説明

遊技データ表示装置、及び遊技機

【課題】オカルト的な遊技者のニーズに応えることができ、遊技の興趣を向上させ得る遊技データの表示機能を備えた遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機1は、遊技者が選択した演出モードを設定する演出モード設定手段215と、特定大当たりが当選したとき、対応する大当たり状態の終了に応じて遊技者にとって有利な特定状態を発生する特定状態発生手段214Aと、通常状態で設定された演出モードの種類毎に通常状態下の遊技データを算出すると共に、特定状態の発生契機となった特定大当たりの当選時に設定されていた演出モードの種類毎に、その特定状態が発生してから終了するまでの特定期間の遊技データを算出する遊技データ算出手段217と、遊技データを演出モードの種類毎に表示する表示手段218と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者の好みで演出モードを選択可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数種類の演出モードのうちの何れかを、遊技者の趣向に合わせて選択可能な遊技機が知られている。この遊技機の遊技では、遊技者が選択した演出モードで演出が実行される。このような構成の遊技機によれば、大当たりの抽選方法や抽選確率等に演出モード毎の違いが無くても、相性や流れを気にして演出モードを選択する、いわゆるオカルト的な遊技者を多く取り込める可能性がある。
【0003】
一方、遊技機の遊技データを表示する遊技データ表示装置としては、遊技状態毎に遊技データを算出して表示する表示装置(例えば、特許文献1参照。)が知られている。大当たりの抽選確率が高くなる確変状態等の発生に応じて有利度合いが大きく変動する遊技機に対して前記遊技データ表示装置を組み合わせれば、表示された遊技データに基づいて遊技状態毎の有利度合いを遊技者が定量的に把握できるようになる。
【0004】
しかしながら、前記従来の遊技データ表示装置では、前記のように演出モードを選択可能な遊技機と組み合わせたとき、次のような問題が生じる。すなわち、遊技状態毎の遊技データのみでは、遊技者が演出モードを選択する際の判断材料としては不十分であり、上述したようなオカルト的な遊技者のニーズに十分に応えることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−201715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、オカルト的な遊技者のニーズに応えることができ、遊技の興趣を向上させ得る遊技データ表示装置、及びこの遊技データ表示装置を備えた遊技機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の遊技データ表示装置は、複数種類の演出モードの中から何れかの演出モードを選択するために遊技者が操作可能な選択操作手段と、
前記選択操作手段による操作に応じて選択された演出モードを設定する演出モード設定手段と、
前記演出モード設定手段により設定された演出モードの種類に関わらず、遊技状態に応じて予め規定された当選確率で大当たりの当否を決定するための抽選処理を行う抽選処理手段と、
前記演出モード設定手段により設定された演出モードの種類に応じて、前記抽選処理手段による抽選処理の結果を報知する演出を実行する演出手段と、
前記抽選処理により大当たりが当選した場合に大当たり状態を発生する大当たり発生手段と、を有する遊技機に対応して設けられる遊技データ表示装置であって、
前記遊技機の遊技データを演出モードの種類毎に算出する遊技データ算出手段と、
前記遊技データ算出手段が算出した遊技データを演出モードの種類毎に表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技データ表示装置である(請求項1)。
【0008】
本発明の遊技データ表示装置を組み合わせる遊技機では、複数の演出モードの中の何れかを遊技者の趣向に応じて選択可能である。この遊技機の遊技では、前記抽選処理の結果の報知演出が選択された演出モードで実行される。
【0009】
本発明の遊技データ表示装置によれば、演出モードの種類毎の遊技データを表示可能である。演出モードの種類毎の遊技データは、遊技者が演出モードを選択する際の判断材料として有用である。大当たりの当選回数の多い演出モードを選択する遊技者が存在すると期待できる一方、そろそろ大当たりに当選するのでは?という期待感を込めて却って大当たりの当選回数の少ない演出モードを選択する遊技者がいる可能性もある。このように、演出モードの種類毎の遊技データを提示すれば、遊技者が演出モードを選択する際の判断材料を提供でき、遊技の興趣の向上に有効である。
【0010】
本発明の遊技機は、前記遊技データ表示装置を備えたことを特徴とする遊技機である(請求項4)。
【0011】
本発明における遊技機としては、パチンコ玉を遊技媒体としたパチンコ機や、ゲーム毎に規定数の遊技媒体を賭けるスロットマシン等がある。
また、前記特定状態としては、パチンコ機であれば確変状態や時短状態などの遊技状態があり、スロットマシンであれば、いわゆるAT、RT、CT、確変状態などの遊技状態がある。
【0012】
