遊技場管理システム及び機器情報設定方法
【課題】遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることのできる遊技場管理システム及び機器情報設定方法を提供する。
【解決手段】管理装置30は、少なくとも遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を台管理装置10の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有する構成とした。
【解決手段】管理装置30は、少なくとも遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を台管理装置10の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有する構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場管理システム及び機器情報設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CR機や現金機等のパチンコ機に代表される遊技機を設置して営業を行っている遊技場では、業務の効率化や顧客の要望に応じるために、遊技場内の各種情報を管理している。例えば、各遊技機のゲーム回数や大当たり回数といった稼働情報(稼働データ)をホールコンピュータ(管理装置)で集計・管理して、日々の営業に役立てている。特に、いわゆる打玉、出玉や、大当たりの発生回数等の、大当たりに関連する稼働情報は、遊技場の営業戦略において重要視されている。例えば、パチンコ機の釘調整は、1回の大当たりの発生期間における出玉、差玉、又は、大当たり発生回数等に基づいて行われる。
【0003】
一方、遊技場には遊技機の他に、遊技媒体の貸し出し等を行う台間機や、当該台間機に挿入等された現金を集金する金庫や、遊技媒体を計数する計数機が複数台設置される。また、遊技に使用可能な有価価値が記憶されたプリペイドカードを販売するための券売機等も遊技場に複数台設置される。
【0004】
これら台間機等の遊技関連機器から出力される売上信号、再プレイ信号、計数信号その他の信号に基づく稼働情報もホールコンピュータで集計・管理している。
【0005】
一般的に、遊技機や台間機等の遊技場に設置されている遊技関連機器は、ホールコンピュータに直接接続されておらず、台管理装置及び島管理装置を介して接続されている。従って、遊技機や台間機等から出力された稼働信号は、台管理装置や島管理装置で中継され、ホールコンピュータに伝達される構成となっている。そのため、従来では例えば、台管理装置に4つの接続部を設け、一台の台管理装置に最大4台の遊技機や台間機等の遊技関連機器を接続し、各機器から出力された稼働信号を台管理装置でまとめて外部に出力する構成が採用されていた。
【0006】
例えば、特許文献1に示す発明では、台ユニット(=台管理装置)に複数台(2台〜4台)の遊技機を接続し、当該遊技機からセーフ信号、アウト信号等の信号を受信して、セーフ信号及びアウト信号に関する情報等を管理装置(=ホールコンピュータ)に送信する構成が示されている。
【特許文献1】特開2005−152140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ホールコンピュータ側で一台の台管理装置について一種類の機器しか認識することができなかったため、台管理装置の全ての接続部を使用するためには4台の遊技機、4台の台間機というように同一種の機器を接続する以外になかった。
【0008】
そのため例えば、台番号1番の遊技機から順次台管理装置に接続し、最後に2台の遊技機が余った場合、当該余った2台の遊技機のみを台管理装置に接続し、当該台管理装置の残りの接続部は未使用とせざるを得なかった。これは遊技機以外の遊技関連機器の場合でも同様であり、未使用の接続部が存在する分、台管理装置に無駄が生じ、その有効利用が図れなくなる問題があった。
【0009】
また、一般的に遊技関連機器と台管理装置との対応関係を管理装置において設定して記憶させておくが、従来はその設定作業が煩雑で、設定ミスが絶えず、これにより、遊技関連機器から出力される稼動信号が管理装置において適切に処理されない事態が生じていた。
【0010】
そこで本発明は、上記問題点に対処するため、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができるとともに、遊技関連機器と台端末装置とを対応付ける設定操作において設定ミスを少なくすることが可能な遊技場管理システム及び機器情報設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を受信可能な管理装置と、前記遊技関連機器と前記管理装置とを中継する機器として、少なくとも複数の前記遊技関連機器に対応可能なように複数の接続ポートが設けられた台管理装置と、からなる遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける入力手段と、
遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別、及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づき、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から、当該遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を前記台管理装置の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、
割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有する、遊技場管理システムとした。
【0012】
また請求項2の発明は、遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を自身に設けられた接続ポートを用いて受信し管理装置に出力する台管理装置との対応関係を設定する機器情報設定方法において、
遊技関連機器特定情報を割り当てるための複数の接続ポートを有することが示される台管理装置のレイアウトの作成を受け付ける工程と、
遊技関連機器情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける工程と、
受け付けた前記遊技関連機器情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づいて、前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の一端側から前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を割り当てる工程と、
少なくとも、前記割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶手段に記憶する工程と、
を有する、機器情報設定方法とした。
【0013】
また請求項3の発明は、前記記憶手段に記憶された台管理装置特定情報を、前記台管理装置に送出する工程をさらに有する、請求項2に記載の機器情報設定方法とした。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができる。また、遊技場の従業員等のユーザが、遊技島に配設する遊技関連機器の先頭の遊技関連機器特定情報を入力するだけで、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報が割り当てられる構成となっているため、遊技場の従業員等が行う処理が簡便になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を受信可能な管理装置と、前記遊技関連機器と前記管理装置とを中継する機器として、少なくとも複数の前記遊技関連機器に対応可能なように複数の接続ポートが設けられた台管理装置と、からなる遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける入力手段と、
遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別、及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づき、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から、当該遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を前記台管理装置の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、
割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有する構成とすることによって、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができる。
【実施例】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施例を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
<遊技関連機器の配置>
図1は、遊技場内に設置された遊技機や台間機や金庫等の遊技関連機器の配置及びこれらの各機器と台管理装置との接続例を示した配置図である。
【0018】
図1に示すように、遊技場には複数台のパチンコ台やスロットマシン等の遊技機1が、各遊技機1に対応して設けられた台間機2を挟んで配設され、遊技島A及びBを構成している。なお、遊技島A及びBはいずれも島の両面に遊技機1が配設されているが、この構成に限定されるものではなく、例えば遊技場の壁に面して島を形成する場合等、遊技機1が片面のみ配設される構成としても良い。また各遊技機1には、各遊技機1を特定する遊技関連機器特定情報の一例である台番号(例えば、図1の左端の遊技機1から夫々、台番号として1、2、3、5、6、7等)が割り振られている。
【0019】
<遊技機1の構成>
遊技機1については、所定の入賞イベントの発生に応じて、遊技媒体であるパチンコ玉の払い出しを行うパチンコ機を例に説明する。
【0020】
遊技機1の構成について、図2を参照して説明する。図2は、遊技機100の外観構成の概略を例示した模式図である。
【0021】
遊技機1には盤面111が設けられ、盤面111上には、図柄表示装置113、始動入賞口114、大当たり入賞口115、アウト口116、通常入賞口(図示省略)、多数の遊技釘(図示省略)等が備えられている。
【0022】
図柄表示装置113は、図柄の組合せやデモ表示等により抽選結果の報知や演出表示を行う例えばCRT、液晶等である。また図柄表示装置113は、始動入賞口114をパチンコ玉が通過し、始動入賞が発生したことを条件として、複数種類の図柄を上から下に向かってスクロールさせ可変表示する。また図柄表示装置113は、抽選が終了すると抽選の結果に応じて、予め複数種類定められた特定の図柄のうちのいずれかを表示する。例えば、抽選の結果大当たりに当選した場合には、「777」や「333」等の大当たり図柄を表示する。
【0023】
始動入賞口114は、ハンドル(図示省略)等の操作により遊技機1内に発射されたパチンコ玉が入賞すると、パチンコ玉の入賞を検知する。その結果、始動入賞が発生し、遊技機1の内部に設けられている遊技制御基板(図示省略)等において抽選が実施される。当選した場合(上述したように、図柄表示装置113において特定の図柄が確定した場合)は大当たり状態が発生する。そして、大当たり状態が発生すると、遊技機1は、大当たり信号の外部への送出を開始し(=大当たり信号が立ち上がる)、遊技機1の大当たり状態が終了すると、大当たり信号の送出を停止する(=大当たり信号が立ち下がる)。
【0024】
大当たり入賞口115は、通常はパチンコ玉が入賞しないように閉鎖されているが、大当たりに当選した場合に開放される。大当たり入賞口115にパチンコ玉が入賞すると、相当数(例えば、入賞したパチンコ玉1個につき15個)のパチンコ玉が払い出される。
【0025】
アウト口116は、遊技機1内に発射された遊技媒体が、始動入賞口113、大当たり入賞口114等のいずれの入賞口にも入賞しなかった場合に当該遊技媒体を回収する回収口である。
【0026】
