説明

遊技店などの情報提供方法および情報提供システム

【課題】遊技店の静寂なトイレ空間を利用して効率良く各種の情報を遊技客に伝達することのできる遊技店の情報提供システムを提案すること。
【解決手段】遊技店2に設置された情報提供システム1はトイレ4の便器の近傍に設置された情報出力装置6(1)を備えている。情報出力装置6(1)は一般TVの放映画面のみを無音状態で放映しており、遊技客がトイレ4に入り便器の前に立つと、それが赤外線反射センサ38によって検出され、表示画面54が所定の宣伝情報に切り替わり、画像および音声が出力される。同時に、体温センサ38によって検出された体温に基づき芳香放出部36から香りが一定時間放出される。静寂なトイレ内において、視覚、聴覚および臭覚で認識可能な形態で宣伝情報を出力することによって、効率良く遊技客に情報を伝達できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ店などの遊技店内、その他の施設内、あるいは屋外において、各種の広告宣伝などを効果的に行うことのできる情報提供方法および情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店などの遊技店においては、新機種の入れ替えの案内、大当たり情報、出玉情報、会員サービス情報などの各種の情報がチラシなどの形態で配布される。また、遊技店内においては休憩場所などに設置されているモニター画面上に、そのような情報が放映される。各種の情報をリアルタイムで効率良く遊技客などに提供するためには、情報配信元から通信回線を介して各種の情報を電子データで遊技店に設置した液晶表示装置などの表示装置に配信して放映することが望ましい。
【0003】
表示装置を用いた広告方法としては、特許文献1(特開平9−106268号公報)に開示のものがある。ここに開示の広告装置では、常時、ディスプレイ上に広告画像情報を表示し、予め設定した時間帯においてはTV放送を優先して放映するようになっている。しかし、かかる広告装置は、それらを見る人の状態に関係なく一方的に情報を表示するだけである。したがって、表示されている情報に人が注目せず、情報伝達力が弱いという問題点がある。
【0004】
特許文献2(特開2001−142420号公報)に開示の情報表示装置では、画像表示手段に広告画像などを表示しておき、人検出手段によって人を検出すると、音発生手段から、表示されている広告画像に関係のある音を発生させるようになっている。人が近づくと音を発生させることにより、人の関心を引くようにしている。
【0005】
しかしながら、遊技店内では、各遊技機器から発生する音などによって音声がかき消されてしまい、特許文献2に記載の情報表示装置を用いたとしても、表示される情報に人の関心を集めることが困難である。
【0006】
ここで、近年においては、女性客などの増加などに伴って、遊技店内のトイレは清潔感のある静寂な環境とされている。したがって、トイレを利用して各種の情報を発信することが考えられる。トイレ内において情報を表示する方法は、特許文献3(特開平10−137157号公報)に開示されている。ここに開示されているトイレ用表示システムでは、トイレ内に表示手段を配置し、着座センサ、ドアセンサなどを利用して、トイレ内に人がいる間だけ、表示手段を作動させて情報を表示するようになっている。
【特許文献1】特開平9−106268号公報
【特許文献2】特開2001−142420号公報
【特許文献3】特開平10−137157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、上記の従来技術を改良して、人の注意を強く引くことのできる形態で各種の情報を表示して、効率良く表示情報を伝達することのできる情報提供方法および情報提供システムを提案することにある。
【0008】
特に、本発明の課題は、遊技店のトイレを利用して効率良く各種の情報を遊技客に伝達することのできる遊技店の情報提供方法および情報提供システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の情報提供方法は、
所定の場所に情報出力装置を設置し、
当該情報出力装置から第1の情報を第1の出力形態で出力し、
人が当該情報出力装置に対して所定の距離以内の領域に入ったか否かを常に監視し、
人が前記領域に入った場合には、前記情報出力装置から、前記第1の情報とは異なる第2の情報を、第2の出力形態で出力し、
人が前記領域から出ると、前記情報出力装置の出力情報および出力形態を再び前記第1の情報および前記第1の出力形態に戻し、
前記第2の出力形態として、視覚、聴覚、臭覚、および、触覚のうち、少なくとも二つの感覚により認識可能な出力形態を採用することを特徴としている。
【0010】
本発明の情報提供方法では、情報出力装置に人が近づくと、出力情報および出力形態の切り替えを行う。この切り替えによって、情報出力装置に近づいた人が当該情報出力装置の存在に気づき、人の注意を引くことができる。また、切り替え後の第2の情報を、第1の情報の出力形態とは異なる第2の出力形態で出力される。第2の出力形態は、視覚、聴覚、臭覚および触覚のうちの少なくとも二つの感覚で認識可能な出力形態である。例えば、広告情報が、視覚により認識される画像と、聴覚により認識される音声と、臭覚によって認識される香りとの組み合わせにより出力される。あるいは、触覚によって認識される振動などが同時に出力される。したがって、出力情報に対して人が極めて強い関心を寄せて、その内容を確認することが期待される。また、視覚および聴覚に加えて、臭覚、触覚を刺激した場合には、出力情報が強く記憶に残ることが期待される。よって、本発明によれば、極めて効率良く各種の情報を人に伝達することのできる情報提供方法を提供することができる。
【0011】
ここで、本発明では、前記領域内に入った人の体温、脈拍数、顔色などの生体情報を検出し、前記第2の情報と共に、当該生体情報に基づき第3の情報を出力することを特徴としている。例えば、接近した人のサーモグラフィを測定し、それに基づき、健康状態などの情報を提供することができる。
【0012】
この代わりに、前記第2の情報として複数種類の情報を用意しておき、検出された前記生体情報に基づき選択した前記第2の情報のうちの一つを出力するようにしてもよい。
【0013】
また、本発明では、前記情報出力装置を、屋内の複数箇所、および/または、屋外の複数箇所に設置することを特徴としている。例えば、レストラン、居酒屋などの飲食店の店内および店頭などに情報出力装置を設置して、メニュー情報などを表示することができる。また、レストランなどにおいて各テーブルに情報出力装置を設置し、人が席に付くと、出力情報をメニュー選択画面に切り替えることができる。
【0014】
次に、本発明では、前記情報出力装置から、前記第1の情報として、一般TV放送、BS放送、CS放送、ケーブルTV放送、録画情報のうちの一つを、映像のみを表示する前記第1の出力形態で出力することを特徴としている。
【0015】
また、本発明では、前記情報出力装置から、前記第2の情報として、イベント情報、商品広告情報、飲食店のメニュー情報、小売店の商品情報、旅行代理店などのサービス業のサービス情報、ホテル・会場・乗り物・旅行などの予約情報のうちの一つを、映像および音声を出力する前記第2の出力形態で出力することを特徴としている。
【0016】
一方、本発明では、前記第2の情報を、インターネットなどの通信回線を介して、前記
情報出力装置に配信することを特徴としている。このようにすれば、出力される第2の情報をリアルタイムで簡単に変更することができる。
【0017】
また、本発明では、前記領域に人が入ると、前記第2の情報の出力を常にその先頭から開始し、前記領域内に人がいる間は繰り返し当該第2の情報を出力することを特徴としている。第2の情報として短い時間幅のものを用意しておけば、人が情報出力装置に接近している間に第2の情報を全て出力できる。また、途中で出力が停止した場合でも、次の人が接近すると最初から第2の情報が出力される。よって、効率良く情報を人に伝達できる。
【0018】
次に、本発明では、前記情報出力装置による前記第2の情報の出力回数をカウントし、所定期間毎に出力回数を集計することを特徴としている。このようにすれば、集計結果に基づき、例えば情報発信料を算出して、広告依頼元に課金することができる。また、集計結果に基づき、情報出力装置の設置場所が多数の人が集まる情報の伝達に適した場所であるか否かを判断することもできる。
【0019】
次に、本発明の情報提供方法は、パチンコ店などの遊技店のトイレ内において情報を発信するための方法として採用することができる。この場合の本発明の情報提供方法では、
前記情報出力装置として、画像出力部、音声出力部および芳香放出部を備えた第1の情報出力装置を採用し、
当該第1の情報出力装置を、パチンコ店などの遊技店のトイレ内において、各便器に対応させて設置し、
前記領域を、相互に重複しないように各便器に割り当て、
前記第1の情報出力装置の画像出力部を用いて、前記第1の情報として、一般TV放送、BS放送、CS放送、および、ケーブルTV放送のうちの一つを、映像のみを表示する前記第1の出力形態で出力し、
