進化型パケットシステムにおけるボイスサービスのためのシステムおよび方法
ユーザ機器(UE)を含む通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法が提供される。UEは、SIP要求であり得る第1のメッセージを要求するように構成される。ネットワーク構成要素は、第1のメッセージに基づいて、第2のメッセージまたはSIP要求を作成するように構成される。ネットワーク構成要素は、その後、SIP応答を受信し、SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択するようにさらに構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法に関し、より具体的には、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)において、ボイスサービスを提供するための方法と、また、対応するネットワーク要素とに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で使用される場合、用語「デバイス」は、用語「移動局」(MS)、「ユーザエージェント」、または「ユーザ機器」(UE)を指し、固定および携帯電話、携帯端末、ハンドヘルドまたはラップトップコンピュータ、スマートフォン、プリンタ、ファックス機器、テレビ、セットトップボックス、ならびに他のビデオディスプレイデバイス等の電子デバイス、家庭用オーディオ機器および他の家庭用娯楽システム、家庭用監視および制御システム(例えば、家庭用監視、アラームシステム、および温度調節システム)、コンピュータ制御式冷蔵庫等の進化型家庭用器具、ならびにネットワーク通信能力を有する類似デバイスを含むことが可能である。いくつかの構成では、UEは、移動無線デバイスと称され得る。
【0003】
UEはまた、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、TV、IPTV、またはネットワークノード等、類似能力を有するが、容易に搬送可能ではないデバイスを指し得る。
【0004】
用語「デバイス」はまた、固定または移動式であることが可能なセッション開始プロトコル(SIP)ユーザエージェント(UA)を指し得る。UAがネットワークノードである時、ネットワークノードは、UAまたは固定回線デバイス等の別の機能に代わって行動し、UAまたは固定回線デバイスをシミュレートあるいはエミュレートし得る。例えば、いくつかのUAの場合、典型的には、デバイス上に常駐するであろうインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)SIPクライアントは、実際にはネットワーク内に常駐し、最適化されたプロトコルを使用して、デバイスにSIPメッセージ情報を中継する。換言すると、従来、UAによって実行されていたいくつかの機能は、遠隔UAの形態で分散することが可能であって、その場合、遠隔UAは、ネットワーク内のUAを表す。
【0005】
用語「UE」はまた、SIPセッションを含み得るが、それに限定されない、通信セッションを着信可能な任意のハードウェアまたはソフトウェア構成要素も指すことも可能である。また、用語「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザ機器、「UE」、および「ノード」は、本明細書では、同義的に使用される場合がある。当業者は、これらの用語が、本願において、互換可能に使用可能であることを理解するであろう。
【0006】
UEは、種々のネットワーク構成および/または無線アクセス技術(RAT)を使用して、高速データ通信を提供する、無線通信ネットワーク内で動作し得る。例えば、UEは、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))および汎用パケット無線サービス(GPRS)技術に従って、動作し得る。今日、そのようなUEはさらに、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)、あるいは拡張型GPRS(EGPRS)または拡張型GPRS Phase 2(EGPRS2)に従って、動作し得る。UEが動作し得る、他の無線ネットワークは、CDMA、UMTS、E−UTRAN、WiMax、およびWLAN(例えば、EEEE 802.11)を含むが、それらに限定されない。UEはまた、xDSL、DOCSISケーブルネットワーク、イーサネット(登録商標)、または光ネットワーク等、固定ネットワーク環境内で動作し得る。いくつかのUEは、多モード動作可能であり得、その場合、一度に、単一アクセスネットワーク技術に基づいて、または多重アクセスネットワーク技術を同時に使用して、いくつかのデバイス内においてのいずれかとして、2つ以上のアクセスネットワーク技術に基づいて動作可能である。
【0007】
無線電気通信システムでは、基地局内の伝送機器は、セルとして周知の地理的な領域内全体に信号を伝送する。技術が進化するのに伴って、以前では不可能であったサービスを提供可能な、より高度なネットワークアクセス機器が導入されるようになった。本高度機器は、例えば、基地局ではなく、拡張型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)ノードB(eNB)、または従来の無線電気通信システムにおける同等機器より高度に進化した他のシステムおよびデバイスを含む場合がある。そのような高度なまたは次世代機器は、本明細書では、ロングタームエボリューション(LTE)機器と称され得、また、そのような機器を使用するパケットベースのネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)と称することも可能である。本明細書で使用される場合、用語「アクセスデバイス」は、UEに、電気通信システム内の他の構成要素へのアクセスを提供可能な、従来の基地局、eNB、または他のLTEアクセスデバイス等の任意の構成要素を指し得る。
【0008】
第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3GPP)システムでは、ボイスサービスは、一連の手段を経由して、移動オペレータによって提供可能である。GPRS/EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)およびユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)を介して、例えば、回路交換(CS)インフラストラクチャを使用して、ボイスサービスを提供し得る。代替として、GERANおよびUTRANを介して、IMS−またはIPコアネットワーク(CN)マルチメディアサブシステムを使用可能である。その場合、IMSを使用するボイスオーバIPまたはボイス通信は、IMSボイスオーバPSと称され得る。さらに、CSを使用して、ボイスベアラを提供し、IMSを使用して、ボイスベアラを制御する、ハイブリッドソリューションにもまた、対応可能であって、これは、IMS集中型サービス(ICS)として知られており、3GPP TS 23.292および3GPP TS 24.292に定義されている。(E−UTRAN)を介して、IMSを使用し得る。ある場合には、LTEネットワークを介したボイスサービス(すなわち、アクティブに接続されたUEによって、LTEネットワークを介してデータを交換する)は、IMSを使用して提供され得る。
【0009】
種々のボイスサービスインジケータ(VSI)は、どの状況下において、特定のネットワーク、ネットワークエリア、またはネットワークセルが、ボイスサービスを提供し得るかを示すように定義されている。インジケータは、以下の値を含む:「IMSボイスオーバPSセッション対応」(すなわち、VoIMSインジケータ)、「ボイス中心」または「データ中心」、および「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、あるいは「EMSボイス優先、CSボイス二次優先」。VoIMSインジケータは、「ボイス中心」または「データ中心」インジケータがUE内にある間、各NAS登録(例えば、EPSアタッチ)およびNAS登録アップデートにおいて、ネットワークによって、UEに提供され得る。ある場合には、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータの不在は、ネットワーク(例えば、eNodeB)が、ボイスのために最適化されていないことを示唆し得る。しかしながら、ある場合には、ボイスは、好ましくないことがあるにもかかわらず、依然として、対応され得る。選好は、オペレータ選好、ユーザ選好、加入者選好、またはそれらの組み合わせとして規定され得る。ユーザ、加入者(例えば、企業)、および/またはオペレータは、選好を管理可能である。選好は、アクセスネットワーク毎に適用可能であって、例えば、WIMAXまたはIEEE 802.11ベースのアクセスネットワーク等、別のアクセスネットワークと比較して、異なる選好が、E−UTRANのために存在し得る。そのような選好は、UEに対応する各アクセスネットワークと関連付けられなくてもよい。オペレータのネットワーク要素は、ボイス呼が、好ましい代替が存在する場合、あまり好ましくないアクセスネットワークを使用して、配信または着信されないように、選好を把握し得る。
【0010】
本開示では、VSIは、上述の「IMSボイスオーバPSセッション対応」表示に匹敵する、ネットワーク提供VoIMSインジケータ(または、IMSボイスオーバPS(IMSVoPS)インジケータ)を含む、いくつかの様式において、分類され得、UEの使用設定は、上述の「ボイス中心」または「データ中心」VSIと同一であり得る。ボイス中心UEは、ボイスサービスを使用可能であり得、したがって、どのようにサービスが提供され得るかに関わらず、ボイスサービスを取得するよう試み得る。対照的に、データ中心UEは、ボイスサービスが利用可能ではない時でも、最も可能性のあるPS(パケット交換)サービスを有することを優先し得る。例えば、データ中心UEは、ボイスサービスが、E−UTRAN上で利用可能ではない時でも、E−UTRAN内に留まることを優先し得る。ボイスサービスは、オペレータのサービスシナリオに応じて、データ中心UEのために提供され得る。最後に、UEのボイス設定は、上述の「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、または「IMSボイス優先、CSボイス二次優先」VSIと同一であり得る。以下の表1は、これらの群および名称の規定を要約したものである。
【0011】
【化1】
無線通信ネットワークが継続して進化するのに伴って、いくつかのネットワーク実装では、GERANおよび/またはUTRANによって提供される、より完全な無線範囲内に常駐するLTE型ネットワークの範囲の島が存在するようになるであろう。したがって、ボイスサービスをLTEネットワークに接続されたUEに配信するための種々の機構が、定義されている。例えば、CSフォールバックプロシージャは、UEが、第1のRATを使用して、RATがPS(パケット交換)ドメインサービスのみを提供するネットワークに接続し、同時に、CSドメインサービスを提供する別のネットワークに登録することを可能にする。CSフォールバックの使用は、ボイス呼を開始する際、UEが、PSドメインサービスのみを提供する(すなわち、CSドメインサービスを提供しない)ネットワークのセルに関連付けられていた場合に、例えば、CSドメインサービスを提供するネットワークのセルに移動し、ボイス呼を開始するようにUEをトリガし得る。ボイス呼を開始するUEは、PSドメインサービスのみ提供するネットワークのセル上において、アイドルまたはアクティブのいずれかであり得る。用語「登録」は、本書では、2つの目的のために使用されている:(1)SIP UAをSIPレジストラに登録する行動を説明するためと、(2)下位層への登録の行動を説明するため。SIPでは、UAが登録される場合、典型的には、SIP登録要求が、UAによって伝送され、SIP 200(OK)応答が、UAによって受信される。代替として、UAは、他の手段を経由して、登録され得る。本書では、我々は、UAが、機能的要素のIMSノードであるノードまたは機能的要素上において、レジストラ機能に登録される場合、用語「IMS登録」を使用する。典型的には、S−CSCFは、IMSにおいて、レジストラの役割を果たす。下位層では、例えば、NASまたはアクセス階層では、UEは、ネットワークに登録し、UTRANまたはGERANを介して、GPRSネットワークに対して、アタッチプロシージャを行うか、あるいはLTEまたはE−UTRANを介して、EPCとアタッチを行うことのいずれかによって、接続を取得する。NAS層における登録はまた、ルーティングエリアアップデート、追跡エリアアップデート(TAU)、NAS複合アタッチ、および複合TAUの概念を指し得る。これは、本書を通して、「登録」が適用される文脈から明白となるはずである。
【0012】
具体的には、オペレータが、LTEを徐々に配備し、かつ配備されたIMSを有さない場合、CSフォールバックプロシージャによって、UEは、以下が可能となる:移動性の場合、初期アタッチまたは複合追跡エリアアップデートプロシージャにおいて、複合アタッチプロシージャを行うことによって、PSコアネットワーク(すなわち、3GPP進化型パケットコア(EPC)とCSドメイン(すなわち、移動通信交換局(MSC)とに同時にアタッチする;LTEを介して、データサービスを交換する一方、着信CS呼通知を受信し、別のRAT(GERANまたはUTRAN)へのハンドオーバを行い、CSドメインを使用して、CS呼の確立を継続するように、UEをトリガする;LTEを介して、データサービスを交換する一方、別のRAT(GERANまたはUTRAN)へハンドオーバし、CSドメインを使用して、CS呼の確立を行うことによって、発信CS呼を確立する。
【0013】
UEは、LTEを介したいくつかの方法において、ボイスサービスに対応するように構成され得る。例えば、UEは、ネットワークオペレータ(例えば、Skype)、CSフォールバック、IMS、または汎用アクセス経由ボイスオーバLTE(VoLGA)によって提供されない、ボイスオーバIPソリューションに対応し得る。上述のように、特定のLTE(例えば、VoIMS、SRVCC)を介して、IMSが利用可能かどうかを定義するためのいくつかのメッセージタグが存在する。さらに、UEは、所定の論理ツリーに基づいて、初期または優先ボイスソリューションを選択するように構成され得る。初期ボイスソリューションが利用可能ではない場合、UEは、所定の論理ツリーに基づいて、反応するように構成され得る。
【0014】
移動機着信セッションが、IMSネットワーク(例えば、IMSアプリケーションサーバ(AS)のようなノードを含む)に提示されると、ノードは、呼配信のための標的ドメイン(すなわち、CSドメインまたはPSドメイン)を選択する方法を決定する。標的ドメインは、LTEネットワークまたはE−UTRANを介したIMS登録の結果として、あるいはCS標的アドレスによって構成されることによって(CS標的アドレスは、例えば、複合アタッチメントプロシージャの結果として提供される)、定義され得る。ある場合には、登録の時、UEが、VoIMSまたは単一無線ボイス呼継続性(SRVCC)が非対応であることを発見する場合、UEは、その登録情報内に「オーディオ」特徴タグまたはIMS通信サービス識別子(ICSI)(例えば、マルチメディア電話(MMTeI))等の表示を含まないことがある。しかしながら、「オーディオ」特徴タグが、双方向全二重ボイス専用より多くのサービスを記述し得るため、「オーディオ」特徴タグの不在は、IPを介した音楽または無線等のより多くのサービスへのUEアクセスを拒絶し得る。同様に、MMTeI ICSIの不在は、MMTeI仕様に従って、特定のサービス(例えば、ファイル転送)を拒絶し得る。頭字語「AS」は、本書では、2つの目的のために使用されていることに留意されたい:(1)ノードまたは機能的要素「アプリケーションサーバ」を識別するためと、(2)「アクセス階層」を識別するため。SIPでは、UAがサービスを要求し、別のUAがサービスをレンダリングまたは提供する場合、典型的には、SIP要求メッセージが、UAによって、別のUAに伝送される。他のUAは、IMSにおいて「アプリケーションサーバ」と呼ばれるノードまたは機能的要素上にホスト可能である。典型的には、I−CSCF、またはS−CSCF、あるいはE−CSCFが、要求をアプリケーションサーバにルーティングする。これは、本書を通して、頭字語「AS」が提供される文脈から明白となるはずである。
【0015】
概して、IMS ASは、IMS登録メッセージを受信後、LTEアクセスがボイスサービスに対応可能かどうかを把握していない。したがって、IMS ASは、IMS登録メッセージ内に含まれる情報ではなく、他の情報に依存して、セッション(ボイスを含む)がルーティングされるべき方法、またはセッション(ボイスを含む)がルーティングされるべき方法を決定するためのオプションをUEが与えられるべきかどうかを決定し得る。UEが、セッション(ボイスを含む)がルーティングされるべき方法を決定するためのオプションを与えられる場合、UEは、移動機着信呼またはボイスを含むものに対するオファーを伴うSIP INVITEの受信時の応答方法を決定する。本開示では、IMS ASは、サービス集中継続性アプリケーションサーバ(SCC AS)であり得る。
【0016】
規格変更を考慮して、UEは、RATに接続されている間、あるサービスに対応していることの表示、例えば、アタッチ、追跡エリアアップデート、ルーティングエリアアップデート、または複合アタッチプロシージャの実行の際に受信された、GPRSあるいはLTE/EPC/E−UTRANに接続される時の「IMSボイスオーバPSセッション対応」表示を受信し得る。登録エリアアップデートプロシージャの実行によって、「あるサービスに対応していることの表示」が変更され得る。その結果、UEが、IMSドメインからサービスを受信し(加入者のためにプロビジョニングされるように)、また、登録されている場合、UEは、「あるサービスに対応していることの表示」の現在の値に応じて、IMSドメインによってオファーされ、アクセスネットワーク上での加入の一部として認証されるいくつかのサービスを取得可能でないことがある。
【0017】
いくつかの事例では、問題は、サービスがUEに提供される方法、VoIMSインジケータの値、ならびにUE使用およびボイス設定に応じた、UEへのサービス(例えば、移動機着信ボイス呼)の配信に関する。特に、問題は、UEが、種々のRATおよびボイスソリューションを介して、サービスを受信可能であって、UEが優先するRAT(例えば、UE内のポリシーに基づいて、優先されると決定されるRAT)が、要求されるサービス/特徴に対応していない場合のシナリオに当てはまり得る。ある場合には、UEが優先するRATが定義されていないことに留意されたい。
【0018】
例えば、UEは、VoIMSインジケータによって示されるように、VoIMSが利用可能ではないエリア内において、LTEを介して、またはE−UTRANを使用して、IMSに登録され得る。同様に、SRVCCは、利用可能でないことがあり、SRVCCフラグが設定されない場合がある。VoIMSインジケータに非対応である場合、ネットワークによって利用可能となる、またはUE内の下位層によって利用可能となる表示がない場合がある。その場合、UEは、IMS登録を行う前、またはIMS登録を行った後であるが、IMSボイス(VoIMS)セッションを確立する前に、VoIMSに対応しているかどうかを決定不可能である場合がある。VoIMSインジケータの不在は、デフォルトによって、VoIMSに対応している、または対応していないのいずれかを含意し得る。
【0019】
したがって、IMS登録に際し、UEは、UEが、ボイスサービスのために、IMSを使用することを意図するかどうかをIMSインフラストラクチャに示すことが不可能であり得る。さらに、UEが、「ボイス」サービスのためにIMSを使用することを意図するか、または「非ボイス」サービスのためだけに(例えば、UEが、「ボイス」および「非ボイス」サービスを所望するが、VoIMSインジケータが存在しない、またはVoIMSが利用可能ではないことが示されない時)、IMSを使用することを意図するかどうかをIMS(例えば、登録の際)に示すように構成されていると仮定する場合でも、IMSに着信する移動機着信呼が、UEがPS RAT(例えば、LTE)上でキャンプオンしている場合に、どのように配信されるか、または、呼がCSドメインを介してどのようにUEにルーティングされることが可能であるかは不明であり得る。故に、呼が、PSドメイン内のPS RATを介して、IMSを使用して、UEにルーティングされるかどうか、または呼が、CSドメインを通して、ルーティングされるかどうかについて、不明であり得る。
【0020】
UE IMSまたはSIPスタックが、VoIMSインジケータの値に関する、NASによって提供された表示へのアクセスを有さないUEでは、UEは、UEが、あるエリア内のIMSボイスを受信または開始可能であるかどうか分からない。ある場合には、UE内のIMSまたはSIPスタックは、VoIMSセッションのために、IMSを使用する意図を伴い、最初に、IMSに登録し、後に、NASは、VoIMSインジケータを通して、VoIMSが利用可能ではないことを認識し得る。その場合、UE内のIMSまたはSIPスタックが、呼がIMSを介して配信されるべきではないことをネットワークに示すことは困難である場合があり、コアネットワークインフラストラクチャは、これらの2つの場合を区別不可能である。したがって、IMSに登録されたUEのAS/NAS層が、VoIMSインジケータを通して、IMSボイス呼が不可能であり、IMSを介してUEに配信される着信呼が存在することを知っている場合、UE内のIMSスタックは、例えば、IMSスタックがAS/NASスタックと強固に統合されておらず、IMSスタックがVoIMS表示を有していないので、依然として、着信ボイス呼を受理する場合がある。本問題はまた、UEが、IMSを介して、着信呼を受理する際、誤動作を行う時にも生じ得る。
【0021】
さらなる問題は、UEが、起動している2つ以上のボイスソリューション(すなわち、異なるアプリケーション:実施例は、VoLGAおよびIMSである)を有する場合に生じ得る。1つのボイスソリューションは、オペレータによって提供され(OpVoice)、1つ以上のソリューションは、他の当事者によって、IMS(例えば、企業によって提供されるエンタープライズボイス)、またはAppVoiceおよびAppIMSを経由して、提供され得る。その場合、OpVoiceサービスにアクセスするために、UEは、IMS、CSフォールバック、および任意の他の可能なソリューション(例えば、VoLGA)の選択のために、現在のソリューション(例えば、3GPPに定義されるもの)を実装し得る。AppVoiceにアクセスするために、UEは、AppIMSインフラストラクチャに接続し得る。AppIMSに接続するかどうかの決定は、OpVoiceのために使用される同一規則/機構に基づかないことがある。なぜなら、UEが、トランスポート層からのVoIMSインジケータが利用可能であり、かつ、ネットワークが、IMSが利用可能であることを示す場合にのみ、AppIMS専用に接続することを決定する場合、UEは、他のサービスのためのIMS登録を試みない場合があるからである。UEが、代わりに、AppVoiceのために、AppIMSに登録する場合、UEは、VoIMSインジケータが、IMSボイス呼が非対応(例えば、QoSのため)であることを表すエリア内にない場合があるため、着信AppVoice呼に関するルーティング問題は、解決される必要があり得る。
【0022】
言い換えると、問題は、1)UEが、ネットワークに接続され、3GPPに現在規定されるOpVoiceのためのボイスソリューションを選択する(すなわち、VoIMSインジケータ、CSフォールバック複合登録/TAUの成功または失敗等に基づく)、あるいは、2)UEが、例えば、AppVoiceプロバイダによってUEに提供されるポリシーに基づいて、AppVoiceのために、AppIMSに接続される時に生じ得る。VoIMSインジケータが利用可能であって、IMSボイスが可能ではない、またはVoIMSが利用可能ではないことを示す場合でも、ポリシーが、UEがそうすることを示す場合、UEは、AppVoiceのために、AppIMSに登録し得る。問題はまた、3)UEが、VoIMSインジケータが、IMSボイスが非対応であることを表すエリア内にある時、または4)AppVoiceソリューションが、UE内の他のボイスソリューション(例えば、VoLGA、CSフォールバック等)と統合されていない時、したがって、UEは、IMSボイスが利用可能ではない時、他のソリューションに「フォールバック」し、AppVoiceをUEに提供不可能である時に生じ得る。AppVoiceスタックは、UE内のOpVoiceスタックと別個であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0023】
本開示は、概して、通信システムにおいて、ユーザ機器(UE)を使用して、ボイスサービスにアクセスする方法に関し、より具体的には、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)において、ボイスサービスを提供する方法と、また、対応するネットワーク要素とに関する。
【0024】
次に、本開示の種々の側面を、添付の図面を参照して説明するが、同一番号は、全体を通して、同一または対応する要素を指す。しかしながら、図面およびそれに関する発明を実施するための形態は、請求される主題を開示される特定の形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。むしろ、請求される主題の精神および範囲内にある、あらゆる修正、均等物、および代替を網羅することを意図する。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「構成要素」、「システム」等は、実行時のハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、またはソフトウェアのいずれかである、コンピュータ関連エンティティを指すことが意図される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で起動するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、それらに限定されない。例証として、コンピュータ上で起動するアプリケーションおよびコンピュータは両方とも、構成要素であることが可能である。1つ以上の構成要素は、プロセスおよび/または実行のスッド内に常駐し得、構成要素は、1つのコンピュータ上に局在される、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散され得る。
【0026】
単語「例示的」は、本明細書では、実施例、事例、または図としての役割を果たすことを意味するために使用される。「例示的」として本明細書に説明される任意の側面または設計は、必ずしも、他の側面または設計より好ましいあるいは有利であると解釈されるわけではない。
【0027】
さらに、開示される主題は、標準的プログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用して、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせを生産し、本明細書に詳述される側面を実装するためのデバイスに基づいて、コンピュータまたはプロセッサを制御する、システム、方法、装置、または製品として実装され得る。本明細書で使用される場合、用語「製品」(または代替として、「コンピュータプログラム製品」)は、任意のコンピュータ可読デバイス、搬送波、またはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータ可読メディアは、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック等)を含むことが可能であるが、それらに限定されない。加えて、搬送波は、電子メールを送受信する際、あるいはインターネットまたはローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークにアクセスする際に使用されるもの等、コンピュータ可読電子データを搬送するために採用可能であることを理解されたい。当然ながら、当業者は、請求される主題の範囲または精神から逸脱することなく、多くの修正が、本構成に成され得ることを認識するであろう。
【0028】
本発明は、パケット交換(PS)ドメインおよび回路交換(CS)ドメインのうちの少なくとも1つに対応する、通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法を提供する。方法は、第1のSIP要求を受信するステップと、第1のSIP要求に基づいて、ネットワーク構成要素により、第2のSIP要求を作成するステップと、SIP応答を受信するステップと、SIP応答の受信に応じて、後続の行動を選択するステップとを含む。方法はさらに、第3のSIP要求をCSドメインに送信するステップと、代替ドメインを選択しないことの決定を行うステップと、またはSIP応答の受信に応じて、後続の行動を選択する結果として、SIP様プロトコルを搬送するためのベーストランスポートとして、CSプロトコルを使用するステップとを含む。
【0029】
本システムはさらに、ユーザ機器(UE)を使用して、サービスにアクセスする方法を提供する。UEは、第1のサービスを要求するように構成される。方法は、第1のネットワークセルを使用して、UEとネットワークとの間でデータを通信するためのセッションを確立するステップと、第1のネットワークセルに対応する、第2のサービスのうちの少なくとも1つのリストを読み出すステップとを含む。第1のネットワークセルに対応する第2のサービスのうちの少なくとも1つが、UEによって要求される第1のサービスのうちの少なくとも1つに等しくない場合、方法は、UEによって要求される第1のサービスが非対応であることを示すメッセージをネットワークに伝送するステップを含む。
【0030】
本発明はさらに、少なくとも1つのドメインに対応するシステムを提供する。システムは、第1のSIP要求を受信するように構成される、UEと、第1のSIP要求に基づいて、第2のSIP要求を作成し、その後、SIP応答を受信し、SIP応答の受信に応じて、後続の行動を選択するように構成される、ネットワーク構成要素とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここで、本開示のより完全な理解のために、添付の図面および発明を実施するための形態と関連して、以下の簡単な説明を参照する(類似参照数字は、類似部品を表す)。
【図1】図1は、非複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図であって、UEに対して「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」が規定されている。
【図2】図2は、UEに対して「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」の設定が規定された、複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図である。
【図3】図3は、UEに対して「CSボイス優先、IMS PSボイス二次優先」の設定が規定された、UE挙動の工程図である。
【図4】図4は、UEに対して「IMS PSボイス専用」の設定が規定された、UE挙動の工程図である。
【図5】図5は、UEに対して「CSボイス専用」の設定が規定された、UE挙動の工程図である。
【図6】図6は、非ローミング構成における、全体的ポリシー制御および課金制御(PCC)論理アーキテクチャを示す、図である。
【図7A】図7は、PCCとの相互作用を伴う、アタッチプロシージャを行うための実施例メッセージフローを例証する。
【図7B】図7は、PCCとの相互作用を伴う、アタッチプロシージャを行うための実施例メッセージフローを例証する。
【図8】図8は、VoLGAネットワークの構成要素を示す、例示的ネットワーク構成要素マップの図である。
【図9】図9は、UEが、VoLGAネットワークに登録するためのメッセージフローを例証する。
【図10】図10は、VoLGA移動機発信呼を開始するために、UEとVoLGAネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローを例証する。
【図11】図11は、移動機着信呼のために、UEとVoLGAネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローを例証する。
【図12】図12は、ネットワークにUEの能力を通知するためのメッセージシーケンスの図である。
【図13】図13は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、ネットワークは、UEによって所望されるサービスまたは特徴に対応せず、UEが、非ボイスサービスに対して登録を行う。
【図14】図14は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、ネットワークによって提供されるサービスまたは機能インジケータを考慮しない。
【図15】図15は、コンパレータの機能性の概略図を示す、図である(着信アクセスドメイン選択(T−ADS)機能)。
【図16】図16は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEがCSフォールバックのための正常な登録を有する場合、UEは、IMS ASをトリガし、SDP−CSを含むために使用される特徴タグを含む。
【図17】図17は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、VoIMSインジケータを検査し、呼配信がOpVoiceソリューションを介して行うべきことを示す。
【図18】図18は、ユーザエージェントの実施形態を含む、無線通信システムを例証する。
【図19】図19は、デジタル信号プロセッサ(DSP)およびメモリを含む、ユーザエージェントのブロック図を示す。
【図20】図20は、ユーザエージェントのプロセッサによって実装され得る、ソフトウェア環境を例証する。
【図21】図21は、ネットワーク間を移行するセッションの継続性を提供する方法を実装するために好適な処理構成要素を含む、システムの実施例を例証する。
【発明を実施するための形態】
【0032】
種々のネットワーク展開では、種々のネットワーク要素は、1つ以上のSIPエンティティを含み得る。SIPエンティティは、例えば、SIPプロキシまたはSIPサーバを含み得る。いくつかのSIPエンティティは、典型的には、UAに備えられ、以下の2つの様式で動作し得る:1)要求メッセージをサーバに対して生成する、ユーザエージェントクライアント(UAC)として、2)要求メッセージを受信し、それらを処理し、好適な応答を生成する、ユーザエージェントサーバ(UAS)として。いくつかの用途シナリオでは、単一UAは、SIPエンティティ(例えば、UEデバイス)またはネットワークノードの両方として機能し得る。
【0033】
一実装では、SIPは、6種類の要求を使用する:INTVITE−ユーザまたはサービスが、セッションに参加するように招待されていることを示す(注記:用語「セッション」および「呼セッション」は、時として、互換可能に使用される)。ACK−クライアントが、INVITE要求に対する最終応答を受信したことを確認する。BYE−セッションを着信し、発呼者または受呼者のいずれかによって送信され得る。CANCEL−UEによって送信された以前の要求をキャンセルする。OPTIONS−UEの能力のクエリを行う。REGISTER−To:ヘッダフィールドに列挙されたアドレスをSIPサーバに登録する。SIPは、進化するように構成されるため、受信者は、時として、認識しない要求の方法を受信し得る。そのような要求は、未知の要求方法として指定され得る。
