説明

遊技媒体貸機

【課題】メダル貸機内に紙幣識別装置とメダル払い出し器を収納し、紙幣の挿入によって所定枚数のメダルをメダル払い出し器からメダル受け皿へ送出するものがある。これはメダル払い出し器のメンテナンス等のためにメダル払い出し器の前面側の扉を開けてメダル払い出し器を前方へ引き出し、点検修理等を行う場合、不正行為によってメダル払い出し器の前面側の扉を開ければ、容易にメダル払い出し器を前方へ引き出しホッパに収容した多数のメダルを只取りされることとなる。本発明はメダルが不正行為によって只取りされる状態を防止する。
【解決手段】ホッパへのメダル補給をメダル貸機の前面から管理者が手動補給できる構成とし、メダル補給用扉を開けない限りメダル払い出し器を前面へ引き出しできないようにしたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定額の貨幣の挿入によって所定数のメダル等の遊技媒体を送出する遊技媒体貸機に関し、特に遊技媒体貸機本体内に設置した遊技媒体送出装置を引き出し式としたものにおいて、不正操作によって遊技媒体送出装置が引き出されないような防止技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲーム機にメダル貸機を併設し、メダル貸機内に紙幣の識別装置とメダル払い出し器を収納し、1000円札の挿入によって所定枚数のメダルをメダル払い出し器からメダル受け皿へ送出するものが特許文献1にある。このようなメダル貸機においては、メダル払い出し器(メダル払い出しユニット)のメンテナンス等のために、メダル払い出し器(メダル払い出しユニット)の前面側の扉(またはカバー)を開けて、メダル払い出し器(メダル払い出しユニット)を前方へ引き出し、点検、修理等を行う構成とするものがある。
(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−102425号公報
【特許文献2】特開2003−053012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように、メダル払い出し器(メダル払い出しユニット)を前方へ引き出し可能とした場合、何らかの不正行為によってメダル払い出し器(メダル払い出しユニット)の前面側の扉(またはカバー)を開ければ、容易にメダル払い出し器(メダル払い出しユニット)を前方へ引き出すことができ、ホッパに収容した多数のメダルを只取りされることとなる。
【0004】
本発明は、上記のような問題を解決するものである。そのために、特許文献1のものは、ホッパへのメダル補給は、後方のメダル供給ラインから自動的に補給するシステムであるが、メダル貸機の前面から管理者が手動補給できる構成とし、それに関連して、メダル払い出し器の前面側の扉(またはカバー)を開けられても、メダル払い出し器を前方へ引き出すことができないようにして、メダルの只取りを防止するようにするものである。
【0005】
本発明において、遊技媒体とは、遊技機で使用されるメダル、パチンコ玉等の総称であり、遊技媒体貸機は所定額の貨幣の挿入によってこれらの遊技媒体を所定数貸し出す機器である。またコイン状部材とは、円形状硬貨、円形状メダル等を含めた総称であり、以下に示す実施例では、遊技媒体をコイン状部材の一つである円形状メダルとして記載する。また、薄片とは、紙幣を含むことは勿論のこと、プリペイドカードやその他のカードであって、遊技メダルの供給を受けるための有価カードを含めた総称であり、紙幣やカードの材質は問わない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明の遊技媒体貸機は、縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口が上部から下方へ順に、複数の扉(またはカバー)で覆われ、上部扉(またはカバー)は前記遊技媒体貸機本体内に引き出し可能に支持した遊技媒体送出装置の上部に設けた遊技媒体貯蔵容器へ遊技媒体を補給するために遊技媒体補給用開口を開閉するよう下端部を遊技媒体貸機本体に軸支持部にて回動可能に支持され、下部扉(またはカバー)は前記遊技媒体送出装置から送出される遊技媒体を受けるトレイか遊技機の遊技媒体受け皿に導くノズルが取り付けられて前記遊技媒体送出装置の前面を覆い、前記上部扉(またはカバー)の下端には、前記上部扉(またはカバー)が閉じた状態で前記遊技媒体送出装置の引き出し阻止位置となり、前記上部扉(またはカバー)が開いた状態でその引き出し阻止位置から外れる位置へ回動するように下方へ延出したストッパ部を備えたことを特徴とする。
【0007】
