遊技媒体演出装置
【課題】獲得した遊技媒体の累積的な演出ができると共に、出玉数の異なる遊技機に合わせて、この演出を切り換えて好適にすることのできる遊技媒体演出装置を提供する。
【解決手段】玉積演出装置10は、個別JCから返却された遊技者の獲得玉数に応じて導入したパチンコ玉の出玉状況を、貯留部60、62、64で貯留することで表現するパチンコ玉貯留数と、発光表示部61、63、65の点灯/点滅表示で表現するパチンコ玉貯留数とで演出するようにしている。玉積演出装置10には切換スイッチ75が設けられ、出玉数の異なるMAXタイプの遊技機又は甘デジタイプの遊技機に合わせて切換スイッチ75を切り換えるだけで、貯留部60、62、64及び発光表示部61、63、65の表現するパチンコ玉貯留数の単位を変更することができる。
【解決手段】玉積演出装置10は、個別JCから返却された遊技者の獲得玉数に応じて導入したパチンコ玉の出玉状況を、貯留部60、62、64で貯留することで表現するパチンコ玉貯留数と、発光表示部61、63、65の点灯/点滅表示で表現するパチンコ玉貯留数とで演出するようにしている。玉積演出装置10には切換スイッチ75が設けられ、出玉数の異なるMAXタイプの遊技機又は甘デジタイプの遊技機に合わせて切換スイッチ75を切り換えるだけで、貯留部60、62、64及び発光表示部61、63、65の表現するパチンコ玉貯留数の単位を変更することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機が列設される遊技島において、遊技機の近傍に設置され、遊技者の獲得した遊技媒体に基づく演出を行う遊技媒体演出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からパチンコ機等の遊技機では、遊技者が遊技により獲得したパチンコ玉(遊技媒体)は、玉箱に詰められており、多量のパチンコ玉を獲得したときには、この玉箱を、遊技場の床等に何段にも積み上げて保管していた。これにより、遊技者は、優越感に浸ることができ、また、他の遊技者にとっては、その遊技場やパチンコ機が、どれくらいサービスしているかの目安になっていた。一方、遊技場にとっては、この玉箱を積み上げることが、客に対する重要な演出になっていた。
【0003】
ところが、近年、各パチンコ機に対応して計数器(個別JC)を設け、遊技者が獲得したパチンコ玉を玉箱に入れることなく計数して、或いは、遊技者が獲得したパチンコ玉のうち、一つの玉箱に詰めきれないパチンコ玉を計数して、そのパチンコ玉数を数値で表示(デジタル表示)するシステムが開発されている。このシステムでは、玉箱を積み上げたり、玉箱を遊技島端の計数器まで運ぶ必要がなくなることで、遊技者や店員の負担を軽減したり、遊技島のパチンコ玉の保有量が少なくなることで、遊技島の設備を簡素化したりするメリットがある。
【0004】
しかしながら、このような技術においては、玉箱を積み上げる演出ができなくなるため、遊技者の優越感を充足させることができなくなるばかりか、遊技場の客に対するアピールが低下し、これが原因で客離れをおこすという由々しき事態にもなっていた。そこで、このような事態を解消するため、次のような技術が開示されている。即ち、この開示技術は、個別JCが設けられたパチンコ機に隣接して、パチンコ機の出玉状況を表示する出玉表示ユニットを設け、個別JCで計数されたパチンコ玉数に応じた数のパチンコ玉を、出玉表示ユニット内に積み上げられた玉箱に累積的に導入して演出を行うように構成したものである(特許文献1、2参照)。この開示技術によれば、玉箱を積み上げる演出ができるので、従って、遊技場の客に対するアピールが低下することはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−142582号公報
【特許文献2】特開2011−50551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、最近開発されているパチンコ機は、通称MAXタイプと呼ばれる機種と、通称甘デジタイプと呼ばれる機種とに大別されてきている。MAXタイプの遊技機は、射倖性が高く、遊技者は、多いときには3万個程度の出玉を獲得する場合も珍しくない。一方、甘デジタイプの遊技機は、射倖性が低く、遊技者は、よく出玉を獲得しても1万個程度が関の山である。
【0007】
このように出玉数が大きく異なる遊技機が混在する場合、一般的に、遊技島は、出玉数の多いMAXタイプの遊技機に合わせて設備や装置が構築される。従って、パチンコ機の出玉状況を表示する上記の出玉表示ユニットも、MAXタイプの遊技機に合わせて、多量のパチンコ玉を玉箱に導入できるように構成されることになる。しかして、このように構成された遊技島に甘デジタイプの遊技機が設置されると、出玉表示ユニット内の玉箱には、上記したように、多くて1/3程度のパチンコ玉しか導入されず、従って、出玉表示ユニットの出玉状況を表示する演出は、著しく低下することになる。このような問題点は、特許文献1、2に開示されている技術では、解消されることがなく、即ち、特許文献1、2の開示技術では、出玉数の異なる遊技機に対応して、出玉表示ユニットの出玉状況を表示する演出を、遊技者の優越感を充足させ、且つ、遊技場の客に対してアピールが低下しないようにすることができないという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記した問題点の少なくとも1つを解決するためになされたもので、その目的とするところは、獲得した遊技媒体の累積的な演出ができると共に、出玉数の異なる遊技機に合わせて、この演出を切り換えて好適にすることのできる遊技媒体演出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この様な問題を解決するために、本発明の遊技媒体演出装置は、請求項1に記載したように、遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数器が対応付けられた遊技機に対応して設けられ、累積的な遊技媒体の累積状態を演出する遊技媒体演出装置であって、前記計数器に計数された遊技媒体を積算表示する表示手段と、前記計数器に計数された遊技媒体に基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体と同等の遊技媒体を払い出す払出手段と、該払出手段により払い出された遊技媒体を遊技者に累積的に視認可能に貯留する演出貯留部と、前記払出手段により払い出された遊技媒体の一部を外部又は内部の循環経路に排出する排出手段と、前記表示手段により表示された遊技媒体の数がXであるとき、前記排出手段から排出される遊技媒体の数が、前記Xに応じて予め設定されたY(Y<X)となるように、排出手段を制御する制御手段と、前記遊技機の機種に応じて前記Yの設定値を変更する設定変更手段と、を備えることを要旨とする。
【0010】
また、請求項2に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1に記載の遊技媒体演出装置において、前記演出貯留部は、複数に区画形成されると共に縦方向に段状に形成され、前記排出手段は、該演出貯留部それぞれに対応して設けられる遊技媒体排出口と、該遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材とを備え、前記制御手段は、前記複数の演出貯留部を下段から上段に順次遊技媒体が貯留するように、前記シャッタ部材を制御することを要旨とする。
【0011】
また、請求項3に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1又は請求項2に記載の遊技媒体演出装置において、前記演出貯留部に遊技媒体が貯留されたとき、遊技者が獲得できる遊技媒体数を予め表示する目安表示手段が設けられ、該目安表示手段は、前記設定変更手段により前記Yの設定値が変更されたときは、該変更されたYの設定値に応じて表示内容を変更することを要旨とする。
【0012】
また、請求項4に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置において、前記演出貯留部による遊技媒体の貯留とは異なる演出で、前記表示手段に表示される遊技媒体数を報知する代替報知手段を備え、該代替報知手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに報知することを要旨とする。
【0013】
また、請求項5に記載の遊技媒体演出装置は、請求項4に記載の遊技媒体演出装置において、前記代替報知手段を発光表示手段とし、該発光表示手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに、所定の態様で発光表示することを要旨とする。
【0014】
また、請求項6に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置において、前記払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に視認可能に流下し前記演出貯留部に貯留する流下手段を備え、前記払出手段は、前記計数器で計数された遊技媒体と同じ数の遊技媒体を払い出すことを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明は、遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数器が対応付けられた遊技機、つまり計数器が内部に設けられ遊技機及び計数器が外部に設けられた(個別JC)遊技機に対応して設けられ、累積的な遊技媒体の累積状態を演出する遊技媒体演出装置であって、計数器に計数された遊技媒体を、表示手段により積算表示する。そして、払出手段が、計数器に計数された遊技媒体に基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体と同等の遊技媒体を払い出す。この払出手段が払い出す遊技媒体は、計数器に計数された遊技媒体と同数でもよいし、それ以上又は以下でもよい。なお、払出手段が払い出す遊技媒体を計数する計数手段を設けるようにしてもよい。
【0016】
また、遊技媒体演出装置は、演出貯留部を備えており、この演出貯留部により、払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に累積的に視認可能に貯留する。そして、排出手段が、払出手段により払い出された遊技媒体の一部を外部又は内部の循環経路に排出する。つまり、演出貯留部に貯留されない遊技媒体(例えば、演出貯留部から流下したり、オーバーフローしたりする遊技媒体)が、排出手段により外部又は内部の循環経路に排出される。なお、遊技媒体を外部に排出する形態としては、当該遊技機が設置される島に遊技媒体を排出する形態等が考えられ、一方、内部の循環経路に遊技媒体を排出する形態としては、遊技媒体演出装置の内部に玉揚送装置を設け、この玉揚送装置に接続される循環経路に遊技媒体を排出する形態等が考えられる。
【0017】
ここで、本発明の遊技媒体演出装置は、制御手段を備えており、この制御手段は、次のように排出手段を制御する。即ち、制御手段は、表示手段により表示された遊技媒体の数がXであるとき、排出手段から排出される遊技媒体の数が、Xに応じて予め設定されたY(Y<X)となるように、排出手段を制御する。さらに、遊技媒体演出装置は、設定変更手段を備えており、この設定変更手段により、遊技機の機種に応じて、このYの設定値を変更する。
【0018】
例えば、遊技機が甘デジタイプの場合、設定変更手段により排出手段から排出される遊技媒体数Yを表1に示すように設定する。なお、表1は、甘デジタイプの遊技機における表示手段に表示される遊技媒体数X、排出手段から排出される遊技媒体数Y及び演出貯留部に貯留される遊技媒体数の関係を示している。表1に示すように、表示手段に表示される遊技媒体数Xが5000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを4500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は500となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが10000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを9500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1000となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが15000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを13500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1500となる。
【0019】
【表1】
【0020】
また、遊技機がMAXタイプの場合、設定変更手段により排出手段から排出される遊技媒体数Yを表2に示すように設定する。なお、表2は、甘デジタイプの遊技機における表示手段に表示される遊技媒体数X、排出手段から排出される遊技媒体数Y及び演出貯留部に貯留される遊技媒体数の関係を示している。表2に示すように、表示手段に表示される遊技媒体数Xが14000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを13500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は500となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが28000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを27000となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1000となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが42000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを40500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1500となる。
【0021】
【表2】
【0022】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技機の機種に応じてYの設定値を変更することで、表示手段により表示された遊技媒体(計数器に計数された遊技媒体)よりも少ない所望の遊技媒体を、排出手段から排出させることができる。例えば、遊技機がパチンコ遊技機である場合、出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機が設置されているときは、Yの設定値を大きくし、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機が設置されているときは、このYの設定値を小さくすればよい。このようにすれば、出玉性能の異なるパチンコ遊技機が設置されたときでも、演出貯留部にパチンコ玉があまり貯留されず、遊技媒体演出装置の演出が低下してしまうという事態を回避することができる。
【0023】
即ち、本発明の遊技媒体演出装置によれば、遊技者の獲得した遊技媒体の累積的な演出ができると共に、遊技機の機種に合わせて、この演出を切り換えて好適にすることができる。これにより、多種多様な遊技機を好きなレイアウトで設置することができ、その結果、遊技場の設計自由度が著しく増大する。さらに、払出手段により払い出された遊技媒体の一部の遊技媒体は、遊技媒体演出装置の外部又は内部の循環経路に排出されるので、演出に使用する遊技媒体の貯留数を減少させることができ、その結果、遊技島にかかる負荷を軽減させることができ、延いては、遊技媒体や遊技媒体貯留タンクに係る設備投資を抑え、遊技場設備のコストダウンがはかれる。
【0024】
請求項2の遊技媒体演出装置は、演出貯留部が、複数に区画形成されると共に縦方向に段状に形成されている。また、排出手段は、これら演出貯留部それぞれに対応して設けられる遊技媒体排出口と、これら遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材とを備えている。そして、制御手段は、これら複数の演出貯留部を下段から上段に順次遊技媒体が貯留されるように、シャッタ部材を制御する。つまり、演出貯留部は、恰も玉箱を積み上げたように形成され、このように形成された演出貯留部に、制御手段が、演出貯留部それぞれの遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材を制御することにより、下段から上段に順次遊技媒体が演出貯留部に貯留することになる。
【0025】
例えば、演出貯留部が上下に2段ある場合、遊技媒体数が0〜1000未満は排出される状態にし、遊技媒体数が1000になったら下段の演出貯留部を遊技媒体が貯留する状態に切り換える。そして、下段の演出貯留部に遊技媒体が満杯(例えば、演出貯留部の遊技媒体貯留量を500とする)になった後、遊技媒体数が2000になったら上段の演出貯留部を遊技媒体が貯留する状態に切り換える。つまり、このケースでは、遊技媒体数が0〜1000未満は、遊技媒体が排出され、遊技媒体数が1000になったら、下段の演出貯留部は、遊技媒体の貯留を開始し、遊技媒体数が1000〜1500未満は、下段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が1500〜2000未満は、遊技媒体が排出され、遊技媒体数が2000になったら、上段の演出貯留部は、遊技媒体の貯留を開始し、遊技媒体数が2000〜2500未満は、上段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が2500以上は、遊技媒体が排出されることになる。
【0026】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技の醍醐味である恰も遊技媒体が満杯になった玉箱を順次積み上げたような演出ができ、その結果、遊技媒体演出装置の演出がより向上する。また、所望のタイミングで演出貯留部に遊技媒体を貯留させることができ、演出の自由度が増大して、さら遊技媒体演出装置の演出が向上する。しかも、排出手段を、簡単な構成で実現することもできる。
【0027】
請求項3の遊技媒体演出装置は、目安表示手段が設けられており、この目安表示手段が、演出貯留部に遊技媒体が貯留されたとき、遊技者が獲得できる遊技媒体数を予め表示する。なお、演出貯留部に遊技媒体が貯留されたときとは、演出貯留部に遊技媒体が1〜満杯になったときの何れでもよく、従って、目安表示手段は、例えば、上記した演出貯留部が上下に2段あるケースでは、上段の演出貯留部は「1000」〜「1500」、下段の演出貯留部は「2000」〜「2500」の間で適宜表示するようにすればよい。そして、この目安表示手段は、設定変更手段によりYの設定値が変更されたときは、その変更されたYの設定値に応じて表示内容を変更する。例えば、MAXタイプのパチンコ遊技機から甘デジタイプのパチンコ遊技機に変更された場合、目安表示手段は、「2000」から「1000」といった具合に表示内容を変更する。即ち、目安表示手段は、設定変更手段によりYの設定値が変更されたときは、演出貯留部の表現する遊技媒体貯留数の単位を変更することができる。
【0028】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技者に、獲得した遊技媒体の目安となる数値を、遊技機の機種に合わせて予め表示することができ、これにより、遊技者に、獲得した遊技媒体数を誤認させることなく、遊技機の機種に合ったこの累積的な遊技媒体演出を、分かり易く提供することが可能となり、その結果、遊技媒体演出装置の演出がさらに向上する。
【0029】
請求項4の遊技媒体演出装置は、演出貯留部による遊技媒体の貯留とは異なる演出で、表示手段に表示される遊技媒体数を報知する代替報知手段を備えている。そして、この代替報知手段は、排出手段により遊技媒体が排出されているときに報知する。
【0030】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技媒体の貯留とは異なる演出で代替報知手段を報知する演出が可能となり、その結果、遊技媒体演出装置の演出が向上すると共に、演出の自由度が増大する。さらに、代替報知手段は、演出貯留部に遊技媒体が貯留されずに排出手段により排出されている遊技媒体数を表現するようになっているので、その結果、遊技者の獲得した遊技媒体数の把握が容易になる。なお、代替報知手段は、遊技媒体が排出されているときに必ず報知する必要はなく、例えば、上記した演出貯留部が上下に2段あるケースで遊技媒体数が0〜1000未満は、代替報知手段の報知をさせないようにしてもよい。つまり、代替報知手段は、遊技媒体が排出されているときに、適宜、報知させるようにすればよい。
【0031】
ところで、代替報知手段の具体的な構成は種々考えられるが、例えば、次のようにするとよい。即ち、請求項5の遊技媒体演出装置は、代替報知手段を発光表示手段とし、この発光表示手段は、排出手段により遊技媒体が排出されているときに、所定の態様で発光表示する。ここで、この発光表示手段は、LEDやランプなどの発光源を内蔵する装置等であり、これらの装置が点灯/点滅することにより発光表示する。
【0032】
例えば、上記した演出貯留部が上下に2段あるケースでは、遊技媒体数が0〜1000未満、遊技媒体数が1500〜2000未満、遊技媒体数が2500以上は、発光表示手段を発光表示するようにする。
【0033】
つまり、このケースでは、遊技媒体数が0〜1000未満は、発光表示手段が発光表示し、遊技媒体数が1000〜1500未満は、下段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が1500〜2000未満は、発光表示手段が発光表示し、遊技媒体数が2000〜2500未満は、上段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が2500以上は、発光表示手段が発光表示する。即ち、発光表示手段の発光表示は、演出貯留部に遊技媒体が貯留されずに排出手段により排出されている遊技媒体数を表現するようになっている。従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技者に、獲得した遊技媒体数を誤認させることなく、遊技機の機種に合ったこの累積的な遊技媒体演出を、より分かり易く提供することが可能となり、その結果、遊技媒体演出装置の演出が著しく向上する。
【0034】
また、発光表示手段は複数段状に設け、遊技媒体数に応じてきめ細かく発光表示するようにしてもよい。例えば、上記した遊技媒体数が1500〜2000未満に発光表示する場合、発光表示手段を第1、第2、第3、第4、第5発光表示部というように5つ設け、遊技媒体数が1500になったら第1発光表示部を点滅、1600になったら第1発光表示部を点灯、第2発光表示部を点滅、1700になったら第1発、第2発光表示部を点灯、第3発光表示部を点滅、1800になったら第1、第2、第3発光表示部を点灯、第4発光表示部を点滅、1900になったら第1、第2、第3、第4発光表示部を点灯、第5発光表示部を点滅、2000になったら第1、第2、第3、第4、第5発光表示部を点灯するようにすればよい。そして、この場合には、第1、第2、第3、第4、第5発光表示部を上下に2段にある演出貯留部の間に配置すると共に、第1、第2、第3、第4、第5発光表示部それぞれに目安表示手段を設けるようにすればよい。このようにすれば、遊技者に、獲得した遊技媒体数をさらに分かり易く演出できると共に、玉箱を積み上げたような演出が、よりいっそう向上する。
【0035】
請求項6の遊技媒体演出装置は、払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に視認可能に流下し演出貯留部に貯留する流下手段を備えている。そして、払出手段は、計数器で計数された遊技媒体と同じ数の遊技媒体を払い出すようにしている。仮に、計数器で計数された遊技媒体数が著しく大きな値になったとても、本発明の遊技媒体演出装置では、排出手段が、演出貯留部に貯留されない遊技媒体は排出するようになっているので、何ら問題はない。従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技者は、自身が獲得して計数器にて計数した遊技媒体数と、自身が視認できる遊技媒体演出装置を流れる演出上の遊技媒体数とが一致していることを認識でき、その結果、遊技者に不信感を抱かせることがないと共に、遊技媒体の獲得状況を表す演出のリアリティーが増し、遊技媒体演出装置の演出が極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態に係わるパチンコ島台1の全体正面図である。
【図2】本実施形態に係わるパチンコ島台1の全体斜視図である。
【図3】本実施形態に係わるパチンコ島台1の中央から左側の内部構造を示す正面図である。
【図4】本実施形態に係わる玉積演出装置10の外観を示す全体斜視図である。
【図5】本実施形態に係わる玉積演出装置10の内部構造を示す全体側面図である。
【図6】本実施形態に係わる玉積演出装置10の内部構造を示す全体斜視図である。
【図7】本実施形態に係わる玉積演出装置10の下部の内部構造を示す部分拡大斜視図である。
【図8】本実施形態に係わる玉積演出装置10に設けられた制御装置80に係る要部ブロック図である。
【図9】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する遊技処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する待機処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態に係る玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態に係る玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態に係る玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。
【図19】本実施形態に係る玉積演出装置10内の第1発光表示部61制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【図20】本実施形態に係る玉積演出装置10内の第2発光表示部63制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【図21】本実施形態に係る玉積演出装置10内の第3発光表示部65制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【図22】他の実施形態に係る玉積演出装置100の正面図である。
【図23】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の内部構造を示す全体側面図である。
【図24】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図25】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートである。
【図26】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートである。
【図27】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【図28】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図29】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートである。
【図30】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートである。
【図31】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明を実施するための形態を図を用いて説明する。図1は、パチンコ島台1の全体正面図であり、図2は、パチンコ島台1の全体斜視図である。なお、図1、図2では、パチンコ遊技機2台分の長さのパチンコ島台1を示し、パチンコ遊技機は図示省略している。図1、図2に示すように、パチンコ島台1は、その長手方向に多数のパチンコ遊技機を列設できる遊技機設置空間2を備え、各パチンコ遊技機が設置される台間には、パチンコ遊技機と1対1で対応するように台間ユニット3が配置されている。
【0038】
この台間ユニット3は、パチンコ遊技機及び後述の玉積演出装置10と電気的に接続され、貸玉を行うための紙幣や硬貨を投入する金銭投入口3a、プリペイドカードや会員カード等、遊技を行うための所定のカードを挿入するカード挿入口3b、カードの暗証番号等を入力するテンキーや遊技が終了したときに精算してカードを排出する精算キー等が設けられた操作キー3c、カード挿入口3bにカードが挿入されているときに、対応するパチンコ遊技機が稼働中であることを点灯することにより報知する遊技中ランプ3dを備えている。また、台間ユニット3の隣には、遊技者が遊技により獲得したパチンコ玉の累積的な演出を行う玉積演出装置10が設けられている。この玉積演出装置10については、後に詳述する。
【0039】
