遊技媒体収容箱
【課題】演出効果の高い遊技媒体収容箱を提供することである。
【解決手段】主に遊技場で使用され、遊技者が獲得した遊技媒体を貯留する筐体部2を有する遊技媒体収容箱1であって、筐体部2における遊技媒体の貯留状態を疑似的に演出する疑似演出手段3を有し、疑似演出手段3は、遊技媒体収容箱1を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、筐体部2の側面側から透けて視認できる演出姿勢をとり、遊技媒体の貯留状態を演出する構成とする。
【解決手段】主に遊技場で使用され、遊技者が獲得した遊技媒体を貯留する筐体部2を有する遊技媒体収容箱1であって、筐体部2における遊技媒体の貯留状態を疑似的に演出する疑似演出手段3を有し、疑似演出手段3は、遊技媒体収容箱1を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、筐体部2の側面側から透けて視認できる演出姿勢をとり、遊技媒体の貯留状態を演出する構成とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を貯留する遊技媒体収容箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機として一般的に知られているものに、例えば弾球遊技機(所謂パチンコ機)やスロット機がある。特にパチンコ機は、遊技媒体としてパチンコ球(以下、球ともいう)を使用して遊技するものである。このパチンコ機においては、遊技中に球が入賞口に入賞し、大当たりに当選するなどの所定条件が成立することによって、所定個数の球がパチンコ機から遊技者に対して払い出される。なお、スロット機においてもパチンコ機同様、大当たりに当選するなどの所定の条件が成立すると所定枚数のメダルが払い出される構成を有しているが、以下の説明では、理解を容易にするためにパチンコ機に注目して説明する。
【0003】
そして、パチンコ機から払い出された球のうち、少なくともパチンコ機に備えられた受け皿(上皿及び下皿)の収容量を超える分が手動操作によって、所定の貯留箱に貯留され、その貯留箱は、遊技者が遊技を終了するまで遊技場の床等に並べられる(例えば特許文献1)。これは、他の遊技者に対して、遊技場における現在の球の出具合を効果的に知らしめる手段とされており、遊技者の遊技意欲を高めたり、場内の活気を高めたりするための演出(以下、出球演出ともいう)の1つとなっていた。即ち、大当たりに当選することによって多量の球が払い出され、遊技者の足元に球を収容した貯留箱を複数段積み重ねることが、他の遊技者の球の出具合の指標となり、自分が実際に遊技するか否かを判断する指標となる場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−301860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、遊技場の経営者にとっては、より多くの集客を望むため、他の遊技者に強い印象を与える必要がある。
そこで、従来から他の遊技者に強い印象を与える方策の1つとして、空の貯留箱上に球を貯留した貯留箱を載置し、疑似的にかさ上げされている。即ち、他の遊技者の目線に貯留箱を近づけて貯留箱内の球を見えやすくし、実際の出球以上の演出効果が図られている。
しかしながら、出球演出としてかさ上げに使用される最下層の貯留箱は単なる空箱であり、演出効果として十分満足いくものでは無かった。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、演出効果の高い遊技媒体収容箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、遊技媒体を貯留する貯留部を有する遊技媒体収容箱であって、貯留部における遊技媒体の貯留状態を疑似的に演出する疑似演出手段を有し、疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとることを特徴とする遊技媒体収容箱である。
【0008】
ここでいう「所定の姿勢に変更」とは、遊技媒体収容箱の姿勢が変更すればよく、例えば、遊技媒体収容箱の天地を逆転させたものや、遊技媒体収容箱の天地を水平方向に向け、立てたものも含む概念である。言い換えると、遊技媒体収容箱の姿勢は、貯留部の遊技媒体を導入する入口を基準として左右上下前後いずれの方向を向いていてもよい。
【0009】
かかる構成によれば、疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとる。例えば、従来のように床面に並べて演出する場合、遊技媒体収容箱内に遊技媒体が貯留されていなくても、演出姿勢にすることによって、出球演出を演出することが可能である。
また、例えば、従来のように演出姿勢の遊技媒体収容箱上に遊技媒体収容箱又公知の貯留箱を載置していくことによって、床面に並べて演出する場合、実際の出球以上の演出効果を得ることができる。即ち、遊技媒体収容箱の段数が少なく演出効果が希薄になっても、本発明の遊技媒体収容箱を導入することで、演出効果が薄いという不具合を払拭できるため、集客率が低迷するという問題が解消する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、疑似演出手段は、少なくとも一方の面に演出面を有した板状体を有し、所定の姿勢に変更した際に板状体にかかる重力によって、演出姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容箱である。
【0011】
ここでいう「演出面」とは、遊技媒体の疑似的な絵や、遊技媒体の個数表示等の演出効果を有する面を表す。
【0012】
かかる構成によれば、所定の姿勢に変更した際にかかる板状体の重力によって、演出姿勢となるため、演出姿勢にする際にモーターや電池といった外部の動力源が必要ない。即ち、煩わしい設定等が必要なく、かつ低コストである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、疑似演出手段は、通常使用時では、貯留部の底板となる貯留姿勢をとり、貯留姿勢において、板状体は、水平方向を向くように配されており、遊技媒体収容箱の天地を逆転させることによって演出姿勢に変更され、演出姿勢において、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向くことを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体収容箱である。
【0014】
かかる構成によれば、貯留姿勢において、板状体は、水平方向を向くように配されている。即ち、貯留姿勢において、板状体は、遊技媒体収容箱の底の一部又は全部として機能し、通常の貯留機能を損なうこと無く、貯留できる。
また、遊技媒体収容箱の天地を逆転させることによって演出姿勢に変更され、演出姿勢において、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向く。即ち、重力によって、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向き演出面が他の遊技者から視認できる。即ち、空箱状態の遊技媒体収容箱をひっくり返すだけで、演出姿勢となるので、煩わしい操作が必要ない。
【発明の効果】
【0015】
本発明の構成によれば、疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとる。例えば、従来のように床面に並べて演出する場合、遊技媒体収容箱内に遊技媒体が貯留されていなくても、演出姿勢にすることによって、出球演出を演出することが可能である。
また、例えば、従来のように演出姿勢の遊技媒体収容箱上に遊技媒体収容箱又公知の貯留箱を載置していくことによって、床面に並べて演出する場合、実際の出球以上の演出効果を得ることができる。即ち、遊技媒体収容箱の段数が少なく演出効果が希薄になっても、本発明の遊技媒体収容箱を導入することで、演出効果が薄いという不具合を払拭できるため、集客率が低迷するという問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明における遊技場の構造を備えた遊技場の状況を示す説明図である。
【図2】遊技者が遊技機を遊技した状況を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図4】図3の遊技媒体収容箱の分解斜視図である。
【図5】図3の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すA−A断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すA−A断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる遊技媒体収容箱の使用例である。
【図7】図6の遊技媒体収容箱を別の角度から見た説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図9】図8の遊技媒体収容箱の分解斜視図であり、理解を容易にするため、筐体部の一部を破断している。
【図10】図8の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すB−B断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すB−B断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第3実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図12】図11の遊技媒体収容箱の分解斜視図である。
【図13】図11の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すC−C断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すC−C断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【図14】本発明の第4実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図15】図14の遊技媒体収容箱の分解斜視図である。
