説明

遊技システム、遊技機及び携帯端末機

【課題】遊技機及び携帯端末機の遊技性を向上できる遊技システム、遊技機及び携帯端末機を提供すること。
【解決手段】遊技システム1は、遊技機2と、当該遊技機2から所定の情報を取得する携帯端末機3とを備える。遊技機2は、当該遊技機2での遊技結果に応じた遊技結果情報を出力する遊技機側出力手段と、携帯端末機3から情報を取得する遊技機側取得手段と、遊技機側取得手段により取得された情報に応じて演出を変更する演出変更手段とを備える。携帯端末機3は、遊技結果情報を遊技機2から取得する端末機側取得手段と、遊技結果情報に基づいて、所定のアプリケーションを実行可能に設定する設定手段と、アプリケーションを実行した実行結果に係る実行結果情報を出力する端末機側出力手段とを備える。遊技機の遊技機側取得手段は、携帯端末機3から実行結果情報を取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機と携帯端末機とを備えた遊技システム、当該遊技システムに用いられる遊技機及び携帯端末機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技機として、液晶パネル等の可変表示装置を備えたパチンコ機及びパチスロ機等が知られている。このような遊技機は、CPU等から構成される制御手段が、絵柄及び数字がスクロールするような抽選画像や大当たり画像等の画像形成処理を行い、形成された画像を可変表示装置に表示するように構成されている。このような構成により、遊技機は、抽選画像や大当たり画像を多彩に表現することができるので、固定の絵柄が描かれたリールが回転するのみである以前の遊技機に比べて、遊技性が高められている。
【0003】
しかしながら、このように表示画像を多彩にしても、同じ遊技機で遊技することによる飽きが遊技者に生じてしまうという問題がある。
このような問題に対し、遊技機での遊技において、所定条件が成立した場合に、QRコード等の2次元コードを表示する遊技システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この特許文献1に記載の遊技システムでは、遊技機としてのパチスロ機の3つのリールが全て停止した際に抽選処理を行い、当該抽選処理にて当選した場合に、液晶表示装置に少なくとも1つのQRコードを表示する。そして、遊技者は、携帯電話等の携帯端末機のCCDカメラを利用して、表示されたQRコードを撮像する。そして、携帯端末機は、当該QRコードが示す遊技関連情報(例えば、遊技機メーカのウェブサイトのURL等)を取得し、当該遊技関連情報に基づいて外部のサーバと通信する。このサーバは、遊技関連情報に応じた景品データ(例えば、画像データ及び音楽データ)を、当該携帯端末機に送信する。これにより、携帯端末機には、当該景品データが記憶されることとなる。
このような遊技システムにより、遊技者は、遊技機による遊技以外に、景品データの取得というサービスを受けることができるので、遊技機による遊技を飽きさせないようにすることができる。
【0005】
【特許文献1】特開2006−326030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の遊技システムでは、遊技者が得られるサービスが、サーバからの景品データの提供のみであるので、携帯端末機を用いることによる当該携帯端末機と遊技機との相乗効果が乏しいという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、遊技機及び携帯端末機のそれぞれの遊技性を高めることのできる遊技システム、当該遊技システムに用いられる遊技機及び携帯端末機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記した目的を達成するために、本発明の遊技システムは、遊技機と、当該遊技機から所定の情報を取得する携帯端末機とを備えた遊技システムであって、前記遊技機は、当該遊技機での遊技結果に係る遊技結果情報を出力する遊技機側出力部と、前記携帯端末機から情報を取得する遊技機側取得部と、前記遊技機側取得部により取得された情報に応じて演出を変更する演出変更部とを備え、前記携帯端末機は、前記遊技結果情報を前記遊技機から取得する端末機側取得部と、前記遊技結果情報に基づいて、所定のアプリケーションを実行可能に設定する設定部と、前記アプリケーションを実行した実行結果に係る実行結果情報を出力する端末機側出力部とを備え、前記遊技機側取得部は、前記実行結果情報を取得することを特徴とする。
【0009】
このような遊技機としては、パチンコ機、パチスロ機、アレンジボール機、スマートボール機及びピンボール機等を例示することができる。また、携帯端末機としては、携帯型ゲーム機、携帯電話機及びPDA(Personal Digital Assistant)等を例示することができる。更に、遊技機及び携帯端末機による遊技結果情報及び実行結果情報の入出力は、遊技機と携帯端末機とを有線で互いに接続することによって行ってもよく、或いは、遊技機と携帯端末機との間で、赤外線通信又は無線LAN(Local Area Network)通信等の無線通信を行うことで実現してもよい。
【0010】
本発明によれば、遊技機から出力された遊技関連情報に基づいて、携帯端末機の設定部が、所定のアプリケーションを実行可能に設定する。そして、このアプリケーションの実行結果に係る実行結果情報を、携帯端末機から遊技機に出力することにより、遊技機の演出変更部が、当該実行結果情報に基づいて演出を変更する。これによれば、携帯端末機にて、遊技機での遊技結果情報に基づくアプリケーションを利用することができるようになるだけでなく、遊技機にて、携帯端末機でのアプリケーションの実行結果に係る実行結果情報に基づいて、通常の遊技中には知覚することのできない演出を行うことができる。従って、遊技機及び携帯端末機のうち、一方での動作結果と、他方での動作結果とを関連付けて、これらを連携させることができるので、それぞれの相乗効果により、遊技機及び携帯端末機のそれぞれの遊技性を高めることができる。