また、遊技機1は、遊技機1の稼働状況を示す稼働信号を外部装置へ送出するためのインタフェース(図示省略)を備える。
【0027】
遊技機1から外部に送出される稼働信号には、遊技機1から排出された遊技媒体(=打玉)数を特定可能な打玉信号と、遊技機1から払い出された遊技媒体(=出玉)数を特定可能な出玉信号と、遊技機1が大当たり状態であることを示す大当たり信号とを含む。なお、後述のように、打玉信号は厳密には遊技機1から外部に送出される信号ではないが、本明細書においては遊技機1から出力される稼動信号として取り扱うものとする。打玉信号は、例えば、遊技機1からの遊技媒体の排出に応じてパルスを出力するように構成することができる。以下、具体的に説明する。
【0028】
遊技機1に設けられている始動入賞口114等のいずれかの入賞口を通過した遊技媒体及びいずれの入賞口にも入賞せず遊技機1のアウト口116を通過した遊技媒体は、遊技機1の背面下部等に設けられた遊技媒体排出口(図示省略)から遊技機1の外部に排出される。そしてこの遊技媒体排出口付近にはいわゆるアウトボックス(図示省略)が設けられている。アウトボックスには遊技媒体を受ける受け皿と、遊技媒体を計数する計数手段が備えられている。アウトボックスは、遊技機1から排出された遊技媒体を受け皿で受け、これらの遊技媒体を遊技機1内に発射された遊技媒体(=打玉)とみなして計数手段で計数すると共に、排出樋(図示省略)に導き回収させる。そして計数手段は、計数した遊技媒体10個につき打玉信号を1パルス出力する。
【0029】
また出玉信号は、入賞に伴う遊技機1からの遊技媒体の払い出しに応じてパルスを出力するように構成することができる。即ち、遊技機本体1に遊技媒体の払い出しを検知する払出検知手段を設け(図示省略)、払出検知手段は遊技媒体の払い出しを検知すると、その払い出し個数10個につき出玉信号を1パルス出力する。
【0030】
また、本実施例では排出個数10個につき打玉信号を1パルス出力し、払出個数10個ごとに出玉信号を1パルス出力する構成としているが、これに限られるものではなく、例えば排出個数1個につき打玉信号を1パルス出力し、払出個数1個につき出玉信号を1パルス出力する構成としても良いし、1パルスを出力する遊技媒体の単位数をそれ以外としても良い。
【0031】
また、本実施例における管理システムが、例えば、後述する図3に例示したような構成の場合は、これらの信号は台管理装置10及び島管理装置20を経由して、遊技機1から管理装置30へ転送される。或いは、例えば、後述する図4に例示したような構成の場合は、台管理装置10を経由して、遊技機1から管理装置30へ転送される。
【0032】
なお本実施例においては説明の便宜上、遊技機1から外部に送出される稼働信号として出玉信号、打玉信号、大当たり信号を用いる構成を示したが、稼働信号はこれらの信号に限定されるわけではなく、例えば、遊技機1が確率変動状態になったことを示す確変信号や図柄が確定したこと等を示す信号が含まれるようにしてもよい。
【0033】
<台間機2の構成>
台間機2は、玉貸機、メダル貸機であり、遊技機1に対応して設けられている。この台間機2は、遊技者による現金の挿入や遊技に使用可能な有価価値が記憶されたプリペイドカード等を受け付けて、所定量のパチンコ玉、メダル等の遊技媒体を払出し、遊技者による遊技機1での遊技を可能にする。
【0034】
また、遊技者が遊技場に預け入れた遊技媒体に係る貯玉数を管理装置30(後述)から受信し、受信した貯玉数に基づき、遊技者による再プレイ操作に応じて所定量のパチンコ玉、メダル等の遊技媒体を遊技者に払い戻す。
【0035】
また台間機2は、管理装置30に接続されており、遊技者に貸し出された遊技媒体数を特定可能な売上信号や、貯玉から遊技者に払い戻された遊技媒体の数を特定可能な再プレイ信号が管理装置30に対して出力される構成となっている。例えば、25個の遊技媒体の貸し出しが行われる毎に1パルスの売上信号が出力され、25個の遊技媒体の払い出しが行われる毎に1パルスの再プレイ信号が出力される。
【0036】
なお、表示手段(図示省略)を更に設け、遊技機1での遊技に関連して発生した各種遊技関連情報を表示することとしても良い。また、台間機2は、玉貸時等に遊技媒体の払い出しを遊技機1に対して指令可能な、いわゆるCRユニットであっても良いことは当然である。
【0037】
<その他の遊技関連機器の構成>
また、図1に示すように遊技島A及びBの一端には台間機2に挿入等された現金を回収し貯留する金庫3が配設されている。また、遊技島A及びBの他端及び遊技場の壁際には遊技者が遊技機1で遊技を行った結果獲得したパチンコ玉等の遊技媒体を計数する計数機4が配設されている。また、遊技場の壁際には遊技に使用する有価価値が記憶された遊技用のプリペイドカードを販売するための券売機5が配設されている。
【0038】
これら遊技機1、台間機2、金庫3、計数機4等の遊技関連機器はいずれも台管理装置10に接続されている。すなわち、本実施例では図1に示すように、遊技機1と台間機2は、信号を中継する中継基板(図示省略)を内蔵した呼出ランプ7を介して、台管理装置10に接続されている。一方、金庫3、計数機4、券売機5は直接台管理装置10に接続されている。なお、図1では台管理装置10の接続の一例であって、接続の仕方はこれに限定されないことは当然である。
【0039】
<管理システムの構成>
図3は、本実施例に係る管理システムのシステム構成を例示的に示したブロック図である。図3に示すように、管理システムは、遊技機1等の遊技関連機器、台管理装置10、島管理装置20、管理装置30、これらの機器を接続するネットワーク41から構成されている。各機器等については以下に詳述する。
【0040】
なお、図3に例示した管理システムの構成は、本実施例に係る構成を説明するための基本的なものである。実際の遊技場において管理システムを運用する場合は、管理装置30が台管理装置10から各遊技関連機器の稼働状況に係る稼働信号を取得できるならば、用途や目的、或いは、機器の配置等の制約条件に基づいて、多様な構成を取ることができる。例えば、図4のように、管理装置30に台管理装置10が接続され、管理装置500は台管理装置10から直に稼働状況に係る稼働信号を取得するように構成してもよい。なお、図3のような構成の場合、台管理装置10や島管理装置20等の中継装置において、アナログ信号をデジタル信号に変換する処理や、信号を所定フォーマットのパケットに変換する処理等がなされる場合がある。これらの処理は、当業者にとって自明であるため、本実施例では説明を省略する。
【0041】
<台管理装置10の構成>
台管理装置10は、接続された遊技機1や台間機2等の遊技場に設置されている遊技関連機器から稼働状況に係る稼働信号を取得し、島管理装置20、管理装置30等に送出する情報処理装置であり、本実施例では図1及び図3に示すように1台の台管理装置10に4台の遊技関連機器が接続される構成としている。ただし、他の実施例ではこれに限らず、1台の台管理装置10に2台の遊技関連機器が接続される構成としても良いし、さらに多くの遊技関連機器が接続される構成としても良い。なお本実施例においては、1台の遊技機1に1台の台間機2を組み合わせた組み合わせの場合には、1台の遊技関連機器として説明する。また、各遊技関連機器と台管理装置10とは、台管理装置10に設けられた接続ポート(図示省略)を用いて接続される。また本実施例では、台管理装置10は接続された遊技機1等の遊技関連機器から稼動信号を取得すると、予め各遊技関連機器との接続ポートに対応して設定されたポート番号と、台管理装置10自身に設けられたロータリースイッチ等で設定された台管理装置特定情報とを付加して、当該稼動信号を島管理装置20に送出する構成としている。
【0042】
なお、台管理装置10に記憶手段(図示省略)を設けて、遊技関連機器から受信した稼動信号に基づいて稼働情報を蓄積すると共に、遊技関連機器から受信した稼動信号又は管理装置30から要求された所定の稼働情報を送出する構成としても良い。このように構成すると、管理装置30や島管理装置20で信号の取得に失敗したり情報が消失したりした場合等のバックアップとして機能させることができる。また、稼働情報の蓄積を台管理装置10で行う構成とすれば、管理装置30や島管理装置20にかかる負荷を軽減することができる。
【0043】
<島管理装置20の構成>
島管理装置20は、台管理装置10と管理装置30との接続を仲介する情報処理装置である。本実施例の管理システムにおいては、複数の台管理装置10は1以上のグループに分類され、各グループ毎に、島管理装置20は、台管理装置10を管理する。すなわち、図3に示すように、島管理装置20は複数台の台管理装置10と接続される構成としている。ただし、他の実施例ではこれに限られないことは当然である。なお、各台管理装置10と島管理装置20とは、島管理装置20に設けられたポート(図示省略)を用いて接続される。また本実施例では、島管理装置20は接続された台管理装置10から送出された稼動信号を取得すると、島管理装置20自身に設けられたロータリースイッチ等で設定された島管理装置特定情報を付加して、当該稼動信号を管理装置30に送出する構成としている。
【0044】
なお、島管理装置20に記憶手段(図示省略)を設けて、台管理装置10から受信した稼動信号に基づいて稼働情報を蓄積すると共に、台管理装置10から受信した稼動信号又は管理装置30から要求された所定の稼働情報を送出する構成としても良い。このように構成すると、管理装置30で信号の取得に失敗したり情報が消失したりした場合等のバックアップとして機能させることができる。また、稼働情報の蓄積を島管理装置20で行う構成とすれば、管理装置30にかかる負荷を軽減することができる。
【0045】
また、台管理装置10及び島管理装置20を特定する方法として、自身を特定可能な台管理装置特定情報、島管理装置特定情報をそれぞれ送出する構成を例示したが、これに限られるものではなく、例えばIPアドレスを予め台管理装置10や島管理装置20に割り当てておき、当該IPアドレスに基づいて台管理装置10や島管理装置20を特定する構成としても良い。
【0046】
<管理装置30の構成>
管理装置30は、管理システムの全体を管理し、遊技機1や台間機2等の各遊技関連機器から出力される稼働信号を集計・管理する情報処理装置である。管理装置30は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等で実現される。
【0047】
次に、管理装置30のハードウェア構成について、図5を参照して説明する。図5は、管理装置30のハードウェア構成を模式的に示したブロック図である。
【0048】
外部記録媒体接続手段303は、メディアへのアクセスを実現するためのものであり、メディア(記録媒体)304に記憶されたプログラム等を管理装置30にロードすることができる。尚、メディア304には、例えば、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、CD−R、CD−RW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等が含まれる。
【0049】
記憶手段305は、大容量メモリとして機能する、例えばHDD(=ハードディスクドライブ)を有しており、記憶手段305には、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等が記憶される。
【0050】
また、この記憶手段305には稼働情報記憶領域351、機器情報記憶領域352が設けられている。ただし、この構成に限定されるわけではなく、例えば稼働情報記憶領域351や機器情報記憶領域352をメディア304に設ける構成としてもよい。
【0051】
稼働情報記憶領域351には遊技場に設置されている遊技関連機器毎の稼働情報が記憶される。即ち、各遊技関連機器を特定可能な遊技関連機器特定情報毎に区分けされて、稼働情報が記憶される。また稼働情報には例えば、遊技機1から出力された稼働信号に基づいて算出された打玉数、出玉数、大当たり回数や、台間機2から出力された稼働信号に基づいて算出された売上遊技媒体数(=遊技者が貸し出しを受けた遊技媒体数)や再プレイ数(=遊技者のいわゆる貯玉から払い戻された遊技媒体数)が含まれる。
【0052】
また、この記憶手段305には島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及びポート番号(接続ポート特定情報の一例)と、各遊技関連機器を特定可能な遊技関連機器特定情報とを対応させて記憶している機器情報記憶領域352が設けられている。これにより、例えば1番の島管理装置20に接続されている1番の台管理装置20のポート1に接続されているのは台番号1番の遊技機1である、というように遊技機1等の遊技関連機器を特定可能となる。
