説明

遊技場の構造

【課題】本発明は、遊技者の遊技時における快適性を確保しつつ、貯留箱の規格を変更することなく、貯留箱と遊技機の受け皿との間に形成される間隔が拡がりすぎることを防止できる遊技場の構造を提供することを目的とした。
【解決手段】遊技場の構造は、玉を用いて遊技可能なパチンコ機30が複数設置され、パチンコ機30から排出される玉を貯留可能な玉箱20を支持する支持部材1を備えている。支持部材1は、所定の間隔を空けて配された1対の張出軸部5を有し、張出棒部5に取り付けられ、少なくともいずれかの部分を鉛直成分を含んだ方向に移動させることが可能な支持体2を備えている。そして、支持体2の前記部分が鉛直成分上向きを含んだ方向に移動した状態で、玉箱20を把持部22で支持し、把持部22が支持された状態でパチンコ機30から排出される玉を貯留部21に貯留できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場の構造に関するものであり、特に遊技者の遊技時の快適性を確保できる遊技場の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊技場においては、大当たりが当選すると、パチンコ機やスロット機等の遊技機から遊技球(以下、単に玉と言う)や遊技メダル(以下、単にメダルと言う)等の遊技媒体が払い出され、遊技者によってその遊技媒体が貯留箱に貯留される。特に、パチンコ機により玉が払い出される場合は、大当たり中に並行してその玉を貯留箱に移動させる必要がある。
【0003】
その理由としては、パチンコ機において大当たりが当選すると、玉はパチンコ機に設けられた受け皿に払い出されるが、パチンコ機の受け皿は、大当たりによって払い出される玉の一部しか貯留できないという構成が一般的とされているからである。即ち、遊技者は、大当たりによって払い出された玉のうち、少なくとも受け皿の許容量をオーバーした分の玉を、遊技者自らが大当たりの最中に受け皿から貯留箱に移さなければならい。
【0004】
そのため、通常、パチンコ機等の遊技機を複数台並設して形成した遊技島においては、パチンコ機よりも下方に、貯留箱を載置できる載置棚(所謂膳板)が設けられ、載置棚に載置された貯留箱に、遊技機の受け皿から玉を落とし込むことが可能な構成とされている。これにより、遊技者は、遊技機から払い出された玉を、大当たり中であっても容易に貯留箱に移すことができる。
【0005】
ところで、遊技場における載置棚は、通常、床面から60〜65cm程度の高さの位置に設けられている。これは、遊技島に取り付けられたパチンコ機の高さを考慮すれば適した高さであるが、遊技者の遊技時の快適性を損なわせてしまう不満がある。即ち、遊技をする時間が長時間になれば、同一の姿勢を維持することに不快感を覚え、姿勢を変更したい衝動に駆られるが、図9に示すように、載置棚が障害となり物理的に姿勢(主に脚の姿勢)が変更できない場合がある。またこの問題は、単に遊技者の快適性が損なわれるということだけではなく、この快適性が損なわれることから不満が募り、その不満から来るストレスによって、遊技者の遊技場へのリピート率が低下し、遊技場の経営に大きな影響を及ぼす可能性がある。
【0006】
そこで、特許文献1には、載置棚を必要に応じて収納可能とした遊技島設備が開示されている。即ち、特許文献1の遊技島設備は、遊技島本体の内部方向に、載置棚をスライドして収納可能な構成とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−216349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1では、遊技島本体に対して載置棚をスライドさせて、遊技島本体から最も張り出した状態にして貯留箱を支持するため、貯留箱の荷重により、載置棚あるいは載置棚をスライド可能に保持するスライド部が破損してしまう場合が懸念される。
【0009】
具体的には、特許文献1は、収納式の載置棚が遊技島本体から最も張り出した状態にして貯留箱を支持するため、遊技島本体に残った支持側端部でその貯留箱を支えることとなる。そのため、載置棚に貯留箱を載置した際に、貯留箱に貯留された玉の重みによって発生するモーメント力が載置棚の支持側端部に集中し、載置棚及び載置棚をスライド可能に保持するスライド部に対する負担が増す。即ち、特許文献1のようなスライド式の載置棚を採用した場合、載置棚及びそれをスライド可能に保持するスライド部に、従来技術よりも高い強度を付与しておかなければ、載置棚の支持部側が過度に撓んで遊技島本体内部に収納することができなくなったり、最悪の場合、載置棚が破壊されて、載置棚から貯留箱が落下して遊技者に怪我を負わせる問題が考えられる。
【0010】