【図16】図15の疑似演出部材を表すE方向矢視図である。
【図17】図14の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すD−D断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すD−D断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、上下左右の位置関係は、図3の通常の設置位置(貯留姿勢)を基準に説明する。
【0018】
本実施形態の遊技媒体収容箱1は、主に遊技場の床面に載置されるものである。本実施形態の遊技媒体収容箱1の構成に先立って、遊技場の構造について説明する。
遊技場は、主に複数の遊技機(パチンコ機やスロット機等)150を1つの群とした所謂遊技島151が複数配されている。そこで、以下の説明においては、理解を容易にするために、1つの遊技島151(遊技機群)に注目して説明する。なお、本実施形態においては、遊技機150の具体例として、パチンコ機の場合について述べる。
【0019】
即ち、図1に示すように、遊技島151においては、所定台数分(図1では5台分)の遊技機取り付け部152が設けられており、その各遊技機取り付け部152に1台ずつ遊技機150が設置されている。具体的には、遊技島151においては、所定の台数の遊技機150が2列(図1の正面側に1列、後面側に1列)に配され、各列に遊技機150が並設されている。そして、各遊技機150に対向する位置に遊技者が着座可能な椅子(図2)が1脚ずつ配置されている。
【0020】
ところで、遊技機150は、上述したように、遊技媒体(パチンコ球)を使用して遊技する。この遊技機150においては、遊技中に球が入賞口に入賞し、大当たりに当選するなどの所定条件が成立することによって、所定個数の球が遊技機150から遊技者に対して払い出される。
【0021】
そして、遊技機150から払い出された球のうち、少なくとも遊技機150に備えられた受け皿(図示しない)の収容量を超える分が手動操作によって、所定の貯留箱又は遊技媒体収容箱1に貯留され、その遊技媒体収容箱1は、遊技者が遊技を終了するまで遊技場の床面に並べられる。
この時、本発明の遊技媒体収容箱1上に、球を貯留した貯留箱又は遊技媒体収容箱1を載置し、疑似的にかさ上げする。そして、本発明は、このかさ上げされた状態での最下部に配される遊技媒体収容箱1に特徴を有する。以下、遊技媒体収容箱1について説明する。
【0022】
本発明の遊技媒体収容箱1は、少なくとも遊技媒体を貯留する貯留姿勢と、遊技媒体の貯留状態を演出する演出姿勢とを取ることが可能である。
遊技媒体収容箱1は、図3のように筐体部2と、疑似演出手段3とを有する。
【0023】
まず、筐体部2の構成について説明する。
筐体部2は、図4のように略直方体状の本体部5と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部5は、長方形状の底面部7と、底面部7の端部から上方向に延びた4つの側壁部8a〜8dからなっている。即ち、底面部7の上方には、4つの側壁部8a〜8dに囲まれた貯留空間10が形成されている。
側壁部8a〜8dの内、少なくとも、底面部7の長辺と連続する側壁部8a、8cは透明となっており、側壁部8a、8cを隔てて外部から貯留空間10が視認できるようになっている。ここでいう「透明」とは、透き通って対向位置のものが見える状態を表す。即ち、透明度は問わない。
本実施形態では、側壁部8a〜8dの全てが透明となっている。
そして、側壁部8a〜8dの上端部(底面部7と対向側)には外側方向(貯留空間10と対向する方向)に張り出した張出部11a〜11dが設けられている。そして、底面部7の短辺側の張出部11b、11dは、略中央部に把持部12と接続されている。
把持部12は、使用者が持ち運ぶ際に把持する部位である。そして、張出部11b、11dと把持部12は互いに面一となっている。
本体部5の下部に目を移すと、底面部7の短辺と接続する側壁部8b、8dの両端部には複数の貫通孔20が設けられている。貫通孔20は、後述する支軸21を挿入可能となっている。貫通孔20は、貯留空間10を介して、本体部5を直線上に貫通した貫通孔である。
本実施形態の貫通孔20は、本体部5の側壁部8b、8dの一方の端部(側壁部8a側)に貫通孔20a、20b、本体部5の側壁部8b、8dの他方の端部(側壁部8c側)に貫通孔20cが設けられている。
【0024】
続いて、疑似演出手段3の構成について説明する。
疑似演出手段3は、複数の疑似演出部材15(本実施形態では2つ)と、連結部材16とを有している。
本実施形態では、疑似演出手段3は、貯留姿勢において、上部に位置する疑似演出部材15aと下部に位置する疑似演出部材15bと、その両部材を連結する連結部材16とを有している。疑似演出手段3は、本体部5内に底面部7に平行となる姿勢で収納可能となっている。
疑似演出部材15aは、図4のように少なくとも上面に、遊技媒体の絵等を施した演出面17を有した板状体である。疑似演出部材15aの幅方向(図4のw方向)両端面は、円弧状となっており、丸みを帯びている。疑似演出部材15aの外側方向(側壁部8a側)先端部付近に長手方向(図4のl方向)全体に亘って貫通した貫通孔28を有している。
疑似演出部材15bは、少なくとも上面に、遊技媒体の絵等を施した演出面17を有した板状体である。疑似演出部材15bの幅方向(図4のw方向)両端面は、円弧状となっており、丸みを帯びている。疑似演出部材15bの外側方向側壁部8c側先端部付近に長手方向(l方向)全体に亘って貫通した貫通孔30を有している。
また、疑似演出部材15a、15bの長手方向(図4のl方向)の長さは、側壁部8bの内面と側壁部8dの内面間の長さLよりもやや小さい。疑似演出部材15aの幅方向(図4のw方向)の長さWaは、疑似演出部材15bの幅方向(図4のw方向)の長さWbより小さい。
【0025】
連結部材16は、2枚の板部材の一部が上下方向に重なった形状をしている。即ち、その重なり部分である連結本体22と、連結本体22から一方の方向(側壁部8c側)に張り出した上部連結部25と、連結本体22から上部連結部25と対向する方向(側壁部8a側)に張り出した下部連結部26とを有している。
上部連結部25は、連結本体22の厚み方向上部から外側方向(側壁部8c側)に張り出した部位である。上部連結部25の張出長さ(連結本体22から上部連結部25の突出方向先端までの長さ)は、疑似演出部材15bの幅方向の長さWbとほぼ等しい。
下部連結部26は、連結本体22の厚み方向下部から外側方向(側壁部8a側)に張り出した部位である。下部連結部26の張出長さ(連結本体22から下部連結部26の突出方向先端までの長さ)は、疑似演出部材15aの幅方向の長さWaとほぼ等しい。また、上部連結部25の張出長さは、下部連結部26の張出長さよりも大きい。
また、下部連結部26の張出方向先端部付近に長手方向(図4のl方向)全体に亘って貫通した貫通孔27を有している。貫通孔27は支軸21を挿入可能な孔である。
支軸21は、断面形状が円形の棒状体である。支軸21の長さは、筐体部2の側壁部8bの外面と側壁部8dの外面間の距離にほぼ等しい。
また、図4のように連結本体22の幅方向の長さWcは、側壁部8a及び側壁部8cの高さHによって決定される。詳説すると、連結部材16の幅方向wの全体の長さは、側壁部8aから側壁部8cまでの距離にほぼ等しい。そして、側壁部8cの高さHは、疑似演出部材15bの幅方向の長さWbとほぼ等しい。一方、側壁部8aの高さHは、疑似演出部材15aの幅方向の長さWaと下部連結部26の厚み方向の長さHaの和にほぼ等しい。即ち、連結本体22の幅方向の長さWcは、連結部材16の幅方向wの全体の長さから、側壁部8a及び側壁部8cの高さの和である2Hを引き、さらに厚み方向の長さHaを足すことによって求まる。
【0026】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱1の各部材の位置関係、特に筐体部2と疑似演出手段3の位置関係について、主に図5を参照しながら説明する。
まず、説明の都合上、図3のような筐体部2内に疑似演出手段3が収納され、球を貯留可能な姿勢(以下、貯留姿勢ともいう)から説明する。
貯留姿勢では、遊技媒体収容箱1は、図5(a)のように連結本体22及び下部連結部26の下面、疑似演出部材15bの下面が面一となっており、いずれも筐体部2の底面部7と接触している。
上部連結部25の下面は、疑似演出部材15bの上面と接触している。下部連結部26の上面は、疑似演出部材15aの下面と接触している。上部連結部25及び連結本体22の上面と疑似演出部材15aは面一となっている。
即ち、連結部材16及び疑似演出部材15a、15bは一体となって、水平方向を向いており、底板として機能している。
【0027】
疑似演出部材15bの貫通孔30と側壁部8b、8dの貫通孔20cは、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材15bは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
下部連結部26の貫通孔27と側壁部8b、8dの貫通孔20bは、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、下部連結部26(連結部材16)は、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材15aの貫通孔28と側壁部8b、8dの貫通孔20aは、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材15aは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
【0028】
次に、遊技媒体収容箱1を矢印(図5(a)参照)のように回転させて天地を逆転させる。この時、図5(b)のような筐体部2の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
