説明

遊技媒体貸機

【課題】従来は上扉の開閉を検知するスイッチを設けないため不正行為によって上扉が閉まった状態で設定スイッチを操作して、メダル払い出し枚数を多くなるように設定を変更されても不正を防止できず、1回のメダル貸し出しを受けるために紙幣を挿入してメダル払い出しユニットが動作したとき、変更された設定に基づき払い出されるメダル枚数が、正規の数よりも多数となり、遊技施設としては問題である。本発明は、第1扉の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、上記のような不正操作に対処するものである。
【解決手段】扉検知スイッチが第1扉の閉状態検知のときはメダル払い出し枚数の設定スイッチによる動作が無効であり、第1扉の開状態検知のときは設定スイッチによる動作が有効となるようにしたこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貨幣の挿入によって所定数の遊技媒体を送出する遊技媒体貸機に関し、特に不正操作によって送出遊技媒体数等の設定スイッチが操作されて設定値が変更され難いようにする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、メダル貸機本体のハウジング内に紙幣識別ユニット、コントロールユニット、メダルタンクユニット、メダル払い出しユニットを収納し、紙幣識別ユニットとコントロールユニットの前面を開閉する上扉、メダルタンクユニットの前面を開閉する中扉、メダル払い出しユニットの前面を開閉する下扉を設けたメダル貸機がある。(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−053012号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このようなメダル貸機において、上扉を開いた状態で操作可能にコントロールユニットの前面にメダル払い出し枚数の設定変更スイッチを設け、上扉を開いた状態でこのスイッチを操作して、メダル払い出し枚数の設定変更を行なっている。また、メダル詰まりやメダル払い出しユニットが引き出されたとき等の異常モードになったときは、前記表示部に所定のエラーコードを表示すると共に、メダル貸機の前面に設けた警報ランプを点灯させる。
【0004】
しかし、従来は、上扉の開閉を検知するスイッチを設けていないため、上扉が閉まった状態で不正行為によって設定変更スイッチを操作して、メダル払い出し枚数を多くなるように設定状態を変更されても、それを検知できない。このため、1回のメダル貸し出しを受けるために紙幣を挿入してメダル払い出しユニットが動作したとき、この変更された設定に基づき払い出されるメダル枚数が、正規の数よりも多数となり、遊技施設としては問題である。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて、第1扉の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、扉検知スイッチが第1扉の閉状態検知のときは設定スイッチによる設定が無効とすることによって、上記のような不正操作に対処するものである。また、異常モード時のエラーコードの表示部と警報する警報灯をメダル貸機MKの前面から視認できるように設け、異常状態の視認を高めるようにしている。
【0006】
本発明において、遊技媒体とは、遊技機で使用されるメダル、パチンコ玉等の総称であり、遊技媒体貸機は所定額の貨幣の挿入によってこれらの遊技媒体を所定数貸し出す機器である。またコイン状部材とは、円形状硬貨、円形状メダル等を含めた総称であり、以下に示す実施例では、遊技媒体をコイン状部材の一つである円形状メダルとして記載する。また、薄片とは、紙幣を含むことは勿論のこと、プリペイドカードやその他のカードであって、遊技メダルの供給を受けるための有価カードを含めた総称であり、紙幣やカードの材質は問わない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明の遊技媒体貸機は、縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口に設けた扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に動作状態を設定するファンクションスイッチが設けられ、前記扉(またはカバー)の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知のときは前記ファンクションスイッチによる動作が無効であり、前記扉(またはカバー)の開状態検知のときは前記ファンクションスイッチによる動作が有効となるようにしたことを特徴とする。
【0008】
第2発明の遊技媒体貸機は、縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口に設けた扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に動作状態を設定するファンクションスイッチが設けられ、前記扉(またはカバー)の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、前記ファンクションスイッチとしての遊技媒体送出(払い出し)数を設定する設定スイッチが前記扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に配置され、異常モード時の警報灯及びまたはエラーコードの表示部がメダル貸機MKの前面から視認できるよう設けられ、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知のときは前記設定スイッチによる設定が無効であり、前記扉(またはカバー)の開状態検知のときは前記設定スイッチによる設定動作が有効となるようにしたことを特徴とする。