そこで、本発明者らは、載置棚を収納式にすることなく、遊技者の姿勢変更を可能にする遊技場の構造を勘案し試作した。具体的には、試作した遊技場の構造は、遊技島に載置棚を設置せず、各遊技機に対して個々の支持部材が配された構成である。そして、図19に示すように、支持部材101は、実際に貯留箱を支持する1対の張出棒部105を有し、その1対の張出棒部105は互いに所定の間隔を空けて、遊技島の腰板33に配された構成とされている。即ち、試作した遊技場の構造によれば、支持部材101が貯留箱120を支持しない状態においては、1対の張出棒部105によって形成された間隔の範囲内において、高さ方向の制限がなくなる。これにより、遊技者が脚を組むなどの姿勢変更が行い易くなり、遊技時の快適性を確保することが可能となった。
【0011】
しかしながら、試作した遊技場の構造によれば、載置棚が配される高さ(床面から60〜65cm)とほぼ同じ位置あるいは低い位置に支持部材101が設けられ、その支持部材101には貯留箱120の底部よりも高い位置の把持部122で支持されるため、従来のように貯留箱を載置棚に載置する場合よりも、遊技機の受け皿と貯留箱120との距離が拡がりすぎてしまうという不満があった。これにより、遊技機の受け皿から貯留箱120に玉を導入する際に、様々な不具合が生じる問題があった。即ち、試作した遊技場の構造においては、玉が貯留箱120に導入される際の衝突音が大きくなったり、貯留箱120の底からの跳ね返りが大きくなって貯留箱120の外に飛び出してしまう等の不具合があった。
【0012】
そこで、本発明者らは、その問題を解消する方策として、貯留箱の規格を従来のものより大型にすることを勘案した。ところが、この方策によれば、例えば、大型の貯留箱を従来と同数用意した場合、遊技場における収納スペースが拡大してしまう問題がある。さらに、試作した遊技場の構造に適するように貯留箱の規格を変更すれば、遊技場における設備投資費が増大してしまう懸念がある。
【0013】
そこで、本発明では、上記した問題に鑑み、遊技者の遊技時における快適性を確保しつつ、貯留箱の規格を変更することなく、貯留箱と遊技機の受け皿との間に形成される間隔が拡がりすぎることを防止できる遊技場の構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技媒体を用いて遊技可能な遊技機が1又は複数設置され、遊技機から排出される遊技媒体を貯留可能な貯留容器を支持する支持手段を備えた遊技場の構造であって、支持手段は、所定の間隔を空けて配され、少なくともいずれかの部分を鉛直成分を含んだ方向に移動させた状態で貯留容器を支持するもので、貯留容器は、遊技媒体が貯留される貯留部と、把持可能な把持部とを有し、前記支持手段の前記部分は移動した状態で貯留容器の把持部を支持可能であり、貯留容器はその支持された状態で遊技機から排出される遊技媒体を貯留部に貯留できることを特徴とする遊技場の構造である。
【0015】
本発明の遊技場の構造は、貯留容器を支持する支持手段が所定の間隔を空けて配されているため、大当たり中や、既に貯留された貯留容器内の遊技媒体を使用する時以外の時(以下、単に貯留容器を要さない時と言う)は、前記間隔の範囲内においては高さ方向の制限がなくなる。また、本発明では、貯留容器の把持部が支持手段に支持され、その状態で遊技機から排出される遊技媒体を貯留部で貯留可能とされているため、支持手段によって形成される所定の間隔は、主に遊技機の正面に位置することとなる。換言すれば、貯留容器を要さない時は、遊技者が遊技する際の正面に、高さ方向の制限がない遊技環境を形成することができる。即ち、本発明によれば、貯留容器を要さない時に、脚の姿勢を容易に変更できる環境を提供できるため、遊技者の遊技時における快適性を確保することができる。
【0016】
また、本発明においては、支持手段の少なくともいずれかの部分を鉛直成分を含んだ方向に移動させることが可能であるため、大当たり中や、既に貯留された貯留容器内の遊技媒体を使用する時(以下、単に貯留容器を要する時と言う)に、支持手段を遊技機に対して相対的に移動させて、貯留容器を支持させるために適した姿勢に変更することができる。即ち、本発明によれば、貯留容器を要する場合においては、例えば、支持手段が実際に貯留容器を支持する部分を遊技機に対して近接する方向に移動させて、貯留容器を支持させた際の貯留容器と遊技機との距離を近づけることが可能である。より具体的には、遊技機における遊技媒体が排出されて一時的に貯留される受け皿と貯留容器との間に形成される間隔を適度な距離にすることができるため、前記受け皿から貯留容器に遊技媒体が導入される際に、遊技媒体の衝突音が過度に大きくなったり、貯留容器から飛び出したりする等の不具合を防止することができる。即ち、受け皿と貯留容器との距離を変更できるため、従来の規格の貯留容器をそのまま使用しても、前記不具合が生じない。
【0017】
また、本発明では、例えば、支持手段に遊技場内に固定される固定部と、実際に貯留容器が載置される可動部を設け、強固に支持された固定部に対して、可動部の姿勢を変更する構成にすることができる。即ち、重量物たる遊技媒体が貯留された貯留容器を支持する場合であっても、荷重による負担は遊技場に強固に支持された固定部が受けるため、支持手段が破損したり破壊されることを防止できる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、支持手段は、貯留容器を支持する支持体を有し、支持体を支持姿勢と不支持姿勢のいずれかの状態に選択的に変更可能な姿勢変更機構を有し、支持姿勢は不支持姿勢より貯留容器を高い位置で支持する姿勢であることを特徴とする請求項1に記載の遊技場の構造である。