前記領域に人が入ると、前記第1の情報出力装置の画像出力部、音声出力部および芳香放出部を用いて、前記第2の情報を、視覚、聴覚および臭覚で認識可能な前記第2の出力形態で出力することを特徴としている。
【0020】
遊技店内において静寂な場所であるトイレ内を情報発信場所として利用することにより、効率良く情報を遊技客に伝達することができる。特に、本発明では、便器に人が近づくと、情報出力装置の出力情報および出力形態がTV番組などの放映から広告宣伝などの情報の出力に切り替わる。この切り替わりよって、便器に近づいた人が情報出力装置の存在に気づき、その出力内容に注目することになる。また、切り替わり後の第2の情報は、第1の情報の出力形態とは異なる第2の出力形態で出力される。第2の出力形態は、視覚、聴覚、臭覚および触覚のうちの少なくとも二つの感覚で認識可能な出力形態である。例えば、広告情報が、視覚により認識される画像と、聴覚により認識される音声と、臭覚によって認識される香りとの組み合わせにより出力される。あるいは、触覚によって認識される振動などが同時に出力される。したがって、出力情報に対して人が極めて強い関心を寄せて、その内容を確認することが期待される。また、視覚および聴覚に加えて、臭覚、触覚を刺激した場合には、出力情報が強く記憶に残ることが期待される。よって、本発明によれば、遊技店内の静寂な場所であるトイレを利用して、極めて効率良く各種の情報を人に伝達することのできる情報提供方法を提供することができる。
【0021】
ここで、前記第2の情報として、次の(1)〜(8)を挙げることができる。
(1)新機種(遊技機)入れ替えの案内、レディースデイなどの営業イベントの案内、甘釘まつりなどの遊技機イベントの案内、カニ祭りなどの景品イベントの案内、店内チラシ、などのパーラーイベント情報
(2)遊技機の基本仕様と遊技方法解説(遊技機プロモーション)
(3)大当たり情報、出玉情報
(4)会員サービス情報
(5)休業日、営業時間の案内
(6)企業案内と他店(チェーン店など)情報
(7)求人案内
(8)設置している遊技機とそのレイアウト情報、パーラーに関係するレストラン情報・ブランド品などの情報を含む、パーラー内の広告宣伝
【0022】
また、本発明では、前記領域内に入った人の体温を測定し、測定結果に基づき、前記芳香放出部から放出される香りを変更することを特徴としている。
【0023】
さらに、複数種類の前記第2の情報を用意しておき、前記測定結果に基づき、前記第2の情報の一つを選択して出力することを特徴としている。
【0024】
さらには、前記便器を使用した人の尿を検査し、検査結果を第3の情報として、前記第2の情報の出力後、あるいは当該第2の情報と共に出力することを特徴としている。
【0025】
ここで、本発明では、前記第1の情報出力装置に、表示切替用の入力ボタンを配置しておき、当該入力ボタンが操作されると、前記第1の情報出力装置の前記画像出力部の画面を占いメニュー画面に切り替え、当該メニュー画面上に表示されている一つの占いが選択されると、当該画面を選択された占い画面に切り替え、当該占い画面上において占いの実行が選択されると、当該占いを実行して占い結果を表示することを特徴としている。例えば、今日の占いとして、今日のお勧め遊技台を占い結果として表示し、また、新台占いとして、次回に入れ替えされる新台と遊技者との相性を表示するなどすれば、遊技台、新台の公告宣伝効果を高めることができる。
【0026】
一方、前記遊技店の前記トイレ以外の場所、および/または、当該遊技店の外に、前記情報出力装置として画像出力部および音声出力部を備えた第2の情報出力装置を配置し、当該第2の情報出力装置を用いて、前記第2の情報を映像および音声で出力することを特徴としている。
【0027】
次に、本発明は情報提供システムに関するものであり、
少なくとも第1の情報および第2の情報を出力するための情報出力装置と、
当該情報出力装置に対して所定の距離以内の領域に人がいることを検出するための内蔵あるいは外付けされた人感センサとを有し、
前記情報出力装置は、画像出力部、音声出力部、および、これら画像出力部および音声出力部を介して前記第1および第2の情報のいずれを出力するのかを切り替え制御する制御部を備えており、
当該制御部は、前記領域内に人がいない場合には、前記第1の情報を前記画像出力部を介して出力し、前記領域内に人がいることが検出されている間は、前記第2の情報を前記画像出力部および前記音声出力部を介して出力することを特徴としている。
【0028】
本発明の情報提供システムでは、情報出力装置に人が近づくと、出力情報が第1の情報から第2の情報に切り替わる。この切り替わりによって、情報出力装置に近づいた人に当該情報出力装置の存在を気づかせて、出力情報に注意を引かせることができる。また、出力情報が切り替わると同時に、切り替え後の第2の情報の出力形態も、画像出力部および音声出力部を介して出力され、視覚および聴覚で認識可能な形態に切り替わる。例えば、広告情報が、視覚により認識される画像と、聴覚により認識される音声との組み合わせにより出力される。したがって、出力情報に対して人が極めて強い関心を寄せて、その内容を確認することが期待される。よって、本発明によれば、極めて効率良く各種の情報を人
に伝達することのできる情報提供システムを実現できる。
【0029】
ここで、本発明において、前記情報出力装置は、内蔵型あるいは外付け型の芳香放出部を備えており、前記制御部は、前記第2の情報を出力する際に前記芳香放出部から香りを放出することを特徴としている。
【0030】
また、本発明において、前記情報出力装置は、内蔵型あるいは外付け型の振動発生部を備えており、前記制御部は、前記第2の情報を出力する際に前記振動発生部を駆動して振動を発生させることを特徴としている。
【0031】
このように、第2の情報の出力を、視覚および聴覚に加えて、臭覚あるいは触覚によって認識可能な形態で出力することにより、出力情報を確実に人に伝達できることが期待される。
【0032】
次に、本発明では、前記芳香放出部は異なる種類の香りを放出可能であり、前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温、脈拍などの生体情報を検出する内蔵型あるいは外付け型の生体情報センサを備えており、前記制御部は、前記生体情報センサの検出結果に基づき選択された香りを放出させることを特徴としている。例えば、体温、脈拍数が高い場合には沈静効果のある香りを放出させ、逆の場合には気分を高揚させる効果のある香りを放出させるなどすることができる。
【0033】
また、本発明では、前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温、脈拍などの生体情報を検出する内蔵型あるいは外付け型の生体情報センサを備えており、前記制御部は、前記第2の情報の出力と共に、あるいは、当該第2の情報の出力に続けて、前記生体情報センサの検出結果に基づき第3の情報を前記画像出力部および/または前記音声出力部を介して出力することを特徴としている。例えば、健康状態に関する助言などのメッセージを表示することができる。
【0034】
さらに、本発明では、前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、当該情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温、脈拍などの生体情報を検出する内蔵型あるいは外付け型の生体情報センサを備えており、前記制御部は、前記生体情報センサの検出結果に基づき選択された前記第2の情報のうちの一つを出力することを特徴としている。例えば、体調などに応じて最も受け入れ易い情報を選択して提供することができる。
【0035】
さらには、本発明では、前記画像出力部の表示画面はタッチパネル機能を備えており、前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、前記制御部は、前記第2の情報の出力時には最初に予め定められた情報を出力し、前記表示画面の側からの切り替え入力に応じて出力情報を切り替えることを特徴としている。多数の情報を提供する場合には、人の好みなどに応じて提供情報を選択させることができる。
【0036】
次に、本発明では、前記第1の情報は、一般TV放送、BS放送、CS放送、ケーブルTV放送、および、録画映像のうちの一つであることを特徴としている。
【0037】
また、前記第2の情報は、イベント情報、商品広告情報、飲食店のメニュー情報、小売店の商品情報、旅行代理店などのサービス業のサービス情報、ホテル・会場・乗り物・旅行などの予約情報のうちの少なくとも一つであることを特徴としている。
【0038】
ここで、複数台の前記情報出力装置を有している場合には、各情報出力装置に対して、情報配信サーバから前記第1の情報および前記第2の情報を配信するようにシステムを構
築すればよい。
【0039】
この場合、前記情報出力装置は、前記情報配信サーバから配信される前記第2の情報を記憶保持する記憶部を備え、前記制御部は、当該記憶部から前記第2の情報を出力するように構成することができる。