【0034】
要求に応答して、SIPは、以下の応答分類を使用する:1xx情報メッセージ、2xx成功応答、3xxリダイレクション応答、4xx要求失敗応答、5xxサーバ失敗応答、および6xx一般失敗応答。
【0035】
SIPメッセージは、典型的には、標準化メッセージ構造を使用して提供される。構造は、初期ライン(要求内の要求ラインおよび応答内の状態ライン)を識別するコマンドライン部分、種々の情報を伝達する1つ以上のヘッダフィールドを識別するヘッダ部分、およびSIPメッセージのメッセージ本文部分内に提供され得る、1つ以上のメッセージ本文から成る。メッセージ本文は、拡張マークアップ言語(XML)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)等のマークアップ言語においてレンダリングされ得る、プレーンテキスト、コード化された画像、または任意の情報等のコンテンツを保持するように動作可能である。各メッセージ本文(一部)は、それぞれ、SDPメッセージのコンテンツに関する情報を提供する、コンテンツ配置、コンテンツエンコーディング、およびコンテンツタイプ等のヘッダフィールドを使用して記述される。いくつかの実装では、コンテンツタイプヘッダフィールドの値は、多目的インターネットメール拡張(MIME)タイプである。EETF RFC 3261は、例えば、SIPの一実装のさらなる説明を提供する。いくつかのシステム実装では、SIPエンティティは、3GPP TS 23.228および3GPP TS 24.229等の種々の3GPP仕様に準拠する。
【0036】
1つ以上のネットワークノードまたはネットワーク要素は、コアインフラストラクチャまたはコアネットワークを備え、SIPエンティティと称され得る。例えば、ネットワークノードは、プロキシ−呼セッション制御機能(P−CSCF)ノード、サービング−CSCFまたはS−CSCFノード、問い合わせ−CSCFまたはI−CSCFノード、ブレークアウトゲートウェイ制御機能(BGCF)ノード、メディアゲートウェイ制御機能(MGCF)ノード、家庭用加入者サーバ(HSS)ノード、IMS ASまたはアプリケーションサーバノード等を例示し得る。上述のように、ノードならびに終点UEデバイスは、セッション制御、すなわち、通信セッションの設定および中止のために、通信プロトコルとして、SIPを採用し得る。故に、ネットワークノードおよびUEデバイスは、集合的に、「SIPエンティティ」、またはより一般的には、「通信プロトコルエンティティ」と称され得、種々のサービス、例えば、VCC、PTT、PoC、緊急サービス、ICS等を達成するために、好適な通信プロトコルメッセージ(例えば、SIPメッセージ)の送受信に従事する。
【0037】
IMS集中型サービス(ICS)は、エンドユーザに提供されるサービスをIMSネットワーク内にホスト可能にする。サービスは、信号伝達のために利用可能なPSのみ有する加入者に、またはCSベアラを介してボイスをオファーすることがより望ましい場合、オファーされ得る。ICSの場合、呼およびサービス制御信号伝達は、PSドメインの一部として、Gm基準点を介して、SIP制御チャネルを経由して行われ得る一方、ボイスは、例えば、CSドメインの従来のCSベアラ部分を使用する。完全なサービスを提供するために、ネットワークおよびUEは、ボイスおよびデータの両方の伝送を同時に行うことが可能であり得る(そうでなければ、SIP制御チャネルは、失われ得る)。
【0038】
いくつかのネットワーク展開では、ICSは、含まれず、通信分割(CDIV)ASまたは電気通信アプリケーションサーバ(TAS)が含まれる。SCC ASは、移動機着信呼のための正確な標的を選択するために、3GPP TS 23.292および3GPP TS 23.237に従って説明される、着信アクセスドメイン選択(TADS)を提供するように構成され得る。標的の選択は、UEが使用または要求するアクセスの種類の決定を含み得る。したがって、ICSおよびCSフォールバック対応UEは、IMSを経由して、登録され、また、MSCに登録され得る。SCC ASは、呼が配信され得る標的として、これらの登録のいずれかと関連付けられた標的情報を使用するように選択可能である。
【0039】
いくつかのネットワーク展開では、ICSは、含まれず、通信分割(CDIV)ASまたは電気通信アプリケーションサーバ(TAS)が含まれる。CDIV ASは、移動機着信呼のための正確な標的を選択するために、3GPP TS 24.604に従って説明される通信分割に基づく規則を提供するように構成され得る。標的の選択は、UEが使用または要求するアクセスの種類の決定を含み得る。したがって、CDIV対応UEは、IMSを経由して登録され、また、MSCに登録され得る。CDIV ASは、これらの標的のいずれかを使用したUEへの通信または通信の構成要素(例えば、ボイス構成要素のみ)を標的とすることが可能である。CDIV ASは、通信の構成要素のみ標的可能ではない場合があり、その場合、通信ネットワーク内の1つ以上の他のノードは、CSドメイン上でCS(例えば、ボイス、メッセージング)を介して転送するために好適なメディアのみの伝送を処理する。CDIV ASは、規則ベースであって、規則は、構成可能である。規則は、例えば、ETF RFC 4745、またはOMA XDM、あるいは3GPP TS 24.623に従って、共通ポリシーXMLとして表現される。規則は、UtインターフェースおよびXCAPプロトコルを使用して、管理可能である。ある条件において標的を識別する規則によって、CDIV ASの構成が一致する時、通信は、3GPP TS 24.604に規定されるように、リダイレクト可能である。1)UEが通信のために使用した最新の既知のアクセスネットワークが、規則内に示されるアクセスネットワークに一致する場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。2)ネットワーク(例えば、PCCに対応する通信ネットワーク内のノード)が、UEが規則内に示されるアクセスネットワークに一致するアクセスネットワークにアタッチされることを示す場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。3)(最新の既知のまたはPCC決定)アクセスネットワークが、UEがIMSボイスに対応不可能であるアクセスネットワークにアタッチされることを示し、規則が、そのような場合、通信がボイスメディアに対応するアクセスネットワークによってサーブされるアドレス(例えば、CSドメイン)にリダイレクトされる必要があることを示す場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。4)UEが、本アクセスネットワークを介して、IMSまたはPSボイスを受信不可能であることを示し(例えば、SDP内のCSボイスメディア(ietd draft−ietf−mmusic−sdp−cs参照)、またはSIPメッセージ、例えば、INVITE要求に応答するSIPメッセージを示すことによって)、規則が、そのような場合、通信が、IMSボイスまたはCSボイスメディア対応アクセスネットワークによってサーブされるアドレスにリダイレクトされる必要があることを示す(SDP(例えば、CSドメイン)に示されるように)場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。上述の規則の条件部分は、他の条件(例えば、3GPP TS 24.604に規定される他の条件)とともに、種々の方法で複合可能である。本アプローチのさらなる利点は、CDIV ASが、選好によって、例えば、ボイスメディアが配信される選好によってプロビジョニング可能であることである。
【0040】
ネットワークが、CSおよびGmインターフェースの両方を同時にアクティブにする能力に対応していない状況では、I1が使用され得る。I1は、UEとネットワークとの間のインターフェースまたは基準点であって、いくつかの制限(例えば、Gm基準点の不在または二重転送モード(DTM)に対する対応の欠如)によって、SIP制御チャネルとCSベアラの併用を防止する場合に使用され得る。
【0041】
いくつかのネットワークでは、PCC機能性は、進化型パケットコア(EPC)およびGPRSネットワーク(例えば、GERAN/UTRANを含む)を含む、種々のネットワークのために導入されている。PCC機能性は、ポリシーおよび課金実施機能(PCEF)、ベアラ結合および事象報告機能(BBERF)、ポリシーおよび課金規則機能(PCRF)、アプリケーション機能(AF)、オンライン課金システム(OCS)、オフライン課金システム(OFCS)、および加入プロファイルレポジトリ(SPR)を含み得る。PCCアーキテクチャは、EP CAN(例えば、GPRSコアネットワークまたはEPC)のアーキテクチャを拡張し得、ポリシーおよび課金実施機能は、PDNへのIPアクセスを実装するゲートウェイノードにおける機能的エンティティである。
【0042】
図1から5は、ネットワークのVoIMSインジケータとUEの使用設定の異なる組み合わせのために必要とされるUE作用を示す、種々の使用例のシナリオの図である。
【0043】
図1は、非複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図であって、「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」がUEに対して規定されている。ステップ10では、UEは、IMSボイス優先、CSボイス二次優先に設定される。ステップ12では、UEは、EPSアタッチプロシージャ(示されるように、アタッチプロシージャは、非複合である)を開始し、ステップ14では、UEは、ネットワークからのIMSボイス対応表示を確認する。対応の場合、UEは、ステップ16において、IMSボイスを使用し、追跡エリアアップデート(TAU)を行った後、ステップ14に戻り得る。しかしながら、IMSボイスに非対応の場合、UEは、ステップ18において、CSフォールバックのための複合TAUを行う。成功する場合、UEは、ステップ20において、CSフォールバックの結果、利用可能となったボイスサービスを使用する。しかしながら、CSフォールバックが失敗する場合、UEは、ステップ22において、その独自の設定を確認し、ボイス中心またはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ24において、現在のRAT内に留まる。しかしながら、UEがボイス中心である場合、ステップ26において、代替RATを再選択する。
【0044】
図2は、複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図であって、UEに対して「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」の設定が規定されている。ステップ30では、UEは、IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先に設定される。ステップ32では、UEは、複合EPS/IMSIアタッチプロシージャを開始し、ネットワークからのIMSボイスオーバPSセッション対応表示を確認する。ステップ34では、複合アタッチが受理され、IMS PSボイスに非対応である場合、UEは、CFフォールバックを使用して、ボイス接続を確立する。しかしながら、IMS PSボイスに対応する場合(複合アタッチが失敗または受理されたかどうかに関わらず)、UEは、ステップ36において、IMSボイスサービスを使用する。複合アタッチが失敗し、IMS PSボイスに非対応である場合、UEは、ステップ38において、ボイス中心またはデータ中心通信に対する選好に対して、その設定を確認する。データ中心の場合、UEは、ステップ40において、現在のRAT内に留まる。しかしながら、ボイス中心の場合、UEは、ステップ42において、アクセスボイスサービスへの別のRATを再選択する。
【0045】
図3は、UE挙動の工程図であって、「CSボイス優先、IMS PSボイス二次優先」がUEに対して規定されている。ステップ50では、UEは、CSボイス優先、IMS PSボイス二次優先に設定される。ステップ52では、UEは、複合EPS/IMSIアタッチプロシージャを開始する。成功する場合、UEは、ステップ54において、CSフォールバックを使用する。不成功の場合、UEは、ステップ56において、ネットワークからのIMSボイス対応表示を確認する。対応の場合、UEは、ステップ58において、IMSボイスサービスを使用し、TAUを行う。非対応の場合、UEは、ステップ60において、その設定を確認し、ボイスまたはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ62において、現在のRAT内に留まる。ボイス中心の場合、UEは、ステップ64において、別のRATを再選択する。
【0046】
図4は、UE挙動の工程図であって、「IMS PSボイス専用」の設定が、UEに対して規定されている。ステップ70では、UEは、IMS PSボイス専用に設定される。ステップ72では、UEは、EPSアタッチプロシージャを開始し、ステップ74では、UEは、ネットワークからのIMSボイス対応表示を確認する。対応の場合、UEは、ステップ76において、IMSボイスを使用し、追跡エリアアップデート(TAU)を行った後、ステップ74に戻り得る。しかしながら、IMSボイスに非対応である場合、UEは、その独自の設定を確認し、ステップ78において、ボイス中心またはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ80において、現在のRAT内に留まる。しかしながら、UEがボイス中心である場合、ステップ82において、代替RATを再選択する。
【0047】
図5は、UE挙動の工程図であって、「CSボイス専用」の設定が、UEに対して規定されている。ステップ90では、UEは、CSボイス専用に設定される。ステップ92では、UEは、複合EPS/IMSIアタッチプロシージャを開始する。成功する場合、UEは、ステップ94において、CSフォールバックを使用する。不成功の場合、UEは、ステップ96において、その設定を確認し、ボイスまたはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ98において、現在のRAT内に留まる。ボイス中心の場合、UEは、ステップ100において、別のRATを再選択する。
【0048】
図6は、非ローミング構成における、全体的PCC論理アーキテクチャを示す、図である。PCRF102は、SPR104、AF106、BBERF108、およびゲートウェイ110(PCEF112を含む)と通信する。ゲートウェイ110は、OCS116およびOFCS114の両方と通信する。OCS116は、サービスデータフローベースクレジット制御118を提供する。例示的PCCアーキテクチャでは、AF106は、サービスをUEに提供する(例えば、AF106は、IMSサーバであり得る)。
【0049】
LTEを通してのEPCへのアタッチの際に、図7に例証されるように、PCCとの相互作用が存在し得る。図7は、PCCとの相互作用を伴う、アタッチプロシージャを行うための例示的メッセージフローを例証する。特に、要素130、132、および134によって示されるステップはすべて、PCCアーキテクチャ内のPCRFとの相互作用を伴う。PCCは、GERAN/UTRANへのアタッチメント中に、コアネットワークと相互作用し得、コアネットワークは、LTE TAUの際に、ベアラをポリシングするために、PCCと相互作用し得、PCCは、ルーティングエリアアップデートに応じて、GPRSコアネットワークと相互作用し得る。
【0050】
ネットワーク内のアプリケーションが、サービスを提供するためのQoSを伴う、特有のベアラを要求する時(例えば、VoIMSを提供するために、ボイスを搬送可能なベアラを要求するIMS)、IMSは、PCCと相互作用し、そのようなベアラを要求する。順に、PCCは、EPC(LTEの場合)またはGPRSコアネットワーク(GERAN/UTRANの場合)と相互作用し、適切なベアラを確立する。
【0051】
汎用アクセス経由ボイスオーバLTE(VoLGA)では、オペレータは、E−UTRAN範囲下、CSサービスの確立を制御し、IMSを提供する、既存のCSドメインエンティティ(例えば、MSC/VLR)を再使用し得る。VoLGAアクセスネットワークコントローラ(VANC)によって、UEは、EPSによって提供される汎用IP接続を使用して、MSC/VLRにアクセス可能となる。VANCは、A−インターフェース(「VoLGA Aモード」)またはIu−CSインターフェース(「VoLGA Iuモード」)を使用して、MSC/VLRに接続可能である。EPSの観点から、VANCは、アプリケーション機能として見なされる。
【0052】
図8は、VoLGAネットワークの構成要素を示す、例示的ネットワーク構成要素マップの図である。VoLGA Aモードアーキテクチャでは、家庭用公衆陸上移動ネットワーク(HPLMN)内のVANCは、図8上の接続140によって示されるように、A−インターフェース(「VoLGA Aモード」)を使用して、MSC/VLRに接続される。しかしながら、VoLGA Iuモードアーキテクチャでは、HPLMN内のVANCは、図8のA−インターフェース140に取って替わる、Iu−CSインターフェース(「VoLGA Iuモード」)を使用して、MSC/VLRに接続され得る。
【0053】
図9は、UEが、VoLGAネットワークに登録するためのメッセージフローを例証する。接続を取得するために、UEは、最初に、要素150によって示されるステップにおいて、VANCを発見する。UEが、VANC発見プロシージャを正常に完了する(すなわち、SeGWおよびVANCのアドレスを有する)場合、UEは、要素152によって示されるステップにおいて、VoLGA登録を試み得る。VANCは、要素154によって示されるステップにおいて、登録を受理する、要素156によって示されるステップにおいて、登録を拒絶する、または要素158によって示されるステップによって例証されるように、UEを別のVANCにリダイレクトし得る(例えば、UEの場所、負荷バランシング、またはローミング条件に応じて)。
【0054】
VoLGA移動機発信呼を行うUEは、図10に例証されるステップに従い得る。図10は、VoLGA移動機発信呼を開始するために、UEとVoLGAネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローを例証する。UEは、移動機発信呼のための信号伝達をCSドメイン(MSCを経由して)と確立して、次いで、LTEおよびVoLGAトンネルを介したベアラが確立される。代替として、図11は、移動機着信呼のために、UEとVoLGAネットワークとの間に接続を確立するためのメッセージフローを例証する。
【0055】
一般に、UEは、サービス、特徴、あるいはサービスおよび/または特徴群へのアクセスを要求し得る。UEは、多重RATにアクセスし、RATのうちの1つ以上から、接続、サービス、または特徴を取得するかどうかを決定するように構成され得る。本開示では、接続は、UEが、サービスまたは特徴の1つずつへのアクセスを取得可能であることを意味しない場合がある。代わりに、接続は、そのRATにアクセスするために認証および許可されることを意味し得る。本プロセスの一部として、UEは、所望のサービスまたは特徴が、RAT上で利用可能ではないことを発見し得る。所望のサービスまたは特徴は、ネットワークから、情報を取得する、情報を求める、および動的ホスト構成プロトコル(DHCP)要求、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(RADIUS)要求、ダイアメータ要求、アタッチ受理要求等を含む、種々の2地点間メッセージを要求することを含み得る。所望のサービスまたは特徴はまた、DHCP応答、RADIUS応答、直径応答、アタッチ受理OK表示を含む、ある2地点間メッセージをネットワークによって提供されること、ブロードキャストメッセージ等において情報を検出すること、および情報をスキャニングすることを含み得る。
【0056】
UEは、所望のサービスまたは特徴を取得する方法を決定する。決定は、AS/NASレベルで行われ得るが、NAS/AS選択が行われると、UEは、サービス(例えば、IMS)を提供するインフラストラクチャに、所望のサービスを取得する方法を通知する必要があり得る。例えば、AS/NASに基づく選択が、ボイスサービスを伴わない、LTEネットワークセル上にキャンプオンするUEをもたらす場合、UEは、非ボイスサービスのための正常な登録後、ボイス呼がIMSを通してルーティング不可能であることをIMSに通知し得る。
【0057】
ある場合には、UEは、要求するサービスまたは特徴が利用可能ではなく、代替RATがそれらのサービスまたは特徴を配信するために使用されるべきであることをネットワークに通知し得る。UEは、メッセージをネットワークに送信し、特有のRATがサービスまたは特徴のために使用されるべきこと、または識別されたRATが要求されるサービスまたは特徴に対応していないことのいずれかを示し得る。UEが、ネットワークから、サービスまたは特徴を配信するための要求を受信すると、UEは、以下を行い得る:ネットワークが、サービスまたは特徴に対応するための代替RATを提案する場合、UEは、オファーされたサービスまたは特徴の一部または全部のために、代替RATを使用する要望をネットワークに示し得る;または、UEは、適切なエラー原因をネットワークに送信し、代替RATを介してサービスまたは特徴の配信を試みるようにネットワークをトリガし得る。
【0058】
代替として、特徴またはサービスが、VoIMSインジケータあるいはSR−VCCインジケータに基づいて、利用可能ではないことを発見すると、UEは、あるサービスまたは特徴のために代替RATが使用されるべきことをネットワークに信号伝達し得る。本実施例では、ネットワークは、CSフォールバックに対応するように構成され得、UEは、IMSネットワークに登録する時、ICS特徴タグを含まないことがある(例えば、SDP CS機能性を実装しないため(ietf draft−ietf−mmusic−sdp−csに定義される))。したがって、ネットワークは、UEがIMSへのアクセスを有するかどうかに基づいて、呼をルーティングする方法を決定することが要求され得る。
【0059】
図12は、UEの能力をネットワークに通知するためのメッセージシーケンスの図である。図12のステップ200では、UEは、NASアタッチプロシージャまたはNAS複合アタッチプロシージャを行い、MMEにおいてEPCにアタッチするか、あるいは別のアクセスからLTEに移動する場合、または異なる追跡エリアに移動する場合、NAS TAU(追跡エリアアップデート)プロシージャまたはNAS複合TAUを行う。図12に示されるように、MMEは、既存の規格に従って、IMSに対応しているかどうか、またはSRVCCに対応しているかどうかを示す、少なくとも1つのフラグを信号伝達し得る。複合アタッチまたはTAUの場合、MMEは、ステップ202において、MSCと相互作用し、UEをMSCに登録する。次いで、本情報の受信の際に、ステップ204では、UEは、ネットワークノード(例えば、IMS ASまたはSCC AS)にUEの選好を通知し、所望のサービスまたは特徴の対応の欠如に関するUEの知識に基づいて、着信セッションが配信されるべき方法を決定し得る。例えば、UEは、ボイスオーバLMS(VoIMS)フラグが、負の表示を有することが見出されるか、またはMMEから受信されない、あるいはSRVCCに非対応であって、UEがSRVCCの動作を要求する場合、その選好をIMS ASまたはSCC ASに伝送し得る。別の実施例は、UEが、所望のサービスまたは特徴の対応の欠如に関する知識に基づいて、着信セッションが配信されるべき方法に関するその所望の選好を常に信号伝達し得るというものである(例えば、VoIMSおよびSRVCCフラグ、インジケータ、または識別子の設定)。
【0060】
UEの選好は、全サービスをドメインA(例えば、CSドメイン、特有のRAT−すなわち、GERANまたはUTRANから独立して)または第2のドメインBに送信するものであり得る。代替として、選好は、あるサービス要求が、あるドメインを介して送信されるべきことを規定する、構造化表示を提供し得る。ある場合には、選好は、図12以降に示されるように、登録ステップ202と並行して規定され得る。例えば、VoIMSおよびSRVCCフラグ、インジケータ、または識別子の設定に基づいて、UEは、特有のサービス、例えば、SMSoverIP、Video等が、LTEを介して送信され、ボイスが、GERAN/UTRANを介して送信されるべきことを決定し得る。
【0061】
いくつかのインターフェースまたは基準点を使用して、図12に例証されるステップの1つ以上を実装し得る。そのようなインターフェースまたは基準点の1つは、Utインターフェースである(概して、UEとSIPアプリケーションサーバとの間では、XCAPおよびSIP加入/通知プロトコルは、Utインターフェースの一部として使用され得る)。別の潜在的インターフェースまたは基準点は、I1が、例えば、XCAPおよび/またはSIP加入/通知と相互作用するように進化されている場合、I1を含み得る。I1は、UEとIMS ASとの間の基準点であって、SIP様プロトコルを搬送するためのベース転送として、ショートメッセージサービス(SMS)または非構造化付加サービス(USSD)を使用する。
【0062】
代替として、UEは、異なる形態の信号伝達を使用して、UEの能力のうちの1つ以上をネットワークに通知し得る。一ネットワーク構成では、IMS ASは、UEにダイレクトされ、UEから送信されたSIPメッセージの経路内にあって、その場合、IMS ASは、レコードルートヘッダフィールド内にそのURIを含む。S−CSCFは、適用可能な初期フィルタ基準(iFC)内に命令されるように、SIPメッセージをIMS ASにダイレクトし得る。したがって、UEは、種々のSIPメッセージ内に、下位層の状態に関する情報(例えば、メディア特徴タグ定義およびP−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドによって以下に示されるように、IMSボイスに対応するかどうか)を含み得る。これは、以下のSIP法実施例に例証されるように、明白であり得る、インジケータまたはフラグとして作用し得る。インジケータは、a.以下のP−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドによって示されるSIPメッセージ内のP−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド、または、b.本明細書に説明される特徴タグによって定義され得る。
【0063】
メディア特徴タグ定義
以下は、例示的メディア特徴タグ定義の例証である。
【0064】
A.1 メディア特徴タグ g.3gpp.novoicenの定義
メディア特徴タグ名: g.3gpp.novoice
ASN.1識別子: 1.3.6.1.8.2.x
本タグによって示されるメディア特徴の概要: 本特徴タグは、デバイスが全二重ボイスに対応不可能であることを示す。
本特徴タグと併用するために適切な値: ブール値。
特徴タグは、主に、以下のアプリケーション、プロトコル、サービス、またはネゴシエーション機構における使用が意図される: 本特徴タグは、電話またはPDA等、デバイスの能力を記述するために、通信用途において最も有用である。
典型的使用の実施例: 携帯電話が全二重ボイスに対応していないことを示す。無線のストリーミング等、他の形態の音声に対応し得る。
【0065】
A.2 メディア特徴タグ g.3gpp.CSFBの定義
メディア特徴タグ名: g.3gpp.CSFB
ASN.1識別子: 1.3.6.1.8.2.y
本タグによって示されるメディア特徴の概要: 本特徴タグは、デバイスが複合アタッチ(CSFB登録)に成功したことを示す。
本特徴タグと併用するために適切な値: ブール値。
特徴タグは、主に、以下のアプリケーション、プロトコル、サービス、またはネゴシエーション機構における使用が意図される: 本特徴タグは、電話またはPDA等、デバイスの能力を記述するために、通信用途において最も有用である。
典型的使用の実施例: 携帯電話が、SGインターフェースを介して、複合アタッチに成功したことを示す。
【0066】
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド(変更は、下線テキストで示される)
7.2A.4 P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド
7.2A.4.1 導入
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、特定のアクセス技術に関する特有の情報を含むように拡張される。
【0067】
7.2A.4.2 構文
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドの構文は、RFC 3455に説明される。アクセス技術仕様記述に従って、IP−CANの種類に応じて、本ヘッダフィールドのための付加的符号化規則が存在する。
【0068】
以下の表2は、RFC 3455に定義される、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドの3GPP仕様拡張構文を記述する。
【0069】
【化2】
「np」パラメータの存在は、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドがP−CSCFによって提供されることを示す。コンテンツは、UEによって提供される、本パラメータを伴わない、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドと異なり得る。
【0070】
「np」パラメータは、「アクセスタイプ」および「アクセスクラス」構成体の両方と併用可能である。「アクセスタイプ」構成体は、値が、特定の「アクセスクラス」値に特有であることが既知でない場合、例えば、PCRFから配信されるいくつかの値の場合、提供される。
【0071】
7.2A.4.3 P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドのための付加的符号化規則
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、以下のコンテンツを取り込む:
1)アクセスタイプフィールドは、使用アクセス技術に対して必要に応じて、「3GPP−GERAN」、「3GPP−UTRAN−FDD」、「3GPP−UTRAN−TDD」、「3GPP2−1X」、「3GPP2−1X−HRPD」、「3GPP2−UMB」、「IEEE−802.11」、「IEEE−802.11a」、「IEEE−802.11b」、「IEEE−802.11g」、「IEEE−802.11n」、「ADSL」、「ADSL2」、「ADSL2+」、「RADSL」、「SDSL」、「HDSL」、「HDSL2」、「G.SHDSL」、「VDSL」、「IDSL」、または「DOCSIS」、「IEEE−802.3」、「IEEE−802.3a」、「IEEE−802.3e」、「IEEE−802.3i」、「IEEE−802.3j」、「IEEE−802.3u」、または「IEEE−802.3ab」、「IEEE−802.3ae」、「IEEE−802.3ak」、「IEEE−802.3aq」、「IEEE−802.3an」、「IEEE−802.3y」、「IEEE−802.3z」、または「IEEE−802.3y」のうちの1つに設定される。
【0072】
2)アクセスタイプフィールドが「3GPP−GERAN」に設定される場合、cgi−3gppパラメータは、UEの下位層から取得されるセルグローバル識別に設定される。セルグローバル識別は、MCC、MNC、LAC、およびCIの連結である(3GPP TS 23.003に説明されるように)。したがって、「cgi−3gpp」パラメータの値は、以下のテキストストリングとして符号化される:
最上位ビットから開始し、MCC(3桁)、MNC(MCC値に応じて、2または3桁)、LAC(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号)、およびCI(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号)。
【0073】
3)アクセスタイプフィールドが、「3GPP−UTRAN−FDD」または「3GPP−UTRAN−TDD」に等しい場合、「utran−cell−id−3gpp」パラメータは、UEの下位層から取得される、MCC、MNC、LAC(3GPP TS 23.003に説明されるように)、およびUMTSセル識別(3GPP TS 25.331に説明されるように)の連結に設定され、以下のようにテキストストリングとして符号化される:
最上位ビットから開始し、MCC(3桁)、MNC(MCC値に応じて、2または3桁)、LAC(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号、およびUMTSセル識別(全16進数表現を使用した28ビットの固定長符号)。
【0074】
4)アクセスクラスフィールドが設定される場合、「np」アクセス情報パラメータは、アクセス情報パラメータのみ挿入される。本仕様の本リリースは、本パラメータにおける使用のための値を定義しない。アクセスクラスフィールドは、P−CSCFによってのみ設定可能である。
【0075】
5)アクセスタイプフィールドが、「3GPP2−1X」に設定される場合、ci−3gpp2パラメータは、規定の順番における、SID(16ビット)、NID(16ビット)、PZID(8ビット、およびBASE_ID(16ビット)(3GPP2 C.S0005−D[85]参照)の連結によって取得される、ストリングの16進値のASCII表現に設定される。ci−3gpp2パラメータの長さは、14の16進文字となる。16進文字(AからF)は、大文字ASCII文字を使用して符号化される。MSは、上述のパラメータのいずれかに対する値が既知でない場合、そのパラメータに対して、0の値を使用する。例えば、SIDが未知である場合、MSは、SIDを0x0000として表現する;
注記1: SID値は、3GPP2 C.S0005−D[85]に規定されるように、15ビットであるはずであるため、16ビットを使用して表現される。
例: SID=0x 1234、NID=0x5678、PZID=0x12、BASE_ID=0xFFFFである場合、ci−3gpp2値は、ストリング「1234567812FFFF」に設定される。
【0076】
6)アクセスタイプフィールドが、「3GPP2−1X−HRPD」に設定される場合、ci−3gpp2パラメータは、規定の順番における、セクタID(128ビット)、およびサブネット長(8ビット)(3GPP2 C.S0024−A[86]参照)、ならびに利用可能である場合、搬送波ID(3GPP2 X.S0060[86B]参照)の連結によって取得される、ストリングの16進値のASCII表現に設定される。ci−3gpp2パラメータの長さは、搬送波IDが含まれるかどうかに応じて、34または40の16進文字となる。16進文字(AからF)は、大文字ASCII文字を使用して符号化される;
例: セクタID=0x12341234123412341234123412341234、サブネット長=0x11、および搬送波ID=0x555444である場合、ci−3gpp2値は、ストリング「1234123412341234123412341234123411555444」に設定される。
【0077】
