説明

遊技場装置及び遊技場管理システム

【課題】 各台計数機の計数センサの故障や、レートの異なる他の遊技機への遊技媒体の持ち出しを、自動的に素早く検出する。
【解決手段】 遊技機100又は他の装置からデータを受信する遊技場装置であって、遊技媒体に関する異常を検出する異常検出部33−2を備え、この異常検出部33−2が、遊技機100での遊技の結果取得された遊技媒体であって景品と交換可能な遊技媒体の数を推定景品遊技媒体数として算出し、遊技機100に対応して設けられ遊技媒体を計数する各台計数機20で計数された遊技媒体の数を景品遊技媒体数とし、推定景品遊技媒体数から景品遊技媒体数を減算して得られた差を推定台皿遊技媒体数として算出し、この推定台皿遊技媒体数が所定の閾値よりも多いときに、異常が発生したものと判断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技場に設置された遊技場装置、及び、遊技機毎に各台計数機を備えた遊技場管理システムに関し、特に、各台計数機のセンサ故障等の異常を検出する遊技場装置及び遊技場管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場には、遊技媒体を貸出す台間機が、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機毎に設置されており、この台間機に、現金や、有価価値の記録された記録媒体(プリペードカード、ICコインなど)、貯玉会員カードを投入することで、予め定められた一遊技媒体あたりの貸出料金に基づいた数量の遊技媒体が払出されて遊技者に提供される。
近年では、この台間機と一体又は別体に、遊技媒体を計数する計数装置(各台計数機)と、この計数装置で計数された遊技媒体を再び遊技者に返却する返却装置とを備えているものがある。
【0003】
このような台間機では、貸出された遊技媒体を元にして当該遊技機で取得した遊技媒体を計数装置で計数させて、一時的に貯留させておくことができるとともに、この貯留した遊技媒体を、遊技に供するために、再び返却することができるように構成されている(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような台間機を設置することで、遊技場の店員にとっては、大当り時に遊技者に玉箱を提供したり、島端等に設置された計数機まで玉箱を運ぶといった負荷を軽減できる。
【0004】
ところで、計数装置は、通常、計数値表示部を備えており、遊技媒体の計数結果が表示されるようになっている。この計数装置が遊技媒体を正常に計数している場合、計数値表示部に表示される計数結果は、内蔵する計数センサが遊技媒体を検出する速度に応じて増加していく。一方、その計数センサが故障するなどして遊技媒体を正常に検出できなくなった場合、計数値表示部は、その計数センサを通過した遊技媒体の数と異なる数(異常値)を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−205876号公報
【特許文献2】特開2007−229112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した従来技術には、次のような問題があった。
計数値表示部に表示された計数結果が正常に増加しているかどうかの確認は、遊技者から申告を受けるか、又は、遊技場の店員がホールコンピュータを操作して画面に表示された計数結果を目視することで行っていた。
ところが、遊技者は、遊技に夢中になっているときは、盤面や賞球に意識が集中しており、計数値表示部をいちいち視認しないことが多かった。また、計数値表示部を見たとしても、その表示された計数結果が正常かどうかを遊技者に判断させるには限界があった。
【0007】
一方、店員が各台計数機による計数結果を確認するためには、遊技ホールから、ホールコンピュータの設置された管理室へ移動しなければならなかった。このため、遊技ホールにいる間、店員は、遊技者から申告を受けない限り、計数異常に気付くことができなかった。
また、ホールコンピュータは、遊技場に設置された多数の遊技機のそれぞれから多くの情報を収集し、集計し表示している。店員は、その表示された膨大な情報の中から計数結果の異常を見つけ出さなければならず、容易ではなかった。
【0008】
さらに、計数センサが計数したりしなかったりする場合、例えば、10発中8発しか計数されないような場合は、計数結果自体は増加しているため、異常発生の有無を見極めるのが難しく、その発見がさらに遅くなっていた。
そして、このようにセンサ故障を発見するまでに相当の時間を要することで、計数されない遊技媒体が多く回収されてしまうという問題があった。
【0009】
しかも、遊技媒体が他の遊技機に持ち出された場合、従来は、閉店後の誤差玉により発見していた。つまり、遊技媒体の持ち出しをリアルタイムに検出する技術がなかった。このため、低い貸出レートの遊技機から高い貸出レートの遊技機へ遊技媒体を持ち出す不正行為を検出し、未然に防止することができなかった。
【0010】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、各台計数機の計数センサの故障や、貸出レートの異なる他の遊技機への遊技媒体の持ち出しを、自動的に素早く検出可能とする遊技場装置及び遊技場管理システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため、本発明の遊技場装置は、遊技機又は他の装置からデータを受信する遊技場装置であって、遊技媒体に関する異常を検出する異常検出部を備え、この異常検出部が、遊技機での遊技の結果取得された遊技媒体であって景品と交換可能な遊技媒体の数を推定景品遊技媒体数として算出し、遊技機に対応して設けられ遊技媒体を計数する各台計数機で計数された遊技媒体の数を景品遊技媒体数とし、推定景品遊技媒体数から景品遊技媒体数を減算して得られた差を推定台皿遊技媒体数として算出し、この推定台皿遊技媒体数が所定の閾値よりも多いときに、異常が発生したものと判断する構成としてある。
【0012】
また、本発明の遊技場管理システムは、遊技場に設置される複数の装置を備えた遊技場管理システムであって、一又は二以上の装置が、前述の遊技場装置である構成としてある。
【発明の効果】
【0013】
本発明の遊技場装置及び遊技場管理システムによれば、各台計数機の計数センサの故障を、リアルタイムで自動的に素早く検出できる。
また、異常判定値を遊技機毎に設定できるので、遊技機や各台計数機の種類にかかわらず、計数センサの故障を素早く発見できる。
さらに、低い貸出しレートの遊技機から高い貸出しレートの遊技機へ遊技媒体を持ち出す不正行為を素早く発見できるので、高い貸出しレートの遊技機で、その持ち出された遊技媒体により遊技されるのを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態における遊技場管理システムの構成を示す概略図である。
【図2】台間機の構成を示すブロック図である。
【図3】遊技機及び台間機の構成を示す外観正面図である。
【図4】台コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図5】台コンピュータにおけるデータ入力の構成を示すブロック図である。
【図6】遊技媒体数データベースの構成を示す図表である。
【図7】ホールコンピュータ(会員管理装置、現金貸玉管理装置、持ち玉管理装置)の構成を示すブロック図である。
【図8】異常判定値データベースの構成を示す図表である。
