機構を提供することができる。
【0069】
垂直ロータ210は、スクリーン204内部の回転のために搭載し、乾燥機の基部若しくは乾燥機の頂部に搭載する、及び/または乾燥機の基部若しくは乾燥機の頂部に接続する(乾燥機200に搭載するか、乾燥機200に接続するのが好ましい)モータ212によって、回転自在に運転する。モータ212は、駆動プーリ214によって、及びハウジングの下端と接続した軸受216を通して、ロータ210に接続する。内部乾燥機底部218は、ロータ210を支持し、ロータの下端の回転運動をガイドする。ペレット入口シュート236は、接続部222で、下部スクリーン支持セクション220を通してスクリーン204の下端及びロータ210、並びにハウジングの上端と連通し、また、ロータは、ハウジングの上端の上部スクリーン支持セクション208で、接続部(図示しない)によってペレット出口シュート234と連通している。
【0070】
乾燥機200の任意の自浄式構造は、図2に示すように、ハウジング202の内部とスクリーン204の外部の間で支持した複数のスプレーノズルまたはスプレーヘッドアセンブリ224を含む。スプレーヘッドアセンブリは、任意であるが、好ましくは、凝塊物キャッチャ300に配置する(図2及び3に示す)。さらに、図2及び3は、スプレーヘッドアセンブリ224の例示的な配置を示す。図2のスプレーヘッドアセンブリ224は、露出したスプレーパイプ226の上端(図示しない)を具備するハウジングの上端のトッププレート228によって上方に延びるスプレーパイプ226の端部に支持する。ホースまたはライン(図示しない)は、少なくともおよそ40ガロン/分(gpm)、好ましくは約60〜80gpm、及びより好ましくはおよそ80gpm以上の流速で、高圧流体(例えば、水)をスプレーノズル224に供給する。ホースは、任意に、乾燥機200に搭載した単一の多岐管(図示しない)から得ることができる。
【0071】
種々のロータアセンブリ及びリフタ構造を使用することができる。これらは、セグメント化ロータアセンブリ、一体型ロータアセンブリ等を含むが、これらに限定されない。
【0072】
ペレットが遠心乾燥機200を出た後、その上端で(ペレット出口シュート234で)、ペレットは、配管を介して分岐バルブに送られる。任意に、分岐バルブ(図示しない)は、前方からペレット迂回セクション10及び袋詰めセクション12にペレットを迂回させる目的で、ペレット出口シュートに接続する。ペレット迂回セクション10及び/または袋詰めセクション12で機械に関する問題があるか、ペレット化材料が規格に合わないか、または、操作者が、ペレット化材料の更なる処理の継続を望まない他の理由がある場合、操作者は、分岐バルブを使用して、更なる処理からペレットを迂回させることができる。
【0073】
本発明の一部の実施形態による例示的なペレット分岐バルブを、図5a及び5cに示す。特に、粘着性高分子材料のペレット化及び乾燥に関する多くの問題を克服するために、ペレット分岐バルブ500を開発した。比較として、図5bは、先行技術のペレット分岐バルブ501を示す。粘着性高分子ペレットを迂回させる場合、先行技術のペレット分岐バルブ501は、流入するペレットに対するペレット分岐プレート503の角度のために、操作条件において、効果的に、かつ確実にペレットを迂回させるのに適していなかった。
【0074】
先行技術のペレット分岐バルブ501の操作時において、粘着性ペレットは、ペレットが分岐プレート503に付着し、残存するような速度で、分岐プレート503に衝突する。その後、粘着性ペレットは、さらに蓄積し続け、ペレット出口シュート234(図2に示す)でバックアップされ、結局、システムの遮断を要求する。
【0075】
図5a及び5cを参照すると、本発明のペレット分岐バルブ500は、特に、粘着性高分子材料での操作のために設計された。また、ペレット分岐バルブ500を使用して、他の高分子材料も処理(すなわち、迂回)することができる。操作時において、ペレットは、ペレット出口シュート234に直接的または間接的に(すなわち、中間デバイスを介して)接続する、入口502でペレット分岐バルブ500に入る。例示的な実施形態において、ペレット分岐バルブ500は、伸張パイプを介して、ペレット出口シュート234に着脱可能に接続する。ペレットがペレット分岐バルブ500に入ると、2つのペレット分岐バルブの出口、または出口シュート504若しくは506のうちの1つによって、ペレットは連続的に流れる。ペレットが流れる特定の出口は、分岐フラップ508の位置に依存する。分岐フラップ508の位置は、手動で、または好ましくは、コントローラ(例えば、PLC)(図示しない)で制御することができる。
