説明

遊技場のカード処理装置およびカードシステム

【目的】この発明は、機械的振動が多く、また、空気汚染が認められる環境の中でも、正確にカード情報処理が実行でき、正確な処理故に、十分な量の情報処理ができて顧客に対する十分な遊技サービスを付与することができる遊技場のカード処理装置およびカードシステムの提供を目的とする。
【構成】この発明は、遊技場内の遊技情報処理装置に設置して、カードに対して情報の書込みまたはおよび情報読取り等のカード情報処理を行う遊技場のカード処理装置であって、前記カード情報処理を非接触で実行する非接触処理手段を備え、また、前記カード情報処理の情報を決済情報とし、さらに、顧客IDと該顧客の遊技履歴情報とを対応させて記憶し、さらにまた、各遊技台毎の遊技履歴情報を表示手段で表示することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、パチンコ店で代表される遊技場において、カードを使用して遊技を実行するような遊技場のカード処理装置およびカードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ店ではプリペイドカードを発行して、該カードで遊技を実行し、また、賞玉を計数しその計数値を記録したカードを発行して、該カードを景品との引替えに使用するカードシステムがある。
【0003】上述のカードは磁気にて処理する磁気カードであり、また、パチンコ店の環境は機械的振動が多く、また、喫煙により空気汚染の高い場所であるため、磁気処理では上述の振動によるカードや磁気ヘッドの振動や、磁気ヘッドへの喫煙のヤニの付着で、読取り/書込みエラーが多く発生する問題点があり、また、かかる問題点が起因して十分な量のカード情報処理ができないので、顧客に対して遊技サービスを実行することも不十分となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、機械的振動が多く、また、空気汚染が認められる環境の中でも、正確にカード情報処理が実行でき、正確な処理故に、十分な量のカード情報処理ができて顧客に対する十分な遊技サービスを付与することができる遊技場のカード処理装置およびカードシステムの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載の発明は、遊技場内の遊技情報処理装置に設置して、カードに対して情報の書込みまたはおよび情報読取り等のカード情報処理を行う遊技場のカード処理装置であって、前記カード情報処理を非接触で実行する非接触処理手段を備えた遊技場のカード処理装置であることを特徴とする。
【0006】この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に併せて、前記カード情報処理の情報を決済情報とする遊技場のカード処理装置であることを特徴とする。
【0007】この発明の請求項3記載の発明は、少なくとも前記請求項1記載の遊技場のカード処理装置と、顧客IDを記録した非接触カードとからなる遊技場のカードシステムであって、前記非接触カードから顧客IDを読取る非接触読取り手段と、読取った顧客IDと該顧客の遊技履歴情報とを対応させて記憶する記憶手段とを設けた遊技場のカードシステムであることを特徴とする。
【0008】この発明の請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に併せて、顧客が遊技台に対面して存在することを検知する検知手段と、該検知手段が顧客を検知したことに基づいて前記非接触処理手段を開始する制御手段とを備えた遊技場のカードシステムであることを特徴とする。
【0009】この発明の請求項5記載の発明は、上記請求項3または4記載の発明の構成に併せて、各遊技台毎の遊技履歴情報を記憶する記憶手段と、前記各遊技台毎の遊技履歴情報を表示する表示手段とを備えた遊技場のカードシステムであることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用・効果】この発明の請求項1記載の発明は、カード処理装置を遊技場内の遊技台、カード発行装置、POSなどの遊技情報処理装置に設置して、カードに対する情報の書込みまたはおよび情報読取り等のカード情報処理を非接触処理手段により非接触状態で行うので、遊技場における遊技台の稼動によって生じた機械的振動による誤動作や、空気汚染による機能低下により、カード情報処理にエラーが発生することなく、正確にカード情報処理ができる。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、上記請求項1の発明により正確にカード情報処理ができるために、カード情報を決済情報とすることができ、これより、取扱が容易と言うカードの機能を有効に活用して遊技の決済が簡単化され、遊技を最大限に楽しむことができる。