【図9】会員データベースの構成を示す図表である。
【図10】異常判定処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】再プレイ玉数に関する処理手順を示す動作手順図である。
【図12】景品戻り玉数に関する処理手順を示す動作手順図である。
【図13】景品玉数に関する処理手順を示す動作手順図である。
【図14】売上玉数に関する処理手順を示す動作手順図である。
【図15】異常判定処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】異常検出の具体例を示した図である。
【図17】異常判定値設定処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る遊技場装置及び遊技場管理システムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
[実施形態]
(I)遊技場管理システム
まず、本発明の遊技場装置及び遊技場管理システムの実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の遊技場管理システムの構成を示す概略図である。
同図に示すように、本実施形態に係る遊技場管理システム1は、台間機10、台コンピュータ30、島コンピュータ40、ホールコンピュータ50、会員管理装置60、現金貸玉管理装置70、精算機80、持ち玉管理装置90、景品交換装置110で構成され、これらの各装置が所定のネットワーク(例えば、ローカル・エリア・ネットワーク)を介して接続されている。
なお、本実施形態において、遊技場管理システム1を構成する各種装置(台間機10、台コンピュータ30等)を「遊技場装置」という。また、「遊技場装置」には、遊技場に備えられ所定のデータ(信号)を送信又は受信可能な装置を含む。具体的には、例えば、遊技機100、島端などに設置された遊技媒体計数機(図示せず)、遊技機100の遊技実績やイベント情報などを画面表示して遊技者に公開するデータ公開機(図示せず)などが含まれる。
【0017】
台間機10は、図1に示すように、パチンコ機100aやスロットマシン(図示せず)などの遊技機100毎に設置され、ICコインなどの有価価値を有する記録媒体、現金、貯玉会員カードなどを投入して、遊技媒体を貸出す遊技媒体貸出装置として構成されている。
この台間機10は、本実施形態においてはパチンコ機100aに併設されており、該パチンコ機100aで取得された遊技球を計数する各台計数機20を備えるとともに、この各台計数機20で計数された遊技球を再び遊技に供するために返却する機能を備えている。
【0018】
また、台間機10は、図2に示すように、中央演算処理装置(CPU)や入出力インターフェイスなどで構成されたコンピュータからなる制御部29により制御される。そして、記憶部(ROM,RAM)28に記憶された制御プログラムが実行されることで、本実施形態の台間機10が、貸出手段、計数手段、返却手段、ICコイン発行・読取手段、通信手段、表示手段として動作するようになっている。
【0019】
この台間機10は、図3に示すように、紙幣投入口11、投入額表示部12、払出しボタン13、ノズル(払出通路)14、入力部15、会員カード挿入口16、ICコイン投入口17、ICコイン返却口18、会員カード・ICコイン返却ボタン19と、これらに関連する装置が設けられている。
また、各台計数部20には、受皿21と、計数値表示部22と、返却ボタン23などの操作手段と、これらに関連する装置が設けられている。
【0020】
紙幣投入口11の内部には、投入された紙幣を識別する紙幣識別部11aが設けられており、制御部29は、識別された紙幣に対応する金額を、記憶部(RAM)28に記憶させる。
ここで、設定された貸出料金に対応する最低投入額以上の紙幣が紙幣投入口11に投入された場合、すなわち、記憶部28に現金の残高が記憶された場合において、遊技機100に設けられた玉貸ボタン103が操作されると、貸出料金に応じた数量の遊技球が遊技機100から貸出される。そして、制御部29は、その貸出された遊技球の数量を示す売上信号を、通信部27を介して出力させるようになっている。
【0021】
会員カード挿入口16の内部には、挿入された貯玉会員カードから会員番号を読み取るデータ読取部(図示せず)が設けられており、制御部29は、読み取られた会員番号を、通信部27(後述)を介して会員管理装置60へ送信する。会員管理装置60には、会員番号に関連付けて貯玉量が記憶されており、台間機10から会員番号が送信されてくると、貯玉量を返信可能となっている。そして、この貯玉量が所定数以上ある場合において、払出しボタン13が押されると、その貯玉量の範囲内で遊技球が遊技機100から払出され、再プレイ玉として遊技に使用できるようになっている。
【0022】
払出された遊技球により遊技機100で遊技が行われ、獲得された遊技球が下皿102に貯留されると、この下皿102の近傍に設けられた操作部(図示せず)を操作することで、その遊技球を、下皿102の下方に設けられた各台計数機20の受皿21に投下できるようになっている。
受皿21は、遊技球を貯留可能に凹状に形成されており、底部には開口部(図示せず)が穿設され、さらに遊技球を各台計数機20の内部へ誘導する流路(図示せず)が連通している。また、開口部にはシャッター(図示せず)が取り付けられており、受皿21の近傍に設けられたレバー21aを操作することでシャッターが動作し開口部を開閉可能となっている。
【0023】
シャッターが開口部を塞いで閉状態となっているときは、下皿102から投下された遊技球が受皿21に貯留する。一方、レバー21aが操作されてシャッターが動作し開口部が開状態になると、受皿21に貯留していた遊技球が開口部から流路に流れ込み計数センサ26により計数されるようになっている。
計数センサ26は、流路に近接して設けられており、この流路を通過する遊技球を検出し、検出信号を制御部29に出力する。制御部29は、計数センサ26から送られてきた検出信号の入力数をカウントし、このカウント数を計数値(景品玉数)として記憶部28に記憶させるとともに、その計数値を計数値表示部22に表示させ、さらに、その計数値を示す景品玉信号を、通信部27を介して出力するようになっている。
【0024】
このように、各台計数機20にて遊技球が計数され、この計数値が記憶部28に記憶されている場合において、返却ボタン23が操作されると、制御部29が送出装置24(後述)を制御して、その計数値に相当する範囲内で、遊技球が景品戻り玉として、所定数単位(例えば、125個)に分けて、ノズル14からパチンコ機100の上皿101に返却される。
送出装置24は、ノズル14が取り付けられた台間機10の筐体内部に設けられており、制御部29により制御されて遊技球を一個ずつ送出する玉送出モータ(図示せず)と、その遊技球の送出数を計数する送出計数センサ(図示せず)とを備えている。制御部29は、送出計数センサからの検出信号を監視しつつ、玉送出モータを制御することで、遊技球の送出数を認識できるようになっている。
また、制御部29は、その返却された遊技球の数量を示す景品戻り玉信号を、通信部27を介して出力させる。
【0025】
ICコイン投入口17の内部には、ICコインR/W(リーダ/ライタ)25が設けられており、投入されたICコインからコインID、現金の残高、計数値、貸出料金などの情報を読み取り、制御部29に転送する。制御部29は、これらの情報を記憶部28に記憶させるとともに、制御部29の点灯制御により計数値表示部22に表示させるようになっている。