【0076】
分岐フラップ508の移動は、1以上の手動、空気圧、電気的、自動的、若しくは油圧によるものを含む種々の方法で行うことができる。また、分岐フラップ508は、任意にPLCによって制御することができる。例示的な実施形態において、分岐フラップ508は、電気的に制御するソレノイドバルブ516によって操作し、かつPLCによって制御する、空気圧式アクチュエータにより制御する。
【0077】
場合によっては、PLCを使用して、ペレット分岐バルブ500を制御する場合、ソレノイドバルブは、分岐フラップ508の速度を制御するのに使用することができる、ニードル弁(図示しない)を含み得る。分岐フラップ508の速度の制御において、ニードル弁は、分岐フラップ508とペレット分岐バルブ500の内壁との間のペレットの捕捉可能性を最小限にする。さらに、ニードル弁は、これらの壁に対する分岐フラップ508の衝撃の影響を低減し、そのため、磨耗を減少させ、ペレット分岐バルブ500の寿命を増加させる。
【0078】
壁板518は、ペレットダイバータ500の内部機構に容易にアクセスすることができるように、着脱可能であり得る。例えば、壁板518の分離性によって、操作者が、ペレット分岐バルブ500の内面の検査、清掃及び/または修理を最小の休止時間ですることができる。着脱可能な壁板518は、金属または合金(例えば、ステンレス鋼)から作製することができる。あるいは、着脱可能な壁板518は、操作者が、連続的にペレット分岐バルブ500内部の状況(例えば、ペレットの流れ)のモニター及び観察をすることができる、透明な材料から作製することができる。着脱可能な壁板518が、ペレット分岐バルブ500のどの側壁にも配置することができることを認識する必要がある。ペレット分岐バルブ500内部の観察において、操作者をさらに支援するために、着脱可能な壁板518、またはペレット分岐バルブ500の内側若しくは外側の他の部分は、操作者が、ペレット分岐バルブ500内部を観察して、問題をモニターすることができるように、ペレット分岐バルブ500内部を明るくするストロボのような任意の光源、及び/またはビデオカメラを装備することができる。
【0079】
ペレット分岐バルブ500の大きさが、プロセスで使用する装置の性能、特定の生産プロセスの規模、及びその他の類似する要因に依存して変動し得ることが理解される。さらに、ペレット分岐バルブ500は、それが曝露される条件(例えば、バルブの内面に影響を及ぼすペレットの速度、ペレットの温度等)に耐えることができる材料から形成することができる。例示的な実施形態において、ペレット分岐バルブ500は、ステンレス鋼から形成することができる。
【0080】
ペレット分岐バルブ500は、一般に、逆「Y」字形の設計であり得る。この設計は、分岐フラップ508に蓄積するペレットの問題を低減及び/または除去する安息角に関わる。破線520は、ペレットダイバータ入口502の中心を通り、次の角度を基礎とする軸である。角度522及び524は、独立して、約0〜90°、好ましくは約15〜60°、より好ましくは約25〜45°であり得、最も好ましくは約30°である。
【0081】
ペレット分岐バルブ500の有効性をさらに促進するために、ペレットと接触し得る内面に表面コーティングを塗布して、腐食、浸食及び/または付着を低減及び/または除去することができる。このようなコーティングは、上述されている。このようなコーティングのさらなる例は、同一出願人による特許文献66(下で十分に説明するように、その全体が引用により本明細書に組み込まれる)で提供される。
【0082】
場合によっては、ペレットは、粉体コーティングを確実なものにするのに十分な粘着性であり得る。他の実例において、ペレットにおける粉体コーティングが好ましいと考えられる。動機付けにかかわらず、粉体コーティングは、出口シュート234から乾燥機を出る際、及びペレット分岐バルブ500に入る前に、ペレットに適用することができる。これは、出口シュート234または出口シュート234と分岐バルブ(図示しない)間の配管に粉体を供給する、容積測定型及び/または重量測定型フィーダのような1つのまたは複数のフィーダ(図示しない)を接続することによって、実施することができる。粉体が、出口シュート234または出口シュート234と分岐バルブ(図示しない)間の配管を通過する際に、フィーダは、ペレットに粉体を分配する。このペレット分岐バルブは、1つのまたは複数のフィーダの直後に位置するのが最も好ましい。
