遊技場用椅子
【課題】遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に可能な遊技場用椅子の提供を目的とする。
【解決手段】遊技場用椅子1は、腰掛け部2と、腰掛け部2を支持する支持部3と、背もたれ部4により、構成されている。腰掛け部2は、接続部13を有している。接続部13は、受け部材24を有している。受け部材24は、底面に複数のネジ孔18を有している。ネジ孔18は、通常位置として機能する固定位置R2,L2、左変更位置、右変更位置に区分されている。支持部3はフランジ部6を有し、フランジ部6を固定する位置を、固定位置R2,L2から左変更位置や右変更位置に変更することで、床31に固定された支持部3に対して、腰掛け部2を相対的に移動させることができる。
【解決手段】遊技場用椅子1は、腰掛け部2と、腰掛け部2を支持する支持部3と、背もたれ部4により、構成されている。腰掛け部2は、接続部13を有している。接続部13は、受け部材24を有している。受け部材24は、底面に複数のネジ孔18を有している。ネジ孔18は、通常位置として機能する固定位置R2,L2、左変更位置、右変更位置に区分されている。支持部3はフランジ部6を有し、フランジ部6を固定する位置を、固定位置R2,L2から左変更位置や右変更位置に変更することで、床31に固定された支持部3に対して、腰掛け部2を相対的に移動させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場用椅子に関し、さらに詳細には、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に行うことができる遊技場用椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロット機等の遊技機が設置された遊技場では、各遊技機毎に1脚の椅子が設けられている。一般的に、遊技場における椅子は、腰掛け部を支持する脚部(支持部)が床に固定されている。例えば、特許文献1に、この技術が開示されている。
【0003】
ところで近年、遊技機のみならず、玉やメダル等の遊技媒体の貸し出し機等の機器の開発が盛んである。そのような状況の中、特に注目を集めている技術として、各台計数システムがある。この各台計数システムは、遊技島における各遊技機の出玉を計数するための共通の計数機を不要とするもので、各台において大当たりなどにより獲得した出玉を計数可能としたシステムである。
【0004】
そして、このようなシステムは、既存の遊技場に導入される場合が多い。また、既存の遊技場では、遊技媒体の貸し出し機等の機器の更新が行われる場合もあり、例えば、更新前後で機器のサイズが相違することがある。そのため、既存の遊技機等のレイアウト変更を要する場合がある。換言すれば、前記した機器の導入や更新により、遊技機及び椅子の配置の変更や微調整が必要となる。
【0005】
しかしながら、遊技機の椅子に関しては、前記したように、一般的には脚部が床に固定されているため、容易に配置の変更ができるわけではない。特許文献2には、固定位置を容易に変更可能な可動式椅子の取付構造が開示されている。特許文献2に記載の可動式椅子の取付構造では、椅子の脚部の根元に設けられたフランジ部の端部を、2枚の板状部材を介して床面に固定している。2枚の板状部材は、遊技機に対して、相対移動が可能なように調整機構を備えている。つまり、遊技機等のレイアウト変更があった場合にでも、脚部の固定位置を容易に変更できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−245847号公報
【特許文献2】特開2006−314672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献2に記載された可動式椅子の取付構造は、椅子の脚部の根元に設けられたフランジ部の端部と2枚の板状部材が、さらに蓋板で覆い隠されており、複雑な構成を有している。そのため、椅子の固定位置を変更する際には、蓋板を取り外す必要があり、手間が掛かる。つまり、特許文献2に記載された可動式椅子の取付構造では、椅子の固定位置の変更が面倒である。
【0008】
上記した現状に鑑み、本発明は、遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に可能な遊技場用椅子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、多数の遊技機が配置された遊技場で使用され、各前記遊技機の前に設置されて遊技者が遊技時に腰掛ける遊技場用椅子において、遊技者が腰掛ける腰掛け部と、遊技場の床に固定され前記腰掛け部を支持する支持部とを有し、当該腰掛け部は、前記支持部との相対的な位置を変更可能であり、所望の位置で固定可能であることを特徴とする遊技場用椅子である。
【0010】
本発明で採用する「遊技場用椅子」では、腰掛け部は、支持部との相対的な位置を変更可能であり、所望の位置で固定可能である。つまり、遊技場の床に固定された支持部を動かすことなく、腰掛け部の位置を調整可能である。そのため遊技場内において、例えば遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技機の移動に合わせて、腰掛け部の位置も容易に変更することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、腰掛け部は、支持部が接続される接続部を有し、接続部には、支持部を固定する固定位置が2以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用椅子である。
【0012】
例えば、遊技機と遊技機の間に機器等が追加される場合、機器の長さを測定し、その分だけ各遊技場用椅子の腰掛け部を移動させる必要があり、面倒である。
本発明で採用する「遊技場用椅子」では、固定位置として、基準となる通常位置に加え、変更位置等を予め設けておくことができる。つまり、遊技機等のレイアウト変更の際に、支持部の接続箇所である固定位置を、通常位置から変更位置にするだけでよく、腰掛け部の位置変更がより容易となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、ガイド部材を有し、前記腰掛け部は前記ガイド部材に沿って位置を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用椅子である。
【0014】
「ガイド部材」とは、いわゆる規制部材である。つまり、ガイド部材に沿って腰掛け部の位置を移動させることで、確実に所望する姿勢へと変更できる。そのため、腰掛け部の位置変更がさらに容易となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技場用椅子によれば、遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子を示す斜視図である。
【図2】図1の遊技場用椅子を示すA−A断面図である。
【図3】図2の遊技場用椅子における腰掛け部をA方向から示す斜視図である。
【図4】図3の受け部材と支持部とを分解した斜視図である。
【図5】図1の遊技場用椅子の代表的な姿勢を示す背面図であり、(a)は左変更位置の最も外側にある状態、(b)は通常位置にある状態、(c)は右変更位置の最も外側にある状態である。
【図6】遊技場内における図1の遊技場用椅子の設置状況を示す正面図であり、(a)は通常位置にある状態、(b)は右変更位置にある状態を示す。
【図7】本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子を示す底面側から見た斜視図である。
【図8】図7の遊技場用椅子を示す分解斜視図である。