疑似演出部材15bは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8c側に回転する。即ち、疑似演出部材15bは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材15bの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図5(b)では上面)まで達している。そして、図5(c)のように筐体部2の外側から疑似演出部材15bの演出面17が視認できるようになっている。
また、連結部材16は、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から離反する方向に回転する。連結部材16の端部(支軸21と対向する側)は、地面と当接している。
また、疑似演出部材15aは、重力によって、支軸21を回転軸として下部連結部26側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材15aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材15aの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図5(b)では上面)まで達している。そして、疑似演出部材15bと同様に、筐体部2の外側から疑似演出部材15aの演出面17が視認できるようになっている。
【0029】
本発明の第1実施形態の遊技媒体収容箱1によれば、例えば、図6のように床面に並べて演出する場合、遊技媒体収容箱1内に遊技媒体が貯留されていなくても、演出姿勢にすることによって、図7のように演出面17によって出球演出を演出することが可能である。
第1実施形態の遊技媒体収容箱1によれば、貯留姿勢において、疑似演出手段3の天面を連結部材16によって面一にしているため、遊技媒体が部材の隙間に挟まることを防止することが可能である。
【0030】
続いて、以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
【0031】
第2実施形態の遊技媒体収容箱50は、第1実施形態の遊技媒体収容箱1と同様、遊技媒体を貯留する貯留姿勢と、遊技媒体の貯留状態を演出する演出姿勢とを取ることが可能である。
遊技媒体収容箱50は、図8のように筐体部52と、疑似演出手段53とを有する。
筐体部52は、図9のように略直方体状の本体部55と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部55は、第1実施形態の本体部5とほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の本体部5の構成に加えて、底面部7から幅方向中央部に上方向に突出した連結部56と、側壁部8a及び側壁部8cの上部に側壁部8a及び側壁部8cから内側方向に厚みを持った演出用突出部57を有している。
連結部56は、底面部7の長手方向全体に亘って形成された接続部61と、その接続部61から外側方向に突出した複数の底板側係合部58(本実施形態では4個)を有している。具体的には、連結部56は、長手方向両端部に底板側突出部62を有しており、さらに、その幅方向に対向する位置にも同様の底板側突出部62が設けられている。底板側突出部62の突出方向先端には、外側方向に凹凸を有した底板側係合部58を有している。底板側係合部58は、貯留姿勢において、後述する疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bの演出部材側係合部65と係合する部位である。
また、側壁部8b及び側壁部8dの下部には、貫通孔63が設けられている。貫通孔63は、貯留空間10を介して、本体部55を直線上に貫通した貫通孔である。
【0032】
筐体部52の上部に位置する演出用突出部57は、側壁部8a及び側壁部8cに複数設けられており、本実施形態では、側壁部8a及び側壁部8cにそれぞれ長手方向両端部に2箇所ずつ設けられている。演出用突出部57は、下方向に凹凸を有した演出用係合部66を有している。演出用係合部66は、演出姿勢において、後述する疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bの演出部材側係合部65と係合する部位である。
【0033】
疑似演出手段53に目を移すと、疑似演出手段53は、複数の疑似演出部材60(本実施形態では2つ)を有している。
本実施形態では、疑似演出手段53は、図9のように側壁部8a側に位置する疑似演出部材60a(図面右側)と側壁部8c側に位置する疑似演出部材60b(図面左側)とを有している。
疑似演出部材60aは、第1実施形態の疑似演出部材15aとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15aの構成に加えて、疑似演出部材60aの内側方向(側壁部8a側)に向かって切り欠いた演出部材側切り欠き部67を複数有している。
一方、疑似演出部材60bも、第1実施形態の疑似演出部材15bとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15bの構成に加えて、疑似演出部材60bの内側方向(側壁部8c側)に向かって切り欠いた演出部材側切り欠き部67を複数有している。
言い換えると、疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bは、演出部材側切り欠き部67に対して内側方向(連結部56側)に張り出した演出部材側張出部68を有している。また、疑似演出部材60aと疑似演出部材60bの幅方向の長さはほぼ等しい。
演出部材側切り欠き部67は、演出部材側係合部65を有している。演出部材側係合部65は、内側に向かって凹凸を有した部位である。そして、演出部材側係合部65は、上述したように貯留姿勢において、連結部56の底板側係合部58と係合し、演出姿勢において、側壁部8a又は側壁部8cの演出用突出部57と係合可能となっている。
また、演出部材側張出部68は、貯留姿勢において、連結部56の接続部61に当接可能となっている。
【0034】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱50の各部材の位置関係、特に筐体部52と疑似演出手段53の位置関係について、主に図10を参照しながら説明する。
まず、貯留姿勢から説明する。
貯留姿勢では、遊技媒体収容箱50は、図10(a)のように連結部56、疑似演出部材60a、疑似演出部材60bの下面は、面一となっており、いずれも筐体部52の底面部7と接触している。
また、連結部56、疑似演出部材60a、疑似演出部材60bの上面も、面一となっている。
即ち、連結部56及び疑似演出部材60a、疑似演出部材60bは一体となって、水平方向を向いており、底板として機能している。
【0035】
疑似演出部材60aの貫通孔28と側壁部8b、8dの貫通孔63は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材60aは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材60bの貫通孔30と側壁部8b、8dの貫通孔63は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材60bは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bの演出部材側係合部65は、連結部56の底板側係合部58と係合している。
【0036】
次に、遊技媒体収容箱50を矢印(図10(a)参照)のように回転させて天地を逆転させる。この時、図10(b)のような筐体部52の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
疑似演出部材60aは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材60aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材60aの演出部材側張出部68の張り出し方向先端は、張出部11の下面まで達している。そして、図10(c)のように筐体部52の外側から疑似演出部材60aの演出面17が視認できるようになっている。
また、疑似演出部材60bは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8c側に回転する。即ち、疑似演出部材60bは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材60bの演出部材側張出部68の張り出し方向先端は、張出部11の下面まで達している。そして、疑似演出部材60aと同様、筐体部52の外側から疑似演出部材60bの演出面17が視認できるようになっている。
【0037】
続いて、以下、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1、2実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
【0038】
第3実施形態の遊技媒体収容箱80は、第2実施形態の遊技媒体収容箱50と係合方法が異なる。
遊技媒体収容箱80は、図11のように筐体部82と、疑似演出手段83とを有する。
筐体部82は、略直方体状の本体部85と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部85は、第1実施形態の本体部5とほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の本体部5の構成に加えて、側壁部8a及び側壁部8cの上部に側壁部8a及び側壁部8cから内側方向に突出した演出用突出部87を有している。
演出用突出部87は、図12のように側壁部8a及び側壁部8cに複数設けられており、本実施形態では、側壁部8a及び側壁部8cにそれぞれ長手方向両端部に2箇所ずつ設けられている。
演出用突出部87は、接続部88と係合部89を有している。係合部89は接続部88の突出方向先端から上方に向かって延びている。そして、係合部89は断面形状が略直角三角形状となっており、その斜辺が内側上方を向いている。
また、側壁部8b及び側壁部8dの下部には、貫通孔86が設けられている。
【0039】
疑似演出手段83に目を移すと、疑似演出手段83は、複数の疑似演出部材90(本実施形態では2つ)を有している。