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、上記請求項1記載の発明の正確なカード情報処理に基づいて、顧客IDと該顧客の遊技履歴情報とを対応させて記憶手段に顧客の遊技履歴情報を収集することができ、また、この情報の収集で顧客の遊技履歴を把握することができ、この遊技履歴に基づいて該顧客に対して遊技サービスを拡大することができる。例えば、パチンコ遊技台においては、賞玉を得ることができなかった負けた顧客に対しては何等有効なサービスがないが、この発明によれば、負けた顧客の遊技履歴情報も記憶しているので、この情報により負けた顧客に対してもサービスを付与することができる。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、上記請求項1記載の発明の顧客における遊技履歴情報の収集を、顧客が遊技台に対面して存在することを検知手段が検知することに基づいて実行されるので、顧客や係員が特別に入力操作することがなく、自動的に遊技履歴情報の収集ができる。
【0014】この発明の請求項5記載の発明は、遊技台毎の遊技履歴情報が表示手段に表示されることで、顧客は遊技台の作動状態を把握することができ、その結果、遊技台の作動の善し悪しを予測し、有利な遊技台を選択して、楽しむことができ、顧客に対して楽しい遊技のサービスを提供することができる。
【0015】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。図面はパチンコ遊技場におけるカードシステムを示し、図1において、各遊技台10…にはカード処理装置11…を備え、非接触カード12と無線通信により非接触状態でカードデータの送受信を実行する。また、各遊技台10…には着座センサ13…を備え、顧客が遊技台10…の前部に設けられた椅子に着座して遊技台10と対面したとき、この顧客の着座(存在)を検知して信号を出力する。
【0016】カード発行装置14は上述の非接触カード12を顧客に発行する。そして、上述の各遊技台10…、着座センサ13…およびカード発行装置14はケーブルを介してセンタ15に接続している。
【0017】上述のセンサ15はホストコンピュータで構成して各遊技台10…のカード処理装置11…、およびカード発行装置14とデータの送受信を実行し、さらに、記憶装置16を備え、該記憶装置16は図2に示すような情報を記憶する。
【0018】
エリアR1:顧客ID=非接触カード12から読取った顧客ID番号のデータエリアR2:日時=遊技の開始または終了の日時を示すデータエリアR3:機種=遊技を行った遊技台の種類を示すデータエリアR4:台番号=遊技を行った遊技台の番号を示すデータエリアR5:遊技金額=遊技を行って注ぎ込んだ金額を示すデータエリアR6:勝玉数=遊技を行った勝/負を、+/−の玉数で示すデータエリアR7:その他=フィーバのスタート回数、リーチ回数、フィーバ回数、その日の天候や遊技時間など営業管理に役立つデータ。
【0019】図3は、前述のカード発行装置14を示し、該装置14にはCRTからなる表示部の上面にタッチパネルで構成した入力部17と、紙幣を投入する紙幣投入口18と、発行する非接触カード12の投入放出口19と、賞玉を投入する玉投入口20とを備え、前述の投入放出口19にはレシートも放出される。玉投入口20の使用は、後述するクレジットで供与された金額を賞玉で返済するときに使用する。
【0020】図4は、上述のカード発行装置14の構成ブロック図を示し、CPU21はROM22に格納されたプログラムに沿って各回路装置を駆動制御し、RAM23は処理に必要なデータを読出し可能に記憶する。
【0021】表示部24はCRTで構成し、操作手順や入力部17から入力された入力データを表示し、カード処理部25は非接触カード12に必要なデータ、例えば、顧客のID番号、金銭価値、有効年月日、預かった玉数、使用可能店舗等、のデータを非接触状態で書込みこれを発行し投入放出口19に放出する。なお、投入放出口19から投入される既に発行した非接触カード12に対しても金額の更新処理を実行する。
【0022】紙幣処理部26は紙幣投入口18に投入された紙幣の真偽判別、金種判別を実行して投入金額値を算出し、レシート発行処理部27はカード発行処理のレシートを発行して投入放出口19に放出し、玉計数処理部28は玉投入口20に投入された玉を計数して計数値を算出し、通信制御部29はセンタ15との間で通信を実行する。
【0023】上述のカード発行装置14によるカードの発行は、現金の投入の他に、顧客に付与したクレジット(信用貸し)によりカードを発行することができる。現金の場合は、紙幣投入口18に紙幣が投入されることで非接触カード12の発行が実行される。
