説明

遊技台用台間機

【課題】小型化に有利な紙幣回収機構を備えた遊技台用台間機を提案すること。
【解決手段】遊技台用台間機1の紙幣識別ユニット10は、紙幣挿入口12から挿入された紙幣Pを識別する紙幣識別機15と、この後側に配置された紙幣収納トレイ16とを有している。紙幣収納トレイ16は、スライド式トレイ支持枠31によって、紙幣識別機15の側方を通って前後方向にスライド可能に支持されている。紙幣収納トレイ16を収納位置16Aから前方に引き出すと、その途中位置からスライド式トレイ支持枠31も一緒に押し出され、このスライド式トレイ支持枠31の前面に取り付けてある蓋板14によって封鎖されている紙幣回収口13が開き、ここから紙幣収納トレイ16が前方に突出して、紙幣Pを回収できる。紙幣収納トレイ16のみが引き出されるので、紙幣識別ユニット10の全体を引き出す場合に比べてスライド機構などを小型・コンパクト化できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ台などの遊技台に隣接配置され、遊技台で遊技するために必要なパチンコ玉などの遊技媒体の貸し出し処理を行う遊技台用台間機に関するものである。更に詳しくは、紙幣により遊技媒体の貸し出しを行うために、紙幣識別機および紙幣収納部を備えた紙幣識別ユニットが内蔵された遊技台用台間機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
紙幣収納部を備えた紙幣識別ユニットを有する遊技台用台間機においては、紙幣識別ユニットの紙幣収納部に収納された紙幣を定期的に回収する必要がある。紙幣識別機と紙幣収納部が遊技台用台間機の幅方向に並んでいる場合には、遊技台用台間機の前面パネルを開き、紙幣収納部から紙幣を前方に取り出すことにより紙幣を回収できる。
【0003】
ここで、限られたスペースにより多数台の遊技台を配置するために、遊技台用台間機の幅を狭めた場合には、紙幣識別ユニットの紙幣識別機と紙幣収納部を幅方向に並べて配置することができず、紙幣識別機と紙幣収納部を前後方向に縦列状態に配置せざるをえない。この場合には、遊技台用台間機の内部の奥側に配置されている紙幣収納部から紙幣を回収する際に、遊技店の店員などが手を入れることができない、あるいは、手を入れることが困難になる。
【0004】
そこで、従来においては、紙幣識別機および紙幣収納部が前後方向に縦列状態に配置されている紙幣識別ユニットを、遊技台用台間機の前面から前方に引き出し可能としておき、紙幣の回収に当っては紙幣識別ユニットを引き出して後ろ側の紙幣収納部から簡単に紙幣を取り出せるようにしている。かかる構成の遊技台用台間機は特許文献1、2に開示されている。
【0005】
特許文献1に開示の遊技機用台間機では、その前面から、紙幣ストック部(紙幣収納部)を備えた紙幣識別装置が収納されている突出部を前方に引き出して、後側の紙幣ストック部も遊技機用台間機の前面から前方に引き出された状態として、紙幣を簡単に回収できるように構成されている。また、引き出された突出部の側面から側方に紙幣ストック部を倒して紙幣の取り出し操作を簡単に行うことができる構成が開示されている。
【0006】
特許文献2に開示の遊技場用台間機では、紙幣識別機およびスタッカー(紙幣収納部)が台間機本体に対して前方に引き出し可能に配置されており、引き出した状態において、前側の紙幣識別機を外して、あるいは、下端を中心として下方に倒して、後側に位置するスタッカーの前側の開口部を露出させ、この開口部から紙幣を取り出すことができる構成が開示されている。
【特許文献1】特開2002−924号公報
【特許文献2】特開2002−263354号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2に開示の紙幣識別ユニットは、その全体を遊技台用台間機から前方に引き出すことができるように、スライド機構によって支持されている。遊技台用台間機の幅をより一層狭くするためには、スライド機構をコンパクトに構成して、紙幣識別ユニットの幅を狭くすることが必要である。また、紙幣識別ユニットの引き出し量を少なくできれば、紙幣の回収作業の効率化も図ることができる。
【0008】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、従来に比べて幅を狭くするのに有利な構造の紙幣識別ユニットを備えた遊技台用台間機を提案することにある。
【0009】