本発明においては、前記遊技機は、通常状態において大当たりの一部又は全部である特定大当たりが当選した場合に発生する大当たり状態の終了に応じて、遊技者にとって有利な特定状態を発生する特定状態発生手段と、
前記特定状態において予め規定された特定状態終了条件が満たされたときに当該特定状態を終了する特定状態終了手段と、を有しており、
前記遊技データ算出手段は、通常状態で設定された演出モードの種類毎に通常状態下の遊技データを算出すると共に、前記特定状態の発生契機となった前記特定大当たりの当選時に設定されていた演出モードの種類毎に、当該特定状態が発生してから終了するまでの特定期間における遊技データを算出することが好ましい(請求項2)。
【0013】
演出モードの種類毎の通常状態下の遊技データは、通常状態下で設定したときに大当たり当選など良好な遊技結果につながると期待される演出モードを選択するための判断材料になり得る。
さらに、前記特定状態の発生の契機となった前記特定大当たりの当選時における演出モード毎の前記特定期間の遊技データは、当該特定期間において良好な遊技結果を期待できる演出モードを通常状態下で選択するための判断材料になり得る。また、前記特定期間の遊技データに基づけば、通常状態下で前記特定大当たりが当選したときの演出モードの種類に応じて、その後の特定期間の遊技を占うことができる。
【0014】
また、前記遊技機が有する前記演出モード設定手段は、通常状態及び前記特定状態の何れの状態においても前記選択操作手段による操作に応じて前記演出モードを設定可能に構成されており、
前記遊技データ算出手段は、前記特定状態で設定された演出モードの種類毎に当該特定状態の遊技データを算出することが好ましい(請求項3)。
演出モードの種類毎の前記特定状態の遊技データは、前記特定状態で良好な遊技結果を期待できる演出モードを遊技者が選択するための判断材料になり得る。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技データ表示装置は、オカルト的な遊技者のニーズに応えることで遊技の興趣を向上できる表示装置であり、この遊技データ表示装置を備えた遊技機は、オカルト的な遊技者を多く取り込みできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施例1における、パチンコ遊技機を示す正面図。
【図2】実施例1における、演出モード選択画面を示す正面図。
【図3】実施例1における、パチンコ遊技機の電気的な構成を示すシステム図。
【図4】実施例1における、スタートデータを示す説明図。
【図5】実施例1における、大当たり履歴データを示す説明図。
【図6】実施例1における、第1のデータ表示画面を示す正面図。
【図7】実施例1における、第2のデータ表示画面を示す正面図。
【図8】実施例1における、第3のデータ表示画面を示す正面図。
【図9】実施例2における、遊技データ管理システムのシステム構成を示すシステム図。
【図10】実施例2における、遊技データ表示装置の電気的な構成を示すシステム図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、遊技データ表示装置を含むパチンコ遊技機1に関する例である。この内容について、図1〜図8を用いて説明する。
【0018】
本例のパチンコ遊技機1は、図1に示すごとく外観的な構成を備えている。パチンコ遊技機1は、図示しない台枠に取り付けられた開閉扉13と、開閉扉13の内側の遊技盤の盤面に形成された略円形状の遊技領域130と、遊技領域130の下部両側に配置された一対のスピーカ131と、遊技領域130の下側に設けられた上皿135及び下皿137と、上皿135の右下に配置された発射ハンドル134と、を備えている。
【0019】
開閉扉13は、パチンコ遊技機1に対面して左側のヒンジ133を介して回動可能な状態で台枠に固定されている。開閉扉13には、遊技領域130に対応する略円形状の透明窓139と、透明窓139の上部両側に配置された装飾ランプ136と、が設けられている。
【0020】
発射ハンドル134は、遊技領域130への玉の打ち出し強さを調整するための操作ハンドルである。発射ハンドル134は、図示しないスプリングにより左回転方向の初期位置に向けて付勢されている。初期位置に発射ハンドル134が位置する場合の打ち出し強さはゼロであり、この状態では玉は発射されない。発射ハンドル134が右回転方向に操作された際、内部の発射装置421により玉が発射される。発射ハンドル134の操作量が大きくなるほど、玉の打ち出し強さが強くなる。発射ハンドル134は、玉の発射を一時停止するための発射停止ボタン(図示略)を備えている。発射停止ボタンを操作すれば、玉の発射を一時停止できる。
【0021】
上皿135は、入賞に応じて払い出された賞球や、貸玉等を受け入れるための受け皿である。上皿135は、遊技者側に向けて張り出すように形成されている。上皿135の玉は、図示しない供給通路を経由して発射装置421へ供給されるようになっている。上皿の右縁部の上面には、後述する選択操作手段15を構成する選択ボタン151及び決定ボタン152が配置されている。
下皿137は、上皿135の玉が一杯になったときに賞球を払い出したり、遊技者の操作に応じて上皿135の玉を回収するための受け皿である。
【0022】
