説明

遊具装置

【課題】ユーザの興味を更に持続させる遊具装置の提供。
【解決手段】本発明の遊具装置は、基体220と当該基体220上に配置される遊具本体とを備える遊具装置100を前提とする。そして、本発明の遊具装置100に設けられる遊具本体は、螺旋体110と床板130と弾性シート150を備える。螺旋体110は遊戯者が登り降り可能なように基体220上に立設される。螺旋体110の所定高さに床板130が設けられ、螺旋体110に備えた天井部140と当該床板130との間に壁部を形成するように弾性シート150が設けられる。そして、天井部140、床板130、弾性シート150間で形成される遊戯領域に、螺旋体110から遊戯者が出入り可能なことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊具装置に関し、特にいわゆるジャングルジムをするための遊具装置に関する。
【背景技術】
【0002】
室内遊園地等に設置可能なジャングルジム型遊具装置(登り降り可能な遊具一般を称す。以下同じ。)は、矩形の枠型を立方体形状に積層することで形成されている。矩形枠型を上下左右に移動することで、幼児等の遊戯者が遊戯することが可能となっている。上記ジャングルジム型遊具は平衡感覚を高める遊具として保護者に人気があり、簡単に構成できるため遊具メーカの需要も多い。下記特許文献1には、屋内で遊戯可能なジャングルジム型の遊具の一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−345949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献に開示の技術のように、従来のジャングルジムは、当該ジャングルジム自体が回転等することはない。従って、遊戯者がジャングルジムに登ると目的が達成されるので、上記ジャングルジム型遊具での遊戯がすぐに飽きられてしまう傾向があった。更に、上記ジャングルジム型の遊具は構成が単純なため他の遊具と比較すると目立たないことから、当該遊具で遊戯するユーザ(幼児や年少の子供を想定している)が比較的少なかった。一方、子供等は動くものに興味を持続させる傾向があるため、上記ジャングルジム型遊具が動くことで、子供等の興味を持続させることができる。ユーザの興味を持続させることができるジャングルジム型の遊具が遊具メーカ等から要請されていた。
【0005】
本発明の目的は、室内遊園地等で設置される遊具装置であって、簡単な構成でユーザの興味を持続させることのできるいわゆるジャングルジム型の遊具装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するための本発明は、基体と当該基体上に配置される遊具本体とを備える遊具装置を前提とする。そして、本発明の遊具装置に設けられる遊具本体は、螺旋体と床板と弾性シートを備える。螺旋体は遊戯者が登り降り可能なように基体上に立設される。旋体の所定高さに床板が設けられ、螺旋体に備えた天井部と当該床板との間に壁部を形成するように弾性シートが設けられる。そして、天井部、床板、弾性シート間で形成される遊戯領域に、螺旋体から遊戯者が出入り可能なことを特徴とする。
【0007】
上記の構成を採用することで、螺旋体に登った遊戯者が、床板に移動することができる。弾性シートが壁部となることで、遊戯者が床板に着座等しても床板から落下することがない。従って、簡単な構成で登り降り可能なジャングルジム型遊具装置を提供することが可能となる。
上記の構成において、遊具本体が、傾斜した状態で基体に配置される構成を採用することができる。傾斜した螺旋体を登ることで、変化に富んだ遊戯をさせることが可能となる。
【0008】
上記の構成において、螺旋体は複数の支柱に固定され、当該複数の支柱を介して、基体上に立設される構成を採用することで、当該螺旋体を安全に立設することができる。更に、天井部に、上下に長さ調節可能な調節部材を立設し、弾性シートにより天井部に形成された遊戯領域の高さを、当該調節部材で調節可能な構成を採用することが望ましい。天井部に形成された空間を遊戯領域として使用することができる。床板を螺旋体の所定高さに複数設け、遊戯領域が、弾性シート、複数の床板間で形成される構成を採用しても構わない。床板の数は螺旋体の高さに応じて適切に定めればよい。
【0009】
上記の構成において、基体が中心軸を揃えて下部基板と、上部回転体を積層した回転基体である構成を採用することで回転基体上に配置された遊具装置が構成できる。そして、下部基板が、下部基板と、駆動モータとキャスタを備える。下部基板上に配置される駆動モータは、上部回転体を回転駆動可能なモータであり、中心軸周りに上部回転体が回転可能な位置に設けられるキャスタが上部回転体を支持する。