【0009】
第3発明の遊技媒体貸機は、第1発明または第2発明において、異常モード時の警報灯及びエラーコードの表示部が遊技媒体貸機の前面から視認できるよう設けられ、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知の状態で前記ファンクションスイッチが作動したとき、前記警報灯が警報状態になると共に前記表示部が所定のエラーコードを表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
第1発明では、扉検知スイッチが第1扉(またはカバー)の閉状態検知のときはファンクションスイッチによる動作が無効であるため、上扉が閉まった状態で不正行為によってファンクションスイッチを操作しても、設定状態を変更することができない。なお、このように上扉が閉まった状態でファンクションスイッチが操作されたことを制御部が検出して、警報灯によって警報するか、及びまたは、表示部にその異常状態に対応した所定のエラーコードを表示させることによって、管理者はその異常を察知でき、それに対処し易いものとなる。
【0011】
第2発明は、扉検知スイッチが第1扉(またはカバー)の閉状態検知のときは遊技媒体払い出し数を設定する設定スイッチによる動作が無効であるため、上扉が閉まった状態で不正行為によって設定スイッチを操作して、遊技媒体払い出し数を変更することができない。なお、このように上扉が閉まった状態で設定スイッチが操作されたことを制御部が検出して、警報灯によって警報するか、及びまたは、表示部にその異常状態に対応した所定のエラーコードを表示させることによって、管理者はその異常を察知でき、それに対処し易いものとなる。
【0012】
第3発明では、第2発明の効果に加えて、扉検知スイッチが第2扉(またはカバー)の閉状態検知の状態でリセットスイッチが作動したとき、警報灯が警報状態になると共に、表示部がそれに対応した所定のエラーコードを表示するため、警報灯によってエラー状態を察知し、且つこの表示を確認して、どの箇所でエラーが発生したかを適格に把握でき、それに対処し易いものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の遊技媒体貸機は、縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口に設けた扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に動作状態を設定するファンクションスイッチが設けられ、前記扉(またはカバー)の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知のときは前記ファンクションスイッチによる動作が無効であり、前記扉(またはカバー)の開状態検知のときは前記ファンクションスイッチによる動作が有効となるようにしている。本発明の実施例を以下に記載する。
【実施例1】
【0014】
次に、薄片をその代表的な紙幣で表し、遊技媒体としてのコイン状部材100を円形状の遊技用メダル100とした本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係るコイン状部材(メダル)貸機の正面図、図2は本発明に係るメダル貸機の前面扉を外した状態の正面図、図3は本発明に係るメダル貸機の内部構成を説明する縦断側面図、図4は本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータ部とその上方のコイン状部材の収容部(またはホッパと称する)の構成を示す縦断側面図、図5は本発明に係るコイン状部材送出装置の上面斜視図、図6は本発明に係る第1扉の開閉検知スイッチ動作に係るフローチャート、図7は本発明に係るコイン状部材送出装置を備えたメダル貸機と遊技機の併設状態を示す正面図、図8は本発明に係るメダル貸機の前面扉を開いた状態の内部構成の説明斜視図である。
【0015】
本発明の実施の形態を図に基づき説明する。コイン状部材としては、貨幣であるコインと遊技機専用のメダルがあるが、実施例では、コイン状部材がメダルである場合について説明する。図7において、1は遊技機であり、スロットマシン、スロットルマシン、或いはパチスロ機と称される遊技機を示す。遊技機1では所定のメダル100が使用されるため、メダル投入口25に遊技に必要な最低1枚のメダル100が投入された状態において、スタートレバー1Aを操作することにより、3個のリール1Cが回転する。この状態でタイミングを見て3個のストップボタン1Bを押すことにより、対応するリール1Cが順次停止し、表面に表示された各リール1Cの図柄や数字の組み合わせに応じて入賞メダルが、払い出し口からメダル受け皿1Dに払い出される仕組みである。
【0016】
