説明

遊技媒体貸出システム、及び遊技媒体貸出方法

【課題】所有者が不明となってしまった有価価値(例えばU計数値等)を真の持ち主に正しく所有させる遊技システム、遊技方法を提供する。
【解決手段】複数の記憶媒体処理装置3と、該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器13と、を備えた遊技システム1において、記憶媒体処理装置の記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない場合であって有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が新たに生じていた場合、当該記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、前記記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、有価価値クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機または回動式遊技機等の遊技機において記憶媒体を抜いて記憶媒体なしによる遊技中、または会員用記憶媒体または非会員用記憶媒体等を抜いた後に台間機内部に貯留した非会員用記憶媒体を用いての継続遊技中、等、入金または獲得した賞遊技媒体を計数して得た有価価値をそのまま放置して離席し、所有者が不明となってしまった有価価値を真の所有者のものとする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に示すように、台間玉貸機等の台間機12が、遊技台に隣接して設けられ、遊技台に玉やメダルを供給する。また台間機12は、入金された金額を度数(貸出貯玉)化し、台間機既に内在するかまたは外部から挿入された記憶媒体(コイン形状、カード形状のもの等がある)と対応付けて管理装置53に記憶させ、遊技者の指示に応じて入金金額の範囲で度数を消費して遊技機に玉を貸し出す。また計数機41は計数した獲得玉数を第2の度数(景品貯玉)化して、計数機で受け付けた記憶媒体と対応付けて管理装置53に記憶し、記憶媒体が台間機12に挿入されると、遊技者の指示に応じて獲得玉数の範囲内である第2の度数を消費して遊技機に玉を払い出す。
【0003】
また近年特許文献2に示すような各台計数機が遊技台各台に隣接して設置され、各台計数機で計数した獲得玉数を、台間機において受け入れた記憶媒体に対応付けて記憶する。そしてパチンコ台前面下部に設置された各台計数装置のシャッタを開状態とし、記憶媒体が取出されたときにシャッタを閉状態にする構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2878675号公報
【特許文献2】特許第2878648号公報(請求項1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような従来の装置では、自分の所有する記憶媒体(例えば会員カード)を台間機に挿入して玉の払い出しを行い、遊技の結果短期間に大量の出玉のある特賞状態になるとこれらの度数をしばらく使うこともなく、トイレ等で暫く離席する際に獲得玉数や入金分の残度数のある記憶媒体を台間機に置き忘れて他人に取られてしまう怖れがあることから、大当りを得ると台間機から記憶媒体を抜いて遊技を続ける遊技客が多く存在する。
上記の如く、大当りを得ると記憶媒体を台間機から即座に抜いてしまう場合、上記特許文献2の台間機のように、台間機が記憶媒体(カード)を受け付けている状態でないと各台計数機による計数が出来ないようにしている。この場合計数できないので、特賞による獲得玉を計数によって減少させることができない為、遊技機の上皿と下皿が一杯になってしまい、その結果パチンコ遊技台の特性としてパチンコ玉を発射できない状態となって遊技が停止する。次いでその停止が所定時間継続すると特賞が途中で終了してしまう所謂パンク状態となってしまい、遊技客にとっては折角得た特賞の出玉を得ることができないので甚だ不利益である。しかも従来のパチンコホールに慣れた遊技客の多くは、記憶媒体の受け入れがないと計数できないことを知らない。
また同様に記憶媒体の受け入れがないと遊技機の電源をOFFとしたり、台間機からの所定の信号をOFFとし遊技機がエラー状態となり遊技できないように制御するようにしている遊技機もあり、この場合折角遊技客が特賞を得ながら記憶媒体を台間機から抜くとその後の特賞の継続による追加の獲得玉を得られなくなるので好ましくない。
【0006】
そこで、各台計数機において、台間機が記憶媒体を受け付けていない状態でも獲得遊技媒体の計数できるようにすることに思い至る。このようにした場合、パチンコ遊技機または回動式遊技機において記憶媒体を抜いて記憶媒体なしによる遊技中、または会員用記憶媒体または非会員用記憶媒体等を抜いた後に台間機内部に貯留した非会員用記憶媒体を用いての継続遊技中、等、獲得した賞遊技媒体を計数して得た有価価値をそのまま放置して離席すると、所有者が不明となってしまった有価価値(以下U計数値と呼ぶ)になってしまう。そのまま閉店になればパチンコホールがそのU計数値を回収したり、真の獲得者以外の遊技客がU計数値を自分のものであると主張したり、また他には例えばU計数値を新たに挿入したカードの所有とする制御仕様を採用すればトイレ等で離席した際に他人が自分のカードを挿入することでU計数値を盗んで所有してしまうという問題が新たに発生する。また、パチンコ遊技機または回動式遊技機において記憶媒体を抜いて記憶媒体なしによる遊技中、または会員用記憶媒体または非会員用記憶媒体等を抜いた後に台間機内部に貯留した非会員用記憶媒体を用いての継続遊技中、等、入金して得た有価価値をそのまま放置して離席すると、所有者が不明となってしまった有価価値(以下U度数と呼ぶ)についても同様である。ここで、本発明においては、U計数値、U度数をU有価価値と呼ぶことにする。
【0007】
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、所有者が不明となってしまった有価価値(例えばU計数値等)を真の所有者に正しく所有させる遊技システム、遊技方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の遊技システムは、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値を記憶媒体と対応付ける有価価値対応付手段と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段と、前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段と、を備える複数の記憶媒体処理装置と、該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器と、を備えた遊技システムにおいて、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、前記有価価値クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、前記有価価値クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段を備えることによって、前記第1の有価価値を真の所有者のものとすることができる。
【0010】
なお、上記した遊技システムは、前記所有化処理手段によって前記対応付けがない第1の有価価値を真の所有者のものとする一例を示したが、この構成に限られるものではなく、例えば、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合に、報知する構成としてもよい。
【0011】
さらに、上記した遊技システムは、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、前記有価価値クリア手段によってクリアするとともに前記第1の有価価値を前記外部機器に記憶する構成としてもよい。
【0012】
なお、記憶媒体処理装置としては、遊技機に隣接して設置されたパチンコ玉を貸し出すための処理をする台間機等が例示できる。また台間機としてはパチンコ台の上皿に台間機機体からノズルを介してパチンコ玉を払い出す台間玉貸機、台間機と遊技台の間で信号授受をして遊技台自体がパチンコ玉を上皿に払い出す台間ユニット等が例示できる。即ち、台間ユニットにおける台間機と遊技台の間で信号授受をして遊技台自体がパチンコ玉を上皿に払い出す機能は払出手段の一例として例示できる。遊技機の間の台間にある台間機以外の記憶媒体処理装置としては、払出処理手段によって払い出す先の遊技機周辺、例えば遊技機上方等に配置された装置であってもよい。また外部機器としては、上記記憶媒体処理装置であってもよいが、例えば計数機、景品交換装置、有価価値の内度数に対応した金銭を払い戻す精算機等、記憶媒体を受け付け可能な装置を適用することができる。
【0013】
また、本発明の遊技システムは、内部に貯留される記憶媒体を備え、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値と記憶媒体とを対応付ける有価価値対応付手段と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段と、前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段と、を備える複数の記憶媒体処理装置と、該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器と、を備えた遊技システムにおいて、遊技継続の有無を判定する遊技継続判定手段を備え、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、前記有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、前記内部に貯留の記憶媒体と、を前記有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、前記記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、前記クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段とを備えることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、遊技継続の有無を判定する遊技継続判定手段を備え、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、前記有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、前記内部に貯留の記憶媒体と、を前記有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、前記記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、前記クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段とを備えるので、前記第1の有価価値を真の所有者のものとすることができる。
【0015】
なお、第1の有価価値としては、
1)複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがないもの。
2)複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、内部に貯留の記憶媒体と、を有価価値対応付手段によって対応付けしたもの。
の2例を例示できるが、1)2)のいずれの例も、第1の有価価値の真の所有者の記憶媒体が第2の装置に受け付けられている点、即ち第2の装置に真の所有者の記憶媒体を受け付けた時点で第1の記憶媒体処理装置にこの真の所有者が存在しない点で共通である。
【0016】
またなお、第1の有価価値は、第1の記憶媒体処理装置の記憶部、外部機器の記憶部の少なくとも1つに記憶されるようにしてもよい。また、第1の有価価値としては、第2の装置が、第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた瞬間に、第1の記憶媒体処理装置の記憶部、外部機器の記憶部の少なくとも一方に第1の有価価値を記憶中の形態の他、第2の装置が、第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた瞬間の以前に、第1の記憶媒体処理装置にその他の記憶媒体を受け付けた場合や入金を受け付けた場合における第1の有価価値を管理装置などの外部機器に退避して記憶する形態も本発明の1形態として成立する。
【0017】
なお、上記した遊技システムは、前記所有化処理手段によって前記第1の有価価値を真の所有者のものとする一例を示したが、この構成に限られるものではなく、例えば、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置において、前記遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、前記有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、前記内部に貯留の記憶媒体と、を前記有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、前記記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、報知する構成としてもよい。
【0018】
本発明の遊技システムは、内部に貯留される記憶媒体を備え、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値と記憶媒体とを対応付ける有価価値対応付手段と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段と、前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段と、を備える複数の記憶媒体処理装置と、該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器と、を備えた遊技システムにおいて、遊技継続の有無を判定する遊技継続判定手段を備え、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、前記有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、前記内部に貯留の記憶媒体と、を前記有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、前記記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、前記第1の有価価値を、前記クリア手段によってクリアするとともに前記第1の有価価値を前記外部機器に記憶する構成としてもよい。
【0019】
本発明の遊技システムによれば、遊技継続の有無を判定する遊技継続判定手段を備え、複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、内部に貯留の記憶媒体と、を有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、第1の有価価値を、クリア手段によってクリアするとともに第1の有価価値を外部機器に記憶するようにしたので、遊技者が第1の記憶媒体処理装置にて遊技の際、記憶媒体を外部に返却し、次いで第2の装置にその記憶媒体(第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体)を受け付けた場合、第1の記憶媒体処理装置では他の客が遊技可能なように第1の有価価値をクリア手段によってクリアするとともに第1の有価価値を外部機器(管理コンピュータ等)に記憶することで第1の有価価値を失うこともないようにできる。
【0020】
この場合さらに、第1の有価価値が生じた際の前後の映像を、周辺に取り付けたカメラにて撮影し、第2の装置に受け付けた記憶媒体の持ち主が後程第1の有価価値の存在に気が付いて引き取りをパチンコホールに申し出た際、パチンコホールとしては、この映像を基に引き取りに来た客が第1の有価価値を生じた者であるかを確認し、次いでパチンコホールとしてその第1の有価価値を当該客に返却可能にすると尚好ましい。
【0021】
またなお、第1の有価価値は、第1の記憶媒体処理装置の記憶部、外部機器の記憶部の少なくとも1つに記憶されるようにしてもよい。第1の有価価値としては、第2の装置が、第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた瞬間に、第1の記憶媒体処理装置の記憶部、外部機器の記憶部の少なくとも一方に第1の有価価値を記憶中の形態の他、第2の装置が、第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた瞬間の以前に、第1の記憶媒体処理装置にその他の記憶媒体を受け付けた場合や入金を受け付けた場合における第1の有価価値を管理装置などの外部機器に退避して記憶する形態も本発明の1形態として成立する。
【0022】
なお、所有化処理手段、遊技継続判定手段は、記憶媒体処理装置が備える場合以外に、外部機器のいずれかに備えるように構成してもよい。ネットワーク上の複数のコンピュータで所定の複数の処理を分担して機能させることも既存技術であることから、ネットワーク上に通信可能に接続される機器において上記各手段をどのように分担させて実現させるかは、本発明の作用に影響を与えるものではない。また記憶媒体処理装置としては、遊技機間に配置される台間機等が一般的に例示できるが、記憶媒体受付手段、有価価値設定手段、有価価値対応付手段等、本発明の要件を外部機器に備えればその外部機器が記憶媒体処理装置であり、またネットワーク上の複数の外部機器に分散して備えていればこれらの外部機器全部が記憶媒体処理装置である。
【0023】
また、本発明の遊技継続判定手段は、前記第1の記憶媒体処理装置において、前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、1)排出遊技媒体を検知しなくなって所定時間経過したか否か、2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上か否か、3)遊技者側に向けた撮像情報に変化があったか否か、4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があるか否か、5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していたか否かの1)〜5)の内、少なくとも1つによって遊技継続判定がなされることを特徴とする。
【0024】
なお、遊技継続判定手段は、上記に例示した他に、撮像による遊技媒体の有無の検知、ノズルや記憶媒体処理装置から伸びた触手に導通センサを付けて遊技機に備えた遊技媒体受け皿においての遊技媒体の有無を検知しても良い。
【0025】
また、本発明の有価価値設定手段は、受け入れた貨幣の額に応じた有価価値を設定するか、または遊技の結果獲得した遊技媒体を計数した計数値に応じた有価価値を設定することであることを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、前記有価価値設定手段について上記いずれかで実現できる。
【0027】
また、本発明の有価価値対応付手段は、前記有価価値を前記記憶媒体に記憶させるか、前記記憶媒体に記憶された識別情報を読み取って前記識別情報によって特定可能に前記外部機器の記憶部に記憶させるか、少なくとも一方であることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、前記有価価値対応付手段について上記いずれかで実現できる。
【0029】
また、本発明の有価価値クリア手段は、所定の指示入力に基づいて前記有価価値がクリアされ、前記指示入力が、リモコン指示、前記記憶媒体処理装置または前記外部機器に備える所定のボタンの押圧、新たな記憶媒体の受付、所定期間のアウト検知がなく新たにアウトの検知をした場合、または、タッチ式記憶媒体の前記記憶媒体処理装置への近接の検知の少なくとも一つであり、前記有価価値のクリアが、前記記憶媒体処理装置又は/及び遊技機における、有価価値の残数表示を止めてその他の表示に切り替えることである。
【0030】
この発明によれば、有価価値クリア手段における指示入力が、リモコン指示、記憶媒体の返却ボタンの押圧、新たな記憶媒体の受付、所定期間のアウト検知がなく新たにアウトの検知をした場合、または、タッチ式記憶媒体の記憶媒体処理装置への近接の検知の少なくとも一つによって実現できる。
【0031】
なお、上記指示入力としては、例えば、記憶媒体の返却ボタンを押した旨の入力、記憶媒体を記憶媒体処理装置に挿入するのではないタッチ式記憶媒体(携帯電話)の場合にはタッチ式記憶媒体の記憶媒体受付手段による初回乃至2度目の受け付けがなされた旨の入力、店員のリモコンからの入力、他の外部機器からの入力、記憶媒体受付手段によって新たに受け付けた記憶媒体から読み出した情報に基づいて特定される前回遊技の遊技台の記憶媒体処理装置への新たに受け付けた記憶媒体を受け付けた記憶媒体受付手段の有する記憶媒体処理装置からの入力(管理コンピュータ等の外部機器を介して入力させてもよい)、記憶媒体受付手段によって新たに受け付けた記憶媒体から読み出した情報に基づいて特定される前回遊技の遊技台における新たなアウト(遊技台からの排出玉の検知信号、スロットマシンにおいては投入メダルを示すIN信号でもよい)を感知した際のアウトメータからの入力(台端末を経由させてもよい)、等が例示できる。
【0032】
なお、指示入力に基づいて前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段において有価価値をクリアする場合の例として、メモリやカウンタの出力値である有価価値を0にクリアしてその結果記憶媒体処理装置または/及び遊技台において所定の有価価値から0を表示する場合等が例示できる。
【0033】
なお、前記有価価値クリア手段として、遊技開始時携帯電話を台間機にタッチしてIDを読み取り、遊技や入金、計数によって生じた有価価値を再び台間機にタッチして同じIDであれば有価価値を0とし、有価価値対応付手段によりこのIDの記憶媒体と対応付ける(管理コンピュータにIDに基づいて有価価値を記憶させる等)ことを含み、また受付手段が記憶媒体を受け入れている場合は記憶媒体を返却した後有価価値としての残度数や残持ち玉数を0とすることを含む。クリアとは例えば台間機や遊技台に表示される0でない度数等の有価価値が、クリア指示を受けて前記外部機器にて0とした有価価値を受信して受信した0の有価価値に切り換えて表示することも含むとなることも例示できる。
【0034】
また、本発明の外部機器は、前記複数の記憶媒体処理装置を含めて通信可能なネットワーク上に設けられた、前記記憶媒体処理装置、データを処理する管理コンピュータ、遊技機が並んで設けられた島設備に内蔵設置、隣接設置、または外部露出部分に設置の各機器に係わるデータを処理する島コンピュータ、島に隣接設置される計数機、前記有価価値に応じた現金を返金する精算機、記憶媒体を発券する記憶媒体発券機、記憶装置、の少なくとも1つであることを特徴とする。
【0035】
なお、上記した外部機器は、さらに、前記記憶媒体受付け手段が新たに受け付けた記憶媒体から読み出した情報、前記記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が生じた日付情報、前記記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が生じた遊技台を特定可能な情報、のいずれかを少なくとも1つ記憶する構成としてもよい。
【0036】
なお、前記複数の記憶媒体処理装置を含めて通信可能な例として、通信は、通常のLANや単なる信号ON、OFFを含み、記憶媒体処理装置間は前記外部機器や島コントローラを介しての中継を含み、中継される際外部機器や島コントローラにおいて伝達される情報を加工して別のデータとして通信する構成等が例示できる。
【0037】
また、本発明の遊技システムは、前記所有価処理手段は、1)前記第2の装置において、前記第1の有価価値がある旨の表示を行い、前記遊技システムにおけるいずれかの装置(第1の記憶媒体処理装置、第2の装置等)に、所定の操作基づいて、行われる。2)自動的に行われる。3)遊技継続を判定する継続遊技判定手段の判定条件を複数備え、該判定条件に応じて、前記第2の装置において、前記使用履歴付き記憶媒体が受け付けられた場合に、自動的に行われるか、所定の操作に基づいて行われる。4)前記第1の記憶媒体処理装置に、前記第1の有価価値が残った状態で、新たな記憶媒体または入金を受け付けた場合、前記第1の有価価値をクリアするとともに、前記第2の装置のいずれかに、前記第1の有価価値を所有者不明の有価価値として記憶させ、所定操作がなされた場合または自動的に、行われる。前記1)〜4)の少なくとも一つを含むことを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、前記所有化処理手段について上記いずれかで実現することで、他人による前記第1の有価価値の盗み行為を防ぐことができる。
【0039】
また、本発明の所有化処理手段は、前記第1の記憶媒体処理装置に対応して設けられた遊技機における遊技状況に応じて、異なる処理を行うことを特徴とする。
【0040】
また、本発明の異なる処理は、1)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、前記第1の記憶媒体処理装置に対応する遊技台において排出遊技媒体を検知中に、前記第1の有価価値が生じた場合には、自動的に前記所有化処理がなされ、2)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、前記第1の記憶媒体処理装置に対応する遊技台において排出遊技媒体を検知してから所定時間経過後に、前記第1の有価価値が生じた場合には、所定の操作に基づいて、前記所有化処理がなされ、3)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上の場合に、前記第1の有価価値が生じた場合には、所定の操作に基づいて、前記所有化処理がなされ、の1)〜3)いずれかの処理を選択的に行うことを特徴とする。
【0041】
この発明によれば、前記異なる処理について上記いずれかで実現できる。
【発明の効果】
【0042】
所有者が不明となってしまった有価価値を真の所有者のものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
以下、本発明に係わる遊技システムの実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0044】