また、パチンコ島台1には、遊技機設置空間2の下方に位置するように板状のカウンター6と、このカウンター6の下方に位置する板状の腰板5が設けられており、この腰板5と遊技場の床面との間には、板状の幅木4が設けられている。さらに、カウンター6の上面には、遊技者が遊技により獲得したパチンコ玉をパチンコ遊技機から受け入れて貯留する玉箱の機能と、この受け入れたパチンコ玉を、レバー7aを操作することにより、後述の玉計数器9にて計数しながらパチンコ島台1に返却する機能を兼ね備えた玉返却計数装置7が、パチンコ遊技機と1対1で対応するように設けられている。この玉返却計数装置7は、玉積演出装置10と電気的に接続され、パチンコ島台1に返却された(玉計数器9にて計数された)パチンコ玉数のデータを、玉積演出装置10に送出するようになっている。
【0040】
一方、パチンコ島台1の上部には、欄間8が設けられており、この欄間8は、パチンコ島台1に対して開閉自在に設けられており、例えば、パチンコ島台1内部のパチンコ遊技機にパチンコ玉を供給する後述の補給樋27a、27bが玉詰まりを起こしたとき等のトラブルに、店員がこの欄間8を開放して対処できるようになっている。また、図中、22は、玉補給装置の一部であり、この玉補給装置22は、補給樋27a、27bから分離されたパチンコ玉をパチンコ遊技機に供給する装置である。
【0041】
次に、図3を参照しながら、パチンコ島台1の内部構成について説明する。図3は、パチンコ島台1の中央から左側の内部構造を示す正面図である。パチンコ島台1の内部中央には、電源投入後常時駆動される玉研磨揚送装置12が立設されており、この玉研磨揚送装置12は、モータを内蔵した下部駆動プーリにより無端状の搬送ベルトを回転駆動するもので、この搬送ベルトの摩擦力により、下部貯留タンク21や回収樋30から誘導されてくるパチンコ玉を研磨布に接触させながら上昇せしめ、最終的に上端の排出口から収納ボックス13に設けられている上部貯留タンク25内に研磨揚送するようになっている。
【0042】
上部貯留タンク25には、パチンコ島台1の端部に向かって下方傾斜した補給接続レール29が接続されており、この補給接続レール29の先端部は補給中継箱26に接続されている。補給中継箱26の左右には補給樋27a、27bが接続されており、この補給樋27a、27bは、補給接続レール29と同様に、島台の両端部に向かって下方傾斜させるための所定の勾配(例えば4度)を維持しながら架設されている。また、補給樋27a、27bの途中部位には、各パチンコ遊技機に対応した玉分離器28aが設けられ、この玉分離器28aに、玉補給装置22が蛇腹24aにより接続されている。さらに、補給樋27a、27bの途中部位には、各玉積演出装置10に対応した玉分離器28bが設けられ、この玉分離器28bに、後述の玉積演出装置10の玉流下装置50が蛇腹24bにより接続されている。
【0043】
このような構成により、玉研磨揚送装置12により揚送研磨された研磨済のパチンコ玉は、上部貯留タンク25から補給接続レール29を介して補給中継箱26に流出され、この補給中継箱26にてパチンコ玉の流下経路が分岐されて左右の補給樋27a、27bに流出する。そして、玉分離器28aから蛇腹24aを介して玉補給装置22に流出したパチンコ玉は、各パチンコ遊技機の賞品玉タンクに供給される。なお、玉分離器28aには、図示は省略するが、周知のように補給された玉数を計数するための玉計数器が付設されており、この玉計数器から遊技場に設けられるホール管理コンピュータに補給(セーフ)玉信号が送られるようになっている。
【0044】
そして、パチンコ遊技機に供給されたパチンコ玉は、パチンコ遊技に使用されるとパチンコ遊技機の排出口から外部に落下し、この落下した使用済みのパチンコ玉は、パチンコ島台1に設けられたアウト玉計数ボックス31に導出される。アウト玉計数ボックス31は、パチンコ遊技機と1対1で対応するように、パチンコ島台1の内部においてパチンコ遊技機の下部に位置するように配置され、パチンコ遊技機の排出口から落下したパチンコ玉を全て受け入れて、この受け入れたパチンコ玉を下部貯留タンク21や回収樋30に導出するようになっている。なお、このアウト玉計数ボックス31にも、上記玉分離器28aと同様にアウト玉を計数するための玉計数器が付設されており、ホール管理コンピュータにアウト玉信号が送られるようになっている。
【0045】
また、補給樋27a、27bに流出したパチンコ玉は、玉分離器28bから蛇腹24bを介して玉積演出装置10に供給され、玉積演出装置10で後述するように使用されるパチンコ玉は、最終的に玉積演出装置10の玉排出口51から外部に落下するようになっている。そして、玉積演出装置10から落下した使用済みのパチンコ玉は、下部貯留タンク21や回収樋30に導出する。
【0046】
また、上記した玉返却計数装置7からレバー7aの操作により、パチンコ島台1に返却されたパチンコ玉は、同様に、下部貯留タンク21や回収樋30に導出する。そして、下部貯留タンク21や回収樋30に導出されたパチンコ玉は、玉研磨揚送装置12に流入して研磨揚送され、このような構成により、多数のパチンコ玉がパチンコ島台1内を循環する。
【0047】
次に、本発明の要部となる玉積演出装置10の構成について、図4〜図7を参照しながら説明する。図4は、玉積演出装置10の外観を示す全体斜視図であり、図5は、玉積演出装置10の内部構造を示す全体側面図であり、図6は、玉積演出装置10の内部構造を示す全体斜視図であり、図7は、玉積演出装置10の下部の内部構造を示す部分拡大斜視図である。本発明の玉積演出装置10は、図4に示すように、縦長の略直方体状に形成され、大別すると、その前面側が演出部40、背面側が流下部45になっている。
【0048】
玉積演出装置10の演出部40は、その下部から上部にかけて、第1貯留部60、第1発光表示部61、第2貯留部62、第2発光表示部63、第3貯留部64、第3発光表示部65、流下演出部66、玉数表示部41の順に段状に形成されている。各貯留部60、62、64及び流下演出部66は、遊技者が内部を視認できる透明な材料(合成樹脂等)にて形成される中空略箱状の外壁部60a、62a、64a、66aと、その内部中央に突出するように設けられる凸部60b、62b、64b、66bとで形成されている。各貯留部60、62、64及び流下演出部66は、この外壁部60a、62a、64a、66aと凸部60b、62b、64b、66bとで形成される空間60c、62c、64c、66cに、パチンコ玉を貯留したり、流下させたりするようになっている。なお、各貯留部60、62、64及び流下演出部66には、玉詰まりが発生したことを検知するための玉センサ60d、62d、64d、66d(後述の図8参照)が設けられている。この玉センサ60d、62d、64d、66dが玉詰まりを検知すると、後述の玉数表示部41にてエラーが報知されるようになっている。
【0049】
また、各貯留部60、62、64及び流下演出部66の間には、つまり、第1貯留部60と第2貯留部62、第2貯留部62と第3貯留部64、第3貯留部64と流下演出部66の間には、図5に示すように、垂直状の連結樋67a、67b、67c、67dが形成されており、空間60c、62c、64c、66cと各連結樋67a、67b、67c、67dの内部空間とは、連続する空間になっている。
【0050】
各連結樋67a、67b、67c、67dは、略第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65、玉数表示部41の背面側に位置するように設けられているので、従って、遊技者からは視認できないようになっている。また、各連結樋67a、67b、67c、67dの間には、凸部60b、62b、64b、66bの背面側に位置するように流路変更部68a、68b、68c、68dが形成されており、この流路変更部68a、68b、68c、68dにより、図6、図7に示すように、連結樋67a、67b、67c、67dを流下するパチンコ玉の流路を変更して、空間60c、62c、64c、66cへとパチンコ玉を流下させる。
【0051】
さらに、連結樋67a、67b、67c、67dの背面側には、図5、図6に示すように、4つの玉排出口69a、69b、69c、69dと、1つの玉流入口70が切り欠かれて形成されている。玉排出口69aは、第1貯留部60からのパチンコ玉を、玉排出口69bは、第2貯留部62からのパチンコ玉を、玉排出口69cは、第3貯留部64からのパチンコ玉を、玉排出口69dは、流下演出部66からのパチンコ玉を、それぞれ流下させるものである。また、玉流入口70は、後述する流下部45の玉流下装置50から払い出されたパチンコ玉を、流下演出部66に流入させるものである。
【0052】
なお、各貯留部60、62、64は、空間60c、62c、64cが、パチンコ玉を約400個貯留できる大きさに、また、各連結樋67a、67b、67c、67dは、その内部が、パチンコ玉を約100個貯留できる大きさに、それぞれ形成されている。つまり、両者を合わせると、500個のパチンコ玉が貯留できるようになっている。
【0053】
次に、玉数表示部41は、演出部40の最上部に設けられ、後述の玉流下装置50から払い出されたパチンコ玉の数を累積的にデジタル表示、つまり、玉積演出装置10にどれだけのパチンコ玉が導入されたかをデジタル表示する装置であって、その前面に液晶表示部を備えている。なお、玉数表示部41は、このパチンコ玉数の表示以外にも、上記した玉詰まりに係るエラー報知、及び、対応するパチンコ遊技機が稼働していないときに遊技場の宣伝、広告等、様々な表示が行われるようになっている。
【0054】
また、演出部40の各発光表示部61、63、65は、4つの略円弧筒状のLEDやランプなどの発光源を内蔵する発光表示部から形成されており、第1発光表示部61は、下発光表示部61a、下中発光表示部61b、上中発光表示部61c、上発光表示部61dを備えている。同様に、第2発光表示部63は、下発光表示部63a、下中発光表示部63b、上中発光表示部63c、上発光表示部63dを、第3発光表示部65は、下発光表示部65a、下中発光表示部65b、上中発光表示部65c、上発光表示部65dを、それぞれ備えている。これら各発光表示部61、63、65は、後に詳述するが、玉数表示部41に表示されたパチンコ玉数に応じて、即ち、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉数に応じて、点灯/点滅する。
【0055】
一方、玉積演出装置10の流下部45は、全体が縦長の四角い筒状に形成され、その最上部となる上記した玉数表示部41の背面側に、パチンコ島台1からパチンコ玉を受け入れて、この受け入れたパチンコ玉を玉積演出装置10に計数しながら導入させる玉流下装置50が設けられている。玉流下装置50は、上部に接続パイプ53が設けられており、この接続パイプ53と、上記した蛇腹24bとが接続されることにより、玉積演出装置10にパチンコ玉が供給される。また、接続パイプ53の下方には、玉払出計数部54が設けられており、この玉払出計数部54には、モータやソレノイド等で構成され、上記した玉返却計数装置7の玉計数器9からの信号に基づいてパチンコ玉を払い出す玉払出機構部52と、払い出したパチンコ玉を計数する玉計数器55とが内蔵されている。なお、玉計数器55のデータは、玉数表示部41に送出されるようになっており、玉数表示部41は、このデータに基づいて、液晶表示部にパチンコ玉の数を累積的にデジタル表示する。図中、48は、上板であり、この上板48により、玉流下装置50から払い出されたパチンコ玉を、玉流入口70及び流路変更部68dを介して演出部40の流下演出部66に流下させる。
【0056】
流下部45には、演出部40の玉排出口69a、69b、69cを閉口又は開口するシャッタ部材56a、56b、56cが設けられており、このシャッタ部材56a、56b、56cにより、玉積演出装置10に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて、各貯留部60、62、64のパチンコ玉を貯留したり、流下させたりする。シャッタ部材56a、56b、56cは、シャッタ57a、57b、57cと、これらのシャッタ57a、57b、57cを上下にスライド移動させるシャッタ駆動部(モータ、ソレノイド等)59a、59b、59cとから構成されている。また、シャッタ部材56b、56cには、図6、図7に示すように、玉排出口69b、69cから流下部45側に流下するパチンコ玉の衝撃からシャッタ部材56b、56cを保護するために、保護板58が設けられている。なお、保護板58は、演出部40内部のパチンコ玉が、円滑に流下するように略逆L字状にシャッタ部材56b、56cを覆うように形成されることで、玉通路の機能も兼ねている。
【0057】
また、流下部45の下部背面側には、図6、図7に示すように、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉を外部に排出するための玉排出口51が穿設されており、この玉排出口51から排出されたパチンコ玉は、パチンコ島台1内部の下部貯留タンク21や回収樋30に導出するようになっている。図中、49は、底板であり、この底板49により、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉、つまり演出部40から流下してきたパチンコ玉と流下部45から流下してきたパチンコ玉とを、玉排出口51に誘導させて外部に排出する。また、流下部45には、所定箇所に流下部45内部側に突出する複数の緩衝材47がテレコ状に設けられており、この緩衝材47により、流下部45を垂直状に落下するパチンコ玉の衝撃を緩和して玉積演出装置10を保護している。
【0058】
また、流下部45の上部背面側には、図5、図6に示すように、切換スイッチ75が設けられており、この切換スイッチ75は、出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機、又は、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機が遊技機設置空間2に設置されたとき、その機種に合わせて店員が操作するスイッチである。
【0059】
MAXタイプのパチンコ遊技機は、射倖性が高く、1回の大当り遊技での出玉数が相対的に多く(例えば2千個)、従って、遊技者は、多いときには3万個程度の出玉を獲得することができるようになっている。一方、甘デジタイプのパチンコ遊技機は、1回の大当り遊技での出玉数が相対的に低く(例えば400〜500個)、従って、遊技者は、よく出玉を獲得しても1万個程度しか獲得することができないようになっている。即ち、MAXタイプのパチンコ遊技機と、甘デジタイプのパチンコ遊技機とでは、出玉数が大きく異なっている。
【0060】
切換スイッチ75は、図5に示す矢印Aのように、上側又は下側に移動するように設けられており、図に示す上側に切換スイッチ75が設定されたときは、玉積演出装置10は、甘デジタイプのパチンコ遊技機に合った設定となり、一方、下側に切換スイッチ75が設定されたときは、玉積演出装置10は、MAXタイプのパチンコ遊技機に合った設定となる。この切換スイッチ75の設定による玉積演出装置10の制御については、後に詳述する。
【0061】
次に、図8を参照しながら、玉積演出装置10の電気的構成について説明する。図8は、玉積演出装置10に設けられた制御装置80に係る要部ブロック図である。制御装置80は、図8に示すように構成され、制御装置80を主に構成する制御基板81は、入力回路101、出力回路110、マイクロコンピュータ105及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)を備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチ等からの信号に基づいて、マイクロコンピュータ105が出力回路110に接続されている各種基板や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、マイクロコンピュータ105は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。なお、制御基板81は、電源が切られた場合でもRAM104の記憶内容を保持可能なRAMバックアップ回路を有するようにしてもよい。
【0062】
入力回路101には、レバー7aが操作されることにより、パチンコ島台1に返却されたパチンコ玉数の計数信号を送る玉返却計数装置7の玉計数器9と、遊技中ランプ3dが点灯してパチンコ遊技機が遊技中であるときに遊技中信号、及び操作キー3cの精算キーが操作されたときに遊技終了信号を送る台間ユニット3と、玉積演出装置10に導入したパチンコ玉数の計数信号を送る玉流下装置50の玉計数器55と、玉詰まりが発生したことを検知したときにエラー信号を送る玉センサ60d、62d、64d、66dと、対応するパチンコ遊技機がMAXタイプか甘デジタイプかの設定信号を送る切換スイッチ75とが接続されている。
【0063】
出力回路110には、図示しないドライバ回路を介して、玉返却計数装置7の玉計数器9からの信号に基づいて玉積演出装置10にパチンコ玉を払い出す玉流下装置50の玉払出機構部52と、図示しないLCD表示制御回路を介して、玉流下装置50の玉払出機構部52から払い出されたパチンコ玉の数を累積的にデジタル表示する玉数表示部41と、図示しない発光表示制御回路を介して、玉積演出装置10に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて点灯/点滅する第1発光表示部61(下発光表示部61a、下中発光表示部61b、上中発光表示部61c、上発光表示部61d)、第2発光表示部63(下発光表示部63a、下中発光表示部63b、上中発光表示部63c、上発光表示部63d)、第3発光表示部65(下発光表示部65a、下中発光表示部65b、上中発光表示部65c、上発光表示部65d)と、図示しないドライバ回路を介して、玉積演出装置10に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて各貯留部60、62、64のパチンコ玉を貯留又は流下するシャッタ部材56a、56b、56cのシャッタ駆動部59a、59b、59c、とが接続されている。
【0064】
次に、このように構成された玉積演出装置10の制御装置80において実行される玉積演出について詳述する。図9は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する遊技処理を示すフローチャートである。この遊技処理が実行されると、まずステップS10にて、対応するパチンコ遊技機が遊技中か否かを判定する。この判定は、遊技中ランプ3dが点灯してパチンコ遊技機が遊技中であることを示す遊技中信号を、台間ユニット3から受信しているか否かで判定する。従って、遊技中ランプ3dが消灯しているとき(遊技が終了したときに操作キー3cの精算キーが操作されたときも含む)、このステップS10ではNOと判定される。
【0065】
ステップS10でNOと判定されると、ステップS12に移行し、ここで待機処理が行われる。図10は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する待機処理を示すフローチャートである。この遊技処理が実行されると、まずステップS20にて、玉数表示部41に表示される玉積演出装置10に導入され、玉計数器55にて計数されたパチンコ玉数(玉返却計数装置7から返却され、玉計数器9にて計数されたパチンコ玉数、以下、獲得玉数ともいう)をリセットして、「0」を表示する。そして、ステップS21に移行し、第1発光表示部61(61a〜61d)、第2発光表示部63(63a〜63d)、第3発光表示部65(65a〜65d)を全て消灯する。そして、ステップS22に移行し、シャッタ57a〜57cを全て開にする。従って、このステップS21及びステップS22の処理では、精算キーが操作された場合には、点灯/点滅している各発光表示部61、63、65は、全て消灯し、各貯留部60、62、64及び各連結樋67a〜67cに貯留しているパチンコ玉は、玉排出口69a〜69dを介して玉排出口51から全てパチンコ島台1内部へ流下し、玉積演出装置10は、図5に示す状態となる。
【0066】
次に、ステップS24に移行し、ここで、玉センサ60d、62d、64d、66dがオフか否かを判定する。そして、ステップS24にてNOのときは、ステップS26に移行し、玉積演出装置10内で玉詰まりが発生しているとして、玉数表示部41にその旨を示すエラー表示を報知させ、この待機処理を終了する。一方、ステップS24にてYESのときは、そのまま待機処理を終了する。
【0067】
図9に戻って、ステップS10でYESと判定されときは、ステップS28に移行し、この処理にて、対応するパチンコ遊技機は、MAXタイプか否かを判定する。この判定は、切換スイッチ75からの設定信号に基づいて判定する。そして、ステップS28にてNO、即ち、対応するパチンコ遊技機は甘デジタイプであったと判定されたときは、ステップS30に移行し、甘デジ玉積演出処理を実行する。
【0068】
図11は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。この甘デジ玉積演出処理が実行されると、まずステップS32にて、獲得玉数が1以上5000以下か否かを判定する。そして、ステップS32にてYESのときは、ステップS33に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを開、シャッタ57cを閉にする。そして、ステップS34に移行し、ここで第1発光表示部61制御処理を実行する。
【0069】
図12は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。この第1発光表示部61制御処理が実行されると、まずステップS36にて、獲得玉数が1000以上2000未満か否かを判定する。そして、ステップS36にてYESのときは、ステップS38に移行し、下発光表示部61aを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS36にてNOのときは、ステップS40に移行し、獲得玉数が2000以上3000未満か否かを判定する。
【0070】
そして、ステップS40にてYESのときは、ステップS42に移行し、下発光表示部61aを点灯、下中発光表示部61bを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS40にてNOのときは、ステップS44に移行し、獲得玉数が3000以上4000未満か否かを判定する。
【0071】
そして、ステップS44にてYESのときは、ステップS46に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bとを点灯、上中発光表示部61cを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS44にてNOのときは、ステップS48に移行し、獲得玉数が4000以上5000未満か否かを判定する。
【0072】
そして、ステップS48にてYESのときは、ステップS50に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cとを点灯、上発光表示部61dを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS48にてNOのときは、ステップS52に移行し、獲得玉数が5000になったか否かを判定する。
【0073】
そして、ステップS52にてYESのときは、ステップS54に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとを全て点灯させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS52にてNOのときは、そのまま第1発光表示部61制御処理を終了する。
【0074】
従って、この第1発光表示部61制御処理では、獲得玉数が1以上1000未満のときには、ステップS36、S40、S44、S48、S52で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとは、全て消灯している。
【0075】
つまり、玉積演出装置10は、甘デジ玉積演出処理におけるステップS32、S33、S34の処理により、獲得玉数が1以上1000未満のときには、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、第1貯留部60に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67aにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67aに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図19に示すように、玉排出口69bから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。なお、図19は、玉積演出装置10内の第1発光表示部61制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【0076】
ここで、上記したように、第1貯留部60にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67aにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が1〜400までは、第1貯留部60に貯留され、獲得玉数が401〜500までは、連結樋67aに貯留され、獲得玉数が501〜999までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0077】
また、獲得玉数が1000以上5000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図19に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が1000〜5000までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、甘デジ玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜5000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた4500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0078】
図11に戻って、一方、ステップS32にてNOのときは、ステップS58に移行し、獲得玉数が5001以上10000以下か否かを判定する。そして、ステップS58にてYESのときは、ステップS59に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを閉、シャッタ57cを開にする。そして、ステップS60に移行し、第1発光表示部61を全て点灯する。そして、ステップS62に移行し、ここで第2発光表示部63制御処理を実行する。
【0079】
図13は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。この第2発光表示部63制御処理が実行されると、まずステップS64にて、獲得玉数が6000以上7000未満か否かを判定する。そして、ステップS64にてYESのときは、ステップS66に移行し、下発光表示部63aを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS64にてNOのときは、ステップS68に移行し、獲得玉数が7000以上8000未満か否かを判定する。
【0080】
そして、ステップS68にてYESのときは、ステップS70に移行し、下発光表示部63aを点灯、下中発光表示部63bを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS68にてNOのときは、ステップS72に移行し、獲得玉数が8000以上9000未満か否かを判定する。
【0081】
そして、ステップS72にてYESのときは、ステップS74に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bとを点灯、上中発光表示部63cを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS72にてNOのときは、ステップS76に移行し、獲得玉数が9000以上10000未満か否かを判定する。
【0082】
そして、ステップS76にてYESのときは、ステップS78に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cとを点灯、上発光表示部63dを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS76にてNOのときは、ステップS80に移行し、獲得玉数が10000になったか否かを判定する。
【0083】
そして、ステップS80にてYESのときは、ステップS82に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとを全て点灯させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS80にてNOのときは、そのまま第2発光表示部63制御処理を終了する。
【0084】
従って、この第2発光表示部63制御処理では、獲得玉数が5001以上6000未満のときには、ステップS64、S68、S72、S76、S80で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとは、全て消灯している。
【0085】