【0011】
本発明では、前記アプリケーションは、ゲームであることが好ましい。特に、当該ゲームは、遊技機の演出変更部により変更される演出内容に係るゲームであることがより好ましい。
本発明によれば、携帯端末機でアプリケーションとしてゲームを行うことにより、携帯端末機の遊技性を高めることができるので、遊技機と携帯端末機との相乗効果を一層高めることができる。特に、当該ゲームが、演出変更部により変更される演出内容に係るゲームである場合には、遊技機での遊技内容と、携帯端末機でのゲーム内容とを関連付けることができるので、当該相乗効果を一層高めることができ、遊技システムの遊技性をより一層高めることができる。
【0012】
本発明では、前記携帯端末機は、前記アプリケーションを保持する外部機器との通信接続を確立する接続確立部を備え、前記設定部は、前記遊技結果情報に基づいて、前記外部機器から、前記アプリケーションを取得して実行可能に設定することが好ましい。
【0013】
ここで、外部機器としては、PC(Personal Computer)等のコンピュータを例示することができ、更には、インターネット等のネットワーク上に位置し、当該ネットワークを介して通信接続可能なサーバ等を例示することができる。
本発明によれば、携帯端末機が、外部機器からアプリケーションを取得することにより、当該アプリケーションを携帯端末機に予め記憶させておく必要がなくなる。また、遊技結果情報に応じた様々なアプリケーションを外部機器に保持させておくことにより、携帯端末機が、当該アプリケーションの中から、遊技機から取得された遊技結果情報に応じたアプリケーションを取得することができるので、携帯端末機、ひいては、遊技システムの遊技性を一層高めることができる。
【0014】
本発明では、前記遊技機は、当該遊技機の遊技状態に応じた画像を表示する画像表示部を備え、前記演出変更部は、前記実行結果情報に応じて前記画像の少なくとも一部の領域を変更することが好ましい。
【0015】
このような演出変更部が変更する画像中の少なくとも一部の領域は、例えば、当該画像に数字等の絵柄がスクロールすることで表現される抽選画像が含まれる場合には、当該絵柄及び背景とすることができる。
ここで、遊技機での遊技中では、遊技者は、画像表示部に表示される画像、特に、抽選画像を注視する傾向にある。このため、本発明では、遊技機の演出変更部が、携帯端末機から取得された実行結果情報に基づいて、画像表示部に表示される画像のうちの少なくとも一部を変更することにより、携帯端末機でのアプリケーションの実行結果に応じた演出の変更を、視覚的に一層強く認識させることができる。従って、遊技機での遊技と携帯端末機でのアプリケーションの実行との連携を遊技者に強く認識させることができ、これにより、遊技システムの遊技性を一層向上することができる。
【0016】
また、本発明の遊技機は、携帯端末機を備えて構成される遊技システムに用いられる遊技機であって、当該遊技機の遊技結果に係る遊技結果情報を出力する出力部と、前記携帯端末機から情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された情報に応じて演出を変更する演出変更部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、遊技機の演出変更部が、携帯端末機から取得された情報に応じて演出を変更することにより、前述の遊技システムと同様の効果を奏することができる。
【0017】
また、本発明の携帯端末機は、遊技機を備えて構成される遊技システムに用いられる携帯端末機であって、前記遊技機から情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された情報に基づいて、所定のアプリケーションを実行可能に設定する設定部と、前記アプリケーションを実行した実行結果に係る実行結果情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、携帯端末機が、遊技機から遊技結果情報を取得し、当該遊技結果情報に基づいて所定のアプリケーションを実行可能に設定することにより、遊技機での遊技結果と携帯端末機で実行可能なアプリケーションとを連携させることができる。また、前述のような遊技機が遊技システムを構成している場合には、当該遊技機が、携帯端末機から出力された実行結果情報に応じた演出を行うことができるので、遊技機及び携帯端末機を備えて構成される遊技システムの遊技性を向上することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔遊技システム1の構成〕
図1は、本実施形態の遊技システム1の構成を示す模式図である。
本実施形態の遊技システム1は、遊技機2及び携帯端末機3を備え、遊技機2での遊技結果に係る遊技結果情報を携帯端末機3に送信し、当該携帯端末機3では、受信した遊技結果情報に応じたアプリケーションを実行し、当該アプリケーションの実行結果に係る実行結果情報を遊技機2に送信すると、受信した実行結果情報に基づいて、遊技機2が演出を変更することにより、遊技機2と携帯端末機3との連携を図り、相乗効果により、それぞれの遊技性を向上するものである。
なお、以下の説明では、携帯端末機3は、遊技機2から受信した遊技結果情報に基づいて、インターネット等のネットワークNに接続されたサーバ等の外部機器4から、中継機5を介して、アプリケーションを取得する構成について述べるが、予め携帯端末機3が当該アプリケーションを保持していてもよく、外部機器4から中継機5を介さずに直接取得する構成としてもよい。
【0020】
〔遊技機2の構成〕