図1は、遊技システム1の概要を示す図である。この遊技システム1では、複数の遊技機2に接続された台間機3、4、複数のスロットマシン5およびメダル用台間機6等が島コンピュータ7を介してネットワーク8に接続されている。また、例えば、遊技機2のそれぞれに接続された台間機3、4には、計数機(図示しない)が設けられ、各遊技機2のそれぞれに対応して設けられた玉箱300から玉通路400を介して台間機3、4に導かれたパチンコ玉を計数する。
【0045】
また、ネットワーク8には、例えば、入金額を度数(有価価値)に変換して管理装置13の記憶部に、受け入れた会員用ICカードまたは受け入れるか、新たに発行する非会員用ICカードの度数(有価価値)を各ICカードのID(カード識別情報)に基づいて記憶し、その度数の範囲で遊技媒体を貸し出す台間機4、5または貸し出しを遊技機に指示する台間機3(台間ユニットともいう)が接続されている。さらに、ネットワーク8には、例えば、受け入れた会員用ICカードまたは非会員用ICカードの度数(有価価値)残高を現金で返却する精算機10、受け入れた会員用ICカードや貯玉数の情報が記録されたレシートから貯玉数を参照し、貯玉数とその貯玉数により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払い出す景品の種別と数量を指示する景品管理機(POS)11なども接続されている。
【0046】
遊技システム1において取り扱う有価価値情報としては、入金金額に対応した度数情報、計数した結果であり従来玉箱に溜めたパチンコ玉に相当し手数料(再プレー手数料)なしで再プレー(貯数情報または持数情報を減じてその分の遊技媒体(玉、メダル)を再び遊技に供するために再払出することを再プレーと言う)可能な持数情報(パチンコ玉の場合、持玉数と言う。スロットマシン用メダルの場合、持メダル数と言う)、持数を計数した持数情報を記憶した記憶媒体(カード)を獲得した遊技台から他の遊技台へ持って行って挿入したり、または翌日になった場合に再プレー手数料を徴収して再プレーさせる貯数情報(パチンコ玉の場合、貯玉数と言う。スロットマシン用メダルの場合、貯メダル数と言う)等がある。
【0047】
また、管理装置13の記憶部に会員用ICカードのIDに基づいて記憶された貯玉数や貯メダル数の口座があり、台間機3、4に設けられた計数機にて計数された獲得遊技媒体数があれば、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、口座に貯玉数や貯メダル数として積算して記憶する。そして、再プレーを行える状態にする再プレー受付機12は、受け付けた会員用ICカードのIDを読み取り、IDとともにIDで特定される口座の貯玉数や貯メダル数の一部または全部を、1万円分を上限とし、再プレー用貯玉数や再プレー用貯メダル数の情報を書き換える旨の要求信号を、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、再プレーを行える状態にする。また、発券機20は、受け入れた紙幣額に対して購入度数ボタンで選択された金額に対応する度数を、非会員用ICカードや会員用ICカードに記録されているID情報に対応して管理装置13に記録更新し、非会員用ICカードの新期発行や受け入れた会員カードの返却を行う。また、他には、各遊技機の上部に取り付けられ、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21、各遊技機の、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を検索可能であり、その検索情報を表示部に表示して遊技客に提供するデータ公開機22などがネットワーク8に接続されている。
【0048】
ここで、会員の遊技客とは、住所、氏名、年齢、性別、好きな台、連絡先、暗証番号などの属性情報が会員の遊技客を互いに識別するIDに基づいて管理装置13に登録され、会員用ICカードを有する遊技客をいう。また、非会員の遊技客とは、会員登録されていない一般の遊技客をいう。
【0049】
また、会員用ICカードや非会員用ICカードには、例えば、ICチップと、そのICチップを取り巻くアンテナ部とを有し、アンテナ部を介してICチップに情報の読み書きをすることができる非接触型の記憶媒体などが使用される。
【0050】
上記した各機器からの情報は、ネットワーク8を介して管理装置13に出力され、さらに、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。
【0051】
また、各機器からの情報が出力される管理装置13には、例えば、管理装置13の情報を参照する機能を含んだパーソナルコンピュータ17などが接続されている。また、管理装置13からの情報は、ネットワーク8を介して各機器に出力される。なお、管理装置13は、1つまたは複数の管理装置で構成することができる。複数の管理装置の場合として、度数などの有価価値情報を処理するカードシステム用管理装置、店員が遊技機2の釘やスロットマシン5の出メダル率を変更するための設定を調整するために、遊技機などの遊技機の稼動情報を集計するホールコンピュータ、景品の在庫数や出庫数を管理し、景品交換するための景品管理用管理装置、貯玉数などを管理するための会員管理用管理装置などが例示でき、これら管理装置をネットワーク8により接続して相互にデータ通信させることで管理装置13を構成することができる。
【0052】
次に、本発明に係る玉箱300、玉通路400などの玉箱部材を備えるパチンコ島100の構成について、図2を参照して説明する。
【0053】
図2は、遊技機2を複数並設してなるパチンコ島100を示す斜視図である。
【0054】
図2に示すように、パチンコ島100は、つま板101間に複数の遊技機2、2…が並設されており、遊技機2、2…間には、台間機3、4が挟まれた状態で配置され、その上部に幕板102が設けられている。この幕板102には、例えば、獲得した遊技媒体数に対応した表示機能を備える表示機205が設置され、その表示機205の下部には、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を表示するデータ表示機21が設置されている。遊技機2、2…および台間機3、4は、膳板103上に設置されている。
【0055】
また、遊技機2、2…の前方には、各遊技機2、2…に対応して遊技客が座る椅子(図示しない)が配置される。さらに、各遊技機2、2…の下方に前方に突き出し、パチンコ島100に長手方向に設けられた天板104(カウンタともいう)上には、各遊技機2、2…のそれぞれに対応して、玉受部として機能する玉箱300を設置する玉箱設置ベース450が設置されている。また、玉箱300に収容するパチンコ玉を台間機3、4内に導く玉通路400は、その一端が玉箱300におけるパチンコ玉を排出する開口部に対向するように配置され、他端側は、台間機3、4に着脱可能に挿入され、台間機3、4の下部を貫通して島内にパチンコ玉を返却する返却通路が配置されている。これら玉箱300、玉通路400、計数処理部503(台間機3、4の下部を貫通する返却通路、その返却通路内に配置されたけパチンコ玉を計数可能な金属探知する近接センサ)によって各台計数機401を構成する。
【0056】
なお、玉通路400は、パチンコ玉を計数する計数部ではパチンコ玉が整列していないと正確に計数できないので、パチンコ玉を整列させる必要があるため、玉箱300の側からパチンコ玉を整列させる構成を備えることが好ましい。玉通路400内で整列させる構成を備える場合、玉通路400内で玉詰りが発生すると、玉通路400を分解して詰ったパチンコ玉を取り除く必要がある。そのため、上方が開口されて構成される玉箱300において予めパチンコ玉を整列させる構成を備え、例えば、整列させる際にパチンコ玉が詰って流下しない場合、手でその詰りを取り除けるようにするのが好ましい。
【0057】
また、玉箱300には、玉箱300に収容するパチンコ玉を撮像するカメラ(図示しない)が備えられ、玉箱300内にパチンコ玉が収容されているか否かを撮像し、撮像データを台間機3、4、6の制御部500又は管理装置13の制御部130に送信する構成としてもよい。
【0058】
また、遊技機2の表面側には、台本体200、台本体200の前面のほぼ中央部にほぼ水平に設置される上皿201、この上皿201の下部にほぼ水平に設置される玉受け皿202、この玉受け皿202の右方に設置されるハンドル203が設けられている。また、玉受け皿202の下方には、所定の距離をおいて玉箱300が配置される。
【0059】
遊技機2は、上皿201に入れられたパチンコ玉を、ハンドル203を回動することで台本体200内に打ち込み、入賞して獲得した出玉を上皿201および玉受け皿202で受ける。この玉受け皿202の底部には、開口を有し、この開口を閉じている受け皿シャッタ202aを、玉受け皿202の前面に設けられたシャッタ操作部204を遊技客が所定方向に動作することで開くことができる。この受け皿シャッタ202aが開くことで、玉受け皿202内のパチンコ玉を、玉受け皿202の下方の玉箱300内に排出可能となる。
【0060】
また、遊技機2は、遊技に際して遊技機2に投入されたパチンコ玉を排出する排出管を備え(図示しない)、排出管はパチンコ玉を樋状のどぶ(図示しない)に導出するよう配設され、遊技機2から排出されたパチンコ玉が排出管を介してどぶへ回収される。
そして、各遊技機2の排出管夫々には、排出するパチンコ玉を検知するアウトメーター(図示しない)が設けられ、さらに、アウトメータの感知した信号を検知してカウントするアウト数検出回路(図示しない)が設けられる。アウト数検出回路は、2台の遊技機2から排出されるアウト玉をカウントすることができるので、2台の遊技機2に設けられたアウトメータから信号を入力してカウント可能である。また、各遊技機1台毎に設ける構成としてもよい。
【0061】
さらに、アウトメーター(図示しない)は、アウト数検出回路(図示しない)が検知したアウト玉を、台間機3、4、6の制御部500、管理装置13の制御部130、島コンピュータ7、パーソナルコンピュータ17等にアウト玉の検知を知らせる旨の信号を送信する。
【0062】
次に、上記した本発明に係る玉箱部材を備えた台間機3、4と、メダル用台間機6について説明する。
【0063】
図3Aは、台間機3(ユニット)を正面から見た平面図である。図3Bは、台間機4(サンド)を正面から見た平面図である。図3Cは、メダル用台間機6を正面から見た平面図である。図4Aは、台間機3、4の内部構成を模式的に示した図である。図4Bは、メダル用台間機6の内部構成を模式的に示した図である。
【0064】
台間機3(ユニット)は、遊技機2と情報通信ができるので、遊技機2の貸出ボタンが押されると、遊技機2内部から遊技機2の上皿へ直接パチンコ玉を供給することができる。一方、台間機4(サンド)は、遊技機2と情報通信ができないので、パチンコ玉は、サンドのノズルより遊技機2の上皿へ供給される。但し、台間機3(ユニット)にノズルをつけて、貸玉時に100円25玉を遊技機から払い出す従来の貸玉に代えて、消費税を徴収した22玉または23玉をノズルから貸し出すようにしてもよいし、貯玉を遊技に供する為に再度放出する所謂再プレー時にはノズルから貸し出すようにしてもよい。
【0065】
また、各台間機3、4、6には、カード挿入口3a、4a、6a、貸出ボタン3b、4b、6b(遊技機に貸出ボタンを有しているので台間機3(ユニット)にはない場合もある。)、再プレー用貸出ボタン3c、4c、6c、返却ボタン3d、4d、6d、表示部3e、4e、6e、ランプ3f、4f、カード回収部3g、4g、紙幣挿入口3h、4h、6h、玉通路挿入口3i、4i、開口部3j、4j、計数ボタン6k、メダル投入部6m、メダル投入口6n、メダル排出部6p、ノズル6q、返却メダル受け皿6r、メダル返却口6sなどが設けられている。
【0066】
なお、紙幣挿入口6h、表示部6e、カード挿入口6aおよび各種ボタンの配置位置は、図3Cに示された位置に限られるものではなく、適宜変更可能である。また3e、4e、6eの一部にはカメラ(図示しない)が埋め込まれ、遊技客を撮影する。
【0067】
表示部3e、4e、6eの一部に埋め込まれたカメラ(図示しない)は、遊技客を撮像したデータを台間機3、4、6の制御部500又は管理装置13の制御部130に送信する。
【0068】
メダル用台間機6の正面ほぼ中央には、計数するメダルを受け入れるメダル投入口6nを有するメダル投入部6mが遊技客側に突出して設けられている。また、メダル用台間機6の正面下方には、貸し出されたメダルを排出するためのメダル排出部6pが設けられている。このメダル排出部6pの上部には、例えば、メダル投入口6nからメダル投入部6mに投入されたメダルのうち、使用することができないメダル(例えば、偽造メダルなど)が、メダル返却口6sを介して返却される返却メダル受け皿6rが設けられている。
【0069】
また、図4Aに示すように、台間機3、4内には、制御部500、カード処理機501、電源回路502、計数処理部503、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504などが設置されている。
【0070】
さらに、図4Bに示すように、メダル用台間機6内には、制御部500、カード処理機501、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504、メダル計数装置505、樋側排出口6t、メダルタンク6u、メダル供給分配管6v、メダルホッパ6wなどが設置されている。
【0071】
記憶媒体受付手段としてのカード処理機501は、カード挿入口3a、4a、6aから挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードを搬送手段によって所定の位置であるリーダライタ部(図示しない)に移動し、会員用ICカードまたは非会員用ICカードからIDなどの情報を読み取るものであり、例えば、リーダライタなどで構成される。前記読み取ったIDなどの情報は、制御部500に送信される。また、カード処理機501は、カード処理機501内に設けられた度数が「0」となった非会員用ICカードを貯留するカード貯留部(図示しない)から非会員用ICカードを取り出し、例えば、IDなどを記憶させてカード挿入口3a、4a、6aから再発行することもできる。
【0072】
カード処理機501は、固有の識別情報(カード処理機識別情報)を備え、カード挿入口3a、4a、6aからの会員用ICカードまたは非会員用ICカードの挿入を待機しており、会員用ICカードまたは非会員用ICカードの挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。また、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504は、紙幣挿入口3h、4h、6hからの紙幣の挿入を待機しており、紙幣の挿入を検知すると、それに応じた処理を実行する。例えば、それに応じた処理として、紙幣の挿入を検知すると、紙幣の種類を識別し、受け付け金種の額に相当する度数情報を台間機3、4、6の制御部500または管理装置13の制御部130に送信する構成としてもよい。
【0073】
ここで、1枚の会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口3a、4a、6aから挿入されると、例えば、ソレノイドなどの機械的なカード挿入防止手段(図示しない)によって、カード挿入口3a、4a、6aが封鎖されるので、他の会員用ICカードまたは非会員用ICカードを挿入することはできなくなる。これによって、複数の会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード挿入口3a、4a、6aに挿入されることで生じるカード詰りなどを防止することができる。また、ソレノイドなどの機械的なカード挿入防止手段を用いずに、他の方法でカード詰りなどを防止してもよい。
【0074】
貸出ボタン3b、4bは、遊技客がパチンコ玉の貸出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、貸出ボタン3b、4bが1回押されると500円分のパチンコ玉が貸出される。なお、パチンコ玉の貸出しは、500円単位で行われる。(払出処理手段)
【0075】
また、貸出ボタン6bは、遊技客がメダルの貸出しを要求するときに、押されるボタンである。例えば、6bが1回押されると1000円分のメダルが貸し出しされる。なお、メダルの貸出しは、標準的には1000円単位で行われる。(払出処理手段)
【0076】
再プレー用貸出ボタン3c、4cは、再プレー受付機12において再プレー手続が行われた会員用ICカード使用時にのみ利用され、再プレー用に利用することができるパチンコ玉を貸し出しするときに押される。(払出処理手段)
【0077】
また、再プレー用貸出ボタン6cは、例えば、遊技ホールに設置された再プレー受付機において再プレー手続が行われた会員用ICカード使用時にのみ利用され、再プレーに利用することができるメダルを貸し出しするときに押される。ここで、例えば、会員の遊技客は、獲得したメダルを貯メダルとしてID情報などに基づいて、遊技ホールの管理装置などに記憶しておくことができる。再プレーとは、この記憶された貯メダルを利用して遊技することをいう。(払出処理手段)
【0078】
貸出ボタン3b、4b、6b、再プレー用貸出ボタン3c、4c、6cはそれぞれパチンコ玉の貸出しが完了した後、台間機3、4、6の制御部500、又は管理装置13の制御部130に対して、貸出し完了に関する旨の情報を送信する。(払出処理手段)
【0079】
なお、貸出し完了に関する旨の情報として、貸出し完了通知情報、貸出しを行う台間機3、4、6の識別情報、貸出しパチンコ玉数(貸出し遊技媒体数)、貸出し日時等が例示できる。
【0080】
表示部3e、4e、6eは、それぞれ台間機3、4、6の動作に伴う所定の情報の表示などを行う表示手段である。台間機3、4、6の動作に伴う情報表示としては、例えば、度数などを表示する。これによって、度数を確認でき、入金のタイミングを図ることができる。また、表示部3e、4e、6eには、度数以外の情報を表示してもよい。
【0081】
ランプ3f、4fは、遊技している遊技客が、会員または非会員なのかを視覚的に識別するためのもので、例えば、会員の場合は赤色、非会員の場合は青色が発光する。
【0082】
カード回収部3g、4gは、カード処理機501の非会員用ICカードを貯留するカード貯留部において、非会員用ICカードの貯留限度量に達した場合に、非会員用ICカードを回収するものである。例えば、カード貯留部に貯留された非会員用ICカードが満杯となった際に、貯留された非会員用ICカードの一部をカード貯留部に設けられたカード排出部に導いて落下させ、カード回収部3g、4gに回収する。カード回収部3g、4gに回収された非会員用ICカードは、店員などによって、例えば、営業終了後などに回収される。
【0083】
玉通路挿入口3i、4iは、玉通路400の装着部を挿入し、玉通路400を台間機3、4に装着するための開口である。なお、玉通路挿入口3i、4iには、装着部として機能する玉通路400の第2の流下通路620が挿入される。
【0084】
開口部3j、4jは、玉通路400の揚送機構515に駆動源からの駆動力を伝達する、後述する駆動伝達機構810の一部を外部に突出させるための開口である。
【0085】
制御部500は、台間機3、4、メダル用台間機6内の各構成機器の制御、台間機3、4、メダル用台間機6以外の、例えば、島コンピュータ7などとの情報通信を行うものであり、インターフェース回路500a、CPU500b、ROM500c、RAM500dから主に構成される。
【0086】
また、制御部500は、複数の遊技機2から受付けた遊技機状態信号、カード処理機501が読み取ったID情報などをROM500c、RAM500dに記憶させることが可能である。
【0087】
さらに、遊技継続判定手段としての制御部500は、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)の制御部において、前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、1)アウト玉を検知しなくなって所定時間経過したか否か、2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上か否か、3)遊技者側に向けた撮像情報に変化があったか否か、4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があるか否か、(撮影とノズルや台間機から伸びた触手に導通Sをつけて遊技媒体の有無を検知)
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していたか否かの1)〜5)の内、少なくとも1つによって遊技継続の有無を判定する。(遊技継続判定手段)
【0088】
また、遊技継続判定手段としての制御部500は、撮像による遊技媒体の有無の検知、ノズルや記憶媒体処理装置から伸びた触手に導通センサを付けて遊技媒体の有無を検知しても遊技継続の判定をしてもよい。
【0089】
さらに、有価価値設定手段としての制御部500は、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504に挿入された紙幣の額に応じた度数を設定するか、または遊技の結果獲得したパチンコ玉を各台計数機401によって計数した計数値に応じた持数情報を設定する。なお、取り扱う有価価値情報としては、入金金額に対応した度数情報、計数した結果であり従来玉箱に溜めたパチンコ玉に相当し再プレー手数料なしで再遊技可能な持数情報(パチンコ玉の場合、持玉数と言う。スロットマシン用メダルの場合、持メダル数と言う)、持数を計数した持数情報を記憶した記憶媒体(カード)を獲得した遊技台から他の遊技台へ持って行って挿入したり、または翌日になった場合に再プレー手数料を徴収して再プレーさせる貯数情報(パチンコ玉の場合、貯玉数と言う。スロットマシン用メダルの場合、貯メダル数と言う)等がある。(有価価値設定手段)
【0090】
有価価値対応付手段としての制御部500は、度数を会員用ICカードまたは非会員用ICカードに記憶させるか、会員用ICカードまたは非会員用ICカードに記憶されたID情報を読み取り、特定可能に外部機器の記憶部に記憶させても良い。(有価価値対応付手段)
【0091】
電源回路502は、台間機3、4内の各構成機器を駆動するための電力を各構成機器に供給するものである。
【0092】
また、図4Bに図示しない電源回路は、メダル用台間機6内の各構成機器を駆動するための電力を各構成機器に供給するものである。
【0093】
各台計数機401を構成する島内にパチンコ玉を流下して返却する返却通路及び計数部からなるハードウェアでなる計数処理部503は、玉通路挿入口3i、4iに挿入された玉通路400を介して導入されたパチンコ玉の数を計数処理するもので、例えば、パチンコ玉を検知する検知センサなどで構成される。検知センサとして、例えば、非接点式のセンサなどが用いられ、パチンコ玉の検知によるカウント信号は、1個のパチンコ玉の通過を確認する毎に1パルスの電気信号を発する。また、カウント信号として、光を用いてもよい。この計数処理部503で検知した情報は、持数情報(有価価値の一種)として台間機3、4、6の制御部500から通信インターフェース回路を介して管理装置13に出力される。この際、検知センサの検知情報を、例えば、島コンピュータ7を介して直接管理装置13に出力してもよいし、台間機3、4などの制御部に一旦出力後、島コンピュータ7を介して管理装置13に出力してもよい。管理装置13では、例えば、会員用ICカードや非会員用ICカードのIDに基づいて、少なくとも台間機3、4におけるパチンコ玉の貸し出しに係る情報を集計および管理する。
【0094】
貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504は、紙幣挿入口3h、4h、6hから挿入される紙幣に対応できるコンパクトサイズの紙幣識別機であり、台間機3、4、6および島コンピュータ7と情報通信ができるように接続されている。なお、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504は、4種類の紙幣(一万円札、五千円札、二千円札、千円札)に対応できる設定となっているが、所定の紙幣のみ、例えば千円札のみを受け付けるようにすることもできる。
【0095】
次に、有価価値クリア手段としての返却ボタン3d、4d、6dについて説明する。
【0096】
返却ボタン3d、4d、6dは、カード挿入口3a、4a、6aから挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードを排出させるための操作ボタンで、操作されたとき、度数残高を有すれば最新の情報を会員用カードまたは非会員用カードに書き込み、カード処理機501内に挿入されていたカードをカード挿入口3a、4a、6aから排出するとともに前記カード処理機501に対応付けられた台間機や遊技台の残度数表示を0にする。返却ボタン3d、4d、6dは特に、遊技終了時などに押されるものである。(有価価値クリア手段)
【0097】
さらに、有価価値クリア手段は上記の如くの、返却ボタン3d、4d、6dの押下による操作のみでなく、従業員等のリモコン指示、会員用カードまたは非会員用カードの受け付け、所定のボタンの押下、タッチ式の会員用カードまたは非会員用カードの台間機3、4、メダル用台間機6への近接の検知、台間機3、4、メダル用台間機6又は/及び遊技機2におけるパチンコ玉数の残数表示を止めてその他の表示に切り替えるとき、制御部500からの指示、によって操作されると有価価値をクリアする構成としてもよい。本発明に係る有価価値クリア手段の用途としては、第2の装置(自機受付カードの直前に利用した台間機3、4、6第1の記憶媒体処理装置とした場合、新たに自機受付カードを受け付けた装置を第2の装置と呼ぶ)に挿入された記憶媒体の発生を受けて第1の記憶媒体処理装置に存在する第1の有価価値が生じた際の映像を従業員等が確認し、従業員等が携帯するリモコン指示を受けて第1の有価価値を0にするとともに第1の有価価値を管理装置に預ったり内部に貯留する記憶媒体に第1の有価価値を対応付けて(書き込んでもよい)発行するようにしてもよい。また、第2の装置に挿入された記憶媒体の発生を受けて第1の記憶媒体処理装置に存在する第1の有価価値が生じた際の映像を従業員等が確認し、従業員等が携帯する会員用カードまたは非会員用カードの受付けにより、第1の有価価値を0にするとともに第1の有価価値を受け入れた会員用カードまたは非会員用カードに対応付けて発行するようにしてもよい。所定期間のアウト検知がなく新たにアウトの検知をした場合、自動的に第1の有価価値を0とし、管理装置において第1の有価価値の預りの為に記憶するようにしてもよい。(有価価値クリア手段)
【0098】
計数ボタン6kは、メダル投入口6nに投入したメダルの数量を計数するときに押されるボタンである。この計数ボタン6kが押されると、メダル投入口6nに投入されたメダルは、メダル用台間機6内に取り込まれて計数される。
