説明

遊技場管理システム

【課題】 会員登録の促進を図るとともに、大当りの後も会員カードを抜取らず、挿入した状態にさせて遊技情報の収集を可能とする。
【解決手段】 遊技者を特定可能な情報が記録された所定の記録媒体が挿入される台間機20と、遊技者による所定の操作にもとづいて遊技場の店員を呼出す呼出表示を行う呼出装置30と、複数の呼出装置30を制御する所定の遊技場装置と、を備える遊技場管理システム1であって、遊技場装置は、所定時間内において複数の呼出装置30が操作されたときに、これらの呼出装置30に対応する台間機2に挿入された記録媒体の有無にもとづいて、これらの呼出装置30内における店員に対応させる対応順を決定し、複数の呼出装置30は、対応順を識別可能な所定の表示態様で呼出表示を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機ごとに設置される呼出しランプを備えた遊技場管理システムに関し、特に、複数の呼出しランプで呼出ボタンが押された場合に、台間機に会員カードを挿入して遊技をしている会員を優先して店員が対応可能とすることで、会員カードの抜取りを防止するとともに、会員数の増加を図る遊技場管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場では、より多くの遊技者に遊技してもらうために、会員登録が可能なシステムを導入しているところが多い。そして、このシステムを導入した遊技場では、会員となった遊技者に対して種々の特典を付与している。例えば、遊技により獲得した遊技媒体を遊技場に貯留し、後日その貯留しておいた遊技媒体により遊技可能とする貯遊技媒体・再プレイを特典としているところがある。また、会員の所有する携帯電話のメールアドレスを登録してもらい、遊技場に関する情報をダイレクトメールで携帯電話に配信することを特典としているところもある。
【0003】
ところが、こうした特典を用意しているものの、会員数は、飛躍的には伸びないのが実状である。その理由として、例えば、遊技者の個人情報を遊技場に教えることになるとして躊躇することが挙げられる。また、会員登録の手続きが若干面倒であることや、特典の内容が理解されにくいことなどが挙げられる。
【0004】
そこで、会員登録を促進するための技術が提案されている。
例えば、会員カードを台間機に挿入した場合、その遊技機における遊技時間や遊技内容に応じてポイントを付与する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、会員は、遊技以外にポイントをためる楽しみや、たまったポイントを所定のサービスに交換する楽しみが増える。そして、遊技場は、そのことを非会員の遊技者にアピールすることで、会員登録を促進できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−103014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した特許文献1に記載の技術には、次のような問題があった。
同技術においては、遊技時間や遊技内容に応じてポイントを付与しているが、たまったポイントにより還元されるサービスの中に会員が好むサービスが無い場合が多かった。
また、たまったポイントを景品に交換できるサービスもあるが、交換可能な景品群の中に会員が欲しいと思う景品がなければ、ポイントをためる意識が低下し、ひいては会員数の増加につながらないという問題があった。
【0007】
さらに、会員は、大当りしたときは、現金や貯玉の盗難を防ぐために、会員カードを抜取ることが多かった。そうすると、遊技場にとっては、抜取り後に行われた遊技の内容を会員の遊技情報として収集できなくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、会員登録の促進を図るとともに、大当りの後も会員カードを挿入した状態にさせて、その後の遊技情報を会員の遊技情報として収集可能とする遊技場管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するため、本発明の遊技場管理システムは、遊技機ごとに設置され、遊技者を特定可能な情報が記録された所定の記録媒体が挿入される台間機と、遊技機ごとに設置され、遊技者による所定の操作にもとづいて遊技場の店員を呼出す呼出表示を行う呼出装置と、複数の呼出装置を制御する所定の遊技場装置と、を備える遊技場管理システムであって、遊技場装置は、所定時間内において複数の呼出装置が操作されたときに、これらの呼出装置に対応する台間機に挿入された記録媒体の有無にもとづいて、これらの呼出装置内における店員に対応させる対応順を決定し、複数の呼出装置は、対応順を識別可能な所定の表示態様で呼出表示を行う構成としてある。
【発明の効果】
【0010】
本発明の遊技場管理システムによれば、その遊技者が遊技中に会員カードを抜取ることがないように特典を与えることができる。すなわち、大当り中に呼出ボタンが押された場合に会員カードの挿入の有無に応じて対応順番を変えるという即効性のある特典を与えることで、会員登録の促進を図ることができる。
また、遊技中にカードを抜取りにくい状況をつくることにより、該遊技機から収集した遊技情報を会員の遊技情報として集計・管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態における遊技場管理システムの構成を示す概略図である。
【図2】遊技場管理システムに備えられた各装置の構成を示すブロック図である。