本実施形態では、疑似演出手段83は、疑似演出部材90aと疑似演出部材90bとを有している。
疑似演出部材90aは、第1実施形態の疑似演出部材15aとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15aの構成に加えて、疑似演出部材90aの長手方向両端部付近に係合孔93を有している。
疑似演出部材90bも、第1実施形態の疑似演出部材15bとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15bの構成に加えて、疑似演出部材90bの長手方向両端部付近に係合孔93を有している。
係合孔93は、疑似演出部材90a又は疑似演出部材90bの厚み方向に貫通した孔である。
【0040】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱80の各部材の位置関係、特に筐体部82と疑似演出手段83の位置関係について、主に図13を参照しながら説明する。
まず、貯留姿勢から説明する。
貯留姿勢では、遊技媒体収容箱80は、図13(a)のように疑似演出部材90a、疑似演出部材90bの下面は、面一となっており、いずれも筐体部2の底面部7と接触している。
また、疑似演出部材90a、疑似演出部材90bの上面も、面一となっている。即ち、疑似演出部材90a、疑似演出部材90bは一体となって、水平方向を向いており、底板として機能している。
【0041】
疑似演出部材90aの貫通孔28と側壁部8b、8dの貫通孔86は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材90aは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材90bの貫通孔30と側壁部8b、8dの貫通孔86は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材90bは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
【0042】
次に、遊技媒体収容箱80を矢印(図13(a)参照)のように回転させて天地を逆転させて、疑似演出部材90a、90bの係合孔93内に側壁部8a、8cの演出用突出部87を撓ませて挿入する。この時、図13(b)のような筐体部82の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
疑似演出部材90aは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材90aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材90aの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図13(b)では上面)まで達している。また、疑似演出部材90aの係合孔93内に側壁部8aの演出用突出部87が挿入されており、疑似演出部材90aの下面(図13(b)では内側面)に係合部89が係合している。そして、図13(c)のように筐体部52の外側から疑似演出部材90aの演出面17が視認できるようになっている。
【0043】
また、疑似演出部材90bは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8c側に回転する。即ち、疑似演出部材90bは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材90bの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図面では上面)まで達している。
また、疑似演出部材90bの係合孔93内に側壁部8cの演出用突出部87が挿入されており、疑似演出部材90bの内側面に係合部89が係合している。そして、疑似演出部材90aと同様に、筐体部52の外側から疑似演出部材90bの演出面17が視認できるようになっている。
【0044】
続いて、以下、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1〜3実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
【0045】
第4実施形態の遊技媒体収容箱100は、筐体部102と疑似演出手段103との接続に蝶番115(図15参照)を用い、疑似演出手段103の固定に演出用スイッチ部107を用いている。
筐体部102は、図14のように略直方体状の本体部105と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部105は、図15のように第1実施形態の本体部5とほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の本体部5の構成に加えて、演出用スイッチ部107と、本体側受け(図示しない)を有している。
演出用スイッチ部107は、側壁部8aに単数又は複数設けられており、本実施形態では、図15のように側壁部8aに長手方向略中央に1箇所設けられている。
演出用スイッチ部107は、図17(a)のように付勢手段108と係合部109を有している。付勢手段108は、付勢手段108の内側端部(貯留空間10側)が係合部109と当接しており、付勢している。そして、係合部109の大部分は、この付勢力によって、側壁部8cから突出している。
底面部7は、幅方向wの側壁部8c側端部近傍に、ねじ等の締結要素と係合可能な本体側受けが設けられている。具体的には、本体側受けは、貯留姿勢において、蝶番115の蝶番片117bに設けられた貫通孔に対応する位置に形成されている。
【0046】
疑似演出手段103に目を移すと、疑似演出手段103は、単数又は複数の疑似演出部材110(本実施形態では1つ)を有している。
本実施形態では、疑似演出手段103は、疑似演出部材110aを有している。
疑似演出部材110aは、図16のように少なくとも下面に、遊技媒体の絵等を施した演出面17を有した板状体である。疑似演出部材110aの幅方向(図15のw方向)両端面は、円弧状となっており、丸みを帯びている。疑似演出部材110aの外側方向(側壁部8a側)先端部付近の厚み方向(図15のh方向)下面にねじ等の締結要素と係合可能な演出側受け113が設けられている。具体的には、演出側受け113は、貯留姿勢において、蝶番115の蝶番片117aに設けられた貫通孔に対応する位置に形成されている。
疑似演出部材110aの幅方向wの長さWaは、底面部7の幅方向w全体を覆うことができる程度の長さとなっている。
蝶番115は、公知の蝶番と同様、軸部116と2つの蝶番片117a、117bを有しており、蝶番片117a、117bには、それぞれ、ねじ等の締結要素が挿入可能な貫通孔が設けられている。
【0047】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱100の各部材の位置関係、特に筐体部102と疑似演出手段103の位置関係について、主に図17を参照しながら説明する。
まず、貯留姿勢から説明する。
貯留姿勢では、疑似演出部材110aは水平方向を向いており、底板として機能している。
疑似演出部材110aの側壁部8c側端部は、係合部109の側壁部8cから突出した部分によって係合されている。
疑似演出部材110aは、蝶番115の軸部116を回転軸として周方向に回動可能となっている。
【0048】
次に、遊技媒体収容箱100を矢印(図17(a)参照)のように回転させて天地を逆転させるとともに、演出用スイッチ部107を押圧し、演出用スイッチ部107と疑似演出部材110aとの係合を解除する。
この時、図17(b)のような筐体部102の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
演出用スイッチ部107との係合を解除された疑似演出部材110aは、重力によって、蝶番115の軸部116を回転軸として底面部7側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材110aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材110aの端部(蝶番115の軸部116と対向する側)は、遊技場の床面まで達している。
そして、図17(c)のように筐体部102の外側から疑似演出部材110aの演出面17が視認できるようになっている。
【0049】
上記した実施形態では、演出姿勢において、筐体部の長辺に位置する側壁部に演出面を配する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、筐体部の短辺に位置する側壁部に演出面を配する構成としてもよいし、その両方でもよい。この場合、少なくとも、底面部7の短辺と連続する側壁部8b、8dは透明となっており、外部から貯留空間10が視認できるようにする。
【0050】
上記した実施形態では、重力のみによって、貯留姿勢から演出姿勢に変更したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バネ等の付勢手段を設け、重力に加えて、付勢手段の付勢力で変更してもよい。
【0051】
上記した実施形態では、演出面17に遊技媒体の絵等を施したものを用いたが、本発明は出球演出を演出可能な面であれば、特に限定されるものではなく、有機EL等によって出球を演出してよい。
【符号の説明】
【0052】
1、50、80、100 遊技媒体収容箱
2、52、82、102 筐体部(貯留部)
3、53、83、103 疑似演出手段
15a、15b、60a、60b、90a、90b、110a,110b 疑似演出部材
17 演出面
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技媒体を貯留する遊技媒体収容箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
遊技機として一般的に知られているものに、例えば弾球遊技機(所謂パチンコ機)やスロット機がある。特にパチンコ機は、遊技媒体としてパチンコ球(以下、球ともいう)を使用して遊技するものである。このパチンコ機においては、遊技中に球が入賞口に入賞し、大当たりに当選するなどの所定条件が成立することによって、所定個数の球がパチンコ機から遊技者に対して払い出される。なお、スロット機においてもパチンコ機同様、大当たりに当選するなどの所定の条件が成立すると所定枚数のメダルが払い出される構成を有しているが、以下の説明では、理解を容易にするためにパチンコ機に注目して説明する。