【0019】
かかる構成によれば、貯留容器を支持する支持体の姿勢を変更可能な姿勢変更機構を有しているため、支持体の姿勢変更が容易である。即ち、例えば、回転軸を利用して支持体を回転させて姿勢を変更させたり、スライド機構を利用して支持体を高さ方向にスライドさせたりして、予め設定された動作だけに制限することで、支持体の動作を単純にすることができるため、誤操作等の不具合が防止される。
【0020】
本発明の遊技場の構造は、姿勢変更機構は、支持体を回動させて姿勢を変更させるものであることが望ましい。(請求項3)
【0021】
請求項4に記載の発明は、支持手段の変更した姿勢を維持させることが可能な姿勢維持手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技場の構造である。
【0022】
かかる構成によれば、支持手段の姿勢を維持する姿勢維持手段を有しているため、貯留容器に遊技媒体を導入する際に、支持手段の姿勢が安定する。また、本発明によれば、不意に支持手段の姿勢が不支持姿勢に戻ってしまうような不具合が防止される。
【0023】
本発明の遊技場の構造は、2以上の遊技機により複数の群が形成され、各群では、遊技機よりも下方に腰板が設けられるものであって、前記支持手段は、腰板に位置するように配されることが望ましい。(請求項5)
【発明の効果】
【0024】
本発明の遊技場の構造では、貯留容器を支持する支持手段が所定の間隔を空けて設けられているため、高さ方向に制限がない領域を確実に形成することができる。これにより、遊技の際に遊技者の姿勢変更が容易となり、遊技時の快適性を確保することができる。
また、本発明の遊技場の構造は、支持手段の姿勢を不支持姿勢よりも鉛直方向成分を含んだ方向であって、不支持姿勢よりも上方に位置する支持姿勢に変更できるため、貯留容器を支持手段で支持する際に形成される貯留容器と遊技機との距離を適切な距離にすることができる。これにより、貯留容器に遊技媒体を導入する際の不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技場の構造を備えた遊技場の一部を示す斜視図である。
【図2】図1の支持部材を示す拡大斜視図である。
【図3】図1の支持部材を示す分解斜視図である。
【図4】図3の支持体を示す分解斜視図である。
【図5】図4のカバー部材を別の角度から見た斜視図である。
【図6】ストッパ部材を示す斜視図である。
【図7】図1の遊技島を示すA−A断面図であって、一部を断面にした図である。
【図8】本実施形態に係る遊技場の構造を備えた遊技場で遊技した場合の状況を示す説明図である。
【図9】載置棚が設けられた遊技島を備えた遊技場で遊技した場合の状況を示す説明図である。
【図10】支持部材の支持体の姿勢を変更する際の状況を概念的に示す説明図である。(実線:不支持姿勢、二点鎖線:支持姿勢及び支持姿勢に至るまでの過程)
【図11】支持姿勢の状態の支持部材の断面を示す概念図である。
【図12】支持部材の変形例を示す分解斜視図である。
【図13】張出軸部の変形例を示す斜視図である。
【図14】図13の張出軸部を用いて支持部材を構成できる支持体の変形例を示す斜視図である。
【図15】図13の張出軸部を用いて支持部材を構成できる支持体の別の変形例を示す斜視図である。
【図16】支持部材の変形例の要部を示す平面図である。
【図17】図16の支持部材を取り付けた状況を示す概念図である。
【図18】ストッパ部材の変形例を概念的に示す正面図である。
【図19】試作した遊技場の構造を備えた遊技場の一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、本発明を実施形態に係る遊技場の構造について説明する。
なお、特に断りがない限り、上下左右、前後方向の表現に関しては図1に示す遊技機30を正面視した際の方向を基準とする。
【0027】
本実施形態の遊技場の構造は、主に複数の弾球遊技機(所謂パチンコ機)30を1つの群とした所謂遊技島31に適した構成であり、その遊技島31が複数配されて形成されている。そこで、以下の説明においては、理解を容易にするために、1つの遊技島31に注目して説明する。
【0028】
即ち、図1に示すように、遊技島31においては、所定台数分の遊技機取付部32が設けられており、その各遊技機取付部32に1台ずつパチンコ機30が設置されている。具体的には、遊技島31においては、所定の台数(本実施形態では各列に5台ずつ)のパチンコ機30が2列(図1の正面に1列と背面(図示しない)に1列)に配され、各列にパチンコ機30が並設されている。そして、各パチンコ機30に対向する位置に遊技者が着座可能な椅子(図8)が1脚ずつ配置されている。