【図3】呼出しランプの構成を示す外観正面図である。
【図4】呼出しランプの構成を示す外観斜視図である。
【図5】台間機管理データベースの構成を示す図表である。
【図6】会員管理データベースの構成を示す図表である。
【図7】会員カードの挿入からカード挿入表示部の点灯までの処理手順を示す動作手順図である。
【図8】対応順番決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】対象台と比較台の位置関係を示す図であって、(a)は、対象台が一台のときの比較台の位置を示す図、(b)は、対象台1の隣の遊技機が対象台2となったときの比較台の位置を示す図である。
【図10】対象台と比較台の位置関係を示す図であって、(a)は、対象台が一台のときの比較台の位置を示す図、(b)は、一の遊技機が、対象台1にもとづく比較台であるとともに対象台2にもとづく比較台であるときのすべての比較台の位置を示す図である。
【図11】対象台を中心として三台分隣接した遊技機までを比較台としたときの該比較台の位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明に係る遊技場管理システムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
【0013】
(I)遊技場管理システム
まず、本発明の遊技場管理システムの実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の遊技場管理システムの構成を示す概略図である。
同図に示すように、本実施形態に係る遊技場管理システム1は、遊技機10、台間機20、呼出しランプ30、台コンピュータ40、島コンピュータ50、ホールコンピュータ60、会員管理装置70で構成され、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続されている。
【0014】
なお、本実施形態において、遊技場管理システム1を構成する各種装置(台間機20、呼出しランプ30、台コンピュータ40、島コンピュータ50、ホールコンピュータ60等)は、遊技場に備えられることから「遊技場装置」という。
【0015】
ここで、遊技機10は、遊技媒体となる遊技球やメダルを使用して所定の遊技を行う装置であって、代表的なものにパチンコ機10aやスロットマシン10bなどがある。
遊技場においては、通常、複数の遊技機10が所定数単位でまとめられた、いわゆる「島」単位で設置されており、それら複数の遊技機島が遊技場内に並列されるようになっている。
【0016】
各遊技機10からは、所定の遊技信号が出力される。
例えば、パチンコ機10aからは、遊技状態を示す遊技信号として、大当り状態を示す大当り信号、大当りの抽せん確率がアップする確率変動状態を示す確変信号が出力され、遊技球の出入数を示す遊技信号として、パチンコ機10aからの遊技球の払出数を示すセーフ信号、パチンコ機10aへの遊技球の投入数を示すアウト信号が出力される。
また、スロットマシン10bからは、メダルの投入枚数を示すメダル投入信号、メダルの払出枚数を示すメダル払出信号、ビッグボーナス状態を示すBB信号、レギュラーボーナス状態を示すRB信号、チャレンジタイム状態を示すCT信号が出力される。
これら遊技機10から出力された信号は、台コンピュータ40へ送られ、さらに島コンピュータ50を介してホールコンピュータ60へ送信される。
なお、本実施形態においては、パチンコ機10aから出力される大当り信号と、スロットマシン10bから出力されるBB信号及びRB信号を、総称して「大当りに関する信号」という。
【0017】
台間機20は、遊技機10ごとに設置されており、現金を投入して遊技媒体を貸出す機能や、遊技者を特定可能な所定の情報が記録された記録媒体である会員カードを挿入して、当該遊技者が予め遊技場に預け入れた貯玉(貯留遊技媒体)を引出す機能を備えた遊技媒体貸出装置である。
この台間機20は、図2に示すように、中央演算処理装置(CPU)や入出力インターフェイスなどで構成されたコンピュータからなる制御部23により制御される。そして、記憶部(ROM,RAM)22に記憶された制御プログラムが実行されることで、本実施形態の台間機20が、貸出手段、カードデータ読取手段、通信手段等として動作するようになっている。
【0018】
この台間機20は、図1に示すように、会員カード挿入口25及び会員カード返却ボタン26と、これらに関連する装置が設けられている。
会員カード挿入口25は、会員カードを挿入する開口であって、内部には、挿入された会員カードに記録された、遊技者を特定可能な情報である会員番号などのデータを読み取るカードリーダ24が設けられており、制御部23は、読み取られたデータを、記憶部(RAM)22に記憶させる。
会員カード返却ボタン26は、会員カード挿入口25に挿入された会員カードを返却する際に押される操作手段である。
【0019】
通信部21は、台コンピュータ40に通信可能に接続されており、会員カードから読み取られた会員番号、記憶部22から取り出された台間機番号、会員カード挿入口25に会員カードが挿入されていることを示すカード検出信号、会員カード挿入口25から会員カードが返却されたことを示すカード返却信号などを出力するようになっている。
記憶部22は、台間機20の有する機能を実行するためのプログラムやデータを記憶している。また、記憶部22は、台間機番号を記憶している。
【0020】
