説明

遊戯装置

【課題】本発明の課題は、プロジェクタを内蔵した遊戯装置において、本体筐体部を開けることなく、プロジェクタの投影角度を容易に調節できるようにすることである。
【解決手段】本発明は、支持体に支持されたスクリーンと、当該支持体に連結され、背面に透過窓を有する本体筐体部と、当該本体筐体部内に固定配置され、当該透過窓を介して、当該スクリーンに対してゲーム映像を投影するプロジェクタと、設置面に対して当該本体筐体部を支持するように当該本体筐体部の底面の複数の部位のそれぞれに取り付けられ、当該設置面から当該複数の部位のそれぞれまでの高さを調整可能に構成された複数のレグアジャスタとを備える遊戯装置である。そして、当該スクリーンに対する当該プロジェクタの投影角度は、当該複数のレグアジャスタによって当該複数の部位のそれぞれの高さが調整されることによって、設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊戯装置に関し、特に、プロジェクタによりスクリーンに投影されたゲーム映像に基づいて遊戯者が入力デバイスを操作するゲームを提供する遊戯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、プロジェクタによりゲーム映像をスクリーンに投影するプロジェクタ型ゲーム装置(遊戯装置)が知られている。
【0003】
下記特許文献1は、スタンドによって立設されたスクリーンにシューティング用ビデオ画像を投影する液晶プロジェクタを内蔵したゲーム機を開示する。かかるゲーム機では、搬出入可能な筐体内に液晶プロジェクタが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平6−70793号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
大型のスクリーンに投影されたゲーム映像は、ゲームを行う遊戯者のみならず見物人に対しても迫力を与えることから、プロジェクタ型ゲーム装置(遊戯装置)をいわゆるアミューズメント施設に設置することにより、高い訴求力で人々にゲームへの参加意欲を喚起することが期待できる。
【0006】
一方で、プロジェクタ自体は、ブラウン管ディスプレイ等に比較して高価であるため、プロジェクタ型ゲーム装置は、高価なものになりやすい。従って、ゲーム装置全体のコストを抑えるためには、廉価版な普及版のプロジェクタを採用せざるを得ない。このような廉価版のプロジェクタにおいては、一般に、プロジェクタの筐体に対する投影角度に関して個体差が大きく、また、投影角度を調節する電動のチルトアジャスタ機構を備えていない。従って、作業者が、ゲーム装置本体を構成する筐体内の設計上の決められた位置にプロジェクタを据え付けたとしても、大型のスクリーンに精確に投影するために、チルトアジャスタ機構を手動で操作して投影角度を調整する必要がある。特に、スクリーンに精確な投影ができないと、ゲーム装置自体が粗雑な印象を受けることになり、高い訴求力を期待できない。
【0007】
また、ゲーム装置の外観的デザイン上の問題等から、ゲーム装置本体の筐体の大きさを十分に採ることができない場合がある。このような筐体内にプロジェクタを据え付けた場合、チルトアジャスタ機構を操作するための十分なスペースがなく、調整作業が困難であるという課題がある。また、筐体内には、プロジェクタやその他の電子機器に接続されたAC電源ケーブルが引き回されており、そこに作業者が手を入れてチルトアジャスタ機構を操作することは、感電等の恐れがあり、好ましくない。また、筐体内には多数のハーネスも引き回されており、ハーネスを傷つけたり、ハーネスが外れたりする恐れもある。
【0008】
そこで、本発明は、本体筐体部内に普及版のプロジェクタを収容した遊戯装置であって、本体筐体部を開けることなく、プロジェクタのゲーム映像がスクリーンに精確に投影されるように、プロジェクタの投影角度を調節することができる遊戯装置を提供することを目的とする。
【0009】
また、アミューズメント施設に設置したプロジェクタ型遊戯装置に対してより高い訴求力を与えるためには、スクリーンの大型化及び精確な投影に加え、遊戯装置に付随するビルボード(広告用部材)を明るく照らし出すことが必要不可欠である。
【0010】
しかしながら、従来の遊戯装置では、本体筐体からビルボードに電力を供給するためのケーブルが必要であり、遊戯装置の設置に際して、簡易な取り扱いをすることができなかった。また、ビルボードを照らし出す場合、その照射によってプロジェクタからの映像が見えにくくなる恐れがある。
【0011】