第2発明の遊技媒体貸機は、縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口が上部から下方へ順に、複数の扉(またはカバー)で覆われ、上部扉(またはカバー)は前記遊技媒体貸機本体内に遊技媒体送出装置と共に引き出し可能に設けた遊技媒体貯蔵容器へ遊技媒体を補給するために遊技媒体補給用開口を開閉するよう下端部を遊技媒体貸機本体に軸支持部にて回動可能に支持され、下部扉(またはカバー)は前記遊技媒体送出装置から送出される遊技媒体を受けるトレイか遊技機の遊技媒体受け皿に導くノズルが取り付けられて前記遊技媒体送出装置の前面を覆い、前記上部扉(またはカバー)の下端には、前記上部扉(またはカバー)が閉じた状態で前記遊技媒体貯蔵容器の前壁の前面上部に対向し、前記上部扉(またはカバー)が開いた状態でその対向から外れる位置へ回動するように下方へ延出したストッパ部を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
第1発明では、大掛かりな遊技媒体自動補給システムを採用しなくても済むようにするために、遊技媒体貸機の前面から管理者が手動で遊技媒体補給ができる構成とし、それに関連して、遊技媒体払い出し器の前面扉(またはカバー)を開けられても、上部扉を開けなければ遊技媒体払い出し器を前方へ引き出すことができないため、不正行為による遊技媒体の只取りを防止できるものとなる。その構成も、上部扉から下方へ延出したストッパ部によって簡単に達成できるため、構造も簡素なものとなり故障も生じ難いものである。
【0009】
第2発明では、遊技媒体送出装置と共に遊技媒体貯蔵容器が引き出される構成に対応して、ストッパ部が遊技媒体貯蔵容器の前壁の前面上部に対向する構成によって、第1発明同様の効果を奏することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の遊技媒体貸機は、縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口が上部から下方へ順に、複数の扉(またはカバー)で覆われ、上部扉(またはカバー)は前記遊技媒体貸機本体内に引き出し可能に支持した遊技媒体送出装置の上部に設けた遊技媒体貯蔵容器へ遊技媒体を補給するために遊技媒体補給用開口を開閉するよう下端部を遊技媒体貸機本体に軸支持部にて回動可能に支持され、下部扉(またはカバー)は前記遊技媒体送出装置から送出される遊技媒体を受けるトレイか遊技機の遊技媒体受け皿に導くノズルが取り付けられて前記遊技媒体送出装置の前面を覆い、前記上部扉(またはカバー)の下端には、前記上部扉(またはカバー)が閉じた状態で前記遊技媒体送出装置の引き出し阻止位置となり、前記上部扉(またはカバー)が開いた状態でその引き出し阻止位置から外れる位置へ回動するように下方へ延出したストッパ部を備えたものであり、本発明の実施例を以下に記載する。
【実施例1】
【0011】
次に、薄片をその代表的な紙幣で表し、遊技媒体としてのコイン状部材100を円形状の遊技用メダル100とした本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係るコイン状部材(メダル)貸機の正面図、図2は本発明に係るメダル貸機の前面扉を外した状態の正面図、図3は本発明に係るメダル貸機の内部構成を説明する縦断側面図、図4は本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータ部とその上方のコイン状部材の収容部(またはホッパと称する)の構成を示す縦断側面図、図5は本発明に係るコイン状部材送出装置の上面斜視図、図6は本発明に係るコイン状部材送出装置の送出部のカバーを外した斜視図、図7は本発明に係るコイン状部材送出装置の送出部のカバーを外した上面図、図8は本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータとロータガイドリングの関係を示す断面図、図9は本発明に係る送出ロータの分離孔部分の裏側斜視図、図10は本発明に係るコイン状部材送出装置を備えたメダル貸機と遊技機の併設状態を示す正面図、図11は本発明に係るメダル貸機の前面扉を開いた状態の内部構成の説明斜視図である。
【0012】
本発明の実施の形態を図に基づき説明する。コイン状部材としては、貨幣であるコインと遊技機専用のメダルがあるが、実施例では、コイン状部材がメダルである場合について説明する。図10において、1は遊技機であり、スロットマシン、スロットルマシン、或いはパチスロ機と称される遊技機を示す。遊技機1では所定のメダル100が使用されるため、メダル投入口25に遊技に必要な最低1枚のメダル100が投入された状態において、スタートレバー1Aを操作することにより、3個のリール1Cが回転する。この状態でタイミングを見て3個のストップボタン1Bを押すことにより、対応するリール1Cが順次停止し、表面に表示された各リール1Cの図柄や数字の組み合わせに応じて入賞メダルが、払い出し口からメダル受け皿1Dに払い出される仕組みである。
【0013】
遊技機1にはコイン状部材の貸機であるメダルの貸機MKが併設される。メダル貸機MKは、前面に開口を形成した縦長直方体のメダル貸機MKの本体200内に、遊技用メダル100の供給を受けるために前面の挿入口111から挿入された紙幣や有価カード等の薄片の識別機能を有する薄片識別装置110(紙幣のみの場合は紙幣識別装置110という)と、この薄片の挿入によって所定枚数のメダル100を払い出すメダル送出装置2と、電装部60等が収納されている。メダル貸機MKは、単に貸機と称する場合があり、また、遊技機1相互間に配置されるため台間貸機とも称される。各遊技機1にそれぞれ貸機MKが併設配置され、この形態は一つの島を形成する状態であるため、これを遊技装置の島、遊技島と称している。遊技機1と貸機MKは、遊技島の外観形成を整えるために略同一高さに形成されている。