呼出しランプ(呼出装置)30は、遊技機10ごとに設置されており、図2、図3に示すように、コンピュータからなる制御部36と、大当り回数、スタート回数などの遊技データを表示する液晶表示器などからなるデータ表示部33と、店員を呼出す際に操作される呼出ボタン35と、この呼出ボタン35が操作されると点灯する呼出表示部34と、遊技機10から入力された遊技信号を制御部36へ送るとともに台コンピュータ40へ送信する通信部31などが設けられている。
そして、制御部36は、入力された遊技信号にもとづいて遊技データを算出し、データ表示部33を制御して、大当り回数(各ボーナスの発生回数)やスタート回数などの遊技データを表示させたり、台コンピュータ40から点灯指示信号(後述)や対応順指示信号(後述)を受けると呼出表示部34を点灯制御する。
【0021】
呼出表示部34は、図3、図4に示すように、呼出しランプ30の両端に設けられており、内部に配置されたLED等の発光素子(図示せず)が発光することで、筐体(ケース)が内側から照らされて点灯する。
この呼出表示部34は、上下二段になっており、会員カード挿入口25に会員カードが挿入されていることを知らせるカード挿入表示部34−1と、遊技場の店員を呼出す呼出表示を行う対応順表示部34−2とを有している。
【0022】
これらのうち、対応順表示部34−2は、島コンピュータ50の制御部53(後述)で決定された対応順を識別可能な所定の表示態様で呼出表示を行う。例えば、対応順番が1番のときは点滅、2番のときは点灯といった表示態様とすることができる。また、例えば、対応順番が1番のときは赤色、2番のときは青色で点灯させるといった表示態様とすることができる。さらに、例えば、対応順番が1番のときは、赤→青→黄→赤のように異なる色で順番に発光し、2番のときは緑色一色で発光させるといった表示態様とすることができる。
このように、対応順表示部34−2の表示態様を対応順に応じて変えることで、店員は、その表示態様から対応順を容易に把握できる。
【0023】
この呼出表示部34は、呼出しランプ30の正面側に凸設形成されている。例えば、図4に示すように、角部が凸設した角柱形状に形成し、その角部に対して垂直な断面の形状を三角形状とすることができる。また、その断面形状を、方形状、半円状、半楕円状などとすることもできる。さらに、呼出表示部34の全体又は一部にマークやキャラクタを施し、それらマーク等の形状に応じた凹凸を形成することもできる。
呼出表示部34をこのような形状とすることで、店員は、遊技場の通路のどの位置にいても、その呼出表示部34の点灯表示を容易に視認できる。
【0024】
台コンピュータ40は、台間機20,呼出しランプ30,島コンピュータ50などと通信可能に接続されており、これらの各間で所定の信号(データ)を送受信する信号中継装置である。
【0025】
島コンピュータ50は、本発明の遊技場装置の一例であって、遊技機10の島ごとに設けられており、所定時間内に複数の呼出ボタン35が操作されると、その呼出ボタン35が操作された遊技機10ごとに店員の対応順を決定し、この決定内容を示す対応順指示信号を台コンピュータ40を介して呼出しランプ30へ送信するようになっている。
このような対応順決定処理を実行する制御部(対応順決定部)53の動作については、後記の「対応順決定処理」にて詳述する。
【0026】
また、島コンピュータ50の記憶部52は、台間機管理データベースを記憶している。
台間機管理データベースは、図5に示すように、「台間機番号」と、「カード挿入管理データ」と、「会員番号」とを項目として構成することができる。
「台間機番号」は、台間機20のそれぞれを特定するために付された番号である。
「カード挿入管理データ」は、その台間機20に会員カードが挿入されているか否かを示すフラグである。この「カード挿入管理データ」が「1」のときは、会員カードが挿入されていることを示す。また、「カード挿入管理データ」が「0」のときは、会員カードが挿入されていないことを示す。
「会員番号」は、台間機20に挿入された会員カードから読み取られた会員番号であって、該台間機20に関連付けて記憶される。
【0027】
ホールコンピュータ60は、本実施形態の遊技場装置の一例であり、遊技機10で行われた遊技に関するデータを集計管理するコンピュータである。
このホールコンピュータ60の記憶部62は、台間機管理データベースを記憶している。この台間機管理データベースの構成は、島コンピュータ50の記憶部52が記憶している台間機管理データベースの構成と同様とすることができる(図5参照)。
【0028】
会員管理装置70は、本実施形態の遊技場装置の一例であって、会員に関する情報を記憶・管理する。
この会員管理装置70は、図2に示すように、通信部71と、記憶部72と、制御部73とを有している。
通信部71は、島コンピュータ50,遊技機10,台間機20等に通信可能に接続されており、所定の信号を送受信する。
【0029】
記憶部72は、会員管理装置70の有する各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
また、記憶部72は、台間機管理データベースや会員管理データベースを記憶する。
台間機管理データベースは、島コンピュータ50に記憶されている台間機管理データベースと同様の構成とすることができる(図5参照)。
【0030】
会員管理データベースは、図6に示すように、「会員番号」と、「貯玉量」とを項目として構成することができる。
「会員番号」は、会員のそれぞれを特定するために付された番号である。
「貯玉量」は、その会員が遊技場に貯留している貯玉(貯留遊技媒体)の数量を示す。
【0031】