7)アクセスタイプフィールドが、「3GPP2−UMB」3GPP2 C.S0084−000[86A]に設定される場合、ci−3gpp2パラメータは、3GPP2 C.S0084−000[86A]に定義される、セクタID(128ビット)の16進値のASCII表現に設定される。ci−3gpp2パラメータの長さは、32の16進文字となる。16進文字(AからF)は、大文字ASCII文字を使用して符号化される;
例: セクタID=0x12341234123412341234123412341234の場合、ci−3gpp2値は、ストリング「12341234123412341234123412341234」に設定される。
【0078】
8)アクセスタイプフィールドが、「IEEE−802.11」、「IEEE−802.11a」、「IEEE−802.11b」または「IEEE−802.11g」、あるいは「IEEE−802.11n」のうちの1つに設定される場合、「i−wlan−node−id」パラメータは、任意の区切文字を伴わない、APのMACアドレスの16進値のASCII表現に設定される;
例: APのMACアドレス=00−0C−F1−12−60−28の場合、i−wlan−note−idは、ストリング「000cf 126028」に設定される。
【0079】
9)アクセスタイプフィールドが、「ADSL」、「ADSL2」、「ADSL2+」、「RADSL」、「SDSL」、「HDSL」、「HDSL2」、「G.SHDSL」、「VDSL」、「IDSL」のうちの1つに設定される場合、アクセス情報フィールドは、CLFから取得されるdsl−locationパラメータを含む(NASS機能的アーキテクチャ参照)。
【0080】
10)アクセスタイプフィールドが、「DOCSIS」に設定される場合、アクセス情報パラメータは、挿入されない。本仕様の本リリースは、本パラメータにおける使用のための値を定義しない。
【0081】
11)アクセスタイプフィールドが、「3GPP−E−UTR AN−FDD」または「3GPP−E−UTRAN−TDD」に等しい場合、「utran−cell−id−3gpp」パラメータは、UEの下位層から取得される、MCC、MNC、TAC(3GPP TS 23.003に説明されるように)、および進化型セルグローバル識別(3GPP TS 23.401 [7B]に説明されるように)の連結に設定され、以下のテキストストリングとして符号化される:
最上位ビットから開始し、MCC(3桁)、MNC(MCC値に応じて、2または3桁)、TAC(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号、および進化型セルグローバル識別(全16進数表現を使用した28ビットの固定長符号)。
【0082】
11a)アクセスタイプフィールドが、「3GPP−E−UTRAN−FDD」または「3GPP−E−UTRAN−TDD」に等しい場合、NW提供VoIMSインジケータがUEの下位層から取得される場合、「NW提供VoIMSインジケータ」パラメータが含まれる。
【0083】
12)アクセスタイプフィールドが、「IEEE−802.3」、「IEEE−802.3a」、「IEEE−802.3e」、「IEEE−802.3i」、「IEEE−802.3j」、「IEEE−802.3u」、「IEEE−802.3ab」、「IEEE−802.3ae」、IEEE−802.3ak」、IEEE−802.3aq」、IEEE−802.3an」、「IEEE−802.3y」、「IEEE−802.3z」または「IEEE−802.3y」のうちの1つに設定され、NASSサブシステムが使用される場合、アクセス情報フィールドは、CLFから取得されたeth−locationパラメータを含む(NASS機能的アーキテクチャ参照)。
【0084】
注記2: 他の使用の中でもとりわけ、上述の「cgi−3gpp」、「utran−cell−id−3gpp」、「ci−3gpp2」、「i−wlan−node−id」、「eth−location」、および「dsl−location」パラメータはまた、緊急サービスのために使用される場所識別子を構成する。
【0085】
別の実施形態では、UEは、選好の変更を示す。例えば、ユーザは、PSを介してボイスを受信することから、CSを介してボイスを受信するために、その選好を変更し得る。SCC ASまたはTADSは、選好が変化し、かつUEに対するボイスメディアを伴うセッションが存在する場合には、サービス継続を行うことが可能である。選好変更は、UtインターフェースおよびXCAPを使用して、またはSIPメッセージを使用して示されることが可能である。例えば、UEは、SIP登録要求を使用して再登録し得るか、またはUEは、SIPアップデート要求またはSIP招待要求等のSIPメッセージを伝送し得る(特定のセッションのみ、サービス継続を受信する必要がある場合(例えば、CSドメインに転送される))。SIPメッセージは、選好を示すインジケータを含むことが可能である。インジケータは、ヘッダフィールド値またはXML本文部分等の本文部分として、エンコード可能である。そのようなインジケータは、「ボイス中心」または「データ中心」、および「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、あるいは「IMSボイス優先、CSボイス二次優先」を含む値をとり得る。特に、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、そのようなインジケータを含むことが可能である。そのようなインジケータは、必ずしも、E−UTRANのみに適用されるものではない。インジケータはまた、表2に示される、他のアクセスタイプおよびアクセスクラスに適用され得る。
【0086】
別の実装では、インジケータは、UEが1つ以上のインジケータまたはフラグを省略することによって黙示的に定義され得る。例えば、UEは、SIP法において、ある特徴タグ、例えば、特徴タグ「sip.audio」を省略し得る(RFC 3840は、セッション開始プロトコル(SIP)におけるユーザエージェント能力を示す)。ネットワークノード(例えば、SCC AS)が特徴タグの欠如を受信すると、ネットワークノードは、セッションがそのUE上で着信された場合にTADS機能がこれを考慮することを知るであろう。
【0087】
上述の両方の場合(明示的および黙示的信号伝達)、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、特定のアクセス技術に関する特有の情報を含むように拡張され得る。
【0088】
あるアクセス技術の場合、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータを含むようにさらに拡張され得る。そのようなインジケータによって伝達可能な情報は、ブール値(例えば、インジケータの存在は、対応を意味し、不在は、未知または対応の欠如を意味する)であり得る;または3種類の情報が存在し得る:正の値に設定されたインジケータの存在は、対応を意味し、不在は、対応が未知であることを意味し、負に設定されたインジケータの存在は、対応の欠如を意味する。
【0089】
UEが、ボイスオーバIMSのために構成される場合、ネットワーク内のUEおよびサービスドメイン選択(SDS)機能性は、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」を考慮すべきである。IMSボイス呼(PSドメイン内にボイスベアラを伴う)は、RATのみを使用して配信されるはずであって、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」が適用され、対応を示す。
【0090】
IMSがRATによって対応されるときは常にボイス呼のためにIMSを使用するように構成されるUEの場合、ユーザサービスは、IM CNサブシステムによって対応され、移動機着信呼は、IPマルチメディア(IM)コアネットワーク(CN)サブシステムにルーティングされるはずである。
【0091】
IMS ASが、SIPメッセージにおいて、下位層の(例えば、NAS層)対応を記述する情報または情報の変更を検出した場合(例えば、NASレベルにおいて利用可能であって、対応を示す、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」に関するUE表示)、IMS ASは、関連表示を格納し、プロシージャにおける変更を達成し得る。例えば、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータに関して受信した情報に応じて、IMS ASは、CSドメインへのボイスメディア構成要素を含む、移動機着信SIP呼を標的にし得る。いくつかの実装では、TADS機能が、典型的には、本機能を提供する。
【0092】
着信アクセスドメイン選択(TADS)は、UEへ着信セッションを配信するために使用される、CSアクセスおよび/または1つ以上のPSアクセスネットワークを選択する。TADSは、IMS、および随意に、UE内に位置する機能性である。
【0093】
着信セッションの場合、TADSは、常に、着信サービス後に行われる。T−ADSは、以下の要因(但し、それらに限定されない)を選択決定に考慮し得る:1)回路交換(CS)ドメインにおけるUEの状態(本状態情報は、以下を含む:デタッチ、アタッチ);2)IMSにおけるUEの状態(状態情報は、以下を含む:登録、非登録);3)UE能力;4)随意に、NASレベルで利用可能であり、対応を示す、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」に関するUE表示;5)ICS対応のUE表示;6)アクセスネットワーク能力;7)既存のセッションによって使用されるドメイン/アクセスタイプ;8)着信セッションに含まれるメディア構成要素;ならびに9)ユーザ選好およびオペレータポリシー。
【0094】
加えて、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドまたは別のヘッダフィールドは、「ボイス中心」または「データ中心」、および「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、あるいは「IMSボイス優先、CSボイス二次優先」を含む、選好を示すように拡張され得る。ヘッダフィールドは、選好変更が生じると、SIPメッセージ内に含まれ得る。そのようなSIPメッセージは、ユーザが、特定のSIPセッションのみのために、特定のアクセス(例えば、CS)を介して、ボイスメディアを受信することを選好する場合に伝送され得る(ポリシーまたは選好の持続時間の間)。代替として、選好変更は、別のメッセージ内において、例えば、XCAPプロトコルの一部として、示されることが可能である。
【0095】
図13は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、ネットワークは、UEによって所望されるサービスまたは特徴に対応せず、UEは、非ボイスサービスに対して登録を行う。図13では、UEは、LTE RATを使用して(すなわち、GERAN/UTRAN PSまたはEPC/LTEを介して)、PSドメインに接続する。ステップ210では、UEは、LTEにアタッチする時、NASアタッチプロシージャまたはNAS複合アタッチプロシージャを行う、あるいは別のアクセスからLTEに移動する時、または異なる追跡エリアに移動する時、NAS TAU(追跡エリアアップデート)プロシージャまたはNAS複合TAUを行う。PSドメインへの接続を獲得することの一部として、UEは、ブロードキャストされるか、または2地点間メッセージ(例えば、VoIMSおよびSRVCCフラグ、インジケータ、または識別子の設定を含む無線デバイスメッセージへのネットワーク)内で提供され得る、フラグまたはインジケータによって、UEが要求するサービスまたは機能性に非対応であることを発見する。
【0096】
一実装では、UEは、NASアタッチプロシージャ、NAS複合アタッチプロシージャ、追跡エリアアップデート(TAU)プロシージャ、またはルーティングエリアアップデートプロシージャのいずれかとの接続を要求することによって、サービスあるいは機能性の欠如を発見し得る。それに応答して、UEが、プロシージャの正常な完了の際にネットワークから受信するあるメッセージは、VoIMSに非対応であることを示すフラグを含み得る。
【0097】
次いで、UEは、ステップ212において、上述で識別されたフラグ/インジケータを含む、IMSネットワークに登録し得る。インジケータは、移動機着信セッションを配信する方法の選択に関与するネットワークノード(例えば、IMS ASにおける着信アクセスドメイン選択(TADS)機能)にパスされ得る。
【0098】
UEが、任意の他のSIP法に関与する場合、ネットワークの特性が、上述のように、機構を使用して変更される場合には、UEは、任意の関連付けられたインジケータをアップデートし得る。
【0099】
移動機着信セッションが到着した場合、セッションは、サービスをルーティングする方法の決定に関与するネットワークノードに配信される。TADSは、PSドメインを介して登録されたUEが、所望のサービスに対応しないことを認知し得る。サービス対応の欠如は、a)IMSシステムに登録されたフラグまたはインジケータ、b)TADS内のオプションの構成データ設定、およびc)呼をルーティングする方法を決定するためにも使用され得るさらなる基準のうちの1つ以上によって識別され得る。
【0100】
次いで、TADSは、CSドメイン内の無線デバイスの識別を含み得る代替標的アドレスを選択し得る(例えば、GERAN/UTRAN CSの場合、MSISDN)。これは、HSSにクエリを行い、移動局ルーティング番号(MSRN)/CSルーティング番号(CSRN)を取得し、正確なMSCを特定するように、IMS ASに要求し得る。次いで、セッションは、呼をMSCにルーティングし、次いでSGインターフェースを介して、UEを呼び出すことによって、従来のCSフォールバックプロシージャを使用して、無線デバイスに配信され得る。
【0101】
本実施例では、議論は、主に、LTEおよびGERAN/UTRANを対象とするが、種々のRATは、以下のうちの1つ以上を含み得るが、それらに限定されない:
【0102】
【化3】
【0103】
【化4】
PCCは、LTEおよびGERAN/UTRANへのNASアタッチプロシージャ、追跡エリアアップデート、複合追跡エリアアップデート、およびルーティングエリアアップデート中に、EPCネットワークと相互作用するので、PCCは、TAまたはRAそれぞれに適用されるVoIMSインジケータを備え得る。例えば、1)UEがアタッチするTAがVoIMSに対応する場合、MMEは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、MMEは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。2)UEがPDN接続を確立するTAがVoIMSに対応する場合、MMEは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、MMEは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定するに設定する。3)UEが移行するTAまたはRAがVoIMSに対応する場合、MMEは、VoIMSインジケータを「対応」に設定するに設定する。VoIMSに対応しない場合、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。4)UEが移行するRAがVoIMSに対応する場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。5)UEが現在キャンプオンしているRAがVoIMSに対応している場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。したがって、PCCは、常に、特有のRATおよびUEが位置するエリア内において、VoIMSの対応について通知され得る。
【0104】
故に、本システムの一実装では、UEによってIMSインフラストラクチャに送信される、PSドメインによるVoIMSの対応を記述する情報は、ネットワーク内のSIPサーバまたはSIPプロキシによって、ポリシング、アサート、または訂正され得る(例えば、正確であるかどうかを検証するため)。例えば、P−CSCFは、PCCと相互作用し得る。PCC対応機能的要素から受信した応答に基づいて、P−CSCFは、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド値をポリシング、アサート、または訂正し得る。したがって、ネットワークは、呼を適切に配信する方法を認知し得る。本システムの実装は、本開示を通して論じられた種々の実装のうちの任意の1つと併用して、または分離され、実装され得ることに留意されたい。
【0105】
本システムのいくつかの実装では、競合条件が存在し得る。ボイスまたは音声メディア構成要素を伴う、移動機着信SIP要求は、下位層の対応に関するUEの情報(例えば、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータを示す)が、未だIMS ASの関連表示(すなわち、UEがIMS ASに提供した情報)内でアップデートされていない間、IMS ASによって受信され得る。その結果、ボイスまたは音声メディア構成要素を伴う、移動機着信SIP要求に適用されるプロシージャは、不適切であり得る。
【0106】
下位層対応に関するUEの情報が変わると直ぐに、SIPメッセージを送信することをUEに要求することによって、プロシージャが不適切であり得る間の時間ウィンドウを低減させる。実施例として、SIPメッセージは、例えば、SIP登録要求を使用して、SIP登録のリフレッシュを生成し得る。UEはまた、IUTまたはリダイレクションを適用し、従来のボイス表示を伴う要求を要求された能力に対応するインターフェースに転送し得る。代替として、PCC機能的要素は、リソースの可用性の欠如による、サービスへの対応不能を信号伝達し得る。
【0107】
上述のように、特定のネットワーク実装のIMS機能的要素は、アクセスネットワークによって対応されるサービスを記述する最新情報を常に有していない場合ある。したがって、UEがICS対応UEである一システム実装では、UEが、移動機着信(MT)呼が、IMSまたはCSを介して配信されるかどうかに関する最終決定を行う。IMS登録中に、UEは、UEがICSに対応する能力を有することをIMSに信号伝達する。
【0108】
登録後、移動機着信呼がIMSに到達すると、SCC ASは、IP RAT(EPCまたはGERAN/UTRAN PS)を介したメディアの配信のためのSDPメディア構成要素、および/またはCSドメインを介したメディアの配信のためのインジケータを含み得るSIP要求をUEに送信し得る。本実施例では、SCC ASは、常に、CSドメインを介したメディアの配信のための追加のSDPメディア構成要素を含む。次いで、UEが、ボイスソリューション(例えば、GERANまたはUTRANにアクセスするためのVoIMSフラグおよび能力)の可用性に関する、UEが有する情報に基づいて、最終的に、移動機着信セッションを受信するための使用するドメインを決定する。UEが、ICSメディアタグを含むことによって、ICSに対応するための表示を含まない場合、IMS ASは、CSをボイスベアラのために使用可能にするSDPを挿入する必要はない。
【0109】
本アプローチは、ネットワークが標的UEのための「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータの値を認知している場合と比較して、追加のSIPメッセージ交換を必要とし得ることに留意されたい。
【0110】
IMSサービス集中継続性が使用されず、かつ、加入者がCSドメインおよびIMSの両方に加入している場合、UEは、CSドメインにアタッチされ、PSドメインは、移動機着信セッションをUEに配信するように選択されるが、以下の理由のいずれかのため、配信は失敗する:1)UEによる使用時のRATでは、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」が、対応を示さないかまたは利用可能ではないので、UEは、(PSドメインにおけるボイスベアラによる)IMSボイス呼の配信を拒絶する、または、2)RATでは、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」が、対応を示さないかまたは利用可能ではなく、したがって、IMSに到達したセッションは、本明細書に説明されるように、CSドメインにルーティングされる必要があり得るので、EPCは、IMSボイス呼のために要求されるベアラの確立を拒絶する。
【0111】
図14は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、ネットワークによって提供されるサービスまたは機能インジケータを考慮する(例えば、RATにアタッチするときにネットワークから取得されたVoIMSインジケータ)。
【0112】
ステップ220では、UEは、NASアタッチプロシージャまたはNAS複合アタッチプロシージャを行う。UEは、ステップ222において、典型的特徴タグを含むが、VoIMSインジケータに関連する表示を含まないIMSシステムに登録する。特徴タグまたはインジケータのうちの1つは、ICS特徴タグであり得る。ネットワークモード、例えば、SCC ASが、登録メッセージを受信する場合、SCC ASは、受信した情報を第三者登録(例えば、ICS特徴タグ)に格納する。SCC ASが着信呼を受信する場合、UEまたはP−CSCFが、LTE型RATを示す、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダを含み得るので、SCC ASは、着信呼を受信するUEがLTE上に登録されていることを認知し得る。しかしながら、SCC ASが、上述のように、オプション構成ドメイン情報を受信しない限り、SCC ASは、LTEネットワークがIMSボイスに対応するかどうか分からない場合がある。その結果、TADSは、LTE UE標的を選択し得る。LTE(または、一般に、PSドメイン)が、着信呼を配信するために選択される場合、UEが、何らのドメイン構成情報も提供せず、UEがIMSに登録されているので、IMS ASは、ICS特徴タグが含まれていると仮定して、ボイスアクセするために、CSおよびLTEの両方に対応するメディアラインを含むSDPオファーを構築するであろう。そうでなければ、SDPオファーのCS部分は、省略され得る。オファーのCS部分を含むINVITEの実施例は、以下の表4に例証される。
【0113】
【化5】
【0114】
【化6】
SIP INVITEを受信すると、UEは、受信したSDPオプションをUEのオプションに対して分析し、UEのボイス設定およびUEの使用設定を考慮して、PSドメインおよびCSドメインを介した所望のサービスに対応する(例えば、CSおよびIPに対応するボイスのためのSDPによるINVITEを受信すると(LTEを介して)、UEは、これをVoIMSフラグおよびSRVCCフラグの設定と比較し、呼の処理方法を決定する(LTEネットワークを介して、呼を受理するか、またはCSを介して、発呼し、呼を読み出す)。
【0115】
図15は、コンパレータの機能性(TADS機能)の概略図を示す、図である。コンパレータ230は、入力A 232およびB 234を含む。一実装では、入力A 232は、UEボイス設定に配分され、入力B 234は、UE使用設定に配分される。追加の入力は、SIP INVITEメッセージ(SDPは、サービスのために現在のRATおよび代替RATを使用する能力を含む)(入力236)、二重転送モードのようなサービスに対応するためのRAT2メッセージ(DTM、IMS等)(入力238)、およびRAT1インジケータ(サービスは、本RAT上で利用可能ではない、例えば、VoIMSがない)(入力240)のために定義される。入力に基づいて、コンパレータ230は、SIP応答242を出力するように構成される。図15は、コンパレータ230の一特有の実装を例証するが、コンパレータの種々の能力は、ブロードキャスト情報によって、または2地点間メッセージから読み出された情報の受信を含み得る。ブロードキャスト情報は、DTM、GPRS、EDGE等に対する対応であり得るが、それらに限定されない。2地点間情報は、「VoIMS対応」、「SRVCC対応」等であり得るが、それらに限定されない。
【0116】
本システムの一実装では、以下の疑似コードは、VoIMSフラグが負の方に設定される場合のUEの動作について記述するために使用され得るが、UEが非対応であるSRVCCを所望する場合にも同様に適用され得る。
IF UEボイス−CSまたはIMS優先
THEN IF INVITE SDPがCSオファーを伴う
THEN IF UEがデータ中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する、または、SDPがボイス構成要素を含む場合、CSオファー(ボイス構成要素)と関連付けられたメディアラインのポートは、ゼロまたはa=inactiveに設定され、他のSDP M ラインは、既存の規格に従って受理される
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する
ELSE IF INVITE SDPがCSオファーを伴わない
THEN IF UEがデータ中心である
THEN IF ボイス専用がオファーされる
THEN SIP エラーを送信する(メッセージは、代替ドメイン選択をトリガしない、すなわち、488ではないものである必要がある)
ELSE IF SDPオファーが他のメディアを含む
THEN SIP応答、例えば、183を0に設定されたポートを伴うボイスを含むメディアラインによって送信する。
【0117】
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIPエラー488を送信し、3GPP TS 24.292の第10.2.4項に従う代替ドメインにおける選択をトリガする
表5
表5の疑似コードでは、エラー原因は、SDPのいずれもOKでないことを示し得る。その場合、UEは、少なくとも、SDP−CSを含む、UEが受理するであろうSDPのリストを含み得る。IMS ASは、エラーメッセージを受信すると、SDP−CSをUEに返し得る。
【0118】
以下の疑似コードは、VoIMSフラグが正の方に設定される場合のUEが実装し得る、一連のステップの一実施例である。
IF UEボイス−CS優先
THEN IF INVITE SDPがCSオファーを伴う
THEN IF UEがデータ中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する
ELSE IF INVITE SDPがCSオファーを伴わない
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する、または、SIP エラー、例えば、488を返信する。該SIP エラーの受信に応答して、ネットワークノードまたはIMS ASがトリガされ、代替ドメインまたはRATを選択する
ELSE IF UEボイス−IMS優先
THEN IF INVITE SDPがCSオファーを伴う
THEN IF UEがデータ中心
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する
ELSE IF INVITE SDPがCSオファーを伴わない
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する
表6
3GPP TS 24.292において実装される上述の例は、以下に示される:
ICS UEが、初期SIP INVITE要求内において、UEがオーディオセッションのためにRTPベースのIPベアラまたはCSベアラの使用を選択することを可能にするSDPオファー受信すると、オーディオメディアラインに対して:
−メディアライン内の転送プロトコルがRTPベースのIPベアラに設定され;
−関連接続ラインがIPアドレスに設定され;および
−追加のラインが、draft−ietf−mmusic−sdp−capability−negotiation[40]、draft−garcia−mmusic−sdp−misc−cap[39]、draft−ietf−mmusic−sdp−cs[36]、および draft−ietf−mmusic−sdp−media−capabilities[41]において定義されるように設定され、それは、:
−メディア能力属性「mcap」が「−」に設定され;
−転送プロトコル能力属性「tcap」が「PSTN」に設定され;および
−接続データ能力属性「ccap」は、「PSTN」に設定されることを示し、それは、アドレスタイプとして「E.164」を、アドレスがSCC AS PSI DNに設定されることを示し、;
ICS UEがTADS実行に対応し、ICS UEは、以下を行う。
a)UEが、LTE上にあって、UEが、
a.CS専用であって、正常な複合アタッチを行っている場合、UEは、CSベアラを使用する。
b.CS専用であって、正常な複合アタッチを行っていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
i.代替として、フラグを介したVoIMSが設定されている場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.代替として、フラグを介したVoIMSが設定されていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
c.CS優先であって、正常な複合アタッチを行っている場合、UEは、CSベアラを使用する。
i.代替として、CS優先であって、正常な複合アタッチを行っており、フラグを介したVoIMSが設定されるが、しかしながら、SDPが、他のメディアならびにボイスを含む場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
d.CS優先であって、正常な複合アタッチを行っておらず、VoIMSインジケータが設定され、
i.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能である場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが利用可能ではない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
iii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望しないことを示す場合、USは、RTPベースのIPベアラを使用する。
e.CS優先であって、正常な複合アタッチを行っておらず、VoIMSインジケータが設定されていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
f.IMS専用であって、VoIMSインジケータが設定され、
i.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能である場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが利用可能ではない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
iii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望しないことを示す場合、USは、RTPベースのIPベアラを使用する。
g.IMS専用であって、VoIMSインジケータが設定されていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
h.IMS優先であって、VoIMSインジケータが設定され、
i.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能である場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能ではなく、
1.UEが正常な複合アタッチを行った場合、CSベアラを使用する。
2.UEが正常な複合アタッチを行っていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
iii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望しないことを示す場合、USは、RTPベースのIPベアラを使用する。
i.IMS優先であって、VoIMSインジケータが設定されておらず、正常な複合アタッチを行っている場合、UEは、CSベアラを使用する。
b)UEが、ローカル構成およびネットワーク条件に基づいて、GERAN/UTRAN上にある場合、関連オーディオメディアストリームに対して、RTPベースのIPベアラまたはCSベアラを使用するかどうかを決定する。
【0119】
ICS UEが、RTPベースのIPベアラを使用することを決定する場合、ICS UEは、第10.2.2.2項に説明されるように続行し、加えて、draft−ietf−mmusic−sdp−capability−negotiation[40]に従って、RTPベースのIPベアラがSDPアンサー内で使用されることを示す。
【0120】
ICS UEが、CSベアラを使用することを決定する場合、ICS UEは、第10.2.2.3項に説明されるように続行し、加えて、draft−ietf−mmusic−sdp−capability−negotiation[40]に従って、CSベアラがSDPアンサー内で使用されることを示す。
【0121】
図16は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、CSフォールバックのための正常な登録を有する場合、IMS ASをトリガし、SDP−CSを含むように使用される、特徴タグを含む。CSフォールバックが成功しない場合、特徴タグは、含まれなくてもよい。
【0122】
特徴タグは、IMS ASへのSIP登録において転送され得る。本事例では、SCC AS挙動は、タグを含むことによって変更され得る。タグが含まれ、ICS対応タグが存在する場合、IMS ASは、CS部分(draft−ietf−mmusic−sdp−cs参照)を伴うSDPを含む、UEに対するSIPメッセージを構築し得る。しかしながら、CSフォールバックタグが含まれない場合、CS部分を伴うSDPは、含まれる必要はない。
【0123】
多くのネットワーク実装では、VoIMSインジケータは、初期アタッチおよび/またはTAUおよび/または複合TAUおよび/またはRAアップデート中に、MMEまたはSGSNによって、UEに与えられる。その結果、VoIMSが、MMEおよびSGSNによって、UEに提供されている場合、MMEおよびSGSNは、それぞれ、特有のTAまたはRAを介して、IMSボイスが対応可能であるかどうかを認知する。
【0124】
移動機着信呼が、IMSに到達し、UEがIMSに登録されている場合、呼は、UEにルーティングされ得る。UEが、IMSを使用して/PSドメインを介して、ルーティングされる呼を受理する場合、IMSは、ベアラのアクティブ化のための必要無線ベアラを確立する必要があり、IMSは、PCCと相互作用し、それを行い得る。
【0125】
本システムの一実装では、PCCが、NASアタッチ、追跡エリアアップデート、ルーティングエリアアップデート、およびGERAN/UTRANにおけるPDPコンテキストアクティブ化中にEPCと相互作用するので、PCCは、TAまたはRAのそれぞれに適用されるVoIMSインジケータを備え得る。その結果、PCCは、常に、特有のRATおよびUEが位置するエリアのVoIMSに対する対応を通知され得る。
【0126】