【0014】
薄片識別装置110(実施例では紙幣識別装置110)は、挿入口111から挿入された薄片(実施例では紙幣)の真偽識別を行なうための識別機能部110Aと、そこで識別された真正薄片(実施例では紙幣)をスタックするスタック部110Bとからなる。所定の薄片(実施例では紙幣)を薄片識別装置110(実施例では紙幣識別装置110)に挿入することによって、メダル貸機MKからメダル100の供給を受けることができるものである。
【0015】
メダル貸機MKは、縦長直方体のメダル貸機本体200の前面に開口は、上部から下方へ順に、第1扉205、第2扉206、及び第3扉207で覆われている。各扉はカバーと称しても差し支えない。第1扉205は、薄片識別装置110と電装部60を前面へ取り出し可能とするために、それらの前面を覆っている。また第3扉207はメダル送出装置2の前面を覆っており、メダル送出装置2から送出されるメダル100を前面に設けたメダル払い出し部へ導く。このメダル払い出し部は、第3扉207の全面に設けたメダル受けトレイであってもよいが、実施例では遊技機1のメダル受け皿1Dに導くノズル2Nで構成している。第3扉207の開閉はヒンジ機構でもよいが、実施例では取り外し機構であり、ノズル2Nと共に第3扉207をメダル貸機本体200から取り外すことによって、メダル貸機本体200内の支持部216に載置したメダル送出装置2を、後述の貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pと共に、メダル貸機本体200から前方へ引き出しによって取り外すことができる。また、第2扉206は、後述のように、メダル貸機本体200の前面のメダル補給用開口を開いて、メダル送出装置2の上部に設けたメダル収容部(ホッパ)5へメダル100を補給するための補給用前面扉206である。
【0016】
第1扉205は、下端部をメダル貸機本体200に水平軸の軸支持部204にて回動可能に支持され、上部にロック用の施錠装置212を備えている。第2扉206は、下端部をメダル貸機本体200に軸支持部208にて回動可能に支持され、上部にロック用の施錠装置213を備えている。第3扉207は、第2扉206を開いた状態でなければ取り外しできない。即ち、第3扉207は、第3扉207の下端部207Dがメダル貸機本体200の下部に設けた係止フランジ200Fに係止し、第3扉207の上端部207Uが閉じている第2扉206の下端部206Dに近接している。このため、第2扉206を閉じた状態では、第3扉207を持ち上げても第3扉207の上端部207Uが第2扉206の下端部206Dに当接し、係止フランジ200Fとの係止を外すことができないため、第3扉207を取り外すことができない。第2扉206を開くことによって、第2扉206の下端部206Dが第3扉207の上端部207Uから離れるため、第3扉207を持ち上げれば第3扉207の下端部207Dが係止フランジ200Fの係止から外れ、その状態で第3扉207を取り外すことができる。なお、第3扉207の上部の着脱構成は特開2000−202147号と同様の構成である。
【0017】
メダル貸機MKは、その内部の上部に薄片の一つである紙幣の真偽を識別する薄片識別装置110が配置され、下部にコイン状部材送出装置であるメダル送出装置2が配置され、そして中間部に電装部60が配置されている。
【0018】
紙幣挿入口111から挿入された紙幣の真偽判別を紙幣識別装置110で行い、識別した真正紙幣はスタック部110Bへ積層収納するが、前記遊技島の裏側に設置した薄片搬送装置(図示せず)によって、前記遊技装置の島の端部に設けた金庫へ搬送される仕組みでもよい。メダル貸機MKに適用可能な紙幣は、例えば、1000円以外に、2000円、5000円、10000円の紙幣の一つ又は複数とすることもできる。以下の実施例では、紙幣挿入口111への1000円紙幣の挿入によって50枚のメダル100が送出される(払い出される)ように設定された場合について説明する。
【0019】
電装部60は、紙幣識別装置110とメダル送出装置2等に電気的に接続されている。このため電装部60は、紙幣挿入口111から挿入され紙幣識別装置110にて識別された真正紙幣の金額データの読み込み制御や、この金額データをメダル貸機MKの前面板等に設けた表示部に表示させる制御や、この真正紙幣の金額に対応してメダル送出装置2から所定数のメダルを払い出す制御(実施例では、最低購入単位として1000円分で50枚のメダルを払い出す)や、このメダル送出装置2から払い出すメダル数をメダル貸機MKの前面に設けたLED等で構成の表示部214に表示させる制御や、貯蔵容器(ホッパ)5Pの収納メダルの不足状態を検知する残量検知部ESで検知しLED等の表示部214にエラーコードを表示し警報灯257を点灯する制御や、残量検知部ESが最低残量を検知したとき、それ以降何回まで正規のメダル払い出しを行うかの制御や、不正操作によるメダルの只取り防止のための不正検出装置の制御や、不正検出時に表示部214にエラーコードを表示し警報灯257を点灯する制御等を行う制御部61(回路基板61Aを含む)を含む。