つまり、玉積演出装置10は、甘デジ玉積演出処理におけるステップS58、S59、S60、S62の処理により、獲得玉数が5001以上6000未満のときには、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、第2貯留部62に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67bにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67bに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図20に示すように、玉排出口69cから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。なお、図20は、玉積演出装置10内の第2発光表示部63制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【0086】
ここで、上記したように、第2貯留部62にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67bにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が5001〜5400までは、第2貯留部62に貯留され、獲得玉数が5401〜5500までは、連結樋67bに貯留され、獲得玉数が5501〜5999までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数5001〜5999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0087】
また、獲得玉数が6000以上10000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図20に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が6000〜10000までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、甘デジ玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数5001〜10000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた4500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0088】
図11に戻って、一方、ステップS58にてNOのときは、ステップS86に移行し、獲得玉数が10001以上か否かを判定する。そして、ステップS86にてYESのときは、ステップS87に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57a〜57cを全て閉にする。そして、ステップS88に移行し、第1発光表示部61及び第2発光表示部63を全て点灯する。そして、ステップS90に移行し、ここで第3発光表示部65制御処理を実行する。
【0089】
図14は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。この第3発光表示部65制御処理が実行されると、まずステップS92にて、獲得玉数が11000以上12000未満か否かを判定する。そして、ステップS92にてYESのときは、ステップS94に移行し、下発光表示部65aを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS92にてNOのときは、ステップS96に移行し、獲得玉数が12000以上13000未満か否かを判定する。
【0090】
そして、ステップS96にてYESのときは、ステップS98に移行し、下発光表示部65aを点灯、下中発光表示部65bを点滅させ、第2発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS96にてNOのときは、ステップS100に移行し、獲得玉数が13000以上14000未満か否かを判定する。
【0091】
そして、ステップS100にてYESのときは、ステップS102に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bとを点灯、上中発光表示部65cを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS100にてNOのときは、ステップS104に移行し、獲得玉数が14000以上15000未満か否かを判定する。
【0092】
そして、ステップS104にてYESのときは、ステップS106に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cとを点灯、上発光表示部65dを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS104にてNOのときは、ステップS108に移行し、獲得玉数が15000以上になったか否かを判定する。
【0093】
そして、ステップS108にてYESのときは、ステップS110に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとを全て点灯させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS108にてNOのときは、そのまま第3発光表示部65制御処理を終了する。そして、この第3発光表示部65制御処理が終了すると、甘デジ玉積演出処理は終了する。
【0094】
従って、この第3発光表示部65制御処理では、獲得玉数が10001以上11000未満のときには、ステップS92、S96、S100、S104、S108で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとは、全て消灯している。
【0095】
つまり、玉積演出装置10は、甘デジ玉積演出処理におけるステップS86、S87、S88、S90の処理により、獲得玉数が10001以上11000未満のときには、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、第3貯留部64に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67cにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67cに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図21に示すように、玉排出口69dから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。なお、図21は、玉積演出装置10内の第3発光表示部65制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【0096】
ここで、上記したように、第3貯留部64にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67cにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が10001〜10400までは、第3貯留部64に貯留され、獲得玉数が10401〜10500までは、連結樋67cに貯留され、獲得玉数が10501〜10999までは、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数10001〜10999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0097】
また、獲得玉数が11000以上の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図21に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が11000以上では、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、甘デジ玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数10001以上のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してくる獲得玉は、全て、玉積演出装置10外に排出される。
【0098】
図9に戻って、一方、ステップS28にてYES、即ち、対応するパチンコ遊技機はMAXタイプであったと判定されたときは、ステップS130に移行し、MAX玉積演出処理を実行する。
【0099】
図15は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。このMAX玉積演出処理が実行されると、まずステップS132にて、獲得玉数が1以上14000以下か否かを判定する。そして、ステップS132にてYESのときは、ステップS133に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを開、シャッタ57cを閉にする。そして、ステップS134に移行し、ここで第1発光表示部61制御処理を実行する。
【0100】
図16は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。この第1発光表示部61制御処理が実行されると、まずステップS136にて、獲得玉数が2000以上5000未満か否かを判定する。そして、ステップS136にてYESのときは、ステップS138に移行し、下発光表示部61aを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS136にてNOのときは、ステップS140に移行し、獲得玉数が5000以上8000未満か否かを判定する。
【0101】
そして、ステップS140にてYESのときは、ステップS142に移行し、下発光表示部61aを点灯、下中発光表示部61bを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS140にてNOのときは、ステップS144に移行し、獲得玉数が8000以上11000未満か否かを判定する。
【0102】
そして、ステップS144にてYESのときは、ステップS146に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bとを点灯、上中発光表示部61cを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS144にてNOのときは、ステップS148に移行し、獲得玉数が11000以上14000未満か否かを判定する。
【0103】
そして、ステップS148にてYESのときは、ステップS150に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cとを点灯、上発光表示部61dを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS148にてNOのときは、ステップS152に移行し、獲得玉数が14000になったか否かを判定する。
【0104】
そして、ステップS152にてYESのときは、ステップS154に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとを全て点灯させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS152にてNOのときは、そのまま第1発光表示部61制御処理を終了する。
【0105】
従って、この第1発光表示部61制御処理では、獲得玉数が1以上2000未満のときには、ステップS136、S140、S144、S148、S152で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとは、全て消灯している。
【0106】
つまり、玉積演出装置10は、MAX玉積演出処理におけるステップS132、S133、S134の処理により、獲得玉数が1以上2000未満のときには、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、第1貯留部60に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67aにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67aに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図19に示すように、玉排出口69bから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。
【0107】
ここで、上記したように、第1貯留部60にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67aにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が1〜400までは、第1貯留部60に貯留され、獲得玉数が401〜500までは、連結樋67aに貯留され、獲得玉数が501〜1999までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜1999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0108】
また、獲得玉数が2000以上14000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図19に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が2000〜14000までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、MAX玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜14000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた13500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0109】
図15に戻って、一方、ステップS132にてNOのときは、ステップS158に移行し、獲得玉数が14001以上28000以下か否かを判定する。そして、ステップS158にてYESのときは、ステップS159に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを閉、シャッタ57cを開にする。そして、ステップS160に移行し、第1発光表示部61を全て点灯する。そして、ステップS162に移行し、ここで第2発光表示部63制御処理を実行する。
【0110】
図17は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。この第2発光表示部63制御処理が実行されると、まずステップS164にて、獲得玉数が16000以上19000未満か否かを判定する。そして、ステップS164にてYESのときは、ステップS166に移行し、下発光表示部63aを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS164にてNOのときは、ステップS168に移行し、獲得玉数が19000以上22000未満か否かを判定する。
【0111】
そして、ステップS168にてYESのときは、ステップS170に移行し、下発光表示部63aを点灯、下中発光表示部63bを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS168にてNOのときは、ステップS172に移行し、獲得玉数が22000以上25000未満か否かを判定する。
【0112】
そして、ステップS172にてYESのときは、ステップS174に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bとを点灯、上中発光表示部63cを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS172にてNOのときは、ステップS176に移行し、獲得玉数が25000以上28000未満か否かを判定する。
【0113】
そして、ステップS176にてYESのときは、ステップS178に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cとを点灯、上発光表示部63dを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS176にてNOのときは、ステップS180に移行し、獲得玉数が28000になったか否かを判定する。
【0114】
そして、ステップS180にてYESのときは、ステップS182に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとを全て点灯させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS180にてNOのときは、そのまま第2発光表示部63制御処理を終了する。
【0115】
従って、この第2発光表示部63制御処理では、獲得玉数が14001以上16000未満のときには、ステップS164、S168、S172、S176、S180で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとは、全て消灯している。
【0116】
つまり、玉積演出装置10は、MAX玉積演出処理におけるステップS158、S159、S160、S162の処理により、獲得玉数が14001以上16000未満のときには、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、第2貯留部62に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67bにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67bに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図20に示すように、玉排出口69cから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。
【0117】
ここで、上記したように、第2貯留部62にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67bにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が14001〜14400までは、第2貯留部62に貯留され、獲得玉数が14401〜14500までは、連結樋67bに貯留され、獲得玉数が14501〜15999までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数14001〜15999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0118】
また、獲得玉数が16000以上28000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図20に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が16000〜28000までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、MAX玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数14001〜28000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた13500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0119】
図11に戻って、一方、ステップS158にてNOのときは、ステップS186に移行し、獲得玉数が28001以上か否かを判定する。そして、ステップS186にてYESのときは、ステップS187に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57a、シャッタ57b、シャッタ57cを全て閉にする。そして、ステップS188に移行し、第1発光表示部61及び第2発光表示部63を全て点灯する。そして、ステップS190に移行し、ここで第3発光表示部65制御処理を実行する。
【0120】
図18は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。この第3発光表示部65制御処理が実行されると、まずステップS192にて、獲得玉数が30000以上33000未満か否かを判定する。そして、ステップS192にてYESのときは、ステップS194に移行し、下発光表示部65aを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS192にてNOのときは、ステップS196に移行し、獲得玉数が33000以上36000未満か否かを判定する。
【0121】
そして、ステップS196にてYESのときは、ステップS198に移行し、下発光表示部65aを点灯、下中発光表示部65bを点滅させ、第2発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS196にてNOのときは、ステップS200に移行し、獲得玉数が36000以上39000未満か否かを判定する。
【0122】
そして、ステップS200にてYESのときは、ステップS202に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bとを点灯、上中発光表示部65cを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS200にてNOのときは、ステップS204に移行し、獲得玉数が39000以上42000未満か否かを判定する。
【0123】
そして、ステップS204にてYESのときは、ステップS206に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cとを点灯、上発光表示部65dを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS204にてNOのときは、ステップS208に移行し、獲得玉数が42000以上になったか否かを判定する。
【0124】
そして、ステップS208にてYESのときは、ステップS210に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとを全て点灯させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS208にてNOのときは、そのまま第3発光表示部65制御処理を終了する。そして、この第3発光表示部65制御処理が終了すると、MAX玉積演出処理は終了する。
【0125】
従って、この第3発光表示部65制御処理では、獲得玉数が28001以上30000未満のときには、ステップS192、S196、S200、S204、S208で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとは、全て消灯している。
【0126】
つまり、玉積演出装置10は、MAX玉積演出処理におけるステップS186、S187、S188、S190の処理により、獲得玉数が28001以上30000未満のときには、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、第3貯留部64に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67cにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67cに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図21に示すように、玉排出口69dから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。
【0127】
ここで、上記したように、第3貯留部64にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67cにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が28001〜28400までは、第3貯留部64に貯留され、獲得玉数が28401〜28500までは、連結樋67cに貯留され、獲得玉数が28501〜29999までは、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数28001〜29999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0128】
また、獲得玉数が30000以上の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図21に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が30000以上では、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、MAX玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数28001以上のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してくる獲得玉は、全て、玉積演出装置10外に排出される。
【0129】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る玉積演出装置10は、玉返却計数装置7からパチンコ島台1に返却された遊技者の獲得玉数に基づいて、パチンコ玉を流下させて貯留させたり、貯留する代わりに発光表示させたりすることで、恰も玉箱を積み上げたように出玉状況を演出することができ、さらに、出玉数が異なるMAXタイプのパチンコ遊技機や甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて演出を切り換えることができる。従って、このように構成される本実施形態に係る玉積演出装置10では、以下のような効果を奏する。
(1)出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機に合わせて構成された従来の玉積演出装置では、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機が設置されたときに、出玉状況を表す演出が著しく低下し、その結果、遊技者の優越感を充足させることができないと共に、遊技場の客に対してアピールできなくなるという問題点があるが、本実施形態の玉積演出装置10によれば、切換スイッチ75を切り換えることにより、出玉状況を表す演出を、MAXタイプのパチンコ遊技機又は甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて切り換えることができるので、そのような問題点が発生することはない。しかも、遊技場は、この玉積演出装置10により、出玉数の違いを気にすることなく、多種多様なパチンコ遊技機を好きなレイアウトで設置することができ、その結果、遊技場の設計自由度が著しく増大する。
(2)玉返却計数装置7から返却された遊技者の獲得玉数と同じ数のパチンコ玉を、玉積演出装置10に導入して流下且つ表示するようにしたので、遊技者は、自身が獲得して玉返却計数装置7にて計数したパチンコ玉数と、自身が視認できる玉積演出装置10を流れる演出上のパチンコ玉数とが一致していることを認識でき、その結果、遊技者に不信感を抱かせることがないと共に、出玉状況を表す演出のリアリティーが増し、さらに玉積演出装置10の演出が著しく向上する。
(3)玉積演出装置10に導入して流下された全てのパチンコ玉は、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64で貯留することで表現するパチンコ玉貯留数と、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65の点灯/点滅表示で表現するパチンコ玉貯留数と、玉数表示部41で表示する玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉数とで出玉状況を演出するようにしている。そして、玉返却計数装置7から返却された遊技者の獲得玉数と同じ数のパチンコ玉を、玉積演出装置10に導入して流下させる際、所定数だけのパチンコ玉を、遊技者が視認できる第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に貯留し、その他のパチンコ玉は、排出するようにしている。従って、出玉状況を表す演出に使用するパチンコ玉の貯留数を減少させることができ、その結果、玉積演出装置10の演出を向上させながらも、パチンコ島台1にかかるパチンコ玉積載重量による負荷を軽減させることができ、延いては、パチンコ玉や玉貯留タンクに係る設備投資を抑え、遊技場設備のコストダウンがはかれる。
(4)切換スイッチ75を切り換えるだけで、遊技者が視認可能な段状に区画形成されている第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64、及び、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65の表現するパチンコ玉貯留数の単位を変更することができ、その結果、遊技の醍醐味である累積的な出玉演出を維持しながら、この累積的な出玉演出を、極めて容易にMAXタイプのパチンコ遊技機又は甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて切り換えることができる。