また、遊技の終了時において、投入額表示部12に紙幣投入口11から投入された現金の残高がある場合、又は、各台計数機20で計数された計数値がある場合に、会員カード・ICコイン返却ボタン19が操作されると、制御部29がICコインR/W25を制御して、現金の残高、計数値、貸出料金などの情報をICコインに記録し、このICコインをICコイン返却口18から返却(発行)する。
【0026】
さらに、会員カード挿入口16に貯玉会員カードが挿入されている場合において、会員カード・ICコイン返却ボタン19が操作されると、その貯玉会員カードを排出(返却)する。
そして、会員カード・ICコイン返却ボタン19が操作されたときに計数値があるときは、計数値が貯玉としてホールコンピュータ50に登録される。
【0027】
入力部15は、複数のボタンで構成された入力手段であって、暗証番号を入力することができる。
記憶部28は、台間機10の有する各種機能に関するプログラムやデータを記憶する。この記憶部28は、紙幣識別部11aで識別された投入紙幣の金種及び枚数、遊技者単位で遊技場に予め貯留された貯玉(貯遊技媒体)から遊技機100に引出された再プレイ玉の数量を示す再プレイ玉数(再プレイ遊技媒体数)、計数センサ26により計数された遊技球である景品玉の数量を示す景品玉数(景品遊技媒体数)、景品玉のうち送出装置24から払出された遊技球である景品戻り玉の数量を示す景品戻り玉数(景品戻り遊技媒体数)、紙幣の投入金額又はICコイン(所定の記録媒体)に記録された有価価値の範囲内で貸出された遊技球である売上玉の数量を示す売上玉数(売上遊技媒体数)、ICコインR/W25がICコインから読み取ったコインID、現金の残高,計数値,貸出料金などの情報、該台間機10に付された台間機番号などを記憶する。
【0028】
通信部27は、台コンピュータ30に通信可能に接続されており、再プレイ玉数を示す再プレイ玉数信号、景品戻り玉数を示す景品戻り玉数信号、景品玉数を示す景品玉数信号、売上玉数を示す売上玉数信号を出力するようになっている(図5参照)。
【0029】
台コンピュータ30は、遊技機100,台間機10,島コンピュータ40などと通信可能に接続されており、これらの各間で所定の信号(データ)を送受信する信号中継装置である。
また、台コンピュータ30は、本実施形態の遊技場装置の一例であり、台間機10とパチンコ機100aとから入力される信号に基づいて、台間機10における計数センサ異常を検出するとともに、検出した計数異常情報と、パチンコ機100aからの遊技信号をホールコンピュータ50に中継して送信する情報処理装置として構成されている。
【0030】
この台コンピュータ30は、図4に示すように、通信手段31、記憶手段(RAM、ROM)32、制御手段(中央演算処理装置:CPU)33などを備えている。
通信手段31は、図5に示すように、再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、アウト信号、セーフ信号を、台間機10又は遊技機100から入力する。
また、通信手段11は、異常判定値(後述)をホールコンピュータ50から入力するとともに、異常検出信号(後述)をホールコンピュータ50へ送信する。
【0031】
記憶手段32は、台コンピュータ30の有する機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。
また、記憶手段32は、遊技媒体数データベースを記憶する。
遊技媒体数データベースは、計数センサの異常を検出する際に用いられるデータベースであって、図6に示すように、「台間機番号」、「機種」、「再プレイ玉払出し数」、「景品戻り玉払出し数」、「景品玉数」、「売上玉数」、「アウト」、「セーフ」、「異常判定値」を項目として構成されている。
【0032】
「台間機番号」は、台間機10のそれぞれを特定するために付された番号である。このため、「台間機番号」は、台間機10毎に異なる番号が用いられる。
「機種」は、台間機10に対応する遊技機100の機種を示す。
「再プレイ玉払出し数」、「景品戻り玉払出し数」、「景品玉数」、「売上玉数」は、それぞれ再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号を集計した再プレイ玉数、景品戻り玉数、景品玉数、売上玉数を示す。
「アウト」は、遊技機100への遊技球の投入数を示す。
「セーフ」は、遊技機100からの遊技球の払出数を示す。
「異常判定値」は、制御手段33の異常検出部33−2(後述)が異常判定処理を実行する際に用いられるデータである。この「異常判定値」については、後記の「異常判定値データベース」の説明及び「異常判定値設定処理」において詳述する。
【0033】
制御手段33は、記憶手段32に記憶されたプログラムが実行されることで、台コンピュータ30の有する各種機能を実行する。
この制御手段33は、図4に示すように、データ集計部33−1と、異常検出部33−2とを有している。
データ集計部33−1は、再プレイ玉数信号、景品戻り玉数信号、景品玉数信号、売上玉数信号、アウト信号、セーフ信号にもとづいて、再プレイ玉数、景品戻り玉数、景品玉数、売上玉数、アウト数、セーフ数を集計する。
【0034】
異常検出部33−2は、データ集計部33−1で集計された各データに基づいて、計数センサ26の異常や、他の遊技機100へ遊技媒体を持ち出す不正行為の発生の有無を判定する異常判定手段である。
この異常検出部33−2における異常検出処理の詳細については、後記の「異常検出方法」で説明する。
【0035】
島コンピュータ40は、本実施形態の遊技場装置の一例であって、遊技機100の島ごとに設けられており、台コンピュータ30から送られてきた信号を入力し、この信号に対して所定の処理を行い、ホールコンピュータ50の要求に応じて、その処理後の信号をホールコンピュータ50に送信する。また、島コンピュータ40は、ホールコンピュータ50から送られてきた信号(例えば、異常判定値を示す信号など)を台コンピュータ30へ送ることができる。
【0036】
ホールコンピュータ50は、本実施形態の遊技場装置の一例であり、遊技機100で行われた遊技に関するデータを集計管理するコンピュータであって、通常、遊技場の管理者が操作可能な場所、例えば、カウンタ奥の管理室等に設置されている。
このホールコンピュータ50は、図7に示すように、通信手段51と、記憶手段52と、表示手段53と、入力手段54と、制御手段55と、出力手段56とを有している。
【0037】
通信手段51は、台コンピュータ30,遊技機100,台間機10等に通信可能に接続されており、所定の信号を送受信する。
記憶手段52は、ホールコンピュータ50の有する各種機能を実行するためのプログラムやデータを記憶する。この記憶手段52が記憶するデータとしては、例えば、各遊技機100の遊技に関する情報や異常判定値データベースを構成するデータなどがある。
【0038】
異常判定値データベースは、図8に示すように、「台間機番号」と、「機種」と、「遊技機許容貯留量」と、「各台計数機許容貯留量」と、「台皿許容玉数」と、「貸出しレート」とを項目として構成されている。
ここで、「遊技機許容貯留量」とは、遊技機100の上皿101及び下皿102に貯留可能な遊技媒体の最大容量をいう。この「遊技機許容貯留量」は、遊技機100の機種によって異なる。
なお、図8においては、「遊技機許容貯留量」を上皿101と下皿102に分けているが、これに限るものではなく、上皿101と下皿102の各許容貯留量を合計し、この合計量を「遊技機許容貯留量」として管理することもできる。