UEが、IMSを使用して/PSドメインを介して、ルーティングされる呼を受理後、IMSが、PCCと相互作用し、サービスのためのベアラを確立する場合、PCCは、IMSからの要求着信に基づいて、サービスに対応可能であるかどうかを決定し(例えば、PCC内に格納されたVoIMSインジケータの値に応じて)、IMS要求を受理または拒絶し得る。IMSはさらに、拒絶の理由または説明を提供し得る。拒絶の任意のそのような理由または説明に応答して、IMSは、CSドメインを介して、移動機着信呼をUEにルーティングすることを決定し得る。多くの場合、ドメインまたはRATが利用可能ではない場合、セッションまたは呼は、例えば、ボイスメールにルーティングされ得ることに留意されたい。
【0127】
UEのためのベアラを確立するために、EPCは、PCCと相互作用し、ベアラのQoSのポリシングを行い得る。ベアラ確立プロシージャは、UEが、LTEへのNASアタッチ、GERAN/UTRANを介したPDPコンテキスト要求プロシージャ、および/またはUE要求PDN接続プロシージャを行うと、生じ得る。そのような相互作用中に、PCCは、VoIMSインジケータの値を提供され得る。
【0128】
UEがIMS/PSドメインを介してルーティングされた呼を受理後に、IMSがPCCと相互作用し、サービスのためのベアラを確立後、PCCは、EPCまたはGPRSコアネットワークと相互作用し、必要ベアラを確立するか、あるいは既存のベアラを修正し得る。UEがサービスに非対応であるエリア内に位置する場合(例えば、TAまたはRAのためのVoIMSインジケータがVoIMSに非対応であることを示す)、UEは、要求を拒絶し、PCCに拒絶理由を通知し得る。次いで、PCCは、IMS要求を拒絶し、随意に、拒絶理由を提供し得る。拒絶理由に応答して、IMSは、CSドメインを介して、移動機着信呼をUEにルーティングすることを決定し得る。
【0129】
図17は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、VoIMSインジケータを検査し、呼配信がOpVoiceソリューションを介して生じるはずであることを示す。本システムのいくつかの実装では、UEは、NASアタッチまたはNAS複合アタッチを行う。その後、UEは、ステップ272および274において、それぞれ、OpVoice登録およびAppIMS登録を行う。UEが、正常にNAS複合アタッチを行った場合、CSフォールバックが、ステップ276において、OpVoiceインフラストラクチャを通して、OpVoiceセッションを配信するために使用されることが可能である。代替として、UEが、NASアタッチを行った場合、UEは、LTEに接続している間、OpVoiceソリューション(例えば、VoLGA)に登録を行うことが可能である。移動機着信OpVoice呼は、OpVoiceインフラストラクチャに配信され、UEにルーティングされ得る(例えば、LTEを介してVoLGAを使用するか、またはCSフォールバックプロシージャをトリガする)。移動機着信AppVoice呼は、AppIMSインフラストラクチャに配信され、UEにルーティングされる。UEが、ステップ278において、VoIMSインジケータに基づいて、IMSを介して、呼を配信不可能であることを決定すると、UEは、ステップ280において、それをOpVoiceソリューションに転送することによって、呼を配信することをAppIMSに示し得る(CSフォールバック、CS呼、または、例えば、VoLGAに基づくことが可能である)。表示は、UEが、SIP法、例えば、INVITEを受信し、適切な応答、例えば、3xx応答、または特に、表7に例証される302(一時的移動)応答で返信することによって達成され得る。
【0130】
21.3.3 302一時的移動
要求クライアントは、宛先ヘッダフィールドによって与えられる新しいアドレスにおける要求を再試行すべきである(第20.10節)。新しい要求の要求−URIは、応答内の宛先ヘッダフィールドの値を使用する。
【0131】
表7
一実装では、UEが、この場所においてサービスに対応するために一時的に利用可能でないことがあるので、302メッセージが使用される。したがって、302メッセージは、OpVoiceサービスの場所を提供し得る(すなわち、OpVoiceサービスを提供するエンティティの宛先アドレス、例えば、CSフォールバックあるいはVoLGAまたはCSサービスの場合、MSC)。メッセージ300および380もまた、使用され得る。UEが、OpVoiceサービスを提供するエンティティの宛先アドレスとともに構成されていない場合、UEは、応答内に代替インジケータを含み得る(例えば、XML本文)。一例示的XML本文は、3GPP TS 24.229のapplication/3gpp−ims+xmlに基づき得る:
【0132】
【化7】
【0133】
【化8】
上述のXML本文では、インジケータ<volga/>は、SIP本体(一部)としてSIPメッセージ内に含まれる場合、MIMEタイプapplication/3gpp−ims+xmlである、XMLドキュメント内に含まれ得る。3gpp−ims要素内のスキーマバージョンMIMEタイプパラメータおよびバージョン属性は、「1」以外の値に設定されることが可能である。その場合、<volga/>インジケータを含むことは、UEがVolgaプロシージャに従って呼を処理することを所望することを、ネットワークに通知し得る。
【0134】
IMS ASが応答(例えば、インジケータ<volga/>を伴う302応答)を受信すると、IMS ASは、SIP INVITE要求等の移動機着信呼要求を宛先ヘッダにアドレスされたエンティティに送信し得る(例えば、VANCのようなV oLGAエンティティに接続されるMSC)。次いで、VANCは、VoLGA移動機着信呼のためのプロシージャに従い得る。
【0135】
次に、図18を参照すると、例示的UE800の実施形態を含む、無線通信システムが例証される。UEは、本開示の側面を実施するために動作可能であるが、本開示は、これらの実装に限定されるべきではない。携帯電話として例証されるが、UEは、無線ハンドセット、ポケットベル、携帯端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、プリンタ、ファックス機器、テレビ、セットトップボックス、および他のビデオディスプレイデバイス、家庭用オーディオ機器および他の家庭用娯楽システム、家庭用監視および制御システム(例えば、家庭用監視、アラームシステム、および温度調節システム)、ならびにコンピュータ制御式冷蔵庫等の進化型家庭用器具を含む、種々の形態をとり得る。多くの好適なデバイスは、これらの機能の一部または全部を組み合わせる。本開示のいくつかの実施形態では、UE800は、ポータブル、ラップトップ、またはタブレットコンピュータのような汎用コンピューティングデバイスではなく、むしろ、携帯電話、無線ハンドセット、ポケットベル、PDA、または車載電気通信デバイス等の汎用通信デバイスである。UE800はまた、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等、類似能力を有するが、可搬性ではないデバイスであるデバイスを含むか、あるいはデバイス内に含まれ得る。UE800は、ゲーム、在庫管理、ジョブ制御、および/またはタスク管理機能等、特殊アクティビティに対応し得る。
【0136】
UE800は、ディスプレイ702を含む。UE800はまた、ユーザによる入力のための、概して704と称される、タッチセンサ式表面、キーボード、または他の入力キーを含む。キーボードは、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および連続式、また電話キーパッドと関連付けられたアルファベット文字を伴う、従来の数字キーパッド等、完全または減少数の英数字キーボードであり得る。入力キーは、内向きに押下され、さらなる入力機能を提供し得る、トラックウィール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能的キーを含み得る。UE800は、ユーザが選択するためのオプション、ユーザが作用させるための制御、および/またはユーザが指示するためのカーソルあるいは他のインジケータを提示し得る。
【0137】
UE800はさらに、ダイヤル番号またはUE800の動作を構成するための種々のパラメータ値を含む、ユーザからのデータ入力を受理し得る。UE800はさらに、ユーザコマンドに応答して、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアアプリケーションを実行し得る。これらのアプリケーションは、ユーザ相互作用に応答して、種々のカスタマイズされた機能を果たすように、UE800を構成し得る。加えて、UE800は、例えば、無線基地局、無線アクセスポイント、またはピアUE800から、無線でプログラムおよび/または構成され得る。
【0138】
UE800によって実行可能な種々のアプリケーションの中でも、ディスプレイ702にウェブページの表示を可能にするウェブブラウザがある。ウェブページは、無線ネットワークアクセスノード、中継塔、ピアUE800、あるいは任意の他の無線通信ネットワークまたはシステム700との無線通信を経由して、取得され得る。ネットワーク700は、インターネット等の有線ネットワーク708に連結される。無線リンクおよび有線ネットワークを経由して、UE800は、サーバ710等、種々のサーバ上の情報へのアクセスを有する。サーバ710は、ディスプレイ702上に示され得る、コンテンツを提供し得る。代替として、UE800は、中継式またはホップ式接続において、中間体として作用するピアUE800を通して、ネットワーク700にアクセスし得る。
【0139】
図19は、UE800のブロック図を示す。UA10の種々の周知の構成要素が描写されるが、ある実施形態では、列挙された構成要素および/または列挙されない追加の構成要素のサブセットが、UE800内に含まれ得る。UE800は、デジタル信号プロセッサ(DSP)802およびメモリ804を含む。示されるように、UE800はさらに、アンテナおよびフロントエンドユニット806、無線周波数(RF)送受信機808、アナログベースバンド処理ユニット810、マイクロホン812、イヤホンスピーカ814、ヘッドセットポート816、入力/出力インターフェース818、リムーバブルメモリカード820、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート822、短距離無線通信サブシステム824、アラート826、キーパッド828、タッチセンサ式表面830を含み得る液晶ディスプレイ(LCD)、LCDコントローラ832、電荷結合素子(CCD)カメラ834、カメラコントローラ836、および全地球測位システム(GPS)センサ838を含み得る。ある実施形態では、UE800は、タッチセンサ式画面を提供しない、別の種類のディスプレイを含み得る。ある実施形態では、DSP802は、入力/出力インターフェース818を通過せず、メモリ804と直接通信し得る。
【0140】
DSP802またはいくつかの他の形態のコントローラあるいは中央演算装置は、メモリ804内に格納された、またはDSP802自体内に含まれるメモリ内に格納された、埋め込まれたソフトウェアあるいはファームウェアに従って、UE800の種々の構成要素を制御するように動作する。埋め込まれたソフトウェアまたはファームウェアに加え、DSP802は、メモリ804内に格納された、あるいはリムーバブルメモリカード820のようなポータブルデータ記憶メディア等の情報搬送メディアを経由して、もしくは有線または無線ネットワーク通信を経由して、他のアプリケーションを実行し得る。アプリケーションソフトウェアは、所望の機能性を提供するようにDSP802を構成する、コンパイルされた機械可読命令を備え得、またはアプリケーションソフトウェアは、DSP802を間接的に構成するためのインタプリタまたはコンパイラによって処理される、高次ソフトウェア命令であり得る。
【0141】
アンテナよびフロントエンドユニット806は、無線信号と電気信号を変換するように提供され、UE800が、セルラーネットワークまたはいくつかの他の利用可能な無線通信ネットワークから、あるいはピアUE800から、情報を送受信可能にし得る。ある実施形態では、アンテナよびフロントエンドユニット806は、ビーム形成および/または多重入力多重出力(MIMO)動作に対応するための多重アンテナを含み得る。当業者に周知のように、MIMO動作は、困難なチャネル条件を克服するため、および/またはチャネルスループットを増加させるために使用可能である空間的多様性を提供し得る。アンテナおよびフロントエンドユニット806は、アンテナ同調および/またはインピーダンス整合構成要素、RF電力増幅器、および/または低雑音増幅器を含み得る。
【0142】
RF送受信機808は、周波数偏移、受信したRF信号のベースバンドへの変換、およびベースバンド伝送信号のRFへの変換を提供する。いくつかの説明では、無線送受信機またはRF送受信機は、変調/復調、符号化/復号化、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス付加/除去、および他の信号処理機能等の他の信号処理機能性を含むように理解され得る。明確にするために、ここでの説明は、本信号処理の説明をRFおよび/または無線段階と分離し、その信号処理をアナログベースバンド処理ユニット810および/またはDSP802あるいは他の中央演算装置に概念的に配分する。いくつかの実施形態では、RF送受信機808、アンテナおよびフロントエンド806の一部、ならびにアナログベースバンド処理ユニット810は、1つ以上の処理ユニットおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)内に組み合わせられ得る。
【0143】
アナログベースバンド処理ユニット810は、入力および出力の種々のアナログ処理、例えば、マイクロホン812およびヘッドセット816からの入力ならびにイヤホン814およびヘッドセット816への出力のアナログ処理を提供し得る。この目的のために、アナログベースバンド処理ユニット810は、UE800を携帯電話として使用可能にする、内蔵マイクロホン812およびイヤホンスピーカ814に接続するためのポートを有し得る。アナログベースバンド処理ユニット810はさらに、ヘッドセットまたは他のハンズフリーマイクロホンおよびスピーカ構成に接続するためのポートを含み得る。アナログベースバンド処理ユニット810は、一信号方向におけるデジタル/アナログ変換および逆信号方向におけるアナログ/デジタル変換を提供し得る。いくつかの実施形態では、アナログベースバンド処理ユニット810の機能性の少なくともいくつかは、デジタル処理構成要素によって、例えば、DSP802によって、または他の中央演算装置によって、提供され得る。
【0144】
DSP802は、変調/復調、符号化/復号化、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス付加/除去、および無線通信と関連付けられた他の信号処理機能を行い得る。ある実施形態では、例えば、符号分割多重アクセス(CDMA)技術用途では、送信機機能の場合、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、および拡散を行い、受信機機能の場合、DSP802は、逆拡散、デインターリービング、復号化、および復調を行い得る。別の実施形態では、例えば、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)技術用途では、送信機機能の場合、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、逆高速フーリエ変換、およびサイクリックプレフィックス付加を行い、受信機機能の場合、DSP802は、サイクリックプレフィックス除去、高速フーリエ変換、デインターリービング、復号化、および復調を行い得る。他の無線技術用途では、さらに他の信号処理機能および信号処理機能の組み合わせが、DSP802によって行われ得る。
【0145】
DSP802は、アナログベースバンド処理ユニット810を経由して、無線ネットワークと通信し得る。いくつかの実施形態では、通信は、インターネット接続を提供し、ユーザに、インターネット上のコンテンツへのアクセスを獲得し、電子メールまたはテキストメッセージを送受信可能にし得る。入力/出力インターフェース818は、DSP802および種々のメモリと相互接続し、インターフェースをとる。メモリ804およびリムーバブルメモリカード820は、DSP802の動作を構成するためのソフトウェアならびにデータを提供し得る。インターフェースはとりわけ、USBインターフェース822および短距離無線通信サブシステム824であり得る。USBインターフェース822を使用して、UE800を充電し得、また、UE800が、周辺機器デバイスとして機能し、パーソナルコンピュータまたは他のコンピュータシステムと情報を交換可能にし得る。短距離無線通信サブシステム824は、UE800が他の近傍移動デバイスおよび/または無線基地局と無線通信可能となり得る、赤外線ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェース、IEEE 802.11準拠無線インターフェース、または任意の他の短距離無線通信サブシステムを含み得る。
【0146】
入力/出力インターフェース818はさらに、DSP802をアラート826に接続し、トリガされると、例えば、鳴音、メロディ再生、または振動によって、UE800がユーザに通知を提供し得る。アラート826は、わずかな振動によって、または特定の発呼者に対して、特有の事前に割り当てられたメロディを再生することによって、着信呼、新しいテキストメッセージ、および予定リマインダ等の種々のイベントのいずれかをユーザにアラートするための機能としての役割を果たし得る。
【0147】
キーパッド828は、インターフェース818を経由して、DSP802に連結し、ユーザが選択を行い、情報を入力し、および別様に入力をUE800に提供するための一機構を提供する。キーボード828は、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および連続式、また電話キーパッドと関連付けられたアルファベット文字を伴う、従来の数字キーパッド等、完全または減少数の英数字キーボードであり得る。入力キーは、内向きに押下され、さらなる入力機能を提供し得る、トラックウィール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能的キーを含み得る。別の入力機構は、タッチスクリーン能力を含み、また、ユーザにテキストおよび/またはグラフィックを表示し得る、LCD830であり得る。LCDコントローラ832は、DSP802をLCD830に連結する。
【0148】
CCDカメラ834が、装備されている場合、UE800はデジタル写真を撮影可能となる。DSP802は、カメラコントローラ836を経由して、CCDカメラ834と通信する。別の実施形態では、電荷結合素子カメラ以外の技術に従って動作するカメラが採用され得る。GPSセンサ838は、DSP802に連結され、全地球測位システム信号を復号化し、それによって、UE800は、その位置を決定可能となる。種々の他の周辺機器もまた、付加的機能、例えば、無線およびテレビ受信を提供するために含まれ得る。
【0149】
図20は、DSP802によって実装され得る、ソフトウェア環境902を例証する。DSP802は、ソフトウェアの残りが動作するプラットフォームを提供する、オペレーティングシステムドライバ904を実行する。オペレーティングシステムドライバ904は、UAハードウェアのためのドライバに、アプリケーションソフトウェアにアクセス可能な標準化インターフェースを提供する。オペレーティングシステムドライバ904は、UE800上で起動するアプリケーション間で制御を移すアプリケーション管理サービス(「AMS」)906を含む。また、図20に示されるのは、ウェブブラウザアプリケーション908、メディアプレーヤアプリケーション910、およびJava(登録商標)アプレット912である。ウェブブラウザアプリケーション908は、ウェブブラウザとして動作し、ユーザが、フォームに情報を入力し、リンクを選択し、ウェブページを読み出し、閲覧可能にするように、UE800を構成する。メディアプレーヤアプリケーション910は、オーディオまたはオーディオビジュアルメディアを読み出し、再生するように、UE800を構成する。Java(登録商標)アプレット912は、ゲーム、ユーティリティ、および他の機能性を提供するように、UE800を構成する。構成要素914は、本明細書に説明される機能性を提供する場合がある。
【0150】
UE800、アクセスデバイス120、および上述の他の構成要素は、上述の作用に関連する命令を実行可能な処理構成要素を含む場合がある。図21は、本明細書に開示される1つ以上の実施形態を実装するために好適な処理構成要素1010を含む、システム1000の実施例を例証する。プロセッサ1010(中央演算装置(CPUまたはDSP)と称され得る)に加え、システム1000は、ネットワーク接続デバイス1020、ランダムアクセスメモリ(RAM)1030、読取専用メモリ(ROM)1040、二次記憶装置1050、および入力/出力(I/O)デバイス1060を含む場合がある。いくつかの実施形態では、最小数のHARQプロセスIDの決定を実装するためのプログラムが、ROM1040内に格納され得る。ある場合にはこれらの構成要素のいくつかは、存在しなくてもよく、あるいは相互に、または図示されない他の構成要素との種々の組み合わせとして、組み合わせられてもよい。これらの構成要素は、単一の物理的エンティティに、または1つより多くの物理的エンティティに位置する場合がある。プロセッサ1010によって行われるものとして本明細書で説明される、任意の作用は、プロセッサ1010によって単独で、または図面に示されている、あるいは示されていない1つ以上の構成要素と併せて、プロセッサ1010によって行われる場合がある。
【0151】
プロセッサ1010は、それがネットワーク接続デバイス1020、RAM1030、ROM1040、または二次記憶装置1050(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等の種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスする場合がある、命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。1つのCPU1010のみ示されるが、複数のプロセッサが存在し得る。したがって、命令は、プロセッサによって実行されるものとして論議され得るが、命令は、同時に、連続的に、または別様に、1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。プロセッサ1010は、1つ以上のCPUチップとして実装され得る。
【0152】
ネットワーク接続デバイス1020は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォー移動コミュニケーションズ(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の周知のデバイスの形態を成し得る。これらのネットワーク接続デバイス1020は、プロセッサ1010が情報を受信する場合がある、またはプロセッサ1010が情報を出力する場合がある、インターネットまたは1つ以上の電気通信ネットワーク、あるいは他のネットワークと、プロセッサ1010が通信することを可能にし得る。
【0153】
また、ネットワーク接続デバイス1020は、無線周波数信号またはマイクロ波周波数信号等の電磁波の形態として、データを無線伝送および/または受信可能な1つ以上の送受信機構成要素1025を含む場合がある。代替として、データは、電気導体の表面内または上、同軸ケーブル内、導波路内、光ファイバ等の光メディア内、あるいは他のメディア内を伝搬し得る。送受信機構成要素1025は、別個の受信および伝送ユニットまたは単一送受信機を含む場合がある。送受信機1025によって伝送または受信される情報は、プロセッサ1010によって処理されたデータ、またはプロセッサ1010によって実行される命令を含み得る。そのような情報は、例えば、コンピュータデータベースバンド信号または搬送波内に埋め込まれた信号の形態として、ネットワークから受信され、そこへ出力され得る。データは、データの処理または生成あるいはデータの伝送または受信のいずれかのために望ましくあり得るため、異なるシーケンスに従って順序付けられてもよい。ベースバンド信号、搬送波内に埋め込まれた信号、あるいは現在使用されている、または以降に開発される、他の種類の信号は、伝送メディアと称され得、当業者に周知のいくつかの方法に従って生成され得る。
【0154】
RAM1030は、揮発性データを記憶するため、また可能性として、プロセッサ1010によって実行される命令を格納するために使用される場合ある。ROM1040は、典型的には、二次記憶装置1050のメモリ容量より小さいメモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1040は、命令と、また可能性として、命令の実行の際に読み取られるデータを格納するために使用される場合がある。RAM1030およびROM1040の両方へのアクセスは、典型的には、二次記憶装置1050より高速である。二次記憶装置1050は、典型的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1030が、全作業データを保持するために十分に大きくない場合、データの不揮発性記憶のために、またはオーバフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。二次記憶装置1050は、そのようなプログラムが実行のために選択される時、RAM1030にロードされるプログラムを格納するために使用され得る。
【0155】
I/Oデバイス1060は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カードリーダ、ペーパテープリーダ、プリンタ、ビデオモニタ、または他の周知の入力デバイスを含み得る。また、送受信機1025は、ネットワーク接続デバイス1020の構成要素の代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1060の構成要素と見なされる場合がある。I/Oデバイス1060の一部または全部は、ディスプレイ702および入力704等、UE800の上述の図面に描写される種々の構成要素に実質的に類似し得る。
【0156】
いくつかの実施形態を本開示で提供したが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の具体的形態で具現化され得ることを理解されたい。本実施例は、制限ではなく、例証としてみなされるべきであって、本明細書に与えられる詳細に制限されることを意図するものではない。例えば、種々の要素または構成要素は、組み合わされる、または別のシステムに統合され得、あるいはある特徴は、省略される、もしくは実装されてなくてもよい。
【0157】
また、個別または別個のものとして種々の実施形態で説明および例証される、技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わされるか、あるいは統合され得る。連結される、または直接連結される、あるいは互いに通信するように図示もしくは論じられた他の項目は、あるインターフェース、デバイス、または中間構成要素を通して、電気的、機械的、他であるか否かにかかわらず、間接的に連結、もしくは通信し得る。変更、代用、および改良の他の実施例は、当業者によって究明可能であって、本明細書に開示される精神および範囲から逸脱することなく成され得る。
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法に関し、より具体的には、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)において、ボイスサービスを提供するための方法と、また、対応するネットワーク要素とに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で使用される場合、用語「デバイス」は、用語「移動局」(MS)、「ユーザエージェント」、または「ユーザ機器」(UE)を指し、固定および携帯電話、携帯端末、ハンドヘルドまたはラップトップコンピュータ、スマートフォン、プリンタ、ファックス機器、テレビ、セットトップボックス、ならびに他のビデオディスプレイデバイス等の電子デバイス、家庭用オーディオ機器および他の家庭用娯楽システム、家庭用監視および制御システム(例えば、家庭用監視、アラームシステム、および温度調節システム)、コンピュータ制御式冷蔵庫等の進化型家庭用器具、ならびにネットワーク通信能力を有する類似デバイスを含むことが可能である。いくつかの構成では、UEは、移動無線デバイスと称され得る。
【0003】
UEはまた、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、TV、IPTV、またはネットワークノード等、類似能力を有するが、容易に搬送可能ではないデバイスを指し得る。
【0004】
用語「デバイス」はまた、固定または移動式であることが可能なセッション開始プロトコル(SIP)ユーザエージェント(UA)を指し得る。UAがネットワークノードである時、ネットワークノードは、UAまたは固定回線デバイス等の別の機能に代わって行動し、UAまたは固定回線デバイスをシミュレートあるいはエミュレートし得る。例えば、いくつかのUAの場合、典型的には、デバイス上に常駐するであろうインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)SIPクライアントは、実際にはネットワーク内に常駐し、最適化されたプロトコルを使用して、デバイスにSIPメッセージ情報を中継する。換言すると、従来、UAによって実行されていたいくつかの機能は、遠隔UAの形態で分散することが可能であって、その場合、遠隔UAは、ネットワーク内のUAを表す。
【0005】
用語「UE」はまた、SIPセッションを含み得るが、それに限定されない、通信セッションを着信可能な任意のハードウェアまたはソフトウェア構成要素も指すことも可能である。また、用語「ユーザエージェント」、「UA」、「ユーザ機器、「UE」、および「ノード」は、本明細書では、同義的に使用される場合がある。当業者は、これらの用語が、本願において、互換可能に使用可能であることを理解するであろう。
【0006】
UEは、種々のネットワーク構成および/または無線アクセス技術(RAT)を使用して、高速データ通信を提供する、無線通信ネットワーク内で動作し得る。例えば、UEは、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))および汎用パケット無線サービス(GPRS)技術に従って、動作し得る。今日、そのようなUEはさらに、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)、あるいは拡張型GPRS(EGPRS)または拡張型GPRS Phase 2(EGPRS2)に従って、動作し得る。UEが動作し得る、他の無線ネットワークは、CDMA、UMTS、E−UTRAN、WiMax、およびWLAN(例えば、EEEE 802.11)を含むが、それらに限定されない。UEはまた、xDSL、DOCSISケーブルネットワーク、イーサネット(登録商標)、または光ネットワーク等、固定ネットワーク環境内で動作し得る。いくつかのUEは、多モード動作可能であり得、その場合、一度に、単一アクセスネットワーク技術に基づいて、または多重アクセスネットワーク技術を同時に使用して、いくつかのデバイス内においてのいずれかとして、2つ以上のアクセスネットワーク技術に基づいて動作可能である。
【0007】
無線電気通信システムでは、基地局内の伝送機器は、セルとして周知の地理的な領域内全体に信号を伝送する。技術が進化するのに伴って、以前では不可能であったサービスを提供可能な、より高度なネットワークアクセス機器が導入されるようになった。本高度機器は、例えば、基地局ではなく、拡張型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)ノードB(eNB)、または従来の無線電気通信システムにおける同等機器より高度に進化した他のシステムおよびデバイスを含む場合がある。そのような高度なまたは次世代機器は、本明細書では、ロングタームエボリューション(LTE)機器と称され得、また、そのような機器を使用するパケットベースのネットワークは、進化型パケットシステム(EPS)と称することも可能である。本明細書で使用される場合、用語「アクセスデバイス」は、UEに、電気通信システム内の他の構成要素へのアクセスを提供可能な、従来の基地局、eNB、または他のLTEアクセスデバイス等の任意の構成要素を指し得る。
【0008】
第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト(3GPP)システムでは、ボイスサービスは、一連の手段を経由して、移動オペレータによって提供可能である。GPRS/EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)およびユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)を介して、例えば、回路交換(CS)インフラストラクチャを使用して、ボイスサービスを提供し得る。代替として、GERANおよびUTRANを介して、IMS−またはIPコアネットワーク(CN)マルチメディアサブシステムを使用可能である。その場合、IMSを使用するボイスオーバIPまたはボイス通信は、IMSボイスオーバPSと称され得る。さらに、CSを使用して、ボイスベアラを提供し、IMSを使用して、ボイスベアラを制御する、ハイブリッドソリューションにもまた、対応可能であって、これは、IMS集中型サービス(ICS)として知られており、3GPP TS 23.292および3GPP TS 24.292に定義されている。(E−UTRAN)を介して、IMSを使用し得る。ある場合には、LTEネットワークを介したボイスサービス(すなわち、アクティブに接続されたUEによって、LTEネットワークを介してデータを交換する)は、IMSを使用して提供され得る。
【0009】
種々のボイスサービスインジケータ(VSI)は、どの状況下において、特定のネットワーク、ネットワークエリア、またはネットワークセルが、ボイスサービスを提供し得るかを示すように定義されている。インジケータは、以下の値を含む:「IMSボイスオーバPSセッション対応」(すなわち、VoIMSインジケータ)、「ボイス中心」または「データ中心」、および「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、あるいは「EMSボイス優先、CSボイス二次優先」。VoIMSインジケータは、「ボイス中心」または「データ中心」インジケータがUE内にある間、各NAS登録(例えば、EPSアタッチ)およびNAS登録アップデートにおいて、ネットワークによって、UEに提供され得る。ある場合には、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータの不在は、ネットワーク(例えば、eNodeB)が、ボイスのために最適化されていないことを示唆し得る。しかしながら、ある場合には、ボイスは、好ましくないことがあるにもかかわらず、依然として、対応され得る。選好は、オペレータ選好、ユーザ選好、加入者選好、またはそれらの組み合わせとして規定され得る。ユーザ、加入者(例えば、企業)、および/またはオペレータは、選好を管理可能である。選好は、アクセスネットワーク毎に適用可能であって、例えば、WIMAXまたはIEEE 802.11ベースのアクセスネットワーク等、別のアクセスネットワークと比較して、異なる選好が、E−UTRANのために存在し得る。そのような選好は、UEに対応する各アクセスネットワークと関連付けられなくてもよい。オペレータのネットワーク要素は、ボイス呼が、好ましい代替が存在する場合、あまり好ましくないアクセスネットワークを使用して、配信または着信されないように、選好を把握し得る。