【0020】
紙幣識別装置110は、挿入口111から挿入された紙幣の真偽識別を行なう識別機能部110Aと、そこで識別された真正紙幣をスタックするスタック部110Bとからなる。紙幣識別装置110は、後述の第1扉(上扉)205を開いた状態で、本体200の左右壁201、202に設けた左右レール部に前方へ引き出し可能に支持されており、紙幣識別装置110への電源供給線と信号線は、この引き出しと挿入によって脱着されるコネクタ112にて、電装部60の電源供給線と接続され、且つ制御部61の信号線と接続される。
【0021】
コイン状部材であるメダル100の送出装置であるメダル送出装置2は以下の構成をなす。即ち、合成樹脂製のベース部材4上には、円形状のコイン状部材であるメダル100を収納する収容部(またはホッパと称する)5を形成し、収容部(ホッパ)5内のメダル100を1枚ずつ送出する送出ロータ7を備えている。送出ロータ7は、収容部(ホッパ)5の下部においてベース部材4上に略水平状態に配置され、複数の分離孔10を形成した合成樹脂製であり、ベース部材4の後側に配置した電動機装置8からベース部材4内に配置した複数歯車を含む伝動機構8Aを介して、ベース部材4の上壁を貫通して延びる回転軸9の先端部に、送出ロータ7が取り付けられている。
【0022】
メダル100の収容部(ホッパ)5は、単一の形態のメダル収容部(ホッパ)であってもよいが、メダル送出装置2をメダル貸機MKの前面側へ引き出し可能にするために、上下に分割可能な第1貯蔵部と第2貯蔵部とで構成している。即ち、メダル100の収容部(ホッパ)5は、第1貯蔵部を形成する貯蔵容器5Pと、貯蔵容器(第1貯蔵部)5P上に連続して形成された第2貯蔵部5P2とで構成し、貯蔵容器5Pと共にメダル送出装置2をメダル貸機MKの前面側へ引き出しできる。
【0023】
貯蔵容器5Pは、ベース部材4に着脱可能に取り付けられており、その後壁5G、左壁5H及び右壁5Mの上端が、縦長直方体のメダル貸機MKの本体200の左右側壁201、202と後壁203に当接状態で沿った大きさの矩形状に形成され、下面開口5Bは送出ロータ7の外周に沿う円形状をなし、上側開口が略矩形状をなすように後述の送出通路部13側の壁とその対面側の壁が前記円形状から外方へ広がり、残りの対面する2つの壁が前記送出ロータの周縁部から略垂直に延びており、下側が円形状であって上側が矩形状をなす容器形状である。この下面開口5Bに対応して送出ロータ7が配置される。
【0024】
貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの矩形状の上側開口5Aに連通して、貯蔵容器(第1貯蔵部)5P上に第2貯蔵部5P2が連続して形成されている。第2貯蔵部5P2は、前面に開口を形成した縦長直方体のメダル貸機MKの本体200の左右側壁201、202と後壁203とで形成した空間によって形成されており、これによって、第2貯蔵部5P2は前面に補給用開口を形成している。施錠装置213をキーによって外した状態で、この補給用開口を開閉する補給用前面扉206を開くことにより、この第2貯蔵部5P2へメダル100を手動によって補給できる。補給用前面扉206は、上部が前方へ回動して開くように、下端部が水平軸の軸支持部208によって支持されている。第2貯蔵部5P2の前面の補給用開口の底部には、補給案内底板209が第2貯蔵部5P2の左右側壁201、202に亘って取り付けられている。また、補給用前面扉206の左右部分には、第2貯蔵部5P2の左右側壁201、202に沿って延びた補給案内左右板210、211が取り付けられている。補給用前面扉206は、前方へ回動して略90度の範囲で開くことができるように制限機構が設けられている。
【0025】
メダル送出装置2のベース部材4は、メダル貸機MKの本体200の左右側壁201、202に取り付けた支持部216に載置され、これによって、メダル送出装置2は、第1貯蔵部を形成する貯蔵容器5Pと共に、メダル貸機MKの本体200から前後方向に引き出し可能である。メダル送出装置2は、メダル貸機MKの本体200内の所定位置に保持されるが、この所定位置は、保持装置(図示せず)によって保持される。
【0026】
この構成において、メダル100を管理者が手動補給する場合、補給用前面扉206を前方へ回動して略90度の範囲で開く。この状態で、第2貯蔵部5P2の補給用開口の左右部分には、補給案内左右板210、211が露出して、補給されるメダル100が左右両側から零れないように作用し、また、第2貯蔵部5P2の補給用開口の底部に存在する補給案内底板209によって、補給されるメダル100が第2貯蔵部5P2及びその下方の貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pへ導入される。
