説明

遊技ユニットおよび遊技システム

【課題】封入式遊技台と台間機の間が高いセキュリティで通信接続されている遊技ユニットおよび遊技システムを提案すること。
【解決手段】遊技システム1の遊技ユニット2は、遊技玉が遊技機筺体の外部に払い出されることなく遊技が行われる封入式遊技台5と、封入式遊技台5における遊技玉の貸出制御を行う台間機6を有している。封入式遊技台5には遊技台側通信用ICチップ29が搭載されており、台間機6には台間機側通信用ICチップ19が搭載されている。封入式遊技台5と台間機6の間の情報の送受は遊技台側通信用ICチップ29と台間機側通信用ICチップ19との間の通信によって行われる。封入式遊技台5と台間機6の間が複数本のケーブル配線による通信回線によって接続されている場合に比べて外部から通信情報に対する不正が行われにくく、封入式遊技台5の不正な入れ替えの監視も確実に行うことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技玉などの遊技媒体が外部に払い出されることなく遊技が行われる封入式遊技台と、この封入式遊技台に対する遊技媒体の貸出制御を行う台間機との間が高いセキュリティで接続されている遊技ユニットおよび遊技システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技台、例えばパチンコ台としては、特許文献1に記載されている封入式パチンコ遊技機が知られている。ここに記載のパチンコ遊技機は、隣接する台間機においてプリペイドカード等によって遊技者に遊技玉の貸出が行われると、貸し出された遊技玉数を持玉数として記録し、遊技機内部に貯留されている遊技玉を用いて遊技を行わせる。遊技中においては、持玉数に対して、使用玉数が減算されると共に入賞による獲得玉数が加算されて残玉数が算出表示されるのみであり、獲得した遊技玉が実際に払い出されることはない。パチンコ遊技機の内部には所定量の遊技玉が保持されており、これらを遊技台内で循環させて遊技を行わせるようになっている。
【0003】
このような封入式遊技台では、入賞玉の払出などが行われないので、遊技媒体の紛失、例えば、払い出された遊技媒体が床に落下する、遊技者が遊技媒体を持ち帰るなどのおそがなく、遊技媒体の貸出、払出、回収の管理を正確に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、封入式遊技台と台間機の間は、一般に複数本のケーブル配線からなるパラレル通信回線を介して接続されており、遊技者の持玉情報、残玉情報、遊技台での遊技状況などの情報がパラレルのパルス信号によって交換されるようになっている。例えば、遊技終了後には残玉情報が遊技台から台間機に送信され、遊技者のプリペイドカードの持玉情報が更新され、プリペイドカードの持玉情報に基づき景品交換などが行われる。遊技者の持玉、残玉などが現物ではなく情報としてのみ管理されるので、例えば、封入式遊技台と台間機の通信経路への不正アクセスにより残玉情報の改竄が行われてしまうと、そのような不正行為を見破ることが困難である。
【0006】
したがって、封入式遊技台と台間機の間の通信回線上において不正行為が行われないようにセキュリティを強化することが望ましい。また、封入式遊技台の不正な入れ替えが行われた場合に、そのような不正な入れ替えを台間機の側において監視できるようにすることが望ましい。
【0007】
しかしながら、従来の封入式遊技台と台間機の間は、それらの間の通信開始時、例えば、電源投入時に通信相手が正当であるか否かの認証処理が行われているのみであり、十分なセキュリティが備わっていないのが実情である。
【0008】
本発明の課題は、この点に鑑みて、封入式遊技台と台間機の間の間が高いセキュリティで通信接続されている遊技ユニットおよび遊技システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の遊技ユニットは、
遊技媒体が遊技機筺体の外部に払い出されることなく遊技が行われる封入式遊技台と、
前記封入式遊技台に対する遊技媒体の貸出制御を行う台間機と、
前記封入式遊技台に搭載されている遊技台側通信用ICチップと、
前記台間機に搭載されている台間機側通信用ICチップとを有し、
前記封入式遊技台および前記台間機の間の情報の送受は、前記遊技台側通信用ICチップと前記台間機側通信用ICチップとの間の通信によって行われることを特徴としている。
【0010】