【0083】
ペレット分岐バルブ出口504及び/または506を出る際、ペレットは、袋詰めセクション12として図1に表す袋詰め工程を経る。袋詰めセクション12は、1以上の袋詰めマシーンを組み込み、ペレットを包装する。例示的な実施形態において、袋詰めセクション12は、2つの独立した袋詰めマシーンを使用する。
【0084】
本明細書に開示されるプロセス及びシステムにおいて、2より多い袋詰めマシーンを使用することができることに留意することが重要である。そのためには、ペレット分岐バルブにさらなる出口が必要である。あるいは、上に記載されるペレットダイバータの下流でさらなるペレット分岐バルブを使用するようにしてもよい。例えば、一連の3つのペレット分岐バルブをデイジーチェーン接続して、最初の入口に対して4つの出口をもたらすことができる。これらの4つの出口は、4つの独立した袋詰めマシーンに提供することができる。他の例において、7つのペレット分岐バルブをデイジーチェーン接続して、最初の入口に対して8つの出口をもたらすことができる。これらの8つの出口は、8つの独立した袋詰めマシーンに提供することができる。このデイジーチェーン接続の考え方は、ペレットの生産量または生産速度がそれを要求する場合、理論上、無限に拡張することができる。
【0085】
ペレット分岐バルブ出口504及び506は、必要であれば、異なる大きさにすることができる。好ましくは、ペレット分岐バルブ出口は、ペレットがペレット分岐バルブ500に入る際に、それぞれの袋詰めマシーンに移動する必要がある距離が同じになるよう、同一の寸法である。さらに、出口504及び506は、それらのそれぞれの袋詰めマシーンに着脱可能に(直接的にまたは間接的に)接続することができる。実施形態によっては、出口504及び506と、それらのそれぞれの袋詰めマシーンの間にギャップがある場合があり、ペレットが、出口504及び506から、ギャップを通して、並びにそれぞれの袋詰めマシーンに自由に流れる。
【0086】
遠心乾燥機200の出口からの自由な流れで、ペレットは、ペレット分岐バルブ500を通って流れ、袋詰めマシーンの成形チューブへ流れる。図6の参照符号602で示す、チューブは、ペレットを袋に集め、ペレットが入るための袋の開口を保持する役割を果たす。本発明のプロセス及びシステムの種々の他の構成要素について、上に記載したように、成形チューブ602を表面処理して、腐食、浸食及び/または付着を低減及び/または除去することができる。
【0087】
幾つかの要因によって、どれだけの材料がペレットダイバータ500に流れ、ペレット分岐バルブ504または506から流れるかを決定し得る。これらは、ペレットの生産速度、及び分岐フラップが位置510または512にある時間を含む。分岐フラップが位置510または512にとどまる時間は、特定の袋のペレットの所望の量に、ある程度依存する。
【0088】
単一のPLC(図示しない)は、ペレット分岐バルブ500、及びそれぞれの袋詰めマシーン(図示しない)を制御することができる。PLCは、ペレット分岐バルブ500を操作することができ、その結果、分岐フラップ508は、同等かまたは異なった時間、位置510または512にとどまる。種々のサイズの袋詰めした材料を生成するために、PLCは、位置510または512のうちの一方よりも長く、分岐フラップ508を位置510または512のうちの他方にとどまらせることができ、それによって、一方の袋詰めマシーンに、例えば、1ポンドの袋を生産させ、他方の袋詰めマシーンに2ポンドの袋を生産させることができる。同様に、1より多いペレット分岐バルブ500及び/または2つの袋詰めマシーンを使用する場合、PLCは同様に、これらの構成要素の各々を制御することができる。
【0089】