【図9】図7の遊技場用椅子において、3つの固定位置にそれぞれ支持部を固定した際の姿勢を示す背面図であり、(a)は左変更位置にある状態、(b)は通常位置にある状態、(c)は右変更位置にある状態である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る遊技場用椅子を示す斜視図である。
【図11】図10の遊技場用椅子を示すA−A断面図である。
【図12】図11の遊技場用椅子における腰掛け部をA方向から示す矢視図である。
【図13】図10の遊技場用椅子において、3つの固定位置にそれぞれ支持部を固定した際の姿勢を示す背面図であり、(a)は左変更位置にある状態、(b)は通常位置にある状態、(c)は右変更位置にある状態である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下、特に断りがない限り、上下左右、前後方向の表現に関しては図面を基準とする。
【0018】
本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、図6(a),(b)に示すように、パチンコ台やスロット台等の遊技機30に対向して配置されるもので、1台の遊技機30に1脚づつ配されている。すなわち、遊技場用椅子1は、所望の遊技機30を遊技するために腰掛けるものである。
【0019】
第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、図1に示すように、腰掛け部2と、腰掛け部2を支持する支持部3と、背もたれ部4により構成されている。
【0020】
支持部3は、図1,2に示すように、腰掛け部2を支持する支持部材である。支持部3は、一端3aが腰掛け部2に接続されている。詳述すると、上端3a付近にはフランジ部6が設けられ、フランジ部6は貫通孔7,8を有している。貫通孔7,8にはネジ16,17が挿通され、後述する腰掛け部2の接続部13に係合されている。つまり、支持部3は、フランジ部6を介して腰掛け部2に接続されている。一方、支持部3の下端3bは、遊技場32の床31に固定されている。
【0021】
腰掛け部2は、図2に示すように、遊技者が着席した際に当該遊技者の尻部(図示しない)が当接するカバー部材10と、当該カバー部材10より腰掛け部2の内側に位置するクッション部材11と、当該クッション部材11よりさらに内側に備えられたベース部材12と、ベース部材12の内側に配された接続部13とを有している。
【0022】
ベース部材12は、金属又は合成樹脂で構成されており、図2に示すように、天面板20と当該天面板20の4つの辺に対してそれぞれ垂直に形成された4つの側面板21を有しており、天面板20と対向する側(下側)が開放された筺体である。
【0023】
ベース部材12には、天面板20の中心にリング状の溝が形成されたバネ座22が設けられており、当該バネ座22によりコイル状の上下付勢手段15の上端が保持される。バネ座22には、上下付勢手段15が容易に外れないように、係合する図示しない係合部が設けられている。なお、上下付勢手段15は、公知の圧縮バネが採用されており、腰掛け部2の上方からの荷重によって伸縮するものである。
【0024】
接続部13は、金属等の剛性を有する素材で構成された板部材である。接続部13には、天面にリング状の溝が形成されたバネ座23が設けられており、当該バネ座23によりコイル状の上下付勢手段15の下端が保持される。つまり、ベース部材12と接続部13との間に上下付勢手段15が配されている。
【0025】
接続部13は、図2,3に示すように、底面に長尺の受け部材24を有している。なお、図3においては、接続部材13の上に設けられるカバー部材10と、クッション部材11と、ベース部材12の図示を省略している。
受け部材24は、図2〜4に示すように、金属等の剛性を有する素材で構成された長尺状の板部材であり、遊技機30と平行となるように配置されている。
受け部材24は、底面に複数のネジ孔18を有している。ネジ孔18は、同一線上に等間隔で16個設けられている。16個のネジ孔18の内、中央に設けられた2つは、固定位置L0,R0として区分されている。そして、固定位置L0,R0から外側に向かって並んでいるネジ孔18は、それぞれ固定位置L1〜L7,固定位置R1〜R7として区分されている。
【0026】
固定位置L2,R2は、図3に示すように、支持部3のフランジ部6を受け部材24の略中央に配するためのものである。詳述すると、固定位置L2,R2には、それぞれフランジ部6の貫通孔7,8に挿通されたネジ16,17が係合される。つまり、固定位置L2,R2は、フランジ部6を固定するための通常位置として用いられるものであり、腰掛け部2の基準となる位置を成すものである。なお、固定位置L2,R2の間隔は、図3,4に示すように、等間隔に配されたネジ孔18の6つ分の長さであり、支持部3のフランジ部6に設けられた貫通孔7,8の間隔と同一である。
なお、固定位置L2,R2は、遊技場用椅子1を正面側から見た際の表現であり、背面側から見た際には、固定位置R2,L2と表現する。
【0027】
一方、固定位置L3〜L7,固定位置R3〜R7は、図4に示すように、それぞれ支持部3のフランジ部6を接続部13の左寄り、右寄りに配するためのものである。詳述すると、固定位置L3〜L7は、固定位置L2より左側に遠ざかる方向に1つずつ設けられている。固定位置L3は固定位置L2に最も近く、固定位置L7は固定位置L2に最も遠い。つまり、フランジ部6の貫通孔7に挿通されたネジ16を、固定位置L3〜L7のいずれかに係合させることで、フランジ部6を受け部材24の左寄りに配することができる。この時、フランジ部6の貫通孔8に挿通されたネジ17は、固定位置L3〜L7から各々ネジ孔18が5つ離れた固定位置R1〜L2に固定される。すなわち、固定位置L3〜L7は、左変更位置として用いられるものである。
【0028】
固定位置R3〜R7についても、固定位置L3〜L7と同様であり、固定位置R3〜R7は、固定位置R2より右側に遠ざかる方向に1つずつ設けられている。固定位置R3は固定位置R2に最も近く、固定位置R7は固定位置R2に最も遠い。つまり、フランジ部6の貫通孔8に挿通されたネジ17を、固定位置R3〜R7のいずれかに係合させることで、フランジ部6を接続部13の右寄りに配することができる。この時、フランジ部6の貫通孔7に挿通されたネジ16は、固定位置R3〜R7から各々ネジ孔18が5つ離れた固定位置L1〜R2に固定される。すなわち、固定位置R3〜R7は、右変更位置として用いられるものである。
【0029】
ここで、固定位置L7〜R7のいずれかに支持部3のフランジ部6を固定した際の遊技場用椅子1の姿勢について、図5(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図5(a)〜(c)は、遊技場用椅子1の背面図であり、以下の説明においては、背面から見た方向で表現する。
図5(a)は、支持部3のフランジ部6が、左変更位置である固定位置L3〜L7において、最も外側に位置している固定位置L2,L7に固定された状態である。つまり、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の右寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2は、支持部3に対して、大部分が左側に位置している。
図5(b)は、支持部3のフランジ部6が、通常位置として用いられる固定位置R2,L2に固定された状態である。つまり、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の略中央に位置している。換言すれば、腰掛け部2は、支持部3に対して、左右のバランスが均等に位置している。