遊技領域130は、遊技媒体であるパチンコ玉が流下する領域である。遊技領域130には、液晶表示部190を含む表示装置19を中心として、左側に通過ゲート141等が配置され、下側に始動口12や大入賞装置16等が配置されている。遊技領域130の最下部には、入賞することなく流下した玉を回収するための玉排出口138が開口している。また、遊技領域130の左縁には、普図表示部181及び普図保留表示部182が配置されている。
【0023】
通過ゲート141は、通過玉を検知するゲートである。通過ゲート141では、玉を通過させるのみで賞球の払い出しが設定されていない。通過ゲート141が通過玉を検知すると、普通図柄の当否判定(以下、普図判定という。)が実行される。
【0024】
始動口12は、特図判定の契機となる入賞口である。始動口12は、一対の可動羽根121を開口部120に設けた電チュー(電動チューリップ)である。通常時の一対の可動羽根121は、図1に示すごとく、隙間を空けて相互に対面するように起立する状態(図1中、点線で示す状態。)にある。この状態では、上方に向けて開口する玉1個分の隙間を介してのみ、玉が入賞可能である。一方、相互に離隔するように回動した一対の可動羽根121(図1中、実線で示す状態。)は、開口部120への玉の流入をガイドする受け皿のように作用する。この状態では、始動口12への入賞が容易に発生する。始動口12は、普図判定での当選に応じて可動羽根121を開放する。可動羽根121の開放時間は、通常状態において0.2秒×1回、確変状態及び時短状態において1.5秒×3回となっている。
【0025】
大入賞装置16は、大入賞口160を開口する、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置である。この大入賞装置16は、始動口12の下側に配置されている。大入賞装置16は、横長略矩形状を呈する大入賞口160と、該大入賞口160の下辺を中心として回動する蓋部材161と、を有している。大入賞装置16では、遊技領域130をなす盤面と略面一をなすように蓋部材161が位置したときに大入賞口160が閉鎖状態となる一方、蓋部材161が下辺を中心として遊技者側に回動したときに大入賞口160が開放状態となる。このように回動した蓋部材161は、玉を大入賞口160に導くための受け皿となる。なお、大入賞装置16への入賞に対する払い出しは、1入賞当たり15個となっている。
【0026】
普図表示部181は、普図判定結果を表示する表示部である。本例の普図表示部181は、1つのLEDにより構成されている。普図表示部181は、LEDの点滅により変動動作を表示する。普図表示部181は、普図判定結果が当選のとき、最終的にLEDを点灯させ、ハズレのときLEDを消灯させる。なお、普図変動時間は、通常状態下で30秒、確変状態及び時短状態下で1秒となっている。
普図保留表示部182は、普図判定用に保留された抽選用乱数の表示部である。普図保留表示部182は、4つのLEDが縦に連設されてなる。普図保留表示部182は、LEDの点灯個数により保留数(上限保留数4個)を表示する。
【0027】
表示装置19は、図1に示すごとく、略中央に配置された液晶表示部190のほか、その下側に配置された特図保留表示部191を備えている。
特図保留表示部191は、特図判定用に保留された抽選用乱数である保留乱数の表示部である。特図保留表示部191は、水平方向に略等間隔で配置されたLEDよりなる保留ランプ195を4個備えている。特図保留表示部191は、保留ランプ195の点灯個数により保留数(上限保留数4個)を表示する。
【0028】
液晶表示部190は、図1に示すごとく、大当たりの抽選処理である特図判定の結果の報知演出を実行する演出手段216、及び遊技データを表示する表示手段218を構成しているほか、演出モードを選択するための選択操作手段15を構成している。
演出手段216を構成する液晶表示部190は、特図判定結果の報知演出を実行する。特に、本例のパチンコ遊技機1は、「海」、「山」、「空」をモチーフとした3種類の演出モードのうちの何れかの演出モードで報知演出を実行する。大当たりの場合には、液晶表示部190にゾロ目の3桁の数字が表示される。本例では、確変大当たりに当選したとき奇数のゾロ目が表示され、通常大当たりに当選したとき偶数のゾロ目が表示される。
【0029】
液晶表示部190は、図1及び図2に示すごとく、前記選択ボタン151及び前記決定ボタン152と共に選択操作手段15としての機能を実現する。図柄変動の停止中に選択ボタン151が押下げ操作されると、3種類の演出モード毎のモード表示が配置された演出モード選択画面150が表示される。この演出モード選択画面150では、現在設定中の演出モードに対応するモード表示が明るく表示され、他の演出モードが暗く表示される。演出モード選択画面150の表示中に選択ボタン151を押下げ操作すれば、操作毎に明るいモード表示が順番に切り替わる。所望の演出モードに対応するモード表示が明示されているときに決定ボタン152を押下げ操作すれば、その演出モードを選択可能である。
なお、遊技データを表示する表示手段218の機能については、図6〜図8を参照して後で説明する。
【0030】
次に、パチンコ遊技機1の電気的な構成について、図3を用いて説明する。パチンコ遊技機1は、主回路20を中心として構成されている。主回路20に対しては、玉の払出を制御する払出制御回路41、玉の打込を制御する発射制御回路42、遊技演出を制御する副制御回路43、液晶表示部190を制御する表示制御回路44、入賞玉あるいは通過玉の検出器51〜53、始動口(電チュー)12を開放する電チューソレノイド56、大入賞装置16を開放させる大入賞ソレノイド55、特図保留表示部191や普図表示部181等を構成する各種のLED45、及び電力供給のための電源回路46等が電気的に接続されている。