図2は、遊技機2の構成を示すブロック図である。
遊技機2は、本実施形態では、所定の絵柄が3つ揃うことによって当選となるパチンコ機として構成され、詳しい図示を省略するが、遊技者の操作により、遊技球を遊技盤上に射出して、当該遊技球が遊技盤に設けられた入賞口等に入賞すると、所定数の遊技球を払い出すものである。また、遊技機2は、同じく遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球を払い出すとともに、抽選処理を実行し、当該抽選処理にて当選すると、遊技盤上の大入賞口を開放して、当該大入賞口に入賞した遊技球数に応じた遊技球を払い出す。
このような遊技機2は、図2に示すように、入賞検出手段21、制御手段22、音声出力手段23、電飾手段24、払出手段25、送受信手段26及び画像表示手段27を備えて構成されている。
【0021】
このうち、入賞検出手段21は、遊技球が入賞口、始動入賞口及び大入賞口に入賞した場合に、当該遊技球が入賞した入賞口を示す制御信号を制御手段22に出力する。
音声出力手段23は、音声制御部231及びスピーカ232を備え、音声制御部231が、入力した制御コマンドに応じた音声信号をスピーカ232に出力することにより、当該制御コマンドに基づく音声が出力される。
【0022】
電飾手段24は、電飾制御部241及びLED(Light Emitting Diode)242を備え、電飾制御部241が、入力した制御コマンドに応じてLED242に点灯信号を出力することにより、当該制御コマンドに応じたLED242の点灯/点滅が実現される。
払出手段25は、払出制御部251及び払出部252を備え、払出制御部251が、入力した制御コマンドに応じた遊技球数を示す制御信号を払出部252に出力することにより、当該制御コマンドに応じた数の遊技球が払出部252により払い出される。
送受信手段26は、画像表示手段27の後述する画像制御部271から入力する制御信号を赤外線信号に変換して外部に出力するとともに、外部(例えば、後述する携帯端末機3)から入力する赤外線信号を内部処理可能な制御信号に変換して、当該制御信号を画像制御部271に出力する。
【0023】
制御手段22は、CPU(Central Processing Unit)等の回路素子が実装された回路基板として構成され、音声出力手段23、電飾手段24、払出手段25及び画像表示手段27など、遊技機2全体の駆動を制御する。このような制御手段22は、主制御部221、副制御部222及び記憶部223を備えている。
このうち、副制御部222は、主制御部221から入力したコマンドに基づいて、音声出力手段23、電飾手段24、払出手段25及び画像表示手段27を制御するための制御コマンドを出力する。
記憶部223には、制御手段22での処理に用いられる各種プログラム及びデータが記憶されており、当該記憶部223の記憶内容は、主制御部221及び副制御部222により参照可能に構成されている。
【0024】
図3は、主制御部221の構成を示すブロック図である。
主制御部221は、記憶部223に記憶されたプログラム及びデータに基づいて、遊技機2全体を制御するためのコマンドを副制御部222に出力する。このような主制御部221は、図3に示すように、コマンド出力部2211、入賞判定部2212、抽選部2213及び抽選判定部2214を備えている。
コマンド出力部2211は、音声出力手段23、電飾手段24、払出手段25及び画像表示手段27を動作させるためのコマンドを生成し、当該コマンドを副制御部222に出力する。
【0025】
入賞判定部2212は、入賞検出手段21から、遊技球が入賞口に入賞した旨の制御信号が入力したか否かを判定する。そして、入賞判定部2212は、当該制御信号が入力したと判定すると、コマンド出力部2211により、所定数の遊技球の払出を実行するコマンドを副制御部222に出力させる。
【0026】
抽選部2213は、入賞判定部2212により、遊技球が始動入賞口に入賞した旨の制御信号が入力した場合に、抽選処理を実行する。
抽選判定部2214は、抽選部2213による抽選にて当選(大当たり)となったか否かを判定する。そして、抽選判定部2214は、当選となったと判定した場合には、抽選部2213により再抽選を行わせ、当該再抽選の結果を判定する。そして、抽選判定部2214は、再抽選でも当選したと判定した場合には、後述する遊技結果情報の送信を、画像表示手段27の画像制御部271に実行させるためのコマンドを、コマンド出力部2211により出力させる。なお、この遊技結果情報の送信については、後に詳述する。
【0027】
画像表示手段27は、副制御部222から入力する制御コマンドに応じた画像を形成表示する。この画像表示手段27は、画像制御部271及び画像表示部277を備えたユニットとして構成され、前述の制御手段22に接続されている。
このうち、画像表示部277は、画像制御部271から入力する画像情報に応じた画像を表示する。このような画像表示部277としては、液晶パネル及びバックライトを備える液晶表示装置を例示することができるほか、有機EL(electroluminescence)、プラズマディスプレイ及びCRT(cathode ray tube)等の各種表示装置を挙げることができる。
【0028】
図4は、画像制御部271の構成を示すブロック図である。
画像制御部271は、入力する制御コマンドに応じた画像に係る画像情報を生成し、当該画像情報を画像表示部277に出力する。また、画像制御部271は、制御コマンドに応じて、遊技者による遊技機2での遊技結果に係る遊技結果情報を生成し、当該遊技結果情報を送受信手段26から携帯端末機3に送信する。更に、画像制御部271は、送受信手段26により携帯端末機3から受信された赤外線信号に係る制御信号に基づいて、演出、すなわち、画像表示部277で表示する画像を変更する。