あるいは、ひとつのPLCは、分岐バルブによって、プロセス及びシステムのそれぞれの構成要素を制御することができ、袋詰めセクション12は、袋詰めマシーンのすべてを制御する、ひとつのPLCを有する。また、袋詰めセクション12のそれぞれの袋詰めマシーンは、袋詰めマシーンのすべてのためのひとつのPLCに代わって、独立したPLCを有することが可能である。状況によっては、独立したPLCを用いて、プロセス及びシステムの袋詰め工程を制御することができる。例えば、ひとつのPLCは、個々の袋を袋詰めマシーンによって調製する場合に、制御することができ、他のPLCは、袋詰め工程の他のパラメータ(例えば、どれくらい大きい袋が必要であるか、シールをいつ、どのように適用するか、シールの温度等)を制御することができる。
【0090】
これまでに記載された、操作者が利用可能な種々の選択肢だけでなく、再現性の誤差によって、最終的な袋詰めした製品のサイズの大きな差異があり得る。すなわち、それは、充填及び密封した袋が、重量において変化しており、所望のものよりも多いかまたは少ないことがあるということである。再現性におけるこのような誤差、及び大量の充填した袋の総重量に及ぼす影響を緩和及び相殺するために、秤が考えられ、より好ましくは、秤は、袋詰めユニットの下流に設置する。秤を使用して、それぞれの袋の最終的な重量を確認すること、及び/または1以上の袋の平均を採用することができ、PLCに戻る情報を中継して、分岐フラップ508の移動のタイミングを調整することができる。好ましくは、秤は、2以上の袋の平均重量を採用し、PLCに戻る情報を中継する。
【0091】
例えば、50の1ポンドの袋を生産することを希望し、工程において最初の3つの袋の平均重量はそれぞれ、1.02ポンドである場合、秤は、このような情報を中継してPLCに戻し、その結果、分岐フラップ508のタイミングを調整することができる。この例においては、PLCは、分岐フラップ508を加速させ、袋は、ペレットの流れに対してより少ない時間だけ開き、袋に提供されるペレットの全量を減少させ、それによって、所定重量に達するか、または重量に接近して、重量の過去の誤差を相殺する。本発明で使用する秤は、任意に、プログラムを作製する能力があり、どの袋がどの袋詰め機からのものか判断する。この選択肢は、秤が、どの袋詰め機が所定重量を下回るか、または上回る袋を生産しているかをPLCに正確に中継させることができる。
【0092】
任意に、再現性における誤差を相殺するのに調整がされているが、誤差の補正がされていない場合、PLCは、自動的にアラームシステムを動作させて、操作者に警告する。
【0093】
さらに、袋詰めマシーンは、任意に、真空機能を具備して、袋から空気を抜くことができる。真空機能は、ペレットを内部に配置した後で、袋を密封する前に、袋から空気を徐々に除去する、及び余剰の粉体、水分、埃、及び他の小片等の望ましくない物質を除去するように、向流空気を除去することができる。
【0094】
余剰の粉体、埃、及び他の小片は、袋の内面及び外面で回収することができ、密封時に問題が生じる。袋詰めセクション12の種々の位置から真空を引くことができる。より好ましくは、成形チューブ602(図7に示す)から外へ、カラー701の下から真空を引くことができ、それによって、チューブから向流空気が引かれる。真空の吸引量は調整することができ、そのタイミングは、任意に、調整可能かまたは連続的である。粉体の利用を含む場合、連続的に真空を適用するのが最も好ましい。図7に示す成形チューブ602の二層構造は、封止機構から発した熱を分散するのに有用であり、熱障壁として作用し、凝縮の促進を最小限にする。
【0095】
内壁704は、ペレット化材料と接触するので、コーティングして、付着、腐食及び摩砕を防ぐのが最も好ましい。また、前述した真空機能は、二層構造の成形チューブ602から利益を得る。成形チューブ602の外壁は、符号706で示す。成形チューブ602の入口/出口708は、成形チューブ602の外壁706に沿って種々の位置に配置することができ、成形チューブ602の上部領域に配置するのが最も好ましい。成形チューブ602から空気及び/または粒子を吸引することが可能である(図7の矢印によって示す)だけでなく、成形チューブ602に空気を吹き込むこともできる(矢印で示す)。これが望ましいのは、ペレットが互いに、装置に、付着し始める場合か、またはペレット化材料及び/または装置の冷却が望ましい場合である。
【0096】