【0040】
また、前記情報配信サーバは、前記第1の情報としての一般TV放送、BS放送、CS放送、およびケーブルTV放送のうちの少なくとも一つを受信するためのTVチューナーと、前記第2の情報を記憶している画像メモリとを備えた構成とすることができる。
【0041】
さらに、多数の場所あるいは施設において情報の提供を行う場合などにおいては、インターネットなどの通信回線を介して、前記情報配信サーバに前記第2の情報を配信する中央配信サーバを配置し、前記情報配信サーバの前記画像メモリに、配信された前記第2の情報を記憶保持するように、システムを構築することが望ましい。
【0042】
一方、本発明では、前記領域に人が入ると、前記第2の情報の出力を常にその先頭から開始し、前記領域内に人がいる間は繰り返し当該第2の情報を出力することを特徴としている。第2の情報として短い時間幅のものを用意しておけば、人が情報出力装置に接近している間に第2の情報を全て出力できる。また、途中で出力が停止した場合でも、次の人が接近すると最初から第2の情報が出力される。よって、効率良く情報を人に伝達できる。
【0043】
次に、本発明の情報提供システムは、パチンコ店などの遊技店において各種の情報を提供するためのシステムとして用いることができる。すなわち、本発明の遊技店の情報提供システムは、
少なくとも第1の情報および第2の情報を出力するための複数台の情報出力装置と、
各情報出力装置に対して所定の距離以内の領域に人がいることを検出するために、各情報出力装置に内蔵あるいは外付けされた人感センサと、
各情報出力装置に内蔵あるいは外付けされた芳香放出部とを有しており、
各情報出力装置は、画像出力部、音声出力部、および、これら画像出力部および音声出力部を介して前記第1および第2の情報のいずれを出力するのかを切り替え制御する制御部を備えており、
前記制御部は、前記領域内に人がいない場合には、前記第1の情報を前記画像出力部を介して出力し、前記領域内に人がいることが検出されている間は、前記第2の情報を前記画像出力部および前記音声出力部を介して出力し、当該第2の情報を出力する際に前記芳香放出部から香りを放出するようになっており、
各情報出力装置は、パチンコ店などの遊技店におけるトイレ内の各便器に対応した位置に設置されていることを特徴としている。
【0044】
遊技店内において静寂な場所であるトイレ内を情報提供場所として利用することにより、効率良く情報を遊技客に伝達することができる。特に、本発明では、便器に人が近づくと、情報出力装置の出力情報および出力形態がTV番組などの映像のみの放映(第1の情報)から、広告宣伝などの画像および音声による第2の情報の出力に切り替わる。この情報の切り替わりよって、便器に近づいた人が情報出力装置の存在に気づき、その出力内容に注目することになる。
【0045】
また、切り替わり後の第2の情報は、第1の情報の出力形態とは異なる第2の出力形態で出力される。すなわち、視覚、聴覚、および臭覚で認識可能な出力形態で出力される。したがって、出力情報に対して人が極めて強い関心を寄せて、その内容を確認することが期待される。また、視覚および聴覚に加えて、臭覚を刺激した場合には、出力情報が強く
記憶に残ることが期待される。よって、本発明によれば、遊技店内の静寂な場所であるトイレを利用して、極めて効率良く各種の情報を人に伝達することのできる情報提供システムを実現できる。
【0046】
ここで、本発明では、前記芳香放出部は異なる種類の香りを放出可能であり、前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温を検出するための内蔵あるいは外付けされた体温センサを備えており、前記制御部は、前記体温センサの検出結果に基づいて選択された香りを放出させることを特徴としている。
【0047】
また、本発明では、前記情報出力装置には、対応する便器に取り付けられている排尿成分を検査する排尿検査器が接続されており、前記情報出力装置の前記制御部は、前記第2の情報の出力と共に、あるいは、当該第2の情報の出力に続けて、前記排尿検査結果に基づき選択された第3の情報を前記画像出力部および/または前記音声出力部を介して出力することを特徴としている。
【0048】
さらに、本発明では、前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、当該情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温を検出するための内蔵あるいは外付けされた体温センサを備えており、前記制御部は、前記体温センサの検出結果に基づいて選択された前記第2の情報うちの一つを出力することを特徴としている。
【0049】
さらには、本発明では、前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の顔画像を取得する撮像手段を備えていることを特徴としている。カメラなどの撮像手段を配置しておくことにより、例えば、遊技者の顔色などの生体情報を読み込むことができる。
【0050】
さらにまた、本発明では、前記画像出力部の表示画面はタッチパネル機能を備えており、前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、前記制御部は、前記第2の情報の出力時には最初に予め定められた情報を出力し、前記表示画面の側からの切り替え入力に応じて出力情報を切り替えることを特徴としている。
【0051】
ここで、前記第1の情報は、一般TV放送、BS放送、CS放送、ケーブルTV放送、および、録画映像のうちの一つとすることができる。
【0052】
また、前記第2の情報としては前述した(1)〜(8)を挙げることができる。
【0053】
次に、本発明では、各情報出力装置に対して、前記第1の情報および前記第2の情報を配信する情報配信サーバを有していることを特徴としている。
【0054】
この場合、前記情報出力装置は、前記情報配信サーバから配信される前記第2の情報を記憶保持する記憶部を備えており、前記制御部は、当該記憶部から前記第2の情報を出力するように構成することができる。
【0055】
また、前記情報配信サーバは、前記第1の情報としての一般TV放送、BS放送、CS放送、およびケーブルTV放送のうちの少なくとも一つを受信するためのTVチューナーと、前記第2の情報を記憶している画像メモリとを備えた構成とすることができる。
【0056】
さらに、前記遊技店内の前記トイレ以外の場所、および/または、当該遊技店の外に配置された、画像出力部および音声出力部を備えた第2の情報出力装置を有し、当該第2の情報出力装置は、前記情報配信サーバから配信される前記第1の情報あるいは前記第2の情報を出力するようにしてもよい。
【0057】
さらには、インターネットなどの通信回線を介して、前記情報配信サーバに前記第2の情報を配信する中央配信サーバを有しており、前記情報配信サーバの前記画像メモリに、配信された前記第2の情報が記憶保持されるようにしてもよい。
【0058】
さらにまた、本発明では、前記制御部は、前記領域に人がいることが検出されると、前記第2の情報の出力を常にその先頭から開始させ、前記領域内に人いることが検出されている間は繰り返し前記第2の情報を出力させることを特徴としている。
【0059】
一方、本発明では、前記制御部は、前記第2の情報を前記画像出力部に出力すると同時に占いボタンを前記表示画面上に表示させ、当該占いボタンが操作されるとその旨を前記中央配信サーバに通知するようになっており、前記中央配信サーバは、前記占いボタンが操作されたことが通知されると、占い結果データを作成して、当該占い結果データを前記制御部を介して前記占いボタンが操作された前記情報出力装置の前記表示画面に表示させることを特徴としている。
【0060】
また、複数の占いを行うことができるようにするために、本発明では、前記制御部は、前記占いボタンが操作されると前記表示画面上に占いメニュー画面を表示させ、表示されている占いメニュー画面上の一つの占いが選択されると、その占い画面を表示させ、表示された占い画面上において占いの実行が選択されるとその旨を前記中央配信サーバに通知するようになっており、前記中央配信サーバは、当該通知を受け取ると、選択された占いの結果データを作成して、前記制御部を介して前記の占いの実行が選択された前記情報出力装置の前記表示画面上に、占いの結果を表示させることを特徴としている。
【0061】
占い結果として、相性の良い遊技台情報などを表示すれば、遊技台の広告宣伝を効果的に行うことができる。
【発明の効果】
【0062】