【0010】
本開示では、VSIは、上述の「IMSボイスオーバPSセッション対応」表示に匹敵する、ネットワーク提供VoIMSインジケータ(または、IMSボイスオーバPS(IMSVoPS)インジケータ)を含む、いくつかの様式において、分類され得、UEの使用設定は、上述の「ボイス中心」または「データ中心」VSIと同一であり得る。ボイス中心UEは、ボイスサービスを使用可能であり得、したがって、どのようにサービスが提供され得るかに関わらず、ボイスサービスを取得するよう試み得る。対照的に、データ中心UEは、ボイスサービスが利用可能ではない時でも、最も可能性のあるPS(パケット交換)サービスを有することを優先し得る。例えば、データ中心UEは、ボイスサービスが、E−UTRAN上で利用可能ではない時でも、E−UTRAN内に留まることを優先し得る。ボイスサービスは、オペレータのサービスシナリオに応じて、データ中心UEのために提供され得る。最後に、UEのボイス設定は、上述の「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、または「IMSボイス優先、CSボイス二次優先」VSIと同一であり得る。以下の表1は、これらの群および名称の規定を要約したものである。
【0011】
【化1】
無線通信ネットワークが継続して進化するのに伴って、いくつかのネットワーク実装では、GERANおよび/またはUTRANによって提供される、より完全な無線範囲内に常駐するLTE型ネットワークの範囲の島が存在するようになるであろう。したがって、ボイスサービスをLTEネットワークに接続されたUEに配信するための種々の機構が、定義されている。例えば、CSフォールバックプロシージャは、UEが、第1のRATを使用して、RATがPS(パケット交換)ドメインサービスのみを提供するネットワークに接続し、同時に、CSドメインサービスを提供する別のネットワークに登録することを可能にする。CSフォールバックの使用は、ボイス呼を開始する際、UEが、PSドメインサービスのみを提供する(すなわち、CSドメインサービスを提供しない)ネットワークのセルに関連付けられていた場合に、例えば、CSドメインサービスを提供するネットワークのセルに移動し、ボイス呼を開始するようにUEをトリガし得る。ボイス呼を開始するUEは、PSドメインサービスのみ提供するネットワークのセル上において、アイドルまたはアクティブのいずれかであり得る。用語「登録」は、本書では、2つの目的のために使用されている:(1)SIP UAをSIPレジストラに登録する行動を説明するためと、(2)下位層への登録の行動を説明するため。SIPでは、UAが登録される場合、典型的には、SIP登録要求が、UAによって伝送され、SIP 200(OK)応答が、UAによって受信される。代替として、UAは、他の手段を経由して、登録され得る。本書では、我々は、UAが、機能的要素のIMSノードであるノードまたは機能的要素上において、レジストラ機能に登録される場合、用語「IMS登録」を使用する。典型的には、S−CSCFは、IMSにおいて、レジストラの役割を果たす。下位層では、例えば、NASまたはアクセス階層では、UEは、ネットワークに登録し、UTRANまたはGERANを介して、GPRSネットワークに対して、アタッチプロシージャを行うか、あるいはLTEまたはE−UTRANを介して、EPCとアタッチを行うことのいずれかによって、接続を取得する。NAS層における登録はまた、ルーティングエリアアップデート、追跡エリアアップデート(TAU)、NAS複合アタッチ、および複合TAUの概念を指し得る。これは、本書を通して、「登録」が適用される文脈から明白となるはずである。
【0012】
具体的には、オペレータが、LTEを徐々に配備し、かつ配備されたIMSを有さない場合、CSフォールバックプロシージャによって、UEは、以下が可能となる:移動性の場合、初期アタッチまたは複合追跡エリアアップデートプロシージャにおいて、複合アタッチプロシージャを行うことによって、PSコアネットワーク(すなわち、3GPP進化型パケットコア(EPC)とCSドメイン(すなわち、移動通信交換局(MSC)とに同時にアタッチする;LTEを介して、データサービスを交換する一方、着信CS呼通知を受信し、別のRAT(GERANまたはUTRAN)へのハンドオーバを行い、CSドメインを使用して、CS呼の確立を継続するように、UEをトリガする;LTEを介して、データサービスを交換する一方、別のRAT(GERANまたはUTRAN)へハンドオーバし、CSドメインを使用して、CS呼の確立を行うことによって、発信CS呼を確立する。
【0013】
UEは、LTEを介したいくつかの方法において、ボイスサービスに対応するように構成され得る。例えば、UEは、ネットワークオペレータ(例えば、Skype)、CSフォールバック、IMS、または汎用アクセス経由ボイスオーバLTE(VoLGA)によって提供されない、ボイスオーバIPソリューションに対応し得る。上述のように、特定のLTE(例えば、VoIMS、SRVCC)を介して、IMSが利用可能かどうかを定義するためのいくつかのメッセージタグが存在する。さらに、UEは、所定の論理ツリーに基づいて、初期または優先ボイスソリューションを選択するように構成され得る。初期ボイスソリューションが利用可能ではない場合、UEは、所定の論理ツリーに基づいて、反応するように構成され得る。
【0014】
移動機着信セッションが、IMSネットワーク(例えば、IMSアプリケーションサーバ(AS)のようなノードを含む)に提示されると、ノードは、呼配信のための標的ドメイン(すなわち、CSドメインまたはPSドメイン)を選択する方法を決定する。標的ドメインは、LTEネットワークまたはE−UTRANを介したIMS登録の結果として、あるいはCS標的アドレスによって構成されることによって(CS標的アドレスは、例えば、複合アタッチメントプロシージャの結果として提供される)、定義され得る。ある場合には、登録の時、UEが、VoIMSまたは単一無線ボイス呼継続性(SRVCC)が非対応であることを発見する場合、UEは、その登録情報内に「オーディオ」特徴タグまたはIMS通信サービス識別子(ICSI)(例えば、マルチメディア電話(MMTeI))等の表示を含まないことがある。しかしながら、「オーディオ」特徴タグが、双方向全二重ボイス専用より多くのサービスを記述し得るため、「オーディオ」特徴タグの不在は、IPを介した音楽または無線等のより多くのサービスへのUEアクセスを拒絶し得る。同様に、MMTeI ICSIの不在は、MMTeI仕様に従って、特定のサービス(例えば、ファイル転送)を拒絶し得る。頭字語「AS」は、本書では、2つの目的のために使用されていることに留意されたい:(1)ノードまたは機能的要素「アプリケーションサーバ」を識別するためと、(2)「アクセス階層」を識別するため。SIPでは、UAがサービスを要求し、別のUAがサービスをレンダリングまたは提供する場合、典型的には、SIP要求メッセージが、UAによって、別のUAに伝送される。他のUAは、IMSにおいて「アプリケーションサーバ」と呼ばれるノードまたは機能的要素上にホスト可能である。典型的には、I−CSCF、またはS−CSCF、あるいはE−CSCFが、要求をアプリケーションサーバにルーティングする。これは、本書を通して、頭字語「AS」が提供される文脈から明白となるはずである。
【0015】
概して、IMS ASは、IMS登録メッセージを受信後、LTEアクセスがボイスサービスに対応可能かどうかを把握していない。したがって、IMS ASは、IMS登録メッセージ内に含まれる情報ではなく、他の情報に依存して、セッション(ボイスを含む)がルーティングされるべき方法、またはセッション(ボイスを含む)がルーティングされるべき方法を決定するためのオプションをUEが与えられるべきかどうかを決定し得る。UEが、セッション(ボイスを含む)がルーティングされるべき方法を決定するためのオプションを与えられる場合、UEは、移動機着信呼またはボイスを含むものに対するオファーを伴うSIP INVITEの受信時の応答方法を決定する。本開示では、IMS ASは、サービス集中継続性アプリケーションサーバ(SCC AS)であり得る。
【0016】
規格変更を考慮して、UEは、RATに接続されている間、あるサービスに対応していることの表示、例えば、アタッチ、追跡エリアアップデート、ルーティングエリアアップデート、または複合アタッチプロシージャの実行の際に受信された、GPRSあるいはLTE/EPC/E−UTRANに接続される時の「IMSボイスオーバPSセッション対応」表示を受信し得る。登録エリアアップデートプロシージャの実行によって、「あるサービスに対応していることの表示」が変更され得る。その結果、UEが、IMSドメインからサービスを受信し(加入者のためにプロビジョニングされるように)、また、登録されている場合、UEは、「あるサービスに対応していることの表示」の現在の値に応じて、IMSドメインによってオファーされ、アクセスネットワーク上での加入の一部として認証されるいくつかのサービスを取得可能でないことがある。
【0017】
いくつかの事例では、問題は、サービスがUEに提供される方法、VoIMSインジケータの値、ならびにUE使用およびボイス設定に応じた、UEへのサービス(例えば、移動機着信ボイス呼)の配信に関する。特に、問題は、UEが、種々のRATおよびボイスソリューションを介して、サービスを受信可能であって、UEが優先するRAT(例えば、UE内のポリシーに基づいて、優先されると決定されるRAT)が、要求されるサービス/特徴に対応していない場合のシナリオに当てはまり得る。ある場合には、UEが優先するRATが定義されていないことに留意されたい。
【0018】
例えば、UEは、VoIMSインジケータによって示されるように、VoIMSが利用可能ではないエリア内において、LTEを介して、またはE−UTRANを使用して、IMSに登録され得る。同様に、SRVCCは、利用可能でないことがあり、SRVCCフラグが設定されない場合がある。VoIMSインジケータに非対応である場合、ネットワークによって利用可能となる、またはUE内の下位層によって利用可能となる表示がない場合がある。その場合、UEは、IMS登録を行う前、またはIMS登録を行った後であるが、IMSボイス(VoIMS)セッションを確立する前に、VoIMSに対応しているかどうかを決定不可能である場合がある。VoIMSインジケータの不在は、デフォルトによって、VoIMSに対応している、または対応していないのいずれかを含意し得る。
【0019】
したがって、IMS登録に際し、UEは、UEが、ボイスサービスのために、IMSを使用することを意図するかどうかをIMSインフラストラクチャに示すことが不可能であり得る。さらに、UEが、「ボイス」サービスのためにIMSを使用することを意図するか、または「非ボイス」サービスのためだけに(例えば、UEが、「ボイス」および「非ボイス」サービスを所望するが、VoIMSインジケータが存在しない、またはVoIMSが利用可能ではないことが示されない時)、IMSを使用することを意図するかどうかをIMS(例えば、登録の際)に示すように構成されていると仮定する場合でも、IMSに着信する移動機着信呼が、UEがPS RAT(例えば、LTE)上でキャンプオンしている場合に、どのように配信されるか、または、呼がCSドメインを介してどのようにUEにルーティングされることが可能であるかは不明であり得る。故に、呼が、PSドメイン内のPS RATを介して、IMSを使用して、UEにルーティングされるかどうか、または呼が、CSドメインを通して、ルーティングされるかどうかについて、不明であり得る。
【0020】
UE IMSまたはSIPスタックが、VoIMSインジケータの値に関する、NASによって提供された表示へのアクセスを有さないUEでは、UEは、UEが、あるエリア内のIMSボイスを受信または開始可能であるかどうか分からない。ある場合には、UE内のIMSまたはSIPスタックは、VoIMSセッションのために、IMSを使用する意図を伴い、最初に、IMSに登録し、後に、NASは、VoIMSインジケータを通して、VoIMSが利用可能ではないことを認識し得る。その場合、UE内のIMSまたはSIPスタックが、呼がIMSを介して配信されるべきではないことをネットワークに示すことは困難である場合があり、コアネットワークインフラストラクチャは、これらの2つの場合を区別不可能である。したがって、IMSに登録されたUEのAS/NAS層が、VoIMSインジケータを通して、IMSボイス呼が不可能であり、IMSを介してUEに配信される着信呼が存在することを知っている場合、UE内のIMSスタックは、例えば、IMSスタックがAS/NASスタックと強固に統合されておらず、IMSスタックがVoIMS表示を有していないので、依然として、着信ボイス呼を受理する場合がある。本問題はまた、UEが、IMSを介して、着信呼を受理する際、誤動作を行う時にも生じ得る。
【0021】
さらなる問題は、UEが、起動している2つ以上のボイスソリューション(すなわち、異なるアプリケーション:実施例は、VoLGAおよびIMSである)を有する場合に生じ得る。1つのボイスソリューションは、オペレータによって提供され(OpVoice)、1つ以上のソリューションは、他の当事者によって、IMS(例えば、企業によって提供されるエンタープライズボイス)、またはAppVoiceおよびAppIMSを経由して、提供され得る。その場合、OpVoiceサービスにアクセスするために、UEは、IMS、CSフォールバック、および任意の他の可能なソリューション(例えば、VoLGA)の選択のために、現在のソリューション(例えば、3GPPに定義されるもの)を実装し得る。AppVoiceにアクセスするために、UEは、AppIMSインフラストラクチャに接続し得る。AppIMSに接続するかどうかの決定は、OpVoiceのために使用される同一規則/機構に基づかないことがある。なぜなら、UEが、トランスポート層からのVoIMSインジケータが利用可能であり、かつ、ネットワークが、IMSが利用可能であることを示す場合にのみ、AppIMS専用に接続することを決定する場合、UEは、他のサービスのためのIMS登録を試みない場合があるからである。UEが、代わりに、AppVoiceのために、AppIMSに登録する場合、UEは、VoIMSインジケータが、IMSボイス呼が非対応(例えば、QoSのため)であることを表すエリア内にない場合があるため、着信AppVoice呼に関するルーティング問題は、解決される必要があり得る。
【0022】
言い換えると、問題は、1)UEが、ネットワークに接続され、3GPPに現在規定されるOpVoiceのためのボイスソリューションを選択する(すなわち、VoIMSインジケータ、CSフォールバック複合登録/TAUの成功または失敗等に基づく)、あるいは、2)UEが、例えば、AppVoiceプロバイダによってUEに提供されるポリシーに基づいて、AppVoiceのために、AppIMSに接続される時に生じ得る。VoIMSインジケータが利用可能であって、IMSボイスが可能ではない、またはVoIMSが利用可能ではないことを示す場合でも、ポリシーが、UEがそうすることを示す場合、UEは、AppVoiceのために、AppIMSに登録し得る。問題はまた、3)UEが、VoIMSインジケータが、IMSボイスが非対応であることを表すエリア内にある時、または4)AppVoiceソリューションが、UE内の他のボイスソリューション(例えば、VoLGA、CSフォールバック等)と統合されていない時、したがって、UEは、IMSボイスが利用可能ではない時、他のソリューションに「フォールバック」し、AppVoiceをUEに提供不可能である時に生じ得る。AppVoiceスタックは、UE内のOpVoiceスタックと別個であり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0023】
本開示は、概して、通信システムにおいて、ユーザ機器(UE)を使用して、ボイスサービスにアクセスする方法に関し、より具体的には、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)において、ボイスサービスを提供する方法と、また、対応するネットワーク要素とに関する。
【0024】
次に、本開示の種々の側面を、添付の図面を参照して説明するが、同一番号は、全体を通して、同一または対応する要素を指す。しかしながら、図面およびそれに関する発明を実施するための形態は、請求される主題を開示される特定の形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。むしろ、請求される主題の精神および範囲内にある、あらゆる修正、均等物、および代替を網羅することを意図する。
【0025】
本明細書で使用される場合、用語「構成要素」、「システム」等は、実行時のハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、またはソフトウェアのいずれかである、コンピュータ関連エンティティを指すことが意図される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で起動するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、それらに限定されない。例証として、コンピュータ上で起動するアプリケーションおよびコンピュータは両方とも、構成要素であることが可能である。1つ以上の構成要素は、プロセスおよび/または実行のスッド内に常駐し得、構成要素は、1つのコンピュータ上に局在される、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散され得る。
【0026】
単語「例示的」は、本明細書では、実施例、事例、または図としての役割を果たすことを意味するために使用される。「例示的」として本明細書に説明される任意の側面または設計は、必ずしも、他の側面または設計より好ましいあるいは有利であると解釈されるわけではない。
【0027】
さらに、開示される主題は、標準的プログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用して、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組み合わせを生産し、本明細書に詳述される側面を実装するためのデバイスに基づいて、コンピュータまたはプロセッサを制御する、システム、方法、装置、または製品として実装され得る。本明細書で使用される場合、用語「製品」(または代替として、「コンピュータプログラム製品」)は、任意のコンピュータ可読デバイス、搬送波、またはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータ可読メディアは、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック等)を含むことが可能であるが、それらに限定されない。加えて、搬送波は、電子メールを送受信する際、あるいはインターネットまたはローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットワークにアクセスする際に使用されるもの等、コンピュータ可読電子データを搬送するために採用可能であることを理解されたい。当然ながら、当業者は、請求される主題の範囲または精神から逸脱することなく、多くの修正が、本構成に成され得ることを認識するであろう。
【0028】
本発明は、パケット交換(PS)ドメインおよび回路交換(CS)ドメインのうちの少なくとも1つに対応する、通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法を提供する。方法は、第1のSIP要求を受信するステップと、第1のSIP要求に基づいて、ネットワーク構成要素により、第2のSIP要求を作成するステップと、SIP応答を受信するステップと、SIP応答の受信に応じて、後続の行動を選択するステップとを含む。方法はさらに、第3のSIP要求をCSドメインに送信するステップと、代替ドメインを選択しないことの決定を行うステップと、またはSIP応答の受信に応じて、後続の行動を選択する結果として、SIP様プロトコルを搬送するためのベーストランスポートとして、CSプロトコルを使用するステップとを含む。
【0029】
本システムはさらに、ユーザ機器(UE)を使用して、サービスにアクセスする方法を提供する。UEは、第1のサービスを要求するように構成される。方法は、第1のネットワークセルを使用して、UEとネットワークとの間でデータを通信するためのセッションを確立するステップと、第1のネットワークセルに対応する、第2のサービスのうちの少なくとも1つのリストを読み出すステップとを含む。第1のネットワークセルに対応する第2のサービスのうちの少なくとも1つが、UEによって要求される第1のサービスのうちの少なくとも1つに等しくない場合、方法は、UEによって要求される第1のサービスが非対応であることを示すメッセージをネットワークに伝送するステップを含む。
【0030】
本発明はさらに、少なくとも1つのドメインに対応するシステムを提供する。システムは、第1のSIP要求を受信するように構成される、UEと、第1のSIP要求に基づいて、第2のSIP要求を作成し、その後、SIP応答を受信し、SIP応答の受信に応じて、後続の行動を選択するように構成される、ネットワーク構成要素とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここで、本開示のより完全な理解のために、添付の図面および発明を実施するための形態と関連して、以下の簡単な説明を参照する(類似参照数字は、類似部品を表す)。
【図1】図1は、非複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図であって、UEに対して「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」が規定されている。
【図2】図2は、UEに対して「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」の設定が規定された、複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図である。
【図3】図3は、UEに対して「CSボイス優先、IMS PSボイス二次優先」の設定が規定された、UE挙動の工程図である。
【図4】図4は、UEに対して「IMS PSボイス専用」の設定が規定された、UE挙動の工程図である。
【図5】図5は、UEに対して「CSボイス専用」の設定が規定された、UE挙動の工程図である。
【図6】図6は、非ローミング構成における、全体的ポリシー制御および課金制御(PCC)論理アーキテクチャを示す、図である。
【図7A】図7は、PCCとの相互作用を伴う、アタッチプロシージャを行うための実施例メッセージフローを例証する。
【図7B】図7は、PCCとの相互作用を伴う、アタッチプロシージャを行うための実施例メッセージフローを例証する。
【図8】図8は、VoLGAネットワークの構成要素を示す、例示的ネットワーク構成要素マップの図である。
【図9】図9は、UEが、VoLGAネットワークに登録するためのメッセージフローを例証する。
【図10】図10は、VoLGA移動機発信呼を開始するために、UEとVoLGAネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローを例証する。
【図11】図11は、移動機着信呼のために、UEとVoLGAネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローを例証する。
【図12】図12は、ネットワークにUEの能力を通知するためのメッセージシーケンスの図である。
【図13】図13は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、ネットワークは、UEによって所望されるサービスまたは特徴に対応せず、UEが、非ボイスサービスに対して登録を行う。
【図14】図14は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、ネットワークによって提供されるサービスまたは機能インジケータを考慮しない。
【図15】図15は、コンパレータの機能性の概略図を示す、図である(着信アクセスドメイン選択(T−ADS)機能)。
【図16】図16は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEがCSフォールバックのための正常な登録を有する場合、UEは、IMS ASをトリガし、SDP−CSを含むために使用される特徴タグを含む。
【図17】図17は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、VoIMSインジケータを検査し、呼配信がOpVoiceソリューションを介して行うべきことを示す。
【図18】図18は、ユーザエージェントの実施形態を含む、無線通信システムを例証する。
【図19】図19は、デジタル信号プロセッサ(DSP)およびメモリを含む、ユーザエージェントのブロック図を示す。
【図20】図20は、ユーザエージェントのプロセッサによって実装され得る、ソフトウェア環境を例証する。
【図21】図21は、ネットワーク間を移行するセッションの継続性を提供する方法を実装するために好適な処理構成要素を含む、システムの実施例を例証する。
【発明を実施するための形態】
【0032】
種々のネットワーク展開では、種々のネットワーク要素は、1つ以上のSIPエンティティを含み得る。SIPエンティティは、例えば、SIPプロキシまたはSIPサーバを含み得る。いくつかのSIPエンティティは、典型的には、UAに備えられ、以下の2つの様式で動作し得る:1)要求メッセージをサーバに対して生成する、ユーザエージェントクライアント(UAC)として、2)要求メッセージを受信し、それらを処理し、好適な応答を生成する、ユーザエージェントサーバ(UAS)として。いくつかの用途シナリオでは、単一UAは、SIPエンティティ(例えば、UEデバイス)またはネットワークノードの両方として機能し得る。
【0033】
一実装では、SIPは、6種類の要求を使用する:INTVITE−ユーザまたはサービスが、セッションに参加するように招待されていることを示す(注記:用語「セッション」および「呼セッション」は、時として、互換可能に使用される)。ACK−クライアントが、INVITE要求に対する最終応答を受信したことを確認する。BYE−セッションを着信し、発呼者または受呼者のいずれかによって送信され得る。CANCEL−UEによって送信された以前の要求をキャンセルする。OPTIONS−UEの能力のクエリを行う。REGISTER−To:ヘッダフィールドに列挙されたアドレスをSIPサーバに登録する。SIPは、進化するように構成されるため、受信者は、時として、認識しない要求の方法を受信し得る。そのような要求は、未知の要求方法として指定され得る。
【0034】
要求に応答して、SIPは、以下の応答分類を使用する:1xx情報メッセージ、2xx成功応答、3xxリダイレクション応答、4xx要求失敗応答、5xxサーバ失敗応答、および6xx一般失敗応答。
【0035】
SIPメッセージは、典型的には、標準化メッセージ構造を使用して提供される。構造は、初期ライン(要求内の要求ラインおよび応答内の状態ライン)を識別するコマンドライン部分、種々の情報を伝達する1つ以上のヘッダフィールドを識別するヘッダ部分、およびSIPメッセージのメッセージ本文部分内に提供され得る、1つ以上のメッセージ本文から成る。メッセージ本文は、拡張マークアップ言語(XML)、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)等のマークアップ言語においてレンダリングされ得る、プレーンテキスト、コード化された画像、または任意の情報等のコンテンツを保持するように動作可能である。各メッセージ本文(一部)は、それぞれ、SDPメッセージのコンテンツに関する情報を提供する、コンテンツ配置、コンテンツエンコーディング、およびコンテンツタイプ等のヘッダフィールドを使用して記述される。いくつかの実装では、コンテンツタイプヘッダフィールドの値は、多目的インターネットメール拡張(MIME)タイプである。EETF RFC 3261は、例えば、SIPの一実装のさらなる説明を提供する。いくつかのシステム実装では、SIPエンティティは、3GPP TS 23.228および3GPP TS 24.229等の種々の3GPP仕様に準拠する。
【0036】
1つ以上のネットワークノードまたはネットワーク要素は、コアインフラストラクチャまたはコアネットワークを備え、SIPエンティティと称され得る。例えば、ネットワークノードは、プロキシ−呼セッション制御機能(P−CSCF)ノード、サービング−CSCFまたはS−CSCFノード、問い合わせ−CSCFまたはI−CSCFノード、ブレークアウトゲートウェイ制御機能(BGCF)ノード、メディアゲートウェイ制御機能(MGCF)ノード、家庭用加入者サーバ(HSS)ノード、IMS ASまたはアプリケーションサーバノード等を例示し得る。上述のように、ノードならびに終点UEデバイスは、セッション制御、すなわち、通信セッションの設定および中止のために、通信プロトコルとして、SIPを採用し得る。故に、ネットワークノードおよびUEデバイスは、集合的に、「SIPエンティティ」、またはより一般的には、「通信プロトコルエンティティ」と称され得、種々のサービス、例えば、VCC、PTT、PoC、緊急サービス、ICS等を達成するために、好適な通信プロトコルメッセージ(例えば、SIPメッセージ)の送受信に従事する。
【0037】
IMS集中型サービス(ICS)は、エンドユーザに提供されるサービスをIMSネットワーク内にホスト可能にする。サービスは、信号伝達のために利用可能なPSのみ有する加入者に、またはCSベアラを介してボイスをオファーすることがより望ましい場合、オファーされ得る。ICSの場合、呼およびサービス制御信号伝達は、PSドメインの一部として、Gm基準点を介して、SIP制御チャネルを経由して行われ得る一方、ボイスは、例えば、CSドメインの従来のCSベアラ部分を使用する。完全なサービスを提供するために、ネットワークおよびUEは、ボイスおよびデータの両方の伝送を同時に行うことが可能であり得る(そうでなければ、SIP制御チャネルは、失われ得る)。
【0038】
いくつかのネットワーク展開では、ICSは、含まれず、通信分割(CDIV)ASまたは電気通信アプリケーションサーバ(TAS)が含まれる。SCC ASは、移動機着信呼のための正確な標的を選択するために、3GPP TS 23.292および3GPP TS 23.237に従って説明される、着信アクセスドメイン選択(TADS)を提供するように構成され得る。標的の選択は、UEが使用または要求するアクセスの種類の決定を含み得る。したがって、ICSおよびCSフォールバック対応UEは、IMSを経由して、登録され、また、MSCに登録され得る。SCC ASは、呼が配信され得る標的として、これらの登録のいずれかと関連付けられた標的情報を使用するように選択可能である。
【0039】
いくつかのネットワーク展開では、ICSは、含まれず、通信分割(CDIV)ASまたは電気通信アプリケーションサーバ(TAS)が含まれる。CDIV ASは、移動機着信呼のための正確な標的を選択するために、3GPP TS 24.604に従って説明される通信分割に基づく規則を提供するように構成され得る。標的の選択は、UEが使用または要求するアクセスの種類の決定を含み得る。したがって、CDIV対応UEは、IMSを経由して登録され、また、MSCに登録され得る。CDIV ASは、これらの標的のいずれかを使用したUEへの通信または通信の構成要素(例えば、ボイス構成要素のみ)を標的とすることが可能である。CDIV ASは、通信の構成要素のみ標的可能ではない場合があり、その場合、通信ネットワーク内の1つ以上の他のノードは、CSドメイン上でCS(例えば、ボイス、メッセージング)を介して転送するために好適なメディアのみの伝送を処理する。CDIV ASは、規則ベースであって、規則は、構成可能である。規則は、例えば、ETF RFC 4745、またはOMA XDM、あるいは3GPP TS 24.623に従って、共通ポリシーXMLとして表現される。規則は、UtインターフェースおよびXCAPプロトコルを使用して、管理可能である。ある条件において標的を識別する規則によって、CDIV ASの構成が一致する時、通信は、3GPP TS 24.604に規定されるように、リダイレクト可能である。1)UEが通信のために使用した最新の既知のアクセスネットワークが、規則内に示されるアクセスネットワークに一致する場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。2)ネットワーク(例えば、PCCに対応する通信ネットワーク内のノード)が、UEが規則内に示されるアクセスネットワークに一致するアクセスネットワークにアタッチされることを示す場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。3)(最新の既知のまたはPCC決定)アクセスネットワークが、UEがIMSボイスに対応不可能であるアクセスネットワークにアタッチされることを示し、規則が、そのような場合、通信がボイスメディアに対応するアクセスネットワークによってサーブされるアドレス(例えば、CSドメイン)にリダイレクトされる必要があることを示す場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。4)UEが、本アクセスネットワークを介して、IMSまたはPSボイスを受信不可能であることを示し(例えば、SDP内のCSボイスメディア(ietd draft−ietf−mmusic−sdp−cs参照)、またはSIPメッセージ、例えば、INVITE要求に応答するSIPメッセージを示すことによって)、規則が、そのような場合、通信が、IMSボイスまたはCSボイスメディア対応アクセスネットワークによってサーブされるアドレスにリダイレクトされる必要があることを示す(SDP(例えば、CSドメイン)に示されるように)場合、例えば、CSドメインによってサーブされるアドレスに通信をリダイレクトするために、そのような規則は、プロビジョニングされる必要があるであろう。上述の規則の条件部分は、他の条件(例えば、3GPP TS 24.604に規定される他の条件)とともに、種々の方法で複合可能である。本アプローチのさらなる利点は、CDIV ASが、選好によって、例えば、ボイスメディアが配信される選好によってプロビジョニング可能であることである。
【0040】
ネットワークが、CSおよびGmインターフェースの両方を同時にアクティブにする能力に対応していない状況では、I1が使用され得る。I1は、UEとネットワークとの間のインターフェースまたは基準点であって、いくつかの制限(例えば、Gm基準点の不在または二重転送モード(DTM)に対する対応の欠如)によって、SIP制御チャネルとCSベアラの併用を防止する場合に使用され得る。
【0041】
いくつかのネットワークでは、PCC機能性は、進化型パケットコア(EPC)およびGPRSネットワーク(例えば、GERAN/UTRANを含む)を含む、種々のネットワークのために導入されている。PCC機能性は、ポリシーおよび課金実施機能(PCEF)、ベアラ結合および事象報告機能(BBERF)、ポリシーおよび課金規則機能(PCRF)、アプリケーション機能(AF)、オンライン課金システム(OCS)、オフライン課金システム(OFCS)、および加入プロファイルレポジトリ(SPR)を含み得る。PCCアーキテクチャは、EP CAN(例えば、GPRSコアネットワークまたはEPC)のアーキテクチャを拡張し得、ポリシーおよび課金実施機能は、PDNへのIPアクセスを実装するゲートウェイノードにおける機能的エンティティである。
【0042】
図1から5は、ネットワークのVoIMSインジケータとUEの使用設定の異なる組み合わせのために必要とされるUE作用を示す、種々の使用例のシナリオの図である。