【0053】
なお記憶手段305に、内部に基本I/Oプログラム等のプログラム、基本処理において使用する各種データを記憶する、例えばROM(=Read Only Memory)を有する構成としても良い。また記憶手段305に、各種データを一時記憶するための制御手段310の主メモリ、ワークエリア等として機能する、例えばRAM(=Random Access Memory)を有する構成としても良い。
【0054】
入力手段306は、例えば、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネルである。入力手段306を用いて、遊技場の従業員等は、管理装置30に対して、管理装置30を制御するコマンド等を入力指示する。
【0055】
表示手段307は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTであり、入力手段306から入力されたコマンドや、それに対する管理装置30の応答出力等を表示するものである。
【0056】
バス309は、管理装置30内のデータの流れを司るものであり、管理装置30内の制御手段310や記憶手段305等の各装置を接続する信号線である。308は通信手段であり、この通信手段308を介して外部装置とのデータのやり取りを行う。
【0057】
制御手段310は、例えばCPU(=Central Processing Unit)であって、記憶手段305に記憶されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行し、記憶手段305にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に記憶する制御を行う。
【0058】
また制御手段310は、遊技機1等の遊技関連機器から受信した稼働信号に基づき、稼働情報を、各遊技関連機器を特定可能な遊技関連機器特定情報毎に区分けして、記憶手段305の稼働情報記憶領域351に記憶させる制御を行う。
【0059】
なお、制御手段310は、遊技機1から随時送出される稼働信号について、遊技関連機器特定情報に関連付けて、遊技状態毎に累積的に、或いは遊技状態に関わらず累積的に、稼働情報を稼働情報記憶領域351に記憶する制御を行う構成としても良い。また、さらに大当りの発生・終了時刻と関連付けて時系列的に、当該大当り期間中及び大当り期間中でない期間の稼働情報を記憶する構成としても良い。
【0060】
また、制御手段310はディスプレイ等の表示手段307に遊技島追加画面を表示させる制御を行う。また制御手段310は、入力された情報に基づき遊技島のレイアウトを作成し、当該レイアウトを表示手段307上に表示させる制御を行う。
【0061】
また制御手段310は、入力された情報に基づき、台管理装置10に割り当てる対象となる遊技関連機器の種類を特定し、それらの各遊技関連機器に対して遊技関連機器特定情報を割り当てる制御を行うと共に、割り当て結果を表示手段307上に表示させる制御を行う。また制御手段310は、各遊技関連機器に割り当てた遊技関連機器特定情報と島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及びポート番号とを対応させて機器情報記憶領域352に記憶させる制御を行う。
【0062】
尚、以上の各手段と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
【0063】
本実施例では、メディア304から本実施例に係るプログラム及び関連データを直接記憶手段305のRAM等にロードして実行させる例を示しているが、これ以外にも、本実施例に係るプログラムを動作させる度に、既にプログラムがインストールされている記憶手段305のHDD等から記憶手段305のRAM等にロードするようにしてもよい。また、本実施例に係るプログラムを記憶手段305のROM等に記憶しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、直接制御手段310で実行することも可能である。
【0064】
また、本実施例では、説明の便宜のため、管理装置30を1つの装置で実現した構成について述べるが、複数の装置にリソースを分散した構成によって実現してもよい。例えば、記憶や演算のリソースを複数の装置に分散した形に構成してもよい。或いは、管理装置30上で仮想的に実現される構成要素毎にリソースを分散し、並列処理を行うようにしてもよい。
【0065】
<ネットワークの構成>
ネットワーク41は、典型的には、LAN(Local Area Network)であるが、有線/無線を問わずデータ送受信可能な回線であればどのような構成でもよい。例えば、公衆回線(アナログ回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)等)やWAN(WideArea Network)、シリアル接続等により構成してもよい。なお、ネットワーク41上の通信プロトコルは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を採用することができる。
【0066】
<遊技場管理システムの処理の流れ>
次に、本実施例における遊技場管理システムが実行する処理を、図6〜11を参照にして説明する。
【0067】
遊技場の従業員等のユーザが管理装置30のキーボードやポインティングデバイス等の入力手段306を操作すると、制御手段310はディスプレイ等の表示手段307に図7に示すような遊技島追加画面を表示させる制御を行う(ステップS601)。遊技場の従業員等のユーザは、表示された遊技島追加画面を見ながら、追加する遊技島の番号、当該遊技島の金庫3(図7では、金庫3のことを島金庫と表示している。)の有無、当該島に金庫3を設ける場合には当該金庫の番号(遊技関連機器特定情報の一例であり、図9では当該金庫の番号を機器番号と表示している)、当該遊技島に遊技機1を両面に配設するのか片面に配設するのか、一面当たりの遊技機1の台数(図7では、遊技機1のことをゲーム台と表示している。)、一面に配設する遊技機1のうち先頭の遊技機1の台番号(遊技関連機器特定情報の一例)、当該遊技島に遊技機1を両面に配設する場合には他面に配設する遊技機1のうち先頭の遊技機1の台番号等の情報を入力手段306を用いて入力する(ステップS602)。本実施例では、先頭の遊技機1の台番号を入力すると、入力された一面当たりの遊技機1の台数に基づいて、終端の遊技機1の台番号が自動的に算出されて表示される。図7においては終端の遊技機1の台番号が「23」であると算出され、表示された例を示している。これは、台番号がいわゆる49抜き(台番号として「4」と「9」の少なくとも一方が含まれる番号は使用しないこと)で振られる場合の終端の遊技機1の台番号であり、本実施例では台番号を49抜きで振るように予め設定してある。なお、本実施例では一面当たりの遊技機1の台数の他に、一面に配設する遊技機1のうち先頭の遊技機1の台番号(ゲーム台番号)を入力させる構成としているが、一面当たりの遊技機1の台数のみ入力させる構成としても良い。
【0068】
そして、入力手段306を用いて入力した情報の確定操作を行うと、図8に示すように、制御手段310は入力された情報に基づき遊技島のレイアウトを作成し、当該レイアウトを表示手段307上に表示させる制御を行う(ステップS603)。
【0069】
図8では、表示手段307に表示された遊技関連機器特定情報割り当て画面を示している。この割り当て画面の左上には、割り当てを行う遊技関連機器の一覧を表示するメニュー802と、割り当てを行う遊技関連機器のうち先頭の遊技関連機器の特定情報(図8では開始番号と表示されている。)の入力を受け付けるテキストボックス803と、遊技関連機器特定情報の割り当て方向の入力を受け付けるラジオボタン804と、入力した情報の確定操作を受け付ける実行ボタン805と、メニュー802への遊技関連機器の追加操作を受け付ける追加ボタン806が表示されている。
【0070】
またこの割り当て画面の下段には、入力された情報に基づき作成された遊技島のレイアウトがセル801で表示されている。また、この割り当て画面の右上には、島に配設する台管理装置10の数の入力を受け付けるテキストボックス807と、入力した台管理装置10の数の確定操作を受け付ける複数のプッシュボタン808が表示されている。このテキストボックス807とプッシュボタン808は、遊技島のレイアウト作成後に、当該レイアウトから台管理装置単位で遊技機1の追加、削除等を行う場合に用いるものである。更に、この割り当て画面の右下には、入力された情報を機器情報記憶領域352に記憶させる操作を受け付ける確定ボタン809と、当該画面に入力された内容を確定させずに解除させる操作を受け付けるキャンセルボタン810が表示されている。確定ボタン809が押下されると、各遊技関連機器に割り当てた遊技関連機器特定情報と島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及びポート番号とを対応させて機器情報記憶領域352に記憶させる。
【0071】
図7に示す入力例では遊技島に遊技機1を両面に配設し、一面当たりの遊技機1の台数は19台としたため、図8では、遊技機1を両面に配設し、遊技機1の台数に見合った数の台端末装置10とその接続ポートが示された遊技島のレイアウトが表示されている。なお、図8では「島1」(島管理装置特定情報の一例である島番号が「1番」であることを示す)を有する島管理装置20には「L」ポートと「R」ポートとが設けられ、「2」〜「6」という台管理装置特定情報を夫々有する台管理装置10が上段側(「L」ポート側)に5台、「2」〜「6」という台管理装置特定情報を夫々有する台管理装置10が下段側(「R」ポート側)に5台の、合計10台が接続され、夫々の台管理装置10には「1」〜「4」までの4つの接続ポートを有する構成が示されている。なお図7〜図11においては、例えばLポート側の2番の台端末装置10の台管理装置特定情報は「L−2」と表示しているが、これはユーザに見やすくするためであり、例えばLポート側の2番の台端末装置10の台管理装置特定情報としては、図12に示すように「2」として機器情報記憶領域352に記憶されている(ただし本実施例では、以後台端末装置10の台管理装置特定情報として「L−2」等と表わす)。また本実施例では、島管理装置20の「島1」等の島管理装置特定情報及び台管理装置10の「L−2」等の台管理装置特定情報は、島の両面の遊技機1の台数が入力されると、制御手段310が自動的に割り当てる構成となっている。
【0072】
次に、図9に示すように遊技場の従業員等のユーザがポインティングデバイス等の入力手段306を用いて、遊技関連機器特定情報の割り当てを行う範囲を指定する (ステップS604)。図9では、遊技島の上段側(「L」側)の空白のセル801が指定されている。更に遊技場の従業員等のユーザは、割り当ての対象となる遊技関連機器の種類(図9では遊技機1の一例であるパチンコ機が選択されている)、先頭の遊技関連機器の遊技関連機器特定情報(図9では「開始番号」)、遊技関連機器特定情報の割り当て方向(=指定した範囲のどちらの方向から遊技関連機器特定情報の割り当てを行うのか)等の情報を、入力手段306を用いて入力する(ステップS605)。そして、入力手段306を用いて入力した情報の確定操作(実行ボタン805の押下)を行うと、制御手段310は入力された情報に基づき、指定した範囲について割り当ての対象となる遊技関連機器の種類を特定し、それらの各遊技関連機器に対して遊技関連機器特定情報を割り当てる制御を行う(ステップS606)。そして、図10に示すように割り当て結果を表示手段307上に表示させる制御を行う。
【0073】
また、金庫3についても上述したステップS604〜S605の操作を遊技場の従業員等のユーザが行うと、制御手段310は金庫3についても遊技関連機器特定情報の割り当てを行う。
【0074】
その結果、図10に示すように表示手段307上に表示される。図10においてセル801の上段の「P台」は、その接続ポートに割り当てられた機器の種類がパチンコ機であることを示し、セル801の上段の「金庫」は、その接続ポートに割り当てられた機器の種類が金庫3であることを示している。またセル801の下段の数字はパチンコ機の台番号又は金庫3の機器番号(遊技関連機器特定情報の一例)を示す。これにより、例えば「島1」の島管理装置20に接続される「L−2」の台管理装置10の第2接続ポートには、台番号1番のパチンコ機が割り当てられたことを示し、「L−2」の台管理装置10の第1接続ポートには、機器番号2001の島金庫3が割り当てられたことを示す。なお、本実施例では台番号をいわゆる49抜きで示しているが、いわゆる49抜きを行わずに連番で表示しても良いことは当然である。