本発明の情報提供方法および情報提供システムでは、情報出力装置に人が近づくと、出力情報および出力形態の切り替えを行う。この切り替えによって、情報出力装置に近づいた人が当該情報出力装置の存在に気づき、人の注意を引くことができる。また、切り替え後の第2の情報を、第1の情報の出力形態とは異なる第2の出力形態で出力される。第2の出力形態は、視覚、聴覚、臭覚および触覚のうちの少なくとも二つの感覚で認識可能な出力形態である。例えば、広告情報が、視覚により認識される画像と、聴覚により認識される音声と、臭覚によって認識される香りとの組み合わせにより出力される。あるいは、触覚によって認識される振動などが同時に出力される。したがって、出力情報に対して人が極めて強い関心を寄せて、その内容を確認することが期待される。また、視覚および聴覚に加えて、臭覚、触覚を刺激した場合には、出力情報が強く記憶に残ることが期待される。よって、本発明によれば、極めて効率良く各種の情報を人に伝達することのできる情報提供方法および情報提供システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0063】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した情報提供システムの実施の形態を説明する。
【0064】
図1は、本実施の形態に係る遊技店の情報提供システムを示す全体構成図である。情報提供システム1は、遊技店2に設置されている情報配信サーバ3と、当該遊技店2の各トイレ4、5にそれぞれ設置されている複数台の情報出力装置6(1)〜6(m)、7(1)〜7(n)(m,n:正の整数)と、遊技店2の内部に設置されている複数台、例えば2台の大型表示装置8(1)、8(2)と、遊技店2の外に設置されている1台あるいは複数台の屋外スーパービジョン9とを有している。
【0065】
情報配信サーバ3にはLANケーブル11が接続されており、LANケーブル11はハブ(HUB)12〜15を介して分岐して、大型表示装置8(1)、8(2)、屋外スーパービジョン9にそれぞれ接続されている。また、LANケーブル11は、下位のハブ(HUB)16、17を介して、それぞれ、情報出力装置6(1)〜6(m)および7(1)〜7(n)に接続されている。
【0066】
また、情報配信サーバ3は通信回線、例えばインターネット18を介して、宣伝情報作成・配信センタ19の側の中央配信サーバ20に接続されている。情報配信サーバ3は、中央配信サーバ20から宣伝情報(第2の情報)の配信を受けると、それを内蔵の画像メモリ21に記憶保持する。また、ここに記憶保持した情報を、キャプチャーボード22によってMPEG規格でエンコード(圧縮)してLAN出力するように構成されている。さらに、情報配信サーバ3にはチューナー23が内蔵されており、TV放送、地上波放送、BS放送、CS放送などの放送番組(第1の情報)を受信して同様にLAN出力するように構成されている。
【0067】
各情報出力装置6(1)〜6(m)、7(1)〜7(n)では、常時は、これらのTV放送番組(第1の情報)を無音声で放映しており、人が接近すると、表示情報を、TV放送番組から、宣伝情報(第2の情報)に切り替えるように構成されている。これに対して、遊技店2内の大型表示装置8(1)、8(2)および屋外スーパービジョン9では、常に、所定の宣伝情報が繰り返し放映されるように構成されている。
【0068】
図2は情報出力装置6(1)の概略ブロック図である。表示装置6(1)以外の情報出力装置6(2)〜6(m)、および情報出力装置7(1)〜7(n)も同一構成であるので、これらの説明は省略する。
【0069】
情報出力装置6(1)は、制御ボード30と情報入出力ユニッ50を備えている。制御ボード30には情報切替処理部31が搭載されており、この情報切替処理部31の第1入力端31aには、配信サーバ3から常時ストリーミング配信されているTV放送番組の画像情報(第1の情報)がLANポート30aを介して供給される。また、情報切替処理部31の第2入力端31bには、制御ボード30に搭載されている記憶部32に記憶保持されている宣伝情報(第2の情報)が供給可能となっている。記憶部32はハードディスク、半導体メモリ、DVDディスクなどからなり、宣伝情報が例えばMPEG画像データの形態で記憶保持されている。
【0070】
情報切替処理部31は、これら第1および第2入力端31a、31bに供給される情報の択一的に選択してその出力端31cから出力する。出力された情報は復号処理部33に供給され、ここにおいて所定の復号処理が施される。例えば、MPEGデコード処理が施される。復号処理された後の復号化情報は動画信号生成部34に供給され、ここにおいて復号化情報から画像信号および音声信号が生成される。これらの信号は出力ポート35を介して出力され、情報入出力ユニット50に供給される。
【0071】
また、制御ボード30には芳香放出部36が搭載されており、制御ボード30に搭載されている当該芳香放出部36および上記の各部31〜34は、制御ボード30に搭載されているCPUを中心に構成された制御部37によって駆動制御される。制御部37には、人感センサとして機能する赤外線反射センサ38の出力信号が入力ポート39を介して供給される。また、人体温度を検出するための体温センサ40(生体情報センサ)の出力信号が入力ポート41を介して供給される。さらに、排尿成分を分析して健康状態を判定する排尿検査器42(生体情報センサ)の出力信号が入力ポート43を介して供給される。制御部37は、そのROM内に格納されている制御プログラムにしたがって、これらの入力信号に基づき各部を駆動制御する。
【0072】
情報入出力ユニット50は、情報出力部として画像出力部51および音声出力部52を備えている。また、情報入力部としてカメラなどの撮像部53を備えている。また、画像出力部51の表示画面54にタッチパネル機能を持たせて、操作入力を行うことができるようにしてもよい。
【0073】
ここで、赤外線反射センサ38は、トイレ4の各便器に対して一定の距離以内の領域に人が入ったか否かを検出するためのものであり、各便器の近傍位置、あるいは、情報出力装置6(1)に内蔵されている。情報出力装置6(1)の情報切替処理部31では、その第1入力端31aが出力端31cに接続された状態に保持されており、常時は、情報配信サーバ3からストリーミング配信されているTV放送番組(第1の情報)が情報入出力ユニット50に供給され、情報入出力ユニット50の画像出力部51の表示画面54には当該TV放送番組の映像のみが表示されている。
【0074】
赤外線センサ38によって人が検出されると、制御部37は情報切替処理部31を切替制御して、その第1入力端31aと出力端31cとを切り離して第2入力端31bを出力端31cに接続し、記憶部32に記憶保持されている宣伝情報(第2の情報)を情報切替処理部31、復号処理部33および動画信号生成部34を介して、画像および音声信号を情報入出力ユニット50に供給する。この結果、情報入出力ユニット50では、宣伝情報の画像が表示画面54に表示され、その音声が音声出力部52から出力される。
【0075】
体温センサ40は便器に接近した人のサーモグラフィを測定し、それに基づき、その人の興奮状態を多段階に判別し、判別結果を出力するものである。例えば、体温が低い場合と高い場合の二段階の判別を行い、判別結果を出力する。制御部37は、体温が低いと判断された場合には、気分を高揚させる効能のある香りを芳香出力部36から放出させ、体温が高いと判断された場合には、気分を落ち着かせる効能のある香りを芳香出力部36から放出させる。
【0076】
排尿検査器42は例えば各便器の排水管に取り付けられており、排尿の成分の一つあるいは複数を検出し、それに基づき健康状態を判断する。例えば、排尿から糖が検出された場合には、制御部37は、記憶部32に予め記憶保持されている定型メッセージ、例えば、「健康診断にいかれることをお勧めします。」などのメッセージ(第3の情報)を宣伝情報と共に表示画面54上に表示させるようになっている。
【0077】
一方、情報入出力ユニット50の撮像部53で撮像された人の顔画像は情報出力装置6(1)からLANケーブル11を介して配信サーバ3に供給される。情報配信サーバ3では、例えば、不審人物画像情報などを記憶保持しておき、受信した撮影画像をこれらと照合することにより、遊技店のセキュリティを高めることができる。また、顔画像に基づき顔色などの生体情報を読み込み、これに基づき、芳香出力部36から放出される香りの種類を切り替え制御するようにしてもよい。
【0078】
また、画像出力部51の表示画面54にタッチパネル機能を持たせてある場合には、複数種類の宣伝情報を出力可能としておき、入力ポート45を介して制御部37に供給されるタッチパネル入力によって、表示されている宣伝情報を切り替え表示することができる。例えば、第2の情報として複数の情報を用意しておき、最初にメニュー画面を表示し、そこに表示されている「遊技台情報」「出玉情報」「イベント情報」などのメニューを選択させて、選択された情報を表示するように構成することができる。
【0079】
(情報出力装置の情報出力動作)
図3は、本例の情報提供システム1における情報出力装置6(1)の情報出力動作を示す概略フローチャートである。この図を参照して情報出力装置6(1)の動作を以下に纏めて説明する。まず、情報出力装置6(1)では、常時、LANケーブル11を介して、情報配信サーバ3の側から一般のTV放送番組情報である第1の情報がストリーミング配信されており、これを、画像出力部51の表示画面54上で放映している。放映形態は、音声は出力せずに映像のみを出力する第1の出力形態である(ステップST1)。
【0080】