このような画像制御部271は、図4に示すように、制御部272、プログラムROM(Read Only Memory)273、CGROM(Character Generator ROM)274、VRAM(Video Random Access Memory)275及び画像形成部276を備えている。
【0029】
このうち、プログラムROM273は、制御部272での処理に必要なプログラム及びデータを記憶している。
CGROM274は、画像形成部276により形成される画像の素材となる画像データを記憶している。
VRAM275は、画像形成部276による画像生成に用いられ、当該VRAM275は、画像表示部277の1画面に対応する画像情報を記憶する表示バッファ領域と、画像形成部276の作業メモリとして利用されるワーク領域とを有している。このうち、表示バッファ領域は、画像形成部276によりCGROM274から読み出された画像データが書き込まれ、当該表示バッファ領域にて、1画面に相当する画像情報が生成される。
【0030】
画像形成部276は、CGROM274から取得した画像データを用いて、制御部272から入力するコマンドに応じた表示画像をVRAM275上に形成し、当該表示画像に係る画像情報を、画像表示部277に出力する。この画像形成部276は、CGROM274内の記憶領域のアドレスを指定することにより、当該CGROM274から画像データを取得するが、当該画像形成部276は、制御部272から所定の制御信号が入力した際には、通常指定するアドレスに代えて、当該制御信号に含まれるアドレスの画像データを取得して表示画像を変更する。このような画像形成部276は、GPU(Graphics Processing Unit)及びVDP(Video Display Processor)等の描画回路により構成されている。
【0031】
図5は、制御部272の構成を示すブロック図である。
制御部272は、副制御部222から入力するコマンドに応じて、画像表示手段27全体の動作を制御するものであり、本実施形態では、CPU(Central Processing Unit)により構成されている。この制御部272は、図5に示すように、コマンド判定部2721、遊技結果情報生成部2722、遊技結果情報出力部2723、実行結果情報取得部2724、実行結果情報判定部2725、演出設定部2726、演出変更部2727及び制御信号出力部2728を備えている。
【0032】
コマンド判定部2721は、副制御部222から入力する制御コマンドの内容を判定し、当該制御コマンドに応じた処理を制御部272の各機能部で実行させた後、制御信号出力部2728により、実行結果に係る制御信号を画像形成部276に出力させる。
遊技結果情報生成部2722は、コマンド判定部2721により、主制御部221における再抽選に当選した旨の制御コマンドが、副制御部222から入力したと判定された際に、当該制御コマンドに含まれる当選絵柄等の情報、及び、外部機器4と通信接続するための接続情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator)等)を含む遊技結果情報を生成する。
遊技結果情報出力部2723は、本発明の遊技機側出力部及び出力部に相当し、遊技結果情報生成部2722により生成された遊技結果情報を、送受信手段26により出力させる。
【0033】
実行結果情報取得部2724は、本発明の遊技機側取得部及び取得部に相当し、コマンド判定部2721により、後述する携帯端末機3から実行結果情報を受信する旨の制御コマンドが副制御部222から入力したと判定された際に、送受信手段26から入力する制御信号である実行結果情報を取得する。なお、実行結果情報については、後に詳述する。
実行結果情報判定部2725は、当該実行結果情報に含まれる情報が、所定の条件を満たすか否かを判定する。
演出設定部2726は、画像表示手段27による演出、すなわち、画像形成部276で形成させる画像を設定する。具体的に、演出設定部2726は、副制御部222から入力する制御コマンドに応じた画像を形成するための制御信号を生成する。
【0034】
演出変更部2727は、実行結果情報判定部2725により、実行結果情報に含まれる情報が所定の条件を満たすと判定された際に、画像表示手段27による演出内容を変更する。具体的に、演出変更部2727は、演出設定部2726により設定された演出内容、すなわち、表示画像を形成する画像データを、実行結果情報に基づいて、通常の遊技中に表示される表示画像に用いられる画像データとは異なる画像データに変更するための制御信号を生成する。
制御信号出力部2728は、画像形成部276に、演出設定部2726及び演出変更部2727等により生成された制御信号を出力する。
【0035】
〔携帯端末機3の構成〕
図6は、携帯端末機3の構成を示すブロック図である。
携帯端末機3は、予め記憶されたゲーム等のアプリケーションを実行可能に構成されているほか、遊技機2から遊技結果情報を取得して、当該遊技結果情報に基づいて、通信接続された外部機器4からのゲームの取得及び当該ゲームの実行を行えるように構成されたゲーム機である。このような携帯端末機3は、図6に示すように、操作手段31、送受信手段32、通信手段33、表示手段34、記憶手段35及び制御手段36を備えている。
操作手段31は、詳しい図示を省略したが、携帯端末機3を操作するための複数のキーと、入力されたキーに応じた操作信号を制御手段36に出力する操作信号出力部とを備えて構成されている。
【0036】
送受信手段32は、赤外線信号を送受信可能に構成されており、前述の遊技機2から入力する遊技結果情報に係る赤外線信号を内部処理可能な制御信号に変換して、当該制御信号を制御手段36に出力するほか、制御手段36から入力する後述する実行結果情報に係る制御信号を赤外線信号に変換して、当該赤外線信号を遊技機2に出力する。