【0027】
貯蔵容器(ホッパ)5P内に収容されるコイン状部材100であるメダル100の荷重が、送出ロータ7に掛かることを減衰するために、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fから送出ロータ7の中央部上方位置へ向けて低く傾斜した減圧板37を設けている。この補給されるメダル100は、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの後壁5Gへ直接落下し、その傾斜に沿って送出ロータ7へ向けて移動するものと、減圧板37に衝突して、減圧板37の傾斜に沿って移動するものがある。このようにして、貯蔵容器(第1貯蔵部)5P及び第2貯蔵部5P2内にメダル100が収容される。
【0028】
貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fのコーナ部には、先端46Pが回転する送出ロータ7の分離孔10に上方から近接するように延びたコイルバネで構成したメダル残留防止部材46が設けられている。このメダル残留防止部材46は、送出ロータ7の回転に伴って、メダル100が抵抗を受け、横に倒れた水平状態のメダル100が1枚ずつメダル分離孔10に入るように作用するものである。
【0029】
このように、本発明のメダル貸機は、縦長直方体のメダル貸機本体200の前面開口を、上部から下方へ順に、複数の扉、即ち第1扉205、第2扉206、及び第3扉207で覆われ、第1扉205は前記メダル貸機本体200内に設置した薄片識別装置110と電装部60の前面を覆い、第2扉206は前記メダル貸機本体200内に引き出し可能に支持したメダル送出装置2の上部に設けたメダル貯蔵容器5Pへメダル100を補給するためメダル補給用開口を開閉するよう下端部をメダル貸機本体200に軸支持部208にて回動可能に支持され、第3扉207は前記メダル送出装置2から送出されるメダル100を遊技機のメダル受け皿1Dに導くノズル2Nが取り付けられて前記メダル送出装置2の前面を覆っている。第2扉206の下端には、第2扉206が閉じた状態でメダル送出装置2の引き出し阻止位置となり、第2扉206が開いた状態でその引き出し阻止位置から外れる位置へ回動するように下方へ延出したストッパ部215を備えている。
【0030】
この具体的な構成の一つとして、第2扉206の下端には下方へ延出したストッパ部215を設け、第2扉206が閉じた状態でメダル送出装置2の引き出しを抑制する引き出し阻止位置となるように、ストッパ部215がメダル貯蔵容器5Pの前壁5Fの前面上部に対向し、第2扉206を開くことによって第2扉206と共にストッパ部215が回動して、その対向から外れる位置となるように作用する。
【0031】
補給用前面扉206の下端には、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fの前面上部に対向するように、下方へ延出したストッパ部215が設けられているため、何らかの操作によって、第3扉207を開いてコイン状部材送出装置2をメダル貸機MKの本体200から前方へ引き出そうとしても、補給用前面扉206が閉じている限り、コイン状部材送出装置2の引き出しは、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fがストッパ部215に衝突して、それ以上の前方への引き出しが阻止される。すなわち、悪戯操作によって、第3扉207を開いてコイン状部材送出装置2を引き出そうとすることを防止できるものとなる。
【0032】
なお、コイン状部材送出装置2の引き出しを行なう場合は、図4で補給用前面扉206を矢印のように開く(例えば、略60度以上に開く)ことによって、ストッパ部215が図4で矢印のように反時計方向へ回動して、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fとの対向位置から外れる状態で、貯蔵容器5Pと共にコイン状部材送出装置2の引き出しを行なうことができる。
【0033】
回転軸9の先端部に取り付けられた送出ロータ7は、図8に示すように、ベース部材4の上面に形成した円形状の窪み4Aに略水平状態に配置され、窪み4Aの表面から若干離れた状態で電動機装置8によって、図7に示すように所定方向(図ではR方向)へ回転する構成である。送出ロータ7の上面周縁部及び周囲面と若干の間隔を存して送出ロータ7の上面周縁部と周囲面を覆うようにロータガイドリング20が設けられている。ロータガイドリング20は、窪み4Aを取り囲むように窪み4Aよりも高い位置に形成した円形状の段部4Bに載置され、ベース部材4に形成した係止爪部21によってベース部材4の所定位置に保持される。ロータガイドリング20は、送出ロータ7の上面周縁部を覆うリング部20Aから外方へ広がるように傾斜したリング部20Bを形成しており、図4に示すように、貯蔵容器(ホッパ)5Pの円形状の下面開口5Bが、リング部20A、20Bに沿うように、貯蔵容器(ホッパ)5Pがベース部材4に取り付けられる。