また、上皿101と下皿102が一体となった遊技機100の場合は、その遊技機100の皿に貯留可能な遊技媒体の最大容量を「遊技機許容貯留量」として記憶・管理する。
【0039】
「各台計数機許容貯留量」とは、各台計数機20の受皿21に貯留可能な遊技媒体の最大容量をいう。
この「各台計数機許容貯留量」は、各台計数機20のメーカや製品によって異なる。
また、各台計数機20の中には、遊技球を貯留しない受皿21を備えたものがある。すなわち、受皿21の底部の開口にシャッターが設けられておらず、遊技機100の下皿102から投下された遊技球をそのまま流路に流して計数するものがある。この場合、「各台計数機許容貯留量」は、0となる。
【0040】
さらに、一の遊技場においてメーカの異なる複数種類の各台計数機20が導入された場合、「各台計数機許容貯留量」は、その種類ごとに異なる値となる。例えば、図8に示すように、種類Aの各台計数機20の「各台計数機許容貯留量」が500玉、種類Bの各台計数機20の「各台計数機許容貯留量」が0玉などとなる。
このように、異常判定値データベースにおいて各台計数機20の種類に応じた「各台計数機許容貯留量」を登録し、後述するように、この「各台計数機許容貯留量」にもとづいて台間機10ごとに異常判定値を算出することで、それら台間機10ごとに適切な異常判定値を設定できる。
【0041】
「台皿許容玉数」とは、遊技機100の上皿101及び下皿102と各台計数機20の受皿21に貯留可能な遊技媒体の最大容量であって、異常を判定する閾値(異常判定値)となる数量である。この「台皿許容玉数」は、「遊技機許容貯留量」と「各台計数機許容貯留量」とを加算して得ることができる。
なお、本実施形態においては、遊技機100の上皿101及び下皿102と各台計数機20の受皿21とを総称して「台皿」というものとする。
「貸出しレート」とは、遊技媒体一個あたりの単価をいう。パチンコ機100aの遊技媒体である遊技球の場合、「貸出しレート」は、一般に、1円(低レート)や4円(高レート)などに設定される。
【0042】
表示手段53は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)で構成することができ、遊技場の店員による入力手段54での入力指示操作の内容にもとづいて、所定のデータを表示する。
入力手段54は、例えば、キーボードやマウスなどで構成されており、遊技場の店員が操作することにより、所定のデータや指示、命令などを選択・入力できるようになっている。
制御手段55は、例えば、CPUにより構成することができ、記憶手段52に記憶されているプログラムを読み込んで実行することにより、ホールコンピュータ50の構成各部に指令を送り、又は自ら動作して、ホールコンピュータ50の有する各種機能を実行・制御する。
出力手段55は、プリンタなどで構成することができ、所定のデータを印字出力する。
【0043】
なお、図7は、ホールコンピュータ50の構成だけでなく、会員管理装置60,現金貸玉管理装置70,持ち玉管理装置90の構成も併せて示している。これは、ホールコンピュータ50、会員管理装置60,現金貸玉管理装置70,持ち玉管理装置90が、いずれもパーソナルコンピュータを用いることできることから、構成も同様なものとなるためである。ただし、会員管理装置60,現金貸玉管理装置70,持ち玉管理装置90においては、表示手段63,73,93及び入力手段64,74,94を省略することができる。また、出力手段56,66,76,96については、省略するか、あるいは、一台のみ設けて共用することもできる。
【0044】
会員管理装置60は、本実施形態の遊技場装置の一例であって、会員に関する情報を記憶・管理する。
この会員管理装置60の記憶手段62は、会員データベースを記憶する。
会員データベースは、図9に示すように、「会員番号」と、「暗証番号」と、「貯玉残高」とを項目として構成されている。
【0045】
ここで、「会員番号」は、会員一人一人を特定するために付与される番号である。この「会員番号」は、会員ごとに異なる番号が付される。
「貯玉残高」は、会員が大当り等で獲得した遊技媒体のうち、景品に交換せずに遊技場に預けておいた遊技媒体の数量をいう。この「貯玉残高」は、再プレイ玉数として払出されると減少する。
【0046】
現金貸玉管理装置70は、投入現金データベース(図示せず)を記憶しており、台間機10に投入された紙幣の金種及び枚数(又は金額)を管理する。また、貸玉管理装置70は、台間機10から送信されてきた紙幣の識別結果や売上玉数にもとづいて、投入現金データベースを更新する。
精算機80は、ICコインに入金した金額を遊技者に戻す装置である。
持ち玉管理装置90は、ICコインが発行される毎に各台計数機20から送信される計数値とコインIDを関連付けて記憶・管理している。
【0047】
景品交換装置110は、景品交換処理装置の一例であり、遊技者から提示されたICコインから各種データを読み取るICコインリーダ110aを備え、読み取ったコインIDを持ち玉管理装置90に送信するとともに、持ち玉管理装置90が記憶・管理するコインID毎の計数値、計数異常情報、遊技台番号を受信して、所定の景品交換処理を行う情報処理装置である。
【0048】
(II)異常検出方法
次に、本実施形態の遊技場管理システムの動作(異常検出方法)について、図10〜図17を参照して説明する。
【0049】
この異常検出方法においては、次の項目について説明する。
(II−1)異常検出方法の全体の流れ
(II−2)再プレイ玉に関する処理手順
(II−3)景品戻り玉に関する処理手順
(II−4)景品玉に関する処理手順
(II−5)売上玉に関する処理手順
(II−6)異常検出の処理手順
(II−7)異常判定値の設定手順
【0050】
(II−1)異常検出方法の全体の流れ
ここでは、異常検出方法の全体的な流れについて、図10を参照して説明する。
図10は、異常検出方法の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、ホールコンピュータ50において異常判定値が設定される(異常判定値設定処理、図10のステップ10)。
次いで、遊技場の営業が開始されると、台コンピュータ30は、遊技機100や台間機10から各種データを入力する(データ入力処理、ステップ11)。
続いて、台コンピュータ30は、それら入力したデータにもとづいて、異常判定を行う(異常判定処理、ステップ12)。
そして、台コンピュータ30は、異常が発生したものと判定すると、ホールコンピュータ50に報知する(報知処理、ステップ13)。
【0051】
なお、異常判定値設定処理の詳細については、後記の「(II−7)異常判定値の設定手順」で説明する。
データ入力処理の詳細については、後記の(II−2)〜(II−5)で説明する。
異常判定処理と報知処理の詳細については、後記の「(II−6)異常検出の処理手順」で説明する。
【0052】
(II−2)再プレイ玉に関する処理手順
ここでは、データ入力処理のうち、再プレイ玉に関する処理手順について、図11を参照して説明する。この再プレイ玉に関する処理手順は、例えば、遊技者が会員で、持ち玉が0で、貯玉がある場合に実行される。
【0053】
遊技者は、台間機10の会員カード挿入口16に貯玉会員カードを挿入する。
データ読取部(図示せず)は、挿入された貯玉会員カードから会員番号を読み取る(ステップ20)。読み取られた会員番号は、制御部29へ送られる。