遊技機1にはコイン状部材の貸機であるメダルの貸機MKが併設される。メダル貸機MKは、前面に開口を形成した縦長直方体のメダル貸機MKの本体200内に、遊技用メダル100の供給を受けるために前面の挿入口111から挿入された紙幣や有価カード等の薄片の識別機能を有する薄片識別装置110(紙幣のみの場合は紙幣識別装置110という)と、この薄片の挿入によって所定枚数のメダル100を払い出すメダル送出装置2と、電装部60等が収納されている。メダル貸機MKは、単に貸機と称する場合があり、また、遊技機1相互間に配置されるため台間貸機とも称される。各遊技機1にそれぞれ貸機MKが併設配置され、この形態は一つの島を形成する状態であるため、これを遊技装置の島、遊技島と称している。遊技機1と貸機MKは、遊技島の外観形成を整えるために略同一高さに形成されている。
【0017】
薄片識別装置110(実施例では紙幣識別装置110)は、挿入口111から挿入された薄片(実施例では紙幣)の真偽識別を行なうための識別機能部110Aと、そこで識別された真正薄片(実施例では紙幣)をスタックするスタック部110Bとからなる。所定の薄片(実施例では紙幣)を薄片識別装置110(実施例では紙幣識別装置110)に挿入することによって、メダル貸機MKからメダル100の供給を受けることができるものである。
【0018】
メダル貸機MKは、縦長直方体のメダル貸機本体200の前面に開口は、上部から下方へ順に、第1扉(上扉)205、第2扉(中扉)206、及び第3扉(下扉)207で覆われている。各扉はカバーと称しても差し支えない。第1扉205は、薄片識別装置110と電装部60を前面へ取り出し可能とするために、それらの前面を覆っている。また第3扉207はメダル送出装置2の前面を覆っており、メダル送出装置2から送出されるメダル100を前面に設けたメダル払い出し部へ導く。このメダル払い出し部は、第3扉207の全面に設けたメダル受け皿であってもよいが、実施例では遊技機1のメダル受け皿1Dに導くノズル2Nで構成している。第3扉207の開閉はヒンジ機構でもよいが、実施例では取り外し機構であり、ノズル2Nと共に第3扉207をメダル貸機本体200から取り外すことによって、メダル貸機本体200内の支持部216に載置したメダル送出装置2を、後述の貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pと共に、メダル貸機本体200から前方へ引き出しによって取り外すことができる。また、第2扉206は、後述のように、メダル貸機本体200の前面のメダル補給用開口を開いて、メダル送出装置2の上部に設けたメダル収容部(ホッパ)5へメダル100を補給するための補給用前面扉206である。
【0019】
第1扉205は、下端部をメダル貸機本体200に水平軸の軸支持部204にて回動可能に支持され、上部にロック用の施錠装置212を備えている。第2扉206は、下端部をメダル貸機本体200に軸支持部208にて回動可能に支持され、上部にロック用の施錠装置213を備えている。第3扉207は、第2扉206を開いた状態でなければ取り外しできない。即ち、第3扉207は、第3扉207の下端部207Dがメダル貸機本体200の下部に設けた係止フランジ200Fに係止し、第3扉207の上端部207Uが閉じている第2扉206の下端部206Dに近接している。このため、第2扉206を閉じた状態では、第3扉207を持ち上げても第3扉207の上端部207Uが第2扉206の下端部206Dに当接し、係止フランジ200Fとの係止を外すことができないため、第3扉207を取り外すことができない。第2扉206を開くことによって、第2扉206の下端部206Dが第3扉207の上端部207Uから離れるため、第3扉207を持ち上げれば第3扉207の下端部207Dが係止フランジ200Fの係止から外れ、その状態で第3扉207を取り外すことができる。なお、第3扉207の上部の着脱構成は特開2000−202147号と同様の構成である。
【0020】
メダル貸機MKは、その内部の上部に薄片の一つである紙幣の真偽を識別する紙幣識別装置110が配置され、下部にコイン状部材送出装置であるメダル送出装置2が配置され、そして中間部に電装部60が配置されている。
【0021】
紙幣挿入口111から挿入された紙幣の真偽判別を紙幣識別装置110で行い、識別した真正紙幣はスタック部110Bへ積層収納するが、前記遊技島の裏側に設置した薄片搬送装置(図示せず)によって、前記遊技装置の島の端部に設けた金庫へ搬送される仕組みでもよい。メダル貸機MKに適用可能な紙幣は、例えば、1000円以外に、2000円、5000円、10000円の紙幣の一つ又は複数とすることもできる。実施例では、紙幣挿入口111への1000円紙幣の挿入によって50枚のメダル100が送出される(払い出される)ように設定されている。
【0022】
電装部60は、紙幣識別装置110とメダル送出装置2等に電気的に接続されている。このため電装部60は、紙幣挿入口111から挿入され紙幣識別装置110にて識別された真正紙幣の金額データの読み込み制御や、この金額データをメダル貸機MKの前面板等に設けた表示部に表示させる制御や、この真正紙幣の金額に対応してメダル送出装置2から所定数のメダルを払い出す制御(実施例では、最低購入単位として1000円分で50枚のメダルを払い出す)や、このメダル送出装置2から払い出すメダル数をメダル貸機MKの前面側に設けたLED等で構成の表示部214に表示させる制御や、貯蔵容器(ホッパ)5Pの収納メダルの不足状態を検知する残量検知部ESで検知し表示部214等で報知する制御や、残量検知部ESが最低残量を検知したとき、それ以降何回まで正規のメダル払い出しを行うかの制御や、不正操作によるメダルの只取り防止のための不正検出装置の制御や、不正検出時に表示部214にエラーコードを表示し警報灯257を点灯する制御等を行う制御部61を含む。
【0023】