そこで、本発明は、本体筐体内部に普及版のプロジェクタを収容した遊戯装置であって、ビルボードに対する光源の取り扱いを容易にした遊戯装置を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、本体筐体内部に普及版のプロジェクタを収容した遊戯装置であって、プロジェクタからスクリーンに投影されたゲーム映像が、ビルボードに対して照射された光の影響を受けにくくした遊戯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたもので、以下の技術的特徴を含む。
【0014】
即ち、ある観点に従う本発明は、ゲーム映像に基づいて遊戯者が入力デバイスを操作するゲームを提供する遊戯装置であって、架台梁部及び前記架台梁部から立設する支持柱を有する支持体と、前記支持柱に設けられたスクリーンと、前記支持体の架台梁部の他端部に連結され、背面に透過窓を有する本体筐体部と、前記本体筐体部内に固定配置され、前記透過窓を介して、前記スクリーンに対してゲーム映像を投影するプロジェクタと、設置面に対して前記本体筐体部を支持するように前記本体筐体部の底面の複数の部位のそれぞれに取り付けられ、前記設置面から前記複数の部位のそれぞれまでの高さを調整可能に構成された複数のレグアジャスタと、を備えるゲーム装置である。そして、前記スクリーンに対する前記プロジェクタの投影角度は、前記複数のレグアジャスタによって前記複数の部位のそれぞれの高さが調整されることによって、設定される。
【0015】
これにより、作業者は、それぞれのレグアジャスタ機構の支持長を変えることで、本体筐体部2の傾きを自在に調整でき、結果として、スクリーンに対して本体筐体部の内部に固定設置されたプロジェクタ26の投影角度を調整できることになる。従って、作業者に本体筐体部の扉を開けさせて、プロジェクタ自体の傾き角を調整させる必要がなくなる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、本体筐体部内に廉価版のプロジェクタを収容した遊戯装置において、本体筐体部を開けることなく、プロジェクタのゲーム映像がスクリーンに精確に投影されるように、プロジェクタの投影角度を調節することができるようになる。
【0017】
また、本発明によれば、本体筐体内部に普及版のプロジェクタを収容した遊戯装置において、広告用部材に対する光源の取り扱いを容易になる。さらに、本発明によれば、かかる遊戯装置において、プロジェクタからスクリーンに投影されたゲーム映像が、広告用部材に対して照射された光の影響を受けにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊戯装置の外観を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る遊戯装置の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る遊戯装置のスクリーンを除いた背面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る遊戯装置の部分側面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る遊戯装置を斜め後方から見たときの斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る遊戯装置における照明ユニットの光軸と天板の傾斜角の関係を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る遊戯装置1の制御装置を含むハードウェア構成例を示すブロックダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置の外観を示す全体斜視図である。
【0021】
まず、図1を参照して、遊戯装置1は、本体筐体部2と、本体筐体部2に連結され、スクリーン3を支持する支持体4とを含んで構成される。また、本体筐体部2には、遊戯者によって操作される操作レバー5及び操作パネル6が設けられている。
【0022】
本体筐体部2は、遊戯装置1の中核コンポーネントであり、その内部に、電源ユニット、制御装置、冷却ファン、及びプロジェクタ等を収容している(図示せず)。制御基板の制御の下でプロジェクタから投影されるゲーム映像は、本体筐体部2の背面から出射して、スクリーン3に投影される。本体筐体部2の底面には、後述するように、レグアジャスタ機構23が設けられ、本体筐体部2自体の傾きを調整することで、プロジェクタの投影角度が調整できるようになっている。