図5(c)は、支持部3のフランジ部6が、右変更位置である固定位置R3〜R7において、最も外側に位置している固定位置R2,R7に固定された状態である。つまり、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の左寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2は、支持部3に対して、大部分が右側に位置している。
前述の通り、固定位置L7〜R7のいずれかに支持部3のフランジ部6を固定することで、腰掛け部2は、支持部3との相対的な位置を変更可能である。
【0030】
カバー部材10は、腰掛け部2の表面を構成するもので、合成皮革あるいはビニール等で構成されている。また、カバー部材10の内部に配されたクッション部材11は、遊技者に座り心地の良さを与えるもので、ウレタン等を含んだ弾性材で構成されている。
【0031】
背もたれ部4は、図1に示すように、腰掛け部2に対して垂直に設けられるもので、金属又は樹脂などで構成された略L字状型の基材14で、腰掛け部2に連結されている。
【0032】
次に上記した構成を有した遊技場用椅子1の使用方法について、図面を用いて説明する。
【0033】
本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、図6(a),(b)に示すように、遊技機30の真正面に対向する位置に配されて用いられる。
図6(a)では、玉貸し機35の右側に配置された遊技機30に対して、遊技場用椅子1は、通常位置に設置されている。すなわち、支持部3のフランジ部6は、腰掛け部2の固定位置R2,L2に固定されている。その結果、遊技場用椅子1は、遊技機30の真正面に対向する位置に配されている。
【0034】
図6(b)では、図6(a)の玉貸し機35に替わって玉貸し機36が配され、遊技機30のレイアウト変更が行われている。詳述すると、玉貸し機36は、玉貸し機35に比べて幅が広い。そのため、遊技機30は、図6(a)の位置に比べて右側にシフトしている。遊技場用椅子1は、シフトした遊技機30に対応するため、右変更位置に設置されている。すなわち、支持部3のフランジ部6は、腰掛け部2の固定位置R2,R7に固定されている。その結果、遊技場用椅子1の腰掛け部2は、シフトした遊技機30の真正面に対向する位置に配されている。すなわち、床31に固定された支持部3の位置はそのままで、腰掛け部2側を移動させている。
【0035】
以上の通り、本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、遊技機30等のレイアウト変更の際に、支持部3のフランジ部6を固定する箇所を、通常位置の腰掛け部2の固定位置R2,L2から変更させることで、床31に固定された支持部3を動かすことなく、腰掛け部2の位置を変更できる。すなわち、支持部3のフランジ部6を、固定位置R1,L3〜L2,L7に固定することで、床31に固定された支持部3に対して、腰掛け部2を背面側から見て左側にシフトできる。同様に、フランジ部6を固定する箇所を、固定位置L1,R3〜R2,R7に変更することで、床31に固定された支持部3に対して、腰掛け部2を背面側から見て右側にシフトできる。
【0036】
なお、図6(b)では、本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1の使用方法を説明するため、極端にシフトさせる例を示したが、本発明はこれによって限定されるものではない。前述の通り、支持部3のフランジ部6は、固定位置R1,L3〜L2,L7及び固定位置L1,R3〜R2,R7を有している。すなわち、フランジ部6は、左右に5段階の調整幅を有しているため、微調整が可能である。
【0037】
上記第1実施形態に係る遊技場用椅子1では、腰掛け部2に設けられた固定位置L7〜R7がそれぞれ独立して配置された構成を示したが、本発明はこの構成に限られるわけではない。なお、以下の説明において、説明の重複を避けるために、上記した同じ部材には同じ番号を付する。
【0038】
すなわち、図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子60では、腰掛け部2は、ベース部材61と、ベース部材61と支持部3を接続する接続部62を有している。
【0039】
ベース部材61は、金属又は合成樹脂で構成された筺体であり、図8のように略中央に貫通孔65,66が所定の間隔を空けて設けられている。
なお、図8においては、ベース部材61の上に設けられるカバー部材10と、クッション部材11の図示を省略している。
【0040】
接続部62は、公知技術の直動案内部材であり、図7,8に示すように、摺動部材であるスライダ63と、スライドレール64とを備えたものである。一般的には、スライドレール64に対してスライダ63を相対移動させて用いるものであるが、本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子60では、スライダ63に対してスライドレール64を相対移動させて用いるものである。
【0041】
スライダ63は、一面が開放された直線状のケース体であり、当該一面から対向する面に向かって形成された凹部は、側面視で略凸形状を成している。つまり、スライダ63は係合片71,72を有している。
一方、スライドレール64は、スライダ63に対して相対移動させる際に、直線方向に規制するためのレール部81,82を有している。すなわち、スライドレール64のレール部81,82は、スライダ63の係合部71,72に係合する。換言すると、レール部81,82は、スライドレール64をスライダ63に係合させたまま直線方向に移動させるガイド部材として機能する。
【0042】
より具体的には、スライダ63は、図8に示すように、支持部3に固定され一体化している。スライダ63は、断面形状が略凹形状で、側面視で左右方向に係合片71,72を有している。係合片71,72は、略鉤形を成しており、レール部81,82が係合される形状である。したがって、係合片71,72にレール部81,82が係合した状態では、スライダ63とスライドレール64を離反方向に引っ張っても、双方の係合状態が開放されることはない。つまり、スライドレール64は、レール部81,82に沿った方向に移動可能である。なお、図8に示すように、スライドレール64の両端部には、蓋状のキャップ部材91,92が嵌められているため、スライドレール64がスライダ63から外れることはない。
【0043】
また、スライダ63は、図8に示すように、係合片71の壁面74にネジ孔73が設けられている。ネジ孔73は、係合片71を貫通している。すなわち、図7に示すように、ネジ孔73に挿通されたネジ75は、後述するスライドレール64のネジ孔85〜87のいずれかと係合可能である。
【0044】
一方、スライドレール64は、長尺状であり、断面形状が略凸形状で、側面視で左右方向に突出しているレール部81,82と、レール部81,82よりも上側に位置しているフランジ部80とを有している。フランジ部80は、天面にネジ孔83,84が設けられ、レール部81が位置する側の側面にネジ孔85〜87が設けられている。ネジ孔83,84の間隔は、図8に示すように、前述のベース部材61の貫通孔65,66の間隔と同じである。つまり、ベース部材61の貫通孔65,66に挿通されたネジ67,68は、フランジ部80のネジ孔83,84に係合されている。すなわち、ベース部材61は、スライドレール64のフランジ部80に固定されている。そのため、ベース部材61を有する腰掛け部2は、スライドレール64と一体的に移動可能である。
【0045】