なお、遊技島31の内部においては、柱や梁などの構造体の他、各パチンコ機30に遊技媒体(以下、単に玉と言う)を搬送する玉搬送装置(図示しない)、各パチンコ機30から回収された玉が一時的に貯留される貯留タンク(図示しない)、回収された玉の汚れを除去し磨く玉研磨装置(図示しない)等のパチンコ機30を動作させる際に関連する機器が配されているが、本発明においては特に関係がないため説明を省略する。
【0029】
また、遊技島31の外部においては、内部構造を目隠しするように、外壁として化粧板等が設けられている。具体的には、化粧板は遊技機取付部32を除く箇所に設けられており、図7に示すように、遊技場の天井側から、天板34、幕板35、ランプ板36、腰板33、幅木37とされている。
【0030】
ところで、通常の遊技島においては、先にも説明したように、パチンコ機30よりも下方であって、並設されたパチンコ機30の全体に渡って玉箱を載置可能な載置棚51(図9)が設けられている。この載置棚51の底部の高さは、一般的に、遊技場の床面から60〜65cm程度とされている。そのため、この種の遊技島を備えた遊技場においては、この載置棚51によって、高さ方向に制限が課せられ、遊技者の遊技の際の脚の組み替え等の障害となっていた。
【0031】
そこで、本実施形態においては、載置棚51に替えて、各パチンコ機30毎に1つの支持部材(支持手段)1を配する構成とした。即ち、支持部材1は、パチンコ機30よりも下方の位置であって、後述する1対の張出軸部5が所定の間隔を空けて配される構成とされている。
以下に、本実施形態の特徴的構成である支持部材1について、具体的に説明する。
【0032】
本実施形態における支持部材1は、図1に示すように、遊技島31を構成する腰板33に位置するように配されており、図2に示すように、支持体2と、支持体2の姿勢を変更可能な機能を備えた回動基礎部材3とによって構成されている。
なお、腰板33は、図1、7に示すように、遊技機30よりも下方に設けられ、遊技島31の内部に配された機器等を目隠しする機能を有した板部材である。
【0033】
回動基礎部材3は、図3に示すように、後述する支持体2を軸支する1対の張出軸部5と、その1対の張出軸部5が所定の間隔を空けて一体的に接合された板状部6と、板状部6と共に回動基礎部材3を所定の位置に固定する補助部材7を有している。即ち、1つの回動基礎部材3は、板状部6に接合された1対の張出軸部5が、板状部6及び補助部材7を介して腰板33に固定される部材である。
【0034】
なお、ここで言う「所定の間隔」は、1対の張出軸部5同士の中心と中心の間隔を基準としても、後述する支持体2の外側面と外側面の間隔を基準としてもよい。要するに、貯留容器(玉箱)20の把持部22が、1対の張出棒部5によって支持されて、その間隔に貯留部21が収まる大きさであればいかなる大きさであっても構わない。
前記玉箱20は、公知のそれと同様の構成であり、図1に示すように、玉を貯留する貯留部21と、その貯留部21の外周部に一体的に設けられた把持部22とを備えたものである。
【0035】
張出軸部5は、断面形状が円形で、外径の大きさが1.0〜2.5cm程度に設定されている。
また、張出軸部5は、板状部6からの張り出し長さが16〜20cm程度に設定されている。そして、遊技島31に取り付けた際に、張出軸部5の腰板33の表面からの張り出し長さが、ほぼ14〜15cm程度になるように設定されている。
また、張出軸部5の突端側には、軸線と交差する方向に貫通した貫通孔28が設けられている。この貫通孔28は、径が3mm程度であり、金属製の割ピン56(図3)が挿通される。
【0036】
板状部6は、長方形状の金属板で、長手方向の長さが、前記した1対の張出軸部5の所定の間隔と、張出軸部5の外径を加算した長さよりも長く設定され、短手方向の長さが張出軸部5の外径よりも長く設定されている。そして、板状部6には、4隅近傍と、長手側縁部の近傍で長手方向中間部に部材厚方向に貫通した支持体貫通孔13が設けられ、さらに張出軸部5の間隔と同じ間隔でほぼ鉛直上方向(図3を基準)にずれた位置に部材厚方向に貫通した1対のストッパ用挿通孔17が設けられている。支持体貫通孔13は、ネジあるいはボルトが挿通される孔である。
即ち、本実施形態では、板状部6に6つの支持体貫通孔13と、1対のストッパ用挿通孔17が設けられている。
【0037】
ここで、本実施形態では、後述する支持体2を所定の姿勢(支持姿勢)に維持するために、ストッパ部材(姿勢維持手段)12が用いられる構成とされている。ストッパ部材12は、図6に示すように、張出軸部5のような棒状の部材であり、ストッパ本体12aの一方の端部側に円形フランジ12bが設けられた構成とされている。また、ストッパ部材12の軸線方向長さは、張出軸部5より長く設定されている。
即ち、ストッパ用挿通孔17は、そのストッパ部材12が挿通される部分であり、孔の径がストッパ本体12aと同等あるいはそれより若干大きい径に設定されている。
【0038】