通信手段33は、制御手段36の制御下で、中継機5を介して、外部機器4と通信接続する。
【0037】
表示手段34は、制御手段36から入力する画像情報に基づく画像を表示して、携帯端末機3の動作に係るメニュー画面等を表示するほか、制御手段36の後述するゲーム実行部364により実行されるゲームに係るゲーム画面を表示する。
記憶手段35は、携帯端末機3の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶している記憶領域と、未使用領域とを有し、当該未使用領域に新たにプログラム及びデータを記憶可能に構成されている。
【0038】
制御手段36は、携帯端末機3全体の動作を制御する。この制御手段36は、遊技結果情報取得部361、接続確立部362、ゲーム設定部363、ゲーム実行部364及び実行結果情報出力部365を備えている。
遊技結果情報取得部361は、本発明の端末機側取得部及び取得部に相当し、送受信手段32を介して、遊技機2との赤外線通信を確立し、当該遊技機2から送信される赤外線信号に係る遊技結果情報を、送受信手段32から制御信号として取得する。そして、遊技結果情報取得部361は、取得した遊技結果情報を記憶手段35に記憶させる。
【0039】
接続確立部362は、通信手段33を介して、外部機器4との通信接続を確立する。具体的に、接続確立部362は、遊技結果情報に含まれる接続情報に基づいて外部機器4との通信接続を確立する。なお、本実施形態では、接続確立部362は、遊技結果情報に含まれるURLに基づく外部機器4との通信接続を確立するとしたが、接続確立部362は、記憶手段35に予め記憶された接続情報に基づいて、外部機器4との通信接続を確立するように構成してもよい。
【0040】
ゲーム設定部363は、本発明の設定部に相当し、接続確立部362により通信接続が確立した外部機器4から、アプリケーションであるゲームプログラムを取得する。具体的にゲーム設定部363は、外部機器4からゲームプログラムをダウンロードして記憶手段35に記憶させた後、当該ゲームプログラムをインストールして、当該ゲームプログラムに係るゲームを実行可能に設定する。なお、接続確立部362が予め記憶されたURLに係る外部機器4との通信接続を確立している場合には、ゲーム設定部363は、遊技機2から取得された遊技関連情報に基づいて、ゲームプログラムの取得(ダウンロード)及びインストールを実行して、当該ゲームプログラムに係るゲームを実行可能に設定する。
【0041】
図7は、実行可能に設定されたゲームに係るゲーム画面の一例を示す図である。
ゲーム実行部364は、使用者の操作手段31に対する操作に応じて、ゲーム設定部363にて実行可能に設定されたゲームを実行する。
例えば、ゲーム実行部364は、図7に示すようなゲームを実行する。このゲームは、使用者が、操作手段31に対する入力操作により、表示手段34に表示されたゲーム画面上の網Mを操作し、当該ゲーム画面上のライオンL、サイR及びハイエナH等の動物を所定時間内に何頭捕獲することができるかを競う動物捕獲ゲームである。そして、ゲーム実行部364は、当該ゲームの実行結果を、実行結果情報として記憶手段35に記憶させる。このような実行結果情報には、本実施形態では、当該ゲームにて捕獲した動物の種別及び捕獲数等の情報が含まれる。
【0042】
実行結果情報出力部365は、本発明の端末機側出力部及び出力部に相当し、使用者の操作手段31に対する操作に応じて、記憶手段35に記憶された実行結果情報を、送受信手段32を介して遊技機2に出力する。
【0043】
〔遊技システム1の処理〕
以下、遊技システム1を構成する遊技機2及び携帯端末機3で実行される処理について説明する。
〔遊技機2による遊技結果情報出力処理SA〕
図8は、遊技機2により実行される遊技結果情報出力処理SAを示すフローチャートである。また、図9及び図10は、抽選画像に利用される絵柄の遷移を示す図である。
遊技機2は、入賞判定部2212が、入賞検出手段21から入力する制御信号に基づいて始動入賞口に遊技球が入賞したと判定した場合に、遊技結果に係る遊技結果情報を出力する遊技結果情報出力処理SAを実行する。
この遊技結果情報出力処理SAでは、図8に示すように、まず、制御手段22を構成する主制御部221の抽選部2213が抽選処理を行う(ステップSA1)。この際、コマンド出力部2211からは、副制御部222に抽選画像を表示させるためのコマンドが出力され、当該副制御部222の制御により、画像表示手段27には、例えば、図9及び図10の左側に示す数字を含む抽選画像が表示される。
【0044】
次に、抽選判定部2214が、抽選部2213による抽選で当選したか否かを判定する(ステップSA2)。ここで、抽選判定部2214が当選でないと判定した場合には、遊技機2は、遊技結果情報出力処理SAを終了する。
一方、抽選判定部2214が、当選であると判定した場合には、抽選部2213が再抽選を行う(ステップSA3)。この際にも、画像表示手段27には、前述のような抽選画像が表示される。
そして、抽選判定部2214が再抽選結果を判定し(ステップSA4)、当選でないと判定した場合には、遊技機2は、遊技結果情報出力処理SAを終了する。
【0045】
一方、抽選判定部2214が当選であると判定した場合には、コマンド出力部2211が副制御部222に再抽選にも当選した旨のコマンドを出力する。そして、副制御部222は、当該副制御部222が、画像表示手段27の画像制御部271に、遊技結果を出力する旨の制御コマンドと、以降の抽選画像の一部を変更する旨の制御コマンドを出力する。これら制御コマンドが入力すると、画像制御部271の制御部272を構成する遊技結果情報生成部2722が遊技結果情報を生成し、当該遊技結果情報を、遊技結果情報出力部2723が、送受信手段26を介して携帯端末機3に送信出力する(ステップSA5)。なお、この遊技結果情報は、当選による大当たり状態が終了し、遊技結果情報の送信準備が完了した旨の表示がなされた時に、遊技者により図示しないボタンが入力されると送信出力される。