また、本発明の課題は、紙幣回収時における紙幣識別ユニットの引き出し量を少なくすることのできる構造の紙幣識別ユニットを備えた遊技台用台間機を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明は、紙幣挿入口から挿入された紙幣を内蔵の紙幣識別ユニットにより識別し、識別結果に基づき、隣接する遊技台で用いる遊技媒体の貸し出し処理を行う遊技台用台間機において、紙幣識別ユニットは、紙幣挿入口が形成されているユニット前面パネルと、紙幣挿入口から挿入された紙幣を識別するためにユニット前面パネルの後側に配置されている紙幣識別機と、識別後の紙幣を収納するために紙幣識別機の後側に配置されている紙幣収納トレイと、ユニット前面パネルにおける紙幣挿入口の側方に形成されている紙幣回収口と、紙幣収納トレイを、その収納位置から紙幣識別機の側方を通り紙幣回収口から引き出された引き出し位置までスライド可能な状態で支持しているトレイ支持機構とを有していることを特徴としている。
【0011】
本発明の遊技台用台間機の紙幣識別ユニットにおいては、紙幣識別機の後ろ側に配置されている紙幣収納トレイのみを、紙幣識別機の側方のスペースを利用して紙幣回収口から前方に引き出すようにしている。
【0012】
ユニット全体を引き出す場合に比べて、軽い紙幣収納トレイのみを引き出せばよく、また、紙幣収納トレイの引き出し量も少なくで済む。したがって、紙幣収納トレイをスライド可能な状態で支持しているトレイ支持機構は、従来のユニット全体を引き出し可能に支持している機構に比べて、小型でコンパクトなもので間に合う。また、紙幣識別ユニットの全体が引き出されている場合に比べて、紙幣回収時の所要スペースが少なくて済み、紙幣回収作業の効率化を図ることができる。
【0013】
ここで、前記紙幣回収口を封鎖するための蓋部材を前記紙幣収納トレイのスライドに連動して移動するようにし、前記紙幣収納トレイが前記収納位置にある状態では前記紙幣回収口を封鎖し、前記紙幣収納トレイが前記紙幣回収口に向けてスライドすると当該紙幣回収口を開けるようにすることができる。例えば、紙幣収納トレイに蓋部材を取り付けておくことができる。このようにすれば、蓋部材を開閉可能に支持する支持機構などが不要になり、また、蓋部材を開閉する操作も不要になる。
【0014】
勿論、蓋部材を、紙幣回収口を閉じる閉じ位置と当該紙幣回収口を開ける開き位置との間を移動可能な状態で、前面パネルに取り付けておくことも可能である。
【0015】
また、蓋部材に紙幣挿入口を形成しておくこともできる。このようにすれば、紙幣回収時に紙幣識別機の側も開放状態になるので、その点検作業を併せて行う場合などに便利である。
【0016】
さらに、紙幣収納トレイを手動操作によって引き出すこともできるが、モータ、プランジャなどの駆動機構を用いて、その収納位置から引き出し位置に向けて押し出すようにすることもできる。勿論、駆動機構によって、収納位置から引き出し位置までスライドさせると共に、引き出し位置から収納位置までスライドさせるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の遊技台用台間機では、その紙幣識別ユニットにおける紙幣識別機の後ろ側に配置されている紙幣収納トレイのみを、紙幣識別機の側方のスペースを利用して紙幣回収口から前方に引き出すようにしている。したがって、紙幣収納トレイをスライド可能な状態で支持しているトレイ支持機構は従来のユニット全体を引き出し可能に支持している機構に比べて、小型でコンパクトなもので間に合う。よって、従来に比べて、紙幣識別ユニットの小型・コンパクト化に有利であり、その幅を狭くすることができる。また、紙幣収納トレイの引き出し量も、全体を引き出す場合に比べて少なくで済むので、紙幣回収時の所要スペースが少なくて済み、作業の効率化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した遊技台用台間機の実施の形態を説明する。
【0019】
図1(a)および(b)は、本実施の形態に係る遊技台用台間機の紙幣識別ユニットが配置されている部分を示す部分斜視図および部分正面図である。図2(a)、(b)および(c)は、紙幣識別ユニットを示す部分斜視図、その概略縦断面図および、その部分の概略横断面図である。
【0020】
遊技台用台間機1の全体構成は一般的な遊技台用台間機と同様であり、紙幣またはプリペイドカードなどによる入金額に応じた遊技媒体の貸し出し動作を行う。遊技台用台間機1は、遊技店の遊技島を構成している枠体(図示せず)に取り付けられた台間機ホルダ2(図1(a)において想像線で示す部分)と、台間機ホルダ2に前方から装着されている台間機本体3を有している。台間機本体3は、扁平な縦長の本体ケース4を備え、この内部に構成部品が組み込まれている。本体ケース4の前面には前面パネル5が取り付けられており、ここに、表示部、操作部(図示せず)などが配列されている。本例では、本体ケース4の上端部分に前方から紙幣識別ユニット10が装着されている。