【0099】
返却ボタン6dは、カード挿入口6aから挿入されたICカードを排出させるための操作ボタンで、特に、遊技終了時などに押されるものである。
【0100】
メダル投入口6nは、計数するメダルを投入する投入口である。メダル投入口6nに投入されたメダルは、メダル用台間機6内に取り込まれ、メダル計数装置505で計数される。
【0101】
また、計数されたメダルは、例えば、メダル用台間機6の背面に設けられた樋側排出口6tから、スロット島に設けられた、メダル回収樋(図示しない)に排出される。なお、メダル用台間機6内のメダルタンク6uに導入されてもよい。
【0102】
メダル用台間機6内には、メダル排出部6pから貸し出すメダルを貯留するメダルタンク6uが設置されている。このメダルタンク6uは、メダル用台間機6の正面側および背面側、かつメダル用台間機6の左側面側および右側面側に有する側壁によって形成され、上部および下部が開口され、下部に行くにつれて徐々につぼまったロート状の形状を有している。
【0103】
また、スロット島のメダル供給管から分岐したメダル供給分岐配管6vが、メダル用台間機6の背面を介してメダル用台間機6内に導入されている。このメダル供給分岐配管6vのメダル供給口(図示しない)は、メダルタンク6uの上部の開口からメダルをメダルタンク6u内に供給可能な位置に設定されている。
【0104】
メダルタンク6uの下部には、メダルタンク6uの下部の開口と連通して設けられたメダルホッパ6wが設置されている。メダルホッパ6wは、メダルタンク6uの下部の開口から流入するメダルを順次計数し、メダル用台間機6の正面下部に設けられたメダル排出部6pへ計数済みのメダルを排出する。
【0105】
メダル排出部6pは、メダルホッパ6wから排出されたメダルを、スロットマシン5のメダル受け皿に導くノズル6qを備えている。このノズル6qの一端部は、メダル用台間機6の正面から前方に突出するハウジング部(図示しない)内に設けられた、重力方向に平行な回転軸によって回動可能に支持されている。
【0106】
なお、ここでは、メダル排出部6pとしてノズル6qを備えた一例を示したが、この構成に限られるものではない。例えば、ノズル6qを有さず、メダル用台間機6の正面下部に、メダルホッパ6wから排出されたメダルを、一旦収容する収容部を有する排出口でメダル排出部6pを構成してもよい。この場合、メダル排出部6pの収容部に排出されたメダルを遊技客が手で取って、例えば、スロットマシン5のメダル受け皿に移動する。
【0107】
以下に、図5A〜7を参照して台間機3、4、6の動作を説明する。以下で説明するフローチャートは、台間機3、4、6における制御部500により実行されるものであるが、制御部500は、電源ON起動時に起動される基本プログラムをROMから読み出して管理装置13から制御に必要な初期データを受けて初期設定を終える。次いで、ホール外のダウンロードセンタ(図示せず)から台間機3、4、6に係る新規プログラムが管理装置13に外部専用通信回線を介して管理装置13にダウンロードされる。管理装置13の制御部130は、電源ON起動時に、ネットワーク8を介して、設定された各種機器からの応答を受けて通信可能か否かを判断し、通信可能と判断した場合、受信した新規プログラムの更新があれば、台間機3、4、6にネットワーク8を介して新規プログラムを送信する。台間機3、4、6における制御部500においては、通信インターフェースを介して受信した新規プログラムをRAM等で構成される記憶部500dの所定のメモリ領域に記憶させる。(以上図示しない基本プログラム)
【0108】
まず図5Aから説明する。基本プログラムを実行した制御部500は、記憶部500dから読み出しステップS108から順次実行し、各種条件分岐を経てリターンに至るとスタートに戻る。尚、本実施例では逐次実行型フローチャートではなく、実際に製品に採用される、スタートからリターンまで高速(CPUの処理速度にもよるが例えば1msec間)にループして繰り返し実行する形態を説明する。この形態における説明は、本台間機3、4、6以外の精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、管理装置13、景品払出機18、データ表示機21、データ公開機22のフローチャートも同様である。
【0109】
まずステップS108において、台間機3、4、6の制御部500は、遊技継続中であるか否かを判定する。台間機3、4、6の制御部500は、自身のカード処理機501から会員用ICカードまたは非会員用ICカードを直前に返却した時点からの遊技継続判定を、自機を対象として行う。(ステップS108)
【0110】
遊技継続判定は、以下の1)〜5)の処理のうち、少なくとも1つによって遊技継続の有無を判定する。パチンコホールの店員による「設定」に応じて、機種別に、1)〜5)の処理を適宜に組み合わせて判定させることができる。
【0111】
台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6の返却ボタン3d、4d、6dが押下された際、後程詳述するステップS174と、ステップS176と、のそれぞれ会員用ICカードの返却、及び非会員用ICカードの返却のタイミングで、制御部500は、タイマ割り込みにて10msec毎に起動されるルーチンでカウントアップする「カード返却後タイマ」の0クリアをなされている。
【0112】
1)概要:カード排出後もアウトの検知の継続で「継続遊技」と判定する。
詳細:会員用ICカード30又は非会員用ICカード31が外部に排出された後、
パチンコ機に隣接して設置される台間機3、4の制御部500は、自身の内部に備える「カード返却後タイマ」を、遊技機から排出されるパチンコ玉の検知信号であるアウトセンサからの信号が約100回/60秒の間隔で出力されていればカウントアップさせない。同様にスロットマシンに隣接して設置される台間機6の制御部500は、自身の内部に備える「カード返却後タイマ」を、遊技機へのメダル投入を示すIN信号が所定期間内に検知されれば、カウントアップさせない。そして制御部500は、「カード返却後タイマ」が所定値(例えば3分)を超えた場合に、「継続遊技なし」と判定し、超えない場合に、「継続遊技」と判定する。(ステップS108)
【0113】
2)概要:カード排出後から、所定時間内に、算出による遊技媒体の存在検知で「継続遊技」と判定する。
詳細:会員用ICカード30又は非会員用ICカード31が外部に排出された後、所定期間内に、台間機3、4、6の制御部500は、「パチンコ機のセーフ数(賞玉数)またはスロットマシンのOUT数」+「遊技機または台間機からの貸し出し遊技媒体数」−「パチンコ機のアウト数またはスロットマシンのIN数」を計算し、予め設定された所定値以上であれば「継続遊技」と判定し、そうでないと判断した場合「継続遊技なし」と判定する(ステップS108)。
【0114】
3)概要:カード排出後から、カメラにより、同一遊技者の撮像データであれば「継続遊技」と判定する。
詳細:会員用ICカード30又は非会員用ICカード31が外部に排出された後、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6または近傍にあるカメラ(この場合、遊技中の台番をネットワーク8を介して管理装置13に通知し、管理装置13の制御部130がカメラを制御して当該台番を撮影させる)を利用して定期的(例えば1秒毎)に撮像し、前回と今回の撮像結果が当初遊技客と同一と判断した場合「継続遊技」と判定し、非同一と判断した場合「継続遊技なし」と判定する(ステップS108)。
【0115】
4)概要:カード排出後からカメラにより、玉箱、遊技機の皿上に継続的に遊技媒体があれば「継続遊技」と判定する。
詳細:会員用ICカード30又は非会員用ICカード31が外部に排出された後、台間機3、4、6の制御部500は、定期的(例えば1秒毎)に遊技台付近や台間機に設けられたカメラ(図示しない)に対して玉箱300及び遊技機の皿上を撮像させるよう指示する。台間機3、4、6の制御部500はカメラから受け取った撮像データを基に、玉箱300内及び遊技機の皿上にパチンコ玉やメダル等の遊技媒体が収容されているか否かを判定し、判定結果が収容されていないであれば、遊技継続でないと判断する。一方、判定結果が収容されているである場合、遊技継続中であると判断する。(ステップS108)
【0116】
5)概要:カード排出後から所定時間内に、紙幣を受け付けたり計数したことによる有価価値の発生があれば「継続遊技」と判定する。
詳細:会員用ICカード30又は非会員用ICカード31が外部に排出された後、台間機3、4、6の制御部500は、所定時間内(例えば10秒)に、各台計数機による持数の生成、または貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504が新たに紙幣を受け付けて入金額に相当する度数を設定しているか否かを判定する。
判定結果が「持数の生成」または「度数の設定」である場合、「継続遊技」と判定し、そうでない場合「継続遊技なし」と判定する(ステップS108)。
【0117】
そして判定した「継続遊技」か「継続遊技なし」かの情報は、制御部500が、カードID及び台ID情報とともに定時送信(例えば1秒毎、各遊技台毎順次)により管理装置13にネットワーク8を介して送信する。
【0118】
続いて、ステップS109において、台間機3、4、6の制御部500は、各台計数機401における計数処理部503からの近接センサ出力を1パルス1玉にてカウントし、そのカウント値を旧持数情報に加算して新たな持数情報(パチンコ機の場合持玉数、スロットマシンの場合持メダル数)に更新する(有価価値設定手段の一例)。当該持数情報を台間機3、4、6の表示部3e、4e、6eに表示し、外部の表示機に持数情報を出力する。近接センサの出力は正弦波のようになるので、波形整形回路で矩形波としたロー状態からハイ状態に移行するエッジで1を加算する。カウントした持数情報は、カード挿入初回時、及びステップS174、S176のそれぞれにおける、会員用ICカード返却時(ステップS174)、非会員用ICカード返却時(ステップS176)に、持数情報等の全ての有価価値情報(度数、持数、貯数、再プレー用貯数、ポイント)のクリアと、当該全ての有価価値情報とID情報を管理装置13にネットワーク8を介して送信する(ステップS109)。(有価価値クリア手段として例示)
【0119】
上記の如く、計数処理部503によってカウントし、カウント値を持数情報(有価価値情報の1つ)とし記憶部500dに記憶させた後、当該持数情報を記憶媒体と対応付ける有価価値対応付手段を行うが、有価価値対応付手段について、以下3パターンを説明する。
【0120】
第1のパターンとして、カード(会員用ICカード、非会員用ICカード)を台間機3、4、6に備えられたカード処理機501へ外部から挿入されてリーダライタ部迄搬送して受け付けていた場合、定期(例えば1秒毎)に制御部500は記憶媒体から読み出したID情報と、持数情報と、台間機3、4、6の識別情報を管理装置13の制御部130に送信し、管理装置13の制御部130では受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部130が記憶部に記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。この場合の持数情報は、外部から挿入されたカードに対応つけることになるので、U計数値として処理しない。なお、持数情報が、カードの受け付けのない状態で生じたU計数値(U有価価値の1例)である場合であって、外部から挿入された新たなカードにU計数値を対応付ける場合には、上記と同様に、後程詳述するステップS135において、外部から挿入された新たなカードのID情報と、U計数値と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報とをカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)に記憶、又は、管理装置13に送信し、管理装置13では受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
【0121】
第2のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部から取り出したカード(非会員用ICカード)をリーダライタ部迄搬送して受け付けていた場合、制御部500は記憶媒体から読み出したID情報、持数情報、台間機3、4、6の識別情報、ステップS108にて判定した継続遊技中に生じたU計数値である旨の情報であるflg=3の情報、を定期(例えば1秒毎、または台毎に順次)に管理装置13に送信し、管理装置13の制御部130では受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、貯留部から取り出して受け付けたカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。ここで継続遊技ありとステップS108にて判定していれば、持数情報をU計数値として、該U計数値、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻、台間機3、4、6の識別情報(ID)を自機の記憶部500d、又は現在貯留部から取り出したカードに記憶するとともに、通信インターフェース回路、ネットワーク8を介して管理装置13の制御部130へ送信し、管理装置13の制御部130では受付けたこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する。(ステップS109)
【0122】
第3のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部に予備のカード(非会員用ICカード)が存在せず、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRMを用いてもよい)のIDを読み出し、そのID、計数結果に対応する持数情報をU計数値として、該U計数値、台間機3、4、6の識別情報、カードがない状態で生じたU計数値である旨の情報であるflg=2の情報、直前に返却した記憶媒体のID情報、を管理装置13の制御部130に送信し、管理装置13の制御部130では受信したID情報に基づいてこれらの情報をデータベースに記憶し、及び/または、制御部500がPタグに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。管理装置13の制御部130では受付けたこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する(ステップS109)。以上カードを読み書き可能な位置であるリーダライタ近傍に受け入れてないときには上記第1から第3のパターンに基づく有価価値の処理を行う。(ステップS109)
【0123】
なお、ステップS114の第2のパターン、第3のパターンと判定された場合に、管理装置13の制御部130は店員にU計数値確認指示を出力し、ステップS174、ステップS176におけるカード返却のタイミングで撮影した遊技者映像と、現在の遊技者映像を比較可能に表示し、ホールの従業員等が比較閲覧の結果別人物または同一人物と判定した結果の入力を受けるか、管理装置13の制御部130が別人物または同一人物するかして、同一であればU計数値の登録をクリアし、別人物であればU計数値の登録を維持するように構成してもよい。(付記項)
【0124】
次いで制御部500はステップS110を実行する。貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504は、紙幣挿入口3h、4h、6hの入り口部分に配置された光学式センサからの信号を制御部500が定期的に受ける。光学式センサが何も検知しない場合にはステップS120に移行する。制御部500は光学式センサがなんらかの物体の挿入を検知したと判断した場合には、ベルト搬送を開始するとともに識別用光学式センサ及び識別用磁気式センサからの出力を読み取り、1000円、2000円、5000円、10000円のいずれかの紙幣のパターンに受け入れた物体が合致するか否かを判定し、いずれかの紙幣パターンに合致する場合には受け入れた紙幣の種別を特定して記憶部500dに記憶するとともにステップS111へ移行し、合致しない場合にはベルト搬送を逆転させて外部に受け入れた物体を排出する。(ステップS110)。なおステップS110は、有価価値設定手段の1態様としての、入金分の度数を設定する際の入金額を特定する為の処理の一部を構成する。
【0125】
ステップS110の判定で、Yesの場合、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS111)。
【0126】
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3a、4aから新たな会員用ICカードまたは新たな非会員用ICカードが挿入されるのを防止する(ステップS112)。但し、カード貯留部に貯留カードが1枚もない場合には、カード受け入れ防止を行わない。
【0127】
続いて、紙幣識別装置(ビルバリ)504は、紙幣種別を制御部500に出力し、制御部500は紙幣種別に対応する、1度数100円で換算した度数情報を演算する(有価価値設定手段の1例)。制御部500はカード処理機501内に会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されたか否かを判定し、カード処理機501内に、会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード処理機501に挿入されていることが判定された場合、カード処理機501で会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDが読み取られ、制御部500に出力される(ステップS113)。
【0128】
制御部500は、読み取ったIDの情報と度数情報を島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、または/及び、度数情報を会員用ICカードまたは非会員用ICカードの旧度数情報に対し度数情報を加算して更新記憶する(ステップS113)。管理装置13に送信された度数情報は、管理装置13の制御部130が記憶部にID情報に基づいて、旧度数情報に対し受信した度数情報を加算し、更新して記録される(ステップS113)(有価価値対応付手段の1例)。ここで挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードが読み取りまたは書き込みが不可能な場合は、カード処理機501は、会員用ICカードまたは非会員用ICカードを返却する。
【0129】
なお、この場合のように既にカードリーダライタ部付近迄受け入れた外部から挿入済のカード(会員用ICカード、非会員用ICカード)に度数情報を対応付ける場合、該度数情報はU度数(U有価価値の1例)として処理しない。(有価価値対応付手段の1例)。(ステップS113)
【0130】
この度数情報は、制御部500からIDとともに管理装置13に出力され、管理装置13の記憶部において受けた度数情報をID毎に記録される(ステップS113)(有価価値対応付手段の1例)。
【0131】
一方、カード処理機501によって、会員用ICカードまたは非会員用ICカードがカード処理機501に挿入されていないと判定された場合、非会員用ICカードのカード貯留部(図示しない)から非会員用ICカードが取り出される。そして、取り出された非会員用ICカードは、読み書き可能な位置であるカードリーダライタ近傍に搬送される(ステップS114)。
【0132】
そして、リーダライタ近傍に搬送された非会員用ICカードは、カード処理機501によってIDが与えられる(但し、IDは工場出荷時に付与されその後変更されない形態の場合ID付与は行われない。)(ステップS114)。制御部500は、そのID、紙幣の入金額に対応する度数情報、を管理装置13に出力し、または/及び、度数情報を会員用ICカードまたは非会員用ICカードに書き込む。管理装置13の制御部130は、その度数情報をIDに基づいて記録する(ステップS114)(有価価値対応付手段の1例)。なお、この場合のようにカード貯留部からカードを取り出して有価価値対応付手段により度数情報とID情報を処理する場合であって、継続遊技判定(S108)で継続遊技と判定された場合の度数情報は既述のU度数(U有価価値の1例)として、制御部500は管理装置にU度数である旨を同時に送信し、管理装置13の制御部130は、U度数である旨の情報をIDに基づいて記憶し、または/及び、カード貯留部から取り出した非会員用ICカードに記憶する。
【0133】
上記の如く、ステップS113、S114は、有価価値対応付手段の1態様としての、入金分の度数を設定する処理の一部を構成するが、カード貯留部(図示しない)に非会員用ICカードが貯留されていない場合(予備カードがない場合)、制御部500は、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRMを用いてもよい)のIDを読み出し、そのID情報、紙幣の入金額に対応するU度数、台識別番号を管理装置13に出力し、または/及び、度数情報を既述のPタグに書き込む(ステップS114)(有価価値対応付手段の1例)。なおこの場合のようにPタグに対し、有価価値対応付手段により度数情報とPタグのID情報を処理する場合の度数情報は既述のU度数(U有価価値の1例)である。
【0134】
ステップS114を更に詳細に説明する。
ステップS114におけるカード挿入のない先に入金がなされた場合の入金処理の第1のパターンとして、ステップS108において「継続遊技なし」と判別された場合であって最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部から取り出したカード(非会員用ICカード)をリーダライタ部まで搬送してリードライト可能な状態にした場合、制御部500は記憶媒体から読み出したID情報と、紙幣の入金額に対応する度数、を管理装置13に出力し、または/及び、度数情報を会員用ICカードまたは非会員用ICカードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。そしてこの第1のパターンにおいてはU度数は生じない。
【0135】
また、ステップS114における入金処理の第2のパターンとして、カード処理機501の貯留部から取り出した非会員カードが読み書き可能な位置であるリーダライタ部近傍に存在し、かつステップS108において継続遊技である旨の情報があれば、度数情報をU度数として、該U度数、直前に遊技していた遊技客の映像に関する情報、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、継続遊技によるU度数が生じた旨の情報であるflg=3の情報を、自機の記憶部500d、貯留部から取り出した非会員カードに記憶するとともに、通信インターフェース回路、ネットワーク8を介して管理装置13へ送信し、管理装置13の制御部130は、受けたこれらの情報を管理装置13の記憶部に記憶する。(ステップS114)
【0136】
またステップS114における入金処理の第3のパターンとして、最初に入金を受け付けてカード処理機501の貯留部に発行可能な予備のカード(非会員用ICカード)が存在せず、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRAMを用いてもよい)のIDを読み出し、そのID、度数情報をU度数としたU度数情報、カードがない状態で生じたU度数である旨を示すflg=2の情報、直前に返却したカードID情報、カードID情報、台間機3、4、6の識別情報を管理装置13に送信し、管理装置13では受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の記憶部に記憶し、及び/または、Pタグに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。以上カードを読み書き可能な位置であるリーダライタ近傍に受け入れてないときには上記第1から第3のパターンに基づく有価価値の処理を行う。(ステップS114)
【0137】
なお、ステップS114の第2のパターン、第3のパターンと判定された場合に、管理装置13の制御部130は店員にU度数確認指示を出力し、ステップS174、ステップS176におけるカード返却のタイミングで撮影した遊技者映像と、現在の遊技者映像を比較可能に表示し、ホールの従業員等が比較閲覧の結果別人物または同一人物と判定した結果の入力を受けるか、管理装置13の制御部130が別人物または同一人物するかして、同一であればU度数の登録をクリアし、別人物であればU度数の登録を維持するように構成してもよい。(付記項)
【0138】
次いで、制御部500は、ステップS114の応答が管理装置13からあって、かつ、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504からの信号に基づいて入金処理が完了したか(紙幣の収納が完了したか)を判定する(ステップS115)。
【0139】
ステップS115の判定で、入金処理が完了を判定された場合には、制御部500は、表示部3e、4eに、入金額に対応する度数を表示するための表示情報を出力する。表示部3e、4eは、その表示情報に基づいて入金額に対応する度数を、例えば、LEDなどを発光させて表示する(ステップS116)。
【0140】
入金処理の完了は、挿入された紙幣が紙幣搬送装置に送りだされること、及び、カードのIDに基づいて、度数などがカードの記憶部に適正に記録されたか確認(ベリファイ)することでなされ、それが確認できるまで制御部500は待機状態となる(ステップS119)。
【0141】
続いて、制御部500の入金履歴がクリアされる(ステップS117)。さらに、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金が可能であることを遊技者に示す(ステップS118)。
【0142】
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3a、4aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入可能にする(ステップS119)。そして、リターンし、スタートに戻る。
【0143】
ステップS110の判定で、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504が紙幣を受け入れていないと判定した場合(ステップS110のNo)の場合には、貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)504は、その情報を制御部500に出力する。続いて、カード処理機501に会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されているか否かが判定される(ステップS120)