本発明では、通信用ICチップを封入式遊技台および台間機の双方に搭載し、これら封入式遊技台と台間機の間における情報の送受を通信用ICチップ間の通信により行っている。ケーブル配線による通信網に比べて通信用ICチップ間の通信形態は所謂、クローズトな形態で行われるので、外部から通信情報に対する不正が行われにくく、セキュリティを高めることができる。
【0011】
ここで、本発明の遊技ユニットでは、上記構成に加えて、
前記遊技台側通信用ICチップは、前記台間機側通信用ICチップとの間の通信を確立するための認証用の第1鍵情報、および、前記封入式遊技台を特定するための第1遊技台固有情報を記憶保持しており、
前記台間機側通信用ICチップは、前記遊技台側通信用ICチップとの間の通信を確立するための認証用の第2鍵情報、および、前記台間機に割り当てられている前記封入式遊技台を特定するための第2遊技台固有情報を記憶保持しており、
前記遊技台側通信用ICチップおよび前記台間機側通信用ICチップは、通信確立時にそれぞれが記憶保持している前記第1鍵情報および前記第2鍵情報を用いて相互認証を行い、相互認証後に前記遊技台側通信用ICチップは前記第1遊技台固有情報を前記台間機側通信用ICチップに送信し、前記台間機側通信用ICチップは受信した前記第1遊技台固有情報と前記第2遊技台固有情報との照合を行うことを特徴としている。
【0012】
封入式遊技台と台間機の間で通信を確立する際には相互認証を行うと共に、台間機の側においては接続先の封入式遊技台の固有情報の照合も行うようにしている。したがって、台間機に接続されている封入式遊技台が不正に入れ替えられている場合においても、そのような不正を台間機の側で確実に監視できる。
【0013】
また、本発明の遊技ユニットでは、前記遊技台側通信用ICチップと前記台間機側通信用ICチップの間の通信データは暗号化された通信データであることを特徴としている。通信データを暗号化することにより、セキュリティを一層高めることができる。
【0014】
一方、本発明の遊技システムは、
複数組の遊技ユニットと、
前記遊技ユニットのそれぞれを管理するコンピュータからなる管理装置と、
前記遊技ユニットの前記台間機のそれぞれと前記管理装置との間を繋ぐ通信回線とを有し、
前記遊技ユニットは上記構成の遊技ユニットであり、
前記管理装置において、前記遊技ユニットのそれぞれにおける前記相互認証および前記照合を含む通信状態を監視することを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、封入式遊技台と台間機のそれぞれに通信用ICチップを搭載し、これら封入式遊技台と台間機の間の情報の送受を、これら通信用ICチップ間の通信により行うようにしている。したがって、従来のような複数本のケーブル配線を介してのオープンな通信経路に比べてセキュリティを高めることができ、通信情報の改竄を防止でき、不正な封入式遊技台の入れ替えなどを確実に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を適用した遊技システムの概略構成図である。
【図2】図1の遊技システムにおける1組の遊技ユニットの制御系を示す概略ブロック図である。
【図3】封入式遊技台および台間機に搭載されている通信用ICチップの概略ブロック図である。
【図4】遊技ユニットにおける通信動作を示す動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、図面を参照して本発明を適用した遊技システムの実施の形態を説明する。
【0018】
図1は本実施の形態に係る遊技システムを示す概略構成図である。遊技システム1は、複数組の遊技ユニット2と、これらの遊技ユニット2に中継器3を介して接続されている管理コンピュータ4とを備えている。各遊技ユニット2は、封入式遊技台5(例えば封入式パチコン台)と、当該封入式遊技台5で遊技を行うために必要な遊技媒体である遊技玉の貸出制御を行う台間機6とを備えている。通常は、パチンコ店などの遊技店には、複数組の遊技ユニット2が配列された遊技島が複数列配置されており、これらの遊技ユニット2が管理コンピュータ4によって一括管理される。管理コンピュータ4はLANあるいはインターネットなどの公衆回線を介して、複数の遊技店を管理する管理センターのサーバー7に接続されている。
【0019】
図2は一つの遊技ユニット2の制御系を中心に示す概略ブロック図である。図1および図2を参照して台間機6および封入式遊技台5の構成を説明する。
【0020】