【0034】
送出ロータ7が回転軸9の先端部に取り付けられて窪み4Aに配置された状態で、ロータガイドリング20の周縁部に複数箇所形成した切り欠き20Cを各係止爪部21に対応させるように、ロータガイドリング20を段部4Bに載置し、この状態で図6及び図7において、ロータガイドリング20を時計方向へ回動させることによって、図6、図7及び図8に示すように、ロータガイドリング20が係止爪部21の下側に潜り込んで係止されると共に、ロータガイドリング20の端部20Dがベース部材4に形成したストッパ段部22に当接して、ロータガイドリング20が所定位置に保持される。
【0035】
送出ロータ7は、図9に示すように、同心円上に複数の分離孔10(図示のものは6個の分離孔を有するが、これに限定されない)を略等間隔に配置した円盤状をなし、各分離孔10は、メダル100の直径よりも若干大きい直径でもって送出ロータ7を上下に円形状に貫通し、上側周縁部には回転方向Rの下流側に下向きの低く傾斜状に広がった案内面11を形成している。また、各分離孔10の下側周縁部には、送出ロータの周縁に臨む開放出口10Aを形成し、この開放出口10Aの回転方向Rの下流側には、送出ロータ7の周縁へ延びる流線型の押し出し壁12を形成している。
【0036】
図8に示すように、ベース部材4の上面の窪み4Aには、送出ロータ7の周縁部に臨むようにメダル100の送出通路13が形成されている。この送出通路13の入口側に対応して、分離孔10の回転軌跡上に、円錐状の送出案内ピン45が設けられ、送出ロータ7の下面には、この送出案内ピン45が衝突しないように、たて形成した円形状の窪み4Aに配置され、回転軸9を中心とした円形の溝45Aが形成されている。この送出案内ピン45と固定側壁15の最小間隔(図では案内面15Bの上端部との間隔)は、図7に示すように、メダル100の直径と等しいか、若干大きい間隔である。
【0037】
この構成によって、送出ロータ7の回転によって、貯蔵容器(ホッパ)5Pのメダル100は、1枚ずつ分離して分離孔10に順次入り込み、分離孔10の底部に入り込んだメダル100は、送出ロータ7の回転に伴ってベース部材4の上面を滑りつつ送出案内ピン45に衝突し、押し出し壁12によって、ベース部材4の上面に形成した送出通路13へ向けて、開放出口10Aから送出ロータ7の外方へ押し出される仕組みである。このようにして、メダル100は、送出ロータ7の回転に伴って各分離孔10から1枚ずつ送出される。
【0038】
このようにして送出ロータ7の外方へ押し出されたコイン状部材100は、図7に示すように、送出案内ピン45と固定側壁15の案内面15Bとの対向部間を通り、通路規制部81へ到達する。通路規制部81は、対向壁を構成する固定側壁15との間隔がメダル100の直径より狭い通路幅を保つようにバネ17で付勢された可動体16を設けている。メダル100がこのバネ付勢に抗して可動体16を押して退避させつつ通過する際、可動体16の復帰力によってメダル100が送出通路13へ弾き飛ばされる構成である。
【0039】
通路規制部81は送出通路13の入口部に位置する。送出通路13の通路幅T1は、案内面15Bと交差する固定側壁15の先端の直線部15Aと、その対面側に固定側壁15と並行に配置した固定側壁26との間隔で形成される。この通路幅T1は、メダル100が円滑に移動できるように、メダル100の直径よりも若干大きい寸法に定めている。このため、通路規制部81は、固定側壁15のコーナ部と可動体16とで、メダル100の半径より大きく直径よりも小さい間隔の狭い通路幅を保つ間隔で形成される。
【0040】
送出ロータ7から外方へ押し出されたコイン状部材100が、スムースに送出通路13へ移動するようにするために、ベース部材4の上面4Aと通路規制部81と送出通路13は、ベース部材4の上面4Aと同一面になるように形成されている。なお、固定側壁15は、耐磨耗性を考慮して金属製とし、実施例ではステンレススチールで構成している。ベース部材4の上面側には、送出ロータ7の分離孔10に侵入したコイン状部材100が接触する位置に静電気を逃がす導電部材30を配置し取り付けている。導電部材30は、送出ロータ7の回転によって分離孔10内のコイン状部材100と摩擦が生じるため、耐摩耗性に優れた材料で構成する必要があり、実施例ではステンレススチールで構成している。
【0041】
可動体16は、固定部15に対して送出ロータ7の回転方向(R)前方側に位置し、通路規制部81を通過するコイン状部材100によって押し圧作動されるように、復帰作用バネ17で付勢された状態に設けられている。可動体16は、略V字状又は略L字状の可動アーム19の中間部がベース部材4の上壁の下側に軸支持部18で回転可能に支持され、図7等に示すように、可動アーム19の一方の腕辺に立設した軸19Aが、ベース部材4の上壁に形成したスリット4Sを貫通し、この貫通した軸19Aに回転可能に取り付けた円筒状のローラ16Aが通路規制部81に突出状態で臨む。可動アーム19の他方の腕辺は、一端がベース部材4に保持されたバネ17の引っ張り力によって引っ張られており、それによって、可動体16のローラ16Aは固定部15との間にコイン状部材100の半径より大きく直径よりも小さい間隔を有する通路規制部81を形成している。可動アーム19の他方の腕辺は、ベース部材4の下側に設けたメダル100の枚数を検知するための検出部23Wを作動する作動部16Bとして作用する。