【0043】
図1は、非複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図であって、「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」がUEに対して規定されている。ステップ10では、UEは、IMSボイス優先、CSボイス二次優先に設定される。ステップ12では、UEは、EPSアタッチプロシージャ(示されるように、アタッチプロシージャは、非複合である)を開始し、ステップ14では、UEは、ネットワークからのIMSボイス対応表示を確認する。対応の場合、UEは、ステップ16において、IMSボイスを使用し、追跡エリアアップデート(TAU)を行った後、ステップ14に戻り得る。しかしながら、IMSボイスに非対応の場合、UEは、ステップ18において、CSフォールバックのための複合TAUを行う。成功する場合、UEは、ステップ20において、CSフォールバックの結果、利用可能となったボイスサービスを使用する。しかしながら、CSフォールバックが失敗する場合、UEは、ステップ22において、その独自の設定を確認し、ボイス中心またはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ24において、現在のRAT内に留まる。しかしながら、UEがボイス中心である場合、ステップ26において、代替RATを再選択する。
【0044】
図2は、複合EPS/IMSIアタッチを行う時のUE挙動の工程図であって、UEに対して「IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先」の設定が規定されている。ステップ30では、UEは、IMS PSボイス優先、CSボイス二次優先に設定される。ステップ32では、UEは、複合EPS/IMSIアタッチプロシージャを開始し、ネットワークからのIMSボイスオーバPSセッション対応表示を確認する。ステップ34では、複合アタッチが受理され、IMS PSボイスに非対応である場合、UEは、CFフォールバックを使用して、ボイス接続を確立する。しかしながら、IMS PSボイスに対応する場合(複合アタッチが失敗または受理されたかどうかに関わらず)、UEは、ステップ36において、IMSボイスサービスを使用する。複合アタッチが失敗し、IMS PSボイスに非対応である場合、UEは、ステップ38において、ボイス中心またはデータ中心通信に対する選好に対して、その設定を確認する。データ中心の場合、UEは、ステップ40において、現在のRAT内に留まる。しかしながら、ボイス中心の場合、UEは、ステップ42において、アクセスボイスサービスへの別のRATを再選択する。
【0045】
図3は、UE挙動の工程図であって、「CSボイス優先、IMS PSボイス二次優先」がUEに対して規定されている。ステップ50では、UEは、CSボイス優先、IMS PSボイス二次優先に設定される。ステップ52では、UEは、複合EPS/IMSIアタッチプロシージャを開始する。成功する場合、UEは、ステップ54において、CSフォールバックを使用する。不成功の場合、UEは、ステップ56において、ネットワークからのIMSボイス対応表示を確認する。対応の場合、UEは、ステップ58において、IMSボイスサービスを使用し、TAUを行う。非対応の場合、UEは、ステップ60において、その設定を確認し、ボイスまたはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ62において、現在のRAT内に留まる。ボイス中心の場合、UEは、ステップ64において、別のRATを再選択する。
【0046】
図4は、UE挙動の工程図であって、「IMS PSボイス専用」の設定が、UEに対して規定されている。ステップ70では、UEは、IMS PSボイス専用に設定される。ステップ72では、UEは、EPSアタッチプロシージャを開始し、ステップ74では、UEは、ネットワークからのIMSボイス対応表示を確認する。対応の場合、UEは、ステップ76において、IMSボイスを使用し、追跡エリアアップデート(TAU)を行った後、ステップ74に戻り得る。しかしながら、IMSボイスに非対応である場合、UEは、その独自の設定を確認し、ステップ78において、ボイス中心またはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ80において、現在のRAT内に留まる。しかしながら、UEがボイス中心である場合、ステップ82において、代替RATを再選択する。
【0047】
図5は、UE挙動の工程図であって、「CSボイス専用」の設定が、UEに対して規定されている。ステップ90では、UEは、CSボイス専用に設定される。ステップ92では、UEは、複合EPS/IMSIアタッチプロシージャを開始する。成功する場合、UEは、ステップ94において、CSフォールバックを使用する。不成功の場合、UEは、ステップ96において、その設定を確認し、ボイスまたはデータ中心であるかどうかを決定する。データ中心の場合、UEは、ステップ98において、現在のRAT内に留まる。ボイス中心の場合、UEは、ステップ100において、別のRATを再選択する。
【0048】
図6は、非ローミング構成における、全体的PCC論理アーキテクチャを示す、図である。PCRF102は、SPR104、AF106、BBERF108、およびゲートウェイ110(PCEF112を含む)と通信する。ゲートウェイ110は、OCS116およびOFCS114の両方と通信する。OCS116は、サービスデータフローベースクレジット制御118を提供する。例示的PCCアーキテクチャでは、AF106は、サービスをUEに提供する(例えば、AF106は、IMSサーバであり得る)。
【0049】
LTEを通してのEPCへのアタッチの際に、図7に例証されるように、PCCとの相互作用が存在し得る。図7は、PCCとの相互作用を伴う、アタッチプロシージャを行うための例示的メッセージフローを例証する。特に、要素130、132、および134によって示されるステップはすべて、PCCアーキテクチャ内のPCRFとの相互作用を伴う。PCCは、GERAN/UTRANへのアタッチメント中に、コアネットワークと相互作用し得、コアネットワークは、LTE TAUの際に、ベアラをポリシングするために、PCCと相互作用し得、PCCは、ルーティングエリアアップデートに応じて、GPRSコアネットワークと相互作用し得る。
【0050】
ネットワーク内のアプリケーションが、サービスを提供するためのQoSを伴う、特有のベアラを要求する時(例えば、VoIMSを提供するために、ボイスを搬送可能なベアラを要求するIMS)、IMSは、PCCと相互作用し、そのようなベアラを要求する。順に、PCCは、EPC(LTEの場合)またはGPRSコアネットワーク(GERAN/UTRANの場合)と相互作用し、適切なベアラを確立する。
【0051】
汎用アクセス経由ボイスオーバLTE(VoLGA)では、オペレータは、E−UTRAN範囲下、CSサービスの確立を制御し、IMSを提供する、既存のCSドメインエンティティ(例えば、MSC/VLR)を再使用し得る。VoLGAアクセスネットワークコントローラ(VANC)によって、UEは、EPSによって提供される汎用IP接続を使用して、MSC/VLRにアクセス可能となる。VANCは、A−インターフェース(「VoLGA Aモード」)またはIu−CSインターフェース(「VoLGA Iuモード」)を使用して、MSC/VLRに接続可能である。EPSの観点から、VANCは、アプリケーション機能として見なされる。
【0052】
図8は、VoLGAネットワークの構成要素を示す、例示的ネットワーク構成要素マップの図である。VoLGA Aモードアーキテクチャでは、家庭用公衆陸上移動ネットワーク(HPLMN)内のVANCは、図8上の接続140によって示されるように、A−インターフェース(「VoLGA Aモード」)を使用して、MSC/VLRに接続される。しかしながら、VoLGA Iuモードアーキテクチャでは、HPLMN内のVANCは、図8のA−インターフェース140に取って替わる、Iu−CSインターフェース(「VoLGA Iuモード」)を使用して、MSC/VLRに接続され得る。
【0053】
図9は、UEが、VoLGAネットワークに登録するためのメッセージフローを例証する。接続を取得するために、UEは、最初に、要素150によって示されるステップにおいて、VANCを発見する。UEが、VANC発見プロシージャを正常に完了する(すなわち、SeGWおよびVANCのアドレスを有する)場合、UEは、要素152によって示されるステップにおいて、VoLGA登録を試み得る。VANCは、要素154によって示されるステップにおいて、登録を受理する、要素156によって示されるステップにおいて、登録を拒絶する、または要素158によって示されるステップによって例証されるように、UEを別のVANCにリダイレクトし得る(例えば、UEの場所、負荷バランシング、またはローミング条件に応じて)。
【0054】
VoLGA移動機発信呼を行うUEは、図10に例証されるステップに従い得る。図10は、VoLGA移動機発信呼を開始するために、UEとVoLGAネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローを例証する。UEは、移動機発信呼のための信号伝達をCSドメイン(MSCを経由して)と確立して、次いで、LTEおよびVoLGAトンネルを介したベアラが確立される。代替として、図11は、移動機着信呼のために、UEとVoLGAネットワークとの間に接続を確立するためのメッセージフローを例証する。
【0055】
一般に、UEは、サービス、特徴、あるいはサービスおよび/または特徴群へのアクセスを要求し得る。UEは、多重RATにアクセスし、RATのうちの1つ以上から、接続、サービス、または特徴を取得するかどうかを決定するように構成され得る。本開示では、接続は、UEが、サービスまたは特徴の1つずつへのアクセスを取得可能であることを意味しない場合がある。代わりに、接続は、そのRATにアクセスするために認証および許可されることを意味し得る。本プロセスの一部として、UEは、所望のサービスまたは特徴が、RAT上で利用可能ではないことを発見し得る。所望のサービスまたは特徴は、ネットワークから、情報を取得する、情報を求める、および動的ホスト構成プロトコル(DHCP)要求、リモート認証ダイヤルインユーザサービス(RADIUS)要求、ダイアメータ要求、アタッチ受理要求等を含む、種々の2地点間メッセージを要求することを含み得る。所望のサービスまたは特徴はまた、DHCP応答、RADIUS応答、直径応答、アタッチ受理OK表示を含む、ある2地点間メッセージをネットワークによって提供されること、ブロードキャストメッセージ等において情報を検出すること、および情報をスキャニングすることを含み得る。
【0056】
UEは、所望のサービスまたは特徴を取得する方法を決定する。決定は、AS/NASレベルで行われ得るが、NAS/AS選択が行われると、UEは、サービス(例えば、IMS)を提供するインフラストラクチャに、所望のサービスを取得する方法を通知する必要があり得る。例えば、AS/NASに基づく選択が、ボイスサービスを伴わない、LTEネットワークセル上にキャンプオンするUEをもたらす場合、UEは、非ボイスサービスのための正常な登録後、ボイス呼がIMSを通してルーティング不可能であることをIMSに通知し得る。
【0057】
ある場合には、UEは、要求するサービスまたは特徴が利用可能ではなく、代替RATがそれらのサービスまたは特徴を配信するために使用されるべきであることをネットワークに通知し得る。UEは、メッセージをネットワークに送信し、特有のRATがサービスまたは特徴のために使用されるべきこと、または識別されたRATが要求されるサービスまたは特徴に対応していないことのいずれかを示し得る。UEが、ネットワークから、サービスまたは特徴を配信するための要求を受信すると、UEは、以下を行い得る:ネットワークが、サービスまたは特徴に対応するための代替RATを提案する場合、UEは、オファーされたサービスまたは特徴の一部または全部のために、代替RATを使用する要望をネットワークに示し得る;または、UEは、適切なエラー原因をネットワークに送信し、代替RATを介してサービスまたは特徴の配信を試みるようにネットワークをトリガし得る。
【0058】
代替として、特徴またはサービスが、VoIMSインジケータあるいはSR−VCCインジケータに基づいて、利用可能ではないことを発見すると、UEは、あるサービスまたは特徴のために代替RATが使用されるべきことをネットワークに信号伝達し得る。本実施例では、ネットワークは、CSフォールバックに対応するように構成され得、UEは、IMSネットワークに登録する時、ICS特徴タグを含まないことがある(例えば、SDP CS機能性を実装しないため(ietf draft−ietf−mmusic−sdp−csに定義される))。したがって、ネットワークは、UEがIMSへのアクセスを有するかどうかに基づいて、呼をルーティングする方法を決定することが要求され得る。
【0059】
図12は、UEの能力をネットワークに通知するためのメッセージシーケンスの図である。図12のステップ200では、UEは、NASアタッチプロシージャまたはNAS複合アタッチプロシージャを行い、MMEにおいてEPCにアタッチするか、あるいは別のアクセスからLTEに移動する場合、または異なる追跡エリアに移動する場合、NAS TAU(追跡エリアアップデート)プロシージャまたはNAS複合TAUを行う。図12に示されるように、MMEは、既存の規格に従って、IMSに対応しているかどうか、またはSRVCCに対応しているかどうかを示す、少なくとも1つのフラグを信号伝達し得る。複合アタッチまたはTAUの場合、MMEは、ステップ202において、MSCと相互作用し、UEをMSCに登録する。次いで、本情報の受信の際に、ステップ204では、UEは、ネットワークノード(例えば、IMS ASまたはSCC AS)にUEの選好を通知し、所望のサービスまたは特徴の対応の欠如に関するUEの知識に基づいて、着信セッションが配信されるべき方法を決定し得る。例えば、UEは、ボイスオーバLMS(VoIMS)フラグが、負の表示を有することが見出されるか、またはMMEから受信されない、あるいはSRVCCに非対応であって、UEがSRVCCの動作を要求する場合、その選好をIMS ASまたはSCC ASに伝送し得る。別の実施例は、UEが、所望のサービスまたは特徴の対応の欠如に関する知識に基づいて、着信セッションが配信されるべき方法に関するその所望の選好を常に信号伝達し得るというものである(例えば、VoIMSおよびSRVCCフラグ、インジケータ、または識別子の設定)。
【0060】
UEの選好は、全サービスをドメインA(例えば、CSドメイン、特有のRAT−すなわち、GERANまたはUTRANから独立して)または第2のドメインBに送信するものであり得る。代替として、選好は、あるサービス要求が、あるドメインを介して送信されるべきことを規定する、構造化表示を提供し得る。ある場合には、選好は、図12以降に示されるように、登録ステップ202と並行して規定され得る。例えば、VoIMSおよびSRVCCフラグ、インジケータ、または識別子の設定に基づいて、UEは、特有のサービス、例えば、SMSoverIP、Video等が、LTEを介して送信され、ボイスが、GERAN/UTRANを介して送信されるべきことを決定し得る。
【0061】
いくつかのインターフェースまたは基準点を使用して、図12に例証されるステップの1つ以上を実装し得る。そのようなインターフェースまたは基準点の1つは、Utインターフェースである(概して、UEとSIPアプリケーションサーバとの間では、XCAPおよびSIP加入/通知プロトコルは、Utインターフェースの一部として使用され得る)。別の潜在的インターフェースまたは基準点は、I1が、例えば、XCAPおよび/またはSIP加入/通知と相互作用するように進化されている場合、I1を含み得る。I1は、UEとIMS ASとの間の基準点であって、SIP様プロトコルを搬送するためのベース転送として、ショートメッセージサービス(SMS)または非構造化付加サービス(USSD)を使用する。
【0062】
代替として、UEは、異なる形態の信号伝達を使用して、UEの能力のうちの1つ以上をネットワークに通知し得る。一ネットワーク構成では、IMS ASは、UEにダイレクトされ、UEから送信されたSIPメッセージの経路内にあって、その場合、IMS ASは、レコードルートヘッダフィールド内にそのURIを含む。S−CSCFは、適用可能な初期フィルタ基準(iFC)内に命令されるように、SIPメッセージをIMS ASにダイレクトし得る。したがって、UEは、種々のSIPメッセージ内に、下位層の状態に関する情報(例えば、メディア特徴タグ定義およびP−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドによって以下に示されるように、IMSボイスに対応するかどうか)を含み得る。これは、以下のSIP法実施例に例証されるように、明白であり得る、インジケータまたはフラグとして作用し得る。インジケータは、a.以下のP−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドによって示されるSIPメッセージ内のP−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド、または、b.本明細書に説明される特徴タグによって定義され得る。
【0063】
メディア特徴タグ定義
以下は、例示的メディア特徴タグ定義の例証である。
【0064】
A.1 メディア特徴タグ g.3gpp.novoicenの定義
メディア特徴タグ名: g.3gpp.novoice
ASN.1識別子: 1.3.6.1.8.2.x
本タグによって示されるメディア特徴の概要: 本特徴タグは、デバイスが全二重ボイスに対応不可能であることを示す。
本特徴タグと併用するために適切な値: ブール値。
特徴タグは、主に、以下のアプリケーション、プロトコル、サービス、またはネゴシエーション機構における使用が意図される: 本特徴タグは、電話またはPDA等、デバイスの能力を記述するために、通信用途において最も有用である。
典型的使用の実施例: 携帯電話が全二重ボイスに対応していないことを示す。無線のストリーミング等、他の形態の音声に対応し得る。
【0065】
A.2 メディア特徴タグ g.3gpp.CSFBの定義
メディア特徴タグ名: g.3gpp.CSFB
ASN.1識別子: 1.3.6.1.8.2.y
本タグによって示されるメディア特徴の概要: 本特徴タグは、デバイスが複合アタッチ(CSFB登録)に成功したことを示す。
本特徴タグと併用するために適切な値: ブール値。
特徴タグは、主に、以下のアプリケーション、プロトコル、サービス、またはネゴシエーション機構における使用が意図される: 本特徴タグは、電話またはPDA等、デバイスの能力を記述するために、通信用途において最も有用である。
典型的使用の実施例: 携帯電話が、SGインターフェースを介して、複合アタッチに成功したことを示す。
【0066】
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド(変更は、下線テキストで示される)
7.2A.4 P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド
7.2A.4.1 導入
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、特定のアクセス技術に関する特有の情報を含むように拡張される。
【0067】
7.2A.4.2 構文
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドの構文は、RFC 3455に説明される。アクセス技術仕様記述に従って、IP−CANの種類に応じて、本ヘッダフィールドのための付加的符号化規則が存在する。
【0068】
以下の表2は、RFC 3455に定義される、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドの3GPP仕様拡張構文を記述する。
【0069】
【化2】
「np」パラメータの存在は、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドがP−CSCFによって提供されることを示す。コンテンツは、UEによって提供される、本パラメータを伴わない、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドと異なり得る。
【0070】
「np」パラメータは、「アクセスタイプ」および「アクセスクラス」構成体の両方と併用可能である。「アクセスタイプ」構成体は、値が、特定の「アクセスクラス」値に特有であることが既知でない場合、例えば、PCRFから配信されるいくつかの値の場合、提供される。
【0071】
7.2A.4.3 P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドのための付加的符号化規則
P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、以下のコンテンツを取り込む:
1)アクセスタイプフィールドは、使用アクセス技術に対して必要に応じて、「3GPP−GERAN」、「3GPP−UTRAN−FDD」、「3GPP−UTRAN−TDD」、「3GPP2−1X」、「3GPP2−1X−HRPD」、「3GPP2−UMB」、「IEEE−802.11」、「IEEE−802.11a」、「IEEE−802.11b」、「IEEE−802.11g」、「IEEE−802.11n」、「ADSL」、「ADSL2」、「ADSL2+」、「RADSL」、「SDSL」、「HDSL」、「HDSL2」、「G.SHDSL」、「VDSL」、「IDSL」、または「DOCSIS」、「IEEE−802.3」、「IEEE−802.3a」、「IEEE−802.3e」、「IEEE−802.3i」、「IEEE−802.3j」、「IEEE−802.3u」、または「IEEE−802.3ab」、「IEEE−802.3ae」、「IEEE−802.3ak」、「IEEE−802.3aq」、「IEEE−802.3an」、「IEEE−802.3y」、「IEEE−802.3z」、または「IEEE−802.3y」のうちの1つに設定される。
【0072】
2)アクセスタイプフィールドが「3GPP−GERAN」に設定される場合、cgi−3gppパラメータは、UEの下位層から取得されるセルグローバル識別に設定される。セルグローバル識別は、MCC、MNC、LAC、およびCIの連結である(3GPP TS 23.003に説明されるように)。したがって、「cgi−3gpp」パラメータの値は、以下のテキストストリングとして符号化される:
最上位ビットから開始し、MCC(3桁)、MNC(MCC値に応じて、2または3桁)、LAC(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号)、およびCI(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号)。
【0073】
3)アクセスタイプフィールドが、「3GPP−UTRAN−FDD」または「3GPP−UTRAN−TDD」に等しい場合、「utran−cell−id−3gpp」パラメータは、UEの下位層から取得される、MCC、MNC、LAC(3GPP TS 23.003に説明されるように)、およびUMTSセル識別(3GPP TS 25.331に説明されるように)の連結に設定され、以下のようにテキストストリングとして符号化される:
最上位ビットから開始し、MCC(3桁)、MNC(MCC値に応じて、2または3桁)、LAC(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号、およびUMTSセル識別(全16進数表現を使用した28ビットの固定長符号)。
【0074】
4)アクセスクラスフィールドが設定される場合、「np」アクセス情報パラメータは、アクセス情報パラメータのみ挿入される。本仕様の本リリースは、本パラメータにおける使用のための値を定義しない。アクセスクラスフィールドは、P−CSCFによってのみ設定可能である。
【0075】
5)アクセスタイプフィールドが、「3GPP2−1X」に設定される場合、ci−3gpp2パラメータは、規定の順番における、SID(16ビット)、NID(16ビット)、PZID(8ビット、およびBASE_ID(16ビット)(3GPP2 C.S0005−D[85]参照)の連結によって取得される、ストリングの16進値のASCII表現に設定される。ci−3gpp2パラメータの長さは、14の16進文字となる。16進文字(AからF)は、大文字ASCII文字を使用して符号化される。MSは、上述のパラメータのいずれかに対する値が既知でない場合、そのパラメータに対して、0の値を使用する。例えば、SIDが未知である場合、MSは、SIDを0x0000として表現する;
注記1: SID値は、3GPP2 C.S0005−D[85]に規定されるように、15ビットであるはずであるため、16ビットを使用して表現される。
例: SID=0x 1234、NID=0x5678、PZID=0x12、BASE_ID=0xFFFFである場合、ci−3gpp2値は、ストリング「1234567812FFFF」に設定される。
【0076】
6)アクセスタイプフィールドが、「3GPP2−1X−HRPD」に設定される場合、ci−3gpp2パラメータは、規定の順番における、セクタID(128ビット)、およびサブネット長(8ビット)(3GPP2 C.S0024−A[86]参照)、ならびに利用可能である場合、搬送波ID(3GPP2 X.S0060[86B]参照)の連結によって取得される、ストリングの16進値のASCII表現に設定される。ci−3gpp2パラメータの長さは、搬送波IDが含まれるかどうかに応じて、34または40の16進文字となる。16進文字(AからF)は、大文字ASCII文字を使用して符号化される;
例: セクタID=0x12341234123412341234123412341234、サブネット長=0x11、および搬送波ID=0x555444である場合、ci−3gpp2値は、ストリング「1234123412341234123412341234123411555444」に設定される。
【0077】
7)アクセスタイプフィールドが、「3GPP2−UMB」3GPP2 C.S0084−000[86A]に設定される場合、ci−3gpp2パラメータは、3GPP2 C.S0084−000[86A]に定義される、セクタID(128ビット)の16進値のASCII表現に設定される。ci−3gpp2パラメータの長さは、32の16進文字となる。16進文字(AからF)は、大文字ASCII文字を使用して符号化される;
例: セクタID=0x12341234123412341234123412341234の場合、ci−3gpp2値は、ストリング「12341234123412341234123412341234」に設定される。
【0078】
8)アクセスタイプフィールドが、「IEEE−802.11」、「IEEE−802.11a」、「IEEE−802.11b」または「IEEE−802.11g」、あるいは「IEEE−802.11n」のうちの1つに設定される場合、「i−wlan−node−id」パラメータは、任意の区切文字を伴わない、APのMACアドレスの16進値のASCII表現に設定される;
例: APのMACアドレス=00−0C−F1−12−60−28の場合、i−wlan−note−idは、ストリング「000cf 126028」に設定される。
【0079】
9)アクセスタイプフィールドが、「ADSL」、「ADSL2」、「ADSL2+」、「RADSL」、「SDSL」、「HDSL」、「HDSL2」、「G.SHDSL」、「VDSL」、「IDSL」のうちの1つに設定される場合、アクセス情報フィールドは、CLFから取得されるdsl−locationパラメータを含む(NASS機能的アーキテクチャ参照)。
【0080】
10)アクセスタイプフィールドが、「DOCSIS」に設定される場合、アクセス情報パラメータは、挿入されない。本仕様の本リリースは、本パラメータにおける使用のための値を定義しない。
【0081】
11)アクセスタイプフィールドが、「3GPP−E−UTR AN−FDD」または「3GPP−E−UTRAN−TDD」に等しい場合、「utran−cell−id−3gpp」パラメータは、UEの下位層から取得される、MCC、MNC、TAC(3GPP TS 23.003に説明されるように)、および進化型セルグローバル識別(3GPP TS 23.401 [7B]に説明されるように)の連結に設定され、以下のテキストストリングとして符号化される:
最上位ビットから開始し、MCC(3桁)、MNC(MCC値に応じて、2または3桁)、TAC(全16進数表現を使用した16ビットの固定長符号、および進化型セルグローバル識別(全16進数表現を使用した28ビットの固定長符号)。
【0082】
11a)アクセスタイプフィールドが、「3GPP−E−UTRAN−FDD」または「3GPP−E−UTRAN−TDD」に等しい場合、NW提供VoIMSインジケータがUEの下位層から取得される場合、「NW提供VoIMSインジケータ」パラメータが含まれる。
【0083】
12)アクセスタイプフィールドが、「IEEE−802.3」、「IEEE−802.3a」、「IEEE−802.3e」、「IEEE−802.3i」、「IEEE−802.3j」、「IEEE−802.3u」、「IEEE−802.3ab」、「IEEE−802.3ae」、IEEE−802.3ak」、IEEE−802.3aq」、IEEE−802.3an」、「IEEE−802.3y」、「IEEE−802.3z」または「IEEE−802.3y」のうちの1つに設定され、NASSサブシステムが使用される場合、アクセス情報フィールドは、CLFから取得されたeth−locationパラメータを含む(NASS機能的アーキテクチャ参照)。
【0084】
注記2: 他の使用の中でもとりわけ、上述の「cgi−3gpp」、「utran−cell−id−3gpp」、「ci−3gpp2」、「i−wlan−node−id」、「eth−location」、および「dsl−location」パラメータはまた、緊急サービスのために使用される場所識別子を構成する。
【0085】
別の実施形態では、UEは、選好の変更を示す。例えば、ユーザは、PSを介してボイスを受信することから、CSを介してボイスを受信するために、その選好を変更し得る。SCC ASまたはTADSは、選好が変化し、かつUEに対するボイスメディアを伴うセッションが存在する場合には、サービス継続を行うことが可能である。選好変更は、UtインターフェースおよびXCAPを使用して、またはSIPメッセージを使用して示されることが可能である。例えば、UEは、SIP登録要求を使用して再登録し得るか、またはUEは、SIPアップデート要求またはSIP招待要求等のSIPメッセージを伝送し得る(特定のセッションのみ、サービス継続を受信する必要がある場合(例えば、CSドメインに転送される))。SIPメッセージは、選好を示すインジケータを含むことが可能である。インジケータは、ヘッダフィールド値またはXML本文部分等の本文部分として、エンコード可能である。そのようなインジケータは、「ボイス中心」または「データ中心」、および「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、あるいは「IMSボイス優先、CSボイス二次優先」を含む値をとり得る。特に、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、そのようなインジケータを含むことが可能である。そのようなインジケータは、必ずしも、E−UTRANのみに適用されるものではない。インジケータはまた、表2に示される、他のアクセスタイプおよびアクセスクラスに適用され得る。
【0086】
別の実装では、インジケータは、UEが1つ以上のインジケータまたはフラグを省略することによって黙示的に定義され得る。例えば、UEは、SIP法において、ある特徴タグ、例えば、特徴タグ「sip.audio」を省略し得る(RFC 3840は、セッション開始プロトコル(SIP)におけるユーザエージェント能力を示す)。ネットワークノード(例えば、SCC AS)が特徴タグの欠如を受信すると、ネットワークノードは、セッションがそのUE上で着信された場合にTADS機能がこれを考慮することを知るであろう。
【0087】
上述の両方の場合(明示的および黙示的信号伝達)、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、特定のアクセス技術に関する特有の情報を含むように拡張され得る。
【0088】
あるアクセス技術の場合、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドは、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータを含むようにさらに拡張され得る。そのようなインジケータによって伝達可能な情報は、ブール値(例えば、インジケータの存在は、対応を意味し、不在は、未知または対応の欠如を意味する)であり得る;または3種類の情報が存在し得る:正の値に設定されたインジケータの存在は、対応を意味し、不在は、対応が未知であることを意味し、負に設定されたインジケータの存在は、対応の欠如を意味する。
【0089】
UEが、ボイスオーバIMSのために構成される場合、ネットワーク内のUEおよびサービスドメイン選択(SDS)機能性は、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」を考慮すべきである。IMSボイス呼(PSドメイン内にボイスベアラを伴う)は、RATのみを使用して配信されるはずであって、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」が適用され、対応を示す。
【0090】
IMSがRATによって対応されるときは常にボイス呼のためにIMSを使用するように構成されるUEの場合、ユーザサービスは、IM CNサブシステムによって対応され、移動機着信呼は、IPマルチメディア(IM)コアネットワーク(CN)サブシステムにルーティングされるはずである。
【0091】
IMS ASが、SIPメッセージにおいて、下位層の(例えば、NAS層)対応を記述する情報または情報の変更を検出した場合(例えば、NASレベルにおいて利用可能であって、対応を示す、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」に関するUE表示)、IMS ASは、関連表示を格納し、プロシージャにおける変更を達成し得る。例えば、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータに関して受信した情報に応じて、IMS ASは、CSドメインへのボイスメディア構成要素を含む、移動機着信SIP呼を標的にし得る。いくつかの実装では、TADS機能が、典型的には、本機能を提供する。
【0092】
着信アクセスドメイン選択(TADS)は、UEへ着信セッションを配信するために使用される、CSアクセスおよび/または1つ以上のPSアクセスネットワークを選択する。TADSは、IMS、および随意に、UE内に位置する機能性である。
【0093】
着信セッションの場合、TADSは、常に、着信サービス後に行われる。T−ADSは、以下の要因(但し、それらに限定されない)を選択決定に考慮し得る:1)回路交換(CS)ドメインにおけるUEの状態(本状態情報は、以下を含む:デタッチ、アタッチ);2)IMSにおけるUEの状態(状態情報は、以下を含む:登録、非登録);3)UE能力;4)随意に、NASレベルで利用可能であり、対応を示す、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」に関するUE表示;5)ICS対応のUE表示;6)アクセスネットワーク能力;7)既存のセッションによって使用されるドメイン/アクセスタイプ;8)着信セッションに含まれるメディア構成要素;ならびに9)ユーザ選好およびオペレータポリシー。