フィルムを袋型に成形する前に、フィルムを任意に穿孔することができる。フィルムに小さな穿孔を作製することによって、空気と水分は、袋を逃れることができる。この特徴は、袋の少量の水分の存在でさえ、後のペレットの処理で(例えば、坩堝での袋詰めした材料の溶融時に)問題となり得るので、非常に重要である。フィルムは、いつ穿孔してもよいが、カラー701を通過する直前に穿孔するのが好ましい。それぞれの袋の穿孔の数は、変動し得る。一般的に言えば、より大きな袋には、より多くの穿孔が望まれる。例えば、特定の例示的な実施形態において、フィルムの約9.25インチ毎に約64の穿孔がある。従って、長さ約9.25インチである1ポンドの袋には、約64の穿孔がある。
【0097】
穿孔のサイズは、種々の径であり得るが、径が約0.04インチ未満であるのが好ましく、径が約0.024インチ未満であるのが最も好ましい。フィルムは、当業者に公知の種々の方法で穿孔することができる。例えば、フィルムが、ローラにおいて回転し、フィルムのロールから成形カラー701まで進むと、フィルムは、フィルムを穿孔する複数の鋭利な先端部を有するローラによって穿孔することができる。
【0098】
図6は、袋詰めセクション12の袋詰めマシーンの一部を示す。袋詰めマシーンは、本開示が関連する当業者に公知のいかなる型の袋詰めマシーンであり得る。例示的な実施形態において、袋詰めマシーンは、「垂直成形、充填及び封止」袋詰めマシーンと呼ばれる。
【0099】
チューブ606を通して下方に落下するペレット604によって、ペレットは、成形チューブ602の周辺及び下に配置する、適切な袋詰め材料608に連続的に落下する。実線610は、袋詰め材料608の底部を表し、これは、適切な水平な封止機構(図示しない)によって作製する。シール610は、公知の封止手段を使用して作製することができるが、水平な発熱要素によって、それ自身に袋詰め材料608を溶融することによって作製するのが好ましい。
【0100】
破線612は、袋614の頂部、及び生産プロセスにおいて次の袋の底部になるものを表す。破線612のシールは、上に記載される実線610と同様のプロセスによって作製することができる。
【0101】
袋詰め材料608は、ペレットを保持するのに適した材料であり得る。袋詰め材料は、ペレットと溶融することができ、溶融したペレット組成物に混合することができる組成物(Petrothane421及びLacqueneの名称で市販されるもの)から作製するのが好ましい。袋詰め材料608の組成及び厚さは、混合する際にペレット組成物の所定の特性に悪影響を及ぼさないように選択される。袋詰め材料608の溶融温度は、ペレット組成物に十分に近い、及び好ましくは、組成物より低いことが必要である。そうでなければ、ペレットを溶融する場合に、袋詰め材料608は、凝固し、浮遊したり、及び/または適用装置を妨害する可能性がある。場合によっては、袋詰め材料608の厚さは、全混合または溶融組成物(袋詰め材料及びペレットを含む)中の袋詰め材料608の量を最小限するために、約12.0〜0.5ミル(1ミルは、0.001インチ及び0.025ミリメートルと等しい)であり、好ましくは、約6.0〜0.7ミルであり、より好ましくは、約4.5〜0.75ミルであり、最も好ましくは、約2.0〜0.8ミルであり得る。袋詰め材料608の配合は、混合または溶融組成物の処理を促進及び強化するために、その配合物中に種々の添加物(例えば、消泡剤、酸化防止剤、安定剤等)を含み得る。
【0102】
ペレットの特性及びその他に対する、袋詰め材料608のこれらの特性及びその他に関するさらなる詳細は、特許文献67(下で十分に説明するように、その全体が引用により本明細書に組み込まれる)に記載されている。さらに、このような薄フィルムの使用によって、障害が発生する可能性があり、フィルムを密封し、袋を形成するのに使用する最適量の熱を考慮する必要がある。熱をあまりにも多く使用すると、フィルムは燃え、十分なシールが形成されない。あまりにも少ない熱を使用すると、十分なシールが形成しない。例を参照して、1ミルのフィルムが、華氏約270度で燃えずに、適切に封止されることができることが分かった。
【0103】