【0075】
また、「島1」の下段側にも遊技関連機器の割り当てを行うために、上述したステップS604〜S605を遊技場の従業員等のユーザが行うと、制御手段310は「島1」の下段側の遊技関連機器についても同様に遊技関連機器特定情報の割り当てを行い、図11に示すように割り当て結果を表示手段307上に表示させる制御を行う。なお、図11に示す例では、「島1」の島管理装置20に接続される「R−6」の台管理装置10の第4接続ポートには、機器番号3001番の計数機4の一例であるパチンコ計数機が割り当てられたことを示している。
【0076】
そして遊技場の従業員等のユーザが、入力手段306を用いて確定ボタン809の押し下げを行うと、制御手段310は、各遊技関連機器に割り当てた遊技関連機器特定情報と島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート番号とを対応させて機器情報記憶領域352に記憶させる制御を行う(ステップS607)。なお、遊技場の従業員等は、各島管理装置20に設けられたロータリースイッチや各台管理装置10に設けられたロータリースイッチ(図示省略)等を操作して、当該管理装置に割り当てられた特定情報と一致するように、島管理装置20や台管理装置10の番号を設定する。または、島管理装置20及び台管理装置10が記憶手段(図示省略)を有している場合は、機器情報記憶領域352に記憶された情報に基づいて、各島管理装置20及び台管理装置10にそれぞれの島管理装置特定情報、台管理装置特定情報等を管理装置30が送信し、各島管理装置20及び台管理装置10は、受信した自身の島管理装置特定情報や台管理装置特定情報を記憶手段に記憶するよう構成しても良い。このように機器情報記憶領域352に記憶された島管理装置特定情報、台管理装置特定情報を島管理装置20、台管理装置10に送出して記憶させる場合は、例えば遊技場の毎営業日における、管理装置30の開店処理時に送出する構成としても良いし、登録・変更等があった都度送出する構成としても良い。
【0077】
制御手段310によって機器情報記憶領域352に記憶された遊技関連機器特定情報等の一例を図12に示す。図12では、島管理装置番号(=島管理装置特定情報)とそのポート(「Lポート」ないし「Rポート」)、台管理装置番号(=台管理装置特定情報)とそのポート番号(1〜4)、遊技関連機器特定情報としての機器番号(台番号を含む)、及び当該機器の種別とが関連付けられて記憶されている。
【0078】
なお上述したように、遊技関連機器に遊技関連機器特定情報を割り当てる場合については、当該遊技関連機器がメニュー802にあらかじめ登録されている必要がある。そこで、下記では遊技関連機器をメニュー802に登録・追加する場合の流れを説明する。機器一覧が表示されているメニュー802に、遊技関連機器特定情報の割り当てを行おうとした遊技関連機器が登録されていない場合には、遊技場の従業員等のユーザは、入力手段306を用いて、追加ボタン806を押す。そうすると、図13(a)に示すように表示手段307上に遊技関連機器の登録・追加画面が表示される。図13(b)に示すように遊技関連機器を選択するプルダウンメニュー1201を用いて、登録・追加する遊技関連機器を選択し、テキストボックス1202に当該機器の特定情報(図13では機器番号と表示されている。)を入力する。そして設定ボタン1203を用いて、入力した情報の確定操作を行う。その結果、登録・追加した遊技関連機器がメニュー802に登録される。
【0079】
以上のように遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報、島管理装置特定情報を関連付けて記憶されることにより、例えば遊技機1から出力された稼働信号を2番ポートを介して2番の台管理装置10が受信すると、台管理装置10はロータリースイッチ等で設定された自身の台管理装置特定情報(「2」)に相当する情報及び受信したポート番号(2番ポート)に相当する情報を付加して稼働信号を島管理装置20に出力する。そしてこれをLポートを介して受信した1番の島管理装置20は、ロータリースイッチ等で設定された自身の島管理装置特定情報(「1」)に相当する情報及び受信したポート番号(Lポート)に相当する情報を付加して管理装置30に送出する。これを受信した管理装置30は、受信した島管理装置特定情報、島管理装置20のポート番号、台管理装置特定情報及び台管理装置10のポート番号と、機器情報記憶領域352内の対応する記憶情報とを照合することにより、1番の島管理装置20のLポートに接続された2番の台管理装置10の2番ポートと関連付けられているのは、機器番号(台番号)1番の遊技機1(パチンコ機)である、と特定することとなる。このようにして稼働信号の出力元が特定されると、所定の方式での稼働情報の演算が行われ、遊技機1毎や遊技機1の機種毎等に稼働情報が稼働情報記憶領域351に蓄積されていく。
【0080】
以上説明したように遊技場管理システムを構成することによって、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができる。すなわち、1つの台端末装置に複数の種別の遊技関連機器(例えば遊技機と金庫等)を割り当てることができ、台管理装置の有する接続ポートを無駄なく使用することができる。また、遊技場の従業員等のユーザが、遊技島に配設する遊技関連機器の先頭の遊技関連機器特定情報を入力するだけで、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報が割り当てられる構成となっているため、遊技場の従業員等が行う処理が簡便になる。また、遊技場の従業員等は、実際の機器の配置に基づいてイメージ化された遊技島等の表示を見ながら作業を行うことが可能となるため、遊技場の従業員等は、実際の遊技場の機器レイアウトに近い雰囲気で作業を行うことができ、作業の誤りを少なくすることができる。
【0081】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を取ることが可能である。
【0082】
また本発明は、前述した実施例の機能を実現するプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0083】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、このコンピュータにインストールされるプログラム自体も本発明の技術的範囲に含まれる。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含む。この場合、プログラムの提供方法としては、CD−ROM、DVD等の記憶媒体を用いて提供する方法や、電気通信回線を介して提供する方法等が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施例の遊技場に設置されている遊技関連機器の配置を例示的に示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例の遊技場管理システムの遊技機の全体的な構成を例示的に示す概念図である。
【図3】本発明の一実施例の遊技場管理システムの全体的な構成を例示的に示す概念図である。
【図4】本発明の一実施例の遊技場管理システムの全体的な構成を例示的に示す概念図である。
【図5】本発明の一実施例の遊技場管理システムの管理装置のハードウェア構成を例示的に示す概念図である。
【図6】本発明の一実施例の遊技場管理システムが実行する処理の手順を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図8】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図9】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図10】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図11】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図12】本発明の一実施例の機器情報記憶領域に記憶されている情報を示す概念図である。
【図13】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【符号の説明】
【0085】
A:遊技島、B:遊技島、
1:遊技機、111:盤面、113:図柄表示装置、114:始動入賞口、115:大当たり入賞口、116:アウト口、
2:台間機、
3:金庫、
4:計数機、
5:券売機
7:呼出ランプ
10:台管理装置、
20:島管理装置、
30:管理装置、303:外部記憶媒体接続手段、304:メディア、305:記憶手段、306:入力手段、307:表示手段、308:通信手段、309:バス、310:制御手段、351:稼働情報記憶領域、352:機器情報記憶領域
41:ネットワーク
801:セル、802:メニュー、803:テキストボックス、804:ラジオボタン、805:実行ボタン、806:追加ボタン、807:テキストボックス、808:プッシュボタン、809:確定ボタン、810:キャンセルボタン
1201:プルダウンメニュー、1202:テキストボックス、1203:設定ボタン
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場管理システム及び機器情報設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
CR機や現金機等のパチンコ機に代表される遊技機を設置して営業を行っている遊技場では、業務の効率化や顧客の要望に応じるために、遊技場内の各種情報を管理している。例えば、各遊技機のゲーム回数や大当たり回数といった稼働情報(稼働データ)をホールコンピュータ(管理装置)で集計・管理して、日々の営業に役立てている。特に、いわゆる打玉、出玉や、大当たりの発生回数等の、大当たりに関連する稼働情報は、遊技場の営業戦略において重要視されている。例えば、パチンコ機の釘調整は、1回の大当たりの発生期間における出玉、差玉、又は、大当たり発生回数等に基づいて行われる。
【0003】
一方、遊技場には遊技機の他に、遊技媒体の貸し出し等を行う台間機や、当該台間機に挿入等された現金を集金する金庫や、遊技媒体を計数する計数機が複数台設置される。また、遊技に使用可能な有価価値が記憶されたプリペイドカードを販売するための券売機等も遊技場に複数台設置される。
【0004】
これら台間機等の遊技関連機器から出力される売上信号、再プレイ信号、計数信号その他の信号に基づく稼働情報もホールコンピュータで集計・管理している。
【0005】
一般的に、遊技機や台間機等の遊技場に設置されている遊技関連機器は、ホールコンピュータに直接接続されておらず、台管理装置及び島管理装置を介して接続されている。従って、遊技機や台間機等から出力された稼働信号は、台管理装置や島管理装置で中継され、ホールコンピュータに伝達される構成となっている。そのため、従来では例えば、台管理装置に4つの接続部を設け、一台の台管理装置に最大4台の遊技機や台間機等の遊技関連機器を接続し、各機器から出力された稼働信号を台管理装置でまとめて外部に出力する構成が採用されていた。
【0006】
例えば、特許文献1に示す発明では、台ユニット(=台管理装置)に複数台(2台〜4台)の遊技機を接続し、当該遊技機からセーフ信号、アウト信号等の信号を受信して、セーフ信号及びアウト信号に関する情報等を管理装置(=ホールコンピュータ)に送信する構成が示されている。
【特許文献1】特開2005−152140号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ホールコンピュータ側で一台の台管理装置について一種類の機器しか認識することができなかったため、台管理装置の全ての接続部を使用するためには4台の遊技機、4台の台間機というように同一種の機器を接続する以外になかった。
【0008】
そのため例えば、台番号1番の遊技機から順次台管理装置に接続し、最後に2台の遊技機が余った場合、当該余った2台の遊技機のみを台管理装置に接続し、当該台管理装置の残りの接続部は未使用とせざるを得なかった。これは遊技機以外の遊技関連機器の場合でも同様であり、未使用の接続部が存在する分、台管理装置に無駄が生じ、その有効利用が図れなくなる問題があった。