【0023】
スクリーン3は、プロジェクタから出射される光を反射させて、ゲーム映像として映し出すためのプロジェクタ用スクリーンである。本実施形態のスクリーン3は、表面がフィルム加工された硬質の板状部材により構成されている。ただし、これに限定されず、布等の可撓性素材により構成してもよい。スクリーン3は、本体筐体部2の前面に立った遊戯者の視線方向に、その中心が位置するように、支持体4に取り付けられている。
【0024】
支持体4は、架台梁部41から立設する支持柱42を含んで構成され、これによって、スクリーン3を支持するとともに、本体筐体部2を連結し、固定する。支持体4には、スクリーン3を囲むように、左右の遮蔽幕7及び天板8が取り付けられている。これらは、スクリーン3に投影されたゲーム映像が外光によって影響を受けることで、視認性が低下しないようにするためである。また、遮蔽部材の一例として機能する遮蔽幕7は、本実施形態の遊戯装置1を隣接配置した場合に、他の遊戯装置1の全く関係ないゲーム映像を遮ることにも役立つ。
【0025】
天板8は、水平面に対して僅かに傾斜した角度で設けられる。天板8には、当該天板8に略沿って曲面を形成するように可撓性シート9が取り付けられている。可撓性シート9は、広告的内容の文字や絵柄をプリントすることができる。可撓性シート9は、本体筐体部2に設けられた照明ユニット25(図4参照)により、照らし出され、広告的機能を発揮する。
【0026】
次に、遊戯装置1の各部の詳細について説明する。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置1の正面図である。同図に示されるように、本体筐体部2は、中央に配置されるコントローラキャビネット21及びその左右に配置されるサイドキャビネット22A及び22Bとから構成される。
【0028】
コントローラキャビネット21の上面には、スピーカー62及び各種の操作ボタン63が配された操作パネル6が形成されている。なお、コントローラキャビネット21の前面に形成されているのは、遊戯者がゲームの開始に必要なコインを投入するためのコイン投入部64である。
【0029】
左右のサイドキャビネット22A及び22Bには、遊戯者によって揺動操作される操作レバー5A及び5Bがそれぞれ設けられている。サイドキャビネット22A及び22Bは、それぞれ、操作レバー5A及び5Bの動きを検出し、操作信号を出力するセンサ機構及び操作レバー5に対して所定の動きを与える駆動機構が設けられている。本実施形態では、操作レバー5A及び5Bは、遊戯者の手で把持する程度の大きさのものではなく、遊戯者の背丈ほどの高さまで立直し、遊戯者の腕の動きを使って乃至は身体全体の動きを使って揺動操作する程度の大きさに設計されている。また、本実施形態では、大人の遊戯者と子供の遊戯者が一緒にゲームを楽しむことができるように、操作レバー5A及び5Bの軸の長さが異なっているが、同じ長さに設定してもよい。操作レバー5A及び5Bのそれぞれの軸部の上端部に設けられた球体表面には、操作ボタンが形成されていてもよい。操作レバー5の球体表面に設けられた操作ボタンは、操作パネル6に設けられた操作ボタン63と同じ機能が割り当てられても良いし、異なった機能が割り当てられても良い。遊戯者による操作レバー5A及び5Bに対する入力操作に基づいて生成される操作信号は、コントローラキャビネット21内の制御基板に入力される。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置1のスクリーン3を除いた背面図である。同図に示されるように、本体筐体部2の背面には、透過窓24を有する扉が形成されている。透過窓24は、コントローラキャビネット21の内部に固定配置されたプロジェクタ26から出射される光を通すためのである。透過窓24には、透明のガラスが嵌め込まれていることが好ましい。扉は、メンテナンスのため、取り外し可能に形成されている。
【0031】
本体筐体部2の背面には、アーム251を介してハロゲンランプ等の光源を収容した2個の照明ユニット25が、出射口を上方に向けて取り付けられている(図4参照)。照明ユニット25から出射した光は、支持体4の天板8に取り付けられた可撓性シート9に照射される。アーム251の長さは、照明ユニット25から出射した光が本体筐体部2の一部に当たって影を形成しないように、設定される。照明ユニット25は、本体筐体部2の背面に位置することで、遊戯者が容易に手を触れることがなく、安全である。
【0032】