ネジ孔85〜87は、移動可能な腰掛け部2を固定するための固定位置G1〜G3として機能するものである。固定位置G2は、長尺のフランジ部80の側面の略中央に設けられており、固定位置G2の左右両側には、固定位置G1,G3が位置している。固定位置G2は、図7に示すように、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させ、腰掛け部2を支持部3に対して略中央で固定するための通常位置として用いられるものである。換言すれば、固定位置G2は、腰掛け部2の基準となる位置を成すものである。一方、固定位置G1,G3は、各々左変更位置、右変更位置として用いられるものであり、それぞれ固定位置G2との間隔Xは、所望する長さで予め設けておく。
【0046】
ここで、固定位置G1〜G3にそれぞれ支持部3を固定した際の遊技場用椅子60の姿勢について、図9(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図9(a)〜(c)は、遊技場用椅子1の背面図である。
図9(a)は、左変更位置として用いられる固定位置G1に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させた状態である。腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が左側に位置している。
図9(b)は、通常位置として用いられる固定位置G2に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させた状態である。腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、左右のバランスが略均等に位置している。
図9(c)は、右変更位置として用いられる固定位置G3に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させた状態である。腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が右側に位置している。
【0047】
前述の通り、腰掛け部2は、スライドレール64と一体的に移動可能であり、スライドレール64は、スライダ63に係合させたまま直線方向に移動可能である。つまり、本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子60は、各固定位置G1〜G3のいずれかに係合しているネジ75を緩め、腰掛け部2等を持って所望の方向へスライドさせるだけで、図9(a)〜図9(c)に示したそれぞれの姿勢から別の姿勢へと容易に変化させることができる。
【0048】
上記した実施形態では、スライドレール64に固定位置G1〜G3として機能するネジ孔85〜87を設けたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、ネジ孔等を設けず、スライドレール64のフランジ80の側面の所望する位置に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を押圧して固定しても構わない。すなわち、支持部3に対する腰掛け部2の位置を、無段階に設定可能である。
【0049】
次に、本発明の第3実施形態に係る遊技場用椅子101について説明する。なお、以下の説明において、説明の重複を避けるために、上記した同じ部材には同じ番号を付する。
【0050】
第3実施形態に係る遊技場用椅子101は、図10に示すように、腰掛け部2と、腰掛け部2を支持する支持部3と、背もたれ部4により、構成されている。
【0051】
腰掛け部2は、平面視した形状が略正方形の筺体の角を面取りした形状である。図11に示すように、腰掛け部2は、カバー部材10と、当該カバー部材10より腰掛け部2の内側に位置するクッション部材11と、当該クッション部材11よりさらに内側に備えられたベース部材12と、ベース部材12の内側に配された接続部113とを有している。
【0052】
接続部113は、図11,12に示すように、底面に凹形状の受け部材124を3つ有している。受け部材124は、腰掛け部2と支持部3とを接続し、支持部3を固定するためのものである。換言すれば、受け部材124は、支持部3に腰掛け部2を固定するためのものであり、金属等の剛性を有する素材で構成されている。なお、受け部材124は、スリーブ状の軸受25を内蔵している。そのため、腰掛け部2は、支持部3に対して回動自在に保持される。
【0053】
受け部材124は、接続部113の略中心に設けられた固定位置F2と、固定位置F2の左右両側に位置する固定位置F1,F3とに区分されている。固定位置F2は、図11に示すように、支持部3を固定するための通常位置として用いられるものであり、腰掛け部2の基準となる位置を成すものである。一方、固定位置F1,F3は、各々左変更位置、右変更位置として用いられるものであり、それぞれ固定位置F2との間隔Wは、所望する長さで予め設けておく。なお、固定位置F1〜F3は、それぞれ独立して設けられている。
【0054】
ここで、固定位置F1〜F3にそれぞれ支持部3を固定した際の遊技場用椅子101の姿勢について、図13(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図13(a)〜(c)は、遊技場用椅子101の背面図である。
図13(a)は、左変更位置として用いられる固定位置F1に支持部3が固定された状態である。図13(a)において、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の右寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が左側に位置している。
【0055】
図13(b)は、通常位置として用いられる固定位置F2に支持部3が固定された状態である。図13(b)において、支持部3は、腰掛け部2の略中央に位置している。換言すれば、腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、左右のバランスが略均等に位置している。
図13(c)は、右変更位置として用いられる固定位置F3に支持部3が固定された状態である。図13(c)において、支持部3は、腰掛け部2の左寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が右側に位置している。
前述の通り、固定位置F1〜F3にそれぞれ支持部3を固定することで、腰掛け部2は、支持部3との相対的な位置を変更可能である。
【0056】
なお、支持部3は、図10,11に示すように、腰掛け部2を支持する支持部材であり、一方の軸端3aが腰掛け部2に固定されている。支持部3の他方の軸端3bは、遊技場32の床31に固定されている。支持部3は、図11に示すように、断面形状が略筒状の部材である。支持部3の直径は、受け部材24の直径と略同等である。
【0057】
以上の通り、本発明の第3実施形態に係る遊技場用椅子101は、支持部3を固定する箇所を、通常位置の腰掛け部2の固定位置F2から、固定位置F1或いは固定位置F3に変更することで、床31に固定された支持部3を動かすことなく、腰掛け部2の位置変更を容易にできる。
【符号の説明】
【0058】
1,60,101 遊技場用椅子
2 腰掛け部
3 支持部
13,62 接続部
30 遊技機
31 床
32 遊技場
81,82 レール部(ガイド部材)
F1〜F3,G1〜G3,L0〜L7,R0〜R7 固定位置
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場用椅子に関し、さらに詳細には、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に行うことができる遊技場用椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機やスロット機等の遊技機が設置された遊技場では、各遊技機毎に1脚の椅子が設けられている。一般的に、遊技場における椅子は、腰掛け部を支持する脚部(支持部)が床に固定されている。例えば、特許文献1に、この技術が開示されている。