【0009】
また、一般的に遊技関連機器と台管理装置との対応関係を管理装置において設定して記憶させておくが、従来はその設定作業が煩雑で、設定ミスが絶えず、これにより、遊技関連機器から出力される稼動信号が管理装置において適切に処理されない事態が生じていた。
【0010】
そこで本発明は、上記問題点に対処するため、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができるとともに、遊技関連機器と台端末装置とを対応付ける設定操作において設定ミスを少なくすることが可能な遊技場管理システム及び機器情報設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を受信可能な管理装置と、前記遊技関連機器と前記管理装置とを中継する機器として、少なくとも複数の前記遊技関連機器に対応可能なように複数の接続ポートが設けられた台管理装置と、からなる遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける入力手段と、
遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別、及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づき、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から、当該遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を前記台管理装置の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、
割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有する、遊技場管理システムとした。
【0012】
また請求項2の発明は、遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を自身に設けられた接続ポートを用いて受信し管理装置に出力する台管理装置との対応関係を設定する機器情報設定方法において、
遊技関連機器特定情報を割り当てるための複数の接続ポートを有することが示される台管理装置のレイアウトの作成を受け付ける工程と、
遊技関連機器情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける工程と、
受け付けた前記遊技関連機器情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づいて、前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の一端側から前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を割り当てる工程と、
少なくとも、前記割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶手段に記憶する工程と、
を有する、機器情報設定方法とした。
【0013】
また請求項3の発明は、前記記憶手段に記憶された台管理装置特定情報を、前記台管理装置に送出する工程をさらに有する、請求項2に記載の機器情報設定方法とした。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができる。また、遊技場の従業員等のユーザが、遊技島に配設する遊技関連機器の先頭の遊技関連機器特定情報を入力するだけで、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報が割り当てられる構成となっているため、遊技場の従業員等が行う処理が簡便になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を受信可能な管理装置と、前記遊技関連機器と前記管理装置とを中継する機器として、少なくとも複数の前記遊技関連機器に対応可能なように複数の接続ポートが設けられた台管理装置と、からなる遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける入力手段と、
遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別、及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づき、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から、当該遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を前記台管理装置の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、
割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有する構成とすることによって、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができる。
【実施例】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施例を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成要素はあくまでも例示であり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0017】
<遊技関連機器の配置>
図1は、遊技場内に設置された遊技機や台間機や金庫等の遊技関連機器の配置及びこれらの各機器と台管理装置との接続例を示した配置図である。
【0018】
図1に示すように、遊技場には複数台のパチンコ台やスロットマシン等の遊技機1が、各遊技機1に対応して設けられた台間機2を挟んで配設され、遊技島A及びBを構成している。なお、遊技島A及びBはいずれも島の両面に遊技機1が配設されているが、この構成に限定されるものではなく、例えば遊技場の壁に面して島を形成する場合等、遊技機1が片面のみ配設される構成としても良い。また各遊技機1には、各遊技機1を特定する遊技関連機器特定情報の一例である台番号(例えば、図1の左端の遊技機1から夫々、台番号として1、2、3、5、6、7等)が割り振られている。
【0019】
<遊技機1の構成>
遊技機1については、所定の入賞イベントの発生に応じて、遊技媒体であるパチンコ玉の払い出しを行うパチンコ機を例に説明する。
【0020】
遊技機1の構成について、図2を参照して説明する。図2は、遊技機100の外観構成の概略を例示した模式図である。
【0021】
遊技機1には盤面111が設けられ、盤面111上には、図柄表示装置113、始動入賞口114、大当たり入賞口115、アウト口116、通常入賞口(図示省略)、多数の遊技釘(図示省略)等が備えられている。
【0022】
図柄表示装置113は、図柄の組合せやデモ表示等により抽選結果の報知や演出表示を行う例えばCRT、液晶等である。また図柄表示装置113は、始動入賞口114をパチンコ玉が通過し、始動入賞が発生したことを条件として、複数種類の図柄を上から下に向かってスクロールさせ可変表示する。また図柄表示装置113は、抽選が終了すると抽選の結果に応じて、予め複数種類定められた特定の図柄のうちのいずれかを表示する。例えば、抽選の結果大当たりに当選した場合には、「777」や「333」等の大当たり図柄を表示する。
【0023】
始動入賞口114は、ハンドル(図示省略)等の操作により遊技機1内に発射されたパチンコ玉が入賞すると、パチンコ玉の入賞を検知する。その結果、始動入賞が発生し、遊技機1の内部に設けられている遊技制御基板(図示省略)等において抽選が実施される。当選した場合(上述したように、図柄表示装置113において特定の図柄が確定した場合)は大当たり状態が発生する。そして、大当たり状態が発生すると、遊技機1は、大当たり信号の外部への送出を開始し(=大当たり信号が立ち上がる)、遊技機1の大当たり状態が終了すると、大当たり信号の送出を停止する(=大当たり信号が立ち下がる)。
【0024】
大当たり入賞口115は、通常はパチンコ玉が入賞しないように閉鎖されているが、大当たりに当選した場合に開放される。大当たり入賞口115にパチンコ玉が入賞すると、相当数(例えば、入賞したパチンコ玉1個につき15個)のパチンコ玉が払い出される。
【0025】
アウト口116は、遊技機1内に発射された遊技媒体が、始動入賞口113、大当たり入賞口114等のいずれの入賞口にも入賞しなかった場合に当該遊技媒体を回収する回収口である。
【0026】
また、遊技機1は、遊技機1の稼働状況を示す稼働信号を外部装置へ送出するためのインタフェース(図示省略)を備える。
【0027】
遊技機1から外部に送出される稼働信号には、遊技機1から排出された遊技媒体(=打玉)数を特定可能な打玉信号と、遊技機1から払い出された遊技媒体(=出玉)数を特定可能な出玉信号と、遊技機1が大当たり状態であることを示す大当たり信号とを含む。なお、後述のように、打玉信号は厳密には遊技機1から外部に送出される信号ではないが、本明細書においては遊技機1から出力される稼動信号として取り扱うものとする。打玉信号は、例えば、遊技機1からの遊技媒体の排出に応じてパルスを出力するように構成することができる。以下、具体的に説明する。
【0028】
遊技機1に設けられている始動入賞口114等のいずれかの入賞口を通過した遊技媒体及びいずれの入賞口にも入賞せず遊技機1のアウト口116を通過した遊技媒体は、遊技機1の背面下部等に設けられた遊技媒体排出口(図示省略)から遊技機1の外部に排出される。そしてこの遊技媒体排出口付近にはいわゆるアウトボックス(図示省略)が設けられている。アウトボックスには遊技媒体を受ける受け皿と、遊技媒体を計数する計数手段が備えられている。アウトボックスは、遊技機1から排出された遊技媒体を受け皿で受け、これらの遊技媒体を遊技機1内に発射された遊技媒体(=打玉)とみなして計数手段で計数すると共に、排出樋(図示省略)に導き回収させる。そして計数手段は、計数した遊技媒体10個につき打玉信号を1パルス出力する。
【0029】
また出玉信号は、入賞に伴う遊技機1からの遊技媒体の払い出しに応じてパルスを出力するように構成することができる。即ち、遊技機本体1に遊技媒体の払い出しを検知する払出検知手段を設け(図示省略)、払出検知手段は遊技媒体の払い出しを検知すると、その払い出し個数10個につき出玉信号を1パルス出力する。
【0030】
また、本実施例では排出個数10個につき打玉信号を1パルス出力し、払出個数10個ごとに出玉信号を1パルス出力する構成としているが、これに限られるものではなく、例えば排出個数1個につき打玉信号を1パルス出力し、払出個数1個につき出玉信号を1パルス出力する構成としても良いし、1パルスを出力する遊技媒体の単位数をそれ以外としても良い。
【0031】
また、本実施例における管理システムが、例えば、後述する図3に例示したような構成の場合は、これらの信号は台管理装置10及び島管理装置20を経由して、遊技機1から管理装置30へ転送される。或いは、例えば、後述する図4に例示したような構成の場合は、台管理装置10を経由して、遊技機1から管理装置30へ転送される。
【0032】
なお本実施例においては説明の便宜上、遊技機1から外部に送出される稼働信号として出玉信号、打玉信号、大当たり信号を用いる構成を示したが、稼働信号はこれらの信号に限定されるわけではなく、例えば、遊技機1が確率変動状態になったことを示す確変信号や図柄が確定したこと等を示す信号が含まれるようにしてもよい。
【0033】
<台間機2の構成>
台間機2は、玉貸機、メダル貸機であり、遊技機1に対応して設けられている。この台間機2は、遊技者による現金の挿入や遊技に使用可能な有価価値が記憶されたプリペイドカード等を受け付けて、所定量のパチンコ玉、メダル等の遊技媒体を払出し、遊技者による遊技機1での遊技を可能にする。
【0034】
また、遊技者が遊技場に預け入れた遊技媒体に係る貯玉数を管理装置30(後述)から受信し、受信した貯玉数に基づき、遊技者による再プレイ操作に応じて所定量のパチンコ玉、メダル等の遊技媒体を遊技者に払い戻す。
【0035】