【0144】
カード処理機501において、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されていないと判定された場合(ステップS120のNo)には、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、貯留用の非会員用ICカードが貯留部にない場合、補充要求に関する情報を管理装置13に出力し、管理装置13の制御部130は、その情報を受信すると、例えば、場内放送などによって、その台番号と補充指示を従業員に通知する(ステップS121)。
【0145】
続いて、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金が可能であることを遊技者に示す(ステップS122)。
【0146】
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3a、4aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入可能にする(ステップS123)。そして、リターンし、スタートに戻る。
【0147】
一方、制御部500は、カード処理機501において、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されていると判定された場合(ステップS120のYes)には、ステップS124に移行する。
【0148】
制御部500は、会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されている旨の情報に基づいて、挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードをリーダライタ部(図示しない)に移動させるためベルト搬送指示をカード処理機501に出力する。そして、カード処理機501のカード搬送手段である搬送ベルト(図示しない)が駆動され、挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードは、リーダライタ部と通信可能な所定の位置に移動される(ステップS124)。
【0149】
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されるのを防止する(ステップS125)。
【0150】
続いて、制御部500は、カード処理機501によって、会員用ICカードまたは非会員用ICカードの情報の読み取りおよび/または書き込みが可能か否かが判定される(ステップS126)。
【0151】
ステップS126の判定で、Noの場合(読み取りおよび/または書き込み不良あり)には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、情報の読み取りまたは書き込みが不可能な不良のカードを返却させる情報をカード処理機501に出力し、搬送ベルト(図示しない)を駆動し、不良のカードをカード挿入口3aから返却する(ステップS127)。
【0152】
続いて、制御部500は、表示部3eに、挿入されたカードが読み取りおよび/または書き込みができない不良カードであることを表示するための表示情報を出力し、表示部3eでは、その情報に基づいて、例えば、「エラーコード○○○」、「不良カード」、「読み取りおよび/または書き込み不可能」などの表示をする(ステップS128)。
【0153】
また、制御部500は、島コンピュータ7、ネットワーク8を介して管理装置13に、これらのエラー情報を出力する。さらに、制御部500は、状態表示ランプ3fにエラー発生中を示す赤点滅表示させる(ステップS129)。また、ブザー、場内放送などでエラーが発生したことを報知することも可能である。
【0154】
さらに、制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を消灯させ、それ以上の入金を禁止することを遊技者に示す(ステップS130)。
【0155】
続いて、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入されるのを防止する(ステップS131)。
【0156】
ここで、カード搬送不良の原因となるカードが取り除かれるなどエラーが解除されるまで待機したのち(ステップS132のYes)、エラーが解除された場合(ステップS132のNo)には、エラー履歴がクリアされ(ステップS133)、ステップS118へ進む。
【0157】
一方、ステップS126の判定で、会員用ICカードまたは非会員用ICカードの情報の読み取りおよび/または書き込みが可能であると判定された場合(ステップS126のYes)には、制御部500は、カード搬送部(図示しない)からの情報に基づいて搬送不良などのその他の不良がないか否かを判定する(ステップS134)。
【0158】
ステップS134の判定で、その他の不良があると判定された場合(ステップS134のYes)には、制御部500は、カードを返却させる情報をカード処理機501に出力し、搬送ベルト(図示しない)を駆動し、不良のカードをカード挿入口3aから返却する(ステップS127)。次いで既述のステップS128へ移行する。
【0159】
制御部500においてステップS134の判定でその他不良がないと判定された場合(ステップS134のNo)には、ステップS135へ移行する。
【0160】
続いて第2の装置(自機受付カードの直前に利用した台間機3、4、6を第1の記憶媒体処理装置とした場合、新たに自機受付カードを受け付けた装置を第2の装置と呼ぶ)から管理装置13にU有価価値の有無を問い、第1の記憶媒体処理装置でU有価価値が発生しているか否かを判定する例を含めて図5Bに基づいて説明する。
【0161】
ステップS135では、制御部500が、挿入されたカード(以下自機受付カードと呼ぶ)から読み出したID情報を管理装置13に送信し、管理装置13から既述の度数情報、貯数情報、持数情報、前回遊技の遊技台に対応した台間機(第1の記憶媒体処理装置)の識別情報、ステップS109、S114で管理装置13に記憶したU有価価値情報(U度数、U計数値)、直前に返却した記憶媒体のID情報等を、ネットワーク8を介して受ける。
【0162】
そして、制御部500は、自機受付カードが自機において直前に受け付けていたカードである場合、自機の有する各有価価値を自機受付カードに対応付ける。また制御部500は、自機において直前に受け付けていたカードと異なる場合には、遊技ホールの「設定」に応じて下記の処理を選択的に実行する。
U有価価値(ステップS109のU計数値、ステップS114のU度数)が生じていた場合、
選択肢1の処理:U有価価値と自機受付カードとを対応付ける。
選択肢2の処理:U有価価値を管理装置13の記憶部に記憶して預り、自機受付カード及び直前に受け付けていたカードとの対応付けをしない。(U有価価値の退避処理の1例)。
選択肢3の処理:U有価価値を自機において直前に受け付けていたカードに対応付ける。
U有価価値でない有価価値が生じていた場合、
選択肢4の処理:U有価価値でない有価価値と自機受付とを対応付ける。
選択肢5の処理:U有価価値でない有価価値を管理装置13の記憶部に記憶して預り、自機受付カード及び直前に受け付けていたカードとの対応付けをしない。(U有価価値の退避処理の1例)。
選択肢6の処理:U有価価値でない有価価値を自機において直前に受け付けていたカードに対応付ける(ステップS135)。(付記項)
【0163】
なお、対応付け処理とは、自機受付カードのID情報と、U有価価値(U度数、U計数値)と、台間機3、4、6の識別情報とを、管理装置13に送信し、管理装置13では受信した自機受付カードIDに基づいて受信した有価価値(U有価価値を含む)を「設定」に応じて自機受付カードのIDで特定される口座である管理装置13の記憶部に記憶し、及び/または、自機受付カードに書き込む(有価価値対応付手段の1例)。
【0164】
また上記に示した退避処理の1例に加えて、U有価価値が、
A)(flg=2の場合)自機にカードがない状態で生じたU有価価値(例えばPタグや内部RAMにU有価価値を記憶)である場合には、自機受付カードとU有価価値の対応付け処理を行うようにしてもよい。
B)(flg=3の場合)継続遊技により生じたU有価価値である場合、上記と同様のU有価価値の退避処理を行うようにしてもよい。
C)(flg=2の場合)自機にカードがない状態で生じたU有価価値である場合には、U有価価値をどの記憶媒体のIDとも対応付けない形態で管理装置13等の外部機器に記憶させるようにしてもよい。
D)(flg=3の場合)である継続遊技により生じたU有価価値である場合、上記C)と同様のU有価価値の退避処理を行う、ようにしてもよい。(付記項)
このようにさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。
【0165】
またさらに自機にB)継続遊技により生じたU有価価値である場合(flg=3の場合)、
自機(第1の記憶媒体処理装置)において、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体が外部に排出された後、
1)排出遊技媒体(アウト玉)を検知しなくなって所定時間内である、
2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上である、
3)遊技者側に向けた撮像情報に変化がなかった、
4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があった、(撮影とノズルや台間機から伸びた触手に導通センサをつけて遊技媒体の有無を検知)
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していた、とすると、
1)から5)の条件毎のこの条件を無視するか否かの設定、否(無視しない)と設定した場合、1)から5)の条件の成立または不成立毎に、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体と、新たな自機受付カードのIDが同一か非同一かに応じて、自機受付カードに自機に生じたU有価価値を対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理(管理装置13にU有価価値を直前に受け付けていた記憶媒体のID情報により特定可能に記憶し、自機におけるU有価価値をクリアする)をする、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体にU有価価値を対応付ける、等の各処理を設定することができるようにするとよい。(付記項)なお、上記設定は、管理装置13の記憶部に記憶され、パーソナルコンピュータ17からの入力に基づいて記憶更新され、更新の都度、台間機3、4、6にダウンロードされて当該設定が更新される。
【0166】
また1)の排出遊技媒体(アウト玉)を検知しなくなってからの経過時間が、短い場合(例えば20秒)遊技者交代等考えられないので、U有価価値は、前回返却した記憶媒体の持ち主の所有と考えられるので、自機に生じていたU有価価値を前回返却した記憶媒体との対応付け処理を行うかまたは管理装置13への退避処理を行い、相当に長ければ(20秒より大)前回返却した記憶媒体の持ち主以外の遊技者の所有と考えられるので、自機受付カードと自機に生じていたU有価価値の対応付け処理を行うか、上記と同様の自機に生じていたU有価価値の退避処理を行うようにしてもよい。(付記項)
【0167】
このようにまたさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。他にはホール毎に1)〜5)の条件の選択と複数条件のAND、ORの任意の所定条件式の成立による上記と同様のU有価価値の退避処理を行ったり、非成立による自機受付カードとU有価価値の対応付け処理を行うようにしてもよい。このようにさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。
【0168】
ステップS135に続いて、第2の装置における制御部500は、ステップS136を実行する。ステップS136では、ステップS135で管理装置13から受付けたU有価価値情報がゼロか否かを判定する(ステップS136)。ここで、判定結果がゼロである場合はU有価価値が生じていない旨の判定となりステップS138へ移行する。一方、判定結果がゼロでない場合はU有価価値が生じている旨の判定となりステップS137へ移行する。
【0169】
即ち、ステップS136のYesの場合が、前記複数の記憶媒体処理装置(自機であって第2の装置である台間機3、4、6(第2の装置としては、台間機3、4、6の他に、POS11、発券機20、精算機10、データ公開機22、再プレー受付機12等の外部機器)と、前回遊技の第1の記憶媒体処理装置である台間機3、4、6)の内の1つである第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6)における前記記憶媒体受付手段(カード処理機501でのカード受付)が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値(U有価価値)が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置(自機である台間機3、4、6)が、前記第1の有価価値(U有価価値)が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を、前記記憶媒体受付手段によって受け付けた場合に、迄の実施例となる。
【0170】
上記では、ステップS135で管理装置13から第2の装置における制御部500にU有価価値情報を送信し、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)でU有価価値が発生しているかを判定する例を示したが、第2の装置から第1の記憶媒体処理装置(3、4、6)にU有価価値の有無を問い、第1の記憶媒体処理装置(3、4、6)にU有価価値が発生しているかを判定するようにしてもよい。
【0171】
このように第2の装置から第1の記憶媒体処理装置(3、4、6)にU有価価値の有無を問うことで管理装置13を介さない通信形態を取る為、管理装置13への負荷が軽減できる。さらに、管理装置13が他の装置と通信が取れない状態(オフライン状態)にあるときも第2の装置と第1の記憶媒体処理装置(3、4、6)の間で通信を行うことができるので、オフライン状態においてもU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができる。なお、管理装置13と通信できない場合、第2の装置から第1の記憶媒体処理装置(3、4、6)にU有価価値の有無を問うようにしてもよい。
【0172】
ステップS136の判定で、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)においてU有価価値が生じていると判定された場合(ステップS136のYes)、第2の装置における制御部500は、前回遊技をしていた台間機3、4、6に生じているU計数値を、自機が受付けている会員用ICカードまたは非会員用ICカードに対応付ける(ICカードにU有価価値を書き込む、または/及び、このICカードの識別符号ID情報によってU有価価値を特定可能に管理装置13に記憶する)と共に、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じていた前記U有価価値のクリア要求を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部130は自身の制御部130に記憶しているU有価価値をクリアするとともに前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に対して前記U有価価値のクリアを指示し、該指示を受けた前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)の制御部500は、記憶保持される前記U有価価値をクリア(有価価値クリア手段)する所有化処理を実施する(ステップS137)。※請求項1
【0173】
ここで、管理装置13の制御部130は、第2の装置における制御部500からのクリア要求を受信したとき、ホールの従業員が携帯するインカム(図示しない)に音声信号を送信してリモコンによるクリア処理をするよう報知する構成としてもよい。
【0174】
また、所有化処理(ステップS137)、報知処理(ステップS1371)としては、第2の装置における制御部(台間機3、4、6においては制御部500)が、ステップS135にて管理装置13、及び/または前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)から取得したU有価価値に係る情報に基づいて、前回遊技の台間機3、4、6に係るU有価価値情報が存在するか否かを判定し、判定結果が「U有価価値情報が存在する」である場合、第2の装置(他の台間機3、4、6、POS11、発券機20、精算機10、データ公開機22、再プレー受付機12等の外部機器)における表示部に、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)にU有価価値が存在する旨を表示することで、真の持ち主に対してU有価価値を回収するよう促す構成としてもよい。(所有化処理S137、報知処理S1371)
【0175】
また、所有化処理(ステップS137)、報知処理(ステップS1371)としては、第2の装置における各制御部(台間機3、4、6においては制御部500)が、ステップS135にて取得したU有価価値に係る情報に基づいて、前回遊技の台間機3、4、6に係るU有価価値情報が存在するか否かを判定し、判定結果が「U有価価値情報が存在する」である場合、第2の装置(台間機3、4、6、POS、発券機等の外部機器)における表示部に、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)にU有価価値が存在する旨を表示することで、真の持ち主に対してU有価価値を回収するよう促す構成としてもよい。(所有化処理S137、報知処理S1371)
【0176】
また、第2の装置としての制御部500は、他の所有化処理としては、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)にU有価価値が存在する旨を表示する代わりに、ステップS135にて読み取った挿入された記憶媒体のID情報に基づいた管理装置13で記憶管理される口座、及び/または、挿入された記憶媒体の記憶部に、U有価価値を夫々の有価価値種別毎に加算更新して記録させる指示を管理装置13に出力し、第1の記憶媒体処理装置に係るU有価価値をクリアさせる指示を第1の記憶媒体処理装置に管理装置13または第2の装置が直接指示をするようにしてもよい。管理装置の制御部130及び第1の記憶媒体処理装置の制御部500はそれぞれの当該指示に基づく動作を行う。(所有化処理S137)
【0177】
また、第2の装置としての制御部500は、所有化処理、または報知処理に代えての外部機器記憶処理として、ネットワーク8に通信可能に接続された外部機器(例えば管理装置13)に、ステップS135にて取得したU有価価値に係る情報に基づいて特定した、前回遊技の台間機3、4、6に係るU有価価値情報を、ステップS135にて読み取った挿入された記憶媒体のID情報と対応付けて退避的に記憶させる指示を管理装置13に出力し、第1の記憶媒体処理装置に係るU有価価値をクリアさせる指示を第1の記憶媒体処理装置に出力ようにしてもよい。管理装置の制御部130及び第1の記憶媒体処理装置の制御部500はそれぞれの当該指示に基づく動作を行う。(外部機器記憶処理ステップS1372)
【0178】
さらに、所有化処理は、自機受付カードの前回遊技の台間機3、4、6においてflg=3の場合、即ち、B)継続遊技により生じたU有価価値である場合(flg=3の場合)、自機受付カードの前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)において、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体が外部に排出された後、
1)排出遊技媒体(アウト玉)を検知しなくなって所定時間内である、
2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上である、
3)遊技者側に向けた撮像情報に変化がなかった、
4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があった、(撮影とノズルや台間機から伸びた触手に導通センサをつけて遊技媒体の有無を検知)
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していた、とすると、
1)から5)の条件毎のこの条件を無視するか否かの設定、否(無視しない)と設定した場合、1)から5)の条件の成立または不成立毎に、自機受付カードが直前に受付させていた他の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じたU有価価値を自機受付カードに対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理(管理装置13にU有価価値を直前に受け付けていた記憶媒体のID情報により特定可能に記憶し、自機におけるU有価価値をクリアする)をする、等の各処理を設定することができるようにするとよい。つまり前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)における遊技状況である上記1)〜5)に応じて、自機受付カードが直前に受付させていた他の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じたU有価価値を自機受付カードに対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理(管理装置13にU有価価値を直前に受け付けていた記憶媒体のID情報により特定可能に記憶し、自機におけるU有価価値をクリアする)をする、等の「異なる処理」をするものである。(ステップS137所有化処理)
【0179】
また1)の排出遊技媒体(アウト玉)を検知しなくなってからの経過時間が、短い場合(例えば20秒)遊技者交代等考えられないので、U有価価値は、前回返却した記憶媒体の持ち主の所有と考えられるので、U有価価値を第2の装置に受け付けた自機受付カードとの対応付け処理を行い、相当に長ければ(20秒より大)前回返却した記憶媒体の持ち主以外の遊技者の所有と考えられるので、自機受付カードと第1の記憶媒体処理装置のU有価価値の退避処理を行うようにしてもよい。(付記項)(ステップS137所有化処理)なお、上記設定は、管理装置13の記憶部に記憶され、パーソナルコンピュータ17からの入力に基づいて記憶更新され、更新の都度、台間機3、4、6にダウンロードされて当該設定が更新される。
【0180】
このようにまたさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。他にはホール毎に1)〜5)の条件の選択と複数条件のAND、ORの任意の所定条件式の成立による上記と同様のU有価価値の退避処理を行ったり、非成立による自機受付カードとU有価価値の対応付け処理を行うようにしてもよい。このようにさらに複雑にすることで、さらにU有価価値を正しく真の所有者のものとすることができるという効果を奏する。(ステップS137所有化処理)
【0181】
既に既述した通りのステップS108における遊技継続を判定する判定条件を複数(上記1〜5、及び1の排出遊技媒体を検知しなくなってからの経過時間の長短例えば2段階等の複数)に応じて、第2の装置における制御部500のU有価価値の処理(自機受付カードが直前に受付させていた他の台間機3、4、6に生じたU有価価値を自機受付カードに対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理をする)を、自動的(自機受付カードを受け付けた時に所有化処理や退避処理を行う)、又は、以下に記載する所定の操作に基づいて行われる構成としてもよい。(付記項)(ステップS137所有化処理)
【0182】
(所定の操作の例示)
上記所定の操作としては、自機受付カードを受付けている台間機3、4、6(第2の装置)の所定のボタン(貸出ボタン押下、返却ボタン押下、タッチパネル押下、各台計数機の計数開始または終了、店員によるリモコン、等)が操作されたとき、ネットワーク8を介して通信可能に接続される、例えばパーソナルコンピュータ17、POS11の操作されたとき、などが例示できる。自動的か所定の操作によって行うか否かは、上記1)から5)の条件毎のこの条件を無視するか否かの設定、否(無視しない)と設定した場合、1)から5)の条件の成立または不成立毎に設定できるようにしてもよい。(所有化処理ステップS137)
【0183】
総括すると、ステップS137所有化処理の代替として図5Bに示すAからBの間に別態様としてのS1371に示す報知処理、ステップS1372の外部機器へのU計数値の記憶のように、処理するようにしてもよい。勿論、これらの処理を管理装置13における初期設定を台間機に電源起動時にダウンロードし第2の装置における制御部500がステップS137、S1371、S1372を選択的に実行するようにしてもよい。ステップS1371に示す報知処理では、第2の装置における制御部500は、管理装置13の制御部130に報知要求を送信し、管理装置13の制御部130から以下の情報を受けるとともに、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に対応する遊技台の台番号、U有価価値のU度数または/及びU計数値の数値、及び該数値が残っている旨を表示部3e、4e、6eに出力して表示する(ステップS1371)。
【0184】
ステップS1372としては、第2の装置における制御部500は、ネットワーク8を介して管理装置13の制御部130にU有価価値を記憶させる(ステップS1372)。なお管理装置13の記憶部に代えてネットワーク8に通信可能に接続される外部機器に記憶させる構成としてもよい。
【0185】
一方、ステップS136の判定でNoの場合、第2の装置における制御部500は、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)にてU有価価値が新たに生じていないと判定し、ステップS138に移行する。
【0186】
ステップS136の判定でNoの場合、又は、ステップS137の処理を終えると、第2の装置における制御部500は、状態表示ランプ3f、4fに正常動作中を示す緑色点灯表示をさせる(ステップS138)。
【0187】
続いて、第2の装置における制御部500は、紙幣挿入口3h、4h、6hの近傍に設けられた入金可ランプ(図示しない)を点灯させ、入金可能であることを遊技者に示す(ステップS139)。