制御部73は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶部72に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、会員管理装置70の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、会員管理装置70の有する各種機能を実行・制御する。
また、制御部73は、台間機20からカード検出信号を受けると点灯指示信号を送る。さらに、制御部73は、島コンピュータ50から貯玉送信要求信号が送られてくると、会員番号に関連付けられた貯玉量を記憶部72から取り出し、通信部71を介して島コンピュータ50へ送信する。これらの処理については、後記の「対応順番決定方法」にて詳述する。
【0032】
なお、遊技場管理システム1が導入された遊技場には、図1に示す各装置の他、例えば、島端に設置され遊技媒体の数量を計数する計数機(図示せず)、遊技機100の遊技実績やイベント情報などを画面表示して遊技者に公開するデータ公開機(図示せず)、遊技場の景品交換カウンタに設置される景品交換用POS端末(図示せず)などの各種機器や装置等を設置することができる。これらも遊技場に設置されることから、本実施形態の「遊技場装置」に含めることができる。
【0033】
(II)対応順番決定方法
次に、本実施形態の遊技場管理システムの動作(対応順番決定方法)について、図7、図8を参照して説明する。
【0034】
この対応順番決定方法においては、次の項目について説明する。
(II−1)会員カードの挿入を検出したときの処理手順
(II−2)対応順番決定方法の処理手順
(II−3)比較台に関する処理手順
【0035】
(II−1)会員カードの挿入を検出したときの処理手順
ここでは、対応順番決定方法の処理手順の説明に先立ち、会員カードの挿入を検出したときの処理手順について、図7を参照して説明する。
会員である遊技者により、会員カードが台間機20の会員カード挿入口25に挿入されると、カードリーダ24は、その会員カードを検出し(ステップ10)、この会員カードから会員番号を読み取って制御部23へ送る。
制御部23は、会員番号を受けると、記憶部22から台間機番号を取り出し、これら会員番号と台間機番号をカード検出信号として、通信部21及び台コンピュータ40を介して、ホールコンピュータ60と会員管理装置70へ送信する(ステップ11)。
【0036】
ホールコンピュータ60の通信部61は、カード検出信号を受信する(ステップ12)。
制御部63は、記憶部62に記憶されている台間機管理データベースを参照し、受信された台間機番号と同一の「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「カード挿入管理データ」を「1」にするとともに、受信した会員番号をその「台間機番号」に関連付けて記憶する(会員カードの検出を記憶、ステップ13)。
これにより、ホールコンピュータ60では、その「台間機番号」の示す台間機20から送信されてきた遊技情報と、この台間機20に併設された遊技機10からの遊技情報を、その会員番号の示す会員に関する遊技情報として集計管理することができる。
なお、台間機20は、台コンピュータ40及び遊技機10と一対一で設置されていることから、ホールコンピュータ60では、台間機番号により、この台間機20に併設された遊技機10を特定できる。
【0037】
会員管理装置70の通信部71は、カード検出信号を受信する(ステップ14)。
制御部73は、記憶部72に記憶されている台間機管理データベースを参照し、受信された台間機番号と同一の「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「カード挿入管理データ」を「1」にするとともに、受信した会員番号をその「台間機番号」に関連付けて記憶する(会員カードの検出を記憶、ステップ15)。
制御部73は、呼出しランプ30の点灯を指示するための点灯指示信号を、台間機20から送られてきた台間機番号及び会員番号とともに、通信部71を介して、島コンピュータ50へ送信する(ステップ16)。
【0038】
島コンピュータ50の通信部51は、点灯指示信号等を受信する(ステップ17)。
制御部53は、記憶部52に記憶されている台間機管理データベースを参照し、受信された台間機番号と同一の「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「カード挿入管理データ」を「1」にするとともに、受信した会員番号をその「台間機番号」に関連付けて記憶する(会員カードの検出を記憶、ステップ18)。
また、制御部53は、点灯指示信号を、通信部51を介して台コンピュータ40へ送信する(ステップ19)。
【0039】
台コンピュータ40の通信部41は、点灯指示信号を受信するとともに、呼出しランプ30へ送信する(ステップ20、ステップ21)。
呼出しランプ30の通信部31は、点灯指示信号を受信する(ステップ22)。
制御部36は、その点灯指示信号の受信にともなって、呼出表示部34のカード挿入表示部34−1を点灯させる(ステップ23)。
このような処理を実行することで、台間機20の会員カード挿入口25に会員カードが挿入されたことが島コンピュータ50に記憶される。また、カード挿入表示部34−1が点灯するので、店員は、その点灯を視認することにより、台間機20に会員カードが挿入されていることを確認できる。
【0040】
なお、台間機20の会員カード返却ボタン26が操作されて会員カードが返却されたときは、次の動作が実行される。