【0010】
上記の構成において、基体が中心軸を揃えて下部基板と、上部回転体を積層した構成を採用することで回転基体上に配置された別の遊具装置が構成できる。下部基板は、下部基板と、駆動モータとキャスタを備える。下部基板の上面中央に、上部回転体を回転駆動可能な駆動モータが配置される。そして、駆動モータにより回転される回転軸に軸支されたクランクを備え、中心軸周りに上部回転体が回転可能な位置に設けられるキャスタが上部回転体を支持する。このように構成することで、基体とともに、遊具本体が偏心して回転することになる。
【0011】
上記のように回転基体に螺旋体が配置された構成を採用することで、螺旋体を登り降りする遊戯者の興味を持続させることができる。遊具本体が傾斜した状態で上記回転基体に配置されることで、遊戯者の興味を更に持続させることができる遊具装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の遊具装置は、基体と当該基体上に配置される遊具本体とを備える遊具装置を前提とする。そして、本発明の遊具装置に設けられる遊具本体は、螺旋体と床板と弾性シートを備える。螺旋体は遊戯者が登り降り可能なように基体上に立設される。旋体の所定高さに床板が設けられ、螺旋体に備えた天井部と当該床板との間に壁部を形成するように弾性シートが設けられる。そして、天井部、床板、弾性シート間で形成される遊戯領域に、螺旋体から遊戯者が出入り可能なことを特徴とする。
【0013】
上記の構成を採用することで、螺旋体に登った遊戯者が、床板に移動することができる。弾性シートが壁部となることで、遊戯者が床板に着座等しても床板から落下することがない。従って、登り降り可能なジャングルジム型遊具装置を簡単に構成でき、ユーザの興味を更に持続させる遊具装置を構成できる。遊具本体を傾斜した状態で基体に配置することで、ユーザの興味を更に持続させる遊具装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る遊具装置の全体構成を示す概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係る遊具装置に備える回転基体の全体構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施形態に係る遊具装置に備える回転基体の全体構成を示す概念図である。
【図4】本発明の実施形態に係る遊具装置の全体構成を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態に係る遊具装置に備える回転基体の全体構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(実施の形態1)
以下に、本発明の遊具装置100について図面を参照して説明する。図1は、本発明の遊具装置100の全体構成を示す概略模式図であり、図2、図3は本発明の遊具装置100に備える回転基体220の概略模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
【0016】
すなわち、図1に示すように、本発明の遊具装置100は、螺旋体110を立設した形状のジャングルジム型の遊具装置100である。例えば、管体を螺旋形状に形成して上記螺旋体110が構成される。上記螺旋形状に形成される管体の材料は、鉄、ステンレス、カーボン、チタン等が好適に用いられる。本実施例では、鉄パイプを上記螺旋形状に形成した。管体に代えて、中身の詰まった鋼材を用いてもよい。
【0017】
上記のように構成した螺旋体110を基体220(後述する)に立設する。本実施例では、上記螺旋体110を支柱120により連結する構成を採用した。例えば、上面視矩形状を形成するように4本の支柱120を立設し、上記螺旋体110が当該支柱120により囲まれるように、上記支柱120と、上記螺旋体110とを連結する。螺旋体110を安定に立設可能であれば、上記支柱120の本数は限定されない。
【0018】
次に、上記のように構成した螺旋体110に所定の床板130を形成する。例えば、上記各支柱120にアームを延伸する。上記アームは、支柱120の同じ高さの位置に延伸されることは言うまでもない。更に、上記アームは支柱120及び、螺旋体110の高さに応じて複数本延伸する構成を採用しても構わない。本発明では、各支柱120に2本のアームを延伸した。もちろん、上記2本のアームが延伸される支柱120の位置が等しくなるように上記アームが延伸されることになる。