また台間機2は、管理装置30に接続されており、遊技者に貸し出された遊技媒体数を特定可能な売上信号や、貯玉から遊技者に払い戻された遊技媒体の数を特定可能な再プレイ信号が管理装置30に対して出力される構成となっている。例えば、25個の遊技媒体の貸し出しが行われる毎に1パルスの売上信号が出力され、25個の遊技媒体の払い出しが行われる毎に1パルスの再プレイ信号が出力される。
【0036】
なお、表示手段(図示省略)を更に設け、遊技機1での遊技に関連して発生した各種遊技関連情報を表示することとしても良い。また、台間機2は、玉貸時等に遊技媒体の払い出しを遊技機1に対して指令可能な、いわゆるCRユニットであっても良いことは当然である。
【0037】
<その他の遊技関連機器の構成>
また、図1に示すように遊技島A及びBの一端には台間機2に挿入等された現金を回収し貯留する金庫3が配設されている。また、遊技島A及びBの他端及び遊技場の壁際には遊技者が遊技機1で遊技を行った結果獲得したパチンコ玉等の遊技媒体を計数する計数機4が配設されている。また、遊技場の壁際には遊技に使用する有価価値が記憶された遊技用のプリペイドカードを販売するための券売機5が配設されている。
【0038】
これら遊技機1、台間機2、金庫3、計数機4等の遊技関連機器はいずれも台管理装置10に接続されている。すなわち、本実施例では図1に示すように、遊技機1と台間機2は、信号を中継する中継基板(図示省略)を内蔵した呼出ランプ7を介して、台管理装置10に接続されている。一方、金庫3、計数機4、券売機5は直接台管理装置10に接続されている。なお、図1では台管理装置10の接続の一例であって、接続の仕方はこれに限定されないことは当然である。
【0039】
<管理システムの構成>
図3は、本実施例に係る管理システムのシステム構成を例示的に示したブロック図である。図3に示すように、管理システムは、遊技機1等の遊技関連機器、台管理装置10、島管理装置20、管理装置30、これらの機器を接続するネットワーク41から構成されている。各機器等については以下に詳述する。
【0040】
なお、図3に例示した管理システムの構成は、本実施例に係る構成を説明するための基本的なものである。実際の遊技場において管理システムを運用する場合は、管理装置30が台管理装置10から各遊技関連機器の稼働状況に係る稼働信号を取得できるならば、用途や目的、或いは、機器の配置等の制約条件に基づいて、多様な構成を取ることができる。例えば、図4のように、管理装置30に台管理装置10が接続され、管理装置500は台管理装置10から直に稼働状況に係る稼働信号を取得するように構成してもよい。なお、図3のような構成の場合、台管理装置10や島管理装置20等の中継装置において、アナログ信号をデジタル信号に変換する処理や、信号を所定フォーマットのパケットに変換する処理等がなされる場合がある。これらの処理は、当業者にとって自明であるため、本実施例では説明を省略する。
【0041】
<台管理装置10の構成>
台管理装置10は、接続された遊技機1や台間機2等の遊技場に設置されている遊技関連機器から稼働状況に係る稼働信号を取得し、島管理装置20、管理装置30等に送出する情報処理装置であり、本実施例では図1及び図3に示すように1台の台管理装置10に4台の遊技関連機器が接続される構成としている。ただし、他の実施例ではこれに限らず、1台の台管理装置10に2台の遊技関連機器が接続される構成としても良いし、さらに多くの遊技関連機器が接続される構成としても良い。なお本実施例においては、1台の遊技機1に1台の台間機2を組み合わせた組み合わせの場合には、1台の遊技関連機器として説明する。また、各遊技関連機器と台管理装置10とは、台管理装置10に設けられた接続ポート(図示省略)を用いて接続される。また本実施例では、台管理装置10は接続された遊技機1等の遊技関連機器から稼動信号を取得すると、予め各遊技関連機器との接続ポートに対応して設定されたポート番号と、台管理装置10自身に設けられたロータリースイッチ等で設定された台管理装置特定情報とを付加して、当該稼動信号を島管理装置20に送出する構成としている。
【0042】
なお、台管理装置10に記憶手段(図示省略)を設けて、遊技関連機器から受信した稼動信号に基づいて稼働情報を蓄積すると共に、遊技関連機器から受信した稼動信号又は管理装置30から要求された所定の稼働情報を送出する構成としても良い。このように構成すると、管理装置30や島管理装置20で信号の取得に失敗したり情報が消失したりした場合等のバックアップとして機能させることができる。また、稼働情報の蓄積を台管理装置10で行う構成とすれば、管理装置30や島管理装置20にかかる負荷を軽減することができる。
【0043】
<島管理装置20の構成>
島管理装置20は、台管理装置10と管理装置30との接続を仲介する情報処理装置である。本実施例の管理システムにおいては、複数の台管理装置10は1以上のグループに分類され、各グループ毎に、島管理装置20は、台管理装置10を管理する。すなわち、図3に示すように、島管理装置20は複数台の台管理装置10と接続される構成としている。ただし、他の実施例ではこれに限られないことは当然である。なお、各台管理装置10と島管理装置20とは、島管理装置20に設けられたポート(図示省略)を用いて接続される。また本実施例では、島管理装置20は接続された台管理装置10から送出された稼動信号を取得すると、島管理装置20自身に設けられたロータリースイッチ等で設定された島管理装置特定情報を付加して、当該稼動信号を管理装置30に送出する構成としている。
【0044】
なお、島管理装置20に記憶手段(図示省略)を設けて、台管理装置10から受信した稼動信号に基づいて稼働情報を蓄積すると共に、台管理装置10から受信した稼動信号又は管理装置30から要求された所定の稼働情報を送出する構成としても良い。このように構成すると、管理装置30で信号の取得に失敗したり情報が消失したりした場合等のバックアップとして機能させることができる。また、稼働情報の蓄積を島管理装置20で行う構成とすれば、管理装置30にかかる負荷を軽減することができる。
【0045】
また、台管理装置10及び島管理装置20を特定する方法として、自身を特定可能な台管理装置特定情報、島管理装置特定情報をそれぞれ送出する構成を例示したが、これに限られるものではなく、例えばIPアドレスを予め台管理装置10や島管理装置20に割り当てておき、当該IPアドレスに基づいて台管理装置10や島管理装置20を特定する構成としても良い。
【0046】
<管理装置30の構成>
管理装置30は、管理システムの全体を管理し、遊技機1や台間機2等の各遊技関連機器から出力される稼働信号を集計・管理する情報処理装置である。管理装置30は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等で実現される。
【0047】
次に、管理装置30のハードウェア構成について、図5を参照して説明する。図5は、管理装置30のハードウェア構成を模式的に示したブロック図である。
【0048】
外部記録媒体接続手段303は、メディアへのアクセスを実現するためのものであり、メディア(記録媒体)304に記憶されたプログラム等を管理装置30にロードすることができる。尚、メディア304には、例えば、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、CD−R、CD−RW、PCカード、DVD、ICメモリカード、MO、メモリスティック等が含まれる。
【0049】
記憶手段305は、大容量メモリとして機能する、例えばHDD(=ハードディスクドライブ)を有しており、記憶手段305には、アプリケーションプログラム、OS、制御プログラム、関連プログラム等が記憶される。
【0050】
また、この記憶手段305には稼働情報記憶領域351、機器情報記憶領域352が設けられている。ただし、この構成に限定されるわけではなく、例えば稼働情報記憶領域351や機器情報記憶領域352をメディア304に設ける構成としてもよい。
【0051】
稼働情報記憶領域351には遊技場に設置されている遊技関連機器毎の稼働情報が記憶される。即ち、各遊技関連機器を特定可能な遊技関連機器特定情報毎に区分けされて、稼働情報が記憶される。また稼働情報には例えば、遊技機1から出力された稼働信号に基づいて算出された打玉数、出玉数、大当たり回数や、台間機2から出力された稼働信号に基づいて算出された売上遊技媒体数(=遊技者が貸し出しを受けた遊技媒体数)や再プレイ数(=遊技者のいわゆる貯玉から払い戻された遊技媒体数)が含まれる。
【0052】
また、この記憶手段305には島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及びポート番号(接続ポート特定情報の一例)と、各遊技関連機器を特定可能な遊技関連機器特定情報とを対応させて記憶している機器情報記憶領域352が設けられている。これにより、例えば1番の島管理装置20に接続されている1番の台管理装置20のポート1に接続されているのは台番号1番の遊技機1である、というように遊技機1等の遊技関連機器を特定可能となる。
【0053】
なお記憶手段305に、内部に基本I/Oプログラム等のプログラム、基本処理において使用する各種データを記憶する、例えばROM(=Read Only Memory)を有する構成としても良い。また記憶手段305に、各種データを一時記憶するための制御手段310の主メモリ、ワークエリア等として機能する、例えばRAM(=Random Access Memory)を有する構成としても良い。
【0054】
入力手段306は、例えば、キーボードやポインティングデバイス(マウス等)、タッチパネルである。入力手段306を用いて、遊技場の従業員等は、管理装置30に対して、管理装置30を制御するコマンド等を入力指示する。
【0055】
表示手段307は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTであり、入力手段306から入力されたコマンドや、それに対する管理装置30の応答出力等を表示するものである。
【0056】
バス309は、管理装置30内のデータの流れを司るものであり、管理装置30内の制御手段310や記憶手段305等の各装置を接続する信号線である。308は通信手段であり、この通信手段308を介して外部装置とのデータのやり取りを行う。
【0057】
制御手段310は、例えばCPU(=Central Processing Unit)であって、記憶手段305に記憶されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行し、記憶手段305にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に記憶する制御を行う。
【0058】
また制御手段310は、遊技機1等の遊技関連機器から受信した稼働信号に基づき、稼働情報を、各遊技関連機器を特定可能な遊技関連機器特定情報毎に区分けして、記憶手段305の稼働情報記憶領域351に記憶させる制御を行う。
【0059】
なお、制御手段310は、遊技機1から随時送出される稼働信号について、遊技関連機器特定情報に関連付けて、遊技状態毎に累積的に、或いは遊技状態に関わらず累積的に、稼働情報を稼働情報記憶領域351に記憶する制御を行う構成としても良い。また、さらに大当りの発生・終了時刻と関連付けて時系列的に、当該大当り期間中及び大当り期間中でない期間の稼働情報を記憶する構成としても良い。
【0060】
また、制御手段310はディスプレイ等の表示手段307に遊技島追加画面を表示させる制御を行う。また制御手段310は、入力された情報に基づき遊技島のレイアウトを作成し、当該レイアウトを表示手段307上に表示させる制御を行う。
【0061】
また制御手段310は、入力された情報に基づき、台管理装置10に割り当てる対象となる遊技関連機器の種類を特定し、それらの各遊技関連機器に対して遊技関連機器特定情報を割り当てる制御を行うと共に、割り当て結果を表示手段307上に表示させる制御を行う。また制御手段310は、各遊技関連機器に割り当てた遊技関連機器特定情報と島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及びポート番号とを対応させて機器情報記憶領域352に記憶させる制御を行う。
【0062】
尚、以上の各手段と同等の機能を実現するソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
【0063】