【0094】
加えて、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールドまたは別のヘッダフィールドは、「ボイス中心」または「データ中心」、および「CSボイス専用」、「IMS PSボイス専用」、「CSボイス優先、IMSボイス二次優先」、あるいは「IMSボイス優先、CSボイス二次優先」を含む、選好を示すように拡張され得る。ヘッダフィールドは、選好変更が生じると、SIPメッセージ内に含まれ得る。そのようなSIPメッセージは、ユーザが、特定のSIPセッションのみのために、特定のアクセス(例えば、CS)を介して、ボイスメディアを受信することを選好する場合に伝送され得る(ポリシーまたは選好の持続時間の間)。代替として、選好変更は、別のメッセージ内において、例えば、XCAPプロトコルの一部として、示されることが可能である。
【0095】
図13は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、ネットワークは、UEによって所望されるサービスまたは特徴に対応せず、UEは、非ボイスサービスに対して登録を行う。図13では、UEは、LTE RATを使用して(すなわち、GERAN/UTRAN PSまたはEPC/LTEを介して)、PSドメインに接続する。ステップ210では、UEは、LTEにアタッチする時、NASアタッチプロシージャまたはNAS複合アタッチプロシージャを行う、あるいは別のアクセスからLTEに移動する時、または異なる追跡エリアに移動する時、NAS TAU(追跡エリアアップデート)プロシージャまたはNAS複合TAUを行う。PSドメインへの接続を獲得することの一部として、UEは、ブロードキャストされるか、または2地点間メッセージ(例えば、VoIMSおよびSRVCCフラグ、インジケータ、または識別子の設定を含む無線デバイスメッセージへのネットワーク)内で提供され得る、フラグまたはインジケータによって、UEが要求するサービスまたは機能性に非対応であることを発見する。
【0096】
一実装では、UEは、NASアタッチプロシージャ、NAS複合アタッチプロシージャ、追跡エリアアップデート(TAU)プロシージャ、またはルーティングエリアアップデートプロシージャのいずれかとの接続を要求することによって、サービスあるいは機能性の欠如を発見し得る。それに応答して、UEが、プロシージャの正常な完了の際にネットワークから受信するあるメッセージは、VoIMSに非対応であることを示すフラグを含み得る。
【0097】
次いで、UEは、ステップ212において、上述で識別されたフラグ/インジケータを含む、IMSネットワークに登録し得る。インジケータは、移動機着信セッションを配信する方法の選択に関与するネットワークノード(例えば、IMS ASにおける着信アクセスドメイン選択(TADS)機能)にパスされ得る。
【0098】
UEが、任意の他のSIP法に関与する場合、ネットワークの特性が、上述のように、機構を使用して変更される場合には、UEは、任意の関連付けられたインジケータをアップデートし得る。
【0099】
移動機着信セッションが到着した場合、セッションは、サービスをルーティングする方法の決定に関与するネットワークノードに配信される。TADSは、PSドメインを介して登録されたUEが、所望のサービスに対応しないことを認知し得る。サービス対応の欠如は、a)IMSシステムに登録されたフラグまたはインジケータ、b)TADS内のオプションの構成データ設定、およびc)呼をルーティングする方法を決定するためにも使用され得るさらなる基準のうちの1つ以上によって識別され得る。
【0100】
次いで、TADSは、CSドメイン内の無線デバイスの識別を含み得る代替標的アドレスを選択し得る(例えば、GERAN/UTRAN CSの場合、MSISDN)。これは、HSSにクエリを行い、移動局ルーティング番号(MSRN)/CSルーティング番号(CSRN)を取得し、正確なMSCを特定するように、IMS ASに要求し得る。次いで、セッションは、呼をMSCにルーティングし、次いでSGインターフェースを介して、UEを呼び出すことによって、従来のCSフォールバックプロシージャを使用して、無線デバイスに配信され得る。
【0101】
本実施例では、議論は、主に、LTEおよびGERAN/UTRANを対象とするが、種々のRATは、以下のうちの1つ以上を含み得るが、それらに限定されない:
【0102】
【化3】
【0103】
【化4】
PCCは、LTEおよびGERAN/UTRANへのNASアタッチプロシージャ、追跡エリアアップデート、複合追跡エリアアップデート、およびルーティングエリアアップデート中に、EPCネットワークと相互作用するので、PCCは、TAまたはRAそれぞれに適用されるVoIMSインジケータを備え得る。例えば、1)UEがアタッチするTAがVoIMSに対応する場合、MMEは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、MMEは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。2)UEがPDN接続を確立するTAがVoIMSに対応する場合、MMEは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、MMEは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定するに設定する。3)UEが移行するTAまたはRAがVoIMSに対応する場合、MMEは、VoIMSインジケータを「対応」に設定するに設定する。VoIMSに対応しない場合、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。4)UEが移行するRAがVoIMSに対応する場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。5)UEが現在キャンプオンしているRAがVoIMSに対応している場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「対応」に設定する。VoIMSに対応しない場合、SGSNは、VoIMSインジケータを「非対応」に設定する。したがって、PCCは、常に、特有のRATおよびUEが位置するエリア内において、VoIMSの対応について通知され得る。
【0104】
故に、本システムの一実装では、UEによってIMSインフラストラクチャに送信される、PSドメインによるVoIMSの対応を記述する情報は、ネットワーク内のSIPサーバまたはSIPプロキシによって、ポリシング、アサート、または訂正され得る(例えば、正確であるかどうかを検証するため)。例えば、P−CSCFは、PCCと相互作用し得る。PCC対応機能的要素から受信した応答に基づいて、P−CSCFは、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダフィールド値をポリシング、アサート、または訂正し得る。したがって、ネットワークは、呼を適切に配信する方法を認知し得る。本システムの実装は、本開示を通して論じられた種々の実装のうちの任意の1つと併用して、または分離され、実装され得ることに留意されたい。
【0105】
本システムのいくつかの実装では、競合条件が存在し得る。ボイスまたは音声メディア構成要素を伴う、移動機着信SIP要求は、下位層の対応に関するUEの情報(例えば、「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータを示す)が、未だIMS ASの関連表示(すなわち、UEがIMS ASに提供した情報)内でアップデートされていない間、IMS ASによって受信され得る。その結果、ボイスまたは音声メディア構成要素を伴う、移動機着信SIP要求に適用されるプロシージャは、不適切であり得る。
【0106】
下位層対応に関するUEの情報が変わると直ぐに、SIPメッセージを送信することをUEに要求することによって、プロシージャが不適切であり得る間の時間ウィンドウを低減させる。実施例として、SIPメッセージは、例えば、SIP登録要求を使用して、SIP登録のリフレッシュを生成し得る。UEはまた、IUTまたはリダイレクションを適用し、従来のボイス表示を伴う要求を要求された能力に対応するインターフェースに転送し得る。代替として、PCC機能的要素は、リソースの可用性の欠如による、サービスへの対応不能を信号伝達し得る。
【0107】
上述のように、特定のネットワーク実装のIMS機能的要素は、アクセスネットワークによって対応されるサービスを記述する最新情報を常に有していない場合ある。したがって、UEがICS対応UEである一システム実装では、UEが、移動機着信(MT)呼が、IMSまたはCSを介して配信されるかどうかに関する最終決定を行う。IMS登録中に、UEは、UEがICSに対応する能力を有することをIMSに信号伝達する。
【0108】
登録後、移動機着信呼がIMSに到達すると、SCC ASは、IP RAT(EPCまたはGERAN/UTRAN PS)を介したメディアの配信のためのSDPメディア構成要素、および/またはCSドメインを介したメディアの配信のためのインジケータを含み得るSIP要求をUEに送信し得る。本実施例では、SCC ASは、常に、CSドメインを介したメディアの配信のための追加のSDPメディア構成要素を含む。次いで、UEが、ボイスソリューション(例えば、GERANまたはUTRANにアクセスするためのVoIMSフラグおよび能力)の可用性に関する、UEが有する情報に基づいて、最終的に、移動機着信セッションを受信するための使用するドメインを決定する。UEが、ICSメディアタグを含むことによって、ICSに対応するための表示を含まない場合、IMS ASは、CSをボイスベアラのために使用可能にするSDPを挿入する必要はない。
【0109】
本アプローチは、ネットワークが標的UEのための「IMSボイスオーバPSセッション対応」インジケータの値を認知している場合と比較して、追加のSIPメッセージ交換を必要とし得ることに留意されたい。
【0110】
IMSサービス集中継続性が使用されず、かつ、加入者がCSドメインおよびIMSの両方に加入している場合、UEは、CSドメインにアタッチされ、PSドメインは、移動機着信セッションをUEに配信するように選択されるが、以下の理由のいずれかのため、配信は失敗する:1)UEによる使用時のRATでは、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」が、対応を示さないかまたは利用可能ではないので、UEは、(PSドメインにおけるボイスベアラによる)IMSボイス呼の配信を拒絶する、または、2)RATでは、「IMSボイスオーバPSセッション対応表示」が、対応を示さないかまたは利用可能ではなく、したがって、IMSに到達したセッションは、本明細書に説明されるように、CSドメインにルーティングされる必要があり得るので、EPCは、IMSボイス呼のために要求されるベアラの確立を拒絶する。
【0111】
図14は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、ネットワークによって提供されるサービスまたは機能インジケータを考慮する(例えば、RATにアタッチするときにネットワークから取得されたVoIMSインジケータ)。
【0112】
ステップ220では、UEは、NASアタッチプロシージャまたはNAS複合アタッチプロシージャを行う。UEは、ステップ222において、典型的特徴タグを含むが、VoIMSインジケータに関連する表示を含まないIMSシステムに登録する。特徴タグまたはインジケータのうちの1つは、ICS特徴タグであり得る。ネットワークモード、例えば、SCC ASが、登録メッセージを受信する場合、SCC ASは、受信した情報を第三者登録(例えば、ICS特徴タグ)に格納する。SCC ASが着信呼を受信する場合、UEまたはP−CSCFが、LTE型RATを示す、P−アクセス−ネットワーク−情報ヘッダを含み得るので、SCC ASは、着信呼を受信するUEがLTE上に登録されていることを認知し得る。しかしながら、SCC ASが、上述のように、オプション構成ドメイン情報を受信しない限り、SCC ASは、LTEネットワークがIMSボイスに対応するかどうか分からない場合がある。その結果、TADSは、LTE UE標的を選択し得る。LTE(または、一般に、PSドメイン)が、着信呼を配信するために選択される場合、UEが、何らのドメイン構成情報も提供せず、UEがIMSに登録されているので、IMS ASは、ICS特徴タグが含まれていると仮定して、ボイスアクセするために、CSおよびLTEの両方に対応するメディアラインを含むSDPオファーを構築するであろう。そうでなければ、SDPオファーのCS部分は、省略され得る。オファーのCS部分を含むINVITEの実施例は、以下の表4に例証される。
【0113】
【化5】
【0114】
【化6】
SIP INVITEを受信すると、UEは、受信したSDPオプションをUEのオプションに対して分析し、UEのボイス設定およびUEの使用設定を考慮して、PSドメインおよびCSドメインを介した所望のサービスに対応する(例えば、CSおよびIPに対応するボイスのためのSDPによるINVITEを受信すると(LTEを介して)、UEは、これをVoIMSフラグおよびSRVCCフラグの設定と比較し、呼の処理方法を決定する(LTEネットワークを介して、呼を受理するか、またはCSを介して、発呼し、呼を読み出す)。
【0115】
図15は、コンパレータの機能性(TADS機能)の概略図を示す、図である。コンパレータ230は、入力A 232およびB 234を含む。一実装では、入力A 232は、UEボイス設定に配分され、入力B 234は、UE使用設定に配分される。追加の入力は、SIP INVITEメッセージ(SDPは、サービスのために現在のRATおよび代替RATを使用する能力を含む)(入力236)、二重転送モードのようなサービスに対応するためのRAT2メッセージ(DTM、IMS等)(入力238)、およびRAT1インジケータ(サービスは、本RAT上で利用可能ではない、例えば、VoIMSがない)(入力240)のために定義される。入力に基づいて、コンパレータ230は、SIP応答242を出力するように構成される。図15は、コンパレータ230の一特有の実装を例証するが、コンパレータの種々の能力は、ブロードキャスト情報によって、または2地点間メッセージから読み出された情報の受信を含み得る。ブロードキャスト情報は、DTM、GPRS、EDGE等に対する対応であり得るが、それらに限定されない。2地点間情報は、「VoIMS対応」、「SRVCC対応」等であり得るが、それらに限定されない。
【0116】
本システムの一実装では、以下の疑似コードは、VoIMSフラグが負の方に設定される場合のUEの動作について記述するために使用され得るが、UEが非対応であるSRVCCを所望する場合にも同様に適用され得る。
IF UEボイス−CSまたはIMS優先
THEN IF INVITE SDPがCSオファーを伴う
THEN IF UEがデータ中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する、または、SDPがボイス構成要素を含む場合、CSオファー(ボイス構成要素)と関連付けられたメディアラインのポートは、ゼロまたはa=inactiveに設定され、他のSDP M ラインは、既存の規格に従って受理される
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する
ELSE IF INVITE SDPがCSオファーを伴わない
THEN IF UEがデータ中心である
THEN IF ボイス専用がオファーされる
THEN SIP エラーを送信する(メッセージは、代替ドメイン選択をトリガしない、すなわち、488ではないものである必要がある)
ELSE IF SDPオファーが他のメディアを含む
THEN SIP応答、例えば、183を0に設定されたポートを伴うボイスを含むメディアラインによって送信する。
【0117】
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIPエラー488を送信し、3GPP TS 24.292の第10.2.4項に従う代替ドメインにおける選択をトリガする
表5
表5の疑似コードでは、エラー原因は、SDPのいずれもOKでないことを示し得る。その場合、UEは、少なくとも、SDP−CSを含む、UEが受理するであろうSDPのリストを含み得る。IMS ASは、エラーメッセージを受信すると、SDP−CSをUEに返し得る。
【0118】
以下の疑似コードは、VoIMSフラグが正の方に設定される場合のUEが実装し得る、一連のステップの一実施例である。
IF UEボイス−CS優先
THEN IF INVITE SDPがCSオファーを伴う
THEN IF UEがデータ中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをCSによって送信する
ELSE IF INVITE SDPがCSオファーを伴わない
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する、または、SIP エラー、例えば、488を返信する。該SIP エラーの受信に応答して、ネットワークノードまたはIMS ASがトリガされ、代替ドメインまたはRATを選択する
ELSE IF UEボイス−IMS優先
THEN IF INVITE SDPがCSオファーを伴う
THEN IF UEがデータ中心
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する
ELSE IF UEがボイス中心である
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する
ELSE IF INVITE SDPがCSオファーを伴わない
THEN SIP応答、例えば、183 SDPアンサーをIMSボイスによって送信する
表6
3GPP TS 24.292において実装される上述の例は、以下に示される:
ICS UEが、初期SIP INVITE要求内において、UEがオーディオセッションのためにRTPベースのIPベアラまたはCSベアラの使用を選択することを可能にするSDPオファー受信すると、オーディオメディアラインに対して:
−メディアライン内の転送プロトコルがRTPベースのIPベアラに設定され;
−関連接続ラインがIPアドレスに設定され;および
−追加のラインが、draft−ietf−mmusic−sdp−capability−negotiation[40]、draft−garcia−mmusic−sdp−misc−cap[39]、draft−ietf−mmusic−sdp−cs[36]、および draft−ietf−mmusic−sdp−media−capabilities[41]において定義されるように設定され、それは、:
−メディア能力属性「mcap」が「−」に設定され;
−転送プロトコル能力属性「tcap」が「PSTN」に設定され;および
−接続データ能力属性「ccap」は、「PSTN」に設定されることを示し、それは、アドレスタイプとして「E.164」を、アドレスがSCC AS PSI DNに設定されることを示し、;
ICS UEがTADS実行に対応し、ICS UEは、以下を行う。
a)UEが、LTE上にあって、UEが、
a.CS専用であって、正常な複合アタッチを行っている場合、UEは、CSベアラを使用する。
b.CS専用であって、正常な複合アタッチを行っていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
i.代替として、フラグを介したVoIMSが設定されている場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.代替として、フラグを介したVoIMSが設定されていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
c.CS優先であって、正常な複合アタッチを行っている場合、UEは、CSベアラを使用する。
i.代替として、CS優先であって、正常な複合アタッチを行っており、フラグを介したVoIMSが設定されるが、しかしながら、SDPが、他のメディアならびにボイスを含む場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
d.CS優先であって、正常な複合アタッチを行っておらず、VoIMSインジケータが設定され、
i.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能である場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが利用可能ではない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
iii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望しないことを示す場合、USは、RTPベースのIPベアラを使用する。
e.CS優先であって、正常な複合アタッチを行っておらず、VoIMSインジケータが設定されていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
f.IMS専用であって、VoIMSインジケータが設定され、
i.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能である場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが利用可能ではない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
iii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望しないことを示す場合、USは、RTPベースのIPベアラを使用する。
g.IMS専用であって、VoIMSインジケータが設定されていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
h.IMS優先であって、VoIMSインジケータが設定され、
i.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能である場合、UEは、RTPベースのIPベアラを使用する。
ii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、EPCアタッチにおいて、SRVCCを所望することを示し、SRVCCが、利用可能ではなく、
1.UEが正常な複合アタッチを行った場合、CSベアラを使用する。
2.UEが正常な複合アタッチを行っていない場合、ICS UEは、606(受理不可)を返信する。
iii.UEが、3GPP TS 24.301に説明されるように、SRVCCを所望しないことを示す場合、USは、RTPベースのIPベアラを使用する。
i.IMS優先であって、VoIMSインジケータが設定されておらず、正常な複合アタッチを行っている場合、UEは、CSベアラを使用する。
b)UEが、ローカル構成およびネットワーク条件に基づいて、GERAN/UTRAN上にある場合、関連オーディオメディアストリームに対して、RTPベースのIPベアラまたはCSベアラを使用するかどうかを決定する。
【0119】
ICS UEが、RTPベースのIPベアラを使用することを決定する場合、ICS UEは、第10.2.2.2項に説明されるように続行し、加えて、draft−ietf−mmusic−sdp−capability−negotiation[40]に従って、RTPベースのIPベアラがSDPアンサー内で使用されることを示す。
【0120】
ICS UEが、CSベアラを使用することを決定する場合、ICS UEは、第10.2.2.3項に説明されるように続行し、加えて、draft−ietf−mmusic−sdp−capability−negotiation[40]に従って、CSベアラがSDPアンサー内で使用されることを示す。
【0121】
図16は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、CSフォールバックのための正常な登録を有する場合、IMS ASをトリガし、SDP−CSを含むように使用される、特徴タグを含む。CSフォールバックが成功しない場合、特徴タグは、含まれなくてもよい。
【0122】
特徴タグは、IMS ASへのSIP登録において転送され得る。本事例では、SCC AS挙動は、タグを含むことによって変更され得る。タグが含まれ、ICS対応タグが存在する場合、IMS ASは、CS部分(draft−ietf−mmusic−sdp−cs参照)を伴うSDPを含む、UEに対するSIPメッセージを構築し得る。しかしながら、CSフォールバックタグが含まれない場合、CS部分を伴うSDPは、含まれる必要はない。
【0123】
多くのネットワーク実装では、VoIMSインジケータは、初期アタッチおよび/またはTAUおよび/または複合TAUおよび/またはRAアップデート中に、MMEまたはSGSNによって、UEに与えられる。その結果、VoIMSが、MMEおよびSGSNによって、UEに提供されている場合、MMEおよびSGSNは、それぞれ、特有のTAまたはRAを介して、IMSボイスが対応可能であるかどうかを認知する。
【0124】
移動機着信呼が、IMSに到達し、UEがIMSに登録されている場合、呼は、UEにルーティングされ得る。UEが、IMSを使用して/PSドメインを介して、ルーティングされる呼を受理する場合、IMSは、ベアラのアクティブ化のための必要無線ベアラを確立する必要があり、IMSは、PCCと相互作用し、それを行い得る。
【0125】
本システムの一実装では、PCCが、NASアタッチ、追跡エリアアップデート、ルーティングエリアアップデート、およびGERAN/UTRANにおけるPDPコンテキストアクティブ化中にEPCと相互作用するので、PCCは、TAまたはRAのそれぞれに適用されるVoIMSインジケータを備え得る。その結果、PCCは、常に、特有のRATおよびUEが位置するエリアのVoIMSに対する対応を通知され得る。
【0126】
UEが、IMSを使用して/PSドメインを介して、ルーティングされる呼を受理後、IMSが、PCCと相互作用し、サービスのためのベアラを確立する場合、PCCは、IMSからの要求着信に基づいて、サービスに対応可能であるかどうかを決定し(例えば、PCC内に格納されたVoIMSインジケータの値に応じて)、IMS要求を受理または拒絶し得る。IMSはさらに、拒絶の理由または説明を提供し得る。拒絶の任意のそのような理由または説明に応答して、IMSは、CSドメインを介して、移動機着信呼をUEにルーティングすることを決定し得る。多くの場合、ドメインまたはRATが利用可能ではない場合、セッションまたは呼は、例えば、ボイスメールにルーティングされ得ることに留意されたい。
【0127】
UEのためのベアラを確立するために、EPCは、PCCと相互作用し、ベアラのQoSのポリシングを行い得る。ベアラ確立プロシージャは、UEが、LTEへのNASアタッチ、GERAN/UTRANを介したPDPコンテキスト要求プロシージャ、および/またはUE要求PDN接続プロシージャを行うと、生じ得る。そのような相互作用中に、PCCは、VoIMSインジケータの値を提供され得る。
【0128】
UEがIMS/PSドメインを介してルーティングされた呼を受理後に、IMSがPCCと相互作用し、サービスのためのベアラを確立後、PCCは、EPCまたはGPRSコアネットワークと相互作用し、必要ベアラを確立するか、あるいは既存のベアラを修正し得る。UEがサービスに非対応であるエリア内に位置する場合(例えば、TAまたはRAのためのVoIMSインジケータがVoIMSに非対応であることを示す)、UEは、要求を拒絶し、PCCに拒絶理由を通知し得る。次いで、PCCは、IMS要求を拒絶し、随意に、拒絶理由を提供し得る。拒絶理由に応答して、IMSは、CSドメインを介して、移動機着信呼をUEにルーティングすることを決定し得る。
【0129】
図17は、UEとネットワークとの間の接続を確立するためのメッセージフローの図であって、UEは、VoIMSインジケータを検査し、呼配信がOpVoiceソリューションを介して生じるはずであることを示す。本システムのいくつかの実装では、UEは、NASアタッチまたはNAS複合アタッチを行う。その後、UEは、ステップ272および274において、それぞれ、OpVoice登録およびAppIMS登録を行う。UEが、正常にNAS複合アタッチを行った場合、CSフォールバックが、ステップ276において、OpVoiceインフラストラクチャを通して、OpVoiceセッションを配信するために使用されることが可能である。代替として、UEが、NASアタッチを行った場合、UEは、LTEに接続している間、OpVoiceソリューション(例えば、VoLGA)に登録を行うことが可能である。移動機着信OpVoice呼は、OpVoiceインフラストラクチャに配信され、UEにルーティングされ得る(例えば、LTEを介してVoLGAを使用するか、またはCSフォールバックプロシージャをトリガする)。移動機着信AppVoice呼は、AppIMSインフラストラクチャに配信され、UEにルーティングされる。UEが、ステップ278において、VoIMSインジケータに基づいて、IMSを介して、呼を配信不可能であることを決定すると、UEは、ステップ280において、それをOpVoiceソリューションに転送することによって、呼を配信することをAppIMSに示し得る(CSフォールバック、CS呼、または、例えば、VoLGAに基づくことが可能である)。表示は、UEが、SIP法、例えば、INVITEを受信し、適切な応答、例えば、3xx応答、または特に、表7に例証される302(一時的移動)応答で返信することによって達成され得る。
【0130】
21.3.3 302一時的移動
要求クライアントは、宛先ヘッダフィールドによって与えられる新しいアドレスにおける要求を再試行すべきである(第20.10節)。新しい要求の要求−URIは、応答内の宛先ヘッダフィールドの値を使用する。
【0131】
表7
一実装では、UEが、この場所においてサービスに対応するために一時的に利用可能でないことがあるので、302メッセージが使用される。したがって、302メッセージは、OpVoiceサービスの場所を提供し得る(すなわち、OpVoiceサービスを提供するエンティティの宛先アドレス、例えば、CSフォールバックあるいはVoLGAまたはCSサービスの場合、MSC)。メッセージ300および380もまた、使用され得る。UEが、OpVoiceサービスを提供するエンティティの宛先アドレスとともに構成されていない場合、UEは、応答内に代替インジケータを含み得る(例えば、XML本文)。一例示的XML本文は、3GPP TS 24.229のapplication/3gpp−ims+xmlに基づき得る:
【0132】
【化7】
【0133】
【化8】
上述のXML本文では、インジケータ<volga/>は、SIP本体(一部)としてSIPメッセージ内に含まれる場合、MIMEタイプapplication/3gpp−ims+xmlである、XMLドキュメント内に含まれ得る。3gpp−ims要素内のスキーマバージョンMIMEタイプパラメータおよびバージョン属性は、「1」以外の値に設定されることが可能である。その場合、<volga/>インジケータを含むことは、UEがVolgaプロシージャに従って呼を処理することを所望することを、ネットワークに通知し得る。
【0134】
IMS ASが応答(例えば、インジケータ<volga/>を伴う302応答)を受信すると、IMS ASは、SIP INVITE要求等の移動機着信呼要求を宛先ヘッダにアドレスされたエンティティに送信し得る(例えば、VANCのようなV oLGAエンティティに接続されるMSC)。次いで、VANCは、VoLGA移動機着信呼のためのプロシージャに従い得る。
【0135】
次に、図18を参照すると、例示的UE800の実施形態を含む、無線通信システムが例証される。UEは、本開示の側面を実施するために動作可能であるが、本開示は、これらの実装に限定されるべきではない。携帯電話として例証されるが、UEは、無線ハンドセット、ポケットベル、携帯端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレットコンピュータコンピュータ、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、プリンタ、ファックス機器、テレビ、セットトップボックス、および他のビデオディスプレイデバイス、家庭用オーディオ機器および他の家庭用娯楽システム、家庭用監視および制御システム(例えば、家庭用監視、アラームシステム、および温度調節システム)、ならびにコンピュータ制御式冷蔵庫等の進化型家庭用器具を含む、種々の形態をとり得る。多くの好適なデバイスは、これらの機能の一部または全部を組み合わせる。本開示のいくつかの実施形態では、UE800は、ポータブル、ラップトップ、またはタブレットコンピュータのような汎用コンピューティングデバイスではなく、むしろ、携帯電話、無線ハンドセット、ポケットベル、PDA、または車載電気通信デバイス等の汎用通信デバイスである。UE800はまた、デスクトップコンピュータ、セットトップボックス、またはネットワークノード等、類似能力を有するが、可搬性ではないデバイスであるデバイスを含むか、あるいはデバイス内に含まれ得る。UE800は、ゲーム、在庫管理、ジョブ制御、および/またはタスク管理機能等、特殊アクティビティに対応し得る。
【0136】
UE800は、ディスプレイ702を含む。UE800はまた、ユーザによる入力のための、概して704と称される、タッチセンサ式表面、キーボード、または他の入力キーを含む。キーボードは、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および連続式、また電話キーパッドと関連付けられたアルファベット文字を伴う、従来の数字キーパッド等、完全または減少数の英数字キーボードであり得る。入力キーは、内向きに押下され、さらなる入力機能を提供し得る、トラックウィール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能的キーを含み得る。UE800は、ユーザが選択するためのオプション、ユーザが作用させるための制御、および/またはユーザが指示するためのカーソルあるいは他のインジケータを提示し得る。
【0137】
UE800はさらに、ダイヤル番号またはUE800の動作を構成するための種々のパラメータ値を含む、ユーザからのデータ入力を受理し得る。UE800はさらに、ユーザコマンドに応答して、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアアプリケーションを実行し得る。これらのアプリケーションは、ユーザ相互作用に応答して、種々のカスタマイズされた機能を果たすように、UE800を構成し得る。加えて、UE800は、例えば、無線基地局、無線アクセスポイント、またはピアUE800から、無線でプログラムおよび/または構成され得る。
【0138】
UE800によって実行可能な種々のアプリケーションの中でも、ディスプレイ702にウェブページの表示を可能にするウェブブラウザがある。ウェブページは、無線ネットワークアクセスノード、中継塔、ピアUE800、あるいは任意の他の無線通信ネットワークまたはシステム700との無線通信を経由して、取得され得る。ネットワーク700は、インターネット等の有線ネットワーク708に連結される。無線リンクおよび有線ネットワークを経由して、UE800は、サーバ710等、種々のサーバ上の情報へのアクセスを有する。サーバ710は、ディスプレイ702上に示され得る、コンテンツを提供し得る。代替として、UE800は、中継式またはホップ式接続において、中間体として作用するピアUE800を通して、ネットワーク700にアクセスし得る。