【0024】図5はクレジットによるカード発行時の表示部24を示し、この表示部24にはタッチパネルによる入力部17が重合している。クレジットの場合は顧客のID番号で管理され、クレジットでは現金と玉数の2種の供与が選択できる。現金入力エリア31は現金での供与を指定入力し、玉数入力エリア32は玉での供与を指定入力する。表示エリア33は上述の指定で入力された現金または玉数を表示し、テンキーエリア34は置数を行い、単位エリア35はテンキーの入力単位を指定し、確定エリア36は入力内容を確定するときに入力する。
【0025】図6は、パチンコ遊技台10を示し、該遊技台10の遊技のための機構は周知の機構を備えている。この遊技台10の下部前面には第1のアンテナ部41を形成し、顧客が所持する非接触カード12と無線でデータの交信を実行す。また、上部前面には当該機台に設定された番号を表示すると共に、その下部には表示器42を形成し、この表示器42には該遊技台10の稼動履歴、例えば、フィーバのスタート回数、リーチ回数、フィーバ回数を表示する。
【0026】遊技台10の左側にある貸玉供給部43の上部には、金額表示器44、玉数表示器45を形成し、これら表示器44,45は顧客が所持する非接触カード12から読出した遊技のための金額および遊技のための玉数を表示し、それぞれの下部に配設した入力ボタン46,47はそれぞれ遊技のための金額および玉数を入力するボタンスイッチであって、1回入力するたびに設定された金額または個数が指定される。例えば、1回の操作を100円または玉25個に設定しており、顧客は選択して指定する。
【0027】遊技台10の前面側には顧客が座る椅子50を床面に固定して設けており、該椅子50の座台51には、例えば、圧力センサで構成した着座センサ13を埋設している。なお、着座センサ13は光電センサ、磁気センサ、超音波センサ、その他顧客の着座を検知できるセンサであれば利用することができる。また、椅子50の背凭れ部52には第2のアンテナ部53を埋設し、該アンテナ部53は顧客が非接触カード12をズボンの後ろポケットに入れた状態でも交信ができるように設けたものである。
【0028】図7は、上述の遊技台10におけるカード処理装置11の構成ブロック図を示し、CPU61はROM62に格納されたプログラムに沿って各回路装置を駆動制御し、RAM63は処理に必要なデータを読出し可能に記憶する。
【0029】表示部64は前述の表示器42,44,45で構成し、前述した遊技台10の稼動履歴、また、非接触カード12から読出した遊技のための金額おまよび遊技のための玉数のデータを表示する。
【0030】無線通信制御部65は、変復調回路を有してデータを変調してアンテナ66を介して送信し、また、アンテナ66を介して受信した信号を復調してデータを取出す。さらに、電源送信回路も有して、アンテナ66を介して非接触カード12に電源をも送信する。アンテナ66は前述の第1アンテナ部41および第2アンテナ部53により構成し、データ信号の送受信の他に電源の送信も実行する。通信制御部67はセンタ15との間で通信を実行する。
【0031】図8は、非接触カード12を示し、該カード12の周縁部にはアンテナ71を埋設しており、また、制御部72もカード12内に埋設している。図9は、上述の制御部72の構成ブロック図を示し、CPU73はROM74に格納されたプログラムに沿って各回路装置を駆動制御し、RAM75は処理に必要なデータを読出し可能に記憶する。送受信回路76は変復調回路で構成し、該回路でデータを変調してアンテナ71を介して送信し、また、アンテナ71を介して受信した信号を復調してデータを取出す。さらに、電源部77はアンテナ66に受けた電源信号で起電力を生じ、該電力を回路の電源として供給する。そして、アンテナ71はデータ信号の送受信の他電源信号を受信する。
【0032】図10は、前述のRAM75の遊技に関するデータの記憶内容を示す。
エリア80は、カード12に付与した顧客のID番号を示すデータエリア81は、カード発行装置14で支払った金額(金銭価値)を示すデータエリア82は、この非接触カード12の有効年月日を示すデータエリア83は、遊技を終了して玉を店舗に保管しておく場合の玉数を示すデータエリア84は、この非接触カード12が使用できる店舗のID番号を示すデータエリア85は、遊技の開始、または、終了時の日時を示すデータエリア86は、遊技を行う際、エリア81から引き下ろした金額、またはエリア83から引き下ろした玉数を示すデータエリア87は、遊技を行った店舗のID番号を示すデータエリア88は、遊技を行った遊技台の機種番号を示すデータエリア89は、遊技を行った遊技台の台番号をを示すータエリア90は、遊技を行った結果の勝ち玉数を示すデータ、負けた場合は負け玉数をマイナス値として記憶する。
【0033】なお、エリア80〜84のデータは前述のカード発行装置14でカードを発行する際に記憶し、エリア85〜90のデータは遊技台10で遊技した際にカード処理装置11の処理で記憶する。そして、これらエリア80〜90に記録されるデータは遊技における決済データである。