【0003】
ところで近年、遊技機のみならず、玉やメダル等の遊技媒体の貸し出し機等の機器の開発が盛んである。そのような状況の中、特に注目を集めている技術として、各台計数システムがある。この各台計数システムは、遊技島における各遊技機の出玉を計数するための共通の計数機を不要とするもので、各台において大当たりなどにより獲得した出玉を計数可能としたシステムである。
【0004】
そして、このようなシステムは、既存の遊技場に導入される場合が多い。また、既存の遊技場では、遊技媒体の貸し出し機等の機器の更新が行われる場合もあり、例えば、更新前後で機器のサイズが相違することがある。そのため、既存の遊技機等のレイアウト変更を要する場合がある。換言すれば、前記した機器の導入や更新により、遊技機及び椅子の配置の変更や微調整が必要となる。
【0005】
しかしながら、遊技機の椅子に関しては、前記したように、一般的には脚部が床に固定されているため、容易に配置の変更ができるわけではない。特許文献2には、固定位置を容易に変更可能な可動式椅子の取付構造が開示されている。特許文献2に記載の可動式椅子の取付構造では、椅子の脚部の根元に設けられたフランジ部の端部を、2枚の板状部材を介して床面に固定している。2枚の板状部材は、遊技機に対して、相対移動が可能なように調整機構を備えている。つまり、遊技機等のレイアウト変更があった場合にでも、脚部の固定位置を容易に変更できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−245847号公報
【特許文献2】特開2006−314672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献2に記載された可動式椅子の取付構造は、椅子の脚部の根元に設けられたフランジ部の端部と2枚の板状部材が、さらに蓋板で覆い隠されており、複雑な構成を有している。そのため、椅子の固定位置を変更する際には、蓋板を取り外す必要があり、手間が掛かる。つまり、特許文献2に記載された可動式椅子の取付構造では、椅子の固定位置の変更が面倒である。
【0008】
上記した現状に鑑み、本発明は、遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に可能な遊技場用椅子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、多数の遊技機が配置された遊技場で使用され、各前記遊技機の前に設置されて遊技者が遊技時に腰掛ける遊技場用椅子において、遊技者が腰掛ける腰掛け部と、遊技場の床に固定され前記腰掛け部を支持する支持部とを有し、当該腰掛け部は、前記支持部との相対的な位置を変更可能であり、所望の位置で固定可能であることを特徴とする遊技場用椅子である。
【0010】
本発明で採用する「遊技場用椅子」では、腰掛け部は、支持部との相対的な位置を変更可能であり、所望の位置で固定可能である。つまり、遊技場の床に固定された支持部を動かすことなく、腰掛け部の位置を調整可能である。そのため遊技場内において、例えば遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技機の移動に合わせて、腰掛け部の位置も容易に変更することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、腰掛け部は、支持部が接続される接続部を有し、接続部には、支持部を固定する固定位置が2以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用椅子である。
【0012】
例えば、遊技機と遊技機の間に機器等が追加される場合、機器の長さを測定し、その分だけ各遊技場用椅子の腰掛け部を移動させる必要があり、面倒である。
本発明で採用する「遊技場用椅子」では、固定位置として、基準となる通常位置に加え、変更位置等を予め設けておくことができる。つまり、遊技機等のレイアウト変更の際に、支持部の接続箇所である固定位置を、通常位置から変更位置にするだけでよく、腰掛け部の位置変更がより容易となる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、ガイド部材を有し、前記腰掛け部は前記ガイド部材に沿って位置を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用椅子である。
【0014】
「ガイド部材」とは、いわゆる規制部材である。つまり、ガイド部材に沿って腰掛け部の位置を移動させることで、確実に所望する姿勢へと変更できる。そのため、腰掛け部の位置変更がさらに容易となる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の遊技場用椅子によれば、遊技機等のレイアウト変更の際に、遊技場内における腰掛け部の位置変更を容易に可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子を示す斜視図である。
【図2】図1の遊技場用椅子を示すA−A断面図である。
【図3】図2の遊技場用椅子における腰掛け部をA方向から示す斜視図である。
【図4】図3の受け部材と支持部とを分解した斜視図である。
【図5】図1の遊技場用椅子の代表的な姿勢を示す背面図であり、(a)は左変更位置の最も外側にある状態、(b)は通常位置にある状態、(c)は右変更位置の最も外側にある状態である。
【図6】遊技場内における図1の遊技場用椅子の設置状況を示す正面図であり、(a)は通常位置にある状態、(b)は右変更位置にある状態を示す。
【図7】本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子を示す底面側から見た斜視図である。
【図8】図7の遊技場用椅子を示す分解斜視図である。
【図9】図7の遊技場用椅子において、3つの固定位置にそれぞれ支持部を固定した際の姿勢を示す背面図であり、(a)は左変更位置にある状態、(b)は通常位置にある状態、(c)は右変更位置にある状態である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る遊技場用椅子を示す斜視図である。
【図11】図10の遊技場用椅子を示すA−A断面図である。
【図12】図11の遊技場用椅子における腰掛け部をA方向から示す矢視図である。
【図13】図10の遊技場用椅子において、3つの固定位置にそれぞれ支持部を固定した際の姿勢を示す背面図であり、(a)は左変更位置にある状態、(b)は通常位置にある状態、(c)は右変更位置にある状態である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に本発明を実施するための好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下、特に断りがない限り、上下左右、前後方向の表現に関しては図面を基準とする。
【0018】
本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、図6(a),(b)に示すように、パチンコ台やスロット台等の遊技機30に対向して配置されるもので、1台の遊技機30に1脚づつ配されている。すなわち、遊技場用椅子1は、所望の遊技機30を遊技するために腰掛けるものである。
【0019】
第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、図1に示すように、腰掛け部2と、腰掛け部2を支持する支持部3と、背もたれ部4により構成されている。