すなわち、会員カード返却ボタン26が操作されると、台間機20からホールコンピュータ60及び会員管理装置70へカード返却信号が送信される。ホールコンピュータ60、会員管理装置70、島コンピュータ50では、台間機管理データベースの「カード挿入管理データ」が「0」に変更され、「会員番号」が消去される。そして、消灯指示信号が会員管理装置70から台コンピュータ40及び呼出しランプ30へ送信され、呼出しランプ30のカード挿入表示部34−1が消灯する。台間機20では、会員カード返却ボタン26が操作されたことで、会員カードが会員カード挿入口25から排出される。
これにより、島コンピュータ50では、台間機20の会員カード挿入口25に会員カードが挿入されていないことが記憶される。また、カード挿入表示部34−1が消灯するので、店員は、台間機20から会員カードが返却されたこと(この時点で会員カードが挿入されていないこと)を確認できる。
【0041】
(II−2)対応順番決定方法の処理手順
ここでは、対応順番決定方法の一連の処理手順について、図8を参照して説明する。
遊技客は、呼出しランプ30の呼出ボタン35を押す。
これを受けて、制御部36は、呼出信号を、通信部31及び台コンピュータ40を介して島コンピュータ50へ送信する。
【0042】
島コンピュータ50の通信部51は、呼出信号を受信する。この呼出信号の受信により、制御部53は、一の呼出しランプ30(30−1)にて呼出ボタン35が操作されたものと判断する(ステップ30)。
次いで、制御部53は、その呼出ボタン35の操作から所定時間内(例えば、1秒以内)に、他の呼出しランプ30(30−2)にて呼出ボタン35が操作されたか否かを判断する(ステップ31)。なお、所定時間は、本実施形態においては1秒とするが、1秒に限るものではなく、任意の時間に設定することができる。
【0043】
判断の結果、所定時間内に他の呼出しランプ30(30−2)にて呼出ボタン35が操作されなかったときは、制御部53は、呼出信号を送信してきた呼出しランプ30(30−1)を対応順番1番の呼出しランプ30として決定し、この対応順番を示す対応順指示信号を、通信部51及び台コンピュータ40を介して呼出しランプ30(30−1)へ送信する(ステップ32)。
呼出しランプ30(30−1)の通信部31は、対応順指示信号を受信する。
制御部36は、対応順番が1番であることを示す表示態様で、呼出表示部34の対応順表示部34−2を点灯制御する。
【0044】
一方、所定時間内に他の呼出しランプ30(30−2)にて呼出ボタン35が操作されたときは、制御部53は、続いて、それら呼出ボタン35が操作された呼出しランプ30(30−1、30−2)に対応する遊技機10がいずれも所定の大当り状態であるか否かを判断する(ステップ33)。この判断は、それら遊技機10から大当りに関する信号(遊技機10がパチンコ機10aの場合は大当り信号、スロットマシン10bの場合はBB信号又はRB信号)が出力されているか否かを確認することで行うことができる。つまり、所定の大当り状態には、パチンコ機10aにおける大当り状態と、スロットマシン10bにおけるビッグボーナスゲームやレギュラーボーナスゲームが含まれる。
【0045】
判断の結果、各遊技機10がいずれも大当り状態でないとき、又は、それら遊技機10の一方が大当り状態でないときは、制御部53は、呼出信号を受信した順番を対応順として決定する。すなわち、先に呼出信号を送信してきた呼出しランプ30(30−1)を対応順番1番の呼出しランプ30とし、次に呼出信号を送信してきた呼出しランプ30(30−2)を対応順番2番の呼出しランプ30として決定する。
そして、対応順番1番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−1)へ送信するとともに、対応順番2番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−2)へ送信する(ステップ32)。これにより、呼出しランプ30(30−1)では、対応順番が1番であることを示す表示態様で対応順表示部34−2が点灯制御される。また、呼出しランプ30(30−2)では、対応順番が2番であることを示す表示態様で対応順表示部34−2が点灯制御される。
【0046】
一方、各遊技機10がいずれも大当り状態であるとき、制御部53は、いずれかの台間機20に会員カードが挿入されているか否かを判断する(ステップ34)。この判断は、台間機管理データベースを参照することにより行うことができる。
判断の結果、いずれの台間機20にも会員カードが挿入されていないとき、すなわち、台間機管理データベースにおいて、それら台間機20に対応する「カード挿入管理データ」がいずれも「0」のとき、制御部53は、呼出信号を受信した順番を対応順として決定する。すなわち、先に呼出信号を送信してきた呼出しランプ30(30−1)を対応順番1番の呼出しランプ30とし、次に呼出信号を送信してきた呼出しランプ30(30−2)を対応順番2番の呼出しランプ30として決定する(ステップ35)。
そして、対応順番1番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−1)へ送信するとともに、対応順番2番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−2)へ送信する(ステップ32)。
【0047】
一方、いずれかの台間機20に会員カードが挿入されているとき、すなわち、台間機管理データベースにおいて、それら台間機20に対応する「カード挿入管理データ」のいずれかが「1」のとき、制御部53は、その会員カードが挿入されているのが、それら台間機20のいずれか一方であるか否かを判断する(ステップ36)。