この放映状態において、トイレ4に遊技客が入り、便器の前に立つと、赤外線反射センサ38によって人が便器の前に立ったことが検出される(ステップST2)。各赤外線反射センサ38の感知領域は、隣の便器に設置されている赤外線反射センサの感知領域と重複することの無いように設定されている。便器に人が立つと、制御部37によって出力情報の切り替えが行われる(ステップST3)。この結果、画像出力部51の表示画面54には、予め情報配信サーバ3の側から配信されて記憶部32に記憶保持されている宣伝情報が、表示画面54に画像表示されると共に、音声出力部52から音声が出力される(ステップST4)。宣伝情報は例えば5分間以内で終了する短い時間のものとし、これを繰り返し出力する。
【0081】
また、宣伝情報の表示と同時に、便器の前に立った人の体温が体温センサ40によって測定され、測定結果に応じて、芳香放出部36から香りが一定時間だけ放出される(ステップST5)。例えば、測定された体温が予め設定されている値よりも低い場合には、気分を高揚させる効能のある香りを芳香出力部36から一定時間放出する。体温が高い場合には、気分を落ち着かせる効能のある香りを芳香出力部36から一定時間放出する。
【0082】
ここで、体温センサ40の測定結果に応じて複数種類の宣伝情報のうちの一つを選択して出力してもよい。例えば、最初に、予め定められている宣伝情報を出力し、しかる後に、測定結果に基づき選択された宣伝情報に切り替えるようにすればよい。
【0083】
さらに、排尿成分が排尿検出器42によって検査され、その特定成分に基づき、健康状態についてのメッセージなどが表示画面54に表示される(ステップST6)。例えば、排尿から糖が検出された場合には、制御部37は、記憶部32に予め保持されている定型メッセージ、例えば、「健康診断にいかれることをお勧めします。」「疲労ぎみです。」などのメッセージを宣伝情報と共に表示画面54上に表示させる。
【0084】
人が便器から立ち去ると、赤外線反射センサ38によってそのことが検出され(ステップST7)、制御部37によって出力切り替え処理が行われて(ステップST8)、画像出力部51の表示画面54が再びTV番組の放映画面に戻る。
【0085】
なお、情報入出力ユニット50の記憶部32に記憶保持されている宣伝情報は、情報配信サーバ3の側から事前に配信することができる。また、宣伝情報は、情報配信サーバ3の側から更新可能であり、例えば、更新処理は、ストリーミングと同時に行うことが可能である。
【0086】
(出力情報の例)
上記の例では、人が便器の前に立つと第2の情報として所定の宣伝情報を出力するようにしている。遊技店における宣伝情報としては、例えば次のような情報を挙げることができる。
(1)遊技店イベント情報
新機種(遊技機)入れ替えの案内(「3の付く日・・・」「レディースデイ」「タイムサービス」など)
遊技機イベントの案内(「5,6高設定まつり・・・」「甘釘・・・」「大海祭
り・・・」など)
景品イベントの案内(「北海道カニ祭り・・・」など)
店内ちらし情報(「当日チラシ」「ミニチラシ」など)
(2)遊技機の基本仕様と遊技方法解説(遊技機プロモーション)
(3)大当たり情報、出玉情報
(4)会員サービス情報
(5)休業日、営業時間の案内
(6)企業案内と他店(チェーン店など)情報
(7)求人案内
(8)遊技店内の広告宣伝
遊技機情報(設置している遊技機とそのレイアウト)
遊技店に関係する品目情報(関係するレストラン情報、ブランド品などの情報)
【0087】
次に、第1の情報としては、一般TV放送、BS(アナログ、デジタル)放送、CS放送、ケーブルTV放送を挙げることができる。これに加えて、スポーツ(野球、サッカー、ゴルフ、オリンピック競技など)の録画映像、一般ビデオコンテンツ(海、山、宇宙など)を放映してもよい。
【0088】
(情報の出力形態)
上記の例では、通常は、画像出力部51の表示画面54に映像のみを表示している。すなわち、視覚により認識可能な第1の出力形態で出力している。また、人が便器に立つと、宣伝情報を、視覚、聴覚、臭覚により認識可能な第2の出力形態で出力している。
【0089】
第2の出力形態としては、視覚、聴覚および、触覚により認識可能な第2の出力形態とすることもできる。例えば、振動モータなどの振動発生部を用いて振動を感知させながら画像および音声を出力するようにしてもよい。
【0090】
(システム構成例)
上記の例では、情報配信サーバ3と、各情報出力装置の間をLANケーブルで結び、各情報出力装置に宣伝情報を記憶保持するための記憶部32を持たせている。したがって、各情報出力装置においてオンデマンド対応で宣伝情報を出力でき、宣伝情報を個々の情報出力装置に個別に登録することもできる。
【0091】
ここで、各情報出力装置に宣伝情報を記憶保持しないようにしてもよい。例えば、宣伝情報を記憶保持するための記憶部を各情報出力装置から省略することも可能である。この場合には、情報配信サーバ3の側において、各情報出力装置に配信する第2の情報を保持しておく必要があり、各情報出力装置からの要求に応じて第2の情報が配信される。
【0092】
一方、LAN方式の代わりに、周波数分割多重方式により情報配信サーバ3から各情報出力装置に第2の情報を配信するようにしてもよい。この場合には、同軸ケーブルを介して情報配信サーバと各情報出力装置が接続され、各情報出力装置の側にチューナーが配置されている。また、この場合においても、各情報出力装置の側に第2の情報を保持するためのメモリを搭載する構成と、このようなメモリの搭載を省略する構成のいずれをも採用できる。オンデマンド対応のためにはメモリを各情報出力装置に持たせることが望ましい。
【0093】
(情報出力装置の別の例)
図4は情報出力装置6(1)の別の例を示す概略構成図である。本例の情報出力装置6Aは長方形の偏平な装置ケース61を備え、この装置ケース61の前面の矩形枠62の内側に、液晶表示装置63(画像出力部)の表示画面64が露出している。矩形枠62の左右の枠部分の背面側には左右のスピーカ65、66(音声出力部)が配置されており、矩
形枠62の下側の枠部分の中央には装置ケース61に内蔵されている芳香器67(芳香放出部)の芳香口67aが開口している。
【0094】
装置ケース61には制御ボード70が内蔵されている。この制御ボード70には、STB(Set Top Box)71が搭載されている。LANポート72から入力するTV放送番組の画像情報が、ここでNTSC信号に変換されてNTSCポート73から液晶表示装置63のドライバ(図示せず)に出力され、ドライバを介して表示画面64上に表示されるようになっている。また、情報配信サーバ3の側から配信されて、LANポート72から入力される宣伝情報は、TCP−IPプロトコル・インターフェース74およびMPEGデコーダー75を経由して、MPEG画像メモリ76(記憶部)に記憶保持される。ここに保持された宣伝情報は、MPEGデコーダー75によってデコードされて音声および画像を含むNTSC方式のコンポジット信号に変換された後に、NTSCポート73から液晶表示装置63に出力され、画像情報がその表示画面64に出力され、音声情報が左右のスピーカ65、66から出力されるようになっている。
【0095】
制御ボード70に搭載されている上記の各部、および芳香器67は、CPUを中心に構成されている制御部77によって駆動制御される。制御部77には、人感センサ78の出力信号が入力ポート79を介して供給される。また、人体温度を検出するための体温センサ81の出力信号が入力ポート82を介して供給される。さらに、排尿成分を分析して健康状態を判定する排尿検査器83の出力信号が入力ポート84を介して供給される。制御部77は、そのROM内に格納されている制御プログラムにしたがって、これらの入力信号に基づき各部を駆動制御する。
【0096】
本例では、人感センサ78は、トイレ4の各便器に対して一定の距離以内の領域に人が入ったか否かを検出するためのものであり、各便器の近傍位置、あるいは、情報出力装置6Aに内蔵されている。制御部77は、常時は、表示画面64にTV放送番組を表示させているが、人が当該領域内に入ったことが検出されると、表示情報を、TV放送番組から、MPEG画像メモリ76に保持されている宣伝情報に切り替える。
【0097】
また、体温センサ81は便器に接近した人のサーモグラフィを測定し、それに基づき、その人の興奮状態を多段階に判別し、判別結果を出力するものである。例えば、体温が低い場合と高い場合の二段階の判別を行い、判別結果を出力する。制御部77は、体温が低いと判断された場合には、気分を高揚させる効能のある香りを芳香器67から放出させ、体温が高いと判断された場合には、気分を落ち着かせる効能のある香りを芳香器67から放出させる。
【0098】
一方、排尿検査器83は例えば各便器の排水管に取り付けられており、排尿の成分の一つあるいは複数を検出し、それに基づき健康状態を判断する。例えば、排尿から糖が検出された場合には、制御部77は、MPEG画像メモリ76に予め保持されている定型メッセージ、例えば、「健康診断にいかれることをお勧めします。」などのメッセージ(第3の情報)を宣伝情報と共に表示画面上に表示させるようになっている。