また、遊技者は、台間機10の入力部15を操作して暗証番号を入力する(ステップ21)。
台間機10の制御部29は、会員番号と暗証番号を、通信部27を介して会員管理装置60へ送信する(ステップ22)。
【0054】
会員管理装置60の記憶手段62は、予め、会員データベースを記憶しており、この会員データベースに会員番号と暗証番号と貯玉残高とを関連付けて登録している(図9参照)。
会員管理装置60の通信手段61は、台間機10から送信されてきた会員番号と暗証番号を受信する(ステップ23)。制御手段65は、それら会員番号と暗証番号が会員データベースに登録されているか否かを判断する(照合、ステップ24)。
判断の結果、会員番号と暗証番号が会員データベースに登録されているときは、制御手段65は、それらに関連付けられた貯玉残高を会員データベースから取り出し、通信手段61を介して、台間機10へ送信する(ステップ25)。
一方、会員番号と暗証番号が会員データベースに登録されていないときは、貯玉残高の送信は行わない。
台間機10の通信部27は、貯玉残高を受信する(ステップ26)。記憶部28は、その貯玉残高を記憶する。
【0055】
遊技者は、台間機10の払出しボタン13を押す(再プレイ玉払出し操作、ステップ27)。
その払出しボタン13が押されることで、遊技機100は、貯玉残高の範囲内で所定数の再プレイ玉を払い出す(ステップ28)。
台間機10の制御部29は、その再プレイ玉の払出し数を示す再プレイ玉数信号を、記憶部28から取り出した台間機番号とともに、通信部27を介して台コンピュータ30及び会員管理装置60へ送信する(ステップ29)。
【0056】
台コンピュータ30の通信手段31は、再プレイ玉数信号及び台間機番号を受信する(ステップ30)。
制御手段33のデータ集計部33−1は、遊技媒体数データベースを参照し、受信された台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「再プレイ玉払出し数」を取り出し、受信された再プレイ玉数信号の示す再プレイ玉数を取り出した「再プレイ玉払出し数」に加算する(ステップ31)。そして、この加算により得られた和を新たな「再プレイ玉払出し数」として遊技媒体数データベースに登録(更新)する。
【0057】
会員管理装置60の通信手段61は、再プレイ玉数信号を受信する(ステップ32)。
制御手段65は、会員データベースから「貯玉残高」を取り出し、受信された再プレイ玉数信号の示す再プレイ玉数を取り出した「貯玉残高」から減算する(ステップ33)。そして、この減算により得られた差を新たな「貯玉残高」として会員データベースに登録する。
【0058】
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30に対して、遊技情報が常時送信される(ステップ34)。遊技情報には、アウト数、セーフ数、大当りなどの情報が含まれる。台コンピュータ30は、遊技情報を受信すると(ステップ35)、データ集計部33−1で集計し、記憶手段32に記憶する。
この再プレイ玉に関する処理のうちステップ27からステップ34までの処理は、推定景品玉数(後述)が1以上となるか、あるいは、貯玉が無くなるまで繰り返し実行される。
【0059】
(II−3)景品戻り玉に関する処理手順
ここでは、データ入力処理のうち、景品戻り玉に関する処理手順について、図12を参照して説明する。この景品戻り玉に関する処理手順は、遊技者が景品玉で遊技をする場合に実行される。
【0060】
遊技者は、各台計数機20の返却ボタン23を押す(払出しの操作、ステップ40)。この返却ボタン23の操作を受けて、制御部29は、送出装置24を制御して、所定数の景品戻り玉をノズル14から払い出す(ステップ41)。
また、制御部29は、景品戻り玉の払出し数を示す景品戻り玉数信号を、記憶部28から取り出した台間機番号とともに、通信部27を介して台コンピュータ30へ送信する(ステップ42)。
台コンピュータ30の通信手段31は、景品戻り玉数信号及び台間機番号を受信する(ステップ43)。
【0061】
制御手段33のデータ集計部33−1は、遊技媒体数データベース(図6)を参照し、受信された台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「景品戻り玉払出し数」を取り出し、受信された景品戻り玉数信号の示す景品戻り玉数を取り出した「景品戻り玉払出し数」に加算する(ステップ44)。そして、この加算により得られた和を新たな「景品戻り玉払出し数」として遊技媒体数データベースに登録(更新)する。
【0062】
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30へ遊技情報が常時送信され(ステップ45)、台コンピュータ30では、受信した遊技情報を集計し記憶している(ステップ46)。
この景品戻り玉に関する処理は、景品玉が無くなるまで繰り返し実行される。
【0063】
(II−4)景品玉に関する処理手順
ここでは、データ入力処理のうち、景品玉に関する処理手順について、図13を参照して説明する。この景品玉に関する処理手順は、各台計数機20の受皿21の底部に設けられたシャッター(図示せず)が開放されて遊技玉が流路(図示せず)に流入し計数センサ26による計数が開始した場合に実行される。
【0064】
各台計数機20のレバー21aが操作されてシャッター(図示せず)が開放されると、受皿21に貯留されていた遊技球が受皿21の底部の開口部(図示せず)から流路に流入し、計数センサ26により検出される。計数センサ26は、遊技球を検出すると、検出信号を制御部29へ送信する。制御部29は、検出信号をカウントすることで遊技球を計数し(ステップ50)、その計数値を示す景品玉数信号を、記憶部28から取り出した台間機番号とともに、通信部27を介して台コンピュータ30へ送信する(ステップ51)。
【0065】
台コンピュータ30の通信手段31は、景品玉数及び台間機番号を受信する(ステップ52)。
制御手段33のデータ集計部33−1は、遊技媒体数データベースを参照し、受信された台間機番号と同じ「台間機番号」を検索し、この「台間機番号」に関連付けられた「景品玉数」を取り出し、受信された景品玉数信号の示す景品玉数を取り出した「景品玉数」に加算する(ステップ53)。そして、この加算により得られた和を新たな「景品玉数」として遊技媒体数データベースに登録(更新)する。
【0066】
なお、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30へ遊技情報が常時送信され(ステップ54)、台コンピュータ30では、受信した遊技情報を集計し記憶している(ステップ55)。
この景品玉に関する処理は、各台計数機20で遊技球が計数されるたびに繰り返し実行される。
【0067】
(II−5)売上玉に関する処理手順
ここでは、データ入力処理のうち、売上玉に関する処理手順について、図14を参照して説明する。この売上玉に関する処理手順は、現金の貸し玉で遊技する場合に実行される。
【0068】
遊技者は、台間機10の紙幣投入口11に紙幣を投入する。
台間機10の紙幣識別部11aは、投入された紙幣の金種及び枚数を識別する(ステップ60)。そして、紙幣識別部11aは、識別結果を、通信部27を介して現金貸玉管理装置70へ送信する(ステップ61)。
【0069】
現金貸玉管理装置70の通信手段71は、識別結果を受信する(ステップ62)。