(5)遊技者が視認可能な段状に区画形成されている第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対応するようにシャッタ部材56a、56b、56cが設けられ、このシャッタ部材56a〜56cを、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉の数に応じて駆動制御することで、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対して、所定のタイミングでパチンコ玉を貯留させることができるようになっている。つまり、パチンコ遊技機の出玉数に合わせて、様々なタイミングでパチンコ玉を貯留させることができ、その結果、玉積演出装置10の演出が向上すると共に、演出の自由度が増大する。
(6)玉積演出装置10の演出は、パチンコ玉を流下する演出と、パチンコ玉を積層状に貯留する演出と、パチンコ玉数を数値表示する演出と、パチンコ玉数に応じて発光表示する演出とからなっており、従って、これらの演出を様々なタイミングで組み合わせることができるので、その結果、玉積演出装置10の演出が向上すると共に、演出の自由度が増大する。
【0130】
以上、本発明の実施形態に係わる玉積演出装置10を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。例えば、上述した実施形態においては、玉積演出装置10は、切換スイッチ75を切り換えることにより、出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機、又は、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機の2種類のパチンコ遊技機に設定できるようにしたが、これは、3種類以上でもよく、パチンコ遊技機の出玉数に応じて適宜設定すればよい。即ち、本発明は累積的な出玉演出を、MAXタイプ(例えば大当たり確率1/350〜1/400)、甘デジタイプ(例えば大当たり確率1/10〜1/100)のパチンコ遊技機に合わせて切り替えるように説明したが、その他にミドルタイプ(例えば大当たり確率1/250〜1/350)、ライトミドルタイプ(例えば大当たり確率1/100〜1/250)等のように各種遊技機の大当たり確率、各種出玉比率等に対応する遊技機スペックに合わせて切り替えられるものであれば良い。
【0131】
また、切換スイッチ75は、玉積演出装置10の流下部45の上部背面側に設けるようにしたが、これは限定するものではなく、例えば、リモコンで構成するようにしてもよい。また、玉積演出装置10から外部に排出したパチンコ玉は、パチンコ島台1内部へ流下させるようにしたが、玉積演出装置10の内部に玉揚送装置を設け、玉積演出装置10に使用するパチンコ玉を外部に排出することなく、玉積演出装置10の内部で循環させるようにしてもよい。なお、この場合には、上述したパチンコ島台1内に設けられた玉分離器28bと蛇腹24bとは、省略することができるが、玉積演出装置10に使用するパチンコ玉を貯留可能な貯留タンクと、この貯留タンク、玉揚送装置及び上記した接続パイプ53等に接続される遊技球の循環経路が、玉積演出装置10内に必要になる。
【0132】
また、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64にパチンコ玉を貯留する場合、各貯留部60、62、64に貯留したパチンコ玉が満タンになってから、それ以降流下してくるパチンコ玉を、オーバーフローさせて玉排出口51から外部へ排出するようにしたが、これは逆にしてもよく、先に流下してきたパチンコ玉を玉排出口51から外部へ排出し、それ以降流下してくるパチンコ玉を、各貯留部60、62、64に貯留するようにしてもよい。より具体的に説明すると、上述した実施形態における甘デジ玉積演出処理の第1貯留部60では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、第1貯留部60に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出されていたが、これを逆にして、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜999のうち、最初に流下してきた499個の獲得玉が、玉積演出装置10外に排出され、後から流下してきた500個の獲得玉は、第1貯留部60に貯留されるといった具合である。
【0133】
なお、玉積演出装置10は、上述した実施形態ではパチンコ玉を外部に排出する通常のパチンコ遊技機に適用した場合を説明したが、これは、例えば、各パチンコ遊技機に対応して計数器を設け、パチンコ玉を外部に一切排出せずに、遊技者が獲得したパチンコ玉を玉箱に入れることなく計数して、そのパチンコ玉数を数値で表示する封入式パチンコ機に適用するようにしてもよい。また、遊技機は、上述した実施形態ではパチンコ遊技機で説明したが、これは限定するものではなく、スロットマシンやアレパチ、雀球等の遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
【0134】
さらに、玉積演出装置10は、次の他の実施形態のようにしてもよい。以下、この他の実施形態について図22を参照しながら説明する。なお、この他の実施形態の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略する。
【0135】
図22は、他の実施形態における玉積演出装置100の正面図であり、(A)は、切換スイッチ75が甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された場合を、(B)は、切換スイッチ75がMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された場合を示している。この他の実施形態における玉積演出装置100には、目安貯留表示部120a、120b、120c、120d、120eが設けられており、この目安貯留表示部120a〜120eは、ドットマトリクスLED表示器等で構成され、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65それぞれに設けられている。
【0136】
目安貯留表示部120aは、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64それぞれの直ぐ上に設けられ、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64にパチンコ玉が満タンに貯留されたときの(下発光表示部61a、63a、65aが点滅したときの)獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120aは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、第1貯留部60に対応しているときは「1000」、第2貯留部62に対応しているときは「6000」、第3貯留部64に対応しているときは「11000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、第1貯留部60に対応しているときは「2000」、第2貯留部62に対応しているときは「16000」、第3貯留部64に対応しているときは「30000」を予め表示する。
【0137】
目安貯留表示部120bは、下発光表示部61a、63a、65aそれぞれの直ぐ上に設けられ、下発光表示部61a、63a、65aが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120bは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下発光表示部61aに対応しているときは「2000」、下発光表示部63aに対応しているときは「7000」、下発光表示部65aに対応しているときは「12000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下発光表示部61aに対応しているときは「5000」、下発光表示部63aに対応しているときは「19000」、下発光表示部65aに対応しているときは「33000」を予め表示する。
【0138】
目安貯留表示部120cは、下中発光表示部61b、63b、65bそれぞれの直ぐ上に設けられ、下中発光表示部61b、63b、65bが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120cは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下中発光表示部61bに対応しているときは「3000」、下中発光表示部63bに対応しているときは「8000」、下中発光表示部65bに対応しているときは「13000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下中発光表示部61bに対応しているときは「8000」、下中発光表示部63bに対応しているときは「22000」、下中発光表示部65bに対応しているときは「36000」を予め表示する。
【0139】
目安貯留表示部120dは、上中発光表示部61c、63c、65cそれぞれの直ぐ上に設けられ、上中発光表示部61c、63c、65cが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120dは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上中発光表示部61cに対応しているときは「4000」、上中発光表示部63cに対応しているときは「9000」、上中発光表示部65cに対応しているときは「14000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上中発光表示部61cに対応しているときは「11000」、上中発光表示部63cに対応しているときは「25000」、上中発光表示部65cに対応しているときは「39000」を予め表示する。
【0140】
目安貯留表示部120eは、上発光表示部61d、63d、65dそれぞれの直ぐ上に設けられ、上発光表示部61d、63d、65dが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120eは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上中発光表示部61dに対応しているときは「5000」、上発光表示部63dに対応しているときは「10000」、上発光表示部65dに対応しているときは「15000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上発光表示部61dに対応しているときは「14000」、上発光表示部63dに対応しているときは「28000」、上発光表示部65dに対応しているときは「42000」を予め表示する。
【0141】
つまり、この他の実施形態の玉積演出装置100は、切換スイッチ75が甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された場合には、目安貯留表示部120a〜120eが、甘デジタイプのパチンコ遊技機の出玉量に合った、獲得玉数の目安となる数値を表示するようになっており、切換スイッチ75がMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された場合には、目安貯留表示部120a〜120eが、MAXタイプのパチンコ遊技機の出玉量に合った、獲得玉数の目安となる数値を表示するようになっている。しかも、目安貯留表示部120a〜120eは、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64の貯留状態や、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65の点灯/点滅状態に対応するように、獲得玉数の目安となる数値を表示する。
【0142】
従って、このように構成される他の実施形態の玉積演出装置100によれば、遊技者に、獲得玉数の目安となる数値を、切換スイッチ75の操作により、容易にMAXタイプのパチンコ遊技機又は甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて切り換え表示することができる。これにより、遊技者に、獲得玉数を誤認させることなく、パチンコ遊技機の出玉性能に合ったこの累積的な出玉演出を、分かり易く提供することが可能となり、その結果、玉積演出装置100の演出がさらに向上する。
【0143】
また、さらに、玉積演出装置10は、次の他の実施形態2のようにしてもよい。以下、この他の実施形態2について図23〜図31を参照しながら説明する。なお、この他の実施形態2の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略する。
【0144】
図23は、他の実施形態2における玉積演出装置200の内部構造を示す全体側面図である。この他の実施形態2の玉積演出装置200には、流下部45におけるシャッタ部材56a、56b、56cの下方にストッパ部材130a、130b、130cが設けられており、このストッパ部材130a〜130cは、ストッパ131a、131b、131cと、これらのストッパ131a〜131cを水平にスライド移動させるストッパ駆動部(モータ、ソレノイド等)132a、132b、132cとから構成されている。ストッパ部材130a〜130cは、演出部40の連結樋67a〜67cに対応するように設けられ、玉積演出装置200に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて、ストッパ駆動部132a〜132cが駆動制御されることにより、ストッパ131a〜131cが連結樋67a〜67cに出没して、連結樋67a〜67cから貯留部60、62、64へのパチンコ玉の流下を許容したり、阻止させたりする。
【0145】
このように構成された玉積演出装置200は、上述したステップS30の甘デジ玉積演出処理が実行されると、次のようにストッパ部材130a〜130cが駆動制御される。図24は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。この他の実施形態2の甘デジ玉積演出処理が、上述した図11に示す甘デジ玉積演出処理と異なる点は、ステップS300のストッパ部材130a制御処理と、ステップS320のストッパ部材130b制御処理と、ステップS340のストッパ部材130c制御処理とが追加されている点である。
【0146】
図25は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートである。このストッパ部材130a制御処理が実行されると、まずステップS302にて、獲得玉数が1以上200以下か否かを判定する。そして、ステップS302にてYESのときは、ステップS304に移行し、ストッパ部材130aをオフにし、連結樋67aにストッパ131aが突出していない状態を維持する。そして、このストッパ部材130a制御処理を終了する。
【0147】
一方、ステップS302にてNOのときは、ステップS306に移行し、獲得玉数が201以上700未満か否かを判定する。そして、ステップS306にてYESのときは、ステップS308に移行し、ストッパ部材130aをオンにし、連結樋67aにストッパ131aが突出している状態を維持する。そして、このストッパ部材130a制御処理を終了する。
【0148】
一方、ステップS306にてNOのときは、ステップS310に移行し、獲得玉数が700以上1000未満か否かを判定する。そして、ステップS310にてYESのときは、ステップS312に移行し、ストッパ部材130aをオフにし、連結樋67aにストッパ131aが突出していない状態を維持する。そして、このストッパ部材130a制御処理を終了する。一方、ステップS310にてNOのときは、そのままストッパ部材130a制御処理を終了する。
【0149】
以上の説明で明らかなように、図25に示すストッパ部材130a制御処理では、獲得玉数が1以上200以下のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が201以上700未満のときには、ストッパ部材130aがオンになって、この間、パチンコ玉は、第1貯留部60に貯留することなく、連結樋67aに貯留すると共に、玉排出口69bからオーバーフローする。そして、獲得玉数が700以上1000未満のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数1〜999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第1貯留部60に貯留され、次に流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第1貯留部60と連結樋67aとに貯留される。
【0150】
次に、図26に示すステップS320のストッパ部材130b制御処理と、図27に示すステップS340のストッパ部材130c制御処理とは、上記図25に示すストッパ部材130a制御処理と同様な処理であり、異なる点は、ステップS322、ステップS326、ステップS330、ステップS342、ステップS346、ステップS340における獲得玉数だけである。なお、図26は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートであり、図27は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【0151】
つまり、図26に示すストッパ部材130b制御処理では、獲得玉数が5001以上5200以下のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が5201以上5700未満のときには、ストッパ部材130bがオンになって、この間、パチンコ玉は、第2貯留部62に貯留することなく、連結樋67bに貯留すると共に、玉排出口69cからオーバーフローする。そして、獲得玉数が5700以上6000未満のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数5001〜5999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第2貯留部62に貯留され、次に流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第2貯留部62と連結樋67bとに貯留される。
【0152】
また、図27に示すストッパ部材130c制御処理では、獲得玉数が10001以上10200以下のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が10201以上10700未満のときには、ストッパ部材130cがオンになって、この間、パチンコ玉は、第3貯留部64に貯留することなく、連結樋67cに貯留すると共に、玉排出口69dからオーバーフローする。そして、獲得玉数が10700以上11000未満のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数10001〜10999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第3貯留部64に貯留され、次に流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第3貯留部64と連結樋67cとに貯留される。
【0153】
また、玉積演出装置200は、上述したステップS130のMAX玉積演出処理が実行された場合も、上記図24に示す甘デジ玉積演出処理と同様な処理を行う。図28は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。この他の実施形態2のMAX玉積演出処理が、上述した図15に示すMAX玉積演出処理と異なる点は、ステップS400のストッパ部材130a制御処理と、ステップS420のストッパ部材130b制御処理と、ステップS440のストッパ部材130c制御処理とが追加されている点である。
【0154】
図29は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートであり、図30は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートであり、図31は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【0155】
図29に示すステップS400のストッパ部材130a制御処理と、図30に示すステップS420のストッパ部材130b制御処理と、図31に示すステップS440のストッパ部材130c制御処理とは、上記図25に示すストッパ部材130a制御処理、図26に示すストッパ部材130b制御処理、図27に示すストッパ部材130c制御処理と同様な処理であり、異なる点は、ステップS402、ステップS406、ステップS410、ステップS422、ステップS426、ステップS430、ステップS442、ステップS446、ステップS440における獲得玉数だけである。
【0156】
つまり、図29に示すストッパ部材130a制御処理では、獲得玉数が1以上200以下のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が201以上1700未満のときには、ストッパ部材130aがオンになって、この間、パチンコ玉は、第1貯留部60に貯留することなく、連結樋67aに貯留すると共に、玉排出口69bからオーバーフローする。そして、獲得玉数が1700以上2000未満のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数1〜1999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第1貯留部60に貯留され、次に流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第1貯留部60と連結樋67aとに貯留される。
【0157】
また、図30に示すストッパ部材130b制御処理では、獲得玉数が14001以上14200以下のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が14201以上15700未満のときには、ストッパ部材130bがオンになって、この間、パチンコ玉は、第2貯留部62に貯留することなく、連結樋67bに貯留すると共に、玉排出口69cからオーバーフローする。そして、獲得玉数が15700以上16000未満のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数14001〜15999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第2貯留部62に貯留され、次に流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第2貯留部62と連結樋67bとに貯留される。
【0158】
また、図31に示すストッパ部材130c制御処理では、獲得玉数が28001以上28200以下のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が28201以上29700未満のときには、ストッパ部材130cがオンになって、この間、パチンコ玉は、第3貯留部64に貯留することなく、連結樋67cに貯留すると共に、玉排出口69dからオーバーフローする。そして、獲得玉数が29700以上30000未満のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数28001〜29999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第3貯留部64に貯留され、次に流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第3貯留部64と連結樋67cとに貯留される。
【0159】
従って、このように構成される他の実施形態2の玉積演出装置200によれば、遊技者が視認可能な段状に区画形成されている第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対応するようにシャッタ部材56a〜56cとストッパ部材130a〜130cとが設けられ、このシャッタ部材56a〜56c及びストッパ部材130a〜130cを、玉積演出装置200に導入されたパチンコ玉の数に応じて駆動制御することで、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対して、最適なタイミングでパチンコ玉を貯留させることができるようになる。特に、玉積演出装置200は、玉積演出装置200に導入されたパチンコ玉よりも、実際は少ないパチンコ玉しか貯留しないように構成されているが、ストッパ部材130a〜130cを駆動制御することにより、遊技者には、恰も玉積演出装置200に導入されたパチンコ玉と同じ数のパチンコ玉が貯留されたように演出することも可能になる。つまり、パチンコ遊技機の出玉数に合わせて、様々なタイミングでパチンコ玉を貯留させることができ、その結果、玉積演出装置200の演出がさらに向上すると共に、演出の自由度がさらに増大する。
【0160】
なお、この他の実施形態2における玉積演出装置200では、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64にパチンコ玉を貯留するとき、所定の獲得玉数に合わせてストッパ部材130a〜130cをオフ、オン、オフの順に3回駆動制御するようにしたが、この順序と回数(駆動態様)は、特に限定されるものではない。例えば、ストッパ部材130a〜130cを、所定の獲得玉数に合わせてオン、オフ、オン、オフ、オン、オフの順に6回駆動制御するようにしてもよいし、或いは、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64毎に、ストッパ部材130a、130b、130cの駆動態様を変えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0161】
9…玉計数器(計数器)、
10…玉積演出装置(遊技媒体演出装置)、
41…玉数表示部(表示手段)、
51…玉排出口(排出手段)、
52…玉払出機構部(払出手段)、
56a、56b、56c…シャッタ部材(シャッタ部材)、
60…第1貯留部(演出貯留部、流下手段)、
61…第1発光表示部(代替報知手段、発光表示手段)、
62…第2貯留部(演出貯留部、流下手段)、
63…第2発光表示部(代替報知手段、発光表示手段)、
64…第3貯留部(演出貯留部、流下手段)、
65…第3発光表示部(代替報知手段、発光表示手段)、
66…流下演出部(流下手段)、
69a、69b、69c、69d…玉排出口(排出手段、遊技媒体排出口)、
75…切換スイッチ(設定変更手段)、
80…制御装置(制御手段)、
100…玉積演出装置(遊技媒体演出装置)、
120a、120b、120c、120d、120e…目安貯留表示部(目安表示手段)、
200…玉積演出装置(遊技媒体演出装置)
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機が列設される遊技島において、遊技機の近傍に設置され、遊技者の獲得した遊技媒体に基づく演出を行う遊技媒体演出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からパチンコ機等の遊技機では、遊技者が遊技により獲得したパチンコ玉(遊技媒体)は、玉箱に詰められており、多量のパチンコ玉を獲得したときには、この玉箱を、遊技場の床等に何段にも積み上げて保管していた。これにより、遊技者は、優越感に浸ることができ、また、他の遊技者にとっては、その遊技場やパチンコ機が、どれくらいサービスしているかの目安になっていた。一方、遊技場にとっては、この玉箱を積み上げることが、客に対する重要な演出になっていた。
【0003】
ところが、近年、各パチンコ機に対応して計数器(個別JC)を設け、遊技者が獲得したパチンコ玉を玉箱に入れることなく計数して、或いは、遊技者が獲得したパチンコ玉のうち、一つの玉箱に詰めきれないパチンコ玉を計数して、そのパチンコ玉数を数値で表示(デジタル表示)するシステムが開発されている。このシステムでは、玉箱を積み上げたり、玉箱を遊技島端の計数器まで運ぶ必要がなくなることで、遊技者や店員の負担を軽減したり、遊技島のパチンコ玉の保有量が少なくなることで、遊技島の設備を簡素化したりするメリットがある。
【0004】
しかしながら、このような技術においては、玉箱を積み上げる演出ができなくなるため、遊技者の優越感を充足させることができなくなるばかりか、遊技場の客に対するアピールが低下し、これが原因で客離れをおこすという由々しき事態にもなっていた。そこで、このような事態を解消するため、次のような技術が開示されている。即ち、この開示技術は、個別JCが設けられたパチンコ機に隣接して、パチンコ機の出玉状況を表示する出玉表示ユニットを設け、個別JCで計数されたパチンコ玉数に応じた数のパチンコ玉を、出玉表示ユニット内に積み上げられた玉箱に累積的に導入して演出を行うように構成したものである(特許文献1、2参照)。この開示技術によれば、玉箱を積み上げる演出ができるので、従って、遊技場の客に対するアピールが低下することはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−142582号公報