【0003】
そして、パチンコ機から払い出された球のうち、少なくともパチンコ機に備えられた受け皿(上皿及び下皿)の収容量を超える分が手動操作によって、所定の貯留箱に貯留され、その貯留箱は、遊技者が遊技を終了するまで遊技場の床等に並べられる(例えば特許文献1)。これは、他の遊技者に対して、遊技場における現在の球の出具合を効果的に知らしめる手段とされており、遊技者の遊技意欲を高めたり、場内の活気を高めたりするための演出(以下、出球演出ともいう)の1つとなっていた。即ち、大当たりに当選することによって多量の球が払い出され、遊技者の足元に球を収容した貯留箱を複数段積み重ねることが、他の遊技者の球の出具合の指標となり、自分が実際に遊技するか否かを判断する指標となる場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−301860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、遊技場の経営者にとっては、より多くの集客を望むため、他の遊技者に強い印象を与える必要がある。
そこで、従来から他の遊技者に強い印象を与える方策の1つとして、空の貯留箱上に球を貯留した貯留箱を載置し、疑似的にかさ上げされている。即ち、他の遊技者の目線に貯留箱を近づけて貯留箱内の球を見えやすくし、実際の出球以上の演出効果が図られている。
しかしながら、出球演出としてかさ上げに使用される最下層の貯留箱は単なる空箱であり、演出効果として十分満足いくものでは無かった。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、演出効果の高い遊技媒体収容箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、遊技媒体を貯留する貯留部を有する遊技媒体収容箱であって、貯留部における遊技媒体の貯留状態を疑似的に演出する疑似演出手段を有し、疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとることを特徴とする遊技媒体収容箱である。
【0008】
ここでいう「所定の姿勢に変更」とは、遊技媒体収容箱の姿勢が変更すればよく、例えば、遊技媒体収容箱の天地を逆転させたものや、遊技媒体収容箱の天地を水平方向に向け、立てたものも含む概念である。言い換えると、遊技媒体収容箱の姿勢は、貯留部の遊技媒体を導入する入口を基準として左右上下前後いずれの方向を向いていてもよい。
【0009】
かかる構成によれば、疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとる。例えば、従来のように床面に並べて演出する場合、遊技媒体収容箱内に遊技媒体が貯留されていなくても、演出姿勢にすることによって、出球演出を演出することが可能である。
また、例えば、従来のように演出姿勢の遊技媒体収容箱上に遊技媒体収容箱又公知の貯留箱を載置していくことによって、床面に並べて演出する場合、実際の出球以上の演出効果を得ることができる。即ち、遊技媒体収容箱の段数が少なく演出効果が希薄になっても、本発明の遊技媒体収容箱を導入することで、演出効果が薄いという不具合を払拭できるため、集客率が低迷するという問題が解消する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、疑似演出手段は、少なくとも一方の面に演出面を有した板状体を有し、所定の姿勢に変更した際に板状体にかかる重力によって、演出姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容箱である。
【0011】
ここでいう「演出面」とは、遊技媒体の疑似的な絵や、遊技媒体の個数表示等の演出効果を有する面を表す。
【0012】
かかる構成によれば、所定の姿勢に変更した際にかかる板状体の重力によって、演出姿勢となるため、演出姿勢にする際にモーターや電池といった外部の動力源が必要ない。即ち、煩わしい設定等が必要なく、かつ低コストである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、疑似演出手段は、通常使用時では、貯留部の底板となる貯留姿勢をとり、貯留姿勢において、板状体は、水平方向を向くように配されており、遊技媒体収容箱の天地を逆転させることによって演出姿勢に変更され、演出姿勢において、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向くことを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体収容箱である。
【0014】
かかる構成によれば、貯留姿勢において、板状体は、水平方向を向くように配されている。即ち、貯留姿勢において、板状体は、遊技媒体収容箱の底の一部又は全部として機能し、通常の貯留機能を損なうこと無く、貯留できる。
また、遊技媒体収容箱の天地を逆転させることによって演出姿勢に変更され、演出姿勢において、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向く。即ち、重力によって、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向き演出面が他の遊技者から視認できる。即ち、空箱状態の遊技媒体収容箱をひっくり返すだけで、演出姿勢となるので、煩わしい操作が必要ない。
【発明の効果】
【0015】
本発明の構成によれば、疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとる。例えば、従来のように床面に並べて演出する場合、遊技媒体収容箱内に遊技媒体が貯留されていなくても、演出姿勢にすることによって、出球演出を演出することが可能である。
また、例えば、従来のように演出姿勢の遊技媒体収容箱上に遊技媒体収容箱又公知の貯留箱を載置していくことによって、床面に並べて演出する場合、実際の出球以上の演出効果を得ることができる。即ち、遊技媒体収容箱の段数が少なく演出効果が希薄になっても、本発明の遊技媒体収容箱を導入することで、演出効果が薄いという不具合を払拭できるため、集客率が低迷するという問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明における遊技場の構造を備えた遊技場の状況を示す説明図である。
【図2】遊技者が遊技機を遊技した状況を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図4】図3の遊技媒体収容箱の分解斜視図である。
【図5】図3の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すA−A断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すA−A断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる遊技媒体収容箱の使用例である。
【図7】図6の遊技媒体収容箱を別の角度から見た説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図9】図8の遊技媒体収容箱の分解斜視図であり、理解を容易にするため、筐体部の一部を破断している。
【図10】図8の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すB−B断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すB−B断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【図11】本発明の第3実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図12】図11の遊技媒体収容箱の分解斜視図である。
【図13】図11の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すC−C断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すC−C断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【図14】本発明の第4実施形態にかかる遊技媒体収容箱の斜視図である。
【図15】図14の遊技媒体収容箱の分解斜視図である。
【図16】図15の疑似演出部材を表すE方向矢視図である。
【図17】図14の遊技媒体収容箱の各姿勢における説明図であり、(a)貯留姿勢における遊技媒体収容箱を表すD−D断面図、(b)演出姿勢における遊技媒体収容箱を表すD−D断面図、(c)(b)を90度回転させた状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、上下左右の位置関係は、図3の通常の設置位置(貯留姿勢)を基準に説明する。
【0018】
本実施形態の遊技媒体収容箱1は、主に遊技場の床面に載置されるものである。本実施形態の遊技媒体収容箱1の構成に先立って、遊技場の構造について説明する。
遊技場は、主に複数の遊技機(パチンコ機やスロット機等)150を1つの群とした所謂遊技島151が複数配されている。そこで、以下の説明においては、理解を容易にするために、1つの遊技島151(遊技機群)に注目して説明する。なお、本実施形態においては、遊技機150の具体例として、パチンコ機の場合について述べる。
【0019】
即ち、図1に示すように、遊技島151においては、所定台数分(図1では5台分)の遊技機取り付け部152が設けられており、その各遊技機取り付け部152に1台ずつ遊技機150が設置されている。具体的には、遊技島151においては、所定の台数の遊技機150が2列(図1の正面側に1列、後面側に1列)に配され、各列に遊技機150が並設されている。そして、各遊技機150に対向する位置に遊技者が着座可能な椅子(図2)が1脚ずつ配置されている。
【0020】