紙幣識別装置110は、挿入口111から挿入された紙幣の真偽識別を行なう識別機能部110Aと、そこで識別された真正紙幣をスタックするスタック部110Bとからなる。紙幣識別装置110は、後述の第1扉(上扉)205を開いた状態で、本体200の左右壁201、202に設けた左右レール部に前方へ引き出し可能に支持されており、紙幣識別装置110への電源供給線と信号線は、紙幣識別装置110の挿入と引き出しに伴って着脱されるコネクタ112にて、それぞれ対応する電装部60の電源供給線と制御部61の信号線とに接続される。
【0024】
コイン状部材であるメダル100の送出装置であるメダル送出装置2は以下の構成をなす。即ち、合成樹脂製のベース部材4上には、円形状のコイン状部材であるメダル100を収納する収容部(またはホッパと称する)5を形成し、収容部(ホッパ)5内のメダル100を1枚ずつ送出する送出ロータ7を備えている。送出ロータ7は、収容部(ホッパ)5の下部においてベース部材4上に略水平状態に配置され、複数の分離孔10を形成した合成樹脂製であり、ベース部材4の後側に配置した電動機装置8からベース部材4内に配置した複数歯車を含む伝動機構8Aを介して、ベース部材4の上壁を貫通して延びる回転軸9の先端部に、送出ロータ7が取り付けられている。
【0025】
メダル100の収容部(ホッパ)5は、単一の形態のメダル収容部(ホッパ)であってもよいが、メダル送出装置2をメダル貸機MKの前面側へ引き出し可能にするために、上下に分割可能な第1貯蔵部と第2貯蔵部とで構成している。即ち、メダル100の収容部(ホッパ)5は、第1貯蔵部を形成する貯蔵容器5Pと、貯蔵容器(第1貯蔵部)5P上に連続して形成された第2貯蔵部5P2とで構成し、貯蔵容器5Pと共にメダル送出装置2をメダル貸機MKの前面側へ引き出しできる。
【0026】
貯蔵容器5Pは、ベース部材4に着脱可能に取り付けられており、その後壁5G、左壁5H及び右壁5Mの上端が、縦長直方体のメダル貸機MKの本体200の左右側壁201、202と後壁203に当接状態で沿った大きさの矩形状に形成され、下面開口5Bは送出ロータ7の外周に沿う円形状をなし、上側開口が略矩形状をなすように後述の送出通路部13側の壁とその対面側の壁が前記円形状から外方へ広がり、残りの対面する2つの壁が前記送出ロータの周縁部から略垂直に延びており、下側が円形状であって上側が矩形状をなす容器形状である。この下面開口5Bに対応して送出ロータ7が配置される。
【0027】
貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの矩形状の上側開口5Aに連通して、貯蔵容器(第1貯蔵部)5P上に第2貯蔵部5P2が連続して形成されている。第2貯蔵部5P2は、前面に開口を形成した縦長直方体のメダル貸機MKの本体200の左右側壁201、202と後壁203とで形成した空間によって形成されており、これによって、第2貯蔵部5P2は前面に補給用開口を形成している。施錠装置213をキーによって外した状態で、この補給用開口を開閉する補給用前面扉206を開くことにより、この第2貯蔵部5P2へメダル100を手動によって補給できる。補給用前面扉206は、上部が前方へ回動して開くように、下端部が水平軸の軸支持部208によって支持されている。第2貯蔵部5P2の前面の補給用開口の底部には、補給案内底板209が第2貯蔵部5P2の左右側壁201、202に亘って取り付けられている。また、補給用前面扉206の左右部分には、第2貯蔵部5P2の左右側壁201、202沿って延びた補給案内左右板210、211が取り付けられている。補給用前面扉206は、前方へ回動して略90度の範囲で開くことができるように制限機構が設けられている。
【0028】
メダル送出装置2のベース部材4は、メダル貸機MKの本体200の左右側壁201、202に取り付けた支持部216に載置され、これによって、メダル送出装置2は、第1貯蔵部を形成する貯蔵容器5Pと共に、メダル貸機MKの本体200から前後方向に引き出し可能である。メダル送出装置2は、メダル貸機MKの本体200内の所定位置に保持されるが、この所定位置は、保持装置(図示せず)によって保持される。
【0029】
この構成において、メダル100を管理者が手動補給する場合、補給用前面扉206を前方へ回動して略90度の範囲で開く。この状態で、第2貯蔵部5P2の補給用開口の左右部分には、補給案内左右板210、211が露出して、補給されるメダル100が左右両側から零れないように作用し、また、第2貯蔵部5P2の補給用開口の底部に存在する補給案内底板209によって、補給されるメダル100が第2貯蔵部5P2及びその下方の貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pへ導入される。
【0030】
貯蔵容器(ホッパ)5P内に収容されるコイン状部材100であるメダル100の荷重が、送出ロータ7に掛かることを減衰するために、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fから送出ロータ7の中央部上方位置へ向けて低く傾斜した減圧板37を設けている。この補給されるメダル100は、貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの後壁5Gへ直接落下し、その傾斜に沿って送出ロータ7へ向けて移動するものと、減圧板37に衝突して、減圧板37の傾斜に沿って移動するものがある。このようにして、貯蔵容器(第1貯蔵部)5P及び第2貯蔵部5P2内にメダル100が収容される。
【0031】