図4は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置1の部分側面図である。同図では、コントローラキャビネット21の側壁を取り外した状態で、コントローラキャビネット21の内部を示している。
【0033】
同図に示されるように、コントローラキャビネット21の内部には、プロジェクタ26が固定配置されている。また、プロジェクタ26の発する熱を外部に排出する冷却ファンが設けられても良い。
【0034】
本体筐体部2の底面には、複数のレグアジャスタ機構23が設けられ、設置面に対して本体筐体部2を支持する。本実施形態では、4個のレグアジャスタ機構23が、本体筐体部2の底面のコーナー近傍部位のそれぞれに取り付けられている。
【0035】
具体的には、サイドキャビネット22の底面の所定の部位に設けられたボルト穴(図示せず)に対応するように、第1の固定ナット231が溶接等により固着され、フット部232を有するアジャスタボルト233が螺挿されている。フット部232には、第2の固定ナット234が溶接等により固着されている。また、アジャスタボルト233には、緩み止めナット235が螺合されている。
【0036】
従って、第2の固定ナット234が回動される、その回動方向に応じてアジャスタボルト233が伸縮し、支持長が変化する。そして、第2の固定ナットの回動が抑止され、緩み止めナット235が締め付けられ、その結果、アジャスタボルト233が所定の支持長で固定される。
【0037】
このようにして、レグアジャスタ機構23は、設置面から本体筐体部2の底面までの高さを調節することができる。従って、作業者は、それぞれのレグアジャスタ機構23の支持長を変えることで、本体筐体部2の傾きを自在に調整でき、結果として、スクリーン3に対して本体筐体部2の内部に固定設置されたプロジェクタ26の投影角度を調整できることになる。これにより、作業者に本体筐体部2の扉を開けさせて、プロジェクタ26自体の傾き角を調整させる必要がなくなる。
【0038】
また、本体筐体部2の左右両側の底部には、支持体4に継合するための継合プレート27が取り付けられている。継合プレート27には、ボルトを挿通するための複数の縦長の長穴271が形成されており、複数の長穴271のいくつかが、支持体4の架台梁部41に設けられた複数のボルト穴に合わされてボルト締めされる。従って、本体筐体部2とスクリーン3とがボルトのみによって締結されているので、ボルトを取り外すことで、容易にお互いを分離できる。このため、本体筐体部2のみを用いて、スクリーン3よりもさらに広い壁面等に大画面のゲーム画面を投影することができるようになる。
【0039】
上述したように、本実施形態の遊戯装置1は、プロジェクタ26の投影角度を設定するために、レグアジャスタ機構23によって、設置面に対する本体筐体部2の傾きを調整可能にしている。従って、継合プレート27の長穴271は、本体筐体部2の高さ変位量に基づくボルト挿通位置のずれを吸収することに寄与する。
【0040】
図5は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置1を斜め後方から見たときの斜視図である。同図では、便宜上、遮蔽幕7を省略している。
【0041】
支持体4は、大型のスクリーン3を支持する構造体である。支持体4は、一対の架台梁部41と、左右一対の架台梁部41のそれぞれの一端部に継合され、そこから立設する左右一対の支持柱42とを含み、一対の支持柱42に、スクリーン3が締結部材により継合されている。一対の架台梁部41の他端部は、本体筐体部2の継合プレートを継合している。
【0042】
一対の架台梁部41の間には補強部材43が配設され、一対の架台梁部41を連結している。また、一対の支持柱42の間には補強板44が配設されている。補強板44は、支持柱42を連結し、支持体4の強度を高めるとともに、遊戯装置1の背後を覆い隠す化粧板の役目を果たす。
【0043】
一対の支持柱42のそれぞれの先端部には、ブラケット45が取り付けられ、一対の片持ち梁46が継合されている。片持ち梁46は、本体筐体部2側に向けて斜め上方に延伸する。片持ち梁46し、天板8を支持している。
【0044】
水平面に対する片持ち梁46の傾斜角度は、スクリーン3に差し込む上方からの外光の遮蔽を考慮しつつ、天板8から懸架される可撓性シート9の弛み具合(曲面)との関係で規定されることが好ましい。
【0045】
図6は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置1における照明ユニット25の光軸と天板8の傾斜角の関係を示す図である。
【0046】