【0042】
このように、送出ロータ7の回転に伴ってメダル100が1枚ずつ送出されるため、1回の貸し出しに必要な金額(実施例では1000円)紙幣が遊技客によって紙幣挿入口111へ挿入されることに応じて送出されるメダル100の所定枚数(実施例では50枚)を予め設定しておけば、検出部23Wでの検出に基づく計数値がこの所定枚数(実施例では50枚)に達したとき、制御部61によって電動機装置8の回転を停止するように構成すれば、安定した送出動作が得られる。
【0043】
送出ロータ7の外方へ押し出されるメダル100は、この固定側壁15と可動体16との対向部間の通路規制部81に到達した際、図7に一点鎖線で示すように可動体16をバネ17の引っ張り力に抗して16Aの状態に押し退けつつ進み、メダル100の直径部が通過したとき、バネ17の引っ張り力によって復帰する可動体16によって、送出口14方向へ弾き飛ばされる。メダル100の送出枚数を正確に係数するためと、また、メダル詰まりの検出のために、送出通路13にメダル通過の検出部23を設けている。この弾き飛ばされたメダル100は、固定側壁26側から送出通路13に臨むように配置した検出部23をY1方向に通過して、送出口14から送出される。
【0044】
このようにして送出口14から送出されるメダル100は、ノズル2Nを通って遊技機1の前面に設けた受け皿1Dへ供給され、遊技客による次の遊技に使用可能となる。送出通路13の通路幅T1は、固定側壁15の先端の直線部15Aとその対面側に固定側壁15と並行に配置した固定側壁26との間隔で形成される。この通路幅T1は、メダル100が円滑に移動できるように、メダル100の直径よりも若干大きい寸法に定めている。
【0045】
検出部23Wは発光部と受光部で構成された光スイッチであり、メダルの通過によって可動アーム19の他方の腕辺である作動部16Bが往復動することによって、発光部から受光部へ至る光通路を遮る構成であり、これによってメダルの通過を検出する。また、検出部23も発光部と受光部で構成された光スイッチであり、メダルの通過によって発光部から受光部へ至る光通路を遮る構成であり、検出位置は、メダル100の直径を外れた部位での検出としている。即ち、送出ロータ7から送出されるメダル100が連なって送出される場合にも、1枚ずつの検出ができるようにするために、発光部24A、24Bから受光部25A、25Bへ至るそれぞれの光通路は、送出されるメダル100の直径部位ではなく、直径部位から外れた位置、即ち、メダル100の直径よりも短い部位での検出としている。
【0046】
送出通路13と検出部23の部分は、合成樹脂製のカバー32によって覆われている。カバー32は、ベース部材4の上面に形成した係止部33に下側に潜り込んで係止され、他端側はネジ34によってベース部材4にネジ止めされる。このカバー32の下面32Aと送出通路13の上面13Aとの間隔T2が、メダル100の厚さT0よりも若干大きい寸法になっている。これによって、固定側壁15と固定側壁26の間隔T1(メダル100の直径方向の間隔)と、このカバー32の下面32Aと送出通路13の上面13Aとの間隔T2(メダル100の厚さ方向の間隔)との間が、送出通路13のコイン状部材通路の大きさである。そして、この送出通路13のコイン状部材通路の出口が、メダル100の送出口14となる。
【0047】
上記のメダル100の通過枚数の計数方式は、メダル通過検出部23Wをメダルが通過するごとに計数しているが、これに替わる方式として、メダル100の送出枚数を正確に係数するために、上記したメダル通過の検出部23Wで1枚のメダル100が送出されたことを検出した後、続いて通過する検出部23(一方の発光部と受光部の組でよい)でそのメダル100が送出されたことを検出したとき、電装部60に設けた制御部61の計数部(図示せず)に1枚のメダル100が計数される関係とし、この関係によって、順次送出されるメダル100の枚数を計数とするようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、遊技媒体貸機としてメダルの貸機に限らず、パチンコ玉の貸機であっても同様であるため、種々の実施形態を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係るコイン状部材(メダル)貸機の正面図である。(実施例1)
【図2】本発明に係るメダル貸機の前面扉を外した状態の正面図である。(実施例1)
【図3】本発明に係るメダル貸機の内部構成を説明する縦断側面図である。(実施例1)
【図4】本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータ部とその上方のコイン状部材の収容部(またはホッパと称する)の構成を示す縦断側面図である。(実施例1)