【0031】
入賞玉あるいは通過玉の検出器としては、通過ゲート141の通過玉を検出するゲート通過検出器51、始動口12への入賞玉を検出する始動入賞検出器52、及び大入賞装置16への入賞玉を検出する大入賞検出器53がある。
電チューソレノイド56は、始動口12の可動羽根121を開閉するためのソレノイドである。
大入賞ソレノイド55は、大入賞装置16の蓋部材161を回動駆動して、大入賞装置16を入賞可能な状態とするソレノイドである。
【0032】
払出制御回路41は、主回路20からの指示を受けて払出装置411を制御し、所定数の玉の払出を実行させる制御回路である。
発射制御回路42は、発射ハンドル134の操作量に応じて発射装置421を制御することで、玉の打ち出し強さをコントロールする制御回路である。
副制御回路43には、駆動アンプを含むスピーカ装置431、装飾ランプ136を含む装飾ランプ類432、及び液晶表示部190の表示等を制御する表示制御回路44が電気的に接続されている。
【0033】
主回路20は、CPU(Central Processing Unit)21、記憶素子であるROM(Read Only Memory)22・フラッシュROM23・RAM(Random Access Memory)24、所定範囲の乱数を発生する乱数発生部27、抽選用乱数を抽出する乱数抽出部26、及び入出力インタフェースをなすI/O(Input/Output)25等を備えている。本例の主回路20は、ROM22から読み出したプログラムをCPU21に実行させることにより、特図判定を実行する抽選処理手段211、特図判定用の抽選用乱数を読み出す読出手段212、大当たり状態を発生させる大当たり発生手段213、確変状態(特定状態)を発生させる特定状態発生手段214A、確変状態を終了させる特定状態終了手段214B、演出モードを設定する演出モード設定手段215、報知演出を実行する演出手段216、遊技データを算出する遊技データ算出手段217、遊技データを表示する表示手段218としての機能を実現する。
【0034】
ROM22は、CPU21に実行させる各種の処理プログラムを記憶しているほか、特図判定に用いる当選乱数テーブル(図示略)、及び普図判定に用いる当選乱数テーブル(図示略)を記憶する乱数テーブル記憶手段221としての機能を備えている。なお、本例の普図判定用の乱数テーブルでは、所定範囲の乱数の全てが当選乱数となっている。それ故、本例の普図判定の当選確率は1/1である。
【0035】
特図判定用の当選乱数テーブルとしては、通常状態用の当選乱数テーブルと、確変状態用の当選乱数テーブルと、がある。各当選乱数テーブルでは、所定範囲の乱数のうち特図判定の当選乱数が規定されている。通常状態用の当選乱数テーブルでは当選乱数の割合が1/350となっており、確変状態用の当選乱数テーブルでは当選乱数の割合が1/35となっている。各当選乱数テーブルでは、いずれも、当選乱数のうちの60%が確変大当たり(特定大当たり)に対応する確変当選乱数となっている。
【0036】
フラッシュROM23は、データを書き換え可能であって、電源供給が遮断された後もデータを保持可能な記憶素子である。フラッシュROM23の記憶領域には、1日前や2日前など過去の営業日の遊技データを格納する遊技データ記憶エリア231が設けられている。
【0037】
RAM24は、図3に示すごとく、CPU21のワークエリアや一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM24の記憶エリアには、各4データ分の特図保留エリア241及び普図保留エリア242のほか、特図変動の回数をスタート回数として計数するスタートカウンタ243及び遊技データ記憶エリア244が割り当てられている。特図保留エリア241は、特図判定用の保留乱数の記憶領域である。普図保留エリア242は、普図判定用の保留乱数の記憶領域である。スタートカウンタ243のスタート回数は、大当たり状態の終了に応じてゼロスタートで計数開始される。遊技データ記憶エリア244には、フラッシュROM23の遊技データ記憶エリア231とは異なり、当日の遊技データが記憶される。
【0038】
乱数抽出部26は、特図判定及び普図判定用の抽選用乱数の抽出部である。乱数抽出部26は、乱数発生部27が発生する乱数の中から当否判定に適用する抽選用乱数を抽出する。乱数抽出部26は、ゲート通過検出器51による通過玉の検出に応じて普図判定用の抽選用乱数を抽出し、始動入賞検出器52による始動入賞の検出に応じて特図判定用の抽選用乱数を抽出する。
【0039】
乱数抽出部26により抽出された特図判定用の抽選用乱数は、以下のように取り扱われる。特図保留エリア241内の保留数が1〜3個であれば、抽出された抽選用乱数は特図保留エリア241に格納される。一方、保留数が4個である場合には、抽選用乱数は特図保留エリア241に格納されることなく消去される。保留数がゼロで特別図柄の変動表示中の場合は、抽出された抽選用乱数が特図保留エリア241に格納される。一方、保留数がゼロで特別図柄が停止中の場合は、抽出された抽選用乱数は保留されることなく直接、読出手段212により読み出される。なお、普図判定用の抽選用乱数についても同様に取り扱われる。