【0139】
図19は、UE800のブロック図を示す。UA10の種々の周知の構成要素が描写されるが、ある実施形態では、列挙された構成要素および/または列挙されない追加の構成要素のサブセットが、UE800内に含まれ得る。UE800は、デジタル信号プロセッサ(DSP)802およびメモリ804を含む。示されるように、UE800はさらに、アンテナおよびフロントエンドユニット806、無線周波数(RF)送受信機808、アナログベースバンド処理ユニット810、マイクロホン812、イヤホンスピーカ814、ヘッドセットポート816、入力/出力インターフェース818、リムーバブルメモリカード820、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート822、短距離無線通信サブシステム824、アラート826、キーパッド828、タッチセンサ式表面830を含み得る液晶ディスプレイ(LCD)、LCDコントローラ832、電荷結合素子(CCD)カメラ834、カメラコントローラ836、および全地球測位システム(GPS)センサ838を含み得る。ある実施形態では、UE800は、タッチセンサ式画面を提供しない、別の種類のディスプレイを含み得る。ある実施形態では、DSP802は、入力/出力インターフェース818を通過せず、メモリ804と直接通信し得る。
【0140】
DSP802またはいくつかの他の形態のコントローラあるいは中央演算装置は、メモリ804内に格納された、またはDSP802自体内に含まれるメモリ内に格納された、埋め込まれたソフトウェアあるいはファームウェアに従って、UE800の種々の構成要素を制御するように動作する。埋め込まれたソフトウェアまたはファームウェアに加え、DSP802は、メモリ804内に格納された、あるいはリムーバブルメモリカード820のようなポータブルデータ記憶メディア等の情報搬送メディアを経由して、もしくは有線または無線ネットワーク通信を経由して、他のアプリケーションを実行し得る。アプリケーションソフトウェアは、所望の機能性を提供するようにDSP802を構成する、コンパイルされた機械可読命令を備え得、またはアプリケーションソフトウェアは、DSP802を間接的に構成するためのインタプリタまたはコンパイラによって処理される、高次ソフトウェア命令であり得る。
【0141】
アンテナよびフロントエンドユニット806は、無線信号と電気信号を変換するように提供され、UE800が、セルラーネットワークまたはいくつかの他の利用可能な無線通信ネットワークから、あるいはピアUE800から、情報を送受信可能にし得る。ある実施形態では、アンテナよびフロントエンドユニット806は、ビーム形成および/または多重入力多重出力(MIMO)動作に対応するための多重アンテナを含み得る。当業者に周知のように、MIMO動作は、困難なチャネル条件を克服するため、および/またはチャネルスループットを増加させるために使用可能である空間的多様性を提供し得る。アンテナおよびフロントエンドユニット806は、アンテナ同調および/またはインピーダンス整合構成要素、RF電力増幅器、および/または低雑音増幅器を含み得る。
【0142】
RF送受信機808は、周波数偏移、受信したRF信号のベースバンドへの変換、およびベースバンド伝送信号のRFへの変換を提供する。いくつかの説明では、無線送受信機またはRF送受信機は、変調/復調、符号化/復号化、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス付加/除去、および他の信号処理機能等の他の信号処理機能性を含むように理解され得る。明確にするために、ここでの説明は、本信号処理の説明をRFおよび/または無線段階と分離し、その信号処理をアナログベースバンド処理ユニット810および/またはDSP802あるいは他の中央演算装置に概念的に配分する。いくつかの実施形態では、RF送受信機808、アンテナおよびフロントエンド806の一部、ならびにアナログベースバンド処理ユニット810は、1つ以上の処理ユニットおよび/または特定用途向け集積回路(ASIC)内に組み合わせられ得る。
【0143】
アナログベースバンド処理ユニット810は、入力および出力の種々のアナログ処理、例えば、マイクロホン812およびヘッドセット816からの入力ならびにイヤホン814およびヘッドセット816への出力のアナログ処理を提供し得る。この目的のために、アナログベースバンド処理ユニット810は、UE800を携帯電話として使用可能にする、内蔵マイクロホン812およびイヤホンスピーカ814に接続するためのポートを有し得る。アナログベースバンド処理ユニット810はさらに、ヘッドセットまたは他のハンズフリーマイクロホンおよびスピーカ構成に接続するためのポートを含み得る。アナログベースバンド処理ユニット810は、一信号方向におけるデジタル/アナログ変換および逆信号方向におけるアナログ/デジタル変換を提供し得る。いくつかの実施形態では、アナログベースバンド処理ユニット810の機能性の少なくともいくつかは、デジタル処理構成要素によって、例えば、DSP802によって、または他の中央演算装置によって、提供され得る。
【0144】
DSP802は、変調/復調、符号化/復号化、インターリービング/デインターリービング、拡散/逆拡散、逆高速フーリエ変換(IFFT)/高速フーリエ変換(FFT)、サイクリックプレフィックス付加/除去、および無線通信と関連付けられた他の信号処理機能を行い得る。ある実施形態では、例えば、符号分割多重アクセス(CDMA)技術用途では、送信機機能の場合、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、および拡散を行い、受信機機能の場合、DSP802は、逆拡散、デインターリービング、復号化、および復調を行い得る。別の実施形態では、例えば、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)技術用途では、送信機機能の場合、DSP802は、変調、符号化、インターリービング、逆高速フーリエ変換、およびサイクリックプレフィックス付加を行い、受信機機能の場合、DSP802は、サイクリックプレフィックス除去、高速フーリエ変換、デインターリービング、復号化、および復調を行い得る。他の無線技術用途では、さらに他の信号処理機能および信号処理機能の組み合わせが、DSP802によって行われ得る。
【0145】
DSP802は、アナログベースバンド処理ユニット810を経由して、無線ネットワークと通信し得る。いくつかの実施形態では、通信は、インターネット接続を提供し、ユーザに、インターネット上のコンテンツへのアクセスを獲得し、電子メールまたはテキストメッセージを送受信可能にし得る。入力/出力インターフェース818は、DSP802および種々のメモリと相互接続し、インターフェースをとる。メモリ804およびリムーバブルメモリカード820は、DSP802の動作を構成するためのソフトウェアならびにデータを提供し得る。インターフェースはとりわけ、USBインターフェース822および短距離無線通信サブシステム824であり得る。USBインターフェース822を使用して、UE800を充電し得、また、UE800が、周辺機器デバイスとして機能し、パーソナルコンピュータまたは他のコンピュータシステムと情報を交換可能にし得る。短距離無線通信サブシステム824は、UE800が他の近傍移動デバイスおよび/または無線基地局と無線通信可能となり得る、赤外線ポート、Bluetooth(登録商標)インターフェース、IEEE 802.11準拠無線インターフェース、または任意の他の短距離無線通信サブシステムを含み得る。
【0146】
入力/出力インターフェース818はさらに、DSP802をアラート826に接続し、トリガされると、例えば、鳴音、メロディ再生、または振動によって、UE800がユーザに通知を提供し得る。アラート826は、わずかな振動によって、または特定の発呼者に対して、特有の事前に割り当てられたメロディを再生することによって、着信呼、新しいテキストメッセージ、および予定リマインダ等の種々のイベントのいずれかをユーザにアラートするための機能としての役割を果たし得る。
【0147】
キーパッド828は、インターフェース818を経由して、DSP802に連結し、ユーザが選択を行い、情報を入力し、および別様に入力をUE800に提供するための一機構を提供する。キーボード828は、QWERTY、Dvorak、AZERTY、および連続式、また電話キーパッドと関連付けられたアルファベット文字を伴う、従来の数字キーパッド等、完全または減少数の英数字キーボードであり得る。入力キーは、内向きに押下され、さらなる入力機能を提供し得る、トラックウィール、終了またはエスケープキー、トラックボール、および他のナビゲーションまたは機能的キーを含み得る。別の入力機構は、タッチスクリーン能力を含み、また、ユーザにテキストおよび/またはグラフィックを表示し得る、LCD830であり得る。LCDコントローラ832は、DSP802をLCD830に連結する。
【0148】
CCDカメラ834が、装備されている場合、UE800はデジタル写真を撮影可能となる。DSP802は、カメラコントローラ836を経由して、CCDカメラ834と通信する。別の実施形態では、電荷結合素子カメラ以外の技術に従って動作するカメラが採用され得る。GPSセンサ838は、DSP802に連結され、全地球測位システム信号を復号化し、それによって、UE800は、その位置を決定可能となる。種々の他の周辺機器もまた、付加的機能、例えば、無線およびテレビ受信を提供するために含まれ得る。
【0149】
図20は、DSP802によって実装され得る、ソフトウェア環境902を例証する。DSP802は、ソフトウェアの残りが動作するプラットフォームを提供する、オペレーティングシステムドライバ904を実行する。オペレーティングシステムドライバ904は、UAハードウェアのためのドライバに、アプリケーションソフトウェアにアクセス可能な標準化インターフェースを提供する。オペレーティングシステムドライバ904は、UE800上で起動するアプリケーション間で制御を移すアプリケーション管理サービス(「AMS」)906を含む。また、図20に示されるのは、ウェブブラウザアプリケーション908、メディアプレーヤアプリケーション910、およびJava(登録商標)アプレット912である。ウェブブラウザアプリケーション908は、ウェブブラウザとして動作し、ユーザが、フォームに情報を入力し、リンクを選択し、ウェブページを読み出し、閲覧可能にするように、UE800を構成する。メディアプレーヤアプリケーション910は、オーディオまたはオーディオビジュアルメディアを読み出し、再生するように、UE800を構成する。Java(登録商標)アプレット912は、ゲーム、ユーティリティ、および他の機能性を提供するように、UE800を構成する。構成要素914は、本明細書に説明される機能性を提供する場合がある。
【0150】
UE800、アクセスデバイス120、および上述の他の構成要素は、上述の作用に関連する命令を実行可能な処理構成要素を含む場合がある。図21は、本明細書に開示される1つ以上の実施形態を実装するために好適な処理構成要素1010を含む、システム1000の実施例を例証する。プロセッサ1010(中央演算装置(CPUまたはDSP)と称され得る)に加え、システム1000は、ネットワーク接続デバイス1020、ランダムアクセスメモリ(RAM)1030、読取専用メモリ(ROM)1040、二次記憶装置1050、および入力/出力(I/O)デバイス1060を含む場合がある。いくつかの実施形態では、最小数のHARQプロセスIDの決定を実装するためのプログラムが、ROM1040内に格納され得る。ある場合にはこれらの構成要素のいくつかは、存在しなくてもよく、あるいは相互に、または図示されない他の構成要素との種々の組み合わせとして、組み合わせられてもよい。これらの構成要素は、単一の物理的エンティティに、または1つより多くの物理的エンティティに位置する場合がある。プロセッサ1010によって行われるものとして本明細書で説明される、任意の作用は、プロセッサ1010によって単独で、または図面に示されている、あるいは示されていない1つ以上の構成要素と併せて、プロセッサ1010によって行われる場合がある。
【0151】
プロセッサ1010は、それがネットワーク接続デバイス1020、RAM1030、ROM1040、または二次記憶装置1050(ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または光ディスク等の種々のディスクベースのシステムを含む場合がある)からアクセスする場合がある、命令、コード、コンピュータプログラム、またはスクリプトを実行する。1つのCPU1010のみ示されるが、複数のプロセッサが存在し得る。したがって、命令は、プロセッサによって実行されるものとして論議され得るが、命令は、同時に、連続的に、または別様に、1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。プロセッサ1010は、1つ以上のCPUチップとして実装され得る。
【0152】
ネットワーク接続デバイス1020は、モデム、モデムバンク、イーサネット(登録商標)デバイス、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースデバイス、シリアルインターフェース、トークンリングデバイス、光ファイバ分散データインターフェース(FDDI)デバイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)デバイス、符号分割多重アクセス(CDMA)デバイス、グローバルシステムフォー移動コミュニケーションズ(GSM(登録商標))無線送受信機デバイス等の無線送受信機デバイス、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX)デバイス、および/またはネットワークに接続するための他の周知のデバイスの形態を成し得る。これらのネットワーク接続デバイス1020は、プロセッサ1010が情報を受信する場合がある、またはプロセッサ1010が情報を出力する場合がある、インターネットまたは1つ以上の電気通信ネットワーク、あるいは他のネットワークと、プロセッサ1010が通信することを可能にし得る。
【0153】
また、ネットワーク接続デバイス1020は、無線周波数信号またはマイクロ波周波数信号等の電磁波の形態として、データを無線伝送および/または受信可能な1つ以上の送受信機構成要素1025を含む場合がある。代替として、データは、電気導体の表面内または上、同軸ケーブル内、導波路内、光ファイバ等の光メディア内、あるいは他のメディア内を伝搬し得る。送受信機構成要素1025は、別個の受信および伝送ユニットまたは単一送受信機を含む場合がある。送受信機1025によって伝送または受信される情報は、プロセッサ1010によって処理されたデータ、またはプロセッサ1010によって実行される命令を含み得る。そのような情報は、例えば、コンピュータデータベースバンド信号または搬送波内に埋め込まれた信号の形態として、ネットワークから受信され、そこへ出力され得る。データは、データの処理または生成あるいはデータの伝送または受信のいずれかのために望ましくあり得るため、異なるシーケンスに従って順序付けられてもよい。ベースバンド信号、搬送波内に埋め込まれた信号、あるいは現在使用されている、または以降に開発される、他の種類の信号は、伝送メディアと称され得、当業者に周知のいくつかの方法に従って生成され得る。
【0154】
RAM1030は、揮発性データを記憶するため、また可能性として、プロセッサ1010によって実行される命令を格納するために使用される場合ある。ROM1040は、典型的には、二次記憶装置1050のメモリ容量より小さいメモリ容量を有する、不揮発性メモリデバイスである。ROM1040は、命令と、また可能性として、命令の実行の際に読み取られるデータを格納するために使用される場合がある。RAM1030およびROM1040の両方へのアクセスは、典型的には、二次記憶装置1050より高速である。二次記憶装置1050は、典型的には、1つ以上のディスクドライブまたはテープドライブから成り、RAM1030が、全作業データを保持するために十分に大きくない場合、データの不揮発性記憶のために、またはオーバフローデータ記憶デバイスとして使用される場合がある。二次記憶装置1050は、そのようなプログラムが実行のために選択される時、RAM1030にロードされるプログラムを格納するために使用され得る。
【0155】
I/Oデバイス1060は、液晶ディスプレイ(LCD)、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、スイッチ、ダイヤル、マウス、トラックボール、音声認識装置、カードリーダ、ペーパテープリーダ、プリンタ、ビデオモニタ、または他の周知の入力デバイスを含み得る。また、送受信機1025は、ネットワーク接続デバイス1020の構成要素の代わりに、またはそれに加えて、I/Oデバイス1060の構成要素と見なされる場合がある。I/Oデバイス1060の一部または全部は、ディスプレイ702および入力704等、UE800の上述の図面に描写される種々の構成要素に実質的に類似し得る。
【0156】
いくつかの実施形態を本開示で提供したが、開示されたシステムおよび方法は、本開示の精神または範囲から逸脱することなく、多くの他の具体的形態で具現化され得ることを理解されたい。本実施例は、制限ではなく、例証としてみなされるべきであって、本明細書に与えられる詳細に制限されることを意図するものではない。例えば、種々の要素または構成要素は、組み合わされる、または別のシステムに統合され得、あるいはある特徴は、省略される、もしくは実装されてなくてもよい。
【0157】
また、個別または別個のものとして種々の実施形態で説明および例証される、技術、システム、サブシステム、および方法は、本開示の範囲から逸脱することなく、他のシステム、モジュール、技術、または方法と組み合わされるか、あるいは統合され得る。連結される、または直接連結される、あるいは互いに通信するように図示もしくは論じられた他の項目は、あるインターフェース、デバイス、または中間構成要素を通して、電気的、機械的、他であるか否かにかかわらず、間接的に連結、もしくは通信し得る。変更、代用、および改良の他の実施例は、当業者によって究明可能であって、本明細書に開示される精神および範囲から逸脱することなく成され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのドメインに対応する通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法であって、
第1のSIP要求を受信することと、
該第1のSIP要求に基づいて、該ネットワーク構成要素によって、第2のSIP要求を作成することと、
SIP応答を受信することと、
該SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のSIP要求および前記第2のSIP要求のうちの少なくとも1つは、SIP INVITE要求である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク構成要素は、サービス集中化および継続性アプリケーションサーバである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SIP応答は、受理可能ではないことを示すメッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、第3のSIP要求を前記回路交換ドメインに送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、代替ドメインを選択しないことの決定をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、SIP様プロトコルを搬送するために、ベーストランスポートとして回路交換プロトコルを使用することをさらに含み、該回路交換プロトコルは、ショートメッセージサービスおよび非構造化付加サービスデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記サービスは、ボイスサービスであり、前記第1のSIP要求および前記第2のSIP要求は、少なくとも1つのボイスメディア構成要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ドメインは、回路交換ドメインおよびパケット交換ドメインのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
後続の行動を選択することは、特徴タグの存在を検査することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
後続の行動を選択することは、少なくとも1つのセッション記述プロトコルの存在を検査することをさらに含み、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのために回路交換ドメインを使用することを示し、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのためにパケット交換ドメインを使用することを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのドメインに対応する通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法であって、
第1のメッセージを受信することと、
該第1のメッセージに基づいて、該ネットワーク構成要素により、第2のメッセージを作成することと、
第3のメッセージを受信することと、
該第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することと
を含む、方法。
【請求項13】
前記第1、第2、および第3のメッセージは、SIPメッセージであって、該SIPメッセージは、SIP要求メッセージおよびSIP応答メッセージのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージは、SIP INVITE要求である、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワーク構成要素は、サービス集中化および継続性アプリケーションサーバである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第3のメッセージは、受理可能ではないことを示すメッセージである、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、第4のメッセージを回路交換ドメインに送信することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、代替ドメインを選択しないことの決定をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、SIP様プロトコルを搬送するために、ベーストランスポートとして回路交換プロトコルを使用することをさらに含み、該回路交換プロトコルは、ショートメッセージサービスおよび非構造化付加サービスデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記サービスは、ボイスサービスであり、前記第1のSIP要求および前記第2のSIP要求は、少なくとも1つのボイスメディア構成要素を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記ドメインは、回路交換ドメインおよびパケット交換ドメインのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
後続の行動を選択することは、特徴タグの存在を検査することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
後続の行動を選択することは、少なくとも1つのセッション記述プロトコルの存在を検査することをさらに含み、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのために回路交換ドメインを使用することを示し、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのためにパケット交換ドメインを使用することを示す、
請求項12に記載の方法。
【請求項24】
前記第1、第2、および第3のメッセージは、IlメッセージおよびGmメッセージのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1つのドメインに対応する通信システムであって、
第1のSIP要求を受信するように構成されたユーザ機器と、
該第1のSIP要求に基づいて、第2のSIP要求を作成するように構成されたネットワーク構成要素と
を備え、該ネットワーク構成要素は、その後、SIP応答を受信し、該SIP応答の受信に基づいて、後続の行動を選択する、
システム
【請求項26】
前記ネットワーク構成要素は、前記ユーザ機器毎に登録情報を維持するようにさらに構成され、該登録情報は、少なくとも1つの特徴タグを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記ネットワーク構成要素は、前記第2のSIP要求において、前記ユーザ機器に対するボイスベアラのための回路交換ドメインを使用することを示すセッション記述プロトコル、および、該ユーザ機器に対するボイスベアラのためのパケット交換ドメインを使用することを示すセッション記述プロトコルのうちの少なくとも1つを含むようにさらに構成されている、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記ネットワーク構成要素は、少なくとも1つのインジケータを受信するようにさらに構成され、該インジケータは、前記ユーザ機器を経由したIMSボイスオーバセッション対応インジケータである、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記ネットワーク構成要素は、前記インジケータを検査するようにさらに構成されている、請求項28に記載の通信システム。
【請求項30】
前記ネットワーク構成要素は、サービス集中化および継続性アプリケーションサーバである、請求項25に記載の通信システム。
【請求項1】
少なくとも1つのドメインに対応する通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法であって、
第1のSIP要求を受信することと、
該第1のSIP要求に基づいて、該ネットワーク構成要素によって、第2のSIP要求を作成することと、
SIP応答を受信することと、
該SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のSIP要求および前記第2のSIP要求のうちの少なくとも1つは、SIP INVITE要求である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワーク構成要素は、サービス集中化および継続性アプリケーションサーバである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SIP応答は、受理可能ではないことを示すメッセージである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、第3のSIP要求を前記回路交換ドメインに送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、代替ドメインを選択しないことの決定をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記SIP応答を受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、SIP様プロトコルを搬送するために、ベーストランスポートとして回路交換プロトコルを使用することをさらに含み、該回路交換プロトコルは、ショートメッセージサービスおよび非構造化付加サービスデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記サービスは、ボイスサービスであり、前記第1のSIP要求および前記第2のSIP要求は、少なくとも1つのボイスメディア構成要素を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ドメインは、回路交換ドメインおよびパケット交換ドメインのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
後続の行動を選択することは、特徴タグの存在を検査することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
後続の行動を選択することは、少なくとも1つのセッション記述プロトコルの存在を検査することをさらに含み、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのために回路交換ドメインを使用することを示し、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのためにパケット交換ドメインを使用することを示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのドメインに対応する通信システムにおいて、ネットワーク構成要素を使用して、サービスを有効化する方法であって、
第1のメッセージを受信することと、
該第1のメッセージに基づいて、該ネットワーク構成要素により、第2のメッセージを作成することと、
第3のメッセージを受信することと、
該第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することと
を含む、方法。
【請求項13】
前記第1、第2、および第3のメッセージは、SIPメッセージであって、該SIPメッセージは、SIP要求メッセージおよびSIP応答メッセージのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージは、SIP INVITE要求である、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワーク構成要素は、サービス集中化および継続性アプリケーションサーバである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第3のメッセージは、受理可能ではないことを示すメッセージである、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、第4のメッセージを回路交換ドメインに送信することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、代替ドメインを選択しないことの決定をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記第3のメッセージを受信することに基づいて、後続の行動を選択することは、SIP様プロトコルを搬送するために、ベーストランスポートとして回路交換プロトコルを使用することをさらに含み、該回路交換プロトコルは、ショートメッセージサービスおよび非構造化付加サービスデータのうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記サービスは、ボイスサービスであり、前記第1のSIP要求および前記第2のSIP要求は、少なくとも1つのボイスメディア構成要素を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記ドメインは、回路交換ドメインおよびパケット交換ドメインのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項22】
後続の行動を選択することは、特徴タグの存在を検査することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
後続の行動を選択することは、少なくとも1つのセッション記述プロトコルの存在を検査することをさらに含み、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのために回路交換ドメインを使用することを示し、
該少なくとも1つのセッション記述プロトコルは、ユーザ機器に対するボイスベアラのためにパケット交換ドメインを使用することを示す、
請求項12に記載の方法。
【請求項24】
前記第1、第2、および第3のメッセージは、IlメッセージおよびGmメッセージのうちの少なくとも1つである、請求項12に記載の方法。
【請求項25】
少なくとも1つのドメインに対応する通信システムであって、
第1のSIP要求を受信するように構成されたユーザ機器と、
該第1のSIP要求に基づいて、第2のSIP要求を作成するように構成されたネットワーク構成要素と
を備え、該ネットワーク構成要素は、その後、SIP応答を受信し、該SIP応答の受信に基づいて、後続の行動を選択する、
システム
【請求項26】
前記ネットワーク構成要素は、前記ユーザ機器毎に登録情報を維持するようにさらに構成され、該登録情報は、少なくとも1つの特徴タグを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記ネットワーク構成要素は、前記第2のSIP要求において、前記ユーザ機器に対するボイスベアラのための回路交換ドメインを使用することを示すセッション記述プロトコル、および、該ユーザ機器に対するボイスベアラのためのパケット交換ドメインを使用することを示すセッション記述プロトコルのうちの少なくとも1つを含むようにさらに構成されている、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記ネットワーク構成要素は、少なくとも1つのインジケータを受信するようにさらに構成され、該インジケータは、前記ユーザ機器を経由したIMSボイスオーバセッション対応インジケータである、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記ネットワーク構成要素は、前記インジケータを検査するようにさらに構成されている、請求項28に記載の通信システム。
【請求項30】
前記ネットワーク構成要素は、サービス集中化および継続性アプリケーションサーバである、請求項25に記載の通信システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公表番号】特表2012−532507(P2012−532507A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517875(P2012−517875)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/040500
【国際公開番号】WO2011/008566
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/040500
【国際公開番号】WO2011/008566
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(500043574)リサーチ イン モーション リミテッド (531)
【氏名又は名称原語表記】Research In Motion Limited
【住所又は居所原語表記】295 Phillip Street, Waterloo, Ontario N2L 3W8 Canada
【Fターム(参考)】
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