貯蔵容器(第1貯蔵部)5Pの前壁5Fのコーナ部には、先端46Pが回転する送出ロータ7の分離孔10に上方から近接するように延びたコイルバネで構成したメダル残留防止部材46が設けられている。このメダル残留防止部材46は、送出ロータ7の回転に伴って、メダル100が抵抗を受け、横に倒れた水平状態のメダル100が1枚ずつメダル分離孔10に入るように作用するものである。
【0032】
回転軸9の先端部に取り付けられた送出ロータ7は、図4に示すように、ベース部材4の上面に形成した円形状の窪み4Aに略水平状態に且つ窪み4Aの表面から若干浮いた状態に配置され、電動機装置8によって所定方向(図では時計方向)へ回転する。送出ロータ7の上面周縁部及び周囲面と若干の間隔を存して送出ロータ7の上面周縁部と周囲面を覆うようにロータガイドリング20が設けられている。ロータガイドリング20は、窪み4Aを取り囲むように窪み4Aよりも高い位置に形成した円形状の段部に載置され、ベース部材4に形成した係止爪部によってベース部材4の所定位置に保持され、送出ロータ7が上方へ飛び出さないように保持する作用をする。ロータガイドリング20の上面に形成したリング部に、貯蔵容器(ホッパ)5Pの円形状の下面開口5Bが嵌合し、貯蔵容器(ホッパ)5Pがベース部材4に取り付けられる構成である。
【0033】
送出ロータ7は、同心円上に複数の分離孔10(図示のものは6個の分離孔を有するが、これに限定されない)を略等間隔に配置した円盤状をなし、各分離孔10は、メダル100の直径よりも若干大きい直径でもって送出ロータ7を上下に円形状に貫通している。また、各分離孔10の下側周縁部には、送出ロータの周縁に臨む開放出口を形成している。
【0034】
この構成によって、送出ロータ7の回転によって、貯蔵容器(ホッパ)5Pのメダル100は、1枚ずつ分離して分離孔10に順次入り込み、分離孔10の底部に入り込んだメダル100は、前記開放出口から送出ロータ7の外方へ押し出される仕組みである。このようにして、メダル100は、送出ロータ7の回転に伴って各分離孔10から1枚ずつ送出される。このようにして送出ロータ7の外方へ押し出されたコイン状部材100は、送出枚数検出部32を通過し、メダル100の厚さ及び直径よりも若干大きい寸法の送出口14を通り、ノズル2Nから遊技機1の前面に設けた受け皿1Dへ供給され、遊技客による次の遊技に使用可能となる。
【0035】
このように、送出ロータ7の回転に伴ってメダル100が1枚ずつ送出されるため、1回のメダル貸し出しに必要な金額(実施例では1000円)紙幣が遊技客によって紙幣挿入口111へ挿入されることに応じて送出されるメダル100の所定枚数(実施例では50枚)を予め制御部61に設定しておけば、前記送出枚数検出部での検出に基づく計数値がこの所定枚数(実施例では50枚)に達したとき、制御部61によって電動機装置8の回転を停止するように構成すれば、安定した送出動作が得られる。
【0036】
上記のように、本発明のメダル貸機は、縦長直方体のメダル貸機本体200の前面開口を、上部から下方へ順に、第1扉(上扉)205、第2扉(中扉)206、及び第3扉(下扉)207で覆われ、前記第1扉205は前記メダル貸機本体200内に設置した薄片識別装置110と電装部60の前面を覆い、前記第2扉206は前記メダル貸機本体200内に引き出し可能に支持したメダル送出装置2の上部に設けたメダル貯蔵容器5Pへメダル100を補給するためメダル補給用開口を開閉するよう下端部をメダル貸機本体200に軸支持部208にて回動可能に支持され、第3扉207は前記メダル送出装置2から送出されるメダル100を遊技機のメダル受け皿1Dに導くノズル2Nが取り付けられて前記メダル送出装置2の前面を覆っている。
【0037】
第1扉(またはカバー)205の開閉を検知する扉検知スイッチ220が本体200内に設けられ、第1扉(またはカバー)205が開くと扉検知スイッチ220が作動し、それによって制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯する。また、第2扉(またはカバー)206の開閉を検知する扉検知スイッチ221が本体200内に設けられ、第2扉(またはカバー)206が開くと扉検知スイッチ221が作動し、それによって制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯する。また、第3扉(またはカバー)207の開閉を検知する扉検知スイッチ222が本体200内に設けられ、第3扉(またはカバー)205が開くと扉検知スイッチ222が作動し、それによって制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯する。
【0038】
制御部61の前面側には、制御部61に電気コネクタ223で接続された回路基板61Aが、第1扉(またはカバー)205の裏面に沿って略垂直に本体200内に配置され、この回路基板61は制御部61の一部を構成している。回路基板61の前面には、その上部に扉検知スイッチ220が取り付けられ、中間部に警報灯257が取り付けられ、下部に表示部214が取り付けられている。また、回路基板61の前面の中間部には、左右に離れてメダル貸機MKのファンクションスイッチとして作用する第1スイッチ224と第2スイッチ225が配置され、回路基板61の裏面の下部には、リセットスイッチ226が配置されている。また、電装部60の下部には、メダル貸機MKの電源スイッチ227が取り付けられている。表示部214と警報灯257は、第2扉(またはカバー)206の透孔部を通してメダル貸機MKの前面から視認できる構成である。メダル貸機MKのファンクションスイッチとしては、第1スイッチ224と第2スイッチ225の他に、他の機能スイッチであっても差し支えない。