【0034】上述のようにして構成したパチンコ遊技場におけるカードシステムで、非接触カード12を使用して遊技を実行する場合の遊技台10におけるカード処理装置11のCPU61の処理動作を、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0035】顧客が遊技を実行する場合、予めカード発行装置14により非接触カード12の発行を受けて所持する。この非接触カード12は無線でデータの送受信が実行できるので、顧客は該カード12を胸ポケット、または、ズボンの後ろポケットに入れたままで任意の遊技台10の椅子50に着座する。
【0036】顧客が椅子50に着座すると、着座センサ13が着座したことを検知するので、この検知信号をCPU61が判定すると(ステップn1)、該CPU61はカードデータ送信のコマンドを、無線通信制御部65、アンテナ66を介して非接触カード12に無線で送信を開始する。
【0037】一方、非接触カード12はこのカードデータ送信コマンドに基づいて、RAM75の記憶エリア80〜84に記憶している顧客ID番号、金銭価値、有効年月日、預け玉数、使用可能店舗のID番号等のデータを読出し、このカードデータを送受信回路76、アンテナ71を介して無線で送信する。
【0038】前述のアンテナ66、無線通信制御部65が上述のカードデータを受信することで、CPU61はRAM63の所定のエリアにこれらのカードデータを記憶すると共に、カードデータの有効性をチェックする(ステップn2)。
【0039】すなわち、顧客ID番号は存在するか、金銭価値は遊技可能にあるか、年月日は有効か、預け玉数の有無、使用可能店舗のID番号は当店舗使用可能か等のチェックを実行して(ステップn3)、無効が判定されたときは遊技台10の稼動を禁止し、有効を判定したときは上述のカードデータと、遊技台データをセンタ15に送信する(ステップn4)。なお、無効の場合は遊技台10に無効であることを表示するもよい。上述の遊技台データは、遊技開始または遊技終了の日時、機種番号、台番号、遊技金額(玉数)等である。
【0040】なお、前述のステップn3のカード有効チェックにより顧客ID番号が付与されていないと判定したときは(ステップn5)、顧客ID番号を作成してこれをセンタ15と非接触カード12とに送信しする(ステップn6)。
【0041】さらに、非接触カード12に前述の遊技台データを無線で送信し(ステップn7)、次いで遊技台10の遊技履歴データ、すなわち、フィーバのスタート回数、リーチ回数、フィーバ回数を表示器42に表示し、また、カードデータから金額、貸し玉を金額表示器44、玉数表示器45に表示する(ステップn8)。
【0042】上述の遊技台10の遊技履歴データは遊技台10の制御部(図示省略)のメモリに収集され、これを読出して表示する。遊技が当日の最初であれば前日の履歴を表示し、当日既に稼動しているときは、当日の前回までのトータルのデータを表示する。そして、遊技の開始は金額入力ボタン46、または玉数入力ボタン47の操作により実行される。
【0043】遊技の継続は遊技台10が稼動中であることで判定し、また、遊技の停止は所定時間遊技台10が稼動を停止することで判定する。上述の遊技の停止が判定されると(ステップn9)、遊技台データをセンタ15と非接触カード12に送信する(ステップn10)。
【0044】上述のセンタ15に送信する遊技台データは、顧客ID(非接触カード12から読取った顧客ID番号)、遊技の開始および終了の日時、遊技を行った遊技台の機種、遊技を行った遊技台の番号、遊技を行って注ぎ込んだ遊技金額、遊技を行った結果の勝/負を、+/−の玉数で示す勝玉数、その他、フィーバのスタート回数、リーチ回数、フィーバ回数、その日の天候や遊技時間などのデータであって、これらのデータは、図2で示す記憶装置16の各記憶エリアR1〜R7に記憶される。
【0045】また、前述の非接触カード12に送信する遊技台データは、遊技の開始および終了の日時、遊技を行って注ぎ込んだ遊技金額、店舗のID番号、遊技を行った遊技台の機種、遊技を行った遊技台の番号、遊技を行った結果の勝/負を、+/−の玉数で示す勝玉数等のデータであって、これらのデータは図10で示すRAM75の記憶エリア85〜90に記憶される。
【0046】その後、着座センサ13からの検知信号がOFFになれば(ステップn10)、顧客が椅子50を立ったことを示すので、遊技台10の稼動を終了する。
【0047】上述の実施例によれば、カード処理装置11と非接触カード12とは無線によってデータの書込みおよび読取り等のカード情報処理を実行するので、遊技場における遊技台10の稼動によって生じた機械的振動や、空気汚染により機能が低下することがなく、正確にカード情報処理ができる。