【0019】
次に、支柱120に延伸された上記アーム上に床板130を配置する。円形状に形成した床板130を上記アーム上に配置することになる。床板130を分割しておき、上記アームに設置する際に円形状にする構成を採用しても構わない。上記アームに床板固定具を固定し、当該床板固定具と床板130を更に固定する構成を採用しても構わない。
上記のように構成した螺旋体110の上部には、天井部140が配置される。例えば、リング中央に格子状の枠体を形成して天井部140を構成し、当該天井部140の上記格子状枠体と、上記螺旋体110を固定した上記支柱120上部とを連結する。そして、上記天井部140上方から弾性透明シート150(本発明の弾性シートに相当する。)を垂下することで、本発明の遊具装置本体が形成される。上記透明シート150により、遊具装置の床板130間に壁部が形成され、床板130に登る遊戯者が安全に遊戯可能となる。
【0020】
(基体)
次に、本発明の遊具装置100に備える基体220について、図面を参照して説明する。図2及び図3は、基体(回転基体220)の概念模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
上記回転基体220は、上部回転体221と、下部基板222とを備える。上部回転体221は、円形状の基板であるが、回転に支障がなければ矩形や多角形形状であっても構わない。図3(A)に示すように、下部基板222は中央歯車228と、当該中央歯車228を駆動する駆動モータ226と、キャスタ224が配置される。まず、回転基体220の下部基板222(本発明では円形形状を採用したがその形状は任意である)を上面視したとき、中心となる位置に、中央歯車228を配置する。もちろん上記中央歯車228の回転軸と上記下部基板222の中心軸を一致させるように両者を固定した状態で配置する。そして、上記中央歯車228を回転駆動可能な位置に駆動モータ226を配置する。中央歯車228が駆動モータ226によって回転可能なように、中央歯車228と駆動モータ226の回転軸とに対してローラーチェーンが巻き掛けられ、当該駆動モータ226の回転軸が回転すると、上記ローラーチェーンを介して上記中央歯車228が回転するように構成してもよい。
【0021】
更に、上記下部基板222には、上記中央歯車228及び駆動モータ226と同一面上に、複数のキャスタ224が配置される。キャスタ224は、当該キャスタ224の車輪部分を上にして下部基板に配置される。上記複数のキャスタ224は、対向するキャスタ224が、下部基板222の中心に関して対称となる位置に配置され、隣接するキャスタ224間が等間隔になるように配置する。
【0022】
後述のように、上部回転体221及び、下部基板222を組み合わせた場合、キャスタ224が上部回転体221に接触する位置に円環形状のレール(図示しない)を設けてもよい。キャスタ224は当該レールに接触しながら回転することで、当該キャスタ224の回転に応じて上部回転体221が回転することになる。従って、本発明では下部基板222の上記各キャスタ224の車輪が上部回転体221を支持する構成となる。
【0023】
次に、上部回転体221と下部基板222を組み合わせる。まず、上記キャスタ224、中央歯車228、駆動モータ226が配置された面を上にした状態で、下部基板222を床面に配置する。そして、下部基板222、上部回転体221の中心が重なるように、上記下部基板222の上に、上部回転体221を積層する。このとき、下部基板222の中央歯車228が回転すると、上部回転体221が回転するように、上記中央歯車228を上部回転体221に嵌合することで、本発明の回転基体220が構成される。なお、メンテナンスのために、上記中央歯車228が、上部回転体221に取り外し可能に嵌合されることが望ましい。上記上部回転体221の形状は、矩形状、多角形状、円形状等多種の形状の基板を取り付けることができる。
【0024】
なお、上記駆動モータ226は図示しない制御部によって回転数が制御されるように構成されてもよい。制御部には、予め最適な回転数を記憶しており、当該回転数に基づいて上記駆動モータ226が回転駆動される構成が採用できる。駆動モータ226の作動をさせるためのスイッチ(図示せず)を基体220に設け、当該スイッチにより駆動モータ226の回転速度を制御可能となるように構成しても構わない。
【0025】
上記のように構成した回転基体220上に遊具装置本体を配置することで、本発明の遊具装置100が構成される。