【0046】
以上により、遊技結果情報出力処理SAを終了するが、前述の抽選画像の一部を変更する旨の制御コマンドが入力すると、画像制御部271は、以降の抽選画像の一部を変更する。例えば、抽選及び再抽選にて「3」が揃うことによって当選した場合には、画像制御部271により、以降の抽選画像では、図9左側に示す「3」の数字に代えて、図9中央に示す「おたまじゃくし」の絵柄が表示される。また、抽選及び再抽選にて「7」が揃うことによって当選した場合には、以降の抽選画像では図10左側に示す「7」の数字に代えて、図10中央に示す「子ライオン」の絵柄が表示される。
【0047】
〔携帯端末機3による実行結果情報出力処理SB〕
図11は、携帯端末機3により実行される実行結果情報出力処理SBを示すフローチャートである。
携帯端末機3は、前述のように、遊技機2から受信した遊技結果情報に基づいて、所定のアプリケーションであるゲームを実行可能に設定し、当該ゲームの実行結果に係る実行結果情報を遊技機2に送信出力する実行結果情報出力処理SBを実行する。
【0048】
この実行結果情報出力処理SBでは、図11に示すように、まず、携帯端末機3の制御手段36を構成する遊技結果情報取得部361が、送受信手段32を介して、遊技機2から遊技結果情報が入力したか否か(受信されたか否か)を判定する(ステップSB1)。ここで、遊技結果情報取得部361が入力していないと判定した場合には、遊技機2から送信された遊技結果情報の取得を再履行する。
一方、遊技結果情報が入力したと判定した場合には、遊技結果情報取得部361は、当該遊技結果情報を記憶手段35に記憶する(ステップSB2)。
【0049】
次に、接続確立部362が、通信手段33を介して、遊技結果情報に含まれる接続情報に基づく外部機器4との通信接続を確立する(ステップSB3)。
そして、ゲーム設定部363が、外部機器4から遊技結果情報に係るアプリケーションであるゲームプログラムをダウンロード及びインストールして、当該ゲームプログラムに係るゲームを実行可能に設定する(ステップSB4)。
この後、ゲーム実行部364が、使用者の操作に応じて、インストールされたゲームを実行し(ステップSB5)、当該ゲームの実行結果に係る実行結果情報を記憶手段35に記憶させる(ステップSB6)。
【0050】
このようなゲームの実行の後、実行結果情報出力部365が、使用者により操作手段31に対して実行結果情報の出力操作が行われたか否かを判定する(ステップSB7)。ここで、実行結果情報出力部365により当該出力操作が行われていないと判定されると、携帯端末機3は、実行結果情報出力処理SBを終了する。なお、ステップSB6での実行結果情報の記憶がされていれば、使用者は、実行結果情報の出力操作をいつでも行うことができる。
一方、実行結果情報出力部365が、当該出力操作が行われたと判定すると、当該実行結果情報出力部365は、送受信手段32を介して、実行結果情報を送信出力する(ステップSB8)。
以上により、携帯端末機3による実行結果情報出力処理SBが終了する。
【0051】
〔遊技機2による演出変更処理SC〕
図12は、遊技機2により実行される演出変更処理SCを示すフローチャートである。
遊技機2は、携帯端末機3から前述の実行結果情報を取得し、当該実行結果情報が所定の条件を満たす場合には、遊技機2での演出を変更する処理である演出変更処理SCを実行する。
【0052】
この演出変更処理SCでは、図12に示すように、まず、画像表示手段27の制御部272を構成する実行結果情報取得部2724が、携帯端末機3から前述の実行結果情報を取得できたか否かを判定する(ステップSC1)。ここで、実行結果情報取得部2724が、実行結果情報が取得できなかったと判定した場合には、演出設定部2726が、演出の内容を、通常の遊技中に行う通常演出に設定し(ステップSC2)、制御信号出力部2728は、制御手段22の副制御部222から入力する制御コマンドに応じた表示画像を形成させる制御信号を、画像形成部276に出力する。そして、遊技機2は、演出変更処理SCを終了する。
【0053】
一方、実行結果情報取得部2724が、実行結果情報を取得できたと判定した場合には、実行結果情報判定部2725が、当該実行結果情報が所定の条件を満たすか否かを判定する(ステップSC3)。具体的に、実行結果情報判定部2725は、実行結果情報に含まれる動物の捕獲数が、当該動物の種別に応じた設定値より高いか否かを判定する。
ここで、実行結果情報判定部2725が、条件を満たさないと判定した場合、すなわち、当該捕獲数が設定値よりも低いと判定した場合には、前述のステップSC2に移行し、演出設定部2726が演出内容を通常演出に設定する。そして、遊技機2は、演出変更処理SCを終了する。
【0054】
これに対し、実行結果情報判定部2725が、実行結果情報の内容が当該条件を満たすと判定した場合、すなわち、捕獲数が設定値以上であると判定した場合には、演出変更部2727が、演出内容を変更する(ステップSC4)。具体的に、演出変更部2727は、実行結果情報に含まれるライオンの捕獲数が3以上である場合には、図10左側に示した「7」の数字に代えて、図10右側に示した「大人のライオン」の絵柄を抽選画像等に使用するように、演出内容を変更する制御信号を生成する。また、演出変更部2727は、前述のゲームとは異なる他のゲームに係る実行結果情報に含まれる蛙の捕獲数が5以上である場合には、図9左側に示した「3」の数字に代えて、図9右側に示した「蛙」の絵柄を抽選画像等に使用するように、演出内容を変更する制御信号を生成する。そして、制御信号出力部2728が、生成された制御信号を画像形成部276に出力することで、当該画像形成部276は、変更された設定内容に応じた抽選画像等を表示する。これにより、通常の遊技では表示されない表示画像を表示することができる。