【0021】
紙幣識別ユニット10は、前面パネル5の上端部分を規定しているユニット前面パネル11を備えており、このユニット前面パネル11における幅方向の一方に片寄った位置には上下方向に延びる紙幣挿入口12が形成され、他方の側には広幅の上下方向に延びる紙幣回収口13が形成されている。紙幣回収口13は長方形の蓋板14によって封鎖されている。
【0022】
ユニット前面パネル11の後側には紙幣識別機15が配置されており、この紙幣識別機15の後ろ側には紙幣収納トレイ16が配置されている。紙幣識別機15および紙幣収納トレイ16は、前方に開口している前後に長いコの字状のユニット枠17と、台間機本体3の本体ケース4における左右の側板部分4a、4bとによって区画される部分に配置されている。ユニット枠17は後ろ側の垂直枠板部分17aと、この上下の端から前方に水平に延びている上下の水平枠板部分17b、17cとを備えており、これらが左右の側板部分4a、4bに固定されている。
【0023】
紙幣識別機15は、左側の側板部分4aの側に片寄った位置に配置されており、左右の紙幣ガイド板21、22を備え、これらの紙幣ガイド板21、22の間に、紙幣挿入口12から挿入された紙幣Pの導入路23、および、この導入路23に連続している紙幣搬送路24が形成されている。紙幣搬送路24には、当該紙幣搬送路24に送り込まれた紙幣Pを搬送するための紙幣搬送機構25が配置されている。紙幣搬送機構25は一対の搬送ベルト25a、25bなどを備えた一般的に使用されている機構が採用されている。また、紙幣搬送路24には、搬送される紙幣Pの光学情報を検出するための3個のホトセンサ26a〜26cおよび紙幣Pの磁気情報を検出するための磁気ヘッド27が配置されている。これらの出力に基づき紙幣Pの真偽および種類が識別される。紙幣識別機15の左側の紙幣ガイド板21は、他方の紙幣ガイド板22よりも後方に延びており、このガイド板部分21aに沿って、識別後の紙幣Pが後方に送り出される。
【0024】
紙幣識別機15の後側の紙幣収納トレイ16は、このガイド板部分21aの側に開口した扁平な直方体形状をしている。ガイド板部分21aに送り出された識別後の紙幣Pは、不図示の機構によって、台間機本体3の幅方向に押されて、紙幣収納トレイ16内に収納される。
【0025】
この紙幣収納トレイ16は、後方に開口している前後方向に長いコの字状のスライド式トレイ支持枠31によって前後方向にスライド可能な状態で支持されている。スライド式トレイ支持枠31は、前側の垂直枠板部分31aと、この上下の端から後方に水平に延びる水平枠板部分31b、31cとを備えている。前側の垂直枠板部分31aの前面には紙幣回収口13を封鎖している蓋板14が取り付けられている。上下の水平枠板部分31b、31cは、紙幣識別機15の側方、すなわち、紙幣識別機15と台間機本体4の右側の側板部分4bとの間を通って前後方向に延びており、紙幣収納トレイ16は、これら上下の水平枠板部分31b、31cに沿って前後方向にスライド可能である。
【0026】
ここで、スライド式トレイ支持枠31は、ユニット枠17の上下の水平枠板部分17b、17cの間に配置されており、これらの水平枠板部分17b、17cによって、前後方向にスライド可能な状態で支持されている。したがって、紙幣収納トレイ16はスライド式トレイ支持枠31の上下の水平枠板部分31b、31cに沿って前後にスライド可能であり、スライド式トレイ支持枠31もユニット枠17の上下の水平枠板部分17b、17cに沿って前後にスライド可能である。
【0027】
紙幣収納トレイ16は、図2(c)に示す収納位置16Aの位置から前方にスライドすると、その前端面16aが紙幣回収口13を封鎖している蓋板14に当る。紙幣収納トレイ16をさらに前方にスライドさせると、蓋板14が取り付けられているスライド式トレイ支持枠31も紙幣収納トレイ16と一緒に前方にスライドする。この結果、紙幣回収口13が開き、ここを介して、紙幣収納トレイ16が外方に所定量だけ引き出された状態を形成できる。紙幣収納トレイ16をスライドさせるための駆動機構は図示を省略してあるが、モータを駆動源とした機構を用いることができる。この代わりにプランジャを用いて、紙幣回収口13が開くように、紙幣収納トレイ16を前方に所定量だけスライドさせ、この後は手動によって紙幣収納トレイ16を引き出すようにすることもできる。あるいは、紙幣収納トレイ16をロック機構によって収納位置16Aにロックし、ロックを解除すると、ばね部材によって紙幣収納トレイ16が前方にスライドして、蓋板14を押して紙幣回収口13から前方に所定量だけ突出するように構成し、手動により紙幣収納トレイ16の引き出し、および収納位置16Aに戻す操作を行うようにしてもよい。