【特許文献2】特開2011−50551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、最近開発されているパチンコ機は、通称MAXタイプと呼ばれる機種と、通称甘デジタイプと呼ばれる機種とに大別されてきている。MAXタイプの遊技機は、射倖性が高く、遊技者は、多いときには3万個程度の出玉を獲得する場合も珍しくない。一方、甘デジタイプの遊技機は、射倖性が低く、遊技者は、よく出玉を獲得しても1万個程度が関の山である。
【0007】
このように出玉数が大きく異なる遊技機が混在する場合、一般的に、遊技島は、出玉数の多いMAXタイプの遊技機に合わせて設備や装置が構築される。従って、パチンコ機の出玉状況を表示する上記の出玉表示ユニットも、MAXタイプの遊技機に合わせて、多量のパチンコ玉を玉箱に導入できるように構成されることになる。しかして、このように構成された遊技島に甘デジタイプの遊技機が設置されると、出玉表示ユニット内の玉箱には、上記したように、多くて1/3程度のパチンコ玉しか導入されず、従って、出玉表示ユニットの出玉状況を表示する演出は、著しく低下することになる。このような問題点は、特許文献1、2に開示されている技術では、解消されることがなく、即ち、特許文献1、2の開示技術では、出玉数の異なる遊技機に対応して、出玉表示ユニットの出玉状況を表示する演出を、遊技者の優越感を充足させ、且つ、遊技場の客に対してアピールが低下しないようにすることができないという問題点がある。
【0008】
本発明は、上記した問題点の少なくとも1つを解決するためになされたもので、その目的とするところは、獲得した遊技媒体の累積的な演出ができると共に、出玉数の異なる遊技機に合わせて、この演出を切り換えて好適にすることのできる遊技媒体演出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この様な問題を解決するために、本発明の遊技媒体演出装置は、請求項1に記載したように、遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数器が対応付けられた遊技機に対応して設けられ、累積的な遊技媒体の累積状態を演出する遊技媒体演出装置であって、前記計数器に計数された遊技媒体を積算表示する表示手段と、前記計数器に計数された遊技媒体に基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体と同等の遊技媒体を払い出す払出手段と、該払出手段により払い出された遊技媒体を遊技者に累積的に視認可能に貯留する演出貯留部と、前記払出手段により払い出された遊技媒体の一部を外部又は内部の循環経路に排出する排出手段と、前記表示手段により表示された遊技媒体の数がXであるとき、前記排出手段から排出される遊技媒体の数が、前記Xに応じて予め設定されたY(Y<X)となるように、排出手段を制御する制御手段と、前記遊技機の機種に応じて前記Yの設定値を変更する設定変更手段と、を備えることを要旨とする。
【0010】
また、請求項2に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1に記載の遊技媒体演出装置において、前記演出貯留部は、複数に区画形成されると共に縦方向に段状に形成され、前記排出手段は、該演出貯留部それぞれに対応して設けられる遊技媒体排出口と、該遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材とを備え、前記制御手段は、前記複数の演出貯留部を下段から上段に順次遊技媒体が貯留するように、前記シャッタ部材を制御することを要旨とする。
【0011】
また、請求項3に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1又は請求項2に記載の遊技媒体演出装置において、前記演出貯留部に遊技媒体が貯留されたとき、遊技者が獲得できる遊技媒体数を予め表示する目安表示手段が設けられ、該目安表示手段は、前記設定変更手段により前記Yの設定値が変更されたときは、該変更されたYの設定値に応じて表示内容を変更することを要旨とする。
【0012】
また、請求項4に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置において、前記演出貯留部による遊技媒体の貯留とは異なる演出で、前記表示手段に表示される遊技媒体数を報知する代替報知手段を備え、該代替報知手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに報知することを要旨とする。
【0013】
また、請求項5に記載の遊技媒体演出装置は、請求項4に記載の遊技媒体演出装置において、前記代替報知手段を発光表示手段とし、該発光表示手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに、所定の態様で発光表示することを要旨とする。
【0014】
また、請求項6に記載の遊技媒体演出装置は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置において、前記払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に視認可能に流下し前記演出貯留部に貯留する流下手段を備え、前記払出手段は、前記計数器で計数された遊技媒体と同じ数の遊技媒体を払い出すことを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明は、遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数器が対応付けられた遊技機、つまり計数器が内部に設けられ遊技機及び計数器が外部に設けられた(個別JC)遊技機に対応して設けられ、累積的な遊技媒体の累積状態を演出する遊技媒体演出装置であって、計数器に計数された遊技媒体を、表示手段により積算表示する。そして、払出手段が、計数器に計数された遊技媒体に基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体と同等の遊技媒体を払い出す。この払出手段が払い出す遊技媒体は、計数器に計数された遊技媒体と同数でもよいし、それ以上又は以下でもよい。なお、払出手段が払い出す遊技媒体を計数する計数手段を設けるようにしてもよい。
【0016】
また、遊技媒体演出装置は、演出貯留部を備えており、この演出貯留部により、払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に累積的に視認可能に貯留する。そして、排出手段が、払出手段により払い出された遊技媒体の一部を外部又は内部の循環経路に排出する。つまり、演出貯留部に貯留されない遊技媒体(例えば、演出貯留部から流下したり、オーバーフローしたりする遊技媒体)が、排出手段により外部又は内部の循環経路に排出される。なお、遊技媒体を外部に排出する形態としては、当該遊技機が設置される島に遊技媒体を排出する形態等が考えられ、一方、内部の循環経路に遊技媒体を排出する形態としては、遊技媒体演出装置の内部に玉揚送装置を設け、この玉揚送装置に接続される循環経路に遊技媒体を排出する形態等が考えられる。
【0017】
ここで、本発明の遊技媒体演出装置は、制御手段を備えており、この制御手段は、次のように排出手段を制御する。即ち、制御手段は、表示手段により表示された遊技媒体の数がXであるとき、排出手段から排出される遊技媒体の数が、Xに応じて予め設定されたY(Y<X)となるように、排出手段を制御する。さらに、遊技媒体演出装置は、設定変更手段を備えており、この設定変更手段により、遊技機の機種に応じて、このYの設定値を変更する。
【0018】
例えば、遊技機が甘デジタイプの場合、設定変更手段により排出手段から排出される遊技媒体数Yを表1に示すように設定する。なお、表1は、甘デジタイプの遊技機における表示手段に表示される遊技媒体数X、排出手段から排出される遊技媒体数Y及び演出貯留部に貯留される遊技媒体数の関係を示している。表1に示すように、表示手段に表示される遊技媒体数Xが5000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを4500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は500となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが10000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを9500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1000となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが15000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを13500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1500となる。
【0019】
【表1】
【0020】
また、遊技機がMAXタイプの場合、設定変更手段により排出手段から排出される遊技媒体数Yを表2に示すように設定する。なお、表2は、甘デジタイプの遊技機における表示手段に表示される遊技媒体数X、排出手段から排出される遊技媒体数Y及び演出貯留部に貯留される遊技媒体数の関係を示している。表2に示すように、表示手段に表示される遊技媒体数Xが14000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを13500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は500となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが28000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを27000となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1000となり、表示手段に表示される遊技媒体数Xが42000であるとき、排出手段から排出される遊技媒体数Yを40500となるように排出手段を制御すると、演出貯留部に貯留される遊技媒体数は1500となる。
【0021】
【表2】
【0022】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技機の機種に応じてYの設定値を変更することで、表示手段により表示された遊技媒体(計数器に計数された遊技媒体)よりも少ない所望の遊技媒体を、排出手段から排出させることができる。例えば、遊技機がパチンコ遊技機である場合、出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機が設置されているときは、Yの設定値を大きくし、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機が設置されているときは、このYの設定値を小さくすればよい。このようにすれば、出玉性能の異なるパチンコ遊技機が設置されたときでも、演出貯留部にパチンコ玉があまり貯留されず、遊技媒体演出装置の演出が低下してしまうという事態を回避することができる。
【0023】
即ち、本発明の遊技媒体演出装置によれば、遊技者の獲得した遊技媒体の累積的な演出ができると共に、遊技機の機種に合わせて、この演出を切り換えて好適にすることができる。これにより、多種多様な遊技機を好きなレイアウトで設置することができ、その結果、遊技場の設計自由度が著しく増大する。さらに、払出手段により払い出された遊技媒体の一部の遊技媒体は、遊技媒体演出装置の外部又は内部の循環経路に排出されるので、演出に使用する遊技媒体の貯留数を減少させることができ、その結果、遊技島にかかる負荷を軽減させることができ、延いては、遊技媒体や遊技媒体貯留タンクに係る設備投資を抑え、遊技場設備のコストダウンがはかれる。
【0024】
請求項2の遊技媒体演出装置は、演出貯留部が、複数に区画形成されると共に縦方向に段状に形成されている。また、排出手段は、これら演出貯留部それぞれに対応して設けられる遊技媒体排出口と、これら遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材とを備えている。そして、制御手段は、これら複数の演出貯留部を下段から上段に順次遊技媒体が貯留されるように、シャッタ部材を制御する。つまり、演出貯留部は、恰も玉箱を積み上げたように形成され、このように形成された演出貯留部に、制御手段が、演出貯留部それぞれの遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材を制御することにより、下段から上段に順次遊技媒体が演出貯留部に貯留することになる。
【0025】
例えば、演出貯留部が上下に2段ある場合、遊技媒体数が0〜1000未満は排出される状態にし、遊技媒体数が1000になったら下段の演出貯留部を遊技媒体が貯留する状態に切り換える。そして、下段の演出貯留部に遊技媒体が満杯(例えば、演出貯留部の遊技媒体貯留量を500とする)になった後、遊技媒体数が2000になったら上段の演出貯留部を遊技媒体が貯留する状態に切り換える。つまり、このケースでは、遊技媒体数が0〜1000未満は、遊技媒体が排出され、遊技媒体数が1000になったら、下段の演出貯留部は、遊技媒体の貯留を開始し、遊技媒体数が1000〜1500未満は、下段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が1500〜2000未満は、遊技媒体が排出され、遊技媒体数が2000になったら、上段の演出貯留部は、遊技媒体の貯留を開始し、遊技媒体数が2000〜2500未満は、上段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が2500以上は、遊技媒体が排出されることになる。
【0026】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技の醍醐味である恰も遊技媒体が満杯になった玉箱を順次積み上げたような演出ができ、その結果、遊技媒体演出装置の演出がより向上する。また、所望のタイミングで演出貯留部に遊技媒体を貯留させることができ、演出の自由度が増大して、さら遊技媒体演出装置の演出が向上する。しかも、排出手段を、簡単な構成で実現することもできる。
【0027】
請求項3の遊技媒体演出装置は、目安表示手段が設けられており、この目安表示手段が、演出貯留部に遊技媒体が貯留されたとき、遊技者が獲得できる遊技媒体数を予め表示する。なお、演出貯留部に遊技媒体が貯留されたときとは、演出貯留部に遊技媒体が1〜満杯になったときの何れでもよく、従って、目安表示手段は、例えば、上記した演出貯留部が上下に2段あるケースでは、上段の演出貯留部は「1000」〜「1500」、下段の演出貯留部は「2000」〜「2500」の間で適宜表示するようにすればよい。そして、この目安表示手段は、設定変更手段によりYの設定値が変更されたときは、その変更されたYの設定値に応じて表示内容を変更する。例えば、MAXタイプのパチンコ遊技機から甘デジタイプのパチンコ遊技機に変更された場合、目安表示手段は、「2000」から「1000」といった具合に表示内容を変更する。即ち、目安表示手段は、設定変更手段によりYの設定値が変更されたときは、演出貯留部の表現する遊技媒体貯留数の単位を変更することができる。
【0028】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技者に、獲得した遊技媒体の目安となる数値を、遊技機の機種に合わせて予め表示することができ、これにより、遊技者に、獲得した遊技媒体数を誤認させることなく、遊技機の機種に合ったこの累積的な遊技媒体演出を、分かり易く提供することが可能となり、その結果、遊技媒体演出装置の演出がさらに向上する。
【0029】
請求項4の遊技媒体演出装置は、演出貯留部による遊技媒体の貯留とは異なる演出で、表示手段に表示される遊技媒体数を報知する代替報知手段を備えている。そして、この代替報知手段は、排出手段により遊技媒体が排出されているときに報知する。
【0030】
従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技媒体の貯留とは異なる演出で代替報知手段を報知する演出が可能となり、その結果、遊技媒体演出装置の演出が向上すると共に、演出の自由度が増大する。さらに、代替報知手段は、演出貯留部に遊技媒体が貯留されずに排出手段により排出されている遊技媒体数を表現するようになっているので、その結果、遊技者の獲得した遊技媒体数の把握が容易になる。なお、代替報知手段は、遊技媒体が排出されているときに必ず報知する必要はなく、例えば、上記した演出貯留部が上下に2段あるケースで遊技媒体数が0〜1000未満は、代替報知手段の報知をさせないようにしてもよい。つまり、代替報知手段は、遊技媒体が排出されているときに、適宜、報知させるようにすればよい。
【0031】
ところで、代替報知手段の具体的な構成は種々考えられるが、例えば、次のようにするとよい。即ち、請求項5の遊技媒体演出装置は、代替報知手段を発光表示手段とし、この発光表示手段は、排出手段により遊技媒体が排出されているときに、所定の態様で発光表示する。ここで、この発光表示手段は、LEDやランプなどの発光源を内蔵する装置等であり、これらの装置が点灯/点滅することにより発光表示する。
【0032】
例えば、上記した演出貯留部が上下に2段あるケースでは、遊技媒体数が0〜1000未満、遊技媒体数が1500〜2000未満、遊技媒体数が2500以上は、発光表示手段を発光表示するようにする。
【0033】
つまり、このケースでは、遊技媒体数が0〜1000未満は、発光表示手段が発光表示し、遊技媒体数が1000〜1500未満は、下段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が1500〜2000未満は、発光表示手段が発光表示し、遊技媒体数が2000〜2500未満は、上段の演出貯留部に遊技媒体が貯留され、遊技媒体数が2500以上は、発光表示手段が発光表示する。即ち、発光表示手段の発光表示は、演出貯留部に遊技媒体が貯留されずに排出手段により排出されている遊技媒体数を表現するようになっている。従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技者に、獲得した遊技媒体数を誤認させることなく、遊技機の機種に合ったこの累積的な遊技媒体演出を、より分かり易く提供することが可能となり、その結果、遊技媒体演出装置の演出が著しく向上する。
【0034】
また、発光表示手段は複数段状に設け、遊技媒体数に応じてきめ細かく発光表示するようにしてもよい。例えば、上記した遊技媒体数が1500〜2000未満に発光表示する場合、発光表示手段を第1、第2、第3、第4、第5発光表示部というように5つ設け、遊技媒体数が1500になったら第1発光表示部を点滅、1600になったら第1発光表示部を点灯、第2発光表示部を点滅、1700になったら第1発、第2発光表示部を点灯、第3発光表示部を点滅、1800になったら第1、第2、第3発光表示部を点灯、第4発光表示部を点滅、1900になったら第1、第2、第3、第4発光表示部を点灯、第5発光表示部を点滅、2000になったら第1、第2、第3、第4、第5発光表示部を点灯するようにすればよい。そして、この場合には、第1、第2、第3、第4、第5発光表示部を上下に2段にある演出貯留部の間に配置すると共に、第1、第2、第3、第4、第5発光表示部それぞれに目安表示手段を設けるようにすればよい。このようにすれば、遊技者に、獲得した遊技媒体数をさらに分かり易く演出できると共に、玉箱を積み上げたような演出が、よりいっそう向上する。
【0035】
請求項6の遊技媒体演出装置は、払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に視認可能に流下し演出貯留部に貯留する流下手段を備えている。そして、払出手段は、計数器で計数された遊技媒体と同じ数の遊技媒体を払い出すようにしている。仮に、計数器で計数された遊技媒体数が著しく大きな値になったとても、本発明の遊技媒体演出装置では、排出手段が、演出貯留部に貯留されない遊技媒体は排出するようになっているので、何ら問題はない。従って、このように構成される本発明の遊技媒体演出装置においては、遊技者は、自身が獲得して計数器にて計数した遊技媒体数と、自身が視認できる遊技媒体演出装置を流れる演出上の遊技媒体数とが一致していることを認識でき、その結果、遊技者に不信感を抱かせることがないと共に、遊技媒体の獲得状況を表す演出のリアリティーが増し、遊技媒体演出装置の演出が極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施形態に係わるパチンコ島台1の全体正面図である。
【図2】本実施形態に係わるパチンコ島台1の全体斜視図である。
【図3】本実施形態に係わるパチンコ島台1の中央から左側の内部構造を示す正面図である。
【図4】本実施形態に係わる玉積演出装置10の外観を示す全体斜視図である。
【図5】本実施形態に係わる玉積演出装置10の内部構造を示す全体側面図である。
【図6】本実施形態に係わる玉積演出装置10の内部構造を示す全体斜視図である。
【図7】本実施形態に係わる玉積演出装置10の下部の内部構造を示す部分拡大斜視図である。
【図8】本実施形態に係わる玉積演出装置10に設けられた制御装置80に係る要部ブロック図である。
【図9】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する遊技処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する待機処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図12】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態に係わる玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態に係る玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態に係る玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態に係る玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。
【図19】本実施形態に係る玉積演出装置10内の第1発光表示部61制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【図20】本実施形態に係る玉積演出装置10内の第2発光表示部63制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【図21】本実施形態に係る玉積演出装置10内の第3発光表示部65制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【図22】他の実施形態に係る玉積演出装置100の正面図である。
【図23】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の内部構造を示す全体側面図である。
【図24】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図25】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートである。
【図26】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートである。
【図27】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【図28】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。
【図29】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートである。
【図30】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートである。
【図31】他の実施形態2に係る玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に、本発明を実施するための形態を図を用いて説明する。図1は、パチンコ島台1の全体正面図であり、図2は、パチンコ島台1の全体斜視図である。なお、図1、図2では、パチンコ遊技機2台分の長さのパチンコ島台1を示し、パチンコ遊技機は図示省略している。図1、図2に示すように、パチンコ島台1は、その長手方向に多数のパチンコ遊技機を列設できる遊技機設置空間2を備え、各パチンコ遊技機が設置される台間には、パチンコ遊技機と1対1で対応するように台間ユニット3が配置されている。
【0038】
この台間ユニット3は、パチンコ遊技機及び後述の玉積演出装置10と電気的に接続され、貸玉を行うための紙幣や硬貨を投入する金銭投入口3a、プリペイドカードや会員カード等、遊技を行うための所定のカードを挿入するカード挿入口3b、カードの暗証番号等を入力するテンキーや遊技が終了したときに精算してカードを排出する精算キー等が設けられた操作キー3c、カード挿入口3bにカードが挿入されているときに、対応するパチンコ遊技機が稼働中であることを点灯することにより報知する遊技中ランプ3dを備えている。また、台間ユニット3の隣には、遊技者が遊技により獲得したパチンコ玉の累積的な演出を行う玉積演出装置10が設けられている。この玉積演出装置10については、後に詳述する。
【0039】
また、パチンコ島台1には、遊技機設置空間2の下方に位置するように板状のカウンター6と、このカウンター6の下方に位置する板状の腰板5が設けられており、この腰板5と遊技場の床面との間には、板状の幅木4が設けられている。さらに、カウンター6の上面には、遊技者が遊技により獲得したパチンコ玉をパチンコ遊技機から受け入れて貯留する玉箱の機能と、この受け入れたパチンコ玉を、レバー7aを操作することにより、後述の玉計数器9にて計数しながらパチンコ島台1に返却する機能を兼ね備えた玉返却計数装置7が、パチンコ遊技機と1対1で対応するように設けられている。この玉返却計数装置7は、玉積演出装置10と電気的に接続され、パチンコ島台1に返却された(玉計数器9にて計数された)パチンコ玉数のデータを、玉積演出装置10に送出するようになっている。
【0040】
一方、パチンコ島台1の上部には、欄間8が設けられており、この欄間8は、パチンコ島台1に対して開閉自在に設けられており、例えば、パチンコ島台1内部のパチンコ遊技機にパチンコ玉を供給する後述の補給樋27a、27bが玉詰まりを起こしたとき等のトラブルに、店員がこの欄間8を開放して対処できるようになっている。また、図中、22は、玉補給装置の一部であり、この玉補給装置22は、補給樋27a、27bから分離されたパチンコ玉をパチンコ遊技機に供給する装置である。
【0041】
次に、図3を参照しながら、パチンコ島台1の内部構成について説明する。図3は、パチンコ島台1の中央から左側の内部構造を示す正面図である。パチンコ島台1の内部中央には、電源投入後常時駆動される玉研磨揚送装置12が立設されており、この玉研磨揚送装置12は、モータを内蔵した下部駆動プーリにより無端状の搬送ベルトを回転駆動するもので、この搬送ベルトの摩擦力により、下部貯留タンク21や回収樋30から誘導されてくるパチンコ玉を研磨布に接触させながら上昇せしめ、最終的に上端の排出口から収納ボックス13に設けられている上部貯留タンク25内に研磨揚送するようになっている。
【0042】
上部貯留タンク25には、パチンコ島台1の端部に向かって下方傾斜した補給接続レール29が接続されており、この補給接続レール29の先端部は補給中継箱26に接続されている。補給中継箱26の左右には補給樋27a、27bが接続されており、この補給樋27a、27bは、補給接続レール29と同様に、島台の両端部に向かって下方傾斜させるための所定の勾配(例えば4度)を維持しながら架設されている。また、補給樋27a、27bの途中部位には、各パチンコ遊技機に対応した玉分離器28aが設けられ、この玉分離器28aに、玉補給装置22が蛇腹24aにより接続されている。さらに、補給樋27a、27bの途中部位には、各玉積演出装置10に対応した玉分離器28bが設けられ、この玉分離器28bに、後述の玉積演出装置10の玉流下装置50が蛇腹24bにより接続されている。
【0043】
このような構成により、玉研磨揚送装置12により揚送研磨された研磨済のパチンコ玉は、上部貯留タンク25から補給接続レール29を介して補給中継箱26に流出され、この補給中継箱26にてパチンコ玉の流下経路が分岐されて左右の補給樋27a、27bに流出する。そして、玉分離器28aから蛇腹24aを介して玉補給装置22に流出したパチンコ玉は、各パチンコ遊技機の賞品玉タンクに供給される。なお、玉分離器28aには、図示は省略するが、周知のように補給された玉数を計数するための玉計数器が付設されており、この玉計数器から遊技場に設けられるホール管理コンピュータに補給(セーフ)玉信号が送られるようになっている。
【0044】
そして、パチンコ遊技機に供給されたパチンコ玉は、パチンコ遊技に使用されるとパチンコ遊技機の排出口から外部に落下し、この落下した使用済みのパチンコ玉は、パチンコ島台1に設けられたアウト玉計数ボックス31に導出される。アウト玉計数ボックス31は、パチンコ遊技機と1対1で対応するように、パチンコ島台1の内部においてパチンコ遊技機の下部に位置するように配置され、パチンコ遊技機の排出口から落下したパチンコ玉を全て受け入れて、この受け入れたパチンコ玉を下部貯留タンク21や回収樋30に導出するようになっている。なお、このアウト玉計数ボックス31にも、上記玉分離器28aと同様にアウト玉を計数するための玉計数器が付設されており、ホール管理コンピュータにアウト玉信号が送られるようになっている。
【0045】