【0020】
支持部3は、図1,2に示すように、腰掛け部2を支持する支持部材である。支持部3は、一端3aが腰掛け部2に接続されている。詳述すると、上端3a付近にはフランジ部6が設けられ、フランジ部6は貫通孔7,8を有している。貫通孔7,8にはネジ16,17が挿通され、後述する腰掛け部2の接続部13に係合されている。つまり、支持部3は、フランジ部6を介して腰掛け部2に接続されている。一方、支持部3の下端3bは、遊技場32の床31に固定されている。
【0021】
腰掛け部2は、図2に示すように、遊技者が着席した際に当該遊技者の尻部(図示しない)が当接するカバー部材10と、当該カバー部材10より腰掛け部2の内側に位置するクッション部材11と、当該クッション部材11よりさらに内側に備えられたベース部材12と、ベース部材12の内側に配された接続部13とを有している。
【0022】
ベース部材12は、金属又は合成樹脂で構成されており、図2に示すように、天面板20と当該天面板20の4つの辺に対してそれぞれ垂直に形成された4つの側面板21を有しており、天面板20と対向する側(下側)が開放された筺体である。
【0023】
ベース部材12には、天面板20の中心にリング状の溝が形成されたバネ座22が設けられており、当該バネ座22によりコイル状の上下付勢手段15の上端が保持される。バネ座22には、上下付勢手段15が容易に外れないように、係合する図示しない係合部が設けられている。なお、上下付勢手段15は、公知の圧縮バネが採用されており、腰掛け部2の上方からの荷重によって伸縮するものである。
【0024】
接続部13は、金属等の剛性を有する素材で構成された板部材である。接続部13には、天面にリング状の溝が形成されたバネ座23が設けられており、当該バネ座23によりコイル状の上下付勢手段15の下端が保持される。つまり、ベース部材12と接続部13との間に上下付勢手段15が配されている。
【0025】
接続部13は、図2,3に示すように、底面に長尺の受け部材24を有している。なお、図3においては、接続部材13の上に設けられるカバー部材10と、クッション部材11と、ベース部材12の図示を省略している。
受け部材24は、図2〜4に示すように、金属等の剛性を有する素材で構成された長尺状の板部材であり、遊技機30と平行となるように配置されている。
受け部材24は、底面に複数のネジ孔18を有している。ネジ孔18は、同一線上に等間隔で16個設けられている。16個のネジ孔18の内、中央に設けられた2つは、固定位置L0,R0として区分されている。そして、固定位置L0,R0から外側に向かって並んでいるネジ孔18は、それぞれ固定位置L1〜L7,固定位置R1〜R7として区分されている。
【0026】
固定位置L2,R2は、図3に示すように、支持部3のフランジ部6を受け部材24の略中央に配するためのものである。詳述すると、固定位置L2,R2には、それぞれフランジ部6の貫通孔7,8に挿通されたネジ16,17が係合される。つまり、固定位置L2,R2は、フランジ部6を固定するための通常位置として用いられるものであり、腰掛け部2の基準となる位置を成すものである。なお、固定位置L2,R2の間隔は、図3,4に示すように、等間隔に配されたネジ孔18の6つ分の長さであり、支持部3のフランジ部6に設けられた貫通孔7,8の間隔と同一である。
なお、固定位置L2,R2は、遊技場用椅子1を正面側から見た際の表現であり、背面側から見た際には、固定位置R2,L2と表現する。
【0027】
一方、固定位置L3〜L7,固定位置R3〜R7は、図4に示すように、それぞれ支持部3のフランジ部6を接続部13の左寄り、右寄りに配するためのものである。詳述すると、固定位置L3〜L7は、固定位置L2より左側に遠ざかる方向に1つずつ設けられている。固定位置L3は固定位置L2に最も近く、固定位置L7は固定位置L2に最も遠い。つまり、フランジ部6の貫通孔7に挿通されたネジ16を、固定位置L3〜L7のいずれかに係合させることで、フランジ部6を受け部材24の左寄りに配することができる。この時、フランジ部6の貫通孔8に挿通されたネジ17は、固定位置L3〜L7から各々ネジ孔18が5つ離れた固定位置R1〜L2に固定される。すなわち、固定位置L3〜L7は、左変更位置として用いられるものである。
【0028】
固定位置R3〜R7についても、固定位置L3〜L7と同様であり、固定位置R3〜R7は、固定位置R2より右側に遠ざかる方向に1つずつ設けられている。固定位置R3は固定位置R2に最も近く、固定位置R7は固定位置R2に最も遠い。つまり、フランジ部6の貫通孔8に挿通されたネジ17を、固定位置R3〜R7のいずれかに係合させることで、フランジ部6を接続部13の右寄りに配することができる。この時、フランジ部6の貫通孔7に挿通されたネジ16は、固定位置R3〜R7から各々ネジ孔18が5つ離れた固定位置L1〜R2に固定される。すなわち、固定位置R3〜R7は、右変更位置として用いられるものである。
【0029】
ここで、固定位置L7〜R7のいずれかに支持部3のフランジ部6を固定した際の遊技場用椅子1の姿勢について、図5(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図5(a)〜(c)は、遊技場用椅子1の背面図であり、以下の説明においては、背面から見た方向で表現する。
図5(a)は、支持部3のフランジ部6が、左変更位置である固定位置L3〜L7において、最も外側に位置している固定位置L2,L7に固定された状態である。つまり、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の右寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2は、支持部3に対して、大部分が左側に位置している。
図5(b)は、支持部3のフランジ部6が、通常位置として用いられる固定位置R2,L2に固定された状態である。つまり、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の略中央に位置している。換言すれば、腰掛け部2は、支持部3に対して、左右のバランスが均等に位置している。
図5(c)は、支持部3のフランジ部6が、右変更位置である固定位置R3〜R7において、最も外側に位置している固定位置R2,R7に固定された状態である。つまり、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の左寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2は、支持部3に対して、大部分が右側に位置している。
前述の通り、固定位置L7〜R7のいずれかに支持部3のフランジ部6を固定することで、腰掛け部2は、支持部3との相対的な位置を変更可能である。
【0030】
カバー部材10は、腰掛け部2の表面を構成するもので、合成皮革あるいはビニール等で構成されている。また、カバー部材10の内部に配されたクッション部材11は、遊技者に座り心地の良さを与えるもので、ウレタン等を含んだ弾性材で構成されている。
【0031】
背もたれ部4は、図1に示すように、腰掛け部2に対して垂直に設けられるもので、金属又は樹脂などで構成された略L字状型の基材14で、腰掛け部2に連結されている。
【0032】
次に上記した構成を有した遊技場用椅子1の使用方法について、図面を用いて説明する。
【0033】
本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、図6(a),(b)に示すように、遊技機30の真正面に対向する位置に配されて用いられる。