【0039】
このため、扉検知スイッチ220、第1スイッチ224、及び第2スイッチ225は、第1扉(またはカバー)205を開いたとき、本体200の前面に露出するように配置され、第1扉(またはカバー)205を開いた状態で、第1スイッチ224と第2スイッチ225は、本体200の前面から操作可能である。また、リセットスイッチ226と電源スイッチ227は、上記の配置によって、第1扉(またはカバー)205の裏側で且つ下部に配置されているため、第1扉(またはカバー)205を開いて操作できない。このため、第1扉(またはカバー)205を閉じた状態で、第2扉(またはカバー)206を開き、メダル補給用に開放された本体200の前面開口から手先を差し込んで操作可能であり、リセットスイッチ226は差し込んだ指で手前側に向けて操作し、電源スイッチ227は指で上方に向けて操作するように配置している。これによって、売り上げ集計とメダル送出枚数等の設定を終わった後の確定操作と、リセットとを区別した操作ができると共に、不用意に電源OFFがされないようになり、動作の安定化が図れるようになる。
【0040】
また、扉検知スイッチ220には、所定モードへの移行確定、即ち、実施例では売り上げ集計表示モードを終了(解除)してから待機モードへの移行確定、並びに設定したデータの確定をしてから待機モードへの移行する確定機能を持たせている。即ち、第1スイッチ224は、1回の瞬時ON(2秒未満ON)により制御部61の動作によって、当日の売り上げ集計が表示部214に数字表示され、または、2秒以上ONさせることによって、前日の売り上げ集計が表示部214に数字表示されるようにしている。このため、第1スイッチ224は、所定のモード選択スイッチである。表示部214が2桁の数字表示であれば、売り上げ集計額が例えば4万円の場合は、千円単位で40と表示される。
【0041】
そして、この売り上げ集計表示モードを終了(解除)して、メダル貸機MKが顧客の紙幣挿入を待機する待機モードへ移行することを確定するためには、扉検知スイッチ220を閉じて扉検知スイッチ220が作動されることによって、売り上げ集計表示モードを終了(解除)して待機モードへの移行が確定する。このため、従来のように、第2扉(またはカバー)206を開いてリセットスイッチを操作する面倒さがないものとなる。
【0042】
また、設定事項(設定データ)を変更できるようになっている。例えば、1回の貸し出しごとの送出(払い出し)メダル数の設定等のように所定の設定データ(設定事項)を設定する設定モードにするためには、第1スイッチ224と第2スイッチ225を同時に所定時間(実施例では3秒)押す(実施例ではON)ことによって、設定モードになる。即ち、今まで送出(払い出し)メダル数が例えば50枚に設定されていたものを例えば45枚に変更したい場合は、第1スイッチ224と第2スイッチ225を同時に所定時間(実施例では3秒)押す(実施例ではON)ことによって、制御部61の動作によって設定モードになる。このとき、表示部214には50が表示されるか、0が表示されるか、あるいは他の数字が表示されるかは、予め定めた制御部61のプログラムによって決まる。
【0043】
このようにして設定モードになった段階で、表示部214を見つつ第2スイッチ225を順次押すことにより、表示部214の数字が順次変わり、設定したい数字(上記の45枚)になったとき、第2スイッチ225を押すことを止める。この段階では、まだ45枚が確定されていないが、上扉205を閉じることにより扉検知スイッチ220が作動される(実施例ではON)ため、その信号が制御部61へ入力され、制御部61の動作によってこの数字の確定がなされると共に、メダル貸機MKが顧客の紙幣挿入を待機する待機モードへ移行することが確定する。このように、第2スイッチ225によって送出(払い出し)メダル数の設定を行うため、第2スイッチ225を送出(払い出し)メダル数の設定スイッチと称することができる。
【0044】
また、もう一つの設定事項(設定データ)を変更できるようになっている。例えば、メダル貸機MKの収容部(ホッパ)5へのメダルの補給が、第2扉(またはカバー)206を開いて行なう手動補給タイプか、または、収容部(ホッパ)5内のメダル収納レベルが所定値まで低下したことをセンサで検知して、自動補給装置(図示せず)によって自動補給する自動補給タイプかの設定ができる。この場合も上記同様に、先ず第1スイッチ224と第2スイッチ225を同時に所定時間(実施例では3秒)押して(実施例ではONして)設定モードとする。この状態で、第1スイッチ224と第2スイッチ225の両方の操作によって、または一方の操作によって、自動補給モードの設定コードか手動補給モードの設定コードになるように、表示部214に表示される数字及びまたは英文字を見つつ、所定の設定コードを選択する。この段階では、まだこの設定コードが確定されていないが、上扉205を閉じることにより扉検知スイッチ220が作動される(実施例ではON)ため、その信号が制御部61へ入力され、制御部61の動作によってこの設定コードの確定がなされると共に、メダル貸機MKが顧客の紙幣挿入を待機する待機モードへ移行することが確定する。
【0045】