補助部材7は、板状部6と同程度の大きさで構成されており、部材厚方向に貫通した軸用挿通孔15及びストッパ用挿通孔18が設けられている。そして、軸用貫通孔15は、張出軸部5の外径とほぼ同じ径に設定され、ストッパ用挿通孔18は、ストッパ部材12のストッパ本体12aの径とほぼ同じ径あるいはそれより若干大きい径に設定されている。また、補助部材7は、板状部6の支持体貫通孔13と連通し得る位置に、支持体貫通孔13と同程度の大きさの補助側貫通孔16が設けられている。
即ち、補助部材7には、張出軸部5が挿通される1対の軸用挿通孔15と、ストッパ部材12が挿通される1対のストッパ用挿通孔18と、ネジあるいはボルトが挿通される6つの補助側貫通孔16が設けられている。
【0039】
支持体2は、図3に示すように、外観がほぼ直方体状で、厚み(左右方向の長さ)が高さ(上下方向の長さ)及び幅(前後方向の長さ)より極端に短い筐体本体8と、その筐体本体8に装着されたカバー部材25を有し、その筐体本体8に対して、張出軸部5が挿通される軸保持孔23(図4)と、ストッパ部材12が挿通されるストッパ保持孔24(図4)が設けられた構成とされている。なお、筐体本体8の厚みの大きさは、玉箱における貯留部21からの把持部22の突出長さよりも小さく設定されている。
筐体本体8は、図4に示すように、厚み(左右方向の長さ)と高さ(上下方向の長さ)の成分を有する1対の面のうち、一方の面側にカバー部材25が装着される被装着部39が形成されている。被装着部39は、筐体本体8の一部が一回り小さくされた部分で、その部分の外壁であって高さ方向に沿って直線状の係合溝60が設けられている。
【0040】
また、筐体本体8には、被装着部39側の面から対向する面まで貫通した軸保持孔23が形成されている。換言すれば、軸保持孔23は、筐体本体8の幅方向(前後方向)に沿って形成されている。そして、軸保持孔23の延伸長さは、軸保持孔23に張出軸部5が挿通された際に、張出軸部5の突端側が露出する程度の長さに設定されている。即ち、軸保持孔23の延伸長さは、張出軸部5の張り出し長さより短く、且つ張出軸部5の突端側の貫通孔28(図3)も外部に露出する程度の長さに設定されている。
【0041】
ストッパ保持孔24は、軸保持孔23の位置から筐体本体8の高さ方向に所定の距離離れた位置に設けられた孔で、軸保持孔23と同様、筐体本体8の幅方向(前後方向)に沿って形成された貫通孔である。即ち、ストッパ保持孔24と軸保持孔23は、孔の延伸方向が互いに平行した関係で、孔の全長はほぼ等しくされている。
なお、筐体本体8におけるストッパ保持孔24と軸保持孔23との離反距離(孔の中心同士の間隔)は、補助部材7における軸用挿通孔15とストッパ用挿通孔18の孔の中心同士の間隔とほぼ等しい。
【0042】
また、筐体本体8におけるストッパ保持孔24の一方の端部側には、図4に示すように、前記したストッパ部材12の円形フランジ部12bを保持するフランジ保持部57が設けられている。
具体的には、フランジ保持部57は、ストッパ保持孔24の延長上に配され、ストッパ保持孔24にストッパ部材12を配した際に、円形フランジ12bが位置する箇所に形成された開口である。即ち、フランジ保持部57は、筐体本体8に形成されたストッパ保持孔24の開口が設けられた側面よりも外側に配されている。より具体的には、フランジ保持部57は、筐体本体8の外側に突出しストッパ保持孔24の延伸方向から見て「U」字型とされたU型凸部58によって形成されており、そのU型凸部58の突出方向の中途に開けられた円形フランジ部12bの厚み程度の大きさを有した開口である。即ち、円形フランジ部12bがフランジ保持部57に配されると、U型凸部58の中途で挟まれたような配置となる。
【0043】
カバー部材25は、図4、5に示すように、3面の側壁61を有し、その側壁61の長手方向の全長が筐体本体8の高さとほぼ同程度の長さとされており、3面の側壁61によって形成された断面形状が「コ」の字型の部材である。そして、カバー部材25は、向かい合った1対の側壁61の内側に、支持体2の係合溝60と係合する係合突起62が、側壁61の長手方向に沿って直線状に設けられている。また、カバー部材25は、長手方向一方の端部を封鎖した封鎖端部壁59を有する。即ち、カバー部材25は、長手方向に延伸した3枚の側壁61と、その側壁の端部側に設けられた1枚の封鎖端部壁59とによって構成されている。
なお、本実施形態では、筐体本体8にカバー部材25を装着した際に、筐体本体8の各外側面と、カバー部材25の各外側面とが同一の平面を共有するような構成とされている。
【0044】
次に、遊技島31に取り付けた支持部材1における各部材の位置関係について、具体的に説明する。
本実施形態では、支持部材1が遊技島31の腰板33の位置に配され、支持体2が腰板33の平面に対して、ほぼ直交する方向に張り出すように取り付けられている。
ここで、腰板33には、図7に示すように、各遊技機30が位置する箇所の下方に、支持部材1の一対の張出軸部5が挿通される1対の腰板軸挿通孔19(図11)がそれぞれ設けられている。即ち、遊技島31における各支持部材1は、その1対の腰板軸挿通孔19が位置する箇所に配されている。