図6(a)では、玉貸し機35の右側に配置された遊技機30に対して、遊技場用椅子1は、通常位置に設置されている。すなわち、支持部3のフランジ部6は、腰掛け部2の固定位置R2,L2に固定されている。その結果、遊技場用椅子1は、遊技機30の真正面に対向する位置に配されている。
【0034】
図6(b)では、図6(a)の玉貸し機35に替わって玉貸し機36が配され、遊技機30のレイアウト変更が行われている。詳述すると、玉貸し機36は、玉貸し機35に比べて幅が広い。そのため、遊技機30は、図6(a)の位置に比べて右側にシフトしている。遊技場用椅子1は、シフトした遊技機30に対応するため、右変更位置に設置されている。すなわち、支持部3のフランジ部6は、腰掛け部2の固定位置R2,R7に固定されている。その結果、遊技場用椅子1の腰掛け部2は、シフトした遊技機30の真正面に対向する位置に配されている。すなわち、床31に固定された支持部3の位置はそのままで、腰掛け部2側を移動させている。
【0035】
以上の通り、本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1は、遊技機30等のレイアウト変更の際に、支持部3のフランジ部6を固定する箇所を、通常位置の腰掛け部2の固定位置R2,L2から変更させることで、床31に固定された支持部3を動かすことなく、腰掛け部2の位置を変更できる。すなわち、支持部3のフランジ部6を、固定位置R1,L3〜L2,L7に固定することで、床31に固定された支持部3に対して、腰掛け部2を背面側から見て左側にシフトできる。同様に、フランジ部6を固定する箇所を、固定位置L1,R3〜R2,R7に変更することで、床31に固定された支持部3に対して、腰掛け部2を背面側から見て右側にシフトできる。
【0036】
なお、図6(b)では、本発明の第1実施形態に係る遊技場用椅子1の使用方法を説明するため、極端にシフトさせる例を示したが、本発明はこれによって限定されるものではない。前述の通り、支持部3のフランジ部6は、固定位置R1,L3〜L2,L7及び固定位置L1,R3〜R2,R7を有している。すなわち、フランジ部6は、左右に5段階の調整幅を有しているため、微調整が可能である。
【0037】
上記第1実施形態に係る遊技場用椅子1では、腰掛け部2に設けられた固定位置L7〜R7がそれぞれ独立して配置された構成を示したが、本発明はこの構成に限られるわけではない。なお、以下の説明において、説明の重複を避けるために、上記した同じ部材には同じ番号を付する。
【0038】
すなわち、図7に示すように、本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子60では、腰掛け部2は、ベース部材61と、ベース部材61と支持部3を接続する接続部62を有している。
【0039】
ベース部材61は、金属又は合成樹脂で構成された筺体であり、図8のように略中央に貫通孔65,66が所定の間隔を空けて設けられている。
なお、図8においては、ベース部材61の上に設けられるカバー部材10と、クッション部材11の図示を省略している。
【0040】
接続部62は、公知技術の直動案内部材であり、図7,8に示すように、摺動部材であるスライダ63と、スライドレール64とを備えたものである。一般的には、スライドレール64に対してスライダ63を相対移動させて用いるものであるが、本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子60では、スライダ63に対してスライドレール64を相対移動させて用いるものである。
【0041】
スライダ63は、一面が開放された直線状のケース体であり、当該一面から対向する面に向かって形成された凹部は、側面視で略凸形状を成している。つまり、スライダ63は係合片71,72を有している。
一方、スライドレール64は、スライダ63に対して相対移動させる際に、直線方向に規制するためのレール部81,82を有している。すなわち、スライドレール64のレール部81,82は、スライダ63の係合部71,72に係合する。換言すると、レール部81,82は、スライドレール64をスライダ63に係合させたまま直線方向に移動させるガイド部材として機能する。
【0042】
より具体的には、スライダ63は、図8に示すように、支持部3に固定され一体化している。スライダ63は、断面形状が略凹形状で、側面視で左右方向に係合片71,72を有している。係合片71,72は、略鉤形を成しており、レール部81,82が係合される形状である。したがって、係合片71,72にレール部81,82が係合した状態では、スライダ63とスライドレール64を離反方向に引っ張っても、双方の係合状態が開放されることはない。つまり、スライドレール64は、レール部81,82に沿った方向に移動可能である。なお、図8に示すように、スライドレール64の両端部には、蓋状のキャップ部材91,92が嵌められているため、スライドレール64がスライダ63から外れることはない。
【0043】
また、スライダ63は、図8に示すように、係合片71の壁面74にネジ孔73が設けられている。ネジ孔73は、係合片71を貫通している。すなわち、図7に示すように、ネジ孔73に挿通されたネジ75は、後述するスライドレール64のネジ孔85〜87のいずれかと係合可能である。
【0044】
一方、スライドレール64は、長尺状であり、断面形状が略凸形状で、側面視で左右方向に突出しているレール部81,82と、レール部81,82よりも上側に位置しているフランジ部80とを有している。フランジ部80は、天面にネジ孔83,84が設けられ、レール部81が位置する側の側面にネジ孔85〜87が設けられている。ネジ孔83,84の間隔は、図8に示すように、前述のベース部材61の貫通孔65,66の間隔と同じである。つまり、ベース部材61の貫通孔65,66に挿通されたネジ67,68は、フランジ部80のネジ孔83,84に係合されている。すなわち、ベース部材61は、スライドレール64のフランジ部80に固定されている。そのため、ベース部材61を有する腰掛け部2は、スライドレール64と一体的に移動可能である。
【0045】
ネジ孔85〜87は、移動可能な腰掛け部2を固定するための固定位置G1〜G3として機能するものである。固定位置G2は、長尺のフランジ部80の側面の略中央に設けられており、固定位置G2の左右両側には、固定位置G1,G3が位置している。固定位置G2は、図7に示すように、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させ、腰掛け部2を支持部3に対して略中央で固定するための通常位置として用いられるものである。換言すれば、固定位置G2は、腰掛け部2の基準となる位置を成すものである。一方、固定位置G1,G3は、各々左変更位置、右変更位置として用いられるものであり、それぞれ固定位置G2との間隔Xは、所望する長さで予め設けておく。
【0046】
ここで、固定位置G1〜G3にそれぞれ支持部3を固定した際の遊技場用椅子60の姿勢について、図9(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図9(a)〜(c)は、遊技場用椅子1の背面図である。
図9(a)は、左変更位置として用いられる固定位置G1に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させた状態である。腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が左側に位置している。
図9(b)は、通常位置として用いられる固定位置G2に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させた状態である。腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、左右のバランスが略均等に位置している。