【0188】
ステップS139の処理を実施した後、図6のフローへと移行する。
【0189】
続いて、台間機3、4、6の制御部500は、遊技者が遊技媒体の貸出ボタン3b、4b、6bを選択することに基づく貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS150)。
【0190】
ステップS150の判定がYesの場合には、制御部500は、使用可能度数を表示するための情報を表示部3e、4e、6eに出力する。表示部3e、4e、6eでは、その情報に基づいて、貸玉して消費した度数を差し引いた残りの使用可能度数を表示する(ステップS151)。
【0191】
また、制御部500では、会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDと、預り消費税、減算された度数残高を使用履歴として管理装置13へ送信する。管理装置13は、自身の記憶部にこれらの情報をID毎に書き込む。(ステップS152)。
【0192】
さらに、会員用ICカードが利用されている場合には、管理装置13では、貸玉要求信号に相当する度数に応じて付与されるポイントをIDに基づいて加算する(ステップS153)。
【0193】
ステップS150の判定がNoの場合には、制御部500で、遊技者が再プレー用貸出ボタン3c、4c、6cを選択することに基づく再プレー用貸玉要求信号が入力されたか否かが判定される(ステップS154)。
【0194】
ここで、有価価値の1つである持数(持玉数、持メダル数)が0でない場合、下記に示す再プレー可能貯玉数に代えて、既に説明した持数が用いられる。この場合再プレーフラグの値に係らず、及び会員用ICカード30の受付と非会員用ICカード31の受付に係らず、持数の払い戻しが可能であり、再プレー可能貯玉数に代えて持数が表示部3e、4e、6eに用いられることになる。また持数の場合、再プレー手数料に相当する手数料徴収は通常行われない。ステップS154の判定がYesの場合には、再プレー用貸玉要求信号がIDに基づいて、制御部500から管理装置13に送信される。管理装置13は、IDに基づいて管理されている再プレーFLGの値を制御部500に出力する。制御部500では、管理装置13からの再プレーFLGの値を判定する(ステップS155)。再プレー受付機12で受付されたときには、管理装置13内の記録値である再プレーFLGが1となり、受付されていないときには、再プレーFLGが0となっている。
【0195】
ステップS155の判定において、再プレーFLGが1であることが制御部500によって判定された場合、制御部500は、再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示するための情報を表示部3e、4e、6eに出力する。表示部3eでは、その情報に基づいて再プレー可能貯玉数に対応する度数を表示する(ステップS156)。
【0196】
また、制御部500は、再プレー用貸玉要求信号をパチンコ機2の制御部に出力する(ステップS157)。パチンコ機2の制御部は、パチンコ機2から所定数のパチンコ玉の貸し出しを行わせる(ステップS157)。また、制御部500は、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報を使用履歴として管理装置13に出力する。そして、管理装置13では、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に書き込まれる(ステップS157)。なお、ここで再プレーによる再放出、及び持数を使ったに再放出時には消費税は徴収されない。消費税の徴収は度数を消費しての貸玉した際すでに徴収済みであり、その貸玉で得た再プレー用の貯玉数に対し再び徴収すると二重徴収となる。
【0197】
一方、ステップS155の判定において、再プレーFLGが0であることが制御部500によって判定された場合、パチンコ玉の貸し出しは行われず、ステップS170へ進む。このときには、例えば、制御部500は、表示部3eに「再プレーできません。」などの表示をさせることもできる。また、ステップS154でNoと判定されると、ステップS158に進む。
【0198】
続いて、制御部500は、カードIDに対応付けられた再プレー用貯玉数の情報を要求する信号を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部130は、その要求に応じて再プレー用貯玉数の情報を制御部500に返信する。その後、第2の装置における制御部500は管理装置13から再プレー用貯玉数の情報を受信し、その情報に基づいて再プレー用貯玉数が0か否かを判定する(ステップS158)。
【0199】
ステップS158の判定において、Yesの場合には、制御部500は、再プレーFLGの数値を0に書き換える情報を管理装置13に出力する(ステップS159)。そして、管理装置13では、IDに基づいて再プレーFLGの数値が0に書き換える(ステップS159)。
【0200】
ステップS158の判定において、Noの場合には、制御部500で、返却ボタン3d、4d、6dが押下されたか否かが判定される(ステップS170)。
【0201】
ステップS170の判定で、返却ボタン3d、4d、6dが押下された場合(ステップS170のYes)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、会員用ICカードを受け付けているか否かを判定させる旨の指示を送信する(ステップS171)。
【0202】
ステップS171の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「会員用ICカードを受け付けている」場合(ステップS171のYes)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、受付けている会員用ICカードに台間機3、4、6における使用履歴を記録して外部に排出するよう排出指示をし、台間機3、4、6のカード処理機501に会員用ICカードを排出させる(ステップS174)。また制御部500は、タイマ割り込みにて10msec毎に起動されるルーチンでカウントアップする「カード返却後タイマ」の0クリアを行う(ステップS174)。また制御部500は、持数情報等の全ての有価価値情報(度数、持数、貯数、再プレー用貯数、ポイント)のクリアと、当該全ての有価価値情報、これまでの台間機3、4、6における使用履歴情報、返却時刻情報、及びID情報を管理装置13にネットワーク8を介して送信する(ステップS174)。これを受けた管理装置13では、ID情報により特定可能に記憶する。また制御部500は各有価価値情報を会員用ICカードに記憶する構成としてもよい。(有価価値クリア手段として例示)その後、制御部500は、ステップS181へ移行する。
【0203】
なお、使用履歴は、遊技をしていた台間機3、4、6の識別情報(ID)、台番号、度数情報、貯数情報、持数情報等が例示できる。
【0204】
一方、ステップS171の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「会員用ICカードを受け付けていない」場合(ステップS171のNo)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、非会員用ICカードを内部に貯留しているか否かを判定させる旨の指示を送信する(ステップS172)。
【0205】
ステップS172の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「非会員用ICカードを内部に貯留してない」である場合(ステップS172のNo)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6の表示部3e、4e、6eに対し非会員用ICカードを補充させる旨の報知を表示させるよう表示指示を送信する(ステップS1721)。
【0206】
ここで、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に新たな非会員用ICカードが補充されるまで待機し、非会員用ICカードの補充が確認された後にステップS173へ移行する。
【0207】
一方、ステップS172の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「非会員用ICカードを内部に貯留している」である場合(ステップS172のYes)、または、ステップS1721において新たな非会員用ICカードが補充された場合、台間機3、4、6の制御部500は、自身の制御部500に非会員用ICカードとの対応付けがない計数値等のU有価価値(ステップS109、ステップS114にてU計数値、U度数をU有価価値として記憶する)が存在するか否かを判定する(ステップS173)。
【0208】
ステップS173の判定で、判定結果が「U有価価値が存在する」である場合(ステップS173の有)、台間機3、4、6の制御部500は、U有価価値を、自機に前回受け付けていた記憶媒体のID情報、台間機3、4、6の識別情報、U有価価値をネットワーク8を介して管理装置13に送信し、管理装置13は受信したID情報にて特定可能に、台間機3、4、6の識別情報、U有価価値を登録する(ステップS1731)。
【0209】
なお、U有価価値を管理装置13に送信して管理装置13においてU有価価値を登録することはU計数値が生じたステップS109、U度数が生じたステップS114のタイミング、カード返却時におけるステップS1731、U有価価値のある状態で、新たなカードを挿入したステップS135で行うようにしたが、定期的(1秒毎、或いは送信すべき台端末台数毎に順次)に送信するようにしてもよい。
【0210】
一方、ステップS173の判定で、判定結果が「U有価価値が存在しない」である場合(ステップS173の無)、または、ステップS1731においてU有価価値を非会員用ICカードまたは管理装置13の制御部130に登録した後、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対して非会員用ICカードに各種有価価値(度数情報、持数情報、貯数情報)があるか否かを判定させる旨の指示を送信する(ステップS175)。
【0211】
ステップS175の判定で、台間機3、4、6のカード処理機501から受け取った判定結果が「各種有価価値がある」である場合(ステップS175のYes)、台間機3、4、6の制御部500は、台間機3、4、6のカード処理機501に対し、非会員用ICカードに係る台間機3、4、6における使用履歴を記録して外部に排出するよう排出指示を出力し、当該使用履歴情報、持数情報等の全ての有価価値情報(度数、持数)のクリアと、当該全ての有価価値情報とID情報を管理装置13にネットワーク8を介して送信し、台間機3、4、6のカード処理機501に非会員用ICカードを排出させ、その後ステップS180に移行する(ステップS176)。また制御部500は、持数情報等の全ての有価価値情報(度数、持数、貯数、再プレー用貯数、ポイント)のクリアと、当該全ての有価価値情報、これまでの台間機3、4、6における使用履歴情報、返却時刻情報、及びID情報を管理装置13にネットワーク8を介して送信する(ステップS174)。また同時に各有価価値情報を非会員用ICカードに記憶する構成としてもよい。(有価価値クリア手段として例示)その後、制御部500は、ステップS181へ移行する。
【0212】
ここで台間機3、4、6の制御部500は、度数情報、及び持数情報等の有価価値情報をクリアし、結果台間機3、4、6の表示部の度数情報と持数情報、貯数情報も同時にクリアする。また台間機3、4、6の制御部500は、管理装置13の制御部130に通信インターフェース回路を介して、会員用ICカードのID情報とともに当該会員用ICカードを排出した旨の情報を出力し、これら情報を受けた管理装置13の制御部130は、記憶部にID情報に基づいて各有価価値情報(度数情報、持数情報、貯数情報)と返却時刻を記憶し、制御部500は、タイマー割り込みにて10msec毎に起動されるルーチンでカウントアップするカード返却後タイマの0クリアを行う(ステップS176)。また同時に各有価価値情報を非会員用ICカードに記憶する構成としてもよい(有価価値クリア手段として例示)。
【0213】
なお、使用履歴は、遊技をしていた台間機3、4、6の識別情報(ID)、各種有価価値として度数情報、貯数情報、持数情報、ポイント情報、再プレー貯数情報等が例示できる。
【0214】
ステップS175の判定において、Noの場合には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。続いて、カード貯留部(図示しない)は、貯留量が限界か否かを判定する(ステップS177)。
【0215】
ステップS177の判定において、Yesの場合には、カード貯留部(図示しない)は、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、前述した非会員用ICカードのカード排出部への誘導動作を行わせる情報をカード貯留部(図示しない)に出力する。そして、カード貯留部(図示しない)は、非会員用ICカードをカード回収部3gへ搬送する(ステップS178)。
【0216】
ステップS177の判定において、Noの場合には、カード貯留部(図示しない)は、その情報を制御部500に出力する。制御部500は、前述した非会員用ICカードのカード貯留部(図示しない)への貯留動作を行わせる(ステップS179)。
【0217】
さらに、制御部500は、例えば、カード挿入防止手段(図示しない)を作動させ、カード挿入口3aから会員用ICカードまたは非会員用ICカードが挿入できるようにする(ステップS180)。また、制御部500は、返却ボタンのON履歴をクリアする(ステップS181)。
【0218】
一方、ステップS170の判定において、返却要求信号が入力された場合(ステップS170のNo)には、カード処理部(図示しない)は、会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS182)。
【0219】
ステップS182の判定で、Yesの場合には、カード処理部(図示しない)は、その情報を制御部500に出力する。そして、制御部500は、状態表示ランプ3fに青色を点灯させ(ステップS183)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS184)。
【0220】
一方、ステップS182の判定において、Noの場合には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。
【0221】
続いて、カード処理機501は、非会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS185)。
【0222】
ステップS185の判定において、Yesの場合には、カード処理機501は、その情報を制御部500に出力する。そして、制御部500は、状態表示ランプ3fに赤色を点灯させ(ステップS186)、ソレノイドでカード挿入口3aを封鎖させる(ステップS184)。ステップS185の判定において、Noの場合には、リターンしてスタートに戻る。
【0223】
ここで、上記した台間機3、4の各機器部の動作には、次に示すような動作も導入することができる。
【0224】
例えば、台間機3、4において遊技媒体の貸し出しに対応する消費税を徴収しない場合には、その貸し出しに対応する未収用消費税の情報は、会員用ICカードまたは非会員用ICカードの返却時に、会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDに基づいて制御部500から管理装置13に出力され、管理装置13でID毎に管理される。
【0225】
また、台間機3、4において遊技媒体の貸し出しに対応する消費税を徴収しない場合で、非会員用ICカードの度数がなくなり回収されたときには、その貸し出しに対応する未収用消費税の情報を、貯留された非会員用ICカードに記録し、未収用消費税記録カードとして発行してもよい。また、非会員用ICカードを有せず、現金を台間機3、4に挿入することで遊技し、度数残高を有して遊技を終了するときには、発行される非会員用ICカードのIDに基づいて度数残高情報に加えて、未収用消費税の情報を制御部500から管理装置13に出力し、管理装置13でID毎に管理することもできる。さらに、非会員用ICカードを有せず、現金を台間機3、4に挿入することで遊技し、その現金に対する度数がなくなったときには、貯留されている非会員用ICカードに未収用消費税の情報を記録し、未収用消費税記録カードとして発行することもできる。
【0226】
また、非会員用ICカードが遊技中に度数残高がなくなって回収された場合において、区分された預り消費税に対応する度数が残っているときには、貯留された非会員用ICカードにその預り消費税に対応する度数残高を記録し、預り消費税記録カードとして発行することもできる。
【0227】
図8は、発券機20の外観を示す側面図、図9は発券機20の構成部を示す図、図10は発券機20における動作の流れを示す図である。
【0228】
まず、図8を参照して、発券機20の構成について説明する。
【0229】
図8には、発券機20を側面から見た図が示されており、カード挿入口20a、紙幣挿入口6hb、購入度数ボタン20cで主に構成されている。
【0230】
発券機20は、紙幣挿入口6hbから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン20cで選択された金額に対応する度数を、会員用ICカードに更新したり、会員用ICカードが用いられない場合には、その金額に対応する度数が記録された非会員用ICカードの発行を行うものである。
【0231】
ここで、度数とは、入金された金額を度数化したもので、例えば、1万円を度数化すると100度数となる。また、発券機20では、会員用ICカードを利用する場合に、来店ポイントが付与される。付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカードのIDに基づいて管理されているポイント数に加算される。
【0232】
図9に示すように、発券機20は、制御部210、カード処理部211、非会員用カード発行部212、選択ボタン検知部213、貨幣識別部214から構成されている。
【0233】
制御部210は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部210では、カード処理部211、非会員用カード発行部212、選択ボタン検知部213、貨幣識別部214の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0234】
カード処理部211は、会員カード処理部として機能し、カード挿入口20aから挿入された会員用ICカードに記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部210への出力、制御部210からの更新された有価情報などの会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0235】
非会員用カード発行部212は、非会員カード処理部として機能し、紙幣挿入口6hbから挿入された紙幣額に対して購入度数ボタン20cで選択された金額に対応する度数を非会員用ICカードに記録し、さらにIDを付与して発行を行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0236】
選択ボタン検知部213は、購入度数ボタン20c、取消/釣りボタン20dが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部210に信号を出力するものである。
【0237】
貨幣識別部214は、紙幣挿入口6hbから挿入される4種類の紙幣を識別し、識別した紙幣の情報を制御部210に出力するものである。また、制御部210からの情報に基づいて、紙幣返却口20fから紙幣を返却する。
【0238】
そして、制御部210によって制御される、カード処理部211、非会員用カード発行部212、選択ボタン検知部213、貨幣識別部214の各機器部は、次のように動作する(図10)。
【0239】
以下に、図10を参照してその動作を説明する。
【0240】
まず制御部210は、会員用ICカード30を受け入れたか否かをカード処理部211に取り合わせ、受入有の場合ステップS210に移行し、受入なしの場合ステップS210に移行する(ステップS208)。
【0241】
ステップS209では、制御部210は、ステップS135、S137、S1371、S1372からなるU有価価値の処理と同様の、概略、発券機20が第2の装置として機能し、第1の記憶媒体処理装置である受け入れた会員用ICカード30の前回遊技の台間機3、4、6にU有価価値があれば、ステップS135におけるU有価価値の所有化処理、ステップS137におけるU有価価値の報知処理、ステップS1371におけるU有価価値の退避処理を行うものである。
【0242】
貨幣識別部214は、紙幣が入金された否かを判定する(ステップS210)。ステップS210の判定でNoの場合には、繰り返しステップS210の判定を行う。ステップS210の判定でYesの場合には、貨幣識別部214は、入金された紙幣の識別を行い、その識別情報を制御部210に出力する(ステップS211)。また、貨幣識別部214で識別された紙幣は、発券機20内の紙幣回収部(図示しない)に回収される(ステップS211)。
【0243】
購入度数ボタン20cで希望のボタンが押されたが否かを選択ボタン検知部213が判定する(ステップS212)。ステップS212の判定で、OFFのままの場合には、制御部210は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣りボタン20dが押されたことがステップS223で判定されると、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却される(ステップS224)。
【0244】
ステップS212の判定で、希望の金額の購入度数ボタン20cが押されたことが選択ボタン検知部213で判定された場合には、例えば、購入度数ボタン20cが連続して押されていても同じ動作を繰り返さないようにするために、購入度数ボタン20cのON履歴がクリアされる(ステップS213)。そして、選択された購入度数ボタン20cの情報は、制御部210に出力される。
【0245】
次に、制御部210は、貨幣識別部214で識別された紙幣の金額と選択ボタン検知部213から出力された選択された購入度数ボタン20cの金額の情報に基づいて、比較判定を行う(ステップS214)。
【0246】
ステップS214の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン20cの金額より小さい場合(Noの場合)には、制御部210は待機状態となり、例えば、この状態で取消/釣りボタン20dが押されたことがステップS223で判定されると、入金された紙幣は紙幣返却口20fから返却される(ステップS224)。
【0247】
一方、ステップS214の判定で、識別された紙幣の金額が購入度数ボタン20cの金額以上の場合(Yesの場合)には、カード処理部211は、会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS215)。
【0248】
ステップS215の判定で、Yesの場合、カード処理部211は、会員用ICカードに記憶されたIDを読み取り、読み取ったIDを制御部210に出力する(ステップS216)。さらに制御部210は、そのID、貨幣識別部214で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン20cの金額をネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS216)。また、会員用ICカードを利用の場合に付与される来店ポイントが付与され、付与された来店ポイントは、管理装置13において、会員用ICカードのIDに基づいて管理されているポイント数に加算される(ステップS216)。管理装置13の制御部130は、読み取られたIDの度数残高に、購入した度数を追加し、その更新された情報をネットワーク8を介して制御部210に出力する(ステップS216)。
【0249】
そして、制御部210は、その情報をカード処理部211に出力し、カード処理部211は、その情報を表示部20eに出力し、表示部20eは、例えば、度数残高などを表示する(ステップS217)。会員用ICカードは、カード処理部211によってカード挿入口20aから返却(カード挿入口20aへ返送)される。(ステップS218)。
【0250】
一方、ステップS215の判定で、Noの場合、非会員用カード発行部212は、貯留された非会員用ICカードにIDを付与し、その情報を制御部210に出力する(ステップS219)。
【0251】
制御部210は、そのID情報、貨幣識別部214で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン20cの金額をネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS220)。
【0252】
また、非会員用カード発行部212は、付与されたIDを非会員用ICカードに記録し、その非会員用ICカードを、例えば、カード挿入口20aから発行する(ステップS221)。
【0253】
ここで、制御部210において、貨幣識別部214で識別された紙幣の金額から選択された購入度数ボタン20cの金額が減じ、残金額に対応する情報を表示部20eに出力する(ステップS222)。そして、制御部210から出力された残金額に対応する情報に基づいて、表示部20eでは、その残金額を表示する(ステップS222)。
【0254】
ここで、ステップS223において、選択ボタン検知部213のよって取消/釣りボタン20dが押されたことが判定(Yesの場合)されると、その情報を制御部210に出力する。制御部210は、貨幣識別部214に残金を返却するための情報を出力する。そして、貨幣識別部214は、その情報に基づいて、残金を紙幣返却口20fから返却する(ステップS224)。一方、ステップS223の判定がNoの場合、制御部210は待機状態となる。
【0255】
図11は、再プレー受付機12の外観を示す側面図、図12は再プレー受付機12の構成部を示す図、図13は再プレー受付機12における動作の流れを示す図である。
【0256】
まず、図11を参照して、再プレー受付機12の構成について説明する。
【0257】
図11には、再プレー受付機12を側面から見た図が示されており、カード挿入口12a、暗証番号入力用テンキーボード12b、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12e、端玉/端メダル受取口12f、表示部12gで主に構成されている。