【0099】
なお、図4において想像線で示すように、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード、SDメモリカードなどのリムーバブルMPEG画像メモリ90を装着可能とし、例えば、遊技店2において独自に作成した広告情報などを各情報出力装置6Aにおいて個別に表示できるようにしてもよい。勿論、情報配信サーバ3の画像メモリ21に遊技店2において独自に作成した広告情報を入れて、これを各情報出力装置において出力するようにしてもよい。
【0100】
また、液晶表示装置63の表示画面64にタッチパネル機能を持たせ、複数種類の宣伝
情報を表示可能としておき、図4において想像線で示すタッチパネル入力91によって、表示されている宣伝情報を切り替え表示できるようにしてもよい。例えば、第2の情報として複数の情報を用意しておき、最初にメニュー画面を表示し、そこに表示されている「遊技台情報」「出玉情報」「イベント情報」などのメニューを選択させて、選択された情報を表示するように構成することができる。
【0101】
(その他の実施の形態)
上記の例は本発明を遊技店の情報提供のために適用したものである。本発明の情報提供方法は遊技店以外にも採用することができる。例えば、居酒屋、ファミレスチェーン店、回転寿司などのセルフオーダーシステムとして用いることができる。また、新幹線、航空機の座席に設置される表示システム、空港ロビー、各施設の待合室の表示システムに用いることもできる。さらには、芳香器を利用して、例えば、新作香水の販売促進のための宣伝方法して用いることもできる。
【0102】
また、施設内などにおいて広告宣伝を行う場合には、本発明による情報出力装置による第2の情報の出力回数をカウントし、所定期間毎に出力回数を集計するようにしてもよい。このようにすれば、集計結果に基づき、例えば情報発信料を算出して、広告依頼元に課金することができる。また、集計結果に基づき、情報出力装置の設置場所が多数の人が集まる情報の伝達に適した場所であるか否かを判断することもできる。
【0103】
さらに、本発明の情報提供システムに占い機能を追加することも可能である。遊技店などのトイレを利用する人の利用時間は男性の場合には例えば約10〜15秒であり、広告宣伝情報を効果的にトイレ利用者に提供するためには、利用者が積極的に広告を見る機会を与える必要がある。このためには、占いを通じて広告を効果的に表示することが一つの有効な方法である。
【0104】
例えば、上記の情報提供システム1に占い機能を追加する場合には、情報出力装置6(1)の情報入出力ユニット50の表示画面54にタッチパネル機能を持たせておき、人がトイレ4の便器に接近した場合に切り替え表示される表示画面上に占いボタンを表示しておく。利用者が占いボタンを押すと、表示画面54を占いメニュー画面に切り替えて各種の占いメニューを表示する。例えば、(a)今日の占い、(b)今週の占い、および(c)新台占いの三種類を表示する。各占いメニューを選択ボタンとして機能させ、これらの一つが押されると、表示画面54を押された占いの画面に切り替え、何を占うのかなどの占いの内容を表示すると共に、画面上に占い実行ボタンを表示する。占い実行ボタンが押されると、それが情報出力装置6(1)の制御部37およびLANケーブル11を介して情報配信サーバ3に送られる。情報配信サーバ3は受け取った占い実行指令をインターネット18を介して中央配信サーバ20に通知する。
【0105】
中央配信サーバ20は、通知を受け取ると、占い結果データを作成し、そのデータを情報配信サーバ3を介して情報出力装置6(1)の情報入出力ユニット50の表示画面54上に表示させる。占い結果としては例えば次のような内容が表示される。
【0106】
(a)「今日の占い」の場合
今日のお勧めの遊技台(メーカー名、機種名、仕様概要)の表示
ラッキー台の台番号(台番号に「1」または「8」のつく遊技台がお勧めであるなど)の表示
ツキが回ってくるラッキーアイテム(水玉模様のハンカチ・ガスライター・扇子など)の表示
(b)「今週の占い」の場合
今週はXXX社製の台(メーカー名、今週の設置機種)がお勧めであるなどの表示
(c)「新台占い」の場合
次回新台入れ替えと遊技者の相性についての占い結果の表示
来週のXX月XX日新台入れ替え(CRxxx登場)、あなたとの相性は120%などといった新台入れ替え情報を含む表示
【0107】
ここで、中央配信サーバ20では、上記のような占い結果などの占い内容データと、遊技台メーカーから提供される機種データと、本例の情報提供システム1が設置されている遊技店2の遊技店データ(設置機種情報、イベント情報)に基づき、占い結果データを編集して生成することが望ましい。例えば、占い内容データについては情報提供システム1の管理運営会社が編集し、機種データは遊技台メーカーが編集し、遊技店データは遊技店の側において編集して、通信回線などを介して、中央配信サーバ20に提供できるようにすればよい。
【0108】
このように、占いを利用して広告宣伝を行う場合には次のような作用効果を期待できる。すなわち、ゲンを担ぐという遊技者の心理に占いで応え、これに宣伝広告の要素を加えることにより、遊技者、遊技店、台メーカーともに有益な情報提供システムを構築することができる。
【0109】
なお、上記の説明では、情報出力装置の情報入出力ユニット50の画像出力部51にタッチパネル機能を持たせ、占いを行う場合には表示されている占いボタンを操作するようにしている。この代わりに、情報出力装置の情報入出力ユニット50に手動操作用の入力ボタンを配置しておき、この入力ボタンが操作されると、表示画面54が占いメニュー画面に切り替わるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明を適用した遊技店の情報提供システムを示す全体構成図である。
【図2】図1の情報提供システムの情報出力装置を示す概略構成図である。
【図3】図2の情報出力装置の動作を示す概略フローチャートである。
【図4】図2の情報出力装置の代わりに用いることのできる情報出力装置の例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0111】
1 情報提供システム
2 遊技店
3 情報配信サーバ
4、5 トイレ
6(1)〜6(m)、7(1)〜7(n) 情報出力装置
8(1)、8(2) 大型表示装置
9 屋外スーパービジョン
11 LANケーブル
12〜17 ハブ
18 インターネット
19 宣伝情報作成・配信センタ
20 中央配信サーバ
21 画像メモリ
22 キャプチャーボード
23 チューナー
30 制御ボード
31 情報切替処理部
32 記憶部
33 復号処理部
34 動画信号生成部
35 出力ポート
36 芳香放出部
37 制御部
38 赤外線反射センサ
39、41、43 入力ポート
40 体温センサ
42 排尿検査器
45 入力ポート
50 情報入出力ユニット
51 画像出力部
52 音声出力部
53 撮像部
54 表示画面
61 装置ケース
62 矩形枠
63 液晶表示装置
64 表示画面
65、66 スピーカ
67 芳香器
67a 芳香口
70 制御ボード
71 STB
72 LANポート
73 NTSCポート
74 TCP−IPプロトコル・インターフェース
75 MPEGデコーダー
76 MPEG画像メモリ
77 制御部
78 人感センサ
79、82、84 入力ポート
81 体温センサ
83 排尿検査器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の場所に情報出力装置を設置し、
当該情報出力装置から第1の情報を第1の出力形態で出力し、
人が当該情報出力装置に対して所定の距離以内の領域に入ったか否かを常に監視し、
人が前記領域に入った場合には、前記情報出力装置から、前記第1の情報とは異なる第2の情報を、第2の出力形態で出力し、
人が前記領域から出ると、前記情報出力装置の出力情報および出力形態を再び前記第1の情報および前記第1の出力形態に戻し、
前記第2の出力形態として、視覚、聴覚、臭覚、および、触覚のうち、少なくとも二つの感覚により認識可能な出力形態を採用することを特徴とする情報提供方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記領域内に入った人の体温、脈拍数、顔色などの生体情報を検出し、
前記第2の情報と共に、当該生体情報に基づき第3の情報を出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記領域内に入った人の体温、脈拍数、顔色などの生体情報を検出し、
前記第2の情報として複数種類の情報を用意しておき、
検出された前記生体情報に基づき選択した前記第2の情報のうちの一つを出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置を、屋内の複数箇所、および/または、屋外の複数箇所に設置することを特徴とする情報提供方法。
【請求項5】