以上により、演出変更処理SCが終了する。
【0055】
以上説明した本実施形態の遊技システム1によれば、以下の効果を奏することができる。
遊技機2の遊技結果情報出力部2723は、送受信手段26を介して、当該遊技機2での遊技結果に係る遊技結果情報を送信出力し、携帯端末機3のゲーム設定部363は、外部機器4から当該遊技関連情報に基づいて、アプリケーションとしてのゲームプログラムをダウンロード及びインストールすることで、当該ゲームプログラムに係るゲームを実行可能に設定する。そして、携帯端末機3の実行結果情報出力部365が、ゲームの実行結果に係る実行結果情報を、送受信手段32を介して遊技機2に出力し、当該遊技機2の演出変更部2727が、当該実行結果情報に基づいて演出を変更する。
【0056】
これによれば、携帯端末機3にて、遊技機2での遊技結果に基づいてゲームを利用することができるようになるだけでなく、遊技機2にて、携帯端末機3でのゲームの実行結果に基づく演出を行うことができる。従って、遊技機2及び携帯端末機3をそれぞれ連携させることができるので、それぞれの相乗効果により、遊技機2及び携帯端末機3の遊技性を高めることができる。
【0057】
また、携帯端末機3は、アプリケーションとして、実行結果情報に基づいて変更される遊技機2の演出に応じたゲーム、すなわち、「7」の絵柄から変更される「ライオン」の絵柄に関係する動物捕獲ゲームを実行可能に設定する。これによれば、携帯端末機3の遊技性を向上することができるほか、遊技者及び使用者に、携帯端末機3と遊技機2との連携を一層強く認識させることができる。従って、それぞれの相乗効果を一層高めることができ、遊技システム1の遊技性を一層高めることができる。
【0058】
また、携帯端末機3が、外部機器4からゲームプログラムを取得することにより、当該ゲームプログラムを携帯端末機3の記憶手段35に予め記憶させておく必要がなくなる。更に、携帯端末機3は、遊技結果情報に基づいて、ゲームプログラムを外部機器4から取得することにより、様々なゲームを実行可能に設定することができる。従って、携帯端末機3、ひいては、遊技システム1の遊技性を一層高めることができる。
【0059】
また、遊技機2の演出変更部2727が、受信した実行結果情報に基づいて、画像表示部277で表示される表示画像のうちの少なくとも一部を変更することにより、携帯端末機3でのゲームの実行結果に応じた演出の変更を視覚的に一層強く認識させることができる。従って、遊技機2での遊技と携帯端末機3でのゲームの実行との連携を遊技者に、より強く認識させることができ、遊技システム1の遊技性を一層向上することができる。
【0060】
また、送受信手段26が画像表示手段27に接続され、当該画像表示手段27は、画像制御部271及び画像表示部277を備えるユニットとして制御手段22に取り付けられている。これによれば、携帯端末機3の実行結果情報に基づく演出の変更を、画像表示手段27のみで行うことができるので、制御手段22の処理の負担を軽減することができるほか、画像表示手段27を交換することにより、表示画像における他の演出を行うことも可能となる。
【0061】
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、演出変更部2727は、抽選画像等に用いられる絵柄を変更するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、抽選画像全体を変更してもよい。すなわち、遊技状態に応じた表示画像の少なくとも一部の領域が、通常の遊技で表示される表示画像とは異なるように、演出内容を変更すればよい。
また、副制御部222に演出変更部を設け、当該副制御部222に送受信手段26を接続することにより、携帯端末機3から入力する実行結果情報に応じて、音声出力手段23及び電飾手段24による演出内容(出力音声及びLED点灯状態)を変更するようにしてもよい。更に、主制御部221に演出変更部を設け、当該主制御部221に送受信手段26を接続することにより、抽選部2213の抽選における当選確率をも変更するようにしてもよい。
【0062】
前記実施形態では、携帯端末機3は、遊技結果情報に基づいて、所定のアプリケーションとして動物捕獲ゲームを実行可能に設定するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、ゲームに限らず、他のアプリケーションとしてもよい。更に、ゲームとしては、前述の動物捕獲ゲームに限らず、遊技機2での遊技と同様のゲームを実行可能に設定するとしてもよい。
【0063】
前記実施形態では、遊技機2は、抽選部2213による抽選での当選に引き続いて行われる再抽選に当選した場合に、遊技結果情報を出力するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、所定数の遊技球の獲得、及び、所定数の当選回数等により、遊技結果情報を出力するように構成してもよい。また、遊技機がパチスロ機である場合には、獲得メダル数等に応じて、遊技結果情報を出力するように構成してもよい。
【0064】
前記実施形態では、携帯端末機3は、外部機器4からゲームプログラムをダウンロード及びインストールすることにより、当該ゲームプログラムに係るゲームを実行可能に設定するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、記憶手段35に実行不可能な状態で予め記憶されたゲームプログラムの実行キー等を、遊技結果情報として携帯端末機3が取得し、当該実行キーに基づいて、当該ゲームプログラムに係るゲームを実行可能に設定するようにしてもよい。
【0065】