図1及び図5に示すように、床面(遊具装置が配置される面をいう。)に対して傾斜した状態で遊具装置本体を上記基体に配置する。本発明では、希望する傾斜角度にて表面を切断した傾斜部材162をダンパ164上に配置し、当該傾斜部材上に遊具本体支持部材を配置する構成を採用した。ダンパとして、防振ゴム等が好適に用いられる。上記傾斜部材162、ダンパ164が傾斜機構200に相当する。なお、螺旋体110下部には、遊戯者(幼児や年少の子供を想定している。)が出入り可能な出入り口を設けることは言うまでもない。なお、傾斜した状態における遊具装置本体の重心の位置が、基体220の中心になるように、上記遊具装置本体を適切に配置する。
【0026】
上記実施の形態1では、遊具装置本体を床面(遊具装置が設置される床面をいう)に対して傾斜した状態で上記基体220に配置した。これに対して、図4に示すように、遊具装置本体を床面に対して水平にした状態で基体220に配置した遊具装置100を構成することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1で使用した基体220の構成を以下のように構成することにより偏心して回転する遊具装置100を構成することが可能となる。なお、後述の偏心軸以外については実施の形態1で説明した遊具装置100と同じ構成を採用する。従って偏心軸以外の構成については図示及び説明を省力する。
【0027】
図5に示すように、駆動モータ226の回転軸に後述の偏心軸を用いる。すなわち、図5に示すように、駆動モータ226の回転軸に対して所定距離ずれた軸とを結ぶ柄からなる偏心軸(例えば、クランク229)を上記駆動モータ226に備えることで、当該駆動モータの回転軸を所定の範囲ずらすように構成することができる。
すなわち、クランク229の一方端は駆動モータ226の回転軸と同じ軸上で回転し、クランク229の他端は、当該回転軸に対して偏心して回転することになる(回転軸がずれた状態で回転することを意味する)。もちろん、駆動モータ226の作動をさせるためのスイッチ(図示せず)が基体220に設けられることは言うまでもない。当該スイッチにより駆動モータ226の回転速度を制御可能となるように構成しても構わない。もちろん図5に示す基体220は、上部回転体221と、下部基板222とを備える。そして、上部回転体221は、円形状の基板であり、下部基板222は、中央歯車228と、当該中央歯車228を駆動する駆動モータ226と、複数のキャスタ224とを備え、各キャスタ224が上部回転体221を支持することは言うまでもない。
【0028】
上記上部回転体221の自転を規制するための規制手段を設けることもできる。当該規制手段は、駆動モータ226が配置された下部基板222と、上部回転体221とを連結する弾性体(ゴムやバネ等が好適に用いられる)でよい。規制手段229は、上部回転体221の自転を規制するように構成できれば、その配置方法は任意である。
(その他)
上記基体220(以下、クランク229を設けた場合及び設けない場合を含めて説明する。)に備えた駆動モータ226の過負荷を保護する過負荷保護手段(例えば、トルクリミッタ)を上記駆動モータ226の回転軸又は、上記クランク229に取り付けてもよい。上述のように、駆動モータ226の上方には、遊具本体が配置されるため、遊戯を望むユーザの体重分の荷重が当該駆動モータ226にかかることになる。所定以上の荷重が駆動モータ226にかかると、上記過負荷保護手段が、当該荷重を検知し、駆動モータ226を空回りさせる構成が採用できる。
【0029】
すなわち、例えば、駆動モータ226の出力軸(回転軸)と中央歯車228との間には過剰なトルクから駆動モータ226を保護するトルクリミッタと、回転トルクを検出するトルクセンサとが設けられる。なお、トルクセンサとしては、接触式のトルクセンサを用いてもよく、あるいはまた非接触式のトルクセンサを用いるようにしてもよい。上記トルクセンサによって検出されるトルクが予想範囲を超えた場合には、トルクリミッタにより、駆動モータ226からの回転動力が中央歯車228に伝達されないようになっている。
【0030】
更に、遊具装置100にスリップリング(図示しない)を設け、このスリップリングによって遊具装置100の電飾部材(例えば、装置外面に設けられるLEDリボン)に電力を供給するようにしてもよい。電力供給手段としてスリップリングを使用することで、遊具装置が回転しても、配線のねじれ等がなく、給電が可能となる。
若しくは、インバータ制御により、上記荷重がかかることにより、駆動モータ226に所定以上の電流が流れると、当該駆動モータ226への電流を遮断する構成を採用しても構わない。なお、本発明の遊具装置を屋内型遊具装置として設置する場合、当該遊具装置が設置される室内遊園地には、当該遊具装置に備えた駆動モータ226の電力源(例えば商用電源)が備えられていることは言うまでもない。