判断の結果、会員カードが挿入されているのが、それら台間機20のいずれか一方であるとき、すなわち、台間機管理データベースにおいて、一の台間機20に対応する「カード挿入管理データ」が「1」であり、他の台間機20に対応する「カード挿入管理データ」が「0」のとき、制御部53は、会員カードが挿入されている台間機20に対応した呼出しランプ30を優先して対応順番を決定する(ステップ37)。例えば、一の台間機20(20−1)に会員カードが挿入されており、他の台間機20(20−2)には会員カードが挿入されていないとき、制御部53は、一の台間機20(20−1)に対応する呼出しランプ30(30−1)を対応順番1番の呼出しランプ30とし、他の台間機20(20−2)に対応する呼出しランプ30(30−2)を対応順番2番の呼出しランプ30として決定する。そして、対応順番1番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−1)へ送信するとともに、対応順番2番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−2)へ送信する(ステップ32)。
【0048】
一方、いずれの台間機20にも会員カードが挿入されているとき、すなわち、台間機管理データベースにおいて、それら台間機20に対応する「カード挿入管理データ」がいずれも「1」のとき、制御部53は、それら「1」を示す「カード挿入管理データ」に対応した「会員番号」を取り出し、これら「会員番号」を貯玉送信要求信号として会員管理装置70に送信する。
会員管理装置70は、貯玉送信要求信号を受信すると、会員管理データベースを参照し、送信されてきた「会員番号」に関連付けられた「貯玉量」を取り出して、島コンピュータ50へ送信する。
【0049】
島コンピュータ50の通信部51は、会員管理装置70から送信されてきた複数の「貯玉量」を受信する。制御部53は、それら複数の「貯玉量」を比較し、これら「貯玉量」の多少にもとづいて対応順番を決定する(ステップ38)。
例えば、一の呼出しランプ30(30−1)の呼出ボタン35を操作した会員S1の貯玉量が「285」であり、他の呼出しランプ30(30−2)の呼出ボタン35を操作した会員S2の貯玉量が「0」であるとする。このとき、制御部53は、会員S2の貯玉量よりも会員S1の貯玉量の方が多いと判断する。そして、会員S1が操作した呼出しランプ30(30−1)を対応順番1番の呼出しランプ30とし、会員S2が操作した呼出しランプ30(30−2)を対応順番2番の呼出しランプ30として決定し、対応順番1番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−1)へ送信するとともに、対応順番2番を示す対応順指示信号を呼出しランプ30(30−2)へ送信する(ステップ32)。
【0050】
このような対応順番決定処理を実行することにより、所定時間内に複数の呼出ボタンが押された場合には、台間機に会員カードを挿入して遊技をしている会員を優先して店員が対応するようにすることができる。このため、遊技者にとっては、遊技中、会員カードを挿入状態にしておくことで、店員の対応順を非会員よりも早くできるとの会員に優位な特典を享受できる。また、遊技場にとっては、その会員の優位性を非会員にアピールして会員登録の促進を図ることができる。
さらに、大当りになると、現金や貯玉の盗難を防ぐために会員カードを抜取ってしまう遊技者もいたが、会員カードをそのまま挿入しておけば上記特典を享受できるので、会員カードを抜取らず挿入したままで遊技する遊技者を増やすことができる。しかも、大当りになると、賞球を貯留した玉箱を運搬させたり玉詰まりを解消してもらうために店員を頻繁に呼出す必要があるが、会員カードを挿入しておけば、店員が即座に対応してくれるという即効性のある特典を享受できるので、大当り時に会員カードを抜取る遊技者を減少させることができる。
そして、このように会員カードを挿入して遊技を行う遊技者が増えることから、遊技場では、それら遊技機10から収集した遊技情報を会員の遊技情報としてより詳細に集計管理することができる。
【0051】
(II−3)比較台に関する処理手順
図8に示す対応順番決定処理においては、ステップ31にて、所定時間内に他の呼出ボタン35が操作されたか否かを判断しているが、この「他の呼出ボタン」とされる呼出しランプ30の範囲については、予め定めておくことができる。
ここで、先に呼出ボタン35が操作された呼出しランプ30に対応した遊技機10を「対象台」、ステップ31における「他の呼出ボタン」に対応した遊技機10を「比較台」というものとする。
【0052】
(II-31)「対象台」から所定台数に亘り横並び隣接した遊技機10を「比較台」とする。
例えば、所定台数を両隣一台ずつとした場合、図9(a)に示すように、「対象台」が101番台であるときに、この両隣の遊技機10である100番台と102番台を「比較台」とする。この場合、ステップ31においては、100番台の遊技機10に対応する呼出しランプ30、又は、102番台の遊技機10に対応する呼出しランプ30で、所定時間内に呼出ボタン35が操作されたか否かが判断される。
【0053】
(II-32)「比較台」の呼出ボタン35が操作されて「対象台」となった場合、この新たな「対象台」の隣の遊技機10を「比較台」とする。