以下に、1対の腰板軸挿通孔19に配された1つの支持部材1に注目して説明する。
【0045】
支持部材1は、回動基礎部材3の一部が遊技島31の内部に位置し、回動基礎部材3の残部と支持体2が遊技島31の外部に位置する。即ち、本実施形態では、図7、11に示すように、回動基礎部材3においては、板状部6が遊技島31の内部に位置すると共に、張出軸部5が腰板軸挿通孔19を介して遊技島31の外部に位置し、補助部材7は挿通孔15に張出軸部55が挿通された状態で遊技島31の外部に位置する。そして、このとき、板状部6は腰板33の内部側の壁面と当接しており、補助部材7は腰板33の外部側の壁面と当接している。
【0046】
そして、回動基礎部材3における板状部6の支持体貫通孔13と、補助部材7の補助側貫通孔16とが連通した状態で、ボルト・ナット等の固定手段によって遊技島31に取り付けられている。なお、腰板33における板状部6のストッパ用挿通孔17と補助部材7のストッパ用挿通孔18とが重なり合う位置に、腰板ストッパ挿通孔26(図11)が設けられており、ストッパ用挿通孔17、18は腰板ストッパ挿通孔26を介して互いに連通状態にある。
【0047】
また、図7の左側に示すように、支持体2が回動基礎部材3に対して相対的に回動可能に挿着されて、支持体2の姿勢を変更可能な姿勢変更機構が形成されている。即ち、姿勢変更機構は、回動基礎部材3の張出軸部5が、支持体2の軸保持孔23に挿通されて軸支され、その張出軸部5の突端側の貫通孔28に脱落防止用の割ピン56が挿通された構成である(図11)。即ち、本実施形態では、張出軸部5に挿着された支持体2は、腰板33から張り出した張出軸部5の周方向に回動するため、遊技島31との相対的距離を変化させることなく姿勢を変更することができる配置にされている。
【0048】
そして、玉箱20を要さない時(例えば、大当たりや既に玉箱20に貯留された玉を使用する時以外)においては、支持体2のストッパ保持孔24にストッパ部材12を挿通すうことを要さず、その状態で筐体本体8に対してカバー部材25が装着されている(以下、不支持姿勢とも言う)。即ち、この不支持姿勢の支持体2は、張出軸部5を基準とした回動が制限されない。なお、不支持姿勢は、開店前や閉店後にのみ取る姿勢とすることが好ましい。
一方、玉箱20を要する時(例えば、大当たりや既に玉箱20に貯留された玉を使用する時)においては、支持体2が不支持姿勢から姿勢変更された状態で、ストッパ保持孔24にストッパ部材12が挿通されて、その状態で筐体本体8に対してカバー部材25が装着されている(以下、支持姿勢とも言う)。即ち、この支持姿勢の支持体2は、張出軸部5を基準とした回動できないように制限される。なお、支持姿勢は、営業中に常時取る姿勢とすることが好ましい。
【0049】
以上のように、本実施形態においては、支持部材1の姿勢を不支持姿勢と支持姿勢のいずれかに選択的に変更可能とされている。そして、支持部材1の姿勢を支持姿勢に変更して、玉箱20を支持する構成とされている。
そこで、以下の説明では、支持部材1の支持体2を不支持姿勢から支持姿勢に変更する場合に注目して説明する。
【0050】
図7の左側に示す不支持姿勢の支持体2を、支持姿勢に変更する場合、まず、張出軸部5を回動の基準として、張出軸部5の周方向のいずれかの方向(腰板33を正面視して左回り又は右回り)に回動させる。即ち、図10に示すように、不支持姿勢の状態における支持体2の張出軸部5が位置する側の端部と反対側の端部を、張出軸部5を基準に、上方に向けて回動させる。そして、支持体2を不支持姿勢から180度回動した位置(支持姿勢)で停止する。この状態においては、図11に示すように、支持体2のストッパ保持孔24と、補助部材7のストッパ用挿通孔18と、腰板33の腰板ストッパ挿通孔26と、板状部6のストッパ用挿通孔17とが連通状態になる。そして、その連通状態の孔に対して、ストッパ部材12を挿着する。
【0051】
ここで、支持体2の筐体本体8には、通常、カバー部材25が装着されているため、ストッパ部材12を前記連通状態の孔に挿通する際には、予めカバー部材25を支持体2から外しておく必要がある。即ち、支持体2を不支持姿勢から支持姿勢に回動させる前後のタイミングで、カバー部材25を筐体本体8に対してスライドさせ、筐体本体8のU型突起58が外部に露出した状態にしておく。
【0052】
そして、カバー部材25が外された状態の筐体本体8に対して、ストッパ部材12をU型突起58側から連通状態の孔に挿通する。そして、ストッパ部材12の円形フランジ12bがU型凸部58の位置に到達すると、図11に示すように、ストッパ部材12の一方の端部側も回動基礎部材3の板状部6に至り、ストッパ部材12によるストッパ機能が働く。そして、ストッパ部材12の円形フランジ12bをフランジ保持部57に保持させると、図7の右側に示すように、ストッパ部材12が支持姿勢の支持体2の回動を阻止するため、支持体2の姿勢が維持される。
【0053】