図9(c)は、右変更位置として用いられる固定位置G3に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を係合させた状態である。腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が右側に位置している。
【0047】
前述の通り、腰掛け部2は、スライドレール64と一体的に移動可能であり、スライドレール64は、スライダ63に係合させたまま直線方向に移動可能である。つまり、本発明の第2実施形態に係る遊技場用椅子60は、各固定位置G1〜G3のいずれかに係合しているネジ75を緩め、腰掛け部2等を持って所望の方向へスライドさせるだけで、図9(a)〜図9(c)に示したそれぞれの姿勢から別の姿勢へと容易に変化させることができる。
【0048】
上記した実施形態では、スライドレール64に固定位置G1〜G3として機能するネジ孔85〜87を設けたが、本発明はこれに限定されるわけではない。例えば、ネジ孔等を設けず、スライドレール64のフランジ80の側面の所望する位置に、スライダ63のネジ孔73に挿通されたネジ75を押圧して固定しても構わない。すなわち、支持部3に対する腰掛け部2の位置を、無段階に設定可能である。
【0049】
次に、本発明の第3実施形態に係る遊技場用椅子101について説明する。なお、以下の説明において、説明の重複を避けるために、上記した同じ部材には同じ番号を付する。
【0050】
第3実施形態に係る遊技場用椅子101は、図10に示すように、腰掛け部2と、腰掛け部2を支持する支持部3と、背もたれ部4により、構成されている。
【0051】
腰掛け部2は、平面視した形状が略正方形の筺体の角を面取りした形状である。図11に示すように、腰掛け部2は、カバー部材10と、当該カバー部材10より腰掛け部2の内側に位置するクッション部材11と、当該クッション部材11よりさらに内側に備えられたベース部材12と、ベース部材12の内側に配された接続部113とを有している。
【0052】
接続部113は、図11,12に示すように、底面に凹形状の受け部材124を3つ有している。受け部材124は、腰掛け部2と支持部3とを接続し、支持部3を固定するためのものである。換言すれば、受け部材124は、支持部3に腰掛け部2を固定するためのものであり、金属等の剛性を有する素材で構成されている。なお、受け部材124は、スリーブ状の軸受25を内蔵している。そのため、腰掛け部2は、支持部3に対して回動自在に保持される。
【0053】
受け部材124は、接続部113の略中心に設けられた固定位置F2と、固定位置F2の左右両側に位置する固定位置F1,F3とに区分されている。固定位置F2は、図11に示すように、支持部3を固定するための通常位置として用いられるものであり、腰掛け部2の基準となる位置を成すものである。一方、固定位置F1,F3は、各々左変更位置、右変更位置として用いられるものであり、それぞれ固定位置F2との間隔Wは、所望する長さで予め設けておく。なお、固定位置F1〜F3は、それぞれ独立して設けられている。
【0054】
ここで、固定位置F1〜F3にそれぞれ支持部3を固定した際の遊技場用椅子101の姿勢について、図13(a)〜(c)を用いて説明する。なお、図13(a)〜(c)は、遊技場用椅子101の背面図である。
図13(a)は、左変更位置として用いられる固定位置F1に支持部3が固定された状態である。図13(a)において、遊技場32の床31に固定された支持部3は、腰掛け部2の右寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が左側に位置している。
【0055】
図13(b)は、通常位置として用いられる固定位置F2に支持部3が固定された状態である。図13(b)において、支持部3は、腰掛け部2の略中央に位置している。換言すれば、腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、左右のバランスが略均等に位置している。
図13(c)は、右変更位置として用いられる固定位置F3に支持部3が固定された状態である。図13(c)において、支持部3は、腰掛け部2の左寄りに位置している。換言すれば、腰掛け部2並びに背もたれ部4は、支持部3に対して、大部分が右側に位置している。
前述の通り、固定位置F1〜F3にそれぞれ支持部3を固定することで、腰掛け部2は、支持部3との相対的な位置を変更可能である。
【0056】
なお、支持部3は、図10,11に示すように、腰掛け部2を支持する支持部材であり、一方の軸端3aが腰掛け部2に固定されている。支持部3の他方の軸端3bは、遊技場32の床31に固定されている。支持部3は、図11に示すように、断面形状が略筒状の部材である。支持部3の直径は、受け部材24の直径と略同等である。
【0057】
以上の通り、本発明の第3実施形態に係る遊技場用椅子101は、支持部3を固定する箇所を、通常位置の腰掛け部2の固定位置F2から、固定位置F1或いは固定位置F3に変更することで、床31に固定された支持部3を動かすことなく、腰掛け部2の位置変更を容易にできる。
【符号の説明】
【0058】
1,60,101 遊技場用椅子
2 腰掛け部
3 支持部
13,62 接続部
30 遊技機
31 床
32 遊技場
81,82 レール部(ガイド部材)
F1〜F3,G1〜G3,L0〜L7,R0〜R7 固定位置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の遊技機が配置された遊技場で使用され、各前記遊技機の前に設置されて遊技者が遊技時に腰掛ける遊技場用椅子において、
遊技者が腰掛ける腰掛け部と、遊技場の床に固定され前記腰掛け部を支持する支持部とを有し、
当該腰掛け部は、前記支持部との相対的な位置を変更可能であり、所望の位置で固定可能であることを特徴とする遊技場用椅子。
【請求項2】
腰掛け部は、支持部が接続される接続部を有し、
接続部には、支持部を固定する固定位置が2以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用椅子。
【請求項3】
ガイド部材を有し、前記腰掛け部は前記ガイド部材に沿って位置を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用椅子。
【請求項1】
多数の遊技機が配置された遊技場で使用され、各前記遊技機の前に設置されて遊技者が遊技時に腰掛ける遊技場用椅子において、
遊技者が腰掛ける腰掛け部と、遊技場の床に固定され前記腰掛け部を支持する支持部とを有し、
当該腰掛け部は、前記支持部との相対的な位置を変更可能であり、所望の位置で固定可能であることを特徴とする遊技場用椅子。
【請求項2】
腰掛け部は、支持部が接続される接続部を有し、
接続部には、支持部を固定する固定位置が2以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用椅子。
【請求項3】
ガイド部材を有し、前記腰掛け部は前記ガイド部材に沿って位置を変更可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用椅子。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−34772(P2013−34772A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175054(P2011−175054)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
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