【0031】
遊具装置の天井部140の上方に空間を形成する構成を採用しても構わない。例えば上下に長さ調節可能な調節部材142を上記天井部140に配置する。そして、上記調節部材142を含む遊具装置本体を、透光性素材で形成した弾性シート150により被覆される構成を採用する。上記調節部材142により天井部140と弾性シート150間に形成される空間の高さを調節することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の遊具装置は、基体と当該基体上に配置される遊具本体とを備える遊具装置を前提とする。そして、本発明の遊具装置に設けられる遊具本体は、螺旋体と床板と弾性シートを備える。螺旋体は遊戯者が登り降り可能なように基体上に立設される。旋体の所定高さに床板が設けられ、螺旋体に備えた天井部と当該床板との間に壁部を形成するように弾性シートが設けられる。そして、天井部、床板、弾性シート間で形成される遊戯領域に、螺旋体から遊戯者が出入り可能なことを特徴とする。
【0033】
上記の構成を採用することで、螺旋体に登った遊戯者が、床板に移動することができる。弾性シートが壁部となることで、遊戯者が床板に着座等しても床板から落下することがない。従って、登り降り可能なジャングルジム型遊具装置を簡単に構成でき、ユーザの興味を更に持続させる遊具装置を構成できる。遊具本体を傾斜した状態で基体に配置することで、ユーザの興味を更に持続させる遊具装置を提供できる。簡単な構成でユーザの興味を持続させることができる遊具装置を提供することが可能となるので、その産業上の利用可能性は大きい。
【符号の説明】
【0034】
100 遊具装置
110 螺旋体
120 支柱
130 床板
140 天井部
142 調節部材
150 透明弾性シート(壁部)
160 傾斜機構
220 基体(回転基体)
224 キャスタ
226 駆動モータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体と、当該基体上に配置される遊具本体とを備える遊具装置において、
前記遊具本体が、
前記基体上に立設され、遊戯者が登り降り可能な螺旋体と、
前記螺旋体の所定高さに設けられた床板と、
前記螺旋体に備えた天井部と前記床板との間に壁部を形成するように設けられる弾性シートとを備え、
前記天井部、前記床板、前記弾性シート間で形成される遊戯領域に、前記螺旋体から出入り可能なことを特徴とする遊具装置。
【請求項2】
前記遊具本体が、傾斜した状態で前記基体に配置される、請求項1に記載の遊具装置。
【請求項3】
前記螺旋体が、複数の支柱に固定され、当該複数の支柱を介して、前記基体上に立設された、請求項1に記載の遊具装置。
【請求項4】
前記天井部に、上下に長さ調節可能な調節部材を立設し、
前記弾性シートにより前記天井部に形成された遊戯領域の高さを、前記調節部材で調節可能な、請求項1に記載の遊具装置。
【請求項5】
前記床板が、前記螺旋体の所定高さに複数設けられ、
前記遊戯領域が、前記弾性シート、前記複数の床板間で形成される、請求項1に記載の遊具装置。
【請求項6】
前記基体が、中心軸を揃えて下部基板と、上部回転体を積層して構成され、
前記下部基板が、
下部基板と、
前記下部基板上に配置され、前記上部回転体を回転駆動可能な駆動モータと、
前記中心軸周りに前記上部回転体が回転可能な位置に設けられ、前記上部回転体を支持するキャスタとを備える、請求項1から5いずれか一項に記載の遊具装置。
【請求項7】
前記基体が、中心軸を揃えて下部基板と、上部回転体を積層して構成され、
前記下部基板が、
下部基板と、
前記下部基板の上面中央に配置された前記上部回転体を回転駆動可能な駆動モータと、
前記駆動モータにより回転される回転軸に軸支されたクランクと、
前記中心軸周りに前記上部回転体が回転可能な位置に設けられ、前記上部回転体を支持するキャスタとを備え、
前記基体とともに、前記遊具本体が偏心して回転する請求項1から5いずれか一項に記載の遊具装置。







【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−100719(P2012−100719A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249367(P2010−249367)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【出願人】(301033639)ビーエルデーオリエンタル株式会社 (40)