ところで、遊技機150は、上述したように、遊技媒体(パチンコ球)を使用して遊技する。この遊技機150においては、遊技中に球が入賞口に入賞し、大当たりに当選するなどの所定条件が成立することによって、所定個数の球が遊技機150から遊技者に対して払い出される。
【0021】
そして、遊技機150から払い出された球のうち、少なくとも遊技機150に備えられた受け皿(図示しない)の収容量を超える分が手動操作によって、所定の貯留箱又は遊技媒体収容箱1に貯留され、その遊技媒体収容箱1は、遊技者が遊技を終了するまで遊技場の床面に並べられる。
この時、本発明の遊技媒体収容箱1上に、球を貯留した貯留箱又は遊技媒体収容箱1を載置し、疑似的にかさ上げする。そして、本発明は、このかさ上げされた状態での最下部に配される遊技媒体収容箱1に特徴を有する。以下、遊技媒体収容箱1について説明する。
【0022】
本発明の遊技媒体収容箱1は、少なくとも遊技媒体を貯留する貯留姿勢と、遊技媒体の貯留状態を演出する演出姿勢とを取ることが可能である。
遊技媒体収容箱1は、図3のように筐体部2と、疑似演出手段3とを有する。
【0023】
まず、筐体部2の構成について説明する。
筐体部2は、図4のように略直方体状の本体部5と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部5は、長方形状の底面部7と、底面部7の端部から上方向に延びた4つの側壁部8a〜8dからなっている。即ち、底面部7の上方には、4つの側壁部8a〜8dに囲まれた貯留空間10が形成されている。
側壁部8a〜8dの内、少なくとも、底面部7の長辺と連続する側壁部8a、8cは透明となっており、側壁部8a、8cを隔てて外部から貯留空間10が視認できるようになっている。ここでいう「透明」とは、透き通って対向位置のものが見える状態を表す。即ち、透明度は問わない。
本実施形態では、側壁部8a〜8dの全てが透明となっている。
そして、側壁部8a〜8dの上端部(底面部7と対向側)には外側方向(貯留空間10と対向する方向)に張り出した張出部11a〜11dが設けられている。そして、底面部7の短辺側の張出部11b、11dは、略中央部に把持部12と接続されている。
把持部12は、使用者が持ち運ぶ際に把持する部位である。そして、張出部11b、11dと把持部12は互いに面一となっている。
本体部5の下部に目を移すと、底面部7の短辺と接続する側壁部8b、8dの両端部には複数の貫通孔20が設けられている。貫通孔20は、後述する支軸21を挿入可能となっている。貫通孔20は、貯留空間10を介して、本体部5を直線上に貫通した貫通孔である。
本実施形態の貫通孔20は、本体部5の側壁部8b、8dの一方の端部(側壁部8a側)に貫通孔20a、20b、本体部5の側壁部8b、8dの他方の端部(側壁部8c側)に貫通孔20cが設けられている。
【0024】
続いて、疑似演出手段3の構成について説明する。
疑似演出手段3は、複数の疑似演出部材15(本実施形態では2つ)と、連結部材16とを有している。
本実施形態では、疑似演出手段3は、貯留姿勢において、上部に位置する疑似演出部材15aと下部に位置する疑似演出部材15bと、その両部材を連結する連結部材16とを有している。疑似演出手段3は、本体部5内に底面部7に平行となる姿勢で収納可能となっている。
疑似演出部材15aは、図4のように少なくとも上面に、遊技媒体の絵等を施した演出面17を有した板状体である。疑似演出部材15aの幅方向(図4のw方向)両端面は、円弧状となっており、丸みを帯びている。疑似演出部材15aの外側方向(側壁部8a側)先端部付近に長手方向(図4のl方向)全体に亘って貫通した貫通孔28を有している。
疑似演出部材15bは、少なくとも上面に、遊技媒体の絵等を施した演出面17を有した板状体である。疑似演出部材15bの幅方向(図4のw方向)両端面は、円弧状となっており、丸みを帯びている。疑似演出部材15bの外側方向側壁部8c側先端部付近に長手方向(l方向)全体に亘って貫通した貫通孔30を有している。
また、疑似演出部材15a、15bの長手方向(図4のl方向)の長さは、側壁部8bの内面と側壁部8dの内面間の長さLよりもやや小さい。疑似演出部材15aの幅方向(図4のw方向)の長さWaは、疑似演出部材15bの幅方向(図4のw方向)の長さWbより小さい。
【0025】
連結部材16は、2枚の板部材の一部が上下方向に重なった形状をしている。即ち、その重なり部分である連結本体22と、連結本体22から一方の方向(側壁部8c側)に張り出した上部連結部25と、連結本体22から上部連結部25と対向する方向(側壁部8a側)に張り出した下部連結部26とを有している。
上部連結部25は、連結本体22の厚み方向上部から外側方向(側壁部8c側)に張り出した部位である。上部連結部25の張出長さ(連結本体22から上部連結部25の突出方向先端までの長さ)は、疑似演出部材15bの幅方向の長さWbとほぼ等しい。
下部連結部26は、連結本体22の厚み方向下部から外側方向(側壁部8a側)に張り出した部位である。下部連結部26の張出長さ(連結本体22から下部連結部26の突出方向先端までの長さ)は、疑似演出部材15aの幅方向の長さWaとほぼ等しい。また、上部連結部25の張出長さは、下部連結部26の張出長さよりも大きい。
また、下部連結部26の張出方向先端部付近に長手方向(図4のl方向)全体に亘って貫通した貫通孔27を有している。貫通孔27は支軸21を挿入可能な孔である。
支軸21は、断面形状が円形の棒状体である。支軸21の長さは、筐体部2の側壁部8bの外面と側壁部8dの外面間の距離にほぼ等しい。
また、図4のように連結本体22の幅方向の長さWcは、側壁部8a及び側壁部8cの高さHによって決定される。詳説すると、連結部材16の幅方向wの全体の長さは、側壁部8aから側壁部8cまでの距離にほぼ等しい。そして、側壁部8cの高さHは、疑似演出部材15bの幅方向の長さWbとほぼ等しい。一方、側壁部8aの高さHは、疑似演出部材15aの幅方向の長さWaと下部連結部26の厚み方向の長さHaの和にほぼ等しい。即ち、連結本体22の幅方向の長さWcは、連結部材16の幅方向wの全体の長さから、側壁部8a及び側壁部8cの高さの和である2Hを引き、さらに厚み方向の長さHaを足すことによって求まる。
【0026】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱1の各部材の位置関係、特に筐体部2と疑似演出手段3の位置関係について、主に図5を参照しながら説明する。
まず、説明の都合上、図3のような筐体部2内に疑似演出手段3が収納され、球を貯留可能な姿勢(以下、貯留姿勢ともいう)から説明する。
貯留姿勢では、遊技媒体収容箱1は、図5(a)のように連結本体22及び下部連結部26の下面、疑似演出部材15bの下面が面一となっており、いずれも筐体部2の底面部7と接触している。
上部連結部25の下面は、疑似演出部材15bの上面と接触している。下部連結部26の上面は、疑似演出部材15aの下面と接触している。上部連結部25及び連結本体22の上面と疑似演出部材15aは面一となっている。
即ち、連結部材16及び疑似演出部材15a、15bは一体となって、水平方向を向いており、底板として機能している。
【0027】
疑似演出部材15bの貫通孔30と側壁部8b、8dの貫通孔20cは、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材15bは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
下部連結部26の貫通孔27と側壁部8b、8dの貫通孔20bは、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、下部連結部26(連結部材16)は、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材15aの貫通孔28と側壁部8b、8dの貫通孔20aは、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材15aは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
【0028】
次に、遊技媒体収容箱1を矢印(図5(a)参照)のように回転させて天地を逆転させる。この時、図5(b)のような筐体部2の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
疑似演出部材15bは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8c側に回転する。即ち、疑似演出部材15bは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材15bの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図5(b)では上面)まで達している。そして、図5(c)のように筐体部2の外側から疑似演出部材15bの演出面17が視認できるようになっている。
また、連結部材16は、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から離反する方向に回転する。連結部材16の端部(支軸21と対向する側)は、地面と当接している。
また、疑似演出部材15aは、重力によって、支軸21を回転軸として下部連結部26側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材15aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材15aの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図5(b)では上面)まで達している。そして、疑似演出部材15bと同様に、筐体部2の外側から疑似演出部材15aの演出面17が視認できるようになっている。
【0029】
本発明の第1実施形態の遊技媒体収容箱1によれば、例えば、図6のように床面に並べて演出する場合、遊技媒体収容箱1内に遊技媒体が貯留されていなくても、演出姿勢にすることによって、図7のように演出面17によって出球演出を演出することが可能である。
第1実施形態の遊技媒体収容箱1によれば、貯留姿勢において、疑似演出手段3の天面を連結部材16によって面一にしているため、遊技媒体が部材の隙間に挟まることを防止することが可能である。