しかしながら、非常に薄いフィルムの使用には利点があることに留意する必要がある。使用する必要があるフィルムの全体量を低減することによって、コストを低減することができる。さらに、フィルムがペレットと溶融するという状況において、非常に薄いフィルムを使用する場合、より少ないフィルムが、結局材料組成物と溶融及び混合し、それによって、凝固物、不純物、及び泡立つ可能性、または他の好ましくない反応が低減する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘着性及び/または高分子含有配合物材料を連続的に袋詰めするためのシステムであり、
粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れる供給セクションと、
供給セクションから粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れ、それを混合、溶融、及び/または混合する混合セクションと、
混合セクションから粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れ、それをペレット化するペレット化セクションと、
ペレット化セクションから粘着性及び/または高分子含有配合物を受け入れ、それを乾燥する乾燥セクションと、
乾燥セクションから、流入するペレットを受け入れる入口と、流出するペレットを分配する少なくとも第一及び第二の出口と、を具備するペレット分岐バルブと、
ペレット分岐バルブの少なくとも第一及び第二の出口とそれぞれ連通し、ペレット分岐バルブから特定量のペレットを受け入れ、ペレットの連続的な袋詰めをする少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリと、を備える
ことを特徴とする粘着性及び/または高分子含有配合物材料を連続的に袋詰めするシステム。
【請求項2】
少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリがそれぞれ、
流入するペレットの流れを受け入れる入口と、流出するペレットの流れを分配する出口と、を有する垂直成形チューブと、
そのチューブの周辺及び下方に配置され、特定量のペレットを回収する袋詰め材料と、
袋詰め材料を、特定量のペレットを収容するための個々の袋に密封する水平な封止機構と、を備える
請求項1に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするシステム。
【請求項3】
少なくとも1つのペレット分岐バルブ、または少なくとも第一及び第二の袋詰めアセンブリと電気的に接続され、特定量のペレットを制御するプログラマブルロジックコントローラを備える
請求項1に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするシステム。
【請求項4】
粘着性及び/または高分子含有配合物が、粘着性高分子配合物である
請求項1に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするシステム。
【請求項5】
粘着性高分子配合物が、ホットメルト接着剤、感圧接着剤、ホットメルト感圧接着剤、またはアスファルトである
請求項4に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするシステム。
【請求項6】
粘着性高分子配合物と接触する、供給セクション、混合セクション、ペレット化セクション、乾燥セクション、ペレット分岐バルブ、または袋詰めアセンブリの1つ以上の表面に配置され、腐食、浸食及び/または粘着性高分子配合物の付着を低減する内面コーティングを備える
請求項4に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするシステム。
【請求項7】
粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めするための方法であり、
粘着性及び/または高分子含有配合物を供給セクションに供給する工程と、
混合セクションで、粘着性及び/または高分子含有配合物を混合、溶融及び/または混合する工程と、
ペレット化セクションで、混合、溶融及び/または混合した粘着性及び/または高分子含有配合物をペレット化する工程と、
乾燥セクションで、粘着性及び/または高分子含有配合物のペレットを乾燥する工程と、
ペレット分岐バルブの第一及び第二の出口のうちの1つを通って、特定量のペレットを連続的に迂回させる工程と、