【0028】
次に、図3および図4も参照して、紙幣識別ユニット10の動作を説明する。図3(a)、(b)および(c)は、紙幣収納トレイ16が紙幣で一杯になった状態を示す部分斜視図、その概略縦断面図および、その概略横断面図である。図4(a)、(b)および(c)は、紙幣回収時の状態を示す部分斜視図、その概略縦断面図および、その概略横断面図である。
【0029】
まず、紙幣挿入口12から挿入された紙幣Pは紙幣識別機15の紙幣搬送機構25によって紙幣搬送路24に沿って後方に搬送される。搬送される紙幣Pの光学情報が3個のホトセンサ26a〜26cによって読み取られ、紙幣Pの磁気情報が磁気ヘッド27によって読み取られる。読み取られた情報に基づき挿入された紙幣Pの真偽および種類が識別される。受け入れ可能な紙幣であると識別された場合には、当該紙幣Pはガイド板部分21aに沿って後方に送り出され、紙幣識別機15の後側に位置している紙幣収納トレイ16の開口部16bに対峙する位置に到り、不図示の機構によって台間機本体3の幅方向に押されて紙幣収納トレイ16に収納される。この動作を繰り返して、図3に示すように、紙幣収納トレイ16が紙幣Pで一杯になる。
【0030】
紙幣収納トレイ16が紙幣Pで一杯になると、紙幣収納トレイ16を台間機本体3から前方に引き出して紙幣を回収する作業が行われる。紙幣回収時には、所定の操作によって、不図示の駆動機構によって紙幣収納トレイ16を図3(c)に示す収納位置16Aから前方に送り出す。紙幣収納トレイ16がスライド式トレイ支持枠31の上下の水平枠板部分31b、31cに沿って前方にスライドしていくと、その前端面16aが、紙幣回収口13を封鎖している蓋板14に当る。これ以後は、紙幣収納トレイ16は、蓋板14が取り付けられているスライド式トレイ支持枠31を前方に押し出す。この結果、図4に示すように、紙幣収納トレイ16およびスライド式トレイ支持枠31が一緒に、紙幣回収口13から前方に引き出された状態になる。
【0031】
紙幣収納トレイ16が図4に示す引き出し位置16Bまで引き出された後は、そこに収納されている紙幣Pを取り出して、当該紙幣収納トレイ16を空にする。紙幣Pは、例えば、紙幣収納トレイ16の底面を規定している底板部分16cに開けた穴16dに指などを入れて、収納されている紙幣Pを開口部16bから横方に押し出して、斜め前方に引き出すことにより回収できる。
【0032】
この後は、不図示の駆動機構によって紙幣収納トレイ16を後方に引き込む。紙幣収納トレイ16とスライド式トレイ支持枠31の間には、紙幣収納トレイ16が所定量だけ引き込まれるとスライド式トレイ支持枠31に前方から係合する係合機構(図示せず)が形成されており、紙幣収納トレイ16の引き込み動作の途中から、当該紙幣収納トレイ16とスライド式トレイ支持枠31が一緒に台間機本体3の内部に引き込まれる。紙幣収納トレイ16が再び図2の収納位置16Aに戻ると、スライド式トレイ支持枠31の前端に取り付けられている蓋板14が再び紙幣回収口13を封鎖した状態に戻る。
【0033】
以上説明したように、本例の遊技台用台間機1では、その紙幣識別ユニット10に収納されている紙幣Pを回収する際に、紙幣識別機15の後ろ側に配置されている紙幣収納トレイ16のみを紙幣識別機15の側方のスペースを利用して紙幣回収口13から前方に引き出すようにしている。したがって、紙幣収納トレイ16をスライド可能な状態で支持しているスライド式トレイ支持枠31は、従来のユニット全体を引き出し可能に支持している機構に比べて極めた簡単なものでよく、狭い幅の紙幣識別ユニットを構築するのに極めて有利である。
【0034】
また、紙幣収納トレイ16のみを引き出せばよいので、紙幣識別ユニット10の全体を引き出す場合に比べて、遊技台用台間機1の前面からの引き出し量が少なくて済む。よって、紙幣回収時の所要スペースが少なくて済み、紙幣回収作業も円滑に行うことができる。
【0035】
さらに、本例では、紙幣収納トレイ16によって押し出されるスライド式トレイ支持枠31の前面に蓋板14を取り付けてある。したがって、紙幣収納トレイ16を引き出すと蓋板14も移動して紙幣回収口13が開くので、蓋板14を開閉する操作が不要となり、紙幣回収作業が簡単になる。
【0036】
なお、蓋板14を操作して紙幣回収口13を開閉することも可能である。例えば、図5(a)に示すように、蓋板14Aをユニット前面パネル11にヒンジ機構41を介して左右に開閉可能に取り付け、不図示のロック機構によって蓋板14を閉じ位置にロックしておいてもよい。また、図5(b)に示すように、蓋板14Bを上下にスライドさせて紙幣回収口13を開閉するようにしてもよい。