【0040】
読出手段212は、特図判定用の抽選用乱数を読み出す手段である。読出手段212は、特図の変動表示期間ではなく、かつ、大当たり状態の発生状態でないとき、乱数抽出部26が新たに抽出した抽選用乱数、あるいは保留された抽選用乱数(保留乱数)を、特図判定用の抽選用乱数として読み出す。特図保留エリア241の保留乱数がゼロである場合には、乱数抽出部26が新たに抽出した抽選用乱数が特図判定用に読み出される。一方、特図保留エリア241に保留乱数が1個以上存在していれば、抽出された時間的なタイミングが最も古い保留乱数が特図判定用に読み出される。
【0041】
抽選処理手段211は、読出手段212が読み出した抽選用乱数を利用して特図判定(大当たりの抽選処理)を実行する手段である。抽選処理手段211は、遊技状態に応じて選択した特図判定用の当選乱数テーブルに対して抽選用乱数を照合することで、大当たりか否かを決定するための特図判定を実行する。確変当選乱数と照合できた場合には、確変大当たりの当選となる。確変当選乱数以外の当選乱数と照合できた場合には、通常大当たりの当選となる。なお、普図判定についても、特図判定と同様に抽選用乱数が読み出され、抽選処理が実行される。
【0042】
大当たり発生手段213は、大当たり状態を発生させる手段である。大当たり発生手段213は、大当たり当選に応じて液晶表示部190に大当たり図柄が表示されたとき、大当たり状態を発生させる。大当たり状態は、大入賞口160が開口するラウンドが15回繰り返される非常に有利な状態である。大当たり状態としては、確変状態が後続する確変大当たり状態(特定大当たり状態)と、終了に応じて直ちに通常状態に復帰する通常大当たり状態と、がある。確変大当たり状態の契機図柄が奇数のゾロ目の大当たり図柄である一方、通常大当たり状態の契機図柄は偶数のゾロ目の大当たり図柄である。
【0043】
特定状態発生手段214Aは、確変大当たり状態の終了に応じて確変状態(特定状態)を発生させる手段である。確変状態下の特図判定には、確変状態用の当選乱数テーブルが適用されるため、大当たりの当選確率が高くなり有利となる。なお、本例の確変状態は、時短状態を伴って発生する。また、確変状態の発生中に確変大当たりが当選したとき、確変大当たり状態の発生に応じて確変状態が一時中断され、確変大当たり状態の終了に応じて確変状態が再開される。
【0044】
特定状態終了手段214Bは、確変状態終了条件(特定状態終了条件)が満たされたときに確変状態を終了させる手段である。本例では、確変状態終了条件として、特図変動が100回実行されたこと(終了時期への到達)、及び通常大当たりの当選が設定されている。スタート回数が100回に到達するか、通常大当たりの当選に応じて確変状態が終了し、連チャン期間が終了する。
【0045】
演出モード設定手段215は、「海モード」、「山モード」、「空モード」のうち選択操作手段15により選択された演出モードを設定する手段である。
演出手段216は、演出モード設定手段215により設定された演出モードで、特図判定結果の報知演出を実行する手段である。各演出モードは、3つの数字図柄が変動する点で共通している一方、背景画像のモチーフが相違している。例えば、「海モード」であれば、海をモチーフとした背景画像上で数字図柄が変動する。
【0046】
遊技データ算出手段217は、パチンコ遊技機1の遊技データを算出する手段である。遊技データ算出手段217は、遊技データを算出するに当たって、演出モード毎にスタート回数を計数し、図4に示すごとくスタートデータとして遊技データ記憶エリア244(RAM24)に記憶させる。スタートデータには、通常状態及び確変状態について、それぞれ、演出モード毎に計数されたスタート回数が含まれている。
【0047】
遊技データ算出手段217は、さらに、図5に示すごとく大当たり当選が発生する毎に大当たり履歴データを随時更新しながら遊技データ記憶エリア244に記憶させる。大当たり履歴データは、大当たり当選までのスタート回数(図中の「スタート」欄)、大当たり当選の種類、演出モードの種類、初当たりであるか否かを表す初当たりフラグ(図中では、初当たりのとき○印。)、及び連チャン回数を組み合わせたデータである。
【0048】
大当たり履歴データでは、初当たり時の演出モードの種類と、大当たり当選時の演出モードの種類と、が記録されている。通常状態下の大当たり当選である初当たりについては、例えば、下から2段目の大当たり当選のごとく、当選時の演出モードの種類のみが記録される。一方、連チャン期間(特定期間)内の大当たり当選については、例えば、下から3段目の大当たり当選のごとく、当選時の演出モードの種類に加えて、初当たり時の演出モード、つまり下から2段目の初当たり時の演出モードの種類が記録される。また、前記大当たり履歴データ中の連チャン回数は、連チャン期間内の大当たり当選の回数(初当たりを含めた回数)である。連チャン期間内の大当たり当選が通常大当たりであったか、あるいはスタート回数が100回に達したとき、確変状態が終了して連チャン回数が確定し、その連チャン期間の初当たりに対応付けて記録される。
【0049】