また、補給樋27a、27bに流出したパチンコ玉は、玉分離器28bから蛇腹24bを介して玉積演出装置10に供給され、玉積演出装置10で後述するように使用されるパチンコ玉は、最終的に玉積演出装置10の玉排出口51から外部に落下するようになっている。そして、玉積演出装置10から落下した使用済みのパチンコ玉は、下部貯留タンク21や回収樋30に導出する。
【0046】
また、上記した玉返却計数装置7からレバー7aの操作により、パチンコ島台1に返却されたパチンコ玉は、同様に、下部貯留タンク21や回収樋30に導出する。そして、下部貯留タンク21や回収樋30に導出されたパチンコ玉は、玉研磨揚送装置12に流入して研磨揚送され、このような構成により、多数のパチンコ玉がパチンコ島台1内を循環する。
【0047】
次に、本発明の要部となる玉積演出装置10の構成について、図4〜図7を参照しながら説明する。図4は、玉積演出装置10の外観を示す全体斜視図であり、図5は、玉積演出装置10の内部構造を示す全体側面図であり、図6は、玉積演出装置10の内部構造を示す全体斜視図であり、図7は、玉積演出装置10の下部の内部構造を示す部分拡大斜視図である。本発明の玉積演出装置10は、図4に示すように、縦長の略直方体状に形成され、大別すると、その前面側が演出部40、背面側が流下部45になっている。
【0048】
玉積演出装置10の演出部40は、その下部から上部にかけて、第1貯留部60、第1発光表示部61、第2貯留部62、第2発光表示部63、第3貯留部64、第3発光表示部65、流下演出部66、玉数表示部41の順に段状に形成されている。各貯留部60、62、64及び流下演出部66は、遊技者が内部を視認できる透明な材料(合成樹脂等)にて形成される中空略箱状の外壁部60a、62a、64a、66aと、その内部中央に突出するように設けられる凸部60b、62b、64b、66bとで形成されている。各貯留部60、62、64及び流下演出部66は、この外壁部60a、62a、64a、66aと凸部60b、62b、64b、66bとで形成される空間60c、62c、64c、66cに、パチンコ玉を貯留したり、流下させたりするようになっている。なお、各貯留部60、62、64及び流下演出部66には、玉詰まりが発生したことを検知するための玉センサ60d、62d、64d、66d(後述の図8参照)が設けられている。この玉センサ60d、62d、64d、66dが玉詰まりを検知すると、後述の玉数表示部41にてエラーが報知されるようになっている。
【0049】
また、各貯留部60、62、64及び流下演出部66の間には、つまり、第1貯留部60と第2貯留部62、第2貯留部62と第3貯留部64、第3貯留部64と流下演出部66の間には、図5に示すように、垂直状の連結樋67a、67b、67c、67dが形成されており、空間60c、62c、64c、66cと各連結樋67a、67b、67c、67dの内部空間とは、連続する空間になっている。
【0050】
各連結樋67a、67b、67c、67dは、略第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65、玉数表示部41の背面側に位置するように設けられているので、従って、遊技者からは視認できないようになっている。また、各連結樋67a、67b、67c、67dの間には、凸部60b、62b、64b、66bの背面側に位置するように流路変更部68a、68b、68c、68dが形成されており、この流路変更部68a、68b、68c、68dにより、図6、図7に示すように、連結樋67a、67b、67c、67dを流下するパチンコ玉の流路を変更して、空間60c、62c、64c、66cへとパチンコ玉を流下させる。
【0051】
さらに、連結樋67a、67b、67c、67dの背面側には、図5、図6に示すように、4つの玉排出口69a、69b、69c、69dと、1つの玉流入口70が切り欠かれて形成されている。玉排出口69aは、第1貯留部60からのパチンコ玉を、玉排出口69bは、第2貯留部62からのパチンコ玉を、玉排出口69cは、第3貯留部64からのパチンコ玉を、玉排出口69dは、流下演出部66からのパチンコ玉を、それぞれ流下させるものである。また、玉流入口70は、後述する流下部45の玉流下装置50から払い出されたパチンコ玉を、流下演出部66に流入させるものである。
【0052】
なお、各貯留部60、62、64は、空間60c、62c、64cが、パチンコ玉を約400個貯留できる大きさに、また、各連結樋67a、67b、67c、67dは、その内部が、パチンコ玉を約100個貯留できる大きさに、それぞれ形成されている。つまり、両者を合わせると、500個のパチンコ玉が貯留できるようになっている。
【0053】
次に、玉数表示部41は、演出部40の最上部に設けられ、後述の玉流下装置50から払い出されたパチンコ玉の数を累積的にデジタル表示、つまり、玉積演出装置10にどれだけのパチンコ玉が導入されたかをデジタル表示する装置であって、その前面に液晶表示部を備えている。なお、玉数表示部41は、このパチンコ玉数の表示以外にも、上記した玉詰まりに係るエラー報知、及び、対応するパチンコ遊技機が稼働していないときに遊技場の宣伝、広告等、様々な表示が行われるようになっている。
【0054】
また、演出部40の各発光表示部61、63、65は、4つの略円弧筒状のLEDやランプなどの発光源を内蔵する発光表示部から形成されており、第1発光表示部61は、下発光表示部61a、下中発光表示部61b、上中発光表示部61c、上発光表示部61dを備えている。同様に、第2発光表示部63は、下発光表示部63a、下中発光表示部63b、上中発光表示部63c、上発光表示部63dを、第3発光表示部65は、下発光表示部65a、下中発光表示部65b、上中発光表示部65c、上発光表示部65dを、それぞれ備えている。これら各発光表示部61、63、65は、後に詳述するが、玉数表示部41に表示されたパチンコ玉数に応じて、即ち、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉数に応じて、点灯/点滅する。
【0055】
一方、玉積演出装置10の流下部45は、全体が縦長の四角い筒状に形成され、その最上部となる上記した玉数表示部41の背面側に、パチンコ島台1からパチンコ玉を受け入れて、この受け入れたパチンコ玉を玉積演出装置10に計数しながら導入させる玉流下装置50が設けられている。玉流下装置50は、上部に接続パイプ53が設けられており、この接続パイプ53と、上記した蛇腹24bとが接続されることにより、玉積演出装置10にパチンコ玉が供給される。また、接続パイプ53の下方には、玉払出計数部54が設けられており、この玉払出計数部54には、モータやソレノイド等で構成され、上記した玉返却計数装置7の玉計数器9からの信号に基づいてパチンコ玉を払い出す玉払出機構部52と、払い出したパチンコ玉を計数する玉計数器55とが内蔵されている。なお、玉計数器55のデータは、玉数表示部41に送出されるようになっており、玉数表示部41は、このデータに基づいて、液晶表示部にパチンコ玉の数を累積的にデジタル表示する。図中、48は、上板であり、この上板48により、玉流下装置50から払い出されたパチンコ玉を、玉流入口70及び流路変更部68dを介して演出部40の流下演出部66に流下させる。
【0056】
流下部45には、演出部40の玉排出口69a、69b、69cを閉口又は開口するシャッタ部材56a、56b、56cが設けられており、このシャッタ部材56a、56b、56cにより、玉積演出装置10に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて、各貯留部60、62、64のパチンコ玉を貯留したり、流下させたりする。シャッタ部材56a、56b、56cは、シャッタ57a、57b、57cと、これらのシャッタ57a、57b、57cを上下にスライド移動させるシャッタ駆動部(モータ、ソレノイド等)59a、59b、59cとから構成されている。また、シャッタ部材56b、56cには、図6、図7に示すように、玉排出口69b、69cから流下部45側に流下するパチンコ玉の衝撃からシャッタ部材56b、56cを保護するために、保護板58が設けられている。なお、保護板58は、演出部40内部のパチンコ玉が、円滑に流下するように略逆L字状にシャッタ部材56b、56cを覆うように形成されることで、玉通路の機能も兼ねている。
【0057】
また、流下部45の下部背面側には、図6、図7に示すように、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉を外部に排出するための玉排出口51が穿設されており、この玉排出口51から排出されたパチンコ玉は、パチンコ島台1内部の下部貯留タンク21や回収樋30に導出するようになっている。図中、49は、底板であり、この底板49により、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉、つまり演出部40から流下してきたパチンコ玉と流下部45から流下してきたパチンコ玉とを、玉排出口51に誘導させて外部に排出する。また、流下部45には、所定箇所に流下部45内部側に突出する複数の緩衝材47がテレコ状に設けられており、この緩衝材47により、流下部45を垂直状に落下するパチンコ玉の衝撃を緩和して玉積演出装置10を保護している。
【0058】
また、流下部45の上部背面側には、図5、図6に示すように、切換スイッチ75が設けられており、この切換スイッチ75は、出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機、又は、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機が遊技機設置空間2に設置されたとき、その機種に合わせて店員が操作するスイッチである。
【0059】
MAXタイプのパチンコ遊技機は、射倖性が高く、1回の大当り遊技での出玉数が相対的に多く(例えば2千個)、従って、遊技者は、多いときには3万個程度の出玉を獲得することができるようになっている。一方、甘デジタイプのパチンコ遊技機は、1回の大当り遊技での出玉数が相対的に低く(例えば400〜500個)、従って、遊技者は、よく出玉を獲得しても1万個程度しか獲得することができないようになっている。即ち、MAXタイプのパチンコ遊技機と、甘デジタイプのパチンコ遊技機とでは、出玉数が大きく異なっている。
【0060】
切換スイッチ75は、図5に示す矢印Aのように、上側又は下側に移動するように設けられており、図に示す上側に切換スイッチ75が設定されたときは、玉積演出装置10は、甘デジタイプのパチンコ遊技機に合った設定となり、一方、下側に切換スイッチ75が設定されたときは、玉積演出装置10は、MAXタイプのパチンコ遊技機に合った設定となる。この切換スイッチ75の設定による玉積演出装置10の制御については、後に詳述する。
【0061】
次に、図8を参照しながら、玉積演出装置10の電気的構成について説明する。図8は、玉積演出装置10に設けられた制御装置80に係る要部ブロック図である。制御装置80は、図8に示すように構成され、制御装置80を主に構成する制御基板81は、入力回路101、出力回路110、マイクロコンピュータ105及びこれらを接続するバス115(データバス、アドレスバス、コントロールバス等)を備えており、入力回路101を介して取得した各センサやスイッチ等からの信号に基づいて、マイクロコンピュータ105が出力回路110に接続されている各種基板や機器等を制御するための所定の制御プログラムを実行する。また、マイクロコンピュータ105は、制御プログラムを実行するCPU102、CPU102が実行する制御プログラムを格納するROM103及びCPU102が処理するデータを一時的に記憶するRAM104が内蔵されている。なお、制御基板81は、電源が切られた場合でもRAM104の記憶内容を保持可能なRAMバックアップ回路を有するようにしてもよい。
【0062】
入力回路101には、レバー7aが操作されることにより、パチンコ島台1に返却されたパチンコ玉数の計数信号を送る玉返却計数装置7の玉計数器9と、遊技中ランプ3dが点灯してパチンコ遊技機が遊技中であるときに遊技中信号、及び操作キー3cの精算キーが操作されたときに遊技終了信号を送る台間ユニット3と、玉積演出装置10に導入したパチンコ玉数の計数信号を送る玉流下装置50の玉計数器55と、玉詰まりが発生したことを検知したときにエラー信号を送る玉センサ60d、62d、64d、66dと、対応するパチンコ遊技機がMAXタイプか甘デジタイプかの設定信号を送る切換スイッチ75とが接続されている。
【0063】
出力回路110には、図示しないドライバ回路を介して、玉返却計数装置7の玉計数器9からの信号に基づいて玉積演出装置10にパチンコ玉を払い出す玉流下装置50の玉払出機構部52と、図示しないLCD表示制御回路を介して、玉流下装置50の玉払出機構部52から払い出されたパチンコ玉の数を累積的にデジタル表示する玉数表示部41と、図示しない発光表示制御回路を介して、玉積演出装置10に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて点灯/点滅する第1発光表示部61(下発光表示部61a、下中発光表示部61b、上中発光表示部61c、上発光表示部61d)、第2発光表示部63(下発光表示部63a、下中発光表示部63b、上中発光表示部63c、上発光表示部63d)、第3発光表示部65(下発光表示部65a、下中発光表示部65b、上中発光表示部65c、上発光表示部65d)と、図示しないドライバ回路を介して、玉積演出装置10に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて各貯留部60、62、64のパチンコ玉を貯留又は流下するシャッタ部材56a、56b、56cのシャッタ駆動部59a、59b、59c、とが接続されている。
【0064】
次に、このように構成された玉積演出装置10の制御装置80において実行される玉積演出について詳述する。図9は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する遊技処理を示すフローチャートである。この遊技処理が実行されると、まずステップS10にて、対応するパチンコ遊技機が遊技中か否かを判定する。この判定は、遊技中ランプ3dが点灯してパチンコ遊技機が遊技中であることを示す遊技中信号を、台間ユニット3から受信しているか否かで判定する。従って、遊技中ランプ3dが消灯しているとき(遊技が終了したときに操作キー3cの精算キーが操作されたときも含む)、このステップS10ではNOと判定される。
【0065】
ステップS10でNOと判定されると、ステップS12に移行し、ここで待機処理が行われる。図10は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する待機処理を示すフローチャートである。この遊技処理が実行されると、まずステップS20にて、玉数表示部41に表示される玉積演出装置10に導入され、玉計数器55にて計数されたパチンコ玉数(玉返却計数装置7から返却され、玉計数器9にて計数されたパチンコ玉数、以下、獲得玉数ともいう)をリセットして、「0」を表示する。そして、ステップS21に移行し、第1発光表示部61(61a〜61d)、第2発光表示部63(63a〜63d)、第3発光表示部65(65a〜65d)を全て消灯する。そして、ステップS22に移行し、シャッタ57a〜57cを全て開にする。従って、このステップS21及びステップS22の処理では、精算キーが操作された場合には、点灯/点滅している各発光表示部61、63、65は、全て消灯し、各貯留部60、62、64及び各連結樋67a〜67cに貯留しているパチンコ玉は、玉排出口69a〜69dを介して玉排出口51から全てパチンコ島台1内部へ流下し、玉積演出装置10は、図5に示す状態となる。
【0066】
次に、ステップS24に移行し、ここで、玉センサ60d、62d、64d、66dがオフか否かを判定する。そして、ステップS24にてNOのときは、ステップS26に移行し、玉積演出装置10内で玉詰まりが発生しているとして、玉数表示部41にその旨を示すエラー表示を報知させ、この待機処理を終了する。一方、ステップS24にてYESのときは、そのまま待機処理を終了する。
【0067】
図9に戻って、ステップS10でYESと判定されときは、ステップS28に移行し、この処理にて、対応するパチンコ遊技機は、MAXタイプか否かを判定する。この判定は、切換スイッチ75からの設定信号に基づいて判定する。そして、ステップS28にてNO、即ち、対応するパチンコ遊技機は甘デジタイプであったと判定されたときは、ステップS30に移行し、甘デジ玉積演出処理を実行する。
【0068】
図11は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。この甘デジ玉積演出処理が実行されると、まずステップS32にて、獲得玉数が1以上5000以下か否かを判定する。そして、ステップS32にてYESのときは、ステップS33に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを開、シャッタ57cを閉にする。そして、ステップS34に移行し、ここで第1発光表示部61制御処理を実行する。
【0069】
図12は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。この第1発光表示部61制御処理が実行されると、まずステップS36にて、獲得玉数が1000以上2000未満か否かを判定する。そして、ステップS36にてYESのときは、ステップS38に移行し、下発光表示部61aを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS36にてNOのときは、ステップS40に移行し、獲得玉数が2000以上3000未満か否かを判定する。
【0070】
そして、ステップS40にてYESのときは、ステップS42に移行し、下発光表示部61aを点灯、下中発光表示部61bを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS40にてNOのときは、ステップS44に移行し、獲得玉数が3000以上4000未満か否かを判定する。
【0071】
そして、ステップS44にてYESのときは、ステップS46に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bとを点灯、上中発光表示部61cを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS44にてNOのときは、ステップS48に移行し、獲得玉数が4000以上5000未満か否かを判定する。
【0072】
そして、ステップS48にてYESのときは、ステップS50に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cとを点灯、上発光表示部61dを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS48にてNOのときは、ステップS52に移行し、獲得玉数が5000になったか否かを判定する。
【0073】
そして、ステップS52にてYESのときは、ステップS54に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとを全て点灯させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS52にてNOのときは、そのまま第1発光表示部61制御処理を終了する。
【0074】
従って、この第1発光表示部61制御処理では、獲得玉数が1以上1000未満のときには、ステップS36、S40、S44、S48、S52で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとは、全て消灯している。
【0075】
つまり、玉積演出装置10は、甘デジ玉積演出処理におけるステップS32、S33、S34の処理により、獲得玉数が1以上1000未満のときには、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、第1貯留部60に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67aにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67aに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図19に示すように、玉排出口69bから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。なお、図19は、玉積演出装置10内の第1発光表示部61制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【0076】
ここで、上記したように、第1貯留部60にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67aにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が1〜400までは、第1貯留部60に貯留され、獲得玉数が401〜500までは、連結樋67aに貯留され、獲得玉数が501〜999までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0077】
また、獲得玉数が1000以上5000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図19に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が1000〜5000までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、甘デジ玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜5000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた4500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0078】
図11に戻って、一方、ステップS32にてNOのときは、ステップS58に移行し、獲得玉数が5001以上10000以下か否かを判定する。そして、ステップS58にてYESのときは、ステップS59に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを閉、シャッタ57cを開にする。そして、ステップS60に移行し、第1発光表示部61を全て点灯する。そして、ステップS62に移行し、ここで第2発光表示部63制御処理を実行する。
【0079】
図13は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。この第2発光表示部63制御処理が実行されると、まずステップS64にて、獲得玉数が6000以上7000未満か否かを判定する。そして、ステップS64にてYESのときは、ステップS66に移行し、下発光表示部63aを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS64にてNOのときは、ステップS68に移行し、獲得玉数が7000以上8000未満か否かを判定する。
【0080】
そして、ステップS68にてYESのときは、ステップS70に移行し、下発光表示部63aを点灯、下中発光表示部63bを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS68にてNOのときは、ステップS72に移行し、獲得玉数が8000以上9000未満か否かを判定する。
【0081】
そして、ステップS72にてYESのときは、ステップS74に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bとを点灯、上中発光表示部63cを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS72にてNOのときは、ステップS76に移行し、獲得玉数が9000以上10000未満か否かを判定する。
【0082】
そして、ステップS76にてYESのときは、ステップS78に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cとを点灯、上発光表示部63dを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS76にてNOのときは、ステップS80に移行し、獲得玉数が10000になったか否かを判定する。
【0083】
そして、ステップS80にてYESのときは、ステップS82に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとを全て点灯させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS80にてNOのときは、そのまま第2発光表示部63制御処理を終了する。
【0084】
従って、この第2発光表示部63制御処理では、獲得玉数が5001以上6000未満のときには、ステップS64、S68、S72、S76、S80で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとは、全て消灯している。
【0085】
つまり、玉積演出装置10は、甘デジ玉積演出処理におけるステップS58、S59、S60、S62の処理により、獲得玉数が5001以上6000未満のときには、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、第2貯留部62に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67bにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67bに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図20に示すように、玉排出口69cから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。なお、図20は、玉積演出装置10内の第2発光表示部63制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【0086】
ここで、上記したように、第2貯留部62にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67bにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が5001〜5400までは、第2貯留部62に貯留され、獲得玉数が5401〜5500までは、連結樋67bに貯留され、獲得玉数が5501〜5999までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数5001〜5999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0087】
また、獲得玉数が6000以上10000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図20に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が6000〜10000までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、甘デジ玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数5001〜10000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた4500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0088】
図11に戻って、一方、ステップS58にてNOのときは、ステップS86に移行し、獲得玉数が10001以上か否かを判定する。そして、ステップS86にてYESのときは、ステップS87に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57a〜57cを全て閉にする。そして、ステップS88に移行し、第1発光表示部61及び第2発光表示部63を全て点灯する。そして、ステップS90に移行し、ここで第3発光表示部65制御処理を実行する。
【0089】
図14は、玉積演出装置10の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。この第3発光表示部65制御処理が実行されると、まずステップS92にて、獲得玉数が11000以上12000未満か否かを判定する。そして、ステップS92にてYESのときは、ステップS94に移行し、下発光表示部65aを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS92にてNOのときは、ステップS96に移行し、獲得玉数が12000以上13000未満か否かを判定する。
【0090】
そして、ステップS96にてYESのときは、ステップS98に移行し、下発光表示部65aを点灯、下中発光表示部65bを点滅させ、第2発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS96にてNOのときは、ステップS100に移行し、獲得玉数が13000以上14000未満か否かを判定する。
【0091】
そして、ステップS100にてYESのときは、ステップS102に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bとを点灯、上中発光表示部65cを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS100にてNOのときは、ステップS104に移行し、獲得玉数が14000以上15000未満か否かを判定する。