例えば、図9(b)に示すように、「対象台1」である101番台の隣にある100番台で呼出ボタン35が操作されると、この100番台が「対象台2」となり、さらに隣の98番台が「比較台」となる。
また、「対象台1」である101番台の隣にある102番台で呼出ボタン35が操作されると、この102番台が「対象台2」となり、さらに隣の103番台が「比較台」となる。
この場合、ステップ31においては、98番台と103番台についても呼出ボタン35が操作されたか否かが判断される。なお、101番台と100番台、又は、101番台と102番台において既に呼出ボタン35が操作されているので、「所定時間内に他の呼出ボタンが操作されている」ことになり、所定時間経過後は、ステップ33以降の処理が実行される。
【0054】
(II-33)「対象台1」の両隣にある「比較台」のいずれかが、「対象台2」の両隣にある「比較台」のいずれかと重複しているときは、「対象台2」の「比較台」のすべてを「対象台1」の「比較台」とする。
例えば、図10(a)に示すように、101番台の呼出ボタン35が操作されると、この101番台が「対象台1」となり、100番台と102番台が「比較台」となる。
また、同図(b)に示すように、103番台の呼出ボタン35が操作されると、この103番台が「対象台2」となり、102番台と105番台が「比較台」となる。
【0055】
ここで、103番台は、「対象台1」である101番台の「比較台」ではないが、101番台の隣にある102番台が101番台に対する「比較台」となっており、この102番台が、103番台の「比較台」ともなっている。このため、ステップ31においては、「対象台1」である101番台の「比較台」として、100番台及び102番台、そして、「対象台2」である103番台の「比較台」である105番台を選択し、これらの「比較台」に対応した呼出しランプ30において呼出ボタン35が操作されたか否かを判断する。
なお、101番台と103番台において既に呼出ボタン35が操作されているので、この場合も、「所定時間内に他の呼出ボタンが操作されている」ことになり、所定時間経過後は、ステップ33以降の処理が実行される。
【0056】
このように、「対象台」から所定台数に亘り横並び隣接した遊技機10(特に「対象台」の両隣の遊技機10)を「比較台」とすることで、店員の対応順が会員カードの挿入の有無等によって決まることを確実に遊技者に認識させることができる。例えば、二人の遊技者が隣接する二台の遊技機10でそれぞれ遊技している場合、これら遊技者の間には何ら障害となるものはないので、互いの動作を容易に視認できる。また、大当りしたことや、店員が対応していることも、容易に把握できる。ここで、隣接する101番台と102番台でほぼ同時に呼出ボタン35が操作された状況で店員が101番台に先に対応したとすると、この101番台の遊技者は、例えば、自身が会員カードを台間機20に挿入しておいたために店員が102番台よりも先に来てくれたものと判断できる。一方、店員が後に対応した102番台の遊技者は、大当り状態になって直ぐに会員カードを抜取ったために店員が後から来たものと判断できる。さらに、店員が後に対応した102番台の遊技者が非会員であるときは、会員カードを挿入していないために店員が後から来たものと判断することができる。
このように、「対象台」の近くの遊技機10を「比較台」とすることで、「対象台1」の遊技者と「比較台(対象台2)」の遊技者は、互いの動向が容易に把握できるので、店員の対応が会員カードの挿入如何にあることを、会員の立場又は非会員の立場で認識することができる。よって、会員に対して遊技中に会員カードを抜取ることを防止する効果や、非会員に対して会員登録への促進を図る効果を、より顕著に奏することができる。
【0057】
なお、前述の(II-31)〜(II-33)においては、所定台数を「対象台」の両隣一台ずつとしたが、両隣一台ずつに限るものではなく、任意の台数とすることができる。
例えば、所定台数を五台とした場合、図11に示すように、101番台を「対象台」とすると、97番台、98番台、100番台、102番台、103番台、105番台が「比較台」となる。所定台数を何台にするかは、任意に決めることができる。
【0058】
また、比較台は、対象台を含む遊技機列における対象台以外の遊技機10のすべてとすることもできる。ただし、比較台が対象台からあまりに離れていると、呼出ボタンがほぼ同時に押されても、どちらが先に店員が対応したか遊技者にはわからないので、遊技者が不満を抱くことがなく、会員登録の促進に繋がらないことがある。このため、比較台は、対象台に近い位置にあることが望ましい。
さらに、対象台の所定台数分隣に位置する遊技機10を比較台とするだけでなく、通路を挟んだ反対側の遊技機列の一部又は全部を比較台とすることもできる。これは、遊技者にとっては、遊技中であっても店員が近づいてくることはわかるものであり、自分の遊技機10ではなく後ろの遊技機10に店員が来て対応すれば、会員の優位性を自覚できるからである。
【0059】
以上説明したように、本実施形態の遊技場管理システムによれば、会員カードを台間機に挿入しておくことで店員の対応順番が非会員よりも優位になるという即効性のある特典が付与されるので、会員が会員カードを挿入した状態で遊技するようになり、会員の遊技データを確実に収集することができる。
特に、呼出ボタンは遊技機が大当り状態のときに頻繁に押されることが多いが、反面、大当り後に会員カードを抜取る会員も多かった。そこで、本実施形態の対応順番決定処理を実行することで、会員カードを抜取る会員が減少し、大当り後の遊技情報を会員の遊技情報として収集することができる。
【0060】