例えば、図5は、1回前の大当たり当選に応じた大当たり状態が終了してからのスタート回数が283回である状況における大当たり履歴データを例示している。ここで、仮に、283回目に大当たり当選が発生した場合を想定してみる。この場合には、1回前→2回前、2回前→3回前というように各大当たり当選の序列が順次、繰り下げられた上で1回前の大当たりのデータが新たに生成される。この新たな大当たりのデータでは、スタート回数として283回が記録されると共に、そのときの大当たり当選の種類、及びそのときの演出モードの種類が記録される。さらに、通常状態下の大当たり当選であるので、初当たりフラグとして1(○印)が記憶される。
【0050】
遊技データ算出手段217は、図4のスタートデータ、及び図5の大当たり履歴データに基づいて、表示手段218が表示する遊技データを算出する。以下の説明では、遊技データ算出手段による遊技データの算出方法と共に、表示手段218が液晶表示部190に表示するデータ表示画面218の内容を説明する。
【0051】
まず、図6のデータ表示画面218Aのうち、「当日」の「海」の「スタート」欄には、海モード時のスタート回数が表示される。このスタート回数は、図4中の海モードのときの通常状態下のスタート回数と、海モードのときの確変状態下のスタート回数と、の合計回数である。同じく「大当たり回数」欄には、図5の大当たり履歴データのうち、当選時の演出モードが海モードであった大当たり当選の発生回数が計数されて表示される。同じく「大当たり確率」には、この大当たり当選の発生回数を、前記海モード設定下のスタート回数で除算した値が表示される。なお、当日の営業終了時には、「当日」欄の各遊技データがフラッシュROM23に格納され、翌日の営業中には、その各遊技データが同図中の「1日前」の欄に表示される。
【0052】
図7のデータ表示画面218Bでは、通常状態及び確変状態の遊技データが区別して表示されている。「通常状態」の「海」の「スタート」欄には、図4中の海モード時の通常状態下のスタート回数が表示される。同じく「大当たり回数」欄には、図5の大当たり履歴データのうち、当選時の演出モードが海モードであった初当たりの回数が計数されて表示される。同じく「大当たり確率」欄には、この初当たりの回数を前記海モード時の通常状態下のスタート回数により除算した値が表示される。
【0053】
一方、データ表示画面218B中の「確変状態」の「海」の「スタート」欄には、図4中の海モード時の確変状態下のスタート回数が表示される。同じく「大当たり回数」欄には、図5の大当たり履歴データのうち、初当たり以外の大当たり当選であって当選時の演出モードが海モードであった大当たり回数が計数されて表示される。同じく「大当たり確率」欄には、この大当たり回数を前記海モード時の確変状態下のスタート回数により除算した値が表示される。
【0054】
図7中の最下段の「平均連チャン回数」欄には、初当たり時に設定されていた演出モード毎の平均の連チャン回数が表示される。例えば、「山」欄には、図5の大当たり履歴データ中の初当たりに対応して記録された連チャン回数のうち、当選時に山モードが設定されていた初当たりの連チャン回数の平均値が表示される。
【0055】
図8は、確変状態下の演出モードの種類、及び初当たり時の演出モードの種類の組合せ毎に区別して、確変状態下の遊技データを表示するデータ表示画面218Cを示す図である。このデータ表示画面218Cで表示する遊技データの対象となる大当たり当選は、図5の大当たり履歴データのうち、初当たりを除く大当たり当選である。例えば、確変状態中の演出モードが山モードで、初当たり時の演出モードが海モードである組合せに対応する遊技データの対象となる大当たり当選に関する遊技データは、図5中、初当たり時の演出モードが「海」、当選時の演出モードが「山」の組合せ欄に表示される。
【0056】
この組合せに対応する「大当たり回数」欄には、図5の大当たり履歴データのうち、初当たり時が海モードであって、当選時が山モードであった大当たり当選回数が計数されて表示される。同様の「確変大当たり回数」欄には、上記の大当たり当選のうち、「確変」と記録された大当たり当選回数が計数されて表示される。同様の「継続確率」欄には、前記「大当たり回数」欄の大当たり当選回数に対する前記「確変大当たり回数」欄の大当たり当選回数の比率が表示される。なお、図8の各遊技データは、過去の1週間分の遊技データの平均データとなっている。
【0057】
以上のように本例のパチンコ遊技機1は、演出モード毎に区別して算出された遊技データを表示可能である。演出モード毎の遊技データは、遊技者が演出モードを選択する際の判断材料として有用であり、遊技の興趣の向上に有効である。
【0058】
例えば、設定された演出モード毎に算出された通常状態及び確変状態の遊技データは、大当たりの当選など良好な遊技結果を期待できる演出モードを選択するための判断材料になり得る。また、例えば、初当たり時の演出モード毎に算出された連チャン期間の遊技データは、連チャン期間において良好な遊技結果を得るために初当たり時に設定しておくと良い演出モードを選択するのに有用な判断材料になり得る。また、初当たり時の演出モード毎の連チャン期間の遊技データに基づけば、初当たり時の演出モードの種類に応じて、その後の連チャン期間の遊技を占うことができる。さらに、例えば、確変状態中の演出モードと、初当たり時の演出モードと、の組合せ毎の遊技データに基づけば、確変状態の発生中に設定すると良い演出モードを、初当たり時の演出モードの種類に応じて判断できるようになる。
【0059】
上記のような遊技データ表示装置の機能を備えた本例のパチンコ遊技機1は、オカルト的な遊技者のニーズに応えることで遊技の興趣を向上でき、オカルト的な遊技者を多く取り込みできる可能性を有している。