前記実施形態では、遊技機2及び携帯端末機3は、遊技結果情報及び実行結果情報を、それぞれ赤外線信号で送信及び受信するとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、それぞれの情報を送受信可能であれば、これら遊技機2及び携帯端末機3が他の通信形態で、各情報を送受信する構成としてもよい。例えば、遊技機2及び携帯端末機3が、遊技結果情報及び実行結果情報をQRコード等のバーコードで表示出力し、また、遊技機2及び携帯端末機3が、当該バーコードを撮像及び解析することで、遊技結果情報及び実行結果情報を取得するようにしてもよい。また、遊技機2及び携帯端末機3を有線にて接続して、当該遊技機2と携帯端末機3との間で情報を送受信するように構成してもよい。
【0066】
前記実施形態では、遊技機2は、パチンコ機として構成し、また、携帯端末機は、携帯型ゲーム機として構成したが、本発明はこれに限らない。すなわち、遊技機は、パチスロ機、アレンジボール機、スマートボール機及びピンボール機として構成してもよく、また、携帯端末機は、携帯電話機等で構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、パチンコ機及びパチスロ機等の遊技機と、携帯電話機及び携帯ゲーム機等の携帯端末機とを備えて構成される遊技システムに好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技システムの構成を示す模式図。
【図2】前記実施形態における遊技機の構成を示すブロック図。
【図3】前記実施形態における主制御部の構成を示すブロック図。
【図4】前記実施形態における画像制御部の構成を示すブロック図。
【図5】前記実施形態における制御部の構成を示すブロック図。
【図6】前記実施形態における携帯端末機の構成を示すブロック図。
【図7】前記実施形態におけるゲーム画面の一例を示す図。
【図8】前記実施形態における遊技結果情報出力処理を示すフローチャート。
【図9】前記実施形態における抽選画像に利用される絵柄の遷移を示す図。
【図10】前記実施形態における抽選画像に利用される絵柄の遷移を示す図。
【図11】前記実施形態における実行結果情報出力処理を示すフローチャート。
【図12】前記実施形態における演出変更処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0069】
1…遊技システム、2…遊技機、3…携帯端末機、277…画像表示部、361…遊技結果情報取得部(端末機側取得部、取得部)、362…接続確立部、363…ゲーム設定部(設定部)、365…実行結果情報出力部(端末機側出力部、出力部)、2213…抽選部、2723…遊技結果情報出力部(遊技機側出力部、出力部)、2724…実行結果情報取得部(遊技機側取得部、取得部)、2727…演出変更部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機と、当該遊技機から所定の情報を取得する携帯端末機とを備えた遊技システムであって、
前記遊技機は、
当該遊技機での遊技結果に係る遊技結果情報を出力する遊技機側出力部と、
前記携帯端末機から情報を取得する遊技機側取得部と、
前記遊技機側取得部により取得された情報に応じて演出を変更する演出変更部とを備え、
前記携帯端末機は、
前記遊技結果情報を前記遊技機から取得する端末機側取得部と、
前記遊技結果情報に基づいて、所定のアプリケーションを実行可能に設定する設定部と、
前記アプリケーションを実行した実行結果に係る実行結果情報を出力する端末機側出力部とを備え、
前記遊技機側取得部は、前記実行結果情報を取得することを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技システムにおいて、
前記アプリケーションは、ゲームであることを特徴とする遊技システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の遊技システムにおいて、
前記携帯端末機は、前記アプリケーションを保持する外部機器との通信接続を確立する接続確立部を備え、
前記設定部は、前記遊技結果情報に基づいて、前記外部機器から、前記アプリケーションを取得して実行可能に設定することを特徴とする遊技システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技システムにおいて、
前記遊技機は、
当該遊技機の遊技状態に応じた画像を表示する画像表示部を備え、
前記演出変更部は、前記実行結果情報に応じて前記画像の少なくとも一部の領域を変更することを特徴とする遊技システム。
【請求項5】
携帯端末機を備えて構成される遊技システムに用いられる遊技機であって、
当該遊技機の遊技結果に係る遊技結果情報を出力する出力部と、
前記携帯端末機から情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された情報に応じて演出を変更する演出変更部とを備えることを特徴とする遊技機。
【請求項6】
遊技機を備えて構成される遊技システムに用いられる携帯端末機であって、
前記遊技機から情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された情報に基づいて、所定のアプリケーションを実行可能に設定する設定部と、
前記アプリケーションを実行した実行結果に係る実行結果情報を出力する出力部とを備えることを特徴とする携帯端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−55964(P2009−55964A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223557(P2007−223557)
【出願日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】