また、このとき、図11に示すように、ストッパ部材12の円形フランジ12bが、フランジ保持部57に保持されるため、ストッパ部材12が支持部材1から脱落することを防止できる。従って、支持体2を不支持姿勢から180度回動した姿勢である支持姿勢に変更して、支持部材1に対してストッパ部材12を挿着させることで、支持体2を支持姿勢に確実に維持することができる。
そして、この状態の支持体2に対して、図1に示すように、玉箱20の把持部22を載置することで、玉箱20とパチンコ機30との相対的距離を近接状態にすることができる。より具体的には、パチンコ機30の図示しない受け皿と玉箱20の貯留部21との距離を近づけることができる。これにより、前記受け皿から玉箱20に玉が導入される際に、玉の衝突音が過度の大きくなったり、跳ね返りにより玉箱20の外に飛び出す不具合が防止される。
さらに、本実施形態では、支持体2が受ける玉箱20からの負担を、実質的に腰板33に固定された回動基礎部材3で支持させる構成とされているため、支持部材1が荷重によって破壊される等の不具合が生じることがない。
【0054】
また、本実施形態においては、遊技場の営業が終了して、支持体2の姿勢を支持姿勢から不支持姿勢に変更する場合においては、まず、支持姿勢の支持体2における筐体本体8に装着されたカバー部材25を外して、ストッパ部材12を支持体2と回動基礎部材3から取り除くことで、支持体2を不支持姿勢に容易に戻すことができる。換言すれば、パチンコ機30を正面視した際に、支持体2の一部がパチンコ機30に重なった姿勢(支持姿勢)から、パチンコ機30に重ならない姿勢(不支持姿勢)に戻すことが容易にできるため、遊技場における閉店作業やパチンコ機30のメンテナンス等も行い易い。
【0055】
以上のように、本実施形態の遊技場の構造によれば、遊技島31において、玉箱20を支持する支持部材1の1対の張出軸部5が所定の間隔を空けて配されており、その張出軸部5に支持体2が挿着されているため、その支持体2における間隔の範囲内においては、高さ方向の制限がない。即ち、本実施形態では、載置棚51に替えて、支持部材1を設けて遊技島31を形成したため、遊技者は大当たりや既に玉箱20に貯留された玉を使用する時以外の状況においては、図8に示すように、比較的大柄な人物であっても、脚を組むなどの姿勢変更が可能となる。結果として、遊技中、遊技者が余計なストレスを感じることがなくなるため、ストレスに起因した遊技場のリピート率の低下を抑制することができる。
【0056】
さらに、本実施形態では、図1、7に示すように、支持体2を張出軸部5に対して回動させて、玉箱20を不支持姿勢の支持体2より高い位置の支持姿勢で支持することができるため、玉箱20の大きさの規格をわざわざ変更することなく、パチンコ機30から玉箱20に導入される玉が玉箱に勢いよく衝突して大きな音を発したり、勢いよく跳ね返って玉箱20の外に飛び出してしまうような不具合を防止することができる。
【0057】
上記実施形態では、予め張出軸部5の間隔を調整して板状部6に接合した回動基礎部材3を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、図12に示すように、1つの板状部66に対して1つの張出軸部67を接合した回動基礎部材65を用いた構成であっても構わない。
また、遊技島31における並設されたパチンコ機30全体に渡る板状部に対して適宜の位置に張出棒部を接合した支持部材であっても構わない。
【0058】
上記実施形態では、張出軸部5を基準に、支持体2を回動させて支持姿勢に変更する支持部材1を用いた構成を示したが、本発明はこれに限定されず、張出軸部に対して支持体をスライド移動させて支持姿勢に変更できる支持部材を備えた構成であっても構わない。具体的には、支持部材68は、図13に示す断面形状が四角形の張出軸部70と、その張出軸部70が挿通される軸保持孔71を有した支持体69(図14)を備えた構成である。即ち、遊技島に固定された張出軸部70に支持体69の軸保持孔71を挿通して、軸保持孔71の領域内で張出軸部70が沿うように、支持体69をスライド移動させることで、支持体69の姿勢を選択的に不支持姿勢と支持姿勢のいずれかに変更することができる。なお、この構成においても、支持姿勢は不支持姿勢より高さ方向に高い位置に設定されている。
【0059】
また、本発明では、姿勢変更機構を備えることなく、支持体を張出軸部から脱着可能な構成として、支持体の姿勢を変更できる支持部材を備えていても構わない。即ち、支持部材72は、図13に示す張出軸部70と、図15に示す2つの軸保持孔74、75を備えた支持体73を備えた構成である。この構成によれば、支持体73を不支持姿勢にする場合には、図15の上部の軸保持孔74に張出軸部70を挿着し、支持体73を支持姿勢にする場合には、下部の軸保持孔75に張出軸部70を挿着することで、支持体73の姿勢を選択的に変更できる。