まず、台間機6はその前面に配置された紙幣挿入口11を備えている。封入式遊技台5で遊技を行うために必要な遊技玉の貸出を受けるための遊技用カード、例えば、プリペイドカード12の発行を希望する遊技者は、当該紙幣挿入口11から紙幣を挿入する。挿入された紙幣は台間機内蔵の紙幣識別機13によって識別される。台間機6の各部の制御を司る台間機制御装置14は、内蔵のカードストッカー15から新たなプリペイドカード10を取り出して、挿入された紙幣の額に対応する度数(有価価値情報)を内蔵のカードリーダ・ライター16によって書き込ませる。しかる後に、当該プリペイドカード12を台間機前面の下側の部位に配置されているカード挿入口17から発行する。
【0021】
封入式遊技台5において遊技を行う遊技者は、台間機6のカード挿入口17からプリペイドカード12を挿入する。挿入されたプリペイドカード12からは、内蔵のカードリーダ・ライター16によって、そこに担持されている度数(持玉情報)が読みだされる。遊技者が台間機前面に配置されている操作部18を介して遊技玉の貸出数量を入力すると、台間機制御装置14は、入力された数量の遊技玉の貸出処理を行い、プリペイドカード12の度数を、貸し出される遊技玉の数量を減算した値に更新し、隣接の封入式遊技台5に対して遊技玉の貸出指令を出す。
【0022】
一方、封入式遊技台5は、遊技盤21、その下側に配置されたカウンター表示器22、および、その下側に配置された遊技玉発射用の操作ハンドル23を備えている。封入式遊技台5の各部の制御を司る遊技台制御装置24は、台間機6の側から上記の貸出指令を受け取ると、カウンター表示器22の表示部22a、22bに、プリペイドカード12に残っている度数および残玉数(貸し出された遊技玉数)を表示する。封入式遊技台5の筺体内部には遊技玉貯留部25が配置されており、ここから供給される遊技玉を用いて遊技を行うことができる。
【0023】
すなわち、封入式遊技台5の内部において、遊技玉貯留部25から遊技玉発射装置26に払い出される遊技玉を、操作ハンドル23を操作することにより遊技盤21に向けて発射して遊技を行うことができる。遊技玉が発射される毎に、カウンター表示器22の残玉表示部22bに表示されている残玉数が1ずつ減算される。また、遊技中において入賞により獲得した獲得玉は、その払出が実際には行われず、代わりに、カウンター表示器22の残玉数に獲得玉数が加算される処理が行われる。
【0024】
ここで、図2に示すように、封入式遊技台5には通信用ICチップ29(遊技台側通信用ICチップ)が搭載されており、これが遊技台制御装置24に接続されている。同様に、台間機6にも通信用ICチップ19(台間機側通信用ICチップ)が搭載されており、これが台間機制御装置14に接続されている。封入式遊技台5と台間機6の間の情報の送受は、これら通信用ICチップ19、29の間の通信により行われる。例えば、双方の通信用ICチップ19、29は非接触型のものであり、無線通信により情報の送受が行われる。
【0025】
図3は通信用ICチップ19、29の概略ブロック図である。台間機6の側の通信用ICチップ19には、CPU31、ROM32、RAM33、不揮発性メモリ例えばEEPROM34および無線通信用の送受信部35が搭載されており、これらが制御バスおよびデータバスを含む内部バス36によって接続されている。
【0026】
EEPROM34には、当該通信用ICチップに対して製造時に割り当てられたチップ識別情報であるチップID37、当該通信用ICチップが搭載されている台間機6を識別するための台間機ID38、当該台間機6に割り当てられている封入式遊技台5を識別するための遊技台ID39、認証用の鍵情報40を含む情報が記憶保持されている。ROM32には認証用プログラムおよびデータ暗号化用プログラムを含む通信制御プログラムが記憶保持されており、CPU31は台間機制御装置14の制御の下に、通信制御プログラムを実行して、封入式遊技台5の通信用ICチップ29との間で通信を行う。
【0027】
封入式遊技台5に搭載されている通信用ICチップ29も同様に構成されており、CPU41、ROM42、RAM43、不揮発性メモリ例えばEEPROM44および無線通信用の送受信部45が搭載され、これらが制御バスおよびデータバスを含む内部バス46によって接続されている。
【0028】
EEPROM44には、当該通信用ICチップに対して製造時に割り当てられたチップ識別情報であるチップID47、当該通信用ICチップが搭載されている封入式遊技台5を識別するための遊技台ID48、当該封入式遊技台5に割り当てられている台間機6を識別するための台間機ID49、認証用の鍵情報50を含む情報が記憶保持されている。ROM42には認証用プログラムおよびデータ暗号化用プログラムを含む通信制御プログラムが記憶保持されており、CPU41は遊技台制御装置24の制御の下に、通信制御プログラムを実行して、台間機6の通信用ICチップ19との間で通信を行う。