ペレット分岐バルブの第一または第二の出口に位置する袋詰めアセンブリを使用して、袋の特定量のペレットを回収する工程と、を含む
ことを特徴とする粘着性及び/または高分子含有配合物材料を連続的に袋詰めする方法。
【請求項8】
袋詰めアセンブリが、
特定量のペレットを受け入れる入口と、特定量のペレットを分配する出口と、を有する垂直成形チューブと、
そのチューブの周辺及び下方に配置され、特定量のペレットを回収する袋詰め材料と、
袋詰め材料を、特定量のペレットを収容するための個々の袋に密封する水平な封止機構と、を備える
請求項7に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項9】
少なくとも1つのペレット分岐バルブ、第一の袋詰めアセンブリまたは第二の袋詰めアセンブリと電気的に接続されたプログラマブルロジックコントローラを使用して、特定量のペレットを制御する
請求項7に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項10】
粘着性及び/または高分子含有配合物が、粘着性高分子配合物である
請求項7に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項11】
粘着性高分子配合物が、ホットメルト接着剤、感圧接着剤、ホットメルト感圧接着剤、またはアスファルトである
請求項10に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項12】
乾燥後に、粉体コーティングを、粘着性及び/または高分子含有配合物のペレットに適用する
請求項10に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項13】
袋を真空にして、袋から空気、または好ましくない物質を除去する
請求項7に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項14】
袋を穿孔する
請求項7に記載の粘着性及び/または高分子含有配合物を連続的に袋詰めする方法。
【請求項15】
特定量のペレットを受け入れる入口と、特定量のペレットを分配する出口とを有する垂直成形チューブと、
そのチューブの周辺及び下方に配置され、特定量のペレットを回収する袋詰め材料と、
袋詰め材料を、特定量のペレットを収容するための個々の袋に密封する水平な封止機構と、を備える
ことを特徴とする連続的な袋詰めアセンブリデバイス。
【請求項16】
個々の袋から空気、または好ましくない物質を除去する真空機構を備える
請求項15に記載の連続的な袋詰めアセンブリデバイス。
【請求項17】
垂直成形チューブが、チューブへのペレットの付着、チューブの腐食、及び/またはチューブの浸食を低減する内面コーティングを備える
請求項15に記載の連続的な袋詰めアセンブリデバイス。
【請求項18】
袋詰め材料の溶融温度が、ペレットの溶融温度より低いかまたは略等しい
請求項15に記載の連続的な袋詰めアセンブリデバイス。
【請求項19】
個々の袋に収容された特定量のペレットを制御するプログラマブルロジックコントローラを備える
請求項15に記載の連続的な袋詰めアセンブリデバイス。
【請求項20】
袋詰めアセンブリデバイスから個々の袋を除去する切断要素を備える
請求項15に記載の連続的な袋詰めアセンブリデバイス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図5b】
image rotate

【図5c】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2012−518580(P2012−518580A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−551314(P2011−551314)
【出願日】平成22年2月24日(2010.2.24)
【国際出願番号】PCT/US2010/025255
【国際公開番号】WO2010/099215
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(500092365)ガラ・インダストリーズ・インコーポレイテッド (23)
【氏名又は名称原語表記】Gala Industries, Inc.
【Fターム(参考)】