【0030】
続いて、以下、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
【0031】
第2実施形態の遊技媒体収容箱50は、第1実施形態の遊技媒体収容箱1と同様、遊技媒体を貯留する貯留姿勢と、遊技媒体の貯留状態を演出する演出姿勢とを取ることが可能である。
遊技媒体収容箱50は、図8のように筐体部52と、疑似演出手段53とを有する。
筐体部52は、図9のように略直方体状の本体部55と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部55は、第1実施形態の本体部5とほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の本体部5の構成に加えて、底面部7から幅方向中央部に上方向に突出した連結部56と、側壁部8a及び側壁部8cの上部に側壁部8a及び側壁部8cから内側方向に厚みを持った演出用突出部57を有している。
連結部56は、底面部7の長手方向全体に亘って形成された接続部61と、その接続部61から外側方向に突出した複数の底板側係合部58(本実施形態では4個)を有している。具体的には、連結部56は、長手方向両端部に底板側突出部62を有しており、さらに、その幅方向に対向する位置にも同様の底板側突出部62が設けられている。底板側突出部62の突出方向先端には、外側方向に凹凸を有した底板側係合部58を有している。底板側係合部58は、貯留姿勢において、後述する疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bの演出部材側係合部65と係合する部位である。
また、側壁部8b及び側壁部8dの下部には、貫通孔63が設けられている。貫通孔63は、貯留空間10を介して、本体部55を直線上に貫通した貫通孔である。
【0032】
筐体部52の上部に位置する演出用突出部57は、側壁部8a及び側壁部8cに複数設けられており、本実施形態では、側壁部8a及び側壁部8cにそれぞれ長手方向両端部に2箇所ずつ設けられている。演出用突出部57は、下方向に凹凸を有した演出用係合部66を有している。演出用係合部66は、演出姿勢において、後述する疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bの演出部材側係合部65と係合する部位である。
【0033】
疑似演出手段53に目を移すと、疑似演出手段53は、複数の疑似演出部材60(本実施形態では2つ)を有している。
本実施形態では、疑似演出手段53は、図9のように側壁部8a側に位置する疑似演出部材60a(図面右側)と側壁部8c側に位置する疑似演出部材60b(図面左側)とを有している。
疑似演出部材60aは、第1実施形態の疑似演出部材15aとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15aの構成に加えて、疑似演出部材60aの内側方向(側壁部8a側)に向かって切り欠いた演出部材側切り欠き部67を複数有している。
一方、疑似演出部材60bも、第1実施形態の疑似演出部材15bとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15bの構成に加えて、疑似演出部材60bの内側方向(側壁部8c側)に向かって切り欠いた演出部材側切り欠き部67を複数有している。
言い換えると、疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bは、演出部材側切り欠き部67に対して内側方向(連結部56側)に張り出した演出部材側張出部68を有している。また、疑似演出部材60aと疑似演出部材60bの幅方向の長さはほぼ等しい。
演出部材側切り欠き部67は、演出部材側係合部65を有している。演出部材側係合部65は、内側に向かって凹凸を有した部位である。そして、演出部材側係合部65は、上述したように貯留姿勢において、連結部56の底板側係合部58と係合し、演出姿勢において、側壁部8a又は側壁部8cの演出用突出部57と係合可能となっている。
また、演出部材側張出部68は、貯留姿勢において、連結部56の接続部61に当接可能となっている。
【0034】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱50の各部材の位置関係、特に筐体部52と疑似演出手段53の位置関係について、主に図10を参照しながら説明する。
まず、貯留姿勢から説明する。
貯留姿勢では、遊技媒体収容箱50は、図10(a)のように連結部56、疑似演出部材60a、疑似演出部材60bの下面は、面一となっており、いずれも筐体部52の底面部7と接触している。
また、連結部56、疑似演出部材60a、疑似演出部材60bの上面も、面一となっている。
即ち、連結部56及び疑似演出部材60a、疑似演出部材60bは一体となって、水平方向を向いており、底板として機能している。
【0035】
疑似演出部材60aの貫通孔28と側壁部8b、8dの貫通孔63は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材60aは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材60bの貫通孔30と側壁部8b、8dの貫通孔63は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材60bは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材60a及び疑似演出部材60bの演出部材側係合部65は、連結部56の底板側係合部58と係合している。
【0036】
次に、遊技媒体収容箱50を矢印(図10(a)参照)のように回転させて天地を逆転させる。この時、図10(b)のような筐体部52の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
疑似演出部材60aは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材60aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材60aの演出部材側張出部68の張り出し方向先端は、張出部11の下面まで達している。そして、図10(c)のように筐体部52の外側から疑似演出部材60aの演出面17が視認できるようになっている。
また、疑似演出部材60bは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8c側に回転する。即ち、疑似演出部材60bは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材60bの演出部材側張出部68の張り出し方向先端は、張出部11の下面まで達している。そして、疑似演出部材60aと同様、筐体部52の外側から疑似演出部材60bの演出面17が視認できるようになっている。
【0037】
続いて、以下、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1、2実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
【0038】
第3実施形態の遊技媒体収容箱80は、第2実施形態の遊技媒体収容箱50と係合方法が異なる。
遊技媒体収容箱80は、図11のように筐体部82と、疑似演出手段83とを有する。
筐体部82は、略直方体状の本体部85と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部85は、第1実施形態の本体部5とほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の本体部5の構成に加えて、側壁部8a及び側壁部8cの上部に側壁部8a及び側壁部8cから内側方向に突出した演出用突出部87を有している。
演出用突出部87は、図12のように側壁部8a及び側壁部8cに複数設けられており、本実施形態では、側壁部8a及び側壁部8cにそれぞれ長手方向両端部に2箇所ずつ設けられている。
演出用突出部87は、接続部88と係合部89を有している。係合部89は接続部88の突出方向先端から上方に向かって延びている。そして、係合部89は断面形状が略直角三角形状となっており、その斜辺が内側上方を向いている。
また、側壁部8b及び側壁部8dの下部には、貫通孔86が設けられている。
【0039】
疑似演出手段83に目を移すと、疑似演出手段83は、複数の疑似演出部材90(本実施形態では2つ)を有している。
本実施形態では、疑似演出手段83は、疑似演出部材90aと疑似演出部材90bとを有している。
疑似演出部材90aは、第1実施形態の疑似演出部材15aとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15aの構成に加えて、疑似演出部材90aの長手方向両端部付近に係合孔93を有している。
疑似演出部材90bも、第1実施形態の疑似演出部材15bとほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の疑似演出部材15bの構成に加えて、疑似演出部材90bの長手方向両端部付近に係合孔93を有している。
係合孔93は、疑似演出部材90a又は疑似演出部材90bの厚み方向に貫通した孔である。
【0040】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱80の各部材の位置関係、特に筐体部82と疑似演出手段83の位置関係について、主に図13を参照しながら説明する。
まず、貯留姿勢から説明する。
貯留姿勢では、遊技媒体収容箱80は、図13(a)のように疑似演出部材90a、疑似演出部材90bの下面は、面一となっており、いずれも筐体部2の底面部7と接触している。
また、疑似演出部材90a、疑似演出部材90bの上面も、面一となっている。即ち、疑似演出部材90a、疑似演出部材90bは一体となって、水平方向を向いており、底板として機能している。
【0041】
疑似演出部材90aの貫通孔28と側壁部8b、8dの貫通孔86は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材90aは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