【0060】
なお、本例では、遊技機としてパチンコ遊技機1を例示したが、スロットマシンであっても良い。
また、本例は、3種類の演出モードについて、大当たりの抽選処理が共通している例である。これに代えて、演出モード毎に抽選処理が異なる遊技機であっても良い。
また、本例は、遊技者にとって有利な特定状態として、大当たりの当選確率が高くなる確変状態を設定した例である。
【0061】
なお、本例では、図8中の「継続確率」欄に、大当たりの当選回数に対する確変大当たりの当選回数の比率を表示している。これに代えて、大当たりの当選回数に対する通常大当たりの当選回数の比率を表示することも良い。さらに、確変状態のスタート回数が100回に到達して確変状態が終了した回数と通常大当たりの当選回数との合計回数についての大当たりの当選回数に対する比率を表示することも良い。さらには、確変大当たりのうち、確変大当たり状態の終了後、スタート100回以内で当選した回数の比率を表示することも良い。
【0062】
なお、本例は、大当たりとして通常大当たりと確変大当たりとを設定した例である。本例に代えて、確変大当たりのみを大当たりとして設定することも良い。この場合、例えば、確変大当たりの当選に応じて発生する大当たり状態の終了後、再度、確変大当たりに当選することなく100回転(スタート回数100回)したときに確変状態が終了するように構成しておき、この確変状態の発生中に再度、確変大当たりに当選した場合に連チャンの継続と判定することも良い。
【0063】
(実施例2)
本例は、実施例1のパチンコ遊技機を元にして遊技データの表示機能を省くと共に、パチンコ遊技機1とは別に遊技データ表示装置6を設けた例である。この内容について、図9及び図10を参照して説明する。
【0064】
本例の遊技データ管理システム5(以下、管理システム5という。)は、図9に示すごとく、パチンコ遊技機1、パチンコ遊技機1毎の台ランプ51及び遊技データ表示装置6のほか、管理装置52等を含むシステムである。管理システム5では、パチンコ遊技機1や台ランプ51や遊技データ表示装置6等が接続された中継器53、及び管理装置52が通信ネットワーク50に接続されている。
【0065】
中継器53は、パチンコ遊技機1の遊技信号を管理装置52に転送するほか、パチンコ遊技機1の遊技信号を遊技データ表示装置6に転送する。遊技データ表示装置6がパチンコ遊技機1から取り込む遊技信号としては、以下の各信号がある。
(1)スタート信号:図柄変動が開始する毎に出力される信号。
(2)通常大当たり信号:通常大当たり状態の発生中に出力される信号。
(3)確変大当たり信号:確変大当たり状態の発生中に出力される信号。
(4)演出モード信号:設定中の演出モードの種類を表す信号。
【0066】
遊技データ表示装置6は、貸玉機能を備えた表示装置である。遊技データ表示装置6は、隣りのパチンコ遊技機1との台間スペースに配置できるよう、縦長に形成されている。この遊技データ表示装置6は、遊技者が見易い角度に調整できるよう、回動可能に取り付けられた液晶表示部660を備えている。液晶表示部660の上側には、貨幣の投入口680が配置され、下側には、貸玉を供給する貸玉ノズル671が配置されている。
【0067】
遊技データ表示装置6は、図10に示すごとく、CPU61を含む制御部60を中心として電気的に構成されている。制御部60には、液晶表示部660を制御する表示制御回路66、投入貨幣を検知する貨幣検知部68、貸玉部670を制御する貸出制御回路67等が電気的に接続されている。
【0068】
制御部60は、図10に示すごとく、ソフトウェアを実行して各種演算を実施するCPU61、メモリ手段としてのRAM64、ROM62、フラッシュROM63、信号の入出力を行うI/O部65等を含んでいる。CPU61は、ソフトウェアの実行により、パチンコ遊技機1で発生中の遊技状態を検知する遊技状態検知手段611、演出モードを検知する演出モード検知手段612、図柄変動を検知するスタート検知手段613、遊技データを算出する遊技データ算出手段614、データ表示画面を液晶表示部660に表示する表示手段615としての各機能を実現する。I/O部65は、パチンコ遊技機1の遊技信号を受信する信号受信手段651としての機能を備えている。
【0069】
RAM64は、図10に示すごとく、CPU61のワークエリアや一時書き込みに利用される読み書き可能な記憶素子である。RAM64の記憶領域には、図柄変動のスタート回数を計数するスタートカウンタ641、及び遊技データ記憶エリア642が設けられている。
フラッシュROM63の記憶領域には、過去の遊技データを格納するための遊技データ記憶エリア631が設けられている。
【0070】
遊技状態検知手段611は、対応するパチンコ遊技機1における大当たり状態の発生を検知する手段である。通常大当たり信号を受信したとき通常大当たり状態を検知し、確変大当たり信号を受信したとき確変大当たり状態を検知する。
演出モード検知手段612は、対応するパチンコ遊技機1で設定中の演出モードを検知する手段である。例えば、海モードに対応する演出信号の受信中は、海モードと検知される。
スタート検知手段613は、スタート信号の受信に応じて図柄変動のスタートを検知する手段である。
【0071】