【図5】本発明に係るコイン状部材送出装置の上面斜視図である。(実施例1)
【図6】本発明に係るコイン状部材送出装置の送出部のカバーを外した斜視図である。(実施例1)
【図7】本発明に係るコイン状部材送出装置の送出部のカバーを外した上面図である。(実施例1)
【図8】本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータとロータガイドリングの関係を示す断面図である。(実施例1)
【図9】本発明に係る送出ロータの分離孔部分の裏側斜視図である。(実施例1)
【図10】は本発明に係るコイン状部材送出装置を備えたメダル貸機と遊技機の併設状態を示す正面図である。
【図11】本発明に係るメダル貸機の前面扉を開いた状態の内部構成の説明斜視図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0050】
1・・・・遊技機
2・・・・コイン状部材送出装置
4・・・・ベース部材
5・・・・コイン状部材の収容部(ホッパ)
5A・・・上側開口
5B・・・下側開口
5F・・・貯蔵容器(ホッパ)の前壁
5G・・・貯蔵容器(ホッパ)の後壁
5H・・・貯蔵容器(ホッパ)の左壁
5M・・・貯蔵容器(ホッパ)の右壁
5P・・・貯蔵容器(第1貯蔵部)
5P2・・第2貯蔵部
7・・・・送出ロータ
8・・・・電動機装置
9・・・・回転軸
10・・・分離孔
13・・・送出通路(送出部)
15・・・固定側壁
16・・・可動体
17・・・バネ
20・・・ロータガイドリング
20C・・切り欠き
21・・・係止爪部
23・・・コイン状部材の通過検出部
23W・・コイン状部材の通過検出部
23P・・発光部
23Q・・受光部
24A、24B・・・発光部
25A、25B・・・受光部
26・・・固定側壁
37・・・コイン状部材用減圧板
37P・・減圧板の弧状先端部
40・・・コイン状部材用制限部材
41・・・基部部材
42・・・先端部材
43・・・コイルバネ
60・・・電装部
61・・・制御部
81・・・通路規制部
100・・コイン状部材
111・・挿入口
200・・メダル貸機MKの本体
201・・本体200の左側壁
202・・本体200の右側壁
203・・本体200の後壁
204・・軸支持部
205・・第1扉
206・・第2扉(補給用前面扉、上部扉)
207・・第3扉(下部扉)
208・・軸支持部
209・・補給案内底板
210・・補給案内左板
211・・補給案内右板
212・・施錠装置
213・・施錠装置
214・・数字表示部
215・・ストッパ部
MK・・・メダル貸機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口が上部から下方へ順に、複数の扉(またはカバー)で覆われ、上部扉(またはカバー)は前記遊技媒体貸機本体内に引き出し可能に支持した遊技媒体送出装置の上部に設けた遊技媒体貯蔵容器へ遊技媒体を補給するために遊技媒体補給用開口を開閉するよう下端部を遊技媒体貸機本体に軸支持部にて回動可能に支持され、下部扉(またはカバー)は前記遊技媒体送出装置から送出される遊技媒体を受けるトレイか遊技機の遊技媒体受け皿に導くノズルが取り付けられて前記遊技媒体送出装置の前面を覆い、前記上部扉(またはカバー)の下端には、前記上部扉(またはカバー)が閉じた状態で前記遊技媒体送出装置の引き出し阻止位置となり、前記上部扉(またはカバー)が開いた状態でその引き出し阻止位置から外れる位置へ回動するように下方へ延出したストッパ部を備えたことを特徴とする遊技媒体貸機。
【請求項2】
縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口が上部から下方へ順に、複数の扉(またはカバー)で覆われ、上部扉(またはカバー)は前記遊技媒体貸機本体内に遊技媒体送出装置と共に引き出し可能に設けた遊技媒体貯蔵容器へ遊技媒体を補給するために遊技媒体補給用開口を開閉するよう下端部を遊技媒体貸機本体に軸支持部にて回動可能に支持され、下部扉(またはカバー)は前記遊技媒体送出装置から送出される遊技媒体を受けるトレイか遊技機の遊技媒体受け皿に導くノズルが取り付けられて前記遊技媒体送出装置の前面を覆い、前記上部扉(またはカバー)の下端には、前記上部扉(またはカバー)が閉じた状態で前記遊技媒体貯蔵容器の前壁の前面上部に対向し、前記上部扉(またはカバー)が開いた状態でその対向から外れる位置へ回動するように下方へ延出したストッパ部を備えたことを特徴とする遊技媒体貸機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−82210(P2009−82210A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252287(P2007−252287)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000108247)株式会社ジェッター (42)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】