疑似演出部材90bの貫通孔30と側壁部8b、8dの貫通孔86は、連続しており、1つの貫通孔を形成している。そして、その内部に支軸21が挿入されている。即ち、疑似演出部材90bは、支軸21を回転軸として周方向に回動可能となっている。
【0042】
次に、遊技媒体収容箱80を矢印(図13(a)参照)のように回転させて天地を逆転させて、疑似演出部材90a、90bの係合孔93内に側壁部8a、8cの演出用突出部87を撓ませて挿入する。この時、図13(b)のような筐体部82の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
疑似演出部材90aは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材90aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材90aの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図13(b)では上面)まで達している。また、疑似演出部材90aの係合孔93内に側壁部8aの演出用突出部87が挿入されており、疑似演出部材90aの下面(図13(b)では内側面)に係合部89が係合している。そして、図13(c)のように筐体部52の外側から疑似演出部材90aの演出面17が視認できるようになっている。
【0043】
また、疑似演出部材90bは、重力によって、支軸21を回転軸として底面部7側から側壁部8c側に回転する。即ち、疑似演出部材90bは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材90bの端部(支軸21と対向する側)は、張出部11の下面(図面では上面)まで達している。
また、疑似演出部材90bの係合孔93内に側壁部8cの演出用突出部87が挿入されており、疑似演出部材90bの内側面に係合部89が係合している。そして、疑似演出部材90aと同様に、筐体部52の外側から疑似演出部材90bの演出面17が視認できるようになっている。
【0044】
続いて、以下、本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1〜3実施形態と同様のものは同じ符番を付して説明を省略する。
【0045】
第4実施形態の遊技媒体収容箱100は、筐体部102と疑似演出手段103との接続に蝶番115(図15参照)を用い、疑似演出手段103の固定に演出用スイッチ部107を用いている。
筐体部102は、図14のように略直方体状の本体部105と使用者が持ち運ぶ為の把持部12とを有している。
本体部105は、図15のように第1実施形態の本体部5とほぼ同様の構成を有しており、第1実施形態の本体部5の構成に加えて、演出用スイッチ部107と、本体側受け(図示しない)を有している。
演出用スイッチ部107は、側壁部8aに単数又は複数設けられており、本実施形態では、図15のように側壁部8aに長手方向略中央に1箇所設けられている。
演出用スイッチ部107は、図17(a)のように付勢手段108と係合部109を有している。付勢手段108は、付勢手段108の内側端部(貯留空間10側)が係合部109と当接しており、付勢している。そして、係合部109の大部分は、この付勢力によって、側壁部8cから突出している。
底面部7は、幅方向wの側壁部8c側端部近傍に、ねじ等の締結要素と係合可能な本体側受けが設けられている。具体的には、本体側受けは、貯留姿勢において、蝶番115の蝶番片117bに設けられた貫通孔に対応する位置に形成されている。
【0046】
疑似演出手段103に目を移すと、疑似演出手段103は、単数又は複数の疑似演出部材110(本実施形態では1つ)を有している。
本実施形態では、疑似演出手段103は、疑似演出部材110aを有している。
疑似演出部材110aは、図16のように少なくとも下面に、遊技媒体の絵等を施した演出面17を有した板状体である。疑似演出部材110aの幅方向(図15のw方向)両端面は、円弧状となっており、丸みを帯びている。疑似演出部材110aの外側方向(側壁部8a側)先端部付近の厚み方向(図15のh方向)下面にねじ等の締結要素と係合可能な演出側受け113が設けられている。具体的には、演出側受け113は、貯留姿勢において、蝶番115の蝶番片117aに設けられた貫通孔に対応する位置に形成されている。
疑似演出部材110aの幅方向wの長さWaは、底面部7の幅方向w全体を覆うことができる程度の長さとなっている。
蝶番115は、公知の蝶番と同様、軸部116と2つの蝶番片117a、117bを有しており、蝶番片117a、117bには、それぞれ、ねじ等の締結要素が挿入可能な貫通孔が設けられている。
【0047】
続いて、各姿勢における遊技媒体収容箱100の各部材の位置関係、特に筐体部102と疑似演出手段103の位置関係について、主に図17を参照しながら説明する。
まず、貯留姿勢から説明する。
貯留姿勢では、疑似演出部材110aは水平方向を向いており、底板として機能している。
疑似演出部材110aの側壁部8c側端部は、係合部109の側壁部8cから突出した部分によって係合されている。
疑似演出部材110aは、蝶番115の軸部116を回転軸として周方向に回動可能となっている。
【0048】
次に、遊技媒体収容箱100を矢印(図17(a)参照)のように回転させて天地を逆転させるとともに、演出用スイッチ部107を押圧し、演出用スイッチ部107と疑似演出部材110aとの係合を解除する。
この時、図17(b)のような筐体部102の側面側から演出面17を視認できる姿勢(以下、演出姿勢ともいう)を取る。
演出用スイッチ部107との係合を解除された疑似演出部材110aは、重力によって、蝶番115の軸部116を回転軸として底面部7側から側壁部8a側に回転する。即ち、疑似演出部材110aは、水平方向に対して交差する方向に向いている。疑似演出部材110aの端部(蝶番115の軸部116と対向する側)は、遊技場の床面まで達している。
そして、図17(c)のように筐体部102の外側から疑似演出部材110aの演出面17が視認できるようになっている。
【0049】
上記した実施形態では、演出姿勢において、筐体部の長辺に位置する側壁部に演出面を配する構成としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、筐体部の短辺に位置する側壁部に演出面を配する構成としてもよいし、その両方でもよい。この場合、少なくとも、底面部7の短辺と連続する側壁部8b、8dは透明となっており、外部から貯留空間10が視認できるようにする。
【0050】
上記した実施形態では、重力のみによって、貯留姿勢から演出姿勢に変更したが、本発明はこれに限定されるものではなく、バネ等の付勢手段を設け、重力に加えて、付勢手段の付勢力で変更してもよい。
【0051】
上記した実施形態では、演出面17に遊技媒体の絵等を施したものを用いたが、本発明は出球演出を演出可能な面であれば、特に限定されるものではなく、有機EL等によって出球を演出してよい。
【符号の説明】
【0052】
1、50、80、100 遊技媒体収容箱
2、52、82、102 筐体部(貯留部)
3、53、83、103 疑似演出手段
15a、15b、60a、60b、90a、90b、110a,110b 疑似演出部材
17 演出面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技媒体を貯留する貯留部を有する遊技媒体収容箱であって、
貯留部における遊技媒体の貯留状態を疑似的に演出する疑似演出手段を有し、
疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、
少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとることを特徴とする遊技媒体収容箱。
【請求項2】
疑似演出手段は、少なくとも一方の面に演出面を有した板状体を有し、
所定の姿勢に変更した際に板状体にかかる重力によって、演出姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容箱。
【請求項3】
疑似演出手段は、通常使用時では、貯留部の底板となる貯留姿勢をとり、
貯留姿勢において、板状体は、水平方向を向くように配されており、
遊技媒体収容箱の天地を逆転させることによって演出姿勢に変更され、
演出姿勢において、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向くことを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体収容箱。
【請求項1】
遊技媒体を貯留する貯留部を有する遊技媒体収容箱であって、
貯留部における遊技媒体の貯留状態を疑似的に演出する疑似演出手段を有し、
疑似演出手段は、遊技媒体収容箱を所定の姿勢に変更した際に、
少なくとも、貯留部の側面側から視認できる演出姿勢をとることを特徴とする遊技媒体収容箱。
【請求項2】
疑似演出手段は、少なくとも一方の面に演出面を有した板状体を有し、
所定の姿勢に変更した際に板状体にかかる重力によって、演出姿勢となることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体収容箱。
【請求項3】
疑似演出手段は、通常使用時では、貯留部の底板となる貯留姿勢をとり、
貯留姿勢において、板状体は、水平方向を向くように配されており、
遊技媒体収容箱の天地を逆転させることによって演出姿勢に変更され、
演出姿勢において、板状体は、水平方向に対して交差する方向を向くことを特徴とする請求項2に記載の遊技媒体収容箱。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−34771(P2013−34771A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175053(P2011−175053)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
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