本実施例では、メディア304から本実施例に係るプログラム及び関連データを直接記憶手段305のRAM等にロードして実行させる例を示しているが、これ以外にも、本実施例に係るプログラムを動作させる度に、既にプログラムがインストールされている記憶手段305のHDD等から記憶手段305のRAM等にロードするようにしてもよい。また、本実施例に係るプログラムを記憶手段305のROM等に記憶しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、直接制御手段310で実行することも可能である。
【0064】
また、本実施例では、説明の便宜のため、管理装置30を1つの装置で実現した構成について述べるが、複数の装置にリソースを分散した構成によって実現してもよい。例えば、記憶や演算のリソースを複数の装置に分散した形に構成してもよい。或いは、管理装置30上で仮想的に実現される構成要素毎にリソースを分散し、並列処理を行うようにしてもよい。
【0065】
<ネットワークの構成>
ネットワーク41は、典型的には、LAN(Local Area Network)であるが、有線/無線を問わずデータ送受信可能な回線であればどのような構成でもよい。例えば、公衆回線(アナログ回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)等)やWAN(WideArea Network)、シリアル接続等により構成してもよい。なお、ネットワーク41上の通信プロトコルは、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等を採用することができる。
【0066】
<遊技場管理システムの処理の流れ>
次に、本実施例における遊技場管理システムが実行する処理を、図6〜11を参照にして説明する。
【0067】
遊技場の従業員等のユーザが管理装置30のキーボードやポインティングデバイス等の入力手段306を操作すると、制御手段310はディスプレイ等の表示手段307に図7に示すような遊技島追加画面を表示させる制御を行う(ステップS601)。遊技場の従業員等のユーザは、表示された遊技島追加画面を見ながら、追加する遊技島の番号、当該遊技島の金庫3(図7では、金庫3のことを島金庫と表示している。)の有無、当該島に金庫3を設ける場合には当該金庫の番号(遊技関連機器特定情報の一例であり、図9では当該金庫の番号を機器番号と表示している)、当該遊技島に遊技機1を両面に配設するのか片面に配設するのか、一面当たりの遊技機1の台数(図7では、遊技機1のことをゲーム台と表示している。)、一面に配設する遊技機1のうち先頭の遊技機1の台番号(遊技関連機器特定情報の一例)、当該遊技島に遊技機1を両面に配設する場合には他面に配設する遊技機1のうち先頭の遊技機1の台番号等の情報を入力手段306を用いて入力する(ステップS602)。本実施例では、先頭の遊技機1の台番号を入力すると、入力された一面当たりの遊技機1の台数に基づいて、終端の遊技機1の台番号が自動的に算出されて表示される。図7においては終端の遊技機1の台番号が「23」であると算出され、表示された例を示している。これは、台番号がいわゆる49抜き(台番号として「4」と「9」の少なくとも一方が含まれる番号は使用しないこと)で振られる場合の終端の遊技機1の台番号であり、本実施例では台番号を49抜きで振るように予め設定してある。なお、本実施例では一面当たりの遊技機1の台数の他に、一面に配設する遊技機1のうち先頭の遊技機1の台番号(ゲーム台番号)を入力させる構成としているが、一面当たりの遊技機1の台数のみ入力させる構成としても良い。
【0068】
そして、入力手段306を用いて入力した情報の確定操作を行うと、図8に示すように、制御手段310は入力された情報に基づき遊技島のレイアウトを作成し、当該レイアウトを表示手段307上に表示させる制御を行う(ステップS603)。
【0069】
図8では、表示手段307に表示された遊技関連機器特定情報割り当て画面を示している。この割り当て画面の左上には、割り当てを行う遊技関連機器の一覧を表示するメニュー802と、割り当てを行う遊技関連機器のうち先頭の遊技関連機器の特定情報(図8では開始番号と表示されている。)の入力を受け付けるテキストボックス803と、遊技関連機器特定情報の割り当て方向の入力を受け付けるラジオボタン804と、入力した情報の確定操作を受け付ける実行ボタン805と、メニュー802への遊技関連機器の追加操作を受け付ける追加ボタン806が表示されている。
【0070】
またこの割り当て画面の下段には、入力された情報に基づき作成された遊技島のレイアウトがセル801で表示されている。また、この割り当て画面の右上には、島に配設する台管理装置10の数の入力を受け付けるテキストボックス807と、入力した台管理装置10の数の確定操作を受け付ける複数のプッシュボタン808が表示されている。このテキストボックス807とプッシュボタン808は、遊技島のレイアウト作成後に、当該レイアウトから台管理装置単位で遊技機1の追加、削除等を行う場合に用いるものである。更に、この割り当て画面の右下には、入力された情報を機器情報記憶領域352に記憶させる操作を受け付ける確定ボタン809と、当該画面に入力された内容を確定させずに解除させる操作を受け付けるキャンセルボタン810が表示されている。確定ボタン809が押下されると、各遊技関連機器に割り当てた遊技関連機器特定情報と島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及びポート番号とを対応させて機器情報記憶領域352に記憶させる。
【0071】
図7に示す入力例では遊技島に遊技機1を両面に配設し、一面当たりの遊技機1の台数は19台としたため、図8では、遊技機1を両面に配設し、遊技機1の台数に見合った数の台端末装置10とその接続ポートが示された遊技島のレイアウトが表示されている。なお、図8では「島1」(島管理装置特定情報の一例である島番号が「1番」であることを示す)を有する島管理装置20には「L」ポートと「R」ポートとが設けられ、「2」〜「6」という台管理装置特定情報を夫々有する台管理装置10が上段側(「L」ポート側)に5台、「2」〜「6」という台管理装置特定情報を夫々有する台管理装置10が下段側(「R」ポート側)に5台の、合計10台が接続され、夫々の台管理装置10には「1」〜「4」までの4つの接続ポートを有する構成が示されている。なお図7〜図11においては、例えばLポート側の2番の台端末装置10の台管理装置特定情報は「L−2」と表示しているが、これはユーザに見やすくするためであり、例えばLポート側の2番の台端末装置10の台管理装置特定情報としては、図12に示すように「2」として機器情報記憶領域352に記憶されている(ただし本実施例では、以後台端末装置10の台管理装置特定情報として「L−2」等と表わす)。また本実施例では、島管理装置20の「島1」等の島管理装置特定情報及び台管理装置10の「L−2」等の台管理装置特定情報は、島の両面の遊技機1の台数が入力されると、制御手段310が自動的に割り当てる構成となっている。
【0072】
次に、図9に示すように遊技場の従業員等のユーザがポインティングデバイス等の入力手段306を用いて、遊技関連機器特定情報の割り当てを行う範囲を指定する (ステップS604)。図9では、遊技島の上段側(「L」側)の空白のセル801が指定されている。更に遊技場の従業員等のユーザは、割り当ての対象となる遊技関連機器の種類(図9では遊技機1の一例であるパチンコ機が選択されている)、先頭の遊技関連機器の遊技関連機器特定情報(図9では「開始番号」)、遊技関連機器特定情報の割り当て方向(=指定した範囲のどちらの方向から遊技関連機器特定情報の割り当てを行うのか)等の情報を、入力手段306を用いて入力する(ステップS605)。そして、入力手段306を用いて入力した情報の確定操作(実行ボタン805の押下)を行うと、制御手段310は入力された情報に基づき、指定した範囲について割り当ての対象となる遊技関連機器の種類を特定し、それらの各遊技関連機器に対して遊技関連機器特定情報を割り当てる制御を行う(ステップS606)。そして、図10に示すように割り当て結果を表示手段307上に表示させる制御を行う。
【0073】
また、金庫3についても上述したステップS604〜S605の操作を遊技場の従業員等のユーザが行うと、制御手段310は金庫3についても遊技関連機器特定情報の割り当てを行う。
【0074】
その結果、図10に示すように表示手段307上に表示される。図10においてセル801の上段の「P台」は、その接続ポートに割り当てられた機器の種類がパチンコ機であることを示し、セル801の上段の「金庫」は、その接続ポートに割り当てられた機器の種類が金庫3であることを示している。またセル801の下段の数字はパチンコ機の台番号又は金庫3の機器番号(遊技関連機器特定情報の一例)を示す。これにより、例えば「島1」の島管理装置20に接続される「L−2」の台管理装置10の第2接続ポートには、台番号1番のパチンコ機が割り当てられたことを示し、「L−2」の台管理装置10の第1接続ポートには、機器番号2001の島金庫3が割り当てられたことを示す。なお、本実施例では台番号をいわゆる49抜きで示しているが、いわゆる49抜きを行わずに連番で表示しても良いことは当然である。
【0075】
また、「島1」の下段側にも遊技関連機器の割り当てを行うために、上述したステップS604〜S605を遊技場の従業員等のユーザが行うと、制御手段310は「島1」の下段側の遊技関連機器についても同様に遊技関連機器特定情報の割り当てを行い、図11に示すように割り当て結果を表示手段307上に表示させる制御を行う。なお、図11に示す例では、「島1」の島管理装置20に接続される「R−6」の台管理装置10の第4接続ポートには、機器番号3001番の計数機4の一例であるパチンコ計数機が割り当てられたことを示している。
【0076】
そして遊技場の従業員等のユーザが、入力手段306を用いて確定ボタン809の押し下げを行うと、制御手段310は、各遊技関連機器に割り当てた遊技関連機器特定情報と島管理装置特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート番号とを対応させて機器情報記憶領域352に記憶させる制御を行う(ステップS607)。なお、遊技場の従業員等は、各島管理装置20に設けられたロータリースイッチや各台管理装置10に設けられたロータリースイッチ(図示省略)等を操作して、当該管理装置に割り当てられた特定情報と一致するように、島管理装置20や台管理装置10の番号を設定する。または、島管理装置20及び台管理装置10が記憶手段(図示省略)を有している場合は、機器情報記憶領域352に記憶された情報に基づいて、各島管理装置20及び台管理装置10にそれぞれの島管理装置特定情報、台管理装置特定情報等を管理装置30が送信し、各島管理装置20及び台管理装置10は、受信した自身の島管理装置特定情報や台管理装置特定情報を記憶手段に記憶するよう構成しても良い。このように機器情報記憶領域352に記憶された島管理装置特定情報、台管理装置特定情報を島管理装置20、台管理装置10に送出して記憶させる場合は、例えば遊技場の毎営業日における、管理装置30の開店処理時に送出する構成としても良いし、登録・変更等があった都度送出する構成としても良い。
【0077】
制御手段310によって機器情報記憶領域352に記憶された遊技関連機器特定情報等の一例を図12に示す。図12では、島管理装置番号(=島管理装置特定情報)とそのポート(「Lポート」ないし「Rポート」)、台管理装置番号(=台管理装置特定情報)とそのポート番号(1〜4)、遊技関連機器特定情報としての機器番号(台番号を含む)、及び当該機器の種別とが関連付けられて記憶されている。
【0078】
なお上述したように、遊技関連機器に遊技関連機器特定情報を割り当てる場合については、当該遊技関連機器がメニュー802にあらかじめ登録されている必要がある。そこで、下記では遊技関連機器をメニュー802に登録・追加する場合の流れを説明する。機器一覧が表示されているメニュー802に、遊技関連機器特定情報の割り当てを行おうとした遊技関連機器が登録されていない場合には、遊技場の従業員等のユーザは、入力手段306を用いて、追加ボタン806を押す。そうすると、図13(a)に示すように表示手段307上に遊技関連機器の登録・追加画面が表示される。図13(b)に示すように遊技関連機器を選択するプルダウンメニュー1201を用いて、登録・追加する遊技関連機器を選択し、テキストボックス1202に当該機器の特定情報(図13では機器番号と表示されている。)を入力する。そして設定ボタン1203を用いて、入力した情報の確定操作を行う。その結果、登録・追加した遊技関連機器がメニュー802に登録される。
【0079】