制御手段75は、投入現金データベース(図示せず)から「現金情報」を取り出し、受信された識別結果の示す金額を取り出した「現金情報」に加算する(現金加算、ステップ63)。そして、この加算により得られた和を新たな「現金情報」として投入現金データベースに登録する。
【0070】
遊技者は、遊技機100の玉貸ボタン103を押す(貸し玉操作、ステップ64)。この玉貸ボタン103の操作を受けて、遊技機100は、所定数の売上玉を上皿101に払い出すとともに(ステップ65)、その払出した売上玉の数量を台間機10へ送る。
台間機10は、その売上玉の払出し数を示す売上玉数信号を、現金貸玉管理装置70へ送信する(ステップ66)。さらに、台間機10は、その売上玉数を台コンピュータ30へ送信する(ステップ66)。
【0071】
現金貸玉管理装置70の通信手段71は、売上玉数信号を受信する(ステップ67)。
制御手段75は、投入現金データベース(図示せず)から「現金残高」を取り出し、受信された売上玉数信号の示す売上玉数に相当する金額を取り出した「現金残高」から減算する(現金減算、ステップ68)。そして、この減算により得られた差を新たな「現金残高」として投入現金データベースに登録する。
【0072】
台コンピュータ30の通信手段31は、売上玉数信号を受信する(ステップ69)。
制御手段33のデータ集計部33−1は、遊技媒体数データベースから「売上玉数」を取り出し、受信された売上玉数信号の示す売上玉数を取り出した「売上玉数」に加算する(ステップ70)。そして、この加算により得られた和を新たな「売上玉数」として遊技媒体数データベースに登録(更新)する。
【0073】
また、営業時間中は、遊技機100から台コンピュータ30へ遊技情報が常時送信され(ステップ71)、台コンピュータ30では、受信した遊技情報を集計し記憶している(ステップ72)。
この売上玉に関する処理のうちステップ64からステップ72までの処理は、現金の残高が無くなるか、あるいは、景品玉ができるまで繰り返し実行される。
【0074】
(II−6)異常検出の処理手順
異常判定処理及び報知処理を含む異常検出の処理手順について、図15を参照して説明する。
この異常検出処理を実行するにあたり、異常判定値が、台コンピュータ30の記憶手段32の遊技媒体数データベースに予め記憶(設定)されている(図10のステップ10)。
台コンピュータ30の制御手段33の異常検出部33−2は、アウト数A、セーフ数B、売上玉数C、景品戻り玉数D、推定景品玉数(推定景品遊技媒体数)E、再プレイ玉数F、景品玉数Sの各データをクリアする(各変数に0を代入する)(図15のステップ80)。
【0075】
データ集計部33−1は、遊技機100から送信されてきた各種パルスにもとづいて各データ(アウト数A、セーフ数B、売上玉数C、景品戻り玉数D、再プレイ玉数F、景品玉数S)を集計し、記憶手段32に記憶させる。
異常検出部33−2は、それら各データを記憶手段32から取り出し、推定景品玉数Eを算出する(ステップ81)。
推定景品玉数Eとは、遊技機100での遊技の結果取得された遊技媒体であって、景品と交換可能な遊技媒体の数をいう。
【0076】
この推定景品玉数Eは、次の手順で算出できる。
すなわち、アウト数Aからセーフ数Bを減算して差を求め、売上玉数Cと再プレイ玉数Fとを加算して和を求め、この和から前述の差を減算して差を求め、この差と景品戻り玉数Dとを加算することで、推定景品玉数Eを算出する。
これを式で表すと、次のようになる。
E=D+(C+F−(A−B)) ・・・(式1)
【0077】
この式1に示すように、推定景品玉数Eには、景品戻り玉数D、売上玉数C、再プレイ玉数F、そして、セーフ数Bが含まれる。これら景品戻り玉、売上玉、再プレイ玉、セーフ玉は、遊技機100の台皿又は各台計数機20の台皿を一度は通過する遊技球であり、各台計数機20又は島端計数機(遊技機島の端に設置されており、遊技媒体の数量を計数する装置、図示せず)で計数可能であって、この計数結果に応じた景品に交換可能な遊技球である。これらに対し、アウト玉は、パチンコ機100aの場合、盤面に打ち出された玉であるが、もともとは景品戻り玉、売上玉、再プレイ玉、セーフ玉のいずれかであり、遊技機100の台皿又は各台計数機20の台皿に貯留していた遊技球であって、打ち出されることで景品に交換不能となった遊技球である。よって、推定景品玉数Eは、景品に交換可能な、景品戻り玉数D、売上玉数C、再プレイ玉数F、セーフ数Bの合計から、景品に交換不能なアウト数Aを減算することで得られた、遊技者がその時点で景品に交換可能な遊技球の数量を示すことになる。なお、この推定景品玉数Eには、実際には遊技者の手元には存在しないが計数値として存在する景品玉数Sも含まれている。この景品玉数Sも、景品に交換可能な遊技球であることは勿論である。
【0078】
次いで、異常検出部33−2は、推定景品玉数Eが更新されたか否かを判断する(ステップ82)。この判断は、推定景品玉数Eの値が変化したときに、推定景品玉数Eが更新されたものと判断することができる。また、推定景品玉数Eの算出に用いられるアウト数A,セーフ数B,売上玉数C,景品戻り玉数D,再プレイ玉数Fのいずれかが更新されたとき(値が変化したとき)に、推定景品玉数Eが更新されたものと判断することができる。
判断の結果、推定景品玉数Eが更新されていないときは、ステップ81に戻って、推定景品玉数Eの算出を繰り返す。
【0079】
一方、推定景品玉数Eが更新されたときは、異常検出部33−2は、推定景品玉数Eから景品玉数Sを減算して、推定台皿玉数を算出する(ステップ83)。
推定台皿玉数(推定台皿遊技媒体数)とは、遊技機100の上皿101及び下皿102と各台計数機20の受皿21に貯留されているものと推定される遊技球の合計数をいう。
【0080】
そして、異常検出部33−2は、遊技媒体数データベースを参照して異常判定値Mを取り出し、この異常判定値Mと推定台皿玉数とを比較する(ステップ84)。
比較の結果、推定台皿玉数が異常判定値Mよりも大きいときは、異常を検出したものと判定し(ステップ85)、ホールコンピュータ50に異常検出信号を送信する(報知処理、ステップ86)。ホールコンピュータ50は、異常検出信号を受信すると、異常が検出されたことを表示手段53に表示したり、店員が所持するインカムに報知したりすることができる。
一方、推定台皿玉数が異常判定値Mよりも小さいときは、異常が発生していないものと判定する。そして、遊技場が営業中であるときは(ステップ87のYes)、ステップ81に戻り、その後の処理を実行する。一方、遊技場の営業時間が終了したときは、異常検出処理を終了する。
【0081】
ここで、異常検出処理について、具体例をもって説明する。
図16(a)に示すように、推定景品玉数Eが3000玉であり、景品玉数Sが1300玉であるときは、推定台皿玉数は、1700玉となる。
ここで、異常判定値Mが2000玉とすると、推定台皿玉数は、異常判定値Mよりも小さいことから、異常は発生していないものと判断できる。
【0082】
これに対し、図16(b)に示すように、推定景品玉数Eが4500玉であり、景品玉数Sが1300玉であるときは、推定台皿玉数は、3200玉となる。
ここで、異常判定値Mが2000玉とすると、推定台皿玉数は、異常判定値Mよりも大きく、台皿の許容玉数を超えていることから、異常が発生したものと判断できる。
【0083】
このような異常検出処理により、各台計数機20の計数センサ異常を検出できる理由は、次による。