請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置から、前記第1の情報として、一般TV放送、BS放送、CS放送、ケーブルTV放送、および録画情報のうちの一つを、映像のみを表示する前記第1の出力形態で出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項6】
請求項5において、
前記情報出力装置から、前記第2の情報として、イベント情報、商品広告情報、飲食店のメニュー情報、小売店の商品情報、旅行代理店などのサービス業のサービス情報、ホテル・会場・乗り物・旅行などの予約情報のうちの一つを、映像および音声を出力する前記第2の出力形態で出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項7】
請求項1ないし6のうちのいずれかの項において、
前記第2の情報を、インターネットなどの通信回線を介して、前記情報出力装置に配信することを特徴とする情報提供方法。
【請求項8】
請求項1ないし7のうちのいずれかの項において、
前記領域に人が入ると、前記第2の情報の出力を常にその先頭から開始し、前記領域内に人がいる間は繰り返し当該第2の情報を出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項9】
請求項1ないし8のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置による前記第2の情報の出力回数をカウントし、
所定期間毎に出力回数を集計することを特徴とする情報提供方法。
【請求項10】
請求項1において、
前記情報出力装置として、画像出力部、音声出力部および芳香放出部を備えた第1の情報出力装置を採用し、
当該第1の情報出力装置を、パチンコ店などの遊技店のトイレ内において、各便器に対応させて設置し、
前記領域を、相互に重複しないように各便器に割り当て、
前記第1の情報出力装置の画像出力部を用いて、前記第1の情報として、一般TV放送、BS放送、CS放送、および、ケーブルTV放送のうちの一つを、映像のみを表示する前記第1の出力形態で出力し、
前記領域に人が入ると、前記第1の情報出力装置の画像出力部、音声出力部および芳香放出部を用いて、前記第2の情報を、視覚、聴覚および臭覚で認識可能な前記第2の出力形態で出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項11】
請求項10において、
前記第2の情報には次の(1)〜(8)のうちの少なくとも一つが含まれていることを特徴とする情報提供方法。
(1)新機種(遊技機)入れ替えの案内、レディースデイなどの営業イベントの案内、甘釘まつりなどの遊技機イベントの案内、カニ祭りなどの景品イベントの案内、店内チラシ、などのパーラーイベント情報
(2)遊技機の基本仕様と遊技方法解説(遊技機プロモーション)
(3)大当たり情報、出玉情報
(4)会員サービス情報
(5)休業日、営業時間の案内
(6)企業案内と他店(チェーン店など)情報
(7)求人案内
(8)設置している遊技機とそのレイアウト情報、パーラーに関係するレストラン情報・ブランド品などの情報を含む、パーラー内の広告宣伝
【請求項12】
請求項11において、
前記領域内に入った人の体温を測定し、
測定結果に基づき、前記芳香放出部から放出される香りを変更することを特徴とする情報提供方法。
【請求項13】
請求項12において、
複数種類の前記第2の情報を用意しておき、
前記体温の測定結果、または、前記生体情報の読み取り結果に基づき、前記第2の情報の一つを選択して出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項14】
請求項13において、
前記便器を使用した人の尿を検査し、検査結果を第3の情報として、前記第2の情報の出力後、あるいは当該第2の情報と共に出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項15】
請求項10ないし14のうちのいずれかの項において、
前記第1の情報出力装置に表示切替用の入力ボタンを配置しておき、
当該入力ボタンが操作されると、前記第1の情報出力装置の前記画像出力部の画面を占いメニュー画面に切り替え、
当該メニュー画面上に表示されている一つの占いが選択されると、当該画面を選択された占い画面に切り替え、
当該占い画面上において占いの実行が選択されると、当該占いを実行して占い結果を表示することを特徴とする情報提供方法。
【請求項16】
請求項10ないし15のうちのいずれかの項において、
前記遊技店の前記トイレ以外の場所、および/または、当該遊技店の外に、前記情報出力装置として画像出力部および音声出力部を備えた第2の情報出力装置を配置し、
当該第2の情報出力装置を用いて、前記第2の情報を映像および音声により出力することを特徴とする情報提供方法。
【請求項17】
少なくとも第1の情報および第2の情報を出力するための情報出力装置と、
当該情報出力装置に対して所定の距離以内の領域に人がいることを検出するために当該情報出力装置に内蔵あるいは外付けされた人感センサとを有し、
前記情報出力装置は、画像出力部、音声出力部、および、これら画像出力部および音声出力部を介して前記第1および第2の情報のいずれを出力するのかを切り替え制御する制御部を備えており、
前記制御部は、前記領域内に人がいない場合には、前記第1の情報を前記画像出力部を介して出力し、前記領域内に人がいることが検出されている間は、前記第2の情報を前記画像出力部および前記音声出力部を介して出力することを特徴とする情報提供システム。
【請求項18】
請求項17において、
前記情報出力装置は、内蔵型あるいは外付け型の芳香放出部を備えており、
前記制御部は、前記第2の情報を出力する際に前記芳香放出部から香りを放出することを特徴とする情報提供システム。
【請求項19】
請求項17または18において、
前記情報出力装置は、内蔵型あるいは外付け型の振動発生部を備えており、
前記制御部は、前記第2の情報を出力する際に前記振動発生部を駆動して振動を発生させることを特徴とする情報提供システム。
【請求項20】
請求項18において、
前記芳香放出部は異なる種類の香りを放出可能であり、
前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温、脈拍などの生体情報を検出する内蔵型あるいは外付け型の生体情報センサを備えており、
前記制御部は、前記生体情報センサの検出結果に基づき選択された香りを放出させることを特徴とする情報提供システム。
【請求項21】
請求項17ないし19のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温、脈拍などの生体情報を検出する内蔵型あるいは外付け型の生体情報センサを備えており、
前記制御部は、前記第2の情報の出力と共に、あるいは、当該第2の情報の出力に続けて、前記生体情報センサの検出結果に基づき第3の情報を前記画像出力部および/または前記音声出力部を介して出力することを特徴とする情報提供システム。
【請求項22】
請求項17ないし19のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、
当該情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温、脈拍などの生体情報を検出する内蔵型あるいは外付け型の生体情報センサを備えており、
前記制御部は、前記生体情報センサの検出結果に基づき選択された前記第2の情報のうちの一つを出力することを特徴とする情報提供システム。
【請求項23】
請求項17ないし22のうちのいずれかの項において、
前記画像出力部の表示画面はタッチパネル機能を備えており、
前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、
前記制御部は、前記第2の情報の出力時には最初に予め定められた情報を出力し、前記表示画面の側からの切り替え入力に応じて出力情報を切り替えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項24】
請求項17ないし23のうちのいずれかの項において、
前記第1の情報は、一般TV放送、BS放送、CS放送、ケーブルTV放送、および、録画映像のうちの一つであることを特徴とする情報提供システム。
【請求項25】
請求項24において、
前記第2の情報は、イベント情報、商品広告情報、飲食店のメニュー情報、小売店の商品情報、旅行代理店などのサービス業のサービス情報、ホテル・会場・乗り物・旅行などの予約情報のうちの少なくとも一つであることを特徴とする情報提供システム。
【請求項26】
請求項25において、
複数台の前記情報出力装置と、
各情報出力装置に対して、前記第1の情報および前記第2の情報を配信する情報配信サーバとを有していることを特徴とする情報提供システム。
【請求項27】
請求項26において、
前記情報出力装置は、前記情報配信サーバから配信される前記第2の情報を記憶保持する記憶部を備えており、
前記制御部は、当該記憶部から前記第2の情報を出力することを特徴とする情報提供システム。
【請求項28】