【0037】
一方、上記の例では紙幣回収口13と紙幣挿入口12をユニット前面パネル11に形成してある。この代わりに、紙幣回収口13を広幅としておき、紙幣挿入口12を蓋板14に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】(a)および(b)は、本発明を適用した遊技台用台間機の紙幣識別ユニットが配置されている部分を示す部分斜視図および部分正面図である。
【図2】(a)、(b)および(c)は、紙幣識別ユニットの部分斜視図、その概略縦断面図および、その概略横断面図である。
【図3】(a)、(b)および(c)は、紙幣が一杯になった状態を示す部分斜視図、その概略縦断面図および、その概略横断面図である。
【図4】(a)、(b)および(c)は、紙幣回収時の状態を示す部分斜視図、その概略縦断面図および、その概略横断面図である。
【図5】(a)および(b)は紙幣回収口を封鎖している蓋板の開閉機構の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0039】
1 遊技台用台間機
2 台間機ホルダ
3 台間機本体
4 本体ケース
4a、4b 側板部分
5 前面パネル
10 紙幣識別ユニット
11 ユニット前面パネル
12 紙幣挿入口
13 紙幣回収口
14、14A、14B 蓋板
15 紙幣識別機
16 紙幣収納トレイ
16A 収納位置
16B 引き出し位置
16a 前端面
16b 開口部
16c 底板部分
16d 穴
17 ユニット枠
17a 垂直枠板部分
17b、17c 水平枠板部分
21、22 紙幣ガイド板
21a ガイド板部分
23 導入路
24 紙幣搬送路
25 紙幣搬送機構
25a、25b 搬送ベルト
26a〜26c ホトセンサ
27 磁気ヘッド
31 スライド式トレイ支持枠
31a 垂直枠板部分
31b、31c 水平枠板部分
41 ヒンジ機構
P 紙幣

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣挿入口から挿入された紙幣を内蔵の紙幣識別ユニットにより識別し、識別結果に基づき、隣接する遊技台で用いる遊技媒体の貸し出し処理を行う遊技台用台間機において、
前記紙幣識別ユニットは、
前記紙幣挿入口が形成されているユニット前面パネルと、
前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を識別するために前記ユニット前面パネルの後側に配置されている紙幣識別機と、
識別後の紙幣を収納するために前記紙幣識別機の後側に配置されている紙幣収納トレイと、
前記ユニット前面パネルにおける前記紙幣挿入口の側方に形成されている紙幣回収口と、
前記紙幣収納トレイを、その収納位置から前記紙幣識別機の側方を通り前記紙幣回収口から引き出された引き出し位置までスライド可能な状態で支持しているトレイ支持機構とを有していることを特徴とする遊技台用台間機。
【請求項2】
請求項1において、
前記紙幣回収口を封鎖している蓋部材を有しており、
この蓋部材は前記紙幣収納トレイのスライドに連動して移動し、前記紙幣収納トレイが前記収納位置にある状態では前記紙幣回収口を封鎖し、前記紙幣収納トレイが前記紙幣回収口に向けてスライドすると当該紙幣回収口を開くことを特徴とする遊技台用台間機。
【請求項3】
請求項1において、
前記紙幣回収口を封鎖している蓋部材を有しており、
この蓋部材は、当該紙幣回収口を閉じる閉じ位置と当該紙幣回収口を開ける開き位置との間を移動可能な状態で、前記前面パネルに取り付けられていることを特徴とする遊技台用台間機。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記紙幣挿入口は前記蓋部材に形成されていることを特徴とする遊技台用台間機。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記紙幣収納トレイを、少なくとも前記収納位置から前記引き出し位置に向けて押し出すための駆動機構を有していることを特徴とする遊技台用台間機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−113681(P2008−113681A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−296742(P2006−296742)
【出願日】平成18年10月31日(2006.10.31)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】