以上のように遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報、島管理装置特定情報を関連付けて記憶されることにより、例えば遊技機1から出力された稼働信号を2番ポートを介して2番の台管理装置10が受信すると、台管理装置10はロータリースイッチ等で設定された自身の台管理装置特定情報(「2」)に相当する情報及び受信したポート番号(2番ポート)に相当する情報を付加して稼働信号を島管理装置20に出力する。そしてこれをLポートを介して受信した1番の島管理装置20は、ロータリースイッチ等で設定された自身の島管理装置特定情報(「1」)に相当する情報及び受信したポート番号(Lポート)に相当する情報を付加して管理装置30に送出する。これを受信した管理装置30は、受信した島管理装置特定情報、島管理装置20のポート番号、台管理装置特定情報及び台管理装置10のポート番号と、機器情報記憶領域352内の対応する記憶情報とを照合することにより、1番の島管理装置20のLポートに接続された2番の台管理装置10の2番ポートと関連付けられているのは、機器番号(台番号)1番の遊技機1(パチンコ機)である、と特定することとなる。このようにして稼働信号の出力元が特定されると、所定の方式での稼働情報の演算が行われ、遊技機1毎や遊技機1の機種毎等に稼働情報が稼働情報記憶領域351に蓄積されていく。
【0080】
以上説明したように遊技場管理システムを構成することによって、遊技場に設置された遊技機や台間機等の遊技関連機器を管理する上で、台管理装置の有効利用を図ることができる。すなわち、1つの台端末装置に複数の種別の遊技関連機器(例えば遊技機と金庫等)を割り当てることができ、台管理装置の有する接続ポートを無駄なく使用することができる。また、遊技場の従業員等のユーザが、遊技島に配設する遊技関連機器の先頭の遊技関連機器特定情報を入力するだけで、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報が割り当てられる構成となっているため、遊技場の従業員等が行う処理が簡便になる。また、遊技場の従業員等は、実際の機器の配置に基づいてイメージ化された遊技島等の表示を見ながら作業を行うことが可能となるため、遊技場の従業員等は、実際の遊技場の機器レイアウトに近い雰囲気で作業を行うことができ、作業の誤りを少なくすることができる。
【0081】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様を取ることが可能である。
【0082】
また本発明は、前述した実施例の機能を実現するプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0083】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、このコンピュータにインストールされるプログラム自体も本発明の技術的範囲に含まれる。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含む。この場合、プログラムの提供方法としては、CD−ROM、DVD等の記憶媒体を用いて提供する方法や、電気通信回線を介して提供する方法等が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施例の遊技場に設置されている遊技関連機器の配置を例示的に示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例の遊技場管理システムの遊技機の全体的な構成を例示的に示す概念図である。
【図3】本発明の一実施例の遊技場管理システムの全体的な構成を例示的に示す概念図である。
【図4】本発明の一実施例の遊技場管理システムの全体的な構成を例示的に示す概念図である。
【図5】本発明の一実施例の遊技場管理システムの管理装置のハードウェア構成を例示的に示す概念図である。
【図6】本発明の一実施例の遊技場管理システムが実行する処理の手順を示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図8】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図9】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図10】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図11】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【図12】本発明の一実施例の機器情報記憶領域に記憶されている情報を示す概念図である。
【図13】本発明の一実施例の管理装置の画面を例示的に示す模式図である。
【符号の説明】
【0085】
A:遊技島、B:遊技島、
1:遊技機、111:盤面、113:図柄表示装置、114:始動入賞口、115:大当たり入賞口、116:アウト口、
2:台間機、
3:金庫、
4:計数機、
5:券売機
7:呼出ランプ
10:台管理装置、
20:島管理装置、
30:管理装置、303:外部記憶媒体接続手段、304:メディア、305:記憶手段、306:入力手段、307:表示手段、308:通信手段、309:バス、310:制御手段、351:稼働情報記憶領域、352:機器情報記憶領域
41:ネットワーク
801:セル、802:メニュー、803:テキストボックス、804:ラジオボタン、805:実行ボタン、806:追加ボタン、807:テキストボックス、808:プッシュボタン、809:確定ボタン、810:キャンセルボタン
1201:プルダウンメニュー、1202:テキストボックス、1203:設定ボタン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を受信可能な管理装置と、前記遊技関連機器と前記管理装置とを中継する機器として、少なくとも複数の前記遊技関連機器に対応可能なように複数の接続ポートが設けられた台管理装置と、からなる遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける入力手段と、
遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別、及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づき、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から、当該遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を前記台管理装置の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、
割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有することを特徴とする、遊技場管理システム。
【請求項2】
遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を自身に設けられた接続ポートを用いて受信し管理装置に出力する台管理装置との対応関係を設定する機器情報設定方法において、
遊技関連機器特定情報を割り当てるための複数の接続ポートを有することが示される台管理装置のレイアウトの作成を受け付ける工程と、
遊技関連機器情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける工程と、
受け付けた前記遊技関連機器情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づいて、前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の一端側から前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を割り当てる工程と、
少なくとも、前記割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶手段に記憶する工程と、
を有することを特徴とする、機器情報設定方法。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶された台管理装置特定情報を、前記台管理装置に送出する工程をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の機器情報設定方法。
【請求項1】
遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を受信可能な管理装置と、前記遊技関連機器と前記管理装置とを中継する機器として、少なくとも複数の前記遊技関連機器に対応可能なように複数の接続ポートが設けられた台管理装置と、からなる遊技場管理システムであって、
前記管理装置は、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける入力手段と、
遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
前記遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別、及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づき、割り当てを開始する遊技関連機器と同じ種類の遊技関連機器について、遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の一端側から、当該遊技関連機器特定情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を前記台管理装置の各接続ポートに対応させて割り当てると共に、
割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置特定情報及び接続ポート特定情報を関連付けて前記記憶手段に記憶させる、制御手段とを有することを特徴とする、遊技場管理システム。
【請求項2】
遊技場に設置され自身の稼働状況を示す稼働信号を出力する遊技関連機器と、当該遊技関連機器から出力された稼働信号を自身に設けられた接続ポートを用いて受信し管理装置に出力する台管理装置との対応関係を設定する機器情報設定方法において、
遊技関連機器特定情報を割り当てるための複数の接続ポートを有することが示される台管理装置のレイアウトの作成を受け付ける工程と、
遊技関連機器情報を割り当てる範囲の選択、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報の入力を受け付ける工程と、
受け付けた前記遊技関連機器情報を割り当てる範囲、割り当てを開始する遊技関連機器の種別及び割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報に基づいて、前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の一端側から前記選択された遊技関連機器情報を割り当てる範囲の他端側まで、前記割り当てを開始する先頭の遊技関連機器特定情報及びこの先頭の遊技関連機器特定情報から所定の順序で割り振られた遊技関連機器特定情報を割り当てる工程と、
少なくとも、前記割り当てられた遊技関連機器特定情報、台管理装置を特定可能な台管理装置特定情報及び接続ポートを特定可能な接続ポート特定情報を関連付けて記憶手段に記憶する工程と、
を有することを特徴とする、機器情報設定方法。
【請求項3】
前記記憶手段に記憶された台管理装置特定情報を、前記台管理装置に送出する工程をさらに有することを特徴とする、請求項2に記載の機器情報設定方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−56069(P2013−56069A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196595(P2011−196595)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(501005966)大都販売株式会社 (110)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(501005966)大都販売株式会社 (110)
【Fターム(参考)】
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