請求項26または27において、
前記情報配信サーバは、前記第1の情報としての一般TV放送、BS放送、CS放送、およびケーブルTV放送のうちの少なくとも一つを受信するためのチューナーと、前記第2の情報を記憶している画像メモリとを備えていることを特徴とする情報提供システム。
【請求項29】
請求項26ないし28のうちのいずれかの項において、
インターネットなどの通信回線を介して、前記情報配信サーバに前記第2の情報を配信する中央配信サーバを有しており、
前記情報配信サーバの前記画像メモリに、配信された前記第2の情報が記憶保持されることを特徴とする情報提供システム。
【請求項30】
請求項17ないし29のうちのいずれかの項において、
前記制御部は、前記領域に人がいることが検出されると、前記第2の情報の出力を常にその先頭から開始させ、前記領域内に人いることが検出されている間は繰り返し前記第2の情報を出力させることを特徴とする情報提供システム。
【請求項31】
少なくとも第1の情報および第2の情報を出力するための複数台の情報出力装置と、
各情報出力装置に対して所定の距離以内の領域に人がいることを検出するために、各情報出力装置に内蔵あるいは外付けされた人感センサと、
各情報出力装置に内蔵あるいは外付けされた芳香放出部とを有しており、
各情報出力装置は、画像出力部、音声出力部、および、これら画像出力部および音声出力部を介して前記第1および第2の情報のいずれを出力するのかを切り替え制御する制御部を備えており、
前記制御部は、前記領域内に人がいない場合には、前記第1の情報を前記画像出力部を介して出力し、前記領域内に人がいることが検出されている間は、前記第2の情報を前記
画像出力部および前記音声出力部を介して出力し、当該第2の情報を出力する際に前記芳香放出部から香りを放出するようになっており、
各情報出力装置は、パチンコ店などの遊技店におけるトイレ内の各便器に対応した位置に設置されていることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項32】
請求項31において、
前記芳香放出部は異なる種類の香りを放出可能であり、
前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温を検出するための内蔵あるいは外付けされた体温センサを備えており、
前記制御部は、前記体温センサの検出結果に基づいて選択された香りを放出させることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項33】
請求項31または32において、
各情報出力装置には、対応する便器に取り付けられている排尿成分を検査する排尿検査器が接続されており、
各情報出力装置の前記制御部は、前記第2の情報の出力と共に、あるいは、当該第2の情報の出力に続けて、前記排尿検査結果に基づき選択された第3の情報を前記画像出力部および/または前記音声出力部を介して出力することを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項34】
請求項31ないし33のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、
当該情報出力装置は、前記領域内に入った人の体温を検出するための内蔵あるいは外付けされた体温センサを備えており、
前記制御部は、前記体温センサの検出結果に基づいて選択された前記第2の情報のうちの一つを出力することを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項35】
請求項31ないし34のうちのいずれかの項において、
前記情報出力装置は、前記領域内に入った人の顔画像を取得する撮像手段を備えていることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項36】
請求項31ないし35のうちのいずれかの項において、
前記画像出力部の表示画面はタッチパネル機能を備えており、
前記情報出力装置は、複数種類の前記第2の情報を出力可能であり、
前記制御部は、前記第2の情報の出力時には最初に予め定められた情報を出力し、前記表示画面の側からの切り替え入力に応じて出力情報を切り替えることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項37】
請求項31ないし36のうちのいずれかの項において、
前記第1の情報は、一般TV放送、BS放送、CS放送、ケーブルTV放送、および、録画映像のうちの一つであることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項38】
請求項37において、
前記第2の情報は、次の(1)〜(8)のうちの少なくとも一つであることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
(1)新機種(遊技機)入れ替えの案内、レディースデイなどの営業イベントの案内、甘釘まつりなどの遊技機イベントの案内、カニ祭りなどの景品イベントの案内、店内チラシ、などのパーラーイベント情報
(2)遊技機の基本仕様と遊技方法解説(遊技機プロモーション)
(3)大当たり情報、出玉情報
(4)会員サービス情報
(5)休業日、営業時間の案内
(6)企業案内と他店(チェーン店など)情報
(7)求人案内
(8)設置している遊技機とそのレイアウト情報、パーラーに関係するレストラン情報・ブランド品などの情報を含む、パーラー内の広告宣伝
【請求項39】
請求項38において、
各情報出力装置に対して、前記第1の情報および前記第2の情報を配信する情報配信サーバを有していることを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項40】
請求項39において、
前記情報出力装置は、前記情報配信サーバから配信される前記第2の情報を記憶保持する記憶部を備えており、
前記制御部は、当該記憶部から前記第2の情報を出力することを特徴とする情報提供システム。
【請求項41】
請求項39または40において、
前記情報配信サーバは、前記第1の情報としての一般TV放送、BS放送、CS放送、およびケーブルTV放送のうちの少なくとも一つを受信するためのTVチューナーと、前記第2の情報を記憶している画像メモリとを備えていることを特徴とする情報提供システム。
【請求項42】
請求項39ないし41のうちのいずれかの項において、
前記遊技店内の前記トイレ以外の場所、および/または、当該遊技店の外に配置された、画像出力部および音声出力部を備えた第2の情報出力装置を有しており、
当該第2の情報出力装置は、前記情報配信サーバから配信される前記第1の情報あるいは前記第2の情報を出力することを特徴とする遊技店の情報提供システム。
【請求項43】
請求項39ないし42のうちのいずれかの項において、
インターネットなどの通信回線を介して、前記情報配信サーバに前記第2の情報を配信する中央配信サーバを有しており、
前記情報配信サーバの前記画像メモリに、配信された前記第2の情報が記憶保持されることを特徴とする情報提供システム。
【請求項44】
請求項31ないし43のうちのいずれかの項において、
前記制御部は、前記領域に人がいることが検出されると、前記第2の情報の出力を常にその先頭から開始させ、前記領域内に人いることが検出されている間は繰り返し前記第2の情報を出力させることを特徴とする情報提供システム。
【請求項45】
請求項43において、
前記制御部は、前記第2の情報を前記画像出力部に出力すると同時に占いボタンを前記表示画面上に表示させ、当該占いボタンが操作されるとその旨を前記中央配信サーバに通知するようになっており、
前記中央配信サーバは、前記占いボタンが操作されたことが通知されると、占い結果データを作成して、当該占い結果データを前記制御部を介して前記占いボタンが操作された前記情報出力装置の前記表示画面に表示させることを特徴とする情報提供システム。
【請求項46】
請求項45において、
前記制御部は、前記占いボタンが操作されると前記表示画面上に占いメニュー画面を表
示させ、表示されている占いメニュー画面上の一つの占いが選択されると、その占い画面を表示させ、表示された占い画面上において占いの実行が選択されるとその旨を前記中央配信サーバに通知するようになっており、
前記中央配信サーバは、当該通知を受け取ると、選択された占いの結果データを作成して、前記制御部を介して前記の占いの実行が選択された前記情報出力装置の前記表示画面上に、占いの結果を表示させることを特徴とする情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−67729(P2008−67729A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−246224(P2006−246224)
【出願日】平成18年9月12日(2006.9.12)
【出願人】(596047171)コスモ・イーシー株式会社 (12)
【出願人】(000128946)マミヤ・オーピー株式会社 (122)
【Fターム(参考)】