【0048】上述のように非接触カード12に対し正確にカード情報処理ができるために、カード情報を決済情報とすることができ、これより、取扱が容易と言うカードの機能を有効に活用して遊技の決済が簡単化され、遊技を最大限に楽しむことができる。
【0049】また、上述のように非接触カード12に対して正確なカード情報処理できることに基づいて、顧客IDと該顧客の遊技履歴情報とを対応させて非接触カード12のRAM75に、また、センタ15の記憶装置16に、顧客の遊技履歴情報を収集することができ、さらに、この情報の収集で顧客の遊技履歴を把握することができ、この遊技履歴に基づいて該顧客に対して遊技サービスを拡大することができる。例えば、パチンコ遊技台においては、賞玉を得ることができなかった負けた顧客に対しては何等有効なサービスがないが、この発明によれば、負けた顧客の遊技履歴情報も記憶しているので、この情報により負けた顧客に対しても、例えば、クレジットの付与等のサービスを付与することができる。
【0050】さらに、上述の顧客の遊技履歴情報の収集は、顧客が遊技台10の椅子50に着座したことを着座センサ13が検知することに基づいて行うので、顧客や係員が特別に入力操作することがなく、自動的に遊技履歴情報の収集ができる。
【0051】さらに、遊技台10毎の遊技履歴情報が表示器42に表示されることで、顧客は遊技台10の作動状態を把握することができ、その結果、遊技台10の作動の善し悪しを予測し、有利な遊技台10を選択して、楽しむことができ、顧客に対して楽しい遊技のサービスを提供することができる。
【0052】なお、遊技台10毎の遊技履歴情報は各遊技台10毎の表示器42で表示しているが、他の手段としては遊技履歴情報を表示する専用のコーナを設定して、該コーナに非接触カード12との交信で上述の遊技履歴情報を表示するように構成することもできる。
【0053】この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の遊技情報処理装置は、実施例の遊技台10、カード発行装置14、POS等に対応し、以下同様に、非接触処理手段および非接触読取り手段は、カード処理装置11の無線通信制御部65、アンテナ66と、非接触カード12のアンテナ71、送受信回路76に対応し、記憶手段は、記憶装置16に対応し、検知手段は、着座センサ13に対応し、制御手段は、CPU61に対応し、表示手段は、表示器42に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技場におけるカードシステムの構成ブロック図。
【図2】 記憶装置の記憶エリアの説明図。
【図3】 カード発行装置の斜視図。
【図4】 カード発行装置の構成ブロック図。
【図5】 カード発行装置の表示部のクレジットによる入力説明図。
【図6】 遊技台の正面図。
【図7】 カード処理装置の構成ブロック図。
【図8】 非接触カードの平面図。
【図9】 非接触カードの構成ブロック図。
【図10】 非接触カードにおけるRAMの記憶エリアの説明図。
【図11】 カード処理装置の処理動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
10…遊技台
11…カード処理装置
12…非接触カード
13…着座センサ
15…センタ
16…記憶装置
61、73…CPU
65…無線通信制御部
66,71…アンテナ
76…送受信回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】遊技場内の遊技情報処理装置に設置して、カードに対して情報の書込みまたはおよび情報読取り等のカード情報処理を行う遊技場のカード処理装置であって、前記カード情報処理を非接触で実行する非接触処理手段を備えた遊技場のカード処理装置。
【請求項2】前記カード情報処理の情報を決済情報とする請求項1記載の遊技場のカード処理装置。
【請求項3】少なくとも前記請求項1記載の遊技場のカード処理装置と、顧客IDを記録した非接触カードとからなる遊技場のカードシステムであって、前記非接触カードから顧客IDを読取る非接触読取り手段と、読取った顧客IDと該顧客の遊技履歴情報とを対応させて記憶する記憶手段とを設けた遊技場のカードシステム。
【請求項4】顧客が遊技台に対面して存在することを検知する検知手段と、該検知手段が顧客を検知したことに基づいて前記非接触処理手段を開始する制御手段とを備えた請求項1記載の遊技場のカードシステム。
【請求項5】各遊技台毎の遊技履歴情報を記憶する記憶手段と、前記各遊技台毎の遊技履歴情報を表示する表示手段とを備えた請求項3または4記載の遊技場のカードシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図8】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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