このような送出(払い出し)メダル数の設定や、メダル貸機MKへのメダル自動補給の設定か手動補給の設定のように、所定の設定データに設定した後、この設定データを確定するためには、上扉205を閉じることにより扉検知スイッチ220が作動される(実施例ではON)ため、その信号が制御部61へ入力され、制御部61の動作によってその確定が達成され、メダル貸機MKが顧客の紙幣挿入を待機する待機モードへ移行することを確定する。このため、従来のように、第2扉(またはカバー)206を開いてリセットスイッチを操作する面倒さがないものとなる。なお、このような送出(払い出し)メダル数の設定や、メダル自動補給か手動補給かの設定を行なった後、所定時間(例えば30秒)経ったとき扉検知スイッチ220が作動されていないとき(中扉206を閉じていない状態が継続したとき)は、自動的に制御部61の中のタイマ動作によってその設定の確定が行なわれると共に、メダル貸機MKが顧客の紙幣挿入を待機する待機モードへ移行する。
【0046】
上記のように、第1扉(またはカバー)205が開いたことは扉検知スイッチ220が検知し、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯すると共に、表示部214にそれに対応した所定のエラーコードが表示される。また、第2扉(またはカバー)206が開いたことは扉検知スイッチ221が検知し、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯すると共に、表示部214にそれに対応した所定のエラーコードが表示される。また、第3扉(またはカバー)207が開いたことは扉検知スイッチ222が検知し、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯して警報すると共に、表示部214にそれに対応した所定のエラーコード(例えばE9)が表示される。
【0047】
このため、不正行為によって第3扉(またはカバー)207が開かれて、メダル送出装置2が引き出されれば、収容部(ホッパ)5内のメダルが只取りされる。このときは、第3扉(またはカバー)207が開いたことを扉検知スイッチ222が検知し、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯して警報すると共に、表示部214にエラーコード(例えばE9)が表示されるため、異常状態を視認できる。
【0048】
また、何らかの原因でメダル送出装置2内でメダル詰まりが生じたときは、所定のセンサでそれを検知し、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257が点灯すると共に、表示部214にその詰まった箇所を示すエラーコード(例えばE1)が表示される。更に、他の箇所の異常状態を検知する場合は、そのための検知センサを設け、その検知センサが作動したとき制御部61の動作によって、警報灯(LED等)257が点灯して警報すると共に、表示部214にその異常箇所を示すエラーコード(例えばE1)が表示されるようにすればよい。
【0049】
このようなエラーコードの表示状態が発生し、そのエラー状態がチェックや修理等によって回復し、正規の動作に戻るときは、この表示部214のエラーコードの表示をリセットする必要がある。その場合は、第2扉(またはカバー)206を開いてリセットスイッチ226を操作することによって、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257の警報状態を解除して消灯すると共に、表示部214のエラーコードの表示を消去して正規の表示状態に戻ることができる。
【0050】
本発明では、第1扉(またはカバー)205の開閉を検知する扉検知スイッチ220を設け、動作状態を設定するファンクションスイッチ(実施例では第2スイッチ225)が第1扉(またはカバー)205を開いた状態で操作可能に配置され、扉検知スイッチ220が第1扉(またはカバー)205の閉状態検知(実施例ではON)のときは、ファンクションスイッチ(実施例では第2スイッチ225)による動作が無効(リセットされない状態)であり、扉検知スイッチ220が第1扉(またはカバー)205の開状態検知(実施例ではOFF)のときは、ファンクションスイッチ(実施例では第2スイッチ225)による動作が有効(リセットされる状態)となるようにしたことに特徴がある。
【0051】
また、異常モード時の警報灯257、及びまたはエラーコードの表示部214がメダル貸機MKの前面から視認できるよう設けられ、扉検知スイッチ220が第1扉(またはカバー)205の閉状態検知の状態(実施例ではON)で、ファンクションスイッチ(実施例では第2スイッチ225)が作動されたとき、警報灯257が警報状態になると共に表示部214が所定のエラーコードを表示するように構成している。
【0052】
このように、警報灯257が警報状態になり、エラーコードが表示された後、そのエラー状態がチェックや修理等によって回復し、正規の動作に戻るときは、この警報灯257の警報状態を解除し、表示部214のエラーコードの表示をリセットする必要がある。その場合は、第2扉(またはカバー)206を開いてリセットスイッチ226を操作することによって、制御部61の動作によって警報灯(LED等)257を消灯すると共に、表示部214のエラーコードの表示を消去して正規の表示状態に戻ることができる。
【0053】
第2スイッチ225による設定データは、上記に限定されず、他の種々の設定データであってもよい。また、上記では、異常時には警報部257によって警報し、表示部214によってエラーコードを表示しているが、いずれか一方とすることもできる。
【0054】