遊技データ算出手段614は、実施例1の遊技データ算出手段(図3中の符号217)と同様に構成された手段である。実施例1と同様、遊技データ算出手段614は、図4のスタートデータを生成すると共に、図5の大当たり履歴データを随時更新しながら遊技データ記憶エリア642に記憶させる。本例の遊技データ算出手段614は、遊技状態検知手段611が新たな通常大当たり状態あるいは確変大当たり状態を検知したときに、対応する大当たり当選の発生を検出する。
【0072】
遊技データ算出手段614は、スタートデータ及び大当たり履歴データに基づいて、表示手段615による実施例1と同様のデータ表示画面(図6〜図8)中の各遊技データを算出する。また、営業終了時には、当日の遊技データが、実施例1と同様に、フラッシュROM63の遊技データ記憶エリア631に格納される。
【0073】
以上のように本例の遊技データ表示装置6によれば、対応するパチンコ遊技機1の遊技データとして、演出モード毎に算出された遊技データを表示可能である。演出モード毎の遊技データは、遊技者が演出モードを選択する際の判断材料として有用であり、パチンコ遊技機1における遊技の興趣の向上に有効である。
【0074】
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
また、前記(1)〜(4)の各遊技信号を管理装置52で受信可能なように、本例の管理システム5を構成すると共に、演出モード毎の遊技データを算出、表示できるように管理装置52を構成しても良い。さらに、台ランプ51に本例の遊技データ表示装置6の機能を持たせることも良い。
【0075】
以上、実施例1及び2のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
【符号の説明】
【0076】
1 パチンコ遊技機
11 始動口
130 遊技領域
16 大入賞装置
160 大入賞口
19 表示装置
190 液晶表示部
191 特図保留表示部
20 主回路
211 抽選処理手段
212 読出手段
213 大当たり発生手段
214A 特定状態発生手段
214B 特定状態終了手段
215 演出モード設定手段
216 演出手段
217 遊技データ算出手段
218 表示手段
218A〜C データ表示画面
221 乱数テーブル記憶手段
231、244 遊技データ記憶エリア
243 スタートカウンタ
26 乱数抽出部
5 遊技データ管理システム
51 台ランプ
52 管理装置
53 中継器
6 遊技データ表示装置
611 遊技状態検知手段
612 演出モード検知手段
613 スタート検知手段
614 遊技データ算出手段
615 表示手段
660 液晶表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の演出モードの中から何れかの演出モードを選択するために遊技者が操作可能な選択操作手段と、
前記選択操作手段による操作に応じて選択された演出モードを設定する演出モード設定手段と、
前記演出モード設定手段により設定された演出モードの種類に関わらず、遊技状態に応じて予め規定された当選確率で大当たりの当否を決定するための抽選処理を行う抽選処理手段と、
前記演出モード設定手段により設定された演出モードの種類に応じて、前記抽選処理手段による抽選処理の結果を報知する演出を実行する演出手段と、
前記抽選処理により大当たりが当選した場合に大当たり状態を発生する大当たり発生手段と、を有する遊技機に対応して設けられる遊技データ表示装置であって、
前記遊技機の遊技データを演出モードの種類毎に算出する遊技データ算出手段と、
前記遊技データ算出手段が算出した遊技データを演出モードの種類毎に表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技データ表示装置。
【請求項2】
前記遊技機は、通常状態において大当たりの一部又は全部である特定大当たりが当選した場合に発生する大当たり状態の終了に応じて、遊技者にとって有利な特定状態を発生する特定状態発生手段と、
前記特定状態において予め規定された特定状態終了条件が満たされたときに当該特定状態を終了する特定状態終了手段と、を有しており、
前記遊技データ算出手段は、通常状態で設定された演出モードの種類毎に通常状態下の遊技データを算出すると共に、前記特定状態の発生契機となった前記特定大当たりの当選時に設定されていた演出モードの種類毎に、当該特定状態が発生してから終了するまでの特定期間における遊技データを算出することを特徴とする請求項1に記載の遊技データ表示装置。
【請求項3】
前記遊技機が有する前記演出モード設定手段は、通常状態及び前記特定状態の何れの状態においても前記選択操作手段による操作に応じて前記演出モードを設定可能に構成されており、
前記遊技データ算出手段は、前記特定状態で設定された演出モードの種類毎に当該特定状態の遊技データを算出することを特徴とする請求項2に記載の遊技データ表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載された遊技データ表示装置を備えた遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−19813(P2012−19813A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157526(P2010−157526)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】