即ち、同図に示されるように、支持柱42から延出する片持ち梁46に取り付けられた天板8は、水平面に対して角度θで傾斜している。従って、天板8の前後端部に貼着された可撓性シート9は、自重により、曲面を形成するように弛み、中心よりもやや後方(スクリーン3側)に最下点Pが位置する。つまり、最下点Pよりも後方の可撓性シート9の領域は、その法線ベクトルがスクリーン3の方向に向いている。従って、かかる領域に対して、下方から照明を当てた場合、その反射光がスクリーン3に向かってしまう。
【0047】
従って、本実施形態では、照明ユニット25の光軸C上の点が、最下点Pよりも前方(本体筐体部2側)の領域に位置するように、照明ユニット25の方向が設定される。これにより、照明ユニット25によって可撓性シート9に照射された光の中心光は、スクリーン3から遠ざかる方向に反射することになる。
【0048】
また、最下点Pよりも後方の可撓性シート9の領域は、遊戯装置1を臨む人々の目からは見えにくい。従って、かかる領域の全部又は一部に、光を吸収する塗料を塗布し又はフィルムを貼着してもよい。これにより、照明ユニット25が可撓性シート9に照射した光のうち、スクリーン3に向かう反射光の量を抑えることができ、スクリーン3上に投影されるゲーム映像の視認性の低下を防止することができる。
【0049】
図7は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置1の制御装置を含むハードウェア構成例を示すブロックダイアグラムである。
【0050】
CPU60は、各種受信信号(例えば検出装置55による検出信号など)を受信し、モータ、クラッチなどの各種装置に対する動作信号(機械制御出力信号など)を送信する制御装置である。例えば本実施形態のCPU60は、入力部(例えば検出装置55)からの信号入力や、記憶部61から読み込んだプラグラムやデータなどに基づいて演算処理を実行する中央演算部600の機能のほか、通信制御部602、画像処理部604、音声処理部606、機械制御処理部608としての各機能を有する。通信制御部602は、例えばWANやLAN等のネットワークシステムに接続して通信する際の通信制御を実行する。画像処理部604は、画像表示部(スクリーン3)に表示する画像の処理を実行する。音声処理部606は、スピーカー62等からの音声出力の処理を実行する。機械制御処理部608は、例えばモータやクラッチ等の要素に対する制御処理を実行する。このようなCPU60は、CISC方式やRISC方式のCPU、MPU、DSP、ASIC等である演算・制御能力を備えている。なお、CPU60に、記憶部61やGPU、オーディオプロセッサ等の機能を備えることも可能である。
【0051】
記憶部61には、例えばプログラムとデータ、さらには、遊戯装置1をコンピュータとして機能させるためのOSが備えられている。プログラム等は、OSの各種APIにより、遊戯装置1の各機能にアクセス可能である。このような記憶部61は、例えば、RAM等の主記憶用に使われる高速な記憶手段と、HDD、フラッシュメモリ、SRAM、磁気テープ装置、光ディスク装置等の補助記憶手段を含んで構成される。本実施形態の遊戯装置1における記憶部61には、プログラムと、データとが備えられている。また、この記憶部61には、遊戯装置1をコンピュータとして機能させるためのOS(図示せず)が備えられていてもよい。
【0052】
プログラムは、CPU60が遊戯装置1を実行するためのゲームプログラムである。なお、プログラム自体を、サーバからダウンロードしてアップデートしたり、ゲーム開始時にダウンロードしたりするような構成にすることも可能である。また、データは、このゲームプログラム用の各種データであり、各キャラクタの表示用ポリゴンデータ、音楽データ等のゲーム実行に必要なデータを備えている。また難易度の設定等の情報も記憶することができる。
【0053】
なお、遊戯装置1には、必要に応じて通信I/FやペリフェラルI/F、オーディオプロセッサが設けられる。通信I/F(図示せず)は、LAN、WAN等のネットワークに接続するためのインタフェイスである。ペリフェラルI/F(図示せず)は、各種周辺機器に接続するための、USB、IEEE1394、シリアル、パラレル、赤外線、無線等のインタフェイスを提供する部位である。このペリフェラルI/Fによって接続される各種周辺機器として、遊戯装置1においては、各種ボタンスイッチ、コイン投入装置、電源スイッチなどを用いることができる。また、スティック型コントローラー、振動装置等のフォースフィードバック装置、タッチパッド、タッチパネル、キーボード、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス等を接続して用いることもできる。また、ペリフェラルI/Fは、電子スイッチ等を制御することもでき、各種周辺機器の電源をオン/オフにして消費電力を抑えることもできる。