【0092】
そして、ステップS104にてYESのときは、ステップS106に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cとを点灯、上発光表示部65dを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS104にてNOのときは、ステップS108に移行し、獲得玉数が15000以上になったか否かを判定する。
【0093】
そして、ステップS108にてYESのときは、ステップS110に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとを全て点灯させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS108にてNOのときは、そのまま第3発光表示部65制御処理を終了する。そして、この第3発光表示部65制御処理が終了すると、甘デジ玉積演出処理は終了する。
【0094】
従って、この第3発光表示部65制御処理では、獲得玉数が10001以上11000未満のときには、ステップS92、S96、S100、S104、S108で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとは、全て消灯している。
【0095】
つまり、玉積演出装置10は、甘デジ玉積演出処理におけるステップS86、S87、S88、S90の処理により、獲得玉数が10001以上11000未満のときには、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、第3貯留部64に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67cにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67cに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図21に示すように、玉排出口69dから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。なお、図21は、玉積演出装置10内の第3発光表示部65制御処理に係るパチンコ玉の流れを示す説明図である。
【0096】
ここで、上記したように、第3貯留部64にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67cにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が10001〜10400までは、第3貯留部64に貯留され、獲得玉数が10401〜10500までは、連結樋67cに貯留され、獲得玉数が10501〜10999までは、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数10001〜10999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0097】
また、獲得玉数が11000以上の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図21に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が11000以上では、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、甘デジ玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数10001以上のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してくる獲得玉は、全て、玉積演出装置10外に排出される。
【0098】
図9に戻って、一方、ステップS28にてYES、即ち、対応するパチンコ遊技機はMAXタイプであったと判定されたときは、ステップS130に移行し、MAX玉積演出処理を実行する。
【0099】
図15は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。このMAX玉積演出処理が実行されると、まずステップS132にて、獲得玉数が1以上14000以下か否かを判定する。そして、ステップS132にてYESのときは、ステップS133に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを開、シャッタ57cを閉にする。そして、ステップS134に移行し、ここで第1発光表示部61制御処理を実行する。
【0100】
図16は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理を示すフローチャートである。この第1発光表示部61制御処理が実行されると、まずステップS136にて、獲得玉数が2000以上5000未満か否かを判定する。そして、ステップS136にてYESのときは、ステップS138に移行し、下発光表示部61aを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS136にてNOのときは、ステップS140に移行し、獲得玉数が5000以上8000未満か否かを判定する。
【0101】
そして、ステップS140にてYESのときは、ステップS142に移行し、下発光表示部61aを点灯、下中発光表示部61bを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS140にてNOのときは、ステップS144に移行し、獲得玉数が8000以上11000未満か否かを判定する。
【0102】
そして、ステップS144にてYESのときは、ステップS146に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bとを点灯、上中発光表示部61cを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS144にてNOのときは、ステップS148に移行し、獲得玉数が11000以上14000未満か否かを判定する。
【0103】
そして、ステップS148にてYESのときは、ステップS150に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cとを点灯、上発光表示部61dを点滅させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS148にてNOのときは、ステップS152に移行し、獲得玉数が14000になったか否かを判定する。
【0104】
そして、ステップS152にてYESのときは、ステップS154に移行し、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとを全て点灯させ、第1発光表示部61制御処理を終了する。一方、ステップS152にてNOのときは、そのまま第1発光表示部61制御処理を終了する。
【0105】
従って、この第1発光表示部61制御処理では、獲得玉数が1以上2000未満のときには、ステップS136、S140、S144、S148、S152で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部61aと下中発光表示部61bと上中発光表示部61cと上発光表示部61dとは、全て消灯している。
【0106】
つまり、玉積演出装置10は、MAX玉積演出処理におけるステップS132、S133、S134の処理により、獲得玉数が1以上2000未満のときには、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、第1貯留部60に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67aにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67aに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図19に示すように、玉排出口69bから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。
【0107】
ここで、上記したように、第1貯留部60にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67aにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が1〜400までは、第1貯留部60に貯留され、獲得玉数が401〜500までは、連結樋67aに貯留され、獲得玉数が501〜1999までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜1999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0108】
また、獲得玉数が2000以上14000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図19に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が2000〜14000までは、玉排出口69bから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、MAX玉積演出処理の第1発光表示部61制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜14000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた13500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0109】
図15に戻って、一方、ステップS132にてNOのときは、ステップS158に移行し、獲得玉数が14001以上28000以下か否かを判定する。そして、ステップS158にてYESのときは、ステップS159に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57aを閉、シャッタ57bを閉、シャッタ57cを開にする。そして、ステップS160に移行し、第1発光表示部61を全て点灯する。そして、ステップS162に移行し、ここで第2発光表示部63制御処理を実行する。
【0110】
図17は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理を示すフローチャートである。この第2発光表示部63制御処理が実行されると、まずステップS164にて、獲得玉数が16000以上19000未満か否かを判定する。そして、ステップS164にてYESのときは、ステップS166に移行し、下発光表示部63aを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS164にてNOのときは、ステップS168に移行し、獲得玉数が19000以上22000未満か否かを判定する。
【0111】
そして、ステップS168にてYESのときは、ステップS170に移行し、下発光表示部63aを点灯、下中発光表示部63bを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS168にてNOのときは、ステップS172に移行し、獲得玉数が22000以上25000未満か否かを判定する。
【0112】
そして、ステップS172にてYESのときは、ステップS174に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bとを点灯、上中発光表示部63cを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS172にてNOのときは、ステップS176に移行し、獲得玉数が25000以上28000未満か否かを判定する。
【0113】
そして、ステップS176にてYESのときは、ステップS178に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cとを点灯、上発光表示部63dを点滅させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS176にてNOのときは、ステップS180に移行し、獲得玉数が28000になったか否かを判定する。
【0114】
そして、ステップS180にてYESのときは、ステップS182に移行し、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとを全て点灯させ、第2発光表示部63制御処理を終了する。一方、ステップS180にてNOのときは、そのまま第2発光表示部63制御処理を終了する。
【0115】
従って、この第2発光表示部63制御処理では、獲得玉数が14001以上16000未満のときには、ステップS164、S168、S172、S176、S180で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部63aと下中発光表示部63bと上中発光表示部63cと上発光表示部63dとは、全て消灯している。
【0116】
つまり、玉積演出装置10は、MAX玉積演出処理におけるステップS158、S159、S160、S162の処理により、獲得玉数が14001以上16000未満のときには、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、第2貯留部62に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67bにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67bに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図20に示すように、玉排出口69cから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。
【0117】
ここで、上記したように、第2貯留部62にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67bにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が14001〜14400までは、第2貯留部62に貯留され、獲得玉数が14401〜14500までは、連結樋67bに貯留され、獲得玉数が14501〜15999までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数14001〜15999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0118】
また、獲得玉数が16000以上28000以下の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図20に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が16000〜28000までは、玉排出口69cから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、MAX玉積演出処理の第2発光表示部63制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数14001〜28000のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた13500個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0119】
図11に戻って、一方、ステップS158にてNOのときは、ステップS186に移行し、獲得玉数が28001以上か否かを判定する。そして、ステップS186にてYESのときは、ステップS187に移行し、シャッタ部材56a〜56cのシャッタ駆動部59a〜59cを駆動して、シャッタ57a、シャッタ57b、シャッタ57cを全て閉にする。そして、ステップS188に移行し、第1発光表示部61及び第2発光表示部63を全て点灯する。そして、ステップS190に移行し、ここで第3発光表示部65制御処理を実行する。
【0120】
図18は、玉積演出装置10の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理を示すフローチャートである。この第3発光表示部65制御処理が実行されると、まずステップS192にて、獲得玉数が30000以上33000未満か否かを判定する。そして、ステップS192にてYESのときは、ステップS194に移行し、下発光表示部65aを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS192にてNOのときは、ステップS196に移行し、獲得玉数が33000以上36000未満か否かを判定する。
【0121】
そして、ステップS196にてYESのときは、ステップS198に移行し、下発光表示部65aを点灯、下中発光表示部65bを点滅させ、第2発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS196にてNOのときは、ステップS200に移行し、獲得玉数が36000以上39000未満か否かを判定する。
【0122】
そして、ステップS200にてYESのときは、ステップS202に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bとを点灯、上中発光表示部65cを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS200にてNOのときは、ステップS204に移行し、獲得玉数が39000以上42000未満か否かを判定する。
【0123】
そして、ステップS204にてYESのときは、ステップS206に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cとを点灯、上発光表示部65dを点滅させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS204にてNOのときは、ステップS208に移行し、獲得玉数が42000以上になったか否かを判定する。
【0124】
そして、ステップS208にてYESのときは、ステップS210に移行し、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとを全て点灯させ、第3発光表示部65制御処理を終了する。一方、ステップS208にてNOのときは、そのまま第3発光表示部65制御処理を終了する。そして、この第3発光表示部65制御処理が終了すると、MAX玉積演出処理は終了する。
【0125】
従って、この第3発光表示部65制御処理では、獲得玉数が28001以上30000未満のときには、ステップS192、S196、S200、S204、S208で全てNOとなり、この場合には、下発光表示部65aと下中発光表示部65bと上中発光表示部65cと上発光表示部65dとは、全て消灯している。
【0126】
つまり、玉積演出装置10は、MAX玉積演出処理におけるステップS186、S187、S188、S190の処理により、獲得玉数が28001以上30000未満のときには、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、第3貯留部64に貯留したパチンコ玉が満タンになると、連結樋67cにパチンコ玉が貯留し、さらに、連結樋67cに貯留したパチンコ玉が満タンになると、それ以降流下してくるパチンコ玉は、図21に示すように、玉排出口69dから流下部45に流出して落下し、玉排出口51からパチンコ島台1内部へ排出される。
【0127】
ここで、上記したように、第3貯留部64にはパチンコ玉を400貯留でき、連結樋67cにはパチンコ玉を100貯留できるので、従って、獲得玉数が28001〜28400までは、第3貯留部64に貯留され、獲得玉数が28401〜28500までは、連結樋67cに貯留され、獲得玉数が28501〜29999までは、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出される。つまり、玉積演出装置10に導入された獲得玉数28001〜29999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出される。
【0128】
また、獲得玉数が30000以上の間は、玉積演出装置10内のパチンコ玉の流れは、図21に示す状態を維持しており、つまり、獲得玉数が30000以上では、玉排出口69dから流出して玉排出口51から排出されるようになっている。即ち、MAX玉積演出処理の第3発光表示部65制御処理では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数28001以上のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、玉積演出装置10内に貯留され、後から流下してくる獲得玉は、全て、玉積演出装置10外に排出される。
【0129】
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る玉積演出装置10は、玉返却計数装置7からパチンコ島台1に返却された遊技者の獲得玉数に基づいて、パチンコ玉を流下させて貯留させたり、貯留する代わりに発光表示させたりすることで、恰も玉箱を積み上げたように出玉状況を演出することができ、さらに、出玉数が異なるMAXタイプのパチンコ遊技機や甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて演出を切り換えることができる。従って、このように構成される本実施形態に係る玉積演出装置10では、以下のような効果を奏する。
(1)出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機に合わせて構成された従来の玉積演出装置では、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機が設置されたときに、出玉状況を表す演出が著しく低下し、その結果、遊技者の優越感を充足させることができないと共に、遊技場の客に対してアピールできなくなるという問題点があるが、本実施形態の玉積演出装置10によれば、切換スイッチ75を切り換えることにより、出玉状況を表す演出を、MAXタイプのパチンコ遊技機又は甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて切り換えることができるので、そのような問題点が発生することはない。しかも、遊技場は、この玉積演出装置10により、出玉数の違いを気にすることなく、多種多様なパチンコ遊技機を好きなレイアウトで設置することができ、その結果、遊技場の設計自由度が著しく増大する。
(2)玉返却計数装置7から返却された遊技者の獲得玉数と同じ数のパチンコ玉を、玉積演出装置10に導入して流下且つ表示するようにしたので、遊技者は、自身が獲得して玉返却計数装置7にて計数したパチンコ玉数と、自身が視認できる玉積演出装置10を流れる演出上のパチンコ玉数とが一致していることを認識でき、その結果、遊技者に不信感を抱かせることがないと共に、出玉状況を表す演出のリアリティーが増し、さらに玉積演出装置10の演出が著しく向上する。
(3)玉積演出装置10に導入して流下された全てのパチンコ玉は、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64で貯留することで表現するパチンコ玉貯留数と、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65の点灯/点滅表示で表現するパチンコ玉貯留数と、玉数表示部41で表示する玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉数とで出玉状況を演出するようにしている。そして、玉返却計数装置7から返却された遊技者の獲得玉数と同じ数のパチンコ玉を、玉積演出装置10に導入して流下させる際、所定数だけのパチンコ玉を、遊技者が視認できる第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に貯留し、その他のパチンコ玉は、排出するようにしている。従って、出玉状況を表す演出に使用するパチンコ玉の貯留数を減少させることができ、その結果、玉積演出装置10の演出を向上させながらも、パチンコ島台1にかかるパチンコ玉積載重量による負荷を軽減させることができ、延いては、パチンコ玉や玉貯留タンクに係る設備投資を抑え、遊技場設備のコストダウンがはかれる。
(4)切換スイッチ75を切り換えるだけで、遊技者が視認可能な段状に区画形成されている第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64、及び、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65の表現するパチンコ玉貯留数の単位を変更することができ、その結果、遊技の醍醐味である累積的な出玉演出を維持しながら、この累積的な出玉演出を、極めて容易にMAXタイプのパチンコ遊技機又は甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて切り換えることができる。
(5)遊技者が視認可能な段状に区画形成されている第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対応するようにシャッタ部材56a、56b、56cが設けられ、このシャッタ部材56a〜56cを、玉積演出装置10に導入されたパチンコ玉の数に応じて駆動制御することで、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対して、所定のタイミングでパチンコ玉を貯留させることができるようになっている。つまり、パチンコ遊技機の出玉数に合わせて、様々なタイミングでパチンコ玉を貯留させることができ、その結果、玉積演出装置10の演出が向上すると共に、演出の自由度が増大する。
(6)玉積演出装置10の演出は、パチンコ玉を流下する演出と、パチンコ玉を積層状に貯留する演出と、パチンコ玉数を数値表示する演出と、パチンコ玉数に応じて発光表示する演出とからなっており、従って、これらの演出を様々なタイミングで組み合わせることができるので、その結果、玉積演出装置10の演出が向上すると共に、演出の自由度が増大する。
【0130】
以上、本発明の実施形態に係わる玉積演出装置10を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は実施形態に示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加などがあっても本発明に含まれる。例えば、上述した実施形態においては、玉積演出装置10は、切換スイッチ75を切り換えることにより、出玉数の多いMAXタイプのパチンコ遊技機、又は、出玉数の少ない甘デジタイプのパチンコ遊技機の2種類のパチンコ遊技機に設定できるようにしたが、これは、3種類以上でもよく、パチンコ遊技機の出玉数に応じて適宜設定すればよい。即ち、本発明は累積的な出玉演出を、MAXタイプ(例えば大当たり確率1/350〜1/400)、甘デジタイプ(例えば大当たり確率1/10〜1/100)のパチンコ遊技機に合わせて切り替えるように説明したが、その他にミドルタイプ(例えば大当たり確率1/250〜1/350)、ライトミドルタイプ(例えば大当たり確率1/100〜1/250)等のように各種遊技機の大当たり確率、各種出玉比率等に対応する遊技機スペックに合わせて切り替えられるものであれば良い。
【0131】
また、切換スイッチ75は、玉積演出装置10の流下部45の上部背面側に設けるようにしたが、これは限定するものではなく、例えば、リモコンで構成するようにしてもよい。また、玉積演出装置10から外部に排出したパチンコ玉は、パチンコ島台1内部へ流下させるようにしたが、玉積演出装置10の内部に玉揚送装置を設け、玉積演出装置10に使用するパチンコ玉を外部に排出することなく、玉積演出装置10の内部で循環させるようにしてもよい。なお、この場合には、上述したパチンコ島台1内に設けられた玉分離器28bと蛇腹24bとは、省略することができるが、玉積演出装置10に使用するパチンコ玉を貯留可能な貯留タンクと、この貯留タンク、玉揚送装置及び上記した接続パイプ53等に接続される遊技球の循環経路が、玉積演出装置10内に必要になる。
【0132】
また、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64にパチンコ玉を貯留する場合、各貯留部60、62、64に貯留したパチンコ玉が満タンになってから、それ以降流下してくるパチンコ玉を、オーバーフローさせて玉排出口51から外部へ排出するようにしたが、これは逆にしてもよく、先に流下してきたパチンコ玉を玉排出口51から外部へ排出し、それ以降流下してくるパチンコ玉を、各貯留部60、62、64に貯留するようにしてもよい。より具体的に説明すると、上述した実施形態における甘デジ玉積演出処理の第1貯留部60では、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜999のうち、最初に流下してきた500個の獲得玉が、第1貯留部60に貯留され、後から流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置10外に排出されていたが、これを逆にして、玉積演出装置10に導入された獲得玉数1〜999のうち、最初に流下してきた499個の獲得玉が、玉積演出装置10外に排出され、後から流下してきた500個の獲得玉は、第1貯留部60に貯留されるといった具合である。