なお、図7の下部に一部拡大断面図で示すように、メダル貸機MKと遊技機1との間の隙間GAPから、不正操作のために棒等を差し込んで、メダル貸機MK内の各部のスイッチを操作して不正にメダルを抜き取ろうとする操作をし難くするために、各扉205、206、207の左右両端部は、メダル貸機本体200の左右側壁201、202の外側に接触または近接するよう被った状態に組み合わされている。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り種々の変更が考えられ、遊技媒体貸機としてメダルの貸機に限らず、パチンコ玉の貸機であっても同様であるため、種々の実施形態を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係るコイン状部材(メダル)貸機の正面図である。(実施例1)
【図2】本発明に係るメダル貸機の前面扉を外した状態の正面図である。(実施例1)
【図3】本発明に係るメダル貸機の内部構成を説明する縦断側面図である。(実施例1)
【図4】本発明に係るコイン状部材送出装置の送出ロータ部とその上方のコイン状部材の収容部(またはホッパと称する)の構成を示す縦断側面図である。(実施例1)
【図5】本発明に係るコイン状部材送出装置の上面斜視図である。(実施例1)
【図6】本発明に係る第1扉の開閉検知スイッチ動作に係るフローチャートフローチャートである。(実施例1)
【図7】本発明に係るコイン状部材送出装置を備えたメダル貸機と遊技機の併設状態を示す正面図である。(実施例1)
【図8】本発明に係るメダル貸機の前面扉を開いた状態の内部構成の説明斜視図である。(実施例1)
【符号の説明】
【0057】
1・・・・遊技機
2・・・・コイン状部材送出装置
4・・・・ベース部材
5・・・・コイン状部材の収容部(ホッパ)
5A・・・上側開口
5B・・・下側開口
5F・・・貯蔵容器(ホッパ)の前壁
5G・・・貯蔵容器(ホッパ)の後壁
5H・・・貯蔵容器(ホッパ)の左壁
5M・・・貯蔵容器(ホッパ)の右壁
5P・・・貯蔵容器(第1貯蔵部)
5P2・・第2貯蔵部
7・・・・送出ロータ
8・・・・電動機装置
9・・・・回転軸
10・・・分離孔
20・・・送出ロータガイドリング
60・・・電装部
61・・・制御部
100・・コイン状部材
111・・挿入口
200・・メダル貸機MKの本体
201・・本体200の左側壁
202・・本体200の右側壁
203・・本体200の後壁
204・・軸支持部
205・・第1扉
206・・第2扉(補給用前面扉)
207・・第3扉
208・・軸支持部
209・・補給案内底板
210・・補給案内左板
211・・補給案内右板
212・・施錠装置
213・・施錠装置
214・・数字表示部
220・・第1扉開閉検知スイッチ
221・・第2扉開閉検知スイッチ
222・・第3扉開閉検知スイッチ
223・・電気コネクタ
224・・第1スイッチ
225・・第2スイッチ
226・・リセットスイッチ
227・・電源スイッチ
257・・警報灯
MK・・・メダル貸機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口に設けた扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に動作状態を設定するファンクションスイッチが設けられ、前記扉(またはカバー)の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知のときは前記ファンクションスイッチによる動作が無効であり、前記扉(またはカバー)の開状態検知のときは前記ファンクションスイッチによる動作が有効となるようにしたことを特徴とする遊技媒体貸機。
【請求項2】
縦長直方体の遊技媒体貸機本体の前面開口に設けた扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に動作状態を設定するファンクションスイッチが設けられ、前記扉(またはカバー)の開閉を検知する扉検知スイッチを設け、前記ファンクションスイッチとしての遊技媒体送出(払い出し)数を設定する設定スイッチが前記扉(またはカバー)を開いた状態で操作可能に配置され、異常モード時の警報灯及びまたはエラーコードの表示部がメダル貸機MKの前面から視認できるよう設けられ、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知のときは前記設定スイッチによる設定が無効であり、前記扉(またはカバー)の開状態検知のときは前記設定スイッチによる設定動作が有効となるようにしたことを特徴とする遊技媒体貸機。
【請求項3】
異常モード時の警報灯及びエラーコードの表示部が遊技媒体貸機の前面から視認できるよう設けられ、前記扉検知スイッチが前記扉(またはカバー)の閉状態検知の状態で前記ファンクションスイッチが作動したとき、前記警報灯が警報状態になると共に前記表示部が所定のエラーコードを表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技媒体貸機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−82213(P2009−82213A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252300(P2007−252300)
【出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(000108247)株式会社ジェッター (42)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】