【0029】
ここで、封入式遊技台5と台間機6の間で送受される情報には例えば次のものがある。
(台間機6から封入式遊技台5に送信される情報の例)
通信確立のための鍵情報
遊技玉の貸出玉数
プリペイドカードの残り度数
(封入式遊技台5から台間機6に送信される情報の例)
通信確立のための鍵情報
封入式遊技台の遊技台ID
遊技玉計数情報(残り玉数)
遊技情報(大当たり、小当たり、動作情報等)
音情報(デジタル信号L/R)
振動情報(左右、上下、大中小レベル)
画像情報(デジタル画像情報)
光情報(左右、上下、RGB信号)
香り情報(風吹き出し、香り放出)
【0030】
次に、図4は封入式遊技台5と台間機6の間の通信動作例を示す動作説明図である。この図を参照して説明すると、まず電源立ち上げ時においては、封入式遊技台5と台間機6の間の通信確立動作が行われる。双方の通信用ICチップ19、29から呼び出しにより双方の通信が確立すると(矢印A1、A2)、認証処理が行われる(矢印A3、A4)。認証処理においては、例えば、封入式遊技台5の側から共通鍵を台間機6の側に送信し、この共通鍵を秘密鍵で暗号化した暗号データを台間機6の側に送信する。台間機6の側においては、共通鍵の暗号データを受信し、暗号データを公開鍵で復号化し、共通鍵と照合する。照合が取れた場合には、台間機6の側から共通鍵を送信すると共に、この共通鍵を秘密鍵で暗号化した暗号データを封入式遊技台5の側に送信する。封入式遊技台5の側では、受信した暗号データを公開鍵で復号化して共通鍵と照合する。照合結果は台間機6から管理コンピュータの側に転送される。
【0031】
認証が取れた後には、封入式遊技台5の側から遊技台セキュリティ情報が台間機6に送信される(矢印A5)。送信情報は暗号化されて暗号データとして送信される。遊技台セキュリティ情報には、遊技台ID48および台間機ID49が含まれている。台間機6の側においては、受信した遊技台セキュリティ情報に基づき台間機6と封入式遊技台5の整合性を判断し、封入式遊技台5が不正に入れ替わっていないかなどを確認する。すなわち、受信した遊技台ID48を記憶保持されている遊技台ID39と照合し、受信した台間機ID49を記憶保持している台間機ID38と照合する。照合結果は台間機6から管理コンピュータの側に転送され、管理コンピュータにおいて各遊技ユニットの状態が一括管理(監視)される。
【0032】
次に、遊技者が封入式遊技台5で遊技を行うためにプリペイドカード12を台間機6のカード挿入口に挿入し、貸出玉数を入力すると、貸出要求(払出要求)としての遊技玉貸出情報(プリペイドカードの残り度数、貸出玉数)が台間機6の側から封入式遊技台5に送信される(矢印A6)。封入式遊技台5の側では、これらの情報を受け取ると、遊技者による遊技が可能な状態になる。
【0033】
遊技中においては、封入式遊技台5におけるカウンター表示器に表示されている遊技玉情報が台間機6の側に送信される(矢印A7)。また、遊技台情報1(大当たり情報、獲得玉情報など)が台間機6に送信され、当該情報は台間機6から管理コンピュータの側に転送される(矢印A8)。さらに、音、画像などの遊技台情報2も台間機6に送信される。
【0034】
以上説明したように、封入式遊技台5と台間機6の間の通信は、通信用ICチップ19、29同士が行うので、封入式遊技台5の遊技台制御装置および台間機6の台間機制御装置の側は通信経路の認証や暗号を意識することなくデータの送受信を行うことができる。また、遊技台制御装置および台間機制御装置の間で直接に通信が行われないので、通信インターフェースの使用をブラックボックス化(クローズド化)することができるので、双方の間の通信のセキュリティを高めることができる。
【0035】
さらに、双方の間で通信を開始する前に相互認証を行っているので、通信用ICは相互のなりすましを防止できる。
【0036】
さらには、通信データを暗号化しているので、通信用ICチップ間の通信経路への不正侵入を確実に防止できる。
【0037】
また、封入式遊技台5の側の通信用ICチップは、通信開始時に封入式遊技台5のID(シリアルナンバーなどの固有の情報)を送信し、台間機側の通信用ICチップの側において受信したIDを照合しているので、台間機の側において封入式遊技台の不正な入れ替え等を監視することができる。よって、遊技ユニットおよび遊技システムのセキュリティを高めることができる。