【0133】
なお、玉積演出装置10は、上述した実施形態ではパチンコ玉を外部に排出する通常のパチンコ遊技機に適用した場合を説明したが、これは、例えば、各パチンコ遊技機に対応して計数器を設け、パチンコ玉を外部に一切排出せずに、遊技者が獲得したパチンコ玉を玉箱に入れることなく計数して、そのパチンコ玉数を数値で表示する封入式パチンコ機に適用するようにしてもよい。また、遊技機は、上述した実施形態ではパチンコ遊技機で説明したが、これは限定するものではなく、スロットマシンやアレパチ、雀球等の遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
【0134】
さらに、玉積演出装置10は、次の他の実施形態のようにしてもよい。以下、この他の実施形態について図22を参照しながら説明する。なお、この他の実施形態の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略する。
【0135】
図22は、他の実施形態における玉積演出装置100の正面図であり、(A)は、切換スイッチ75が甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された場合を、(B)は、切換スイッチ75がMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された場合を示している。この他の実施形態における玉積演出装置100には、目安貯留表示部120a、120b、120c、120d、120eが設けられており、この目安貯留表示部120a〜120eは、ドットマトリクスLED表示器等で構成され、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65それぞれに設けられている。
【0136】
目安貯留表示部120aは、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64それぞれの直ぐ上に設けられ、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64にパチンコ玉が満タンに貯留されたときの(下発光表示部61a、63a、65aが点滅したときの)獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120aは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、第1貯留部60に対応しているときは「1000」、第2貯留部62に対応しているときは「6000」、第3貯留部64に対応しているときは「11000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、第1貯留部60に対応しているときは「2000」、第2貯留部62に対応しているときは「16000」、第3貯留部64に対応しているときは「30000」を予め表示する。
【0137】
目安貯留表示部120bは、下発光表示部61a、63a、65aそれぞれの直ぐ上に設けられ、下発光表示部61a、63a、65aが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120bは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下発光表示部61aに対応しているときは「2000」、下発光表示部63aに対応しているときは「7000」、下発光表示部65aに対応しているときは「12000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下発光表示部61aに対応しているときは「5000」、下発光表示部63aに対応しているときは「19000」、下発光表示部65aに対応しているときは「33000」を予め表示する。
【0138】
目安貯留表示部120cは、下中発光表示部61b、63b、65bそれぞれの直ぐ上に設けられ、下中発光表示部61b、63b、65bが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120cは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下中発光表示部61bに対応しているときは「3000」、下中発光表示部63bに対応しているときは「8000」、下中発光表示部65bに対応しているときは「13000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、下中発光表示部61bに対応しているときは「8000」、下中発光表示部63bに対応しているときは「22000」、下中発光表示部65bに対応しているときは「36000」を予め表示する。
【0139】
目安貯留表示部120dは、上中発光表示部61c、63c、65cそれぞれの直ぐ上に設けられ、上中発光表示部61c、63c、65cが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120dは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上中発光表示部61cに対応しているときは「4000」、上中発光表示部63cに対応しているときは「9000」、上中発光表示部65cに対応しているときは「14000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上中発光表示部61cに対応しているときは「11000」、上中発光表示部63cに対応しているときは「25000」、上中発光表示部65cに対応しているときは「39000」を予め表示する。
【0140】
目安貯留表示部120eは、上発光表示部61d、63d、65dそれぞれの直ぐ上に設けられ、上発光表示部61d、63d、65dが点灯したときの獲得玉数の目安となる数値を、予め表示するようになっている。従って、目安貯留表示部120eは、(A)の甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上中発光表示部61dに対応しているときは「5000」、上発光表示部63dに対応しているときは「10000」、上発光表示部65dに対応しているときは「15000」を、予め表示し、一方、(B)のMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された玉積演出装置100において、上発光表示部61dに対応しているときは「14000」、上発光表示部63dに対応しているときは「28000」、上発光表示部65dに対応しているときは「42000」を予め表示する。
【0141】
つまり、この他の実施形態の玉積演出装置100は、切換スイッチ75が甘デジタイプのパチンコ遊技機に設定された場合には、目安貯留表示部120a〜120eが、甘デジタイプのパチンコ遊技機の出玉量に合った、獲得玉数の目安となる数値を表示するようになっており、切換スイッチ75がMAXタイプのパチンコ遊技機に設定された場合には、目安貯留表示部120a〜120eが、MAXタイプのパチンコ遊技機の出玉量に合った、獲得玉数の目安となる数値を表示するようになっている。しかも、目安貯留表示部120a〜120eは、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64の貯留状態や、第1発光表示部61、第2発光表示部63、第3発光表示部65の点灯/点滅状態に対応するように、獲得玉数の目安となる数値を表示する。
【0142】
従って、このように構成される他の実施形態の玉積演出装置100によれば、遊技者に、獲得玉数の目安となる数値を、切換スイッチ75の操作により、容易にMAXタイプのパチンコ遊技機又は甘デジタイプのパチンコ遊技機に合わせて切り換え表示することができる。これにより、遊技者に、獲得玉数を誤認させることなく、パチンコ遊技機の出玉性能に合ったこの累積的な出玉演出を、分かり易く提供することが可能となり、その結果、玉積演出装置100の演出がさらに向上する。
【0143】
また、さらに、玉積演出装置10は、次の他の実施形態2のようにしてもよい。以下、この他の実施形態2について図23〜図31を参照しながら説明する。なお、この他の実施形態2の説明においては、上述した実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、それら構成の詳細な説明については省略する。
【0144】
図23は、他の実施形態2における玉積演出装置200の内部構造を示す全体側面図である。この他の実施形態2の玉積演出装置200には、流下部45におけるシャッタ部材56a、56b、56cの下方にストッパ部材130a、130b、130cが設けられており、このストッパ部材130a〜130cは、ストッパ131a、131b、131cと、これらのストッパ131a〜131cを水平にスライド移動させるストッパ駆動部(モータ、ソレノイド等)132a、132b、132cとから構成されている。ストッパ部材130a〜130cは、演出部40の連結樋67a〜67cに対応するように設けられ、玉積演出装置200に導入された(玉数表示部41に表示された)パチンコ玉数に応じて、ストッパ駆動部132a〜132cが駆動制御されることにより、ストッパ131a〜131cが連結樋67a〜67cに出没して、連結樋67a〜67cから貯留部60、62、64へのパチンコ玉の流下を許容したり、阻止させたりする。
【0145】
このように構成された玉積演出装置200は、上述したステップS30の甘デジ玉積演出処理が実行されると、次のようにストッパ部材130a〜130cが駆動制御される。図24は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行する甘デジ玉積演出処理を示すフローチャートである。この他の実施形態2の甘デジ玉積演出処理が、上述した図11に示す甘デジ玉積演出処理と異なる点は、ステップS300のストッパ部材130a制御処理と、ステップS320のストッパ部材130b制御処理と、ステップS340のストッパ部材130c制御処理とが追加されている点である。
【0146】
図25は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートである。このストッパ部材130a制御処理が実行されると、まずステップS302にて、獲得玉数が1以上200以下か否かを判定する。そして、ステップS302にてYESのときは、ステップS304に移行し、ストッパ部材130aをオフにし、連結樋67aにストッパ131aが突出していない状態を維持する。そして、このストッパ部材130a制御処理を終了する。
【0147】
一方、ステップS302にてNOのときは、ステップS306に移行し、獲得玉数が201以上700未満か否かを判定する。そして、ステップS306にてYESのときは、ステップS308に移行し、ストッパ部材130aをオンにし、連結樋67aにストッパ131aが突出している状態を維持する。そして、このストッパ部材130a制御処理を終了する。
【0148】
一方、ステップS306にてNOのときは、ステップS310に移行し、獲得玉数が700以上1000未満か否かを判定する。そして、ステップS310にてYESのときは、ステップS312に移行し、ストッパ部材130aをオフにし、連結樋67aにストッパ131aが突出していない状態を維持する。そして、このストッパ部材130a制御処理を終了する。一方、ステップS310にてNOのときは、そのままストッパ部材130a制御処理を終了する。
【0149】
以上の説明で明らかなように、図25に示すストッパ部材130a制御処理では、獲得玉数が1以上200以下のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が201以上700未満のときには、ストッパ部材130aがオンになって、この間、パチンコ玉は、第1貯留部60に貯留することなく、連結樋67aに貯留すると共に、玉排出口69bからオーバーフローする。そして、獲得玉数が700以上1000未満のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数1〜999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第1貯留部60に貯留され、次に流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第1貯留部60と連結樋67aとに貯留される。
【0150】
次に、図26に示すステップS320のストッパ部材130b制御処理と、図27に示すステップS340のストッパ部材130c制御処理とは、上記図25に示すストッパ部材130a制御処理と同様な処理であり、異なる点は、ステップS322、ステップS326、ステップS330、ステップS342、ステップS346、ステップS340における獲得玉数だけである。なお、図26は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートであり、図27は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【0151】
つまり、図26に示すストッパ部材130b制御処理では、獲得玉数が5001以上5200以下のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が5201以上5700未満のときには、ストッパ部材130bがオンになって、この間、パチンコ玉は、第2貯留部62に貯留することなく、連結樋67bに貯留すると共に、玉排出口69cからオーバーフローする。そして、獲得玉数が5700以上6000未満のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数5001〜5999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第2貯留部62に貯留され、次に流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第2貯留部62と連結樋67bとに貯留される。
【0152】
また、図27に示すストッパ部材130c制御処理では、獲得玉数が10001以上10200以下のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が10201以上10700未満のときには、ストッパ部材130cがオンになって、この間、パチンコ玉は、第3貯留部64に貯留することなく、連結樋67cに貯留すると共に、玉排出口69dからオーバーフローする。そして、獲得玉数が10700以上11000未満のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数10001〜10999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第3貯留部64に貯留され、次に流下してきた499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第3貯留部64と連結樋67cとに貯留される。
【0153】
また、玉積演出装置200は、上述したステップS130のMAX玉積演出処理が実行された場合も、上記図24に示す甘デジ玉積演出処理と同様な処理を行う。図28は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するMAX玉積演出処理を示すフローチャートである。この他の実施形態2のMAX玉積演出処理が、上述した図15に示すMAX玉積演出処理と異なる点は、ステップS400のストッパ部材130a制御処理と、ステップS420のストッパ部材130b制御処理と、ステップS440のストッパ部材130c制御処理とが追加されている点である。
【0154】
図29は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130a制御処理を示すフローチャートであり、図30は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130b制御処理を示すフローチャートであり、図31は、他の実施形態2における玉積演出装置200の制御装置80が実行するストッパ部材130c制御処理を示すフローチャートである。
【0155】
図29に示すステップS400のストッパ部材130a制御処理と、図30に示すステップS420のストッパ部材130b制御処理と、図31に示すステップS440のストッパ部材130c制御処理とは、上記図25に示すストッパ部材130a制御処理、図26に示すストッパ部材130b制御処理、図27に示すストッパ部材130c制御処理と同様な処理であり、異なる点は、ステップS402、ステップS406、ステップS410、ステップS422、ステップS426、ステップS430、ステップS442、ステップS446、ステップS440における獲得玉数だけである。
【0156】
つまり、図29に示すストッパ部材130a制御処理では、獲得玉数が1以上200以下のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が201以上1700未満のときには、ストッパ部材130aがオンになって、この間、パチンコ玉は、第1貯留部60に貯留することなく、連結樋67aに貯留すると共に、玉排出口69bからオーバーフローする。そして、獲得玉数が1700以上2000未満のときには、ストッパ部材130aがオフになって、第1貯留部60にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数1〜1999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第1貯留部60に貯留され、次に流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第1貯留部60と連結樋67aとに貯留される。
【0157】
また、図30に示すストッパ部材130b制御処理では、獲得玉数が14001以上14200以下のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が14201以上15700未満のときには、ストッパ部材130bがオンになって、この間、パチンコ玉は、第2貯留部62に貯留することなく、連結樋67bに貯留すると共に、玉排出口69cからオーバーフローする。そして、獲得玉数が15700以上16000未満のときには、ストッパ部材130bがオフになって、第2貯留部62にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数14001〜15999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第2貯留部62に貯留され、次に流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第2貯留部62と連結樋67bとに貯留される。
【0158】
また、図31に示すストッパ部材130c制御処理では、獲得玉数が28001以上28200以下のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が貯留し、獲得玉数が28201以上29700未満のときには、ストッパ部材130cがオンになって、この間、パチンコ玉は、第3貯留部64に貯留することなく、連結樋67cに貯留すると共に、玉排出口69dからオーバーフローする。そして、獲得玉数が29700以上30000未満のときには、ストッパ部材130cがオフになって、第3貯留部64にパチンコ玉が再び貯留する。つまり、玉積演出装置200に導入された獲得玉数28001〜29999のうち、まず、最初に流下してきた200個の獲得玉が、第3貯留部64に貯留され、次に流下してきた1499個の獲得玉は、玉積演出装置200外に排出され、最後に流下してきた300個の獲得玉は、再び第3貯留部64と連結樋67cとに貯留される。
【0159】
従って、このように構成される他の実施形態2の玉積演出装置200によれば、遊技者が視認可能な段状に区画形成されている第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対応するようにシャッタ部材56a〜56cとストッパ部材130a〜130cとが設けられ、このシャッタ部材56a〜56c及びストッパ部材130a〜130cを、玉積演出装置200に導入されたパチンコ玉の数に応じて駆動制御することで、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64に対して、最適なタイミングでパチンコ玉を貯留させることができるようになる。特に、玉積演出装置200は、玉積演出装置200に導入されたパチンコ玉よりも、実際は少ないパチンコ玉しか貯留しないように構成されているが、ストッパ部材130a〜130cを駆動制御することにより、遊技者には、恰も玉積演出装置200に導入されたパチンコ玉と同じ数のパチンコ玉が貯留されたように演出することも可能になる。つまり、パチンコ遊技機の出玉数に合わせて、様々なタイミングでパチンコ玉を貯留させることができ、その結果、玉積演出装置200の演出がさらに向上すると共に、演出の自由度がさらに増大する。
【0160】
なお、この他の実施形態2における玉積演出装置200では、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64にパチンコ玉を貯留するとき、所定の獲得玉数に合わせてストッパ部材130a〜130cをオフ、オン、オフの順に3回駆動制御するようにしたが、この順序と回数(駆動態様)は、特に限定されるものではない。例えば、ストッパ部材130a〜130cを、所定の獲得玉数に合わせてオン、オフ、オン、オフ、オン、オフの順に6回駆動制御するようにしてもよいし、或いは、第1貯留部60、第2貯留部62、第3貯留部64毎に、ストッパ部材130a、130b、130cの駆動態様を変えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0161】
9…玉計数器(計数器)、
10…玉積演出装置(遊技媒体演出装置)、
41…玉数表示部(表示手段)、
51…玉排出口(排出手段)、
52…玉払出機構部(払出手段)、
56a、56b、56c…シャッタ部材(シャッタ部材)、
60…第1貯留部(演出貯留部、流下手段)、
61…第1発光表示部(代替報知手段、発光表示手段)、
62…第2貯留部(演出貯留部、流下手段)、
63…第2発光表示部(代替報知手段、発光表示手段)、
64…第3貯留部(演出貯留部、流下手段)、
65…第3発光表示部(代替報知手段、発光表示手段)、
66…流下演出部(流下手段)、
69a、69b、69c、69d…玉排出口(排出手段、遊技媒体排出口)、
75…切換スイッチ(設定変更手段)、
80…制御装置(制御手段)、
100…玉積演出装置(遊技媒体演出装置)、
120a、120b、120c、120d、120e…目安貯留表示部(目安表示手段)、
200…玉積演出装置(遊技媒体演出装置)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数器が対応付けられた遊技機に対応して設けられ、累積的な遊技媒体の累積状態を演出する遊技媒体演出装置であって、
前記計数器に計数された遊技媒体を積算表示する表示手段と、
前記計数器に計数された遊技媒体に基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体と同等の遊技媒体を払い出す払出手段と、
該払出手段により払い出された遊技媒体を遊技者に累積的に視認可能に貯留する演出貯留部と、
前記払出手段により払い出された遊技媒体の一部を外部又は内部の循環経路に排出する排出手段と、
前記表示手段により表示された遊技媒体の数がXであるとき、前記排出手段から排出される遊技媒体の数が、前記Xに応じて予め設定されたY(Y<X)となるように、排出手段を制御する制御手段と、
前記遊技機の機種に応じて前記Yの設定値を変更する設定変更手段と、
を備えることを特徴とする遊技媒体演出装置。
【請求項2】
前記演出貯留部は、複数に区画形成されると共に縦方向に段状に形成され、
前記排出手段は、該演出貯留部それぞれに対応して設けられる遊技媒体排出口と、該遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材とを備え、
前記制御手段は、前記複数の演出貯留部を下段から上段に順次遊技媒体が貯留するように、前記シャッタ部材を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項3】
前記演出貯留部に遊技媒体が貯留されたとき、遊技者が獲得できる遊技媒体数を予め表示する目安表示手段が設けられ、
該目安表示手段は、前記設定変更手段により前記Yの設定値が変更されたときは、該変更されたYの設定値に応じて表示内容を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項4】
前記演出貯留部による遊技媒体の貯留とは異なる演出で、前記表示手段に表示される遊技媒体数を報知する代替報知手段を備え、
該代替報知手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに報知することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項5】
前記代替報知手段を発光表示手段とし、該発光表示手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに、所定の態様で発光表示することを特徴とする請求項4に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項6】
前記払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に視認可能に流下し前記演出貯留部に貯留する流下手段を備え、
前記払出手段は、前記計数器で計数された遊技媒体と同じ数の遊技媒体を払い出すことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項1】
遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数器が対応付けられた遊技機に対応して設けられ、累積的な遊技媒体の累積状態を演出する遊技媒体演出装置であって、
前記計数器に計数された遊技媒体を積算表示する表示手段と、
前記計数器に計数された遊技媒体に基づいて、遊技者が獲得した遊技媒体と同等の遊技媒体を払い出す払出手段と、
該払出手段により払い出された遊技媒体を遊技者に累積的に視認可能に貯留する演出貯留部と、
前記払出手段により払い出された遊技媒体の一部を外部又は内部の循環経路に排出する排出手段と、
前記表示手段により表示された遊技媒体の数がXであるとき、前記排出手段から排出される遊技媒体の数が、前記Xに応じて予め設定されたY(Y<X)となるように、排出手段を制御する制御手段と、
前記遊技機の機種に応じて前記Yの設定値を変更する設定変更手段と、
を備えることを特徴とする遊技媒体演出装置。
【請求項2】
前記演出貯留部は、複数に区画形成されると共に縦方向に段状に形成され、
前記排出手段は、該演出貯留部それぞれに対応して設けられる遊技媒体排出口と、該遊技媒体排出口を開閉するシャッタ部材とを備え、
前記制御手段は、前記複数の演出貯留部を下段から上段に順次遊技媒体が貯留するように、前記シャッタ部材を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項3】
前記演出貯留部に遊技媒体が貯留されたとき、遊技者が獲得できる遊技媒体数を予め表示する目安表示手段が設けられ、
該目安表示手段は、前記設定変更手段により前記Yの設定値が変更されたときは、該変更されたYの設定値に応じて表示内容を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項4】
前記演出貯留部による遊技媒体の貯留とは異なる演出で、前記表示手段に表示される遊技媒体数を報知する代替報知手段を備え、
該代替報知手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに報知することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項5】
前記代替報知手段を発光表示手段とし、該発光表示手段は、前記排出手段により遊技媒体が排出されているときに、所定の態様で発光表示することを特徴とする請求項4に記載の遊技媒体演出装置。
【請求項6】
前記払出手段により払い出された遊技媒体を、遊技者に視認可能に流下し前記演出貯留部に貯留する流下手段を備え、
前記払出手段は、前記計数器で計数された遊技媒体と同じ数の遊技媒体を払い出すことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の遊技媒体演出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2013−34539(P2013−34539A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171042(P2011−171042)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000150051)株式会社竹屋 (389)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000150051)株式会社竹屋 (389)
【Fターム(参考)】
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