【0258】
再プレー受付機12は、会員用ICカードに記憶されたIDと共に、管理装置13の再プレーFLG、貯玉数および再プレー用貯玉数の情報を書き換えるための要求信号を、ネットワーク8を介して管理装置13に送信し、再プレーを行える状態にするものである。
【0259】
再プレーFLGは、管理装置13に書き込まれている情報で、再プレーを可能にしたり、不可能にしたりするものであり、例えば、1が書き込まれていれば再プレー可能、0が書き込まれていれば再プレー不可能になる。ここで、再プレーとは、計数処理部503において計数され貯玉された貯玉数のうち所定の金額(例えば1万円)に相当する玉数を再プレー用貯玉数とし、その再プレー用貯玉数分の貸玉の貸し出しによって、遊技をすることをいう。また、再プレー受付機12では、会員用ICカードの利用によって付与されるポイントを、例えば、再プレー用貯玉数に還元することもできる。
【0260】
図12に示すように、再プレー受付機12は、制御部120、カード処理部121、端玉返却部122、選択ボタン検知部123から構成されている。
【0261】
制御部120は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部120では、カード処理部121、端玉返却部122、選択ボタン検知部123の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0262】
カード処理部121は、会員カード処理部として機能し、カード挿入口12aから挿入された会員用ICカードに記憶された、例えば、IDやそのIDで管理されている有価情報などの読み取り、その読み取った情報の制御部120への出力、制御部120からの更新された有価情報などの会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0263】
選択ボタン検知部123は、暗証番号入力用テンキーボード12b、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12eが押されたことを検知し、その押された信号に基づいて、制御部120に信号を出力するものである。
【0264】
そして、制御部120によって制御される、カード処理部121、端玉返却部122、選択ボタン検知部123の各機器部は、次のように動作する(図13)。
【0265】
以下に、図13を参照してその動作を説明する。
【0266】
まず制御部120は、会員用ICカード30を受け入れたか否かをカード処理部121に取り合わせ、受入有の場合ステップS3102に移行し、受入なしの場合ステップS311に移行する(ステップS3101)。
【0267】
ステップS3102では、制御部120は、台間機3、4、6におけるステップS135、S137、S1371、S1372からなるU有価価値の処理と同様の、概略、再プレー受付機12が第2の装置として機能し、第1の記憶媒体処理装置である受け入れた会員用ICカード30の前回遊技の台間機3、4、6にU有価価値があれば、ステップS135におけるU有価価値の所有化処理、ステップS137におけるU有価価値の報知処理、ステップS1371におけるU有価価値の退避処理を行うものである。
【0268】
カード処理部121は、会員用ICカードが挿入されているか否かを判定する(ステップS310)。ステップS310の判定で、Noの場合、制御部120は待機状態となる。一方、ステップS310の判定で、Yesの場合、カード処理部121は、会員用ICカードに記憶されたIDおよび暗証番号を読み取り、制御部120に出力する(ステップS311)。
【0269】
次に、選択ボタン検知部123は、暗証番号入力用テンキーボード12bで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を制御部120に出力する。(ステップS312)
【0270】
制御部120は、会員用ICカードから読み取られた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボード12bで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS313)。
【0271】
ステップS313の判定で、双方の番号が一致しない場合(NGの場合)は、カード処理部121によって、会員用ICカードをカード挿入口12aから返却(カード挿入口12aへ返送)する(ステップS314)。
【0272】
一方、ステップS313の判定で、双方の番号が一致した場合(OKの場合)は、カード処理部121は、読み取ったIDを、制御部120に出力し、さらに制御部120は、そのIDをネットワーク8を介して管理装置13に送信する(ステップS315)。そして、管理装置13の制御部130は、そのIDで管理されている貯玉数などを読み取る(ステップS315)。
【0273】
次に、選択ボタン検知部123は、端玉/端メダル返却ボタン12c、カード返却ボタン12d、再プレー受付ボタン12eのいずれかのボタンが押されたことを検知し、押されたボタンを判定する(ステップS316)。
【0274】
ステップS316の判定で、端玉/端メダル返却ボタン12cが押されたことが判定されると、その検知信号は、制御部120に出力され、さらに、制御部120からネットワーク8を介して管理装置13に出力される。そして、管理装置13から端玉分の返却信号が、制御部120を介して端玉返却部122に出力され、端玉返却部122によって、端玉が端玉/端メダル受取口12fから返却される(ステップS317)。ここで、端玉/端メダル返却ボタン12cは、貯玉数が少数で、その貯玉を再プレー受付をせずに返却したい場合に押されるもので、それによって、端玉/端メダル受取口12fから返却されるのが端玉である。
【0275】
ステップS316の判定で、カード返却ボタン12dが押されたことが判定されると、カード処理部121は、会員用ICカードをカード挿入口12aから返却(カード挿入口12aへ返送)する(ステップS318)。
【0276】
ステップS318の判定で、再プレー受付ボタン12eが押されたことが判定されると、その検知信号は、制御部120に出力され、さらに、制御部120からネットワーク8を介して管理装置13に出力される。そして、管理装置13において、ステップS315でIDに基づいて読み取られた貯玉数(X1)が次の式(1)(パチンコの場合)を満たすか否かが判定される(ステップS319)。
X1 ≧ 2500+2500×手数料レート … 式(1)
【0277】
ステップS319の判定で、Noの場合、再プレー用貯玉数(Y1)が次の式(2)から算出される(ステップS320)。
Y1=X1−X1×(手数料レート)…式(2)
ここで、手数料レートは、例えば、0.375などであり、この値は任意に変更される。
【0278】
そして、管理装置13において、IDに基づいて再プレー用貯玉数(Y1)が登録され、貯玉数は0と書き換えられる(ステップS320、ステップS321)。
【0279】
ステップS319の判定で、Yesの場合、管理装置13において、貯玉数(X2)は次の式(3)の値に書き換えられ、再プレー用貯玉数が2500に登録される(ステップS322、ステップS323)。
X2=X1−2500−2500×(手数料レート)…式(3)
【0280】
ステップS320またはステップS323で、再プレー用貯玉数が登録されると、IDに基づいて管理装置13の再プレーFLGを1に書き換え、再プレー可能な状態にする(ステップS324)。
【0281】
また、上記式(1)、(2)、(3)はパチンコ台を対象としたものであるが、スロットマシンを対象とする場合、2500玉に代えて1万円分の500メダルとすることができる。再プレー受付機12に切替ボタンなどを設け、その切替ボタンで、パチンコ台およびスロットマシンのどちらの再プレー受付をするかを選択できるようにすることもできる。また、それぞれ、別体式の再プレー受付機12として設けられてもよい。
【0282】
ここで、再プレー受付機12における処理は、上記処理に限るものではない。例えば、再プレー用貯玉を、再プレー受付機12の端玉/端メダル受取口12fに排出させてもよい。また、上記した再プレー受付機12の機能は、例えば、台間機3、4、6に設けるようにしてもよい。この場合、台間機3、4、6には、暗証番号入力用テンキーボードなどがさらに設けられ、再プレー受付機12を設ける必要がない。
【0283】
図14は、管理装置13の構成部を示す図、図15は、管理装置13における動作の流れを示す図である。
【0284】
図1に示されているように、管理装置13は、複数の遊技機2、複数の遊技機2のそれぞれに接続された台間機3、4、複数のスロットマシン機5、スロットマシン機5間に接続された台間機6と島コンピュータ7およびネットワーク8を介して接続されている。また、管理装置13は、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22などともネットワーク8を介して接続されている。
【0285】
さらに、ネットワーク8を介して管理装置13に入力された情報は、プロトコルコンバータ14、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。また、管理装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ17などとも接続され、パーソナルコンピュータ17で管理装置13の情報を見ることができる。また、パーソナルコンピュータ17は、管理装置13で管理している各情報にアクセスことができるので、各情報の表示や印刷をすることができる。さらに、パーソナルコンピュータ17では、例えば、再プレー手数料の設定などの管理装置13の種々の設定や会員登録などを行うこともできる。
【0286】
管理装置13は、台間機3、4、精算機10、景品管理機(POS)11、再プレー受付機12、発券機20、データ表示機21、データ公開機22などの機器からの情報を管理するものである。前述した各機器毎の管理装置13との情報の通信に基づいて、管理装置13には後述するような様々な情報が記憶されている。
【0287】
また、管理装置13は、各遊技機における、例えば、スランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報を各遊技機の上部に取り付けられたデータ表示機21に出力することもできる。データ表示機21では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
【0288】
さらに、管理装置13は、例えば、各遊技機におけるスランプグラフ、スタート回数、大当たり回数などの情報、遊技台ランキング、遊技台毎の勝敗などの情報をデータ公開機22に出力することもできる。データ公開機22では、こられの情報を表示部に表示して、遊技台の情報を遊技者に提供する。
【0289】
図14に示すように、管理装置13は、制御部130、カード管理用として、会員カード情報管理部131、非会員カード情報管理部132、出力処理部133から構成されている。また他に、景品交換管理用、顧客管理用、遊技台管理用、データ表示機管理用の各機能部を備えている。
【0290】
制御部130は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いて各種の演算処理を実行する。この制御部130では、会員カード情報管理部131、非会員カード情報管理部132、出力処理部133の各機部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して各機器との間の信号の出入力を制御している。また、制御部130は、管理装置13とネットワーク8を介して各機器の制御部と通信できるように接続されている。
【0291】
なお、ここで管理装置13は役割分担した同一ネットワーク上の複数のコンピュータシステムで構成することもできる。例えば、カード管理用、景品交換管理用、顧客管理用、遊技台管理用、データ表示機管理用などの複数のコンピュータシステムを用いれば、それだけ各役割を高速に実行することができる。
【0292】
会員カード情報管理部131は、各機器に会員用ICカードが用いられたときの情報を管理するもので、図16に情報管理一覧表134の一例を示す。図16に示された情報管理一覧表134は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
【0293】
会員用ICカードが用いられた場合には、会員用ICカードのIDに基づき、情報管理一覧表134に記載されているような情報として、例えば、有価価値情報(貯数<貯玉数、貯メダル数>、持数<持玉数、持メダル数>、度数残高、再プレー用貯数、ポイント)、台間機又は発券機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、会員用ICカードのID毎に管理され、さらに、履歴情報、日毎情報、週毎情報などとしても管理されている。図16に示された情報管理一覧表134は、日毎情報の一例である。
【0294】
なお、会員用ICカードを用いた会員の遊技者用の管理項目は、図16の情報管理一覧表134に記載された管理項目に限るものではなく、例えば、遊技した遊技台種毎のアウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗情報(セーフからアウトを減じたもの)、大当たり回数、遊技機売上などの情報や、会員の遊技者の住所、氏名、年齢、好きな台、連絡先なども管理項目とすることもできる。
【0295】
非会員カード情報管理部132は、各機器に非会員用ICカードが用いられたときの情報を管理するもので、図17に情報管理一覧表135の一例を示す。図17に示された情報管理一覧表135は、管理装置13に接続された、例えば、パーソナルコンピュータ17などで見ることができる。
【0296】
非会員用ICカードが用いられた場合には、非会員用ICカードのIDに基づき、情報管理一覧表135に記載されているような、例えば、度数残高、台間機又は発券機に挿入した金額、精算金額などを管理している。これらのデータは、非会員用ICカードのID毎に管理される。非会員用ICカードを用いる場合には、度数残高を保持できる期間が、例えば、1日などのように限られている。そのため、その期間内でなければ、精算機10で度数残高を精算し、現金化することができない。
【0297】
非会員用ICカードが用いられた場合には、度数残高を保持できる期間に対応した情報が管理されている。図17に示された情報管理一覧表135は、その管理期間における情報の一例である。なお、レシート発券時の簡易管理IDおよび玉数の情報は、偽造されたレシートが使用されるのを防ぐために、一時的に管理されている。したがって、景品管理機(POS)11における景品交換時において、レシートの適正を確認した後には、簡易管理IDおよび玉数の情報は、管理装置13から消去される。
【0298】
ここで、非会員用ICカードが用いられた場合には、アウト(発射玉)、セーフ(遊技の上皿への供給玉、つまり遊技者の獲得玉)、勝敗(セーフからアウトを減じたもの)、貯玉数、再プレー用貯玉数、再プレー手数料、ポイント、遊技台種別、大当たり回数、CR機売上などの情報が含まれない点で、会員用ICカードを用いた場合の情報とは異なる。
【0299】
また、管理装置13では、U有価価値を、U有価価値が生じる迄の継続遊技時間情報、当該継続遊技時間内における1乃至複数回の中断時間とその中断開始時刻情報、U有価価値の発生した時刻情報とともに、U有価価値が生じた台間機3、4、6において直前に遊技されていた会員用ICカードまたは非会員用ICカード(直前遊技カード)のID情報に基づいて記憶部に記憶管理(例えば図19(後程詳述))しており、当該直前遊技カードがU有価価値の生じた台間機と別の台間機またはその他の外部機器に挿入された場合に、当該U有価価値を直前遊技カードと対応付ける所有化処理、当該U有価価値がある旨を挿入された機器の表示する報知処理、あるいは管理装置13等の外部機器記憶処理を行うことができる。
【0300】
出力処理部133は、カードセンタ16に送信する、例えば、一日の営業結果などの情報を、会員カード情報管理部131および非会員カード情報管理部132に管理されているデータに基づいて管理している。例えば、パーソナルコンピュータ17などから終業処理の信号が管理装置13に入力されると、カードセンタ16に送信する情報を制御部130を介してプロトコルコンバータ14に出力する。プロトコルコンバータ14に出力された情報は、モデム15を介してカードセンタ16に送信される。
【0301】
そして、制御部130によって制御される、会員カード情報管理部131、非会員カード情報管理部132、出力処理部133の各機器部は、次のように動作する(図15)。なお、各機器との情報の通信についての動作は、各機器の説明部分で述べたので、ここでは、管理装置13に入力された情報の管理動作について主に説明する。
【0302】
以下に、図15を参照してその動作を説明する。
【0303】
管理装置13の制御部130は、発券機20、再プレー受付機12、台間機3、4、6、景品管理機(POS)11、精算機10などからの情報がネットワーク8を介して入力されると、管理装置13の制御部130は、カードID情報、台番号を特定可能な情報等に基づいてこれら情報を記憶部に記憶したり、各関数を演算する(ステップS410)。詳細には、上記各装置、発券機20、再プレー受付機12、台間機3、4、6、景品管理機(POS)11、精算機10などの動作に説明した通りである。
【0304】
台間機3、4、6から送信されてくる情報は下記の通りである。(ステップS410)
【0305】
台間機3、4、6から送信されてくる、記憶媒体から読み出したID情報と、持数情報と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報等が例示でき、管理装置13の制御部130は、受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する。(ステップS109における有価価値対応付手段の第1のパターン)。
【0306】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS109の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、U計数値、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、管理装置13の制御部130に記憶する。(ステップS109における有価価値対応付手段の第2のパターン)。
【0307】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS109の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRMを用いてもよい)のID、U計数値、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する。(ステップS109における有価価値対応付手段の第3のパターン)。
【0308】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS113の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、読み取ったカードのID情報と度数情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、管理装置13の制御部130に記憶する。
【0309】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS113の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、外部から挿入された新たなカードのID情報と、U度数と、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、受信したID情報に基づいてこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する。
【0310】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS114の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、カードID、紙幣の入金額に対応する度数等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、その度数情報をIDに基づいて管理装置13の制御部130に記憶する。
【0311】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS114の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、U度数、直前に遊技していた遊技客の映像に関する情報、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、記憶部に受けたこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する。(ステップS114における度数情報を管理装置13に記憶させる例の第1のパターン)。
【0312】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS114の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、カード処理機501に装着された取り出すことができない内部カード(Pタグと呼ぶ。Pタグの代替に電源OFFでも記憶内容を2週間程度保持可能なバックアップコンデンサ付きRAMを用いてもよい)のID、U度数情報、現在の日時情報、台間機3、4、6の識別情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、管理装置13の制御部130に記憶する。(ステップS114における度数情報を管理装置13に記憶させる例の第2のパターン)。
【0313】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS114の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、度数情報であるU度数、直前に返却した記憶媒体のID情報、現在貯留部から取り出したカードのID情報、発生時刻等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、記憶部に受けたこれらの情報を管理装置13の制御部130に記憶する。
【0314】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS121の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、貯留用の非会員用ICカードが貯留部にない場合の補充要求に関する情報が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、例えば、場内放送などによって、その台番号と補充指示を従業員に通知する。
【0315】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS135の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、挿入されたカード(以下自機受付カードと呼ぶ)から読み出したID情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、前記ID情報に対応する度数情報、貯数情報、持数情報、前回遊技の遊技台に対応した台間機(第1の記憶媒体処理装置)の識別情報等をネットワーク8を介して台間機3、4、6の制御部500に返信する。
【0316】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS137の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じていた前記U有価価値のクリア要求等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、ステップS109、S113で管理装置13の制御部130に記憶されたU有価価値をクリアするとともに前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に保持されているU有価価値をクリア(有価価値クリア手段)するようネットワーク8を介して、台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)の制御部に指示する。
【0317】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS1371の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、報知要求が例示でき、管理装置13の制御部130はその要求に応じて、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に対応する台番号、U有価価値のU度数または/及びU計数値の数値、及び該数値が残っている旨をネットワーク8を介して第2の装置である台間機の表示部3e、4e、6eに出力して表示するよう指示する。
【0318】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS152の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、会員用ICカードまたは非会員用ICカードのIDと、預り消費税、減算された度数残高(使用履歴)等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、これらの情報をID毎に管理装置13の制御部130に記憶する。会員用ICカードが利用されている場合には、貸玉要求信号に相当する度数に応じて付与されるポイントをIDに基づいて加算する。
【0319】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS155の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、カードIDに基づいた再プレー用貸玉要求信号等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、カードIDに基づいて管理されている再プレーFLGの値をネットワーク8を介して台間機3、4、6の制御部500に出力する。