【0038】
(その他の実施の形態)
なお、上記の実施の形態においては説明を簡単にするために、プリペイドカードを用いた場合を例に挙げて説明した。遊技用カードとしては会員カードも知られており、会員カードを用いる場合にも本発明を同様に適用できる。さらに、現金を用いて遊技玉の貸出が行われる場合もあり、このような場合も本発明を同様に適用できる。
【0039】
また、上記の実施の形態は、遊技媒体として遊技玉(パチンコ玉)を用いる場合の例であるが、本発明は、メダルなどの他の形態の遊技媒体を使用した遊技台を用いる場合にも同様に適用可能である。
【0040】
さらに、上記の実施の形態では、封入式遊技台5に搭載された通信用ICチップ19と台間機6に搭載された通信用ICチップ29と間で無線通信により情報の送受が行われる。この代わりに通信用ICチップ19、29の間で有線通信により情報の送受を行うようにしてもよい。この場合には、通信用ICチップ19、29のそれぞれに複数の通信用ポートを設け、これらの通信用ポート群の間を配線接続して、通信用ICチップ19、29の間で有線通信を行うように構成すればよい。
【符号の説明】
【0041】
1 遊技システム
2 遊技ユニット
3 中継器
4 管理コンピュータ
5 封入式遊技台
6 台間機
7 サーバー
11 紙幣挿入口
12 プリペイドカード
13 紙幣識別機
14 台間機制御装置
15 カードストッカー
16 カードリーダ・ライター
17 カード挿入口
18 操作部
19 通信用ICチップ
21 遊技盤(演出機構)
22 カウンター表示器
22a、22b 表示部
23 操作ハンドル
24 遊技台制御装置
25 遊技玉貯留部
26 遊技玉発射装置
29 通信用ICチップ
31、41 CPU
32、42 ROM
33、43 RAM
34、44 EEPROM
35、45 送受信部
36、46 内部バス
37、47 チップID
38、49 台間機ID
39、48 遊技台ID
40、50 鍵情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体が遊技機筺体の外部に払い出されることなく遊技が行われる封入式遊技台と、
前記封入式遊技台に対して遊技媒体の貸出制御を行う台間機と、
前記封入式遊技台に搭載されている遊技台側通信用ICチップと、
前記台間機に搭載されている台間機側通信用ICチップとを有し、
前記封入式遊技台および前記台間機の間の情報の送受は、前記遊技台側通信用ICチップと前記台間機側通信用ICチップとの間の通信によって行われることを特徴とする遊技ユニット。
【請求項2】
請求項1において、
前記遊技台側通信用ICチップは、前記台間機側通信用ICチップとの間の通信を確立するための認証用の第1鍵情報、および、前記封入式遊技台を特定するための第1遊技台固有情報を記憶保持しており、
前記台間機側通信用ICチップは、前記遊技台側通信用ICチップとの間の通信を確立するための認証用の第2鍵情報、および、前記台間機に割り当てられている前記封入式遊技台を特定するための第2遊技台固有情報を記憶保持しており、
前記遊技台側通信用ICチップおよび前記台間機側通信用ICチップは、通信確立時にそれぞれが記憶保持している前記第1鍵情報および前記第2鍵情報を用いて相互認証を行い、相互認証後に前記遊技台側通信用ICチップは前記第1遊技台固有情報を前記台間機側通信用ICチップに送信し、前記台間機側通信用ICチップは受信した前記第1遊技台固有情報と前記第2遊技台固有情報との照合を行うことを特徴とする遊技ユニット。
【請求項3】
請求項2において、
前記遊技台側通信用ICチップと前記台間機側通信用ICチップの間の通信データは暗号化された通信データであることを特徴とする遊技ユニット。
【請求項4】
複数組の遊技ユニットと、
前記遊技ユニットのそれぞれを管理するコンピュータからなる管理装置と、
前記遊技ユニットのそれぞれと前記管理装置との間を繋ぐ通信回線とを有し、
前記遊技ユニットは請求項2または3に記載の遊技ユニットであり、
前記管理装置において、前記遊技ユニットのそれぞれにおける前記相互認証および前記照合を含む通信状態を監視することを特徴とする遊技システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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