また、店員の対応順番が優位になるという特典は、会員登録することで得られるので、会員登録者の増加を見込むことができる。
さらに、複数の呼出ボタンが操作された場合において、いずれの台間機にも会員カードが挿入されていたときは、貯玉量が対応順番の指標となるので、貯玉量を増やして再度来店することを期待できる。
しかも、会員は、不正遊技するおそれが少ないため、会員カードが挿入されている遊技機の警戒レベルを下げることができる。
また、呼出しランプが凸状に形成してあるので、店員は、遊技場の通路のどの位置からでも、その呼出しランプの点灯を確認できる。
【0061】
以上、本発明の遊技場管理システムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技場管理システムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、島コンピュータが対応順番決定処理を実行することとしたが、これに限るものではなく、例えば、遊技機、台コンピュータ、ホールコンピュータ、会員管理装置等の遊技場装置がその処理を実行するようにすることもできる。
【0062】
また、上述した実施形態においては、呼出ボタンが操作された複数の遊技機において大当り状態か否かを判断していた。これは、大当り状態には玉箱の用意や島端計数機への運搬が必要となり、店員を頻繁に呼出すことになるからである。ただし、店員の呼出しは、大当り状態に限るものではない。このため、大当り状態であるか否かの判断を省略することができる。また、会員カードが挿入された複数の遊技機で呼出ボタンが操作された場合に、大当り状態の遊技機を優先して店員が対応するようにすることもできる。
【0063】
さらに、呼出しランプの対応順表示部は、呼出ボタンの操作とほぼ同時に呼出表示を行うため、所定時間内に複数の呼出ボタンが操作されたときは、操作の早かった呼出しランプの対応順表示部が先に呼出表示を行う。ただし、店員の対応順は、対応順表示部の呼出表示の開始順とは逆になることもあるので、例えば、それら複数の対応順表示部の呼出表示の開始タイミングを揃えたり、店員対応順の決定後、この店員対応順にしたがって対応順表示部の呼出表示を開始させたりすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、呼出しランプの点灯制御に関する発明であるため、呼出しランプを設置したシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【0065】
1 遊技場管理システム
10 遊技機
20 台間機
30 呼出しランプ
34 呼出表示部
35 呼出ボタン
50 島コンピュータ
60 ホールコンピュータ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機ごとに設置され、遊技者を特定可能な所定の情報が記録された記録媒体が挿入される台間機と、前記遊技機ごとに設置され、前記遊技者による所定の操作にもとづいて遊技場の店員を呼出す呼出表示を行う呼出装置と、複数の前記呼出装置を制御する所定の遊技場装置と、を備える遊技場管理システムであって、
前記遊技場装置は、所定時間内において複数の前記呼出装置が操作されたときに、これらの呼出装置に対応する前記台間機に挿入された前記記録媒体の有無にもとづいて、これらの呼出装置内における前記店員に対応させる対応順を決定し、
前記複数の呼出装置は、前記対応順を識別可能な所定の表示態様で前記呼出表示を行うことを特徴とする遊技場管理システム。
【請求項2】
前記遊技場装置は、
前記記録媒体が挿入されていない前記台間機に対応する前記呼出装置より、前記記録媒体が挿入された前記台間機に対応する前記呼出装置の前記対応順を早める決定を行う請求項1記載の遊技場管理システム。
【請求項3】
前記遊技場装置は、
前記記録媒体が挿入された複数の台間機に対応する前記呼出装置が操作されたときに、これらの記録媒体に係る遊技者が予め遊技場に預け入れた貯留遊技媒体数の多少にもとづいて前記対応順を決定し、
前記貯留遊技媒体数が少ない遊技者の記録媒体が挿入された前記台間機に対応する前記呼出装置より、前記貯留遊技媒体数が多い遊技者の記録媒体が挿入された前記台間機に対応する前記呼出装置の前記対応順を早める決定を行う請求項1又は2記載の遊技場管理システム。
【請求項4】
前記遊技場装置は、
操作された複数の前記呼出装置に対応する遊技機が全て所定の大当り状態のときに、前記対応順を決定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。
【請求項5】
前記遊技場装置は、
操作された複数の前記呼出装置に対応する遊技機が所定台数に亘り横並び隣接している場合に限り、前記対応順を決定する請求項1〜4のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。
【請求項6】
前記呼出装置は、前記呼出表示を行う呼出表示部を備え、
前記呼出表示部は、当該呼出装置の両端に形成されるとともに、当該呼出装置正面側に凸設される請求項1〜5のいずれか一項に記載の遊技場管理システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−188994(P2011−188994A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−57673(P2010−57673)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】