また、張出軸部70を突端側に向かって上り勾配の形状にし、さらに支持体73における軸保持孔74、75を張出軸部70を導入する開口側から内部に向かって上り勾配の形状にすれば、支持体73が水平方向に移動し得ないため、張出軸部70から支持体73が不意に脱落することを防止することができる。
【0060】
上記実施形態では、支持体2を張出軸部5に対して、張出軸部5の周方向に回動させて、支持体2の遊技島31に対する相対的距離が変化しないように姿勢を変更する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、支持体の遊技島に対する相対的距離が変化するように姿勢を変更する構成であっても構わない。即ち、支持部材75は、図16に示すように、張出軸部76と、支持体78を備えた構成であり、張出軸部76には突端部に軸線に交差する貫通孔79が設けられ、支持体78には張出軸部76の前記突端部が配される軸部配置部80と、その軸部配置部80において張出軸部76の貫通孔79が連通し得る貫通孔81が設けられている。これにより、支持体78は、図17に示すように、遊技島に対する相対的距離を変化させながら姿勢を変更することができる。そして、何らかのストッパ部材を用いて支持体78の支持姿勢を維持すれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0061】
上記実施形態では、棒形状のストッパ部材12を用いて支持姿勢を維持させる構成を示したが、本発明ではこれに限定されず、例えば、図18に示すように、支持体2の回動領域に板状のストッパ部材83を設けて、回動を阻止する構成であっても構わない。
【0062】
上記実施形態では、玉箱20が支持体2によって支持された状態から、その玉箱20を移動させる場合を考慮して、支持体2の厚み(左右方向の長さ)を工夫をする構成を示したが、本発明はこれに限定されず、遊技島において前記工夫を施さず、玉箱の把持部の中間当たりに開口部などを設けて、その開口部を把持して持ち上げる構成としても構わない。
【0063】
上記実施形態では、実施形態では、回動基礎部材3の板状部6と補助部材7によって、腰板33に回動基礎部材3を固定する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、遊技島31の内部における床面等に固定した何らかの固定手段を用意し、その固定手段に対して回動基礎部材を固定する構成であっても構わない。
【0064】
上記実施形態では、遊技島31が複数の遊技機30が設置されて形成された構成を示したが、本発明ではこれに限定されず、遊技島は1つの遊技機30により形成されても構わない。
【符号の説明】
【0065】
1、40、43、68、72 支持部材(支持手段)
2、69、73 支持体
3、65 回動基礎部材
5、67、70 張出軸部
20 玉箱(貯留容器)
21 貯留部
22 把持部
25 ストッパ部材(姿勢維持手段)
30 パチンコ機(遊技機)
31 遊技島
33 腰板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を用いて遊技可能な遊技機が1又は複数設置され、遊技機から排出される遊技媒体を貯留可能な貯留容器を支持する支持手段を備えた遊技場の構造であって、
支持手段は、所定の間隔を空けて配され、少なくともいずれかの部分を鉛直成分を含んだ方向に移動させた状態で貯留容器を支持するもので、
貯留容器は、遊技媒体が貯留される貯留部と、把持可能な把持部とを有し、
前記支持手段の前記部分は移動した状態で貯留容器の把持部を支持可能であり、貯留容器はその支持された状態で遊技機から排出される遊技媒体を貯留部に貯留できることを特徴とする遊技場の構造。
【請求項2】
支持手段は、貯留容器を支持する支持体を有し、
支持体を支持姿勢と不支持姿勢のいずれかの状態に選択的に変更可能な姿勢変更機構を有し、
支持姿勢は不支持姿勢より貯留容器を高い位置で支持する姿勢であることを特徴とする請求項1に記載の遊技場の構造。
【請求項3】
姿勢変更機構は、支持体を回動させて姿勢を変更させるものであることを特徴とする請求項2に記載の遊技場の構造。
【請求項4】
支持手段の変更した姿勢を維持させることが可能な姿勢維持手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技場の構造。
【請求項5】
2以上の遊技機により複数の群が形成され、
各群では、遊技機よりも下方に腰板が設けられるものであって、
前記支持手段は、腰板に位置するように配されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の遊技場の構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2012−115403(P2012−115403A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266747(P2010−266747)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】