【0320】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS157の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数の情報(使用履歴)等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、再プレー用貯玉数から再プレー用貸玉要求信号に相当する玉数が減算され、減算後の再プレー用貯玉数がID毎に管理装置13の制御部130に記憶される。
【0321】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS158の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、カードIDに対応付けられた再プレー用貯玉数の情報を要求する信号等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、管理装置13の制御部130に記憶に記憶する再プレー用貯玉数の情報をネットワーク8を介して台間機3、4、6の制御部500に返信する。
【0322】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS159の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、再プレーFLGの数値を0に書き換える情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、カードIDに基づいて再プレーFLGの数値が0に書き換えられ、管理装置13の制御部130に記憶する。
【0323】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS174の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、会員用ICカードのID情報とともに当該会員用ICカードを排出した旨の情報等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、ID情報に基づいて各有価価値情報(度数情報、持数情報、貯数情報)と返却時刻を管理装置13の制御部130に記憶する。
【0324】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS176の処理にて、台間機3、4、6の制御部500から送信されてくる、会員用ICカードのID情報とともに当該会員用ICカードを排出した旨の情報等が例示でき、管理装置13はその情報に応じて、記憶部にID情報に基づいて各有価価値情報(度数情報、持数情報、貯数情報)と返却時刻を記憶する。
【0325】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS216の処理にて、発券機20の制御部210から送信されてくる、カードID、貨幣識別部214で識別された紙幣の金額、選択された購入度数ボタン20cの金額等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、カードIDに対応する度数残高に、購入した度数を追加し、その更新された情報をネットワーク8を介して発券機20の制御部210に出力する。
【0326】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS315の処理にて、再プレー受付機12の制御部120から送信されてくる、読み取ったカードID等が例示でき、管理装置13の制御部130はその情報に応じて、該IDで管理されている貯玉数などを読み取る。
【0327】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS317の処理にて、再プレー受付機12の制御部120から送信されてくる、端玉/端メダル返却ボタン12cが押されたことが判定された旨の信号等が例示でき、管理装置13の制御部130は前記情報に応じて、ネットワーク8と再プレー受付機12の制御部120を介して端玉返却部122に端玉分の返却信号を出力する。
【0328】
さらに、管理装置13に入力される前記情報は、ステップS319の処理にて、再プレー受付機12の制御部120から送信されてくる、再プレー受付ボタン12eが押されたことが判定された旨の信号等が例示でき、管理装置13の制御部130は前記情報に応じて、式(1)(パチンコの場合)を処理し、条件を満たすか否かを判定する。
【0329】
次に、管理装置13の制御部130は、ステップS4101を実行する。ステップS4101としては、下記の如くのU有価価値に係る処理を行う(ステップS4101)。
【0330】
U有価価値に係る処理の詳細を説明する。
(U有価価値の検知時)
ステップS109における計数処理の第2のパターン、第3のパターンにおいて生じたU計数値、現在貯留部から取り出した非会員用ICカード31のID情報(第2のパターンの場合のみ)、flg情報(3の場合第2のパターン、2の場合第3のパターン)、直前に返却したカードのID情報を、制御部130が受信することに基づいてU有価価値の1つであるU計数値が発生したことを検知する。
【0331】
またステップS114における入金処理の第2のパターン、第3のパターンにおいて生じたU度数、現在貯留部から取り出した非会員用ICカード31のID情報(第2のパターンの場合のみ)、flg情報(3の場合第2のパターン、2の場合第3のパターン)、直前に返却したカードのID情報を、PタグのID情報(第3のパターンの場合のみ)を、制御部130が受信することに基づいてU有価価値の1つであるU度数が発生したことを検知する。
【0332】
U有価価値及び同時に送信されるU有価価値に係る各種情報は、ステップS109にてU計数値が生じた際、ステップ114にてU度数が生じた際、ステップS135における新たなカード挿入の際、カード返却ボタンの押下に起因したステップS1731におけるU有価価値の登録の際、に、台間機3、4、6からネットワーク8を介して管理装置13に送信される。他に、台間機3、4、6から定時送信(1秒毎、各台間機毎に順次)によって管理装置13に送信されるようにしてもよい。
【0333】
管理装置13の制御部130がどのようなU有価価値に係る情報を記憶するかを図19の表に基づいて説明する。図19に示す表は、パーソナルコンピュータ17に表示されるU有価価値の履歴情報であり、制御部130における記憶部に記憶される情報の形態は適宜設計的な選択されるものであるので、ここでは説明しない。
【0334】
管理装置13の制御部130は、U有価価値及びU有価価値に係る各種情報を受信すると、自身の記憶部に、図19の表に表示可能に、直前に返却したカードID情報に対応して、台番号の情報、A行の台番号に対応したU有価価値の種別情報(台間機3、4であれば1玉当りの貸出単価として1円、2円、4円を示す情報、1メダル当りの貸出単価として5円、10円、20円を示す情報)、B行にU有価価値の情報、管理装置13の制御部130における計時手段に基づきC行、及びD行に、それぞれ発生日時情報、発生時刻情報、を記憶する。またE行のパターンに関する情報として、既述の第3のパターン(カード貯留部に予備カードがなかった場合)の情報であれば、カード無を登録し、第2パターン(カード貯留部から取り出した非会員カードがリーダライタ部に存在し、かつ継続遊技中の判定)であれば、非会員Cを登録する。またF行に台間機3、4、6におけるステップS108の遊技継続判定後の「カード返却後タイマ」の値を記憶し、受信する都度更新する。その間にアウト数の中断があれば、受信の都度、G行からL行、及び中断回数が増える毎にL行以降に記憶し、M行におけるΣ中断時間としてトータルの中断時間を遊技台毎に計時し、更新する。そして制御部130は、N行のU有価価値発生時カードIDとして記憶する。
【0335】
管理装置13の制御部130は、第2の装置として機能する、ネットワーク8に通信可能に接続される台間機3、4、6、POS11、発券機20、精算機10、再プレー受付機12、データ公開機22が各記憶媒体を受け付ける毎に管理装置13に送信する際に受信した、当該各記憶媒体のID情報に基づいて、図19の如く表示可能な情報を参照し、台番号情報とU有価価値情報を、第2の装置である、台間機3、4、6、POS11、発券機20、精算機10、再プレー受付機12、データ公開機22へ返信する。
【0336】
これら情報を受けた台間機3、4、6、POS11、発券機20、精算機10、再プレー受付機12、データ公開機22では、管理装置13に記憶するU有価価値に係る設定が報知処理であるなら報知処理として、台間機3、4、6にU有価価値がある旨の表示を行う。また管理装置13に記憶するU有価価値に係る設定が所有化処理であるなら、所有化処理として、制御部130は、第2の装置に指示してU有価価値を受け付けた記憶媒体に記憶させ、U有価価値の生じている台間機3、4、6のいずれかの記憶部、及び管理装置13の制御部130の記憶部に記憶するU有価価値を0にクリアさせ、管理装置13の制御部130の記憶部において、第2の装置に受け付けた記憶媒体のID情報に基づいてU有価価値を記憶する。
【0337】
また管理装置13に記憶するU有価価値に係る設定が退避処理であるなら、台間機U有価価値の生じてる台間機3、4、6のいずれかの記憶部、及び管理装置13の制御部130の記憶部に記憶するU有価価値を0にクリアさせ、管理装置13の制御部130の記憶部の他の記憶エリアに退避的に記憶する。
【0338】
このように退避的に記憶したU有価価値は、後程、U有価価値をなくした旨を申告する、記憶媒体を持参した遊技客がPOS11の場所にあらわれた場合、当該記憶媒体のIDをカード処理機で読み取り、U有価価値の生じていた日時における台番号付近のカメラ映像により、本人を店員が確認して、U有価価値を持参した記憶媒体に対応付ける処理を行うことができるように機能する。
【0339】
上記U有価価値に係る設定は、管理装置13にパーソナルコンピュータ17から入力されるもので、以下の通りである。
【0340】
自機受付カードの前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)において、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体が外部に排出された後、
1)排出遊技媒体(アウト玉)を検知しなくなって所定時間内である、
2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上である、
3)遊技者側に向けた撮像情報に変化がなかった、
4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があった、(撮影とノズルや台間機から伸びた触手に導通センサをつけて遊技媒体の有無を検知)
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していた、とすると、
1)から5)の条件毎のこの条件を無視するか否かの設定、否(無視しない)と設定した場合、1)から5)の条件の成立または不成立毎に、自機受付カードが直前に受付させていた他の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じたU有価価値を自機受付カードに対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理(管理装置13にU有価価値を直前に受け付けていた記憶媒体のID情報により特定可能に記憶し、自機におけるU有価価値をクリアする)をする、等の各処理を設定することができるようにするとよい。つまり前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)における遊技状況である上記1)〜5)に応じて、自機受付カードが直前に受付させていた他の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じたU有価価値を自機受付カードに対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理(管理装置13にU有価価値を直前に受け付けていた記憶媒体のID情報により特定可能に記憶し、自機におけるU有価価値をクリアする)をする、等の「異なる処理」をするものである。(ステップS137所有化処理)
【0341】
自機にB)継続遊技により生じたU有価価値である場合(flg=3の場合)、
自機(第1の記憶媒体処理装置)において、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体が外部に排出された後、
1)排出遊技媒体(アウト玉)を検知しなくなって所定時間内である、
2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上である、
3)遊技者側に向けた撮像情報に変化がなかった、
4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があった、(撮影とノズルや台間機から伸びた触手に導通センサをつけて遊技媒体の有無を検知)
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していた、とすると、
1)から5)の条件毎のこの条件を無視するか否かの設定、否(無視しない)と設定した場合、1)から5)の条件の成立または不成立毎に、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体と、新たな自機受付カードのIDが同一か非同一かに応じて、自機受付カードに自機に生じたU有価価値を対応付ける、U有価価値の管理装置13への退避処理(管理装置13にU有価価値を直前に受け付けていた記憶媒体のID情報により特定可能に記憶し、自機におけるU有価価値をクリアする)をする、U有価価値が生じる直前に受け付けていた記憶媒体にU有価価値を対応付ける、等の各処理を設定することができるようにするとよい。(付記項)なお、上記U有価価値に係る設定は、管理装置13の記憶部に記憶され、パーソナルコンピュータ17からの入力に基づいて記憶更新され、更新の都度、台間機3、4、6にダウンロードして当該設定が更新される。
【0342】
ステップS410で入力された情報は、制御部130で、会員用ICカードを用いた場合の情報か否かが判定される(ステップS411)。
【0343】
ステップS411の判定で、Yesの場合には、入力された情報は、会員カード情報管理部131に出力される(ステップS412)。会員カード情報管理部131では、その入力された情報に基づいて、例えば、図16に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS412)。
【0344】
ステップS411の判定で、Noの場合には、入力された情報は、非会員カード情報管理部132に出力される(ステップS413)。非会員カード情報管理部132では、その入力された情報に基づいて、例えば、図17に示すように、IDおよび項目毎に入力情報が管理される(ステップS413)。
【0345】
次に、出力処理部133において、パーソナルコンピュータ17などから終業処理信号が管理装置13に入力されたか否かが判定される(ステップS414)。
【0346】
ステップS414の判定で、Noの場合には、制御部130は待機状態となる。ステップS414の判定で、Yesの場合には、出力処理部133から、例えば、カード情報管理部701およびコイン情報管理部702で管理されているデータに基づいて集計された一日の営業結果などの情報が、制御部130、プロトコルコンバータ14およびモデム15を介してカードセンタ16に送信される(ステップS415)。
【0347】
次に、出力処理部133において、パーソナルコンピュータ17などからデータ送信要求信号が管理装置13に入力されたか否かが判定される(ステップS416)。
【0348】
ステップS416の判定で、Noの場合には制御部130は待機状態となる。ステップS416の判定で、Yesの場合には、会員カード情報管理部131および非会員カード情報管理部132に管理されているデータに基づいて、例えば、図16や図17に示すようなデータを、パーソナルコンピュータ17などに出力する(ステップS417)。会員カード情報管理部131および非会員カード情報管理部132に管理されているデータに基づいて、出力されたデータは、パーソナルコンピュータ17の画面に表示される。
【0349】
次に、始業処理を実施する(ステップS418)。始業処理とは、上記した各機器との通信がネットワーク8を介して可能か否かどうか、および、各機器の自己診断機能により、各機器における故障の有無を確認する。この確認において、各機器との通信ができない場合や各機器で故障があると判断された場合には、店員に報知される。
【0350】
図18は、景品管理機(POS)11における動作の流れを示す図であり、図5Bの実施例の別態様に相当するものである。
【0351】
まず景品管理機(POS)11について説明する。景品管理機(POS)11は、バーコードリーダと、図示しないカード挿入口、暗証番号入力用テンキーボード、表示部、特殊景品ボタン、一般景品選択部からなる。
【0352】
景品管理機(POS)11は、カード挿入口より挿入された会員用ICカードまたは非会員用ICカードから、ID情報を読取り有価価値を参照し、該有価価値により交換される景品種別と数量の表示を行い、景品払出機18が併設される場合、景品払出機18へ払出す景品の種別と数量を指示するものである。
【0353】
なお、景品管理機(POS)11が受付可能な媒体は会員用ICカードまたは非会員用ICカードに限られるものではなく、例えば、計数機(図示しない)から発行された計数情報を特定可能な計数レシート等が例示できる。
【0354】
特殊景品ボタンが押下された場合、例えば、大景品(2500円)、小景品(1000円)等があり、端数(景品と交換後の残り有価価値)を最小にするよう計算されて、例えば、景品払出機18が併設されている場合には、景品が自動的に払出される。景品払出機18が併設されていない場合には、表示された交換される景品の種別と数量の表示に基づいて、店員などによって景品が払出される。また、例えば、タバコ、ジュースなどの一般景品と交換する場合には、一般景品選択部により、交換したい景品や個数を選択し、景品交換を行う。一般景品と交換する場合には、店員などが景品を払い出すことが多いが、景品払出機などで自動的に景品を払出すこともできる。
【0355】
景品管理機(POS)11は、図示しない制御部、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、景品払出処理部から構成されている。
【0356】
制御部は、演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)から主に構成され、CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータ等を用いて各種の演算処理を実行する。この制御部では、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、景品払出処理部の各部間の信号の出入力、および、ネットワーク8を介して管理装置13との間の信号の出入力を制御している。
【0357】
なお、ランダムアクセスメモリ(RAM)は、ホール内の景品在庫に関する情報(景品在庫情報)を記憶している。
【0358】
カード処理部は、カード挿入口から挿入された会員用ICカードに記憶された、例えば、カード毎に振られたIDや、そのIDで管理されている有価価値などの読取り、その読み取った情報の制御部への出力、制御部から更新された有価価値に関する情報などの会員用ICカードへの書き込みなどを行うもので、例えば、リーダライタなどで構成される。
【0359】
記憶媒体処理部は、バーコードリーダ等によって、計数レシートに記録された有価価値に関する情報を読取り、その読み取った情報を景品管理機(POS)11の制御部に出力するものである。
【0360】
カード処理部や前記記憶媒体処理部で読み取られた、例えば、計数された有価価値などの情報は、表示部に表示される。また、表示部には、景品交換される景品の種類や個数なども表示可能である。
【0361】
選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボード、特殊景品ボタン、一般景品選択部の選択ボタンが押下されたことを検知し、押下されたことに応じた信号に基づいて、景品管理機(POS)11の制御部に信号を出力するものである。
【0362】
景品払出処理部は、選択ボタン検知部で検知された信号に基づいて、例えば、表示部や景品払出機18に払出される特殊景品の種類や個数などの景品払出情報を出力するものである。
【0363】
そして、景品管理機(POS)11の制御部によって制御される、カード処理部、記憶媒体処理部、選択ボタン検知部、景品払出処理部の各部は、以下のように動作する。
【0364】
まず、カード処理部においてカード(会員用ICカードまたは非会員用ICカード)が挿入されているか否かを判定する(ステップS510)。判定結果がYesの場合はステップS511に移行し、Noの場合にはリターンに移行して終了する。
【0365】
続いて、ステップS510の判定で、カード挿入ありと判定された場合(ステップS510のYes)、景品管理機(POS)11の制御部は、受付けたカードの暗証番号と、ID情報に対応付けられた有価価値に関する情報を返信させる旨の情報をネットワーク8を介して管理装置13に送信する。管理装置13ではこの送信を受け、景品管理機(POS)11のカード処理部に挿入されたカードの暗証番号と、前記カードに対応付けられた有価価値に関する情報をネットワーク8を介して景品管理機(POS)11の制御部に返信し、この返信を受けた景品管理機(POS)11の制御部はカード処理部が受付けたカードに対応付けられた有価価値情報を得る(ステップS511)。
【0366】
続いて、選択ボタン検知部は、暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号を検知し、その検知信号を景品管理機(POS)11の制御部に出力する(ステップS512)。
【0367】
続いて、景品管理機(POS)11の制御部は、管理装置13から返信されてきた暗証番号と暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号とを比較判定する(ステップS513)。
【0368】
なお、暗証番号の比較判定を景品管理機(POS)11の制御部で行う構成について例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、選択ボタン検知部は暗証番号入力用テンキーボードで入力された暗証番号を検知し、その検知信号をネットワーク8を介して管理装置13に出力し、暗証番号の比較判定を管理装置13が行う構成としてもよい。
【0369】
ステップS513の判定で、比較した双方の暗証番号が一致しなかった場合(ステップS513のNo)、カード処理部は、カードをカード挿入口から返却し(ステップS514)、リターンする。ただし、ここで、カードを返却せずに、店員に暗証番号が一致しない旨を報知し、店員がそのカードを利用した遊技者に、例えば、生年月日や電話番号などを質問し、遊技者による回答が、実際に登録されているものと一致すれば、忘れた暗証番号の変更手続きを取れるようにしてもよい。
【0370】
ステップS513の判定で、比較した双方の暗証番号が一致した場合(ステップS513のYes)、景品管理機(POS)11の制御部は、カード処理部に挿入されているカード(会員用ICカードまたは非会員用ICカード)のID情報を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部130から既述の度数情報、貯数情報、持数情報、前回遊技の遊技台に対応した台間機(第1の記憶媒体処理装置)の識別情報、ステップS109、S113で管理装置13に記憶したU有価価値情報(U度数、U計数値)、直前に返却した記憶媒体のID情報等を受ける(ステップS515)。
【0371】
続いて、景品管理機(POS)11の制御部はステップS516を実行する。ステップS516では、ステップS515で管理装置13から受付けたU有価価値情報がゼロか否かを判定する(ステップS516)。ここで、判定結果がゼロである場合はU有価価値が生じていない旨の判定となりステップS518へ移行する。一方、判定結果がゼロでない場合はU有価価値が生じている旨の判定となりステップS5177へ移行する。
【0372】
ステップS516の判定で、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)においてU有価価値が生じていると判定された場合(ステップS516のYes)、景品管理機(POS)11の制御部は、前回遊技をしていた台間機3、4、6に生じているU計数値を、カード処理部に挿入されているカードに対応付ける(ICカードにU有価価値を書き込む、または/及び、このICカードの識別符号ID情報によってU有価価値を特定可能に管理装置13に記憶する)と共に、前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に生じていた前記U有価価値のクリア要求を管理装置13に送信し、管理装置13の制御部130は自身の制御部130に記憶しているU有価価値をクリアするとともに前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)に対して前記U有価価値のクリアを指示し、該指示を受けた前回遊技の台間機3、4、6(第1の記憶媒体処理装置)の制御部500は、記憶保持される前記U有価価値をクリア(有価価値クリア手段)する所有化処理を実施する(ステップS517)。その後、ステップS518に移行する。
【0373】
ここでステップS517の代替としてAからBの間に別態様としてのS5171に示す報知処理、ステップS5172の外部機器へのU計数値の記憶のように、処理するようにしてもよい。勿論、これらの処理を管理装置13における初期設定を台間機に電源起動時にダウンロードし、景品管理機(POS)11の制御部がステップS517、S5171、S5172を選択的に実行するようにしてもよい。ステップS5171に示す報知処理では、景品管理機(POS)11の制御部は、管理装置13に報知要求を送信し、管理装置13から以下の情報を受けるとともに、前回遊技の台間機3、4、6に対応する遊技台の台番号、U有価価値のU度数または/及びU計数値の数値、及び該数値が残っている旨を景品管理機(POS)11の表示部に出力して表示する(ステップS5171)。
【0374】
さらにステップS5172について説明する。景品管理機(POS)11の制御部は、ネットワーク8を介して管理装置13の記憶部にU有価価値を記憶させる(ステップS5172)。なお管理装置13の記憶部に代えてネットワーク8に通信可能に接続される外部機器に記憶させる構成としてもよい。
【0375】