各台計数機20の計数センサ26が故障するなどして遊技球を検出できなくなった場合、あるいは、検出したりしなかったりといった異常が発生した場合、景品玉数は、その計数センサ26を通過した遊技球よりも少ない数量となる。一方、推定景品玉数は、遊技者が景品に交換可能な玉数を推定した値であり、前述の式1にも示されるように、計数センサ26による計数値以外のデータを用いて算出したものである。この推定景品玉数は、各台計数機20で計数された遊技球の数量と、未だ計数されず遊技機100の台皿や各台計数機20の台皿に貯留している遊技球の数量との合計に相当する。このため、推定景品玉数から景品玉数を減算した値は、台皿の貯留球数となる。ここで、台皿は、遊技球の許容量がほぼ決まっており、遊技者は、その許容量の範囲内で遊技球を貯留し、またその貯留量を見ながら各台計数機20に遊技球を流し計数する。よって、台皿に貯留された遊技球の数量がその許容量を超えることは本来想定できないはずであるところ、前述した景品玉数と推定景品玉数との差が台皿の許容量を超えているような結果が出た場合には、他の何らか要因で異常が発生したものと判断できる。
【0084】
ここで、考えられる異常の一つに、計数センサ26の異常がある。計数センサ26に異常が発生した場合、前述したように、景品玉数が、計数センサ26を通過した遊技球の数量よりも少なくなる。そうすると、景品玉数と推定景品玉数との差が大きくなり、この差が台皿の許容量を超えることで、計数センサ26の異常を検出できる。
また、他の遊技機100へ遊技球を持ち出すという不正行為を発見できる。例えば、遊技者が遊技機Aで獲得した遊技球を遊技機Bに持ち出したとする。この場合、遊技機Aでは、その遊技球が本来計数されるべきところ、計数されず景品玉数に加算されないことになる。一方、推定景品玉数は、計数センサ26による計数値を用いずに算出されるので、その遊技者の獲得玉数も含んだ値となる。この場合に、景品玉数と推定景品玉数とを比較すると、台皿の貯留量の他に持ち出した遊技球の数量が差となって算出される。この差が台皿の許容量を超えることで、遊技球の持ち出しという不正行為を発見できる。
【0085】
なお、遊技球の持ち出しが不正行為とされるのは、一の遊技場の中に、貸出しレートの異なる複数の貸出しレートが存在する場合である。例えば、遊技者が、低い貸出しレートの遊技機100で獲得した遊技球を高い貸出しレートの遊技機100に持ち出し、この各台計数機20で計数させると、その遊技者は不正に高額な利益を得ることになる。
本実施形態の異常検出方法によれば、景品玉数が本来よりも少なくなったことを検出できるので、その遊技場で一番高い貸出しレート以外の遊技機100で異常を検出したときは、遊技球持ち出し異常を発生したものとして判断できる。
しかも、その異常の検出は、低い貸出しレートの遊技機100、すなわち遊技球の持ち出しが行われた遊技機100で検出されるので、不正行為を早期に発見でき、被害を最小限にくい止めることができる。
【0086】
さらに、異常判定処理を実行することで、アウトタンクセンサの異常も検出できる。
通常、遊技機100で遊技が行なわれると、アウト数は、通常増加する。ところが、アウトタンクセンサが故障すると、アウト数が増加しないか、実際のアウト数よりも少なく増加する。ここで、前述の式1を参照すると、減算されるのはアウト数Aだけであって、他のデータ(景品戻り玉数D、売上玉数C、再プレイ玉数F、セーフ数B)は、加算される。アウト数Aが増加しなければ、推定景品玉数Eは、その分大きく増加し、景品玉数Sとの差が大きくなる。この差が異常判定値よりも大きいときは、アウトタンクセンサに異常が発生しているものと判断できる。
【0087】
(II−7)異常判定値の設定手順
異常判定値の設定手順について、図17を参照して説明する。
異常判定値を設定するにあたり、ホールコンピュータ50の表示手段53は、台間機番号(又は、遊技機100の台番号)を入力する画面を表示する。入力手段54は、遊技場の店員による操作により、台間機番号(又は、遊技機100の台番号)を入力する(ステップ90)。
次いで、表示手段53は、遊技機100の遊技機許容貯留量を入力する画面を表示する。入力手段54は、店員による操作により、遊技機100の遊技機許容貯留量を入力する(ステップ91)。
【0088】
続いて、表示手段53は、各台計数機20の各台計数機許容貯留量を入力する画面を表示する。入力手段54は、店員による操作により、各台計数機20の各台計数機許容貯留量を入力する(ステップ92)。
なお、一の遊技場に複数種類の各台計数機20が導入され、一の種類の各台計数機20の受皿21に貯留可能な遊技媒体の数と、他の種類の各台計数機20の受皿21に貯留可能な遊技媒体の数が異なるときは、入力手段54は、それら種類ごとに各台計数機許容貯留量を入力することができる。
【0089】
記憶手段52は、入力された台間機番号(又は、遊技機100の台番号)をキーとして、遊技機100の遊技機許容貯留量と各台計数機20の各台計数機許容貯留量を、異常判定値データベースに登録する(各台計数機20ごとに各台計数機許容貯留量を設定、図8参照)。
制御手段55は、遊技機100の遊技機許容貯留量と各台計数機20の各台計数機許容貯留量とを加算して遊技機100の台皿許容玉数を算出する。次いで、制御手段55は、その算出した台皿許容玉数、あるいは、この台皿許容玉数に任意の玉数を加算又は減算した数を該遊技機100の異常判定値(閾値)とし、遊技機台番号に関連付けて異常判定値データベースに登録する(異常判定値の算出・設定、ステップ93)。この異常判定値は、通信手段51を介して、台コンピュータ30へ送信され、記憶手段32に記憶される。
【0090】
ここで、台皿許容玉数に加算又は減算される任意の玉数は、遊技場の管理者が入力手段54を操作して入力することができる。
台皿許容玉数に任意の玉数を加算する場合の例としては、例えば、遊技機100の台皿に実際に貯留可能な遊技球の数が、遊技機メーカが公表する台皿許容玉数よりも多い場合などが挙げられる。一方、台皿許容玉数に任意の玉数を減算する場合の例としては、例えば、計数センサ異常を早期に発見したい場合などが挙げられる。
なお、各台計数機20に受皿21が無い場合、あるいは、各台計数機20の受皿21が遊技球を貯留できない場合は、図17のステップ92は省略され、異常判定値は、遊技機100の遊技機許容貯留量にもとづいて設定される。
【0091】
以上説明したように、本実施形態の遊技場装置及び遊技場管理システムによれば、台コンピュータ等の遊技場装置が異常判定処理を行っているので、各台計数機における計数センサの故障等による計数異常を確実に発見できる。
特に、異常判定処理は、推定景品玉数が更新されるたびに行われるので、計数故障等をリアルタイムに発見できる。
しかも、各台計数機の計数センサが営業開始時から故障していたときは、景品玉数は0のままであるので、推定景品玉数との差は増大し、計数センサの故障を確実に発見できる。
これにより、計数されない遊技媒体が多く回収されてしまうという問題を解消できる。
【0092】
また、低い貸出レートの遊技機において異常を検出したときは、この低い貸出しレートの遊技機から高い貸出レートの遊技機への遊技媒体の持ち出す不正行為が発生したものと判断できる。
しかも、この判断は、低い貸出しレートの遊技機で異常が検出されたときに行われることから、その不正行為を早期に発見できる。
【0093】
さらに、異常判定処理を実行することで、アウトタンクセンサの異常も検出できる。
しかも、異常判定値を遊技機毎(台間機毎)に設定できるので、遊技機や各台計数機の種類にかかわらず、計数センサの故障等を素早く検出できる。
【0094】