【0054】
オーディオプロセッサ(図示省略)は、音楽や音声や効果音を出力するためのPCM音源等を備えたDSP等である。オーディオプロセッサは、物理演算音源、FM音源等の計算を行い、残響や反射等の各種音声効果を計算することもできる。オーディオプロセッサの出力は、D/A変換され、デジタルアンプ等に接続されて、スピーカー62などの音声出力部で音楽や音声や効果音として再生される。オーディオプロセッサは、音楽や音声や効果音のためのデジタル変換されたデータを記憶している記憶媒体を備えていてもよい。
【0055】
上記各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を上記実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな形態で実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、スクリーンにゲーム映像を投影するためのプロジェクタを用いた遊戯装置に広く適用することができる。
【符号の説明】
【0057】
1…遊戯装置
2…本体筐体部
21…コントローラキャビネット
22A,22B…サイドキャビネット
23…レグアジャスタ機構
24…透過窓
25…照明ユニット
26…プロジェクタ
27…継合プレート
3…スクリーン
4…支持体
5A,5B…操作レバー
6…操作パネル
7…遮蔽幕(遮蔽部材)
8…天板
9…可撓性シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム映像に基づいて遊戯者が入力デバイスを操作するゲームを提供する遊戯装置であって、
架台梁部及び前記架台梁部から立設する支持柱を有する支持体と、
前記支持柱に設けられたスクリーンと、
前記支持体の架台梁部の他端部に連結され、背面に透過窓を有する本体筐体部と、
前記本体筐体部内に固定配置され、前記透過窓を介して、前記スクリーンに対してゲーム映像を投影するプロジェクタと、
設置面に対して前記本体筐体部を支持するように前記本体筐体部の底面の複数の部位のそれぞれに取り付けられ、前記設置面から前記複数の部位のそれぞれまでの高さを調整可能に構成された複数のレグアジャスタと、を備え、
前記スクリーンに対する前記プロジェクタの投影角度は、前記複数のレグアジャスタによって前記複数の部位のそれぞれの高さが調整されることによって、設定される、
遊戯装置。
【請求項2】
前記本体筐体部は、所定の調整代に応じた複数の長穴が形成された連結板を側面下部に備え、
前記連結板は、前記複数の長穴を介して前記梁部の他端部に設けられた複数の穴に挿通する締結部材により、前記梁部に締結される、
請求項1記載の遊戯装置。
【請求項3】
前記支持体は、前記スクリーンに投影されたゲーム映像が外光による影響を受けないように、前記スクリーンの少なくとも両側に配置された遮蔽部材をさらに備える、
請求項2記載の遊戯装置。
【請求項4】
前記支持体は、前記スクリーンに投影されたゲーム映像が外光による影響を受けないように、前記スクリーンの上側に配置された天板をさらに備え、
前記天板は、所定の傾き角で上方に延出するように構成された、
請求項3記載の遊戯装置。
【請求項5】
前記支持体は、前記天板に略沿って曲面が形成されるように、前記天板の前縁部及び後縁部に取り付けられた可撓性シートをさらに備える、
請求項4記載の遊戯装置。
【請求項6】
前記本体筐体部は、
前記可撓性シートに対して光を照射する少なくとも一つの照明ユニットを備える、
請求項5記載の遊戯装置。
【請求項7】
前記照明ユニットの照射方向は、前記照明ユニットによって前記可撓性シートに照射された光の中心光が前記スクリーンから遠ざかる方向に反射するように、設定される、
請求項6記載の遊戯装置。
【請求項8】
前記可撓性シートの最下点よりも前記スクリーン側にある領域の少なくとも一部は、光吸収素材で形成されている、
請求項7記載の遊戯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−24692(P2011−24692A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171635(P2009−171635)
【出願日】平成21年7月22日(2009.7.22)
【出願人】(000132471)株式会社セガ (811)
【Fターム(参考)】