即ち、景品管理機(POS)11の制御部120は、台間機3、4、6におけるステップS135、S137、S1371、S1372からなるU有価価値の処理と同様の、概略、景品管理機(POS)11が第2の装置として機能し、第1の記憶媒体処理装置である受け入れた会員用ICカード30の前回遊技の台間機3、4、6にU有価価値があれば、ステップS135におけるU有価価値の所有化処理と同様にステップS517を行い、ステップS137におけるU有価価値の報知処理と同様にステップS5171を行い、ステップS1371におけるU有価価値の退避処理と同様にステップS5172を行うものである。
【0376】
一方、ステップS516の判定で、前回遊技の台間機3、4、6において使用履歴が無いと判定された場合(ステップS516のNo)、景品管理機(POS)11の制御部は、ステップS518へ移行する。
【0377】
続いて、払出し景品が特殊景品であるか否かを、選択ボタン検知部が判定する(ステップS518)。
【0378】
ステップS518の判定で、選択された景品が特殊景品でない場合(ステップS518のNo)、景品管理機(POS)11の制御部は、選択された払出し景品に関する情報を景品払出処理部に出力し、その種別と数量が表示部に表示される(ステップS519)。その後、ホール従業員から払出し景品が遊技客に払出され、ステップS523へ移行する。
【0379】
続いて、ステップS518の判定で、選択された景品が特殊景品である場合(ステップS518のYes)、景品管理機(POS)11の制御部は、景品払出処理部を介して景品払出機18が接続されているか否かを判定する(ステップS520)。
【0380】
続いて、ステップS520の判定で、景品払出機18が接続されていない場合(ステップS520のNo)、景品管理機(POS)11の制御部は、選択された払出し特殊景品に関する情報を景品払出処理部に出力し、その種別と数量が表示部に表示される(ステップS521)。その後、ステップS523へ移行する。
【0381】
続いて、ステップS520の判定で、景品払出機18が接続されている場合(ステップS520のYes)、景品管理機(POS)11の制御部は、選択された払出し特殊景品に関する情報を景品払出処理部に出力し、その種別と数量を表示部に表示する。前記景品払出処理部は、受付けた払出し特殊景品に関する情報を基に、景品払出機18に景品を払出すよう指示する(ステップS522)。その後、ステップS523へ移行する。
【0382】
続いて、景品管理機(POS)11の制御部は、ランダムアクセスメモリ(RAM)に記憶されている景品在庫情報から払出し景品(特殊景品または一般景品などが例示できる)の数量を差し引き、景品払出処理部では景品在庫情報を更新する(ステップS523)。
【0383】
続いて、景品管理機(POS)11の制御部は、カード処理機に対してカードをカード挿入口から返却するよう指示し(ステップS524)、リターンする。
【0384】
ところで、本実施形態では図18に示したステップS515〜S517までのフローに則って所有化処理をしているが、これに限定されるではなく、ステップS515〜S517までの処理を遊技システム1上の他の装置が処理するようにしても良い。
【0385】
以上に説明した実施形態と対応付けて本願の請求項に係る発明を説明すると、以下のとおりである。
【0386】
まず請求項1に係る発明は、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体(会員用ICカードまたは非会員用ICカード等が例示できる)を受け付ける記憶媒体受付手段(カード処理機501等が例示できる)と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段(制御部500等が例示できる)と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値を記憶媒体と対応付ける有価価値対応付手段(制御部500等が例示できる)と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段(ステップS151〜S153等が例示できる)と、前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段(返却ボタン3d、4d等が例示できる)と、を備える複数の記憶媒体処理装置(台間機3、4、6等が例示できる)と、該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器(管理装置13等が例示できる)と、を備えた遊技システム(1)において、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6等が例示できる)における前記記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値(U有価価値等が例示できる)が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置(自機である台間機3、4、6等が例示できる)が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合(ステップS136のYes等が例示できる)に、前記第1の有価価値を、前記有価価値クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段(ステップS137等が例示できる)を備えることを特徴とする遊技システムである。
【0387】
また請求項2に係る発明は、内部に貯留される記憶媒体を備え、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体(会員用ICカードまたは非会員用ICカード等が例示できる)を受け付ける記憶媒体受付手段(カード処理機501等が例示できる)と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段(制御部500等が例示できる)と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値と記憶媒体とを対応付ける有価価値対応付手段(制御部500等が例示できる)と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段(ステップS151〜S153等が例示できる)と、前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段(返却ボタン3d、4d等が例示できる)と、を備える複数の記憶媒体処理装置(台間機3、4、6等が例示できる)と、
該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器(管理装置13等が例示できる)と、を備えた遊技システム(1)において、遊技継続の有無を判定する遊技継続判定手段(制御部500等が例示できる)を備え、前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6等が例示できる)における前記遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中(ステップS135等が例示できる)に、前記有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、前記内部に貯留の記憶媒体と、を前記有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値(U有価価値等が例示できる)が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置(自機である台間機3、4、6等が例示できる)が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合(ステップS136のYes等が例示できる)に、前記第1の有価価値を、前記クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする有化処理手段(ステップS137等が例示できる)と、を備えることを特徴とする遊技システムである。
【0388】
また請求項3に係る発明は、請求項2に記載した遊技システム(1)であって、遊技継続判定手段(制御部500等が例示できる)は、前記第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6等が例示できる)において、前記使用履歴付き記憶媒体(会員用ICカードまたは非会員用ICカード等が例示できる)が外部に排出された後、1)排出遊技媒体(アウト玉等が例示できる)を検知しなくなって所定時間経過したか否か、2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上か否か、3)遊技者側に向けた撮像情報に変化があったか否か、4)遊技機の遊技媒体貯留部(玉箱300等が例示できる)または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があるか否か、5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が零でない状態が継続していたか否かの1)〜5)の内、少なくとも1つによって遊技継続判定がなされることを特徴とする遊技システムである。
【0389】
また請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載した遊技システム(1)であって、前記有価価値設定手段(制御部500等が例示できる)は、受け入れた貨幣の額に応じた有価価値を設定するか、または遊技の結果獲得した遊技媒体を計数した計数値に応じた有価価値を設定することであることを特徴とする遊技システムである。
【0390】
また請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載した遊技システム(1)であって、前記有価価値対応付手段(制御部500等が例示できる)は、前記有価価値を前記記憶媒体(会員用ICカードまたは非会員用ICカード等が例示できる)に記憶させるか、前記記憶媒体に記憶された識別情報を読み取って前記識別情報によって特定可能に前記外部機器(管理装置13等が例示できる)の記憶部に記憶させるか、少なくとも一方であることを特徴とする遊技システムである。
【0391】
また請求項6に係る発明は、請求項1乃至5いずれかに記載した遊技システム(1)であって、前記有価価値クリア手段(返却ボタン3d、4d等が例示できる)は、所定の指示入力に基づいて前記有価価値がクリアされ、前記指示入力が、リモコン指示、前記記憶媒体処理装置(台間機3、4、6等が例示できる)または前記外部機器(管理装置13等が例示できる)に備える所定のボタンの押圧、新たな記憶媒体の受付、所定期間のアウト検知がなく新たにアウトの検知をした場合、または、タッチ式記憶媒体の前記記憶媒体処理装置への近接の検知の少なくとも一つであり、前記有価価値のクリアが、前記記憶媒体処理装置又は/及び遊技機(遊技機2等が例示できる)における、有価価値の残数表示を止めてその他の表示に切り替える遊技システムである。
【0392】
また請求項7に係る発明は、請求項1乃至6いずれかに記載した遊技システム(1)であって、前記外部機器(管理装置13等が例示できる)は、前記複数の記憶媒体処理装置(台間機3、4等が例示できる)を含めて通信可能なネットワーク(ネットワーク8等が例示できる)上に設けられた、前記記憶媒体処理装置、データを処理する管理コンピュータ(管理装置13等が例示できる)、遊技機(遊技機2等が例示できる)が並んで設けられた島設備に内蔵設置、隣接設置、または外部露出部分に設置の各機器に係わるデータを処理する島コンピュータ(島コンピュータ7等が例示できる)、島に隣接設置される計数機、前記有価価値に応じた現金を返金する精算機(精算機10等が例示できる)、記憶媒体を発券する記憶媒体発券機(発券機20等が例示できる)、記憶装置(管理装置13等が例示できる)、の少なくとも1つであることを特徴とする遊技システムである。
【0393】
また請求項8に係る発明は、請求項1乃至7いずれかに記載した遊技システム(1)であって、前記所有価処理手段(ステップS137等が例示できる)は、1)前記第2の装置(自機である台間機3、4、6等が例示できる)において、前記第1の有価価値がある旨の表示を行い、前記遊技システムにおけるいずれかの装置(第1の記憶媒体処理装置、第2の装置等が例示できる)に、所定の操作基づいて、行われる。2)自動的に行われる。3)遊技継続を判定する継続遊技判定手段(制御部500等が例示できる)の判定条件を複数備え、該判定条件に応じて、前記第2の装置において、前記使用履歴付き記憶媒体が受け付けられた場合に、自動的に行われるか、所定の操作に基づいて行われる。4)前記第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6等が例示できる)に、前記第1の有価価値が残った状態で、新たな記憶媒体または入金を受け付けた場合、前記第1の有価価値をクリアするとともに、前記第2の装置のいずれかに、前記第1の有価価値を所有者不明の有価価値として記憶させ、所定の操作がなされた場合または自動的に、行われる。前記1)〜4)の少なくとも一つを含む遊技システムである。
【0394】
また請求項9に係る発明は、請求項1乃至8いずれか記載の遊技システムであって、前記所有化処理手段(ステップS137等が例示できる)は、前記第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6等が例示できる)に対応して設けられた遊技機(遊技機2等が例示できる)における遊技状況に応じて、異なる処理を行うことを特徴とする遊技システムである。
【0395】
また請求項10に係る発明は、請求項9記載の遊技システムであって、前記異なる処理は、1)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置(前回遊技の遊技台に対応した台間機3、4、6等が例示できる)において前記使用履歴付き記憶媒体(会員用ICカードまたは非会員用ICカード等が例示できる)が外部に排出された後、前記第1の記憶媒体処理装置に対応する遊技台(遊技機2等が例示できる)において排出遊技媒体(アウト玉等が例示できる)を検知中に、前記第1の有価価値が生じた場合には、自動的に前記所有化処理(ステップS137等が例示できる)がなされ、2)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、前記第1の記憶媒体処理装置に対応する遊技台において排出遊技媒体を検知してから所定時間経過後に、前記第1の有価価値が生じた場合には、所定の操作に基づいて、前記所有化処理がなされ、3)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値(0を含む)より大または所定値以上の場合に、前記第1の有価価値が生じた場合には、所定の操作に基づいて、前記所有化処理がなされ、1)〜3)いずれかの処理を選択的に行うことを特徴とする遊技システムである。
【図面の簡単な説明】
【0396】
【図1】本発明の一実施例における遊技媒体貸出システムの概要図である。
【図2】遊技機を複数並設してなるパチンコ島を示す斜視図である。
【図3A】台間機(ユニット)を正面から見た平面図である。
【図3B】台間機(サンド)を正面から見た平面図である。
【図3C】メダル用台間機を正面方見た平面図である。
【図4A】台間機(ユニット及び/又はサンド)の内部構成を模式的に示した図である。
【図4B】メダル用台間機の内部構成を模式的に示した図である。
【図5A】台間機における動作の流れを示す図である。
【図5B】台間機における動作の流れを示す図である。
【図6】台間機における動作の流れを示す図である。
【図7】台間機における動作の流れを示す図である。
【図8】発券機の外観を示す側面図である。
【図9】発券機の構成部を示す図である。
【図10】発券機における動作の流れを示す図である。
【図11】再プレー受付機の外観を示す側面図である。
【図12】再プレー受付機の構成部を示す図である。
【図13】再プレー受付機における動作の流れを示す図である。
【図14】管理装置の構成部を示す図である。
【図15】管理装置における動作の流れを示す図である。
【図16】管理装置における会員カード情報管理部の情報管理一覧表である。
【図17】管理装置における非会員カード情報管理部の情報管理一覧表である。
【図18】景品管理機(POS)における動作の流れを示す図である。
【図19】パーソナルコンピュータ17に表示されるU有価価値の履歴情報を示す表である。
【符号の説明】
【0397】
1…遊技システム、2…遊技機、3、4…台間機、3a、4a、6a…カード挿入口、3b、4b、6b…貸出ボタン、3c、4c、6c…再プレー用貸出ボタン、3d、4d、6d…返却ボタン、3e、4e、6e…表示部、3f、4f…ランプ、3g、4g…カード回収部、3h、4h、6h…紙幣挿入口、3i、4i…玉通路挿入口、3j、4j…開口部、5…スロットマシン、6…メダル用台間機、6k…計数ボタン、6m…メダル投入部、6n…メダル投入口、6p…メダル排出部、6q…ノズル、6r…返却メダル受け皿、6s…メダル返却口、6t…樋側排出口、6u…メダルタンク、6v…メダル供給分配管、6w…メダルホッパ、7…島コンピュータ、8…ネットワーク、10…精算機、11…景品管理機(POS)、12…再プレー受付機、12a…カード挿入口、12b…暗証番号入力用テンキーボード、12c…端玉/端メダル返却ボタン、12d…カード返却ボタン、12e…再プレー受付ボタン、12f…端玉/端メダル受取口、12g…表示部、13…管理装置、14…プロトコルコンバータ、15…モデム、16…カードセンタ、17…パーソナルコンピュータ、18…景品払出機、20…発券機、20a…カード挿入口、20b…紙幣挿入口6hc…購入度数ボタン、20d…取消/釣りボタン、20e…表示部、20f…紙幣返却口、21…データ表示機、22…データ公開機、100…パチンコ島、101…つま板、102…幕板、103…膳板、104…天板、120…制御部、121…カード処理部、122…端玉返却部、123…選択ボタン検知部、130…制御部、131…会員カード情報管理部、132…非会員カード情報管理部、133…出力処理部、134、135…情報管理一覧表、200…台本体、201…上皿、202…玉受け皿、202a…受け皿シャッタ、203…ハンドル、204…シャッタ操作部、210…制御部、211…カード処理部、212…非会員用カード発行部、213…選択ボタン検知部、214…貨幣識別部、300…玉箱、400…玉通路、450…玉箱設置ベース、500…制御部、500a…インターフェース回路、500b…CPU、500c…ROM、500d…RAM、501…カード処理機、502…電源回路、503…計数処理部、504…貯留機構付き紙幣識別装置(ビルバリ)、505…メダル計数装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値を記憶媒体と対応付ける有価価値対応付手段と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段と、
前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段と、を備える複数の記憶媒体処理装置と、
該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器と、を備えた遊技システムにおいて、
前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記記憶媒体受付手段が記憶媒体を受け付けない状態にて前記有価価値設定手段によって記憶媒体の対応付けがない第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合に、
前記第1の有価価値を、前記有価価値クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする所有化処理手段を備える
ことを特徴とする遊技システム。
【請求項2】
内部に貯留される記憶媒体を備え、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶された記憶媒体を受け付ける記憶媒体受付手段と、新たな有価価値を設定する有価価値設定手段と、前記有価価値設定手段によって設定した有価価値と記憶媒体とを対応付ける有価価値対応付手段と、その特定された有価価値の範囲で遊技に供する遊技媒体を払い出すための払出処理手段と、前記有価価値をクリアする有価価値クリア手段と、を備える複数の記憶媒体処理装置と、
該記憶媒体処理装置と通信可能な外部機器と、を備えた遊技システムにおいて、
遊技継続の有無を判定する遊技継続判定手段を備え、
前記複数の記憶媒体処理装置の内の1つである第1の記憶媒体処理装置における前記遊技継続判定手段によって判定される遊技継続中に、前記有価価値設定手段によって新たに設定された有価価値と、前記内部に貯留の記憶媒体と、を前記有価価値対応付手段によって対応付けした第1の有価価値が新たに生じていた場合であって、前記第1の記憶媒体処理装置とは別の、記憶媒体処理装置または外部機器からなる第2の装置が、前記第1の有価価値が生じる直前に前記第1の記憶媒体処理装置において使用履歴のある使用履歴付き記憶媒体を受け付けた場合に、
前記第1の有価価値を、前記クリア手段によってクリアするとともに前記使用履歴付き記憶媒体に対応付けをする有化処理手段と、を備えることを特徴とする遊技システム。
【請求項3】
前記遊技継続判定手段は、前記第1の記憶媒体処理装置において、前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、
1)排出遊技媒体を検知しなくなって所定時間経過したか否か、
2)獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値より大または所定値以上か否か、
3)遊技者側に向けた撮像情報に変化があったか否か、
4)遊技機の遊技媒体貯留部または遊技機前方であって下方の玉箱に遊技媒体があるか否か、
5)前記有価価値設定手段によって設定された有価価値が0でない状態が継続していたか否か
の1)〜5)の内、少なくとも1つによって遊技継続判定がなされることを特徴とする請求項2記載の遊技システム。
【請求項4】
前記有価価値設定手段は、受け入れた貨幣の額に応じた有価価値を設定するか、または遊技の結果獲得した遊技媒体を計数した計数値に応じた有価価値を設定することであることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の遊技システム。
【請求項5】
前記有価価値対応付手段は、前記有価価値を前記記憶媒体に記憶させるか、前記記憶媒体に記憶された識別情報を読み取って前記識別情報によって特定可能に前記外部機器の記憶部に記憶させるか、少なくとも一方であることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の遊技システム。
【請求項6】
前記有価価値クリア手段は、所定の指示入力に基づいて前記有価価値がクリアされ、
前記指示入力が、リモコン指示、前記記憶媒体処理装置または前記外部機器に備える所定のボタンの押圧、新たな記憶媒体の受付、所定期間のアウト検知がなく新たにアウトの検知をした場合、または、タッチ式記憶媒体の前記記憶媒体処理装置への近接の検知の少なくとも一つであり、
前記有価価値のクリアが、前記記憶媒体処理装置又は/及び遊技機における、有価価値の残数表示を止めてその他の表示に切り替えることである請求項1乃至5いずれか記載の遊技システム。
【請求項7】
前記外部機器は、
前記複数の記憶媒体処理装置を含めて通信可能なネットワーク上に設けられた、前記記憶媒体処理装置、データを処理する管理コンピュータ、遊技機が並んで設けられた島設備に内蔵設置、隣接設置、または外部露出部分に設置の各機器に係わるデータを処理する島コンピュータ、島に隣接設置される計数機、前記有価価値に応じた現金を返金する精算機、記憶媒体を発券する記憶媒体発券機、記憶装置、の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の遊技システム。
【請求項8】
請求項1乃至7記載いずれか記載の遊技システムは、
前記所有価処理手段は、
1)前記第2の装置において、前記第1の有価価値がある旨の表示を行い、前記遊技システムにおけるいずれかの装置(第1の記憶媒体処理装置、第2の装置等)に、所定の操作基づいて、行われる。
2)自動的に行われる。
3)遊技継続を判定する継続遊技判定手段の判定条件を複数備え、該判定条件に応じて、前記第2の装置において、前記使用履歴付き記憶媒体が受け付けられた場合に、自動的に行われるか、所定の操作に基づいて行われる。
4)前記第1の記憶媒体処理装置に、前記第1の有価価値が残った状態で、新たな記憶媒体または入金を受け付けた場合、前記第1の有価価値をクリアするとともに、前記第2の装置のいずれかに、前記第1の有価価値を所有者不明の有価価値として記憶させ、所定の操作がなされた場合または自動的に、行われる。
前記1)〜4)の少なくとも一つを含む請求項1乃至7いずれか記載の遊技システム。
【請求項9】
前記所有化処理手段は、前記第1の記憶媒体処理装置に対応して設けられた遊技機における遊技状況に応じて、異なる処理を行うことを特徴とする請求項1乃至8いずれか記載の遊技システム。
【請求項10】
前記異なる処理は、
1)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、前記第1の記憶媒体処理装置に対応する遊技台において排出遊技媒体を検知中に、前記第1の有価価値が生じた場合には、自動的に前記所有化処理がなされ、
2)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、前記第1の記憶媒体処理装置に対応する遊技台において排出遊技媒体を検知してから所定時間経過後に、前記第1の有価価値が生じた場合には、所定の操作に基づいて、前記所有化処理がなされ、
3)前記遊技状況が、前記第1の記憶媒体処理装置において前記使用履歴付き記憶媒体が外部に排出された後、獲得遊技媒体数+払出処理手段によって払い出した払出遊技媒体数−排出遊技媒体数が所定値より大または所定値以上の場合に、前記第1の有価価値が生じた場合には、所定の操作に基づいて、前記所有化処理がなされ、
の1)〜3)いずれかの処理を選択的に行うことを特徴とする請求項9記載の遊技システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3A】
image rotate

【図3B】
image rotate

【図3C】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2013−102796(P2013−102796A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246354(P2011−246354)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(000137203)株式会社マースエンジニアリング (218)
【Fターム(参考)】