以上、本発明の遊技場装置及び遊技場管理システムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技場装置及び遊技場管理システムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
【0095】
例えば、上述した実施形態においては、台コンピュータが異常検出処理を実行することとしたが、これに限るものではなく、例えば、遊技機、台間機、島コンピュータ、ホールコンピュータ、会員管理装置等の遊技場装置が異常検出処理を実行するようにすることもできる。
また、上述した実施形態においては、異常検出処理の実行タイミングとして、推定景品玉数の更新時としたが、これに限るものではなく、例えば、景品玉数の更新時(計数センサが完全に壊れていない場合)や、大当りなどの特賞終了時などであってもよい。これは、特賞終了時は景品玉数が増える可能性が高いからである。
【0096】
さらに、上述した実施形態においては、景品戻り玉が台間機のノズルから払出されるようにしているが、これに限るものではなく、遊技機から払出すようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、再プレイ玉が遊技機から払出されるようにしているが、これに限るものではなく、台間機のノズルから払出すようにしてもよい。
しかも、上述した実施形態においては、アウト信号とセーフ信号が、遊技機から台コンピュータに対して送られているが、これに限るものではなく、台間機から台コンピュータに対して送るようにすることもできる。
【0097】
また、上述した実施形態においては、遊技機の上皿及び下皿や各台計数機の受皿に貯留可能な遊技媒体の許容量の設定と、これら許容量にもとづく異常判定値の算出とをホールコンピュータで行っているが、ホールコンピュータに限るものではなく、例えば、台コンピュータや各台計数機などに行わせることもできる。この場合、許容量の設定入力には、リモートコントローラ(リモコン:遠隔操作機器)を使用することができる。すなわち、台コンピュータや各台計数機に受信器を設けておき、許容量を示す信号をリモコンの送信部から送信して、台コンピュータ等の受信器で受信させる。台コンピュータ等では、受信した許容量を記憶するとともに、この許容量を用いて異常判定値を算出するものである。
【0098】
さらに、本実施形態においては、返却ボタンと払出しボタンとをそれぞれ設け、景品戻り玉を払出す際には返却ボタンを押し、再プレイ玉を払出す際には払出しボタンを押すこととしている。ただし、返却ボタンの機能を払出しボタンに持たせて、返却ボタンを省略することもできる。この場合、払出しボタンは、景品戻り玉又は再プレイ玉を払出す際に押されることになるが、遊技者に景品戻り玉(計数玉)と貯玉の両方がある場合は、景品戻り玉の払出しが優先される。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、各台計数機の計数異常の検出に関する発明であるため、各台計数機やこれを備えたシステムに利用可能である。
【符号の説明】
【0100】
1 遊技場管理システム
10 台間機
20 各台計数機
30 台コンピュータ
50 ホールコンピュータ
100 遊技機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機又は他の装置からデータを受信する遊技場装置であって、
遊技媒体に関する異常を検出する異常検出部を備え、
この異常検出部が、
前記遊技機での遊技の結果取得された遊技媒体であって景品と交換可能な遊技媒体の数を推定景品遊技媒体数として算出し、
前記遊技機に対応して設けられ遊技媒体を計数する各台計数機で計数された遊技媒体の数を景品遊技媒体数とし、
前記推定景品遊技媒体数から前記景品遊技媒体数を減算して得られた差を推定台皿遊技媒体数として算出し、
この推定台皿遊技媒体数が所定の閾値よりも多いときに、前記異常が発生したものと判断する
ことを特徴とする遊技場装置。
【請求項2】
前記異常検出部は、
遊技機への遊技媒体の投入数をアウト数Aとし、
遊技機からの遊技媒体の払出数をセーフ数Bとし、
現金の投入金額又は所定の記録媒体に記録された有価価値の範囲内で貸出された遊技媒体の数量を売上遊技媒体数Cとし、
前記景品遊技媒体数のうち当該遊技機に返却された遊技媒体の数量を景品戻り遊技媒体数Dとし、
遊技者単位で遊技場に予め貯留された貯遊技媒体から当該遊技機に引出された遊技媒体の数量を再プレイ遊技媒体数Fとしたときに、
前記推定景品遊技媒体数Eを次式により算出する
E=D+(C+F−(A−B))
ことを特徴とする請求項1記載の遊技場装置。
【請求項3】
前記閾値は、前記遊技機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数にもとづいて設定される
ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊技場装置。
【請求項4】
前記閾値は、
前記各台計数機に遊技媒体の貯留可能な台皿がある場合は、この各台計数機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数と前記遊技機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数とにもとづいて設定される
ことを特徴とする請求項3記載の遊技場装置。
【請求項5】
前記異常検出部は、遊技媒体の貸出レートが異なる複数の遊技機のうち、前記貸出レートの低い遊技機について前記異常が検出されると、前記貸出レートの低い遊技機から前記貸出レートの高い遊技機に遊技媒体を持ち出す不正行為が発生したものと判断する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技場装置。
【請求項6】
遊技場に設置される複数の装置を備えた遊技場管理システムであって、
一又は二以上の前記装置が、前記請求項1〜5のいずれかに記載の遊技場装置である
ことを特徴とする遊技場管理システム。
【請求項7】
前記複数の装置のうちの一の装置が、
遊技機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数、及び/又は、前記遊技機に対応して設けられ遊技媒体を計数する各台計数機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数を入力する入力手段を備えた
ことを特徴とする請求項6記載の遊技場管理システム。
【請求項8】
所定の演算を実行する制御手段と、他の装置との間で所定の信号を送受信する通信手段とを備え、
一の遊技場に複数種類の前記各台計数機が設けられ、一の種類の前記各台計数機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数と、他の種類の前記各台計数機の台皿に貯留可能な遊技媒体の数が異なるときに、前記入力手段が、前記種類ごとに前記遊技媒体の数を入力し、
前記制御手段が、前記入力された遊技媒体の数を、前記各台計数機の種類ごとに設定する
ことを特徴とする請求項7記載の遊技場管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−182850(P2011−182850A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48644(P2010−48644)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(591142507)株式会社北電子 (348)
【Fターム(参考)】